...

世界初、400G 光ネットワーク用デュアルキャリア型集積

by user

on
Category: Documents
23

views

Report

Comments

Transcript

世界初、400G 光ネットワーク用デュアルキャリア型集積
2016-0002 2016 年 2 月 1 日
富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
世界初、400G 光ネットワーク用デュアルキャリア型集積コヒーレントレシーバを販売開始
~小型、高性能、低消費電力の 400G 光ネットワーク向け装置を実現~
当社は、毎秒100 ギガビット(以下100G)超の光ネットワーク用として、200G DP-QPSK(注1)、400G DP-xQAM(注2)方式
に対応した、デュアルキャリア型(注 3)の集積コヒーレントレシーバを 2016 年 2 月より販売開始します。
本製品は、90 度ハイブリッド(注4)、バランスド・レシーバ(注5)、偏光分離機能、VOA 機能(注6)を PLC 技術(注7)、マイク
ロアセンブリ技術を駆使して高集積化、高密度実装化し、デュアルキャリア機能を 1 つのパッケージに集積化することにより、小
型サイズで従来の 2 倍の変調速度への対応を実現しました。
本製品を採用することで、小型、高性能、低消費電力の 200G/400G 光ネットワーク向け装置を実現できます。
近年、クラウドコンピューティング等の普及により通信トラフィックが急激に増加しており、さらに本格的な IoT(Internet of
Things)時代を迎え、今後通信トラフィックの増加がさらに加速することが予想されています。これに対応するため、通信ネット
ワークへの 100G 光ネットワークの導入が拡大しており、また次世代の 100G 超ネットワークへの要求も高まっています。
この中で、コアネットワーク、メトロネットワークにおいては、長距離、大容量化の要求に対応するため、デジタルコヒーレント
通信方式 (注 8)を用いた 100G 光ネットワークの普及が拡大し、また更なる大容量化をめざした 100G 超の光ネットワークの
研究開発も活発となっており、100G 超コヒーレント通信システムの受信部に使用される 200G DP-QPSK, 及び 400G
DP-xQAM 復調方式に対応した高性能、かつ小型の コヒーレントレシーバの要求が高まっています。
今般、当社は、90 度ハイブリッド、バランスド・レシーバ、偏光分離機能、VOA 機能、モニター機能などの多機能を PLC 技術
による部品の集積化、小型化およびマイクロアセンブリ技術による部品の高密度実装化を行い、デュアルキャリア機能を1つの
パッケージに集積化することにより、小型サイズで従来の 2 倍の伝送容量へ対応した 200G DP-QPSK、400G DP-xQAM 復調
方式の小型集積コヒーレントレシーバの製品化に、世界で初めて成功し、2016 年 2 月より販売開始します。
本製品を採用することにより、200G/400G デジタルコヒーレント通信システムの受信部の大幅な小型化が可能となり、コアネ
ットワークからメトロネットワークまで様々な用途の 200G/400G 光通信装置への搭載により、更なる小型・高密度実装、高性能、
低消費電力が実現できます。
【本製品の特長】
1.小型サイズで、従来の 2 倍の伝送容量を実現
90 度ハイブリッドのさらなる小型化を実現する PLC 技術の採用と、受信感度と広帯域を両立するフォトダイオードと新規光学
系の採用により、従来の 2 倍の伝送容量を実現しました。
2.200G DP-QPSK および 400G DP-xQAM 変調方式をサポート
バランスド・レシーバを構成する部品のアレイ化と、デジタルインターフェースを搭載した広帯域 TIA の採用により、デュアル
キャリア機能を1つのパッケージに集積しました。
本製品を採用することで、次世代 400G 光ネットワークに対応した 200G DP-QPSK および 400G DP-xQAM 変調方式を構築
することができます。
尚、本製品サンプルを、3 月22 日から 24 日まで、米国カリフォルニア州アナハイムで開催される OFC2016 展示会の当社ブ
ース(#1221)にて展示する予定です。
【関連ホームページ】
・国内サイト: http://www.fujitsu.com/jp/group/foc/
・海外サイト: http://www.fujitsu.com/jp/group/foc/en/
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
【注釈】
(注 1) Dual Polarization-Quadrature Phase Shift Keying の略。デジタル信号の位相変調方式のひとつで、P 偏光、S 偏光のそ
れぞれについて、変調された 4 つの光位相(0、90、180、270°)に 2 ビットのデータを割り当てることのできる方式。
(注2) Dual Polarization-x Quadrature Amplitude Modulationの略。デジタル信号の位相変調方式のひとつで、P偏光、S偏光の
それぞれについて、変調された光振幅および光位相に多ビットのデータを割り当てることのできる方式。
(注 3) 異なる情報(データ)により変調された 2 つのキャリア(波長)を束ねて扱う伝送方式。
(注 4) 90 度ハイブリッド(Hybrid): コヒーレント信号を復調するヘテロダイン、イントラダイン受信方式に必要な光部品。受信光信
と局部発振光をミキシングして、バランスド・レシーバへ合成光信号を出力するデバイス。
(注 5) バランスド・レシーバ(Balanced receiver): 受信方式のひとつで、90°ハイブリッドから出力される正相、逆相の光を受ける
2 つのフォトダイオードからなり、それらのフォトダイオード電流の差分を利用することで受信特性を向上できる方式。
(注 6) VOA 機能(Variable Optical Attenuation): 光の強さを可変減衰させる機能。受信する光信号強度に応じて減衰量を調整す
ることにより、広い光入力ダイナミックレンジを実現する機能。
(注 7) PLC: Planar Lightwave Circuit の略。シリコンまたは石英基板上に光が伝搬する導波路を、光波長オーダを超える精度
で形成した光回路チップ。
(注 8) 受信光信号を局部発振光(受信側に配置する単色光)と干渉させた後に受光器で電気信号に変換し、デジタル信号処理を
施すことで伝送路で発生する波形歪みを補償する方式。従来必要だった波長分散補償器やその挿入損失補償用の光増幅
器を削減できるため、システムの小型化、低コスト化が可能。
2
Fly UP