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今週米国株を取り巻くブル・ベア材料
8 月 24 日
森
崇
ブル材料
1.ゴールド・キスト(GKIS)
鶏肉処理加工大手のゴールド・キスト株が物色された。同業のピルグリム
ズ・プライドが 18 日引け後、ゴールド・キストに対する 10 億ドルでの買収
案を明らかにしたことが背景。今回提示した買収額は1株当たり 20 ドル。こ
れはゴールド・キストの 18 日引け値に対し、55%プレミアムが付いた水準。
今回の買収が実現すれば、鶏肉販売で業界最大手のタイソンに迫る規模にな
る。
2.モルガン・スタンレー(MS)
米証券大手のモルガン・スタンレーは 21 日、傘下の不動産部門を通じ、不動
産投資信託(REIT)のグレンボロー・リアルティ・トラストを現金 19 億
ドルで買収することに合意した。モルガン・スタンレー・リアル・エステー
トはグレンボローの株式1株に付き 26 ドルを支払う。これはグレンボローの
18 日引け値に対して 8.2%のプレミアムとなる。
3.マイクロソフト(MSFT)
好材料。今週号のバロンズ紙に、個人投資家デイビッド・リチャーズ氏の強気
コメントが掲載された。それによると、今後 FRB が再度利上げに追い込まれ
るが、その結果ある種の金融危機に陥るだろう。このような環境下、マイク
ロソフトは重要な要素を有している、現金が豊富、値上げできる製品を扱っ
ているからだ。
4.トール・ブラザーズ(TOL)
米高級住宅建築最大手のトール・ブラザーズが 22 日寄り前業績発表。2006
年5−7月(第3四半期)の売上高は 15 億 3000 万ドルと、前年同期の 15 億
5000 万ドルから減少した。純利益は1億 7460 万ドル(1株当たり利益 1.07
ドル)と、前年同期の2億 1550 万ドル(同 1.27 ドル)を下回った。予想は、
売上高が 15 億 4359 万ドル、1 株当たり利益が 1.04 ドルだった。また、第4
四半期の利益見通しを下方修正した。トール・ブラザーズは第4四半期の1
株当たり利益を新たに 1.33−1.53 ドルと予想。従来の予想は 1.65−1.93 ドル
だった。ただし、市場は、1 株当たり利益が予想をかなり上回ったことを好
感。
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5.US トゥデイ紙とギャラップの最新世論調査(8 月 18−20 日に成人 1001 人を
対象に実施したもの)によると、ブッシュ大統領は、ロンドンでの航空機爆
破テロ未遂に関し、テロ対策への評価が高まり、支持率は半年ぶりの高水準
に改善した。
★ブッシュ大統領の支持率…42%(8 月前半の調査から 5%改善)
★テロ対策への支持率…55%(過去1年で最高)
★今、中間選挙が実施された場合、共和、民主どちらに投票するかの問いに、
共和党に投票するとの回答が 45%(民主党は 47%で、過去 1 年間で最も僅
少差)
6.サンディスク(SNDK)
携帯用エレクトロニクス製品向けメモリーカード最大手のサンディスクは 21
日、容量が8ギガバイトの携帯デジタル音楽プレーヤーを発売すると発表し
た。同社の「Sansa(サンサ)e280」は1台 249.99 ドルで、2000 曲を
保存できる。現行のe200 シリーズの製品は値下げする。値下げで、アップ
ルを追撃する構え。4ギガバイトのiPodナノは 249 ドル。サンディスク
の同様の製品は 179.99 ドルとなっている。
7.マイクロソフト(MSFT)
パソコンソフト最大手マイクロソフトは、販売を強化するため、「ウィンド
ウズ・ビスタ」にアップグレードする顧客に値引きする方向でパソコンメー
カーや小売り業者と交渉中と言う。個人向けの発売を1月に延期したため、
消費者によるパソコンの買い控えを招き、休暇シーズンの販売を鈍らせると
の懸念が小売業者の間で強まっていることに対応する動き。調査会社ガート
ナーによると、ビスタの発売延期でパソコン業界は今年約 40 億ドルの売上高
を失うとみられる。
8.コンサルティング会社のセンター・フォー・グローバル・エナジー・スタデ
ィーズ(CGES=サウジアラビアのヤマニ元石油相が創設した)が月次レ
ポートを出した。
(要旨)
★原油需要の伸び悩みや OPEC 非加盟国による産出拡大を背景に、欧州原油
価格の指標である北海ブレント原油は 2007 年4−6月(第2四半期)まで
に1バレル=65 ドルに下落する可能性がある。
★世界の原油需要は今年、日量 86 万バレル(1%)増加する見通し。昨年は
1.3%増、04 年は 3.9%増だった。OPEC非加盟国の供給に混乱が生じな
ければ、第4四半期の原油価格は平均で約 74 ドルとなる見通し。
★原油需要の伸びは長引く相場高騰と景気減速によって減退するだろう。
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9.シカゴ商品取引所(BOT)
シカゴ商品取引所(CBOT)は、非会員による米国債の先物とオプション
の取引手数料を値上げすると発表。また、手数料のディスカウントに必要な
取引の規模も引き下げた。
10.ワコビア(WB)
米銀4位のワコビアは 22 日、四半期配当を1株当たり 51 セントから 56 セン
トに引き上げると発表した。基準日は8月 31 日。払込日は9月 15 日。ワコ
ビアの増配実施は1年ぶりになる。
11.ウェアハウザー(WY)
紙パ大手の同社が買収の対象になるかもしれないとの憶測が高まった。
ドイチェバンクが、レポートで可能性を示唆している。
12.アドバンスト・マイクロデバイシーズ(AMD)
AMD 大手に好材料。
①会社側が強気の戦略を公表
AMD は 22 日、来年は企業顧客に経営資源を集中し、2008 年までに同社全
体のシェアを約 30%に拡大する意向(現在の売上高ベースの世界シェアは
20%未満)を示した。
②ベア・スターンズが同社株の投資判断を“同業他社並のパフォーム”から
“アウトパフォーム”に引き上げた。
13.全米抵当貸付銀行協会(MBA)が 23 日発表した8月 18 日までの1週間の
住宅ローン申請指数は、前週比で 0.1%上昇し 561.5 となった。住宅ローン 30
年物固定金利が5カ月ぶりの低水準となったことが借り換え需要の増加につ
ながった。住宅ローン 30 年物固定金利は平均 6.38%と前週の 6.54%から低下
した。
(その他主要指数動向)
★借り換え指数…1.3%上昇し 1608.5→3 月末以来の高水準。
★購入指数…1%下げて 382.2。
14.メドトロニック(MDT)
心臓用医療機器メーカーのメドトロニックの 2006 年5−7月(第1四半期)
決算は、1株利益が一部項目を除いたベースで 55 セントとなった。22 日引
け後に発表。予想は 54 セントだった。
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15.インテュイット(INTU)
税務ソフト世界最大手のインテュイットの 2006 年5−7月(第4四半期)決
算は、1株当たりの損失が一部項目を除いたベースで 3 セントとなった。5
セントの赤字が予想されていた。
16.フォード(F)
自動車大手、フォード・モーターのフォード・ジュニア CEO が先月、日産自
動車と仏ルノーの CEO、カルロス・ゴーン氏に電話し、GMとの提携が実現
しない場合、フォードとの提携を検討するよう打診していたことが明らかに
なった。フォード CEO がゴーン氏にアプローチしたのは、少なくともこれ
で3度目と言う。
17.ゲートウェイ(GTW)
ゲートウェイ株主(4.9%出資)のラップ・シュン・フイ氏が、ゲートウェイ
のリテール部門に対して4億 5000 万ドルでの買収を提示したことで、会社分
割や身売りに発展するとの観測が強まった。中国のレノボ・グループ(聯想
集団)や台湾の宏碁(エイサー)もゲートウェイ買収に意欲を示す可能性が
あると言う。
18.インターネットセキュリティシステムズ(ISSX)
IBM は 23 日、セキュリティー用ソフト開発のインターネットセキュリティ
システムズを現金約 13 億ドル(1株当たり 28 ドル)で買収することで合意
したと発表。
19.サン・マイクロシステムズ(SUNW)
調査会社IDCの発表によると、2006 年4−6月(第2四半期)のサーバー
市場で、サン・マイクロシステムズの売上高は 16%増加したと言う。サンは
また、市場シェアで、デルを抜いて業界3位に浮上した模様。
20.7月の米新築一戸建て住宅販売は、前月比 4.3%減の年率 107 万 2000 戸と、
予想(110 万戸)を下回った。6月の新築住宅販売は 112 万戸と、速報の 113
万 1000 戸から下方修正された。また、販売価格中央値は前年比 0.3%上昇に
とどまり、2003 年 12 月以来最小の伸びだった。7月の新築販売件数は前年
同月比では 22%減だった。
21.7月の米製造業耐久財受注額は前月比 2.4%減少(前月は 3.5% 増加)し、予
想(0.5%減)を下回った。航空機や自動車の受注減が影響した。一方、変動
の大きい輸送用機器を除く受注は7月に前月比 0.5%増加(前月は 2.2%増
加)し、予想(0.3%増加)を上回った。設備投資の先行指標となる航空機を
除く非国防資本財受注は前月比 1.5%増加(前月 1.4%増)した。
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(エコノミストの 1 評価)
企業設備投資が住宅、消費の鈍化を吸収している内容であり、景気持続力維
持にとって好ましい。
(7 月受注内訳)
★輸送用機器全体の7月受注…前月比 9.6%減少(前月 7.1%増)
★7月の自動車受注…同7%減少(6月 0.3%減)
★コンピューター・同関連製品の 7 月受注…同 9.1%増加(前月 2.5%増)
★通信機器受注…同 10.5%減少(前月 15.2%増)
★国防資本財…同 15.1%減少(前月 51.8%増)
22.ファニーメイ(FNM)
米住宅金融投資のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)は 24 日、米司法省が同
社の 108 億ドルの会計ミスに関する調査を終え、同社を提訴しない方針を固
め た と 発 表 。 SEC と フ ァ ニ ー メ イ を 監 督 す る 米 連 邦 住 宅 公 社 管 理 局
(OFHEO)は5月、会計操作とコーポレートガバナンスの不徹底を理由に、
ファニーメイに4億ドルの罰金を科し、運用資産規模を制限するよう命じた。
23.マクドナルド(MCD)
外食店チェーン最大手のマクドナルドは 23 日、社長兼 COO を辞任したマイ
ク・ロバーツ氏の後任として、北米部門社長のラルフ・アルバレス氏を指名
したと発表。同氏の後任には米国部門の COO ドン・トムプソン氏が就く。
24.モトローラ(MOT)
市場調査会社ガートナーが 24 日発表したところによると、2006 年4−6月
の世界の携帯電話市場で、2位のモトローラがシェアを伸ばし、1位のフィ
ンランドのノキアとの差を縮めた。「Razr」等人気機種が寄与した。モトロ
ーラのシェアは 21.9%と、1−3月(第1四半期)の 20.3%から拡大。ノキ
アのシェアは 33.6%と、34%から低下した。
25.コールドウォーター・クリーク(CWTR)
婦人服小売りのコールドウォーター・クリークの 2006 年5−7月決算は、1
株利益が 13 セントとなった。23 日引け後に公表。予想は 10 セントだった。
26.クリエイティブテクノロジー(CREAF)
デジタル音楽プレーヤーを手掛けるシンガポールのクリエイティブテクノロ
ジーは、アップルコンピュータと特許訴訟の和解を実現したが、その一環と
して、アップルから1億ドルを受け取ると発表。
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27.ウィンダム・ワールド・ワイド(WYN)
センダントから企業分離された同社株の投資判断が“中立”から“買い”へ
と引き上げられた。ゴールドマン・ザックスが Buy リストに掲載した。成長
性が高まり、より多くのアナリストが好意的投資判断をするだろうと言う。
28.フォード(F)
自動車大手に、非公開企業にしようとの計画があると本日付けの USA トゥデ
イ紙が報じた。
29.投資信託「フィデリティ・バリュー・ファンド」を運用するリチャード・フ
ェンティン氏がハイテク株にポジティブ・コメント。テクノロジー株にバリュ
ーが見出しやすくなっている。株価が割安になった結果、ファンドのなかで
テクノロジー株の比重が増えたと言う。
30.ジョンソン・アンド・ジョンソン(J NJ)
UBS が同社株の目標価格を 73 ドルから 80 ドルへ引き上げた。9 月に開催さ
れる投資家デイにて、直近の業況が開かされようが、かなり良い内容になろ
うとしている。
ベア材料
1.ローズ(LOW)
米住宅関連消費財小売りチェーン2位のローズが 21 日寄り前業績発表。2006
年5−7月(第2四半期)の売上高は前年同期比 12%増の 134 億ドル、純利
益は9億 3500 万ドル(1株当たり 60 セント)と、前年同期の 8 億 3900 万ド
ル(同 52 セント)から拡大した。予想は、売上高が 133 億 7000 万ドル、1 株
当たり利益が 61 セントだった。また既存店売上高は前年同期比 3.3%増と、
同社見通しの下限となった。
ローズは通期業績見通しについて、売上高を前年比 11%増と、当初ガイダン
スの 13%増から引き下げた。既存店売上高についても2−3%増と同4−
5%増から下方修正。また、通期の1株当たり利益見通しを最大で 2.07 ドル
と、当初の同 2.11 ドルから引き下げた。予想は 2.05 ドルだった。エネルギー
コストの上昇、地政学的緊張で、消費が抑えられているとしている。下方修
正は今年に入り2度目。
2.フォード(F)
フォードは、現在一部工場の労働組合員を対象としている勧奨退職制度を、
北米工場すべての従業員に拡大すると言う。勧奨退職制度の対象を一部工場
労働者に限定したいたので、フォードの戦略からは方向転換となる。
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3.バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズのチーフ投資ストラテジスト、ト
マス・マクマナス氏が、推奨するポートフォリオの米国株組み入れ比率を
60%から 55%に引き下げた。代わって現金の比率を 20%から 25%に引き上
げ、債券の比率は 20%で据え置いた。景気は明らかに減速しているが、利上
げが終わったと判断するには時期尚早だと言うのが背景。同氏はまた、モデ
ルポートフォリオからメルリンチを外し、モルガン・スタンレーを採用した。
4.銅相場が上昇。世界最大の鉱山会社、英・オーストラリア系のBHPビリト
ンが所有するチリのエスコンディダ鉱山でのストライキをめぐり、労働組合
が BHP の提示した賃上げ改定案を拒否したことが背景。
5.ブロードコム(BRCM)
電子家電向け半導体メーカーのブロードコムは、ナスダック市場での上場廃
止回避に向けた行動を開始すると 18 日引け後発表した。同社はストックオプ
ションに関する調査のため、当局への四半期報告が遅れた。
6.ダラー・ゼネラル(DG)
ディスカウントストアのダラー・ゼネラルは 18 日引け後、2006 年5−7月
(第2四半期)利益は同社予想に届かなかったと発表。新学期セールの不振
だったことが理由の一つだと言う。同社の暫定集計によると、第2四半期の
1株利益は 14−15 セントと、従来予想の 18−22 セントを下回った。
これを受け、メリル・リンチが同社株の投資判断を“買い”から“中立”に引
き下げた。
7.マカフィー(MFE)
コンピューターウイルス対策ソフト2位のマカフィーは、カリフォルニア州
北地区の連邦大陪審から、ストックオプション付与の問題で召喚状を受け取
ったと言う。18 日引け後公表。
8.グーグル(GOOG)
サーチエンジン大手が、同社のオンライン広告をめぐって、2 つの法律事務
所から訴訟を提起された。
9.金先物相場が上伸。
ニューヨーク商品市場では金先物相場が上昇、5週間で最大の値上がりとな
った。イランが国連から求められているウラン濃縮活動の停止を受け入れな
いことを表明した為。対イラン制裁が発動されれば、イランは石油を武器に
使うだろうとの観測から金が買われた。ニューヨーク商業取引所
(NYMEX)で取引される金先物 12 月限の終値は、前日比 13.50 ドル高のオ
ンス当たり 635.20 ドル。
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10.インターシル(ISIL)
リーマン・ブラザースは、家電製品に使用されるアナログ半導体を製造する
インターシルの株式投資判断について、「イコールウェイト」から「アンダ
ーウェイト」に引き下げた。需要減が背景。
11.セーフネット(SFNT)
コンピューター・セキュリティ・システムのセーフネットは、今年4−6月期
の四半期決算が未報告だとして、ナスダック・ストック・マーケットから上
場廃止の可能性を通達された。これについてセーフネットは聴聞会の設置を
求める方針。
12.シカゴ連銀のモスコウ総裁が 22 日、イリノイ州で講演。
(要旨)
★インフレリスクは非常に高く残っており、その度合いは米国の景気が過度
に減速するリスクよりもはるかに高い。従って、インフレ率を妥当な期間
内に適正水準まで押し戻すには、ある程度の追加引き締め策がなお必要に
なるかもしれない。
★これまでの金融政策の効果を見極める間に、インフレが頑固に高水準を維
持するのであれば、インフレ期待は上昇するだろうし、そうなれば代償は
大きくなるだろう。
13.アトランタ連銀のグイン総裁が講演。
(要旨)
★インフレ圧力はじわじわ上昇しつつある。中期的には落ち着くだろうが、
寛容な姿勢には決してなっていない。
★米国経済は潜在成長力近辺で成長する見込みだ。
★追加的措置は、あくまで今後のデータ主導で決めて行く。
14.ボブ・エバンズ・ファームズ(BOBE)
飲食店経営とソーセージ製造を手掛けるボブ・エバンズ・ファームズは、
2006 年5−7月(第1四半期)の1株利益が一部項目を除いたベースで 31
セントとなったと 21 日引け後発表した。32 セントが見込まれていた。
15.キャンデラ(CLZR)
美容整形用レーザーを製造しているキャンデラは、2006 年4−6月(第4四
半期)の1株利益が 10 セントとなったと 21 日引け後発表した。予想は 23 セ
ントだった。
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16.スプリント・ネクステル(S)
同社の COO ラウアー氏が辞任すると言う。
17.7月の中古住宅販売件数は前月比 4.1%減の 633 万戸だった。予想は 655 万戸
だった。未販売住宅件数は過去 10 年超で最高水準に達した。また、6月の中
古住宅販売は 660 万戸と速報の 662 万戸から下方修正された。7月の在庫比
率は 7.3 カ月分に達した。これは 1993 年以来の高水準である。7月の一戸建
て中古住宅販売は前月比5%減の 551 万戸。一方、コンドミニアムとコープ
住宅の中古販売は同 2.8%増加して 81 万 8000 戸だった。
18.住宅建設株
7月の中古住宅販売件数は事前予想を下回った。これを受けて住宅建設株が
下落。住宅建設米5位のKBホーム(KBH)は、ストックオプションの付与
について一部見直しを実施。JPモルガンはKBホームの株式投資判断を
「ニュートラル(中立)」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。パル
ト・ホームズ(PHM)、D.R.ホートン(DHI )等も下落。
19.ナショナル・セミコンダクター(NSM)
半導体メーカー、ナショナル・セミコンダクターは 22 日、売上高見通しを下
方修正した。携帯電話機メーカー向けの販売が予想を下回った為。2006 年6
−8月(第1四半期)の売上高は前期比で約6%減少する見込み。6月時点
の予想は同2−3%減だった。ナショナル・セミコンは、売上高の約3割を
携帯電話機メーカー向けの部品販売で得ている。主要納入先はモトローラと、
ノキアである。今四半期の売上高は前期の5億 7260 万ドルから約5億 3800
万ドルに減少する見込み。従来の予想は約5億 5500 万―5億 6100 万ドルだ
った。
20.ボーダーズ・グループ(BGP)
米書籍小売り2位のボーダーズ・グループは 2006 年5−7月期(第2四半
期)決算の1株当たり純損益は 29 セントの赤字と、前年同期の同2セントの
黒字から悪化した。売上高も少なくとも過去9年間で初めて落ち込んだと言
う。
21.ラムバス(RMBS)
半導体技術設計のラムバスが韓国のハイニックス半導体対し特許侵害の賠償
金支払いを求めていた訴訟で、最終的な審理は、米連邦取引委員会(FT
C)がラムバスに対して抱えている別の訴訟での処分が確定するまで先送り
されることになった。
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22.ライト・エイド(RAD)
米ドラッグストアチェーン3位のライト・エイドは、カナダのジャン・クチ
ュ・グループが米国で展開するチェーン、ブルックスとエッカードを現金と
株式交換を通じ総額 25 億 5000 万ドルで買収することに合意。
23.チコズFAS(CHS)
婦人服小売り、チコズFASの8月の既存店売上高は3%減少した。23 日引
け後に公表。また、同社は今後4四半期の利益予想を下方修正した。
24.コーチ(COH)
高級皮革製品メーカー同社株の投資判断が“アウト・パフォーム”から“マー
ケット・パフォーム”に引き下げられた。パイパー・ジェフリーが下げた。
住宅価格と株式相場下落により、高額所得者層の消費が阻害されるだろうと
言う。
25.E ベイ(EBAY)
オンライン・オークション大手株の投資判断が“マーケット・パフォーム”か
ら“アンダー・パフォーム”に引き下げられた。パイパー・ジェフリーが下げ
た。顧客獲得の為のコストが増加し、成長率が鈍化するとの見方を背景にし
ている。目標価格を 30 ドルから 25 ドルへ引き下げた。
26.ベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)
ドイチェ・バンクがバス用品販売チェーンの投資判断を“買い”から“保有”
に引き下げた。
27.ウィリアム・ソノマ(WSM)
ホーム・ファーニシング小売大手が本日寄り前に業績発表。同社は 2006 年通
年ベース EPS 予想を当初 2.01 ドルから、1.87∼1.94 ドルへ引き下げた。ポッ
タリー・バーン・チェーンの売上げ不振が背景。今四半期の既存店売上げも、
2%(当初 4%)増に下方修正した。
=以上=
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