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下北アピオスの認知度向上 ・健康食品としての可能性
食でとことんプロジェクト編 PROJECT 8 下北アピオスの認知度向上 ・健康食品としての可能性 青森中央学院大学経営法学部 HO - 103 - 高山研究室 NGOC 金浜 俊輔 石岡 実悌 澤田 翔平 外崎 宏平 成田 晃貴 森山 結衣 宮田 慶輝 KHANAH 1 はじめに (1) 本調査の背景 むつ市の名産品といえば、一球入魂かぼちゃ、夏秋イチゴ、下北ワインなど挙げられ るが、その中でも、むつ市の気候・風土に適したアピオスは名産品としての認知度が低 く、むつ市民にも食べられていない現状を知り、私たち学生が何か出来る事がないかと 思い、現地調査、関係先ヒアリングを実施し、レポートを取りまとめた。 (2) 本調査の目的・効果 わたしたちの調査プロジェクトは、青森県下北地域のアピオスの多角的価値創造の可 能性またアピオスの認知度向上を探ることを目的にむつ市を対象地域として、アピオス 生産者、下北県民局担当者への ヒアリング、市民アンケートなどを実施した。 私たちは、アピオスの栄養価が高いことに注目して調査し、どの年代層また男性女性 に対してどのような販売促進活動をすることによってアピオスの健康食品としての価値 を高めるか、またアピオスの認知度向上に繋がるかを調査することが本調査の中で重要 なことだと考えた。 次に、健康食品としての地位の確立とアピオス認知度向上によっての効果としては現 在の青森県は短命県として知られているイメージの払拭、健康への意識改革にも繋がる 可能性があると考えている。 (3) 調査の概要 平成27年8 月7日 青森県庁にて田澤さんにヒアリング。 平成27年8月9日 河野さん(生産者)にヒアリング、畑の見学。 平成27年9月14日 大湊駅周辺とむつ市役所内でアンケート調査。 平成27年9月15日 下北県民局にて地域農林水産部と地域連携部にヒアリング。 アピオス畑見学(左)、県民局(右)を訪問した際の写真 (4) 構成 本報告書は全7章で構成されている。 2 章ではアピオスの栽培のメリット・デメリット、アピオスの栽培暦、アピオスの成 分表について述べる。3 章では下北産アピオスの特徴と現状について述べる。4 章ではア ピオスの認知度調査について述べる。 5 章では他県の取組みとむつ市の取組につい て述 べる。6 章ではこれまでの調査を踏まえた上で私たち学生目線の提案をまとめた。 - 104 - 2 アピオスとは アピオスは北アメリカ、北西部原産地とされるマメ科のつる性植物で、栄養価が高く、 ジャガイモに比べ鉄分が4倍、食物繊維が5倍、タンパク質が3倍、カルシウムが30倍、 老化防止に効果があるとされるビタミン E などが豊富に含まれている。このほか、アレル ギー体質の改善、便秘予防、血糖値の改善、血圧上昇抑制効果があると言われている。こ のため、アピオスは「ヤーコン」「キクイモ」と並び、世界三大健康野菜と称されている。 国内の生産は健康野菜として各地で栽培されているが、伝来の地である我が青森県が日本 有数の産地となっている。 図1 アピオス成分表 3倍 30倍 参考資料:東北大学 星川清親教授「奇跡のアピオス健康法」著書より (1) アピオスの語源、起源、来歴 アピオスの語源は、アピオスという名は形がよく似ている西洋梨の古代ギリシャ語の アピオンに由来する。北米原産の植物でインディアンは19世紀まで食料にしていた。 特に他の部族と戦うときは食べて精をつけたと言われている。 日本には明治時代にリンゴの苗木をアメリカから輸入した際、その土に混じってはい ってきたようで、青森県では「ほどいも」と呼ばれ定着している。ただ、日本に古くか ら自生していた「ホドイモ」とは別種にあたるため、アピオスのことは「アメリカホド イモ」と呼んで区別している。 (2) アピオスのメリット・デメリット アピオス栽培そのものは比較的簡単で、ジャガイモやさつまいもなどと同じ、ただ、 栄養価が高いアピオスを作るには充分な土壌管理が必要で、土中ミネラルや成長要素を - 105 - 充分に吸収して、栄養価に優れた芋を生産することが大切で ある。また、アピオスは。 また、アピオスは食害や病害虫の被害が少ないのが強みで、農薬を一切使用しない栽培 方法で作られている。 以下に、アピオスの栽培上のメリット、経営上・販売上のメリット、その他デメリッ トをまとめてみた。 ① 栽培上のメリット ・ アピオスは土を選ばず、休耕田でも排水性が良ければ栽培が可能である。 ・ 植え付けは春だけではなく秋植えも可能で、収穫も秋堀以外に春堀りもできる。 ・ 作業に融通が利くので、他作物を作りながらでも栽培できる。 ・ 種にした芋は、作付けする毎に大きくなるので、何年も種 芋として使用可能であ る。 ・ 豆科植物で根粒菌がつくため、2年目以降は3割程度窒素量を減らすことができ る。 ・ 問題になる病害虫が少ないため、無農薬栽培が可能である。 ・ 収量は2年目以降が多く、10年以上の連作も可能である。 ・ 病害虫防除が必要なく、根粒菌が窒素固定してくれるので、自然栽培も可能。 ・ にんにく収穫機やポテトティガー等で収穫可能。 ・ アピオス1個3~30g程度とたいへん軽く、10 a あたりの収量も600kg 程度とイモ類では最も収量が少ないので高齢者、女性でもあまり負担がかからず栽 培できる。 ・ 青森県の中でもアピオスやホドイモが多く自生している下北地域は栽培の適地な ので高収量が期待できる ・ これまでアピオスは鳥類、ニホンザル、イノシシ、鹿、熊の食害を受けたことが ない。 ・ 寒ざらし、雪室等で糖度を上げることができる。 ・ 芋づる切りにより、大玉比率を高める事が可能となった。また、これにより、調 整作業の時間も短縮された。 ② 経営上のメリット ・ 生産コストが安い。さらに、手持ちのキ ュウリ、ながいもの支柱や間伐材を使用 すれば経費はさらに安く済み、また、洗浄、袋詰め、出荷を全て自分で行えば、経 費はさらに安く済む。 ・ 先進地の七戸町の平均単収は600kgで粗収益は約36万6千円だが、下北は アピオスの栽培適地なので収量は1tを超え、所得は70万を超えると予想される。 また、アピオスを生産し、輸出している国はないので、TPPの問題も無い。 ・ 親イモは、少し片目で大きすぎるなどの理由でこれまで販売に回されていなかっ たが冷静スープなどに大きな親イモを欲しがるレストランもあることから販売の 道が開けた。 ・ 花は、これまで、乾燥させてお茶に使われてきたが、イモ以上に栄養価が高く、 - 106 - 糖 尿病 予 防 効 果が あ る と いう 論 文 も あり 、 粉 末 加工 し て 用 途の 拡 大 が 見込 ま れ る。 また、イモづるは、粉にして漢方薬、ケーキに混ぜて使われている例もある。今後、 この親イモ、花、イモづるの販売でさらなる収入増が期待できる。 ③ 販売上のメリット ・ マメやイモは健康に良いと言われるが、アピオスはマメ科のイモなので、両方の 良いところを兼ね備えています。カリウム、カルシウム、鉄などのミネラルが多く、 また、ビタミンE、イソフラボン、大豆ペプチ ド、強精作用のあるサポニン等の薬 効成分も多く含まれ、栄養価ではイモ類で1番である。肥満、高血圧、糖尿病、精 力 減退 、 肝 臓 疾患 、 高 コ レス テ ロ ー ル、 前 立 腺 肥大 、 花 粉 症、 ア ト ピ ー、 ニ キ ビ、 便秘、腰痛、関節痛等に改善効果が見られたと多数の体験報告がある。 ・ 無農薬栽培なので、消費者に喜ばれる安心・安全な野菜である。 ・ 生で冷凍保存、熱を加えて冷凍保存が可能なので1年中販売できる。 ・ 現在の全国の作付けは多くても20 ha 程と見込まれ、生産量は100tと推定さ れるが、この量では、健康のために1人が毎日2~3個食べるとしたら1万人分も 賄えない。本当に希少な野菜なので、作付け拡大の余地はかなりあると考えられる。 また、アピオスの全国的な知名度は1%程度とまだアピオスを知らない国民がたく さんいるので宣伝により大幅な需要な拡大が見込める。 ・ 寒ざらし等で糖度を上げる技術が確立し、甘くておいしくなったので、これまで 以上に消費者の購入意欲が高まっている。 ・ ホテルなどでニーズの高い大玉アピオスの生産が可能となった。 ・ 食べ方が分からないと言われてきたアピオスだが、かなりの料理事例が蓄積され てきています。日本最大の料理サイト、クックパッドでもアピオスのレシピが30 品載っている。 【デメリット 】 ・ 乾燥しやすいほ場や干ばつ年では刃先枯れを起こし、減収することがある。 ・ 収穫後の調整作業(寒ざらし、イモづる切り、規格選別など)に時間がかかる。 ・ 茹でるとネバネバしたアクが鍋に付き、それが簡単に取れない。 ・ 栽培の翌年、掘り残した芋から芽が出て雑草化しやすく、輸作体系には向かない。 - 107 - 【アピオスの栽培暦】 アピオスの栽培暦は4月のほ場準備、植え付け、施肥、除草、寒ざらし等の作業があ り、私たちが見学した8月の畑は雑草が生い茂り、除草作業は大変そうであった。 - 108 - 3 下北産アピオスの特徴と現状 (1) 特徴 アピオスの原産地の北米大陸のインディアナ州と下北半島は同じ北緯41度に位置し ているため、アピオスにとって下北の夏季冷涼な気候はアピオス栽培に適している。ま た、下北半島に多く生息するニホンザルやカモシカなどもアピオスのアクが強く食べな いことが分かっている。そして、下北産アピオスの特徴は糖度 30 度以上になります。こ れは下北の寒暖差を生かして寒ざらしすることによって生み出される。 (2) 生産の現状 また、図2のように他の地域の作付け面積が右肩下がりになっているなか下北は右肩 上がりになっています。また平成 23 年からはじめて平成 25 年には下北全体の作付け面 積は 200a(アール)となって現在も作付け面積が拡大している。 単位: 県内の作付状況 1000 750 801 870 820 140 3 200 3 210 3 310 10 290 40 290 82 490 290 129 7 280 190 90 H16 H17 H18 H20 H21 H22 H23 H24 600 500 650 79 0 上北 図2 三八 西北 東青 下北 県内のアピオス作付け面積の変化(県農産園芸課調べ) また、図3は下北の各市町村の出荷量を表したものです。下北では平成 24 年から平成 25 年にかけてむつ市と佐井村が大きく出荷量を伸ばしているのがわかります。 ㌧ アピオス出荷量(平成24~25年 度) 5.5 6 4.3 4 2 0.9 0.6 0.4 むつ市 大間町 1.5 1.1 1.2 東通村 佐井村 0 H24 図3 H25 アピオス出荷量の変化(アピオス振興会河野さんにヒアリング) ヒアリングによる下北産アピオスの生産、販売の現状は以下の通りとなった。 ・ 生産量がまだ少ない。私たちがヒアリングした生産者の話では下北で現在約 4 ト ンで生産目安は約 10 トンということがわかった。 - 109 - ・ むつ市のアピオス生産規模は330坪、10か所ある。 ・ 販売は現在、おもに首都圏中心に売り出している。東京へは、小売りではなく飲 食店向けに卸している。 ・ 地元では道の駅、下北名産センターに売られているが現在はスーパーなどには卸 していない。 ・ 下北アピオス振興会の河野さんはインターネットでアク抜きを済ませたアピオス を販売している。 ・ カルビーなどの大手がアピオスに注目しているが生産量が少ないためコストがネ ックになっているため販売するにはいたっていない状況。 図4 4 河野商店で売られているアピオスのパッケージ(左)と中味(右) アピオスの認知度調査(むつ市大湊駅周辺、むつ 市役所内 9 月 14 日実施) 私たちは、平成27年9月14日、むつ市内2か所においてアピオス認知度調査を以下 の要領で行った。 図5はアピオスの認知度(知っている、知らない)を年代別に出したグラフであり 30 代 ~60 代に特に認知されている。 図5 アピオス認知度 年代別 - 110 - N=125 図6は地域別の認知度では調査場所がむつ市だったためむつ市の人が多いですが少ない ながらも県外の人にアンケートを取ることができたがアピオスについての認知度はかなり 低いことが分かった。 図6 アピオス認知度 地域別 N=125 図7は情報の入手先を媒体別に表したグラフでイベント、口コミ、テレビなどで知られ ていることがわかる 図7 アピオス情報の入手先(媒体別) - 111 - 図 8 は年代別に情報入手先を表したグラフで 30 代~60 代はイベントや口コミで情報を しることが多いと分かる。 図8 アピオス情報入手先(年代別) 以下の 3 つのグラフから分かるようにむつ市内の認知度に比べて食体験がある人が約4 割と少なく知っているわりには食べたことのある人が少ないことが分かる。 アピオスの食体験(むつ市内居住者) N=110 40, 36% 70, 64% 食べたことがある 食べたことがない アピオスの食体験(むつ市内 男性居住者) N=61 0 10代~20代 2 4 6 2 10 12 14 16 5 7 30代~40代 14 8 50代~60代 65歳以上 8 4 食べたことがある 8 食べたことがない - 112 - 13 アピオスの食体験(むつ市内 女性居住者) N=49 0 10代~20代 2 4 3 6 10 12 4 30代~40代 6 50代~60代 6 65歳以上 3 食べたことがある 5 8 10 10 7 食べたことがない 他県の取組みとむつ市の取組み (1) 他県の取組み インターネット、新聞報道から、他県のアピオスの取組み状況をまとめてみた。以下 はその概要である。 ・ 秋田県・五城目町 馬場目杉沢地区が高齢者対応型農業としてアピオスの特産品化を目指している。 ・ 岩手県・陸前高田市 1995 年、アピオスを地域の特産品として位置付ける事業が始まった。 ・ 東京都・杉並区 2003 年から若手農家が中心となって杉並区でアピオス栽培が始まった。生産量が 非常に少なく、杉並産としては一般市場へは出回ってないそうだ。 2006 年の起業家教育促進事業「とびだせ!がってん」プログラムで、区内の小学 生が、地域の特産弁当とするべく、 学校の近くにある女子大の学生をターゲットと した「アピオスを使ったアイデア弁当」の商品開発を行った。 ・ 長野県・阿南町 阿南町の高齢者支援の為にアピオスの栽培に取り組んでいる。アピオス焼酎を開 発し、アピオスについてのパンフレットを作成するなど、力を入れている。 ・ 長野県・長野市 JA ながの女性部西山支部は身近な野菜として定着させるため、料理法の普及にも 取り組んでいこうとしている。 ・ 福岡県・八女市 2012 年度は「ヤーコン・アピオス・オリーブ・クララ等の八女市の新しい農産物 を導入する団体を支援し、定着化を図る」という施策に 150 万円の予算が組まれてい る。 - 113 - (2) むつ市の取組み むつ市でもアピオスを名産品として紹介されるよう下北地域県民局を中心に取組中で あり、むつ市のホームページで紹介されている、むつ市の「うまいもの」としてアピオ スも紹介されている。 また、河野商店・代表河野紹視さんが、アピオスの生産者を主なメンバーとした「下 北アピオス振興会」を設立し、アピオス商品開発に向け アピオスの花、イモづる、子 イモのそれぞれの成分調査の実施をし、アピオス料理講習会の開催とレシピ集の作成も 行い、平成 26 年 2 月には管内から広くアピオス料理を募集し、優れたレシピを表彰す る料理コンテストも開催した。 消費・宣伝活動としては、東京下北沢での下北繋がりの試食販売や神奈川県・群馬県 においてのマーケット調査テスト販売・ネット販売など首都圏への販路拡大へも積極的 に取り組んでいる。管内各市町村でもアピオスをイベントに活用しアピオス収穫体験ツ アーの企画やフードフェスタでの販売を行った。 6 提案 今まで調査した結果から私たちがアピオスを広めるために注目した年齢層は高齢者と子 どもであると考えた。 (1) 高齢者へのアプローチ なぜ高齢者に注目したのかというと、まずアンケートからもわかるように中年層から 高齢層にかけ認知度が高く広めやすいと考えた。また高齢者は低栄養になりがちであり 高齢者に必要なタンパク質とカルシウムの補給もアピオスを食べることによってこの問 題も解消されると考えた。しかし、アピオスはアクが強いため噛む力が衰えてきている 高齢者の食べて貰うために加工して食べやすくすることが必要だと考えた。 そこで高齢者への提案として、介護施設で介護食として活用すること。具体的にはス ープや花茶、粉末状にしたものを料理に混ぜる。そうすること によってアピオスでは血 圧抑制、花茶では血糖値低下に繋がる。また健康な高齢者には家庭菜園をしている人も いるため栽培キットを販売することで知ってもらう機会が増えるのではないかと考えた。 そのほかの例としてアピオスの冷製スープやアピオスようかんといった高齢者でも食べ なれている和菓子に加工することで食べて貰いやすいと考えた。 (2) 子どもたちへのアプローチ なぜ子どもに注目したかというと、やはりアピオスの高い栄養成分が成長期に子ども に必要なカルシウムと鉄が多く含まれているため栄養補給のために食べて貰うことがで きると考えた。また、アピオスと子どもの食育に取り入れることでアピオスを子どもに 知ってもらうことができると考えた。また、子どもが食育の中で学んだことを家庭で話 すことで親子のコミュ ニュケーションの話題になり家庭で食べるきっかけになり子ども を持つ人達にも認知度の向上か考えられると考えた。 そこで子どもへの提案として、食育を利用して認知度の向上を図る。では、どのよ う - 114 - な食育をしていくことがいいのか。まず、アピオスの収穫体験、学校での調理実習や親 子での料理教室を開く。次に学校でアピオスを育てたり、学校の給食に取り入れる。給 食で出す際は、加工したものではなくあえてそのままの形で出すことでアピオスそのも のを知ってもらうことができる。次に生産者を講師として招き講話を開く。また、地元 の食べ物について知る機会を作るために長期休暇を利用して自由研究の課題として取り 入れるのもいいのではないかと考えた。 (3) 調理レシピ例(青森中央短期大学食物栄養学科が試作) 【アピオスモンブラン】 ●フォンダン: ●スポンジ: ●モンブラン: アピオス 10 個 ホットケーキミックス アピオス 100g 100g 【アピオスの冷製スープ】 ◆材料 4 人分◆(150ml/人) アピオス 200g 牛乳 200ml 湧水 160ml できるだし 40ml パセリ(乾) 少々 【アピオス水ようかん 】 ◆材料 5 人分◆ アピオスペースト 湧水 200g 砂糖 50g 塩 200g 少々 アガー 10g - 115 - 7 おわりに これまで生産者や県民局の人達への ヒアリングやアンケート調査をしてみて下北アピオ スの多角的価値創造の可能性とアピオスの認知度向上及び健康食品の地位確立するために 私たちからの提案として高齢者と子どもに注目して提案した。 高齢者と子どもの栄養補給としてアピオスを食べて貰いまた高齢者には食べる楽しみが 増え、子どもには食育を利用して健康への関心や地域で生産されている特産品についての 理解を深めて貰うことで青森県の短命県のイメージの払拭、健康意識の改革に繋がると考 えた。また、私たちは高齢者と子どもを中心に置き高齢者なら高齢者を支える中年世代に 広めて貰い、子どもな ら子どもを持つ親の世代にも子どもを通して知って貰う事で、食べ て貰える機会が増える可能性があると考え高齢者と子どもに注目した。さらに、下北から 広めていき県内そして県外に広めていく上でも高齢者と子どもの方が広めやすいと考え た。 私たちが提案したことを実施することで下北に住んでいる人々にむつ市ではアピオスと いう特産品がありアピオスは健康に良いことを地域住民で知ることで県内や県外にアピオ スを売り込む時に自信を持ってむつ市の特産品のアピオスですと紹介できるようになるこ とでさらに認知度の向上が見込めるのではないかと考え た。また短命県のイメージの払 拭、健康意識の改革にアピオスが希望になると確信した。 8 参考文献等 ○ 東北大学 星川清親教授「奇跡のアピオス健康法」著書 ○ 下北アピオス振興会主催セミナー資料 ○ 河野商店アピオス ○ アピオスファンクラブ ○ むつ市のうまいは日本一! http://apios.jp/ http://apios.imodurushiki.com/hp_map.html http://www.city.mutsu.lg.jp/index.cfm/15,0,51,700,html ○ 調査研究に参加しての感想 金浜俊輔 今回の学生発未来を変える挑戦の 「食でトコトンプロジェクト 」で 、下北アピオスにつ いて調査し、中間報告会を経て調査報告書を 作成しました。 振り返ってみて、苦労が多かったと感じたのは、一つは調査の時で、 どのように調査を 進めていくかの話し合いに多くの時間を 要しました 。また中間報告会の準備では、調査し てわかったことをどのように分かりやすく、そして短くまとめるのに 苦労しました。 発表 の仕方などで工夫できるところはないか などについても、 メンバーと相談しながら時間を かけて考えました 。 今回この学発未来を変える挑戦のプロジェクトに参加した ことで、 調査方法や発表のた めのパワーポイントの作成方法について、多くの時間をかけて考えることになりました。 - 116 - これは就職をし、社会に出た時に必ず使うことになると思うので、メンバー一同 とても良 い経験になっ たと思います。またそれ以外にも、地域の活性化にどのように取り組んでい くべきか、実際、地域の活性化に関わっている人はどのような思いを持って取り組んでい るのかについて、様々なお 話を聞く機会があり、将来地域活性化に携わりたいと思ってい るメンバーにとっては良い経験になったと思います。 最後に、この学生発未来を変える挑戦 プロジェクトに参加して 、色々な経験をすること で、人間的にも大きく成長できることができたとメンバー 一同実感しています。プロジェ クトに参加して本当によかったと思います。 - 117 - - 118 -