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いまもSLが走り抜けるまち

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いまもSLが走り抜けるまち
わたしたちの「 真 岡自慢 」4
Steam Locomotive
S L が 走り抜けるまち
いまも
真岡線は日本で最初のローカル線として明治45年
マン」
を育むことを目的に運行が始まりました。SLは現
に誕生した、
歴史のある鉄道路線です。JRから第3セ
在、
「C12 66」
と
「C11 325」の2両が通年運行を実施。
クターの真岡鐡道に引き継がれ、地域の生活路線と
毎週土日・祝日、
そして夏休みの金曜日に、茨城県
して元気に運行を続けています。
下館駅と栃木県茂木駅の間を1日1往復し、
真岡のシ
真岡線のSLは、
21世紀を担う子どもたちが「夢とロ
ンボルの一つとして定着しています。
沿線で手を振ってくださる姿にいつも励まされています。
真岡鐡道株式会社 事業部SL担当副長 内木 克彦さん
私は子どもの頃からJR東北線のそばに住んで
SLを運転していると、沿線の方々や写真を撮る
いて、
もともと鉄道に興味がありました。真岡鐡道に
方の多くが、
笑顔で手を振ってくださる光景によく出
入社後、
SLが真岡線を走ることになり、
最初はSLの
会います。皆さんに喜んでいただいていると感じら
検査・修繕の仕事に携わりました。
その後機関室に
れることはとても嬉しいですし、運転する上でのい
入り、
3年間ほど石炭を燃やす「釜炊き」
を担当。
そ
ちばんのやりがいになります。
して27歳の時に機関士になり、
11年間SLの運転に
真岡線の沿線にはSLに似合う景色がたくさんあ
携わっています。
ります。私は八木岡から筑波山が見える景色や、
春
蒸気機関車は、
たとえばブレーキについてもディ
の北真岡の桜並木が大好きです。
そうした景色を
ーゼル機関車とは仕組みや感覚が違うなど、最初
巡りながら、
SLならではの石炭の独特の優しい香り
は戸惑うこともありました。勉強を重ねながら技術を
に触れられるのは真岡ならではの風情ですね。
身につけていきましたね。
お年寄りであれば懐かしさ、
子どもさんには新しい
今も運転で気をつけているのは、SLは発車のと
驚きを感じてもらいながら、
家族そろってSLを楽しん
きに車両の連結部分に衝撃が生じやすいので、
お
でほしいと思います。
「SLといえば真岡」
と全国の
客様にそれが伝わらないように心がけること。停車
方々から言ってもらえるよう、
これからも頑張ります。
のときにもお客様が不快にならないよう、
心地良く乗
車していただけるよう努力しています。
ディーゼル機関車と蒸気機関車の2つの免許をもつ
内木運転士。
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わたしたちの
Steam Locomotives Still Run through
Moka Station
The Moka Line is a historic railway line opened in 1912.
Taken over by Moka Railway, it continues to operate as a
lifeline of the region. The Moka Line steam locomotive
service began with the aim of fostering dreams and a
romantic spirit among children. The SL service between
Shimodate Station in Ibaraki Prefecture and Motegi Station
in Tochigi Prefecture operates one roundtrip a day on
Saturdays, Sundays, national holidays, and also Fridays
during the summer holidays.
C12形蒸気機関車の
「C12 66」
真岡駅でメンテナンスが行われる蒸気機関車の
C12 66。C12 66は昭和8年に製造され、
福島県川
俣町で保存されていたものを芳賀地区広域行政
事務組合が譲り受け、復元修理の後平成6年3月
に運行を開始した。全長は11.4m、
重さ50t。
The steam engines operating on the Moka Line are the
C12 66 and C11 325 locomotives. Moka Station, which is
uniquely designed in the shape of a steam locomotive, was
completed in 1997, and the adjacent SL 96 Kan museum
was opened in 2013. The whole station is like a steam
locomotive museum and is very popular among citizens.
「真岡自慢」
现在依然穿行着SL的城市
真冈线是诞生于1912年的具有久远历史的铁路
线,真冈铁道继承了此线路,作为地区的生活
路线一直在运行。为了培养孩子们“梦想和浪
漫”的目的,真冈线开始了SL运行。每周星期
六和星期天、节假日,以及暑假期间的星期
五,1天1次往返行驶于茨城县下馆站和栃木县
茂木站之间。
行驶在真冈线的蒸汽机车是C12 66 和C11 325。
模仿蒸汽机车形状的车站、独特的真冈车站于
1997年竣工。2013年在车站旁建成“SL96
馆”。整个车站组成SL博物馆、深受市民喜
爱。
まちのシンボル
「 真岡駅 」
職員によって心のこもったメンテナンスが行われる。
蒸気機関車の形を模した駅舎がユニ
ークな真岡駅。1997年3月に竣工し
た。2013年4月には隣りに「SLキューロ
ク館」が完成。駅全体がSLミュージア
ムとなり市民に親しまれている。
真 岡 駅にある石 炭と注
水機。
真岡鐡道の真岡線はディ
ーゼル機 関 車が走る路
線。高校生の通学をはじ
め2市4町を結ぶ大切な
生活インフラとなっている。
C11形蒸気機関車の
「C11 325」
真岡市の玄関口でもある個性的な駅。真岡
市情報センターも配置される複合施設。
C11 325は昭和21年に製造されたSLで、全長
12.6m、
重量は68t。
新潟県水原町
(現阿賀野市)
で
保存されていたものを平成8年3月に真岡市が譲り
受け、
復元修理のあと平成10年11月に運行を開始
した。
真岡線での運行のほか、
JRに貸し出されて只
見線や左沢線、
石巻線などでも活躍している。
SLキューロク館には「9600形蒸気機関車
49671号機」が展示されている。2012年に井
頭公園から移された。
Cidade onde até hoje passa
a locomotiva a vapor
C12 66よりも少し大柄なC11 325。
2014年10月には市制施行60周年を記念して、
記念ヘッド
マークを着けたSLが運行された。
A histórica Linha Moka foi inaugurada em
1912. Hoje ela é operada pela Ferrovia Moka
e continua oferecendo meio de transporte
cotidiano para a população. A locomotiva a
vapor começou a funcionar com o objetivo
de cultivar o sonho e o romance das
crianças. Ela faz um trajeto de ida e volta
por dia entre as estações Shimodate da
província de Ibaraki e Motegi da província
de Tochigi, aos sábados, domingos e nos
feriados, e somente nas férias de verão às
sextas-feiras.
As locomotivas a vapor da Linha Moka são
C12 66 e C11 325. A estação de Moka possui
um design peculiar com o formato de uma
locomotiva a vapor e foi inaugurada em 1997.
Em 2013 foi inaugurado o Museu SL 96 ao
lado da estação. Toda a estação é um museu
de locomotiva a vapor e é bastante popular
entre a população local.
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