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指導案3(PDF)

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指導案3(PDF)
宇都宮地方気象台 Ver.3
ステップ3 実際に身を守って、行動を振り返ろう(45 分)
■基礎データ
タイトル
実際に身を守って、行動を振り返ろう
ねらい
1.竜巻に関する事前学習を生かし、竜巻接近の緊急放送を聞いた時に自分の判断で自分の
(学習目標)
身を守る対応行動を習得させる(竜巻発生を認知した時の適切な行動を学ぶ)
2.実践訓練(ショート訓練)での自分の対応行動を振り返る
対象
小学校全般(
「指導上の留意点」の表現変更(自校化)により中学校でも応用可能)
教科・イベント等
竜巻に対する対応行動訓練(事前学習・訓練・事後学習)
学習形態
全員(事前指導)→全員(訓練)→全員(ワークシート)→全員(発表)→全員(授業)
準備
竜巻効果音(気象庁 DVD「急な大雨・雷・竜巻から身を守ろう!」収録の竜巻動画音声)
、
ワークシート(
「訓練を振り返ろう!」
)、授業補助教材 2、アンケート(
「竜巻アンケート」)
■学習の流れ
構成
学習活動の内容
1 導入
1.
訓練説明
(5 分)
(5 分)
指導上の留意点
「今日の休み時間、竜巻が学校の近くで発生し、学校
に向かってくる想定の訓練を行います。放送があるので、
※訓練を休み時間や抜き打ちで行う場
竜巻が近づいてきた時、皆さんは、これまで学んだことを
合、朝の会等で事前に指導する
思い出して、安全な場所に避難する行動をして下さい。
」
※訓練時間を事前に伝える場合は、訓練
「訓練の時に注意することがあります。竜巻接近の緊
する前に指導しておく
急放送をしっかり聞くことです。放送をしっかり聞き、竜
学習のポイント 1「放送をしっかり聞く態
巻がどの方向から学校に向かっているのか確認して下さ
度を身に付けさせる」
い。放送を聞かずに行動すると、竜巻が向ってくる方向に
学習のポイント 2「竜巻を認知してから、 逃げてしまうこともあり大変危険です。竜巻が向かってく
安全な場所へ退避するまでの時間は短い
る方向を知ることも非常に大切なので、しっかり放送を聞
『シェイクアウト』
(だ
ことを理解させる。
いてから行動するようにして下さい。
」
んごむし)の確認」
「次に、竜巻の特徴を思い出して下さい。竜巻が移動
学習のポイント 3「自分で考え行動する意
するスピードは自動車のようにとても速いと学習しまし
識を向上させる」
た。竜巻接近の緊急放送を聞いてから、身を守るために行
動する時間は少しだけです。身を守る道具や場所がない時
には、危険な場所から離れ、頭や体(首)を守る安全行動
『シェイクアウト』
(だんごむし)をして下さい。
「もう一つの注意です。訓練の時、近くに先生がいな
い場合もあります。そんな時はどうしますか。自分で安全
な場所を探し、慌てないで移動することが大切です。近く
に低学年がいたら一緒に行動してあげて下さい。
」
※始めての訓練では、訓練時間を事前に伝えて指導する
2 展開1
(20 分)
2.
対応行動訓練
(20 分)
「訓練、訓練。学校の近くで竜巻が発生し、南の方向
から学校に近づいています。児童は直ちに活動をやめて安
※訓練開始の放送
全な場所に避難して下さい。
」
※竜巻接近時の効果音(DVD 収録の竜巻
※竜巻接近の放送をしっかり聞き取らせ、慌てずに児童自身の判断
動画の音声を利用する)
で、その場に応じた適切な対応行動(身を守る行動)をとらせる
学習のポイント 1「自分で判断し、その場
※事前学習 2 で学習した対応行動がとれているか、教職員も対応行
で適切な対応行動がとれる」
動をとりながら、児童の行動を観察する
『お・か・し・も・ち』 ※対応行動ができない児童への注意、自力で避難できない児童の行
学習のポイント 2「
のルールを守り行動する」
動にも気を配る
宇都宮地方気象台 Ver.3
※教職員の訓練として、学校内の安全確
「訓練、訓練。竜巻は通過しました。現在、校舎内の
認を実際に行う動作を訓練に組み込むこ
安全確認をしていますので、その場で待機して下さい。
」
と効果的
※放送を静かに聞かせる
「校舎内の安全が確認できました。児童の皆さんは、
自分の教室に戻って下さい。このあと訓練の振り返りを行
います。教室にいる児童は、カーテンを開けて下さい。
」
※教室外にいる児童を速やかに教室へ誘導する
3 展開2
3.
(20 分)
う」記入
ワークシート「訓練を振り返ろ
(20 分)
「それでは、今日の訓練を振り返ります。
」
※ワークシート「訓練をふりかえろう!」を配布
「プリントの1番を見て下さい。今日の訓練について、
3-1.ワークシート 1 番
①から④まで4つの質問があります。自分に当てはまると
(3 分)
思うところに丸を付けて下さい。
」
※低学年は、一つずつ問題を読みながら丸を付けさせてもよい
3-2.ワークシート 2~3 番
(17 分)
「次に、プリントの2番に、訓練が始まった時にいた
場所、3番には、その場所でどのように身を守ったのかを
書いて下さい。時間のある人はプリントの後ろに、どうし
てそのような行動をとったのか理由を書いて下さい。
」
「では、何人かに発表してもらいます。
」
※黒板に意見をまとめる
※自分の意見以外は、赤や青鉛筆で記入させる
※授業補助教材 2 を使って対応行動を確認してもよい
「いろいろな意見が出ました。皆さん、自分で考えて
自分の身を守る行動ができたようですね。できなかった人
も、次の訓練ではしっかりできるようにしましょう。」
4 まとめ
4.
(5 分)
行動の確認
を訓練で確認してみました。皆さんから身を守る方法につ
(5 分)
いて色々な意見が出ましたが、竜巻から身を守るために大
竜巻から身を守るための対応
「さて、今日は、これまで竜巻について学習したこと
切な行動をもう一度確認しておきましょう。
」
※図 3-1「身の守り方」
、図 1-5「シェイクアウト」を掲示する
※効果測定を行う場合、指導後に事前事
「身を守る道具や場所がない時、どの場所でも共通し
後評価のためのアンケート「竜巻アンケ
ている身の守り方がありました。身を守る安全行動『シェ
ート」を記入させる
イクアウト』では『まず姿勢を低く、頭を守り、動かない』
という 3 つの行動で命を守ります。これは、地震が発生し
た時にも自分の身を守るための大切な行動です。訓練を真
剣にやって、しっかり身に付けるようにしましょう。」
※低学年には「だんごむしのポーズ」で指導してもよい
「今日の訓練で勉強したことは、命を守るために大切
」
なことなので、家に帰って家族にも教えてあげて下さい。
※展開部分の指導が効果的です
■評価ポイント
1
竜巻発生時に自分の判断で自分の身を守る対応行動を習得できたか(ワークシート1番①~④)
2
実践訓練での自分の行動を振り返り、竜巻発生を認知した時の適切な行動が学べたか
■特記事項
1 事前事後評価のためのアンケート「竜巻アンケート」の活用で効果測定を行うことが可能
2 どうしてそのような行動をとったのか理由を分析することで、よりよい対応行動を指導することが可能
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