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中国四国地域の伝統料理~地産地消で季節を味わう

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中国四国地域の伝統料理~地産地消で季節を味わう
中国四国地域の伝統料理
~地産地消で季節を味わう~
中国四国農政局
■ 中国四国地域の伝統料理
〇P1
鳥取県(いただき、イカめし、小豆雑煮、大山おこわ)
〇P3
島根県(出西生姜ごはん、サザエごはん、うずめ飯)
〇P4
岡山県(ママカリの酢漬け、どどめせ、サバずし、けんびき焼き)
〇P7
広島県(美酒鍋、うずみ、たけはら魚飯、ワニ料理)
〇P9
山口県(瓦そば、クジラの南蛮煮、岩国寿司、旬のハモと夏野菜)
〇P11 徳島県(そば米雑炊、ならえ、ずきがし)
〇P13
香川県(ちしゃもみ(中華風アレンジ)、なすそうめん(ピリ辛カレーアレンジ)、
てっぱい、まんばのけんちゃん)
〇P15
愛媛県(たこ飯、くちがね汁、押し抜き寿司、宇和島鯛めし、ひな豆、いもたき)
〇P18
高知県(いたどりの炒め物、米なすのたたき、里いもの揚げ煮、かぶずし)
伝統料理は、冠婚葬祭のおもてなし料理として地域で受け継がれ、また、保存食として作られるこ
ともあるなど、地域の文化や生活の知恵が詰まったものです。
しかしながら、「手間がかかる、面倒」といったイメージで食卓に並ぶ機会も少なくなっています。
当レシピでは、中国・四国地域の民間団体、行政機関等の皆様方からおススメいただいた、それ
ぞれの地域の農林水産物をたっぷり使用したメニューを紹介しています。
毎日の食事づくりやイベントのおもてなし料理にお役立ていただけると幸いです。
鳥取県
「いただき」(主な地域:鳥取県西部(弓ヶ浜半島))
大きな油揚げの中にお米や野菜を詰め、だし汁でじっくりと炊き上げた山陰の代表的な田舎め
しです。口の中に甘味と旨味が広がる「おふくろの味」です。
【作り方】
①干ししいたけ、にんじんをみじん切りにする。
油揚げに切れ目を入れ、袋状にして、湯通しする(油揚げの
形をととのえ、しばらく置いて冷ます)。
②切った具材と、米をボウルに入れて均等に混ぜあわせ、油
揚げに詰める。油揚げの口を止め、だしが染みやすいように
つま楊枝で数カ所穴を開ける。
炊くとお
米が膨れ
るので7
分目位に。
③炊飯器の底にこんぶを敷き、その上にそれぞれが重ならな
いよう立てて並べ、だし汁・調味料を入れて、水分があらか
た無くなるまで炊きあげる。
(材料)4人分
・米 2合(洗ってザルに上げ、風味付けにしょうゆを数滴たらす)
・油揚げ(大きめ) 4枚
・にんじん 50g ・ごぼう(ささがきにしたもの) 30g
(お問合せ先)
・干ししいたけ(水に戻したもの) 3枚
米子いただきがいな隊
・だし汁(かつおだし) 4カップ
(鳥取県農林水産部食のみやこ推進課)
・しょうゆ 大さじ3 ・みりん 大さじ1 ・砂糖 大さじ2
〒680-8570 鳥取市東町1-20
・塩 少々 ・こんぶ 適量
(電話)0857-26-7853 (FAX)0857-21-0609
「イカめし」
(主な地域:鳥取県内海岸沿岸部)
イカの胴にもち米を入れて煮たもので、イカが水揚げされる各地の漁師町に伝えられてきました。
おにぎりのようにシンプルで、もち米のもっちりした食感といかにだし汁が染み込んだ味が食欲を
そそります。
【作り方】
①イカ1杯に大さじ1.5のもち米を詰め、つま楊枝で止める。
②鍋に砂糖、塩、酒、水を入れ、イカを並べてフタをし、50分
煮る。
(作られている主な地域)
鳥取県内海岸沿岸部
③冷めたら輪切りにして盛り付ける。
(材料)4人分
・イカ 4杯(足と内臓を抜いて洗ったもの)
・もち米 1/2カップ(一晩水につけ、ザルに上げておく)
・砂糖 大さじ2 ・塩 小さじ1 ・酒 大さじ2
・水 4カップ
(お問合せ先)
鳥取県漁協女性部連絡協議会
〒680-0802 鳥取市青葉町3丁目111 漁連会館
鳥取県信用漁業協同組合連合会
(電話)0857-23-1351 (FAX)0857-22-0234
1
「小豆雑煮」(主な地域:鳥取県三朝町)
お正月のお雑煮は地方色豊かで、全国各地ではいろいろな物が食べられていますが、鳥取では
小豆の煮汁に柔らかく煮た丸餅が入ったものです。県中部の三朝町では古くから白餅の代わりに
トチ餅が用いられています。
【作り方】
①せいろにもち米を入れて、中にくぼみをつくり、くぼみの中に
トチの実を入れて蒸す。蒸しあがったもち米とトチの実を餅
つき機に入れてつく。つきあがったら餅を丸める。
(道の駅等で販売されているトチ餅を使ってもOKです)
(作られている主な地域)
鳥取県内海岸沿岸部
②小豆をたっぷりの水に入れ、あく抜きながらゆでる。水を加
えて柔らかくなるまでゆで、砂糖を加えて7~8分煮て味をな
じませる。
③別の鍋で餅をゆで、柔らかくなったら②の小豆汁を入れる。
(材料)15個分
・もち米 2.5合(一晩水に漬け、ザルにあげておく)
・あく抜きしたトチの実 60~75g
・小豆 250g ・砂糖(ざらめ) 250g
・塩 2.5g ・水 1L
(お問合せ先)
三朝とちもちぞうに縁JOY会
〒682-0123 鳥取県東伯郡三朝町大瀬999-3三朝町
総合文化ホール1階三朝町商工会内
(電話)0858-43-3131 (FAX)0858-43-2929
「大山おこわ」(主な地域:鳥取県西部)
モチモチとした食感と、あっさりとした味が特徴です。秋には山菜を入れるなど、季節の野菜で彩り
を加えることで年中親しまれています。かつて僧兵が戦場に赴く際、勝利を祈願して山鳥と山菜を
入れた米飯を炊いたのが始まりとされています。その後、祭りや祝い事のごちそうとして受け継が
れてきました。
【作り方】
①材料を細かく切る。だし汁と調味料で煮含める。
②もち米を蒸す。蒸し器から蒸気が出始めてから約30分蒸し、
①の煮含めた具材を入れて手早く混ぜる。
③もう一度蒸し器に入れ、約15分蒸す。
(材料)15人分
・もち米 1升(一晩水に漬け、ザルにあげておく)
・鶏肉 300g ・にんじん 100g ・ごぼう 200g
・干ししいたけ 100g ・あご野焼き 1本 ・栗 300g
・だし汁(干ししいたけの戻し汁も入れる) 300cc
・砂糖 25g ・みりん 50cc ・酒 25cc
・濃口しょうゆ 25cc ・薄口しょうゆ 25cc ・塩 2.5g
(お問合せ先)
大山町食生活改善推進員協議会大山支部
(大山三色会)
〒689-3211 鳥取県西伯郡大山町御来屋467保健福祉
センターなわ内
(電話)0859-54-5207 (FAX)0859-54-5087
2
島根県
「出西(しゅっさい)生姜ごはん」(主な地域:島根県出雲市)
出雲市斐川町の出西地区で栽培されている出西生姜を使ったご飯です。しょうがの香りがほのか
に香る、暑い夏にぴったりのさわやかな味わいです。
【作り方】
①鍋に分量の水と昆布を入れて中火にかける。沸騰直前に
火を止め、昆布を取り出してだしをとる。
②しょうがはせん切り、またはみじん切り(粗め)にする。
③炊飯器に洗った米、①のだし汁、しょうゆ、塩、みりん、しょ
うがを入れて炊く。
(材料)1人分
・米 75g(洗って浸水しておく)
・しょうが 8g
・薄口しょうゆ 1.3g
・塩 0.7g
・だし昆布 0.7g
・みりん 0.5g
・水 98g
「おいしい 楽しい 学校給食の和食&人気レシピ集」
(平成26年3月発行 島根県教育委員会、島根県学校栄養士会、
公益財団法人島根県学校給食会)
(お問合せ先)
出雲市立斐川学校給食センター
〒699-0621 島根県出雲市斐川町富村1792
(電話) 0853-72-8005 (FAX) 0853-72-7805
「サザエごはん」(主な地域:島根県隠岐島前地域)
日本海に囲まれた隠岐では、身近で豊富に取れるサザエを様々な料理に利用します。刺身やつ
ぼ焼きはもちろん、酢の物、和え物に、また、カレーの具にすることもあります。
【作り方】
①サザエは身を取り出し、薄く切る。
②米、酒、しょうゆ、だし汁を入れて水加減をし、サザエを加
えて炊く。
③器に盛り、木の芽を飾る。
★サザエのほか、四季折々の貝(ニィナ、センタ、ヒオウギ、
イタヤ、アワビ等)が使われることもあります。貝によっては、
さっとゆでて身を外して入れます。ゆで汁を使うと風味よくで
きあがります。
(材料)4人分
・米 2合(洗ってザルにあげておく)
・サザエ 150g ・酒 大さじ1
・薄口しょうゆ 大さじ1 1/2
・だし汁 適量 ・木の芽 少々
※島根県栄養士会のホームページに掲載しているレシピを
参考に編集しています。
(お問合せ先)
公益社団法人島根県栄養士会
〒690-0877 島根県松江市春日町615
(電話)0852-27-6674 (FAX)0852-27-8987
3
「うずめ飯」(主な地域:島根県津和野町)
親しい人の集まりや酒宴の場で食べられてきたおふくろの味です。ぜいたくを嫌った津和野城主
の目を気にして、山菜をご飯の底に埋め、伏し目がちに供したことから、うずめ飯という名前が付
いたといわれています。
【作り方】
①しいたけ、にんじん、かまぼこ、豆腐を5~7mmのさいの目
に切る。せりは1cmの長さに切る。
②鍋にだし汁にんじん、しいたけを入れ柔らかくなるまで煮る。
調味料と豆腐、かまぼこを加え、さらに煮る。
③ふたつきの茶碗に②を入れる。わさび、せり、のりを入れ、炊
きたてのご飯を軽くよそい、ふたをする。食べる前によくかき混
ぜる。
(材料)1人分
・ご飯 160g ・しいたけ 10g
・にんじん 10g ・かまぼこ(白) 10g
・木綿豆腐 50g ・せり 10g
・のり(あぶって粗くもんでおく) 少々
・わさび 少々 ・塩 小さじ1/5
・薄口しょうゆ 小さじ1/3
・みりん 小さじ1/2
・だし汁(昆布と花かつお) 150~200cc
うずめ飯は香りを味わう
料理です。
香りの主役となるわさび
は、おろした根わさびがオ
ススメです。
※島根県栄養士会のホームページに掲載しているレシピを
参考に編集しています。
(お問合せ先)
公益社団法人島根県栄養士会
〒690-0877 島根県松江市春日町615
(電話) 0852-27-6674 (FAX) 0852-27-8987
岡山県
「ママカリの酢漬け」(主な地域:岡山県南部地域)
ママカリは、瀬戸内海でよく捕れる魚です。ママ(ご飯)が足りなくなり、隣からママを借りて来たこと
から、ママカリと呼ばれるようになったと言われています。
【作り方】
①ママカリを水洗いしてウロコを取り、頭を落とす。腹を切り、
腸を出して水洗いし、腹の方から割って背骨を取る。
②バッドにママカリを並べ、塩をふり、2時間以上置く。
③塩抜きのため、バッドに酢をたっぷり入れ、1時間以上漬
けてから引き上げ、砂糖と酢を合わせたものをママカリに
かけ、ひたひたにする。
(材料)4人分
・ママカリ 20尾
・砂糖 大さじ3 ・塩 小さじ2
・酢 1カップ
(お問合せ先)
岡山県農林水産総合センター普及連携部普及推進課
〒709-0801 岡山県赤磐市神田沖1174-1
(電話)086-955-0274 (FAX)086-955-3269
4
「どどめせ」(主な地域:岡山県瀬戸内市)
どどめせは、炊き込みご飯に酢を混ぜた炊き込み寿司です。鎌倉時代に栄えた「備前福岡の市」
の高瀬舟の渡し場で出されていた「どぶろくめし」が「どどめせ」となって伝えられ、「岡山ばらずし」
に発展したといわれています。
【作り方】
①米以外の材料を油で炒め、調味料Aで味付けして軽く煮る。
②米にだし昆布、酒と①を入れて炊く。沸騰したら、だし昆布を取
り出し、Bの調味料を入れて混ぜ、蒸らす。
③器に盛りつけ、あなご、さやいんげん、錦糸卵をのせる。
(材料)4人分
・米 2カップ(1時間前に洗い、ザルにあげておく)
・だし昆布 10cm
・酒 大さじ2
・干しえび 20g
・干ししいたけ 中4枚(水に戻し、せん切りにしたもの)
・にんじん 60g(いちょう切りにしたもの)
・ごぼう 60g(ささがきにし、あく抜きしたもの)
・かんぴょう 10g(水に戻し、小口切りにしたもの)
・あなごの照り焼き 60g(2㎝に切ったもの)
・調味料A(砂糖 大さじ1、しょうゆ 大さじ1 1/2 、塩 小さじ1/2、水 3/4カップ)
・調味料B(酢 1/3 カップ、砂糖 大さじ3/4、塩 小さじ1/2)
・サラダ油 大さじ1
・さやいんげん 4本
(お問合せ先)
・錦糸卵 適量
岡山県農林水産総合センター普及連携部普及推進課
〒709-0801 岡山県赤磐市神田沖1174-1
(電話)086-955-0274 (FAX)086-955-3269
5
「サバずし」(主な地域:岡山県中北部地域)
サバずしは、秋祭のごちそうの代表的なものです。日本海のサバは、荒波を受けて育ったため、身
が引き締まり、「奥サバ」と言われ、昔からすし用に広く利用されていました。海辺に遠い山村では、
生魚は手に入りにくく、塩ものとして運ばれてきた魚を利用してきました。
【作り方】
①塩サバをきれいに洗って3枚におろし、砂糖と酢を合わせた中に
一晩漬け、うす皮と小骨をきれいに取る。
②米を炊き、約10分蒸らしてすし桶にとる。合わせ酢を煮立て、す
し桶にとった熱いご飯にかけて、よく混ぜてすし飯を作る。
③サバずし用の押し抜き箱に、①のサバを身を上にして置き、しょ
うが、ゆずを置く。この上にすし飯を置いて形を整えて押し抜く。
これをラップに巻いて、竹の皮に包む。味がなじんだら取り出して、
適当な大きさに切って盛り付ける。
(材料)8本分
・米 1.4kg ・もち米 140g(米、もち米とも洗っ
て1割増しの水に約半日浸しておく)
・合わせ酢(酢 1 1/2カップ、砂糖 300g、塩
大さじ2)
・塩サバ(4尾、酢 5カップ、砂糖 300g)
・ユズ(すりおろしたもの) 2個分
・しょうが(すりおろしたもの) 20g
・竹の皮 8枚
(お問合せ先)
岡山県農林水産総合センター普及連携部普及推進課
〒709-0801 岡山県赤磐市神田沖1174-1
(電話)086-955-0274 (FAX)086-955-3269
「けんびき焼き」(主な地域:岡山県南部地域)
田植えが終わり、梅雨明けを待つ旧暦の6月1日は、多くの農家で仕事を休む節目の日でした。ま
た、この日は農作業に関わりのある行事も多く、農家ではみょうがの葉で包んで焼く「けんびき焼
き」が作られました。「けんびき」とは、肩こりのことで、田植えが終わり、痛むけんびきが治まるよう
にと願って食べられました。
【作り方】
①小麦粉に熱湯を加え、はしで混ぜ、冷めてまとまってきたら
手でこねる。丸めた小麦粉を少し広げて、丸めたあんを中に
入れて包み込む。
②みょうがの葉で団子を包むように巻く。
手についてしま
う場合は、サラ
ダ油を手に塗っ
てください。
③フライパンを熱し、サラダ油をひいて②を並べる。両面にこん
がりと焼き色がついたらできあがり。
(材料)5個分
・小麦粉 100g ・熱湯 120cc
・こしあん 100g ・みょうがの葉 5枚
(お問合せ先)
岡山県農林水産総合センター普及連携部普及推進課
〒709-0801 岡山県赤磐市神田沖1174-1
(電話)086-955-0274 (FAX)086-955-3269
6
広島県
「美酒鍋(びしゅなべ)」(主な地域:広島県東広島市)
東広島の名物料理で、塩とこしょうとお酒だけで味付けするシンプルな鍋料理!蔵人のまかない
料理として親しまれ、酒造りの作業の合間に食べても利き酒などに影響が出ないように、あっさり
とした味付けとなっています。作業服がビショビショ(びしょ濡れ)になることが多いことから、蔵人
のことを「びしょ」といい、その蔵人が食べることから「びしょ鍋」と呼ばれるようになったと言われて
います。現在では、「びしょ」を「美酒(びしゅ)」と語呂良く読ませています。
【作り方】
①材料を食べやすい大きさに切る。鍋に油を熱し、にんにくを
入れ、香りが出たら豚バラ肉を入れて炒める。鶏肉、砂ずり、
野菜、厚揚げ、こんにゃく、しいたけを入れ、塩、こしょうを加
える。
②清酒をたっぷり入れる(具材が浸るまでは入れない)。試食
して味が薄ければ、塩、こしょうを、濃ければ清酒を加える。
③野菜がしんなりしたら完成。好みに合わせて、こしょうをふる。
煮込まないように注意し、焦げ付くようなら清酒を加える。
(材料)5人分
・豚バラ肉 500g ・鶏肉 500g ・厚揚げ 2枚
・こんにゃく 2枚
・砂ずり(砂肝、鶏の心臓) 500g
・野菜(ピーマン 5個、白ねぎ 3本、はくさい 1/2玉、たま
ねぎ 2個、しいたけ 5個、にんじん 1本)
・にんにくスライス 少々 ・清酒 適量
・サラダ油 少々 ・塩、こしょう 少々
こしょうをたっ
ぷり入れるの
がポイントです。
(お問合せ先)
東広島市役所産業部商業観光課
〒739-8601 広島県東広島市西条栄町8-29
(電話)082-420-0941 (FAX)082-422-5805
「うずみ」(主な地域:広島県福山市)
うずみとは「埋(うず)む」が変化した言葉で、江戸時代の倹約政治により、ぜいたく品とされた鶏肉、
えびなどの具を庶民がご飯の下に埋めて食べたのが始まりと言われています。主に秋の収穫を祝
う料理として食べられてきました。
【作り方】
①さといも、鶏肉、豆腐、まつたけは食べやすい大きさに切る。
②だし汁に鶏肉、さといも、えびの順に入れて煮る。火が通っ
たら、豆腐、まつたけ、ぎんなんを入れさらに煮る。最後に
しょうゆで味をつける(吸い物より少し濃い味にする)。
③器に②を入れ、その上にごはんを盛り、みつばを飾る。
(材料)4人分
・ご飯 4杯 ・さといも 4個
・鶏肉 80 g ・えび 60g
・まつたけ 1本 ・豆腐 1/4丁
・ぎんなん 8個(ゆでたもの) ・だし汁 3カップ
・しょうゆ 大さじ2 ・みつば 適量
(お問合せ先)
福山市保健福祉局健康推進課
〒720-8512 広島県福山市三吉町南2丁目11-22
(電話)084-928-3421 (FAX)084-928-1143
7
「たけはら魚飯(ぎょはん)」(主な地域:広島県竹原市)
古く塩田で栄えた町竹原で、製塩業で財をなした豪商が作っていたおもてなし料理でした。ご飯に
色々な具材のせ、熱いだし汁をかけてアツアツを食べます。
【作り方】
①白身の魚に少々塩をふって焼き、骨を取る。昆布、かつお
節などのだし汁に魚の骨を入れて、さらにだしを取り、味を
調える。
ほぐした身を酒と塩を加えて炒め、そぼろにする。芝エビは
酒を振りかけて炒め、水で戻した干ししいたけを砂糖、しょ
うゆで煮付ける。
②皿に①、錦糸卵、焼きのり、にんじん、さやえんどう盛りつ
ける。
③白ご飯に②をのせ、だし汁をかける。
(材料)4人分
・白身魚(尾頭付) 120g ・塩(焼き用) 2g
白身魚は瀬戸内
の旬の魚を使用
・酒 20g ・塩(炒め用) 1.2g ・芝エビ 40g ・酒 8g
してください!
・干ししいたけ 6g ・砂糖 8g
・しょうゆ 12g ・水 340g
・かけ汁(水と干ししいたけのもどし汁) 400g
・昆布 4g ・かつお節 4g ・しょうゆ 8g
・魚の骨(だし用)
(お問合せ先)
・にんじん 40g(花型に切り、ゆでておく)
竹原市役所建設産業部産業振興課商工観光室
・さやえんどう 40g(さっとゆで、せん切り)
〒725-8666 広島県竹原市中央5丁目1-35
・米 300g ・錦糸卵 120g ・焼きのり 1.2g
(電話)0846-22-7745 (FAX)0846-22-1113
~ ワニ料理 ~
「ワニ料理」と聞いて、驚かれた方もいらっしゃると思います。「ワニ」とは「サメ」のことでアンモニア
分を多く含み、腐りにくいことから、山陰地域で水揚げしたワニが山間部まで運ばれ、古くから刺身
で食べる習慣があります。
柔らかくあっさりとしていますが、独特のにおいがあるので、ショウガと一緒に食べるのがオススメ
です。炊き込みご飯、天ぷら、フライ、湯引きなどでも食べられています。
(お問合せ先)
一般社団法人三次市観光協会
〒728-0014 広島県三次市十日市南1丁目2-23
(電話)0824-63-9268 (FAX)0824-63-1179
8
山口県
「瓦そば」(主な地域:山口県下関市)
アツアツの瓦に乗せられた、パリパリの麺とたっぷりの具材。これに甘めのつゆをからめて頂きま
す。3通りの食べ方が楽しめる、彩り豊かでおなかも心も満足の一品です。
【作り方】
①卵は錦糸卵にする。ねぎは小口切りにする。牛肉は1~2cmに切って、
油大さじ1/2を敷いたフライパンで炒め、砂糖、醤油で味をつける。
②茶そばは表示の時間より少し短めにゆでる。フライパンに油大さじ1を熱
し、そばを炒める。
③熱した瓦に茶そばを盛り、上に①の卵、ねぎ、牛肉と刻み海苔を盛りつ
ける。レモンスライスにもみじおろしを盛って乗せる。温めた瓦そばつゆ
につけていただく。
(材料)4人分
・茶そば(乾麺) 4束(240~300g)
・卵 3個 ・ねぎ 適宜(約40g) ・牛肉 200g
・砂糖、醤油 各大さじ1 ・サラダ油 大さじ1 1/2
・きざみのり 適量 ・もみじおろし 適量
・レモンスライス 2枚 ・「瓦そばつゆ」 適量
(お問合せ先)
山口県農林水産部企画流通課
〒753-8501 山口市滝町1-1
(電話)083-933-3395 (FAX)083-933-3359
「クジラの南蛮煮」(主な地域:山口県長門市)
江戸時代には鯨組という組織が作られ、網捕り捕鯨が盛んだった長門地方を中心に鯨食文化が
ありました。「大晦日に大きいものを食べると縁起が良い」という伝承から、大晦日の定番料理だっ
たという南蛮煮を食べる習慣があります。
【作り方】
①クジラは薄切りにする。ごぼうは皮をこそげて洗い、2~3mm厚
さの斜め輪切りに、にんじんは5mm厚さの半月切りに、こんにゃ
くは5mmの色紙切りにする。
② 鍋に油を熱し、鯨を炒める。火が通ったらごぼう、にんじん、こ
んにゃくを加えて炒める。水200mlと酒、だしの素を入れ、野菜
が柔らかくなるまで煮る。
③砂糖を加えて2~3分煮込み、みそを加えたら弱火にして5分煮
詰める。
(材料)4人分
・クジラ肉 50g ・ごぼう 100g ・こんにゃく 120g
・にんじん 100g ・油 大さじ1
・だしの素 小さじ1/4 ・酒 大さじ1
・砂糖 小さじ2 ・みそ 大さじ1 1/2
(お問合せ先)
山口県農林水産部企画流通課
〒753-8501 山口市滝町1-1
(電話)083-933-3395 (FAX)083-933-3359
9
「岩国寿司」(主な地域:山口県岩国市)
今から約380年前、岩国藩で収穫した米、野菜、近海で獲れた魚を入れた寿司は、保存食として作
られました。錦帯橋近くの岩国城は山の上にあり、水の確保が困難なため、藩主が登城する際に
も岩国寿司を持参したといわれています。
【作り方】
①米は1割り増しの水で炊く。れんこんは薄く切って軽くゆでて
甘酢につける。春菊は洗って水切りし適当な大きさに切る。
②ご飯が炊けたらすし桶にごはんを移し、合わせ酢を入れてな
じませる。容器を酢で湿らせ、サニーレタスを敷き、酢めしを
のせ、具を散らす。これをもう一段繰り返す。
③ラップを軽くかけて上からしっかり押し、食べやすい大きさに
切る。
(材料)4人分
・米 2合
・干ししいたけ 4枚(水に戻し、しょうゆと
砂糖で味味付けたもの)
・錦糸卵(卵1/2個分)
・れんこん 40g
・春菊 10g ・でんぶ 5g
・サニーレタス 2枚
・合わせ酢(酢 大さじ3、砂糖 大さじ 1 1/2 、
塩 小さじ1 、昆布だしの素 1/4袋)
(お問合せ先)
山口県農林水産部企画流通課
〒753-8501 山口市滝町1-1
(電話)083-933-3395 (FAX)083-933-3359
「旬のハモと夏野菜」(主な地域:山口県防府市)
山口県はハモの水揚げ全国有数の産地で、700~1,500gのハモをやまぐちブランド「西京はも」と
しています。湯引きにして酢味噌で頂くことが多いハモを小鉢に仕立てました。
【作り方】
①ゼラチンを大さじ1の水でふやかしてから溶かし、めんつゆに
混ぜて固める。ハモは一口大に切り、片栗粉をまぶして湯引き
する。
② なすは3~4ヶ所皮をむき、短冊に切って水にさらす。しっかり
と絞って水気を切り、ごま、みそ、砂糖、酢をすり合わせたもの
で和える。きゅうりは薄い輪切りにして塩もみし、水洗いして絞
る。ミニトマトは半分に切る。
③器に②を盛りつけ、①のつゆゼリーをくずしたものをかける。
(材料)4人分
・ハモ(骨切りしたもの) 200g
・片栗粉 適量
・そうめん 1束(固めにゆでたもの)
・きゅうり 50g ・なす 80g
・いりごま 大さじ1
・麦みそ、砂糖、酢 各大さじ1/2
・ミニトマト 4個 ・めんつゆ 150ml
・ゼラチン 小さじ1 1/2
(お問合せ先)
山口県農林水産部企画流通課
〒753-8501 山口市滝町1-1
(電話)083-933-3395 (FAX)083-933-3359
10
徳島県
「そば米雑炊」(主な地域:徳島県全域)
そば米はそばの粒のことで、そばの実を塩ゆでして殻をむき、乾燥させたものです。そばを粒のま
ま調理するのは徳島独自の調理法です。
【作り方】
①そば米はたっぷりの水(そば米の8倍の水)で約15分ゆで、水
洗いしてざるにあげておく(4倍の重さになる)。
②煮干しは前日より水につけておく。干ししいたけの戻し汁も入
れ、鍋に入れ、沸騰後2~3分したら取り出す。鶏もも肉は酒を
ふりかけてもんでおく。
(材料)4人分
・そば米 120g ・鶏もも肉 100g
・酒 大さじ1強
・ちくわ 1本 ・にんじん 1/4本
・干ししいたけ 2枚
・こんにゃく 1/3丁 ・青ねぎ 2本
・水 4カップ ・煮干し 12 尾
・薄口しょうゆ 大さじ3
・みりん 大さじ1/2
③だし汁に鶏もも肉、にんじん、こんにゃく、干ししいたけを入れて
煮る。しょうゆで味を付け、最後にゆでたそば米を入れ、青ねぎ
をちらす。
(お問合せ先)
徳島県農林水産部もうかるブランド推進課
〒770-8570 徳島市万代町1-1
(電話)0886-21-2375 (FAX)088-621-2856
「ならえ」(主な地域:徳島県全域)
だいこん、れんこん等の7つの材料と調味料を使った三杯酢の和え物です。法事や彼岸,精進落
としのお膳に欠かせない一品です。
スライサーで薄
くしてから切ると
カンタンです。
【作り方】
①材料の野菜を短冊切り、または細切りにする。れんこんは酢を
小さじ2杯かけて混ぜておき、洗ってからゆでると白い色に仕上
がる。
②①の材料を干ししいたけの戻し汁をかけて、レンジ600Wで5分
加熱する 。ざるに上げて水気を切っておく。
③白ごま、酢、ゆず酢、上白糖、しょうゆで合わせ酢を作り、②を
あえる。
(材料)4人分
・だいこん 1/5本 ・にんじん 1/5本
・干ししいたけ 2枚(ぬるま湯で戻しておく)
・油揚げ 1枚(湯で油抜きしておく)
・れんこん 40g ・こんにゃく ¼枚
・白ごま 大さじ1 1/3 ・酢 大さじ1弱
・ゆず酢 大さじ1弱 ・上白糖 大さじ1弱
・薄口しょうゆ 大さじ1弱
(お問合せ先)
徳島県農林水産部もうかるブランド推進課
〒770-8570 徳島市万代町1-1
(電話)0886-21-2375 (FAX)088-621-2856
11
「ずきがし」(主な地域:徳島県全域)
里芋の葉柄で,赤紫色を呈するヤツガシラの「ずいき」を酢の物にしたものです。
【作り方】
①ずいきは皮をむき,5cm位の長さに切り、大さじ1杯の酢を入
れた水につけてあくを抜き、ざるにあげる。
②①を鍋に入れ,水が沸騰してから2~3分ゆで、ざるにあげ、水
にとって絞っておく。油揚げは縦半分に切り、横にして細切りに
し、油抜きをして、水気を切っておく。
③②をサラダ油で炒め、合わせ酢で和える。
(材料)4人分
・ずいき 200g ・油揚げ 2枚
・サラダ油 小さじ2
・合わせ酢(上白糖 大さじ1 1/2 、淡口しょ
う油 小さじ2、酢 小さじ2 1/2 、ゆず酢
小さじ2 1/2 、白ごま 大さじ1強)
(お問合せ先)
徳島県農林水産部もうかるブランド推進課
〒770-8570 徳島市万代町1-1
(電話)0886-21-2375 (FAX)088-621-2856
12
香川県
「ちしゃもみ(中華風アレンジ)」
ちしゃは多くの農家で栽培されていましたが、現在では貴重な伝統野菜です。春のお祝い事のお
もてなしに欠かせない「ちしゃもみ」を、レタスを使用して中華風にアレンジしました。
白ねぎの香り
が出るように弱
火で炒めてくだ
さい。
【作り方】
①フライパンにサラダ油をひき、白ねぎ、油あげ、ちりめんじゃ
こを弱火で炒める。
②①へひと口大くらいにちぎったレタスを入れ、しんなりするま
で炒め、皿に盛りつける。
③ソースを鍋で合わせて、一度沸かし、②にかける。仕上げに
水をさらした赤ピーマンをトッピングする。
(材料)4人分
・レタス 1/2玉
・油揚げ 40g(短冊切りにしたもの)
・ちりめんじゃこ 30g
・白ねぎ 10g(みじん切りにしたもの)
・赤ピーマン 適量 ・サラダ油 20~30g
・ソース(水 100cc、しょうゆ 25g、砂糖 3g、
シーズニングソース 10g)
(お問合せ先)
香川県農政水産部農政課
〒761-8570 香川県高松市番町4丁目1-10
(電話)087-832-3395 (FAX)087- 806-0202
「なすそうめん(ピリ辛カレーアレンジ)」
小豆島のそうめんと身近な野菜のなすを組み合わせた「なすそうめん」は、各家庭で作られてきた
ふるさとの味です。夏の暑い時期に食欲をそそる、ピリ辛のカレー味にアレンジしました。
【作り方】
①なすは一口大に切り、切れ目を入れる。あげは大きめの
短冊切りにする。フライパンに少し多めの油を入れ、なす
の皮を下にし、種を取り除いた香川本鷹をちぎって入れ、
香ばしい香りがするまで中火で約2分蒸し焼きにする。
②あげを加えて軽く炒め、味付け用だしAを入れて、なすが
しんなりするまで火を通す。その後カレーのルーを入れて、
溶けるまで弱火で加熱する。
(材料)4人分
・なす 5本 ・あげ(大) 2枚
・香川本鷹(とうがらし) 1/2本
・そうめん お好みの量
・青ねぎ 適量
・カレーのルー 35g
・味付け用のだしA(いりこだし 800cc
濃口しょうゆ 100cc 、酒 100cc、
ざらめ(中双糖) 50g)
③ゆでたそうめんに②をかけて、仕上げに刻んだ青ねぎをふ
りかける。
(お問合せ先)
香川県農政水産部農政課
〒761-8570 香川県高松市番町4丁目1-10
(電話)087-832-3395 (FAX)087- 806-0202
13
「てっぱい」(主な地域:香川県全域)
農繁期が終わり、秋から冬にかけてため池の水を抜いた後、フナを捕って作りました。寒ブナは臭みがなく
て脂がのっており、大変おいしいものです。ため池の多い讃岐ならではの料理といえます。昔は、寄り合い
ごとの酒の肴に男達が生きたフナを使って作る料理で、冬の客膳には欠かせないものでした。本来は、フナ
を使って作る料理ですが、サバや、コノシロが使われることもあります。
【作り方】
①フナは3枚におろし、腹骨をすき取り細切りにして塩少々をふ
りかけて混ぜておく。30分程度おき、酢を浸るくらいかけておく。
②だいこんは皮を取り、短冊切りにして塩をふってもみ、10~15
分おいて、しんなりしたら水分をよく絞る。
③すり鉢に調味料を入れてすり混ぜ、②と刻んだ細ねぎ、唐辛
子を入れ、①を加えて味をととのえる。
白みそ自体が
甘いので、砂糖
の量を加減して
ください。
(材料)5人分
・フナ 1尾(中)
・だいこん 600g
・調味料(白みそ 100g、砂糖 60g、酢 大さじ3)
・唐辛子 1本 ・細ねぎ 少々
・塩 少々
(お問合せ先)
香川県農政水産部農業経営課
〒761-8570 高松市番町4丁目1-10
(電話)087-832-3404 (FAX)087- 806-0203
「まんばのけんちゃん」(主な地域:香川県全域)
「けんちゃん」は、細切り野菜の油炒めに豆腐を入れて炒めた、しっぽく料理の「けんちん」が由来と
いわれています。西讃地域では豆腐を雪が舞っているように見立て、「ひゃっかの雪花」と呼ばれる
こともあります。
【作り方】
①まんばはゆでて水につけ、あく抜きをして絞り、1.5㎝程度に切
る。油あげは短冊切りにする。
②鍋に油を熱し、煮干しを入れて香ばしい香りが出るまで炒り、
まんばを加えてさらに炒める。
③豆腐、油あげを入れ、豆腐をくずしながら炒める。だし汁、しょう
ゆを加えて煮て、味をととのえる。
小さめの煮干し
は、頭も付けた
まま加えると良
いだしが出ます。
(材料)4人分
・まんば(または、たかな) 8枚
・豆腐 1/2丁(軽く水気をきっておく)
・油あげ 1枚
・煮干し 少々
・サラダ油 大さじ1 ・しょうゆ 大さじ2 1/2
・だし汁 2/3カップ
【まんば】
香川県の伝統野菜です。高菜の一種で有色野菜の少ない冬
に大きな暗紫色の葉を伸ばし、葉を外側から取っても、次々
に芽をふくことから、万葉(まんば)、百貫(ひゃっか)などと呼
ばれています。
(お問合せ先)
香川県農政水産部農業経営課
〒761-8570 高松市番町4丁目1-10
(電話)087-832-3404 (FAX)087- 806-0203
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愛媛県
「たこ飯」(主な地域:愛媛県今治地域)
夏が旬のたこですが、冷凍しておくと年中おいしく食べられます。地元で採れたごぼうとにんじん、
「からあげ(松山あげ)」を使用します。だしは、もちろんいりこだし!たこは下調理なしで米や野菜と
一緒に炊きますが、柔らかく色もきれいな薄いピンク色のごはんに仕上がります。
【作り方】
①たこを水洗いし、ぬめりを取り、少し大きめの小口切りにする。
②ごぼう、にんじんは2~3cmの長さのせん切りにし、あげは2~
3cm角に切る。
③炊飯器に、米、たこ、②を入れ、だし汁、酒、しょうゆを入れて
炊く。炊き上がったら、ざっくり混ぜ合わせて器に盛る。
(材料)4~5人分
・米 4合(30分前に洗って、ザルにあげておく)
・たこ 200g
・ごぼう 40g ・にんじん 40g
・松山あげ 1/2枚
・だし汁(いりこだし) 600cc
・酒 大さじ4 ・薄口しょうゆ 大さじ4
(お問合せ先)
今治市生活研究協議会
〒794-8511 愛媛県今治市別宮町1丁目4-1
(今治市役所農林振興課)
(電話)0898-36-1542 (FAX)0898-32-5266
「くちがね汁」(主な地域:愛媛県北条地域)
丸干しにした庄大根を輪切りにし、味噌汁の具として使っています。干し大根の旨みと甘みが活か
され、現在でも作り続けられています。
【作り方】
①庄だいこんをザルに入れ、さっと水で洗い流す。
②鍋に水と煮干しを入れ、7~8分煮て、だしをとる。松山揚げをち
ぎりながら入れ、1㎝角に切った豆腐を加える。
③味噌を加え、一煮立ちしたら火を止める。お椀についでから青
ねぎを散らす。
(材料)4人分
・庄だいこんの切干し 30g
・豆腐 1/2丁 ・松山揚げ 1枚
・青ねぎ 2本 ・麦みそ 40g
・煮干し 50g
・だし汁(水 4.5カップ、煮干し50g)
【庄大根】
北条庄集落で栽培されている庄大根は、首の部分が赤紫色
なので赤首大根とも呼ばれ、甘みが強く肉が軟らかいのが特
徴です。
(お問合せ先)
松山地区生活研究協議会
〒790-8502 愛媛県松山市北持田町132
(電話)089-909-8762 (FAX)089-909-8395
15
「押し抜き寿司」(主な地域:愛媛県西条市)
具を入れた寿司飯1合分と貼り具を一緒に抜型に入れて押し抜いた、コンパクトなお寿司。貼り具
には5~9種類で奇数になるように飾る決まりがあり、冠婚葬祭の際には必ず作られ、近隣にも配
られてきました。
【作り方】
①米とAを鍋に入れて炊く。沸騰したら昆布を取り出す。干ししい
たけをBで味を付け、細切りにする。
②①にCを加え、混ぜながら、うちわであおぎ、冷ます。鯛は塩
(分量外)をふり、酢(分量外)でしめ、薄くそぎ切りにする。
③小型の抜き型にすし飯を詰め、具材をのせて上から押し抜く。
器に盛り、紅しょうがをそえる。
(材料)4人分
・米 3カップ(30分前に洗って、ザルに上げておく)
・錦糸卵 卵2 個分 ・きぬさや(塩ゆでし、千切りにしたもの) 100g
・干ししいたけ(水に戻し、石づきを取る)
・鯛(3枚におろしたもの) 200g ・紅しょうが 適量
(お問合せ先)
・A(酒 大さじ1、だし昆布 8cm、水 660cc)
西条市生活研究協議会西条支部
・B(砂糖 30g、薄口しょうゆ 20g、塩 少々)
〒793-0000 愛媛県西条市丹原町池田1611
・C(酢 60cc、塩 小さじ1.5、砂糖 大さじ4、化学調味料 少々) (電話)0898-68-7322 (FAX)0898-68-3056
「宇和島鯛めし」(主な地域:宇和島市をはじめ、南予地方の宇和海沿岸一帯)
日振島の伊予水軍が船上の酒盛りで食べたとも言われる豪快な海賊飯です。鯛は、特に3~6
月頃に産卵で浅瀬に来るものが、脂がのって最も美味しいと言われています。体も赤みを帯び、
桜の開花時期と重なるため「桜鯛」と呼ばれ、他の季節のものと区別し珍重されています。
【作り方】
①鯛を薄く削ぎ切りにする。青ねぎは、小口切りにし、さらしねぎ
にする。みかんの皮は、白い部分を除き細かく刻む。
(作られている主な地域)
宇和島市をはじめ、南予
地方の宇和海沿岸一帯
②しょうゆだれに①の鯛と卵を、たれに混ぜ込む。
③ごはんに②をかけ、さらしねぎ、みかんの皮、ごま、もみのり
を好みでちらす。
(材料)4人分
・鯛(さしみ用に3枚におろしたもの) 600g
・卵 4個 ・青ねぎ 少々
・みかんの皮 少々(みじん切りにしたもの)
・ごま、もみのり 少々
・ごはん 720g(1人分約180g)
・しょうゆだれ(だし汁90cc、しょうゆ 大さじ4、
酒 大さじ2、みりん 大さじ2)
(お問合せ先)
宇和島市生活研究協議会吉田支部
〒799-3792 愛媛県宇和島市吉田町東小路甲70番地
(宇和島市役所吉田支所 産業建設係)
(電話)0895-52-1111 (FAX)0895-52-4505
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「ひな豆」(主な地域:愛媛県南予地域)
南予地域の桃の節句(ひなまつり)は月遅れの4月に行われます。このひな祭りには欠かせない
のが「ひな豆」です。カラフルなあられにピーナッツやしょうが汁、青のりなどを加え、水あめなどで
固めて作ります。手で軽く握ったり、平たく延ばしてカットするなど、形は地域さまざまです。
【作り方】
①鍋に水あめを入れ、弱火から徐々に火を強めながら、ぷつぷつ
と沸かす。どろっと全体が沸いたら砂糖を加え、さらに沸かす。
しょうが汁とバターを加える。
②再び沸いたらピーナッツを入れ、あられを加えて全体をしゃもじ
で混ぜる。手で触ってみて、くっつかなくなったら火を止める。
③冷めきらないうちに軽くにぎって丸める。
(材料)
・あられ 700g ・ピーナッツ 200g
・水あめ 700g ・砂糖 350g
・バター 大さじ1 ・しょうが汁 40g
(お問合せ先)
八西生活研究協議会
〒796-0048 愛媛県八幡浜市北浜1丁目3番37
(電話)0894-23-0163 (FAX)0894-23-1853
「いもたき」(主な地域:愛媛県大洲市)
「いもたき」とは、大洲市の藩政時代から伝わる伝統料理です。9月の観月会をはじめ、10月下旬
まで肱川の河原で行われ、地元の味を大勢の人が楽しむなど、秋の風物詩となっています。
【作り方】
①里芋は皮をむき、塩でもみ洗いしてぬめりを取ってから酢を
加えてゆでる。鶏肉は一口大のぶつ切りにする。油揚げは三
角に切り、熱湯をかけて油抜きする。
(作られている主な地域)
愛媛県大洲市
(材料)5人分
・さといも 1kg ・鶏肉 250g
・油揚げ 2枚半
・干ししいたけ 4枚(水にもどしたもの)
・こんにゃく 2枚
・だし汁 3 1/2カップ
・塩 小さじ 1/2
・酢 小さじ 1
・【A】砂糖 大さじ2、薄口しょうゆ 1/4カップ
みりん 大さじ 1 1/2、酒 小さじ 1/2
②干ししいたけは、大きめのぶつ切りにする。こんにゃくは、ゆ
でてアク抜きし、三角に切る。
③鍋にだし汁を入れて煮立て、【A】で味をつけ、その中に材料
を入れて煮込む。
(お問合せ先)
大洲喜多地区生活研究会
〒795-8504 愛媛県大洲市田口甲425-1
(電話)0893-24-4125 (FAX)0893-24-5284
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高知県
「いたどりの炒め物」(主な地域:高知県仁淀川町他)
いたどりの酸味を抜き、手早く加熱することにより、カリカリとした歯ごたえが残り、色よく仕上げる
ことができます。県内全域で食べられている料理で、夏場の野菜のない時期には野菜の一品とし
て食卓にのぼります。
【作り方】
(いたどりの下処理)
生のいたどりは皮をはいで沸騰した湯に入れる。色が変わりは
じめたものから水に取り、時々水をかえながら半日~1日水に
さらして酸味を抜く。
①いたどりは、3~4cmの長さに切る。天ぷらは削ぎ切りにする。
②鍋に油を熱し、材料を全部一度にすばやく入れて炒める。
③いたどりの色が少し変わったら火から下ろす。
(材料)4人分
・塩漬いたどり 200g
・天ぷら 1枚
・砂糖 少々
・しょうゆ 20cc
・油 適量
柔らかくなり
すぎないよう
に注意してく
ださい。
【いたどり】
山野に自生するタデ科の多年草。根茎が地中を這い、春先に紅
紫色の芽をだします。県外ではあまり食べられていませんが、高
知では珍重され、生を料理するほか塩蔵や冷凍保存して年中食
べます。
(お問合せ先)
池川遊々会 (いけがわゆうゆうかい)
〒781-1607 高知県吾川郡仁淀川町北浦1180
(木と人・交流館「木どり家」)
(電話)0889-34-3655(金・土・日のみ) (FAX) 0889 -34-3655
「米なすのたたき」(主な地域:高知県安芸市)
米なすは種が少なく柔らかで、淡白な味わいが特徴です。簡単にできて、あっさりとした味は夏の
暑い時期の食欲のない日にはもってこいのメニューです。
【作り方】
①米なすは縦半分に切り、皮を下にして、少し固めにゆでる。
軽くしぼり、刺身のように切って皿に並べる。
②あじに薄塩をあてて焼き、身をほぐしてなすの上にのせる。
刻みねぎ、しょうが、青じそ、みょうがのせん切りを散らす。
③ゆずポン酢をかけて出来上がり。
(材料)4人分
・米なす 2本
・あじ 2尾(中)
・青ねぎ、しょうが、青じそ、みょうが、
ゆずポン酢 各適量
(お問合せ先)
土佐あき農業協同組合園芸女性部
〒784-0021 高知県安芸市幸町1-16(土佐あき農業協同組合
本所営農企画課内園芸女性部事務局)
(電話)0887-34-8325 (FAX)0887-35-8512
18
「里いもの揚げ煮」(主な地域:高知県いの町)
切った里芋を一口大に切り、形を整えて油で揚げることにより、煮くずれすることなく、調味料がよく
からみます。上に散らした葉にんにくやしょうがが味のアクセントになっています。
【作り方】
①芋は柔らかく蒸して皮をはぎ、大きいものは食べやすい大きさ
に切る。
(作られている主な地域)
高知県いの町
②①に片栗粉をまぶして、油でからりと揚げる。
③鍋に調味料を入れて煮立て②の芋にからめ、仕上げに葉にん
にくの小口切り、またはしょうがのみじん切りをちらす。
(材料)4人分
・里芋 500g ・片栗粉 適宜
・揚げ油 適宜 ・砂糖 50g
・濃口しょうゆ 40cc
・塩 少々
・葉にんにく(または、しょうが) 少々
(お問合せ先)
伊野地区生活改善グループ連絡協議会
〒781-2144 高知県吾川郡いの町柳瀬本村314
(電話) 088—897-0127
「かぶずし」(主な地域:高知市春野町)
半月に切ったかぶに、すし飯を詰めて形を整えます。梅酢で色を付けるとピンク色になるので、正
月や祝いの席には紅白で作ります。
【作り方】
①かぶは厚めに皮をむき、縦半分に切り、5mmの厚さの半月に
切り、すし飯を詰められるよう中に切り込みを入れる。
②かぶに塩をふり、しんなりしてきたら、形を崩さないように水気
を絞り、甘酢に1~2時間漬ける。
(作られている主な地域)
愛媛県大洲市
③すし飯を作り、②に詰める。
(材料)5人分
・かぶ 500g
・塩 25g
・甘酢(酢 50cc、砂糖 50g、みりん 大さじ1)
・すし飯(米3合、酢60cc、砂糖 40g、塩 小さじ
2弱、しょうが、ごま 各適量)
(お問合せ先)
みどり会
〒781-0302 高知市春野町弘岡中2273
(電話)088-894-3708
19
平成27年3月発刊
(お問合せ先)
中国四国農政局経営・事業支援部 事業戦略課
〒700-8532 岡山市北区下石井1-4-1
TEL 086-224-4511(代表)(内線2159)
FAX 086-224-7736
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