Comments
Description
Transcript
日本㠓ã 㠌文æ - g
<日本こそが文明の発祥なのか?> 少々物知りの方たちは、縄文式土器や縄文時代の日本のペトログラフのよう な文字が世界各地で発見されたりしていることや、一部の古文献から、日本こ そがすべての文明の発祥である、と主張している。果たして、そうなのだろう か? (1)古文献 最も有名なのが、竹内巨麿がまとめた竹内文書である。ここには、日本こそ が世界の中心であり、各大陸は日本列島を雛形としていることや、何億年にも 遡る天皇家の歴史などが記述されている。 これとは別に、こちらこそが本物の竹内文書だと主張しているのが、武内宿 禰の正統継承者を名乗る竹内睦泰氏が伝承する正統竹内文書である。 いずれにしても、元は日本で、弥生時代などの渡来は“里帰り”という主張 である。 他にも、ウガヤフキアエズ王朝 73 代の存在が記されている九鬼(くかみ)文 書などがある。 これらの主張は日本人としては魅力的だが、ここは冷静に考える必要がある。 それは、人類史や文化伝搬(特に文字と言語)との整合性である。この点に関 しては、名無しの著者が書いているフィクション<宇宙維新-黄金の夜明け- >が注目である。ここでは、それに従って考察する。 (2)人類史と言語の変遷 まず、生物学的には猿人、原人、旧人たちと現生人類の間には血の結合性が 無く、現生人類は突如として現れた様相である。これは、エンキ、ニンギシュ ジッダ、ニンフルサグに依る遺伝子操作実験の結果と考えれば辻褄が合う。そ して、誕生した人類はアジア系やアフリカ系の様相で、世界各地に広がって行 った。最初の人類創成は約 30 万年前、アヌンナキと人間が直接交配するように なったのは約 10 万年前で、エンキが人類に産ませた子、アダパとティティはア ヌンナキから教育されていた。その後、ジウスドラ(ノア)が突然変異的な様 相で誕生し、白人の祖となった。 BC12,000 年前後に大洪水で一旦、ほとんどの人類が滅亡したが、エンキの策 に依り、一部の人類が生き残った。その後、人類は認められ、BC3,760 年から新 たな地球年がシュメール文明と共に始まり、マルドゥク一派がバベルの塔を建 てるまでは、言語はすべて同じだった。 1 これから言えることは、マルドゥク一派がバベルの塔を建てるまでは、世界 中の言語はすべて同じだったということである。ただし、シュメール文明が勃 興した時点で、中近東では新たな言語体系に変わっている。 (象形文字から楔形 文字へ。粘土板に葦の茎で刻み付けやすいよう、曲線型から直線型へ。) ならば、それ以外の地域では、アダパとティティが教育を受けていた言語が 残っており、その文字こそ縄文遺跡に残るペトログラフの文字に違いない。 これが後にシュメール文明初期の象形文字となり、それが東洋へ伝搬して漢 字の元となり、また、中近東では楔形文字から次第に簡略化されてフェニキア 文字となり、それがヘブライ語や記号化されたアルファベットへと変遷したの である。この象形文字からの流れは言語学的に明らかであり、この逆の流れは 無い。 (3)縄文式土器 大洪水後、環太平洋地域ではアダパとティティの子、カ・インの系統(モン ゴロイド)が繁栄した。それが縄文人で、文明圏としては環太平洋文明圏=ム ー文明圏である。だから、縄文式土器が中南米からも出土している。 しかし、この縄文式土器が環太平洋地域に限られていた、とする保証は無い。 初期に作られた土器は大洪水前にすべてアヌンナキが教えた縄文式土器だとし たら、大洪水では世界中が泥に埋もれたので、未だに発見されていないだけと 見なすことができる。また、太古の日本列島は大洪水の影響が小さかったとす れば、日本列島で多くの縄文式土器が発見されていることは説明できる。 あるいは、大洪水後だったならば、シュメール文明が花開く前に繁栄してい た環太平洋文明圏の土器をアヌンナキが世界中に普及させたとも考えられる。 2 従って、世界中から縄文式土器が発見されたからと言って、日本が文明の発 祥、とは言えない。最古と言われる青森出土の磨製石器などの扱いも同様であ る。 (4)大洪水と日本 日本には洪水神話が無い。だからと言って、地球規模の大洪水の影響を受け なかったとは言えない。 記紀に於ける国生みでは、イザナギとイザナミが天浮橋に立ち、天沼矛(あ めのぬほこ)で渾沌とした大地(青海原)をかき混ぜることにより、矛から滴 り落ちたものが積もって淤能碁呂島(おのごろじま)となった、とされている。 これは、大洪水後に海面が低下して陸地が現れてくる様と見なすことができる。 従って、日本列島に於ける本格的な国造りは、大洪水後(BC12,000 年前後) から始まったと考えられる。古文書に記載のある、それを超える遥か昔の王朝 の話は、アダパとティティ以来の歴史、あるいは、それ以前のニビルの歴史ま で含んだものと見なせば、必ずしも日本列島に遠い昔から王朝があったとは言 えない。 (5)日本語 日本語とシュメール語は極めて類似している。例えば、シュメール語の語順 は主語―目的語―動詞である、膠着語である、名詞の性の区別が無い、主格の 人称代名詞は必ずしも使用しない、疑問詞は必ずしも文頭に無い、冠詞が無い、 繰り返し表現で複数や強調を表す、同音異義語が多い、L と R の発音の区別が不 明瞭、大文字と小文字の違いが無い、音と訓の違いや当て字がある、古くは縦 書きで右から左へ行を進めていた、など。だから、一見、どちらが先とは言い にくいかもしれないが、前述のように、最初の言語はシュメール文明勃興以前 に世界中で使われていたペトログラフ文字の言語であり、現在の世界の言語体 系としては、シュメールの象形文字と、その後の楔形文字が起源であることは 明白である。 しかし、現在の日本語はペトログラフとは異なる。これは、シュメールの象 形文字・楔形文字、徐福一団がもたらした表音・表意文字である漢字と併せて ペトログラフが進化し、 「仮名(事象を示すための“仮の名”)」が考案されたた めであろう。 また、よく話題になるのが神代文字である。これにはアヒル文字、サンカ文 字など幾つかの種類があるが、基本は世界中に普及していたペトログラフで、 3 そこにシュメールの象形文字・楔形文字や漢字の象形文字から影響を受けて変 遷したものと思われる。 従って、言語の流れとしては次のようになり、日本語が言語の起源だとは言 えない。 ①アヌンナキが考案した(あるいはアヌンナキ語)のペトログラフ系が大洪水 前に世界中に広がった。 ②大洪水後からシュメール文明勃興まで、この言語が使われた。 ③中近東でシュメール文明が勃興してからは、言語体系が変わったものの、中 近東では同一の言語=シュメール語が使われていた。 ③マルドゥクらによるバベルの塔建造に反感を持ったエンリルから、言語をバ ラバラにするよう命令が下り、各地の言語が異なるようにされた。 ④日本ではペトログラフをベースとし、シュメールの象形文字・楔形文字や言 語体系、漢字から影響を受け、神代文字を経て現在の言語体系となった。 なお、日本が最後の岩戸開きを行う国であり、そのためにカバラの封印を解 くのであれば、日本語こそ、起源意識に共鳴する記号化されていない言語であ り、そのように進化したと言えるだろう。 また、日本語は主語が優先せず、そのためにエゴが発生しにくいことも、起 源意識に共鳴する証拠の 1 つと言って良いだろう。 従って、最終的に世界共通言語は日本語となる。 (宇宙共通言語、と言って良 いかもしれない。) (6)人類の移動 人類はアフリカで遺伝子操作され、世界中へ広がった。これは、ミトコンド リアの解析から、人類の祖がアフリカに居たことが判明したことが裏付けてい る。一旦、大洪水で絶滅しかかったものの、中近東ではサティの系統が、環太 平洋地域ではカ・インの系統が繁栄した。 その後、シュメール文明が勃興して滅亡後、様々な過程を経て、その末裔の 中でシュメール王家の直系モンゴロイドの系統が日本に移動した。 (アヌンナキ によって移動させられた。)そして、カ・インの系統と和平を結んだ。 (7)日本雛形論 日本が世界の雛形になっているという説がある。本州はユーラシア大陸、北 海道は南北アメリカ大陸、四国がオーストラリア大陸、九州がアフリカ大陸に 4 相当する、と。 似ていなくもないが、これだと南極大陸が存在しない。それに、この対応が 正しいと仮定しても、だから日本が根源だとは言えず、他の大陸が先に形成さ れていて、最後に日本列島ができたという論も可能である。実際、地質学的に は、日本列島はユーラシア大陸から分離したことが判明している。 よって、日本雛形論は日本こそが根源だという根拠にはなり得ない。 なお、地球のエネルギーグリッドを考えた場合、日本雛形論で言われるよう なエネルギー的な対応が存在する、ということは否定できない。 (8)結論 人類史、言語学、土器などいずれの観点からも、日本が文明の起源とは言え ない。文明やカバラなどの知恵を人類に授けたのは、あくまでもアヌンナキで あり、日本民族が起源ということではない。 ただし、最も本質的なことが封印され、残されているのが日本、ということ である。従って、竹内文書などはカバラの奥義である「合わせ鏡」によって、 “日 本がすべての発祥”ではなく、 “すべてが日本に集結した”と解釈すべきである。 故に、日本は異文化を取り入れてはうまく日本風に同化させ、発展させるこ とが可能なのである。-拒絶することなく、受け入れて包み込む-、これはま さしく、起源意識の本質ではあるまいか?だからこそ、世界中は日本文化に魅 了されるのである。 5