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2013 - in
企業理念
独自の技術を核として
新たな価値を創造し、
人と社会に求められる
企業であり続ける
東洋ゴムグループは自動車タイヤ、工業用ゴム、ウレタン製品、自動
車用防振ゴムなどの製造・販売を主要事業としています。
1945 年の設立以来、私たちは常に新しい技術と製品で独自の市場
を開拓し続けてきました。現在では、100 を超える国や地域で、多様
化するニーズを的確に捉えた商品、サービスを提供しています。
これからも従業員一人ひとりが最高のパフォーマンスを追求し、技
術力・品質力・営業力を高めることによって、社会に求められる企業
であり続けます。
driven to perfo
Contents
02 At a Glance
04 社長メッセージ
06 特集:「中計 14」― GO BEYOND
12 事業別概況
13タイヤ事業
16ダイバーテック事業
18 ESG 情報
18コーポレート・ガバナンス
20 環境・社会貢献活動
22 連結財務諸表
28 国内事業所/関連会社
29 会社概要/投資家情報
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
当社の事業概要について、より詳しくは
当社コーポレートサイトおよび会社案内をご参照ください。
コーポレートサイト
会社案内
将来見通しに関する注意事項
本レポートに記載されている当社の業績見通し、計画、戦略等のうち、歴史的事実
でないものは、将来の業績に関係する見通しであります。これらは 2014 年 3 月 28
日時点で入手可能な情報に基づき当社の経営者が判断したものであり、リスクや
不確実性を含んでいます。したがいまして、これらの業績見通しのみに依拠して投
資判断を下すことはお控えいただきますようお願いいたします。
in Productions
材料設計基盤技術「 Nano Balance Technology 」
ゴム材料開発を分子レベル(ナノレベル)で制御する当社独自の材料設計基盤技術
「 Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)
」
。この技術を採用して開
発された低燃費タイヤ「 NANOENERGY 0(ナノエナジー・ゼロ)
」は、国内タイヤラ
べリング制度 * が定める転がり抵抗係数およびウェットグリップ性能の両基準において
最上位等級を達成しています。高い環境性能を実現した「 NANOENERGY 」とそれを
支えるタイヤ技術基盤である「 Nano Balance Technology 」のさらなる進化に挑戦
し、次代に求められるタイヤの技術革新を続けていきます。
* 一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が業界自主基準として策定した表示方法(ラベリング)に関す
る制度。転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の両性能ともにある一定値を満たすタイヤを「低燃費タイヤ」
として定義づけるとともに、消費者に対し適切な情報提供を行うことを目的としている。
in Operations
rm
タイヤ製造工法「 A.T.O.M. 」
当社独自のタイヤ製造工法「A.T.O.M.(Advanced Tire Operation Module )」。高
品質、省スペース、多品種少量生産、自動化を特長とした次世代型生産システムで
す。重厚長大という、タイヤ生産工場の既成概念を変えました。このシステムの導入
により、生産計画の変更に対して柔軟に対応することが可能となります。現在、日本、
米国、中国、マレーシアの世界 4 カ所の工場で導入されています。今後、自前で設立
する新工場には常にこの「 A.T.O.M. 」の要素技術を移植する方針です。これにより、
高性能・高品質なタイヤを安定的に世界へ供給していきます。
in Global Markets
「 AC ミラン」プレミアムスポンサー
当社は2014 年から世界的に絶大な人気を誇るサッカー名門クラブチーム
「 ACミラン」
のプレミアムスポンサーになり、グローバル・ブランディングの有力コンテンツとして
活用に乗り出しました。今後、当社ブランドステートメント driven to perform を重ね合
わせながら、TOYO TIRES のブランド・プレステージをグローバルに高めていきます。
「 NITTO 」ブランドタイヤ
個性的で圧倒的な存在感を放つ、独特なトレッドパターン(タイヤ表面の溝紋様)が
特長の「 NITTO 」ブランドタイヤは、ラグジュアリースポーツカーや SUV 向け大口径
タイヤで熱狂的な人気を誇っています。同ブランドの Facebook ページは、グロー
バルにファン数 800 万人 * を超えており、今後もデジタルメディアを有効活用しなが
ら、顧客に支持される独創的なブランドとしてその地位を高めていきます。
* 2014 年 7 月 14 日現在当社調べ。タイヤブランドとしてはグローバルトップ、自動車産業全体でも第 8 位に
位置する。
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
At a Glance
事業別売上高構成比
地域別売上高構成比
ダイバーテック
その他
21.7%
日本
17.6%
44.8%
2013 年
12 月期
2013 年
12 月期
タイヤ
北米
78.2%
37.6%
グローバル供給体制 タイヤ供給量(新ゴム量)
アジア
日本
14.0%
65.0%
北米
日本
アジア
2013 年
12 月期
45 千トン
214 千トン
29 千トン 140 千トン
北米
21.0%
市場データ
ドバイ原油、国産ナフサ価格推移
天然ゴム TSR#20 価格推移(SICOM)
US$ / bbl
千円/ kl
USC / kg
160
120
600
120
90
450
80
60
300
40
30
150
0
0
0
’09/4
’10/3
’11/3
’12/3
’12/12
’13/12
ドバイ原油 国産ナフサ
出所:ドバイ原油…東京現物 FOB 価格 国産ナフサ…財務省貿易統計
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
’09/4
’10/3
’11/3
’12/3
’12/12
出所:Singapore Commodity Exchange Limited (SICOM)
’13/12
売上高/海外売上高比率
営業利益/営業利益率
億円/ %
当期純利益/当期純利益率
億円/ %
3,702
4,000
億円/ %
372
12
160
300
9
120
200
6
80
80
400
3,000
60
2,000
40
8
10.1
61.7
115
6
4
3.1
1,000
0
’10/3 ’11/3
’12/3 ’12/12 ’13/12
20
100
0
0
’10/3 ’11/3
売上高 海外売上高比率
’12/3 ’12/12 ’13/12
3
40
0
0
営業利益 営業利益率
総資産
億円/ %
4,800
1,600
4,333
’10/3 ’11/3
’12/3 ’12/12 ’13/12
0
当期純利益 当期純利益率
純資産/自己資本比率
億円
2
総資産営業利益率( ROA )/
自己資本当期純利益率( ROE )
%
1,415
40
16
30
12
31.8
1,200
3,600
9.6
9.5
2,400
800
20
8
1,200
400
10
4
0
0
0
’10/3 ’11/3
’12/3 ’12/12 ’13/12
0
’10/3 ’11/3
’12/3 ’12/12 ’13/12
純資産 自己資本比率
’10/3 ’11/3
’12/3 ’12/12 ’13/12
総資産営業利益率( ROA ) 自己資本当期純利益率( ROE )
1 株当たり当期純利益
1 株当たり配当金
円
円
60
12
当社の財務情報について、
12
より詳しくはファクトブック
をご参照ください。
45.7
45
9
30
6
15
3
0
’10/3 ’11/3
’12/3 ’12/12 ’13/12
0
ファクトブック
’10/3 ’11/3
’12/3 ’12/12 ’13/12
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
社長メッセージ
立ち止まら
GO BEYON
04
「中計 11 」の経営目標を前倒しで達成
「 GO BEYOND ∼いまを超えていく∼」、この言葉をスローガンに
掲げ、中期経営計画「中計 14 」を 2014 年 6 月に発表しました。
2020 年におけるありたい 姿としての 長 期 経 営ビジョン「ビジョン
20」、そして、2015 年までの 5 カ年を展望した中期経営計画「中計 11」
を発表したのは、いまから 3 年前のことでした。つまり、
「中計 11」の最
終年度を待たずに、新たに中期経営計画をスタートしたことになります。
その契機となったのが、2013 年 12 月期の決算内容でした。売上高
営業利益 372億円と、
いずれも過去最高を更新し、
「中計 11」
3,702億円、
の経営目標である営業利益、営業利益率を 2 カ年前倒しで達成しました。
さらに、
2014 年 12 月期には、売上高についても達成を見込んでいます。
近年、新興国の高度成長に陰りが見え始めた一方、北米景気が強く
浮上してくるなど、世界経済に大きな「潮目」の変化が起こっています。
そのような中、
当社は「中計 11」に基づき、
タイヤ供給能力の増強をは
じめとした施策を着実に遂行してきましたが、北米市場において大口径
タイヤで強みを有する当社独自のポートフォリオが市場環境にフィット
してきたことにより、業績を大きく伸長させることができました。
円高の是正や原材料価格の安定推移といった外部環境の良化を追
い風にできたことはもちろんですが、情勢変化に応じて商品ミックス・
2014
2015
2016
中計 14 (2014 年 12 月期∼ 2016 年 12 月期)
2018 年まで見据えた事業方針
スローガン
GO BEYOND ∼いまを超えていく∼
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
2017
ず、
いまを超えていく
ND
市場ミックスの改善を行うなど、独自のポートフォリオの強みを活か
し、戦略的にリソースを活用したことが「中計 11 」の経営目標を前倒
しで達成することにつながったと考えています。
中期的な成長シナリオを描き、さらに高いステージに挑戦
このたび達成した利益水準は、これまでの水準を大きく上回るものと
なりました。企業としてのステージが変わったのだと認識しています。
このような中で、今後予想される世界経済の動向を前提に、将来にわた
現状に満足せず、
立ち止まらずに、
さらに高いステージへ
挑戦していきます。
る中期的な成長シナリオを新たに描く必要があると判断し、
「中計 14 」
の策定に至りました。これは、私たちが現状に満足せず、立ち止まらず
に、
さらに高いステージへ挑戦していくという
「意志表明」でもあります。
描いた成長シナリオを確実に遂行し、全社員が「 GO BEYOND 」の
スローガンのもと、一丸となっていまを超え、グローバルに存在感の
光るユニークな企業を目指してまいります。株主・投資家をはじめとし
たステークホルダーの皆さまには、当社事業へのご理解とご支援を賜
りますよう、よろしくお願い申しあげます。
2014 年 8 月
代表取締役社長
2018
2019
2020
2021
2022
2023
ビジョン 20
2020 年の当社のありたい姿
□
顧客視点をベースに独自技術・マーケティング戦略を持つ存在感ある企業
□
CSR をひとりひとりが実践する社会から信頼される企業
□
柔軟な発想とチャレンジ精神に富んだ活気あふれる企業
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
2024
特集:中計 14
GO BEYOND ∼いまを超えていく∼
現在は過去の積み重ねの上にあります。当社はこれまでも中期的な視野に立って、さまざまな戦略と投資を実施しながら、
成長を展望してきました。そして、いまから次なる新たな目標へと突き進んでいきます。
(株)ブリヂストンと業務・資本提携合意
スペインにイベリア駐在員事務所を開設
米国に自動車タイヤの販売会社
イタリアの自動車タイヤの販売会社
(現、Toyo Tire Italia S.p.A. )を
子会社化
「 Toyo Tire North America OE Sales LLC 」
を設立
ロシア(モスクワ)に自動車タイヤの販売会社
「 TOYO TIRE RUS LLC 」を設立
中国に自動車タイヤの生産子会社
「東洋輪胎張家港有限公司」を設立
マレーシアの自動車タイヤの
製造・販売会社「 Silverstone Berhad 」
の株式取得(子会社化)
イギリスに自動車タイヤの販売会社
「 Toyo Tyre (UK) Ltd. 」を設立
自動車タイヤ販売会社 10 社を統合し、
「(株)トーヨータイヤジャパン」を設立
オランダに自動車タイヤの販売会社
「 Toyo Tire Benelux B.V. 」を設立
化工品販売会社 2 社を統合し、
「東洋ゴム化工品販売(株)」を設立
カナダに自動車タイヤの販売会社
急激な経営環境の
変化に対応するために
「中期 08 」を見直し
「 Nitto Tire Canada Inc. 」を設立
3,572
3,284
3,204
3,206
3,002
4.4
4.1
3.7
1,894
2.9
1,779
海外売上高(億円) 4.0
1,816
3.0
1,589
1,512
1,517
1,317
売上高(億円) 2,941
2,877
営業利益率( % )
–0.9
06/3
07/3
’08/3
09/3
10/3
11/3
中計 05
中計 08
中計 11
GLOBAL CHALLENGE
Global Growth
Charge our Dreams
基本戦略
基本戦略
基本戦略
□
グローバル成長による企業価値の拡大
□
12/3
グローバル成長戦略の加速化による
□
成長市場、戦略事業への経営資源集中
企業価値の向上
□
収益力向上のためのビジネスモデル構築
経営資源の集中
□
徹底的なコア事業への経営資源の集中
□
独自技術による新需要の創出
□
事業構造改革の推進
□
ビジネスモデル変革による
□
継続的な企業革新の取り組み
□
ビジネスと利益を創出する差別化技術、
□
成長と収益が見込めるコア事業への
基盤技術の開発
構造改革の推進
□
独自性を発揮できる差別化技術への
挑戦
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
マレーシアに自動車タイヤの製造・販売会社
「 Toyo Tyre Manufacturing (Malaysia) Sdn Bhd
(現、Toyo Tyre Malaysia Sdn Bhd )」を設立
中国の自動車タイヤの製造・販売会社「山東銀石濾河橡
輪胎有限公司」の持分を取得(子会社化)
中国に鉄道車両用部品製造・販売のための合弁会社
「無錫東洋美峰橡
制品制造有限公司」を設立
タイに、O.A. 機器向け部品であるクリーニングブレード
を製造・販売する新会社「 Toyo Rubber Chemical
Products (Thailand) Limited 」を設立
ダイバーテック事業化工品部門を集約し、
「東洋ゴム化工品(株)」を設立
タイに自動車タイヤの販売会社
6,000
「 Toyo Tire (Thailand) Co., Ltd. 」を設立
11.1
10.0 超
10.1
4,700
3,702
2,911
5.4
2,286
1,807
創立 70 周年、
本社移転
12/12
13/12
中計 14
14/12
15/12
16/12
20/12
GO BEYOND
事業方針
経営目標
タイヤ事業
営業利益率 10 %超を確保し、
■
■
■
当社の強みであるSUV / CUV 市場で確固たるブランドポジションを確立する
差別化技術の具現化により、
トップクラスの商品戦闘力を実現する
トラック・バス用タイヤの商品開発力を強化
ダイバーテック事業
■
ビジネスユニットによる事業経営の推進と成長のための収益構造の構築
■
優位性かつ特長ある事業の強化と国内における強固な基盤づくり
■
コスト競争力向上と成長基盤の拡大をめざした海外市場への戦略的な展開
さらなる事業拡大をめざす
4,700 億円
営業利益
520 億円
営業利益率
11.1 %
ROA
10.0 % 以上
投資額 1,300 億円( 3カ年)
売上高
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
特集:「中計 14 」― GO BEYOND
このセクションでは、2014 年 6 月に発表した新中期経営計画「中計 14 」について、
代表取締役社長の信木 明がご説明します。
新たな成長ステージへ
経営目標をすべて達成する見込みであり、
「中計 11 」における取り組みは、総じて評価できるものと認識しています。
「中計 11 」では、売上高 4,000 億円、営業利益 300 億円と
「中計 11 」では、下記の事業戦略のもと、タイヤ供給基盤
いう経営目標を掲げました。この数値は、過去最高の売上高
の拡充や強みのある製品群の投入に努めるなど、各種施策
が 3,572 億円( 2008 年 3 月期)、営業利益が 154 億円( 2002
を着実に遂行してきました。
「積極果敢な事業展開」、
「現場
年 3 月期)という中で設定したものであり、決して容易に達成
力の向上」が確実に成果を出し始めており、
「中計 11 」にお
できるものではありませんでした。
ける取り組みは、総じて評価できるものと認識しています。
しかしながら、営業利益は 2カ年前倒しで達成し、営業利益
率は「ビジョン 20 」に掲げる10% を捉えました。売上高につ
いては、2014 年 12 月期には 4,000 億円を超える見込みで
す。当社はこれまで、需要の拡大ペースに対して供給体制拡
大のペースが遅れたことや、事業の選択と集中を進めてき
たことなどにより、長期にわたり 3,000 億円台の規模を抜け
きることができませんでした。ようやく「新たな成長ステー
ジ」に踏み出すことができると考えています。
「中計 11 」の総括
タイヤ事業
ダイバーテック事業
事業戦略
事業戦略
■
最適供給体制の構築
■
自動車部品事業の拡大
■
独自ブランド戦略の確立
■
ウレタン事業のアジア展開
■
市場・顧客戦略の刷新
■
鉄道車両部品事業の海外展開
■
世界最高の環境配慮技術の具現化
■
世界最高の環境配慮技術の具現化
主要アクション
■
中国、マレーシアで新工場を稼働( A.T.O.M. 継続進化)
■
米国工場の第 3 期増強を完了し、新たに第 4 期増強に着手
■
主要アクション
■
海外事業基盤づくりに着手
(製造・販売拠点の設立:中国、タイ、メキシコ)
TOYO TIRES/NITTO の 2トップブランドの展開を強化
■
タイで O.A. 機器用機能部品の生産を開始
■
アセアン・ロシア・東欧市場の開拓(販売会社設立など)
■
鉄道車両用部品の中国合弁会社を設立
■
北米で SUV/CUV/ ピックアップトラック向けタイヤを重点増販
■
住宅用硬質ウレタンフォーム断熱材「アイタス」を上市
■
新設計基盤技術「 Nano Balance Technology 」を確立
■
低 GWP 発泡剤を使用した断熱用ウレタン原液を上市
■
低燃費フラッグシップタイヤ「 NANOENERGY 」シリーズを日欧
市場に上市
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
より高い目標に挑む
自分たちの立ち位置を見定め、検証を重ねた結果、
3 カ年の中期経営計画を新たに策定し、より高い目標に挑んでいくという結論に至りました。
当社は、社是、企業理念、ブランドステートメントを理念
あるべき姿を見据えた上で、3 年後の 2016 年に到達すべき
体系としています。これは「企業存続のための根幹」であり
具体的目標を掲げました。
ます。一方、中期経営計画、長期経営ビジョンは、
「企業成長
最 終 年 度である 2016 年 12 月期の 経 営目標は、売 上 高
のための針路」であり、企業の立ち位置、ステージによって
4,700 億円、営業利益 520 億円、営業利益率 11.1% 、そして
変えていかなければなりません。ステージが変わった以上、
ROA(総資産営業利益率)10% 以上とし、営業利益率 10%
その「針路」を変えなければ、株主や投資家をはじめとした
超を確 保しつつ、さらなる事 業 拡 大をめざしていきます。
ステークホルダーに対しても通用しないと考えています。
また、高まった利益水準を背景に、
「中計 14 」期間中には、
「中計 11 」は、まだ折り返し地点を迎えたところではあり
合計 1,300 億円の設備投資を計画しています。これは、累計
ますが、経営目標の達成が視野に入り、利益水準が大幅に高
3 カ年での投資額としては過去最高の規模となります。当社
まった中で、もう一度、自分たちの立ち位置を見定め、新た
は成長ステージの入口に立っており、業容拡大のため、引き
な成長シナリオを描く必要があると判断しました。
続き必要な成長投資を行っていきます。
検証を重ねた結果、3 カ年の中期経営計画を新たに策定
し、
より高い目標に挑んでいくという結論に至りました。新中
期経営計画「中計 14 」では、2014 年を起点とし、2018 年に
新中期経営計画「中計 14 」の位置づけ
長期経営ビジョン
ビジョン 20
中期経営計画
中計 14
企業成長のための指針
ブランドステートメント
企業存続のための根幹
企業理念
社是
driven to perform
最高のパフォーマンスを追求する
独自の技術を核として新たな価値を創造し、
人と社会に求められる企業であり続ける
昨日より今日はより良くより安く、
需要者の為に各自の職場で最善を
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
特集:「中計 14 」― GO BEYOND
方向性を明らかにする
私が「中計 14 」で明らかにしたかったのは、方向性でした。
タイヤ事業では、当社独自のポートフォリオの展開をさらに推し進めていくことが、成長シナリオとなります。
私が「中計 14 」で明らかにしたかったのは、
方向性でした。
「供給戦略」
「技術戦略」という5 つの戦略を柱に、当社固有
つまり、
「私たちがどこに向かおうとしているのか」ということ
の強みをさらに強固にすることにより、グローバルに企業間
です。そこが定まれば、達成すべき数値目標や取り組むべき
競争が激化する中で、独創性を特長とする「独自の存在感」
課題というのは、シナリオを描く中で自ずと見えてきます。
を確かなものにしていきます。
タイヤ事業では、2018 年までを見据えた事業方針として
また、ダイバーテック事業では、
「ビジネスユニットによる
「 当 社 の 強 みである SUV / CUV 市 場で確 固たるブランド
事業経営の推進と成長のための収益基盤の構築」
「優位性
ポジションを確立する」
「差別化技術の具現化により、トップ
かつ特長ある事業の強化と国内における強固な基盤づくり」
クラスの商品戦闘力を実現する」
「トラック・バス用タイヤの
「コスト競争力向上と成長基盤の拡大をめざした海外市場
商品開発力を強化」を掲げました。
への戦略的な展開」を事業方針としました。
「中計 11 」における当社の躍進を牽引したのは、北米市
ダイバーテック事業で展開する製品群は、市場環境や経済
場を中心とした SUV / CUV 用をはじめとした大口径タイヤ
動向の変化に影響を受けやすいため、
「コスト競争力を高める
でした。北米の景気回復などの外部環境の追い風を受けな
取り組み」と「独自優位性を高める展開拡大」を両輪で進めて
がらも、これまで当社が地道に作り上げてきた商品ミック
いく必要があります。自動車メーカーのモジュール化やグロー
ス、市場ミックスがその変化にフィットしてきたことが、急成
バル化への対応を積極的に進めるとともに、
いまあるリソース
長の大きな要因であると考えています。
活用の最適化に努めることで、収益基盤を確固たるものにし
そういう収益構造を持っているということが当社の強み
ていきます。また、
基盤技術である「ゴム材料」
「ウレタン材料」
であり、今回お示しした事業方針のもと、このポートフォリオ
を核に、新事業の創出にも取り組んでいく考えです。
の展開をさらに推し進めていくことが、タイヤ事業の成長シ
タイヤ事業およびダイバーテック事業の事業戦略について、
P14,16
より詳しくは、P14 および P16 をご参照ください。
ナリオとなります。
「商品戦略」
「市場戦略」
「ブランド戦略」
タイヤ事業̶供給戦略
GO BEYOND
グローバル供給能力のいまを超えていく
当社は「中計 11」において、日本・米国・アジ
「中計 14」では、タイヤ供給量(新ゴム量)
アを戦略的重要 3 市場と位置づけ、これらをカ
を 2013 年実績の 214 千トンから、約 25% 増と
バーする生産供給体制の拡充に取り組みまし
なる270 千トンまで拡大する計画です。特に北
た。中国、マレーシアでは新工場を稼働し、米
米での供給能力を増強し、海外生産比率を約
国工場では第 3 期生産能力増強を行いました。
50% にまで引き上げていきます。さらに、各工
また、北米の景気回復や当社の商品優位性に
場の役割を、供給していく市場での商品需要
伴って増加する需要へ対応するため、すでに米
ミックスに合わせて明確化していくことで、効
国工場の第 4 期増強にも着手しています。これ
果的かつ効率的なオペレーションにつなげる
により、2010 年に 10% であった海外生産比率
とともに、新生産拠点の設置も検討していき
は、2013 年には 35% まで拡大しました。
ます。
The Supply Capacity
タイヤ供給量(新ゴム量)
千トン
270
280
210
19%
14%
21%
21%
65%
60%
30%
140
50%
70
0
’13/12
日本 東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
20%
214
’14/12
北米 ’15/12
’16/12
アジア 意識を変えていく
サバイバルのための守りの事業運営から、サステナブルのための攻めの事業運営へと変えていきます。
社員の意識から変えていくことで、さらに上のステージをめざします。
「中計 14 」の策定は、私たちがさらに高いステージへ挑
す。これは競争の前提条件であり、
「中計 14 」では、コーポ
戦していくという「意志表明」であるとともに、全社員に対す
レート機能の基本方針に「持続的成長と発展を担う ESG の
るメッセージでもありました。
強化充実」を掲げ、その重要性を改めて強調しました。
「中計 11 」を経て、当社の立つステージは大きく変わりま
当社は、名実ともにさらに上のステージに立つために、
した。100 億円台だった営業利益が 300 億円台となり、さら
「中計 14 」のもと、サバイバルからサステナブルへの意識
に「中計 14 」では 500 億円台を狙うところまできています。
改革を果たし、経営目標を達成していきます。そして、いま
財務基盤が強化されたことを受け、サバイバル(生き残り)
を超えて、さらに超えて、常にその先のステージをめざして
のための守りの事業運営から、サステナブル(持続的成長)
まいります。
のための攻めの事業運営へと変えていきます。
当社商品に対する需要は非常に高い中、これまではサバ
イバルの必然性から、さまざまな面で機会損失が多くあっ
たのは事実です。その機会をつかむためには、会社として
成長のための先行投資を行う必要があるのはもちろんです
が、社員の意識もサバイバルからサステナブルへ変えてい
かなくてはなりません。いまを乗り切る力だけではなく、先
を読む力がなければ、チャンスを逃すことになります。
しかし、ここまで一気に駆け上がってきたために、数値が
先行し、そこに社員の意識が追いついていませんでした。
そのような中で、
「中計 11 」の途中での新たな中期経営計
画の策定、そして「 GO BEYOND 」のスローガンにより、
「現
状に満足せず、常に高いレベルをめざして企業力を磨く」と
いう強い意志、つまり、
「本気度」を社外および社内に示すこ
とで、社員の意識を変えていく狙いもありました。
また、リスクに対する感性を高めることも重要です。これ
まで積み上げてきたものが、一つのリスクで大きく損なわ
れる事態に陥ってしまうことを常に意識しなければなりま
せん。サステナブルを実現するには、安全とコンプライアン
スを一人ひとりが意識的に確かなものにする必要がありま
「中計 14 」について、より詳しくは
当社コーポレートサイトの「 IR 情報」
をご参照ください。
コーポレートサイト「 IR 情報」
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
事業別概況
売上高構成比
21.7%
売上高構成比
78.2%
営業利益構成比
売上高
3,702 億円
90.7%
営業利益構成比
9.3%
営業利益
372 億円
タイヤ事業
ダイバーテック事業
主要製品
主要製品
■
■
■
乗用車用タイヤ
トラック・バス用タイヤ 建設車両用タイヤ
事業概要
「 TOYO TIRES 」と「 NITTO 」の 2ブランドを中核に位置づけ、
そ れ ぞ れ の 特 色 を 活 かし た 事 業 展 開 を 行って い ま す。
「 TOYO TIRES 」は、SUV 用タイヤ「 OPEN COUNTRY(オー
プンカントリー)」、ミニバン専用タイヤ「 TRANPATH(トラン
パス)」、低燃費タイヤ「 NANOENERGY(ナノエナジー)」を
中心に、技術をベースとした信頼のブランドとして世界で展
開しています。一方、
「 NITTO 」は、ラグジュアリースポーツ
■
防振ゴム
■
空気バネ
■
建築免震ゴム
■
道路資材
■
断熱材
■
OA 機器部品
事業概要
タイヤメーカーとして培ってきたゴム・ウレタン関連技術や振
動制御技術を活かして、さまざまな産業分野で幅広い商品
を展開しています。特に、自動車用防振ゴム製品、鉄道車両
用空気バネは、世界の自動車・鉄道関連メーカーへの豊富な
供給実績を有しており、安全性・快適性において高い信頼を
獲得しています。
カーや SUV などのピックアップトラック向けの大口径タイヤ
「 GRAPPLER(グラップラー)」シリーズなどを中心に、デザ
イン性と創造性を融合したブランドとして北米を軸に展開し
ています。
フレキシブル・カップリング
免震積層ゴム
液体封入式
エンジンマウント
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
半導体研磨装置用パッド
タイヤ事業
2013 年度の概況 *
売上高 2,897億円 15.2%UP
営業利益 338億円 152.1%UP
* 前期比は同期間ベースで算出しています。
新車用タイヤ
エコカー補助金制度が終了した影響などにより、
国内自動車生産台数は前年度を
下回りました。そのため、新車用タイヤの販売量については低調に推移しましたが、
高付加価値商品の拡販を推進したことなどにより、売上高は順調に推移しました。
国内市販用タイヤ
低燃費タイヤ「 NANOENERGY 3(ナノエナジー・スリー)」のサイズライン
ナップを拡充するなど、乗用車用タイヤの拡販を推進したことに加え、景気の回
復に伴いトラック・バス用タイヤの販売が好調であったことなどにより、販売量は
順調に推移しました。しかし、商品ミックスの悪化などの影響もあり売上高は前期
並みとなりました。
海外市販用タイヤ
海外市場全体では、販売量・売上高ともに順調に推移しました。各市場における
2013 年度の販売動向は以下の通りです。
売上高
億円
3,000
北米市場
景気の回復に伴い、高付加価値商品である SUV 用タイヤ「 OPEN COUNTRY
A/TⅡ(オープンカントリー エーティーツー)」や NITTO ブランドのピックアップト
ラック用タイヤ「 GRAPPLER(グラップラー)」シリーズの販売が好調に推移しま
2,000
1,000
した。さらに、CUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)用タイヤ「 NT421Q
0
’10/3
’11/3
’12/3
’12/12* ’13/12
(エヌティーヨンニーイチキュー)」を発売したことなどにより、販売量・売上高とも
に順調に推移しました。
欧州市場
営業利益/営業利益率
億円/ %
360
12
240
8
120
4
景気低迷の影響もありましたが、新規顧客開拓の強化を図ったことや、欧州
グレーディングに対応した新商品「 PROXES CF2(プロクセス シーエフツー)」、
「 NANOENERGY 3 」、氷雪路性能を向上させたスタッドレスタイヤ「 OBSERVE
G3-ICE(オブザーブ ジースリーアイス)」の拡販を行ったことにより、販売量・売
上高ともに順調に推移しました。
東南アジア市場
当社が生産拠点を有するマレーシア市場において順調に販売を伸ばしたこと
などにより、東南アジア市場全体の販売量・売上高ともに順調に推移しました。
0
’10/3
営業利益 ’11/3
’12/3
’12/12* ’13/12
0
営業利益率
* 2012 年 12 月期は決算期変更のため、9 カ月決算と
なっています。
注:金額には事業間の取引を含んでいます。
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
事業別概況
タイヤ事業
「中計 14」事業戦略
事業方針
■
代表取締役
専務執行役員
タイヤ事業本部長
山本 卓司
■
差別化技術の具現化により、トップクラスの商
品戦闘力を実現する
■
グローバル販売本数に占める SUV /
CUV / ピックアップトラック用タイヤの比率
当社の強みである SUV / CUV 市場で確固た
るブランドポジションを確立する
トラック・バス用タイヤの商品開発力を強化
2016 年度目標
3,800 億円
営業利益
460 億円
営業利益率 12.1%
売上高
商品戦略
乗用車用タイヤでは、SUV / CUV / ピックアップトラック用商品カテゴリの積極
増販を図り、
2016 年度にはグローバル販売本数に占める構成比率を40%( 2013 年
度は32% )
に高めていきます。北米を中心に展開するこれらの商品カテゴリは、
性能
’16/12
計画
40%
’13/12
32%
や品質、デザインにおける独創性が高く評価されています。競争優位性のある商品
群を積極かつ果敢に増販することで、グローバル市場で強固な存在感を確立する
その他
とともに、商品ミックスを最適化し、収益基盤の一段の強化につなげていきます。
45% 増
販売本数:
また、
トラック・バス用タイヤでは、商品開発力の一層の強化に取り組みます。ト
ラック・バスは、主に産業用途で利用されることから、低燃費かつ長寿命といった要
請に高いレベルで応えることが求められます。当社は、そのような要請を満たす商
品をこれまでも開発してきましたが、商品開発スピードにおいて課題を残していま
市場別タイヤ販売額の推移
した。
「中計 14 」
では、
当社独自の材料設計基盤技術「 Nano Balance Technology
(ナノバランステクノロジー)
」などを用いて、高性能・高品質な商品の開発力を強化
46%
39%
15%
’13/12
50%
することで、高付加価値商品をタイムリーに市場へ投入していきます。
39%
35%
15%
市場戦略
16%
45%
’14/12(計画)
’15/12
’16/12(計画)
「中計 14 」では、市場を「北米」
「日本 / 欧州 / 中東」
「中国 / 東南アジア / 中
南米」の 3 つのグループに層別し、各エリアに応じた市場戦略を推進していきます。
北米 日本 / 欧州 / 中東 中国 / 東南アジア / 中南米
北米
北米は当社の収益源として重要な市場となっていますが、当社が強みを有する
SUV / CUV / ピックアップトラック用商品カテゴリの増販や供給力の強化に注力
SUV / CUV ピックアップトラック用
タイヤの北米での市場シェア
することで、さらにその比重を高めていく計画です。
現在、北米では景気の上振れとともに新車販売台数も著しく伸びています。
SUV / CUV / ピックアップトラックは、自動車メーカーが新たに投入する車種の
6.0%
4.5%
中で約 4 割を占めるようになっており、すでにメジャーな車種として受け入れられ
ています。この商品カテゴリにおいて、さらに大きな顧客支持を獲得するために、
4.6%
当社は供給力や販売力など、あらゆる機能の強化を図ります。これにより、同カテ
ゴリでの市場シェアを 2016 年度には 6% まで高め、より一層盤石な収益基盤を構
’13/12
’14/12(計画)
’15/12
’16/12(計画)
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
築していきます。
日本 / 欧州 / 中東
日本 / 欧州 / 中東では、それぞれの市場特性を捉えて、中期的に事業基盤の強
化、育成に取り組んでいきます。
日本では、ミニバン専用タイヤ、軽自動車専用プレミアムタイヤ、低燃費タイ
ヤ、スタッドレスタイヤなどで特徴のある新商品を投入し、商品ラインナップを強
市場
需要見通し
日本
高付加価値品が トランパス新商品、
増加傾向
「NANOENERGY」
の拡販
欧州
緩やかに回復、 「NANOENERGY」
拡販による環境規制
増加傾向
への対応
化していきます。
冬タイヤを活用した
北欧、東欧での
積極的な市場開拓
欧州は自動車に対する環境規制が厳しく、当社の低燃費タイヤが高い評価を
ロシアにおける SUV
/ CUV 用タイヤと
冬タイヤの増販
獲得していることから、その拡販に注力します。また、冬タイヤを活用し、積極的
な市場開拓を図る考えです。特にロシアにおいては、SUV / CUV 用商品カテゴリ
の販売を強化していきます。
方策
中東
大型車の需要が SUV / CUV用タイヤ
の増販
底堅い
また、中東では大型車の需要が底堅いことから、当社のタイヤに対する潜在需
要が高いと考えています。今後は、供給能力の拡大に応じて、現地代理店との連
携強化を図りながら、SUV / CUV 用商品カテゴリの投入を積極化し、収益に寄与
する安定的な成長市場として育成していきます。
中国 / 東南アジア / 中南米
中国 / 東南アジア / 中南米は、大きな成長ポテンシャルを有していますが、固
有の社会・政治情勢などの不安定要因や市場の成熟度など、その動向、環境条件
市場
需要見通し
中国
車格の大きい
SUV/CUV 用
タイヤなどの
高級品中心に
増加傾向
商品ミックスの改善
(SUV 用タイヤなど
の高級品の販売比率
拡大)
潜在的な市場
東南
アジア 成長力
市場ニーズに基づい
たターゲット商品の
層別強化
の変化を注視していく必要があります。
中国では、経済発展に伴い、車格の大きい SUV / CUV 等の高級品を中心に需
要が増加傾向にあります。このような市場の変化に対応し、当社は SUV 用タイヤ
(現在は低価格
商品中心)
をはじめとした高級品の販売比率を拡大するなど、商品ミックスの改善を図って
いきます。
東南アジアにおいては、供給量の安定・拡充を進めるとともに、低燃費タイヤや
中南米 タイヤ需要は
増加傾向
高インチタイヤなどの付加価値のある商品を投入し、販売チャネルの拡大に努め
方策
マレーシア工場製
「NANOENERGY」
の市場投入
UHP、SUV 用タイヤ
の増販
ます。
また、中南米では、ウルトラハイパフォーマンス( UHP )タイヤや SUV 用タイヤ
の販売強化を図っていきます。
環境配慮製品の充実
「 NANOENERGY 3(ナノエナジー・スリー)」をマレーシアで発売
2014 年 5 月に、
当社は「 NANOENERGY 3 」をマ
フラッグシップブランド「 NANOENERGY 」シリーズ
レーシアで発売しました。マレーシアは、
東南アジア
の市場投入を図るものです。
「 NANOENERGY 3 」
の近隣諸国と異なり、セダンおよびコンパクトカー
は、
当社独自の材料設計基盤技術「 Nano Balance
といった乗用車が圧倒的に多いのが特徴です。ま
」
を駆使し
Technology( ナノバランステクノロジー)
た、政府施策として、ハイブリッド車および電気自動
て開発されました。新開発のトレッドコンパウンドと
車の製造や輸入に税制面などでの優遇措置がとら
パターンのワイドトレッド化により、乗用車用スタン
れているため、今後、それらの自動車への装着も含
ダードタイヤに十分な低燃費性能と耐摩耗性能を
め、低燃費タイヤの需要拡大が見込まれます。この
両立しています。
ような市場背景を踏まえ、当社の低燃費タイヤの
ナノエナジー・スリー
2013 年 5 月に稼働した当社マレー
シア工場で製造しています。
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
事業別概況
ダイバーテック事業
2013 年度の概況 *
売上高 805億円 0.2%UP
営業利益 26億円 5.0%DOWN
* 前期比は同期間ベースで算出しています。
輸送機器分野
売上高
億円
自動車用防振ゴムおよび自動車用シートクッションでは、エコカー補助金制度
900
が終了した影響で国内自動車生産台数が減少したことにより国内需要が減少しま
したが、北米を中心に海外での自動車生産が好調であったため、売上高は前年度
600
並みとなりました。
300
また、鉄道車両用空気バネおよび鉄道車両用防振ゴムでは、国内新車向けおよ
0
’10/3
’11/3
’12/3
び海外補修向け市場への販売が伸びたため、売上高は順調に推移しました。
’12/12* ’13/12
営業利益/営業利益率
断熱・防水資材分野
億円/ %
45
6
30
4
15
2
0
0
建材メーカー向け硬質ウレタン原液の販売が好調でした。しかし、農畜舎向け
資材の販売が低迷したことから、売上高は前年度並みとなりました。
また、防水資材分野については、出荷量が増加し、売上高は順調に推移しました。
産業・建築資材分野
’10/3
’11/3
営業利益 ’12/3
’12/12* ’13/12
営業利益率
建築免震ゴムおよび建設用ホース類の受注が好調であり、売上高は順調に推
移しました。
* 2012 年 12 月期は決算期変更のため、9 カ月決算と
なっています。
注:金額には事業間の取引を含んでいます。
「中計 14」事業戦略
事業方針
■
ビジネスユニットによる事業経営の推進と成
長のための収益構造の構築
取締役執行役員
ダイバーテック事業
本部長
新庄 治宏
■
優位性かつ特長ある事業の強化と国内におけ
る強固な基盤づくり
■
コスト競争力向上と成長基盤の拡大をめざし
た海外市場への戦略的な展開
ビジネスユニット別売上高の推移
億円
2016 年度目標
売上高
営業利益
営業利益率
900 億円
60 億円
6.7%
ビジネスユニット方針
ダイバーテック事業では、2014 年より
「自動車ゴム製品」
「自動車ウレタン製品」
「中計 14 」
57%
54%
8%
7%
35%
39%
’13/12
「化工品」の 3 つのビジネスユニットに分けて、事業運営を行っています。ビジネス
900
825
805
’14/12
(計画)
ユニットごとに明確な方針を掲げており、数値目標達成に向けた戦略を展開して
50%
います。また、基盤技術である「ゴム材料」
「ウレタン材料」を核に、
「環境/エネ
10%
ルギー」
「ライフイノベーション」
「交通/モビリティ」
「園芸/アグリカルチャー」
40%
’15/12
新事業
自動車ウレタン製品
’16/12
(計画)
’18/12
自動車ゴム製品
化工品
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
などの新たな成長分野に展開し、新事業の創出につなげていきます。
自動車ゴム製品ビジネスユニット
「グローバルサプライヤーとしてのポジション確保」と「グローバル供給体制の
充実」を重要課題とし、海外事業基盤の強化を進めていきます。自動車部品の海
外売上比率を、2016 年には 45% に高める計画です。
取引先である自動車メーカー各社では、生産のグローバルシフト、モジュール
化が進められています。当社でもこの動きに対応していくために、海外事業の基
自動車ゴム製品
ビジネスユニット戦略
事業展開:メキシコ、アセアン市場強化
技術戦略:開発の現地化
販売戦略:日系を主軸としたシェアアップ
製造戦略:コスト競争力の向上
盤充実や、コストの画期的な低減などのテーマに迅速に取り組みます。主にメキ
シコ、アセアン市場への展開を軸とし、技術開発の現地化およびコスト競争力の
強化に努めていきます。
自動車ウレタン製品ビジネスユニット
「技術力を軸とした販売戦略」と「国内供給体制の再構築」を重要課題としてい
ます。高機能品の販売を強化し、その売上比率を 2016 年には 10% へ高めること
で、当ビジネスユニットの事業価値向上につなげていきます。
現在、事業規模は小さいものの、高機能品の性能レベルの高さが評価されてい
自動車ウレタン製品
ビジネスユニット戦略
高機能品の販売拡大
国内最適供給ロケーション確立
ます。このような競争力のある商品を成長の足掛かりとし、事業基盤の拡大を図
ります。さらに、国内事業拠点の最適化に取り組むなど、供給体制の整備を進め
ていきます。
化工品ビジネスユニット
「重点事業の拡大・深耕」と「新興国市場の開拓」を重要課題として取り組みま
す。当ビジネスユニットでは、当社独自のゴム、ウレタン材料の配合技術や加工技
術を核として、輸送機器から断熱防水資材、産業建築資材まで、広い事業領域を
カバーしています。工業用品の中では、特に鉄道車両用部品の事業成長に注力し
化工品
ビジネスユニット戦略
鉄道車両部品事業のグローバル展開
断熱用ウレタン製品におけるダントツシェア
獲得と海外展開
ます。中 国 の 鉄 道 車 両 用 部 品 工 場 稼 働により、海外生産比率を 2016 年には、
35% へ引き上げる計画です。
また、ウレタン事業では、現在、国内トップシェアの断熱用ウレタン製品の販売
をさらに強化します。
「中計 14 」期間中に新興国を中心とした海外展開を実現
し、断熱用ウレタン製品の売上を 20% 伸ばす計画となっています。
環境配慮製品の充実
戸建住宅用断熱材「ソフラン アイタス」で省エネに優れた家を実現
「省エネに優れた家」を重視する傾向が強まる中、住
術開発に成功し、
高性能繊維系断熱材と同等以上の断
宅用断熱材の需要が高まっています。戸建住宅用に
熱性能を実現しています。また、自立性のある発泡系
は、
繊維系断熱材が主に使用されてきましたが、
経年に
成形品のため、経年によるずれ落ちが発生せず、長期
よって重力や湿度の影響でずれ落ちが発生することか
にわたり断熱性を維持することが可能です。化工品ビ
ら、断熱効果の維持が難しいという課題がありました。
ジネスユニットでは、今後も優れた断熱材の開発を通
このような課題に応えるために、
株式会社ソフランウイ
じて、
「省エネに優れた家」の実現に貢献していきます。
ズ * が、
ノンフロンウレタンフォーム断熱材である「ソフ
* 化工品ビジネスユニットで、硬質ウレタン事業を展開する当社連結子会社
ラン アイタス」を 2013 年 7 月に発売しました。同社は、
ウレタンフォームでは国内初となる低密度成形品の技
「ソフラン アイタス」の施工例
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
ESG 情報
CSR 方針の策定
東洋ゴムグループは、
2014 年 5月に新たな CSR 方針(基本
ティ)を特定した上で、重点的に取り組むべき課題を集約した
方針と重点テーマ)を策定しました。基本方針は従来の考え
ものです。新たな方針のもと、ESG への取り組みを強化して
方や価値観を再定義したものであり、重点テーマは当社グ
いきます。
ル ープとステークホルダ ーにとっての 重 要 性(マテリアリ
CSR 方針
基本方針
東洋ゴムグループは、一人ひとりが社会との「つながり」を意識して行動し、
人と社会に求められる企業であり続けます。
重点テーマ
7 つの重点テーマ
2020 年でのあるべき姿
1. 製品・サービスの信頼と革新
高い品質と安全性をベースに、環境にやさしい製品・サービスを提供している
2. 地球環境への貢献
グループ全体で環境経営を推進している
3. 人権と多様性の尊重
国際的な人権意識のもと、多様な人材が活躍している
4. 取引先との協働
サプライチェーン全体で CSR に取り組んでいる
5. 地域社会との共生
ステークホルダーの声に耳を傾けながら、地域社会の発展に貢献している
6. 安全で健康的な職場づくり
安全を最優先に、安心して働ける職場づくりに取り組んでいる
7. ガバナンス・コンプライアンスの強化
常に経営の透明性向上を図りながら、誠実な事業活動を実践している
コーポレート・ガバナンス
コーポレート・ガバナンス体制
事項に関する審議、決議を行う「経営戦略会議」を新設しま
当社における企業統治の体制は、意思決定・監督機関の
した。また、
「執行役員会」は、執行役員 18 名(うち取締役
「取締役会」、業務執行側の意思決定機関である「経営戦略
兼務 5 名)* で構成し、業務執行状況および取締役会の決定
会議」、分野別の審議・協議機関の「各種専門委員会」、業務
事項などを報告するとともに取締役会へ意見具申すること
執行機関の「執行役員会」、そして取締役会および業務執行
を機能としています。
全般への監査機能を果たす機関として「監査役会」があり、
当社は監査役制度を採用しており、監査役会は、監査役 4
それぞれ機能を十分発揮できる体制を整えています。
名 * で構成しています。監査役 4 名のうち 3 名を社外監査役
取締役会は、少人数化した取締役 8 名(うち社外取締役 3
とすることにより、経営の監査機能の強化を図っています。
名、女性 1 名を含む)で構成しており、経営方針・目標・戦略な
また、当社の社外取締役および社外監査役は、それぞれ
ど重要事項に関する意思決定および業務を監督しています。
の高い見識を活かし、客観的立場から提言を行うことで、期
また、他社経験・専門性を有する社外役員との意見交換や
待される外部の視点での監督機能と牽制効果を果たしてい
意 思 決 定 時 の 議 論を深めることを目的に「 役 員 意 見 交 換
ます。なお、その選任にあたっては、東京証券取引所の定め
会 」を実 施し、取 締 役 会 の 質 的 向 上と企 業 価 値 の 向 上を
を参考にし、全員を一般株主と利益相反が生じるおそれの
図っています。2014 年 4 月には業務執行側の意思決定機関
ない独立役員として同取引所に届け出ています。
であり、当社グループの中長期戦略、投資活動および重要
* 2014 年 3 月 28 日現在
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
コーポレート・ガバナンス体制図(2014 年 4 月 1 日現在)
株主総会
選任/解任
選任/解任
報告
取締役会
報告
取締役
8 名(内、社外 3 名)
連携
監査役会
報告
選定
監査役
監査
監査
代表取締役
報告
連携
業務執行
権限委譲
報告
意見具申
選任/解任
報告
会計監査人
﹁東洋ゴムグループ行動基準﹂
﹁東洋ゴムグループ企業行動憲章﹂
報告
経営戦略会議
議案上程
議案上程
意思決定
監督
コンプライアンス
統括部門
権限委譲
監査部
リスク管理委員会
ホットライン相談窓口
連携
助言
組織人事委員会
執行役員会
連携
技術委員会
執行役員
QA 委員会
報告
連携
環境・安全衛生委員会
監査
連携
コンプライアンス委員会
執行指示
顧問弁護士
コンプライアンス研修
専門委員会
調査
各業務執行部門
役員一覧(2014 年 7 月 16 日現在)
取締役
代表取締役
A
信木 明
B
山本 卓司
取締役
E
監査役
常勤監査役
上島 弘康
藤田 敏郎 * 2
能勢 広茂 * 2
監査役
川木 一正 * 2
D
B
C
執行役員
社長
信木 明 * 3
専務執行役員
山本 卓司 * 3
常務執行役員
久世 哲也 * 3
伊藤 和行 * 3
James L . Hawk
A
執行役員
新庄 治宏 * 3
小野 浩一
市原 貞男
川田 道弘
水谷 友重
多田 羅哲夫
櫻本 保
青木 源太郎
H
F
C
久世 哲也
D
伊藤 和行
E
新庄 治宏
F
金井 壽宏 * 1
G
河盛 裕三 * 1
H
苗村 博子 * 1
G
岡
田辺
西脇
石野
清水
俊明
伸二
良和
政治
隆史
相談役
中倉 健二
*1 社外取締役 *2 社外監査役 *3 取締役との兼務
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
ESG 情報
コンプライアンス推進体制
緊急時(全社的な緊急事態)には、
リスク管理委員会の危機
「東洋ゴムグループ企業行動憲章」および「東洋ゴムグ
管理部会が全社危機管理事務局を務め、リスク管理委員長
ループ行動基準」を、すべてのグループ各社と役員・従業員
の役割遂行の補佐を行います。
が法令・定款および企業倫理を遵守(コンプライアンス)す
なお、個々のリスク管理については、それぞれのリスクを
るための行動原則としています。
担当する専門委員会などで審議し、対応しています。
この行動原則のもと、当社ではコンプライアンス推進体
制を構築しており、コンプライアンスに関するグループ全体
の方針や方策を審議・決定する「コンプライアンス委員会」
を設置しています。それらの方策に基づく具体的な取り組
みについては、同委員会の下部組織である「全社コンプラ
イアンス推進部会」と「 CSR 統括センター」が担っていま
危機管理基本要綱に基づく緊急時(全社的な緊急事態)の体制
社 長
危機管理統括取締役
リスク管理委員長
全社の情報窓口を管轄する
緊急対応会議を開催する
■ 緊急対応組織が稼働するまで、
実務上の指揮をとる
■
■
す。さらに、国内外の各部門・拠点単位で「コンプライアン
ス推進責任者」を設置して、教育・啓発活動を推進する体制
全社危機管理事務局
■ リスク管理委員長の補佐を行う
を整えています。海外では地域別連絡会を開催するなど、
拠点間での情報共有も図っています。
また、コンプライアンス違反行為の未然防止と早期発見
緊急対応会議
緊急事態への対応方法を決定する
緊急事態への対応組織を編成する
■ 決定事項の全社への布告と対応の指示を行う
■
■
のために、内部通報制度を導入しています。通報窓口として、
「ホットライン相談窓口」を社内外に設置し、従業員だけでは
なく、取引先なども利用することが可能となっています。
環境・社会貢献活動
コンプライアンス推進体制
社長
環境マネジメント
コンプライアンス委員会
1972 年に「全社環境整備委員会」
(現在の「環境・安全衛
全社コンプライアンス推進部会
コンプライアンス推進責任者(各部門・拠点)
CSR 統括センター
CSR 推進室
法務部
独占禁止法遵守相談窓口
監査部
ホットライン相談窓口
生委員会」)を設置するなど、当社グループは業界に先駆け
て環境問題に取り組んできました。1992 年には、その姿勢
を明確化した「 TOYO 地球環境憲章」を制定しています。
この憲章をもとに、
「 TOYO 地球環境行動計画」を策定
し、中長期的な経営の視点に立って積極的な活動を推進し
ています。年度ごとの活動方針については、
「環境・安全衛
生委員会」の「環境部会」が策定しており、2013 年度は、
「環
境コンプライアンスの向上」
「環境負荷低減活動の推進」
「生物多様性保全活動の推進」を中心に取り組みました。
環境マネジメント体制
社 長
リスク管理体制
当社グループでは、危機管理基本要綱を定め、これに基
づきリスク管理体制を構築しています。全社の統括責任者
環境・安全衛生委員会
安全衛生・防災部会
環境部会
タイヤ分会
ダイバーテック分会
として「危機管理統括取締役」を選任するとともに、
「リスク
管理委員会」を設置し、BCP(事業継続計画)を重視した
リスク管理体制の強化および充実に努めています。また、
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
CO ₂ 排出量原単位の削減実績
1990 年度比
■
■
15.6
% 削減
東洋ゴムグループ環境保護基金の助成実績(累計)
2005 年度比
6.5
% 増加
従来の中期目標「 2015 年度末までに1990 年度比 15% 削減」の達成
に伴い、2013 年度から新目標「 2020 年度末までに2005 年度比 15%
削減」を設定し取り組みを開始
助成先団体数 延べ
地域環境整備 5%
120
90
100.0
108.0
97.7
105.3
106.5
億円
2014 年度
42 団体
啓発活動・イベント 12%
(目標)
生態系保護 21%
里山・森林・緑化 17%
活動内容
30
0
4.1
環境教育・体験学習 24%
85.0
60
助成金額
その他 2%
リサイクル 7%
水・河川環境 12%
111.7
団体
助成先の活動分野と内訳
バリューチェーン全体での削減に向けて、スコープ 3 の算定を開始
t-CO 2/t
718
2005
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2020
注: CO2 排出量は、2012 年 6 月に日本ゴム工業会が発行の「ゴム事業者のための環境省・経
済産業省『温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル』」
(Ver.3.4)に準拠して火力原単
位方式で算出しています。電気の CO2排出係数は、2005年度の受電端実排出係数を使
用し、原単位分母は、新ゴム量および新ゴム量換算量の合計値を使用しています。
「良き企業市民」としての活動
当社グループは、
「良き企業市民」として地域社会の発展
NPO 法 人 ニランジャナセワサンガによる NPO 法人竹林救援隊(岐阜県)によるチッ
インド・ビハール州での植林活動
パーを用いた粉砕散布作業
( 2011 ∼ 2014 年度助成)
( 2009 ∼ 2014 年度助成)
に貢 献 するために、行 政 機 関やさまざまなステークホル
ダーと連 携して、社 会 的 課 題 の 解 決に向けた取り組 みを
また、当社グループでは、タイヤの安全点検の重要性を理
行っています。
解していただくために、タイヤ安全啓発活動に取り組んでい
このような取り組みの一環として、環境保護活動に取り組
ます。2013 年度も、各事業所近辺のショッピングモールで、
む非営利団体への支援を目的とした「東洋ゴムグループ環
安全啓発冊子の配布や無料タイ
境保護基金」を設置しています。従業員の善意を会社が支
ヤ点検などを実施しました。今後
援するという趣旨から、従業員と会社が同額の寄付金を拠
も、一人でも多くの皆さまにタイ
出するマッチングギフト方式を採用しています。2014 年度
ヤの 安 全 点 検を日常 的に行って
は 42 団体に1,774 万円の助成を行い、1992 年の創設以来、
いただけるよう、啓発活動に取り
助成先団体数は延べ 718 団体、助成金の累計総額は 4.1 億
組んでいきます。
タイヤ安全啓発活動において、タイ
ヤの溝の深さを測るデプスゲージ
の使い方を説明
円となります。さらに、人的支援を含む取り組みとして、事
業所近辺での森林整備活動などにも参画しています。宮城
県 岩 沼 市が東日本 大 震 災からの 復 興 活 動として取り組む
「千年希望の丘プロジェクト」には、資金の寄付のみならず、
当社仙台工場の従業員がボランティアとして植樹祭に参加
しました。
当社の ESG への取り組みについて、
CSR 報告書
より詳しくは
CSR 報告書をご参照ください。
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
連結財務諸表
詳細な財務情報については、有価証券報告書(http://www.toyo-rubber.co.jp/ir/yuuhou.html )をご参照ください。
連結貸借対照表
東洋ゴム工業株式会社および連結子会社
2012 年 12 月 31 日および 2013 年 12 月 31 日現在
百万円
2012
2013
現金及び預金
19,577
36,356
受取手形及び売掛金
73,461
81,446
商品及び製品
38,413
42,441
2,693
3,124
資産の部
流動資産
仕掛品
原材料及び貯蔵品
10,496
11,988
繰延税金資産
4,304
7,015
その他
7,469
9,671
貸倒引当金
流動資産合計
△ 93
△ 195
156,322
191,848
84,379
99,031
△ 41,795
△ 44,914
42,583
54,117
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
減価償却累計額
建物及び構築物(純額)
機械装置及び運搬具
232,682
253,271
△ 167,534
△ 179,774
機械装置及び運搬具(純額)
65,147
73,496
工具、器具及び備品
63,474
66,848
△ 56,593
△ 58,794
減価償却累計額
減価償却累計額
工具、器具及び備品(純額)
土地
リース資産
減価償却累計額
リース資産(純額)
建設仮勘定
6,881
8,054
21,073
21,399
2,211
2,073
△ 1,467
△ 1,444
743
628
9,766
10,900
146,194
168,596
ソフトウエア
1,578
1,847
のれん
2,664
3,010
その他
3,670
3,863
無形固定資産合計
7,913
8,720
35,894
53,365
有形固定資産合計
無形固定資産
投資その他の資産
投資有価証券
長期貸付金
534
458
繰延税金資産
2,998
3,162
その他
4,699
7,395
貸倒引当金
△ 273
△ 220
投資その他の資産合計
43,854
64,161
固定資産合計
197,962
241,479
資産合計
354,285
433,327
注:2012 年 12 月期は決算期変更のため、9 カ月決算となっています。
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
百万円
2012
2013
支払手形及び買掛金
58,593
66,214
短期借入金
37,960
26,416
̶
8,000
負債の部
流動負債
1 年内償還予定の社債
未払法人税等
3,017
10,195
12,023
17,350
役員賞与引当金
26
59
返品調整引当金
343
270
̶
12,646
17,699
20,305
129,663
161,459
社債
28,000
20,000
長期借入金
66,113
74,804
退職給付引当金
13,201
13,230
未払金
独禁法関連引当金
その他
流動負債合計
固定負債
役員退職慰労引当金
環境対策引当金
繰延税金負債
その他
16
8
134
82
9,052
20,782
1,469
1,449
固定負債合計
117,988
130,357
負債合計
247,651
291,817
資本金
30,484
30,484
資本剰余金
28,507
28,507
利益剰余金
38,388
48,210
自己株式
△ 106
△ 117
株主資本合計
97,273
107,085
11,019
22,230
△ 240
△ 106
純資産の部
株主資本
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
為替換算調整勘定
その他の包括利益累計額合計
少数株主持分
△ 4,207
8,507
6,571
30,631
2,788
3,793
純資産合計
106,633
141,510
負債純資産合計
354,285
433,327
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
連結財務諸表
連結損益計算書
東洋ゴム工業株式会社および連結子会社
2012 年 12 月 31 日および 2013 年 12 月 31 日に終了する会計年度
百万円
2012
2013
売上高
291,110
370,218
売上原価
217,079
254,408
74,031
115,810
13,692
19,433
4,240
6,139
17,917
23,621
売上総利益
販売費及び一般管理費
運賃及び荷造費
広告宣伝費
給料及び手当
減価償却費
2,789
3,543
その他
19,740
25,830
販売費及び一般管理費合計
58,380
78,569
15,650
37,240
受取利息
149
254
受取配当金
575
902
営業利益
営業外収益
為替差益
1,216
2,851
持分法による投資利益
216
277
受取賃貸料
168
226
その他
840
1,271
3,166
5,782
2,402
2,625
営業外収益合計
営業外費用
支払利息
債権流動化費用
その他
営業外費用合計
経常利益
75
123
2,694
1,979
5,171
4,729
13,645
38,293
特別利益
固定資産売却益
̶
930
投資有価証券売却益
177
̶
関係会社株式売却益
309
̶
特別利益合計
486
930
固定資産除却損
330
712
訴訟関連損失
324
̶
̶
13,321
655
14,033
特別損失
独禁法関連損失
特別損失合計
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
法人税等合計
少数株主損益調整前当期純利益
少数株主利益又は少数株主損失(△)
当期純利益
注:2012 年 12 月期は決算期変更のため、9 カ月決算となっています。
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
13,477
25,190
3,561
11,647
△ 2,987
1,413
573
13,061
12,903
12,128
△ 314
532
13,218
11,596
連結株主資本等変動計算書
東洋ゴム工業株式会社および連結子会社
2012 年 12 月 31 日および 2013 年 12 月 31 日に終了する会計年度
百万円
2012
2013
30,484
30,484
株主資本
資本金
当期首残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
̶
̶
30,484
30,484
28,507
28,507
資本剰余金
当期首残高
当期変動額
当期変動額合計
当期末残高
̶
̶
28,507
28,507
26,440
38,388
△ 1,270
△ 1,778
13,218
11,596
利益剰余金
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当
当期純利益
連結範囲の変動
̶
3
当期変動額合計
11,947
9,822
38,388
48,210
△ 105
△ 106
△1
△ 10
当期末残高
自己株式
当期首残高
当期変動額
自己株式の取得
当期変動額合計
△1
△ 10
△ 106
△ 117
85,326
97,273
△ 1,270
△ 1,778
13,218
11,596
自己株式の取得
△1
△ 10
連結範囲の変動
̶
3
当期変動額合計
11,946
9,812
97,273
107,085
当期末残高
株主資本合計
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当
当期純利益
当期末残高
注:2012 年 12 月期は決算期変更のため、9 カ月決算となっています。
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
連結財務諸表
百万円
2012
2013
9,979
11,019
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
1,040
11,210
当期変動額合計
1,040
11,210
11,019
22,230
△ 121
△ 240
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
△ 118
133
当期変動額合計
△ 118
133
△ 240
△ 106
△ 11,345
△ 4,207
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
7,138
12,715
当期変動額合計
7,138
12,715
△ 4,207
8,507
△ 1,488
6,571
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
8,059
24,059
当期変動額合計
8,059
24,059
6,571
30,631
2,714
2,788
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
74
1,004
当期変動額合計
74
1,004
2,788
3,793
86,553
106,633
△ 1,270
△ 1,778
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金
当期首残高
当期変動額
当期末残高
繰延ヘッジ損益
当期首残高
当期変動額
当期末残高
為替換算調整勘定
当期首残高
当期変動額
当期末残高
その他の包括利益累計額合計
当期首残高
当期変動額
当期末残高
少数株主持分
当期首残高
当期変動額
当期末残高
純資産合計
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当
当期純利益
13,218
11,596
自己株式の取得
△1
△ 10
連結範囲の変動
̶
3
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
当期末残高
注:2012 年 12 月期は決算期変更のため、9 カ月決算となっています。
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
8,134
25,064
20,080
34,876
106,633
141,510
連結キャッシュ・フロー計算書
東洋ゴム工業株式会社および連結子会社
2012 年 12 月 31 日および 2013 年 12 月 31 日に終了する会計年度
百万円
2012
2013
13,477
15,125
333
△ 724
2,402
60
△ 216
317
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益
̶
25,190
19,511
15
△ 1,157
2,625
△ 1,075
△ 277
712
△ 930
投資有価証券売却損益(△は益)
△ 177
̶
関係会社株式売却損益(△は益)
△ 309
̶
売上債権の増減額(△は増加)
△ 9,435
△ 1,569
たな卸資産の増減額(△は増加)
7,477
△ 9,485
216
19,062
712
△ 2,337
△ 1,562
15,874
△ 199
2,724
1,627
47,198
1,299
△ 2,681
△ 4,258
41,558
有形固定資産の取得による支出
△ 22,735
△ 23,219
有形固定資産の売却による収入
500
△ 575
△ 12
549
減価償却費
退職給付引当金の増減額(△は減少)
受取利息及び受取配当金
支払利息
為替差損益(△は益)
持分法による投資損益(△は益)
固定資産除却損
固定資産売却損益(△は益)
仕入債務の増減額(△は減少)
その他
小計
利息及び配当金の受取額
利息の支払額
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
無形固定資産の取得による支出
投資有価証券の取得による支出
投資有価証券の売却及び償還による収入
1,745
△ 536
△ 16
子会社出資金の取得による支出
̶
51
△ 607
関係会社株式の売却による収入
1,186
21
△ 21,064
79
△ 22,504
△ 7,339
△ 8,511
その他
投資活動によるキャッシュ・フロー
̶
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少)
長期借入れによる収入
長期借入金の返済による支出
社債の発行による収入
社債の償還による支出
配当金の支払額
少数株主への配当金の支払額
少数株主からの払込みによる収入
その他
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
現金及び現金同等物の期首残高
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額
現金及び現金同等物の期末残高
32,134
△ 24,409
4,972
△ 5,000
△ 1,268
△ 30
38
△ 271
△ 1,173
1,285
△ 5,078
24,651
̶
19,573
16,951
△ 11,783
̶
̶
△ 1,775
△ 23
395
△ 348
△ 5,095
2,669
16,628
19,573
149
36,352
注:2012 年 12 月期は決算期変更のため、9 カ月決算となっています。
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
国内事業所
2014 年 1 月 1 日現在
本社
〒550-8661 大阪府大阪市西区江戸堀 1-17-18
Tel: 06-6441-8801
本社 堂島事務所(化工品ビジネスユニット)
〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島 1-5-30
堂島プラザビル 11F
Tel: 06-4799-6505
東京支店(国内補修タイヤ・直需タイヤ・
自動車部品営業部門)
〒101-0032 東京都千代田区岩本町 3-1-2
岩本町東洋ビル
Tel: 03-5825-6037(国内補修タイヤ部門)
Tel: 03-5823-6131(直需タイヤ・自動車
部品営業部門)
名古屋事務所(直需タイヤ・自動車部品営業部門)
〒470-0213 愛知県みよし市打越町生賀山 3
Tel: 0561-34-5911
広島事務所(直需タイヤ・自動車部品営業部門)
〒732-0052 広島県広島市東区光町 1-13-20
ディア・光町 3F
Tel: 082-264-3680
仙台工場
〒989-2484 宮城県岩沼市吹上 3-5-1
Tel: 0223-22-2191
桑名工場
〒511-0294 三重県員弁郡東員町大字中上 2400
Tel: 0594-86-0100
兵庫事業所(明石工場)
〒675-1112 兵庫県加古郡稲美町六分一 1183
Tel: 0794-95-1421
兵庫事業所(兵庫工場)
〒675-1112 兵庫県加古郡稲美町六分一 1176
東洋ゴム基盤技術センター
〒666-0131 兵庫県川西市矢問 3 丁目 10 番 1 号
Tel: 072-789-1400
タイヤ技術センター
〒664-0847 兵庫県伊丹市藤ノ木 2-2-13
Tel: 072-775-9000
自動車部品技術センター
〒470-0213 愛知県みよし市打越町生賀山 3
Tel: 0561-34-3211
タイヤテストコース
〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町大字川北 2318
Tel: 0983-25-0310
冬期タイヤテストコース
〒093-0504 北海道常呂郡佐呂間町字西富
Tel: 0794-92-2222
関連会社
2014 年 1 月 1 日現在
○ タイヤ事業 ◇ ダイバーテック他事業
北米
国内
○ ◇ 福島ゴム(株)
オセアニア
○ Toyo Tire Holdings of Americas Inc.
○ ◇ Toyo Tyre & Rubber Australia Ltd.
◇ 東洋ソフラン(株)
○ Toyo Tire U.S.A. Corp.
アジア
◇ 綾部トーヨーゴム(株)
○ Nitto Tire U.S.A. Inc.
福島県福島市
愛知県みよし市
京都府綾部市
○ トーヨータイヤ物流(株)
大阪府大阪市西区
◇ (株)ソフランウイズ
大阪府大阪市北区
◇ トーヨー・アドバンスト・テクノロジー(株)
大阪府大阪市北区
○ (株)
トーヨータイヤジャパン
東京都千代田区
○ ニットージャパン(株)
大阪府大阪市西区
◇ 東洋ゴム化工品(株)
東京都新宿区
◇ 東洋精機(株)
静岡県牧之原市
◇ 昌和不動産(株)
大阪府大阪市西区
アメリカ カリフォルニア州サイプレス
アメリカ カリフォルニア州サイプレス
アメリカ カリフォルニア州サイプレス
○ ◇ Toyo Tire North America OE Sales LLC
アメリカ ジョージア州バートゥ郡
○ Toyo Tire North America
Manufacturing Inc.
アメリカ ジョージア州バートゥ郡
○ Toyo Tire Mexico LLC
アメリカ カリフォルニア州サンディエゴ
◇ Toyo Automotive Parts (USA), Inc.
アメリカ ケンタッキー州フランクリン
○ Toyo Tire Canada Inc.
カナダ ブリティッシュコロンビア州リッチモンド
○ Nitto Tire Canada Inc.
カナダ ブリティッシュコロンビア州リッチモンド
○ NT Mexico S.de R.L.de C.V.
メキシコ ティファナ
◇ TOYO AUTOMOTIVE PARTS DE
MEXICO,S.A.DE C.V.
○ オリエント工機(株)
兵庫県伊丹市
◇ (株)エフ・ティー・ジー
大阪府大阪市西区
○ 仙台サービス(株)
宮城県岩沼市
○ 桑名サービス(株)
三重県員弁郡東員町
◇ (株)エフ・シー・シー
福島県福島市
メキシコ グァナファト州イラパト市
欧州
○ Toyo Tire Europe GmbH
ドイツ ヴィリッヒ
○ Toyo Tyre (UK) Ltd.
イギリス ノーザンプトン州ラシュデン
○ Toyo Tire Benelux B.V.
オランダ ローゼンダール
○ Toyo Tire Italia S.p.A.
イタリア コルサルベッティ
○ TOYO TIRE RUS LLC
ロシア モスクワ
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
オーストラリア ニュー・サウスウェールズ州ミント
○ Silverstone Berhad
マレーシア クアラルンプール
○ Silverstone Marketing Sdn Bhd
マレーシア クアラルンプール
○ Silverstone Polymer Industries Sdn Bhd
マレーシア クアラルンプール
○ Toyo Tyre Malaysia Sdn Bhd
マレーシア ペラ州イポー
◇ TOYO RUBBER CHEMICAL PRODUCTS
(THAILAND) LIMITED
タイ アユタヤ県ワンノイ
○ Toyo Tire (Thailand) Co.,LTD.
タイ バンコク
○ 東洋輪胎(上海)貿易有限公司
中国 上海市
○ 東洋輪胎張家港有限公司
中国 江蘇省
○ 東洋輪胎(諸城)有限公司
中国 山東省
◇ 東洋橡塑(広州)有限公司
中国 広東省
◇ 東洋護謨化工(香港)有限公司
中国 香港
◇ 無錫東洋美峰橡
中国 江蘇省
制品制造有限公司
◇ 佛山東洋時利和汽車零件有限公司
中国 広東省
会社概要
2013 年 12 月 31 日現在
東洋ゴム工業株式会社
資本金
30,484 百万円
Toyo Tire & Rubber Co., Ltd.
連結子会社
46 社(国内 16 社、海外 30 社)
ホームページ
http://www.toyo-rubber.co.jp/
従業員数
設立
1945 年(昭和 20 年)8 月 1 日
商号
(英文表示)
(連結)10,292 名(単体)2,913 名
投資家情報
株式の状況
2013 年 12 月 31 日現在
発行済株式総数
254,358,146 株
所有者別株式分布
注:2014 年 7 月 1 日を効力発生日として、当社普通株式 2 株を 1 株の割合で
併合したことから、発行済株式総数は、127,179,073 株となりました。
1.57%
株主数
10,892 名
株主一人当たり平均持株数
23,352 株
上場取引所
東京
株主名簿管理人
特別口座管理機関
三菱 UFJ 信託銀行株式会社
会計監査人
有限責任 あずさ監査法人
事業年度
毎年 1 月 1 日から同年 12 月 31 日まで
定時株主総会
毎年 3 月
金融機関
76,439 千株
30.05%
外国法人等
71,034 千株
27.93%
個人・その他
(自己株式含む)
33,252 千株
13.07%
その他の法人
69,643 千株
27.38%
所有株式数別分布
大株主
株主名
金融商品取引業者
3,988 千株
持株数(千株) 持株比率 (
* %)
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
23,644
9.30
株式会社ブリヂストン
20,000
7.87
三菱商事株式会社
12,870
5.06
トヨタ自動車株式会社
9,549
3.75
SSBT OD05 OMNIBUS ACCOUNT – TREATY CLIENTS
8,967
3.53
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
6,679
2.62
株式会社三菱東京 UFJ 銀行
5,646
2.22
日本生命保険相互会社
4,881
1.92
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口 9 )
4,306
1.69
エバーグリーン
4,053
1.59
1 万株未満
4,741 千株
1.86%
5 千株未満
11,021 千株
4.33%
5 万株未満
9,969 千株
3.92%
5 万株以上
228,627 千株
89.89%
* 持株比率は自己名義株式(338,903 株)を控除して計算しています。
格付情報
本レポート発行日現在
格付機関
対象
格付
公表日
株式会社日本格付研究所 (JCR)
長期発行体格付
A–
2014 年 7 月 16 日
東洋ゴム工業株式会社 アニュアルレポート 2013
経営企画本部 広報企画部
〒550-8661 大阪市西区江戸堀 1-17-18
Tel: 06-6441-8803 Fax: 06-6446-1925
東洋ゴム工業の企業情報は、下記のホームページでご覧いただけます。
http://www.toyo-rubber.co.jp/
本冊子内に表示されている製品の名称、サービス名称等は
東洋ゴム工業(株)の日本登録商標または商標です。
2014 年 9 月
Printed in Japan
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