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海外鉄道技術協力への貢献

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海外鉄道技術協力への貢献
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海外鉄道技術協力への貢献
機構では、鉄道建設工事で培った総合的な技術力と経験を活かし、個別プロジェクトへの長期(1 年以上)専門家派遣、
2 国間の技術交流会への専門家派遣、海外関係機関からの研修員受入などの鉄道関係を中心とした海外技術協力をこれ
まで積極的に実施してきています。
ここ数年は、台湾新幹線建設工事の技術支援や中国高速鉄道計画に係る技術交流会への参加等が数多く実施され、海
外技術協力に大きく貢献しています。
ここで、最近の話題を紹介します。
(1)中国鉄道部へのスラブ軌道の技術移転が平成 19 年 5 月に決定し、11 月には中国側の軌道専門家 43 名に対する
日本でのトレーニング(研修)が延べ 1 ヶ月間実施され、土木・軌道の専門技術者による研修講義や東北新幹線の
建設現場での研修に協力し、研修の成功に大きく貢献しました。
(2)米国において初の本格的な高速鉄道導入が検討されているカリフォルニア高速鉄道について、計画を策定するカリ
フォルニア州高速鉄道局に対して技術支援を実施してきており、平成 19 年 11 月には専門家グループを派遣し、
3 週間に亘って現地に滞在し、日本の新幹線技術の紹介、技術検討に参画するとともに、カウンターパートとの交
流を深めてきました。年明けには再度、派遣を行う予定であり、今後の貢献が大きく期待されています。
(3)鉄道分野の国際標準化及び国内標準化活動の顕著な業績に対して、新たに制定された「標準化活動貢献者表彰」の
初の表彰式が平成 19 年 11 月に国土交通省で行われ、信号・通信関係技術職員が受賞の栄に浴しました。
昨年度はフィリピンに鉄道長期専門家として派遣された職員がこれまでの国際貢献への活動が評価されて「土木学
会国際活動奨励賞」を初受賞するなど、機構の国際貢献に対する部外からの評価も高まりつつあります。
スラブ軌道技術移転研修(東北新幹線建設現場視察)
第 1 回 標準化活動貢献者表彰式(国土交通省)
21 鉄道・運輸機構だより 新春号
トピックス
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「鉄道の日」の記念行事に参加
明治 5 年 (1872 年 )10 月 14 日、新橋・横浜間に日本で初めての鉄道が開通したことを記念して、平成 6
年 (1994 年 ) より 10 月 14 日を「鉄道の日」と定め、全国各地において、運輸局や鉄道事業者主催による「鉄
道の日」にちなんだ記念行事が行われ、当機構においても積極的に参加しています。
■鉄道フェスティバルに出展
東京地区では、日比谷公園において平成 19 年 10 月 13
日及び 14 日の 2 日間で開催された
「第 14 回鉄道フェスティ
バル」に出展しました。
機構ブース内では、パネル 11 枚、軌間可変台車などの模
型 7 点の展示のほか、DVD などの上映を行うことにより業
務を紹介し、熱心な鉄道ファンの注目を集めました。またク
イズでは景品として東京圏鉄道網図を用意し、多くの方々が
チャレンジして大変なにぎわいを見せました。
当日はさいたま市の鉄道博物館のオープンと重なることから人出の減少も予想されましたが、天候にも恵まれ、2日
間の合計で昨年の記録を約 36,000 人も上回る 154,000 人の来場がありました。
■鉄道シンポジウムを開催
平成 19 年 10 月 29 日、名古屋市内のホテルにおいて、「鉄道による交流の促進と地域再生」をテーマに、国土交通
省中部運輸局と当機構との共催による「第 16 回鉄道シンポジウム」を開催しました。このシンポジウムは毎年開催地
域を変えて実施しており、中部地方では9年振りの開催となりました。鉄道事業者・地元自治体・経済界等のほかに一
般参加者あわせて約600名で満員となった会場は、聴講者の熱気で溢れていました。
シンポジウムは、基調講演・基調報告とパネルディスカッションの2部構成で行なわれました。
第1部では、久保成人国土交通省鉄道局次長より、中部運輸局管内における鉄道の概要や交流促進に鉄道が果たす役
割についてご説明があり、行政の地方鉄道に対する支援や鉄道事業者と地域との連携による地域再生への取組み等のご
紹介がありました。続いて、木村操名古屋鉄道㈱会長、吉井信雄名古屋市交通局長より、鉄道事情や現在まで進められ
てきた輸送サービス改善の方法、これからのまちづくりや地域の活性化等に向けての取組みについてご紹介がありまし
た。
第2部では、志村清一中日新聞社論説主幹をコーディネーター
として、
「鉄道が地域づくりに果たすべき役割について」をテーマ
に、奥野信宏中京大学総合政策学部長、須田寛東海旅客鉄道㈱相
談役、見奈美徹えちぜん鉄道㈱社長、フォトライター矢野直美氏、
岸田眞代NPO代表理事、中田徹中部運輸局長の6名をパネリス
トとして、人の交流からコミュニケーションの醸成まで鉄道が果
たしてきた役割や地方鉄道の経営状況、行政や鉄道事業者、地域
住民による交流が生まれる街づくりや観光資源開発等の取組みに
ついてディスカッションが行われ、交流促進・地域再生について、
鉄道がこれから果たすべき役割についての方向性が示されました。
鉄道・運輸機構だより 新春号 22
トピックス
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九州新幹線 筑紫トンネルが貫通!
平成 19 年 12 月 1 日、九州新幹線の中では最長となる筑
紫トンネル(11,935 m)の貫通式が執り行われました。
貫通式は福岡県と佐賀県の県境付近で行われ、来賓や工事
関係者ら約 150 名が参列する中、南畑工区側から麻生福岡
県知事、石原JR九州㈱社長、土谷副理事長、及び河内工区
側から古川佐賀県知事、大黒九州運輸局長、元木九州新幹線
建設局長の計6名によって9時30分貫通発破のボタンが押
新八代方
され、大音響とともにトンネルは無事貫通しました。
筑紫トンネルは、福岡県筑紫郡那珂川町と佐賀県鳥栖市を
跨ぐ背振山地の東側を通るトンネルで、博多起点から梶原工
区、南畑工区、河内工区、山浦工区の4工区で平成 14 年 7
月から工事が進められていましたが、このたび南畑工区と河内工区の貫通により全貫通を迎えることとなったわけです。
貫通発破の後、坂元那珂川鉄道建設所長並びに武内鳥栖鉄道建設所長から土谷副理事長と元木局長それぞれに貫通の
安全確認の報告がされたあと、会場を貫通点付近に移動し、企業体協力会社による貫通点清めの儀、続いて通り初めの儀、
樽御輿の交換が行われ、河内工区の参列者も南畑工区の会場に移動して5樽による鏡開きが盛大に行われ、橋本鳥栖市
長の乾杯に続き後藤那珂川町長の万歳三唱で式典は無事終了しました。
貫通発破(南畑工区側)
通り初めの儀で万歳をする鳥栖市長、那珂川町長と両所長(両端)
参列者による盛大な鏡開き
祝賀会で工事経過報告を行う元木局長
23 鉄道・運輸機構だより 新春号
トピックス
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年
20 19
審査は次の方々にお願いしました。︵順不同
敬称略︶
推薦「カサブランカ」
推薦「陽だまり」
16
審査員 絵画 宮内紀子︵美術講師︶
写真
中田健造︵東京ビジュアルアーツ︶
書道
田中耕雲︵正鋒書道会
正伝︶
本社 国際業務室 斎藤雄司
本社 建築課 林 道博
14
日 ま で、 第 5回 全 国 美 術 展 が
推薦「民芸品売りの少女(グァテマラ・アンティグア)」
日から同
推薦「百科繚乱」
東日本支社 工事計画課 庄司正美
月
本社 国際業務室 斎藤雄司
11
第5回
全国美術展開催
平成
本社 階会議室において開催されました。
特選「大間にて」
特選「花咲く美瑛」
東京支社 計画課 椿山八重子
東京支社 電気第一部 澤井 誠
(家族)澤井恵子
鉄道・運輸機構だより 新春号 24
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佳作「ミキ」
佳作「噛 熊 猫」
推薦「茜色の浜辺」
本社 積算課 小暮 誠
東京支社 機械第一課 安木 興
大阪支社 名古屋事務所計画工事課
中川武彦
(家族)中川健志
佳作「早春萬代橋」
佳作「道」
本社 設計技術第二課 清田三四郎
特選 ﹁漢詩
秋色自随黄葉老野懐常共白雲舒﹂
九州新幹線建設局
総務課
冨田紀光
推薦 ﹁漢詩
一燈幽館菊花雨孤枕小楼梧葉風﹂
東京支社
計画課
椿山八重子
佳作 ﹁漢詩
夕陽千樹鳥聲寂涼月一庭花影深﹂
東京支社
工事第一課
真隅田みち子
25 鉄道・運輸機構だより 新春号
北陸新幹線第二建設局
工事第六課 西川秀一
佳作「仲夏の夕暮れ」
九州新幹線建設局 工事第六課
福永初男
(家族)福永啓子
トピックス
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共有建造船の竣工
第七浪速丸
平成 19 年 9 月 14 日、愛媛県今治市の㈱新来島波止浜どっ
くにおいて、当機構と浪速タンカー㈱との共有建造油送船
「第七浪速丸」
(e- シップ(海洋汚染防止対策船※1)、総トン数
3,767 トン、載貨容積約 6,500 ㎥)が竣工いたしました。
ほうえい
9 月 20 日、兵庫県淡路市の㈱浦共同造船所において、当機
構と日栄タンカー㈱との共有建造油送船「ほうえい」(e- シ
ップ(海洋汚染防止対策船 ※1)、総トン数 497 トン、載貨
容積 1,180 ㎥)が竣工いたしました。
晴 洋 丸
10 月 25 日、大分県佐伯市の㈱三浦造船所において、当
機構と南洋海運㈱との共有建造油送船「晴洋丸」
(e‐シッ
プ ( 高度 CO 2排出削減船※2) 総トン数 749 トン、載貨容積
2,200 ㎥)が竣工いたしました。
第三雄豊丸
10 月 31 日、広島県福山市の本瓦造船㈱において、当機構
と㈱松和汽船との共有建造油送船兼ケミカルタンカー「第
三雄豊丸」
(e- シップ(海洋汚染防止対策船※1)
、総トン数
499 トン、載貨容積約 1,261 ㎥)が竣工いたしました。
新 成 丸
11 月 20 日、三重県四日市市の鈴木造船㈱において、当機
構と平成商運㈱との共有建造油送船「新成丸」
(e- シップ(
海洋汚染防止対策船※1)
、総トン数 749 トン、載貨容積約
2,110 ㎥)が竣工いたしました。
第五霧島丸
11 月 26 日、兵庫県淡路市の㈱浦共同造船所において、当
機構と日栄タンカー㈱との共有建造油送船兼ケミカルタンカ
、総トン
ー
「第五霧島丸」
(e- シップ(海洋汚染防止対策船※1)
数 3,792 トン、
載貨容積約 6,500 ㎥)
が竣工いたしました。
※1 海洋汚染防止対策船・・・
衝突時の油流出等を防止するため二重
船体構造により建造されたe - シップ
※2 高度 CO 2排出削減船・・・
こ れ ま で に 建 造 し た 同 型 船 と 比 べ、
CO 2排出量が 12%以上削減されるe
- シップ
※3 SES(スーパーエコシップ)・・・
環境にやさしく、経済性・安全性の面
で優れた性能を持つ船舶
なでしこ丸
11 月 29 日、長崎県佐世保市の前畑造船㈱において、当機
構と商運海運㈱との共有建造油送船「なでしこ丸」
(SES ※3
(二重船殻構造化)
、総トン数 749 トン、載貨容積約 2,200
㎥)が竣工いたしました。
鉄道・運輸機構だより 新春号 26
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