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自己点検・評価書 - 薬学教育評価機構

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自己点検・評価書 - 薬学教育評価機構
(様式3)
(調
自己点検・評価書
平成27年5月
崇城大学薬学部
書)
■薬科大学・薬学部(薬学科)の正式名称
崇城大学
薬学部
薬学科
■所在地
〒 860-0082
熊 本 県 熊 本 市 西 区 池 田 4-22-1
■大学の建学の精神および大学または学部の理念
本学の建学の精神
1.近代文明を築くものは科学技術と完成の世界であることは言をまたない。大
志を抱き、本学に集い学ぶ者、真理を探究し、一専門家を目指すに甘んずる
こ と な く 、文 化 の 担 当 た る 栄 光 を 担 う と と も に そ の 責 務 を 忘 れ て は な ら な い 。
1.科学の発展と芸術の創造は、古来より脈動する人間精神に基づく。
本学の教育にあっては、科学と芸術の背後にある精神文化の存在を忘れず、
広い世界観の樹立に努めなければならない。
1.現代、科学技術は、長足の進歩をとげる半面、細分化され、人間疎外等の憂
いを起こすおそれなきにしもあらず。ここにおいて、われら先端的な学術修
練を志す者、美の世界を追求する者は、人間関係を重視し、生命を尊重する
道義を体しなければならない。これらと倫理の融合こそ建学の基本である。
1 . 本 学 は 自 由 と 創 造 を 重 ん ず る 私 学 で あ る 。時 代 を 開 く 新 鮮 な 主 体 性 が 必 要 で 、
和の学園である。
「 和 し て 同 ぜ ず 」と あ る が 如 く 、調 和 こ そ 真 の 和 合 で 始 め て
秩序が確立する。
1.本学は産学提携により「知の基地」として新実学を形成し、芸術を含め、地
域社会における文化の府となり、世界の平和に寄与しなければならない、わ
れら教職員学生一同「崇城大学運命共同体」でなければならない。
1.校名の示すとおり、政治文化の中心たる城の中に在って、伝統を継承し大業
を崇し、人より崇められるが如き存在感を持ち、以て社会の立て役者として
努めなければならない。
本薬学部の理念
薬と医療に関する高度な専門性と豊かな人間性を有する人材を育成するとともに、
医療の進展、人類の健康な生活と福祉の向上に貢献する。
目
『教育研究上の目的』
1
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
教育研究上の目的
[現状]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
[点検・評価]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
[改善計画]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
『薬学教育カリキュラム』
2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
カリキュラム編成
[現状]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
[点検・評価]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
[改善計画]
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
医療人教育の基本的内容
[現状]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 23
[改善計画]
4
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 23
薬学専門教育の内容
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 24
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 30
[改善計画]
5
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 30
実務実習
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 31
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 44
[改善計画]
6
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 44
問題解決能力の醸成のための教育
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 45
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 50
[改善計画]
『学生』
7
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 50
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 51
学生の受入
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 51
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 56
[改善計画]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 56
8
成績評価・進級・学士課程修了認定
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 57
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 64
[改善計画]
9
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 64
学生の支援
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 65
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 74
[改善計画]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 74
『教員組織・職員組織』
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 75
10
教員組織・職員組織
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 75
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 85
[改善計画]
『学習環境』
11
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 85
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 86
学習環境
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 86
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 89
[改善計画]
『外部対応』
12
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 89
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 90
社会との連携
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 90
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 95
[改善計画]
『点検』
13
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 95
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 96
自己点検・評価
[現状]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 96
[ 点 検 ・ 評 価 ] ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 98
[改善計画]
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 98
『教育研究上の目的』
1
教育研究上の目的
【基準
1 -1 】
薬学教育プログラムにおける教育研究上の目的が、大学または学部の理念なら
びに薬剤師養成教育に課せられた基本的な使命を踏まえて設定され、公表されて
いること。
【観点
1 -1 -1 】教 育 研 究 上 の 目 的 が 、大 学 ま た は 学 部 の 理 念 な ら び に 薬 剤 師 養 成 教 育
に課せられた基本的な使命を踏まえて設定されていること。
【観点
1 -1 -2 】教 育 研 究 上 の 目 的 が 、医 療 を 取 り 巻 く 環 境 、薬 剤 師 に 対 す る 社 会 の ニ
ーズを適確に反映したものとなっていること。
【観点
1 -1 -3 】教 育 研 究 上 の 目 的 が 、学 則 等 で 規 定 さ れ 、教 職 員 お よ び 学 生 に 周 知 さ
れていること。
【観点
1 −1 −4 】教 育 研 究 上 の 目 的 が 、ホ ー ム ペ ー ジ な ど で 広 く 社 会 に 公 表 さ れ て い る
こと。
【観点
1 −1 −5 】 教 育 研 究 上 の 目 的 に つ い て 、 定 期 的 に 検 証 す る よ う 努 め て い る こ と 。
[現状]
高齢化社会の到来、疾病の多様化に加え、医療の高度・専門化、医療構造の変革
が進む中、薬の専門家として医薬品の適正使用や安全管理を図る薬剤師の使命は大
きな広がりをみせている。特に、臨床現場で他の医療スタッフとともに患者を中心
としたチーム医療に取り組む薬剤師に社会は大きな期待を寄せている。すなわち、
薬剤師には、基礎的な知識・技術はもちろんのこと、高い倫理観、医療人としての
教養、医療現場で通用する実践力など、医療スタッフとしての資質の一層の向上が
要求されていると言える。これらの社会的要請に応えることが薬剤師養成教育の基
本的な使命である。また、本薬学部は「薬と医療に関する高度な専門性と豊かな人
間性を有する人材を育成するとともに、医療の進展、人類の健康な生活と福祉の向
上に貢献する」という理念を掲げ教育・研究に取り組んでいる。
観 点 1 −1 −1 に 関 し て:
「医療の高度化に対応できる臨床能力に優れた薬剤師を養
成し、人類の健康の維持と疾患の治療に役立つ生命科学研究を行う」という本薬学
部の教育研究上の目的は、上記、薬剤師養成教育に課せられた基本的な使命および
本 薬 学 部 の 理 念 を 的 確 に 反 映 し て い る ( 根 拠 資 料 1 −1 −① : 薬 学 部 ホ ー ム ペ ー ジ
http://www.ph.sojo-u.ac.jp/education/policy.html)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て
いる。
観 点 1 −1 −2 に 関 し て : 高 齢 化 社 会 の 到 来 、 疾 病 の 多 様 化 、 医 療 の 高 度 ・ 専 門 化
が進む中、薬剤師にはこのような医療環境およびその変化に対応できる知識・技能
(専門性)が必要である。薬剤師はその専門性を十分に活用し、問題を発見・解決
し、医療を提供する必要がある。さらに、患者志向の医療を提供するためには、豊
かな人間性と倫理観も求められる。本薬学部の教育研究上の目的は、このような医
-1-
療環境、社会的要請を的確に反映したものになっている。従って、本観点は満たさ
れ て い る ( 根 拠 資 料 1 −1 −① : 薬 学 部 ホ ー ム ペ ー ジ http://www.ph.sojo-u.ac.jp/
education/policy.html)。
観 点 1 −1 −3 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 前 記 の 教 育 研 究 上 の 目 的 は 、 年 度 始 め に
周知されている。その内容を、教職員にはメールによって配信し、学生にはオリエ
ン テ ー シ ョ ン 時 に 印 刷 物 と し て 配 布 し た 上 で 説 明 し て い る ( 根 拠 資 料 1 −1 −② : 宮
本 教 授 配 信 メ ー ル < 教 育 研 究 上 の 目 的 と 3 つ の ポ リ シ ー の 確 認 の お 願 い > 、根 拠 資
料 1 −1 −③:オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 資 料 < 教 職 員 並 び に 学 生 の 皆 さ ん へ > )。学 則 第 3
条に各学部の「人材の養成に関する目的および教育研究上の目的」が記載されてい
る が( 根 拠 資 料 1 −1 −④ : 学 生 便 覧 p.137)、本 学 は 総 合 大 学 で あ る た め 、そ の 記 載
方法や表現は全学に合わせる必要があり、文言などが前記のものと多少異なってい
る。そこで、学則記載の目的を前記のものに合せるよう、大学事務局に働きかける
必要がある。従って、本観点は概ね満たされている。
観 点 1 −1 −4 に 関 し て : 教 育 研 究 上 の 目 的 は 薬 学 部 ホ ー ム ペ ー ジ 上 に 掲 載 さ れ 、
広く社会に公表されている(根拠資料1−1−①:薬学部ホームページ
http://www.ph.sojo-u.ac.jp/education/policy.html)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て
いる。
観 点 1 −1 −5 に 関 し て: 教 育 研 究 上 の 目 的 が 、医 療 環 境 や 社 会 情 勢 の 変 化 に 速 や
かに対応できるように、教務委員会による検証を年に 1 回程度行っている(根拠資
料 1 −1 −⑤ : 平 成 26 年 度 第 1 回 教 務 委 員 会 議 事 録 、 根 拠 資 料 1 −1 −⑥ : 第 122 回
教 授 会 議 事 要 録 )。検 証 に よ り 見 直 し が 必 要 と な る 場 合 は 、そ の 内 容 を 教 授 会 で 討 議
し、承認を得る体制となっている。従って、本観点は満たされている。
-2-
『教育研究上の目的』
1
教育研究上の目的
[点検・評価]
本項目の基準は満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・教育研究上の目的が、医療環境や社会情勢の変化に対応できるように、教務委
員 会 や 教 授 会 を 通 じ て 定 期 的 に 検 証 さ れ 、見 直 さ れ る 体 制 が 確 立 し て い る 。【 基
準 1 −1 】
[改善計画]
・現時点で早急に改善計画を立案する必要がある項目はないと考える。しかしな
がら、学則記載の目的の表現が前記の薬学部の目的に一致するよう、大学事務
局に働きかける。
-3-
『薬学教育カリキュラム』
2
カリキュラム編成
【基準
2 -1 】
教育研究上の目的に基づいて教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポ
リシー)が設定され、公表されていること。
【観点
2 -1 -1 】教 育 研 究 上 の 目 的 に 基 づ い て 教 育 課 程 の 編 成・実 施 の 方 針 が 設 定 さ れ
ていること。
【観点
2 -1 -2 】教 育 課 程 の 編 成・実 施 の 方 針 を 設 定 す る た め の 責 任 あ る 体 制 が と ら れ
ていること。
【観点
2 -1 -3 】教 育 課 程 の 編 成・実 施 の 方 針 が 、教 職 員 お よ び 学 生 に 周 知 さ れ て い る
こと。
【観点
2 −1 −4 】教 育 課 程 の 編 成・実 施 の 方 針 が 、ホ ー ム ペ ー ジ な ど で 広 く 社 会 に 公 表
されていること。
[現状]
観 点 2 −1 −1 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 教 育 研 究 上 の 目 的 で あ る 「 医 療 の 高 度 化
に対応できる臨床能力に優れた薬剤師を養成し、人類の健康の維持と疾患の治療に
役立つ生命科学研究を行う」に対応して、以下に示す 4 つのカリキュラム・ポリシ
ー を 明 文 化 し て い る ( 根 拠 資 料 2 −1 —① : 薬 学 部 ホ ー ム ペ ー ジ
http://www.ph.sojo-u.ac.jp/education/policy.html、根 拠 資 料 2 −1 —②:崇 城 大 学 ホ
ー ム ペ ー ジ http://www.sojo-u.ac.jp/faculty/department/pharmaceutical/policy.
html)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
1. 人 間 性 ・ 倫 理 観 を 養 う た め に 、 教 養 ・ 倫 理 教 育 を 継 続 的 に 実 施 し ま す 。
2. 高 度 な 医 療 と 健 康 増 進 、 公 衆 衛 生 の 向 上 に 対 応 で き る 能 力 を 養 う た め に 、
医療系科目を充実させます。
3. 問 題 発 見・解 決 能 力 を 養 う た め に 、PBL( Problem Based Learning)学 習 、
実習および卒業研究を充実させます。
4. 学 習 成 果 基 盤 型 教 育 ( Outcome Based Education) に 基 づ い て 、 効 果 的 な
学習ができるように科目を編成します。
観 点 2 −1 −2 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 教 務 委 員 会 に お い て 、 年 に 1 回 程 度 カ リ
キ ュ ラ ム・ポ リ シ ー の 改 訂 に 関 す る 議 論 を 行 っ て お り 、改 訂 の 必 要 が あ る 場 合 に は 、
改 訂 案 を 教 授 会 に 諮 り 、 協 議 の 上 で 承 認 を 得 る 体 制 と な っ て い る ( 根 拠 資 料 2 −1 —
③ : 平 成 26 年 度 第 1 回 教 務 委 員 会 議 事 録 、 根 拠 資 料 2 −1 —④ : 第 122 回 教 授 会 議
事 要 録 、根 拠 資 料 2 −1 —⑤:薬 学 部 FD< 平 成 27 年 度 か ら の 薬 学 教 育 モ デ ル・コ ア
カ リ キ ュ ラ ム ( 平 成 25 年 度 改 訂 版 ) 実 施 に 向 け て > 、 根 拠 資 料 2 −1 —⑥ : 第 128
回 教 授 会 議 事 要 録 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 2 −1 −3 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 前 記 の カ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ー は 、 年 度
始 め に 周 知 さ れ て い る 。そ の 内 容 を 、専 任 の 教 職 員 に 対 し て は メ ー ル 配 信 に よ っ て 、
-4-
ならびに、学生に対しては各学年の担任教員が行うオリエンテーション時に印刷物
と し て 配 布 し た 上 で 説 明 し て い る ( 根 拠 資 料 2 −1 —⑦ : 宮 本 教 授 配 信 メ ー ル < 教 育
研 究 上 の 目 的 と 3 つ の ポ リ シ ー の 確 認 の お 願 い > 、 根 拠 資 料 2 −1 —⑧ : オ リ エ ン テ
ー シ ョ ン 資 料 < 教 職 員 並 び に 学 生 の 皆 さ ん へ > )。し か し な が ら 、学 生 便 覧 等 の 冊 子
体にはカリキュラム・ポリシーが記載されていない。これは、その記載の有無を大
学の統一様式に合わせたためである。そこで今後は、カリキュラム・ポリシーの冊
子体への収載を大学事務局に働きかける必要がある。従って、本観点は概ね満たさ
れている。
観 点 2 −1 −4 に 関 し て : カ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ー は 薬 学 部 な ら び に 本 学 ホ ー ム ペ
ー ジ 上 に 掲 載 さ れ 、 広 く 社 会 に 公 表 さ れ て い る ( 根 拠 資 料 2 −1 —① : 薬 学 部 ホ ー ム
ペ ー ジ http://www.ph.sojo-u.ac.jp/education/policy.html、 根 拠 資 料 2 −1 —② : 崇
城 大 学 ホ ー ム ペ ー ジ http://www.sojo-u.ac.jp/faculty/department/pharmaceutical/
policy. html)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
-5-
【基準
2 -2 】
薬学教育カリキュラムが、教育課程の編成・実施の方針に基づいて構築されて
いること。
【観点
2 -2 -1 】薬 学 教 育 カ リ キ ュ ラ ム が 教 育 課 程 の 編 成・実 施 の 方 針 に 基 づ い て 編 成
されていること。
【観点
2 -2 -2 】薬 学 教 育 カ リ キ ュ ラ ム が 薬 学 共 用 試 験 や 薬 剤 師 国 家 試 験 の 合 格 の み を
目指した教育に過度に偏っていないこと。
【観点
2 -2 -3 】薬 学 教 育 カ リ キ ュ ラ ム の 構 築 と 必 要 に 応 じ た 変 更 を 速 や か に 行 う 体 制
が整備され、機能していること。
[現状]
観 点 2 −2 −1 に 関 し て : 本 薬 学 部 の 薬 学 教 育 カ リ キ ュ ラ ム は 、 観 点 2 −1 −1 に 記
した 4 つのカリキュラム・ポリシーに基づいて編成されている(基礎資料4、根拠
資 料:時 間 割 表( 1 年 分 )、根 拠 資 料 2 −2 −①:学 生 便 覧 pp.57-60)。す な わ ち 、
( 1)
人 間 性 の 涵 養 に 関 わ る 教 養 科 目 を 1、 2 年 次 に 配 置 し て い る こ と に 加 え 、 専 門 課 程
の ほ ぼ 全 学 年 に わ た っ て 倫 理 教 育 に 関 す る 授 業 科 目 を 連 続 的 に 配 置 し て い る 。ま た 、
( 2) 医 療 系 科 目 が 専 門 科 目 全 体 の 約 3 分 の 1 を 占 め 、 薬 理 学 、 薬 物 動 態 学 、 臨 床
検査学、薬物投与設計学、薬物治療学の単位数を充実させている。また、内容につ
い て も 、現 役 の 医 療 従 事 者 か ら 最 新 の 医 薬 知 識 や 技 術 を 学 ぶ 機 会 を 多 く 設 け て い る 。
( 3) 倫 理 に 関 わ る 授 業 科 目 や 実 習 科 目 に 学 生 を 主 体 と し た 少 人 数 グ ル ー プ に よ る
授業形式を積極的に取り入れることによって、また、卒業論文実習を4年次から開
始することによって、議論、考察、発表、討論を通じた問題発見・解決能力を育む
機 会 を 多 く 設 け て い る 。 な お 、( 4) 上 記 の 科 目 を 含 む 各 専 門 科 目 は 、 学 習 成 果 基 盤
型教育に基づき、本薬学部が掲げる薬剤師に必要とされる基本的資質に対応づけな
が ら 、カ リ キ ュ ラ ム に 組 み 込 ま れ て い る( 基 礎 資 料 4 )。従 っ て 、本 観 点 は 満 た さ れ
ている。
観 点 2 −2 −2 に 関 し て : 薬 学 共 用 試 験 や 薬 剤 師 国 家 試 験 に 対 応 す る 意 味 合 い を 含
む 必 修 科 目 の 総 単 位 数 は 10 単 位 で あ り(「 薬 学 演 習 Ⅰ 」( 4 年 次 、1 単 位 )、「 薬 学 演
習 Ⅱ 」( 4 年 次 、 2 単 位 )、「 総 合 薬 学 演 習 Ⅰ 」( 5 年 次 、 1 単 位 ) お よ び 「 総 合 薬 学 演
習 Ⅲ 」( 6 年 次 、 6 単 位 ))、 卒 業 要 件 単 位 ( 192 単 位 ) に 占 め る 割 合 は 5%程 度 で あ
る ( 根 拠 資 料 2 −2 −① : 学 生 便 覧 pp.57-60)。 な お 、 上 記 の 科 目 に 対 応 す る 旧 カ リ
キ ュ ラ ム の 必 修 科 目 の 総 単 位 数 は 6 単 位 で あ り (「 総 合 薬 学 演 習 Ⅰ 」( 3 年 次 、 1 単
位 )、「 総 合 薬 学 演 習 Ⅱ 」( 4 年 次 、 2 単 位 )、総 合 薬 学 演 習 Ⅲ ( 6 年 次 、 3 単 位 ))、 卒
業 要 件 単 位( 194 単 位 )に 占 め る 割 合 は 3%程 度 で あ る( 根 拠 資 料 2 −2 −②:薬 学 部
薬 学 科 カ リ キ ュ ラ ム 新 旧 対 照 表 )。つ ま り 、新 、旧 カ リ キ ュ ラ ム に お け る 当 該 科 目 の
占める割合は極めて低く、本薬学部のカリキュラム編成は観点にある試験の合格を
目指した教育に偏重していない。従って、本観点は満たされている。
-6-
観 点 2 −2 −3 に 関 し て : 本 薬 学 部 に は 、 学 部 の 教 育 全 般 に 関 わ る 事 案 の 企 画 立 案
と実施のための機関として教務委員会が設置されていると共に、同委員会内にカリ
キ ュ ラ ム 検 討 ワ ー キ ン グ グ ル ー プ( WG)が 設 置 さ れ て い る 。カ リ キ ュ ラ ム の 検 討 、
企 画 、変 更 に 関 し て 、大 規 模 あ る い は 重 要 な 案 件 は 同 WG が 対 応 し 、小 規 模 あ る い
は単純な案件は教務委員長あるいは学科長が対応し、教務委員会を経るなどして教
授 会 に 諮 ら れ る 。こ の よ う な 体 制 の 下 、平 成 26 年 度 は 、平 成 27 年 度 か ら 施 行 さ れ
る 改 訂 モ デ ル・コ ア カ リ キ ュ ラ ム へ の 本 薬 学 部 の 対 応 に つ い て 協 議 し た 。す な わ ち 、
WG の 提 案 を た た き 台 と し て 、 教 務 委 員 会 等 が 主 催 す る 薬 学 部 FD に お い て 改 訂 モ
デル・コアカリキュラムの概要説明とともに議論を進め、教授会で協議した(根拠
資 料 2 −2 −③ : 教 務 委 員 会 カ リ キ ュ ラ ム 検 討 ワ ー キ ン グ グ ル ー プ 作 成 資 料 < 順 次 性
の あ る ラ セ ン 型 カ リ キ ュ ラ ム に 関 し て > 、 根 拠 資 料 2 −2 −④ : 薬 学 部 事 務 配 信 メ ー
ル < 崇 城 大 学 薬 学 部 FD 開 催 の お 知 ら せ > 、 根 拠 資 料 2 −2 −⑤ : 薬 学 部 FD< 平 成
27 年 度 か ら の 薬 学 教 育 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム ( 平 成 25 年 度 改 訂 版 ) 実 施 に 向
け て > 、 根 拠 資 料 2 −2 −⑥ : 第 128 回 教 授 会 議 事 要 録 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ
れている。
-7-
『薬学教育カリキュラム』
2
カリキュラム編成
[点検・評価]
本項目の各基準は満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・4 項 目 の カ リ キ ュ ラ ム・ポ リ シ ー が 、教 育 研 究 上 の 目 的 の 下 に 、規 定 、明 文 化 さ
れている。改訂を要する場合には、教務委員会および教授会を通じて協議、承
認 さ れ る 体 制 を 整 え て い る 。【 基 準 2 −1 】
・授業科目はカリキュラム・ポリシーに基づいて策定されている。国家試験の受
験準備教育の意味合いを含む科目の総単位数の割合は、卒業要件単位数に対し
て 高 々 5%程 度 で あ り 、 本 薬 学 部 の カ リ キ ュ ラ ム 編 成 は 試 験 の 合 格 を 目 指 し た 教
育に偏重していない。カリキュラムの改訂に関わる事案は、教務委員会や教授
会 等 に よ っ て 協 議 さ れ る 体 制 が 確 立 さ れ て お り 、平 成 26 年 度 は 改 訂 モ デ ル・コ
ア カ リ キ ュ ラ ム へ の 対 応 を 協 議 し た 。【 基 準 2 -2 】
[改善計画]
・現時点で早急に改善計画を立案する必要がある項目はないと考える。しかしな
がら、カリキュラム・ポリシーの冊子体への収載を大学事務局に働きかけ、こ
れを配布することによっても、その内容が学生ならびに教職員に周知されるよ
うに努める。
-8-
3
医療人教育の基本的内容
(3-1)ヒューマニズム教育・医療倫理教育
【基準
3 -1 -1 】
医療人としての薬剤師となることを自覚し、共感的態度および人との信
頼関係を醸成する態度を身につけるための教育が体系的かつ効果的に行わ
れていること。
【観点
3 -1 -1 -1 】 医 療 人 と し て 生 命 に 関 わ る 薬 学 専 門 家 に 相 応 し い 行 動 を 身 に つ け
るための教育が体系的に行われていること。
【観点
3 -1 -1 -2 】 医 療 全 般 を 概 観 し 、 薬 剤 師 と し て の 倫 理 観 、 使 命 感 、 職 業 観 を 醸
成する教育が効果的な学習方法を用いて行われていること。
【観点
3 -1 -1 -3 】 医 療 人 と し て 、 患 者 や 医 療 提 供 者 の 心 理 、 立 場 、 環 境 を 理 解 し 、
相互の信頼関係を構築するために必要な教育が効果的な学習方法
を用いて行われていること。
【観点
3 -1 -1 -4 】 ヒ ュ ー マ ニ ズ ム 教 育 ・ 医 療 倫 理 教 育 に お い て 、 目 標 達 成 度 を 評 価
するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されてい
ること。
【観点
3 -1 -1 -5 】単 位 数 は 、( 3 -2 )~( 3 -5 )と 合 わ せ て 、卒 業 要 件 の 1 / 5 以
上に設定されていることが望ましい。
[現状]
観 点 3 −1 −1 −1 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、「 患 者 ・ 他 の 医 療 職 か ら 信 頼 さ れ る 、
薬剤師に相応しい高い使命感、責任感、倫理観ならびにコミュニケーション能力を
身につける」ための資質を養成することを目的に、ヒューマニズム・医療倫理に関
する講義や実習を、以下に記すようにほぼ全学年にわたって体系的にカリキュラム
に 組 み 込 ん で い る ( 基 礎 資 料 4 、 根 拠 資 料 : 時 間 割 表 ( 1 年 分 ))。 具 体 的 に は 、 薬
学 の 役 割 や 薬 剤 師 の 社 会 的 使 命 を 概 説 す る「 薬 学 概 論 」
( 1 年 次 )を 、倫 理 観 や 職 業
観 の 芽 生 え を 促 す 「 早 期 体 験 学 習 」( 1 年 次 ) お よ び 「 生 命 倫 理 学 」( 1 年 次 ) に 接
続している。これらの1年次の学習内容は、他者との信頼関係を構築する方法や態
度 を 学 習 す る 「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 論 」( 2 年 次 ) お よ び 「 看 護 福 祉 概 論 」( 3 年 次 )
を学習するための基礎となる。さらにこれらの科目は、現実的な倫理症例問題を扱
う 「 医 薬 倫 理 学 」( 4 年 次 )、 あ る い は 、 患 者 ・ 医 療 ス タ ッ フ へ の 模 擬 対 応 、 ま た は
模 擬 調 剤 を 行 う 「 実 務 実 習 事 前 学 習 」( 4 年 次 ) に 発 展 的 に 接 続 さ れ 、「 病 院 ・ 薬 局
実 務 実 習 」( 5 年 次 )を 経 験 す る こ と に よ る 、確 か な 倫 理 観 、職 業 観 、責 任 感 の 醸 成
に つ な が っ て ゆ く 。( 基 礎 資 料 4 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 3 −1 −1 −2 に 関 し て :「 薬 学 概 論 」( 1 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.81) に
お い て は 、薬 害 訴 訟 原 告 団 の 代 表 者 や 医 薬 品 開 発 の 業 務 経 験 を 持 つ 学 内 教 員 な ど が 、
実体験に基づいて形成された倫理観や職業観を交えながら講義を行っているほか、
「 早 期 体 験 学 習 」( 1 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.83) で は 、 学 生 が 医 療 機 関 に 訪
問して医療業務従事者や患者と対話するなど、現場の雰囲気を直接感じてもらう機
-9-
会 を 提 供 し て い る 。 ま た 、「 医 薬 倫 理 学 」( 4 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.217) で
は、ケーススタディを取り入れ、グループ討論や発表を行うなどして、医療人に要
求される倫理観、使命感、職業観が醸成される教育を行っている。従って、本観点
は満たされている。
観 点 3 −1 −1 −3 に 関 し て:「 早 期 体 験 学 習 」
(1 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.83)
では、地域の医療・介護施設や行政の協力のもと特徴的な臨地実習を実施している
( 根 拠 資 料 3 −1 −1 —① : 平 成 26 年 度 早 期 体 験 学 習 報 告 書 )。「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン
論 」( 2 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.109) に お い て は 、 座 学 に よ っ て 患 者 心 理 の
分析と理解方法を、および、ロールプレイによって好ましい傾聴の方法を学習する
教育を行っている。
「実務実習事前学習」
(4 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス pp.285-299)
においては、臨床現場で活躍する薬剤師を講師として招聘し、チーム医療に不可欠
な他の医療従事職との相互の信頼関係を構築するための知識及び態度を身につける
教育を行っている。更には、車いす利用者の指導の下に車いす体験実習も行ってお
り、障害を持った人達が建物や街でいかに生活しづらいかを経験させることによっ
て、ノーマライゼーションの考え方を理解させる教育も行っている。従って、本観
点は満たされている。
観 点 3 −1 −1 −4 に 関 し て:「 生 命 倫 理 学 」
(1 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.78)、
「 早 期 体 験 学 習 」( 1 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.83)、「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 論 」
( 2 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.109)、「 看 護 福 祉 概 論 」( 3 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ
ラ バ ス p.168)、
「医薬倫理学」
(4 年次)
( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.217)に お い て 、ヒ
ュ ー マ ニ ズ ム ・ 医 療 倫 理 の 段 階 的 醸 成 を 図 っ て い る 。 例 え ば 、「 生 命 倫 理 学 」 で は 、
倫理学の基礎的なテーマに対して個人の意見発表の場を設けて、その意見の根拠が
倫 理 的 視 点 を 持 っ て い る か ど う か を 教 官 が 評 価 し て い る 。ま た 、
「 医 薬 倫 理 学 」で は 、
現実的な倫理症例問題を題材にして、スモールグループディスカッションを行い、
討議内容、発表態度、最終報告書内容等に基づいてポイントを与え、定期試験の成
績に反映させている。これらと同様の評価は関連する全ての科目で行われている。
従って、本観点は満たされている。
観 点 3 −1 −1 −5 に 関 し て : 基 準 ( 3-1) に 関 わ る 授 業 科 目 は 、「 薬 学 概 論 」( 1 年
次 ・ 1 単 位 )、「 早 期 体 験 学 習 」( 1 年 次 ・ 1 単 位 )、「 生 命 倫 理 学 」( 1 年 次 ・ 1 単 位 )、
「コミュニケーション論」
( 2 年 次・1 単 位 )、
「看護福祉概論」
( 3 年 次・1 単 位 )、
「医
薬 倫 理 学 」( 4 年 次 ・ 1 単 位 )、「 実 務 実 習 事 前 学 習 」( 4 年 次 ・ 計 7 単 位 ) の 計 13 単
位 で あ る( 根 拠 資 料 3 −1 −1 —② : 学 生 便 覧 pp.57-60)。こ れ ら に 加 え て 、( 3-2)~
( 3-5) に 関 わ る 授 業 科 目 の 単 位 数 は 計 39 単 位 で あ る ( 根 拠 資 料 3 −1 −1 —② : 学
生 便 覧 pp.57-60)。よ っ て 、以 上 に 挙 げ た 科 目 の 合 計 単 位 数 は 52 単 位 と な り 、卒 業
要 件 単 位 数 で あ る 192 単 位 の 1/5 で あ る 39 単 位 を 十 分 に 上 回 っ て い る ( 根 拠 資 料
3 −1 −1 —②:学 生 便 覧 pp.57-60、根 拠 資 料 3 −1 −1 —③:学 生 便 覧 p.26、表 3 −1 −
1 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 10 -
表 3 −1 −1
区分
総合
教育
人間科学
外国語
専門基礎
医療人教育の基本的内容に関わる授業科目
開講年次
授業科目名
単位数
基準番号
1、 2
( 20 科 目 か ら 選 択 ) * 1
計 8 以上
(3-2)
1、 2
計 8
(3-2)
1
選 択 外 国 語 *2
2
(3-2)
1
薬学基礎数学
1
(3-3)
1
薬学基礎数学演習
1
(3-3)
1
薬学基礎物理学
1
(3-3)
1
薬学基礎物理学演習
1
(3-3)
1
薬学基礎化学
1
(3-3)
1
薬学基礎化学演習
1
(3-3)
1
薬学基礎生物学
2
(3-3)
1
生命倫理学
1
(3-1)、 (3-2)
1
薬学概論
1
(3-1)、 (3-5)
1
早期体験学習
1
(3-1)、(3-2)、
英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
(3-3)、 (3-5)
専門課程
1
基礎情報処理演習
1
(3-3)
2
コミュニケーション論
1
(3-1)、 (3-2)
3
看護福祉概論
1
(3-1)、 (3-2)
3
基礎科学英語
1
(3-2)
3
医薬品安全性学Ⅰ
2
(3-4)
3
医薬品安全性学Ⅱ
1
(3-4)
4
医薬倫理学
1
(3-1)
4
薬学英語
1
(3-2)
4
血 清 製 剤 学 *2
1
(3-4)
4
創薬概論
1
(3-4)
4
薬剤師業務概論
1
(3-4)、 (3-5)
4
薬事関連法規
1
(3-4)
4
薬局管理学
1
(3-4)、 (3-5)
4
実務実習事前学習Ⅰ
2
(3-1)、(3-2)、
(3-5)
4
実務実習事前学習Ⅱ
5
(3-1)、(3-2)、
(3-5)
5
実 用 薬 学 英 語 *2
1
(3-2)
6
医 学 英 語 *1
1
(3-2)
総 単 位 数 *3
52
卒業要件単位数
192
( 卒 業 要 件 単 位 数 の 1 / 5)
( 39)
*1: 選 択 必 修 科 目
*2: 選 択 科 目
*3: 選 択 科 目 お よ び 選 択 必 修 科 目 の 単 位 数 を 含 む 。
- 11 -
(3-2)教養教育・語学教育
【基準
3 -2 -1 】
見識ある人間としての基礎を築くために、人文科学、社会科学および自然科学
などを広く学び、物事を多角的にみる能力および豊かな人間性・知性を養うため
の教育が行われていること。
【観点
3 -2 -1 -1 】 薬 学 準 備 教 育 ガ イ ド ラ イ ン を 参 考 に す る な ど 、 幅 広 い 教 養 教 育 プ
ログラムが提供されていること。
【観点
3 -2 -1 -2 】 社 会 の ニ ー ズ に 応 じ た 選 択 科 目 が 用 意 さ れ 、 時 間 割 編 成 に お け る
配慮がなされていること。
【観点
3 -2 -1 -3 】 薬 学 領 域 の 学 習 と 関 連 付 け て 履 修 で き る 体 系 的 な カ リ キ ュ ラ ム 編
成が行われていることが望ましい。
[現状]
観 点 3 −2 −1 −1 に 関 し て:本 学 で は 、本 観 点 に 該 当 す る 教 養 科 目 を 、総 合 教 育 :
人 間 科 学 分 野 に 定 め て お り 、薬 学 部 で は「 日 本 の 文 学 Ⅰ 、Ⅱ 」
( 1 年 次 、選 択 必 修 )、
「 人 間 と 心 理 Ⅰ 、 Ⅱ 」( 2 年 次 、 選 択 必 修 )、「 人 間 と 教 育 Ⅰ 、 Ⅱ 」( 2 年 次 、 選 択 必
修 )、
「 歴 史 学 と 課 題 Ⅰ 、Ⅱ 」
( 1 年 次 、選 択 必 修 )、
「 現 代 社 会 と 法 Ⅰ 、Ⅱ 」
(1 年次、
選 択 必 修 )、「 ベ ン チ ャ ー 起 業 論 Ⅰ 、Ⅱ 」( 1 年 次 、選 択 必 修 )、「 環 境 科 学 Ⅰ 、Ⅱ 」( 1
年 次 、選 択 必 修 )、「 生 涯 ス ポ ー ツ 教 育 Ⅰ 、Ⅱ 」( 1 年 次 、選 択 必 修 )、「 健 康 ・ ス ポ ー
ツ 科 学 理 論 」( 1 年 次 、 選 択 必 修 ) を 提 供 し て い る ( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス pp.1-42、
根 拠 資 料 : 時 間 割 表 ( 1 年 分 )、 根 拠 資 料 3 −2 −1 −① : 学 生 便 覧 pp.57-60)。 従 っ
て、本観点は満たされている。
観 点 3 −2 −1 −2 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 観 点 3 −2 −1 −1 に 記 し た よ う に 、
薬学準備教育ガイドラインに準拠した形で開講されている科目を選択必修科目とし
て準備している。特に相互関連性の強い(ⅠとⅡに分割されている)教養科目の時
間 割 編 成 に つ い て は 、当 該 科 目 を そ れ ぞ れ 同 一 学 年 の 前 期 と 後 期 に 割 り 当 て た 上 で 、
同一曜日の同一時限に配置することによって、学生が継続的に履修して学べるよう
に 最 大 限 配 慮 し て い る ( 根 拠 資 料 : 時 間 割 表 ( 1 年 分 )、 根 拠 資 料 3 −2 −1 −① : 学
生 便 覧 pp.57-60)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 3 −2 −1 −3 に 関 し て:本 学 で 開 講 し て い る 教 養 科 目 の ほ と ん ど は 、薬 学 部 生
の み な ら ず 他 学 部 に 在 籍 す る 1、 2 年 次 学 生 も 対 象 と し て い る 。 こ の た め 、 教 養 科
目が必ずしも薬学領域の学習に関連づけて準備されている訳ではない。しかしなが
ら 、「 環 境 科 学 Ⅰ 、Ⅱ 」( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.25)で は 、身 近 な 環 境 問 題 の み な ら
ず人間の社会活動に起因する公害問題とその健康被害について広く学ぶ機会が提供
さ れ て お り 、 ま た 「 人 間 と 心 理 Ⅰ 、 Ⅱ 」( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.5) で は 、 薬 剤 師 が
患者心理を推し量るための基礎的素養を学ぶことが可能であるなど、薬学分野との
関連性が強い科目となっている。一方、ベンチャーマインドの育成とその実践を目
指 す 「 ベ ン チ ャ ー 起 業 論 Ⅰ 、 Ⅱ 」( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.21) で は 、 薬 学 部 受 講 生
- 12 -
の一部に、経営者として薬学に携わる考えを持つ者、あるいはビジネスコンテスト
に出場して薬局業務補助アプリケーションを提案する者が現れるなど、薬学部生が
将来医療関係者として社会に貢献するための自覚が芽生える科目となっている(根
拠 資 料 3 −2 −1 −② :ベ ン チ ャ ー 起 業 論 Ⅰ < 受 講 生 の 感 想 >( 抜 粋 )、根 拠 資 料 3 −2 −
1 − ③ : 第
1
回 崇 城 大 学 ビ ジ ネ ス プ ラ ン コ ン テ ス ト
http://www.sojo-u.ac.jp/news/topics/ 150126_005914.html)。 従 っ て 、 本 観 点 は 概
ね満たされている。
- 13 -
【基準
3 -2 -2 】
相手の立場や意見を尊重した上で、自分の考えや意見を適切に表現するための
基本的知識、技能および態度を修得するための教育が行われていること。
【観点
3 -2 -2 -1 】 相 手 の 話 を 傾 聴 し 、 共 感 す る な ど 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 基 本 的
能力を身につけるための教育が行われていること。
【観点
3 -2 -2 -2 】 聞 き 手 お よ び 自 分 が 必 要 と す る 情 報 を 把 握 し 、 状 況 を 的 確 に 判 断
できる能力を醸成する教育が行われていること。
【観点
3 -2 -2 -3 】 個 人 お よ び 集 団 の 意 見 を 整 理 し て 発 表 で き る 能 力 を 醸 成 す る 教 育 が
行わ れて い るこ と。
【観点
3 -2 -2 -4 】 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 お よ び 自 己 表 現 能 力 を 身 に つ け る た め の
教育において、目標達成度を評価するための指標が設定され、そ
れに基づいて適切に評価されていること。
[現状]
観 点 3 −2 −2 −1 に 関 し て :「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 論 」( 2 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ
バ ス p.109) に お い て 、 医 療 の 専 門 家 と し て 相 手 の 立 場 、 心 理 や 環 境 を 理 解 す る た
めに必要となるコミュニケーションの基本的知識、技能、態度を習得することがで
き る よ う に 講 義 と ロ ー ル プ レ イ を 行 な っ て い る 。従 っ て 、本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 3 −2 −2 −2 に 関 し て : 観 点 3 −2 −2 −1 に 記 す 「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 論 」 に
加 え て 、「 実 務 実 習 事 前 学 習 」( 4 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス pp.285-299) で は 、
小グループに分かれて基本的な疾患の症例について病態、診断、臨床検査値、治療
法や薬物療法などを調査・解析し、その内容をもとに患者に対応するというロール
プ レ イ 方 式 で の 発 表 を 行 っ て い る 。こ の た め 、患 者 の 質 問 の 意 図 を 理 解 す る 能 力 や 、
薬剤師(実習生)として意見をわかりやすく相手に伝える表現力が養われるものと
なっている。従って、本観点は満たされている。
観 点 3 −2 −2 −3 に 関 し て :「 生 命 倫 理 学 」( 1 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.78)、
「 早 期 体 験 学 習 」( 1 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.83)、「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 論 」
( 2 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.109)、「 看 護 福 祉 概 論 」( 3 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ
ラ バ ス p.168)、
「基礎科学英語」
(3 年次)
( 根 拠 資 料: シ ラ バ ス p.170)、
「医薬倫理
学」
(4 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス pp.217)、お よ び「 実 務 実 習 事 前 学 習 」
(4 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス pp.285-299)に お い て は 、各 課 題 に 対 し て 個 人 の 意 見 を 整 理
して発表したり、あるいは、スモールグループディスカッションによってまとめた
意見を発表する機会が多く設けられている。以上に挙げたほとんどの科目が必修科
目として全学年にわたり提供されている。このため学生は、グループディスカッシ
ョンやロールプレイを繰り返し経験することによって、個々人には多様な考え方が
あることを理解できるのみならず、自己の考えや意見を適切に表現する能力を身に
つけることができる。従って、本観点は満たされている。
- 14 -
観 点 3 −2 −2 −4 に 関 し て:基 準 3 −2 −2 に 挙 げ た 各 科 目 で は 、自 己 表 現 能 力 を 評
価するための指標をシラバスに明記しており、それに基づいて評価を行っている。
従って、本観点は満たされている。
- 15 -
【基準
3 -2 -3 】
社会のグローバル化に対応するための国際的感覚を養うことを目的とした語学
教育が行われていること。
【観点
3 -2 -3 -1 】語 学 教 育 に 、「 読 む 」、「 書 く 」、「 聞 く 」、「 話 す 」の 要 素 を 取 り 入 れ
た授業科目が用意されていること。
【観点
3 -2 -3 -2 】語学教育において、「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の要素を全て修
得できるような時間割編成や履修指導に努めていること。
【観点
3 -2 -3 -3 】 医 療 現 場 で 薬 剤 師 に 必 要 と さ れ る 語 学 力 を 身 に つ け る た め の 教 育
が行われるよう努めていること。
【観点
3 -2 -3 -4 】 医 療 の 進 歩 ・ 変 革 に 対 応 す る た め に 必 要 と さ れ る 語 学 力 を 身 に つ
けるための教育が行われていることが望ましい。
【観点
3 -2 -3 -5 】 語 学 力 を 身 に つ け る た め の 教 育 が 体 系 的 に 行 わ れ て い る こ と が 望
ましい。
[現状]
観 点 3 −2 −3 −1 に 関 し て:本 学 は 国 際 公 用 語 で あ る 英 語 の 教 育 を 重 視 し て い る た
め、英語に関わる授業科目のほとんどを必修科目として提供している。一方、ドイ
ツ語、中国語については選択外国語科目として提供している。特に重視している英
語については、
「 英 語 Ⅰ 、Ⅱ 」
(1 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス pp.43-48)、
「英語Ⅲ、
Ⅳ」
(2 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.49-54)、
「基礎科学英語」
(3 年次)
(根拠資料:
シ ラ バ ス p.170)、
「薬学英語」
(4 年次)
( 根 拠 資 料 :シ ラ バ ス p.220)、
「実用薬学英
語 」( 5 年 次 )
( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.273)、
「医学英語」
(6 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ
バス追補資料)の 8 科目を用意している。上記の科目では、一般向けテキスト、科
学読み物、医薬品添付文書、症例説明、学術論文、科学講演の録音、医療ドラマな
どによって読み聞きした内容を、教員や学生との会話、ロールプレイ、発表あるい
は作文によって、話したり、書いたりして表現することで定着させる教育方法を取
り 入 れ て い る ( 基 礎 資 料 5 )。 特 に 、 1、 2 年 次 学 生 に 提 供 し て い る 「 英 語 Ⅰ 、 Ⅱ 」
お よ び「 英 語 Ⅲ 、Ⅳ 」
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス pp.43-54)で は 、SILC( Sojo International
Learning Center) に 所 属 す る 、 英 語 を 母 国 語 と す る 専 任 教 員 の 下 に 、 30 人 程 度 の
習 熟 度 別 ク ラ ス を 5 ク ラ ス 編 成 す る こ と に よ っ て 、本 観 点 に あ る 4 つ の 語 学 要 素 が
学 習 で き る 環 境 を 整 え て い る( 根 拠 資 料 3 −2 −3 −① : 平 成 26 年 度 英 語 Ⅰ 授 業 ク ラ
ス 編 成 表 、 3 −2 −3 −② : 平 成 26 年 度 英 語 Ⅲ 授 業 ク ラ ス 編 成 表 )。 従 っ て 、 本 観 点
は満たされている。
観 点 3 −2 −3 −2 に 関 し て:学 生 が 無 理 な く 受 講 で き る よ う に 、英 語 科 目 を 半 期 に
1 科 目 割 り 当 て る よ う に 配 慮 し て い る 。さ ら に 、1 年 次 か ら 4 年 次 で は 、観 点 3 −2
−3 −1 に 記 さ れ た 全 て の 語 学 要 素 の 提 供 に 努 め た 上 で 、 全 英 語 科 目 を 必 修 化 す る こ
と に よ っ て 、学 生 が 漏 れ な く 履 修 で き る 体 制 を 整 え て い る( 根 拠 資 料:時 間 割 表( 1
年 分 )、 根 拠 資 料 3 −2 −3 −③ : 学 生 便 覧 pp.57-60)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て
- 16 -
いる。
観 点 3 −2 −3 −3 に 関 し て :「 薬 学 英 語 」( 4 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.220)
で は 、観 点 3 −2 −3 −1 に 記 さ れ た 学 習 方 法 を 用 い な が ら 、医 療 現 場 の 薬 剤 師 が 日 常
的に使用する基本的な英語を身につける機会を提供している。従って、本観点は満
たされている。
観 点 3 −2 −3 −4 に 関 し て:
「実用薬学英語」
(5 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.273)
と 「 医 学 英 語 」( 6 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス 追 補 資 料 ) で は 、「 薬 学 英 語 」( 4 年
次 )で 身 に つ け た 英 語 力 を さ ら に 発 展 さ せ る た め に 、観 点 3 −2 −3 −1 に 記 さ れ た 学
習方法を用いながら、英語論文を教材として利用するなどして、より専門性の高い
医療分野の英語が身につくように努めている。従って、本観点は満たされている。
観 点 3 −2 −3 −5 に 関 し て :「 英 語 Ⅰ 、 Ⅱ 」( 1 年 次 ) お よ び 「 英 語 Ⅲ 、 Ⅳ 」( 2 年
次 )で は 、学 生 各 人 の 英 語 力 に 合 わ せ た 習 熟 度 別 小 規 模 ク ラ ス( 30 人 程 度 )を 5 ク
ラ ス 編 成 し て 、 日 常 英 語 が 無 理 な く 修 得 で き る 教 育 を 行 っ て い る ( 根 拠 資 料 3 −2 −
3 −① : 平 成 26 年 度 英 語 Ⅰ 授 業 ク ラ ス 編 成 表 、根 拠 資 料 3 −2 −3 −② : 平 成 26 年 度
英 語 Ⅲ 授 業 ク ラ ス 編 成 表 )。 こ の 上 で 、「 基 礎 科 学 英 語 」( 3 年 次 )、 お よ び 「 薬 学 英
語 」( 4 年 次 ) で は 、 臨 床 で 使 わ れ る 基 本 的 な 英 語 が 、 さ ら に 「 実 用 薬 学 英 語 」( 5
年 次 )、 お よ び 「 医 学 英 語 」( 6 年 次 ) で は 、 よ り 専 門 性 の 高 い 英 語 が 学 習 で き る よ
う に カ リ キ ュ ラ ム を 編 成 し て い る ( 基 礎 資 料 4 、 根 拠 資 料 3 −2 −3 −③ : 学 生 便 覧
pp57-60)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 17 -
(3-3)薬学専門教育の実施に向けた準備教育
【 基 準 3 -3 -1 】
薬学専門教育を効果的に履修するために必要な教育プログラムが適切に準備さ
れていること。
【観点
3 -3 -1 -1 】 学 生 の 入 学 ま で の 学 修 歴 等 を 考 慮 し た 教 育 プ ロ グ ラ ム が 適 切 に 準
備されていること。
[現状]
観 点 3 −3 −1 −1 に 関 し て:薬 学 専 門 教 育 を 効 果 的 に 履 修 す る こ と が で き る よ う に 、
本 薬 学 部 で は 表 3 −3 −1 に 示 す 準 備 教 育 科 目 を 設 定 し て い る ( 基 礎 資 料 4 、 根 拠 資
料 3 −3 −1 −① : 学 生 便 覧 pp.57-60)。 表 3 −3 −1 に 示 す よ う に 、 す べ て の 科 目 が 1
年次前期に実施されており、これらは、本格的に薬学を学ぶために必要な最低限の
知識を習得する準備教育科目として位置づけられている。従って、本観点は満たさ
れている。
表3-3-1
科目名
準備教育科目
単位数
開講時期
薬学基礎数学
1( 必 修 )
1 年前期
薬学基礎数学演習
1( 必 修 )
1 年前期
薬学基礎物理学
1( 必 修 )
1 年前期
薬学基礎物理学演習
1( 必 修 )
1 年前期
薬学基礎化学
1( 必 修 )
1 年前期
薬学基礎化学演習
1( 必 修 )
1 年前期
薬学基礎生物学
2( 必 修 )
1 年前期
基礎情報処理演習
1( 必 修 )
1 年前期
- 18 -
【 基 準 3 -3 -2 】
学生の学習意欲が高まるような早期体験学習が行われていること。
【観点
3 -3 -2 -1 】 薬 剤 師 が 活 躍 す る 現 場 な ど を 広 く 見 学 さ せ て い る こ と 。
【観点
3 -3 -2 -2 】学 生 に よ る 発 表 会 、総 合 討 論 な ど 、学 習 効 果 を 高 め る 工 夫 が な さ れ
ていること。
[現状]
観 点 3 −3 −2 −1 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 、
「早期体験学習」
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス
p.83) の 教 育 目 標 を 「 現 場 な ど の 体 験 を 行 う 」、「 薬 剤 師 の 職 能 と は 何 か を 学 ぶ 」 こ
とに加え、
「 弱 者 や 社 会 に 奉 仕 す る こ と に よ り ,医 療 人 と し て の 態 度 や 礼 儀 の 基 礎 を
学び,ケアすることの大切さを実感させる」ことと定めている。そこで、臨地体験
実習を通した人々との触れ合いにより、学生が自らケアの対象者への思いやりやコ
ミュニケーション能力の必要性に気づくなどの自己啓発を促している。このため、
表 3 −3 −2 に 示 す よ う に 、 薬 局 、 病 院 に 加 え て 、 小 児 福 祉 施 設 や 老 人 介 護 施 設 に お
いても「早期体験学習」を実施している。従って、本観点は満たされている。
表3-3-2
実習施設
早期体験学習受入れ施設数
小児
老人
介護施設
福祉施設 介護施設 併設病院
病院・
診療所
保健所
保険薬局
その他
計
平成 21 年度
8
5
6
11
1
4
1
36
平成 22 年度
7
5
4
14
1
3
1
35
平成 23 年度
6
5
4
14
1
1
1
32
平成 24 年度
8
6
4
16
1
3
2
40
平成 25 年度
8
9
4
13
1
7
2
44
平成 26 年度
7
9
4
13
1
3
3
40
観 点 3 −3 −2 −2 に 関 し て:各 実 習 施 設 で の 臨 地 体 験 実 習 後 に 、学 生 に よ る 発 表 会
を 行 な っ て い る 。 発 表 会 で は 学 生 が PowerPoint を 用 い て 作 成 し た ス ラ イ ド を 使 っ
て発表を行い、それに対して学生間での討論や実習指導教員との質疑応答を行なっ
ている。本発表会では発表、質疑応答を通して、情報の共有化が図られている(根
拠 資 料 3 −3 −2 −① : 平 成 26 年 度 早 期 体 験 学 習 報 告 書 、 根 拠 資 料 3 −3 −2 −② :平 成
26 年 度 早 期 体 験 学 習 発 表 会 資 料 ( 抜 粋 ))。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
上記のことに加え、学生は臨地体験実習を行なう施設の概要や職務内容に関わる
項目(例えば、認知症、介護、ターミナルケア等)について事前に調べ、レポート
を作成し十分な準備をしたうえで早期体験学習に臨んでおり、全体を通して学習意
欲が高まる工夫がなされている。この効果は、早期体験学習報告書によって確認で
き る ( 根 拠 資 料 3 −3 −2 −① : 平 成 26 年 度 早 期 体 験 学 習 報 告 書 )。
- 19 -
(3-4)医療安全教育
【 基 準 3 -4 -1 】
薬害・医療過誤・医療事故防止に関する教育が医薬品の安全使用の観点から行
われていること。
【観点
3 -4 -1 -1 】 薬 害 、 医 療 過 誤 、 医 療 事 故 の 概 要 、 背 景 、 そ の 後 の 対 応 お よ び 予
防策・解決策に関する教育が行われていること。
【観点
3 -4 -1 -2 】 薬 害 、 医 療 過 誤 、 医 療 事 故 等 の 被 害 者 や そ の 家 族 、 弁 護 士 、 医 療
における安全管理者を講師とするなど、学生が肌で感じる機会を
提供するとともに、医薬品の安全使用について科学的な視点と客
観的な判断力が養われるよう努めていること。
[現状]
観 点 3 −4 −1 −1 に 関 し て :「 医 薬 品 安 全 性 学 Ⅱ 」( 3 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス
p.244)や「 創 薬 概 論 」( 4 年 次 )
( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.255)、「 血 清 製 剤 学 」( 4 年
次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.322)で は 日 本 の 薬 害 史( ス モ ン 、サ リ ド マ イ ド 、ペ ニ
シリンショック、クロロキン、ストレプトマイシン、イレッサ、ソリブジン、輸入
非 加 熱 製 剤 な ど )に 関 し て 教 育 を 行 っ て い る ほ か 、
「薬剤師業務概論」
(4 年次)
(根
拠 資 料 : シ ラ バ ス p.251) で は 医 薬 品 の 適 正 使 用 に 関 し て 、 さ ら に 「 薬 局 管 理 学 」
( 4 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.263) や 「 薬 事 関 連 法 規 」( 4 年 次 )( 根 拠 資 料 :
シ ラ バ ス p.259) で は 、 関 連 法 規 ( 被 害 者 救 済 制 度 、 改 正 薬 事 法 、 血 液 法 な ど ) に
関して教育を行っている。従って、本観点は満たされている。
観 点 3 −4 −1 −2 に 関 し て:平 成 26 年 度 は 、
「薬学概論」
(1 年次)
( 根 拠 資 料:シ
ラ バ ス p.81)の 中 で 、薬 害 C 型 肝 炎 全 国 原 告 団 代 表 の 山 口 美 智 子 先 生 に よ る 特 別 講
義(演題:薬害被害者の声を聴く)を行い、薬害について学生が肌で感じる機会を
提 供 し て い る 。さ ら に「 医 薬 品 安 全 性 学 Ⅰ 、Ⅱ 」
(3 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.241)
では、医薬品の有害事象や副作用発現に影響を及ぼす因子を医学・薬学的見地から
解説することによって、医薬品の適正、安全使用に関する客観的な判断力が養われ
るように配慮されている。従って、本観点は満たされている。
- 20 -
(3-5)生涯学習の意欲醸成
【 基 準 3 -5 -1 】
医療人としての社会的責任を果たす上で、卒業後も継続した学習が必須である
ことを認識するための教育が行われていること。
【観点
3 -5 -1 -1 】 医 療 の 進 歩 に 対 応 す る た め に 生 涯 学 習 が 必 要 で あ る こ と を 、 教 員
だけでなく、医療現場で活躍する薬剤師などからも聞く機会を設
けていること。
【観点
3 -5 -1 -2 】 卒 後 研 修 会 な ど の 生 涯 学 習 プ ロ グ ラ ム に 在 学 中 か ら 参 加 す る 機 会
を提供するよう努めていること。
【観点
3 -5 -1 -3 】 生 涯 学 習 に 対 す る 意 欲 を 醸 成 す る た め の 教 育 が 体 系 的 に 行 わ れ て
いることが望ましい。
[現状]
観 点 3 −5 −1 −1 に 関 し て:学 生 に は 以 下 の 機 会 が 提 供 さ れ て い る 。す な わ ち 、
「薬
学 概 論 」( 1 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.81) に お い て は 、 教 員 か ら 生 涯 学 習 に 関
す る 概 説 を 聞 く こ と が で き る 。 同 時 期 の 「 早 期 体 験 学 習 」( 1 年 次 )( 根 拠 資 料 : シ
ラ バ ス p.83)で は 、薬 剤 師 な ど の 医 療 従 事 者 か ら 、そ の 重 要 性 を 聞 く こ と が で き る 。
「薬剤師業務概論」
(4 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.251)お よ び「 薬 局 管 理 学 」
(4
年 次 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.263)で は 、教 員 か ら 、最 新 の 医 療 技 術 、治 療 方 法 を
学ぶために薬剤師研修会や勉強会に参加して研鑽を重ねることの必要性を聞く機会
を 設 け て い る 。さ ら に「 実 務 実 習 事 前 学 習 」
(4 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス pp.285-299)
では、第一線で活躍する薬剤師から、職能を十分に発揮するための生涯学習の重要
性 を 聞 く 機 会 が あ る ( 根 拠 資 料 3 −5 −1 −① : 実 務 実 習 事 前 学 習 I-b、 II-a< ご 指 導
頂 く 薬 剤 師 の 皆 様 > 、根 拠 資 料 3 −5 −1 −② : 平 成 26 年 度 実 務 実 習 事 前 学 習 参 加 医
療 機 関 ・ 薬 剤 師 一 覧 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 3 −5 −1 −2 に 関 し て:本 薬 学 部 が 毎 年 開 催 す る 卒 後 研 修 会 に つ い て は 、全 学
年が閲覧可能な学内掲示板を通して広報しており、学部学生の積極的な参加を促し
ている。また同様にして、県薬剤師会、病院薬剤師会、あるいは他大学などが主催
する学生を対象とした研修会についても一部を広報し、参加を呼びかけている。平
成 27年 2月 14日( 土 )に 開 催 し た 第 4回 卒 後 教 育 講 演 会 で は 、松 山 大 学 薬 学 部 の 湯 淺
宏先生には「薬剤師と剤形」について、および「スティーブンス・ジョンソン症候
群」患者会代表の湯淺和恵先生には「重篤な副作用被害者から医療従事者に伝えた
い こ と 」に つ い て ご 講 演 し て 頂 い た 。聴 講 に は 、総 勢 196名( 一 般 参 加 者 9名 、卒 業
生 28名 、 教 職 員 12名 、 在 校 生 147名 ) が 訪 れ た が 、 在 校 生 と 外 部 参 加 者 と の 交 流 の
機 会 は 特 に は 設 け な か っ た ( 根 拠 資 料 3 −5 −1 −③ : 平 成 26年 度 卒 後 教 育 講 演 会 案
内 、 根 拠 資 料 3 − 5 − 1 − ④ : 第 4 回 崇 城 大 学 薬 学 部 卒 後 研 修 会
<http://www.sojo-u.ac.jp/faculty/department/pharmaceutical/news/150302_0059
96.html>、 根 拠 資 料 3 −5 −1 −⑤ :「 学 内 通 信 」 平 成 27年 2月 25日 号 ( 抜 粋 ))。 従 っ
- 21 -
て、本観点は満たされている。
観 点 3 −5 −1 −3 に 関 し て : 生 涯 学 習 に 対 す る 意 欲 が 効 果 的 に 醸 成 さ れ る よ う に 、
座 学 で あ る 「 薬 学 概 論 」( 1年 次 )、「 薬 剤 師 業 務 概 論 」( 4年 次 )、「 薬 局 管 理 学 」( 4年
次 ) と 、 実 習 科 目 で あ る 「 早 期 体 験 学 習 」( 1年 次 )、「 実 務 実 習 事 前 学 習 」( 4年 次 )
とを車の両輪として、バランスよく科目を配置している(基礎資料4、根拠資料:
時 間 割 表 ( 1年 分 ))。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 22 -
『薬学教育カリキュラム』
3
医療人教育の基本的内容
[点検・評価]
本項目の各基準は満されている。特記事項は以下のとおりである。
・医療人に必要とされる倫理観、使命感、職業観が段階的に醸成される教育を提
供している。独自の試みである車いす体験実習を通じて、ノーマライゼーショ
ンの考え方を醸成する教育も提供している。本項目に関わる諸科目の合計単位
数 は 、 医 療 人 の 育 成 に 十 分 に 足 り て い る 。【 基 準 3 −1 −1 】
・一部の教養科目において、医療人としての素養や医療人として勤労することへ
の 自 覚 を 育 む 講 義 を 提 供 し て い る 。【 基 準 3 −2 −1 】
・英語に関する教養ならびに専門科目のほとんどを必修化している。教養科目の
英 語 で は 、英 語 を 母 国 語 と す る 教 員 の 下 に 、少 人 数 の 習 熟 度 別 ク ラ ス を 編 成 し 、
各人の能力に合わせて 4 つの語学要素が学習できる体制を整えている。
【基準3
−2 −3 】
・早期体験学習では、学生が小児福祉施設や老人介護施設の入所者に直に接する
ことにより、医療人としてあるべき態度や礼儀を早期に自覚できる機会を提供
し て い る 。【 基 準 3 −3 −2 】
・薬害や医療過誤問題に関しては、1 年次に薬害 C 型肝炎患者から、薬害の実情
を直接聞くことができる機会を提供している。また、本学教員を中心に、医薬
品の有害事象、薬害の歴史と発生の社会的背景、および薬剤師が取り得る対策
や 予 防 策 つ い て 教 育 を 行 っ て い る 。【 基 準 3 −4 −1 】
・実務実習事前学習では、学生と現役薬剤師が接する機会を設け、また、卒後研
修会では在学生の参加を推奨しており、生涯教育の意欲醸成に積極的に取り組
ん で い る 。【 基 準 3 −5 −1 】
[改善計画]
・現時点で早急に改善計画を立案する必要がある項目はないと考える。しかしな
がら、卒後研修会では、在校生の生涯学習に対する意欲や関心が更に刺激され
る よ う 、会 に 参 加 し た 卒 業 生 や 医 療 従 事 者 と の 交 流 の 場 を 設 け る よ う に 努 め る 。
- 23 -
4
薬学専門教育の内容
(4-1)薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した教育内容
【 基 準 4 -1 -1 】
教育課程の構成と教育目標が、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠して
いること。
【観点
4 -1 -1 -1 】 各 授 業 科 目 の シ ラ バ ス に 一 般 目 標 と 到 達 目 標 が 明 示 さ れ 、 そ れ ら
が薬学教育モデル・コアカリキュラムの教育目標に準拠している
こと。
[現状]
観 点 4 −1 −1 −1 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 シ ラ バ ス の 全 学 統 一 書 式 の 項 目 に あ る
「 概 要 」と「 到 達 度 目 標 」に 、薬 学 教 育 モ デ ル・コ ア カ リ キ ュ ラ ム に あ る「 一 般 目 標 」
と「 到 達 目 標」を それぞ れ 記 載 し て いる 。一般 目 標 に 関 し ては 、必ず し も 全 て の 授業
科 目 の シ ラ バ ス に 明 記 さ れ て い る 訳 で は な い た め 、今 後 の 対 応 を 要 す る 。一 方 、到 達
目 標 に 関 し て は 、ほ ぼ 全 て の 授 業 科 目 の シ ラ バ ス に 薬 学 教 育 モ デ ル・ コ ア カ リ キ ュ ラ
ム の 対 応 番 号 と と も に 明 記 さ れ て い る 。本 薬 学 部 の カ リ キ ュ ラ ム で は 、全 て の 到 達 目
標 を 必 修 科 目 に よ っ て カ バ ー し て い る た め 、こ れ ら を 学 修 す る こ と に よ り 一 般 目 標 を
達 成 で き る よ う に な っ て い る ( 基 礎 資 料 3 、 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス pp.78-327) 。 従 っ
て、本観点は概ね満たされている。
- 24 -
【 基 準 4 -1 -2 】
各授業科目の教育目標の達成に適した学習方略を用いた教育が行われてい
ること。
【観点
4 -1 -2 -1 】 各 到 達 目 標 の 学 習 領 域 ( 知 識 ・ 技 能 ・ 態 度 ) に 適 し た 学 習 方 法 を
用いた教育が行われていること。
【観点
4 -1 -2 -2 】 科 学 的 思 考 力 の 醸 成 に 役 立 つ 技 能 お よ び 態 度 を 修 得 す る た め 、 実
験実習が十分に行われていること。
【観点
4 -1 -2 -3 】 各 授 業 科 目 に お い て 、 基 礎 と 臨 床 の 知 見 を 相 互 に 関 連 付 け る よ う
努めていること。
【観点
4 -1 -2 -4 】 患 者 ・ 薬 剤 師 ・ 他 の 医 療 関 係 者 ・ 薬 事 関 係 者 と の 交 流 体 制 が 整 備
され、教育へ直接的に関与していることが望ましい。
[現状]
観 点 4 −1 −2 −1 に 関 し て :「 知 識 」 に つ い て は 、 一 般 的 な 講 義 形 式 に 留 ま ら ず 、 学
生から意見や答えを引き出す対話形式の学習方法を用いた教育に努めている。
「技能」
に つ い て は 、座 学 で 学 ん だ 基 本 的 な 実 験 手 法 を 実 験 実 習 に お い て 実 践 さ せ る こ と で 修
得 で き る 教 育 を 行 っ て い る 。 「 態 度 」 に つ い て は 、 「 早 期 体 験 学 習 」( 根 拠 資 料 : シ
ラ バ ス p.83) や 「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 論 」 ( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.109) に お け る ロ
ー ル プ レ イ を 通 じ て 、医 療 人 と し て 身 に つ け て お く べ き 態 度 を 学 習 し た 上 で 、「 実 務
実 習 事 前 学 習 」( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.285) な ら び に 「 病 院 ・ 薬 局 実 務 実 習 」( 根 拠
資 料 : シ ラ バ ス p.300お よ び 追 補 資 料 ) に よ っ て 、 こ れ を 実 践 的 に 学 習 で き る 教 育 を
行っている。従って、本観点は満たされている。
観 点 4 −1 −2 −2 に 関 し て : 3 年 次 に は 基 礎 系 実 験 実 習 と し て 、「 分 析 ・ 物 理 化 学 実
習 」( 1単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス 平 成 27年 度 以 降 p.45)、「 薬 化 学 ・ 生 薬 学 実 習 」( 1
単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス 平 成 27年 度 以 降 p.47)、「 医 薬 品 化 学 実 習 」( 1単 位 )( 根 拠
資 料 : シ ラ バ ス 平 成 27年 度 以 降 p.49)、「 微 生 物 学 実 習 」( 1単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ
ス 平 成 27年 度 以 降 p.51)、「 生 化 学 実 習 」( 1単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス 平 成 27年 度 以
降 p.53)、「 衛 生 化 学 実 習 」( 1単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス 平 成 27年 度 以 降 p.55)、「 薬
理 学 実 習 」( 1単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス 平 成 27年 度 以 降 p.56)、お よ び「 製 剤 ・ 薬 剤
学実習」
( 1単 位 )
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス 平 成 27年 度 以 降 p.58)を 用 意 す る 予 定 で あ る 。
一 方 、 旧 カ リ キ ュ ラ ム で は 実 験 実 習 科 目 と し て 、「 薬 化 学 実 習 」( 1単 位 )、「 分 析 化 学
実 習 」( 1単 位 )、「 生 薬 学 実 習 」( 1単 位 )、「 物 理 化 学 実 習 」( 1単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ
バ ス p.206)、
「微生物学実習」
( 1単 位 )
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.208)、
「生化学実習」
(1
単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.210)、「 衛 生 化 学 実 習 」( 1単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス
p.212)、「 薬 理 学 実 習 」( 1単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.214)、「 医 薬 品 化 学 実 習 」( 1
単位)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.265)、
「製剤学実習」
( 1単 位 )
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.267)、
「 薬 剤 学 実 習 」( 1単 位 )( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス p.269) を 用 意 し た 。 た だ し 、 2年 次 に
配 置 し た 「 薬 化 学 実 習 」、「 分 析 化 学 実 習 」、「 生 薬 学 実 習 」 は 、 新 カ リ キ ュ ラ ム へ の 移
- 25 -
行 時 期 に 重 な っ た た め 、平 成 26年 度 に は 開 講 さ れ な か っ た 。上 記 の 実 験 実 習 科 目 で は
新 、 旧 カ リ キ ュ ラ ム に 関 わ ら ず 、「 技 能 」 に つ い て は 、 個 人 、 あ る い は グ ル ー プ に 分
か れ て 実 験 課 題 に 取 り 組 み 、実 験 の 手 技 と 基 本 原 理 が 学 習 で き る よ う に 構 成 さ れ 、
「態
度 」に つ い て は 、実 験、レ ポ ー ト 作 成 、あ るい は プ レ ゼ ン テー シ ョン に よ っ て 、科 学
的 思 考 力 の 醸 成 に 必 要 な 、観 察 す る 姿 勢 、調 査 す る 姿 勢 、お よ び 批 判 す る 姿 勢 が 身 に
つ く よ う に 構 成 さ れ て い る 。な お 、実 験 実 習 に 関 わ る 技 能 な ら び に 態 度 の 到 達 目 標 の
全 て が 、 前 記 の 科 目 に よ っ て カ バ ー さ れ て い る ( 基 礎 資 料 3 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満
たされている。
観 点 4 −1 −2 −3 に 関 し て : 臨 床 医 と し て 診 察 を 続 け て い る 常 勤 教 員( 3名 )が 様 々
な 科 目 を 担 当 し 、臨 床 に お け る 実 際 の 病 理 所 見 、検 査 値 、お よ び 医 療 問 題 等 を 取 り 上
げながら、基礎知識との関連がわかる講義を広く提供している。一方、基礎系教員、
実 務 家 教 員 に お い て も 時 事 問 題 を 適 宜 取 り 入 れ な が ら 、基 礎 と 臨 床 の 知 識 を 関 連 づ け
る講義を心がけているが、必ずしもこの点がシラバスに明記されている訳ではない。
従って、本観点は概ね満たされている。
観 点 4 −1 −2 −4 に 関 し て:
「実務実習事前学習」
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス pp.285-299)
で は 、 薬 剤 師 、 医 師 、 看 護 師 、 助 産 師 お よ び 臨 床 検 査 技 師 で あ る 総 勢 59 名 の 外 部
協 力 ス タ ッ フ と 患 者 が 指 導 者 と し て 参 加 、協 力 し て い る( 根 拠 資 料 4 −1 −2 −①:実
務 実 習 事 前 学 習 I-b、 II-a< ご 指 導 頂 く 薬 剤 師 の 皆 様 > 、 根 拠 資 料 4 −1 −2 −② : 平
成 26 年 度 実 務 実 習 事 前 学 習 参 加 医 療 機 関 ・ 薬 剤 師 一 覧 、根 拠 資 料 4 −1 −2 −③ : 平
成 26 年 度 実 務 実 習 事 前 学 II-b 実 習 書 、根 拠 資 料 4 −1 −2 −④:平 成 26 年 度 実 務 実
習 事 前 学 習 外 部 協 力 ス タ ッ フ )。ま た 、一 部 の 専 門 科 目 で は 、専 門 医 、指 導 医 、治 験
室 長 、看 護 師 、管 理 栄 養 士 な ど を 外 部 講 師 と し て 招 聘 し て い る 。例 え ば 、
「救急救命
医学」
(5 年次)
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス p.316)で は 、ICLS( Immediate Cardiac Life
Support) 講 習 が 行 わ れ て お り 、 学 生 が 熊 本 ICLS 協 会 の イ ン ス ト ラ ク タ ー で あ る
現役の救急救命士、理学療法士、看護師、および医師に実践的な心肺蘇生術の指導
を 仰 ぎ な が ら 交 流 で き る 科 目 と な っ て い る( 根 拠 資 料 4 −1 −2 −⑤ : 平 成 26 年 度 崇
城 大 学 薬 学 部 ICLS コ ー ス 外 部 協 力 ス タ ッ フ 一 覧 、根 拠 資 料 4 −1 −2 −⑥:崇 城 大 学
ホ ー ム ペ ー ジ < 薬 学 部 5 年 生 36 名 が ICLS コ ー ス を 受 講 >
<http://www.sojo-u.ac.jp/faculty/department/pharmaceutical/news/140905_0056
45.html>)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 26 -
【 基 準 4 -1 -3 】
各授業科目の実施時期が適切に設定されていること。
【観点
4 -1 -3 -1 】 効 果 的 な 学 習 が で き る よ う 、 当 該 科 目 と 他 科 目 と の 関 連 性 に 配 慮
したカリキュラム編成が行われていること。
[現状]
観 点 4 −1 −3 −1 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 、各 授 業 科 目 を 、教 養 科 目 に 該 当 す る「 総
合 教 育 」、 科 学 的 に 考 え る 素 養 を 身 に つ け る「 専 門 基 礎 」、 お よ び 薬 学 的 知 識 ・ 技 能 を
身 に つ け る 「 専 門 課 程 」 の 3 群 に 分 類 し て い る ( 根 拠 資 料 4 −1 −3 −① : 学 生 便 覧
pp.57-60)。カ リ キ ュ ラ ム 編 成 に お い て 、「 総 合 教 育 」 科 目 に つ い て は 、 人 間 性 の 涵 養
を 大 き な 目 的 と し て 1、2年 次 に 配 置 し て い る 。一 方 、「 専 門 基 礎 」お よ び「 専 門 課 程 」
を 構 成 す る 科 目 に つ い て は 、 本 薬 学 部 の カ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ー の 1つ で あ る 「 学 習
成 果 基 盤 型 教 育( Outcome Based Education)に 基 づ い て 、効 果 的 な 学 習 が で き る よ
う に 科 目 を 編 成 し ま す 」に 準 じ て 策 定 し た 4 つ の 学 習 ア ウ ト カ ム に 対 応 づ け 、相 互 関
連 性 に 配 慮 し な が ら 、基 礎 か ら 発 展 、応 用 的 な 内 容 へ と 段 階 的 に 学 習 で き る よ う に 配
置 し て い る ( 基 礎 資 料 4 、 根 拠 資 料 4 −1 —3 −② : 薬 学 部 ホ ー ム ペ ー ジ
http://www.ph.sojo-u.ac.jp/education/policy.html、 根 拠 資 料 4 −1 —3 −③ : 崇 城 大 学
ホ ー ム ペ ー ジ http://www.sojo-u.ac.jp/faculty/department/pharmaceutical/ policy.
html)。例 え ば 、
「 医 薬 品・生 体 に 関 す る 基 本 的 な 知 識 の 習 得 」を 指 向 す る 物 理 系 科 目
に お い て は 、1 年 次前期 に 配 置 し た「 薬 学基礎 物 理 学 」か ら 、上 位科 目 で あ る「 物 理
化学Ⅰ」
( 1年 次 後 期 )、
「物理化学Ⅱ」
( 2年 次 前 期 )お よ び「 物 理 化 学 Ⅲ 」
( 2年 次 後 期 )
に 至 る ま で 、段 階 的 に 接 続 さ れ て い る 。更 に こ れ ら の 科 目 は 、そ の 知 識 を 基 礎 と し て
学 習 を 進 め る 3年 次 以 降 の「 製 剤 学 Ⅰ 」、「 製 剤 学 Ⅱ 」、お よ び「 製 剤 学 Ⅲ 」へ と 順 次 接
続 さ れ て い る 。 ま た 、実 験 実 習 科 目 で あ る 「 分 析 ・ 物 理 学 実 習 」 を 3 年 次 に 配 置 す る
こ と よ っ て 、 物 理 化 学 的 な 知 識 の 定 着 と 技 能 や 態 度 の 効 果 的 な 修 得 を 図 り 、 4年 次 か
ら 始 ま る 卒 業 論 文 実 習 を 展 開 す る た め の 基 礎 力 が 養 成 さ れ る よ う に な っ て い る( 基 礎
資 料 4 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 27 -
(4-2)大学独自の薬学専門教育の内容
【 基 準 4 -2 -1 】
大学独自の薬学専門教育が、各大学の教育研究上の目的に基づいてカリキュラ
ムに適確に含まれていること。
【観点
4 -2 -1 -1 】 薬 学 教 育 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム お よ び 実 務 実 習 モ デ ル ・ コ ア
カリキュラム以外に、大学独自の薬学専門教育が各大学の教育研
究上の目的に基づいて行われていること。
【観点
4 -2 -1 -2 】 大 学 独 自 の 薬 学 専 門 教 育 が 、 科 目 あ る い は 科 目 の 一 部 と し て 構 成
されており、シラバス等に明示されていること。
【観点
4 -2 -1 -3 】 大 学 独 自 の 薬 学 専 門 教 育 を 含 む 授 業 科 目 の 時 間 割 編 成 が 選 択 可 能
な構成になっているなど、学生のニーズに配慮されていることが
望ましい。
[現状]
観 点 4 −2 −1 −1 に 関 し て : 本 薬 学 部 の 教 育 研 究 上 の 目 的 で あ る 「 医 療 の 高 度 化
に対応できる臨床能力に優れた薬剤師を養成し、人類の健康の維持と疾患の治療
に役立つ生命科学研究を行う」に基づいて、以下のアドバンスト科目を大学独自
の薬学専門教育を含む科目として 4 年次以降に配置する予定である(根拠資料に
は シ ラ バ ス < 平 成 27 年 度 以 降 > の 該 当 頁 の み を 記 載 し た )。ま ず 、将 来 薬 剤 師 が
置 か れ る 医 療 環 境 を 見 据 え た 授 業 科 目 と し て 、「 マ ー ケ テ ィ ン グ 」( 4 年 次 )( 根
拠 資 料 : p.98) 、「 実 用 薬 学 英 語 」( 4 年 次 )( 根 拠 資 料 : p. 112) 、「 未 病 治 療
学 」( 5 年 次 )( 根 拠 資 料:p.120)、「 環 境 薬 学 」( 5 年 次 )( 根 拠 資 料: p.122)、
「 臨 床 薬 理 学 Ⅲ 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.124) 、 「 救 急 救 命 医 学 」 ( 5 年 次 )
( 根 拠 資 料 : p.128) 、 「 応 用 社 会 学 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.130) 、 「 医 学
英 語 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.139) 、 「 化 学 療 法 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 :
p.151)、「 医 療 薬 剤 学 」( 6 年 次 )( 根 拠 資 料 : p.159)、「 臨 床 薬 学 」( 6 年 次 )
( 根 拠 資 料 : p.163) 、 「 医 薬 品 情 報 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.165) お よ び
「 臨 床 診 療 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.167) を 配 置 す る 予 定 で あ る 。 次 に 、 医
薬品の研究開発能力の醸成を意識した授業科目として、「血清製剤学」(4 年次)
( 根 拠 資 料 : p.83) 、 「 生 体 分 析 科 学 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.114) 、 「 有 機
軌 道 論 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.116) 、 「 プ ロ セ ス 化 学 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資
料 : p.118) 、 「 製 剤 設 計 学 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.126) 、 「 立 体 構 造 解 析
学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.141) 、 「 薬 品 製 造 化 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 :
p.143) 、「 天 然 薬 物 学 」( 6 年 次 )( 根 拠 資 料 : p.145) 、「 植 物 資 源 学 」( 6 年
次 ) ( 根 拠 資 料 : p.147) 、 「 生 命 情 報 科 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.149) 、
「 医 用 生 理 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.153) 、 「 分 子 薬 効 解 析 学 」 ( 6 年 次 )
( 根 拠 資 料 : p.155)、「 環 境 分 析 学 」( 6 年 次 )( 根 拠 資 料 : p.157)お よ び「 薬
物 動 態 シ ス テ ム 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.161) を 用 意 す る 予 定 で あ る ( 根 拠
- 28 -
資 料 4 −2 −1 −① : 学 生 便 覧 pp.57-60) 。 な お 、 平 成 26 年 度 の 4 年 次 以 降 の 学 年
では、次のアドバンスト科目を用意している(根拠資料にはシラバスの該当頁の
み を 記 載 し た )。
「 プ ロ セ ス 化 学 」( 4 年 次 )( 根 拠 資 料:p.226)、「 分 子 生 物 学 」
( 4 年 次 )( 根 拠 資 料:p.230)、「 微 生 物 学 Ⅲ 」( 4 年 次 )( 根 拠 資 料:p.246)、
「 創 薬 概 論 Ⅱ 」( 4 年 次 )( 根 拠 資 料 :p.257)、「 実 用 薬 学 英 語 」( 5 年 次 )( 根
拠 資 料 : p.273) 、 「 臨 床 栄 養 学 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.281) 、 「 薬 効 解 析
学 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.312) 、 「 救 急 救 命 医 学 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資 料 :
p.316) 、 「 マ ー ケ テ ィ ン グ 」 ( 5 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.320) 、 「 血 清 製 剤 学 」
( 5 年 次 )( 根 拠 資 料:p.322)、「 構 造 活 性 相 関 」( 6 年 次 )( 根 拠 資 料:p.275)、
「 農 薬 化 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.277) 、 「 UNIX 入 門 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠
資 料 : p.283) 、 「 有 機 軌 道 論 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.302) 、 「 サ プ リ メ ン
ト と 薬 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.304) 、 「 医 用 電 気 生 理 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠
資 料 : p.306) 、 生 体 情 報 化 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.308) 、 「 毒 劇 物 取 扱
概 論 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.310) 、 「 ポ ス ト ゲ ノ ム 科 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠
資 料 : p.314) 、 「 薬 品 製 造 化 学 」 ( 6 年 次 ) ( 根 拠 資 料 : p.318) 。 従 っ て 、 本
観点は満たされている。
観 点 4 −2 −1 −2 に 関 し て : 大 学 独 自 の 薬 学 専 門 教 育 を 含 む 授 業 科 目 に つ い て は 、
カリキュラムの新、旧に関わらず、当該科目のシラバスにある「概要」の項目に
その旨を明記している。従って、本観点は満たされている。
観 点 4 −2 −1 −3 に 関 し て : 観 点 4 −2 −1 −1 に 記 し た 各 授 業 科 目 に つ い て は 、
新カリキュラムでは選択必修科目として提供する予定であり、旧カリキュラムで
は選択科目として提供した。従って、学生はシラバスを参照することにより、自
身のニーズに合致したアドバンスト科目を自由に選択することが可能である。そ
の上、複数の授業科目を選択することを希望する学生に配慮して、時間割上、類
似した領域の授業科目を同一曜日の同一時間帯に配置しないように配慮している
( 根 拠 資 料 : 時 間 割 表 ( 1 年 分 )) 。 従 っ て 、 本 観 点 は 概 ね 満 た さ れ て い る 。
- 29 -
『薬学教育カリキュラム』
4
薬学専門教育の内容
[点検・評価]
本項目の各基準は概ね満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・3 名の現役医師を中心に基礎と臨床のつながりに配慮した講義を提供している。
【 基 準 4 −1 −2 】
・「 実 務 実 習 事 前 学 習 」 や 「 救 急 救 命 医 学 」 で は 、 多 数 の 現 役 薬 剤 師 や 救 急 救 命 士
等を講師として招聘しており、学生が学びながら様々な医療業務従事者と交流
で き る 。【 基 準 4 −1 −2 】
[改善計画]
・各授業科目のシラバスには必ずしも薬学教育モデル・コアカリキュラムにある
一般目標が明記されている訳ではないため、シラバスに一般目標を明記するよ
う各教員に要請する。
- 30 -
5
実務実習
(5-1)実務実習事前学習
【 基 準 5 -1 -1 】
事前学習が、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠して適切に実施されて
いること。
【観点
5 -1 -1 -1 】 教 育 目 標 ( 一 般 目 標 ・ 到 達 目 標 ) が 実 務 実 習 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ
ュラムに準拠していること。
【観点
5 -1 -1 -2 】 学 習 方 法 、 時 間 数 、 場 所 等 が 実 務 実 習 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム
に沿って実施されていること。
【観点
5 -1 -1 -3 】 実 務 実 習 事 前 学 習 が 、 適 切 な 指 導 体 制 の 下 に 行 わ れ て い る こ と 。
【観点
5 -1 -1 -4 】実 務実 習に お ける 学習 効果 が高 めら れ る時 期に 実施 され てい る こと 。
【観点
5 -1 -1 -5 】 実 務 実 習 事 前 学 習 の 目 標 達 成 度 を 評 価 す る た め の 指 標 が 設 定 さ れ 、
それに基づいて適切に評価されていること。
【観点
5 -1 -1 -6 】 実 務 実 習 の 開 始 時 期 と 実 務 実 習 事 前 学 習 の 終 了 時 期 が 離 れ る 場 合
には、実務実習の直前に実務実習事前学習の到達度が確認されて
いることが望ましい。
[現状]
観 点 5 -1 -1 -1 に 関 し て : 本 薬 学 部 の 実 務 実 習 事 前 学 習 は 、「 実 務 実 習 事 前 学 習
(実務準備実習)4 年」および「実務実習事前学習(実務準備実習)5 年」で行わ
れ て い る 。各 科 目 の 教 育 目 標 は 、実 務 実 習 モ デ ル・コ ア カ リ キ ュ ラ ム の 教 育 目 標( 一
般目標・到達目標)に準拠して設定されており、シラバスに「到達度目標」として
明 示 さ れ て い る( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス pp.285~ 299)。従 っ て 、本 観 点 は 満 た さ れ て
いる。
観 点 5 -1 -1 -2 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 実 務 実 習 事 前 学 習 を 、「 実 務 実 習 事 前
学習(実務準備実習)4 年」および「実務実習事前学習(実務準備実習)5 年」の
2 科 目 で 行 っ て い る 。4 年 前 期( 4 月 16 日 ~ 7 月 23 日 )に は 講 義・実 習 を 中 心 に 、
4 年 後 期( 9 月 18 日 ~ 12 月 19 日 )と 5 年 前 期( 4 月 14 日 ~ 5 月 7 日 )に は 実 習 ・
演 習 を 中 心 に 、合 計 90 分 ×122 コ マ を 行 っ て い る( 表 5 -1 -1 、基 礎 資 料 6 、根 拠
資 料 5 -1 -1 -① : 平 成 26 年 度 「 実 務 実 習 事 前 学 習 ( 実 務 準 備 実 習 ) 4 年 」 Ⅰ -b、
Ⅱ -a ス ケ ジ ュ ー ル 、 根 拠 資 料 5 -1 -1 -② : 平 成 26 年 度 実 務 実 習 事 前 学 習 Ⅱ -b 実
習 書 「 ブ ー ス Ⅰ ~ Ⅵ 日 程 」、「 ブ ー ス Ⅶ 、 Ⅷ 日 程 お よ び 実 習 班 編 成 」、 根 拠 資 料 5 1 -1 -③:平 成 26 年 度「 実 務 実 習 事 前 学 習( 実 務 準 備 実 習 )5 年 」ス ケ ジ ュ ー ル )。
これらの学習方法、時間数、場所は、実務実習モデル・コアカリキュラムで提示さ
れた基準を満たすものとなっている。
こ れ に 加 え て 、4 年 後 期( 3 月 3 日 ~ 3 月 5 日 )に は 、成 績 不 振 者 に 対 し て 再 教 育
を 行 っ て い る ( 根 拠 資 料 5 -1 -1 -④ : 平 成 26 年 度 「 実 務 実 習 事 前 学 習 ( 実 務 準 備
実 習 ) 4 年 」 再 教 育 ス ケ ジ ュ ー ル )。
- 31 -
表 5 -1 -1
関連科目と学習方法、実施場所、授業時間
時期
主な
学習方法
主な実施場所
授業時間
(時 間 ×コ マ )
4 年前期
講 義・実 習
講義室・実習室
90 分 ×23
4 年後期
実 習・演 習
模擬薬局や机・椅
子を撤去した講義
室等のスペース
90 分 ×67
[ 90 分 ×7] *
講義室
90 分 ×32
科 目( シ ラ バ ス 表 記 )
実務実習事前学習
( 実 務 準 備 実 習 )4 年
I-a, I-b, II-a, II-b
実務実習事前学習
( 実 務 準 備 実 習 )5 年
*
[
5 年前期
( 実 務 実 習 第 Ⅰ 実 習・演 習
期開始前まで)
時間 計
90 分 ×122
]内はコアカリキュラム以外の項目を追加で実習しているコマ数
ま た 、「 実 務 実 習 事 前 学 習 ( 実 務 準 備 実 習 ) 4 年 」 に お い て は 、 4 年 後 期 の 一 部 の
期 間 ( 9 月 18~ 30 日 な ら び に 1 月 8 日 ~ 23 日 ) に バ イ タ ル サ イ ン の 確 認 、 救 命 救
急、高齢者・妊婦・車いす体験など実務実習モデル・コアカリキュラムに記載のな
い 独 自 の 項 目 に つ い て も 7 コ マ 追 加 で 実 施 し て い る ( 表 5 -1 -1 [
]内、根拠
資 料 5 -1 -1 -⑤:平 成 26 年 度 実 務 実 習 事 前 学 習 Ⅱ -b 実 習 書「 実 習 項 目 」)。従 っ て 、
本観点は満たされている。
観 点 5 -1 -1 -3 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 、大 学 設 置 基 準 に お い て 必 要 と さ れ る 実
務家教員を統括責任者として、指導を行っている。また、臨時講師として実務実習
委 託 病 院 薬 局 お よ び 調 剤 薬 局 の 薬 剤 師( 54 名 )や 、看 護 師( 1 名 )、助 産 師( 1 名 )、
臨 床 検 査 技 師 ( 2 名 ) な ど の 医 療 ス タ ッ フ ( 括 弧 内 は 平 成 26 年 度 実 績 )、 さ ら に は
患者自身にも実務家教員のもとで指導に参加していただいており、学生個々の理解
度 を 確 認 し な が ら 学 習 を 進 め て い る( 根 拠 資 料 5 -1 -1 -⑤ : 平 成 26 年 度 実 務 実 習
事 前 学 習 Ⅱ -b 実 習 書 「 実 習 項 目 」、 根 拠 資 料 5 -1 -1 -⑥ : 平 成 26 年 度 実 務 実 習 事
前 学 習 参 加 医 療 機 関 ・ 薬 剤 師 一 覧 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 5 -1 -1 -4 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 、実 務 実 習 前 の 教 育 は「 実 務 実 習 事 前 学
習(実務準備実習)4 年」および「実務実習事前学習(実務準備実習)5 年」とし
て 、実 務 実 習 開 始 1 年 前 か ら 開 始 直 前 ま で 実 施 さ れ て い る( 基 礎 資 料 6 、根 拠 資 料 :
シ ラ バ ス pp.285~ 299、根 拠 資 料 5 -1 -1 -①:平 成 26 年 度「 実 務 実 習 事 前 学 習( 実
務 準 備 実 習 )4 年 」Ⅰ -b、Ⅱ -a ス ケ ジ ュ ー ル 、根 拠 資 料 5 -1 -1 -② : 平 成 26 年 度
実 務 実 習 事 前 学 習 Ⅱ -b 実 習 書 「 ブ ー ス Ⅰ ~ Ⅵ 日 程 」、「 ブ ー ス Ⅶ 、 Ⅷ 日 程 お よ び 実
習 班 編 成 」、 根 拠 資 料 5 -1 -1 -③ : 平 成 26 年 度 「 実 務 実 習 事 前 学 習 ( 実 務 準 備 実
習 ) 5 年 」 ス ケ ジ ュ ー ル )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 5 -1 -1 -5 に 関 し て:実 務 実 習 事 前 学 習 の 評 価 は 、講 義 形 式 で 行 う 項 目 に 関
しては主に筆記試験により評価し、その他技能および態度を評価する項目に関して
は、実地試験、観察記録やレポート等により、ルーブリック形式で評価している。
なお、この学習到達度の評価方法および指標はシラバスに明記されている(根拠資
料 : シ ラ バ ス pp.285~ 299)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 5 -1 -1 -6 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 実 務 実 習 事 前 学 習 4 年 前 期 か ら 5 年
- 32 -
前 期 の 実 務 実 習 第 Ⅰ 期 開 始 直 前 ま で 行 わ れ て お り( 表 5 -1 -1 )、特 に 5 年 次 の「 実
務実習事前学習(実務準備実習)5 年」では、知識、技能、態度の最終確認も併せ
て 行 っ て い る( 基 礎 資 料 6 、根 拠 資 料:シ ラ バ ス pp.297~ 299、根 拠 資 料 5 -1 -1 ③ : 平 成 26 年 度 「 実 務 実 習 事 前 学 習 ( 実 務 準 備 実 習 ) 5 年 」 ス ケ ジ ュ ー ル )。 従 っ
て 、 第 Ⅰ 期 か ら 第 Ⅱ 期 に か け て 実 習 を 行 う 多 く の 学 生 ( 平 成 26 年 度 は 136 名 ) に
ついては到達度の再確認を改めて行う必要はない。一方、第Ⅱ期から第Ⅲ期にかけ
て 実 習 を 行 う 学 生 ( 平 成 26 年 度 は 7 名 ) に つ い て は 、 実 務 実 習 事 前 学 習 の 担 当 教
員から、知識ならびに調剤技能およびそれらの維持を心がけるよう指導するととも
に 、第 Ⅱ 期 実 務 実 習 開 始 直 前 に 集 合 研 修 を 実 施 し 、そ の 到 達 度 を 再 確 認 し て い る( 根
拠 資 料 5 -1 -1 -⑦ :「 第 Ⅱ 、 Ⅲ 期 実 務 実 習 学 生 対 象 追 加 実 習 」 課 題 ( 実 物 ))。 従 っ
て、本観点は満たされている。
- 33 -
(5-2)薬学共用試験
【 基 準 5 -2 -1 】
薬 学 共 用 試 験 ( CBT お よ び OSCE) を 通 じ て 実 務 実 習 を 履 修 す る 学 生 の 能 力 が 一
定水準に到達していることが確認されていること。
【観点
5 -2 -1 -1 】実 務 実 習 を 行 う た め に 必 要 な 能 力 を 修 得 し て い る こ と が 、薬 学 共 用
試験センターの提示した合格基準に基づいて確認されていること。
【観点
5 -2 -1 -2 】 薬 学 共 用 試 験 ( CBT お よ び OSCE) の 実 施 時 期 、 実 施 方 法 、 受 験 者
数、合格者数および合格基準が公表されていること。
[現状]
観 点 5 -2 -1 -1 に 関 し て:薬 学 共 用 試 験( CBTお よ び OSCE)の 結 果 は 、薬 学 共 用
試 験 セ ン タ ー の 提 示 し た 合 格 基 準 に 基 づ き 合 否 を 判 定 し 、本 薬 学 部 で は 薬 学 部 履 修 規
程により、「病院実務実習と薬局実務実習に着手するためには、総合薬学演習(Ⅰ、
Ⅱ ) お よ び 実 務 実 習 事 前 学 習 ( Ⅰ 、 Ⅱ ) の 単 位 を 修 得 す る と と も に 、 共 用 試 験 [ CBT
( Computer
Based
Test ) お よ び OSCE ( Objective
Structured
Clinical
Examination) ] に 合 格 し な け れ ば な ら な い 」 と し て お り ( 根 拠 資 料 5 -2 -1 -① :
学 生 便 覧 p.187) 、 不 合 格 の 学 生 は 実 務 実 習 を 履 修 で き な い よ う に な っ て い る 。 従 っ
て、本観点は満たされている。
観 点 5 - 2 - 1 - 2 に 関 し て : 平 成 26 年 度 薬 学 共 用 試 験 実 施 要 項 に 従 い 、 本 試 験
( CBT: 平 成 26年 11月 29日 お よ び OSCE: 平 成 26年 12月 21日 ) を 、 4年 次 生 116名 を
対 象 に 実 施 し た 。 本 試 験 に 不 合 格 で あ っ た 学 生 ( CBT: 3名 、 OSCE: 1名 ) は 、 再 試
験 ( CBT: 平 成 27年 2月 21日 、 OSCE: 平 成 27年 3月 1日 ) を 受 験 し 、 最 終 的 に 全 員 合
格 し た 。共 用 試 験 の 実 施 時 期 、受 験 者 数 、合 格 者 数 お よ び 合 格 基 準 は 崇 城 大 学 薬 学 部
ホ ー ム ペ ー ジ に て 公 表 し て い る ( 根 拠 資 料 5 -2 -1 -② : 崇 城 大 学 薬 学 部 ホ ー ム ペ ー
ジ「薬学共用試験」欄
http://www.ph.sojo-u.ac.jp/examination/ ) 。 従 っ て 、
本観点は満たされている。
- 34 -
【 基 準 5 -2 -2 】
薬 学 共 用 試 験 ( CBT お よ び OSCE) を 適 正 に 行 う 体 制 が 整 備 さ れ て い る こ と 。
【観点
5 -2 -2 -1 】 薬学共用試験センターの「実施要項」に基づいて行われていること。
【観点
5 -2 -2 -2 】学 内 の CBT 委 員 会 お よ び OSCE 委 員 会 が 組 織 さ れ 、薬 学 共 用 試 験 が
公正かつ円滑に実施されるよう機能していること。
【観点
5 -2 -2 -3 】CBT お よ び OSCE を 適 切 に 行 え る よ う 、学 内 の 施 設 と 設 備 が 整 備 さ
れていること。
[現状]
観 点 5 -2 -2 -1 に 関 し て : 平 成 26年 度 薬 学 共 用 試 験 実 施 要 項 に 従 い 計 画 ・ 実 施 し
て お り ( 根 拠 資 料 5 -2 -2 -① : 平 成 26年 度 崇 城 大 学 CBT実 施 マ ニ ュ ア ル 、 根 拠 資 料
5 -2 -2 -② : 平 成 26年 度 崇 城 大 学 OSCE実 施 計 画 書 、 根 拠 資 料 5 -2 -2 -③ : 平 成 26
年 度 崇 城 大 学 OSCE実 施 マ ニ ュ ア ル ) 、 薬 学 共 用 試 験 セ ン タ ー よ り 実 施 方 法 の 改 善 等
の指示は受けていない。従って、本観点は満たされている。
観 点 5 -2 -2 -2 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は CBT委 員 会( 構 成: 委 員 長 1名 、委 員 1名 )
及 び OSCE委 員 会( 構 成:委 員 長 1名 、委 員 3名 )を 組 織 し て い る( 根 拠 資 料 5 -2 -2 ④:平 成 26年 度 薬 学 部 委 員 会 委 員 )。こ れ ら 委 員 会 は 平 成 26年 度 薬 学 共 用 試 験 実 施 要
項 に 則 っ た 適 正 な 実 施 に 向 け て 協 議 を 行 い ( 根 拠 資 料 5 -2 -2 -⑤ : CBT実 施 委 員 会
議 事 要 録 、根 拠 資 料 5 -2 -2 -⑥:OSCE対 策・実 施 委 員 会 議 事 録 )、委 員 会 で の 協 議
案 は 随 時 、薬 学 部 教 授 会 で の 審 議 の う え 承 認 を 受 け る シ ス テ ム で 、迅 速 に 実 施 で き る
体 制 を と っ て い る 。こ れ ら の 委 員 会 の 他 に 、CBT実 施 に つ い て は 、シ ス テ ム 管 理 委 員
会( 根 拠 資 料 5 -2 -2 -④:平 成 26年 度 薬 学 部 委 員 会 委 員 、根 拠 資 料 5 -2 -2 -⑦:CBT
シ ス テ ム 管 理 委 員 会 議 事 録 ) お よ び 試 験 監 督 者 が 、 ま た 、 OSCE実 施 に 関 し て は 会 場
委 員 等 が 、共 用 試 験 が 円 滑 に 実 施 さ れ る よ う に 、運 営 に 関 わ っ て い る 。上 記 の こ と に
加 え 、CBTお よ び OSCEの 試 験 日 に は 関 係 者 以 外 の 施 設 内 へ の 立 ち 入 り を 禁 じ て お り 、
ま た 、実 施 計 画 ・ 実 施 状 況 は 外 部 モ ニ タ ー 委 員 の 評 価 を 受 け 、本 薬 学 部 の 共 用 試 験 が
公正に実施されるように整備されている。従って、本観点は満たされている。
観 点 5 -2 -2 -3 に 関 し て:平 成 25年 3月 に 改 修 し た 本 薬 学 部 の コ ン ピ ュ ー タ 演 習 室
に は 、 最 新 式 の コ ン ピ ュ ー タ 150台 を 整 備 し て い る 。 ま た 、 イ ン フ ル エ ン ザ 罹 患 等 の
特 別 な 事 情 の 学 生 に 対 応 す る た め に 増 設 し た 試 験 室( 別 室 受 験 室 )に は コ ン ピ ュ ー タ
6台 を 整 備 し 、 中 継 サ ー バ お よ び UPSも 設 置 し て い る 。 こ の よ う に 、 入 学 定 員 ( 120
名 ) の 学 生 が 1日 ま た は 2日 の 日 程 で CBTを 受 験 で き る よ う に 対 応 し て い る 。 一 方 、
OSCEに お い て は 講 義 室 、 病 院 薬 局 実 習 室 お よ び 実 習 室 に 、 5領 域 6課 題 の 各 課 題 に 対
し そ れ ぞ れ 4レ ー ン を 設 け 入 学 定 員 ( 120名 ) の 学 生 を 1日 の 日 程 で 行 え る よ う 対 応 し
ている。従って、本観点は満たされている。
- 35 -
(5-3)
病院・薬局実習
【 基 準 5 -3 -1 】
実務実習を円滑に行うために必要な体制が整備されていること。
【観点
5 -3 -1 -1 】実 務 実 習 委 員 会 が 組 織 さ れ 、実 務 実 習 が 円 滑 に 実 施 さ れ る よ う 機 能
していること。
【観点
5 -3 -1 -2 】 実 務 実 習 に 関 す る 責 任 体 制 が 明 確 に さ れ て い る こ と 。
【観点
5 -3 -1 -3 】実 務 実 習 に 先 立 ち 、必 要 な 健 康 診 断 、予 防 接 種 な ど の 実 施 状 況 が 確
認されていること。
【観点
5 -3 -1 -4 】 薬 学 部 の 全 教 員 が 参 画 し て い る こ と が 望 ま し い 。
[現状]
観 点 5 -3 -1 -1 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 医 療 薬 学 講 座 か ら 選 出 さ れ た 4 名 の
委 員 と 教 務 委 員 長 か ら な る 実 務 実 習 委 員 会 が 組 織 さ れ て お り ( 根 拠 資 料 5 -3 -1 ① : 平 成 26 年 度 薬 学 部 委 員 会 委 員 )、 実 務 実 習 の 円 滑 な 実 施 を 目 的 に 企 画 ・ 調 整 し
た 事 柄 に つ い て 会 議 を 開 き 、協 議 し て い る( 根 拠 資 料 5 -3 -1 -②:実 務 実 習 委 員 会
議 事 録 )。本 会 議 に は 、状 況 に 応 じ て 当 該 学 年 の 担 任 も 参 加 し て い る 。従 っ て 、本 観
点は満たされている。
観 点 5 -3 -1 -2 に 関 し て:実 務 実 習 委 員 会 は 図 5 -3 -1 に 示 す よ う に 、九 州・山
口地区調整機構と連携の下、実務実習が円滑に行われるように取りまとめる役割を
担っている。学内においては、教務委員会や薬学部ハラスメント防止対策委員と連
携し、実務実習に係る事案について協議のうえ、学部長に報告し、必要に応じて教
授会でも審議している。従って、本観点は満たされている。
図 5 -3 -1
実務実習委員会の位置づけ
- 36 -
観 点 5 -3 -1 -3 に 関 し て は 、 実 務 実 習 に 先 立 ち 健 康 診 断 を 実 施 す る と と も に 、 4
年次後期にツベルクリン反応を実施、また、水痘、風疹、ムンプス、麻疹に関する
抗体価を検査し、免疫能が不十分な項目についてはワクチン接種を義務付けて、5
年 次 の 実 務 実 習 に 備 え て い る ( 根 拠 資 料 5 -3 -1 -③ : 抗 体 価 検 査 結 果 )。 な お 、 実
務実習を行う学生には、以上の健康診断、ツベルクリン反応、抗体価検査を義務付
け て お り 、 受 診 率 は 100%で あ る 。 ま た 、 医 療 系 学 生 の 傷 害 ・ 賠 償 ・ 感 染 事 故 等 に
対 応 で き る 総 合 補 償 制 度 「 Will2」( 日 本 看 護 学 校 協 議 会 共 済 会 ) に も 全 員 加 入 し た
上 で 実 習 に 臨 ん で い る( 根 拠 資 料 5 -3 -1 -④:総 合 補 償 制 度「 Will」加 入 者 証( 実
務 実 習 ))。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 5 -3 -1 -4 に 関 し て:実 習 施 設 へ の 巡 回 指 導 は 、実 務 実 習 委 員 会 か ら の 指 示
に 従 い 、 全 て の 教 員 が 分 担 し て 担 当 し て い る( 根 拠 資 料 5 -3 -1 -⑤ : 平 成 26 年 度
第 Ⅰ 期 ~ Ⅲ 期 の 実 務 実 習 施 設 訪 問 リ ス ト 、根 拠 資 料 5 -3 -1 -⑥:病 院 、薬 局 実 習 巡
回 指 導 時 の 確 認 票 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
以上に加え、医療薬学講座の教員が、熊本県内外で開催される実務実習説明会に
参 加 し 、 実 務 実 習 の 円 滑 な 実 施 に 努 め て い る ( 図 5 -3 -1 、 表 5 -3 -1 )。
表 5 -3 -1
日時
平 成 26 年 度 実 務 実 習 関 係 の 説 明 会
開催場所
主催
平 成 26 年 3 月 5 日
熊本大学薬学部
熊本県病院薬剤師会
平 成 26 年 4 月 5 日
ホテルセントラー
ザ博多
九 州・山 口 地 区 薬 剤 師 会
薬局実務実習受入調整
機関
平 成 26 年 4 月 6 日
佐賀県薬剤師会館
佐賀県薬剤師会
平 成 26 年 4 月 8 日
小倉薬剤師会館
福岡県薬剤師会
平 成 26 年 4 月 9 日
地場産くるめ
福岡県薬剤師会
平 成 26 年 4 月 19 日
鹿児島大学医学部
鹿児島県病院薬剤師会
- 37 -
備考
九州山口全県
対象
【 基 準 5 -3 -2 】
学生の病院・薬局への配属が適正になされていること。
【観点
5 -3 -2 -1 】 学 生 の 配 属 決 定 の 方 法 と 基 準 が 事 前 に 提 示 さ れ 、 配 属 が 公 正 に 行
われていること。
【観点
5 -3 -2 -2 】 学 生 の 配 属 決 定 に 際 し 、 通 学 経 路 や 交 通 手 段 へ の 配 慮 が な さ れ て
いること。
【観点
5 -3 -2 -3 】 遠 隔 地 に お け る 実 習 が 行 わ れ る 場 合 は 、 大 学 教 員 が 当 該 学 生 の 実
習および生活の指導を十分行うように努めていること。
[現状]
観 点 5 -3 -2 -1 に 関 し て:学 生 の 配 属 先 は 、保 護 者 が 居 住 す る 地 区 で の 実 習 の 実
施を原則に、九州・山口地区病院・薬局実務実習調整機構(以下、調整機構)が決
定している。しかし、福岡市と長崎市に保護者が居住する学生については、実習施
設不足のため、原則として熊本市内の受託医療施設が配属先となる旨、4 年次 9 月
に 提 示 し 理 解 を 得 た う え で 配 属 し て い る( 根 拠 資 料 5 -3 -2 -①:実 務 実 習 に 係 わ る
調 査 、根 拠 資 料 5 -3 -2 -②:平 成 26 年 度 実 務 実 習 施 設 マ ッ チ ン グ シ ー ト ま と め( 九
州 ・ 山 口 地 区 調 整 機 構 か ら 送 付 さ れ た 資 料 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 5 -3 -2 -2 に 関 し て:学 生 の 配 属 先 に 関 し て 、ア ン ケ ー ト( 根 拠 資 料 5 -3 2 -①:実 務 実 習 に 係 わ る 調 査 )に よ る 学 生 の 希 望 お よ び 保 護 者 居 住 地 を 十 分 考 慮 し
た大学側の案を調整機構に提出している。この際には、①徒歩または公共交通機関
で の 通 学 が 可 能 で あ る こ と 、② 実 務 実 習 中 の 居 住 地 か ら 1 時 間 以 内 で 通 学 が 可 能 で
あることの 2 点を配慮している。調整機構における調整の結果、学生の希望への対
応が困難な場合は、調整機構からの連絡内容を学生に伝え、学生の了解を得たうえ
で配属している。また、実習中に公共交通機関を利用する学生には定期券の使用を
薦めている。
観 点 5 -3 -2 -3 に 関 し て:遠 隔 地 を 含 め 、全 施 設 へ の 訪 問 指 導 を 行 っ て い る( 根
拠 資 料 5 -3 -2 -③ : 平 成 26 年 度 第 Ⅰ 期 ~ Ⅲ 期 の 実 務 実 習 施 設 訪 問 リ ス ト 、根 拠 資
料 5 -3 -2 -④:病 院 、薬 局 実 習 巡 回 指 導 時 の 確 認 票( 実 物 ))。教 員 は 、原 則 と し て
自身の研究室所属の学生指導を行うように訪問先が割り当てられ、学生の個性に配
慮した生活・実習指導が行いやすい状況および学生が相談しやすい状況が整えられ
ている。さらに、携帯電話のメール機能を利用した連絡体制を構築し、これを用い
た 支 援 も 行 っ て お り( 根 拠 資 料 5 -3 -2 -⑤:実 務 実 習 委 員 会 責 任 者 と 学 生 と の メ ー
ル 送 受 信 記 録 )、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 38 -
【 基 準 5 -3 -3 】
実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠した実務実習が、適正な指導者・設
備を有する施設において実施されるよう努めていること。
【観点
5 -3 -3 -1 】 実 務 実 習 が 適 正 な 指 導 者 の も と で 実 施 さ れ る よ う 努 め て い る こ と 。
【観点
5 -3 -3 -2 】 実 務 実 習 が 適 正 な 設 備 を 有 す る 実 習 施 設 に お い て 実 施 さ れ る よ う 努
めていること。
[現状]
観 点 5 -3 -3 -1 に 関 し て : 九 州 ・ 山 口 地 区 病 院 ・ 薬 局 実 務 実 習 調 整 機 構 ( 以 下 、
調整機構)が認定した、実務実習モデル・コアカリキュラムを理解し、指導者とし
ての研修を受けた適任の薬剤師(認定実務実習指導薬剤師)のいる施設で実務実習
が 行 わ れ て い る( 根 拠 資 料 5 -3 -3 -① : 平 成 26 年 度 実 務 実 習 施 設 マ ッ チ ン グ シ ー
ト ま と め ( 九 州 ・ 山 口 地 区 調 整 機 構 か ら 送 付 さ れ た 資 料 )、 根 拠 資 料 5 -3 -3 -② :
実務実習施設一覧(最終版))。従って、本観点は満たされている。
観 点 5 -3 -3 -2 に 関 し て:実 務 実 習 を 行 う に 十 分 な 設 備・組 織 を 有 す る と 調 整 機
構 が 認 定 し た 施 設 で 実 務 実 習 が 行 わ れ て い る( 根 拠 資 料 5 -3 -3 -① : 平 成 26 年 度
実務実習施設マッチングシートまとめ(九州・山口地区調整機構から送付された資
料 )、 根 拠 資 料 5 -3 -3 -② : 実 務 実 習 施 設 一 覧 ( 最 終 版 ) ) 。 従 っ て 、 本 観 点 は 満
たされている。
以 上 に 加 え 、 実 務 実 習 終 了 後 に は 、 実 習 報 告 書 ( 根 拠 資 料 5 -3 -3 -③ : 平 成 26
年 度 実 務 実 習 報 告 書 病 院 実 習 編 、根 拠 資 料 5 -3 -3 -④ : 平 成 26 年 度 実 務 実 習 報 告
書 薬 局 実 習 編 ) や 学 生 ア ン ケ ー ト ( 根 拠 資 料 5 -3 -3 -⑤ : 平 成 26 年 度 実 務 実 習 報
告 書( 実 務 実 習 終 了 後 ア ン ケ ー ト 調 査 結 果 ))な ど を も と に 、適 正 な 指 導 者・設 備 の
もとで実務実習が行われていることを確認している。また、同一地区で実習を実施
している熊本大学薬学部の当該担当者とも毎回、会議を重ね、改善を要望する点を
調 整 機 構 に 申 し 入 れ 、次 年 度 以 降 、よ り 良 い 実 務 実 習 が 実 施 さ れ る よ う 努 め て い る 。
- 39 -
【 基 準 5 -3 -4 】
実務実習が、実務実習モデル・コアカリキュラムの目標・方略に準拠して適切に
実施さ れて いる こと 。
【観点
5 -3 -4 -1 】 教育目標( 一 般 目 標 ・ 到 達 目 標 ) が実務実習モデル・コアカリキュ
ラムに準拠していること。
【観点
5 -3 -4 -2 】 学 習 方 法 、 時 間 数 、 場 所 等 が 実 務 実 習 モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム
に沿って実施されていること。
【観点
5 -3 -4 -3 】 病 院 と 薬 局 に お け る 実 務 実 習 の 期 間 が 各 々 標 準 ( 11週 間 ) よ り 原
則として短くならないこと。
[現状]
観 点 5 -3 -4 -1 な ら び に 観 点 5 -3 -4 -2 に 関 し て:本 学 薬 学 部 の 実 務 実 習 は 九
州・山口地区病院・薬局実務実習調整機構の調整に基づいて実施している。同機構
では、実務実習モデル・コアカリキュラムの学習方略に掲げてある学習方法、時間
数、場所に準拠して実務実習が実施可能な施設を委託施設として選定している(根
拠 資 料 5 -3 -4 -① : 平 成 26 年 度 実 務 実 習 施 設 マ ッ チ ン グ シ ー ト ま と め ( 九 州 ・ 山
口 地 区 調 整 機 構 か ら 送 付 さ れ た 資 料 ))。 ま た 、 学 生 は 、 実 務 実 習 モ デ ル ・ コ ア カ リ
キ ュ ラ ム の 到 達 目 標 を 列 記 し た 「 形 成 的 評 価 表 」( 根 拠 資 料 5 -3 -4 -② : 病 院 、 薬
局実習の形成的評価表)を用いて自己評価を行い、指導薬剤師、大学教員はこれを
もとに実習の進捗並びに実習要求全項目の終了を確認している。従って、これらの
観点は満たされている。
観 点 5 -3 -4 -3 に 関 し て : 同 機 構 は す べ て の 委 託 施 設 に 対 し て 実 務 実 習 期 間 が
11 週 間 で あ る こ と を 定 め て い る 。さ ら に 、指 導 薬 剤 師 、大 学 教 員 は 、実 習 日 誌 な ら
び に 出 欠 表( 根 拠 資 料 5 -3 -4 -③: 実 務 実 習 日 記 2014 年 度 版( 実 務 実 習 出 欠 表 含
む ) ) に よ り 、 実 習 の 進 捗 並 び に 11 週 間 の 実 習 が 行 わ れ た こ と を 確 認 し て い る 。
従って、本観点は満たされている。
- 40 -
【 基 準 5 -3 -5 】
実務実習が、実習施設と学部・学科との間の適切な連携の下に実施されている
こと。
【観点
5 -3 -5 -1 】 事 前 打 ち 合 わ せ 、 訪 問 、 実 習 指 導 な ど に お い て 適 切 な 連 携 が と ら
れていること。
【観点
5 -3 -5 -2 】 実 習 施 設 と の 間 で 、 学 生 に よ る 関 連 法 令 や 守 秘 義 務 等 の 遵 守 に 関
する指導監督についてあらかじめ協議し、その確認が適切に行わ
れていること。
[現状]
観 点 5 -3 -5 -1 に 関 し て:実 務 実 習 開 始 前 に 、実 務 家 教 員 は 九 州・山 口 地 区 各 県
の薬剤師会ならびに病院薬剤師会が主催・開催する説明会に出席して、実習を委託
す る 施 設 の 指 導 薬 剤 師 に 対 し て 根 拠 資 料 5 -3 -5 -①(「 薬 学 実 務 実 習 受 入 の お 礼 と
実習指導に関するお願い」)の各項目に関する説明、協議を行なっている(図53 -1 、 表 5 -3 -1 )。 実 習 委 託 施 設 が 決 定 し た 後 に は 、 実 務 実 習 委 員 会 が 各 指 導 薬
剤師とのメールでの連絡網を作成し、実習中は指導薬剤師から学生の実習項目進捗
状況や様子を随時報告いただける体制を構築している。また、実習施設を訪問した
際には、教員は指導薬剤師に面会して実習中の学生の様子に関する詳細な情報を得
たうえで学生に指導を行なうようにしている。従って、本観点は満たされている。
観 点 5 —3 —5 —2 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 、薬 学 教 育 協 議 会 が 作 成 し た 書 式 に 基 づ
き 、学 生 に よ る 関 連 法 令 や 守 秘 義 務 等 の 遵 守 に 関 す る 書 式( 根 拠 資 料 5 -3 -5 -② :
「実務実習における個人および法人機密情報保護に関する説明文書」)および誓約
書 ( 根 拠 資 料 5 -3 -5 -③ : 「 実 務 実 習 誓 約 書 ( 学 部 長 宛 ) 」 、 根 拠 資 料 5 -3 -5 ④:「実務実習誓約書(病院長または開設者宛)」)を作成している。実務実習事
前 説 明 会 に お い て 学 生 に 対 し て こ の 文 書 を 口 頭 に て 説 明 し 、 根 拠 資 料 5 -3 -5 -③
(「 実 務 実 習 誓 約 書( 学 部 長 宛 )」)に 示 す 誓 約 書 を 学 部 長 宛 て に 提 出 さ せ て い る 。
別途、各実習施設の指導薬剤師に対する説明会において上記資料の内容や指導監督
体 制 に つ い て 確 認 を い た だ い て お り 、そ の う え で 根 拠 資 料 5 -3 -5 -④(「 実 務 実 習
誓約書(病院長または開設者宛)」)に示す学生と学部長連名の誓約書を各実習施
設長宛てに提出している。なお、実習施設において、独自に学生による関連法令や
守秘義務等の遵守に関する書式を作成されている場合には、個別に内容について協
議、確認を行なっている。これらのことから、本観点は満たされている。
- 41 -
【 基 準 5 -3 -6 】
実務実習の評価が、実習施設と学部・学科との間の適切な連携の下、適正に行
われていること。
【観点
5 -3 -6 -1 】 評 価 基 準 を 設 定 し 、 学 生 と 実 習 施 設 の 指 導 者 に 事 前 に 提 示 し た う
えで、実習施設の指導者との連携の下、適正な評価が行われてい
ること。
【観点
5 -3 -6 -2 】 学 生 、 実 習 施 設 の 指 導 者 、 教 員 の 間 で 、 実 習 内 容 、 実 習 状 況 お よ
びその成果に関する評価のフィードバックが、実習期間中に適切
に行われていること。
【観点
5 -3 -6 -3 】 実 習 終 了 後 に 、 実 習 内 容 、 実 習 状 況 お よ び そ の 成 果 に 関 す る 意 見
聴取が、学生、実習施設の指導者、教員から適切に行われている
こと。
【観点
5 -3 -6 -4 】 実 務 実 習 の 総 合 的 な 学 習 成 果 が 適 切 な 指 標 に 基 づ い て 評 価 さ れ て い
るこ とが 望 まし い。
[現状]
観 点 5 -3 -6 -1 に 関 し て は 、評 価 配 分 を「 実 務 実 習 評 点 表 」
( 根 拠 資 料 5 -3 -6 ① : 実 務 実 習 表 点 表 ( 病 院 、 薬 局 ) )( 50 点 )、「 実 務 実 習 ノ ー ト 」( 25 点 )、「 感 想
レ ポ ー ト 」( 25 点 ) と し 、 実 務 実 習 科 目 責 任 教 員 が こ れ ら を 統 合 し て 最 終 評 価 を 行
な っ て い る( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -②:実 務 実 習 の 成 績 評 価 方 法 )。こ の う ち 、
「実務実
習評点表」を用いた評価方法については、九州・山口地区各県の薬剤師会並びに病
院 薬 剤 師 会 が 主 催 ・ 開 催 す る 説 明 会 で 、「 評 価 基 準 」 ( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -③ : 実 務
実 習 評 点 表 の 評 価 基 準 に つ い て )を 用 い て 説 明 し て い る 。実 習 中 は「 形 成 的 評 価 表 」
( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -④:病 院 、薬 局 実 習 の 形 成 的 評 価 表 )を 用 い て 継 続 的 に 評 価 し 、
実務実習開始前に「実務実習評点表」および「評価基準」は指導薬剤師に郵送し、
それらを用いて実務実習終了時の最終的な評価をしていただいている。
「実務実習ノ
ート」および「感想レポート」は、本薬学部で設定した指標に基づいて、実務実習
担 当 教 員 が 評 価 し て い る( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -②:実 務 実 習 の 成 績 評 価 方 法 )。学 生
には、実務実習事前説明会において実務実習の評価方法について提示している。従
って、本観点は満たされていると思われる。
観 点 5 -3 -6 -2 に 関 し て は 、本 学 に お い て は 、教 員 が 薬 局 、病 院 を 訪 問 す る 際 に
確 認 票( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -⑤:病 院 、薬 局 実 習 巡 回 指 導 時 の 確 認 票 )を 用 い て 実 習
の進捗状況を把握するとともに、何か問題があった場合(あるいは特に注意が必要
なことがあった場合)には、確認票中に設けられたコメント欄にその旨記載し、実
務実習担当教員に報告することになっている。これにより、実務実習中の問題等に
迅 速 に 対 応 で き る よ う に な っ て い る( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -⑥:病 院 、薬 局 実 習 訪 問 指
導 時 の 確 認 票 中 の 記 載 の コ メ ン ト な ら び 対 応 )。ま た 、実 務 実 習 期 間 の 中 間 時 点 で 中
- 42 -
間 報 告 会 を 開 催 し て い る ( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -⑦ : 中 間 報 告 会 学 生 説 明 資 料 )。 学 生
全員を大学に登校させ、実習内容、実習状況および実習成果に関するスモールグル
ー プ デ ィ ス カ ッ シ ョ ン ( SGD) を 実 施 後 、 指 導 薬 剤 師 、 実 務 家 教 員 も 同 席 し た 全 体
発表会を行い、発表内容についての質疑応答を行なっている。学生が中間報告会で
の発表用にまとめた実習内容、実習状況および実習成果に関するパワーポイント資
料は、直ちに全ての指導薬剤師に報告している。訪問指導および中間報告会は、学
生、指導薬剤師、教員の間で各施設における実習情報を共有させると共に、実習期
間中にモデル・コアカリキュラム実習項目の進捗状況および理解度をチェックし、
残りの実習における目標を再設定させることに繋がっている。従って、本観点は満
たされていると思われる。
観 点 5 -3 -6 -3 に 関 し て は 、実 務 実 習 終 了 後 の 実 習 内 容 、実 習 状 況 お よ び そ の 成
果 に 関 す る 意 見 聴 取 と し て 、学 生 に 対 し て は ア ン ケ ー ト 調 査 を 実 施 し( 根 拠 資 料 5 3 -6 -⑧ : 平 成 26 年 度 実 務 実 習 報 告 書 ( 実 務 実 習 終 了 後 ア ン ケ ー ト 調 査 結 果 ))、
指 導 薬 剤 師 に 対 し て は 「 実 務 実 習 評 点 表 」( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -① : 実 務 実 習 表 点 表
(病院、薬局))の総合意見の欄に意見を記載いただいている。また、教員に対し
ては、実務実習終了後に、実務実習委員会委員長がメールにて意見聴取を行ってい
る( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -⑨:実 務 実 習 委 員 会( 責 任 者 )か ら の メ ー ル ( 2014.7.25 お
よ び 2015.3.3) ) 。 従 っ て 、 本 観 点 に つ い て は 満 た さ れ て い る と 思 わ れ る 。
観 点 5 -3 -6 -4 に 関 し て は 、 指 導 薬 剤 師 が 根 拠 資 料 5 -3 -6 -③ ( 実 務 実 習 評 点
表の評価基準について)に示す「評価基準」をもとに評価した「実務実習評点表」
( 根 拠 資 料 5 -3 -6 -①:実 務 実 習 表 点 表( 病 院 、薬 局 ))と 、実 務 実 習 担 当 教 員 が
根 拠 資 料 5 -3 -6 -③( 実 務 実 習 評 点 表 の 評 価 基 準 に つ い て )の「 成 績 評 価 方 法 」に
示す指標により評価した「実務実習ノート」および「感想レポート」の結果をもと
に最終評価している。いずれも、学生の学習レベルを反映する指標が設定されてお
り、従って、本観点は満たされていると思われる。
- 43 -
『薬学教育カリキュラム』
5
実務実習
[点検・評価]
本項目の各基準は、満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・実務実習事前学習においては、専任の実務家教員に加え、指導薬剤師や他の医
療 ス タ ッ フ 、 患 者 を 外 部 講 師 と し て 迎 え 、 よ り 実 践 的 な 学 習 を 行 っ て い る 。【 基
準 5 -1 -1 】
・病院・薬局への配属は、アンケートによる学生の希望および保護者居住地を十
分考慮しながら、適正に行われている。また、実習中の学生に対する指導・支
援 も 全 教 員 が 行 っ て い る 。【 基 準 5 -3 -2 】
・実務実習期間の中間時点で行う中間報告会は、学生、指導薬剤師、教員間での
各施設の実習情報の共有と共に、モデル・コアカリキュラム実習項目の進捗状
況および理解度の確認や指導薬剤師と教員間の連携の維持に繋がっている。
【基
準 5 -3 -6 】
[改善計画]
・現行の実務実習指導監督体制で問題はないと考えているが、実習期間中に学生
の実習状況をよりリアルタイムに把握および指導できるような体制を整えてい
くため、ネットワークツールによる指導監督システム利用の可能性について検
討していく予定である。
- 44 -
6
問題解決能力の醸成のための教育
(6-1)卒業研究
【 基 準 6 -1 -1 】
研究課題を通して、新しい発見に挑み、科学的根拠に基づいて問題点を解決す
る能力を修得するための卒業研究が行われていること。
【観点
6 -1 -1 -1 】 卒 業 研 究 が 必 修 単 位 と さ れ て お り 、 実 施 時 期 お よ び 実 施 期 間 が 適
切に設定されていること。
【観点
6 -1 -1 -2 】 卒 業 論 文 が 作 成 さ れ て い る こ と 。
【観点
6 -1 -1 -3 】 卒 業 論 文 に は 、 研 究 成 果 の 医 療 や 薬 学 に お け る 位 置 づ け が 考 察 さ
れていること。
【観点
6 -1 -1 -4 】 学 部 ・ 学 科 が 主 催 す る 卒 業 研 究 発 表 会 が 開 催 さ れ て い る こ と 。
【観点
6 -1 -1 -5 】 卒 業 論 文 や 卒 業 研 究 発 表 会 な ど を 通 し て 問 題 解 決 能 力 の 向 上 が 適
切に評価されていること。
[現状]
観 点 6 -1 -1 -1 に 関 し て : 卒 業 論 文 実 習 と し て 必 修 8 単 位 を 設 定 し 、 運 用 上 5
年次 2 単位、6 年次 6 単位に分けている。5 年次の卒業研究は 4 月から翌年の 3 月
ま で の 期 間 ( 実 務 実 習 期 間 を 除 く )、 6 年 次 の 卒 業 研 究 は 4 月 か ら 11 月 ま で の 期 間
に 行 わ れ て い る 。 卒 業 研 究 の 時 間 は 、 5 年 次 に 96 時 間 、 6 年 次 に 300 時 間 で あ り 、
卒業研究のための十分な時間が確保されている(基礎資料11、根拠資料:シラバ
ス pp.324~ 327、 根 拠 資 料 : 時 間 割 表 ( 1 年 分 ))。 従 っ て 、 本 観 点 は 概 ね 満 た さ れ
ている。
観 点 6 -1 -1 -2 に 関 し て : 卒 業 論 文 要 旨 を 全 員 に 提 出 さ せ ( 期 限 12 月 1 日 )、
そ れ ら を ま と め て 学 科 で 管 理 し て い る( 根 拠 資 料 6 -1 -1 -① : 平 成 26 年 度 卒 業 論
文 要 旨 集 )。な お 、こ れ と は 別 に 、全 学 生 は 卒 業 論 文 を 作 成 し て お り 、研 究 室 単 位 で
管 理 し て い る ( 根 拠 資 料 6 -1 -1 -② : 平 成 26 年 度 卒 業 論 文 )。 従 っ て 、 本 観 点 は
満たされている。
観 点 6 -1 -1 -3 に 関 し て:卒 業 論 文 要 旨 ま た は 卒 業 論 文 に お い て 、医 療 や 薬 学 に
お け る 位 置 づ け が 述 べ ら れ て い る( 根 拠 資 料 6 -1 -1 -① : 平 成 26 年 度 卒 業 論 文 要
旨 集 、 根 拠 資 料 6 -1 -1 -② : 平 成 26 年 度 卒 業 論 文 、 根 拠 資 料 6 -1 -1 -③ : 卒 論
の フ ォ ー マ ッ ト と 提 出 保 管 の 概 要 )。 よ っ て 、 本 観 点 は 概 ね 満 た さ れ て い る 。
観 点 6 -1 -1 -4 に 関 し て:学 部・学 科 主 催 の 卒 業 論 文 発 表 会 と し て 、予 備 審 査 発
表 会 を 開 催 し 、 全 学 生 が ポ ス タ ー 発 表 を 行 っ て い る ( 根 拠 資 料 6 -1 -1 -④ : 平 成
26 年 度 卒 業 論 文 予 備 審 査 発 表 会 )。 こ の 発 表 会 で 各 学 生 は 、 2 名 の 教 員 ( 指 導 教 員
以 外 の 教 員 ) の 前 で 研 究 内 容 を 10 分 発 表 し 、 質 疑 応 答 を 5 分 行 っ て い る 。 各 教 員
は 、研 究 内 容 や 質 疑・応 答 の 結 果 に 基 づ い て 評 価・助 言 を 行 っ て い る( 根 拠 資 料 6 1 -1 -⑤:平 成 26 年 度 卒 業 論 文 予 備 審 査 発 表 会
本観点は満たされている。
- 45 -
評 価・コ メ ン ト 記 入 表 )。従 っ て 、
観 点 6 -1 -1 -5 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 、学 部・学 科 主 催 の 卒 業 論 文 予 備 審 査 発
表会後、各研究室で行われる最終発表会または口頭試問、卒業論文作成を経て、卒
業 研 究 の 最 終 評 価 が 行 わ れ て い る 。最 終 評 価 は 指 導 教 員 に よ り 行 わ れ 、
「取り組みや
研 究 態 度 」、「 問 題 解 決 能 力 ( 問 題 点 の 把 握 と そ れ に 応 じ た 解 決 へ の ア プ ロ ー チ 法 に
対 す る 理 解 度 や 実 践 力 )」、
「 発 表 や 質 疑 応 答 」、
「 卒 業 論 文 内 容 」な ど に つ い て の 薬 学
部 共 通 の 指 標 に 基 づ き 、ル ー ブ リ ッ ク 形 式 で 評 価 し て い る( 根 拠 資 料 6 -1 -1 -⑥ :
卒 業 論 文 実 習 評 価 表 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
なお、本薬学部では、学部・学科主催の卒業論文予備審査発表会後、学生は各研
究 室 で の 最 終 発 表 会 ま た は 口 頭 試 問 、卒 業 論 文 作 成 ま で 卒 業 研 究 を 継 続 す る 。学 部・
学科主催の卒業論文予備審査発表会で得た評価や助言は、学生が自身の研究につい
て深く考え、その後の研究の方向性を定める一助となっている。また、各研究室の
指導教員にとっても、この評価や助言により、学生の指導や評価をきめ細かく行え
るようになっている。
- 46 -
(6-2)問題解決型学習
【 基 準 6 -2 -1 】
問 題 解 決 能 力 の 醸 成 に 向 け た 教 育 が 、体 系 的 か つ 効 果 的 に 実 施 さ れ て い る こ と 。
【観点
6 -2 -1 -1 】 問 題 解 決 能 力 の 醸 成 に 向 け た 教 育 が 体 系 的 に 実 施 さ れ 、 シ ラ バ ス
に内容が明示されていること。
【観点
6 -2 -1 -2 】 参 加 型 学 習 、 グ ル ー プ 学 習 、 自 己 学 習 な ど 、 学 生 が 能 動 的 に 問 題
解決に取り組めるよう学習方法に工夫がなされていること。
【観点
6 -2 -1 -3 】 問 題 解 決 能 力 の 醸 成 に 向 け た 教 育 に お い て 、 目 標 達 成 度 を 評 価 す
るための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されている
こと。
【観点
6 -2 -1 -4 】 卒 業 研 究 や problem-based learningな ど の 問 題 解 決 型 学 習 の 実 質
的 な 実 施 時 間 数 が 18単 位 ( 大 学 設 置 基 準 に お け る 卒 業 要 件 単 位 数
の 1/ 10) 以 上 に 相 当 す る よ う 努 め て い る こ と 。
[現状]
観 点 6 -2 -1 -1 に 関 し て:表 6 -2 -1 -① に 示 す と お り 、1 か ら 3 年 次 に お い て
は、早期体験学習や基礎系の実習・演習等が少人数グループで実施されており、そ
の中で自ら問題発見・解決する機会が多く設定されている。また、さらに上位学年
では、実務実習事前学習や実務実習に加え、卒業論文研究において、低学年で培っ
た問題発見・解決能力をより実践的に活用し、薬学全般のさまざまな問題点を解決
す る 能 力 を よ り 一 層 研 鑽 で き る よ う に 、科 目 配 置・学 習 形 式 の 設 定 が な さ れ て い る 。
さらに、シラバスには問題解決能力の醸成に向けた内容を含むことが、その講義内
容 と と も に 明 示 さ れ て い る ( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス pp.78~ 80( 生 命 倫 理 学 ) 他 )。 従
って、本観点は満たされている。
観 点 6 -2 -1 -2 に 関 し て:表 6 -2 -1 に 示 す と お り 、す べ て の 科 目 で 参 加 型 学 習 、
グ ル −プ 学 習 、自 己 学 習 な ど 、学 生 が 能 動 的 に 問 題 解 決 に 取 り 組 め る よ う 学 修 方 法 に
工夫がなされている。まず、1 年次の早期体験学習ではスモールグループに分かれ
て、患者、老人、重症児の介助を体験し、学習したことをまとめ、発表討論会を行
なうというようなユニークな取組みをしている。3 年次からの実習でもすべてグル
ー プ 学 習・自 己 学 習 を 実 施 し て い る 。ま た 、4~ 6 年 次 に は 、教 員 数 に 応 じ て 各 研 究
室に均等に学生が配属され、学生は課されたテーマに沿って、一連の目的・方法・
結果・考察の過程を学習し、卒業論文実習を行う。これとは別に、実務実習事前学
習では症例の課題を与えられ、疾患や治療の解析を行い、問題点を抜き出しその解
決 法 を レ ポ ー ト に ま と め て 発 表 す る よ う な Problem-based な 解 決 能 力 を 醸 成 す る
教育が行われている。従って、本観点は満たされている。
観 点 6 -2 -1 -3 に 関 し て:本 薬 学 部 の 問 題 解 決 能 力 の 醸 成 に 向 け た 教 育 に お い て
は、目標達成度の評価指標は全てルーブリック形式としており、これに基づいて達
- 47 -
成 レ ベ ル を 評 価 し て い る ( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス pp.78~ 80( 生 命 倫 理 学 ) 他 )。 従 っ
て、本観点は満たされている。
観 点 6 -2 -1 -4 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 現 在 、平 成 25 お よ び 26 年 度 の 入 学 者 を
対象とする新カリキュラムとそれ以前の年度の入学者を対象とする旧カリキュラム
が併存した状況にある。旧カリキュラムでは、問題解決型学習を取り入れている科
目 ( 実 務 実 習 、 実 務 実 習 事 前 学 習 除 く ) と し て は 、 講 義 ・ 演 習 系 科 目 が 計 14 単 位
( 内 選 択 科 目 3 単 位 )、各 研 究 室 が 担 当 す る 実 習 が 計 11 単 位 、卒 業 論 文 実 習 が 8 単
位 で あ り 、 合 計 33 単 位 ( 内 選 択 科 目 3 単 位 ) で あ る 。 こ の う ち 、 問 題 解 決 型 学 習
の 実 質 的 な 実 施 時 間 数 は 15.0 単 位 ( 内 選 択 科 目 1.7 単 位 ) で あ り 、 18 単 位 を 若 干
下 回 っ て い る ( 表 6 -2 -1 -A )。
表 6 -2 -1 -A
問題解決能力の醸成に向けた教育を行なう科目と単位数
(旧カリキュラム)
科
1年 次
2年 次
3年 次
4年 次
5年 次
目
学習形式
単位
実単位数
生命倫理学
参加型学習
1
0.9
早期体験学習
参加型学習・グループ学習
1
0.3
基礎情報処理演習Ⅰ
自己学習
1
0.5
コミュニケーション論
参加型学習
1
0.3
基礎情報処理演習Ⅱ
自己学習
1
0.5
分析化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.05
薬化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.05
生薬学実習
グループ学習・自己学習
1
0.05
基礎科学英語
参加型学習
2
0.3
衛生化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.1
薬理学実習
グループ学習・自己学習
1
0.1
物理化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.05
微生物学実習
グループ学習・自己学習
1
0.5
生化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.1
薬物投与設計学
参加型学習
3
0.1
医薬倫理学
参加型学習
1
0.9
製剤学実習
グループ学習・自己学習
1
0.1
薬剤学実習
グループ学習・自己学習
1
0.1
医薬品化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.3
卒業論文実習
参加型学習・グループ学
8*
8.0 *
1
1.0
習・自己学習
救急救命医学(選択)
6年 次
卒業論文実習
参加型学習・グループ学習
参加型学習・グループ学
8
*
8.0 *
習・自己学習
医学英語(選択)
参加型学習
合計
*
2
0.7
33
15.0
卒 業 論 文 実 習 の 単 位 は 5、 6 年 次 の 合 計
- 48 -
一方、新カリキュラムにおいて、問題解決型学習を取り入れている科目(実務実
習 、 実 務 実 習 事 前 学 習 除 く ) と し て は 、 講 義 ・ 演 習 系 科 目 が 計 16 単 位 ( 内 選 択 科
目 3 単 位 )、 各 研 究 室 が 担 当 す る 実 習 が 計 8 単 位 、 総 合 薬 学 研 究 お よ び 総 合 薬 学 演
習 Ⅱ が 10 単 位 で あ り 、合 計 34 単 位( 内 選 択 科 目 3 単 位 )で あ る 。こ の う ち 、問 題
解 決 型 学 習 の 実 質 的 な 実 施 時 間 数 は 16.9 単 位( 内 選 択 科 目 1.7 単 位 )で あ り 、旧 カ
リ キ ュ ラ ム に 比 較 し て 単 位 数 が 増 え て い る も の の 、18 単 位 を 若 干 下 回 っ て い る( 表
6 -2 -1 -B )。 従 っ て 本 観 点 は 概 ね 満 た さ れ て い る
表 6 -2 -1 -B
問題解決能力の醸成に向けた教育を行なう科目と単位数
(新カリキュラム)
科
1年 次
2年 次
3年 次
4年 次
目
学習形式
単位
実単位数
生命倫理学
参加型学習
1
0.9
早期体験学習
参加型学習・グループ学習
1
0.3
基礎情報処理演習
自己学習
1
0.5
コミュニケーション論
参加型学習
1
0.3
物理化学Ⅲ
参加型学習
2
0.1
薬物動態学Ⅰ
参加型学習
2
0.1
基礎科学英語
参加型学習
2
0.3
薬物投与設計学
参加型学習
2
0.1
分析・物理化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.1
薬化学・生薬学実習
グループ学習・自己学習
1
0.1
医薬品化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.3
微生物学実習
グループ学習・自己学習
1
0.5
生化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.1
衛生化学実習
グループ学習・自己学習
1
0.1
薬理学実習
グループ学習・自己学習
1
0.3
製剤・薬剤学実習
グループ学習・自己学習
1
0.2
医薬倫理学
参加型学習
1
0.9
総合薬学研究Ⅰ
参加型学習・グループ学
8
*
8.0 *
習・自己学習
5年 次
救急救命医学(選択)
総合薬学研究Ⅰ
参加型学習・グループ学習
参加型学習・グループ学
1
8
*
1.0
8.0 *
習・自己学習
6年 次
総 合 薬 学 研 究 Ⅱ・ 総 合
参加型学習・グループ学
薬学演習Ⅱ
習・自己学習
医学英語(選択必修)
参加型学習
合計
*
2
2.0
2
0.7
34
16.9
総 合 薬 学 研 究 Ⅰ の 単 位 は 4、 5 年 次 の 合 計
- 49 -
『薬学教育カリキュラム』
6
問題解決能力の醸成のための教育
[点検・評価]
本項目の各基準は、概ね満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・学部・学科主催の卒業論文予備審査会を開催した後、進捗状況の確認を兼ねた
最終審査を各研究室で行い、よりきめ細かい指導・評価を行えるようにしてい
る 。【 基 準 6 -1 -1 】
・ 問 題 解 決 型 学 習 の 実 質 的 な 実 施 時 間 数 は 、 旧 カ リ キ ュ ラ ム で は 15.0 単 位 ( 内 選
択 科 目 1.7 単 位 )、新 カ リ キ ュ ラ ム で は 16.9 単 位( 内 選 択 科 目 1.7 単 位 )で あ り 、
大 学 設 置 基 準 の 卒 業 要 件 単 位 数 の 1/10( 18 単 位 ) を 若 干 下 回 っ て い る 。【 基 準
6 -2 -1 】
[改善計画]
・問題解決型学習の実質的な時間数が少ないが、問題解決型学習の実施が比較的
容易な実習を中心に授業内容の見直しを行う予定である。また、本学ではアク
ティブラーニングの導入を推進しており、アクティブラーニング事例集の作成
や 講 演 会 ・ 事 例 発 表 会 を 行 っ て い る ( 根 拠 資 料 6 -s -① : ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン
グ 事 例 集 Vol.1、 根 拠 資 料 6 -s -② : 平 成 26 年 度 第 1 回 FD 講 演 会 お よ び FD
研 修 会 、 根 拠 資 料 6 -s -③ : 第 2 回 FD 講 演 会 お よ び 研 修 会 )。 こ れ ら で 提 示 さ
れる事例を参考に、実習以外の科目においても問題解決型学習の導入を検討し
ていく予定である。
- 50 -
『 学生 』
7
学生の受入
【 基 準 7 -1 】
教育研究上の目的に基づいて入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)が
設定され、公表されていること。
【観点
7 -1 -1 】 教 育 研 究 上 の 目 的 に 基 づ い て 入 学 者 受 入 方 針 が 設 定 さ れ て い る こ と 。
【観点
7 -1 -2 】 入 学 者 受 入 方 針 を 設 定 す る た め の 責 任 あ る 体 制 が と ら れ て い る こ と 。
【観点
7 -1 -3 】入 学 者 受 入 方 針 な ど が ホ ー ム ペ ー ジ 等 を 通 じ て 公 表 さ れ 、学 生 の 受 入
に関する情報が入学志願者に対して事前に周知されていること。
[現状]
観 点 7 −1 −1 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 教 育 研 究 上 の 目 的 を 、
「医療の高度化に対応
できる臨床能力に優れた薬剤師を養成し、人類の健康の維持と疾患の治療に役立つ
生命科学研究を行う」と定めている。この教育研究上の目的に基づいて以下の入学
者受入方針を掲げており、本観点は満たされている。
-崇城大学薬学部
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
・医療の高度化に対応できる臨床能力に優れた薬剤師を養成します。そのため、専
門知識とそれを基盤とした問題発見・解決能力を修得する上で必要な、基礎学力と
論理的思考を有する人。
・高い倫理観をもち、患者の立場に立った医療を提供できる薬剤師を養成します。
そのため、思いやりと協調性をもってコミュニケーションがとれる人。
・社会に貢献できる薬の専門家を養成します。そのため、強い意志をもち、科学・
医療の新しい分野にも積極的に挑戦できる、意欲ある人。
喫煙について:喫煙が健康に大きな影響を及ぼすことは、すでに広く知られていま
す。薬学部は人の健康に関わる学問を学ぶところです。したがって、キャンパスを
全面禁煙にしており、入学者は非喫煙者とします。
-観 点 7 −1 −2 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 教 務 委 員 会 に お い て 入 学 者 受 け 入 れ 方 針
の設定や改訂のための検討を行って、設定・改定案を作成し、教授会においてそれ
を 討 議 し 、承 認 を 得 る よ う に し て い る 。平 成 26 年 度 最 初 の 教 務 委 員 会 、教 授 会 に て
アドミッションポリシーの見直しについて議論され、その必要は無いことが確認さ
れ た ( 根 拠 資 料 7 −1 −① : 平 成 26 年 度 第 1 回 教 務 委 員 会 議 事 録 、 第 122 回 薬 学 部
教 授 会 議 事 要 録 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 7 −1 −3 に 関 し て : 入 学 者 受 入 方 針 は 、 薬 学 部 ホ ー ム ペ ー ジ ( 根 拠 資 料 7 −
1 −②: http://www.ph.sojo-u.ac.jp/education/policy.html)お よ び 入 学 試 験 要 項( 根
拠 資 料 7 −1 −③ : 崇 城 大 学 2015 入 学 試 験 要 項 p.24) 等 に 明 記 し て い る 。 入 学 試 験
- 51 -
要項は願書とセットで配布され、志願者に入学者受入方針が周知されるよう図って
いる。従って、本観点は満たされている。
(本学独自の観点)
「入学者は非喫煙者であることを入学者受け入れ方針として設
定すること」に関して:薬学部は人の健康に関する学問を学ぶ場であるとともに、
人類の健康の維持と治療に役立つ生命科学研究を行うことが、本薬学部の教育研究
上の目的である。喫煙が健康に大きな影響を及ぼすことは広く知られていることか
ら 、入 学 者 は 非 喫 煙 者 で あ る こ と を 入 学 者 受 け 入 れ 方 針 に 記 載 す る こ と を 独 自 の 観 点 と
して設定した。このことは願書などでの確認は行っていないものの、入学試験要項
の 出 願 資 格 に 明 記 し て あ る( 根 拠 資 料 7 −1 −④:崇 城 大 学 2015 入 学 試 験 要 項 p.27,
31, 40, 43)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 52 -
【 基 準 7 -2 】
学生の受入に当たって、入学志願者の適性および能力が適確かつ客観的に評価
されていること。
【観点
7 -2 -1 】入 学 志 願 者 の 評 価 と 受 入 の 決 定 が 、責 任 あ る 体 制 の 下 で 行 わ れ て い る
こと。
【観点
7 -2 -2 】入 学 者 選 抜 に 当 た っ て 、入 学 後 の 教 育 に 求 め ら れ る 基 礎 学 力 が 適 確 に
評価されていること。
【観点
7 -2 -3 】医 療 人 と し て の 適 性 を 評 価 す る た め の 工 夫 が な さ れ て い る こ と が 望 ま
しい。
[現状]
観 点 7 −2 −1 に 関 し て:大 学 で 実 施 す る 各 試 験 問 題 は 独 自 に 作 成 し て お り 、数 学 、
外国語の各入試問題は、総合教育の専任教員で組織される入試問題作成委員会で作
成されている。理科(化学Ⅰ、Ⅱ)は、講師以上の薬学部専任教員で組織する入学
試験問題作成委員会にて作成している。入学試験の試験監督は薬学部の専任教員が
厳正に行ない、試験実施後は速やかに採点が行われ、大学の入試課と教務課で集計
される。合否判定は、受験者の名前を伏せて試験科目全ての合計点を高得点順に並
べた資料に基づき薬学部教授会にて決定した後、
( 根 拠 資 料 7 −2 −①:第 128( 専 願 )、
129( 一 般 推 薦 )、132( 一 般 前 期 、セ ン タ ー 利 用 前 期( 4 教 科 5 科 目 / 3 教 科 3 科 目 )、
セ ン タ ー マ ル チ )、 135( セ ン タ ー 後 期 ) 回 薬 学 部 教 授 会 議 事 要 録 ) 最 終 的 に は 学
長 決 済 に よ り 合 格 者 を 確 定 し て い る ( 根 拠 資 料 7 −2 −② : 平 成 26 年 度 入 試 合 否 判
定 決 済 書 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 7 −2 −2 に 関 し て : 本 薬 学 部 入 試 で は す べ て の 入 試 日 程 に お い て 、 数 学 、 化
学、英語を必須科目として設定している。特に、薬学を学ぶ上で基礎となる科目で
あ る 化 学 は 、 平 成 27 年 度 入 試 か ら 配 点 を 増 や し 、 総 点 中 で の 化 学 の 割 合 を 高 め て
い る ( 根 拠 資 料 7 −2 −③ : 崇 城 大 学 2015 入 学 試 験 要 項 p.29, 31, 41, 46)。 化 学 の
問題作成は薬学部の専任教員が行って、薬学専門基礎科目の理解に必要な基礎学力
が身についているか判断できる問題を作成している。入試種別と入学者の学力、そ
の 後 の 進 級 状 況 の 関 係 に つ い て は 分 析 を 開 始 し た と こ ろ で あ る が 、 平 成 20 年 度 入
学者では、入試種別で専願推薦と一般推薦の退学者がやや高い傾向となっている。
この年度の専願推薦と一般推薦の入試科目は英語と化学のみであったため、入学者
の基礎学力を適切に評価できていなかった可能性がある。
( 根 拠 資 料 7 −2 −④:平 成
20 年 度 入 学 生 入 試 種 別 留 年 状 況 )。 た だ し 、 現 在 は 全 て の 入 試 種 別 に お い て 数 学 /
化学/英語を必修科目としている。従って、本観点は概ね満たされている。
観 点 7 −2 −3 に 関 し て : 薬 剤 師 に な る た め の 適 性 や コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 評
価 す る 意 味 で 、 平 成 24 年 度 入 試 か ら 専 願 推 薦 試 験 に お い て 面 接 を 行 な っ て い る 。
さ ら に 、 平 成 26 年 度 入 試 よ り 一 般 推 薦 入 試 に お い て も 面 接 を 導 入 し て い る ( 根 拠
- 53 -
資 料 7 −2 −⑤ : 薬 学 部 入 学 試 験 面 接 要 項 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 概 ね 満 た さ れ て い る 。
- 54 -
【 基 準 7 -3 】
入学者数が入学定員数と乖離していないこと。
【観点
7 -3 -1 】 最 近 6 年 間 の 入 学 者 数 が 入 学 定 員 数 を 大 き く 上 回 っ て い な い こ と 。
【観点
7 -3 -2 】 最 近 6 年 間 の 入 学 者 数 が 入 学 定 員 数 を 大 き く 下 回 っ て い な い こ と 。
[現状]
観 点 7 −3 −1 、 観 点 7 −3 −2 に 関 し て : 本 薬 学 部 の 入 学 定 員 数 は 120名 で あ り 、
平 成 21年 度 か ら 平 成 26年 度 ま で の 実 際 の 入 学 者 数 を 表 7 -3 -Aに 示 す 。 入 学 者 数 は
ほ ぼ 所 定 定 員 と い え る( 基 礎 資 料 2 、基 礎 資 料 7 )。従 っ て 、本 観 点 は 満 た さ れ て い
る。
表 7 −3 −A
入学受入数の推移
年度
平成
21 年 度
平成
22 年 度
平成
23 年 度
平成
24 年 度
平成
25 年 度
平成
26 年 度
入学受入数
136
131
124
132
140
129
入学者数/
定員数
1.13
1.09
1.03
1.10
1.17
1.08
上 記 の こ と に 加 え 、入 学 者 を 含 む 在 籍 学 生 数 の 推 移( 平 成 21年 度 か ら 平 成 26年 度 )
を 表 7 -3 -Bに 示 す 。在 籍 学 生 数 を 収 容 定 員 数 で 除 し た 値 は 1.02~ 1.10で あ り 、在 籍
学生はほぼ収容定員内である。
表 7 -3 -B
在籍学生数の推移(各年度末、3 月時点)
年度
平成
21 年 度
平成
22 年 度
平成
23 年 度
平成
24 年 度
平成
25 年 度
平成
26 年 度
在籍学生数
502
620
736
763
791
792
在籍学生数/
収容定員数
1.05
1.03
1.02
1.06
1.10
1.10
- 55 -
『 学 生 』
7
学生の受入
[点検・評価]
本項目の各基準は、概ね満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・ 本 薬 学 部 で は 教 育 研 究 上 の 目 的 を 、人 類 の 健 康 の 維 持 と 治 療 に 役 立 つ 生 命 科 学
研究を行う、としていることからキャンパスを全面禁煙にしている。さらに、
入 学 者 は 非 喫 煙 者 で あ る こ と を 入 学 者 受 け 入 れ 方 針 と し 、入 学 試 験 要 項 の 出 願
資 格 に 明 記 し てい る 。た だ し 、この こ と を 願書 に よ っ て 確 認す る など 、入 学 選
抜 時 で の 評 価 に は 結 び つ け て は い な い 。【 基 準 7 −1 】
・ 本 薬 学 部 で は 入 学 者 選 抜 に 当 た り 、特 に 薬 学 を 学 ぶ 上 で 基 礎 と な る 化 学 に つ い
て は 薬 学 部 の 専 任 教 員 が 試 験 問 題 を 作 成 し て い る 。 さ ら に 平 成 27 年 度 入 試 か
ら そ の 配 点 を 変 更 し て 総 点 中 で の 割 合 を 高 め て お り 、薬 学 専 門 基 礎 科 目 の 理 解
に 必 要 な 基 礎 学 力 が 身 に つ い て い る か 判 断 す る よ う に し て い る 。ま た 、入 試 の
種 別 と 入 学 者 の 学 力 、そ の 後 の 進 級 状 況 の 関 係 に つ い て は 分 析 を 開 始 し た と こ
ろ で あ る 。過 去 の 入 試で は 、入 試の 必 修 科 目が 少 な か っ た ため 、入学 者 の 基 礎
学 力 を 適 切 に 評 価 で き て い な か っ た 可 能 性 も あ る が 、現 在 は 全 て の 入 試 種 別 で
数 学 / 化 学 / 英 語 を 必 修 と し て お り 、 対 応 が で き て い る と 考 え ら れ る 。【 基 準
7 −2 】
・ 医 療 人 と し て の 適 性 や コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 評 価 す る た め に 、こ れ ま で も
専 願 推 薦 入 試 に お い て 面 接 を 行 っ て き た が 、 平 成 26 年 度 入 試 よ り 一 般 推 薦 入
試 に お い て も 面 接 を 実 施 し て い る 。【 基 準 7 −2 】
[改善計画]
・ 現時点で早急に改善計画を立案する必要がある事項はないと考える。しかし、
入試における科目設定、配点、合格ライン設定の適切さについては、現在、入
試 の 種 別 や 入 学 者 の 学 力 、入 学 後 の 進 級 状 況 か ら 分 析 を 開 始 し た と こ ろ で あ る 。
そ の た め 、今 後 も 引 き続 き 分 析 を 進 めて い く。ま た、医 療 人 とし ての 適 性 や コ
ミュニケーション能力を評価する方策についても継続して検討を行っていく
必要があると考える。
- 56 -
8
成績評価・進級・学士課程修了認定
(8-1)成績評価
【 基 準 8 -1 -1 】
各科目の成績評価が、公正かつ厳格に行われていること。
【観点
8 -1 -1 -1 】 各 科 目 に お い て 成 績 評 価 の 方 法 ・ 基 準 が 設 定 さ れ 、 か つ 学 生 に 周
知されていること。
【観点
8 -1 -1 -2 】 当 該 成 績 評 価 の 方 法 ・ 基 準 に 従 っ て 成 績 評 価 が 公 正 か つ 厳 格 に 行
われていること。
【観点
8 -1 -1 -3 】 成 績 評 価 の 結 果 が 、 必 要 な 関 連 情 報 と と も に 当 事 者 で あ る 学 生 に 告
知さ れて い るこ と。
[現状]
観 点 8 −1 −1 −1 に 関 し て:成 績 評 価 の 方 法・基 準 は 、シ ラ バ ス お よ び 入 学 時 に 配
布される学生便覧に明記され、評価がこれらの基準に基づいて行われることが学生
に 対 し て 周 知 さ れ て い る ( 根 拠 資 料 : シ ラ バ ス 、 根 拠 資 料 8 −1 −1 −① : 学 生 便 覧
p.24)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 8 −1 −1 −2 に 関 し て:評 価 は 、シ ラ バ ス の 記 述 に 従 っ て 行 わ れ て い る 。多 く
の 科 目 に お い て そ の 方 法 は 、学 期 末 に 行 わ れ る 定 期 試 験 の み で 評 価 す る の で は な く 、
中間試験や平常点評価(授業態度、レポート、小テストなど)を加味し総合的に行
われている。これら評価項目のバランスは科目担当者にゆだねられているが、シラ
バス「学習到達度の評価」の項目に明記され、学生に周知されている。成績評価基
準 は 、秀( 90 点 以 上 )、優( 80〜 89 点 )、良( 70〜 79 点 )、可( 60〜 69 点 )、不 可
( 59 点 以 下 ) で あ り 、 秀 、 優 、 良 、 可 を 合 格 と し 、 単 位 が 付 与 さ れ る こ と が 学 則
に明記されている。
( 根 拠 資 料:シ ラ バ ス 、根 拠 資 料 8 −1 −1 −①:学 生 便 覧 p.24)。
さ ら に 、平 成 27 年 度 以 降 は GPA に よ る 評 価 を 導 入 予 定 で あ る 。多 く の 教 員 は 成 績
掲 示 の 際 、結 果 に 対 し て 異 議 が あ る 場 合 は 担 当 教 員 に 申 し 出 る よ う に 周 知 し て い る 。
しかし、異議申し立ての制度化はされていない。従って、本観点は概ね満たされて
いる。
観 点 8 −1 −1 −3 に 関 し て:成 績 評 価 の 結 果 に つ い て は 、科 目 担 当 者 か ら の 迅 速 な
開示が掲示・口頭等の手段で実施されている。また、定期試験期間終了後の比較的
早 い 時 期 に 、 学 生 は 学 生 ポ ー タ ル ( WEB シ ス テ ム ) 上 で 成 績 を 自 ら 確 認 す る こ と
も 可 能 で あ る 。さ ら に 、前 期・後 期 終 了 後 に 、当 該 学 期 ま で の 全 成 績 を 集 計 し た 後 、
学生に対しては各学期オリエンテーション時に担任を通して直接手渡され、保護者
に 対 し て は 年 2 回 3、9 月 頃 に 学 業 成 績 簿 が 送 付 さ れ て い る( 根 拠 資 料 8 −1 −1 −②:
学 業 成 績 簿 見 本 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 57 -
(8-2)進級
【 基 準 8 -2 -1 】
公正かつ厳格な進級判定が行われていること。
【観点
8 -2 -1 -1 】進 級 基 準( 進 級 に 必 要 な 修 得 単 位 数 お よ び 成 績 内 容 )、留 年 の 場 合
の取り扱い(再履修を要する科目の範囲)等が設定され、学生に
周知されていること。
【観点
8 -2 -1 -2 】 進 級 基 準 に 従 っ て 公 正 か つ 厳 格 な 判 定 が 行 わ れ て い る こ と 。
【観点
8 -2 -1 -3 】 留 年 生 に 対 し 、 教 育 的 配 慮 が 適 切 に な さ れ て い る こ と 。
【観点
8 -2 -1 -4 】 留 年 生 に 対 し 、 原 則 と し て 上 位 学 年 配 当 の 授 業 科 目 の 履 修 を 制 限
する制度が採用されていることが望ましい。
[現状]
観 点 8 −2 −1 −1 に 関 し て:進 級 判 定 基 準 は 、入 学 時 に 学 則 に て 定 め ら れ て い る( 根
拠 資 料 8 −2 −1 −① : 学 生 便 覧 p.187)。 さ ら に 、 各 学 年 最 初 の オ リ エ ン テ ー シ ョ ン
で、在学する学年から上級学年への進級基準を配布し、すべての学生へ周知、確認
さ せ て い る ( 根 拠 資 料 8 −2 −1 −② : 平 成 26 年 度 進 級 基 準 配 布 資 料 )。 留 年 生 が 再
履修を要する科目名については、各学生に学業成績簿を配布したうえで確認をさせ
ている。従って、本観点は満たされていると考えられる。
観 点 8 −2 −1 −2 に 関 し て は 、薬 学 部 教 務 委 員 会 お よ び 教 授 会 に て 成 績 資 料 を 二 重
に 精 査 し 、進 級 基 準 に 基 づ い て 厳 格 な 進 級 判 定 を 行 な っ て い る( 根 拠 資 料 8 −2 −1 −
③ : 第 136 回 薬 学 部 教 授 会 議 事 要 録 、 平 成 26 年 度 第 11 回 教 務 委 員 会 議 事 録 )。 従
って、本観点は満たされている。
観 点 8 −2 −1 −3 に 関 し て:本 学 で は 学 科 学 年 担 任 制 度 を 採 用 し て お り 、各 ク ラ ス
担任が留年生へ進級不可であることを通知するとともに、学生との面談を行い、留
年 中 の 学 生 生 活 の サ ポ ー ト を 行 う 体 制 が 整 っ て い る( 根 拠 資 料 8 −2 −1 −④:ク ラ ス
担 任 に よ る 学 生 指 導 ガ イ ド )。本 年 度 2 年 生 よ り 新 カ リ キ ュ ラ ム と な っ て お り 、科 目
によっては開講年次が変更になっているが、留年することで受講が不可能とならな
いように時間割において十分な配慮を行っている。それでも調整が難しかった有機
化 学 Ⅱ は 留 年 生 の み に 対 応 し た 講 義 を 開 講 し た( 根 拠 資 料:時 間 割 表 )。従 っ て 、本
観点は満たされている。
観 点 8 −2 −1 −4 に 関 し て:本 学 で は 留 年 生 に 対 し て 上 位 学 年 配 当 の 授 業 科 目 の 履
修 を 履 修 規 定 に て 制 限 し て い る( 根 拠 資 料 8 −2 −1 −⑤:学 生 便 覧 p.186)。従 っ て 、
本観点は満たされている。
- 58 -
【 基 準 8 -2 -2 】
学生の在籍状況(留年・休学・退学など)の適切性が確認され、必要な対策が
実施されていること。
【観点
8 -2 -2 -1 】 学 生 の 在 籍 状 況 ( 留 年 ・ 休 学 ・ 退 学 な ど ) が 入 学 年 次 別 に 分 析 さ
れ、必要に応じた対策が適切に実施されていること。
[現状]
観 点 8 −2 −2 −1 に 関 し て:本 薬 学 部 に お い て は 、1・2 年 次 に お い て 留 年・休 学 ・
退 学 者 が 集 中 す る 傾 向 に あ る ( 基 礎 資 料 2 −2 )。 特 に 平 成 21 年 度 の 1 年 次 留 年 生
は 34 名 で あ り 、 基 礎 専 門 科 目 で あ る 物 理 化 学 、 有 機 化 学 、 分 析 化 学 な ど が 複 数 不
合格となって留年するケースが大半であった。つまり、薬学を学ぶ上で重要な化学
の 基 礎 学 力 を 適 切 に 評 価 で き て い な か っ た 可 能 性 が あ る 。 そ こ で 、 平 成 27 年 度 入
試からは各入試種別において総配点中の化学の割合を増やし、化学の基礎学力をよ
り適切に評価できるよう工夫している。さらに、高校で物理または生物を履修して
い な い 学 生 も こ れ ら の 専 門 科 目 に ス ム ー ズ に 取 り 組 め る よ う 、薬 学 準 備 教 育 科 目( 薬
学基礎物理学・薬学基礎物理学演習・薬学基礎生物学・薬学基礎化学・薬学基礎化
学 演 習 ) を 必 修 科 目 と し て 、 平 成 25 年 度 入 学 者 よ り 1 年 前 期 に 開 講 し て い る 。 そ
の 結 果 、平 成 25 年 度 の 1 年 次 留 年 生 は 4 名 、本 年 度 の 留 年 生 は 10 名 と な り 、一 定
の 成 果 が 得 ら れ た と 考 え ら れ る 。本 年 度 の 留 年 者 数 は 学 生 823 名 中 87 名( 10.6%)、
休 学 者 数 は 11 名( 1.3%)、退 学 者 数 は 4 名( 0.5%)で あ り 、比 較 的 低 く 抑 え ら れ て
い る 。 本 年 度 は 6 年 次 に 留 年 者 数 が 多 か っ た た め 、 平 成 27 年 度 よ り 低 学 年 の 成 績
不振者に対して少人数での補講などで基礎学力の向上を図るなどの対策を行う予定
である。従って、本観点は概ね満たされている。
- 59 -
(8-3)学士課程修了認定
【 基 準 8 -3 -1 】
教育研究上の目的に基づいて学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)が設定
され、公表されていること。
【観点
8 -3 -1 -1 】教 育研 究上 の 目的 に基 づい て学 位授 与 の方 針が 設定 され てい る こと 。
【観点
8 -3 -1 -2 】学 位授 与の 方 針を 設定 する ため の責 任 ある 体制 がと られ てい る こと 。
【観点
8 -3 -1 -3 】 学 位 授 与 の 方 針 が 教 職 員 お よ び 学 生 に 周 知 さ れ て い る こ と 。
【観点
8 -3 -1 -4 】学位授与の方針がホームページなどで広く社会に公表されていること。
[現状]
観 点 8 −3 −1 −1 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 教 育 研 究 上 の 目 的 を 、「 医 療 の 高 度 化 に
対応できる臨床能力に優れた薬剤師を養成し、人類の健康の維持と治療に役立つ生
命科学研究を行う」と定めている。この教育研究上の目的に基づいてカリキュラム
を策定し、以下の学位授与の方針を掲げており、本観点は満たされている。
-崇城大学薬学部
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
・医療人としての豊かな人間性と高い倫理観を身につけたもの
・薬剤師としての高度な知識を習得したもの
・地域の人々の健康増進、公衆衛生の向上に貢献できるもの
・科学的思考にもとづく問題発見・解決能力を有するもの
-観 点 8 −3 −1 −2 に 関 し て:本 年 度 、本 薬 学 部 で は 、学 習 成 果 型 教 育 の 導 入 に 伴 っ
て、学習アウトカムを定めた。これに伴って、ディプロマ・ポリシーの見直しが必
要 と な っ た た め 、 薬 学 部 FD に て 全 教 員 に 対 し て 改 訂 デ ィ プ ロ マ ・ ポ リ シ ー の 説 明
を行った後、教授会においてそれを討議し、上記ディプロマ・ポリシーを最新版と
して承認を得た。
( 根 拠 資 料 8 −3 −1 −①:薬 学 部 FD< 平 成 27 年 度 か ら の 薬 学 教 育
モ デ ル ・ コ ア カ リ キ ュ ラ ム ( 平 成 25 年 度 改 訂 版 ) 実 施 に 向 け て > 、 根 拠 資 料 8 −3
−1 −② : 第 128 回 薬 学 部 教 授 会 議 事 要 録 ) 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 8 −3 −1 −3 に 関 し て:教 職 員 に 対 し て は 年 度 初 め に 、メ ー ル で 学 位 授 与 の 方
針 の 周 知 を 行 っ て い る( 根 拠 資 料 8 −3 −1 −③:宮 本 教 授 配 信 メ ー ル < 教 育 研 究 上 の
目 的 と 3 つ の ポ リ シ ー の 確 認 の お 願 い > )。ま た 学 生 に 対 し て も 、オ リ エ ン テ ー シ ョ
ンにて3つのポリシーを記載した資料を配付して学生に周知している。
(根拠資料8
−3 −1 −④ : オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 資 料 < 教 職 員 並 び に 学 生 の 皆 さ ん へ > )
観 点 8 −3 −1 −4 に 関 し て : 学 位 授 与 の 方 針 は 薬 学 部 ホ ー ム ペ ー ジ ( 根 拠 資 料 8 −
3 −1 −⑤ : http://www.ph.sojo-u.ac.jp/education/policy.html) 等 に 公 開 し 、 教 職
員・学生・一般市民に広く周知している。従って、本観点は満たされている。
- 60 -
【 基 準 8 -3 -2 】
学士課程修了の認定が、公正かつ厳格に行われていること。
【観点
8 -3 -2 -1 】 学 士 課 程 の 修 了 判 定 基 準 が 適 切 に 設 定 さ れ 、 学 生 に 周 知 さ れ て い る
こと 。
【観点
8 -3 -2 -2 】 学 士 課 程 の 修 了 判 定 基 準 に 従 っ て 適 切 な 時 期 に 公 正 か つ 厳 格 な 判
定が行われていること。
【観点
8 -3 -2 -3 】 学 士 課 程 の 修 了 判 定に よ って 留年 と なっ た学 生に 対し 、教育 的配 慮
が適 切に な され てい るこ と。
[現状]
観 点 8 −3 −2 −1 に 関 し て:学 士 課 程 の 修 了 判 定 基 準 は 、履 修 規 定 に 卒 業 要 件 と し
て 明 記 さ れ 、学 生 に 周 知 さ れ て い る( 根 拠 資 料 8 −3 −2 −① : 平 成 21 年 度 学 生 便 覧
p.188)。
--(卒業要件)
卒 業 す る た め に は 本 学 に 6 年 以 上 在 学 し 、必 修 科 目 の 単 位 を 含 め て 194 単 位 以 上 を
修 得 し な け れ ば な ら な い 。 た だ し 、 194 単 位 の 中 に は 、 次 の 単 位 を 含 む こ と 。
人間科学分野単位 8 単位
外国語分野 8 単位(必修科目 6 単位含む)
専門基礎 8 単位
専 門 科 目 170 単 位 ( 必 修 科 目 161 単 位 含 む )
--従って、本観点は満たされている。
観 点 8 −3 −2 −2 に 関 し て:毎 年 2 月 に 開 催 さ れ る 薬 学 部 教 授 会 に お い て 各 学 生 の
単位取得状況一覧表をもとに、上記基準に従った公正かつ厳格な判定を行なってお
り 、 最 終 的 に 学 長 が 卒 業 を 認 定 し て い る ( 根 拠 資 料 8 −3 −2 −② : 第 134 回 教 授 会
議 事 要 録 、 根 拠 資 料 8 −3 −2 −③ : 平 成 26 年 度 進 級 ・ 卒 業 判 定 資 料 、 根 拠 資 料 8 −
3 −2 −④:平 成 26 年 度 卒 業 判 定 決 済 書 )。平 成 26 年 度 は 33 名 が 上 記 基 準 を 満 た す
「医
こ と が で き ず 留 年 と な っ た 。ま た 、 本 薬 学 部 で は デ ィ プ ロ マ・ポ リ シ ー と し て 、
療人としての豊かな人間性と高い倫理観を身につけたもの」と掲げている。卒業要
件ではないがこの点を評価するため、
「あなたが目指す医療人としての豊かな人間性
と 高 い 倫 理 観 を身 に 付け た 薬 剤 師 」に つ い ての レ ポ ー ト を 全 6 年 生に 課 し( 根 拠資
料 8 −3 −2 −⑤ : 倫 理 観 レ ポ ー ト )、 全 員 が こ の デ ィ プ ロ マ ・ ポ リ シ ー を 満 た し て い
る こ と を 確 認 し た( 根 拠 資 料 8 −3 −2 −② : 第 134 回 教 授 会 議 事 要 録 )。な お 、レ ポ
ート評価は各学生の卒業研究指導教員が可否の 2 段階評価で行っている。従って、
本観点は満たされている。
観 点 8 −3 −2 −3 に 関 し て:留 年 生 に 対 し て は 担 任 と の 面 談 等 を 通 じ て 学 習 相 談 や
助 言 を 行 な い 、メ ン タ ル 面 か ら の サ ポ ー ト を お こ な っ た( 根 拠 資 料 8 −3 −2 −⑥:学
- 61 -
士 課 程 留 年 生 へ の 学 生 支 援 記 録 表 )。 さ ら に 、 週 1 回 の 補 講 と 自 主 学 習 を 課 し て い
たが、必ずしも徹底されていなかった。今後は、学士課程留年生に対する明確な教
育プログラムの構築が必要であると考えられる。従って、本観点は一部に懸念事項
があるものの、概ね満たされている。
- 62 -
【 基 準 8 -3 -3 】
教育研究上の目的に基づいた教育における総合的な学習成果を適切に評価する
よう努めていること。
【観点
8 -3 -3 -1 】 教 育 研 究 上 の 目 的 に 基 づ い た 教 育 に お け る 総 合 的 な 学 習 成 果 を 測
定するための指標を設定するよう努めていること。
【観点
8 -3 -3 -2 】 総 合 的 な 学 習 成 果 の 測 定 が 設 定 さ れ た 指 標 に 基 づ い て 行 わ れ て い る
こと が望 ま しい 。
[現状]
観 点 8 −3 −3 −1 に 関 し て:本 学 部 で は 、教 育 研 究 上 の 目 的 を「 医 療 の 高 度 化 に 対
応できる臨床能力に優れた薬剤師を養成し、人類の健康の維持と疾患の治療に役立
つ生命科学研究を行う」と定めている。すなわち、優れた臨床能力と研究に重要な
問題解決能力を兼備した薬剤師養成である。この目的を達成するために、薬学教育
モデル・コアカリキュラムに準拠した専門教育課程が段階的かつ系統的に整備され
ている。特に基礎薬学と臨床薬学を網羅した総合薬学演習を実施する教育プログラ
ムは、本学部の目的とする薬剤師養成を目指し設定されたものである。
臨床能力における学習能力を判断するために、6 年次の総合薬学演習Ⅲにおいて
基 礎 薬 学 と 臨 床 薬 学 を 網 羅 し た 試 験 を 実 施 し 、こ の 点 数 を 指 標 と し て い る 。問 題 解 決
能 力 に お け る 学 習 成 果 は 卒 業 論 文 実 習( 5~ 6 年 次 、8 単 位 )で の 卒 業 論 文 作 成 ・ 卒
業論文発表会等によって測定しており、それぞれ評価指標を設定している(根拠資
料 8 −3 −3 −① : 卒 業 論 文 予 備 審 査 会 評 価 表 、 卒 業 論 文 実 習 評 価 表 )。 従 っ て 、 本 観
点は概ね満たされている。
観 点 8 −3 −3 −2 に 関 し て:臨 床 能 力 に お け る 学 習 成 果 を 判 断 す る 指 標 と し て 、上
述 の 試 験 を 複 数 回 実 施 し 、そ の 点 数 を 指 標 と し て 総 合 的 な 学 習 成 果 を 判 断 し て い る 。
問題解決能力における学習成果は、上述の指標に基づいて、卒業論文実習の単位と
して評価をしている。従って、本観点は概ね満たされている。
- 63 -
『 学 生 』
8
成績評価・進級・学士課程修了認定
[点検・評価]
本項目の各基準は概ね満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・ 学生は定期試験期間終了後の比較的早い時期に、成績評価の結果を学生ポータ
ル( WEB シ ス テ ム )上 で 確 認 で き る ほ か 、保 護 者 へ も 年 2 回 学 業 成 績 簿 を 送 付
し て い る 。さ ら に 、来 年 度 以 降 に GPA に よ る 評 価 を 導 入 予 定 で あ る 。
【基準8−
1 −1 】
・低学年次、および学士課程の終了認定で留年する学生がやや多い傾向にある。
【 基 準 8 −2 −2 】
・ 本 薬 学 部 で は デ ィ プ ロ マ ・ ポ リ シ ー と し て 、「 医 療 人 と し て の 豊 か な 人 間 性 と 高
い 倫 理 観 を 身 に つ け た も の 」 と 掲 げ て い る 。 こ の 点 を 評 価 す る た め 、「 あ な た が
目指す医療人としての豊かな人間性と高い倫理観を身に付けた薬剤師」につい
てのレポートを 6 年生に課し、全員がこのディプロマ・ポリシーを満たしてい
る こ と を 確 認 し た 。【 基 準 8 −3 −2 】
・学士課程留年生に対して、補習および自主学習を課していたが、必ずしも徹底
されていなかった。今後は、卒業延期生に対しての明確な教育プログラムの構
築 が 必 要 で あ る 。【 基 準 8 −3 −2 】
[改善計画]
・ 基 礎 学 力 が 低 く 留 年 す る 学 生 に 対 し て 、低 学 年 時 か ら 補 講 な ど で 学 力 の 向 上 を
図るなどの対策を計画する。
・ 学 士 課 程 留 年 生 に 対 し て 、明 確 な 教 育 プ ロ グ ラ ム 構 築 の 必 要 が あ る た め 検 討 を
開始したところである。
- 64 -
9
学生の支援
(9-1)修学支援体制
【 基 準 9 -1 -1 】
学生が在学期間中に教育課程上の成果を上げられるよう、履修指導・学習相談
の体制がとられていること。
【観点
9 -1 -1 -1 】 入 学 者 に 対 し て 、 薬 学 教 育 の 全 体 像 を 俯 瞰 で き る よ う な 導 入 ガ イ
ダンスが適切に行われていること。
【観点
9 -1 -1 -2 】 入 学 ま で の 学 修 歴 等 に 応 じ て 、 薬 学 準 備 教 育 科 目 の 学 習 が 適 切
に行われるように、履修指導が行われていること。
【観点
9 -1 -1 -3 】 履 修 指 導 ( 実 務 実 習 を 含 む ) に お い て 、 適 切 な ガ イ ダ ン ス が 行 わ
れていること。
【観点
9 -1 -1 -4 】 在 学 期 間 中 の 学 生 の 学 習 状 況 に 応 じ て 、 薬 学 教 育 科 目 の 学 習 が 適
切に行われるように、履修指導・学習相談がなされていること。
[現状]
観 点 9 −1 −1 −1 に 関 し て : 入 学 直 後 に 行 わ れ る 全 学 規 模 の 1 泊 2 日 の 阿 蘇 研 修
( 根 拠 資 料 9 −1 −1 —①:阿 蘇 研 修 ス ケ ジ ュ ー ル )に 加 え 、薬 学 部 独 自 の ガ イ ダ ン ス
を実施している。この中でカリキュラムの概要を説明するほか、共用試験
(CBT/OSCE)、実 務 実 習 、国 家 試 験 な ど 在 学 中 の 主 要 な イ ベ ン ト の 時 期 や 概 略 を 時
系 列 で 理 解 で き る よ う に 説 明 を 行 っ て い る( 根 拠 資 料 9 −1 −1 —② : 平 成 26 年 度 新
入 生 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 教 務 委 員 長 説 明 資 料 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 9 −1 −1 −2 に 関 し て:高 校 で 物 理 ま た は 生 物 を 履 修 し て い な い 学 生 も 薬 学 の
専門科目にスムーズに取り組めるよう、薬学準備教育科目として薬学基礎物理学・
薬学基礎化学・薬学基礎生物学を 1 年前期に開講している(根拠資料:シラバス
pp.67-68, p.73, pp.76-77)。 こ れ ら は す べ て 必 修 科 目 で あ り 、 全 員 履 修 す る こ と に
なっている。従って、本観点は満たされている。
観 点 9 −1 −1 −3 に 関 し て:各 学 年 前・後 期 と も 初 日 に 担 任 が 学 年 単 位 で 履 修 ガ イ
ダンスを行い、履修科目の適切な選択・登録を行うように指導している(根拠資料
9 −1 −1 −③ : 各 学 年 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 資 料 抜 粋 版 )。 実 務 実 習 に 関 し て は 、 実 習
開始直前にガイダンスを行って評価基準、実習報告書の書き方などについて説明を
行 っ て い る 。( 根 拠 資 料 9 −1 −1 —④ : 平 成 26 年 度 実 務 実 習 説 明 会 資 料 )。 従 っ て 、
本観点は満たされている。
観 点 9 −1 −1 −4 に 関 し て:本 学 で は 学 科 学 年 担 任 制 度 を 採 用 し て お り 、学 生 に 対
する履修指導や、成績・出席不良者に対しては呼び出し、個別の学習相談を行って
い る 。( 根 拠 資 料 9 −1 −1 —⑤ : 学 生 便 覧 p.11、 根 拠 資 料 9 −1 −1 —⑥ : 担 任 に よ る
学 生 支 援 記 録 表 )。 従 っ て 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 65 -
【 基 準 9 -1 -2 】
学生が学修に専念できるよう、学生の経済的支援に関する体制が整備されてい
ること。
【観点
9 -1 -2 -1 】 奨 学 金 等 の 経 済 的 支 援 に 関 す る 情 報 提 供 窓 口 を 設 け て い る こ と 。
【観点
9 -1 -2 -2 】 独 自 の 奨 学 金 制 度 等 を 設 け て い る こ と が 望 ま し い 。
[現状]
観 点 9 −1 −2 −1 に 関 し て:本 学 学 生 厚 生 課 が 奨 学 金 関 連 情 報 の 窓 口 と な っ て 、奨
学 金 募 集 を は じ め と し た 連 絡 を 薬 学 部 棟 の 掲 示 板 で 行 な っ て お り 、毎 年 4 月 に は 薬
学部棟内で日本学生支援機構奨学金募集説明会を行っている。さらに、薬学生のみ
を対象とした奨学金については、学部の進路支援委員会が窓口となって情報提供を
行っている。上記のことに加え、各種団体等による育英制度を紹介している(根拠
資 料 9 −1 −2 −① : 学 生 便 覧 p.121)。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 9 −1 −2 −2 に 関 し て:本 学 独 自 の 奨 学 金 制 度 で あ る「 君 が 淵 奨 学 会 」に よ る
学 生 へ の 経 済 的 支 援 が な さ れ て い る ( 根 拠 資 料 9 −1 −2 −② : 学 生 便 覧 p.117)。 具
体的には、入試合格者の中から成績の特に優れている学生を選抜し、特待生として
6 年 間 の 学 費 の 全 額 ま た は 大 部 分 を 給 付 す る「 特 待 生 制 度 」が あ る 。平 成 26 年 度 薬
学 部 入 学 者 で は 、A 特 待 該 当 者( 年 間 180 万 円 給 付 )は 5 名 で あ り 、B 特 待 該 当 者( 年
間 130 万 円 給 付 ) は 9 名 で あ っ た ( 根 拠 資 料 9 −1 −2 −③ : 平 成 26 年 度 入 学 者 特 待
生 リ ス ト )。さ ら に 、2 年 次 以 上 の 学 業 優 秀 学 生 に 給 付 金 を 支 給 す る「 学 業 優 秀 奨 学
生 制 度 」 が 設 け ら れ て い る 。 平 成 26 年 度 は 、 2 年 生 か ら 5 年 生 が 各 学 年 3 名 ず つ 、
6 年 生 が 2 名 と 計 17 名 が 該 当 し 、 20 万 円 が 給 付 さ れ た ( 根 拠 資 料 9 −1 −2 −④ : 第
122 回 教 授 会 議 事 要 録 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
- 66 -
【 基 準 9 -1 -3 】
学生が学修に専念できるよう、学生の健康維持に関する支援体制が整備されて
いること。
【観点
9 -1 -3 -1 】 学 生 の ヘ ル ス ケ ア 、 メ ン タ ル ケ ア 、 生 活 相 談 の た め の 学 生 相 談 室
などが整備され、周知されていること。
【観点
9 -1 -3 -2 】 健 康 管 理 の た め 定 期 的 に 健 康 診 断 を 実 施 し 、 学 生 が 受 診 す る よ う
適切な指導が行われていること。
[現状]
観 点 9 −1 −3 −1 に 関 し て:学 生 の 生 活 相 談 、学 修 支 援 か ら ヘ ル ス ケ ア 、メ ン タ ル
ケアを行う組織として学生支援センターが本学図書館 4 階に設置されている。芸
術・薬学部キャンパスには、看護職員またはカウンセラーどちらかが週 3 日は待機
し て お り 、こ れ ら の こ と は 学 生 便 覧( 根 拠 資 料 9 −1 −3 −①: 学 生 便 覧 p.109)な ら
び に 大 学 ホ ー ム ペ ー ジ に て 学 生 に 周 知 し て い る( 根 拠 資 料 9 −1 −3 −②:崇 城 大 学 学
生 支 援 セ ン タ ー ホ ー ム ペ ー ジ http://www.sojo-u.ac.jp/campus/
studentcenter.html)。さ ら に 、本 学 部 で は 小 児 科 医 2 名 、神 経 内 科 医 1 名 が 専 任 教
員として勤務しているため、同教員の厚意によって学生のヘルスケアおよびメンタ
ルケアについて支援が行われている。メンタルケアと生活相談に関しては、担任が
細やかな支援を行っている。従って、本観点は満たされている。
観 点 9 −1 −3 −2 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 毎 年 4 月 に 3、 6 年 生 に 、 2 月 に 4 年 生
に健康診断を実施しており、学生が受診するようにオリエンテーションで担任が指
導している。学生の受診率は以下の通りであり、ほとんどの学生が健康診断を受診
している。従って、本観点は満たされている。
表 9 −1 −3
受診率
平 成 26 年 度 学 生 健 康 診 断 受 診 率
3 年生
4 年生
6 年生
99.2 %
95.8 %
100 %
上記のことに加え、学生の健康維持に関して特に優れた点として、本学部では学
部内完全禁煙を徹底し、学外での喫煙学生一掃も視野に入れた禁煙教育と指導を行
っている。禁煙を試みる学生には、教員有志の寄付により開設された禁煙寄付基金
からの補助(健康保険適応分)を行い、数名が禁煙に成功している。さらに、平成
22 年 度 実 施 の 入 学 試 験 か ら 、 入 学 者 は 非 喫 煙 者 と す る 旨 を 入 学 試 験 要 項 に 記 載 し 、
禁 煙 へ の 取 り 組 み を 強 化 し て い る( 根 拠 資 料 9 −1 −3 −③:崇 城 大 学 2015 入 学 試 験
要 項 p.24)。
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【 基 準 9 -1 -4 】
学生に対するハラスメントを防止する体制が整備されていること。
【観点
9 -1 -4 -1 】 ハ ラ ス メ ン ト 防 止 に 関 す る 規 定 が 整 備 さ れ て い る こ と 。
【観点
9 -1 -4 -2 】 ハ ラ ス メ ン ト 問 題 に 対 応 す る 委 員 会 ・ 相 談 窓 口 が 設 置 さ れ て い る
こと。
【観点
9 -1 -4 -3 】 ハ ラ ス メ ン ト 防 止 に 関 す る 取 組 み に つ い て 、 学 生 へ の 広 報 が 行 わ
れていること。
[現状]
観 点 9 −1 −4 −1 に 関 し て:崇 城 大 学 で は ハ ラ ス メ ン ト 防 止 に 関 す る 規 程 を 定 め て
い る ( 根 拠 資 料 9 −1 −4 −① : 崇 城 大 学 ハ ラ ス メ ン ト 防 止 に 関 す る 規 程 )。 従 っ て 、
本観点は満たされている。
観 点 9 −1 −4 −2 に 関 し て:崇 城 大 学 で は ハ ラ ス メ ン ト が 起 き た 場 合 に 被 害 者 を 救
済し、問題を迅速に解決するため、ハラスメント防止対策委員会を設置している。
相 談 窓 口 と し て 学 内 に お い て 教 員 13 名( う ち 、薬 学 部 教 員 2 名 )、職 員 5 名 の ハ ラ
ス メ ン ト 相 談 員 が 配 置 さ れ て い る( 根 拠 資 料 9 −1 −4 −②:学 生 便 覧 pp.110-112)。
従って、本観点は満たされている。
観 点 9 −1 −4 −3 に 関 し て:大 学 ホ ー ム ペ ー ジ に お い て 、ハ ラ ス メ ン ト 防 止 対 策 に
関 す る 大 学 の 取 組 み を 提 示 し て 、 広 報 を 行 っ て い る ( 根 拠 資 料 9 −1 −4 −③ : 崇 城
大 学 ハ ラ ス メ ン ト 防 止 対 策 ホ ー ム ペ ー ジ http://www.sojo-u.ac.jp/about/
kimigafuchi/organization/harassment/)。ま た 、学 生 便 覧 に も ハ ラ ス メ ン ト の 定 義 、
相 談 先 、 解 決 ま で の プ ロ セ ス が 記 載 さ れ て い る ( 根 拠 資 料 9 −1 −4 −② : 学 生 便 覧
pp.110-112)。さ ら に 、新 入 生 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 時 に ハ ラ ス メ ン ト 防 止 に 関 す る 組
織 が あ る こ と を 紹 介 し て い る( 根 拠 資 料 9 −1 −4 −④:平 成 26 年 度 入 学 者 オ リ エ ン
テーション学科長資料)ほか、学生掲示板にもハラスメント相談員の連絡先を掲示
して学生への広報に努めている。従って、本観点は満たされている。
- 68 -
【 基 準 9 -1 -5 】
身 体 に 障 が い の あ る 者 に 対 し て 、受 験 の 機 会 を 提 供 す る よ う 配 慮 す る と と も に 、
身体に障がいのある学生に対する施設・設備上および学修・生活上の支援体制の
整備に努めていること。
【観点
9 -1 -5 -1 】 身 体 に 障 が い の あ る 者 に 対 し て 、 受 験 の 機 会 を 提 供 す る よ う 配 慮
していること。
【観点
9 -1 -5 -2 】 身 体 に 障 が い の あ る 学 生 に 対 す る 施 設 ・ 設 備 上 お よ び 学 修 ・ 生 活
上の支援体制の整備に努めていること。
[現状]
観 点 9 −1 −5 −1 に 関 し て:本 学 部 で は 、身 体 に 障 が い の あ る 者 に 対 し て 受 験 制 限
を行っていない。また、受験に際して特別な配慮が必要な場合は、出願前に連絡し
て も ら う こ と で 対 応 が 可 能 で あ り( 根 拠 資 料 9 −1 −5 −①:崇 城 大 学 2015 入 学 試 験
要 項 p.10)、 受 験 の 機 会 は 十 分 確 保 さ れ て い る と 考 え る 。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ
れている。
観 点 9 −1 −5 −2 に 関 し て:本 学 部 で は 学 部 建 物 内 ほ ぼ 全 て の 講 義 室 や 実 習 室 が バ
リアフリーとなっており、身障者用駐車スペースから講義室、実習室等に至るまで
健常者と概ね同様に移動、利用することが可能である。また、身障者用トイレに関
しても薬学部棟のすべての階に整備済みである。今後、身体に障がいがある学生の
入 学 が 決 定 し た 場 合 、障 が い の 種 類 や 程 度 に 応 じ て 、迅 速 に 施 設・設 備 上 及 び 学 習 ・
生活上の支援体制を更に整備する予定である。従って、本観点は満たされている。
- 69 -
【 基 準 9 -1 -6 】
学 生 が 主 体 的 に 進 路 を 選 択 で き る よ う 、必 要 な 支 援 体 制 が 整 備 さ れ て い る こ と 。
【観点
9 -1 -6 -1 】 進 路 選 択 に 関 す る 支 援 組 織 や 委 員 会 が 設 置 さ れ て い る こ と 。
【観点
9 -1 -6 -2 】 就 職 セ ミ ナ ー な ど 、 進 路 選 択 を 支 援 す る 取 組 み を 行 う よ う 努 め て
いること。
[現状]
観 点 9 −1 −6 −1 に 関 し て:全 学 的 な 進 路 支 援 組 織 と し て 、各 学 部 キ ャ リ ア ア ド バ
イザー、担任等から組織される就職委員会が設置され、就職資料閲覧室(全学就職
課 、 薬 学 部 2 階 進 路 支 援 室 ) の 整 備 が な さ れ て い る 。( 根 拠 資 料 : 学 生 便 覧 p.131)
さ ら に 、本 薬 学 部 で も 就 職・進 路 指 導 教 員( キ ャ リ ア ア ド バ イ ザ ー )、5・6 年 担 任 、
教 務 委 員 長 を 中 心 と し た 進 路 支 援 委 員 会 が 設 置 さ れ て い る( 根 拠 資 料 9 −1 −6 −① :
平 成 26 年 度 薬 学 部 委 員 会 委 員 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 9 −1 −6 −2 に 関 し て:全 学 の 就 職 委 員 会 が 中 心 と な り 、企 業 合 同 セ ミ ナ ー が
年 3 回開催されているほか、多岐にわたる進路選択支援活動が行われている(根拠
資 料 9 −1 −6 −② : 平 成 26 年 度 就 職 行 事 予 定 表 )。 薬 学 部 に お い て も 2 階 に 進 路 支
援室を設置し、企業パンフレットや求人票(専用掲示板を学内に設置)を学生が必
要に応じて自由に閲覧できる環境を提供している。さらに、学部の進路支援委員会
も 以 下 の 様 な 行 事 を 主 催 し 、学 生 の 進 路 選 択 を 積 極 的 に 支 援 し て い る( 根 拠 資 料 9 −
1 −6 −③:薬 学 部 進 路 支 援 委 員 会 主 催 行 事 案 内 一 覧 )。し た が っ て 本 観 点 は 満 た さ れ
ている。
平 成 26 年 度
薬学部進路支援委員会主催行事
・夏季企業勉強会
7 月 28 日
・医療法人協会加盟薬剤部求人説明会
8月 2日
・再春館製薬所・堀場エステック阿蘇工場見学会
・崇城大学薬学部進路相談会
9 月 10 日
12 月 4〜 5 日
・ 中 小 規 模 病 院 紹 介 セ ミ ナ ー in 崇 城 大 学 薬 学 部
- 70 -
12 月 5 日
【 基 準 9 -1 -7 】
学生の意見を教育や学生生活に反映するための体制が整備されていること。
【観点
9 -1 -7 -1 】学 生 の 意 見 を 収 集 す る た め の 組 織 や 委 員 会 が 設 置 さ れ て い る こ と 。
【観点
9 -1 -7 -2 】学 生 の 意 見 を 教 育 や 学 生 生 活 に 反 映 す る た め に 必 要 な 取 組 み が
行われていること。
[現状]
観 点 9 −1 −7 −1 に 関 し て:学 生 か ら の 意 見 を 収 集 し 教 育 や 学 生 生 活 に 反 映 さ せ る
全学的な組織として学生厚生委員会、学部では教務委員会が設置されている(根拠
資 料 9 −1 −7 −① : 平 成 26 年 度 薬 学 部 委 員 会 委 員 )。 学 生 か ら の 意 見 は 、 担 任 や チ
ューターが直接的な窓口として対応するほか、薬学部事務室に設置してある目安箱
を通じて上記委員会への意見の収集が行われている。従って、本観点は満たされて
いる。
観 点 9 −1 −7 −2 に 関 し て:学 生 か ら の 意 見 は 、各 学 年 担 任 を 構 成 員 と し て 含 む 学
部 教 務 委 員 会 や 、全 学 の 学 生 厚 生 委 員 会 で 取 り 上 げ 対 応 策 を 協 議 し て い る 。さ ら に 、
各学科からの代表学生数名が、学生モニターとしてアンケートへの回答を行ない、
教 職 員 と の 意 見 交 換 会 に 参 加 し て い る( 根 拠 資 料 9 −1 −7 −② : 平 成 26 年 度 学 生 モ
ニ タ ー ア ン ケ ー ト 、平 成 26 年 度 教 職 員 と 学 生 モ ニ タ ー の ミ ー テ ィ ン グ 議 事 録 )。ま
た、設備に関する要望については、学生の意見を踏まえて予算委員会で議論し、学
科 長 か ら 本 部 に 対 し て 毎 年 要 望 を 行 っ て い る( 根 拠 資 料 9 −1 −7 −③ : 平 成 27 年 度
予 算 要 望 書 )。 例 え ば 、 こ れ ま で に 、 学 生 用 駐 車 場 外 灯 の 増 設 、 薬 学 部 図 書 室 に カ
ウンター支払い機能付きコピー機(1台)の設置などが実現している。従って、本
観点は満たされている。
- 71 -
(9-2)安全・安心への配慮
【 基 準 9 -2 -1 】
学生が安全かつ安心して学修に専念するための体制が整備されていること。
【観点
9 -2 -1 -1 】 実 験 ・ 実 習 お よ び 卒 業 研 究 等 に 必 要 な 安 全 教 育 の 体 制 が 整 備 さ れ
ていること。
【観点
9 -2 -1 -2 】 各 種 保 険 ( 傷 害 保 険 、 損 害 賠 償 保 険 等 ) に 関 す る 情 報 の 収 集 ・ 管
理が行われ、学生に対して加入の必要性等に関する指導が適切に
行われていること。
【観点
9 -2 -1 -3 】 事 故 や 災 害 の 発 生 時 や 被 害 防 止 の た め の マ ニ ュ ア ル が 整 備 さ れ 、 講
習会 など の 開催 を通 じて 学生 およ び 教職 員へ 周知 され てい る こと 。
[現状]
観 点 9 −2 −1 −1 に 関 し て : 学 生 実 習 が 始 ま る 年 次 の オ リ エ ン テ ー シ ョ ン の 際 に 、
実習に対する一般的な安全教育を行っている。動物実験に関しては、薬理学実習の
1 コ マ を 使 っ て 動 物 実 験 教 育 訓 練 を 行 っ て い る( 根 拠 資 料 9 −2 −1 −①:薬 理 学 実 習
書 付 録 2 )。さ ら に 、各 実 習 の 冒 頭 で そ れ ぞ れ の 実 習 に お け る 細 か な 注 意 点 の 説 明 が
な さ れ て い る 。学 生 実 習 の 指 導 は 教 授 を 含 む 担 当 研 究 室 の 教 員 全 員 で 行 な っ て お り 、
教 員 一 人 当 た り の 学 生 数 は 約 20-30 名 で あ る 。 各 研 究 室 に 配 属 後 は 、 担 当 教 員 で 改
めて研究分野に対応した安全教育を行っている。研究室への学生の配属は、各研究
室の教員数に応じて行っている。実習指導は全ての教員で行っており、教員 1 名あ
た り の 担 当 学 生 数 は 4~ 8 名 と 教 員 の 目 が 行 き 届 く 範 囲 で 研 究 を 行 な え る よ う に な
っ て い る ( 基 礎 資 料 1 1 )。 ま た 、 万 が 一 の 事 故 対 策 と し て 、 各 階 に 安 全 シ ャ ワ ー 、
学生実習室には洗眼器が備えられている。従って、本観点は満たされている。
観 点 9 −2 −1 −2 に 関 し て : 入 学 時 に 本 学 学 生 全 員 が 、 「学 生 教 育 研 究 災 害 傷 害 保
険 」に 加 入 し て お り 、 こ の 費 用 は 大 学 が 負 担 し て い る ( 根 拠 資 料 9 −2 −1 −② : 学 生
便 覧 p.115)。ま た 、早 期 体 験 学 習 お よ び 実 務 実 習 に 際 し 、医 療 ・ 福 祉 系 学 生 の 学 校
管 理 下 敷 地 外 で の 傷 害・賠 償・感 染 事 故 に 対 応 で き る 総 合 補 償 制 度 「Will2」( 日 本 看
護 学 校 協 議 会 共 済 会 )へ の 加 入 を 義 務 づ け て い る( 根 拠 資 料 9 −2 −1 −③:総 合 補 償
制 度 「 Will」 加 入 者 証 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 9 -2 -1 -3 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 、こ れ ま で 事 故 や 災 害 の 発 生 時 や 被 害 防
止のためのマニュアルが整備されていなかったため、本年度、安全・衛生委員会で
「崇城大学薬学部における事故・災害発生時の対応マニュアル」を作成した(根拠
資 料 9 −2 −1 −④ : 崇 城 大 学 薬 学 部 に お け る 事 故 ・ 災 害 発 生 時 の 対 応 マ ニ ュ ア ル )。
本マニュアルは後期開始前のオリエンテーションの際に学生に配布して周知を行っ
た。従って、本観点は満たされている。
上記のことに加え、本学部では 5 年次の長期実務実習に備え、4 年後期にツベル
クリン反応、水痘、風疹、ムンプス、麻疹に関する抗体価検査を行い、必要に応じ
- 72 -
てワクチン接種を義務付け、安心して実務実習に臨めるようにしている。
- 73 -
『 学 生 』
9
学生の支援
[点検・評価]
本項目の各基準は、満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・学生が学修に専念できるようにするための経済的支援に関しては、本学学生厚
生課が窓口となり、奨学金募集をはじめとした連絡を薬学部棟の掲示板で行っ
ている。薬学生のみを対象とした奨学金については、本薬学部の進路支援委員
会が窓口となり、情報提供を行っている。さらに、本学独自の奨学金制度であ
る「君が淵奨学会」による学生への経済的支援がなされており、入試合格者の
中から成績の特に優れている学生を選抜し、特待生として 6 年間の学費の全額
または大部分を給付する「特待生制度」と 2 年次以上の学業優秀学生に給付金
を 支 給 す る 「 学 業 優 秀 奨 学 生 制 度 」 が あ る 。【 基 準 9 −1 −2 】
・学生の健康維持に関する優れた点として、本薬学部では学部内完全禁煙を徹底
し、学外での喫煙学生一掃も視野に入れた禁煙教育と指導を行っている。禁煙
を 試 み る 学 生 に は 禁 煙 寄 付 基 金 か ら の 補 助 を 行 い 、数 名 が 禁 煙 に 成 功 し て い る 。
さ ら に 、平 成 22 年 度 実 施 の 入 学 試 験 か ら 入 学 者 は 非 喫 煙 者 と す る 旨 を 入 学 試 験
要 項 に 記 載 し 、 禁 煙 へ の 取 り 組 み を 強 化 し て い る 。【 基 準 9 −1 −3 】
・学生の進路選択については本薬学部に進路支援室を設置しているほか、進路支
援委員会が製薬メーカーの工場見学の企画や、病院・調剤薬局・製薬メーカー
等の就職担当者による進路説明会などを主催することにより、学生の進路選択
を 積 極 的 に 支 援 し て い る 。【 基 準 9 −1 −6 】
[改善計画]
・本薬学部では学生の学修上の問題のみならず、メンタルヘルスをはじめとする
健康維持に関する問題についてもこれまで教務委員会で取り扱ってきた。そこ
で 、学 生 厚 生 に 関 す る 薬 学 部 で の 組 織 体 制 を 充 実 さ せ る た め に 、平 成 27 年 度 か
ら全学学生厚生委員の下に各学年担任を含めた薬学部学生厚生委員会を組織し、
薬学部独自の学生厚生を充実させる予定である
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『教員組織・職員組織』
10
教員組織・職員組織
(10-1)教員組織
【 基 準 1 0 -1 -1 】
教育研究上の目的に沿った教育研究活動の実施に必要な教員が置かれていること。
【観点
1 0 -1 -1 -1 】 専 任 教 員 数 が 大 学 設 置 基 準 に 定 め ら れ て い る 数 以 上 で あ る こ と 。
【観点
1 0 −1 −1 −2 】 教 育 の 水 準 の 向 上 を よ り 一 層 図 る た め に 専 任 教 員 数 が 大 学 設 置
基準に定められている数を大幅に超えるよう努めていること
( 例 え ば 、1 名 の 教 員 に 対 し て 学 生 数 が 10 名 以 内 で あ る こ と が
望 ま し い )。
【観点
1 0 −1 −1 −3 】 専 任 教 員 に つ い て 、 教 授 、 准 教 授 、 講 師 、 助 教 の 数 と 比 率 が 適
切に構成されていること。
[現状]
観 点 1 0 −1 −1 −1 に 関 し て : 学 部 収 容 定 員 数 は 720 名 ( 定 員 : 各 学 年 120 名 )
で あ り 、 大 学 設 置 基 準 で 求 め ら れ る 教 員 数 は 30 名 ( 大 学 設 置 基 準 別 表 1 よ り , 収
容 定 員 600 名 ま で に 必 要 な 専 任 教 員 数 28 名 に 超 過 定 員 120 名 に 対 す る 教 員 数 2 名
を 加 算 ) で あ る 。 こ れ に 対 し 、 平 成 26 年 4 月 現 在 の 薬 学 部 の 専 任 教 員 数 は 、 教 授
19 名 、 准 教 授 11 名 、 講 師 4 名 、 助 教 6 名 の 合 計 40 名 で あ る ( そ の 他 、 助 手 1 名
が 配 置 さ れ て い る )( 基 礎 資 料 8 )。ま た 専 任 教 員 40 名 の う ち 、34 名 は 薬 剤 師 の
資 格 、3 名 は 医 師 の 資 格 を 有 す る 。助 教 以 上 の 専 任 教 員 は 40 名 で あ る の で 、本 観
点は満たされている。
観 点 1 0 −1 −1 −2 に 関 し て : 学 部 収 容 定 員 数 の 720 名 ( 基 礎 資 料 2 ) に 対 し 、
前 出 の 通 り 専 任 教 員 数 は 40 名 で あ る( 基 礎 資 料 8 )。し た が っ て 教 員 一 人 当 た り の
学 生 数 は 18 名 と な り 、 望 ま し い と さ れ る 10 名 以 内 に は 達 し て い な い 。 10 名 以 内
程 度 に す る に は 32 名 程 度 の 教 員 が 必 要 と な る 。 関 係 部 署 と の 調 整 を 図 り な が ら 専
任教員数の増加を目指すことに努めている。
観 点 1 0 −1 −1 −3 に 関 し て:大 学 設 置 基 準 で 求 め ら れ る 教 員 数 30 名 に 対 し て 半
数 以 上( 19 名 )が 教 授 で あ る 。ま た ,教 授 :准 教 授:講 師:助 教 の 比 率 は 、19:11:
4: 6 で あ る 。( 教 授 + 准 教 授 )、( 講 師 + 助 教 ) の 比 率 は 30: 10 で あ り ( 基 礎 資 料
8 、9 )、教 授・准 教 授 の 数 が 多 く 、教 育 研 究 の 指 導 が 問 題 な く 実 施 で き る 構 成 と な
っている。教員の構成比率は適正であり、本観点は満たされている。
- 75 -
【 基 準 1 0 -1 -2 】
専門分野について、教育上および研究上の優れた実績を有する者、あるいは優
れた知識・経験および高度の技術・技能を有する者のいずれかに該当し、かつ、
その担当する専門分野に関する教育上の指導能力と高い見識があると認められる
者が、専任教員として配置されていること。
【観点
1 0 -1 -2 -1 】 専 門 分 野 に つ い て 、 教 育 上 お よ び 研 究 上 の 優 れ た 実 績 を 有 す る
者が配置されていること。
【観点
1 0 -1 -2 -2 】 専 門 分 野 に つ い て 、 優 れ た 知 識 ・ 経 験 お よ び 高 度 の 技 術 ・ 技 能
を有する者が配置されていること。
【観点
1 0 -1 -2 -3 】 専 任 教 員 と し て 、 担 当 す る 専 門 分 野 に 関 す る 教 育 上 の 指 導 能 力
と高い見識があると認められる者が配置されていること。
[現状]
観 点 1 0 −1 −2 −1 と 観 点 1 0 −1 −2 −2 に 関 し て : 各 専 任 教 員 の 教 育 研 究 活 動 の
業績は、基礎資料15(実務家教員については実務経験も記載)に記されており、
学 術 論 文 も 毎 年 の よ う に 発 表 し 、専 門 の 複 数 の 学 会 に 発 表 し て い る 。平 成 26 年 度 の
実 績 で は 、 全 教 員 の 学 術 論 文 の 平 均 2.4 報 / 年 、 学 会 発 表 は 平 均 2.2 回 / 年 で あ っ
た ( 根 拠 資 料 : 崇 城 大 学 紀 要 第 40 巻 、 基 礎 資 料 15)。 専 門 分 野 に つ い て 教 育 上 お
よび研究上の優れた実績、経験を有するものが配置されていることがわかる。さら
に、薬学部専任教員の研究及び教育実績は、崇城大学研究業績データベース(根拠
資 料 1 0 − 1 − 2 − ① : 崇 城 大 学 研 究 業 績 デ ー タ ベ ー ス http://rsrch.ofc.
sojo-u.ac.jp/sjuhp/KgApp) に 記 載 さ れ て お り 、 ホ ー ム ペ ー ジ か ら 閲 覧 可 能 で あ る 。
従って、本観点は満たされている。
観 点 1 0 −1 −2 −3 に 関 し て:教 員 の 選 考 の 際 は 、論 文 数 、教 育 歴 等 を 考 慮 し た 選
考 基 準 に よ り( 根 拠 資 料 1 0 −1 −2 −②:薬 学 部 担 当 教 員 資 格 審 査 に 関 す る 申 し 合 わ
せ )、担 当 分 野 を 勘 案 し 、そ れ に 相 応 し い 教 員 を 選 考 し て い る 。た と え ば 、基 礎 資 料
10や基礎資料15に示されているように、基礎系(物理、化学、生物)の各分野
は 、そ れ ぞ れ 基 礎 系 の 物 理 、化 学 、生 物 に 相 当 す る 分 野 の 教 員 を 、臨 床 系 の 分 野 は 、
臨床系の教員というように、各専門分野を担当するに相応しい教員が配置されてい
ることがわかる。よって、本観点は満たされている。
- 76 -
【 基 準 1 0 -1 -3 】
カ リ キ ュ ラ ム に お い て 、専 任 教 員 の 科 目 別 配 置 等 の バ ラ ン ス が 適 正 で あ る こ と 。
【観点
1 0 -1 -3 -1 】 薬 学 に お け る 教 育 上 主 要 な 科 目 に お い て 、 専 任 の 教 授 ま た は 准
教授が配置されていること。
【観点
1 0 -1 -3 -2 】 専 任 教 員 の 年 齢 構 成 に 著 し い 偏 り が な い こ と 。
[現状]
観 点 1 0 −1 −3 −1 に 関 し て : 基 礎 資 料 1 0 及 び シ ラ バ ス か ら わ か る よ う に 、 専 門
必 修 科 目 89科 目 162単 位 中 、 83科 目 155単 位 は 、 教 授 ・ 准 教 授 が 担 当 し て い る 。 つ ま
り 、ほ と ん どの 科 目 は教 授 、准 教 授が 担 当 して い る こ と に なる 。従っ て 、本 観 点は 満
たされている。
観 点 1 0 −1 −3 −2 に 関 し て : 専 任 教 員 の 年 齢 構 成 は 、 70 歳 代 1 名 、 60 歳 代 5
名 、50 歳 代 11 名 、40 歳 代 14 名 、30 歳 代 9 名 で あ り 、平 均 年 齢 は 47.6 歳( 教 授 ・
准 教 授 の 平 均 年 齢 51.6 歳 、 講 師 ・ 助 教 の 平 均 年 齢 35.5 歳 ) で あ る ( 基 礎 資 料 9 、
1 0 )。 本 学 の 定 年 は 65 歳 で あ る が 、 他 大 学 等 を 定 年 後 に 再 雇 用 さ れ る 場 合 は 68
歳を上限として設定できる。また、学園が学部学科の運営等において必要と認める
場合は、理事会の承認を経て、さらに再雇用または定年延長を行うことができる。
70 歳 代 の 1 名 及 び 60 歳 代 の 1 名 は 、本 学 に お い て 教 育 研 究 及 び 地 域 社 会 に お い て
その貢献が顕著であったことから、当該規定により雇用されている。なお、この 2
名 を 除 外 し て も 本 学 科 の 大 学 設 置 基 準 上 の 専 任 教 員 数 で あ る 30 名 を 上 回 っ て い る 。
このように、通常の定年規定を超えて雇用されている専任教員が在職しているが、
年齢構成に著しい偏りはなく、本観点は満たされている。
- 77 -
【 基 準 1 0 -1 -4 】
教員の採用および昇任が、適切に実施されていること。
【観点
1 0 -1 -4 -1 】 教員の採用および昇任に関する適切な規程が整備されていること。
【観点
1 0 -1 -4 -2 】 教 員 の 採 用 お よ び 昇 任 に お い て は 、 規 程 に 基 づ き 、 研 究 業 績 の
みに偏ることなく、教育上の指導能力等が十分に反映された選
考が行われていること。
[現状]
観 点 1 0 −1 −4 −1 に 関 し て:本 薬 学 部 で は 、教 員 の 採 用 及 び 昇 任 に つ い て「 崇 城
大学薬学部教員選考教授会細則」
( 根 拠 資 料 1 0 −1 −4 −① )、
「崇城大学薬学部教員
選 考 基 準 内 規 」( 根 拠 資 料 1 0 −1 −4 −② )、「 薬 学 部 担 当 教 員 資 格 審 査 に 関 す る 申 し
合わせ」
( 根 拠 資 料 1 0 −1 −4 −③ )を 規 定 、整 備 し て お り 、観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 1 0 −1 −4 −2 に 関 し て:教 員 の 採 用 及 び 昇 任 に お い て は 、研 究 業 績 の み に 偏
る こ と な く 、教 育 上 の 指 導 能 力 等 が 十 分 に 反 映 さ れ た 選 考 が 実 施 さ れ る よ う に 、
「崇
城 大 学 薬 学 部 教員 選 考基 準 内 規 」の 第 3 条(教 授 の 資 格)第 3 項 にお い て 、研究 業
績 以 外 に 「 専 攻 分 野 に つ い て 、 特 に 優 れ た 知 識 及 び 経 験 を 有 す る と 認 め ら れ る 者 」、
同第 4 条(准教授の資格)第 2 項において、研究業績以外に「専攻分野について、
優 れ た 知 識 及 び 経 験 を 有 す る と 認 め ら れ る 者 」、 同 第 5 条 ( 講 師 の 資 格 ) 第 2 項 に
おいて、研究業績以外に「その他特殊な専攻分野について、教育研究上の能力を有
す る と 認 め ら れ る 者 」と 規 定 さ れ て い る 。ま た 、
「薬学部担当教員資格審査に関する
申 し 合 わ せ 」の 第 2 条( 選 考 教 授 会 の 設 置 )に お い て 、
「薬学部教員の資格審査は、
学部長が召集する教員選考教授会で行なう」と規定されている。同第 4 条(資格審
査の基準)第 5 項の報文数の算定基準においては、一般的な報文以外に「教科書な
どの研究業績や教育業績も参考にすることができる」ことと「研究教育上の優れた
知識や経験を業績として評価することができる」ことが明記されている。なお、既
に 選 考 教 授 会 の 設 置 を 経 て 教 員 を 採 用 し た 実 績 が あ り( 根 拠 資 料 1 0 −1 −4 −④:選
考 教 授 会 議 事 録 )、教 員 の 採 用 及 び 昇 任 に 関 し て 教 員 の 教 育 上 の 指 導 能 力 等 を 適 切 に
評価するための体制が整備され、機能しており、本観点は満たされている。
- 78 -
(10-2)教育研究活動
【基準
1 0 -2 -1 】
教育研究上の目的に沿った教育研究活動が行われていること。
【観点
1 0 -2 -1 -1 】 教員は、教育および研究能力の維持・向上に取組んでいること。
【観点
1 0 -2 -1 -2 】教 員 は 、教 育 目 標 を 達 成 す る た め の 基 礎 と な る 研 究 活 動 を 行
っていること。
【観点
1 0 -2 -1 -3 】 教 員 の 活 動 が 、 最 近 5 年 間 に お け る 教 育 研 究 上 の 業 績 等 で 示 さ
れ、開示されていること。
【観点
1 0 -2 -1 -4 】 薬 剤 師 と し て の 実 務 の 経 験 を 有 す る 専 任 教 員 が 、 常 に 新 し い 医
療に対応するために研鑽できる体制・制度の整備に努めている
こと。
[現状]
観 点 1 0 −2 −1 −1 お よ び 観 点 1 0 −2 −1 −2 に 関 し て : 本 薬 学 部 で は 、 教 育 と 研
究能力の両者をバランスよく維持・向上できるシステムを構築して活動している。
教育研究上の目標である臨床能力に優れた薬剤師の養成を目指した教育指導の実施
はもとより、学術論文の公表や学会等における研究発表など、研究活動についても
活 発 に 取 組 ん で い る( 根 拠 資 料:崇 城 大 学 紀 要 第 40 巻 )。平 成 26 年 度 に お い て は 、
公 表 論 文 54 報 、 研 究 発 表 149 件 と 、 活 発 な 研 究 活 動 が 行 わ れ て い る ( 根 拠 資 料 :
崇 城 大 学 紀 要 第 40 巻 )。 ま た 、 平 成 23 年 に 西 日 本 で 初 の DDS( Drug Delivery
System)研 究 所 が 新 設 さ れ 、” Made in Sojo University 夢 の 次 世 代 型 DDS 製 剤 の
開 発 ”を 目 指 し た 研 究 活 動 も 展 開 し て い る 。
観 点 1 0 −2 −1 −3 に 関 し て:教 員 の 過 去 5 年 間 の 研 究 業 績 は 、こ れ ま で は 研 究 総
覧で毎年更新しており、本年度からは大学の研究業績データベースとしてホームペ
ー ジ に 掲 載 し て い る ( 根 拠 資 料 1 0 −2 −1 −① : 崇 城 大 学 研 究 業 績 デ ー タ ベ ー ス
http://rsrch.ofc.sojo-u.ac.jp/sjuhp/KgApp)。従 っ て 、本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 1 0 −2 −1 −4 に 関 し て:体 制・制 度 と し て は 不 十 分 で あ る が 、教 員 に よ っ て
は、薬剤師会主催の学術研修会に精力的に参加して、最新の知見を収集し、その成
果を研究活動に反映させている。
(本学独自)
「 薬 学 以 外 の 異 分 野 融 合 を 推 進 し 、研 究 分 野 の 新 規 開 拓 、研 究 力 の 向
上 に 努 め て い る こ と 」に 関 し て:本 学 他 学 部 と 定 期 的 に 不 思 議 探 求 SOJO セ ミ ナ ー
(根 拠 資 料 1 0 −2 −1 −② : 平 成 26 年 度 不 思 議 SOJO セ ミ ナ ー 日 程 表 ) を 開 催 し 、
若手・中堅教員が中心となって研究力の向上、異分野融合による学内共同研究の推
進を目指した活動を行っている。本観点は、本学薬学部独自の観点であり、優れた
点である。
- 79 -
【基準
1 0 -2 -2 】
教育研究上の目的に沿った研究活動が行えるよう、研究環境が整備されている
こと。
【観点
1 0 -2 -2 -1 】 研 究 室 が 適 切 に 整 備 さ れ て い る こ と 。
【観点
1 0 -2 -2 -2 】 研 究 費 が 適 切 に 配 分 さ れ て い る こ と 。
【観点
1 0 -2 -2 -3 】 研 究 時 間 を 確 保 す る た め に 、 教 員 の 授 業 担 当 時 間 数 が 適 正 な 範
囲内となるよう努めていること。
【観点
1 0 -2 -2 -4 】 外部資金を獲得するための体制が整備されていることが望ましい。
[現状]
観 点 1 0 −2 −2 −1 に 関 し て : 本 学 で は 、 薬 学 部 専 任 教 員 に 対 し て 個 人 研 究 室
( 39.15 m 2 ) が 確 保 さ れ て い る ( 根 拠 資 料 1 0 −2 −2 −① : 学 生 便 覧
pp.297-301)。 原 則 的 に 、 教 授 に 対 し て は 1 室 あ た り 1 名 、 准 教 授 ・ 講 師 ・ 助 教 ・
助 手 に 対 し て は 1 室 あ た り 2 名 が 割 り 当 て ら れ て お り 、さ ら に 、各 研 究 室 に は 実 験
室 ( 85.5 m 2 ) が 設 置 さ れ 、 教 員 な ら び に 卒 業 研 究 生 ( 2 学 年 平 均 配 属 数 16 名 ) の
研 究 活 動 に 利 用 さ れ て い る 。 そ の 他 、 共 通 実 験 室 ( 3 室 : 各 85.5 m 2 )、 NMR 室 、
培 養 実 験 室 、機 器 分 析 室( 2 室 )、RI 実 験 室 、低 温 室 、生 薬 標 本 室 が 本 学 部 棟 内 に 、
動 物 飼 育・実 験 施 設 で あ る 生 物 科 学 研 究 棟 が 薬 学 部 棟 に 隣 接 し て 配 備 さ れ て い る( 根
拠 資 料 1 0 −2 −2 −① : 学 生 便 覧
pp.297-301)。 以 上 の 点 か ら 、 研 究 室 を 含 め た 研
究環境は整備されており、本観点は満たされている。
観 点 1 0 −2 −2 −2 に 関 し て : 本 学 で は 、 1) 卒 業 研 究 生 の 教 育 お よ び 研 究 の た め
の「卒業研究指導費」が配分されている。これらは、各研究室に配属されている卒
業研究生の数に応じて配分額が決定されている。また、各教員に対する教育・研究
予算として「個人配布予算」が配分されているが、これは、基礎額にポイント換算
額(設定項目に該当するポイントに基づく額)を加算して決定される(根拠資料
1 0 −2 −2 −② : 研 究 室 別 予 算 配 分 票 )。 こ れ ら の 配 分 額 設 定 基 準 は 明 確 で あ る 。 さ
ら に 、 2) 教 育 ・ 研 究 に 関 す る 自 己 申 請 に 対 し て 審 査 を 行 い 、 採 択 後 予 算 額 を 決 定
す る「 教 育・研 究 重 点 配 分 予 算 」
「 特 定 研 究 予 算 」が 導 入 さ れ て い る が 、こ の 採 択 基
準はあまり明確でなく、必ずしも適切な予算配分が行われているとは言えない。さ
らに、配分される一研究室あたりの配分額は十分とはいえない。
観 点 1 0 −2 −2 −3 に 関 し て:本 学 に お け る 専 任 教 員 の 授 業 時 間 数 は「 崇 城 大 学 授
業 担 当 時 間 に 関 す る 内 規 」に よ っ て 定 め ら れ て い る( 根 拠 資 料 1 0 −2 −2 −③:崇 城
大 学 授 業 担 当 時 間 に 関 す る 内 規 )。 こ の 内 規 で は 、 教 授 ・ 准 教 授 ・ 講 師 の 授 業 担 当
時 間 が 「 1 週 12 時 間 を 基 準 と し 、 2 倍 ( 24 時 間 ) を 超 え な い こ と を 原 則 と す る 」
と 定 め ら れ て お り 、 そ の 範 囲 内 で 行 わ れ て い る 。 教 授 ・ 准 教 授 の 平 均 は 、 1 週 4.7
時 間 、講 師・助 教 の そ れ は 、3.3 時 間 で あ っ た 。担 当 時 間 の 最 大 は 11 週 8.6 時 間( 教
- 80 -
授 )、最 小 は 1.2 時 間( 講 師 )と 幅 が あ る が 、職 位 を 考 慮 す る と 、特 に 問 題 は な い も
のと考える。よって本観点は満たされている。
観 点 1 0 −2 −2 −4 に 関 し て:本 学 で は 、地 域 共 創 セ ン タ ー が 窓 口 と な り 、科 学 研
究費補助金、公的機関の研究費・競争的資金、産学連携等の外部資金の獲得を支援
し て い る ( 根 拠 資 料 1 0 −2 −2 −④ : 崇 城 大 学 地 域 共 創 セ ン タ ー ホ ー ム ペ ー ジ
http://www.sojo-kyoso.com)。例 え ば 、本 学 部 の 平 成 26 年 度 に お け る 科 学 研 究 費 補
助 金 獲 得 状 況 は 、 基 盤 研 究 B: 1 件 、 基 盤 研 究 C: 9 件 、 挑 戦 的 萌 芽 研 究 : 1 件 、
若 手 研 究 B: 5 件 で あ っ た ( 根 拠 資 料 1 0 −2 −2 −⑤ : 科 学 研 究 費 取 得 実 績
http://www.sojo-kyoso.com/researcher_adoption/pdf/adoption_h26.pdf)。 従 っ て 、
本観点は満たされている。
- 81 -
【 基 準 1 0 -2 -3 】
教 員 の 教 育 研 究 能 力 の 向 上 を 図 る た め の 組 織 的 な 取 組 み( フ ァ カ ル テ ィ・デ ベ
ロップメント)が適切に行われていること。
【観点
1 0 -2 -3 -1 】 教 員 の 教 育 研 究 能 力 の 向 上 を 図 る た め の 組 織 ・ 体 制 が 整 備 さ れ
ていること。
【観点
1 0 -2 -3 -2 】 教 員 の 教 育 研 究 能 力 の 向 上 を 図 る た め の 取 組 み が 適 切 に 実 施 さ
れていること。
【観点
1 0 -2 -3 -3 】 授業評価アンケートなどを通じて、授業の改善に努めていること。
[現状]
観 点 1 0 −2 −3 −1 に 関 し て:全 学 の 取 り 組 み と し て 、教 育 研 究 活 動 向 上 の た め の
フ ァ カ ル テ ィ・デ ィ ベ ロ ッ プ メ ン ト( FD)委 員 会 を 設 置 し 、学 生 に よ る 授 業 ア ン ケ
ー ト 、FD 講 演 会 の 開 催 、授 業 公 開 な ど の 活 動 を 行 っ て い る 。選 出 さ れ た FD 委 員 2
名 が 薬 学 FD 活 動 の 中 心 と な る と と も に 、全 学 FD 委 員 会 の 活 動 へ 参 画 す る こ と で 、
他 学 部 と の 情 報 交 換 を 行 っ て い る ( 根 拠 資 料 1 0 -2 -3 -① : FD 委 員 会 議 事 録 ) 。
よって、本観点は満たされている。
観 点 1 0 −2 −3 −2 に 関 し て:教 員 の 教 育 研 究 能 力 の 向 上 を 図 る 目 的 で 、全 学 的 に
以下の様な取り組みを行っている。
1 ) 毎 年 様 々 な テ ー マ を FD 委 員 会 が 設 定 し 実 施 し て い る 。 本 年 度 は 外 部 講 師 を
招 き 、『 初 年 次 適 応 を 目 的 と し た ク ラ ス チ ー ム ビ ル デ ィ ン グ 』 お よ び 『 ア ク テ
ィブ・ラーニング』をテーマに講演会・研修会を開催した
第 1 回 FD 講 演 会 ・ 研 修 会 (開 催 日 : 9 月 18 日 )
講演会:「大学生活への意欲が高まるクラスチームビルディング」
研修会:「クラスチームビルディング」
講師
:本田貴継(株式会社ラーニングバリュー)
( 根 拠 資 料 1 0 -2 -3 -②:第 1 回 FD 講 演 会・研 修 会 開 催 概 要 案 内 )
第 2 回 FD 講 演 会 ・ 研 修 会 (開 催 日 : 3 月 6 日 )
講演会:主体的な学びを促し理解を深める「反転授業」
〜専門導入科目・基礎化学での実践とその応用〜
講師
:滝澤
昇(岡山理科大学工学部教授)
研 修 会 : 「 ア ク テ ィ ブ ・ ラ ー ニ ン グ in SOJO (事 例 発 表 会 ) 」
( 根 拠 資 料 1 0 -2 -3 -③:第 2 回 FD 講 演 会・研 修 会 開 催 概 要 案 内 )
2 ) 九 州 地 域 大 学 教 育 改 善 FD ・ SD ネ ッ ト ワ ー ク ( Q-Links ) 主 催 イ ベ ン ト
『 Q-Conference2014』 が 崇 城 大 学 に て 開 催 ( 12 月 6 日 ) さ れ 、 薬 学 部 か ら は
主 体 的 な 学 び を テ ー マ に し た 4 題 の ポ ス タ ー 発 表 を 行 っ た( 根 拠 資 料 1 0 -2 3 -④ : 『 Q-Conference2014』 開 催 案 内 ) 。
3)改訂モデル・コアカリキュラムの周知を図る目的で、薬学部全教員を対象と
し た FD を 開 催 (11 月 21 日 )し た ( 根 拠 資 料 1 0 -2 -3 -⑤ : 薬 学 部 第 1 回 FD
講演会開催通知)。
- 82 -
4)授業参観:教授法や授業運営について教員が相互に学び合い、教育力を向上
さ せ る こ と を 目 的 に 授 業 参 観 が 行 え る 体 制 を 整 え て い る 。 参 観 者 に は FD 委 員
へ の 報 告 書 の 提 出 を 義 務 づ け 、被 参 観 者 へ の フ ィ ー ド バ ッ ク も 行 っ て い る 。参
観 回 数 は FD 委 員 が 集 計 し た う え 、 全 教 員 に 配 信 し て い る 。 平 成 26 年 度 の 薬
学 部 で の 実 施 実 績 は 、 参 観 回 数 ( の べ ) 27 回 で あ っ た ( 根 拠 資 料 1 0 -2 -3 ⑥ : 授 業 参 観 実 績 )。ま た 授 業 ア ン ケ ー ト を も と に 選 考 さ れ る ベ ス ト テ ィ ー チ
ン グ 賞 の 受 賞 教 員 に よ る 公 開 授 業 を 開 催 し 、教 員 の 積 極 的 な 参 観 を 促 し て い る
( 根 拠 資 料 1 0 -2 -3 -⑦ : 授 業 公 開 に つ い て 、根 拠 資 料 1 0 -2 -3 -⑧ : 授 業
アンケート集計結果)。
5 ) 不 思 議 探 求 SOJO セ ミ ナ ー : 若 手 教 員 の 研 究 力 ア ッ プ と 異 分 野 融 合 を 念 頭 に
置 い た 学 内 共 同 研 究 を 進 め る 目 的 で 、全 学 部 を 対 象 に セ ミ ナ ー を 開 催 し た( 平
成 26 年 度 は 11 回 ) ( 根 拠 資 料 1 0 −2 −3 −⑨ : 平 成 26 年 度 不 思 議 SOJO セ
ミ ナ ー 日 程 表 )。表 彰 制 度 を 設 け 、若 手 教 員 の モ チ ベ ー シ ョ ン ア ッ プ を 図 っ て
いる。
以上の様な取り組みを行っており、本観点は満たされている。
観 点 1 0 −2 −3 −3 に 関 し て:実 習 を 除 く 全 て の 科 目 を 対 象 に 、学 生 に よ る 授 業 ア
ン ケ ー ト を 実 施 し( 上 記 4 )参 照 )、半 期 毎 の 集 計 結 果 を 教 員 ポ ー タ ル サ イ ト 上 で 公
開している。各教員は、アンケート結果のフィードバックを受けて、授業改善を行
うよう努めている。従って、本観点は概ね満たされている。
- 83 -
(10-3)職員組織
【 基 準 1 0 -3 -1 】
教育研究活動の実施を支援するため、職員の配置が学部・学科の設置形態およ
び規模に応じて適切であること。
【観点
1 0 -3 -1 -1 】 教 育 研 究 活 動 の 実 施 支 援 に 必 要 な 資 質 お よ び 能 力 を 有 す る 職 員
が適切に配置されていること。
【観点
1 0 -3 -1 -2 】 教 育 上 お よ び 研 究 上 の 職 務 を 補 助 す る た め 、 必 要 な 資 質 お よ び
能力を有する補助者が適切に配置されていることが望ましい。
【観点
1 0 -3 -1 -3 】 教 員 と 職 員 が 連 携 し て 資 質 向 上 を 図 っ て い る こ と が 望 ま し い 。
[現状]
観 点 1 0 −3 −1 −1 に 関 し て:本 学 で は 職 員 は 業 務 内 容 に よ り 事 務 系 と 技 術 系 に 分
けられており、それぞれの職務内容は「事務分掌規程」に定められ、多様化する教
育 研 究 活 動 に 対 す る 支 援 活 動 が 行 わ れ て い る( 根 拠 資 料 1 0 -3 -1 -①:事 務 分 掌 規
程 )。 な お 、薬 学 部 キ ャ ン パ ス は 、本 学 事 務 系 部 署 が 入 る 本 館 か ら は 徒 歩 で 20 分 程
度 離 れ て い る た め 、庶 務 課 学 部 支 援 係 よ り 派 遣 さ れ た 2 名 の 職 員 が 薬 学 部 棟 に 常 駐
している。現在、この 2 名の事務職員で学部学生の諸手続き、薬学部教員の業務補
助、保護者を含めた学外者への対応、電話応対などを一手に引き受けざるを得ない
状況にあり多忙を極めている。従って、薬学部棟の事務職員の人員数については増
員が望まれるところであり、十分に観点を満たしているとは言い難い。
観 点 1 0 −3 −1 −2 に 関 し て:薬 用 植 物 園 で は 補 助 者( 1 名 )が 配 置 さ れ( 基 礎 資
料 8 )、 薬 用 植 物 園 の 維 持 ・管 理 が 行 わ れ て い る 。 し か し 、 生 物 科 学 研 究 棟 で の 動 物
飼育や定期的な保守管理が必要である核磁気共鳴装置や質量分析計などの共通実験
機器は教員が分担して管理運営を行っており、教員への大きな負担となっている。
効率的な研究遂行のためには機器管理の補助者配置が望まれ、十分に観点を満たし
ているとは言い難い。
観 点 1 0 −3 −1 −3 に 関 し て : 教 員 と 職 員 が 共 に FD 講 演 会 や Q カ ン フ ァ レ ン ス
( 根 拠 資 料 1 0 −3 −1 −②:第 1 回 FD 講 演 会・研 修 会 開 催 概 要 案 内 、根 拠 資 料 1 0
−3 −1 −③ : 第 2 回 FD 講 演 会 ・ 研 修 会 開 催 概 要 案 内 、 根 拠 資 料 1 0 −3 −1 −④ :
『 Q-Conference2014』開 催 案 内 )に 出 席 し て 、資 質 向 上 を 図 っ て い る 。し か し な が
ら、連携は必ずしもとれていない。従って、本観点は十分に満たされているとは言
い難い。
- 84 -
『教員組織・職員組織』
10
教員組織・職員組織
[点検・評価]
本項目の基準は、概ね満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・専任教員数については、大学設置基準の専任教員数を上回る教員を配置してい
る 。 し か し 、 収 容 定 員 か ら 計 算 し た 教 員 1 名 あ た り の 学 生 数 は 18 名であり、 評
価 機 構 の 基 準 に よ る 望 ま し い 教 員 数( 教 員 1 名 に 対 し 学 生 10 名 )に は 達 し て い
な い 。ま た ,学 生 へ の 事 務 対 応 や 教 育 設 備 の 整 備 な ど を 担 う 職 員 数( 事 務 体 制 ・
組 織 ) は 不 足 し て い る 。【 基 準 1 0 −1 −1 】
・ 教 員 の 採 用 及 び 昇 任 審 査 は 、「 薬 学 部 教 員 選 考 基 準 内 規 」 等 に よ っ て 定 め ら れ 、
職位ごとの条件に準じて実施されている。研究業績のみに偏ることなく、教育
上 の 指 導 能 力 を 適 切 に 評 価 す る た め の 体 制 が 整 備 さ れ 、 機 能 し て い る 。【 基 準
1 0 −1 −2 】
・教員の教育研究能力の維持・向上については、学術論文の公表や学会等におけ
る 研 究 発 表 な ど を 通 じ て 活 発 に 取 り 組 ん で い る 。 ま た 平 成 22 年 度 開 設 し た
DDS( Drug Delivery System) 研 究 所 所 属 の 教 員 と 協 力 し て 鋭 意 研 究 活 動 に 取
組んでいる。本学教員の研究活動は、毎年定期的に編纂される「崇城大学紀要」
と「研究業績データベース」としてまとめ、冊子体やホームページで公開して
い る 。 さ ら に は 、 本 学 独 自 の 取 り 組 み と し て 「 不 思 議 探 求 SOJO セ ミ ナ ー 」 を
開
催し、若手・中堅教員が中心となり、研究力の向上、異分野融合による学
内 共 同 研 究 の 推 進 を 目 指 し た 活 動 を 行 い 、研 鑽 を 積 ん で い る 。
【 基 準 1 0 −2 −1 】
・研究費については、明確な基準に基づいて「個人配布予算」が配分されている
が、一研究室あたりの額は十分とは言えない。また、学内競争的資金制度であ
る「教育・研究重点配分予算」と「特定研究予算」が導入されているが、これ
ら の 採 択 基 準 は あ ま り 明 確 で は な い 。【 基 準 1 0 −2 −2 】
・教員の教育能力の向上を図る組織的な取り組みについては、全学的組織である
「 FD 委 員 会 」を 中 心 に 講 演 会 や 研 修 会 が 行 わ れ て い る 。学 生 に よ る 授 業 ア ン ケ
ートや教員による授業参観を通じて、教員の教育能力向上を図る活動を行って
い る 。【 基 準 1 0 −2 −3 】
[改善計画]
・学生への事務対応や教育設備の整備などを担う職員の増員(事務体制・組織の
強 化 )、 研 究 費 の 増 額 に つ い て 大 学 事 務 局 と 協 議 す る 。
- 85 -
『学習環境』
11
学習環境
【基準
1 1 -1 】
教育研究上の目的に沿った教育を実施するための施設・設備が整備されている
こと。
【観点
1 1 -1 -1 】効 果 的 教 育 を 行 う 観 点 か ら 、教 室 の 規 模 と 数 が 適 正 で あ る こ と 。な
お 、参 加 型 学 習 の た め の 少 人 数 教 育 が で き る 教 室 が 確 保 さ れ て い る
ことが望ましい。
【観点
1 1 -1 -2 】実 習・ 演 習 を 行 う た め の 施 設( 実 験 実 習 室 、情 報 処 理 演 習 室 、動 物
実 験 施 設 、RI 教 育 研 究 施 設 、薬 用 植 物 園 な ど )の 規 模 と 設 備 が 適 切
であること。
【観点
1 1 -1 -3 】実 務 実 習 モ デ ル・コ ア カ リ キ ュ ラ ム に 準 拠 し た 実 務 実 習 事 前 学 習 を
実 施 す る た め 、 適 切 な 規 模 の 施 設 ( 模 擬 薬 局 ・ 模 擬 病 室 等 )・ 設 備
が整備されていること。
【観点
1 1 -1 -4 】卒 業 研 究 の 内 容 に 相 応 し い 施 設・設 備 が 適 切 に 整 備 さ れ て い る こ と 。
[現状]
観 点 1 1 −1 −1 に 関 し て : 各 学 年 約 120~ 160 人 の 学 生 に 対 し て 、 本 学 薬 学 部 棟
に は 、2 階 か ら 4 階 の 各 階 に 2 室 ず つ 、合 計 6 室 の 大 講 義 室 が あ る ほ か 、77 席 を 設
置 し た 中 講 義 室 が 1 室 あ る 。 ま た 、 薬 学 部 棟 に 隣 接 す る DDS 研 究 棟 4 階 に は 270
席 を 設 置 し た 大 会 議 室 が 1 室 、同 じ く 隣 接 す る 共 通 講 義 棟 の 1 階 に は 156 席 を 設 置
し た 共 通 講 義 棟 大 講 義 室 が 1 室 あ る 。 更 に 、共 通 講 義 棟 の 2 階 小 講 義 室 、 お よ び 大
学 の 購 買 店 の 2 階 に は 、 そ れ ぞ れ 自 習 室 を 1 室 ず つ 設 け て い る ( 基 礎 資 料 1 2 )。
このように、全学生数に対する規模と数はなんとか足りているものの余裕はない。
また、少人数教育に適した教室は著しく不足している。
観 点 1 1 −1 −2 に 関 し て : 基 礎 資 料 1 2 に あ る よ う に 、 実 習 室 は 4 室 あ り 、 8 人
掛 け 机 と 椅 子 が 各 室 に 72 名 分 用 意 さ れ て い る 。 い ず れ も 室 内 照 明 、 温 度 管 理 シ ス
テ ム 、 防 音 設 備 、音 響 設 備 と 映 像 設 備 が 整 っ て お り 、実 習 に 支 障 は な い 。コ ン ピ ュ
ー タ ー 演 習 室 は 150 台 の コ ン ピ ュ ー タ 、並 び に 同 数 の 座 席 が 設 置 さ れ て い る 。動 物
実験施設としては、生物科学研究棟があるが手狭になりつつある。薬用植物園は、
十分なスペースが確保され、学生の教育・実習・卒業研究のみならず、一般市民に
対 す る 啓 発 活 動 に も 広 く 活 用 さ れ て い る 。 RI 教 育 研 究 施 設 も 設 置 基 準 を 満 た し 、
十分な広さと設備がある。従って、本観点は概ね満たされている。
観 点 1 1 −1 −3 に 関 し て : 本 学 薬 学 部 で は 、 実 務 実 習 事 前 モ デ ル コ ア カ リ キ ュ ラ
ム に 準 拠 し た 演 習 及 び 実 習 は 、 5〜 6 の グ ル ー プ ( 〜 20 名 / グ ル ー プ ) に 分 け て 項
目毎に行っている。基礎資料12にあるように、模擬薬局と模擬病室等を含めた薬
局 実 習 室 の 収 容 可 能 な 人 員 は 60 名 で あ り 、 40 名 ( 2 グ ル ー プ ) の 実 習 に は 十 分 対
応できる。従って、本観点は満たされている。
- 86 -
観 点 1 1 −1 −1 −4 に 関 し て : 本 薬 学 部 の 5 年 生 と 6 年 生 は 、 研 究 室 に 配 属 さ れ
て卒業研究を行っている。各研究室には、実験室とゼミ室が備えられている(基礎
資 料 1 2 )。 基 礎 資 料 1 2 に あ る よ う に 、 そ れ ら の 収 容 人 数 は 、 実 験 室 が 267 名 、
ゼ ミ 室 256 名 で あ る の に 対 し 、利 用 学 生 は 243 名 で あ り 、な ん と か 収 容 で き て い る
ものの余裕があるとはいえない。一方、研究に必要な設備・機器等については、共
用 実 験 室 ( NMR 室 、 機 器 分 析 室 、 培 養 実 験 室 、 RI 実 験 室 、 生 物 科 学 研 究 棟 、 低
温 室 、薬 用 植 物 園 、共 通 実 験 室 )、お よ び 実 験 機 器( フ ロ ー サ イ ト メ ト リ ー シ ス テ ム 、
X 線 解 析 装 置 、 DNA 解 析 装 置 、 共 焦 点 レ ー ザ ー 顕 微 鏡 、 FT-NMR 装 置 な ど ) が 備
え付けられており、広く利用されている。さらに、必要に応じて、崇城大学内の他
学部の設備(例:マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析計、走査型電子
顕微鏡、透過型分析電子顕微鏡システム、アミノ酸配列解析装置など)を利用する
こともできる。従って、本観点は満たされている。
- 87 -
【基準
1 1 -2 】
適切な規模の図書室・資料閲覧室や自習室が整備され、教育研究上の目的に沿っ
た教育 研究 活動 に必 要 な図書 およ び学 習資 料 などが 適切 に整 備さ れ ている こと 。
【観点
1 1 -2 -1 】 適 切 な 規 模 の 図 書 室 ・ 資 料 閲 覧 室 が 整 備 さ れ て い る こ と 。
【観点
1 1 -2 -2 】教 育 研 究 上 の 目 的 に 沿 っ た 教 育 研 究 活 動 に 必 要 な 図 書 お よ び 学 習 資
料(電子ジャーナル等)などが適切に整備されていること。
【観点
1 1 -2 -3 】 適 切 な 規 模 の 自 習 室 が 整 備 さ れ て い る こ と が 望 ま し い 。
【観点
1 1 -2 -4 】図 書 室・資 料 閲 覧 室 お よ び 自 習 室 の 利 用 時 間 が 適 切 に 設 定 さ れ て い
ることが望ましい。
[現状]
観 点 1 1 −2 −1 に 関 し て:地 上 6 階 建 て 6,777 ㎡ 、座 席 数 374 席 の 図 書 館 が 本 学
キ ャ ン パ ス に あ る ほ か 、 薬 学 部 内 に も 座 席 数 59 席 の 薬 学 部 図 書 室 が あ る ( 基 礎 資
料 1 3 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 1 1 −2 −2 に 関 し て : 本 学 図 書 館 に 約 20 万 冊 の 蔵 書 が あ る ほ か ( 基 礎 資 料
1 4 )、電 子 ジ ャ ー ナ ル の 整 備 も 進 み つ つ あ る( 本 学 の 電 子 ジ ャ ー ナ ル の 代 表 的 な も
の : Springer
1,700 誌 ; Elsevier 1,280 誌 ; WILEY・ BLACKWELL
Oxford University Press 222 誌 ; American Chemical Society
Society of Chemistry
757 誌 ;
40 誌 ; Royal
41 誌 等 )。本 学 薬 学 部 の 教 員 が 利 用 す る 雑 誌 、蔵 書 を 網 羅 し
ておらず、本観点は、十分に満たされているわけではない。
観 点 1 1 −2 −3 に 関 し て : 本 学 薬 学 部 で は 自 習 室 と し て 、 図 書 室 ( 59 名 ) の 他 、
情 報 処 理 室 ( 150 名 ) や 各 階 の オ ー プ ン ス ペ ー ス に 机 ・ 椅 子 を 設 け て ( 約 50 名 分 )
を 自 習 ス ペ ー ス と し て い る 。さ ら に 、別 棟( 60 名 分 )の 自 習 室 が あ る 他 、使 用 し て
い な い 講 義 室 も 自 習 室 と し て 開 放 し て い る 。 ま た 、 研 究 室 配 属 後 の 5、 6 年 生 に 対
し 、ゼ ミ 室( 16 室 )が 設 置 さ れ て い る( 根 拠 資 料 1 1 −2 −①:学 生 便 覧 pp.297-301)。
全学年の学生に対する自習スペースとしては十分ではないし、区切られた自習室も
少ない。
観 点 1 1 −2 −4 に 関 し て : 本 学 図 書 館 は 、 通 常 平 日 は 、 8: 30~ 21: 00 ま で 、 土
曜 日 は 10: 30~ 18: 00( 定 期 試 験 期 間 中 は 日 曜 日 も 開 館 9: 00~ 17: 00)、 ま た 、
春 、 夏 、 冬 季 休 業 期 間 は 、 8: 30~ 18: 30 ま で 利 用 可 能 で あ る ( 根 拠 資 料 1 1 −2 −
②: 崇 城 大 学 図 書 館 ホ ー ム ペ ー ジ http://www.lib.sojo-u.ac.jp/riyo/)ほ か 、薬 学 部
の 自 習 室 に つ い て は 、23:30 ま で( 警 備 員 巡 回 終 了 ま で )利 用 可 能 で あ る 。従 っ て 、
本観点は満たされている
- 88 -
『学習環境』
11
学習環境
[点検・評価]
本項目の基準は、概ね満たされている。特記事項は以下のとおりである。
・教室や実習室の規模や数については、通常の授業に使用される大講義室はなん
とか充足しているものの余裕はない。また、少人数教育に適したスペースにつ
い て は 著 し く 不 足 し て お り 、 今 後 の 拡 充 が 必 須 で あ る 。【 基 準 1 1 -1 】
・研究遂行のための設備については、必要な機器はほぼ整備されており、また、
全学的に共通で使用できるものもあり、概ね充実していると思われる。特に、
薬用植物園については、十分なスペースが確保され、市民に向けた啓発活動に
使 用 さ れ る な ど 内 容 も 極 め て 充 実 し て お り 、本 学 部 の 特 徴 的 な 点 と い え る 。【 基
準 1 1 -1 】
・自習室については、学生数を考慮すると、かなり不足しており、今後の拡充が
必 要 で あ る 。【 基 準 1 1 -2 】
[改善計画]
・教室に関しては、少人数教育に適した教室及び自習室が著しく不足しており、
卒業研究を行うゼミ室や実験室もぎりぎりで余裕がない。それらの早急の増設
および整備を大学事務局に働きかけていく。
- 89 -
『外部対応』
12
社会との連携
【 基 準 1 2 -1 】
教育研究活動を通じて、医療・薬学の発展および薬剤師の資質向上に貢献する
よう努めていること。
【観点
1 2 —1 -1 】 医 療 界 や 産 業 界 と 連 携 し 、 医 療 お よ び 薬 学 の 発 展 に 努 め て い る こ
と。
【観点
1 2 -1 -2 】地 域 の 薬 剤 師 会 、 病 院 薬 剤 師 会 、 医 師 会 な ど の 関 係 団 体 お よ び 行 政
機関との連携を図り、薬学の発展に貢献するよう努めているこ
と。
【観点
1 2 -1 -3 】薬 剤 師 の 資 質 向 上 を 図 る た め に 卒 後 研 修 な ど 生 涯 学 習 プ ロ グ ラ ム の
提供に努めていること。
【観点
1 2 -1 -4 】 地 域 住 民 に 対 す る 公 開 講 座 を 開 催 す る よ う 努 め て い る こ と 。
【観点
1 2 -1 -5 】地 域 に お け る 保 健 衛 生 の 保 持・向 上 に つ な が る 支 援 活 動 な ど を 積 極
的に行っていることが望ましい。
[現状]
観 点 1 2 −1 −1 に 関 し て : 表 1 2 −1 −Aに 示 す よ う に 、 医 療 界 や 産 業 界 と 連 携 し て
様々な研究を推進している。よって、本観点は満たされている。
表 1 2 - 1 - A: 平 成 26年 度 共 同 研 究 実 績
研究室
(本 学 部 )
共同研究先
薬化学
熊本大学医学部 満屋
裕 明 教 授・日 本 薬 科 大 学
原口一広教授
~
熊本大学大学院生命科
学研究部薬剤情報分析
学分野
~ 平 成 27 年 3
製剤学
実施期間
平 成 26 年 4 月
平 成 27年 3月
平 成 26 年 4 月
日本食品化工㈱
~ 平 成 27 年 3
月
製剤学
島 根 大 学 大 学 院 化 学・生
物応用工学専攻
B 型肝炎ウイルス感染症に対する新規
の治療薬の研究・開発
アセトアミノフェン誘発肝障害に対す
る水酸化フラーレンの治療効果
月
平 成 26 年 4 月
製剤学
研究テーマ
平 成 26 年 4 月
~ 平 成 27 年 3
慢 性 腎 不 全 モ デ ル ラ ッ ト に お け る 2-ヒ
ド ロ キ シ プ ロ ピ ル -β -シ ク ロ デ キ ス ト
リンの腎保護効果
キ チ ン・キ ト サ ン ナ ノ フ ァ イ バ ー の 医 薬
への応用
月
微生物学
福岡大学薬学部
医薬品化学教室
平 成 26 年 4 月
~ 平 成 27 年 3
抗ヘルペス活性を有するトリアジン誘
導体の合成
月
平 成 26 年 4 月
微生物学
東海大学農学部
~ 平 成 27 年 3
月
- 90 -
抗ウィルス活性を有する生薬成分の探
索
生薬学
慶応義塾大学
薬学部
生薬学
分析科学講座
医療薬剤学
月
平 成 26 年 4 月
学研究部
~ 平 成 27 年 3
細胞病理分
ヒ ー ト シ ョ ッ ク プ ロ テ イ ン ( HSP-70)
産生を誘導する生薬エキスに含まれる
有効成分に関する研究
マクロファージの分化に影響する天然
化合物の探索研究
月
鹿児島県保健福祉部 薬
務課
生化学
~ 平 成 27 年 3
熊本大学大学院生命科
野
生化学
平 成 26 年 4 月
平 成 26 年 4 月
~ 平 成 27 年 3
ハブ毒免疫機序応用研究
月
九州大学生体防御医学
研究所トランスオミク
ス医学研究センターゲ
ノミクス分野
~ 平 成 27 年 3
くまもと森都総合病院
薬剤部
~ 平 成 27 年 3
平 成 26 年 4 月
月
毒蛇ハブの次世代シークエンサーによ
る
オーミクス解析
平 成 26 年 4 月
酢酸軟膏の安定性評価
月
平 成 26 年 4 月
医療薬剤学
熊本赤十字病院薬剤部
~ 平 成 27 年 3
中毒薬モニタリングシステムの構築
月
平 成 26 年 4 月
医療薬剤学
株式会社
西本真生堂
~ 平 成 27 年 3
月
薬物治療学
分子薬効
解析学
分子薬効
解析学
薬物動態学
京 都 大 学 iPS 細 胞 研 究
所
臨床応用研究部門
平 成 26 年 8 月
~ 平 成 27 年 3
月
熊本大学大学院生命科
学 研 究 部( 保 健 学 系 )医
用 理 工 学 分 野・構 造 機 能
解析学分野
~ 平 成 27 年 3
熊本大学大学院生命科
学研究部(薬学系)
薬学生化学分野
~ 平 成 27 年 3
熊本大学薬学部
丸山徹教授
平 成 26 年 4 月
OTC 薬 の 服 用 感 に 関 す る 消 費 者 ア ン ケ
ート調査
筋形質転換を行った培養線維芽細胞の
筋再生治療への応用
アルツハイマー病画像診断を目指した
MRIを 用 い た 老 人 斑 検 出 法 の 研 究
月
平 成 26 年 4 月
レチノイン酸誘導体を用いたアルツハ
イマー病治療法の開発
月
平 成 26 年 4 月
~ 平 成 27 年 3
ア ル ブ ミ ン の DDS へ の 応 用
月
薬物動態学
熊本大学薬学部
森岡弘志教授
平 成 26 年 4 月
~ 平 成 27 年 3
高機能アルブミンの分子設計
月
薬物動態学
熊本大学医学部
満屋裕明教授
平 成 26 年 4 月
~ 平 成 27 年 3
B 型肝炎ウイルス感染症に対する新規
の治療薬の研究・開発
月
薬物動態学
奈良県立医科大学
医学部 酒井宏水教授
平 成 26 年 4 月
~ 平 成 27 年 3
人 工 赤 血 球( ヘ モ グ ロ ビ ン 小 胞 体 )製 剤
の実用化を目指す研究
月
観 点 1 2 −1 −2 に 関 し て : 本 学 薬 学 部 教 員 が 、熊 本 市 及 び 熊 本 県 薬 剤 師 会 理 事 や 各
種 委 員 を つ と め る な ど し て 地 域 の 薬 剤 師 会 と 連 携 を と り 、薬 学 の 発 展 に 貢 献 す る よ う
- 91 -
努 め て い る 。ま た 、熊 本 市 内 8 医 療 施 設 と 教 員 が 連 携 し て 一 部 の 学 生( の べ 106 名 )
の 自 主 的 な 臨 床 診 療 研 修 を サ ポ ー ト す る 体 制 ( S-CART) も 整 え て い る ( 根 拠 資 料 :
1 2 −1 −① : 学 生 に よ る 臨 床 診 療 研 修 記 録 ( 名 簿 ))。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い
る。
観 点 1 2 −1 −3 に 関 し て : 鹿 児 島 県 薬 剤 師 会 主 催 の 一 次 救 命 処 置 法 講 習 会 ・ フ ィ
ジ カ ル ア セ ス メ ン ト 実 習 ( 平 成 26 年 7 月 13 日 )( 根 拠 資 料 1 2 −1 −② : 鹿 児 島 県
薬剤師会講習会案内)及び、熊本県薬剤師会主催のフィジカルアセスメント講習会
( 平 成 27 年 2 月 15 日 )( 根 拠 資 料 1 2 −1 −③ : 熊 本 県 薬 剤 師 会 主 催 の フ ィ ジ カ ル
アセスメント講習会案内)のそれぞれに、本学教員が派遣され、講師をつとめた。
さ ら に 、 第 4 回 薬 学 部 卒 後 研 修 会 ( 臨 床 薬 学 研 修 セ ン タ ー 主 催 : 平 成 27 年 2 月 14
日)
( 根 拠 資 料 1 2 −1 −④:第 4 回 薬 学 部 卒 後 研 修 会 報 告 )が 開 催 さ れ た 。従 っ て 、
本観点は十分に満たされている。
観 点 1 2 −1 −4 に 関 し て : 表 1 2 −1 −Bの よ う に 、 本 学 薬 学 部 教 員 と 共 に 、 学 生 も
参 加 協 力 し て 、 地 域 住 民 ( 教 員 も 含 む ) を 対 象 と し た 薬 草 観 察 会 等 を 行 っ て い る( 平
成 26年 6月 15日 、 第 7回 植 物 観 察 会
崇 城 大 学 薬 学 部 薬 草 園 お よ び 周 辺 の 植 物 観 察 )。
そ の 他 、 薬 草 の 勉 強 会( 熊 本 県 玉 名 お よ び 阿 蘇 地 区 、 徳 島 県 勝 浦 郡 上 勝 町 、 宮 崎 県 都
城 市 、 広 島 県 三 原 市 、奈 良 県 宇 陀 市 、 大 分 県 杵 築 市 ) に 複 数 回 本 学 教 員 が 講 師 と し て
派遣され、公開講座と薬草指導を行っている。従って、本観点は満たされている。
表 1 2 - 1 - B: 平 成 26年 度 地 域 住 民 に 対 す る 公 開 講 座 一 覧
日時
事柄
平 成 26 年 4 月 21 日
薬草を生かした地域づくり 講演
平 成 26 年 5 月 25 日
薬草を訪ねて
平 成 26 年 5 月 31 日 、
6月 1日
講演
(広 島 県 三 原 市 )
(宮 崎 県 都 城 市 )
全国薬草サミット・シンポジウム
講 演 (岐 阜 県 飛 騨 市 )
第 7 回植物観察会
平 成 26 年 6 月 15 日
崇 城 大 学 薬 学 部 薬 草 園 お よ び 周 辺 の 植 物 観 察 (本 学 薬 学
部)
平 成 26 年 6 月 19 日
農村改良センター
平 成 26 年 7 月 6 日
徳島千年の森セミナー
平 成 26 年 7 月 19 日
薬草活用後援会
平 成 26 年 9 月 21 日
草枕温泉薬草フォーラム
平 成 26 年 10 月 5 日
宮崎県立図書館研修室
平 成 26 年 10 月 18
日
講 演 (阿 蘇 内 牧 )
講演
(徳 島 県 上 勝 町 )
講演(奈良県宇陀市)
大分県農業文化公園
講演
講演
講演
(熊本県玉名市)
(宮崎県宮崎市)
(大分県杵築市)
観 点 1 2 −1 −5 に 関 し て:本 薬 学 部 に は 、熊 本 禁 煙 推 進 フ ォ ー ラ ム 会 員 と し て 活
動 し 、 地 域 と 連 携 し な が ら 禁 煙 運 動 を 推 進 し て い る 教 員 が い る ( 根 拠 資 料 1 2 −1 −
- 92 -
⑤:熊本禁煙推進フォーラム会員
ホームページ
http://square.umin.ac.jp/nosmoke/disclosure/intro.pdf)。更 に 、一 部 の 教 員 は 、本
学 薬 学 生 に よ る 救 急 蘇 生 の 啓 発 サ ー ク ル( SERVE)や 、RUBAN ( 日 本 が ん 予 防 協
会学生サポーター)の活動を全面的に支援しており、次のような地域への支援活動
を 行 っ て い る 。 熊 本 市 の 市 民 マ ラ ソ ン 大 会 ( 平 成 27 年 2 月 15 日 ) で は 、 SERVE
の 学 生 が 中 心 に な っ た 計 27 名 の 学 生 が 、ボ ラ ン テ ィ ア AED 隊 と し て 参 加 し 、ラ ン
ナ ー の 急 変 に 備 え た 医 療 支 援 活 動 を 行 っ た ( 根 拠 資 料 1 2 −1 −⑥ : RUBAN( が ん
予 防 協 会 学 生 サ ポ ー タ ー ) 参 加 者 名 簿 ) 。 ま た 、 RUBAN は 、 2 回 の が ん 撲 滅 に 関
す る 講 習 会 に 携 わ っ た ( 根 拠 資 料 1 2 −1 −⑦ : 子 宮 が ん 及 び 大 腸 が ん 撲 滅 集 会 の 案
内 ) 。 さ ら に 、 地 域 住 民 の 安 心 ・ 安 全 に 貢 献 す る 薬 学 部 生 42 名 が 熊 本 市 消 防 局 よ
り 辞 令 を 受 け た ( 根 拠 資 料 1 2 −1 −⑧ : 防 災 サ ポ ー タ ー 名 簿 一 覧 ) 。 こ れ は 、 熊 本
市が大規模災害の発生に備えて機能別消防団(防災サポーター)を発足し、市内の
大学に通う大学生に参加を呼びかけ、それに応じたものである。防災サポーターは
災害発生時に消防署員の指揮下のもと、避難所において被災者の救護、救援物資の
管理、外国人への通訳などの活動を行う組織である。このように、本観点は十分に
満たされている。
- 93 -
【 基 準 1 2 -2 】
教育研 究活 動を 通じ て 、医 療・薬学 にお ける 国際交 流の 活性 化に 努 めてい るこ と。
【観点
1 2 -2 -1 】英 文 に よ る ホ ー ム ペ ー ジ な ど を 作 成 し 、世 界 へ 情 報 を 発 信 す る よ う
努めていること。
【観点
1 2 -2 -2 】大 学 間 協 定 な ど の 措 置 を 積 極 的 に 講 じ 、 国 際 交 流 の 活 性 化 の た め の
活動が行われていることが望ましい。
【観点
1 2 -2 -3 】留 学 生 の 受 入 や 教 職 員・学 生 の 海 外 研 修 等 を 行 う 体 制 が 整 備 さ れ て
いることが望ましい。
[現状]
観 点 1 2 −2 −1 に 関 し て : 本 薬 学 部 で 開 設 し て い る 英 文 ホ ー ム ペ ー ジ ( 根 拠 資 料
1 2 −2 −①:薬 学 部 英 文 ホ ー ム ペ ー ジ http://www.ph.sojo-u.ac.jp/english/)に お い
て、学部及び研究室の情報を発信している。従って、本観点は満たされている。
観 点 1 2 −2 −2 に 関 し て : 現 在 、 薬 学 部 関 連 の 交 流 協 定 校 と し て は 、 ス エ ズ キ ャ
ナ ル 大 学 ( エ ジ プ ト )、 ハ ル ピ ン 医 科 大 学 ( 中 国 )、 イ ン カ ー ネ イ ト ワ ー ド 大 学 ( ア
メ リ カ 合 衆 国 )、オ レ ゴ ン 州 立 大 学 薬 学 部( ア メ リ カ 合 衆 国 )と 香 港 大 学 薬 学 部( 中
国 ) の 5 校 と 協 定 を 締 結 し て い る ( 根 拠 資 料 1 2 −2 −② : 崇 城 大 学 国 際 交 流 課 海 外
協 定 校 一 覧 )。 交 流 の 実 績 と し て は 、 平 成 25 年 夏 に は 薬 学 部 の 学 生 1 名 、 平 成 26
年の夏には 2 名が協定校であるアメリカオレゴン州立大学で約 1 ヶ月英語を学び
( 根 拠 資 料 1 2 −2 −③ : オ レ ゴ ン 州 立 大 学 海 外 研 修 参 加 者 名 簿 )、 さ ら に 、 平 成 26
年 3 月 に は 1 名 の 学 生 が 、 ま た 平 成 27 年 3 月 に は 2 名 の 薬 学 生 が そ れ ぞ れ 約 1 ヶ
月 香 港 大 学 薬 学 部 で 研 究 を 体 験 し て い る こ と が あ げ ら れ る ( 根 拠 資 料 1 2 −2 −④ :
香 港 大 学 薬 学 部 研 修 に 関 す る 資 料 )。 従 っ て 、 本 観 点 は 満 た さ れ て い る 。
観 点 1 2 −2 −3 に 関 し て:留 学 生 の 受 入 に つ い て は 、大 学 と し て は 国 際 交 流 課 が あ
り 、薬 学 部 に も 2 名 の 委 員 が 関 わ っ て い る 。既 に 平 成 24 年 6 月 11 日 ~ 7 月 27 日 お
よ び 平 成 26 年 6 月 9 日 ~ 7 月 11 日 ま で 、香 港 大 学 薬 学 部 の 学 生 を そ れ ぞ れ の 期 間 2
名 を 受 け 入 れ 研 究 指 導 し た 実 績 が あ り 、体 制 は 整 備 さ れ て い る 。教 職 員 の 海 外 研 修 の
体 制 に つ い て も 、大 学 と し て は 整 備 さ れ て い る( 根 拠 資 料 1 2 −2 − ⑤ :教 職 員 海 外 研
修 規 定 )。さ ら に 、表 1 2 - 2 に 示 す よ う に 、毎 年 一 定 数 の 海 外 か ら の 訪 問 研 究 員 の
受 入 を し て い る 実 績 が あ り 、医 療 薬 学 に お け る 国 際 交 流 の 活 性 化 の た め の 体 制 は 整 っ
ている。従って、本観点は十分に満たされている。
表12-2
海外からの訪問研究員受入数の推移
年 度 (平 成 )
18 年
19 年
20 年
21 年
22 年
23 年
24 年
25 年
26 年
受入数
3
9
7
3
4
4
1
1
2
- 94 -
『外部対応』
12
社会との連携
[点検・評価]
本項目の各基準は、満たされている。特記事項は次のとおりである。
・本薬学部は、国内外の医療界や産業界、大学と連携して様々な研究を推進して
いる。また、本薬学部教員が、熊本市及び熊本県薬剤師会理事や各種委員をつ
とめるなどして地域の薬剤師会と連携をとり、薬学の発展に貢献するよう努め
ているとともに、熊本市内 8 医療施設と教員が連携して学生の自主的な臨床診
療研修をサポートする体制も整えている。さらに、本学教員は、鹿児島県およ
び熊本県主催の薬剤師会のフィジカルアセスメント実習で講師をつとめたり、
卒後研修会も実施したりしており、教育研究活動を通じて医療・薬学の発展お
よ び 薬 学 生 、 薬 剤 師 の 資 質 向 上 に 取 り 組 ん で い る 。【 基 準 1 2 -1 】
・海外 5 つの大学との間で交流協定を締結するとともに、協定校以外の海外大学
と の 共 同 研 究 を 実 施 し て お り 、 国 際 交 流 が 活 発 に 行 な わ れ て い る 。【 基 準 1 2 2】
[改善計画]
・現時点では、特に改善を立案する項目はないと考えられるが、学部ホームペー
ジ(英語版)については、充実を図る予定である。
- 95 -
『 点 検 』
13
自己点検・評価
【 基 準 1 3 -1 】
適切な項目に対して自ら点検・評価し、その結果が公表されていること。
【観点
1 3 -1 -1 】 自 己 点 検 ・ 評 価 を 行 う 組 織 が 設 置 さ れ て い る こ と 。
【観点
1 3 -1 -2 】自 己 点 検・評 価 を 行 う 組 織 に は 、外 部 委 員 が 含 ま れ て い る こ と が 望
ましい。
【観点
1 3 -1 -3 】自己点検・評価を行うに当たって、適切な項目が設定されていること。
【観点
1 3 -1 -4 】 設 定 し た 項 目 に 対 し て 自 己 点 検 ・ 評 価 が 行 わ れ て い る こ と 。
【観点
1 3 -1 -5 】 自己点検・評価の結果がホームページなどで公表されていること。
[現状]
観 点 1 3 −1 −1 に 関 し て:本 薬 学 部 に は 外 部 委 員 1 名 を 含 め た 計 9 名 か ら な る「 薬
学部評価委員会」が設置されており、自己点検・評価を統括・実施している(根拠
資 料 1 3 −1 −①:評 価 委 員 会 議 事 録 )。評 価 委 員 会 は 月 2 回 程 度 、ま た 外 部 委 員 を 含
めたものは年 2 回開催して、自己点検・評価を進めている。よって、本観点は満た
されている。
観 点 1 3 −1 −2 に 関 し て : 当 該 組 織 に 外 部 委 員 は 1 名 含 ま れ て お り 、 本 観 点 は 満
た さ れ て い る ( 根 拠 資 料 1 3 −1 −② : 評 価 委 員 会
外 部 委 員 委 嘱 状 )。
観 点 1 3 −1 −3 お よ び 観 点 1 3 −1 −4 に 関 し て : 自 己 点 検 及 び 評 価 は 、 薬 学 部 評
価委員会の統括下、薬学教育評価機構の薬学教育評価ハンドブックに沿って実施し
て い る 。 ま た 、 大 学 独 自 の 項 目 に つ い て は 、【 7 −1 】、【 1 0 −2 −1 】 に 各 1 項 目 を
設定し、点検評価を実施している。よって、本観点は満たされている。
観 点 1 3 −1 −5 に 関 し て : 自 己 点 検 ・ 評 価 の 結 果 は 、 ホ ー ム ペ ー ジ ( 根 拠 資 料 :
1 3 −1 −③ : 崇 城 大 学 薬 学 部 自 己 点 検 評 価 ホ ー ム ペ ー ジ
http://www.ph.sojo-u.ac.jp/education/assessment.html) で 公 表 し て い る 。 よ っ て
本観点は満たされている。
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【 基 準 1 3 -2 】
自己点検・評価の結果が教育研究活動の改善等に活用されていること。
【観点
1 3 -2 -1 】自 己 点 検・評 価 の 結 果 を 教 育 研 究 活 動 に 反 映 す る 体 制 が 整 備 さ れ て
いること。
【観点
1 3 -2 -2 】自 己 点 検・評 価 の 結 果 が 教 育 研 究 活 動 の 改 善 に 反 映 さ れ て い る こ と 。
[現状]
観 点 1 3 −2 −1 に 関 し て : 自 己 点 検 及 び 評 価 か ら 得 ら れ た 情 報 は 、 薬 学 部 評 価 委
員 会 と し て 教 授 会 で 改 善 の 提 言 を し て お り 、各 種 委 員 会 等 に 改 善 の 提 言 を し て い る 。
提 示 内 容 と 改 善 結 果 は 、( 根 拠 資 料 1 3 −2 −① : 教 授 会 議 事 要 録 ) に 示 す と お り で
ある。よって、本観点は満たされている。
観 点 1 3 −2 −2 に 関 し て : 自 己 点 検 ・ 評 価 を 行 い 、 そ の 結 果 、 改 善 の 余 地 が あ る
と思われた項目については、項目に応じて、教授会または各種委員会で協議し、本
学薬学部の教育・研究活動の改善を行っている。代表的なものとしては、シラバス
の記載事項の統一化として、年度前に教務委員会で案をまとめ、教授会にて説明し
た こ と( 根 拠 資 料 1 3 −2 −①:教 授 会 議 事 要 録 (第 116 回 ))、新 コ ア カ リ キ ュ ラ
ム へ の 対 応 、デ ィ プ ロ マ・カ リ キ ュ ラ ム ポ リ シ ー の 改 訂( 根 拠 資 料 1 3 −2 −①:教
授会議事要録
(第 128 回 ) ) 、 英 文 ホ ー ム ペ ー ジ の 整 備 ( 根 拠 資 料 1 3 −2 −① :
教 授 会 議 事 要 録 (第 127 回 )) な ど が あ げ ら れ る 。従 っ て 、本 観 点 は 満 た さ れ て い
る。
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『点検』
13
自 己 点 検 •評 価
[点検・評価]
本項目の基準は、満たされている。特記事項は、以下のとおりである。
・自己点検・評価については、評価委員会が中心になって、薬学教育評価機構の
ハンドブックに沿った評価を行っている。また、薬学部評価委員会に外部評価
委 員 が 含 ま れ て お り 、 客 観 的 な 評 価 が な さ れ て い る 。【 基 準 1 3 -1 】
・改 善 の 余 地 が あ る と 思 わ れ た 項 目 に つ い て は 、各 種 委 員 会 及 び 教 授 会 で 協 議 し 、
本 薬 学 部 の 教 育 研 究 活 動 の 改 善 を 行 っ て い る 。【 基 準 1 3 -2 】
[改善計画]
・自己点検・評価の結果を教育研究活動に反映する体制は整備されており、本体
制のもと改善を進める。
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