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The Magnetostrictive Position Sensors
取扱説明書
Part-1 インストール
Temposonics® R & G Series
Profile style RP&GP
Rod style RH&GH
製品を取り扱う前に、 このマニュアルをよくお読みください また、 いつでも調べられるように定位置に保管してください
本紙記載内容は予告なく変更されることがあります。
D/N: MTS-100401-E-KS-1
Temposonics-R&G Series
Temposonics®
Temposonics-R&G Series
1. 表記上のルール
この取扱説明書では、安全上の注意、重要な注記、およびヒントは、次のシンボルを使用しています
製品を正しくお使いいただくために、重要な事項を本文中の関連する取り扱い項目に記載しています
この注意事項に反した取り扱いをすると、作業者の死亡、重大災害、もしくは機器損傷に結びつくか
もしれない内容を示しています
Temposonics 取扱説明書は、二つのパートにわかれています。
Part1( 本書)
:Temposonics R&G-Series センサーを安全に使用する上での注意事項と機械的取り付け方法を説明
しています。
Part2
:センサーの出力インタフェース及び配線、プログラムについて説明しています。
本書は弊社製のセンサー Temposonics R Series 及び G Series の取り付け方法を指示する文書です。
なお、取り付けは必ず専門のマシンオペレータもしくは訓練を受けたサービスエンジニアが実施してください。
製品のご使用前に本取扱説明書をよくお読みください。
保証について
製品の保証の期間は、弊社出荷後 1 年間とします。
上記保証期間中に弊社の責により故障を生じた場合は、その機器の故障部分の交換、または修理を弊社の責任に
おいて行います。在庫品については早急に提供させていただきます。また在庫がない場合は取り寄せとなり、
最低 2~3 週間必要となります。
ただし、次に該当する場合は、この保証の対象範囲から除外させていただきます。
①
本取扱説明書に記載された内容に従わなかった場合。
②
弊社が定めた仕様範囲から外れた据付、結線、保守、点検、保管を行った場合。
③
弊社製品以外の周辺機器、周辺装置に起因する故障、損傷の場合。
④
弊社以外の人間が改造、修理を行った場合。
⑤
その他天災、災害など弊社の責任ではない事故等の場合。
なお、ここでいう保証は、納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発される損害は保証範囲
から除外させていただきます。また、交換、修理は納入品を弊社工場にお送りいただくことにより行い、取替え、
調査、現地作業等の間接的な費用は有償となり、保証の範囲外です。
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Temposonics-R&G Series
2. 安全にお使いいただくために
正しい操作方法
本製品は MTS が推奨、または使用を認めた機器にのみ使用が可能です。
本製品を使用の際には、適切な運搬、保管、設置、指示、安全に留意した取り扱いを必ず実施して下さい。
1.Temposonics シリーズの位置計測システムは、産業機械、商業、研究施設のアプリケーションに設置される
ことのみを意図しています。センサーはシステムの一部分として機能するため、PLC や IPC、表示器、その他
制御装置内の適切な評価ユニットへ接続してください。
2. センサーは必ず安全な条件下にて使用してください。安全にオペレーションを実施するため、インストール、
接続等の作業は必ず専門的な訓練を受けたオペレータが行ってください。
2.1 インストール
機能的不具合について
センサーの不具合または機能不全が、人員が負傷する危険性、或いは製造設備の破損を伴う場合、整合性チェッ
ク、リミットスイッチ、緊急停止システム、保護装置などの追加の安全手段を講じる必要があります。障害発
生時、センサーは操作を取り消し、不慮の操作に対して保護されなければなりません。
修理について
いかなるセンサーの修理も MTS 或いは MTS が認定する機関によってのみ行うこととします。
取付け、操作について
製品を可能な限り長く使っていただくために、下記規則を守ってください。
1. 取り付け、操作時の機械的ストレスからセンサーを保護してください。
2. センサーを開けたり、分解したりしないでください。
3. 極性、電源電圧、制御パルス幅に気をつけてセンサーを接続してください。
4. 認定された電源を使ってください。
5. 仕様書に明記された動作電圧、環境条件等の制限を遵守してください。
6. センサーの機能を定期的に確認してください。
7. システムの稼動する前に、装置を稼動することによって人員に危険が及ばないか確認してください。
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Temposonics-R&G Series
3. 製品説明
パーツナンバー(型式)
製品タイプ
-Temposonics R , G series 変位センサー
RH-X-XXXX-XXX-X-XX
Grd.: XXXX.XX m/s
FNr.: XXXX XXXX
センサーモデル
-Temposonics-RP/GP(プロファイルハウジング)
-Temposonics-RH/GH(ロッドハウジング)
- 測長範囲:25 ~ 7600mm
シリアルナンバー
スケールファクター
- 出力信号:アナログ出力、SSI 出力、CANbus 出力、Profibus-DP、EtherCAT、
Devicenet、EthernetPowerlink、Start-Stop、PWM
Fig.1 センサーラベル例
動作原理及びシステムデザイン
Temposonics はアブソリュート直線変位センサーです。計測にはセンシングエレメント内を
伝わる捻れパルスの伝搬速度を用いて距離を計測する磁歪式の計測原理を利用しています。
計測値は高精度な標準規格の各信号に変換されて出力されます。 Temposonics シリーズは非接触式のセンサーであるため、摩耗、ノイズ等の心配が無く、
Fig.2 動作原理
キャリブレーション不要な最良の耐久性を保証します。
また、アブソリュートセンサーなので電源再投入時の機器の位置を即座に計測可能です。
モジュール式構成
Temposonics シリーズは機械的、電気的に完全にモジュール化されているため、産業用機器の
置かれる過酷な条件下での連続稼働に理想的なセンサーです。
・ プロファイルタイプ、またはロッドタイプのセンサーハウジングが検出素子を保護しています。
・ センサーヘッド部は、アクティブな信号調整が可能な電子回路モジュールを内臓し、
二重構造のハウジングにより、高い安全性と最適な EMC 保護を保証します。
・ 計測に用いる永久磁石は可動部分に取り付けられており、非接触でセンサーのストローク上を
移動して計測を行います。
・ センサーの電気的な接続はコネクタ、またはケーブルを用いて行います。
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Temposonics-R&G Series
3. 製品説明(つづき)
計測はスライドマグネット、フロートマグネットの 2 種類のマグネットのいずれか ( もしくは両方 )
3.1 プロファイルタイプ
Temposonics-RP/GP
を介して非接触で行います。
- プロファイルマグネットはプロファイルハウジングレール上を移動します。機器の可動部との
接続はボールジョイントアームを介して行い、軸方向の力に沿って移動します。
- フロートマグネットは機器の可動部に直接マウントされ、プロファイルと近い距離の位置で
移動します。インストール時のわずかな取り付け誤差ならば、マグネットとプロファイル間
の隙間で調整可能です。
1. センサーヘッド(電気回路部)
2. センサーハウジング(センシングエレメント)
3. マグネット
4. 取付台座
5. コネクタ(コネクタ I/F の場合)
6. EMC M16(ケーブル I/F の場合)
A. マウンティングゾーン
B. 測長範囲
C. デッドゾーン
マグネット
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Temposonics-R&G Series
3. 製品説明(つづき)
3.2 ロッドタイプ
Temposonics-RH/GH
耐圧ステンレスフランジとセンシングロッドを備えるセンサーは油圧シリンダーのみならず取り付け
空間の小さい全てのアプリケーションへの用途に適しています。リングマグネット、
または U マグネッ
トが非接触でセンサーロッドに沿って移動して位置計測が行われます
利点:センサーカートリッジはそのまま着脱可能なため油圧回路を開けずに容易に交換することがで
きます。
1. センサーヘッド(電気回路部)
2. スレッドフランジ M18 × 1.5 または 3/4"-16 UNF-3A
3. Hex ナット M18 × 1.5(hex27)
4. マグネット
5. センサーロッド(センシングエレメント)
、φ 10
5. コネクタ(コネクタ I/F の場合)
6. EMC M16(ケーブル I/F の場合)
A. マウンティングゾーン
B. 測長範囲
C. デッドゾーン
マグネット
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Temposonics-R&G Series
4. インストール
測長範囲
Temposonics センサーの全ての技術データは出荷検査にて確認され、記録されます。
またこの時に有効測長範囲も調整されます。
取扱説明書に記載されている全てのセンサーは
測長範囲の両端側にデッドゾーンがあり、当該
範囲は計測に使用できません。
アクティブストローク
有効長
アクティブストローク
有効長 ヌル
有効測長範囲を保証するため、マグネットは下記位置に固定します。
ヌル位置
Fig.3 Temposonics プロファイルタイプ
スライダーマグネット >>S と V<<
ヌル位置
Fig.4 Temposonics プロファイルタイプ
U マグネット OD33 >>M<<
ヌル位置
Fig.5 Temposonics ロッドタイプ
リングマグネット
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Temposonics-R&G Series
4. インストール
4.1 プロファイルセンサー取り付け
センサーはいかなる位置でも動作可能ですが、通常はしっかりと固定し、マグネットヘッドも機
器の可動部に設置して測長範囲をスムーズに移動出来るようにします。
センサーは移動可能な取付台座をプロファイルに均等に配置して機械表面の平らな面に固定して
ください(取付台座数量はストローク長に依存します)
。
Fig.6 取付台座(取付ネジ M5 × 20 を使用)
締め付けトルク:max. 5 Nm
取付ネジは M5 × 20(DIN6912)、締め付けトルク 5Nm 以下を推奨します。
センサーを設置するスペースが不足する場合でも、プロファイル底面を M5 T スロットナットで
固定することで取り付けが可能です (Fig.7 参照)
。
センサーが強い磁界や電気的ノイズ源から離れて取り付けられていることを確認してください。
スライダーの破損防止のため、マグネットの移動方向とプロファイルが平行になるよう取り付け
てください。
Fig.7 T スロットナットによるプロファイルの溝
グランドについて
への取り付け
プロファイルタイプのセンサーはマシングランドから絶縁されているため、センサーヘッド上の
平ピン端子でセンサーハウジングを接地してください。
Fig.8 U マグネット取り付け
プロファイルのグランド接続
フロートマグネットはプロファイルとロッドセンサーの両方に対して使用可能です。
マグネットは非鉄合金の固定用具 ( ネジ等 ) を使用して固定しますが、その際、
マグネットとセンサーとの隙間が Fig.9 のようになることを確認してください。
この間隔により、僅かな取り付け誤差が修正されます。
- 耐圧::max.40Nm/mm2
-M4 ネジの締め付けトルク:1Nm(ワッシャーの使用を推奨します)
(1)U マグネット
(2) 非鉄合金の取り付け用プレートとネジ
Fig.9
U マグネット取り付け
ギャップは 3mm( ±1) を超えないようにしてください。
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Temposonics-R&G Series
4. インストール
4.2 ロッドセンサー取り付け
センサーはいかなる場所でも取り付け可能です。センサーはネジ付きフランジ M18 × 1.5 または
3/4"-16-UNF-3A を使用するか、センサーに同梱されるナットを使って直接固定してください。
可能ならば、センサー取り付けには非鉄合金を使用することを推奨します。
推奨の油圧シーリング
ネジ締めで取り付ける際、センサーヘッドの下の締め付けトルクは 50Nm 以下に
してください (Fig.10 参照 )。
リングマグネット
計測に必要な磁界を得るため、マグネット取り付け部 ( ネジ、スペーサ等 ) には必ず
Fig.10 非鉄金属材料
非磁性体を使用してください。
- 耐圧:max. 40N/mm2
- M4 ネジの締め付けトルク:max. 1Nm(ワッシャーの使用をお奨めします)
その他のシーリング
(O リング 15.3 × 2.2)
有効測長範囲 1000mm 以上のセンサーについて
水平に取り付ける場合、測長範囲 1000mm 以上のセンサーには必ず機械的な
取り付け支持を用意し、計測には U マグネットを使用してください。
シリンダーへのインストール
ロッドタイプのセンサーは油圧シリンダーのストローク計測に使用されます。
Fig.11 金 属 材 料
- マグネットはピストンの底部に取り付けられ非接触で測長範囲に沿って移動し、
そして油圧作動油の影響を受けずにロッドの壁を通して正確な位置を示します。
- 油圧シリンダのピストン内部に固定された耐圧センサーハウジングには
センサーカートリッジ ( センサーヘッド及びセンシングエレメント ) が入っており、
2 本のネジのみで固定されています。
- 電気回路部を交換する場合、減圧して油圧回路を開く必要がなく、耐圧ハウジングを
シリンダーの中に取り付けたままセンサーカートリッジのみを交換可能です。
Fig.12 センサーロッド支持例
油圧用シール
シリンダーカバーナット内に O リング(例 22.4 × 2.65)
、或いは逃げ溝に O リング
15.3 × 2.2 を取り付けることを推奨します。ねじ込みプラグ穴は ISO6149-1 に準じます。
- センサーフランジ面はシリンダー面と確実に接触させてください。
- マグネットはセンサーチューブに接触しないようにしてください。
- ピストンロッド内の穴とシーリングの型式は油圧とシリンダー速度から
シリンダーメーカーが決定しますが、最低直径 13mm 以上の穴を推奨します。
- 仕様耐圧を超えての使用は避けてください。
- 磨耗からセンサーロッドを保護してください。
注意!
センサーカートリッジの交換後、取り付けネジをしっかりしめ、
接着剤で固着してください(例 Loctite243)
センサーの接続とプログラム方法は各センサー出力形式の
「取扱説明書 Part-2 配線及びプログラミング」をご参照ください。
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Temposonics-R&G Series
MTS Sensors Technology Corporation
《米国》 MTS Systems Corporation
エムティエスセンサーテクノロジー株式会社
3001 Sheldon Drive
Sensors Division
Cary, N.C. 27513
本 社 〒 194-0211 東京都町田市相原町 737 Tel. +1-919-677-0100
Fax +1-919-677-0200
TEL: 042-775-3838 FAX: 042-775-5512
大阪営業所 〒 661-0953 兵庫県尼崎市東園田町 8 丁目 107-4
TEL: 06-4960-8520
FAX: 06-4960-8521
URL
www.mtssensor.co.jp
E-Mail [email protected]
[email protected]
www.mtssensors.com
《ドイツ》MTS Sensor Technologie
GmbH & Co.KG
Auf dem Schüffel 9
D-58513 Lüdenscheid
Tel. +49-2351-95870
Fax +49-2351-56491
[email protected]
www.mtssensor.de
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