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沖縄県明るい選挙推進青年会VOTE(PDF:4194KB)
沖縄県明るい選挙推進青年会 VOTE 〒901-2223 宜野湾市大山7-11-34-403 TEL 090-5297-9025 少数精鋭のメンバーでICTを駆使した情報発信 社会的課題(若者の選挙離れ)を解決するため活動 ゲームを実施している。 2012年6月の沖縄県議会議員選挙では、沖縄県 が「選挙公報」を発行したことに伴い、全国初となる フェイスブックを活用したオリジナルの「選挙公報」 の発行とそれに連動した「これであなたもツカミは OK~選挙公報の読み方~」講座を行った。 VOTEの活動は、 メンバー各自が主体的・自主的 に 動いて活動する社会的課題解決型の地域づくりであ る。意識の高い賛同者を得ながら、地道に活動を続け てきた。発起人はなく、声かけして集まって開始した 活動は、今や、年に6〜7回程度、他都道府県に招か れることもあり、県だけでなく総務省の外郭団体とも ①まちづくりシミュレーションゲームでは、まず地域の問題点を話し合う 密に関わるようになっている。 “選挙”に行くことが、私たちの生活や地域づくりと 全国的な投票率の低下が選挙のたびにとり上げら どのようにつながっているのか、 という思慮を深めて れ、特に若者の選挙離れは顕著といえる。 このような いく活動を継続している。 現状を食い止めるべく、効果的な選挙啓発の実施と、 若者の投票率向上を目的として、学生から様々な業種 の社会人までの10〜30代の若者を中心に活動がス タート。 若者が投票しない理由には、学校教育で、選挙の意 義や政策判断について学ぶ機会が少ないことがあげ られる。 「 教育からのアプローチ」が必要であるとい う理念から、常時啓発活動として小・中・高校の児童 生徒に対し、それらを身につけてもらうための出前 講座を実施。沖縄県選挙管理委員会とともに中心に なって製作した、市民性教育副読本「小さな住民の大 きな力私たちのまちづくり」を活用し、各学校や団体 に合わせたオリジナルのまちづくりシミュレーション 24 ②話し合った政策についてアピールする演説体験 設 立:2006年4月 人 数:6名 主な活動◦小・中・高校、大人向け、それぞれに出前講座やワークショップを企画、実施。 ◦「政治シミュレーション」、 「政策立案シミュレーション」、 「投票シミュレーション」 の3つを体現できるオリジナルのまちづくりシミュレーションゲームを企画・実 施。 ◦動画サイトによる立候補予定者からのメッセージ配信(平成20年衆議院選挙~) ◦フェイスブックを活用した独自の「選挙公報」を発行(平成24年6月沖縄県議会議 員選挙) ●活動の魅力 プログラムである。 参加者が地域 (学校) の中で困っていることを話し合 「若者の投票率向上」 をミッションとして、 小・中・高校、 いその原因を調査 (①) 。 その課題を解決するための手 大人とそれぞれにあわせたプログラムやワークショッ 段を簡易な政策 (マニフェスト) として作成し、 それにつ プ、シミュレーションゲームを企画、 実施している。 いて代表が立会演説する (②) 。 そのマニフェストを参 また、有志による少人数のメンバーが働きながら、 加者が自ら判断し、 模擬投票を行う (③) というもので 選挙推進活動を実施。ホームページ、ブログ、 フェイス ある。 これは、 「政治」 を身近な 「地域づくり」 として捉え ブック、Ustream(誰でも気軽にライブ配信が無料で 直すことが可能になる常時啓発活動である。 できるサイト)、Youtube(撮影・保存した動画を共有 人と人とのつながりや地域の課題等を共有し、協 できるサイト)、ツィッター、 コミュニティFMなど、様々 働で解決することの重要性や地域と関わることの必 な情報通信技術(ICT)、 メディアを活用し、情報発信 要性に理解を深めていくことができるプログラムと している。使用する機材は個人のパソコンやスマート なっている。 フォンの他、講師として招かれたときの謝礼金を積み 立てて購入した機材(カメラ等)である。政策判断や ●参加者の反応 投票行動に参考となる立候補予定者からの動画配信 や、 フェイスブックを活用した「選挙公報」の発行など プログラムに参加した児童生徒のアンケート結果 を実施している。 では、 「 20歳になったら選挙に行きます」 という声も あった。 その他の出前講座の参加者は 「まちづくり」 と ●シミュレーションゲームについて は何か、 それが選挙や自分たちが投じる一票とどう関 わってくるのか、 という気づきがあったとの感想もきこ まちづくりシュミレーションゲームは、参加者が「政 えている。 プログラムを実施した中学校などで、 地域・ 治」を身近な「地域づくり」として捉え直すことがで 校内へのアンケート調査などを生徒が実践し、 それを きる。 「 政治シミュレーション」、 「 政策立案シミュレー 元に生徒自身が中学校所在地の議会へ陳情まで行わ ション」、 「投票シミュレーション」の3つを体現できる れた。 シミュレーションゲームを体験することによって 「まちづくり」 に対する意識改革が進んだといえる。 ●活動の成果 NPO団体や学生団体とのコラボレーションでの取 り組みにより、 2006年の沖縄県知事選ではなかった 公開討論会が実施された。 また、 関わった学生団体独 自で臨時啓発活動が行われるなどの活動が広がり、 そ ③模擬投票によって、自らの判断が反映される一票の大切さを学ぶ の団体の特性を活かした地域づくりに繋がっている。 25