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UNHCR、チャドのスーダン難民およびチャドからスーダンに逃 れたチャド
2006 年 6 月 23 日 UNHCR、チャドのスーダン難民およびチャドからスーダンに逃 れたチャド避難民への支援活動に対し、 日本政府から約 368 万米ドルの資金協力を受ける UNHCR は、6 月 22 日、チャドのスーダン難民およびスーダンのダルフー ル地方に逃れているチャド人への支援活動に対して、日本政府より約 368 万米ドルの資金協力を受けることになった。今回の日本からの協力の内訳 は、チャドのスーダン難民向けが約 168 万米ドル、ダルフール地方のチャド 難民・庇護希望者向けが 200 万米ドル。 スーダンでは、2005 年 1 月に北部の政府軍と南部のキリスト教系反政 府軍との内戦に終止符が打たれ和平合意が結ばれたが、西部のダルフー ル地方では、アラブ系民兵ジャンジャウィードによる非アラブ系住民への攻 撃が続いている。23 万人近くがこの地方と国境を接するチャド東部に逃れ ており、12 か所の難民キャンプや国境近くで避難生活を送っている。 ダルフール地方の治安は悪化しており、チャドへの難民流出が続いてい る。今年に入り、5 か月間で約 4000 人のスーダン難民が新たにチャドに流 入しており、今回の拠出を通して、テント、毛布、石けんが難民に配布される。 UNHCR 駐日事務所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-53-70 UN ハウス6F Tel:03-3499-2310 Fax: 03-3499-2273 www.unhcr.or.jp 他方、スーダンのジャンジャウィードによるチャド東部への攻撃、チャド国 内での反政府軍による住民攻撃により、チャド人がスーダンのダルフール 地方に逃れるという動きがあった。このような中、スーダンに逃れてきたチャ ド難民・庇護希望者を、国境付近から安全な難民キャンプへ移送することは 緊急を要しており、日本からの支援は、移送手段の確保、移送作業、そして チャドからの避難民の登録やキャンプの新設のために使われる。また、調 理用コンロやポリ容器、蚊帳、寝具などをはじめとする生活用品の調達、移 送中に必要な食糧の確保、そしてこれらの支援物資の備蓄倉庫設営にもあ てられる。 国境から難民キャンプへのチャド難民・庇護希望者の移送には、インフラ の整備が不可欠である。日本の支援により、国境からキャンプまでの間に 中継地を設ける。新たなキャンプはウムシャラヤに設営され、少なくとも 2000 世帯、1 万人を収容する。 UNHCR は時宜を得た日本政府からの支援に対し、感謝の意を表する。 United Nations High Commissioner for Refugees