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PCB
化学物‫ޑ‬対策の現状とЁ題
ー特にダイオキシンに対してー
宮田 秀明
摂南大学 薬学ಊ
9
Cl m
8
7
6
PCDDs
O
O
1
2
3
8
Cl n
Cl m
7
4
PCDFs
Cl m 3
4
5
2
2'
3' Cl
n
4'
6
6'
5'
Co-PCBs
2
3
O
6
(m + n = 1 ~ 8)
1
9
Cl n
4
(m + n = 1 ~ 8)
(m + n = 4 ~ 7)
ダイオキシン(PCDDs)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)
およびコプラナーPCB(Co-PCBs)の化学構造式
わが国におけるダイオキシン์対策
に関する法律
1) ダイオキシン์対策特別措置法
2000年1月施行
2) ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な
処置に関する特別措置法
2000年1月施行
3) POPsに関するストックホルム条約
2001年5月採択
残留性有機汚染物‫(ޑ‬POPs)
に 関するストックホルム条
約
残留性有機汚染物‫(ޑ‬POPs)
定義:
難分Ж性、‫ژ‬蓄積性、੹期毒性、੹Ե離移動性をもつ化学
物‫ޑ‬
難分Ж性有機汚染物‫ޑ‬に関するストックホルム条約
(通称POPs条約):
POPsは地球Ӫ模的な汚染を引きӭこしている。そのため、
今後における汚染をഛ止するためには、国際的な枠組み
による対策が必要であることから、2001年5月に採択。
ストックホルム条約の目的:
POPsに対して人の健康の保‫ن‬および環境の保全を図ること
POPs:12種 ์
ストックホルム条約により指定された
化 合 物
用 途
ダイオキシン
ఫ意図的生成物‫ޑ‬
ポリ塩化ジベンゾフラン
ఫ 意図的生成物‫ޑ‬
PCB
絶縁油、熱媒体、
ఫ意図的生成物
ヘキサクロロベンゼン 殺 菌剤、ఫ意図的生成物‫ޑ‬
DDT ์
殺虫剤
クロルデン์
殺虫剤
ヘプタクロル
殺虫剤
エンドリン
殺虫剤
アルドリン
殺虫剤
ディルドリン
殺虫剤
トキサフェン
殺虫剤
マイレックス
難燃剤
POPsの今後の方向
1. 50 ヶ国の締結により本条約は発効する。
2. 締約国の義務
今後におけるモニタリングੴ査‫ב‬画の提出およびそれに伴うデータの提出
3. 本条約に基づき各国が講ずべき対策
① 製造、使用の原則禁止:アルドリン、クロルデン、ディルドリン、エンドリン、ヘプタクロル、
PCB
ヘキサクロロベンゼン、マイレックス、トキサフェン、
② 製造、使用の原則制限:DDT
PCB
③ ఫ意図的生成物‫ޑ‬の排出削減:ダイオキシン、ジベンゾフラン、ヘキサクロロベンゼン、
④ POPs を含むストックパイル・廃棄物の適正管理及び処理
⑤ これらの対策に関する国内実施‫ב‬画の策定
⑥ その他の措置
POPs の製造・使用を予ഛするための措置
・新Ӫ
POPs に関するੴ査研究、モニタリング、情報公開、教育等
・
・途上国に対する技術・資金援助の実施
トキサフェン:
国内登ຉ実績・使用実績は無し。米国で数十万トン製造・使用
されたほか、ロシアで万トンの桁、中国で千 万トンの累積使
用が推定。現在、南米、アフリカ、中国、中央アジアの諸国等
で使用。移動性が‫ژ‬く、主に北米綿花生産地帯で使われたト
キサフェンが五大湖、カナダ北極圏、北欧に拡散。
主な用途は綿花の殺虫剤。
マイレックス
:
国内登ຉ実績・使用実績無し。火Ԁのഛ除など特定の目的で
米国中心に使われた(世界生産量400トン)他、一時は難燃剤
としての利用も盛んだった(Dec1orane;1,500トン生産)。
中国でシロアリഛ除剤として最սまで広く使われていたとの情報。
今後の方向
本 条 約 は 50 ヶ国の締結により発効。
本条約の発効後、締約国は、モニタリングੴ査‫ב‬画の提出とそれに伴うデータの
提出が義務づけられる。
本条約に基づき各国が講ずべき対策は以下のようになる。
①製造・使用の原則禁止:アルドリン、クロルデン、ディルドリン、エンドリン、ヘプ
タクロル、ヘキサクロロベンゼン、マイレックス、トキサフェン、PCB
②製造・使用の原則制限:DDT
③ఫ意図的生成物‫ޑ‬の排出の削減:ダイオキシン、ジベンゾフラン、ヘキサクロロ
PCB
ベンゼン、
④ POPs を含むストックパイル・廃棄物の適正管理及び処理
⑤これらの対策に関する国内実施‫ב‬画の策定
⑥その他の措置
POPs の製造・使用を予ഛするための措置
・新Ӫ
POPs に関するੴ査研究、モニタリング、情報公開、教育等
・
・途上国に対する技術・資金援助の実施
ポリ塩化ビフェニル廃棄物の
適正な処置に関する特別措置法
PCB廃棄物を保管する事業所における
PCB使用製品の
使用状況の集‫ב‬結果(平成13年 7月 15日)
廃棄物の種์
使用量
使用事業所数
339
1,689 台
6,033
30,502 台
52
616 台
335
17,510 台
7
1,967,000 台
2,705
868,256 個
PCB
4
55 kg
PCBを含む油
8
3 kg
123
42,067 台
‫ژ‬圧トランス
‫ژ‬圧コンデンサ
低圧トランス
低圧コンデンサ
柱上トランス
安定器
その他の機器等
PCBを含む油については重量または体積で‫ב‬上されたもののうち、
1L = 1kg として重量に換算して集‫ב‬した。
体積で‫ב‬上された分については、
PCB廃棄物の保管状況の集‫ב‬結果
(平 成13年7月15日 )
廃棄物の種์
‫ژ‬圧トランス
‫ژ‬圧コンデンサ
低圧トランス
低圧コンデンサ
柱上トランス
安定器
PCB
保管事業所数
1,583
35,655
330
2,388
111
8,736
156
PCB を 含 む 油
479
感圧複写紙
347
ウエス
401
汚泥
106
その他の機器等
955
保管量
16,496 台
220,345 台
30,412 台
1,146,383 台
1,713,291 台
4,170,839 個
12,955 ト ン
142,261 ト ン
679 ト ン
215 ト ン
17,698 ト ン
199,873 台
PCB製品中のノンオルトコプラナーPCB含 量
コプラナー PCB含量( ?g/g)
製品名
カネクロール
300
400
500
600
アロクロール
1242
1248
1254
1260
3,3,4,4'TeCB
3,3,4,4',5PeCB
3,3,4,4',5,5'HxCB
合 ‫ڐ‬
4,300
8,000
1,700
970
18
68
28
5.3
ND
0.4
0.6
ND
4,318
8,068
1,729
975
5,100
6,200
620
250
19
52
38
3.2
ND
ND
0.5
ND
5,119
6,252
659
253
熱変成によるPCBからPCDFの生成
H.R.Buser and C.Rappe,Chemosphere,7,p.199,Pergamon
Press,1978
火災によるPCBからのポリ塩化ジベンゾフランの生成
PCB 1 gから生成した
溶剤の種์
PCBの濃度
(?g/ml)
PCBの分Ж率(%)
‫ڑ‬物油
5,000
‫ڑ‬物油
‫ڑ‬物油
ポリ塩化ジベンゾフランの量
実測量
(pg)
推定毒性等量
(pgTEQ )
82 88
7,500,000,000
375,000,000
500
87 92
4,140,000,000
207,000,000
50
88 90
3,560,000,000
178,000,000
推定毒性等量:実測量の1/20として算出
des Rosiers, P.E. et al.: PCB fires: Correlation of chlorobenzen isomers
and PCB homolog contents of PCB fluids with PCDD and PCDF contents
of soot, Chemosphere, 15, 1313-1323 (1986)
「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処置に関する特別措置法」
(2001年6月22日公布・施行)
処理責任と罰則
①保管及び処分の状況の届出
PCB廃棄物を保管している事業者は、毎年度、そのPCB廃棄物の保管及び処分の
状況に対して૲道府県知事に届出なければならない。なお、૲道府県知事は、毎
年度、事業者から提出された上記保管等の届出書について、PCB廃棄物の保管
及び処分の状況を一般に公表しなければならない。
②期間内の処分
事業者は、法律が施行された日(2001年7月15日)から15年の期間内に、PCB
廃棄物を自ら処分するか、あるいは処分を他人に委托しなければならない。なお、
環境大臣又は૲道府県知事は、事業者が上記期問内の処分に違反した場合
には、その事業者に対し、期限を定めて、PCB廃棄物の処分など必要な措置を
講ずべきことを命ずることができる。
③譲渡し及び譲り受けの制限
何人も、PCB廃乗物を‫ن‬り渡し、又は譲り受けてはならない。
④承継
事業者について相続、合併又は分割があったときは、相続人、合併後存続する
法人若しくは合併によりध立した法人又は分割によりその事業の全ಊを承継した
法人は、その事業者の地位を承継するものとされている。
⑤特別管理産業廃棄物管理責任者のध置
PCB廃案物の処理に関する業務を適正に行わせるために、事業所ごとに「廃棄物
の処理及び清掃に関する法律」に基づく「特別管理産業廃棄物管理責任者」を置
かなければならない。
PCB 廃 棄 物 の 処 理 物 に お け る 基 準 値
P C B 廃 棄 物
廃油
処 理 物 の 基 準
当 該 廃 油 に 含 ま れ るPCB の 量 が ࠟ 料 1kg に つ き
0.5 mg 以 下で あ る こ と
廃酸または廃アルカリ
当 該 廃 酸 ま た は 廃 ア ル カ リ に 含 ま れ るPCB の
量 がࠟ 料 1Lに つ き 0.03 mg以 下 で あ る こ と
廃プラスチック་または金属くず
当 該 廃 プ ラ ス チ ッ ク ་ ま た は 金 属 く ず にPCB
が付着していない、または封入されていないこと
陶磁器くず
当 該 亥 陶 磁 器 く ず にPCB ル が 付 着 し て い な い こ と
廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラ
当 該 処 理 し た も の に 含 ま れ るPCB の 量 が
スチック་、金属くず及び陶磁器
検 液1 L に つ き0.003 mg 以 下で あ る こ と
くず以外の廃棄物
PCB廃棄物処理事業
環境省により認可されたPCB廃棄物処理事業
処理完了予定時期:平成 27 年 3月
1) 北九州ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業(
2001 年 11 月 1日Դ可):
沖縄県、九州、中国、四国の17県の区域内に存在するPCB廃棄物
を適正に処理する。
2) 豊田ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業(
2002 年 10 月 24 日Դ可):
中ಊの4県の区域内に存在するPCB廃棄物を適正に処理する。
3) 東京ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業(
2002 年 11 月 8日Դ可):
関東の1૲3県の区域内に存在するPCB廃棄物を適正に処理する。
4) 大۹ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業(
2003 年 2月 19 日Դ可):
ս畿の2府4県の区域内に存在するPCB廃棄物を適正に処理する。
5) 北海道ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業(
2003 年 2月 19 日Դ可):
北海道の区域内に存在するPCB廃棄物を適正に処理する。
ダイオキシン์に関するTDIの動向
WHOによる TDI 変更の基になったダイオキシンの毒性と体内負荷量
研 究 者
グレイら(1997)
生 体 影 ՝
ラット
出生仔の精子減少
ゲールら(1997)
ラット
ゲールとスメイル 出生仔の免疫抑制
ビィック(1998)
グレイら(1997)
ラット
シャンツと
ボーマン(1989)
リアら(1993)
出生仔の生殖器奇形
サル
出生仔の神経障害
サル
子宮内膜症
最少毒性量における 左記の蓄積濃度
母体の蓄積濃度
になる推定摂取量
(pg/kg)
(pg/kg/日 )
28,000
14
25
50,000
73,000
37
42,000
21
42,000
21
TDI)
各国におけるダイオキシン์の耐容一日摂取量(
TDI (pgTEQ/kg/日 )
国名あるいはӪ制機関名
日本
4 (
Co-PCB を含む)
カナダ
WHO欧州地域事務局
10
オランダ
2b) (Co-PCB を含む)
スウェーデン
2b) (
Co-PCB を含む)
ドイツ
2b) (
Co-PCB を含む)
イギリス
2b) (
Co-PCB を含む)
イタリア
2b) (
Co-PCB を含む)
1 (Co-PCB を含む)
米国環境保‫ن‬庁
2.3a) (Co-PCB を含む)
a):実際のӪ制値である
70 pgTEQ/kg/月を一日当たりに換算した値
b):実際のӪ制値である
14 pgTEQ/kg/週を一日当たりに換算した値
EU
研 TWI
の ࢓ 品 に関 する科 学 委 員 会 による耐 容 1週 摂 取 量 (
基 になったダイオキシンの 毒 性 と体 内 負 荷 量
者
(1992)
究 (pg/kg/日 )
100,000
50
生 体 影 ՝
(1997)
(1998)
メイブリら
(pg/kg)
ラット:
80,000
40
40,000
20
・
出生仔の精子数減少
2001)
80,000
ラット:
ゲールら
・
出生仔の精子数減少
・開眼
40
最
廃棄物焼却施धにおける
臭素系ダイオキシン์の
発生実態
日本における難燃剤使用量の年次推移
難燃剤のタイプ
年間使用量(トン)
1986
1987
有機臭素系
20,000
21,980
27,610
31,250
40,650
48,700
45,900
46,500
有機リン系
8,750
8,750
8,950
9,150
9,150
9,310
9,310
9,310
有機塩素系
4,850
4,850
5,350
5,200
5,200
5,400
5,400
5,200
63,500
50,200
56,300
57,700
61,400
69,500
69,500
68,000
97,100
85,780
98,210
103,300
116,400
132,910
130,110
129,010
1999
2000
無機系
合 ‫ב‬
難燃剤のタイプ
1988
1989
1990
1991
1992
1,993
年間使用量(トン)
1995
有機臭素系
51,450
59,100
59,930
64,450
62,825
66,075
67,250
713,670
有機リン系
10,810
10,410
9,100
8,700
28,000
28,500
28,500
196,700
有機塩素系
5,200
5,200
5,260
5,260
5,200
5,200
5,200
77,970
68,000
68,000
70,000
71,100
69,000
68,000
68,500
978,700
135,460
142,710
144,290
149,510
165,025
167,775
169,450
1,967,040
無機系
総使用量
* :1986 年
1996
1997
1998
*
1994
合 ‫ב‬
2000 年の合‫( ב‬化学工業日報
1986-2000 の統‫ב‬データから抜粋 ,改 変 )
日本における主な臭素系難燃剤使用量の年次推移
種 ์
TBBPA
年間使用量(トン)
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1,993
12,000
14,000
18,000
20,000
23,000
24,500
23,000
22,000
TBBPA eppoxy oligomer
-
-
-
1,000
3,000
4,400
6,000
6,500
DecaBDE
3,000
4,000
5,000
6,000
10,000
9,800
6,300
5,800
OctaBDE
500
1,000
1,100
1,100
1,100
1,500
1,100
900
TetraBDE
1,000
600
1,000
1,000
1,000
-
-
-
HBCD
600
400
700
700
700
1,000
1,400
1,600
Tribromophenol
100
400
450
450
450
1,500
2,000
2,700
1,300
1,300
1,300
Brominated polystyrene
種 ์
-
-
-
-
-
年間使用量(トン)
*
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
合 ‫ב‬
24,000
30,000
29,000
31,000
29,500
31,000
32,300
363,300
TBBPA eppoxy oligomer
7,000
7,450
9,000
8,500
8,500
8,500
8,500
78,350
DecaBDE
5,500
4,900
4,200
4,450
4,000
3,800
2,800
79,550
OctaBDE
500
300
280
250
75
75
TBBPA
-
9,780
4,600
TetraBDE
-
-
-
-
-
-
-
HBCD
1,600
1,800
2,000
2,000
1,850
1,950
2,000
20,300
Tribromophenol
3,500
4,000
4,100
4,300
4,300
4,300
4,300
36,850
Brominated polystyrene
1,300
1,500
1,600
2,000
2,000
3,500
3,300
19,100
* :1986 年
2000 年の合‫( ב‬化学工業日報
1986-2000 の統‫ב‬データから抜粋 ,改 変 )
ダイオキシン์及びハロゲン化ダイオキシン์の化合物数
化 合 物
PCDDs)
ダイオキシン(
PCDFs)
ポリ塩化ジベンゾフラン(
化合物の数
75
135
PXDDs)
塩素化臭素化ダイオキシン(
1,700
PXDFs)
塩素化臭素化ジベンゾフラン(
3,320
モノ臭素化ポリ塩素化ダイオキシン
256
(MonoBrPCDDs)
モノ臭素化ポリ塩素化ジベンゾフラン
(MonoBrPCDFs)
512
廃棄物焼却施धの各種‫ݠ‬料中ダイオキシン์と臭素系ダイオキシン์濃度
一般廃棄物焼却施ध( 57箇 所 )
ੴ査‫ݠ‬料
ダイオキシン์ モノ臭素ポリ塩素化
ダイオキシン์
3
排ガス(ng/m )
飛 灰 (ng/g )
焼却灰(ng/g )
比 率 (%)*
臭素系ダイオキシン์
臭素化
合 ‫ב‬
ダイオキシン์
851
91.2
7.52
98.7
11.6
1328
234
0.11
234.1
17.6
33
2.4
0.71
3.11
9.4
産業廃棄物焼却施ध( 18箇 所 )
ੴ査‫ݠ‬料
比 率 (%)*
臭素系ダイオキシン์
ダイオキシン์ モノ臭素ポリ塩素化
ダイオキシン์
臭素化
合 ‫ב‬
ダイオキシン์
3
排ガス(ng/m )
511
86.5
15.3
101.8
19.9
飛 灰 (ng/g )
焼却灰(ng/g )
500
72.3
0.88
73.2
14.6
35
4.7
0.19
4.89
14.0
* :(臭素系ダイオキシン์濃度)
/(ダイオキシン์濃度)
x 100
環境‫ݠ‬料における臭素系ダイオキシン์とダイオキシン์の汚染濃度
ੴ査‫ݠ‬料
ੴ査地域 MoBPCDD/DFs
大気
(pg/m3)
降下ばいじん
(pg/m2/ 日 )
底‫ޑ‬
10
水生生物
(pg/g湿重量)
0.38
(n.d.
(n.d.
(n.d.
12
(170
0.32)
810)(400.
(n.d.
17)
22)
(0
2,600) (0
(0.37.
(6.4
2.9)
0.12)
(11
(0
0.9)
82)
24
(0
0.29
37)
94)
31
7.2
12,000) (0
9.71
8.1)
28
0.96
1927
5,100)
(33.
1.56
5.4
1246
472
1,400)(n.d.
0.028
(n.d.
6.0) (0.98.
383
75)
濃度比-1(%)濃度比-2(%)
6.8
1.4) (0.25.
139
11
PCDD/DFs
1.9
12
11
(pg/g乾燥重量)
PBDD/DFs
0.34)
16
(0
46)
(環境省の「平成14年度臭素系ダイオキシン์に関するੴ査結果について」のデータを用いて作成)
MoBPCDD/DFs:モノ臭素化ポリ塩素化ジベンゾ-パラ-ジオキシン + モノ臭素化ポリ塩素化ジベンゾフラン
PBDD/DFs:PBDDs + PBDFs
PCDD/DFs:PCDDs + PCDFs
濃度比-1:(MoBPCDD/DFs)/(PCDD/DFs)
( )内の数字は最小
最大を示す。
濃度比-2:(PBDD/DFs)/(PCDD/DFs)
廃棄物焼却施धにおける
ニトロ多環芳香族炭化水
素の発生実態
ੴ査した焼却施ध六箇所の概要
No
.
炉型式
1
バッチ式
2
バッチ式
3
機械化バッチ式
4
連続炉
5
ロータリーキルン
型
6
バッチ炉
ロータリーキルン
型
連続炉
炉内温度
(℃)
700-800
集塵装置
主な燃焼物
O2濃度
CO濃度
(%)
(ppm)
焼却能力
(ton/hr)
バグフィルタ
廃材
8.9
386
3.1
800-1000 バグフィルタ
廃材
12.1
308
2.8
17.3
5-40
4.5
7.2
3.0
3.5
12.0
236
2.8
11.6
17
2.8
900
バグフィルタ
800-1000 バグフィルタ
600-700
マルチサイクロ
ン
バグフィルタ
600-700
スクラバー
一般固形廃棄
物
一般固形廃棄
物
廃プラスチッ
ク
繊維
排水汚泥
-PAHの変異原性の比ѕ
サルモネラ菌TA98株を使用したPAH及びニトロ
nmol当たりの
化 合 物 変異株数
-S9 +S9
nmol当たりの
化 合 物 変異株数
-S9
+S9
Benzo(a)pyrene
2.3 9-Nitroanthracene
3-Methylcholanthrene
0.6 3-Nitrofluoranthene
0.5
5,439
1-Nitronaphthalene
0.5
1-Nitropyrene
2-Nitronaphthalene
0.2
1,3-Dinitropyrene
144,760
1,3-Dinitronaphthalene
0.9
1,6-Dinitropyrene
183,570
1,5-Dinitronaphthalene
3.3
1,8-Dinitropyrene
254,000
1,8-Dinitronaphthalene
0
2,7-Dinitro-9-fluorenone
1,459
2,4,7-Trinitro-9-fluorenone
2,125
453
7-Nitrobenzo(a)anthracene
0.3
6-Nitrochrysene
269
1800
ニトロ-PAH実測濃度 (µg/m3N)
1.60
(286000)
1600
1260
1400
1.6
1.4
1200
1.2
1000
1.0
(311000)
800
(1490)
600
400
200
(73.8)
(907)
0.29
529
0.200
118
0.4
189
0.2
0.021
0
2
0.6
(9000)
297
263
1
0.8
3
4
0.0017
5
0.0044
0
6
廃棄物焼却施धから発生するダイオキシン及びニトロ-PAHの実測濃度
( ) : ダイオキシン濃度に対するニトロ-PAH濃度
の比
( Nitro-PAHs / Dioxins )
ダイオキシン実測濃度 (µg/m3N)
1.8
焼却炉Ж体作業等にマッチした
ダイオキシン์の分析法
大૲市ごみ焼却場17ヶ所における煙ガス中
ダイオキシン์の平均濃度(Miyataら,1994)
化合物
濃度
構成比
3
(pgTEQ/m )
(%)
PCDF
PCDD
Co-PCB
合‫ב‬
20.8
9.91
1.46
32.17
64.7
30.8
4.5
100.0
TEQ 濃 度 に 占 め る 各 同 族 体 の 割 合
小 型 焼 却 炉 9箇 所 に お け る 排 ガ ス 中 ダ イ オ キ シ ン ์ の 総
同族体組成比( %)
化 合 物
1
2
8
9
14.3
16.0
8.9
6.5
10.1
7.5
8.4
16.5
23.4
12.4
2,3,7,8-PeCDD
8.7
12.0
10.3
12.9
11.4
9.8
8.3
10.7
9.0
10.3
2,3,7,8-HxCDDs
0.0
1.9
5.4
6.2
3.1
0.0
3.6
3.2
0.0
2.6
2,3,7,8-HpCDD
1.3
0.1
0.7
0.5
0.1
0.6
0.4
0.2
0.2
0.5
OCDD
0.2
0.1
0.1
0.0
0.0
0.1
0.0
0.0
0.0
0.1
2,3,7,8-TCDF
14.3
11.8
10.8
4.0
9.4
11.3
10.7
13.4
22.2
12.0
2,3,7,8-PeCDFs
44.7
44.2
42.6
41.2
47.3
52.5
51.4
45.8
38.0
45.3
2,3,7,8-HxCDFs
15.3
13.4
20.0
26.8
18.0
17.0
16.3
9.9
6.9
16.0
2,3,7,8-HpCDFs
1.2
0.4
1.2
1.8
0.6
1.1
0.9
0.4
0.2
0.9
OCDF
0.0
0.0
0.1
0.1
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
2,3,7,8-TCDD
total
3
4
5
6
7
平均
環境省環境管理局
生物検定法によるダイオキシン་
簡易測定検討会
委員会ध置の背景:
現行のダイオキシン์の測定に係る各種公定法は、異性
体の1つ1つを測定する੶微量かつ‫ژ‬度な分析法であり、
‫ژ‬額で、分析に時間がかかることなどから、簡易な測定方
法の開発・適用が求められている。
最ս、民間企業等において、種々の簡易測定法の開発が
進められており、一ಊにおいて、事業化され、事業者の自
主的な測定等に活用されてきている。
特に、バイオテクノロジー等を活用した生物検定法(バ
イオアッセイ法)は、費用、分析時間等の観点から、有望
な簡易測定法として注目されている。
環境省では、これらの簡易測定法について技術的検証
を行うため、環境管理局੹の私的諮問機関として専඗
家からなる「ダイオキシン์簡易測定法検討会」をध
置し、排出ガス、ばいじん及び燃え殻に係る簡易測定
法の適用可能性について検討を行う。
今年度末を目途に、検討結果を取りまとめる。
検討に当たり、特に様々な手法が開発されている生
物検定法については、民間企業等における測定法開発
を促すため、測定法を公募する。
検討の結果、技術的に妥当な簡易測定法については、
公定法を補完する方法として位置付けていく予定。
報告例が多いバイオアッセイ
1) レポータージーンアッセイ法
CALUX Assay:ゼノバイオティック・ディテクショ
ン・
システム・インターナショナル社(XDS社)
P450HRGSアッセイ:米国コロンビア・アナリテ
イカル・
サービス社(CAS社)
2) ERODアッセイ法
3) イムノアッセイ法
エコ・アッセイRダイオキシン:大塚製薬株式会社
イムノエコDXN:コスモ石油株式会社
4) Ahレセプターアッセイ法
CALUX Assay
受注検査:(株)日吉
CALUXアッセイの原理と操作
CALUXアッセイの精度
P450HRGSアッセイ
米国EPAで採用
P450HRGSアッセイの結果
ERODアッセイ法
7-Ethoxyresorufin
7-Ethoxyresorfin
0-deethy1ase(EROD)
Resorufin
(測定:励ӭ波੹550 nm、蛍光波੹585 nm)
イムノエコDXN
イムノエコDXN
コスモ石油株式会社
コスモ石油株式会社
エコ・アッセイダシオキシンの
測定法
イムノエコDXNの測定原理
各種媒体における公定法とイムノエコDXNのとの相関
R
イムノエコDXN
エコ・アッセイ ダイオキシン
コスモ石油株式会社
大塚製薬株式会社
TM
Ahイムノアッセイ
イムノエコDXN
コスモ石油株式会社
(株)クボタ
Fly UP