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SDN技術を活用したスケーラブルな Pub/Sub通信基盤

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SDN技術を活用したスケーラブルな Pub/Sub通信基盤
SDN技術を活用したスケーラブルな
Pub/Sub通信基盤
京都産業大学 コンピュータ理工学部
准教授 秋山 豊和, 河合由起子
東京工業大学 学術国際情報センター
准教授 飯田 勝吉
関連研究と
解決方針
○○○○○
背景
○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
内容
• 背景
– Pub/Sub通信における大量トラフィックの処理
• 関連研究と解決方針
– アプリケーション層/ネットワーク層における
トラフィック最適化
• 提案方式
– ハイブリッド Pub/Sub 最適化
– シミュレーションによるスケーラビリティ評価
• まとめと今後の課題
COMPSAC 2015 (Taichung, Taiwan)
まとめと
今後の課題
○
関連研究と
解決方針
○○○○○
背景
●○○
提案方式
○○○○
まとめと
今後の課題
○
評価
○○○
背景: Pub/Sub通信モデル
における大量トラフィックの処理
• Publish/Subscribe (Pub/Sub) 通信モデルは最近のインター
ネットアプリケーションでは広く利用されている
– トピックベースPub/Sub
– e.g. IoTアプリケーション, SNS (Twitter, Facebook)
IoT の例 (センシング, 分析, 可視化・制御)
データ蓄積・
分析基盤
SNS の例 (publishとtweetのフォロー)
publisher subscriber
publisher subscriber
publisher subscriber
publisher
アクチュエータ:
施設制御機構
可視化装置
データ
の流れ
大量
トラフィック
センサネットワーク
大量
トラフィック
緊急通報は
保護されるべき
助けて!
@User_A
からのTweet User_Aの
Tweet
User_A の
フォロワー
デジタルサイネージ
subscriber
subscriber
subscriber
温度
センサ
電力
メータ
publisher
publisher
カメラ
publisher
スマートフォン
publisher
構成要素が
広域に分散
subscriber
subscriber
subscriber
背景
○●○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
まとめと
今後の課題
○
背景: Pub/Sub通信モデル
における大量トラフィックの処理
Broker あたりの
Publisher/Subscriber数
を削減
• 複数Brokerの導入
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
broker
broker
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
broker
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
broker
データセンタ間
の通信
データセンタA
データセンタB
例)データセンタ間連携
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
Broker数の増加にともない
Broker間通信が増加
背景
○○●
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
まとめと
今後の課題
○
背景: Pub/Sub通信モデル
における大量トラフィックの処理
• オーバレイネットワークの導入
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
broker
broker
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
publisher
broker
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
最小限の配信木が
トピックごとに
構築される
broker
データセンタ間
の通信
データセンタA
データセンタB
例)データセンタ間連携
subscriber
subscriber
subscriber
subscriber
しかしながら
•オーバレイネットワークは
物理ネットワーク構成を
知らない
•無駄な配信木が作成されて
しまう可能性あり
背景
○○○
関連研究と
解決方針
●○○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
問題解決のアプローチ
1. 下位層(物理ネットワーク構成)を考慮する
ことでオーバレイの配信木を最適化する
2. 下位層を制御することで下位層による
最適な配信木を構築する
まとめと
今後の課題
○
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○●○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
まとめと
今後の課題
○
1. の関連研究
• ALM (Application Layer Multicast) [1]
– オーバレイによる1対多配信(例)DHT, SkipGraph)
– 異なる管理ドメインにまたがる配信を実現
位置を考慮した ALM の開発
– 非効率な配信木を作る可能性あり
[3] Y. Teranishi et al., “Scalable and Locality‐Aware Distributed Topic‐
based Pub/Sub Messaging for IoT,” Proc. of IEEE GLOBECOM 2015
• ALTO [2]
– 下位層の情報を用いたオーバレイの最適化
– 下位層によるパケットの優先制御などは実現不可
[1] M. Hosseini, D.T. Ahmed, S. Shirmohammadi, N.D. Georganas, “A survey of application‐layer multicast protocols,” Communications Surveys & Tutorials, IEEE, vol.9, no.3, pp.58,74, 2007.
[2] J. Seedorf, S. Kiesel, and M. Stiemerling, “Traffic localization for P2P‐applications: the ALTO approach,” IEEE P2P 2009, pp. 171‐177, Sep. 2009.
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○●○○
提案方式
○○○○
まとめと
今後の課題
○
評価
○○○
2. の関連研究
• OpenFlow
– ハイブリッドモード [4]
• 既存のインターネットプロトコル(IP)と互換性あり
• 新しいプロトコルのみOpenFlowの機能で実装
– OpenFlow マルチキャスト (OFM) [5][6]
• ソフトウェア制御可能なマルチキャスト
OpenFlow
プロトコル
OpenFlow
コントローラ
ホスト OpenFlow
コントローラ
マルチキャスト転送
OpenFlow
スイッチ
ホストA
[4] S. Wackerly, “OpenFlow Hybrid Mode”, Open Daylight Developer Design Forum 2014
[5] D. Kotani et al., “A design and implementation of OpenFlow
controller handling IP multicast with fast tree switching,” Proc. of SAINT
2012.
[6] C. AC Marcondes, et al. “CastFlow: Clean‐slate multicast approach using in‐advance path processing in programmable networks,” Proc. of ISCC 2012.
ホストB
ホストC
NORMAL
フローエントリ
IP通信可能
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○●○
提案方式
○○○○
評価
○○○
問題解決のアプローチ
1. 下位層(物理ネットワーク構成)を考慮する
ことでオーバレイの配信木を最適化する
位置を考慮した ALM の開発
[3] Y. Teranishi et al., “Scalable and Locality‐Aware Distributed Topic‐based Pub/Sub Messaging for IoT,” Proc. of IEEE GLOBECOM 2015
Pub/Sub Messaging for 2. 下位層を制御することで下位層による
最適な配信木を構築する
ALM と OFM の連携機構の開発
今回の
発表
[6] T. Akiyama et al., “SAPS: Software Defined Network Aware Pub/Sub ‐ A Design of the Hybrid Architecture utilizing Distributed and Centralized Multicast,” Proc. of IEEE COMPSAC 2015.
Distributed and Centralized Multicast,” まとめと
今後の課題
○
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○●
提案方式
○○○○
評価
○○○
まとめと
今後の課題
○
P2Pエージェントプラットフォームと ALM
• エージェントAPIがエージェント間の相互連携のために利用可能
例) discoveryCall
– 属性がエージェントを見つける際のキーとなる
– エージェントのメソッドを呼び出す際に属性を指定する
– エージェント間のメッセージはオーバレイネットワーク上で配信される
エージェントは自身の
属性をオーバレイ
ネットワークに登録する
ピア A
ピア B
ピア C
属性1 属性2
属性3 属性4
属性3 属性4
エージェ
ント1
エージェ
ント2
エージェ
ント3
メソッドA
エージェントはAgent APIを経由して他のエージェントを呼び出す
属性3 メソッドA
e.g. discoveryCall( , , args) オーバレイ
ネットワーク
メソッドA
もし複数のエージェントが属性問合せ
にマッチする場合、Application Layer
Multicast (ALM) として利用可能
関連研究と
解決方針
○○○○○
背景
○○○
SAPSの構成
提案方式
●○○○
OpenFlow
コントローラ
OpenFlow
ホスト
コントローラ
tk
トピック
UAn
エージェント
ホストA
ホストB
broker A
t2
UA3
UA2
フロント
エンド
Web/M2M
Protocol
ホストC
broker B
t1
UA1
ユーザ
エージェント
OF OpenFlow
ゲートウェイ
Gate
OpenFlow
スイッチ
t1
まとめと
今後の課題
○
評価
○○○
broker C
OF
Gate
フロント
エンド
t1
UA4
オーバレイ
ネットワーク
フロント
エンド
publish
t1
subscribe
subscribe
subscribe
subscribe
t1
t1
t2
t1
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○●○○
OFM (OpenFlow マルチキャスト) による最適化
OpenFlow
コントローラ
OpenFlow
ホスト
コントローラ
tk
評価
○○○
トピック
t1
S1
Pj
publisher
ホストC
broker B
t1
P1 / S2
subscriber
エージェント
ホストB
broker A
Si
OF OpenFlow
ゲートウェイ
Gate
OpenFlow
スイッチ
ホストA
まとめと
今後の課題
○
t2
S3
broker C
OF
Gate
ALM の配信木が非効率な場合、
OFM 木が構築される
t1
S4
オーバレイ
ネットワーク
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○●○
OFMの構築手順
OpenFlow
コントローラ
OpenFlow
ホスト
コントローラ
OFM アドレス (IP: port)
OpenFlow
192.168.100.100 : 13579
OFSスイッチ
tk
トピック
10.0.0.2
10.0.0.3
ホストA
ホストB
ホストC
S1
broker B
t2
P1/S2
S3
S1
S2
S4
subscriber
Pj
publisher
broker C
OF
Gate
t1
OFM アドレス
トピックグループ
t1
Si
OFM
アドレス
OF OpenFlow
ゲートウェイ
OFM アドレス
を
Gate
エージェント
OFM接続受付アドレスに変換
10.0.0.1
OFM経由での
publish が可能に!
broker A
192.168.100.100 : 13579
t1
t1
まとめと
今後の課題
○
評価
○○○
S4
オーバレイ
ネットワーク
broker リスト
broker A
broker C
10.0.0.1: 23456 (IP:port)
AA:BB:CC:DD:EE:FF (MAC)
10.0.0.3: 23456
AB:CD:EF:AB:CD:EF
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○●
評価
○○○
ネットワーク構成情報を利用した
ALM の最適化
t
OpenFlow
コントローラ
OpenFlow
ホスト
コントローラ
ALM‐LA
OpenFlow
トピックと一緒に
スイッチ
クラスタ情報を
管理することで
クラスタ間の
10.0.0.1
往復通信を避ける
ホストA
broker A
トピック
クラスタA
(ホストA)
Si
subscriber
Pj
publisher
OF OpenFlow
ゲートウェイ
Gate
エージェント
10.0.0.2
10.0.0.3
ホストB
ホストC
broker B
t1@クラスタA t1@クラスタA
S1
P1/S2
クラスタA
(ホストA)
k
まとめと
今後の課題
○
t2@クラスタB
S3
broker C
OF
Gate
“クラスタ” はOpenFlow
コントローラ上で柔軟に定義
t1@クラスタC
オーバレイ
S4
ネットワーク
クラスタC
(ホストC)
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
評価
●○○
まとめと
今後の課題
○
スケーラビリティ評価
• ALM, ALM‐LAおよびOFMのスケーラビリティを
シミュレーションで比較
(a) 直列構成
クラスタA
クラスタ間
メッセージ
クラスタB
クラスタC
ホストまたは
ホストのクラスタ
(b) 木構成
クラスタA
クラスタ間
メッセージ
クラスタB
・・・
・・・
関連研究と
解決方針
○○○○○
背景
○○○
提案方式
○○○○
評価
○●○
まとめと
今後の課題
○
直列構成・16クラスタの結果
オーバレイ上での
クラスタの整列の有無
ALM
ALM-LA (順不同)
ALM-LA (整列)
OFM (SAPS)
120
ALM
ALM-LA (順不同)
ALM-LA (整列)
OFM (SAPS)
1000
140
最大クラスタ間ホップ数
クラスタ間総メッセージ数 / publish
10000
100
10
100
80
60
40
20
1
0
1
10
subscriber数
100
1000
1
10
100
subscriber数
1000
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
まとめと
今後の課題
○
評価
○○●
木構成・16クラスタの結果
60
10000
ALM
ALM-LA
OFM (SAPS)
50
ALM
ALM-LA
OFM (SAPS)
最大クラスタ間ホップ数
クラスタ間総メッセージ数 / publish
100000
1000
100
10
40
30
20
10
0
1
1
10
100
subscriber数
1000
10000
1
10
100
subscriber数
1000
10000
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
まとめ
• SAPS: Software Defined Network Aware Pub/Sub
– 大量トラフィック対応するため
クラスタ間通信量およびホップ数を削減
– パケット優先制御に適用可能な
アプリケーション層のトピックと
ネットワーク層の識別子の対応付け
• 今後の課題
– プロトタイプシステムを用いた性能評価
– ALM/OFM切り替え指標の検討
– パケット優先制御方式の検討
まとめと
今後の課題
●
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
企業への期待
• 共同研究
– SDN製品を開発する企業との共同開発
– SDNを活用している企業における運用面での
課題共有と共同開発
– IoTアプリケーションを構築している企業での
課題共有と共同開発
まとめと
今後の課題
○
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
本技術に関する知的財産権
発明の名称:通信ネットワークシステムおよびパケット配信制御方法
出願番号 :特願2014‐025820
出 願 日:平成26年2月13日
発 明 者:秋山豊和、河合由起子、飯田勝吉
出 願 人:学校法人京都産業大学
発明の名称:通信ネットワークシステム
出願番号 :特願2015‐200123
出 願 日:平成27年10月8日
発 明 者:秋山豊和、河合由起子、飯田勝吉
出 願 人:学校法人京都産業大学
まとめと
今後の課題
○
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
まとめと
今後の課題
○
産学連携の経緯
2008年11月〜 日本学術振興会産学協力研究委員会
インターネット技術第163委員会(ITRC)幹事
2011年~ サイバー関西プロジェクト幹事
2012年 NTTレゾナント社と共同研究
「情報とユーザの関係性を考慮した情報およびユーザ検索法の検討」
2013~2014年 日立システムズ社と共同研究
「キャンパス情報システムにおけるキャンセラブル生体認証ならびに
PBIを用いたPKI基盤の導入ならびに運用課題の調査研究」
2014年6月~ 日本学術振興会産学協力研究委員会
インターネット技術第163委員会(ITRC)副委員長
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
お問い合わせ先
京都産業大学 リエゾンオフィス事務室
TEL 075-705-1778
FAX 075-705-1966
e-mail [email protected]
まとめと
今後の課題
○
背景
○○○
関連研究と
解決方針
○○○○○
提案方式
○○○○
評価
○○○
まとめと
今後の課題
○
ご清聴ありがとうございました!
• 謝辞
– 本研究の一部は総務省SCOPEと国立情報学研究
所の共同研究の助成を受けております。ここに謝
意を表します。
– また、本研究で多大なる助言をいただいた
故吉田 幹氏に感謝の意を表します。
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