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Ⅲ.事業実績報告 - 千代田区立図書館

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Ⅲ.事業実績報告 - 千代田区立図書館
Ⅲ.事業実績報告
1.サービス
1−1 サービス
サービスでは、図書館における読書や調査・研究活動のさらなる基盤を整
えるため、蔵書構築計画「千代田区立図書館資料収集計画」
(平成 22 年 4 月 1 日)
に沿い、蔵書構成の強化をはかりました。また、千代田区政の重点施策を理
解したサービス展開をはかるとともに、利用者や庁内職員への課題解決支援
を行いました。
さらに、館内閲覧用の椅子を8脚、区民の書斎コーナーの棚板を 74 枚増
設するなど、限られたスペースの中で快適で豊かな読書空間を提供できるよ
窓際に増設された椅子席
う、フロア環境の向上に努めました。
◆ 蔵書構築
千代田図書館では、蔵書構築計画 3 カ年計画の 2 年目として、通常の資料整備の他に、平成 21 年度
に作成した資料補充リストから 3,000 冊を超える資料を受け入れ、蔵書の強化をはかりました。セカ
ンドオフィスゾーンでは「出版にまつわる本棚」や新書コーナー、レファレンスコーナーの資料整備、
区民の書斎コーナーでは「千代田区ゆかりの文学者コーナー」の整備充実を行い、中央館にふさわしい
蔵書構成の充実につとめました。キッズセミナーフィールドでは、評価の定まった絵本や児童書の収集、
保護者も一緒に利用できるよう育児書を集めたコーナーなど、子どもにかかわる大人も視野に入れた蔵
書構成をはかりました。
地域館である四番町図書館では、利用者のニーズを反映した「伝統芸能コーナー」を新設するなど、
地域に根差した事業展開をはかるとともに、幅広い年齢層の知的興味に対応できるようバランスのとれ
た蔵書構築に努めました。
分館である昌平まちかど、神田まちかど両図書館では、併設された学校図
書室の蔵書も考慮して蔵書の充実をはかりました。特に昌平まちかど図書館
では、生活・育児関連書、歴史小説等を、神田まちかど図書館では、ビジネ
スパーソンが気軽に読める文庫本、実用書を中心に充実させました。
一方、特色あるコレクションの資料整備に関しては、内田嘉吉文庫、古書
販売目録、内務省委託本などの整備・保存・利用促進をはかることを目的とし、
引き続き出版アドバイザー会議を開催し、専門家の助言をいただきながら、
コレクションの活用について検討・整備を行いました。
また、平成 23 年度に開館する日比谷図書文化館を視野に入れた集中選書
四番町図書館「伝統芸能コーナー」
体制について検討を進め、運用を開始しました。
20
図書受入数
千代田 12,855 冊、四番町 4,273 冊、昌平 2,456 冊、神田 1,845 冊、合計 21,429 冊
雑誌受入数
千代田 2,845 冊、四番町 1,760 冊、昌平 645 冊、神田 690 冊、合計 5,940 冊
視聴覚資料受入数
千代田 110 点、四番町 178 点、昌平 33 点、神田 36 点、合計 357 点
蔵書構築計画
図書館資料選定委員会(1/13∼3/31 計 8 回)
平成 23 年度千代田区立図書館資料収集計画作成 (3/31)
◆「出版にまつわる本棚」の整備
千代田区の地域産業である「出版」を知ってもらうとともに、出版産業の
活性化に繋げることを目的として、
「出版にまつわる本棚」の整備を行った。
資料分野は以下の 4 つのカテゴリーとなります。
① 出版史(出版の歴史や検閲・言論統制など)
② 出版業(編集や出版社、製本、印刷、それにかかわる人物についてなど)
③ 出版流通(取次や書店の歴史や実態、古書や古書店、書評についてなど)
④ 出版の動向と展望(IT化や流通論など)
本年度から、ホームページに社史紹介コーナーを設け、
「出版にまつわる本棚」の蔵書から、出版に関する
企業(出版社、取次、書店、紙業等)の社史を順次紹介していくこととしました。
◆ 音楽配信サービスの拡充(視聴覚資料)
昨年度から、音楽配信サービス ( ナクソス・ミュージック・ライブラリー )
を開始しました。インターネットを利用して、膨大な音楽を自宅のPCから
聴くことが出来ます。本サービスはクラシック中心ですが、民族音楽など手
に入りにくい楽曲も含まれるなど質も高く、利用者から大変好評をいただい
ています。本年度末現在の収録曲数は約 75 万曲に達し、1 年間で 16 万曲増
加しました。
千代田区立図書館では調査研究に役立つ視聴覚資料を提供しています。ま
た、劣化が激しいビデオ・カセットテープは、CD・DVD へ切り替えています。
音楽配信サービス利用件数
49,806 件 月平均 4,151 件
◆ レファレンスサービス(千代田図書館)
千代田図書館では、レファレンスサービスを、図書館資料やインターネット情報を駆使した質問・回答サー
ビスにとどまらず、利用者自身による問題解決のための支援サービスとして位置づけています。そのため、
情報探索コーナーには 9 種類のオンラインデータベースを検索できるパソコンを設置しプリントアウトも可
能にしています。また、パスファインダーを作成し提供するとともに、情報探索講習会の開催などを通じ、
利用者によるセルフレファレンスをサポートしています。
レファレンスサービスカウンターでの相談内容は月毎に記録・整理し、千代田区に関する事例などは、国
立国会図書館のレファレンス協同データベースに登録しています。
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また、ビジネス支援サービス、行政支援サービスにも対応すべく、レファレンスサービス担当職員が事
例研究を毎月行いスキルアップをはかっています。本年度は、
国立国会図書館から講師を招き、
インターネッ
トで使えるレファレンス・ツールについて実習の場を持ちました。さらに、国立国会図書館、都立図書館
等が主催する外部研修や、運営会社が開催する研修などに積極的に参加し研鑽をはかりました。
新規作成 3 件
「東京の近代建築を調べる∼千代田区内の建物を調べる∼」
「千代田区政(行政)について調べる」
「会社情報の調べ方」
更新 9 件
「千代田区立の学校の歴史について調べる」
パスファインダー
「法律(法令・判例)情報の調べ方」
作成・更新
「東京の近代建築を調べる∼千代田区内の建物を調べる∼」
「明治以降の住宅地図の調べ方」
「指定管理者制度の調べ方」
「千代田区政(行政)について調べる」
「日本文学(近代文学)の調べ方∼小泉八雲について調べる∼」
「会社情報の調べ方」
「童謡・軍歌・流行歌の歌詞の調べ方」
レファレンス受付件数 千代田図書館:3,332 件 月平均 278 件 四番町図書館:2,113 件 月平均 176 件
登録 4 件
NDL レファレンス協同
データベース事例登録
「秋葉原界隈の通行量が知りたい」
「戦前の万世橋の駅舎および、その様子が分かる写真がみたい」
「国会議事堂に使われている建築材料について」
「大正 3 年∼昭和 30 年でキハラ㈱の本社が確認できる地図はないか?」
第 1 回「図書館資料の探し方(初級編)
」
(5/26)
情報探索講習会
第 2 回「データベース徹底活用術 !
∼朝日新聞『聞蔵Ⅱビジュアル』を使い こなす∼」
(7/23)
第 3 回「データベースで効率的に調べよう∼企業コンプライアンスにも役立つ法律
・判例情報の調べ方∼」
(9/15)
第 4 回「インターネットの情報をすばやく入手する方法」
(12/8)
第 5 回「データベースで効率的に調べよう∼最新エコロジー技術の調べ方∼」
(2/9)
参考資料受入数 383 冊
地域資料受入数 199 冊
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千代田図書館の周辺には、国や千代田区の機関が多くあるだけでなく、丸の内や大手町などには企業の
本社があり、日本を代表するビジネス街が形成されています。また、最寄り駅の九段下駅は地下鉄東西線、
半蔵門線、新宿線といった通勤の途中駅にあたるため、帰宅途中のビジネスパーソンを中心に調査、研究
の場として利用されています。
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こうしたビジネスパーソンを支援するために、各種オンラインデータベースの利用環境を整えるとともに、
ビジネス図書コーナーは NDC 分類にとらわれない主題別の配列とすることで、ビジネスの課題解決に向け
ての思考や発想の転換をサポートできるよう構成しています。
一方、新書コーナーにおいては、本年度は、岩波新書の請求記号を他の新書に合わせて、資料全体を統一
的に一覧できるように整備しました。
ビジネス資料受入数
296 冊
新書受入数
682 冊
千代田図書館では、図書館北側の「セカンドオフィスゾーン」をビジネスパーソンの滞在スペースとして
位置づけ、以下の 4 つの要素をポイントに形成しています。
① ネットワーク環境
最新の情報や資料の収集には、インターネット環境が必要不可欠となっています。館内では有線
LAN・無線 LAN の接続や電源とネットワークコンセントの整備など、来館者のプライベートパソコン
を利用しやすい環境を整え、長時間滞在しての調査・研究を可能にしています。
② 滞在しやすい環境
調査・研究を行う来館者のために、キャレル席や隣席と仕切りのある
座席を用意し、集中して取り組むことができる環境を提供しています。
また、携帯電話利用コーナーの設置やペットボトル型飲料の持込みを可
能とするなど、長時間の滞在が可能な環境を整備しています。さらに、
読書環境維持の指針に沿って居眠りや長時間離席者に注意を促すなど、
読書環境の向上に努めました。
③ 情報豊かな環境
聞蔵Ⅱビジュアル、日経テレコン 21、毎日 News パック、ヨミダス歴史館、官報情報検索サービス、
D1-Law.com、
JapanKnowledge、
CiNii、
JDreamⅡなど 9 種類のデータベースを提供しています。本年度は、
「聞蔵Ⅱビジュアル」のバージョンアップを行い、朝日新聞創刊以来 130 年分の記事が検索できるよう
になりました。これらのオンラインデータベースを利用し、最新の情報から過去の新聞記事などを容
易に検索して利用することができます。また、オンラインデータベース提供会社との契約範囲内での、
プリントアウト(有料)にも対応しています。
聞蔵Ⅱビジュアル 697 件、日経テレコン 21 657 件、毎日 News パック 452 件、
オンラインデータベース ヨミダス歴史館 600 件、官報情報検索サービス 207 件、D1-Law.com 83 件、
利用実績
JapanKnowledge 35 件、CiNii 54 件、JDreamⅡ30 件
(合計 2,815 件、月平均 235 件)
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④ ニーズに合った蔵書構築と蔵書形態
一般的なビジネス図書をはじめとして、経営学の基本や戦略的思考を獲得するための参考となる
ような資料や、出版業・出版関連産業に関する資料を積極的に収集しています。平成 21 年度に設置
した「出版にまつわる本棚」では、地域産業資料として出版関連資料を複合的に活用できるよう整
備しています。また、合同庁舎内にある図書館の特性を考慮し、白書や統計資料をはじめとした国
や千代田区にかかわる行政資料の収集を積極的に行っています。この他、辞書・年鑑などの参考資料、
千代田区の地誌・歴史等にかかわる地域資料などの充実をはかっています。
これらのセカンドオフィスゾーンに配架されている資料は禁帯出資料とし、来館の際に貸出中で
調査ができないことが無いように配慮するとともに、インテリジェント書架により利用ニーズの把
握に努め、資料収集の参考にしています。
◆ 行政支援サービス(千代田図書館)
千代田区内における行政資料の情報拠点となることを目指し、千代田区および関連団体が作成・刊行
する資料を収集し整理・保存しています。千代田区役所内の様々な情報が図書館に集まることにより、
千代田区民に対する情報提供の窓口として機能すると同時に、区の政策決定や行政事務のための資料・
情報を提供し、職員の皆様の課題解決を支援します。本年度は、庁内の納本制度の確立と、行政資料収
集に力を入れるとともに、庁内メール配信を活用し、納本を受けた行政資料リストや、情報探索講習会
案内等について告知しました。
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◆ 福祉関連サービス
宅配サービスや対面朗読室、音声読み上げ機、拡大読書機の提供、大活字本の充実、千代田 Web 図書
館の活用などにより、図書館の利用に支障がある人へのサポートを実施しています。
本年度は、図書館資料の宅配サービスについて、
「障害者福祉のしおり」
(千代田区、平成 22 年 10 月発行)
で広報しました。また、お茶の水ロータリークラブから、視覚障がい者等の読書利用に有効な DAISY 録
音図書と専用プレーヤの寄贈があり、サービス開始に向け準備を行っています。さらに、障がい者サー
ビスについての職員の意識およびスキル向上をはかるべく、日本図書館協会障害者サービス委員会から
講師を招き「始めよう障害者サービス」と題して職員研修を行いました。
◆ 児童サービス
児童サービスは、
「千代田区子ども読書活動推進計画」
(平成 19 年 3 月策定)をもとに、読書振興センター
と協力して行いました。 千代田図書館は、建物の構造上子どものみで気軽に立ち寄れる環境にないため、子どもへの直接サー
ビスだけではなく、一緒に来館した保護者も安心して利用ができるように配慮しています。子育て支援
とも連動するサービスの「ブックスタート」や託児サービスの「こどもひろば」、親子で楽しめる「おは
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なし会」「大人も一緒に紙芝居鑑賞会」などを定期的に開催し、児童サービス
とともに育児支援も行いました。また、中・高生のための読書・学習支援資料
の収集にも力を入れるとともに、児童および中・高生向けにテーマ毎のブック
リストを作成・配布しました。
四番町図書館は麹町地区の住宅街に位置し子どもの利用も多いため、きめ細や
かな児童サービスを展開しました。本年度は、親子で楽しめる「おはなし会」の
開催、児童書の企画展示、こども一日図書館員の開催、小学生の図書館見学、中
学生の職場体験の受入などを実施しました。
昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館は、小学校に併設されているため学
校図書室と連携した児童サービスを行いました。本年度は、児童書の充実、調べ学習資料の収集、読書環境
の改善、学校支援担当との日常的な情報交換などを行いました。
おはなし会
千代田:22 回、452 人
四番町:11 回、135 人
ブックスタート(区民対象)
11 回、参加者 334 人
◆ リカレント支援サービス(千代田図書館)
「社会復帰に向けて勉強したいが、子どもを預けて勉強できる環境がない。」「図書館を利用したいが、
館内に預けるところがない」などの保護者の要望に応えるため、千代田区役所の「いっとき保育」で実績
のある、NPO 法人「あい・ぽーとステーション(子育て支援者)」に依頼し、千代田図書館の子ども室を
利用して、子どもを一時的に預かる「こどもひろば」を開設しています。子どもを預けている時間は、安
心して図書館内で調査・学習をしていただけます。この時間帯は、
子ども室で「おはなし会」も行っています。
毎月第 1 土曜日の午前・午後、第3木曜日午前に実施しました。
◆ 千代田 Web 図書館サービス
千代田区立図書館では、日本の公立図書館で初めて、Web 上で
電子図書の貸出・返却ができる Web 図書館サービスの提供を行っ
ています。本年度もコンテンツの充実と利用しやすい機能への改善
に努めました。千代田区在住・在勤・在学者対象のサービスですが、
千代田図書館内では、備えつけパソコンやプライベートパソコンな
どで、どなたでもコンテンツの利用が可能です。また、本年度からは、
千代田図書館の刊行物等については、ログインなしでどなたでも利
用できる機能を設けました。
平成 22 年度末のコンテンツ数は約 5,100 タイトル(協力出版社約 37 社)です。3D 図鑑や本文への
メモ機能、文字の拡大など、電子図書ならではの特徴を活かした利便性の高い内容となっています。
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第 1 回「TOEIC の『効果的学習法』を学ぼう」(5/31)
第 2 回「電子図書が読める『千代田 Web 図書館』を使ってみよう」(7/27)
Web 図書館利用セミナー
第 3 回「遊んで学ぼう!千代田 Web 図書館」(8/19)
第 4 回「千代田 Web 図書館を利用して『継続的英語学習法』を学ぶ!」(10/26)
第 5 回「電子図書が読める『千代田 Web 図書館』を使ってみよう」(12/20)
第 6 回「電子図書が読める『千代田 Web 図書館』を使ってみよう」(3/22)中止
◆ インテリジェント書架の活用(千代田図書館)
IC タグの導入に伴い RFID 技術を利用し、「出版にまつわる本棚」
「地域資料」「ビジネス図書」などの
貸出をしない資料の利用状況を調査しました。その結果、各ジャンル内の利用傾向を一定程度、数値的
に把握することができました。今後は、得られたデータを蔵書構築と資料の運用に活かすとともに、シ
ステム担当と協力してシステムのさらなる精度向上をはかります。
◆ 自動貸出機の活用(千代田図書館)
IC タグを利用した自動貸出機を4台設置し、利用者のプライバシー保護と貸出業務の効率化をはかっ
ています。11 月 15∼26 日に利用促進強化週間を設け、館内放送や掲示で広報を行うとともに、職員が
自動貸出機へ誘導しました。その成果として、利用率は年平均 31%にアップしました。
◆ 研修室(千代田図書館)
カウンターおよび電話での予約に加え、空き状況を確認しながらインター
ネットを利用して研修室の予約ができます。このような利便性からリピー
ターも増え、高い稼働率を維持しています。
稼働率は、月平均 64%でした。
◆ キャレル席(千代田図書館)
予約制の個人ブース型閲覧席です。座席指定ができることと、キャンセル
などにより空席が発生した場合随時利用できるようにシステム改善すること
で、利用者の利便性が大きく向上しています。
本年度も大変利用が多く、合計 31,263 人、月平均 2,605 人の利用があり
ました。
◆ AV ブース席(千代田図書館)
図書館所蔵の CD・DVD などの視聴覚資料を利用するための席です。調査研究に役立つ資料を中心に提
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供しています。座席の指定ができるように改善されています。
合計 5,560 人、月平均 463 人の利用がありました。
なお、東日本大震災後の節電に協力するため、3 月 14 日から提供を中止
しました。
◆ インターネット利用席
利用者が資料の検索や調べものに利用できるインターネット端末の設置された席です。千代田図書館
では座席の指定ができるようになっています。千代田図書館は 8 席、
四番町図書館、まちかど図書館(2 館)
には各 1 席ずつ設置しています。
千代田図書館での利用は、合計 23,506 人、月平均 1,959 人と、昨年度を上回りました。
◆ 読書環境維持の指針(平成 19 年 5 月作成)
快適な読書空間を提供するために、下記の「読書環境維持の指針」にもとづいて運営しています。
● 注意勧告をする行為
1
居眠りをする
2
大声で話す
3
所定の場所以外で携帯電話を使用する
4
館内で飲食・喫煙を行なう(ペットボトル及びそれに準ずる密閉容器は可)
5
館内において無断で写真撮影をする
6
靴を脱いで座っている
7
その他、他の利用者の迷惑となる行為
8 ペットを連れたまま来館する(盲導犬等の身体障がい者補助犬は除く)
● 注意勧告し、改善されない場合に退館を勧告する行為
1
荷物などを席に置き、一時間以上席を離れる
2
大きな荷物を持ち込む
3
館内で熟睡する
4
閉館時間になっても館員の指示に従わず退館しない
5
座席に、靴下を脱いで座っている
6
大声を出すなど、暴言を吐き威嚇行為を行う
7
その他、図書館業務の遂行に害を与える行為
● 即時退館を勧告する行為
1
異臭を放つ
2
暴力的行為を行う
3
酒気を帯びている
4
他人をつけまわすなど異常な行動をする
5
館内で洗髪や洗濯をする
6
館内で宴会を行う
7
その他、図書館業務の遂行に著しく害を与える行為
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1−2 総務
庶務業務、予算の編成・執行、経理事務、環境保全等と多岐にわたる管理業務全般を主に担当しています。
また、区の所管課や関係機関との連絡調整役としての役割を果たし、組織体制の強化をはかるとともに、各
種サービスの提供や新規事業の展開を支えました。
◆ アンケート
来館者アンケート調査を 2 回実施しました。
第 1 回 来館者アンケート調査
目 的
対象者
方 法
時 期
第 2 回 来館者アンケート調査
千代田図書館の利用実態や要望を調査し、提供サービスの見直しや、より良いサービスを提供
するための参考資料として活用する
千代田図書館来館者
開館前の机上配布、来館者への直接配布、および館内にアンケート用紙と回収箱を設置(直接
配布は、主に 9 階エレベーターホール脇にて実施)
① 7 月 17 日 ( 土 )
①2月1日(火)
開館前・昼間 配布数 150
開館前・昼間・夜間 配布数 200
② 7 月 18 日 ( 日 )
②2月6日(日)
開館前・昼間 配布数 150
開館前・昼間 配布数 150
③ 7 月 22 日 ( 木 )
③ 2 月 14 日 ( 月 )
開館前・昼間・夜間 配布数 200
開館前・昼間・夜間 配布数 200
④ 7 月 23 日 ( 金 )
④ 2 月 19 日 ( 土 )
開館前・昼間・夜間 配布数 200
開館前・昼間 配布数 150
◎アンケートの集計結果
■千代田図書館利用者の特徴
・利用者の内、男性の比率がおよそ 6 割
・利用者の約 4 割が区内在勤・在学
・利用頻度が高い(回答者の約 6 割が週 1 回以上利用)
・滞在時間が長い(回答者の約 7 割が 2 時間以上滞在)
・「平日夜 10 時までの開館」
「ゆったりとした読書環境」
「インターネットの使える閲覧席やキャレル席
などの館内設備」等の環境等を強く支持している
2 回の調査のいずれにおいても、満足度については回答者のうち 90%前後の方々から評価をいただく事ができ
ました。
要望・苦情については、蔵書の少なさ、館内の混雑、他の利用者が使っている電卓やパソコンのキータッチ音
への不快感などが多く寄せられていました。これらの要望については改善の難しいものもありますが、出来うる
限りの対応を行ってまいります。
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◆ 避難訓練
千代田図書館では、緊急時に利用者を安全な場所へ誘導できるよう、庁舎全体で実施された年 2 回の
避難訓練に参加しました。また、11 月 28 日に図書館職員で実施した避難訓練では、消火器を実際に用
いた初期消火訓練を行いました。
地域館及び分館では、四番町図書館が 2 月 7 日、昌平まちかど図書館が 12 月 12 日、神田まちかど図
書館が 12 月 19 日に避難訓練を実施しました。
3 月 11 日の東日本大震災の折には、こうした訓練の成果が発揮され、一人の怪我人もなく避難・誘導
をすることができました。この経験を、今後の避難時マニュアルの整備および避難訓練に活かしていき
ます。
◆ 諸会議
千代田区所管課と図書館幹部職による幹部会が月 1 回開催されました。
また指定管理者各社の代表者および千代田図書館長・副館長による三社会を月 1 回、千代田図書館幹
部職による会議を週 2 回程度、千代田図書館サービスプロデューサーと地域館及び分館の責任者による
連絡会議を月 1 回開催しています。
◆「エコワット」貸出業務
千代田区環境安全部と連携し、家電製品の電気料金や電力量などが測定できる機器「エコワット」の
貸出を本年度も継続して実施しました。
◆ 広告物の設置
平成 22 年度も HP にて広告物の公募を行い、応募があった本のしおり・ブックカバーの設置を開始し
ました。内容については以下の通りです。
*本のしおり
日本大学の広告物を昨年度からの継続で、㈱マツモトキヨシの広告物を 9 月 16 日より設置
*ブックカバー
日本大学の広告物と三菱地所㈱の広告物を、4 月 1 日より設置
29
2.企画・システム
2−1 企画
◆ 企画展示・関連イベント
千代田図書館の5つのコンセプトのひとつ「千代田ゲートウェイ」にもとづき、閉架書庫に所蔵されてい
る貴重なコレクションを公開するほか、出版産業、地域資源情報に関する展示、千代田区の施策を紹介する
展示、古書店連盟と連携する展示および関連するセミナーや講演会を行いました。
内務省委託本紹介展示
残存する記録が少ないため不明な点が多いといわれる出版検閲ですが、
「戦前の出版検閲を語る資料展
僅かながら現存する検閲原本や発売頒布禁止処分とされた図書、検閲に
『浮かび上がる検閲の実態』
」
関連する資料などから、検閲体制下における出版事情を窺うことができ
(1/24∼3/26)
(節電協力のため
ます。
3/25 で終了)
千代田図書館蔵の「内務省委託本」をはじめとする、検閲の実態を今
に伝える貴重な原本や資料を展示するとともに、昭和初期の出版検閲に
ついてパネルで解説しました。
(協力:国立国会図書館、
江東区立深川図書館)
【ミニ展示】
●ミニ展示「発禁本の境界」
(1/24∼3/26)
(節電協力のため 3/25 で終了)
千代田図書館コレクション展示
一体何をどこまで書くと発禁処分を受けたのか。検閲官が発禁と判断
する境界はどこにあったのか。検閲をパスした本と発禁本とを並べて展
示し、双方に残された、検閲や伏字の痕跡を見比べてもらいました。
また、レーニン『左翼小児病』
、中本たか子『白衣作業』など国立国会
図書館所蔵の発禁処分を受けた検閲原本数点を期間限定で展示しました。
(協力:国立国会図書館)
【関連講演会】
(共催:NPO 法人 神田雑学大学)
●
「いつ・だれが・どのように検閲したのか」
(1/28)
講師:安野 一之(国際日本文化研究センター共同研究員)
内務省の検閲は、言論弾圧の象徴としてのイメージのみが継承されてお
り、検閲官が実際にどのような検閲を行ってきたのかは、未解明のまま
でした。千代田図書館蔵内務省委託本の調査を通して見えてきた、検閲
の実態についてお話しいただきました。
●
「戦前期の発禁本のゆくえ」
(2/18)
パネル展示
講師:大滝 則忠(東京農業大学教授、元国立国会
図書館副館長)
戦前期の内務省による出版検閲によって発売頒布
禁止や削除などの行政処分を受けた図書(発禁本)は、
現在どこに在るのか。発禁本の類型を大まかにつか
んだうえで、日本国内のみならず米国に渡った検閲
図書の所在についてお話しいただきました。
‫¾ࠆ݋‬પય੪ଊࠒ
●
「戦前期の出版検閲と法制度」
(3/11)
(東日本大震災発生により中止)
ミニ展示
講師:浅岡 邦雄(中京大学准教授)
30
千代田 Web 図書館紹介展示
「千代田 Web 図書館」
サービスでは、
24 時間 365 日いつでもどこでも、
「∼いつでも電子図書が読める∼
インターネットを通じて、電子図書を借りることができます。また、
『千代田 Web 図書館』でキャリア
今まで図書館では取り扱うことの難しかった資格取得のための参考書
アップ」(11/29∼1/22)
や問題集も充実しています。紙の図書にはできなかった図書への書き
込みや、自分の好きな形式にカスタマイズできる電子図書もあります。
千代田図書館コレクション展示
そのような、Web 図書館の電子図書の特長とおすすめコンテンツをパ
ネルとデモ機で紹介しました。
(連携先:アイネオ株式会社)
【関連セミナー】
●「留学しないで英語の達人になる勉強法∼TOEIC で満点をとる秘訣を
中心に∼」
(12/18) 講師:有子山 博美(英語教材プロデューサー)
「千代田 Web 図書館」で一番の
人気コンテンツ、TOEIC の問題集
を効果的に利用していただくため
に、TOEIC 満点獲得者を講師に迎
え、高校生からビジネスパーソン
まで、時間の無い方でも継続して
できる「" 国産バイリンガル " に
‫¾ࠆ݋‬๺ࠃߤಇ೵ࠒ
なれる勉強法」を伝授していただきました。
「神田の文化人・斎藤月岑と『江戸
名所図会』」(3/29∼5/22)
『江戸名所図会』は、江戸の神社仏閣・風俗・行事などを紹介した江
戸時代後期の案内書です。読みやすい文章といきいきとした挿絵で、
江戸のガイドブックとして当時の人々に広く親しまれました。
作者の斎藤月岑は、町人文化が最盛期を迎える神田に生まれ育ち、
江戸が東京へと大きく変わる時代を生きた人です。『江戸名所図会』を
はじめ江戸学の基本書に数えられる『東都歳事記』や『武江年表』な
地域資源に関する展示
どを世に送り出しました。
この展示では、近世最大の地誌学者である斎藤月岑とその著作を紹
介するとともに、気軽に手に取れる関連書籍などを集めました。
(共催:
市井人・斎藤月岑を学ぶ会)
【関連講演会】
(連携先:市井人・斎藤月岑を学ぶ会)
●「江戸の町名主と『江戸名所図会』
」
(5/21)
講師:北原 進(立正大学名誉教授、
「市井人・斎藤月岑に学ぶ会」顧問)
『江戸名所図会』や町名主の生活な
どから江戸の文化についてお話しい
ただきました。
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31
「戦傷病者・水木しげるさんの人生」 漫画家・妖怪研究者として著名な水木しげる(本名:武良茂 むら
(7/26∼9/25)
しげる)さんは、昭和 19 年に南方ラバウルで左腕を失った戦傷病者
としても、広く知られています。
この展示では、水木さんの人生を知るときにおすすめしたい 9 冊の
本をパネルでご紹介するほか、水木しげる
さんの著作を中心に、漫画・妖怪をテーマ
とする本など、千代田区立図書館所蔵本を
展示しました。
また、両足を失った戦傷病者の体験記と
療養中の写真パネルも展示しました。(共
催:しょうけい館「戦傷病者史料館」
)
【関連イベント】
(主催:しょうけい館「戦
傷病者史料館」
、協力:千代田図書館)
●「いつもそばにいてくれた∼ゲゲゲの女房・武良布枝さんの証言映像
地域資源に関する展示
上映と関連トークイベント∼」
(9/11)
パネリスト:飯塚 頼寿(布枝さんの甥/安来市立島田小学校教頭)
鈴木 宏昌(実業之日本社 総合メディアプロデューサー
編集委員/武良布枝『ゲゲゲの女房』編集担当)
大内 雅人(しょうけい館 学芸員/夏の企画展「昭和の
夫婦 ∼ 戦傷病者の妻 が生きた時代∼」担当)
しょうけい館が撮影した、水木しげるさん・武良布枝さんご夫妻の証
言映像を上映し、あわせて、ご夫妻にゆかりのあるパネリストの方々
から、ご夫妻にまつわるエピソードについてお話しいただきました。
「̶大学教授がオススメする̶ 新
入生のための 150 冊」(3/28∼4/22)
千代田区内にある 8 大学の先生方に、新入生にお勧めする本を厳選
してもらい、
「特に読ん
でもらいたい 1 冊」に
は推薦の言葉もいただき
ました。教授をはじめと
する各分野の研究者が取
り上げた本は、新入生だ
けでなく、一般来館者の
教養を高めるためにも大
いに参考になるものとし
て、大好評でした。
(連携先:共立女子大学家政学部、上智大学図書館、
専修大学図書館、二松学舎大学附属図書館、日本教育大学院大学図書館、
日本大学経済学部図書館、日本大学理工学部図書館、法政大学図書館、
明治大学図書館)
32
区の施策を紹介する展示
「千代田区の環境への取組み∼CO2
6月の環境月間に合わせて、千代田区の環境に対する取組みや、気
マイナス 25%をめざして∼」
(5/24
軽に参加していただけるイベント情報などを紹介しました。また、地
∼7/24)
球温暖化、自然保護、環境汚染、生物多様性、省エネルギーなど、環
境に関連するテーマの本を集
めて展示しました。(連携先:
千代田区環境安全部 環境・温
暖化対策課)
『
《ものと人間の文化史》150 タイト
法政大学出版局の《ものと人間の文化史》は、人間が歩んできた生
ル展̶暮らしの「もの」に込められ
活の営みを「もの」や自然とのかかわりにおいて掘り下げ、解説する
た記憶から、現代ビジネスのヒント
シリーズです。約 40 年前にスタートして、2010 年に 150 タイトル
を探る̶」
(9/27∼11/27)
目が出版されました。この展示では、150 タイトルを、発想力・応用力・
開発力という仕事力を高める 3 つの切り口に分類して展示しました。
出版産業に関する展示
(共催:法政大学出版局 )
【関連講演会】(共催:法政大学出版局 、NPO 法人 神田雑学大学)
●
「旅で出逢った『染め』と『織り』
̶フィールドワークで技術を得る̶」
(11/19)
講師:竹内 淳子(
「ものと人間の文化を研究する会」主宰)
人の暮らしに密接した発想・製
作・改良の現場をフィールドワー
クから探ってきた、《ものと人間
の 文 化 史》シ リ ー ズ の『藍』
『草
木布』『紅花』
『紫』を著した竹内
淳子氏が、日本各地を訪ねて集め
た「染め」と「織り」の世界を紹
介くださいました。
講師:竹内 淳子氏
千代田図書館コレクション展示
ミニ展示「九条家入札会の目録と主
九条家は鎌倉期から続く名家で、数多くの貴重な和本や漢籍などの
催者内部資料̶
『一古書肆の想い出』
古典籍を所蔵していました。昭和 4(1929)年に開催された九条家の
とともに̶」
(7/26∼9/25)
蔵書の入札会は、伝説の古書店主・反町茂雄の人生に大きな影響を与
えた出来事の一つでした。
千代田図書館所蔵の古書販売目録コレクションの中から、九条家入
札会の出品目録抄(複製)や、
主催者内部資料である「九条家本目録」
「九
条家旧蔵書入札会注文受控エ」を展示しました。また、
資料と合わせて、
反町が自身の思い出をつづった『一古書肆の思い出』の生き生きとし
た文章で、九条家入札会の様子を紹介しました。
(協力:二又 淳(明
昭和初期の入札会に使われた「椀伏せ」の道具も
展示しました
治大学非常勤講師)
、八木 壯一(八木書店)
、橋口 侯之介(誠心堂書店)
、
東京古典会、一誠堂書店、日本古書通信社 )
33
ミニ展示「森鴎外とその弟妹たち
大妻女子大学所蔵および千代田図書館所蔵の森鴎外、そして弟、妹の
̶ある一族の筆跡̶」
自筆原稿及び著書などの貴重な資料を展示。鴎外とその弟妹たちの表現
(9/27∼11/27)
をマニュスクリプト(手稿)という側面から紹介しました。
(連携先:大
妻女子大学国文学会)
【関連講演会】
●
「森鴎外と末弟潤三郎̶継承された探究心̶」
(11/5)
千代田図書館コレクション展示
講師:松木 博(大妻女子大学短期大学部
国文科教授)
千代田図書館所蔵の潤三郎の自筆稿「慶長
ৰન஡ইࣞպ੥¸ॢ࣎ߡགྷഃ
ï‫ٽ‬ସϱີࣞ᧏උໄð
以来書賈便覧」
「本朝古版書目録全」を紹介
しながら、歴史学者・考証学者としての潤三
郎と鴎外の関わりをお話しいただきました。
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ミニ展示「古書販売目録にみる昭和期
南宗画の大家である富岡鉄斎と、その息子謙蔵の 2 代による 70 年間の
最大の入札会 ̶富岡鉄斎、謙蔵コ
大蒐集をまとめた富岡文庫の入札会は、国宝や重要美術品も取り扱われ、
レクション̶」(3/28∼4/22)
昭和 13、14 年と 2 度にわたって空前絶後のスケールで行われました。
この展示では、千代田図書館蔵・古書販売目録コレクションから、
「富
岡文庫御蔵書入札目録」をはじめ
とした富岡文庫入札会に関わる資
料を展示し、入札会を取りまとめ
た古書店・鹿田松雲堂による、他
とは一線を画した入札会の様子を
紹介しました。
ミニ展示「江戸の名所絵くらべ」
(3/29∼5/22)
江戸の神社仏閣・風俗・行事などを紹介した江戸後期の案内書『江戸
名所図会』は、江戸のガイドブックとして当時の人々に広く親しまれま
したが、そのほかにも、名所を題材にした書物や浮世絵が各地で数多く
出版されました。代表的な名所案内書の『江戸砂子』
、浮世絵の『絵本江
戸土産』や『名所江戸百景』
、双六の『東京名所案内壽語録』などその形
地域資源に関する展示
式も様々でした。これらの資料の中から、同じ場所が描かれた名所絵を
並べて展示しました。
ミニ展示「共立女子大学の学生によ
「共立女子大学家政学部 建築・デザイン学科の学生作品を展示しました。
る、ブックカバーデザインとメタル
本の表紙カバー約 50 点、金属製の食器やアクセサリーなどのメタル作品 30
クラフトデザイン展」
(5/24∼7/24)
点、学生が新鮮な視点で制作した作品が並びました。
(連携先:共立女子大学)
34
地域資源に関する展示
ミニ展示「歴代の江戸川乱歩賞にみ
二松学舎大学附属図書館が所蔵する、江戸川乱歩賞受賞作品初版本
る表紙デザイン∼二松学舎大学附属
の貴重なコレクションを 2 部に分けて展示しました。江戸川乱歩賞の
図書館コレクションより∼」
(11/29
軌跡を、装丁・帯のデザインという側面から楽しんでいただきました。
∼1/22)
神田古書店連盟連携展示・販売(仲介)
(連携先:二松学舎大学附属図書館)
VOL.35
大屋書房「江戸の小説 草双紙の変遷と読本 ∼木版摺の挿絵
や表紙に注目して∼」
(4/1∼4/27)
「としょかんのこしょてん」
VOL.36
呂古書房「装幀の美・豆本の世界」
(4/28∼5/31)
VOL.37 「歌舞伎座グラフィックス̶̶作家・黒岩比佐子の『古書の森』
より」(6/1∼6/30)
VOL.38
飯島書店「日中印譜の世界」
(7/1∼7/29)
VOL.39
松雲堂書店「日本の漢詩を楽しもう」
(7/30∼9/1)
VOL.40
ボヘミアンズ・ギルド「竹久夢二のつくる本の世界」
(9/2∼
10/4)
VOL.35「江戸の小説 草双紙の変遷と読本」
VOL.41 「和本入門̶
『古典籍展観大入札会』出品物を中心に̶」
(10/5∼11/4)
VOL.42
Bondi Books「ロバート・フランク」
(11/5∼11/30)
VOL.43
パージナ「書体の見本帳」
(12/1∼12/31)
VOL.44
三茶書房「作家と古本屋」
(1/4∼1/31)
VOL.45
沙羅書房「蝦夷地・アイヌに魅せられた人々」
(2/1∼2/25)
VOL.46
永森書店「吉田初三郎の鳥瞰図」
(3/1∼3/31)
VOL.46「吉田初三郎の鳥瞰図」
35
◆ 企画セミナー・イベント
千代田区内の企業や古書店、ミュージアムなどと連携して、図書館だけでなく様々な文化資源・情報資源
の入り口となるようなセミナーを開催しました。
千代田図書館マネーセミナー
●
「30 代パパ & ママのためのマネープラン∼未来に差がつく 子ども手当
の活用法 ∼」(7/1)
講師:ファイナンシャル・アドバイザー 三藤 裕子
(三井生命保険株式会社 PMMサービス事業部)
子ども手当の支給を機に、30 代のパパ&ママのために、子育て資金の
基礎知識とマネープランの考え方をわかりやすく教えていただきました。
●
「50 代のための豊かなセカンドライフ準備へのマネープラン∼今と未来
を楽しく生きる資金対策∼」(12/2)
講師:ファイナンシャル・アドバイザー 三藤 裕子
(三井生命保険株式会社 PMMサービス事業部)
セミナーでは、50 代の方々のために年金の活用法を含め、マネープラ
ンの考え方を、ファイナンシャル・アドバイザーがコンパクトに解説し
ました。
講師:三藤 裕子氏
古書店の出張セミナー
(連携先:三井生命保険株式会社)
●としょかんのこしょてん VOL.39「日本の漢詩を楽しもう」展示解説(8/30)
講師:宮元 宏明 ( 松雲堂書店 )
●としょかんのこしょてん VOL.40「竹久夢二がつくる本の世界」展示解
説 (9/21) 講師:夏目 健太郎(ボヘミアンズ・ギルド)
「としょかんのこしょてん」展示により親しんでいただくための展示品
(=商品 ) 解説。市場の人気度や価格、保存状態など、古書店ならではの
切り口で、初心者にもわかりやすくお話していただきました。
●としょかんのこしょてん VOL.41「和本入門」展示解説(10/31)
講師:橋口 侯之介(誠心堂書店代表取締役)
講師:橋口 侯之介氏
古本まつりに連動したイベントとして開催しました。大学講師も務め
る古書店主に和本に親しむための基礎知識のほか、市場の人気度や価格、
保存状態などもわかりやすくお話しいただきました。
(連携先:神田古書店連盟)
ミュージアムとの連携イベント
●出光美術館を 3 倍楽しむセミナー「生誕 260 年 仙 ̶禅とユーモ
ア̶」(9/30)
講師:八波 浩一(出光美術館学芸部学芸課長代理)
出光美術館で開催された、展覧会の関連イベントとして、千代田図書
館に出光美術館の学芸員を迎え、展示作品をより楽しむためのセミナー
を開催しました。江戸時代の禅僧・仙 の生涯と作品を、様々なエピソー
ドを交えて解説していただきました。
(連携先:出光美術館)
講師:八波 浩一氏
36
◆ 書架づくり関連事業
●ミュージアムおすすめ本展示
千代田区ミュージアム連絡会に参加している各館に関係のあるテーマで本を選んでもらい、パネルと
ブックリストで紹介する常設展示「ミュージアムおすすめ本」を実施しました。本展示は、各分野の専門
家のアドバイスを選書に活かし、書架にゲートウェイ機能を持たせる目的も同時に果たしています。
● しょうけい館(6 月)
● カメラ博物館(10 月)
● 神田明神(11 月)
◆ その他の事業
●出版社との情報交換会(第 1 回 8/24、第 2 回 12/13)
今年度よりの新たな事業です。出版社との連携を強化するために、編
集者、ライターと情報を交換する会を開催しました。
第 1 回は、千代田図書館のサービス、コレクションの紹介をメインに
行いました。第2回は、出版社と千代田図書館の連携事業の実績報告、
電子図書についての意見交換、また「特別貸出」制度の利用説明等を行
いました。
●インターンシップ受け入れ(8/19∼9/30)
千代田区にキャンパスのあるLEC大学よりインターンシップを2名受け入れました。開館前の書架整
理の他に、企画展示の準備などの図書館業務を体験してもらいました。
●コレクション関連刊行物、展示記録 PDF の作成
コレクションを紹介するパンフレットの発行や、コレクション関連の展示の記録 PDF を作成してホー
ムページに掲載することで、利用者のコレクションへの理解を深め、利用を促進しています。
22 年度は、『千代田図書館蔵「内務省委託本」関係資料集』
、「千代田図書館蔵内務省委託本&出版検閲
コレクション」パンフレットの発行、ミニ展示「九条家入札会の目録と主催者内部資料̶
『一古書肆の想
い出』とともに̶」の展示記録 PDF を作成しました。
37
●東日本大震災関連の展示
震災、エネルギーについての情報を多くの利用者に提供するために、閲覧専用の地震災害関連図書コー
ナーを設置しました(3/22∼)。そして、千代田区や東京都の防災対策、震災後の情報を迅速に提供する
ための地震災害展示ボードも設置しました(3/28∼)
。
また、節電のため開館時間が短縮になったこの機会に、自宅で図書を利用いただくため「千代田 Web
図書館利用促進コーナー」を設け、デモ機とコンテンツリストを設置しました。
地震災害関連図書コーナー
地震災害展示ボード
千代田 Web 図書館利用促進コーナー
38
2−2 システム
◆ I C タグの活用
千代田図書館では、平成 21 年 2 月から IC タグ(RFID システム)を導入、活用しています。
●設置の目的
① セキュリティ機能
・ 図書館内からの蔵書無断持ち出しによる資料紛失防止
② 自動貸出機導入
・ 貸出手続きの迅速化
・ 利用者自身の貸出手続によりプライバシーを保護
・ 貸出手続きの自動化による図書館カウンター作業軽減・省力化
③ 貸出しない図書(禁帯出図書)の利用状況のデータ収集
・ 禁帯出図書を閲覧のため書架から取り出しただけでも利用状況の把握が可能
●設置機器
・ 自動貸出機 … 利用者のプライバシー保護やカウンタースタッフの業務効率化のため、自動貸出機を
設置しました。平成 22 年度は、自動貸出機の利用促進キャンペーンを行った結果、前年度よりも利
用率が平均で 5%アップしました。
・ セキュリティゲート … 区の財産である図書館資料の無断持ち出しを未然に防ぐため、図書館の出入
口には、セキュリティゲートを設置しています。
・ タグ用ワークステーション … IC タグを活用して複数冊の一括返却処理など効率的な業務を行うため、
図書館システム業務用パソコンにタグ用ワークステーションを設置し、活用しています。
・ ICタグ対応棚(インテリジェント書架)… 千代田図書館では、ビジネス図書、
「出版にまつわる本棚」
の図書は禁帯出扱いとし、いつでも資料にアクセスできる環境を整えていますが、そうした図書は
貸出頻度による利用状況の把握ができません。そのため、棚から図書が取り出された回数や時間等
を把握することが可能となる IC タグ対応棚(インテリジェント書架)を導入しています。
平成 22 年度は「大前研一著作コーナー」
、「地域資料コーナー」などの禁帯出資料の利用状況を調
査しました。
39
3.読書振興センター
読書振興センターでは、読書振興・広報・学校支援・図書館コンシェルジュの 4 つの担当を配置し、
相互の協力連携体制のもと、それぞれの業務の特性を活かして読書推進活動を行っています。
3−1 読書振興
読書振興担当は、「千代田区子ども読書活動推進計画」(平成 19 年 3 月策定)にもとづき、①読書推進
の啓発・普及につながるイベント・セミナー・展示などの開催、②情報センター機能の充実、③地域連携
の継続および地域資源・財産の活用、の 3 つを活動の重点項目とし、子どもと子どもを取り巻く大人を
メインターゲットとして活動しました。継続して地域と連携した活動を意識し、こどもの読書週間には、
区内の私立学校マンドリン部と学校支援司書による、音楽とお話のコラボレーションのイベントや、春
と秋には神保町の古書店の協力のもと、図書館コンシェルジュによる神保町ツアーを実施しました。
また、広く読書振興に関する情報を発信することを目指し、ブログ(ちよぴたブログ)の更新や読書
振興センターの活動を紹介するパンフレットを作成しました。
◆ イベント
こどもの読書週間イベント
「ことばと音のフェスティバル♪
ちよだ音楽おはなし隊」
(5/8)
こどもの読書週間(4/23∼5/12)に合わせ、音楽と読み語りを組み合
わせたイベントを実施しました。
音楽は、学校内外で活躍している区内の私立学校のマンドリン部(中
学 3 年生、高校 1 年生)が担当し、読み語りは学校支援司書が行いました。
昨年の区立和泉小学校ビックバンド IZUMINOTES に続く 2 回
目の開催になり、今後も恒例イベントとして継続して実施していきたい
子ども・大人向けイベント/展示
と考えています。
新聞深読みセミナー
第 1 回(2/25)に続くシリーズ第 2 回目。国民読書年である 2010 年に、
第 2 回「激動の政局と新政権の課題」 社会との接点となる新聞を通して、社会人としての基礎力を育てる機会
(5/19)
として「新聞深読みセミナー」を実施しました。活字文化推進会議と読
書振興センターの共催によるこの企画は、第 3 回(9/29)
、第 4 回
(12/15)と回を重ねる連続セミナーになりました。
講師:村岡 彰敏(読売新聞東京本社政治部長)
講師:村岡 彰敏氏
40
「よるのとしょかん The 怪談」
(7/31・8/5)
夏休み期間中の子どもたちに、千代田図書館に来て利用する機会を提
供するため、学校支援担当司書と連携して企画・実施しました。内容は、
自分で図書資料を活用して調べる楽しみを知ることを目的にしたクイズ
形式のオリエンテーリングと、おはなし会の 2 部構成で合計 2 回行いま
した。
【前半】
≪本探しクイズ≫
幼児/小学校低学年/小学校高学年以上の 3 レベルに分けて各 6 問設
定。3 問正解した人に 因州いなば和紙(水木しげる出身地)鬼太郎絵葉書
を 1 枚プレゼント。
【後半】
≪こわ∼いおはなし会(怪談)
≫
・導入のおはなし「洋一くんのおはなし」
・怪談 4 話「人喰い花嫁」
「普賢菩薩」
「馬場五郎衛門のはなし」
「逆さまの女」
子ども・大人向けイベント/展示
おはなし会では、古くから語り継がれている話を知ってもらうとと
もに、夏の風物詩ともいえる怪談話を雰囲気とともに楽しむ様子が見
られました。
「千代田図書館で学ぼう!
夏のわくわく課外授業」
(8 月)
小学校の夏休み期間中に、各界で活躍している方々に講師となって
いただき、学校とはひと味違った課外授業を行いました。また、授業
風景や授業で作成した成果物を千代田図書館内に掲示しました。
●国語(8/3):≪落語でみんなを笑わせよう!≫ 講師:三遊亭 遊馬(落語芸術協会)
「笑う」ことの楽しさだけでなく、言葉の持つ面白さや奥深さ、仕草
や音で聞く人に想像させる難しさなどを体験しました。保護者からは
「本物にふれる」
「プロの話を聞く」ことの大切さについての意見も寄
講師:三遊亭 遊馬師匠
せられました。
●理科(8/9):≪もっと宇宙が好きになる!≫ 講師:小口 美津夫(JAXA 宇宙教育指導者セミナー)
宇宙での生活や宇宙から見る地球の話と、宇宙環境の一つである「真
空」を学ぶ科学実験をしました。火星探索ロボットの話などを熱心に
聞き入り、ロボットづくりも親子が共同で作業し、盛り上がる様子が
見られました。
講師:小口 美津夫氏
41
●社会(8/19)
:≪「自分ニュース」を作ろう!≫ 講師:小林 一枝(テレビ朝日広報局)
メディアリテラシーの導入として、ニュースキャスターやカメラマ
ンになって、ニュースができるまでを体験しました。ニュース番組を
作るときの情報選びや、それを伝えることの大切さを学びました。
●算数(8/26)
:≪「うらがえしパズル」で算数おもしろ体験≫
講師:岡部 恒治(数学者)
裏表のある紙を張り合わせて作る「うらがえしパズル」で算数の面
講師:小林 一枝氏
白さを体験しました。参加者からは「学校の算数は苦手だけど、今回
の授業を受けて、算数っておもしろいなと思った。形のひみつがわかっ
たから。
」など、『なぜ?』を考えるのがおもしろかったという意見が
多数寄せられました。
子ども・大人向けイベント/展示
講師:岡部 恒治氏
新聞深読みセミナー(9/29)
2010 年は国連が定める「国際生物多様性年」であり、生物多様性
第 3 回「地球温暖化取材の現場から」 条約第 10 回締約会議(COP10)が 10 月に名古屋で開かれた年でもあ
りました。それらを意識して、COP10 開催直前の 9 月に実施した「新
聞深読みセミナー」では、国際情勢を反映させた環境問題をタイムリー
に取り上げました。
講師:佐藤 淳(読売新聞東京本社科学部記者)
講師:佐藤 淳氏
文学座俳優による朗読ワークショップ
普段は文字・活字にふれることが少ない人にも、もっと読む・聞く・
*ワークショップ(10/7、14、21、28) 話すことにふれたくなる場の提供を目的に企画しました。朗読を楽し
*リハーサル(11/6)
みながら学ぶことを基本に、そこに身体を使うことを加え、ドラマリー
* 発表会(11/7)
ディングに近いワークショップを行いました。物語を朗読すること・
演じることの楽しさを感じてもらうことはもちろんのこと、見る側に
も伝わるように、最終回は発表会としました。発表会では「一般公開
を対象とした作品」としての完成度を目指し、
場所は区民ホールで行い、
告知も行い一般の方にもご来場いただきました。
計 6 日のワークショップを通して、開催の目的のひとつでもあった「図
書館を中心とした受講者の交流(コミュニケーション)の場にする」
という点も達成することができました。
42
講師:中川 雅子(文学座俳優)
金沢 映子(文学座俳優)
発表会の朗読作品 『あらしのよるに』
:
(木村裕一作/講談社)
子ども・大人向けイベント/展示
新聞深読みセミナー
「調査報道とは何か」から始まり、新聞記事のコピーを使い、どの記
第 4 回「調査報道を知ろう」
(12/15) 事が調査報道なのかを具体的に示し、その調査方法に触れながら話を
進めていただきました。
調査報道に関わる法律(公益通報者保護法・名誉棄損など)も取り
上げるなど、調査報道とはどういうものかを総体的に知ることができ
る内容になりました。
講師:溝口 烈(読売新聞東京本社社会部長)
講師:溝口 烈氏
展示(9F展示ウォール)
○こども読書週間展示 (4/23∼5/12)
「子どもの頃に読んだ本 昭和 30∼40 年代の児童書」と題して、学
校支援担当司書と連携し、千代田区の旧富士見児童館(現・富士見こ
どもみらい館内「わんぱくひろば」)より寄贈された、貴重な児童書を
展示しました。
○「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業」展示
授業風景や成果物を展示しました。
○秋の読書週間と地域のイベント(古本まつり・神保町ブックフェス
ティバル)期間中展示
「千代田文学賞」受賞作品である『森崎書店の日々』
(八木沢里志著)
に関する原作・映画情報、作者のおすすめ本や、神保町界隈の書店な
どの情報を掲示・展示しました。
43
「第2回読み聞かせスキルアップ講座」 家庭で読み聞かせを行っている方や、ボランティアとして活動して
(2/12、26、3/5、12)
いる方たちを対象に、スキルアップのための講座を開催しました。前
年実施した第 1 回目は子どもに読み聞かせることの「意識」面に重点
読書活動に関する人材育成
を置き、第 2 回目は実践編として、技術的なアプローチを目指しました。
講師:尾松 純子
(NPO 法人 語り手たちの会理事、おはなし夢夢主宰)
第 1 回 「子ども達にお話を!∼心を育むことばの世界∼」
第 2 回 「絵本を楽しむ」
講師:尾松 純子氏
第 3 回 「私のおすすめ、この 1 冊」
第 4 回 受講生による読み聞かせ発表会
( ※第 4 回は震災の影響により中止)
「本と出会う読書サロン」への協力 JPIC(財団法人出版文化産業振興財団)読書アドバイザークラブ
(JRAC)のメンバーが主催する読書会が、毎月第 3 火曜日に開かれて
地域連携イベント
います。読書振興センターは、参加者の募集告知や会場づくりなどに
協力しました。
公開サロンを開催(10/19)
講師:豊崎 由美 ( フリーライター・書評家 )
講師:豊崎 由美氏
44
「図書館コンシェルジュと巡る 神保町ナイトツアー」
(6/21)
●≪本 × カクテル 編≫ ビジネスパーソンに夜ならではの神保町の魅力を紹介するとともに、
仕事帰りに活用できる場所・楽しめる場所を紹介するツアーを企画・
実施しました。22 年度は、物語とそこに登場するカクテルを取り上げ、
物語とカクテルの関係やそのカクテルが 誕生した背景など、神保町に
あるバーを舞台に、講師の対談を聴きながら、本とお酒がもたらす至
福の時間を体験してもらい ました。
講師:高山 剛一(高山本店)
花崎 一夫(サントリースクール)
<協 力> 日比谷 Bar 神保町店
地域連携イベント
「図書館コンシェルジュと巡る
神保町ツアー」
(11/13)
●≪森崎書店の日々 編≫ 千代田区主催の「ちよだ文学賞」第 3 回大賞受賞作品である『森崎
書店の日々』
(八木沢里志著)の映画公開および文庫化に合わせて、ツ
アーを企画・開催しました。ツアー(著者へのインタビュー、
ロケ地巡り、
古書店訪問など)を通して、参加者にも著者の作品への思いや神保町
の魅力、古書店の奥深さを感じ取ってもらえる内容になりました。
ゲスト:八木沢 里志(
『森崎書店の日々』著者)
<協 力> 古書店(3 店)
、神保町シアター、おさんぽ神保町
45
◆ 「千代田区読書振興センター」の紹介パンフレット作成
平成 20 年 4 月に設置されてからの活動内容や組織等を紹介するパンフレットを作成しました。今後、
より積極的にセンターの活動を推進するツール
としても活用していきたいと考えています。
◆ ウェブログ「ちよぴたブログ」の更新
平成 22 年 1 月に開設して以来、毎月数回の更新を続けています。22 年度には、2 つのカテゴリ(
「千
代田人セレクション」「まちの読書活動」)を加え、より身近な本や読書に関する情報ツールとして活用し
ていただけるように、タイムリーな情報発信に努めました(更新回数 76 回 / 年)
。
◆ その他
「福祉コンシェルジュ」(千代田区社会福祉協議会)への接遇マナーのワンポイント研修や、「情報メディ
ア学会第 9 回研究会大会」へのパネリスト参加など、他機関へさまざまな協力を行いました。
3−2 広報
千代田図書館では平成 19 年のリニューアルオープン以来、従来の図書館とは異なる、新しいコンセプ
トにそった広報活動を展開してきました。4 年目にあたる平成 22 年度も引き続きサービスやイベントな
どをもとに、ニュース性があり、かつコンセプトを明確に伝えることができる情報を利用者やマスメディ
アに発信しました。また、新しい図書館としての場の提供のために、ターゲット層の来館を促す広報イベ
ントの開催や来館者調査などを行いました。
◆ 広報媒体物の作成
①古地図フロアマットの設置
千代田区の歴史や、資料としての古地図を知っていただくため、所蔵資料
の古地図を、現在の千代田区を中心に拡大し、フロアマットとして設置し
ました。
古地図フロアマット
②館内利用制作物
新しくわかりやすい情報を利用者および視察者に提供するために、館内利用ガイ
ドと視察者用パンフレットを改訂しました。
③千代田図書館情報誌(年 2 回発行)
千代田図書館の情報をはじめ、千代田区に関わる人やモノ、施設などを取り上げ、
地域に密着した情報を掲載しました。
千代田図書館情報誌
46
◆ パブリシティ効果
◎メディアへの露出
・・・・・・計 94 件
1)テレビ・ラジオ
21 件
2)新聞
35 件
3)雑誌
17 件
4)Web
7件
5)その他(会員紙・社内報など)14 件
◆ 広報イベントの開催
ビジネスパーソンをメインターゲットとする千代田図書館として、そのターゲット層の来館を促し、ビ
ジネスに役立ててもらうことや図書館の取り組みを知ってもらうことを目的に、さまざまなイベントを開
催しました。
①
「千代田図書館で靴も自分も磨く∼BOOTBLACK at Library∼」
(毎月第 1 月曜日に開催)
先進的なサービスで起業家としても注目を浴びる靴磨き職人と会話をし、ビジネスのアイディアを得た
り、靴磨きの間に図書館の資料で調査・研究したりと千代田図書館のコンセプトの一つでもある「ビジ
ネスの育つ空間」を実現するイベントを実施しています。
講師:長谷川 裕也(靴磨き職人)
②「大人のためのランチタイムおはなし会」
(10/27∼11/9)
秋の読書週間中の平日 9 日間のランチタイムに、千代田図書館
の司書による大人のための読み聞かせを行いました。お昼休み
に図書館で過ごしているビジネスパーソンなどに、より気軽に
図書館や図書に接してもらうきっかけとなりました。 ランチタイムおはなし会の風景
③「芳賀啓さんの古地図ゼミナール」(1 回目:12/16、2 回目:12/29)
地図の歴史や、千代田図書館周辺の街の変遷を古地図を使って解説するセミナーを、2 回にわたって開
催しました。図書館資料でもある地図のことや、千代田区を深く知っていただけるセミナーとなりま
した。
講師:芳賀 啓(株式会社之潮 代表取締役) ④「英字新聞の読み方とジャパンタイムズの歴史」(3/23)※東日本大震災の影響により中止
英字新聞社の方を講師に招き、英字新聞の読み方とその新聞社の歴史を聞いていただき、ビジネスや語
学学習に役立つ情報とともに、出版の歴史も知っていただくことを目的としました。
講師:大門 小百合(ジャパンタイムズ編集局次長兼報道部長)
47
◆ 来館者調査
毎年来館者が急激に増える年末の利用実態を調査するため、年末に来館していた方 30 名に、その利用
方法などについて1 to1のインタビューを行いました。来館者の多くは、通常期と変わらず、調査や学習
を行うために来館しており、来館者が急激に増加する理由は、他の図書館が休館していることと、通常利
用している利用者が年末休みに入り集中して来館するためなどでした。これらの結果を館内の各セクショ
ンにフィードバックし、今後の図書館の運営に活かします。
3−3 学校支援
学校支援業務は、区立の教育関連施設(小学校、幼稚園、こども園、保育園、児童館)の児童、乳幼児
とその保護者、
各施設の教職員に対して、
読書活動を支援する事業です。
「千代田区子ども読書活動推進計画」
にもとづき業務内容を策定しています。
◆ 施設ごとの支援状況
① 区立小学校への支援 (各校週 2 回勤務:1 回 6 時間)
平成 22 年度も引き続き、読書活動や授業の支援に重点を置きました。図書館利用のオリエンテーショ
ン授業は、年1回の実施が定着しています。授業支援も同様に、資料の利用がますます活発になり司書へ
の相談も増えてきました。その結果、調べ学習や読書のための団体貸出も活発に行われ、団体貸出件数は
2倍に増加しています。
また研究授業に司書も参加して、ブックトークで本の紹介、調べ
学習の中で子どもと接しながら、子どもと本を結びつけるフロアー
ワーク等で協力しました。司書が活用される場が増えてきています。
「学校図書館連絡会」は、これまで小学校の図書担当教諭と学校支援
司書との情報交換、研修の場として開催してきました。平成 22 年
度は、学校図書館連絡会担当の校長と教育委員会育成指導課の参加
だけでなく、研究テーマへの対応から、区立教育研究所や中学校か
らも参加があり、より拡大、活性化した連絡会へと発展しました。
会 議
・第 1 回学校図書館連絡会 5/31 (千代田区役所教育委員会室)
・第 2 回学校図書館連絡会 8/2 (千代田区役所教育委員会室)
・
「教育会国語部講演『読み聞かせのすすめ∼育てるための読書を∼』
」
7/7(千代田小学校)
講 座
・図書ボランティア講習会 10/29(富士見小学校)
・
「冬の読書週間 司書によるお話会」2/22(お茶の水小学校)
② 区立幼稚園・こども園・保育園への支援 ( 各施設月 1 回勤務:1 回 3 時間)
平成 22 年度は引き続き、特別展示や幼児向けの配架を工夫し、読み聞
かせの実施、蔵書構成のアドバイスを含む新規購入のリスト作りなどを支
援しました。また、日常業務の中で利用指導を取り入れることにより、
「本
を大切にする」
「決まった場所に戻す」などの基本的な使い方が身につき、
小学校入学後の利用指導に結びついています。
読み聞かせや絵本についての講座の実施以外にも、日常業務の中で親子
48
読み聞かせを取り入れるなど、保護者への働きかけの機会を作る幼稚園も増えてきました。
・「大人のためのお話講座 全 3 回」 5/14、7/16、12/20 (ふじみこども園) 講演・講座
・「子育て支援講座『絵本の楽しさ』」 6/19 (麹町保育園)
・「保護者会講演『読み聞かせの大切さについて』」 7/15 (昌平幼稚園) ・「図書ボランティア座談会」 12/16 (いずみこども園) ③ 児童館への支援 (月 1 回勤務:1 回 3 時間)
児童館は、赤ちゃんから高校生まで利用していますが、平成 22 年度も、乳幼児とその保護者への対応
を中心に業務に取り組みました。児童館が設定している乳幼児の時間
に司書も参加し、読み聞かせや手遊びを実施して個別の読書相談にも
応じるなど月に 1 回の勤務を通じ、利用者との継続した関わりが実
現しています。
夏休みは、児童への夏のイベントとして継続して実施している「こ
わい話のおはなし会」
「平和おはなし会」と本を紹介するブックトーク
を実施しました。
・「夏休み こわい話のおはなし会」8/20、23、25 (神田児童館、四番町児童館、児童センター)
イベント
・「夏休み 平和おはなし会」8/6、10 (一番町児童館、四番町児童館)
・「夏休み ブックトーク」7/26 ( 児童センター)
◆◆
全体業務
全体業務
① 各種リストや読書便りの作成
蔵書構築アドバイスの一環として、
分類ごとのバランスを考慮した選書ア
ドバイスを実施し、担当の支援先に応
じてリストを作成しました。リストは、
図書購入に活かされ、蔵書構成が整っ
てきました。
また読書便りは、引き続き小学生・
幼児向けの読書案内「おはなしトレイ
ン」
を、
それぞれ年 2 回、
保護者・職員向け
「まほうの絵本」
「まほうの図書室」
を 6 回、
合計 10 回発行しました。
・「おはなしトレイン」小学生版・幼児版(夏号・冬号)( 7 月・12 月 )
読書便り
・「まほうの絵本」乳幼児保護者・職員向け ( 7 月・12 月・3 月 )
・「まほうの図書室」小学生保護者・職員向け ( 7 月・12 月・3 月) ② 団体貸出
授業支援が定着したことで、特に小学校では、資料の利用がますます活発になり司書への相談も増えて
きました。その結果、調べ学習や読書のための団体貸出も活発に行われました。
団体貸出
161 件 2,259 冊
49
③ 企画事業
夏休みには、
「調べ物戦隊 レファレンジャー」として、子どもや保護者のレファレンスを受け付けま
した。
また、千代田図書館内での企画事業や、区内機関と連携協力して読書振興のための活動を実施。イベ
ントでは、内容構成と図書館オリエンテーリングの問題作成、ストーリーテリングの担当などを実施し
ました。
・
「ことばと音のフェスティバル♪ちよだ音楽おはなし隊」
(5/8)
千代田図書館での
・
「調べ物戦隊 レファレンジャー」
(7、8 月 合計 12 日)
活動
レファレンス件数:18 件
・
「よるのとしょかん The 怪談」
(7/31・8/5)
レファレンジャーバッヂ
その他機関への協力
・姉妹都市秋田県五城目町との小学生交流会図書館見学 ブックトーク実施(8/6)
◆ 学校支援実績(全施設合計)
支援活動回数
836 回
オリエンテーション
100 件
授業支援
700 件
読み聞かせ
645 件 1,371 冊
ブックトーク
25 件
団体貸出
161 件 2,259 冊
レファレンス
1,826 件
◆ 総括業務
各支援先での日常業務以外に、学校支援の管理業務として企画、実行して
いる業務です。
平成 22 年度は、千代田区立教育研究所の教育課題調査研究部会に協力して、
研究テーマ「読書に親しむ子どもの育成」について研究授業の支援や、研究冊
子の作成に携わりました。
また、各種講座の開催や、講演、図書館見学などの依頼への対応、図書館内
でのイベントへの協力や「学校図書館連絡会」を開催しています。
各支援先の日常業務では対応しきれない業務(図書費以外の寄贈図書の選定、研究授業、イベントなどの特
殊な対応など)や、司書の研修なども実施しています。
毎年 8 月には、支援先へのアンケートを実施しています。アンケート結果を分析して、学校支援業務への
評価や要望などを業務の中で生かしながら対応しました。
区立中学校、中等教育学校については千代田図書館からの司書派遣
の対象にはなっていないので、団体貸出などで対応しています。
また、平成 22 年度は、区立学校への学校図書館システムの導入に関す
る相談業務を重点的に行いました。平成 23 年度導入にむけて、教育委
員会、小学校へのアドバイス業務を継続して実施しています。
50
3−4 図書館コンシェルジュ
「千代田ゲートウェイ」の実践として、図書館コンシェルジュは、館内の利用案内に止まらず、区内の
施設やイベント、近隣の飲食店や古書店などの街案内や本探しのお手伝いなどを行っています。利用者に
紹介する街案内の情報(古書店・飲食店・イベントなど)は、コンシェルジュ自身が足を運んで取材をし、
常に新鮮な情報を収集・発信することをモットーとしています。今年度も、利用者への情報提供機能の強
化と良質なサービスの提供に努めました。
図書館内のガイドツアーは、見学者の層や目的が多種多様であるため、それぞれのニーズを汲み上げた
案内を心がけています。12 月に館内に設置された「古地図マット」をはじめ、
「千代田 Web 図書館」
「出
版にまつわる本棚」「としょかんのこしょてん」等も見学目的に合わせ、適宜ツアーのコースに組み込ん
でいます。
また、来館者とのコミュニケーションを通して引き出した「声(要望・意見・指摘など)
」を、関係部
署へ情報を提供し、可能なものは改善につなげるなど、図書館運営に反映してきました。
神保町古書店街にある「本と街の案内所」へのコンシェルジュ派遣は 3 年目を数え、全国から神保町を
訪れる方と地域とをつなげるパイプ役として、蓄積してきた本や地域の知識・情報をフルに活用し、対応
しています。
◆ 館内活動
ガイドツアー
239 件 1,089 人
問い合せ 11,659 件
館内案内
来館者からの種々な問い合わせ(館内利用の基本サービス、本探し・
配架場所、展示など)に対して、正確・迅速に対応しています。
街案内
問い合せ 1,084 件
近隣地域の道案内や区内のイベント紹介、古書店・古書探し、食事
処案内など、千代田区全体を紹介する<千代田ゲートウェイ>機能を
担い、コンシェルジュ自らがお店やイベント会場に足を運び、取材を
しています。コンシェルジュブースでは、取材したホットな情報を コ
ンシェルジュのおすすめ として紹介しています。
「おすすめの本」は、コンシェルジュがテーマを決め、図書資料から
選び、展示することによって、千代田図書館所蔵の資料をより多く知っ
ていただくことを目的としています。
<コンシェルジュのおすすめ掲示回数>
お店 12 回
地域特集 26 回 本 8 回(展示数:171 冊、のべ貸出数:169 冊)
51
司会・進行役
(イベント・講演・セミナー等)
図書館主催の各種イベント・講演・セミナー等において、時にはオー
プニングの挨拶や出演者・講師等の紹介など、司会・進行にも携わり
ます。
22 年度秋の読書週間イベント「大人のためのランチタイムおはなし
会」では、コンシェルジュも初めて 語
り手 に加わりました。
「大人のためのランチタイムおはなし会」
◆ 館外活動
「本と街の案内所」での活動
209 日間 約 11,000 人に対応
神保町にある「本と街の案内所」は、神保町に関する情報を総合的
に提供する拠点で、神田古書店連盟と NPO 連想出版などが共同で運営
しています。図書館コンシェルジュは、
2008 年 5 月から、
平日
(月∼金)
の午後に案内所に常駐し、利用者の本探しのお手伝いや街の情報提供
などを行っています。多くの方でにぎわう秋の神保町古本まつり期間
(10/27∼11/3)中は、土日祝日も活動しています。
『図書館コンシェルジュの
「本と街の案内所」では、国内外の多くの方の利用があり、いろいろ
本と街の案内所見聞調』
な質問を受けます。コンシェルジュは、見て聞いて調べて得た知識を
フルに活用し対応しています。日々対応している中から事例を紹介し、
図書館利用者に自分自身で調べるツールとして活用してもらえるよう
に『図書館コンシェルジュの本と街の案内所見聞調録』を作成し発行
しています。
Vol. 7 「歳時記に親しむ」
Vol. 8 「永田町・霞が関巡り」
Vol. 9 「武家屋敷の場所を調べる」
Vol.10 「江戸時代の日本橋川と神田川」
Vol.11 「もっと!桜を愛でる」
Vol.12 「化粧∼紅の魅力∼」
神保町ツアー
「図書館コンシェルジュと巡る 神保町ナイトツアー」(6/21) ≪本 × カクテル 編≫
(協力:高山本店・サントリースクール)
「図書館コンシェルジュと巡る 神保町ツアー」(11/13)
≪森崎書店の日々 編≫
ゲスト:八木沢里志氏
(協力:古書店 3 店、神保町シアター、おさんぽ神保町、他)
52
4.東日本大震災によるサービスの変更
3月 11 日に発生しました東日本大震災、その後の節電協力を推進するため、
千代田図書館のサービスも様々
な変更を余儀なくされました。以下に時系列でそれらをまとめ、本年度最後の業務記録とします。
3 月 11 日(金)
14 時 46 分 地震発生
15 時 30 分頃 利用者・職員の一斉避難、視察対応中止
16 時 30 分頃 臨時閉館・翌日の開館を決定
企画イベント(内務省委託本展示関連講演会)中止
3 月 12 日(土)
通常通りの時間帯で開館
コンシェルジュサービス中止
イベント「大人も一緒に紙芝居鑑賞」中止
研修室の利用中止
読書振興センターイベント(読み聞かせスキルアップ講座)中止
AV ブースの利用中止(4 月以降も継続)
3 月 13 日(日) 通常通りの時間帯で開館
3 月 14 日(月) 交通網の大幅な乱れのため、10 時 30 分から開館
開館時間の変更̶千代田図書館 10 時∼17 時、分館・地域館 9 時∼17 時
開館時間の変更に伴う今後のサービス体制について館内協議
3 月 15 日(火) 図書館資料の予約受付を中止(31 日まで)
、予約取置期限を延長
研修室の夜間開放を中止(4 月以降も継続)
3月中の夜間開催のイベントは全て中止
3月中のブックスタート・おはなし会・こどもひろばは中止
館内照明の一部消灯 (4 月以降も継続 )
3 月 18 日(金) 土・日・祝日の千代田図書館閉館が決定・ホームページと掲示物にて告知
(4月以降も継続)
3 月 19 日(土) 千代田図書館が土・日・祝日を臨時休館とする
3 月 22 日(火) 地震災害関連図書コーナーを設置
3 月 27 日(日) 予定されていた全体研修・レファレンス研修を中止
(29 日から 31 日の朝礼を用いて実施)
3 月 28 日(月) 地震災害展示ボードを設置
3 月 30 日(水) 義援金募金箱をメインカウンター前に設置
3 月 31 日(木) 災害関連リンク集を館内利用者用端末にアップ
53
平成 23 年 3 月・千代田区立図書館 入館者数
3 月 11 日以降の開館時間の変更等により、入館者数に大きな変動が見られました。
館 別
千 代 田 図 書 館
10 時∼19 時 19 時∼22 時
日付・曜日
四番町図書館
昌平まちかど
図 書 館
神田まちかど
図 書 館
合 計
3月
1日
火
1,992
478
2,470
783
194
668
3月
2日
水
1,939
456
2,395
791
303
641
3月
3日
木
1,845
458
2,303
698
279
617
3月
4日
金
1,867
439
2,306
735
247
09
3月
5日
土
1,553
1,553
614
266
316
3月
6日
日
1,225
1,225
休館日
251
291
3月
7日
月
1,811
397
2,208
840
224
504
3月
8日
火
2,142
451
2,593
831
330
627
3月
9日
水
1,959
410
2,369
875
292
669
3月
10 日
木
1,910
425
2,335
699
318
622
3月
11 日
金
1,380
1,380
552
163
476
3月
12 日
土
740
740
382
69
272
3月
13 日
日
849
849
373
休館日
222
3月
14 日
月
1,008
1,008
369
101
331
3 月 ※15 日
火
1,251
1,251
430
162
413
3月
16 日
水
1,257
1,257
475
249
420
3月
17 日
木
1,425
1,425
555
206
481
3月
18 日
金
1,484
1,484
522
185
503
3月
19 日
土
461
164
251
3月
20 日
日
363
178
休館日
3月
21 日
月
239
72
194
3月
22 日
火
1,649
1,649
488
156
488
3月
23 日
水
1,647
1,647
641
203
497
3月
24 日
木
1,733
1,733
580
219
514
3月
25 日
金
1,839
1,839
637
208
546
3月
26 日
土
427
222
217
3月
27 日
日
376
196
201
3月
28 日
月
1,853
1,853
562
192
488
3月
29 日
火
1,716
1,716
630
298
542
3月
30 日
水
1,609
1,609
570
230
509
3月
31 日
木
,757
1,757
777
199
490
44,954
17,275
6,376
13,619
合 計
(震災)
節電のため臨時休館
節電のため臨時休館
41,440
3,514
*3 月 15 日以降は、閉館時間が全館 17:00 までに変更になっています
54
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