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野 球 - 岩手県高等学校野球連盟

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野 球 - 岩手県高等学校野球連盟
2015
公認
野
員
球
IJ
編
幕
日本プロフェッショナル野球組織
全 日本 野 球 協 会
協
賛
社 社
聞 聞
日
新 新
日
朝 毎
は しがき
2014年 12月 8日 、嬉 しいニ ュースが飛び込んできた。モナ コで開催 された国際オ
リンピ ック委員会 (IOC)臨 時総会で、五輪 の中長期改革 「アジェンダ2020」 に盛
り込 まれた提言40項 目がすべ て承認 された。 これによ り、開催都市は約310種 目ま
での範囲で複数の種 目を追加提案できることになり、2008年 の北京五輪 を最後 に実
施競技からはずれた野球・ ソフ トボールに復帰の道が開けたのである。まだ本決まり
ではないものの、「野球 。ソフ トボール 2020年 復帰を !」 をスローガンに粘 り強 く
運動を続けてきた多くの関係者 の努力が今まさに結実 しようとしている。最終的には
来年 の8月 開催 されるIOC総 会で決定する。何 としてでも夢 を叶えてほ しいと願 つて
いる。復帰の暁 には、我が国野球界がこぞ つて世界中の国 々から野球 。ソフ トボール
が復活 して良かったと思 つて もらえるような大会 にしなければならない。
また、安倍総理 は、2013年 9月 、IOC総 会でのプ レゼ ンテー シ ョンにおいて、ス
ポーツ分野 にお ける我が国政府の国際貢献策 として、Sport for Tomorrowプ ログ
ラムを発表 した。これは、世界のあらゆる世代 の人 々にスポーツの価値 とオリンピッ
ク・ ムーブメン トを広げていく取 り組みで、2020年 東京大会 に向けた我が国の国際
公約の一つである。
野球が復活できるかどうかの今 こそ、我が国の野球界が一つになって、このプログ
ラムを積極的 に活用 し、野球後進国に対する普及活動 。技術指導・用具の提供支援な
ど具体的 に進め、国内外 に野球をア ピールすべ きと考える。「いつやるんですか?」
「いまで しょう !」 時宜を逸 してはいけない。
さて、昨年 のスポーツ界を眺めてみると、改めて 「審判員の権威 とは何 か」が問わ
れた年ではなかっただろうか。メジャー リーグではこれまで本塁打の判定 に限定され
ていたビデオ判定が、昨 シーズンか らス トライク、ボールの判定以外 ほぼすべ てのプ
レイに適用 されることになった。昨 シーズンは1,275回 のチャレンジがあ り、そのう
ち604回 、約半分の判定が覆 ったとい う。監督が審判員にビデオ判定を求める、この
「チャ レンジ制度」 には、賛否両論がもちろんある。賛成派 は「誤審 が減る」からと
言 い、一方慎重派 は 「際 どいプレイを人間の 日で判断することも含めて野球 だ」 と言
う。正 しい判定を増やすために最新テクノロジーの手 を借 りる、この傾向はスポーツ
全体 に及 び、サ ッカーのワール ドカップでは、2014年 に初 めて ゴールの判定にゴー
ルライン・ テクノロ ジー (GLT)と い う技術 が導入 された。ボールが ゴール ライ ン
を通過すると、 1秒 以内に主審の腕時計型受信機 に 「GOAL」 が表示 される。その他
テニ ス、柔道、 レスリングなどでも映像 による判定が行われている。公正な判定 を目
指 して科学の目を導入する、その こと自体 を否定するつ もりはないが、ただリプレイ
が求 められるたびに試合の流れが止まり、実際メジャーでもチャレンジの都度 、確認
に平均2分 かかつていることに違和感 を感 じざるを得ない。中には4分 を超えたケー
スもある。こうした審判補助 システムは、野球で言えば本塁打 とかかなり限定的に導
入 されるべ きではなかろうか。人間的要素 を排除 してい くことはひいては審判員の権
威の低下 につ ながる懸念があ り、導入拡大 には慎重であるべ きと考える。あくまでテ
クノロジーは審判員の補助であ り、審判員がテクノロジーの補助 になってはいけない。
審判員 は競技場内において試合を主宰す る権限を与えられてお り、行き過 ぎた機械依
存 からは決 してリスペ ク トの気持ちは生まれないのではなかろうか。
いずれにしても、いまやあらゆるスポーツが変革 を迫 られていると言 つてよい。た
とえば、昨秋メジャーは試合時間をさらに短縮すべ くスピー ドアツプの試み に取 り組
んでいる。試合時間が長いと、ファンやメディアの野球離れによる五輪への影響 が危
惧 される。北京五輪にタイブ レークルールが初 めて導入されたのも試合時間が長すぎ
ることが一因であつた。オリンピックヘの復帰反対論者 に格好の材料 を与えないよう
に努力 しなければならない。
また、MLBと USA
BASEBALLは 共同で、投げすぎによる肩 。肘のけがか ら子供
たちを守るために年齢別の投球制限ガイ ドライン (Pitch Smart Guidelines)を 発
表 した。将来を見据えたすばらしい取 り組みで はなかろうか。「子供 たちの将来の芽
をつみ取 らない」「子供たちの身体を守 る」 ことは大人 たちあるいは指導者 の最優先
課題 であ り、我が国においても「勝利至上主義」の見直 しが以前にも増 して指導者に
求 め られているといえる。
アマ チ ュア野球 では、アマチ ュア野球公認審判員の育成 システムの一 環 と して、今
年 の4月 1日 か ら長年 の 懸案 であ つたライセ ンス制度 が よ うや くス ター トす る ことと
な った。我 が国 140年 の野球 の長 い歴史の中で初 めて審判制度の改革が実現 した。新
しく衣 替 えを して未来 に向 か つて大 きな一 歩 を踏 み出 したことは大変意義深 い。 これ
で他 のスポ ー ツ同様野球 も審判 員 が資格
(ラ
イセ ンス)を 持 つ ことにな り、審判員 に
とって 「がんばればどうなる」 という 目標 が明確 になつて、励 み になる と同時 に、そ
れぞれの大会 にふ さわ しい審判員が選 ばれることで審判技術 の 向上 に大 いに刺激 にな
ることが期待 されている。 まだ当初 は全 県、全 団体 が足並み揃 つて とは行 かなか った
が、で きるだけ早 い時期 にアマチ ュア野球全体 が統 一 され、夢 と誇 りを持 てる審判制
度 に発展 してい くことを強 く望みたい。
本年度 、野球規則の改正 については、特 に大 きな改正 はない。
試合 時間を左右する投手 については今年度 も新 たな制 約 が加 わ つた。 イニ ングが代
わ つた り、投手交代 になった とき、監 督 または コー チが マ ウン ド上で投手 に指示 を与
えた りして、なかなか投手が ウオ ーム ア ップを始 めなか つた り、ある いは投球動作 に
入れなか った りして これまで試合進行 の妨 げ になっていた。それ を防止す るため、今
年度 か ら監 督 または コー チはイ ニ ングの は じめ にマ ウン ドに行 けば 1回 と数 え、 また
投手交代 の とき監 督 または コーチ は投手 のウオーム ア ップが始 まった らただちにダ ッ
グアウ トに戻 る ことと し、その まま残 れば 1回 と数 えることと した。 これはMLBお よ
び国際大会 の基 準 に合 わせ た措置 で もある。
野球規則 お よびその解釈 は、実際 に起 きたプ レイ を判例 と しなが ら毎年再確認 、あ
るいは見直 しが検討 されている。規則委員会 は、 引 き続 き原文 に即 して、かつ分 か り
易 い規則書 の作成 に向けて取 り組 んでい く所存 である。
この規則 は2015年 2月 15日 か ら発効す る。
2015年 2月
日本野球規則委員会
2015年 度
野球規則改正
(1)1.17【 注3】 を次のように改める。
《1》 ① の3段 日として次を追加する。
なお、これらの表示 については、 レーザー照射 による文字入れを認める。
《2》 ③ の 1・ 2段 目を次のように改める。 (下 線部を改正 )
ミットまたはグラブに表示する商標は、布片、刺繍または野球規則委員会の
承認 を受けた樹脂製の成型物によるものとし、これを表示する個所は背帯ある
いは背帯 に近い部分、または親指 のつ け根の部分のうちのいずれか1カ 所 に限
定 し、その大 きさは縦4タ ン
以下でなければならない。
以下、横7タ ン
マー ク類 を布片、刺繍または樹脂製 の成型物 によつて表示する場合 (エ ナメ
ル素材のように光る素材での表示は認められない)は 、親指のつ け根に近 い個
、横3.5事 ン
所 に限定 し、その大きさは、縦3.5タ ン
以下でなければならない。
(2)3.06【 原注】の冒頭に次を加え、同 【
注】を追加する。
ダブルスイッチ
(投 手交代と同時に野手も交代させて、打撃順を入れ替え
る)の 場合、監督 はファウルライ ンを越 える前 に、まず球審 に複数 の交代 と入
れ替わる打撃順 を通 告 しな けれ ばな らな い。監督 または コー チが フ ァウルライ
ンを越 えた ら、それ以後 ダブルス イ ッチはで きな い。
注】我が国では、本項 〔
原注〕前段については、所属する団体の規定に従う。
【
(3)4.05【 原注】の末尾 に次を追加す る。
ベースコーチは、用具の交換を除き、走者の身体 に触れてはならない。
(4)6.10(b)(10)を 次のように改める。 (下 線部を改正
)
投手が指名打者 に代わつて打撃するかまたは走者にな った場合、それ以後指
名打者の役割 は消滅す る。試合 に出場 している投手 は、指名打者 に代わ つてだ
け打撃または走者 になることができる。
(5)8.02(b)【 原注】および同
注】を追加する。
【
原注】投手は、いずれの手、指または手首に何もつけてはならない (た とえば
【
救急ばんそうこう、テープ、瞬間接着剤、ブレスレットなど)。 審判員が異物
と判断す るか しないか、いずれの場合 も、手、指または手首 に何 かをつ けて投
球す ることを許 してはならない。
注】我が国では、本項 〔
原注〕については、所属する団体 の規定 に従 う。
【
(6)8.05(d)【 原注】を追加する。
原注】投手が走者 のいない塁へ送球 した り、送球す るまねを した場合、審判員
【
は、それが必要なプ レイかどうかを、走者がその塁に進もうとしたか、あるい
はその意図が見 られたかで判断する。
(7)9.02(c)【 原注
2】
の3段 目として、次を追加する。
監督 または捕手か らの要請 は、投手 が打者 へ 次 の 1球 を投 じるまで、 または、
た とえ投球 しな くて もその前 にプ レイ を した リプ レイを企 てるまでに行 なわな
ければな らない。イニ ングの表 または裏 が終わ った ときの要請 は、守備側チ ー
ムの す べ ての 内野手 が フ ェア地域 を去 るまで に行 なわなければな らない。
撃球競技場区画線 (l)
(本 文1.04参
照)
t
″´
グ
′
/そ
′
I X
バノ
′
バ 多
髪
び、口■ イ
/い
ヽご
___翌 は
ヒ
│三 曼_
f__1__署 星′
、
ぃ
C
グ
′
ご︶
コーチス
ボ ックス
ヾ
一′
ヽ
屏
`
が ^′
′
がり′
ネ クス ト・ パ ッ ター ス
ボ ッ クス
午
今
わ
(1)一
′
′
′
-37'
5'の 円
ヽ
ヽ
いも町κ
ヽ
ヽ
樹 洋&
ヽ
ヽ
バックストップ
バ ッタースボ ックス、キャッチャースボ ックス、 ファウルライン、
コーチスボ ックス、投手板、 ス リーフッ トライン、
ネクス ト・バ ッタースボ ックス、ダー トサークル
塁間の線
(― 塁∼二塁
二塁∼三塁
)
芝生の線
長 さの寸法 を示す線
長 さの寸法 を示す線
(1)
野球競技 場区画線 (2)
(本 文 1.05,1.06,1.07参 照 )
喜
上
―
/、
\
凡
1
43"
│
バ ッ タ ー ス ボ ッ ク ス お ょ び キ ャ ッチ ャ ー ス ボ ッ ク ス 区 画 線
―
f
8:
立
―
パ
i
例
A ―塁 二塁 三塁
B バ ッタースボ ックス
C キ ャッチ ャースボ ックヌ
D 本 塁
E投 手 板
野球競技場 区画線 (3)
(本 文1.04参
照)
投 手 の マ ウ ン ドの 区 画 線
(サ
ゆるやかな傾斜
ークルェッジまで
)
ン
ン
投 手板 の前 方 6チ (15.2タ )の 個所 か ら本塁 に 向 か って 6 Zl(1.829傷 )の 個所 ま
ン
での勾 配 は、l Zlに つ き 1チ で なけれ ばな らな い。 この勾 配 は各球場 同一 で なけれ
ばな らな い。
投 手 のマ ウ ン ドす なわ ち直径 18Zl(5.486傷 )の 円 は、本塁 か ら59Zl(17.983傷 )
の地 点 を中心 とす る。
マ ウ ン ドの 中心 か ら18準 ン (45。 7与 ン
)後 方 に投手板 の前縁 を置 く。
投 手板 の前縁 は、本塁か ら60Z164ン (18.44傷 )の 個所 に置 く。
ン
傾斜 は、投 手板 の前縁 の 6チ 前方 か ら始 まる。
ン
ン
投 手板 の前方 6チ の傾斜 開始個所 か ら 6 Zlの 個所 まで の勾 配 は 6チ でぁ り、 これ
は各球場 とも同一で なけれ ばな らな い。
ン
ン
投 手板 の 周 囲 の 平 らな場 所 は、投 手板 の 前 面 6チ 、側 面 が各 18準 、後 方 が224ン
ン
(55.9事 )で ぁ る。
ン
ン
平 らな場所 は横 5 Zl(1.524傷 )、 縦 34チ (86.4事 )で ぁ る。
ェ ア ボ ー ル
(本 文2.25参
照)
(第
´
2図 )
J
LIIIfri.ン
●
(第
3図 )
(第
5図 )
(第
6図 )
左の諸図 の うち、黒点 はボ ール が地上 に触 れた地点、二 重丸 はボ ー ルが静 止 した地
点、点線 は空間 を通過 した経路、 Pは プ レーヤ ー 、 Uは 審判員 を示す。
ール であ
エ
第 1図 一 度 フ ァウル地域 に出 て も、再 び内野 に止 ま つた ときは、 フ アボ
る。
バ ウン ドしなが ら内野 か ら外野 へ 越 えて い く場合 には、一 塁 また は三塁 を基
と して判断すべ きであ つて 、一 塁 また は三塁 を過 ぎる ときに、 フ エア地域 内 かま
第 2図
準
たはその上方空間 にあ つた場合 は、その後 フ ァウル地域 に出て もフ ェアボ
ールで あ
る。
一 度塁 に触れれば、そ の後 どの方 向 に転 じて も、す べ てフ エアボールである。
二 二塁 間 の線
二
第 4図 最初落 ちた地点が、内野 と外野 との境 にあたる一 塁 塁間、 塁
ル地 域 に出 て
フ
アウ
を問わず
の
上、また は外野 のフ エア地域 であれ ば、そ 後 内外野
第 3図
も、フ ェアボ ールで ある。
第 5図
フ エア地域 内 またはその上方空間 で、審判員 またはプ レーヤ ーに触 れた とき
は、す べ てフ エアボールである。 (× 印 は地上で触 れた点 を示す )
れば、フ エ
第 6図 ボ ールが最初野手 に触 れた位置が、 フ エア地域 内の上方空間であ
アボ ールで ある。 た とえその野手 の 身体 の大部分 、すなわ ち足 、胴体 な どがフ アウ
×
ル地 域 内 にあ つて も、それ には関係 しな い。 (Pは 野手 の 身体 の大部分 、 印 はボ
ールが最初野手 に触 れた位置 を示す。審判員 に触 れた場合 もこの例 と同 じである)
フ ァ ウ ル ボ ー ル
(本 文2.32参 照)
●
´
L
O
L
●
●
¬
_´ ● ―
ヽヽン
σ
●
(第
7図
(第
)
L
ぃ
﹀
ヽ︶
r
.
ヽ
二
ヽ
´
ヽ
く、
L
ル
ヽ′
′′
メ ︲ ︲ン
ゴ
(第
9図
●◎
0
●
8図 )
)
0
(第 10図
)
L
′ ′′
′
′ ′′
¬ ´0
P●
(第 11図 )
(第 12図
)
左の諸図 の うち、黒点 はボール が地上 に触 れた地点、二 重丸 はボ ール が静止 した地
点、点線 は空 間 を通過 した経路、 Pは プ レーヤ ー 、 Uは 審判員 を示す。
一
第 7図 打球 が最初 内野 の フ エア地域 に触 れる ことがあ つて も、結局本 塁 塁間、本
塁二 塁間 のフ アウル地 域 で止 ま つたものはフ アウルボールである。
は三塁 を基
第 8図 バ ウン ドしなが ら内野 か ら外野 に越 えて い く場合 には、一 塁 また
ル地域 内 ま
準 と して判断すべ きであ つて、一 塁 または二塁 を過 ぎる ときに、 フアウ
ールで
ある。
ルボ
たはその上方空間 にあ つた場合 は、 フ アウ
第 9図
最初落 ちた地点 が外野の フアウル地域 内であれ ば、その後 フ エア地域 に転
じ
ても、 フ ァウルボールである。
ボール が野手 に触 れることな く投手板 に当た り、 リバ ウン ドして一 塁本塁間
ール である。
また は二塁 本 塁間のフ アウル地域 に出 て止 ま つた場合 は、 フアウルボ
フア
であれば、
11図 ボ ール が最初野手 に触れ た位置がフ アウル地域 内 の上方空間
第 10図
第
ェ
ウルボ ール である。た とえその野手の身体 の大部分 、すなわち足、胴体 などが フ
×
はボ
、
の
印
ア地域 内 にあ つて も、それ には関係 しな い。 (Pは 野手 の身体 大部分
ール が最初野手 に触 れた位置 を示す。審判員 に触 れた場合 も同 じである)
第 12図
フ アウル地 域 内またはその上方空間 で、プ レーヤ ーまたは審判員 の身体 に触
れた ときは、フ アウルボ ール である。
ス トライクゾ…ン
(本 文2.74参 照)
正
試
式
合
(本 文4.10,4.11参 照)
1.5回 の表裏 の攻撃 が終 わ らない うちに、球審 が打 ち切 りを命 じた ときは、原則
と して、 ノー ゲ ーム となる。 (例
2。
(1)ホ
1、
例 2参 照 )
ーム チ ームの得点が、 ビジテ ィングチ ームの得点 よ り多 い場合 は、 5
回 の裏 を行 なわなか った とき (例
られた とき (例
3)、
または 5回 の裏 の途 中 で試合終了が命 じ
4)に は、正式試合 となる。
(2)ホ ーム チーム が 5回 の裏 に得点 して、 ビジテ ィングチームの得点 と等 しく
な り、 しか もその回が終わる前 に打 ち切 りが命 じられた とき
(例
5)に は、正式
試合 となる。
3.コ ール ドゲ ーム は、球審 が打 ち切 りを命 じたときの両 チ ームの総得点 でその試
合 の勝敗 を決するのが原則 である。 (例 6∼ 12参 照 )
4.4.11(d)〔 注〕 の (1)(2)の 場合 、す なわち ビジテ ィングチ ーム がホームチ ーム
と等 しくなる得点、 または リー ドを奪 う得点 を表 の攻撃 で記録 したのに対 して、
ホ ーム チ ーム がその裏 に得点 しないうちに コール ドゲ ーム となるか、 またはホ ー
ム チ ームが得点 して も同点 とな らな い うちか、 リー ドを奪 い返 さないうちに コー
ル ドゲ ーム になつた場合 には、 ともに完了 した均等 回 の総得点 でその試合 の勝敗
を決する。 (例 13、 例 14参 照 )
5
イ
θ
2
0
0
ー
0
0
2
0
0
+
0
ノーダーム
2
5
イ
θ
1
2
0
0
1
0
0
3
1
2
θ
イ
5
1
︵
Z
0
1
0
0
2
1
0
0
3
0
1
2
θ
イ
5
枢
0
7
X
+
0
0
1
枢
0
イ
0
δ
0
σ 0
5 ^
5
0
θ
0
+
1
ー
1
2
5 0
0
イ
0
1
0
0
1
ー
0
θ
0
0
2
2
0
3
0
0
2
1
1
0
0
甲 乙 甲 乙
0
甲乙
0
7∂ θ
0
δ
甲乙
9
∂
例 7】
【
1
7∂ θ
甲乙
7∂ θ
傾16】
【
ノーゲ ー ム
x
+
試 5
20
。0
式 νl 2
0。
正 ″0 1
δ
夕15】
【
7∂ θ
甲 乙
7θ θ
傾J4】
【
甲乙
δ
σ13】
【
7∂ θ
δ
例 1】
【
δ
例 2】
【
Aロ
2
3
9“ R ︶
4
5
δ
0
0
1
3
1
0
0
X
+
3
3
4
5
δ
0
0
1
l
2
0
0
+
2
θ
4
5
δ
0
0
2
l
1
0
0
3
1
2
3
イ
5
0
0
ー
3
1
1
0
+
2
1 1
2 0
3
0
4 0
5 1
1 1
l
0
0
1
2
θ
4
5
1
0
0
0
1
+
3
1
︿口 X
+
6
試 %︲
20
。
.0
式 νO
0
0
甲乙
2
2
正 110
甲 乙
1
θ
0
7∂
0
l+x
2
θ
3
0
0
0
甲 乙 甲 乙
0
甲乙
δ
伊113】
【
δ
夕112】
【
伊114】
【
甲乙
例11】
【
甲乙
伊110】
【
O+x
7∂
1
3
0
7∂ θ
2
7∂ θ
0
7θ θ
例 9】
【
1
78θ
δ
7∂ θ
傾18】
【
投 手 ,内 外 野手 の グラ ブ
(本 文1.14参 照)
ヽ
l
(A)
手のひ ら
(B)
手のひ ら
(C)
ウェプの先端 の幅――――-4/タ
(D)ウ
ン
ン
ン
8チ
ン
)
73/4チ
(19。 7タ
(20.3タ
(11.4タ
)
ン
)(ゥ ェプの幅はどの部分で も4%チ ン以下
3%チ
ェプの下端 の幅
ン
(8.9タ
)
ン
)
(E)
ウェプの先端か ら下端
5%チ ン(14.6事 ン
)
(F)
人 さし指のクロ ッチ部分 の縫 い 日
(G)
親指 のクロッチ部分 の縫 い 目
5%チ ン(14.0事 ン
)
ン
5%準 ン
(H)
ク ロ ッチの 縫 い 目
13%チ ン(34.9享 ン
)
(14.0‡
)
(I)親 指 の先端か ら下端――――――――――――――――――――一―-73/4チ ン(19.7事 ン
ン
ン
(」 )人 さし指の先端か ら下端
12チ (30.5芋
ン
ン
(K)中 指 の先端か ら下端
113/4チ
(29.8与
ン
ン
(L)薬 指 の先端か ら下端
10%チ
(27.3事
ン
(M)小 指 の先端か ら下端
9チ (22.9事 ン
)
)
)
)
)
(12)
投 球
姿 勢
(本 文8.01a注 1,b参 照)
右
趾
θ左
最初軸足 は投手板
に触れているが、
投球 に際 して投手
板か ら離れるか ら、
正 しくない
軸足 は、投手板 に
触れて置かなけれ
ばならない
右
右
シロ
軸足が投手板か ら
離れているか ら、
いけない
(:画
左
▲︱︱ 本塁
右θ
呼
悪 い 例 買軸 足 は 右 ︶
嚢
▲TI 本 塁
右
呼
右
ワ
艮 い 仰買 軸 足 は 右 ︶ ︷
ワイン ドアップ・ポジシ ョン
自由な足全体が投
手板 の前縁 より前
方 にあるか ら、正
しくない
唱
葬
右O
軸足 は投手板上に
正 しく置かれてい
るが、 自由な足が
投手板の前縁 より
後方 にあるか ら、
いけない
(13)
▲︱︱本塁
右
左
]
一
左
%
軸 足 は右 ︶
悪 い例 ︵
軸足が投手板か ら
離れているし、自
由な足 も投手板 の
前方にないか ら、
いけない
▲︱︱ 本塁
右
左
℃
左凸 タ
軸 足 は右 ︶ 良 い例 ︵
・ポジシ ョン
セット
左
℃
らご
色
右 右
亀諾
己
右
公認 野
球
規
則
目
次
1.00 試合 の 目的、競技場、用具 …… … … … … … … … … … … … … … … … … 1
2.00
・ 13
本規則 にお ける用語 の定義 …… … … … … … … … … … … … … … …・
:・
3.00試
4.00
・
・
・… … … … … … … … … … … … … … … 。34
合 の 準 備・
試合 の開始 と終了 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 44
5.00 ボールイ ンプレイとボールデ ッ ド……… … …… …… … …… …… … …… … 61
6.00 ギr
‥‥。
・…
・…
・…
・
・
・…
・……… 67
・…
・‥‥
・………
・‥‥
・……
・…
・…
……
者・¨。
7.00 貴3
・…
・…
・……
・88
・
・
・‥。
・…
・¨
・………………
・…
・…。
……
…………………
者・…
補 則
ボールデ ッ ドの際 の走者 の帰塁 に関す る処置 …… … … … … … … 。118
8.00 gヒ
・…121
・…
・……
・…
・……
・………………
・…
・¨
・…。
・………
・…
・………
…
手・…
9.00
審
判
員… ……… ……… … …… …………… …… … …… … …… …… …137
10.00 記録 に関する規則 …… … … …… …… … … … … … … … … … …… …… …。146
夕
に
・……………200
・‥
・¨。
………
・
・
・………………
・…………
…。
31… ……………
メー トル法換算表 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・220
凡
例
。2015年 度 セ ン トラル・パ シフィック両 リーグの選手権試合、アマチ ュア野球 5団
体 の公式大会 は、本規則書の適用のもとに行なわれる。
・文中 【
付記】【
原注】【
例外】とあるのは、米国オフィシャル・ベースボール・ルー
ルズに付 された説 明 または適 用上 の解釈 をい う。
・文中 【
注】とあるのは、編者が必要 と認めた説明または適用上の解釈をい う。
。
「飛球が野手に触れた瞬間 に塁を離れた」 とか「飛球が野手 に触れるより前 に塁を
離れた」 と書 くべ きところを、本規則書 では「飛球の捕球前、または飛球が捕 られ
た後 、塁を離れた」あるいは「離塁が捕球より早か つた」などの言葉を用 いてこれ
に充 てている。
・本来 「打者走者」 と書 くべ きところを、本規則書では、 しば しば「打者」 とか 「走
者」 と記載 している。
。
「走者 が、一、二、三、本塁の順序またはこれと逆の順序で走塁する」 と書 くべ き
ところを、本規則書では、「走者が進塁または逆走する」としている。
・文中 「ビジティングチーム」 とあるのは先攻チーム、「ホームチーム」 とあるのは
後攻チームのことを指す。
・文中「ボール」 とあるのは「使用球」または 「球」のことを指す。
・文中「ボール」とあるのは、ス トライクゾー ンを通過 しなかった投球 、すなわち、
いわゆる `
ボール゛のことを指す。
・記録 に関する規則の中、たとえば「勝ちチーム」「勝 ち投手」「敗け投手」 と書 くべ
きところを、本規則書では「勝チーム」「勝投手」「敗投手」と記載 している。
・規則本文および 【
原注】【
注】の中、《
新》が付 されている全文および 《 》で囲ん
である部分 は、いずれも2015年 度 において改正された個所 を示す。
2015
公
野
球
認
規
則
試 合 の 目 的
1.01∼ 1.04
1.00 試合 の 目的、競技場、用具
1.01野 球 は、囲いのある競技場で、監督が指揮する 9人 のプレーヤーから成る二つ
のチームの間で、 1人 ない し数人の審判員の権限のもとに、本規則に従 つて行 なわ
れる競技である。
1.02各 チームは、相手チームより多 くの得点を記録 して、勝つことを目的とする。
1.03正 式試合が終わ ったとき、本規則 によって記録 した得点の多い方が、その試合
の勝者 となる。
1.04競 技場 は、次にしるす要領 によ り、巻頭 1、
2、
3図 のように設定する。
まず、本塁の位置を決め、その地点から二塁を設けたい方向に、鋼鉄製巻尺 で、
ン
795傷
距離を測 つて二塁の位置 を定める。次に本塁 と二塁を
127Z千 3%チ
(38。
)の
基点にしてそれぞれ90Zl(27.431イ 元)を 測 り、本塁 から向か つて右側 の交点を一
塁とし、本塁から向か つて左側の交点 を二塁 とする。 したが つて、一塁から二塁ま
での距離 は127Z133/8≠ ンとなる。
本塁 からの距離 は、すべて一塁線 と二塁線 との交点 を基点として測る。
本塁から投手板を経て二塁に向かう線は、東北東 に向か つていることを理想 とす
る。
90Zl平 方 の内野を作るには、まず各ベースライン (塁 線 )お よびホーム プレー
ト (本 塁)を 同一水平面上 に設け、続 いて内野の中央付近 に投手板をホームプレー
トより10チ ン (25。 4事 ン
)高 い場所 に設け、投手板の前方 6チ ン (15。 第 ン)の 地点から、
ン
ン
ン
本塁 に向かつて 6 Zl(182。 9享 ン)の 地点まで、l Zl(30。 5タ )に つ き 1チ (2.5事 )
の傾斜をつ け、その傾斜は各競技場 とも同一でなければならない。
本塁 からバ ックス トップまでの距離 、塁線からファウルグラウンドにあるフェン
ス、スタン ドまたはプレイの妨げになる施設までの距離 は、60Z千 (18.288イ 元)以
-1-
技
1.04
場
上 を必 要 とす る。 (1図 参照 )
外野 は、1図 に示す ように、一 塁線 および三塁線 を延 長 したファウルライ ンの 間
の地 域 である。本塁 よ リフ ェアグラウン ドにあるフ ェンス 、スタン ドまたはプ レイ
の妨 げ になる施設 までの 距離 は250Zl(76.1991元
320Z千
)以 上 を必 要 とす るが、両翼 は
(97.534イ 元)以 上、 中堅 は400Zl(121.918イ 元)以 上 あることが優先 して望
まれる。
境界線
(フ
ァウルライ ンお よび その延長 として設 け られたフ ァウルポ ール )を 含
む 内野 および外野 は、 フ ェアグラウン ドであ り、その他 の地 域 はファウル グラウン
ドである。
キ ャッチ ャースボ ックス、バ ッター スボ ックス、 コー チスボ ックス、ス リー フ ッ
ト・ フ ァース トベ ー スライ ンおよびネ クス ト・バ ッタース ボ ックスは巻 頭
1、
2図
の ように描 く。
図表 中 の ファウルライ ンお よび太線 で示 されている諸線 は、塗 料 、または無害 か
つ不燃性 のチ ョー ク、その他の白い材料 で描 く。
巻頭 1図 のグラスライ ン (芝 生 の線 )お よび芝生 の広 さは、 多 くの競技場 が用 い
ている規格 を示 した ものであるが、その規格 は必 ず しも強制 されるものではな く、
各 クラブは任意 に芝生お よび芝生 のない地 面の広 さや形 を定 めることができる。
付記】
【
(a)1958年 6月
1日 以 降プ ロ フ ェ ッシ ョナ ル野球 の クラブが建造す
る競技場 は、本塁 よ り左右両翼の フェンス、スタン ドまたは左右両翼の フ ェア
グ ラ ウ ン ド上 に あ る プ レ イ の 妨 げ に な る 施 設 ま で の 最 短 距 離 は325Z千
(99。 058も )、
中堅 の フ ェンス までの 最短距 離 は400Zl(121.918イ ラ)を 必要
とする。
(b)1958年
6月 1日 以降現在 の競技場 を改造す るにあた っては、本塁 よ り左
右両翼 お よび 中堅 のフェンスまでの距離 を、前記の最短距離以下 に短 縮する こ
とはで きない。
―-2-
競
技
1.05∼
場
1.08
注 】 ファウルポールも白く塗 らなければならないが、判別の便宜上、他の色のもの
【
を用 いてもよい。ファウルラインを表示するのに、本材その他の堅 い材料 を用いて
はならない。
軟式注】学童部では、投手板と本塁間および各塁間の距離を次のとおりとする。
【
塁間の距離は23イ 元。投手板と本塁 との距離は16{「 。
1.05本 塁 は五 角形 の 自色 の ゴム板で表示す る。 この五角形 を作 るには、まず 1辺 が
ン
ン
)の 正方形 を描 き、 17チ ンの 1辺 を決めて これ に隣 り合 った両側 の辺
ン
を 8%チ ン (21.6事 ン)と す る。 それぞれの点 か ら各 12`ン (30.5タ )の 2辺 を作 る。
17≠
(43。 2事
ン
ンの 2辺 が わ つた
交
個所 を本塁 一 塁線 、本塁二塁線 の交点 に置 き、 17≠ の辺 が
ン
投手板 に面 し、二つ の 12チ の辺 が一 塁線 お よび三塁線 に一 致 し、その表面 が地 面
12≠
と水平 になるよ うに固定する。 (巻 頭 2図 参照 )
1.06-塁 、二 塁、三塁 は、 自色 のキ ャンバ スまたはゴム で被覆 されたバ ッグで表示
し、巻頭 2図 に示す ように地 面 に正 しく固定する。
一 塁 と二塁 のバ ッグは、完全 に内野 の 内 に入 るように設置 し、二 塁のバ ッグは、
図表 の二 塁の地点 にその中心 が くるように設置す る。
キ ャ ンバ スバ ッグはその 中 に柔 らか い材 料 を詰 め て作 り、 そ の 大 き さは 15チ
ン
ン
ン
ン
ン
(12.7タ )で ぁる。
(38。 1孝 )平 方、厚 さは 3チ
(7.6事 )な い し 5≠
ン
1.07投 手板 は横 24チ ン (61.0タ ン)縦 6チ ン (15。 2タ ン)の 長方形 の 自色 ゴム の平板 で作
る。投手板 は巻 頭
1、
2、
3図 に示す個所 の地面 に固定 し、その前縁 の中央 か ら本
塁 (五 角形 の先端 )ま での距 離 は60Z16チ ン (18.44イ π)と する。
1.08ホ ーム クラブは、各 ベ ー スライ ンか ら最短 25Z千
(7.62撃
π)離 れた場所 に、 ホ
ーム チ ーム用 およびビジティングチーム用 と して、各 1個 のプ レーヤ ー スベ ンチを
設 け、 これには左 右後方 の三 方 に囲 いをめ ぐらし、屋根 を設 ける ことが必 要 である。
-3-
1.09∼ 1.10
具
用
1.09ボ ール は コル ク、 ゴム またはこれに類す る材料 の小 さい芯 に糸 を巻 きつ け、自
色の馬皮 または牛皮 2片 で これを包み、頑丈 に縫 い合 わせて作 る。重量 は 5賓 ンない
し 51/4賓 ン (141.7グ ラ∼ 148.8【 ラ)、 周囲 は 9チ ンな い し 91/4チ ン (22.9タ ン∼23.5タ ン)と す
る。
注】 我が国では牛皮のものを用いる。
【
軟式注】 軟式野球ボールは、外周はゴム製で、A号 、B号 、C号 、D号 、H号 の5
【
種類がある。 A号 は一 般用、 B、
C、
D号 は少年用 のいずれ も中空 ボールで、 H号
は一般用 の充填物 の入 つたボールである。
ボールの標準 は次 の とお りである。 (反 発 は150タ ンの高 さか ら大理石板 に落 と して
測る)
直
A号
71。 5ミ
径
重 量
リ∼72.5ミ リ 134.2グ ラ∼137.8グ ラ
反
発
ン
ン
∼
105.0タ
85。 0タ
BI詳 69.5ミ リ∼70.5ミ リ 133.2グ ラ∼136.8ズ ラ 80.0タ ン∼100.0事 ン
C号
67.5ミ リ∼68.5ミ リ 126.2グ ラ∼129.8ク
ン
ン
65.0享 ∼ 85,0タ
D号
H号
64.0ミ リ∼65.0ミ リ 105.0ク ∼HO.0ク
ン
ン
65.0享 ∼ 85。 0タ
リ 141.2グ ラ∼144.8A/7
ン
50.0事 ∼ 70.0事 ン
1.10バ
71.5ミ リ∼72.5ミ
ッ
ト
(a)バ ッ トはなめ らかな円い棒であ り、太 さはその最 も太い部分の直径が2.61
ン (6.6タ ン)以 下、長 さは42≠ ン
ン
チ
(106。 7享 )以 下 であることが必要 である。バ ッ
トは 1本 の木材 で作 られるべ きである。
付記】 接合バ ットまたは試作中のバ ットは、製造業者がその製造の意図と方法
【
とについて、規則委員会の承認を得るまで、プロフェッショナル野球
一-4-―
(公 式試
用
具
合お よび非公式試合 )で は使用で きな い。
注 1】 我が国のプロ野球では、金属製バット、木片の接合バットおよび竹の接合バ
【
ッ トは、 コ ミッシ ョナーの許可があるまで使用できない。
注2】 アマチュア野球では、各連盟が公認すれば、金属製バット、本片の接合バッ
【
トお よび竹の接合バ ッ トの使用 を認める。ただ し、接合バ ッ トについては、バ ッ ト
内部を加工 したものは認 めない。 (6.06d参 照)
注 3】 アマチュア野球では、金属製バ ットを次のとおり規定する。
【
未満とする。
① 最大径の制限――バ ットの最大直径は、67ミ リ
② 質量の制限――バ ットの質量は、900ク 以上 とする。なお、金属製バ ットの質量
とは完成品であり、ヘ ッドキャップ (一 体成形等 により、ヘ ッドキャップを用 いて
いないものにあっては、それと同等の部位 グリップエ ンドノブ、グリップテープ
を除いた本体の質量は、810ク ±10ク 以上とする。
)、
③ 形状の制限一―金属製バ ットの形状 は、先端からグリップ部 までは、なだらかな
傾斜でなければならない。
なお、なだらかな傾斜 とは、打球部からグリップ部までの外径の収縮率 (全 体傾斜
率)が 、10%を 超えないことをいう。
の間での外径収縮率 (最 大傾斜率)
また、テーパ部の任意の個所においても、50ミ リ
は、20%を 超えないことをいう。
軟式注】 軟式野球では、この規定 を適用 しない。
【
(b)カ
ップバ ッ ト (先 端 をえ ぐったバ ッ ト)
バ ッ トの先端 をえ ぐるときには、深 さ 1%チ ン(3。 2事 ン)以 内、直径 1≠ ン以上 2チ ン
ン
(5。 1享 )以 内で、 しか もその くばみの断面 は、椀 状 にカー ブ していな けれ ばな
らない。なお、 この 際、直角 にえ ぐった り、異物 を付着 させてはな らない。
ッ トの握 りの部分 (端 か ら18チ ン (45。 7掌 ン))に は、何 らかの物 質 を付着 し
た り、ザ ラザ ラに して握 りやす くす る ことは許 され るが、 18チ ンの制 限 を超 えて
(c)バ
まで細工 したバ ッ トを試 合 に使用す ることは禁 じられる。
-5-一
1.11
具
用
付記】 審判員は、打者の使用したバットが、打者の打撃中または打撃終了後に、
【
本項に適合していないことを発見 しても、打者にアウトを宣告したり、打者を
試合 か ら除 いた りする理 由 と してはな らない。
ン
原注】 パインタールが18チ の制限を超えて付着 していた場合には、審判員は、自ら
【
の判断や相手チームからの異議があれば、バ ットの交換 を命 じる。制限を超えた部
分のパインタールが取 り除かれた場合だけ、打者は以後その試合でそのバ ットを使
用することができる。
バ ットの使用以前 に指摘がなければ、本項 に適合 していないバ ットによるプレイは
すべて有効であり、また、そのプレイについて提訴は認められない。
(d)プ
ロフェ ッシ ョナル野球では、規則委員会 の認可 がなければ、着色 バ ッ トは
使用 できない。
注 1】 我が国のプロ野球では、着色バットの色については別に定める規定に従う。
【
注 2】 アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定に従う。
【
1.11 ユニ フ ォーム
(a)(1)同
一 チ ームの各 プ レーヤーは、 同色 、同形 、同意 匠の ユニ フ ォーム を
ン
ン
(15。 2タ )以 上 の 大 きさの背番 号 をつ け
着用 し、その ユ ニ フ ォーム には 6≠
なければな らない。
(2)ア
ンダー シャツの外 か ら見 える部分 は、 同一 チ ームの各 プ レーヤ ー全員が
同 じ色でなければな らない。
投手以外 の各 プ レーヤ ー は、ア ンダーシャツの袖 に番号 、文字、記章 などを
つ ける ことがで きる。
(3)自 チ ーム の他 のプ レーヤ ー と異 なるユニ フ ォーム を着 たプ レーヤ ー は試合
には参加 できない。
(b)リ ー グは次の ことを規定す る。
-6-
用
具
(1)各 チ ーム は、常 に独 自のユニ フ ォーム を着 なけれ ばな らない。
(2)各 チ ーム は、ホームゲ ーム用 と して 白色 、 ロー ドゲ ーム用 と して色物 の生
地 を用 いて作 つた 2組 の ユニ フ ォーム を用意 しなければな らない。
注 】 アマチュア野球では、必ず しもホームチームのときは自色、ビジティングチー
【
ムのときは色物のユニフォームを着なくてもよい。
(c)(1)各
プ レーヤ ー のユニ フ ォームの袖 の長 さは、各人 によって異 な ってい
て もよいが、各 自の両袖 の長 さは、ほぼ同一 に しなければな らない。
(2)各 プ レーヤ ー は、その袖 がボ ロボ ロにな つた り、切 れた り、裂 けた りした
ユニ フ ォーム お よびア ンダー シャツを着 てはな らな い。
(d)各 プ レーヤ ーは、そのユニ フ ォームの色 と異 な つた色のテープまたはその他
の ものを、ユニ フ ォーム につ ける ことはで きな い。
(e)ユ ニ フ ォームには、野球用 ボール をかた どつた り、連想 させ るような模様 を
つ けてはな らない。
(f)ガ ラスのボタンや ピカピカ した金属 を、ユニ フ ォーム につ ける ことはで きな
い
。
(g)靴 のかか とやつ ま先 には、普通使 われて いる部品以外 の ものをつ けてはな ら
な い。 ゴル フシ ュー ズ、または陸上競技用 シューズに使 われているスパ イ クに類
似 した、先の とが ったスパ イクをつ けたシ ューズは使用 で きない。
注 】 各プ レーヤーはコー トを着て競技 にたずさわることはできない。ただし、ベー
【
スコーチと走者 となつた投手を除く。
(h)ユ ニ フ ォームのいかなる部分 にも、宣伝、広告 に類す る布切 れまたは図案 を
つ けてはな らない。
-7-
1.12∼ 1.13
注 1】 我が国のプロ野球では、本項を適用しない。
【
注 2】 アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定に従う。
【
(i)リ ー グは、所属するチ ームのユ ニ フ ォームの背中 にプ レーヤ ーの名前 をつ け
るように規定する ことがで きる。プ レーヤ ーの姓 以外 の他 の名前 をつ ける場合 は、
リー グ会 長 の承認 を必要 とする。名前 をつ けることが決定 した場合 は、チ ーム全
員 のユニ フ ォーム につ けなけれ ばな らな い。
注】 アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定 に従う。
【
1.12捕 手 の皮製 ミッ トの重量 には制限がない。 その大 きさは、 しめひも、皮 のバ ン
ドまたは ミッ トの外 縁 につ け られているふ ち ど りも含 めて外周 で38チ ン (96.5事 ン)
以下、 ミッ トの先端 か ら下 端 までは15%チ ン(39.4タ ン)以 下 でなければな らない。 ミ
ッ トの親指 の部分 と人 さ し指 の部分 との 間隔 は、 その先端 で 6チ ン (15.2事 ン)以 下 、
親指 の叉状 の部分 で4チ ン (10。 2タ ン)以 下 でなければな らな い。
親 指 と人 さ し指 との 間 に あ る 網 は、 両 指 の 先 端 を つ な ぐ部 分 の 長 さ は 7チ ン
ン
(17.8事 )以 下 、先 端 か ら親指 の叉状 の部分 までの長 さは 6チ ン
以下 に作 る。網 はひ
もで編 んだ もので も、皮 革 で被覆 したひもで編 んだ もので も、または、手のひ らの
部分の延長 となるよ うに皮革 をひ もで ミッ トに結 びつ けた もので もよいが 、前記の
寸法 を超 えてはな らな い。
1.13-塁 手 の皮製 グラブまたは ミッ トの重量 には制限がな い。その大 きさは、縦 が
先端 か ら下端 まで 12チ ン (30.5タ ン)以 下 、親 指 の 叉状 の部分 か ら ミッ トの 外縁 まで
測 つた手 の ひ らの 幅が 8′ ン (20.3タ ン)以 下、 ミッ トの親指 の部分 と人 さ し指 の 部
分 との 間隔 は、 ミッ トの先 端 で 4チ ン (10。 2与 ン)以 下、親指 の 叉状 の 部分 で 3%チ ン
ン
(8.9享 )以 下 で な けれ ばな らない。 この 間隔 は一 定 に保 ち、皮 以外 の もの を用 い
た り、特殊 な方法で 間隔 を大 きくした り、伸 ば した り広 げた り、深 くす ることは許
-8-
されない。
親指 と人 さ し指 との 間 にある網 は、その先端 か ら親指の叉状の部分 まで長 さが 5
ン
(12.7事 )以 下 になる よ うに作 る。網 はひ もで編 んだ もので も、皮革 で被覆 し
たひもで編 んだ もので も、または、手のひ らの部分 の延長 となるような皮 革 をひ も
`ン
で ミッ トに結 びつ けた もので もよいが、前記の寸法 を超 えてはな らな い。 しか し、
網 のひもに皮以外 の ものを巻 きつ けた り、 ひ もを皮以外の もので包んだ り、または
網 を深 くしてわな
(ト
ラ ップ )の よ うなあみ形 にす ることは許 されない。
1.14-塁 手、捕手以外 の野手の皮製 グラブの重量 には制限 がない。グラブの寸法 を
測 るには、計測具 または巻尺 をグラブの前面 またはボ ー ルをつかむ側 に接触 させ、
外形 をたどるようにす る。その大 きさは、縦 が 4本 の指 の各先端 か ら、ボ ール が入
る個所 を通 つて グラブの下端 まで 12≠ ン (30.5事 ン)以 下、手 の ひ らの幅 は、 人 さ し
ン
指 の下端 の 内側 の縫 い 目か ら、各指 の下端 を通 つて小指外側 の縁 まで 73/4チ (19.7
ン
与 )以 下 である。
親指 と人 さ し指 との 間、 いわ ゆる叉状の部分
(ク
ロ ッチ )に 皮 の網 または壁形の
皮製品 を取 りつ けて もよい。網 はクロ ッチをぴ つた りふ さぐように 2枚 の普通 の皮
を重ね合わせて作 って も、 トンネル型の皮や長方形の皮 をつ なぎ合わせて作 つて も、
または皮 ひもを編 んだ もので作 って もよいが、わな
(ト
ラ ップ )の ようなあみ形 に
するために皮以外の ものを巻 きつ けた り、皮以外 の もので包 むことは許 されない。
網がク ロ ッチ をき つち りふ さいだ とき、網 は柔軟性 があ つて もさ しつ かえない。数
個 の部品 をつ なぎ合 わせて網 を作 るにあた つて、 それぞれをぴ つた りとくつつ けな
ければな らない。 しか し、部品 をわん曲させて くばみ を大 きくさせてはな らな い。
網 はクロ ッチの大 きさを常 に制御 できるように作 らなければな らない。
ン
ン
ク ロ ッチ の 大 き さ は、 そ の 先 端 の 幅 が4%≠ ン (H.4事 )以 下、 深 さ が 53/4チ
ン
ン
ン
(14.6事 )以 下、下端 の 幅が 3%チ (8.9タ )以 下 である。網 はクロッチの上 下 左 右
どの部分 にで も、きっち りと取 りつ け られて い なけれ ばな らな い。皮 の しめひもで
結 びつ け られたものは、 しつか りとつ なぎ合 わ され、伸 びた りゆるんだ り した とき
-9-
1.15∼
1.16
用
具
には、正 常 の状態 に戻 さなければな らな い。
1.15投 手 を含 む野 手 の グラブの規格 お よび構造 は、
1。
14規 定 の とお りであ るが、
別 に次 の制限がある。
(a)投 手用のグラブは縫 い 日、 しめひも、網 を含 む全 体 が 1色 であることが必要
で、 しか もその色 は、 自色、灰色以外の ものでなければな らな い。守備位置 に関
係 な く、野手 はPANTONE° の色基 準 14番 よ りうす い色 の グラブ を使用 す るこ
とはできない。
注】 アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定に従う。
【
(b)投 手 は、そのグラブの色 と異 な った色の もの を、グラブにつ ける ことはでき
な い。
(c)球 審 は、 自らの判 断 または他 の審判員 の助言があれ ば、あるいは相手 チーム
の監 督 か らの異議 に球審 が 同意すれ ば、本条 (a)ま たは (b)項 に違 反 しているグ
ラブを取 り替 えさせ る。
1.16プ ロフェ ッシ ョナル リー グでは、ヘ ルメ ッ トの使用 について、次の ような規貝J
を採用 しなければな らない。
(a)プ
レーヤ ー は、打撃時間中お よび走 者 と して塁 に出て いるときは、必ず野球
用 ヘ ルメ ッ トをかぶ らなければな らな い。
(b)マ イナ ー リー グのプ レーヤ ーは、打 撃 に際 して両耳 フラ ップヘ ルメ ッ トを着
用 しなければな らない。
(c)メ
ジャー リー グのプ レーヤ ーは、片耳 フラ ップヘ ルメ ッ ト (プ レー ヤ ー が両
耳 フラ ップヘ ルメ ッ トを選 んで もよい)を 着用 しなければな らな い。
注】 アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定 に従う。
【
-10-
用
具
(d)捕 手 が守備 についている ときは、捕手 の防護用 のヘ ルメ ッ トを着用 しなけれ
ばな らな い。
(e)ベ ースコーチは、 コーチスボ ックスにいる ときには、防護用のヘ ルメ ッ トを
着用 しなければな らな い。
(f)バ
ッ トボー イ、ボール ボ ー イまた はバ ッ トガール 、ボール ガール は、その仕
事 にたず さわ つている ときは、 防護用 の両耳 フラ ップヘ ルメ ッ トを着用 しなけれ
ばな らな い。
1.17ベ ース、投手板 、ボール、バ ッ ト、ユニ フ ォーム 、 ミッ ト、グラブ、ヘ ルメ ッ
トその他本規則の各条項 に規定 された競技用具 には、それ らの製品のための不適当
かつ過度 な商業的宣伝 が含 まれていてはな らな い。
製造業者 によつて、 これ らの用具 に しるされる意匠、図案、商標 、記号活字お よ
び用具の商品名 などは、その大 きさお よび内容 において妥当 とされる範 囲 の もので
なければな らな い。
本条 は、プロフ ェ ッシ ョナル リー グだけに適用 される。
付記】 製造業者が、プロフェッショナルリーグ用の競技用具に、きわだつた新
【
しい変更 を企 図す るときには、その製造 に先 立 ちプロ野球規則委員会 にその変
更 を提示 して 同意 を求 めなければな らな い。
注 1】 製造業者 には、販売業者を含む。
【
注 2】 製造業者 (販 売業者を含む)以 外のものの宣伝は、いずれの競技用具 にも一
【
切つけてはならない。
注 3】 ① バ ットの表面の焼 印などの内容およびサイズなどは後記の範囲内にとど
【
めなければならない。
バ ットの先端部分 には、バ ットモデルと、バ ットの品名、品番、材種のみを表示す
るものとし、マーク類は表示できない。
-11-
《なお、これ らの表示 については、 レーザー照射 による文字入れを認 める。
》
これ らの表示 は、バ ッ トの長 さに沿 って、縦 5事 ン
以下、横9。 鮮 ン
以下の範囲内にお
ン
さめ、文字の大 きさは、それぞれ縦 2タ ン
以下、横 2タ 以下でなければならない。
握 りに近 い部分 には、製造業者 または製造委託者の名称 を含む商標 を表示するもの
ン
とし、これ らの表示 は、バ ッ トの長 さに沿 つて、縦6.5タ ン
以下、横 12.5タ 以下の範囲
内におさめなければならない。
前記商標などは、すべてバ ッ トの同一面 に表示 しなければならない。
ユニ フォーム (帽 子、ス トッキ ングを含 む)、 ベ ル ト、 ソックス、アンダーシャ
ツ、ウィン ドブ レイカー、ジャンパ ー、ヘ ルメ ッ トの表面のいかなる部分 にも商標
②
などの表示をすることはできない。
③
ミッ トまたはグラブに表示する商標 は、《布片、刺繍 または野球規則委員会の承
認 を受 けた樹脂製 の成型物》 によるもの と し、これを表示す る個所 は背帯 あるいは
背帯 に近い部分、または親指のつ け根 の部分 の うちの いずれか 1カ 所 に限定 し、そ
の大 きさは縦 4タ ン
以下、横 7挙 ン
以下でなければならない。
マー ク類 を 《布片、刺繍 または樹脂製 の成型物》 によつて表示す る場合 (《 エナメ
ル素材のように光 る素材での》表示 は認め られない)は 、親指のつ け根 に近 い個所
に限定 し、その大 きさは、縦3.5享 ン、横3.5;ン 以下でなければならない。
投手用グラブに商標およびマーク類を布片 または刺繍 によって表示す る場合、その
色 は、文字の部分 を含み、すべ て 白色 または灰色以外の色でなければな らない。た
だ し、 日本野球規則委員会が特 に認めた場合は、 この限 りではない。
品名、品番、マーク類 などをスタンプによって表示す る場合の色は、黒色 または焼
印の 自然色でなければならない。
手袋および リス トバ ン ドに商標 などを表示する場合は、1カ 所 に限定 し、その大
きさは、14平 方事ン
以下でなければならない。
④
以上の用具以外の用具の コマー シャリゼーシ ョンについては、規則 1.17の 趣 旨
に従 い、野球規則委員会がその都度、その適否 を判断する。
⑤
注4】 本条は、アマチュア野球でも適用することとし、所属する連盟、協会の規定
【
に従う。
1.1lγ l.17原 注 】 審判員は各項 に対する規則違反を認めた場合 には、これを是正す
【
るように命 じる。審判員の判断で、適宜な時間がたつても是正されない場合 には、
違反者を試合から除くことができる。
-12-
2.01-2.06
2.00 本規則 における用語の定義
(各 文末尾 の数字 は関係条文 を示す)
2.01 ADJUDGED「
アジャッジ ド」一―審判員 が、その判断 に基づいて下す裁定
である。
2.02 APPEAL「 アピール」―一守備側チームが、攻撃側 チームの規則 に反 した行
為 を指摘 して、審判員 に対 してアウ トを主張 し、その承認を求める行為である。
2.03 BALK「 ボーク」――塁上 に走者がいるときの、投手の反則行為である。その
場合 には、全走者 に各 1個 の進塁を許す。 (8.05)
2.04 BALL「 ポ ール」―― ス トライ クゾー ンを通過 しなか った投球、 または地面 に
触 れた投球で、 いずれ も打者 が打 たなか つた ものである。
原注】 投球が地面 に触れた後、ス トライクゾーンを通過 しても、ポールであり、こ
【
のバ ウンドした投球が打者 に触れた場合 は、球審の裁定で打者に一塁を与える。ま
た、打者がこれを打 ってバ ットに当たつた場合 には、インフライ トの投球を打 つた
ときと同様 に扱う。ただし、 2ス トライク後打者が打 ったがバ ットに当たらなかっ
たときは、捕手がそのままつかんでも ゛
捕球゛ したものとはみなされない。(6.05c、
6.09b)
2.05 BASE「 ベ ース」 (塁 )― ― 走者 が得点す るため に、触 れ なけれ ばな らな い四
つ の地 点 の一つである。通常 その地点 を表示 するため に、キ ャ ンバ スバ ッグとゴム
の平板 が用 い られる。
2.06 BASE COACH「
ベ ースコーチ」―― 一塁、または二塁の コーチスボックス
内に位置 して、打者 または走者 を指図する、ユニ フォーム を着用 したチームの一員
-13-
2.07∼
2.14
定
義
をい う。 (4.05)
2.07 BASE ON BALLS「
ベースオンボールス」 (四 球 )一一打者 が打撃中 にボ
ール 4個 を得 て、一塁へ進む ことが許される裁定である。(6.08a)
2.08 BATTER「 バ ッター」 (打 者)一 ―バ ッタースボックスに入 つて攻撃するプレ
ーヤーである。
2.09 BATTER― RUNNER「 バ ッターランナー」 (打 者走者 )一 一打撃を終 わつた
打者がアウ トになるまでか、または走者 となったことに対するプレイが終了するま
での間 を指す術語 である。
2.10 BATTER'S BOX「
バ ッタースボ ックス」―一打者が打撃に際 して立つべ き
場所 である。
2.1l BATTERY「 バ ッテリー」―一投手 と捕手 とをあわせて呼ぶときに用 いる。
2.12 BENCH or DUGOUT「
ベ ンチ」 または「ダッグアウ ト」
ユニ フォー
―
ムを着 たプレーヤー、控えのプレーヤー、その他チームのメンバーが実際に競技に
たずさわっていないときに、入 っていなければならない施設である。 (1.08、
3.17、
4.08)
2.13 BUNT「 バ ン ト」――バ ッ トをスイングしないで、内野をゆるく転がるよう
に意識的に ミー トした打球である。
2.14 CALLED GAME「
コール ドゲーム」―― どのような理由にせよ、球審が打
ち切 りを命 じた試合である。 (4。 10)
-14-
義
定
2.15 CATCH「 キ ャ ッチ」 (捕 球 )一 ― 野手 が、イ ンフライ トの打球、投球 または
送球 を、手 またはグラブで しつか りと受 け止 め、かつ それ を確実 につ かむ行為 であ
つて、帽子、プ ロテクター 、あるいはユニ フ ォームの ポケ ッ トまたは他の部分 で受
け止 めた場 合 は、捕球 とはな らない。
また、ボ ールに触れる と同時、あ るいはその直後 に、他 のプ レーヤーや壁 と衝突
`
した り、倒 れた結果、落球 した場合 は 捕球、 ではない。
野手 が飛球 に触れ、そ のボ ール が攻撃側 チ ームのメ ンバ ー または審判員 に当 たつ
`
た後 に、いずれの野手 が これ を捕 らえて も 捕球゛ とはな らない。
野手 がボ ー ルを受 け止 めた後 、 これに続 く送球動作 に移 つてか らボ ール を落 とし
゛
た場合 は、 捕球、 と判定 される。
要す るに、野手がボ ール を手 に した後 、ボ ール を確実 につ かみ、かつ意識 してボ
`
ール を手放 したことが明 らかであれば、 これ を落 と した場合 で も 捕球、 と判定 さ
れる。
原注】 野手がボールを地面に触れる前に捕らえれば、正規の捕球となる。その間、
【
ジャッグル した り、あるいは他 の野手 に触れることがあつてもさ しつかえない。
走者は、最初の野手が飛球に触れた瞬間か ら、塁を離れてさしつかえない。
野手 はフエンス、手す り、ロープなど、グラウン ドと観覧席 との境界線 を越えた上
空へ 、身体 を伸 ば して飛球 を捕 らえる ことは許 される。また野手 は、手す りの頂上
や ファウルグラウン ドに置 いてあるキ ャンバ スの上 に飛 び乗 つて飛球 を捕 らえる こ
とも許 される。 しか し野手が、フ ェンス、手す り、 ロープなどを越 えた上空やスタ
ン ドヘ 、身体 を伸 ば して飛球 を捕 らえようとする ことは、危 険を承知 で行 なうプ レ
イだか ら、た とえ観客 にその捕球 を妨 げ られても、観客の妨害行為 に対 してはなん
ら規則上の効力は発生 しない。
ダッグアウ トの縁で飛球 を捕 らえようとする野手が、中へ落ち込まないように、中
にいるプ レーヤー
(い
ずれのチームかを問わない)に よって身体 を支 え られなが ら
捕球 した場合、正規 の捕球 となる。
一-15-―
2.16∼
2.22
定
義
注】 捕手が、身につけているマスク、プロテクターなどに触れてからはね返つたフ
【
ライボールを地面に取り落とさずに捕らえれば、正規の ゛
捕球゛となる (フ ァウル
チップについては2.34参 照)。 ただし、手またはミット以外のもの、たとえばプロテ
クターあるいはマスクを用いて捕らえたものは、正規の捕球とはならない。
2.16 CATCHER「
キャッチャー」 (捕 手 )一 一本塁の後方 に位置する野手である。
2.17 CATCHER'S BOX「 キャッチャースボ ックス」一―投手が投球するまで、
捕手が位置すべ き場所である。
2.18 CLUB「 クラブ」―― プレイングフィール ドとこれに付属する施設を用意 して
チームを形成 し、かつ リーグに所属す るチームであると表明す ることに責任が持 て
る人、または人々の団体である。
2.19 COACH「
コーチ」―― コーチはチームのユニ フォーム を着用 した一員 であ
つてベース コーチを務めるだけでなく、監督の指示する任務を果たすために、監督
によって選 ばれた人である。
2.20 DEAD BALL「 デッ ドボール」一―規則 によつて、プレイが一時停止された
ために、プレイからはずされたボール をいう。 (5.09)
2.21 DEFENSE or DEFENSIVE「
ディフェンス またはディフェンシィブ」 (守
備側 )一 ―競技場内における守備側チーム またはそのプレーヤーをい う。
2.22 DOUBLE― HEADER「 ダブルヘ ッダー」――相次いで行なう 2試 合をいい、
この 2試 合 はあらか じめ日程 に組まれた場合 もあり、日程を修正 して組み入れられ
る場合 もある。 (4.13)
-16-
定
2.23 DOUBLE PLAY「
2.23-2.25
義
ダブルプレイ」 (併 殺 )一 ―守備側 プレーヤーが連続 した
動作 で、 2人 の攻撃側プ レーヤーをプットアウ トにするプレイであるが、 この二つ
のプ ッ トア ウ トの間 に失策 が介在 した もの はダブル プ レイ とみ な されない。
(10。
11)
(a)フ ォースダブルプレイは、フォースアウ トの連続 によるダブルプレイである。
(b)リ バースフォースダブルプレイは、その第 1ア ウ トがフォースプレイで行 な
われ、第 2ア ウ トがフォースアウ トされるはずの走者 に対 して行 なわれたダブル
プレイである。
例-1ア ウ ト走者一塁、打者が一塁手にゴロを打ち、打球をつかんだ一塁手が一
塁に触れ (2ア ウ ト)、 続 いて二塁手または遊撃手 に送球 して走者 をアウ ト
(タ
ッグプレイ)に した場合 。
例-0ア ウ ト満塁、打者 が三塁手 にゴロを打ち、打球をつかんだ二塁手が三塁に
触れ (1ア ウ ト)、 続 いて捕手 に送球 して三塁走者 をアウ ト
(タ
ッグプレイ)に
した場合 。
2.24 DUGOUT「
ダッグアウ ト」一― 「ベ ンチ」の定義参照。
2.25 FAIR BALL「 フェアボール」一一打者 が正規 に打 つたボールで、次 に該当
するものをい う。 (巻 頭図参照)
(a)本 塁一塁間、または本塁三塁間のフエア地域内に止まつたもの。
(b)一 塁または三塁を、バウンドしながら外野の方へ越えて行 く場合 に、フェア
地域に触れながら通過するか、またはその上方空間を通過 したもの。
(c)一 塁、二塁または三塁に触れたもの。
(d)最 初 に落ちた地点が一塁二塁および二塁二塁を結ぶ線上であったか、あるい
はその線 を越えた外野の方のフェア地域内であ つたもの。
(e)フ
ェア地域内またはその上方空間で、審判員またはプレーヤーの身体 に触れ
-17-
義
た もの。
(f)イ
ンフライ トの状態でプ レイ ングフ ィー ル ドを越 えて行 く場合 に、 フ ェア地
域 の上 方空間を通過 した もの。
付記】 フェア飛球は、ボールとファウルライン (フ ァウルポールを含む)と の、
【
相 互 の 位 置 に よ って判 定 しな けれ ばな らな い 。野 手 が ボ ー ル に触 れ た とき に、
フ ェ ア地 域 に い た か、 フ ァウル地 域 に い た か に よ って 判 定 して は な らな い 。
原 注 】 飛球が、最初一塁本塁間または三塁本塁間の内野 に落 ちても、一塁 または三
【
塁 を通過する前 に、プ レーヤー または審判員に触れないで、ファウル地域 へ転 じ去
つた場合 は、ファウルボールである。飛球がファウル地域で止 まるか、 ファウル地
域でプ レーヤーに触れた場合 も、ファウルボールである。
飛球が一塁 または三塁ベースに当たるか、あるいは、一塁または三塁を越えた外野
の フェア地域 に落 ちれば、その後 ファウル地域 にバ ウン ドして出た場合で も、フ ェ
アボールである。
審判員が、フェア、ファウルを正確 に判定 できるように、ファウルポールのフェン
スよ り上 に出て いる部分 に、フェア地域 に向か つて金網 を張 り出 して取 りつ けるこ
とが望 ましい。
注】 打球が地面以外のもの、たとえば打者が捨てたバ ット、捕手がはずしたマスク
【
などに、フェア地域で触れたときは、ボールインプレイである。
間】 打球が三塁についている走者に触れてから、フェア地域に反転した場合は、い
【
かに判定すべ きか。また、これがファウル地域に反転 した場合はどうか。
答】 ボールが走者 と接触 した位置 によって、フェアかファウルかを判定すべ きもの
【
であり、フェア地域で触れたときは、フェアボールとなる。 したがつて、走者はフ
ェアの打球に触れたという理由でアウトになる。(7.08f参 照)
2.26 FAIR TERRITORY「
フ ェ アテ リ トリ」 (フ ェア地域 )一一本塁 か ら一 塁、
本塁 か ら二塁 を通 つて、それぞれ競技場 の フ ェンスの下端 まで 引 いた直線 と、 そ の
-18-
義
定
2.27∼ 2.30
各線 に垂直 な上方空間との内側の部分を指す。各 フ ァウルライ ンは、 フ エア地域 に
含まれる。
2.27 FIELDER「 フィール ダー」 (野 手 )一 ― 守備側 のプ レーヤ ー をい う。
2.28 FIELDER'S CHOICE「
フ ィール ダ ー スチ ヨイス」 (野 手選択 )一― フ エア
ゴロ を扱 つた野手 が一塁で打者走者 をアウ トにする代 わ りに、先行走者 をアウ トに
しようと他 の塁 へ 送球す る行為 をい う。 また、 (a)安 打 した打者 が、先行走者 を
アウ トに しようとす る野手の他 の塁 へ の送球 を利 して、1個 またはそれ以上 の塁 を
余分 に奪 つた場合 や、 (b)あ る走者 が、盗塁や失策 によ らな いで、他 の走者 をア
ウ トに しよ う とす る野手 の他 の塁 へ の送球 を利 して進塁 した場合や、 (c)盗 塁 を
企 てた走者 が守備側 チ ーム が無 関心 のためになん ら守備行為 を示 さない間に進塁 し
た場合 な どにも (10.07g)、
これ らの打者走者 また は走者 の進塁 を記録上 の用語
として野手選択 による進塁 とい う。
2.29 FLY BALL「 フライボール」 (飛 球 )一 ―空中高 く飛ぶ打球 をい う。
2.30 FORCE PLAY「 フ ォー スプ レイ」―一打者 が走者 とな つたため に、塁上 の
走者 が、規則 によつて、その塁の占有権 を失 つたことが原因 とな つて生 じるプ レイ
である。 (7.08e)
注】 次の原注 に述べ られているフォースプレイによるアウ ト、すなわちフォースア
【
ウ ト (封 殺)と 得点 との関係 は、4.09に 明示 されている。
原注】 フォースプ レイを理解するために最も注意を要する点は、最初はフォースの
【
状態であつても、その後のプレイによつては、フォースの状態でなくなるというこ
とである。
例一-1ア ウ ト満塁、打者一塁に強いゴロを放つたが、一塁手が これを止めてただ
―-19-一
2.31-2.32
ちに塁 に触れ、打者 をアウ トにすれば、フォースの状態でなくなるか ら、二塁 に向
か って走 つている走者 は触球 されなければアウ トにはな らない。 したが って、一塁
走者が二塁で触球アウ トになる前 に、二塁、三塁 にいた走者が本塁 を踏んだ場合 に
は、 この得点は認め られる。 しか し、これに反 して、 ゴロを止めた一塁手がただち
に二塁 に送球 して一塁走者 をフォースアウ トに した後、さらに一塁へ の返球で打者
もアウ トに して 3ア ウ トとなった場合 には、二塁、三塁の走者が本塁 を踏んでいて
も得点 とは認め られない。
例―― 封殺でない場合。 1ア ウ ト走者一 。三塁の とき、打者 は外野 に飛球 を打 つて
アウ トにな り、 2ア ウ トとなった。三塁 に触れていた走者 は、捕球 を見 て本塁 を踏
んだ。 しか し、一塁の走者 は、捕球当時離塁 していたので帰塁 しようと したが、外
野手 か らの返球で一塁でアウ トにな り、 3ア ウ トとなった。 この場合 は、フォース
アウ トではないか ら、一塁走者のアウ トよ り前 に、三塁走者が本塁 に触れたと審判
員が認めれば、その得点は記録 される。
2.31 FORFEITED GAME「
フ ォ ー フ ィ ッテ ッ ドゲ ー ム 」 (没 収 試 合 )― ― 規 則
違 反 の ため に、 球審 が 試 合 終 了 を宣 告 して 、 9対 0で 過 失 の な いチ ー ム に勝 ち を与
え る試 合 で あ る。 (4.15)
2.32 FOUL BALL「
ファウルボール 」一一打者 が正規 に打 ったボール で、 次 に該
当する もの をい う。 (巻 頭図参照 )
(a)本 塁一 塁 間 または本塁三 塁間の フ アウル地域 内 に止 ま つた もの。
(b)一 塁 または三塁 を、バ ウン ドしなが ら外野の方へ越 えて行 く場合 に、 フ ァウ
ル地域 に触れなが ら通過す るか、あるいはフ ァウル地 域上 の空 間を通過 したもの。
(c)一 塁 または二塁 を越 えたファウル地域 内 に、最初 に落下 したもの。
(d)フ ァウル地域 内また はその上方空 間で、審判員 またはプ レーヤーの身体、あ
るいは、地 面以外 の もの に触れた もの。
―-20-一
2.33∼ 2.34
付記】 フアウル飛球は、ボールとフアウルライン (フ アウルポールを含む)と
【
の、相互 の位置 によつて判定 しなけれ ばな らな い。野手 がボール に触 れた とき
に、 フ ェア地域 にいたか、フ ァウル地 域 にいたかによ つて判定 してはな らな い。
原注】 野手 に触れない打球が、投手板に当たり、リバ ウンドして本塁一塁間または
【
本塁二塁間のフアウル地域に出て止まった場合 には、フアウルボールである。
注 1】 打者の所持するバ ットに、打球 (バ ントを含む)が ファウル地域で触れたと
【
きは (も ちろん故意でなく ファウルボールである。
また、打者が打 った り、バン トしたボールが反転 して、まだバ ッタースボックス内
にいる打者の身体およびその所持するバ ットに触れたときも、打球がバ ットまたは
)、
身体 と接触 した位置 に関係なく、フアウルボールである。
注 2】 打球が地面以外のもの、すなわちバ ックネットやフェンスはもちろん、打者
【
が捨てたバ ット、捕手がはず したマスク、地上に置いてある審判員のほうきなどに、
ファウル地域でいつたん触れれば、その後転 じてフエア地域内に止まつてもファウ
ルボールである。
2.33 FOUL TERRITORY「
レテ リ トリ」 (フ アウル地域 )一 本塁 か ら一
フアウフ
塁、本塁か ら二塁 を通 つて 、競技場 のフ エンスの下端 まで引 いた直線 と、その線 に
垂直 な上方空 間 との外側 の部分 を指す 。 (各 フ ァウルライ ンはフ アウル地 域 に含 ま
れな い )
2.34 FOUL TIP「 ファウルチ ップ」一一 打者 の打 つたボールが、鋭 くバ ッ トか ら
直接捕手 の手 に飛 んで、正規 に捕球 されたもので、捕球 されなか つた ものはフ アウ
ルチ ップ とな らない。 フ ァウルチ ップは ス トライ クであ り、ボ ール イ ンプ レイであ
る。前記 の打球 が、最初 に捕手 の手 また は ミッ トに触 れておれば、はね返 つた もの
で も、捕手 が地面 に触 れる前 に捕 らえれ ば、 フ アウルチ ップ となる。 (6.05b)
―-21-―
2.35∼
2.40
定
義
注】 チップしたボールが、捕手の手またはミット以外の用具や身体に最初に触れて
【
か らはね返 つた ものは、たとえ捕手が地面 に触れる前 に捕 らえて も、正規の捕球で
はないから、ファウルボール となる。
2.35 GROUND BALL「 グラウン ドボール」――地面を転がるか、または地面 に
低 くバ ウン ドしていく打球をいう。
2.36 HOME TEAM「 ホームチーム」―― あるチームが自分の球場で試合 を行な
う場合、相手チーム に対 して、そのチーム を指 して呼ぶ術語である。試合が中立の
球場 で行なわれる場合には、ホームチームは相互の協定 によって指定 される。
注】 ホームチームの相手チームをビジティングチームまたはビジターと呼ぶ。
【
2.37 1LLEGAL or ILLEGALLY「 イ リーガルまたはイ リガ リー」一
本規則 に
反することをいう。
2.38 1LLEGAL PITCH「 イ リーガルピッチ」 (反 則投球)一 ― (1)投 手が、投
手板 に触 れないで投げた打者への投球、 (2)ク ィックリターンピ ッチ、をいう。
一―走者が塁にいるときに反則投球をすれば、ボークとなる。
注】 投手が8.01(a)お よび(b)に 規定された投球動作に違反して投球した場合も、
【
反則投球となる。
2.39 1NFIELDER「 イ ンフ ィール ダー」 (内 野手 )一― 内野 に守備位置 をとる野手
をいう。
2.40 1NFIELD FLY「 インフィール ドフライ」―-0ア ウ トまたは 1ア ウ トで、
一-22-―
走者 が一 。二 塁、一 。二・ 三塁 にある とき、打者が打 つた飛球
(ラ
イナ ー お よびバ
ン トを企 てて飛球 とな った もの を除 く)で 、内野手 が普通の守備行為 をすれば、捕
球 できるもの をいう。 この場合 、投手、捕手 お よび外野手 が、内野で前記 の飛球 に
対 して守備 した ときは、内野手 と同様 に扱 う。
審判員 は、打球が明 らかにイ ンフィール ドフライ になる と判断 した場合 には、走
`
者 が次の行動 を容易 にとれるように、た だちに イ ンフイール ドフライ゛ を宣告 し
`
なければな らな い。 また、打球 がベー スライ ンの近 くに上 が った場合 には イ ンフ
ィール ドフライ・ イフ・ フ エア゛ を宣告す る。
イ ンフィール ドフライが宣告 されて もボール イ ンプ レイであるか ら、走者 は離塁
して も進塁 して もよいが、その飛球 が捕 らえ られれ ば、 リタ ッチの義務 が生 じ、 こ
れを果 たさなか つた場合 には、普通 のフライの場合 と同様 、アウ トにされるおそ れ
がある。
た とえ、審判員 の宣告 があ つて も、打球 が フアウルボ ール となれば、イ ンフイー
ル ドフライ とはな らな い 。
付記】 イ ンフイール ドフライ と宣告 された打球が、最初 に (何 物 にも触 れな い
【
で )内 野 に落 ちて も、フ ァウルボ ール となれば、イ ンフイール ドフライ とはな
らな い。 また、 この打球が、最初 に (何 物 にも触れな いで )ベ ース ライ ンの外
へ落 ちて も、結局 フ ェアボ ール となれば、イ ンフィール ドフライ となる。
原注】 審判員はインフィール ドフライの規則 を適用するにあたつて、内野手が普通
【
の守備行為をすれば捕球できるかどうかを基準とすべ きであつて、たとえば、芝生
やベースラインなどを勝手 に境界線 として設定すべ きではない。たとえ、飛球が外
野手 によつて処理されても、それは内野手 によつて容易 に捕球 されるはずだつたと
審判員が判断すれば、イ ンフィール ドフライとすべ きである。イ ンフイール ドフラ
イはアピールプレイであると考えられるような要素 はどこにもない。審判員の判断
がすべて優先 し、その決定はただちに下されなければならない。
インフイール ドフライが宣告されたとき、走者は危険を承知で進塁 してもよい。イ
―-23-―
241∼ 2.44
定
義
ンフ ィール ドフライ と宣告 された飛球 を内野手が故意落球 したときは、6.05(1)の
規定 にもかかわ らずボールイ ンプ レイである。イ ンフィール ドフライの規則が優先
する。
インフィール ドフライが宣告 されたときに妨害が発生 した場合、打球がフェアかフ
アウルかが確定するまでボールイ ンプ レイの状態 は続 く。打球がフ ェアになれば、
野手の守備 を妨害 した走者 と、打者 がアウ トになる。打球 がファウルになれば、野
手 の守備 を妨害 した走者 だけがアウ トとな り、その打球が捕球 されたとしても、打
者 は打 ち直 しとなる。
注】 インフィール ドフライは、審判員が宣告して、初めて効力を発する。
【
2.41 1N FLIGHT「 イ ンフライ ト」―一打球、送球、投球が、地面 かあるいは野
手以外 のものにまだ触れていない状態を指す。
2.42 1N JEOPARDY「
インジェパ ーディ」――ボールインプレイのとき、攻撃側
プレーヤーがアウ トにされるおそれのある状態を示す術語である。
2.43 1NNING「 イニ ング」 (回 )一 ―各チームが攻撃 と守備 とを交互 に行なう、試
合の一 区分である。この間、各チームは守備の際、それぞれ 3個 のプッ トアウ トを
果たす。各チーム は 1ィ ニ ングの半分ずつ をその攻撃 にあてる。
注】 本規則では、ビジティングチーム (先 攻チーム)の 攻撃する間を表といい、ホ
【
ームチーム (後 攻チーム)の 攻撃する間を裏という。
2.44 1NTERFERENCE「 インターフェアランス」 (妨 害
)
(a)攻 撃側の妨害――攻撃側プレーヤーがプレイ しようとしている野手を妨げた
り、さえぎった り、はばんだ り、混乱させる行為である。
審判員が打者、打者走者または走者 に妨害 によるアウ トを宣告 した場合 には、
―-24-―
他のすべ ての走者は、妨害発生の瞬間にすでに占有 していたと審判員が判断する
塁まで戻 らなければならない。ただ し、本規則で別に規定 した場合を除く。
原注】 打者走者が一塁に到達しないうちに妨書が発生したときは、すべての走者は
【
投手の投球当時占有 していた塁に戻らなければならない。
ただし、0ア ウ トまたは 1ア ウ トのとき、本塁でのプレイで走者が得点 した後、打
者走者 がスリーフットレーンの外を走 つて守備妨害でアウ トが宣告されても、その
走者 はそのままセーフが認められて、得点は記録 される。
原注〕前段 は、プレイが介在 した後に妨書が発生 した場合には適用 しな
注】 本項 〔
【
い
。
(b)守 備側 の妨害―一投球 を打 とうとする打者 を妨 げた り、 じやまをする野手 の
行為 をい う。
(c)審 判員 の妨害―― (1)盗 塁 を阻止 しようとした り、塁上 の走者 をアウ トに
しようとする捕手 の送球動作 を、球審 が じやま した り、 はばんだ り、妨 げた場合、
(2)打 球 が、野手
(投 手 を除 く)を 通過す る前 に、 フ エア地域 で審判員 に触 れ
た場合 に起 こる。
原注】 捕手の送球動作 には、投手への返球も含む。
【
(d)観 衆 の妨害一一 観衆が スタン ドか ら乗 り出 した り、 または競技場 内 に入 つて、
(1)イ
ンプ レイのボ ール に触 れた場合 、 (2)イ ンプ レイのボール を守備 しよう
として いる野手 に触 れた り、 じゃまを した場合 に起 こる。
2.45 LEAGUE「 リー グ」一― あ らか じめ組 まれた スケ ジユール によつて、所属 リ
ー グの選手権試合 を本規則 に従 つて行 なうチ ームを保有す るクラブの集 ま りである。
―-25-一
2.46∼
2.50
定
義
2.46 LEAGUE PRESIDENT「 リー グプ レジデ ン ト」 (リ
ー グ会 長 )一― リー グ
会長 は本規則の施行 の責任者 であ り、本規則 に違反 したプ レー ヤ ー、 コー チ、監 督
または審判員 に制裁金 または出場停止 を科 した り、規則 に関連する論争 を解決 し、
または提訴試合の裁定 を行 な うもの とする。
原注】 メジャー リーグでは、本規則のリーグ会長の職務 はコ ミッショナーの指名 し
【
た者によって遂行される。
注】 我が国のプロ野球では、本規則のリーグ会長の職務はコ ミッショナーの指名 し
【
た者 によって遂行される。
2.47 LEGAL or LEGALLY「
リー ガル または リー ガ リー」―一本規則 に準拠 し
た ことをいう。
2.48 LIVE BALL「
ライブボ ー ル」―― イ ンプ レイのボ ール をい う。
2.49 LINE DRIVE「 ライ ン ドライ ブ」 (ラ イナ ー)一 一 打者 のバ ッ トか ら鋭 く、
直線的 に、地面 に触 れないで飛んだ打球である。
2.50 MANAGER「 マ ネ ー ジ ャー」 (監 督 )一― プ レイ ングフ ィール ドにお ける 自
己のチ ーム の行動 に責任 を持 ち、チーム を代 表 して審判員 な らびに相手 チ ーム と協
議するように、 クラブか ら指 定 された人である。プ レーヤ ー が監 督 に指定 されるこ
とも許 される。
(a)ク
ラブは試合 開始予定 時刻 30分 前 まで に、 リー グ会 長、 または当該試合 の
球審 に対 して監 督 を指定 しなければな らない。
(b)監 督 は、プ レーヤ ー または コーチに リー グの規 約 に基 づ く特別 な任務 を任せ
たことを、球 審 に通告することがで きる。
-26-―
義
定
2.51-2.53
この通告 があれば本野球規則 は、 この指名 された代理者 を公式の もの と して認
める。
監督 は 自チ ーム の行動、野球規則 の遵 守 、審判員 へ の服従 に関 しては、全責任
を持 つ 。
(c)監 督 が競技場 を離 れる ときは、プ レーヤ ー、または コーチを自己の代理者 と
して指定 しなければな らない。 この ような監督の代理者 は監 督 と しての義務 、権
利、責任 を持 つ 。 も し監 督 が競技場 を離 れるまで に、 自己の代理者 を指定 しなか
つた り、 これを拒否 した場合 には、球審 がチ ーム の一員 を監督の代理者 と して指
定す る。
2.51 0BSTRUCTION「 オブス トラクシ ヨン」 (走 塁妨害 )一 ― 野手 がボ ールを持
たない ときか、あるいはボール を処理する行為 を していない ときに、走者 の走塁 を
妨 げる行為 である。 (7。 06a,b)
`
原注】 本項でいう 野手がボールを処理する行為をしている、とは、野手がまさに
【
送球を捕ろうとしているか、送球が直接野手 に向かつてきており、 しかも十分近 く
にきていて、野手がこれを受け止めるにふさわしい位置を占めなければならなくな
つた状態 をいう。これは一に審判員の判断に基づ くものである。野手がボールを処
理 しようとして失敗 した後は、もはやボールを処理 している野手 とはみなされない。
たとえば、野手がゴロを捕ろうとしてとびついたが捕球できなかった。ボールは通
り過ぎていつたのにもかかわらずグラウン ドに横たわ つたままでいたので、走者の
走塁を遅らせたような場合、その野手は走塁妨害をしたことになる。
2.52 0FFENSE「
オフ ェンス 」 (攻 撃側 )一 ― 攻撃 中 のチ ーム 、 またはそのプ レー
ヤ ー をい う。
2.53 0FFICIAL SCORER「
オフィシャルス コアラー」 (公 式記録員 )一-10.00
参照 。
―-27-―
2.54∼ 2.59
2.54 0RDINARY EFFORT「 オーディナリーエ フォー ト」(普 通の守備行為
)
一一天候やグラウンドの状態を考慮に入れ、あるプレイに対 して、各リーグの各守
備位置で平均的技量を持つ野手の行なう守備行為をいう。
原注】 この用語は、規則2.40の ほか記録に関する規則でたびたび用いられる、個々
【
の野手 に対する客観的基準である。言 い換えれば、ある野手が、その野手自身の最
善のプレイを行なったとしても、そのリーグの同一守備位置の野手の平均的技量に
照らして劣ったものであれば、記録員はその野手に失策を記録する。
2.55 0UT「 アウ ト」―― 守備側 チ ーム が攻撃側 となるため に、相手 チ ーム を退 け
るの に必 要 な二 つ のプ ッ トアウ トの うちの一つ である。
2.56 0UTFIELDER「 アウ トフィール ダー」 (外 野手 )一 ― 競技場 の内で、本塁 か
ら最 も遠 い、いわゆる外野 に守備位置 をとる野手である。
2.57 0VERSLIDE or OVERSLIDING「 オーバ ース ライ ドまたはオーバ ースラ
イデ ィング」― ―攻撃側 プ レーヤ ー が、滑 り込み の余勢 のために塁か ら離れて、ア
ウ トにされるおそれのある状態 におかれる行為 をい う。本塁 か ら一 塁 に進 む場 合 に
は、ただちに帰 ることを条件 と して、滑 り込みの余勢のため に塁 を離れることは許
されている。
2.58 PENALTY「 ペ ナルテ ィ」―― 反則行為 に対 して適用 される規則 をいう。
2.59 PERSON of player or umpire「 パ ー ス ン・ オ ブ・ プ レー ヤ ー・ オ
ア・ アンパ イヤー」 (プ レーヤーまたは審判員の身体 )一 ―その身体、着衣および
身につ けている ものをいう。
一-28-
定
義
2.60∼
2.66
2.60 PITCH「 ピッチ」 (投 球 )一 一 投手 が打者 に対 して投 げたボール をい う。
(8.01)
原注】 あるプレーヤーから他のプレーヤーに送られるボールは、すべて送球である。
【
2.61 PITCHER「 ピッチャー」 (投 手 )一一打者 に投球するように指定 された野手
をい う。 (8.01)
2.62 Pitcher's PIVOT FOOT「 ピッチ ヤース・ ピボ ッ トフ ッ ト」 (投 手 の軸
足)一 ―投手 が投球の際、投手板に触れている足をいう。 (8.01)
2.63゛ PLAY゛ 「プレイ」――球審が試合を開始す るとき、およびボールデッドの状
態から競技を再開するときに用 いる命令 をい う。
2.64 QUICK RETURN Pitch「
クィックリター ンピッチ」―一打者 の虚をつ く
ことを意図 した投球をい う。 これは反則投球である。
2.65 REGULATION GAME「 レギ ュレーシ ョンゲーム」 (正 式試合 )一-4.10
および4.H参 照。
2.66 RETOUCH「 リタッチ」――走者が、規則 によつて、帰塁 しなければならな
い塁へ帰 る行為をいう。
`
注】 リタッチ゛には、飛球が捕らえられたときに離塁していた走者が、進塁の起点
【
となった塁に帰塁する行為と、飛球が打たれたとき塁にタッチしていて、野手が捕
球したのを見て次塁ヘスター トする行為の二つがある。(7.08d、 7.10a参照
)
―-29-
2.67∼
2.73
定
2.67 RUN or SCORE「
義
ランまたはスコア」 (得 点)― ―攻撃側 のプ レーヤーが
打者 から走者 となって、一塁、二塁、二塁、本塁の順序で各塁に触れた場合に、与
えられる得点をい う。 (4.09)
2.68 RUN― DOWN「 ランダウン」 (挟 撃)一 ―塁間で走者をアウ トにしようとす
る守備側 の行為をい う。
2.69 RUNNER「
ランナー」 (走 者 )一―塁 に向かって進 んだ り、触れた り、戻 つ
たりする攻撃側プ レーヤーをいう。
2.70゛ SAFE、 「セーフ」――走者 にその得 ようとしていた塁を占有す る権利 を与え
る、審判員の宣告をい う。
2.71 SET POSITION「 セ ットポジシ ョン」一一二つの正規な投球姿勢のうちの
一つである。
2.72 SQUEEZE PLAY「 スクイズプレイ」―一三塁に走者がいる場合、バ ン トに
よつて走者を得点させようとするチームプレイを指す術語である。
2.73 STRIKE「 ス トライク」―一次のような、投手の正規な投球で、審判員によっ
ス トライク゛ と宣告 されたものをい う。
て `
(a)打 者が打 つた
(バ
ン トの場合 も含 む)が 、投球がバ ッ トに当たらなかったも
θ)。
(b)打 者 が打 たなか った投球の うち、ボールの一部分 がス トライ クゾー ンの どの
部分 で もイ ンフライ トの状態で通過 した もの。
(c)0ス トライ クまたは 1ス トライ クの とき、打者 が ファウル した もの。
(d)バ ン トして、フ ァウルボール とな った もの。
―-30-―
義
2,74-2.76
注】 普通のフアウルは、2ス トライクの後はストライクとして数えられないが、バ
【
ントのフアウルに限つて、ボールカウン トには関係 なく常にス トライクとして数え
られるから、 2ス トライク後にバン トしたものがフアウルボールとなれば、打者は
三振 となる。ただし、バン トがフライとして捕 らえられた場合は、フライアウ トと
なる。
(e)打 者 が打 つた
(バ ン トした場合 も含 む )が 、投球がバ ッ トには触れな い で打
者 の 身体 または着衣 に触 れた もの。
(f)バ ウン ドしない投球が ス トライ クゾー ンで打者 に触れたもの。
(g)フ ァウルチ ップにな った もの。
2.74 STRIKE ZONE「
ス トライ クゾ ー ン」―一 打者 の 肩 の上 部 とユニ フ ォーム
のズボ ンの上 部 との 中間点 に引 いた水平 の ライ ンを上 限 と し、ひざ頭 の下部 のライ
ンを下限 とする本塁上 の空 間 をい う。
このス トライ クゾー ンは打者 が投球 を打 つ ための姿勢 で決定 されるべ きである。
注】 投球を待つ打者が、いつ もと異なつた打撃姿勢をとつてス トライクゾーンを小
【
さく見せるためにかがんだりしても、球審は、これを無視 してその打者が投球を打
つための姿勢に従 つて、ス トライクゾーンを決定する。
2.75 SUSPENDED GAME「
サスペ ンデッドゲーム」 (一 時停止試合 )一 一後 日、
その続きを行なうことにして、一時停止 された試合をいう。 (4.12)
2.76 TAG「
タ ッグ」 (触 球 )一 ―野手 が、手 またはグラブに確実 にボ ール を保持 し
て、その身体 を塁 に触 れる行 為 、ある いは確実 に保持 したボ ー ルを走者 に触れるか、
手 またはグラブに確実 にボ ー ルを保持 して、その手 またはグラブを走者 に触 れる行
為 をいう。
しか し、塁 または走者 に触れる と同時 、ある いはそ の 直後 に、ボ ール を落 と した
-31-一
2,77∼ 2.82
定
義
`
場合 は 触球゛で はない。
野手が塁 または走者 に触れた後、 これ に続 く送球動作 に移 つてか らボ ー ル を落 と
`
した場合 は、 触球、 と判定 される。
要す るに、野手 が塁 または走者 に触れ た後 、ボ ール を確実 につ かんでいたことが
明 らかであれば、 これ を落 と した場合 で も `
触球゛ と判定 される。
2.77 THROW「
スロー」 (送 球 )一 一 ある目標 に向 か つて 、手 および腕 でボ ール を
送 る行為 をいい、常 に投手の打者 へ の投球 (ピ ッチ )と 区別 される。
2.78 TIE GAME「
タイゲ ーム 」―― 球審 によって終了 を命 じられた正式 試合 で、
両チ ーム の得点が等 しか った もの をい う。
2.79` TIME゛ 「 タイム」――正規 にプ レイ を停止 させ るための審判員 の宣 告であ り、
その宣告 によってボール デ ッ ドとなる。
2.80 TOUCH「
タ ッチ 」―― プ レー ヤ ー また は審判 員 の 身体 は もちろん、その着
衣 あるいは用具 の どの部分 に触れて も `プ レーヤ ー または審判員 に触れ た、 ことに
なる。
2.81 TRIPLE PLAY「
トリプル プ レイ」 (二 重殺 )―― 守備側 プ レー ヤ ー が連 続
した動作 で、 3人 の攻撃側 プ レーヤ ー をプ ッ トアウ トにするプ レイであるが 、 この
三つの プ ッ トアウ トの 間 に失策が介在 した ものは、 トリプルプ レイ とはみなされな
い
。
2.82 WILD PITCH「 ヮイル ドピ ッチ 」 (暴 投 )一― 捕 手 が普通 の守備行 為 で処
理することができないほど高すぎるか、低す ぎるか、横 にそれるか した、投手 の正
規 な投球 をいう。
―-32-―
定
義
2.83 WIND― UP POSITION「
2.83
ワイ ン ドア ップポジシ ョン」一一 二つの正規な
投球姿勢の うちの一つである。
一-33-―
試 合 の 準 備
3.00 試合 の 準備
3.01審 判員 は、試合 開始前 に、次の ことを しなければな らない。
(a)競 技 に使用 される用具、お よびプ レーヤ ーの装具 が、すべ て規則 にかな って
いるか どうかを厳重 に監 視する。
(b)塗 料、チ ョー ク、その他 の 自色材料 で引 かれた競技場 の諸線
(図 表
1、
2の
太線 )が 、地面 または芝生 か らはっき りと見分 けがつ くようにできあが っている
か どうかを確 かめる。
(c)正 規 のボール
(リ
ー グ会長 がホ ーム クラブに対 して、その個数 お よび製品 に
つい て証 明済みの もの )を 、ホ ーム クラブか ら受 け取 る。審判員 はボ ール を検査
し、ボ ー ルの光沢 を消す ため特殊 な砂 を用 いて適度 にこね られて いることを確認
する。審判員 は、 その単独判 断 でボ ールの適否 を決定する。
注】 アマチュア野球では、ボールはホームチームまたは主催者が供給する。
【
(d)正 規 のボール を少 な くとも 1ダ ース、必要 に応 じてただちに使用 で きるよう
に、ホーム クラブが準備 しているか どうかを確 かめる。
(e)少 な くとも 2個 のボール を予備 に持 ち、試合 中、必要 に応 じてその都度、予
備 のボ ー ルの補充 を要求する。 これ らのボ ール を、次 の場合 に使用す る。
(1)ボ ールがプ レイ ングフ ィール ドの外へ 出た場合。
(2)ボ ールが汚れた場合、あるいはボールがなん らかの理 由で使 えな くな った
場合 。
(3)投 手がボール の交 換 を求め た場合。
原注】 球審 は、ボールデッドとなりすべてのプレイが終わるまで投手 にボールを手
【
渡 してはならない。フェアの打球または野手の送球がプ レイ ングフィール ドの外へ
出た場合 は、走者および打者が与えられた塁に達するまで、予備のボールを渡 して
―-34-―
試 合 の 準 備
3.02∼ 3.03
プレイを再開 してはならない。また、打者がプレイングフィール ドの外へ本塁打を
打 ったときは、その打者が本塁を踏み終わるまで球審は、新 しいボールを投手また
は、捕手 に手渡 してはならない。
(f)試 合 開始前 に公認 ロジンバ ッグが投手板 の後方 に置 かれて いることを確認す
る。
3.02プ レーヤ ーが、土 、 ロ ジン、パ ラフイ ン、甘草 、サ ン ドペ ーパ ー、エ メ リーペ
ーパー 、その他の もので、ボ ール を故意 に汚す ことは禁 じられる。
ペ ナルテ イ 審判員 は、そのボ ール の返還 を求 め、反則 した者 を試合 か ら除 く。
さ らに、反則者 は 自動 的 に以後 10試 合 の 出場停 止 となる。 ボ ール を傷 つ けた
投手 に関 しては8.02(a)(2)∼ (6)参 照。
注】 アマチュア野球では、このペナルティを適用せず、審判員が、その反則者に注
【
意 して、そのボールの返還を求めるにとどめるが、その後も、故意に同様の行為 を
くり返 した場合には、試合から除く。
3.03プ レーヤ ーの交代 は、試合 中 ボールデ ッ ドの ときな ら、 いつで も許 される。代
わ つて出場 したプ レーヤ ー は、そのチ ーム の打撃順 に従 つて 、退 いたプ レーヤ ー の
順番 を受 け継 いで打 つ 。 い つたん試合 か ら退 いた プ レーヤーは、その試合 には再 び
出場す ることはできないが、プ レーヤ ー兼監督 に限 つて 、控 えのプ レーヤ ー と代 わ
つて ライ ンア ップか ら退 いて も、それ以後 コー チスボ ックスに出て指揮する ことは
許 される。
守備側チ ーム のプ レーヤ ー が 2人 以上 同時 に代 わ って 出場 した ときは、その代わ
つて 出場 したプ レーヤ ー が守備位置 につ く前 に、監 督 はただちにそのプ レーヤ ー の
打撃順 を球審 に示 し、球審 はこれ を公式記録員 に通告す る。
この通告がなか つた ときは、球審 は、代 わ つて 出場 したプ レー ヤ ーの打撃順 を指
一-35-―
試 合 の 準 備
3.04-3.05
定 す る権 限 を持 つ 。
原注】 同一イニ ングでは、投手が一度ある守備位置 についたら、再び投手 となる以
【
外他の守備位置に移ることはできないし、投手に戻 つてか ら投手以外の守備位置に
移ることもできない。
投手以外の負傷退場 した野手に代わつて出場 したプレーヤーには、 5球 を限度とし
てウォームアップが許される。 (投 手については、8.03に 規定がある
)
注 】 アマチュア野球では、試合から退いたプレーヤーが、ベースコーチとなること
【
を認めることもある。
3.04打 順表 に記載 されているプ レーヤ ーは、他のプ レーヤ ーの代走 をす ることは許
されない。
コーティシーランナー゛(相 手の好意で適宜に許される代走者
原注】 この規則は `
【
)
の禁止を意味 している。試合 に出場 しているプレーヤーは、他のプレーヤーのため
に、コーティシーランナーになることを許 されず、いったん試合から退 いたプレー
ヤー も同様である。打順表に記載されていないプレーヤーでも、一度走者 として出
たならば、代わつて出場 したプレーヤーと同様にみなす。
3.05先 発投手および救援投手の義務
(a)4.01(a)、
同 (b)の 手続 きによ つて球審 に手渡 され た打順表 に記載 されて
いる投手 は、第 1打 者 またはその代打者 がアウ トになるかあるいは一 塁 に達 する
まで、投 球す る義務 がある。ただ し、その投手が負傷 または病気のために、投球
が不可能 にな った と球審が認めた場合 を除 く。
(b)あ る投 手 に代 わ つて救援 に出 た投手 は、その ときの打者 または代打者 がアウ
トになるか一 塁 に達す るか、あるいは攻守交代 になるまで、投球する義務 がある。
ただ し、その投手 が負傷 または病気 のため に、それ以後投手 と しての競技 続行 が
不可能 になった と球審 が認 めた場合 を除 く。
―-36-一
試 合 の 準 備
(c)規 則 で代わることが許 されていない投手 に代わ つて他のプ レーヤ ーが出場 し
た場 合 には、審判員 は、本条 を正 しく適用す るために、正 規 の投手 に試合 に戻 る
ことを命 じなければな らない。
万 一 、誤 つて出場 した投手が、指摘 されないまま打者 へ 1球 を投 げるか、 また
は塁上の走者 がアウ トにな つた場合 には、その投手 は正 当化 されて、以後 のプ レ
イはすべ て有効 となる。
原注】 監督が本項に違反 して投手 を退かせようとしたときには、審判員はその監督
【
に不可能である旨を通告 しなければならない。たまたま、球審が看過 して規則で許
されていない投手の出場を発表 して しまった場合でも、その投手が投球する前なら
正 しい状態 に戻す ことができる。万一、誤 つて出場 した投手が 1球 を投 じて しまえ
ば、その投手は正規の投手となる。
(d)す でに試合 に出場 している投手 がイニ ングの初 めにファウルライ ンを越 えて
しまえば、その投手 は、第 1打 者 がアウ トになるかあるいは一 塁 に達するまで、
投球す る義務 がある。ただ し、その打者 に代打者 が 出 た場合、 またはその投手が
負傷 または病 気 の ため に、 投球 が不可 能 にな った と球審 が認 めた場合 を除 く。
また、投手 が塁上 にいる とき、または投手の打席で前のイ ニ ングが終了 して、投
手 がダ ッグアウ トに戻 らず にマ ウン ドに向か つた場合 は、その投手 は、準備投球
のために投手板 を踏 まな い限 り、そのイニ ングの第 1打 者 に投球す る義務 はない。
3.06監 督 は、プ レーヤ ーの交代 があった場合 には、ただちにその 旨を球審 に通告 し、
あわせて打撃順 の どこに入 るかを明示 しなければな らな い。
原注】 《ダブルスイッチ (投 手交代 と同時に野手も交代させて、打撃順を入れ替え
【
る)の 場合、監督はファウルライ ンを越える前 に、まず球審 に複数の交代 と入れ替
わる打撃順を通告 しなければならない。監督またはコーチがファウルラインを越え
たら、それ以後ダブルスイッチはできない。
》
-37-一
3.07∼
3.09
試 合 の 準 備
試合か ら退 いたプ レーヤーは、ベ ンチに入 つて、そのチーム とともに残ることはで
きる。 また、投手の ウォーム ア ップの相手 をすることもで きる。プ レーヤー兼監督
が控 えのプ レーヤー と代わ つて退 いた場合、ベ ンチまたは コーチスボ ックスか ら指
揮 を続 けることはできる。
審判員 は、試合か ら退いてベ ンチに残 ることを許 されたプ レーヤーが相手チームの
プ レーヤー、監督または審判員 に対 して、や じをとばすことは許 さない。
新》我が国では、本項 〔
注】《
原注〕前段 については、所属する団体の規定に従う。
【
3.07交 代通告 を受 けた球審 は、ただちにその 旨を 自 ら発表す るか、または発表 させ
る義務 がある。
3.08交 代発表 のなか ったプ レーヤ ーの取 り扱 い
(a)代 わ って出場 したプ レーヤ ー は、た とえその発表 がな くて も、次の ときか ら、
試合 に出場 した もの とみなされる。
(1)投 手 な らば、投 手板上 に位置 した とき。
(2)打 者 な らば、バ ッタースボ ックスに位置 した とき。
(3)野 手 な らば、退 いた野手 の普通 の守備位置 についてプ レイが始 まった とき。
(4)走 者 な らば、退 いた走者 が占有 していた塁 に立 った とき。
(b)前 項で出場 した もの と認め られたプ レーヤ ーが行 な ったプ レイ、お よびその
プ レーヤ ー に対 して行 なわれたプ レイは、すべ て正規の もの となる。
3.09ユ ニ フ ォーム着用者 は、次 の ことが禁 じられる。
(1)プ
レーヤーが 、試合 前、試合 中、 または試合終了後 を問 わず、観衆 に話 し
かけた り、席 を同 じくした り、 スタン ドに座 る こと。
(2)監 督、 コーチまたはプ レーヤ ーが、試合前、試合 中 を問 わず、 いか なると
きで も観衆 に話 しかけた り、 または相手チ ームの プ レーヤ ー と親睦 的態度 をと
ること。
―-38-―
試 合 の 準 備
3.10∼ 3.11
注】 アマチュア野球では、次の試合に出場するプレーヤーがスタンドで観戦するこ
【
とを特に許す場合もある。
3.10競 技場使用の適否の決定権
(a)ホ ームチームだけが、天候、競技場の状態が試合を開始するのに適 している
かどうかを決定する権限を持 っている。ただ し、ダブルヘ ッダーの第 2試 合 の場
合を除く。
例外】 全 日程が消化できず、その リーグの最終順位が、実際の勝敗の結果 によ
【
らずに決まることがないようにするために、最終の数週間、そのリーグに限 つ
て、本条の適用を中止する権限を、その リーグの会長 に全面的に付与すること
ができる。たとえば、選手権試合 の終期の節 において、いずれか 2チ ーム間の
試合を延期 したり、または挙行 しなか つたことが、リーグの最終順位 に影響を
及 ぼすおそれのある場合には、その リーグ所属チームの要請 によって、本条 に
よるホームチーム に付与されている権限を、 リーグ会長 が持つことができる。
注】 アマチュア野球では、本項を適用しない。
【
(b)ダ ブルヘ ッダーの第 1試 合の球審だけが、天候、競技場の状態がダブルヘ ッ
ダーの第 2試 合 を開始するのに適 しているかどうかを決定する権限を持 つている。
3.11 ダブルヘ ッダーの第 1試 合 と第 2試 合 の間、または試合が競技場使用不適のた
めに停止 されている場合、競技場をプ レイに適するようにするために、球審 は球場
管理人およびその助手を指図することができる。
ペナルテイ 球場管理人およびその助手が球審の指図 に従 わなかった場合には、
球審 は、フォーフィッテッドゲームを宣告 して、ビジティングチームに勝 ちを
-39-―
3.12∼
3.15
試合 の準備
与 えることが許 される。 (4.16)
3.12審 判員が試合 を停止するときは
`
`
タイ ム゛ を宣告する。球審が プ レイ゛ を宣
告 した ときに停止状態 は終わ り、競技 は再開 される。タイ ムの宣告 か らプ レイの宣
告 までの間、試合 は停 止 される。
3.13観 衆 が競技場 内 にあふれ 出ている場合 、ホームチームの監督 は、打球、送球が
観衆 内 に入 つた ときはもちろん、不測 の事態 が生 じた場合 など、あ らゆる点 を考慮
して、広範 囲 に及 ぶ グラウン ドルール を作 つて、球審 な らびに相手チ ームの監督 に
指示 して承諾 を求 める。相手チ ーム の監督が これ を承諾す れば、その グラウン ドル
ー ルは正 規 の もの となるが 、万一 承諾 しない ときは、球審 は、プ レイに関する規則
に抵触 しない範囲内で、競技場の状態 か ら推測 して必要 と思われる特別 グラウン ド
ルールを作成 して、 これ を実行 させる。
3.14攻 撃側 プ レーヤ ー は、 自チームの攻撃中 には、 グラブ、その他の用具 を競技場
内か らダ ッグアウ トに持 ち帰 らなければな らない。 フ ェア地域 とフ ァウル地 域 とを
問わず、競技場内 には何物 も残 しておいてはな らな い。
3.15試 合 中 は、ユニ フ ォーム を着 たプ レーヤーお よび コーチ、監督、ホーム チーム
によって公 認 されている報道写真班、審判員、制服 を着 た警官、な らびにホ ーム チ
ームの警備員、そ の他の従業員のほかは、競技場 内 に入 つてはな らない。
競技場 内 に入 ることを公 認 された人 (試 合 に参加 している攻撃側 メ ンバ ー または
ベ ー ス コー チ、そのいずれかが打球 または送球 を守備 しようとしている野手 を妨 害
した場合 、あるいは審判員 を除 く)が 競技 を妨害 した とき、その妨害 が故意でな い
ときは、ボ ー ル イ ンプ レイである。 しか し故意 の妨害 の ときには、妨害 と同時 にボ
ール デ ッ ドとな り、審判員 は、 も し妨害 がなか った ら競技 はどのような状態 にな っ
たかを判 断 して、ボール デ ッ ド後 の処置 をとる。
―-40-―
試合 の準備
原注】本条で除かれている攻撃側メンバーまたはベースコーチが、打球または送球を
【
守備 しようとしている野手を妨害 した場合については、7.H参 照。審判員 による妨
害については5.09(b)、 同(f)お よび6.08(d)、 走者 による妨害 については7.08(b)参
照。
妨書が故意であったか否かは、その行為に基づいて決定 しなければならない。
たとえば、バ ットボーイ、ポールボーイ、警察官などが、打球または送球に触れな
いように避けようとしたが避けきれずに触れた場合 は、故意の妨害 とはみなされな
い。 しかしボールをけった り、拾 い上げたり、押 し戻 した場合には、本人の意思と
は関係なく故意の妨害とみなされる。
3.16打 球 または送球 に対 して観衆の妨害があ つたときは、妨害 と同時 にボールデ ッ
ドとな り、審判員 は、 も し妨害がなか つた ら競技 はどの ような状態 にな ったか を判
断 して、ボールデ ッ ド後 の処置 をとる。
付記】 観衆が飛球を捕らえようとする野手を明らかに妨害した場合には、審判
【
員 は打 者 に対 して ア ウ トを宣 告 す る。
原 注 】 打球 または送球がスタン ドに入 つて観衆 に触れ た ら、たとえ競技場内にはね
【
返 つて きてもボール デ ッ ドとなる場合 と、観衆 が競技場 内に入 つた り、境界線 か ら
乗 り出すか、その下 またはあいだをくぐり抜 けてイ ンプ レイのボールに触れるか、
あるいはプ レーヤ ー に触れた り、その他 の方法 で妨 げた場合 とは事情 が異なる。後
者の場合 は故意 の妨害 として取 り扱われる。打者 と走者 は、その妨害がなか った ら
競技 はどのような状態になったかと審判員が判断 した場所 におかれる。
野手がフェンス、手す り、 ロープか ら乗 り出 した り、スタン ドの中へ手 を差 し伸べ
て捕球するのを妨 げられて も妨害 とは認め られない。野手 は危険を承知でプ レイ し
ている。 しか し、観衆が競技場 に入 つた り、身体 を競技場の方へ乗 り出 して野手 の
捕球 を明 らかに妨害 した場合 は、打者 は観衆の妨害 によってアウ トが宣告 される。
例―-1ア ウ ト走者三塁、打者が外野深 く飛球 (フ ェアかファウルかを問わない)を
-41-―
3.17∼ 3.18
試 合 の 準 備
打 つた。観衆がそれを捕球 しようとする外野手を明らかに妨害 した。審判員 は観衆
の妨害 によるアウ トを宣告 した。その宣告 と同時にボールデッドとな り、審判員は、
打球が深かつたので、妨害 されずに野手が捕球 しても捕球後三塁走者 は得点できた
と判断 して、三塁走者の得点を認める。本塁からの距離が近いほんの浅いフライに
対 しては、妨害があっても、このような処置 をとるべ きではない。
3.17両 チームのプ レーヤ ーお よび控 えのプ レーヤ ー は、実際 に競技 にたず さわ つて
いるか 、競技 に出る準備 を しているか、あるいは一塁 または三塁のベー ス コー チに
出 ている場合 を除 いて、そのチ ーム のベ ンチ に入 つていな ければな らな い。
試合 中 は、プ レーヤ ー、控 えのプ レーヤー、監 督、 コー チ、 トレー ナ ー、バ ッ ト
ボ ー イのほかは、 いかなる人 もベ ンチ に入 ることは許 されない。
ペ ナルテ イ 本条項 に違反 した ときは、審判員 は、警告 を発 した後 、その反則者
を競技場か ら除 くことが できる。
注 1】 次打者席には、次打者またはその代打者以外入つてはならない。
【
注2】 ベンチあるいはダッグアウトに入ることのできる者に関しては、プロ野球で
【
は各 リーグの規約 によって定め、アマチ ュア野球では協会、連盟ならびに大会など
の規約 に基づいて定めている。
3.18ホ ームチ ーム は、秩序 を維持 するのに十分 な警察の保護 を要請する備 えを して
お く義務 がある。 1人 も しくは 2人 以上 の人が試合 中 に競技場 内 に入 り、 どんな方
法でで もプ レイを妨害 した場合 には、 ビジテ ィ ングチ ーム は、競技場 か らそれ らの
人 々が退去 させ られるまで、プ レイを行 な う ことを拒否す ることがで きる。
ペ ナルテ イ
ビジ テ ィングチームがプ レイ を行 な う ことを拒否 してか ら、 15分
を経過 した後 、なお適宜 な時間 をかけて も競技場 か らそれ らの人 々が退去 させ
られなか った場合 には、球審 はフ ォー フィッテ ッ ドゲ ーム を宣 告 して ビジティ
ングチ ームの勝 ちとす ることがで きる。
一-42-―
試 合 の 準 備
注 1】
【
ここにいう `
適宜な時間゛とは、球審の判断に基づく適宜な時間を意味する。
フォー フィッテ ッ ドゲ ームは、同僚 との協議の末、球審 が とる最後 の手段であ つ
て、すべ ての手段 が尽 き果 てた後 に、初 めてこれを宣告す るもので、料金 を払 つて
試合 を見 にきているフアンを失望 させることは極力避けなけれ ばならない。
注2】 アマチュア野球では、ホームチームに代わつて大会主催者、連盟などがその
【
責 にあたる。
―-43-―
試 合 の 開始
4.00 試合 の開始 と終了
4.01 ホーム クラブが試合の延期 または試合 開始 の遅延 をあ らか じめ 申 し出た場合 を
除 い て、1人 ない し数人の審 判員 は、試合 開始予定時刻 の 5分 前 に競技場 内 に入 り、
ただちに本塁 に進み、両チ ーム の監 督 に迎 え られる。
(a)ま ず、ホーム チームの監督、 または監督 が指名 した者 が、球審 に 2通 の打順
表 を手渡す。
(b)次
に、 ビジテ ィングチーム の監 督、 または監 督が指名 した者 が、球審 に 2通
の打順表 を手渡す。
(c)球 審 に手渡 される打順表 には、各 プ レーヤ ーの守備位置 も記載 されな ければ
な らない。指名打者 を使用する場合 は、 どの打者 が指名打者 であるのか を打 順表
に明記 しな ければな らない。
(d)球 審 は、受領 した打順表の正 本が副本 と同一 であるか どうかを照合 した後、
相手チ ームの監督 にそれぞれ打順表 の副本 を手交する。球 審 の手元 にある ものが
正式の打順表 となる。球審 による打順表 の手交 は、 それぞれの打順表の確 定 を意
味する。 したが って、 それ以後 、監 督がプ レーヤ ー を交代 させるには規則 に基 づ
い て行 なわなければ な らない。
原注】 球審は、試合開始の ゛
【
プレイ゛を宣告する前に、打順表における明らかな誤
記 を見 つ けた場合、まず誤記 を したチームの監督 またはキ ャプテ ンに注意 し、それ
を訂正 させ ることができる。たとえば、監督が不注意 にも打順表 に 8人 しか記載 し
なか った り、同姓の 2人 を区別する頭文字 をつ けないで記載 した場合、球審がこれ
らの誤記 を試合開始前 に見 つ けた ら、訂正 させなければな らない。 明 らかな不注意
や試合開始前 に訂正できる誤 りのために、試合 が始 まってか らチームが東縛 される
べ きではない。
(e)ホ
ーム チ ー ム の 打 順 表 が球 審 に手 渡 され る と同 時 に、
競技 場 の全 責 任 は、 各
審 判 員 に託 され る。 そ して 、 そ の 時 を期 して、 球 審 は天 候 、競 技 場 の 状 態 な どに
―-44-
試合 の 開始
4.02∼
4.03
応 じて、試合打 ち切 りの宣告 、試合の一 時停止あ るいは試合再開な どに関す る唯
一 の決定者 となる。
球審 はプ レイ を中断 した後 、少 な くとも30分 を経過 す るまで は、打 ち切 りを
命 じてはな らない。 また球審 はプ レイ再 開 の可能性 がある と確信 すれ ば、一 時停
止の状態 を延長 して もさ しつ かえな い。
原注】 球審 は、いかなる場合でも、試合 を完了するように努力 しなければならない。
【
`
試合完了の確信があれば、球審は、その権限において、30分 にわたる 一時停止゛
を何度 くり返 しても、あくまで試合を続行するように努め、試合の打ち切 りを命 じ
るのは、その試合を完了させる可能性がないと思われる場合だけである。
4.02ホ ームチ ームの各 プ レーヤ ーが、それぞ れの守備位置 につ き、 ビジテ イ ングチ
ーム の第 1打 者 が、バ ッタース ボ ックス内 に位置 した とき、球審 はプ レイ を宣告 し、
試合 が開始 される。
4.03試 合 開始 の とき、または試合中ボールイ ンプ レイ となるときは、捕手 を除 くす
べ ての野手 はフ ェア地域 にいなければな らな い。
(a)捕 手 は、ホーム プ レー トの直後 に位置 しなければな らない 。
故意 の 四球 が企図 された場合 は、ボールが投手 の手 を離れるまで、捕手 はその
両足 をキ ャッチ ャース ボ ツクス内に置 いていなければな らな いが、その他の場合
は、捕球 またはプ レイのためな らいつで もその位置 を離れて もよい。
ペ ナルテ イ ボ ー クとなる。 (8。 051参 照 )
(b)投 手 は、打者 に投球す るにあた つて、正規の投球姿勢 をとらなけれ ばな らな
い
。
(c)投 手 と捕手 を除 く各野手 は、 フ エア地域 な らば、 どこに位置 して もさ しつ か
えない。
一-45-
4.04-4.05
ベ ース コーチ
注】 投手が打者に投球する前に、捕手以外の野手がファウル地域に位置を占めるこ
【
とは、本条で禁止されているが、これに違反 した場合のペナルティはない。
審判員がこのような事態を発見 した場合 には、速やかに警告 してフェア地域に戻ら
せた上、競技を続行 しなければならないが、もし警告の余裕がなく、そのままプレ
イが行なわれた場合でも、この反則行為があったか らといってすべての行為を無効
としないで、その反則行為によって守備側が利益を得たと認められたときだけ、そ
のプレイは無効とする。
4.04試 合 中、打撃順の変更 は認め られない。 しか し、打順表 に記載 されている プ レ
ーヤ ー が控 えのプ レーヤ ー と代 わることは許 される。ただ し、
その控 えのプ レーヤ
ー は退 いた プ レー ヤ ー の打撃順 を受 け継 がな ければな らない。
4.05ベ ース コーチ
(a)攻 撃側 チームは、攻撃期 間中、 2人 のベ ースコーチーー
1人 は一 塁近 く、他
は三 塁近 く― ― を所定 の位置 につかせ なければな らない。
(b)ベ ー スコーチは、各 チーム特 に指定 された 2人 に限 られ、次の ことを守 らな
ければな らない。
(1)そ のチームのユニ フォーム を着 ること。
(2)常 に コーチスボ ックス内 にとどまること。
ペ ナルテ ィ 審判員 は本項 に違反 した ものを
試合 か ら除き、競技 場 か ら退 かせる。
原注】 ここ数年、ほとんどのコーチが片足をコーチスボックスの外 に出 した り、ラ
【
インをまたいで立った り、コーチスボックスのラインの外債1に 僅かに出ていること
は、ありふれたことになっているが、コーチは、打球が自分を通過するまで、コー
チスボツクスを出て本塁寄 りおよびフェア地域寄 りに立っていてはならない。ただ
し、相手チームの監督が異議を申し出ない限り、コーチスボックスの外 に
出ている
ものとはみなされない。 しか し、相手チーム監督の異議申し出があったら、審
判員
は、規則を厳 しく適用 し、両チームのコーチがすべて常 にコーチスボックス にと
内
どまることを要求 しなければならない。
―-46-―
プレーヤーの禁止事項
4.06
コーチが、プ レーヤーに「滑れ」「進め」「戻れ」とシグナルを送るために、コーチ
スボックスを離れて、自分の受け持 ちのベースで指図することもありふれたことに
なつている。このような行為はプレイを妨げない限り許 される。
》
ベースコーチは、用具の交換 を除き、走者の身体 に触れてはならない。
《
注 1】 監督が指定されたコーチに代わつて、ベースコーチとなることはさしつかえ
【
ない。
注 2】 アマチユア野球では、ベースコーチを必ずしも特定の2人 に限る必要はない。
【
注 3】 コーチがプレイの妨げにならない範囲で、コーチスボツクスを離れて指図す
【
ることは許されるが、たとえば、三塁 コーチが本塁付近 にまできて、得点 しようと
する走者 に対 して、「滑れ」とシグナルを送るようなことは許 されない。
4.06競 技 中のプ レーヤ ーの禁 止事項
(a)監 督 、プ レーヤ ー 、控 えのプ レーヤ ー 、 コーチ、 トレーナ ーお よびバ ッ トボ
ー イは、 どんなときで も、ベ ンチ、 コー チ スボ ツクス、そ の他競技場 の どの場所
か らも、次 の ことを してはな らな い。
(1)言 葉、サイ ンを用 いて、観衆 を騒 ぎたたせ るようにあお つた り、あおろう
とする こと。
(2)ど んな方法であろう とも、相手チ ームのプ レーヤ ー、審判員 または観衆 に
対 して、悪 口をいつた りまたは暴言 を吐 くこと。
`
(3)ボ ールイ ンプ レイの ときに タイム、 と叫ぶか、他 の言葉 または動作 で明
らかに投手 にボ ー クを行 なわせ ようと企 てる こと。
(4)ど ん な形 であ ろうとも、審判員 に故意 に接触 す る こと。 (審 判員 の 身体 に
触 れ る ことは もちろん、審判員 に話 しか けた り、 なれ なれ しい態度 を
とる こ
と)
(b)野 手 は、打者 の 目のつ くところに位置 して、 スポー ツ精神 に反す る意 図で故
意 に打者 を惑わ してはな らな い。
ペ ナルテ イ 審判員 は反則者 を試合か ら除 き、競技場 か ら退かせ る。なお投手 が
―-47-―
4.07∼
4.09
プレーヤーの禁止事項
ボー クをしても無効 とする。
4.07監 督、プレーヤー、コーチまたは トレーナーは、試合から除かれた場合、ただ
ちに競技場を去 り、以後その試合 にたずさわ ってはならない。
試合から除かれた者 はクラブハ ウス内にとどまっているか、ユニ フォーム を脱い
で野球場構内から去るか、あるいはスタン ドに座る場合 には、 自チームのベ ンチ
ま
たはブルペ ンか ら離れたところに席をとらなければな らない。
原注】 出場停止処分中の監督、コーチ、プレーヤーは、試合中ダッグアウト、クラ
【
ブハ ウス、新間記者席に入ることはできない。
4.08ベ ンチにいる者 が、審判員の判定 に対 して激 しい不満の態度 を示 した場合 は、
審判員 は、 まず警告 を発 し、 この警告 にもか かわ らず、 この ような
行為が継続 され
た場合 には、 次 のペ ナルテ ィを適 用する。
ペ ナルテ ィ 審判員 は、反則者 にベ ンチを退 い
てクラブハ ウスに行 くことを命 じ
る。 も し、審判員が反則者 を指摘することがで きなけれ ば、
控 えのプ レーヤ ー
を全 部 ベ ンチか ら去 らせ る。 しか し、 この場合 そのチ ームの監 には
督
、試 合 に
出場 している プ レーヤ ー と代 えるために必 要 な者 だけを競技場 に び
呼 戻す特典
が与 え られる。
4.09得 点 の記録
(a)3人
アウ トにな って そのイ ニ ングが終了する前 に、走 者 が正 規 に一
塁 、二 塁、
三 塁 、本塁 に進 み、かつ これに触 れた場合 には、その
都度、 1点 が記録 される。
付記】 第 3ア ウ トが次のような場合 には、そのアウ トにいたるプレイ中に、
【
走
(1、 2に あたる場合は全走者、 3に あたる場合は後位の
走者 )が 本塁に進
んでも、得点は記録されない。
者
―-48-―
4.09
点
得
(1)打 者走者が一塁に触れる前 にアウ トにされたとき。 (6.05、 6.06参 照
(2)走 者がフォースアウ トされたとき。 (7.08e参 照
(3)前 位 の走者 が塁 に触 れ損ねてアウ トにされたとき。(7.10a,b、 7.12
)
)
参照)
原注】 規則説明 打者走者のアウトが一塁に触れる前のアウトの形をとり、それが
【
るいは
第 3ア ウ トにあた つたときは、たとえ他 の走者 がそのア ウ トの成立前か、あ
い。
されな
いても得点は記録
に触れて
に本塁
のプレイ中
そのアウ トが成立するまで
に本塁
は
三塁走者
容易
したので、
二・三
とき打者が安打
塁の
ウ
ト
走者
例 11 1ア
〔
に達 したが、二塁走者 は本塁へ の送球でアウ トにされて 2ア ウ トとな つた。 この
ピー
間、打者走者 は二進 していたが、途中一塁 を踏んで いなか つたので一塁でア
`
は
三塁
打者走者 が
走者
ルされて打者 はアウ トにな り、 3ア ウ トとな つた。一一
一塁 に触れる前 のアウ トで、 しか も第 3ア ウ トにあたる場合、のプ レイ中 に本塁
に触れたのであるか ら、その得点 は記録 されない。
とも本塁
例 2〕 2ア ウ ト満塁 の とき、打者 はフ エンス越 えの本塁打 を打 つて 4人
〔
つた。
にな
ウ
ト
ピール
されてア
つたのでア
か
は一塁
を踏
まな
を踏 んだが、打者
一― この場合 、打者のアウ トは一塁 に触れる前 の第 3ア ウ トの形 をとるか ら、無
得点である。
しい走塁 を
規則 説 明 前位 の走者 が塁 を触れ損ねたためにア ウ トにされた場合、正
にあたると
1ア
ウ
ト
トまたは
行 な つた後位 の走者 に関 しては、そのアウ トが 2ア ウ
きと、 3ア ウ トにあたるときとでは事情が違 う。
1ア ウ ト走者―・二塁の とき、打者 は場内本塁打 を打 つた。二塁走者 は本
〔
例 1〕
し
へ
塁 達す る間に二塁 を空過 した。一塁走者 と打者 は正 しく塁 を踏んで本塁 に達
た。守備側 は三塁 に送球 してア ピール したので、審判員 は二塁走者 に対 してアウ
トを宣告 して、 2ア ウ トとな つた。一― 一塁走者 と打者の得点 は認 め られる。
例 2〕 2ア ウ ト走者 二塁の とき、打者 が場 内本塁打 を打 ち、 2人 とも本塁 を踏ん
〔
だが、二塁走者 は三塁 を空過 したので、ア ピールによつてアウ トにされ、 3ア ウ
トとなつた。一一打者 は正 しく本塁 を踏んではいるが、得点 には数 えられない。
リタッチ を
規則 説 明 前位 の走者 が塁 に触れ損ねるか、飛球が捕 らえられたときに
を行 な
果 たさなか つたために、第 3ア ウ トとな つた場合、後位 の走者 は正 しい走塁
っていても得点 とはならない。
―-49-―
〔
例〕 1ア ウ ト走者二 。三塁のとき、打者が中堅飛球を打つてアウ トにな り、 2ア
ウ トとなった。三塁走者はそのフライアウ トを利 して本塁に触れ、二塁走者 も本
塁への悪送球によって得点 した。このとき三塁走者に対 してアピールがあ り、捕
球前に二塁を離れたものと判定されて、3ア ウ トとなった。一―無得点である。
規則説明 塁を踏み損ねた走者または飛球が捕 らえられたときにリタッチを果たさ
なかった走者に対 して、守備側がアピール した場合、審判員がそれを認めたときに
その走者 はアウ トになる。
例〕 1ア ゥ ト走者一 。三塁のとき、打者の右翼飛球で 2ア ウ トとなった。三塁走
〔
者 は捕球後三塁に リタッチ して本塁を踏んだが、一塁走者 は二塁へ向か っていた
ので一塁に帰塁 しようと試みたが、右翼手の送球でアウ トになった。三塁走者は
そのアウ トより早 く本塁を踏んでいた。一―一塁走者のアウ トはフォースアゥ ト
でないから、その第 3ア ウトより早く本塁を踏んだ三塁走者の得点は記録される。
注 1】 第 3ア ウ トがフォースァゥ ト以外のアウ トで、そのプレイ中に他の走者が本
【
塁に達 した場合、審判員は、その走者にアピールプレイが残 つているか否かに関係
なく、本塁到達の方が第 3ア ウ トより早かったか否かを明示 しなければならない。
注 2】 本項は打者および塁上の走者に安全進塁権が与えられたときも適用される。
【
たとえば、2ア ウ ト後ある走者が他の走者に先ん じたためにアウ トになったときは、
そのアウ トになった走者よりも後位の打者または走者の得点が認められないことは
もちろんであるが、た とえアゥ トになった走者より前位の走者でも第 3ア ウ トが
成
立するまでに本塁を踏まなければ得点は認められない。
ただし、2ア ウ ト満塁で、打者が四球を得たとき、他のいずれかの走者がいったん
次塁を踏んだ後 にアウ トになったときだけ、その第 3ア ウ トが成立 した後 に三塁走
者が本塁を踏んでも、得点と認められる。 (7.04b〔 原注〕参照)
(b)正 式試合の最終 回の裏、または延長回の裏 、満塁 で、打者が四球 、死球 、そ
の他のプ レイで一塁 を与 え られたために走者 となったの で、二塁
走者 が本塁 に進
まねばな らな くな り、得 点すれば勝利 を決する 1点 となる場合 には、
球審 はその
走者 が本塁 に触れるとともに、打者 が一塁 に触れるまで、試合の終了 を宣 告 して
はな らない。
ペ ナルテ ィ 前記の場 合 、三 塁走者 が、適宜 な時
間がた つて も、あえて本塁 に進
―-50-
正
式
試
合
もうとせず、かつこれに触 れようとしなか つた場合 には、球審 は、その得点 を
を命 じな
認 めず、規則 に違反 したプ レーヤーにアウ トを宣告 して、試合の続行
ければならない。
つこれに触れ
また、 2ア ウ ト後、打者走者 があえて一塁 に進 もうとせず、か
レーヤーに
ようとしなか つた場合 には、その得点 は認めず、規則 に違反 したプ
アウ トを宣告 して、試合続行 を命 じなければならない。
oア ウ トまたは 1ア ウ トのとき、打者走者 があえて一塁 に進 もうとせず、か
つこれに触れようと しなか つた場合 には、その得点 は記録 されるが、打者走者
はアウ トを宣告される。
て
原注】 本項は、記述されているとおりに取り扱われるべきである。例外とし 観衆
【
一塁 に
が競技場 になだれ こんで、走者が本塁 に触れ ようとす るのを、または打者が
シ ヨン
トラク
オブス
は観衆の
には、審判員
に
触 れようとす るのを肉体的 妨 げた場合
として走者 の得点または進塁を認める。
が記録されるよ
注】 たとえば、最終回の裏、満塁で、打者が四球を得 たので決勝点
【
だけである。
うな場合、次塁 に進んで触れる義務 を負 うのは、三塁走者と打者走者
としなかつ
を果たそう
の
つても、そ
義務
三塁走者または打者走者が適宣な時間がた
。
の宣告を下す
つことなくアウト
ールを
待
のアピ
た場合 に限つて、審判員は、守備側
つ
がた
な時間
た場合も、適宜
れ損ね
し
て塁に触
に際
打者走者 または三塁走者が進塁
ールを待つこと
ても触れようとしなか つたときに限 つて、審判員 は、守備側のアピ
なく、アウ トの宣告を下す。
4.10正 式 試 合
(a)正 式試合 は、通常 9イ ニ ングか ら成 るが、次 の例外 がある。
す なわち同点 のために試合 が延長 された場合 、あるいは試合
が次の理 由 によつ
て短縮 された場合一一
(1)ホ ーム チームが 9回 裏 の攻撃 の全部 、また は一部 を必要 としない場合 。
(2)球 審 が コール ドゲ ーム を宣告 した場合 。
一-51-一
4.10
正
式
試
合
例外】 マイナーリーグは、ダブルヘ ッダーのうちの 1試 合またはその 2試
【
合を
7回 に短縮する規定を採用することが許される。
この際、本規則で 9回 とあるのを7回 と置きかえるほかは、 べ
す て本規則に
従うべきである。
(b)両 チ ームが 9回 の攻撃 を完了 して なお得点が等 しいときは、 さ らに回数 を重
ねてい き、
(1)延 長回の表裏 を終わ って、 ビジテ ィングチーム の得点がホームチ ームの
得
点 よ り多い場合 、
(2)ホ ームチ ーム が延長 回の裏 の攻撃 中 に決勝点 を記録 した場合 、
に試合 は終了する。
(C)球 審 によって打 ち切 りを命 じられた試合
(コ
ール ドゲ ーム )が 次 に該当する
場合、正 式試合 とな る。
(1)5回
の表裏 を完 了 した後 に、打 ち切 りを命 じられ た
試合。
(両 チ ー ムの得
点の数 には関係 がない)
(2)5回
表 を終 わ った 際、または 5回 裏 の途 中で打 ち切 りを じられた
命
試合 で、
ホ ーム チ ー ム の得点が ビジテ ィングチ ー ムの
得点 よ り多 いとき。
(3)5回 裏の攻 撃中にホーム チ ーム が得点 して、 ビジテ ィングチ ームの得点 と
等 しくな ってぃる ときに打 ち切 りを命 じられた試合。
(d)正 式試合が両チームの得点が等 しいま ま終了 した場合、その試合 はサスペ ン
デ ツ ドゲ ーム とな る。4。 12参 照。
注 】 我が国では、所属する団体の規定に従う。
【
(e)正 式試合 とな る前 に、球審 が試合 の打 ち切 りを命 じた場合 には、 ゛ノーゲ ー
ム、 を宣 告 しな ければ な らない。
―-52-一
正
式
試
合
(f)正 式試合 または本条 (c)項 に規定 された時点 まで進行 したサスペ ンデツドゲ
ームには、雨天引換券 を発行 しない。
4.11正 式試合 においては、試合終了時の両チームの総得点をもつて、その試合
の勝
敗 を決する。
(a)ビ ジテイングチームが 9回 表の攻撃を終わつたとき、ホームチームの得点が
相手 より多いときには、ホームチームの勝 ちとなる。
(b)両 チームが 9回 の攻守 を終わつたとき、ビジテイングチームの得点が相手よ
り多いときにはビジテイングチームの勝ちとなる。
(c)ホ ームチームの 9回 裏 または延長回の裏の攻撃中に、勝ち越 し点にあたる走
ームの勝 ちとなる。
者 が得点すれば、そのときに試合 は終了 して、ホームチ
付記 1】
【
つ
へ
試合の最終回の裏、打者がプレイングフイールドの外 本塁打を打
と して認 め ら
た場合 、打者 お よび塁上 の各走者 は、正規 に各塁 に触 れれば得点
を
のあげた得点
よび走者
れ、打者 が本塁 に触れた ときに試合 は終了 し、打者 お
加 えて、 ホ ーム チ ームの勝 ちとな る。
付記 2】
【
へ
9回 の裏 または延長回の裏 に、プ レイングフイール ドの外 本塁打 を
つた場合は、塁上の全
打 つた打者 が、前位の走者に先 ん じたためにアウ トにな
が得点 した ときに試
にあたる走者
走者 が得点するまで待 たないで、勝 ち越 し点
に ん じたとき
の
合 は終了す る。ただ し、 2ア ウ トの場合で、走者 が前位 走者 先
せず、追 い
に勝 ち越 し点にあたる走者が本塁 に達 していなければ、試合 は終了
越す までの得点だけが認められる。
がプレイングフ
注】 9回 の裏または延長回の裏、0ア ウトまたは 1ア ウトで、打者
【
じたためにア
に
の
先ん
が前位
走者
る走者
へ
つたときに、あ
ィールドの外 本塁打を打
ウ トにな つた場合 は、打者 に本塁打が認 め られ、試合 は打者 が本塁
終了す る。
―-53-―
に触れたときに
サスペンデッドゲーム
(d)4。 12(a)に
よ リサスペ ンデ ッ ドゲ ーム にな らない限 り、 コー ル ドゲ ー ム は、
球審が打 ち切 りを命 じた ときに終了 し、 その勝 敗 はその 際 の
両チ ームの総得点 に
よ り決する。
注】 我が国では、正式試合となった後のある回の途中で球審がコールドゲームを宣
【
したとき、次に該当する場合は、サスペンデッドゲーム としない
で、両チームが完
了 した最終均等回の総得点でその試合の勝敗を決することとする。
(1)ビ ジティングチームがその回の表で得点 してホームチームの得点と等 しくなっ
たが、表の攻撃が終わらないうち、または裏の攻 が
撃 始まらないうち、あるいは
裏の攻撃が始まってもホームチームが得点 しないうちにコール ド ームが
ゲ
宣せら
れた場合。
(2)ビ ジティングチームがその回の表でリー ドを奪う得点を記録 したが、表の攻撃
が終わらないうち、または裏の攻撃が始まらないうち、あるいは
裏の攻撃が始ま
つてもホームチームが同点またはリー ドを奪い
返す得点を記録 しないうちにコー
ル ドゲームが宣せ られた場合。
4.12サ スペ ンデ ッ ドゲ ーム
(一 時停止試合 )
(a)試 合 が、次の理 由の どれかに よって打 ち切 られた場合 、後 日これを完了する
ことを条件 と したサスペ ンデ ッ ドゲ ーム となる。
(1)法 律 による娯楽制 限。
(2)リ ー グ規約 による時間制限。
(3)照 明の故 障、 またはホーム クラブが管理 している競技場 の機械 的な装置の
故障。 (競 技場 の機械 的 な装置 には、 自動 キ ャンバ ス被覆装置 とか
排水設備 を
含んでいる)
(4)暗
くなったの に、法律 によって照明の使 用 が許 されてい な い ため、
試合続
行 が不可能 となった場合。
(5)天 候状態 のため に、正 式試合のある回の途 中で コール ドゲ ーム が宣せ られ
-54-―
サスペンデツドゲーム
4.12
た試合 で、打 ち切 られた回 の表 にビジテ イ ングチ ーム が リー ドを奪 う得点 を記
録 したが、ホーム チ ーム が リー ドを奪 い返す ことがで きなか つた場合 。
(6)正 式試合 と して成立 した後 に、同点で打 ち切 られ た場合 。
つ
本項 の (1)(2)(5)(6)に よつて終 了 とな つた試合 に いて は、4.10の 規
これをサスペ ンデ
定 による正式試合 とな りうる回数 が行 なわれ ていな い限 り、
ッ ドゲ ーム とす ることはで きな い。
なわれ た回
本項 の (3)ま たは (4)の 理由 で打 ち切 りが命 じられた ときは、行
できる。
ーム
ることが
とす
ペ
数 には関係 な く、 これをサス ンデ ツ ドゲ
るにあ
付記】 コール ドゲームをサスペ ンデツドゲームとするかどうかを決定す
【
たっては、天候状態 および これに類する理由一本項 (1)∼ (5)一 が優先される。
により
試合 が、天候状態で停止 した後 に、照明の故障、娯楽制限、時間制限
い。
できな
続行ができなくなつた場合 は、サスペ ンデッドゲームとす ることは
試合が、照明の故障で停止 した後 に、天候状態や競技場の状態で再開できなく
な つた場合 も、サ スペ ンデッドゲームとす ることはできない。本項 に規定され
ている理 由だけで打ち切 られた試合 がサスペ ンデッドゲームとなる。
(b)一 時停止試合を再開 して、これを完了するには、次の要項 に従 う。
(1)そ の球場での両クラブ間の日程の、次のシングルゲームに先立 って行 なう。
(2)そ の球場での両クラブ間の日程に、ダブルヘ ッダー しか残 つていない場合
には、その最初 のダブルヘ ッダーに先立って行 なう。
(3)そ の都市での両クラブ間の日程の最終 日に停止された場合 には、都市 を移
して、相手クラブの球場で、なるべ く、
(i)両 クラブ間の日程の、次のシングルゲームに先立 って行なう。
(ii)両 クラブ間の日程にダブルヘ ッダー しか残 っていない場合 には、その最
初のダブルヘ ッダーに先立 って行 なう。
(4)両 クラブ間の最終試合 までに一時停止試合が完了 していなかつた場合 は、
―-55-―
4.12
サスペンデッドゲーム
次のとお リコール ドゲーム となる。その試合が、
(i)正 式試合 となる回数が行なわれてお り、かついずれかのチームが リー ド
している場合は、 リー ドしてぃるチームの勝ちが宣告される。
(ビ ジテ ィン
グチームがある回の表にリー ドを奪 う得点を記録 したが、その回の にホー
裏
ムチームが リー ドを奪 い返す得点を記録 しないうちにコール
ー
ドゲ ムが宣せ
られた場合は除 く。この場合は、両チームが完了 した最終均等回の
総得点で
勝敗を決する。
)
(ii)正 式試合 となる回数が行なわれてお り、かつ同点の場合 は、`タィゲー
ム、が宣告される。 (ビ ジテ ィングチームがある の
回 表に得点を記録 してホ
ームチームの得点と等 しくなったが、その回の にホーム ーム
裏
チ
が得点を記
録 しないうちにコール ドゲームが宣せ られた場合 は除 く。この場合 は、
両チ
ームが完了 した最終均等 回の総得点で勝敗を決する。
)こ の場合は、 リーグ
優勝 に影響 しない という理由で再試合の必要がないとリーグ会長が判 しな
断
い限 り、開始からや り直さなければならない。
(iii)正 式試合 となる回数が行なわれていなかった場合は、`ノーゲーム
゛が
宣告 される。この場合は、リーグ優勝に影響 しないという理由で
再試合の必
要がないと リーグ会長が判断 しない限 り、開始からや り直さなければならな
い
。
(c)続 行試合 は、元の試合 の停止 された個所 か ら再開 しな ければな らない。 すな
わち、停止試合 を完了 させる とい うことは、一
時停止 された試合 を継続 して行 な
うことを意味するもの である か ら、両チ ームの出場者 と
打撃順 は、停止 された と
きと全 く同一 に しな ければな らないが 、規則 によって め
認 られる交代 は、 もちろ
ん可能である。 したが って、停止試合 に出場 しなか ったプ レー ー
ヤ な らば、続行
試合 に代 わ って出場 することが で きるが、停止試合 にいったん
出場 して他のプ レ
ーヤ ー と代 わ って退 い たプ レーヤ ー は、
続行試合 には出場することはで きない。
停止 された試合 のメ ンバ ー と して登録 されていな か ったプ レーヤ ー で
も、続行試
合のメ ンバ ー と して登録 されれ ば、 その試 合 には出場 できる。 さらに
、続行試合
―-56-―
ダブルヘ ッダー
4.13
の出場資格 を失 つたプ レーヤ ー (停 止試合 に出場 し、他 のプ レーヤ ー と代わ って
退 いたため )の 登録 が抹消 されて、そ の代 わ りとして登録 された者 で も、続行試
合 には出場 できる。
を含む)が
原注】 交代 して出場すると発表 された投手が、そのときの打者 (代 打者
【
アウ トになるか一塁に達するか、あるいは攻守交代 となるまで投球 しないうちに、
サスペ ンデッドゲームとなつた場合、その投手は続行試合の先発投手 として出場 し
てもよいし、出場 しなくてもよい。 しかし、続行試合 に出場 しなか つた場合 には、
ことはでき
他のプレーヤーと交代 したものとみなされて、以後その試合 に出場する
ない。
に
。
注】 我が国では、サスペ ンデッドゲームについては、所属する団体の規定 従う
【
4.13ダ ブルヘ ッダー に関す る規則
ペ
手権試合 は、1日 2試 合 まで行 なう ことがで きる。サ ス ンデ ツ ド
に抵
つて
も、本条項
ゲ ーム を完了 させ るために、ダブルヘ ッダ ー とともに行 な
(a)(1)選
触す ることにはな らな い。
(2)も
し、同 じ日に、一つの入場料 で 2試 合 が組 まれて いる場合 には、第 1試
合 をその当 日における正規 の試合 と しなけれ ばな らな い。
(b)ダ ブルヘ ッダーの第 2試 合 は、第 1試 合 の完了後 でなけれ ば開始 してはな ら
な い。
ブルヘ ッダーの第 2試 合 は、第 1試 合 の終了 20分 後 に開始す る。ただ し、
この 2試 合 の 間 にこれ以上 の時間 (30分 を超 えな いこと)を 必要 とす る ときは、
(c)ダ
しなけれ ば
第 1試 合終了時 に、球審 はその旨を宣告 して相手チ ームの監 督 に通 告
な らな い。
に延長 した
例外 】 ホーム クラブが特別 の行事 のために、 2試 合 の 間 を規定以上
【
い と申 し出て、 リー グ会長 が これ を承認 した場合 には、球審 はこの 旨 を宣告 し
―-57-一
4.14∼
4.15
フォーフィッテッドゲーム
て、相手 チ ームの監督 に通告 しなければ な らない。 どの場合で も、第 1試 合 の
球審 は、第 2試 合が開始 されるまでの 時間を監視する任 にあたる。
注 】 両チーム監督の同意を得れば、ダブルヘ ッダーの第 2試 合を、第 1試 合の終了
【
後20分以内に開始 してもさしつかえない。
(d)審 判員 は、 ダブルヘ ッダーの第 2試 合 をで きる限 り開始 し、 そ して競技 は、
グラウン ドコ ンデ ィシ ョン、地 方時間制 限、天候 状態 などの
許す限 り、続行 しな
ければな らない。
(e)正 式 に 日程 に組 まれた ダブルヘ ッダーが、降雨その他 の理 由で、 開始 が遅延
した場合 には、 開始 時間 には関係 な く開始 された その試 がダブルヘ
合
ッダーの第
1試 合 となる。
(f)日 程 の変更 によ り、ある試合 をダブルヘ ッダーの一つ に組み入れた場合 は、
その試 合 は第 2試 合 とな り、正 式 にその 日の 日程 に組 まれている試合が、
第 1試
合 となる。
4.14球 審 は、 暗 くな ったので、それ以後 のプ レイに支障 をきたす と認めたときは、
いつ で も競技場のライ トを点灯するように命 じること
がで きる。
4.15-方 のチーム が次の ことを行 な った場合 には、 フォーフ ィ ッテ ッ ドゲ ーム と し
て相手 チ ー ムに勝 ちが与 え られる。
(a)球 審 が試合 開始時刻 にプ レイ を宣 告 してか ら、 5分 を経過 して もなお競技場
に出な い か、あるい は競技 場 に出て も試合 を行 な うことを
拒否 した場合。
ただ し、遅延 が不可避 であると球審 が認めた場 合 は、 この
限 りではない。
(b)試 合 を長 引 かせ 、 または短 くするために、明 らかに策 を用 いた場合。
(c)球 審 が一 時停止 または試合の打 ち切 りを宣告 しないに もかかわ らず、試合の
続行 を拒 否 した場合。
―-58-
フォーフィッテツドゲーム
4.16∼ 4.18
(d)一 時停止 された試合 を再開するために、球審がプ レイを宣告 してから、1分
以内に競技 を再開 しなか った場合 。
(e)審 判員が警告を発 したにもかかわ らず、故意 に、また執拗に反則行為 をくり
返 した場合。
(f)審 判員の命令で試合から除かれたプレーヤーを、通宜な時間内に、退場させ
なか つた場合 。
(g)ダ ブルヘ ッダーの第 2試 合の際、第 1試 合終了後20分 以内に、競技場 に現
われなか つた場合。
ただ し、第 1試 合 の球審 が第 2試 合開始 までの時間を延長 した場合は、 この限
りではない。
4.16球 審が、試合を一時停止 した後、その再開に必要な準備を球場管理人 に命 じた
にもかかわ らず、その命令 が履行されなかつたために、試合再開 に支障をきたした
場合 は、その試合 はフォーフイッテツドゲーム となり、 ビジテイングチームの勝 ち
となる。
注】 アマチュア野球では、本条を適用 しない。
【
4.17-方 のチームが競技場 に 9人 のプレーヤーを位置させることができなくなるか、
またはこれを拒否 した場合、その試合 はフォーフイツテツドゲーム とな つて相手チ
ームの勝ちとなる。
4.18球 審 がフォーフィッテ ツドゲームを宣告 したときは、宣告後24時 間以内に、
その旨を書面で リーグ会長に報告 しなければならない。
ただ し、球審がこの報告 をしなか ったからといつて、フォーフイツテツドゲーム
であることに変わ りはない。
―-59-―
4.19
提 訴 試 合
4.19提 訴試合
審判員の裁定 が本規則 に違反するもの と して、監 督 が審議 を請求する ときは、各
リー グは試合提訴の手続 きに関する規則 を適 用 しなければな らない。審判員の判断
に基 づ く裁定 については、 どの よ うな提 訴 も許 されない。提訴試合 では、 リー ダ会
長 の裁定 が最終の もの となる。
審判員 の裁定 が本規則 に違反する との結論が出た場合 であ って も、 リー グ会 長 に
おいて、 その違 反のために提訴チームが勝 つ機会 を失 つた もの と判 断 しない
限 り、
試合 の や り直 しが命ぜ られることは ない。
原注 】 監督が試合を提訴するには、提訴の対象となったプレイが生 じたときか ら、
【
投手が次の 1球 を投 じるか、または、たとえ投球 しなくて もその前 にプレイをした
リプレイを企てるまでに、その旨を審判員に通告 していない限 り、提訴 は認められ
ない。
試合終了のときに生 じたプレイについて提訴するときは、翌 日の正午までにリーグ
事務局に申し出ればよい。
注】 アマチュア野球では提訴試合を認めない。
【
一-60-
ボール イ ンプ レイ
5,01∼
5.06
5.00 ボールインプレイとボールデッド
`
5.01 試合 を開始するときには、球審 は プ レイ゛を宣告する。
`
プレイ゛を宣告すればボールイ ンプレイとなり、規定によつてボール
`
デッドとなるか、または審判員が タイム、を宣告 して試合を停止 しない限 り、ボ
5.02球 審が
ールインプ レイの状態 は続 く。
ボールデッドとな った際は、各プ レーヤーはアウ トになつたり、進塁 したり、帰
塁 したり、得点することはできない。
ただ し、ボールイ ンプレイ中に起きた行為 (た とえば、ボー ク、悪送球、イ ンタ
ーフェア、ホームランまたはプレイングフイール ドの外 に出たフェア ヒット)な ど
の結果、1個 またはそれ以上の進塁が認 められた場合を除く。
原注】 ボールが試合中、部分的にはがれた場合は、そのプレイが完了するまで、ボ
【
ールインプ レイの状態は続く。
5.03ま ず、投手 は打者 に投球す る。その投球 を打 つか打 たないかは打者 が選択する。
5.04攻 撃側 は、 まず打者 が走者 とな り、走者 となれば進塁 して得点す ることに努 め
る。
5.05守 備側 は、相手 の打者 が走者 となる ことを防 ぎ、走者 となった場合 は、その進
塁 を最小限 にとどめるように努める。
5.06打 者 が走者 とな り、正規 にすべ ての塁 に触 れた ときは、そのチームに 1点 が記
録 される。
―-61-―
5.07∼
5.09
ボール イ ンプ レイ
原注】 たとえば、三塁走者が、飛球が捕らえられてから、離塁して本塁を踏んだ後、
【
離塁が早かつたと誤信 して、三塁に帰ろうとした場合のように、走者が正規の走塁
を行なって本塁に触れたならば、その走者のそれ以後の行為によって、その得点は
無効とはならない。
5.07攻 撃側 チ ームは、 3人 のプ レーヤ ーが正規 にアウ トにされると守備 につ き、そ
の相手 チ ーム が攻撃 に移 る。
5.08送 球 が偶然ベー スコーチに触れた り、投球 または送球が審判員 に触れたときも、
ボール イ ンプ レイである。 しか し、ベー ス コー チが故意 に送球 を妨害 した場合 には、
走者 はアウ トとなる。
5.09次 の場合 にはボールデ ッ ドとな り、走者 は 1個 の進塁が許 されるか、 または帰
塁する。その 間 に走者 はアウ トにされることはない。
(a)投 球が、正規 に位置 している打者 の身体 、または着衣 に触れた場合一一 次塁
に進む ことが許 された走者 は進 む。
(b)球 審 が、盗塁 を阻止 しようと した り、塁上の走者 をアウ トに しようとする捕
手 の送球動作 を妨 害
(イ
ンター フ ェア )し た場 合―― 各走者 は戻 る。
付記】 捕手の送球が走者をアウトにした場合には、妨害がなかったものとする。
【
原注】 捕手の送球動作には、投手への返球も含む。
【
注】 捕手の送球によってランダウンプレイが始まろうとしたら、審判員はただちに
【
`
タイム゛を宣告 して、走者を元の塁に戻す。
(C)ボ ー クの場合――各走者 は進 む。 (8.05ペ ナル テ ィ参照
―-62-―
)
ボ ール デ ッ ド
(d)反 則打球の場合――各走者 は戻 る。
(e)フ ァウルボールが捕球 されなかつた場合一―各走者 は戻 る。
球審 は塁上の走者が、元 の塁にリタッチするまで、ボールイ ンプレイの状態 に
してはならない。
(f)内 野手
(投 手を含む)に 触れていないフェアボールが、フエア地域で走者ま
たは審判員に触れた場合、あるいは内野手 (投 手 を除く)を 通過 していないフェ
アボールが、審判員に触れた場合一一打者が走者 とな つたために、塁を明け渡す
義務 が生 じた各走者 は進む。
走者がフェアボールに触れても、次の場合 には、審判員はアウ トを宣告 しては
ならない。なお、この際は、ボールインプレイである。
(1)い ったん内野手 に触れたフェアボールに触れた場合。
(2)1人 の内野手に触れないでその股間または側方を通過 した打球にすぐその
後方で触れても、このボールに対 して他のいずれの内野手 も守備する機会がな
かったと審判員が判断 した場合。
原注】 打球が投手を通過してから、内野内に位置していた審判員に触れた場合は、
【
ポールデ ッ ドとなる。フ ェア地域で野手 によつてそ らされた打球が、まだイ ンフラ
イ トの状態のまま、走者 または審判員 に触れ地上 に落 ちるまでに、内野手 によつて
捕球 されても、捕球 とはならず、ボールイ ンプ レイの状態 は続 く。
注】 フェアボールがファウル地域で審判員に触れた場合、ボールインプレイである。
【
(g)投 球 が、球審 か捕手 のマスク、または用具 に挟 ま って止 ま つた場合一―各走
者 は進 む。
原注】 チップした打球が、球審 に当た つてはね返 つたのを、野手が捕 らえても、ボ
【
ールデッドとなって、打者 はアウ トにはならない。チップした打球が、球審のマス
―-63-―
ボ ール デ ッ ド
クや用具に挟まって止まっても、同様である。
第 3ス トライクと宣告された投球が、捕手を通過 して球審に当たつたときは、ボー
ルインプレイである。球審 に当たってはね返つたボールが、地上に落ちる前に捕球
されても、打者 はただちにアウ トにはならない。ボールインプレイであり、打者 は
一塁に触れる前に、その身体または一塁に触球されて、初めてアウ トになる。
第 3ス トライクと宣告された投球または四球目の投球が、球審か捕手のマスクまた
は用具に挟まって止まった場合、打者には一塁が与えられ、塁上の走者には 1個 の
進塁が許される。
(h)正 規の投球 が、得点 しよ うと している走者 に触れた場合――各走者 は進 む。
5。
`
タイム、 を宣 告すれば、ボ ー ルデ ッ ドとなる。
`
次 の場合、球審 は タイム゛ を宣告 しなければな らない。
10審 判員が
(a)天 候、暗さのためなどで、 これ以上試合 を続行 するのは不可能であると球審
が認 めた場合。
(b)ラ イ トの故障のために、審判員 がプ レイ を見 るのに困難 となるか不可能 とな
つた場合。
付記】 各 リー グは、ライ トの故障 によ り試合 が中 断 された場合 の特別規則 を、
【
独 自に設 けて もよい。
注 1】 プレイの進行中にライ トの故障が生 じたとき、その瞬間完了されていないプ
【
レイは無効 とする。ダブルプレイおよび トリプルプレイが行なわれている間に、ラ
イ トの故障が生 じた場合には、たとえ最初のアウ トが成立 した後であっても、その
プレイは完成されたものとはみなされない。
ライ トが復旧したときには、ライ トの故障のために無効とされたプレイが始まる前
の状態から再開しなければならない。
注 2】 打球、投手の投送球または野手の送球が7.05に 規定される状態となったとき、
【
および四球、死球、ボーク、捕手またはその他の野手の妨害、走塁妨害などで、走
者が安全に進塁できる状態となったときにライ トが消えた場合に限つて、たとえ各
一-64-―
ボ ール デ ッ ド
走者の走塁が完了 していなくても、そのプレイは有効 とする。
注3】 プレイが行なわれているとき、一部のライトが消えた場合 (た とえば電圧が
【
急に低下 した場合 とか、 1、 2基 が故障を起 こした場合)な どには、ただちにタイ
ムとするか、またはプレイが終了す るまでボールイ ンプレイの状態 におくかは、審
判員の判断で決定する。
(c)突 発事故 によ り、プ レーヤ ーがプ レイで きな くなるか、あるいは審判員 がそ
の職務 を果 たせな くな った場合。
付記】 プレイングフィールドの外への本塁打、または死球の場合のように、1
【
個 またはそれ以上の安全進塁権 が認 め られた場合 、走者 が不慮の事故のため に、
その安全進塁権 を行使することができな くな つた ときは、その場 か ら控 えのプ
レー ヤ ー に代走 させ ることがで きる。
(d)監
督 が プ レー ヤ ー を交代 させ るため、 またはプ レーヤ ー と協議 す るため に
`
タイ ム゛ を要求 した場 合 。
`
注】 監督は、プ レイが行なわれていないときに、 タイム゛を要求 しなければならな
【
い。投手が投球動作に入 つたときとか、走者 が走つている場合などのように、プ レ
`
イが始まろうとしているとき、またはプ レイが行なわれているときには、 タイム゛
を要求 してはならない。
`
もし、このような要求があつても、審判員は タイム゛を宣告 してはならない。な
`
゛
゛
ム
お タイム゛が発効するのは、 タイ ゛が要求 されたときではなく、審判員が タ
イム゛を宣告 した瞬間からである。
(e)審 判員 がボール を検査す る必要 を認 めるか、監督 と打 ち合 わせ をす るためか、
またはこれ に準ず る理 由のある場合 。
(f)野 手 が飛球 を捕 らえた後、ベ ンチ、 またはスタン ド内に倒 れ込 んだ り、 ロー
一-65-―
5.11
競技 の再 開
プを越えて観衆内 (観 衆が競技場内まで入 つているとき)に 倒れ込んだ場合。走
者 に関 しては7.04(c)の 規定が適用される。
野手が捕球後ベ ンチに踏み込んでも、倒れ込まなかったときは、ボールインプ
レイであるから、各走者はアウ トを賭 して進塁することがで きる。
(g)審 判員がプレーヤーまたはその他の人に、競技場から去ることを命 じた場合。
(h)審 判員はプレィの進行中に、゛タイム゛を宣告 してはならない。ただ し、本
条 (b)項 、または(c)項 の 〔
付記〕 に該当するときは、この限 りではない。
5.11 ボールデッドになった後、投手が新 しいボールか、元のボールを持 って正規 に
投手板 に位置 して、球審がプレイを宣告 したときに、競技 は再開される。
投手がボールを手にして投手板に位置 したら、球審 はただちにプレイを宣告 しな
ければならない。
―-66-―
6.01-6.02
打
6.00
打
者
6.01打 撃 の順序
(a)攻 撃側 の各 プ レーヤ ー はそのチームの打順表 に記載 されている順序 に従 つて
打 たなければな らない。
(b)第
2回 以後 の各 回の第 1打者 は、前 回正規 に打撃
(タ
イ ム ア ッ トバ ッ ト)を
完了 した打者 の次 の打順 の ものである。
6.02打 者 の義務
(a)打 者 は 自分 の打順 がきた ら、速やか にバ ッタースボ ックスに入 つて、打撃姿
勢 をとらなければな らない。
(b)打 者 は、投手がセ ッ トポジシ ョンをとるか、またはワイ ン ドア ップを始 めた
場合 には、バ ッタース ボ ックスの外 に出 た り、打撃姿勢 をやめる ことは許 されな
い
。
ペ ナルテ イ
打 者 が本 項 に違 反 した際 、投 手 が投 球 す れ ば、 球 審 はそ の 投 球 に よ
つて ボ ー ル また は ス トライ ク を宣 告 す る。
原 注 】 打者 は、思 うままにバ ッタースボ ックスを出入 りする自由は与 え られて いな
【
いか ら、打者が `タイム、 を要求 しないで、バ ッタースボ ックスをはず したときに、
ス トライクゾー ンに投球 されれば、ス トライクを宣告 されてもやむを得ない。
打者が打撃姿勢 をとった後、ロジンバ ッグやパ イ ンタールバ ッグを使用するため
に、打者席 か ら外 に出る ことは許 されない。ただ し、試合の進行が遅滞 していると
か、天候上やむを得ないと球審が認 めたときは除く。
審判員 は、投手がワイ ン ドア ップを始めるか、セ ッ トポジシ ョンをとつたな らば、
`
打者 または攻撃側チームのメ ンバーのいかなる要求があ つても タイム゛ を宣告 し
`
`
`
つた
てはな らない。たとえ、打者 が 日にごみが入
、 眼鏡が くもった゛ サイ ンが
見 えなかった、など、その他 どんな理 由があつても、同様である。球審 は、打者 が
`
打者席 に入 つてか らで も タイム゛ を要求する ことを許 してもよいが、理 由な くし
一-67-―
て打者席から離れることを許 してはならない。球審が寛大 にしなければしないほど、
打者 は打者席の中にいるのであ り、投球されるまでそこにとどまっていなければな
らないということがわかるだろう。打者が打者席 に入つたのに、投手が正当な理由
もなくぐずぐず していると球審が判断 したときには、打者 がほんの僅かの間、打者
席を離れることを許 してもよい。
走者が塁にいるとき、投手がワインドアップを始めた り、セットポジションをとっ
た後、打者が打者席から出たり、打撃姿勢をやめたのにつられて投球を果たさなか
つた場合、審判員はボークを宣告 してはならない。投手 と打者 との両者が規則違反
をしているので、審判員はタイムを宣告 して、投手も打者 もあらためて `
出発点゛
からや り直させる。
(c)打 者 が、バ ッタースボ ックス内で打撃姿勢 をとろうと しなか った場合 、球審
はス トライ クを宣 告す る。 この場合 はボールデ ッ ドとな り、 いずれの走者 も進塁
で きない。
このペ ナル テ ィの後 、打者 が正 しい打撃姿勢 をとれば、その後 の投球 は、 その
投球 によってボ ール またはス トライクがカウン トされる。打者 が、 この よ うなス
トライ クを 3回 宣告 されるまでに、打撃 姿勢 をとらなか った ときは、アウ トが宣
告 される。
原注】 球審は、本項によ り打者 にス トライクを宣告 した後、再びス トライクを宣告
【
するまでに、打者が正 しい打撃姿勢をとるための適宜な時間を認める。
(d)マ イナー リー グでは、以下の規則 を実施す る。
(1)打 者 は打撃姿勢 をとった後 は、次の場合 を除 き、少 な くとも一 方 の足 をバ
ッター スボ ックス 内 に置 いていなければな らな い。 この場合 は、打者 はバ ッタ
ース ボ ックス を離れて もよいが、 `ホ ー ムプ レー トを囲む土の部分゛ を出ては
な らない。
(i)打 者が投球 に対 してバ ッ トを振 つた場合。
一-68-―
(ii)打 者が投球を避けてバ ッタースボックスの外 に出ざるを得なかつた場合。
`
(lii)い ずれかのチームのメンバ ーが タイム゛を要求 し認められた場合。
)守 備側のプレーヤーがいずれかの塁で走者に対するプ レイを企てた場合。
(v)打 者がバ ン トをするふ りをした場合。
(宙 )暴 投または捕逸が発生 した場合。
(前 )投 手がボール を受け取つた後マ ウン ドの土の部分 を離れた場合。
(価 )捕 手が守備のためのシグナルを送るためキャッチャースボックスを離れ
(市
た場合。
本条 (c)に もかかわらず、打者 が意図的にバ ッタースボックスを離れてプレ
イを遅 らせ、かつ前記 (i)∼
(宙
五
)の 例外規定 に該当 しない場合、球審は、投手
の投球を待 たずにス トライクを宣告す る。この場合はボールデッドである。も
し打者がバ ッタースボックスの外 にとどまり、さらにプレイを遅延させた場合、
球審 は投手の投球を待たず、再びス トライクを宣告する。
原注】 球審は、打者の違反がちょつとした不注意であると判断すれば、その打者の
【
その試合での最初の違反に対 しては、自動的にス トライクを宣告せずに、警告を与
えることもできる。
球審は、本項により打者 にス トライクを宣告 した後、再びス トライクを宣告するま
でに、打者が正 しい打撃姿勢をとるための適宜な時間を認める。
(2)打 者 は、次 の 目的で
お よび
`
タイム、が宣告 された ときは、バ ッタース ボ ックス
` ーム レー
ホ
プ
トを囲む土 の部分゛ を離れる ことができる。
(i)プ
レーヤ ー の交代
(ii)い ずれかのチームの協議
原注】 審判員は、前の打者が塁に出るかまたはアウトになれば、速やかにバ ッター
【
スボックスに入るよう次打者に促さねばならない。
-69-―
6.03-6.05
打 者 ア ウ ト
6.03打 者 は、正規の打撃姿勢をとるためには、バ ッタースボックスの内にその両足
を置 くことが必要である。
付記】 バ ッタースボックスのラインは、バ ッタースボックスの一部である。
【
6.04打 者 は、アウ トになるか、走者 となったときに、打撃を完了 したことになる。
6.05打 者 は、次 の場合 、アウ トとなる。
(a)フ
ェア飛 球 またはフ ァウル飛球
(フ
ァウルチ ップを除 く)が 、野手 に正 規 に
捕 らえ られた場合 。
原注】 野手 は捕球するためにダッグアウ トの中に手を差 し伸べることはできるが、
【
足を踏み込むことはできない。野手がボールを確捕すれば、それは正規の捕球 とな
る。ダッグアウ トまたはボールデッ ドの個所 (た とえばスタンド)に 近づいてファ
ウル飛球を捕 らえるためには、野手 はグラウンド (ダ ッグアウ トの縁を含む)上 ま
たは上方に片足または両足を置いておかなければならず、またいずれの足もダッグ
アウ トの中またはボールデッドの個所の中に置いてはならない。正規の捕球の後、
野手がダッグアウ トまたはボールデッドの個所に倒れ込まない限 り、ボールインプ
レイである。走者 については7.04(c)〔 原注〕参照。
(b)第
3ス トライ クと宣告 された投球 を、捕手 が正 規 に捕球 した場合。
`
原注】 正規の捕球、ということは、まだ地面に触れていないボールが、捕手の ミッ
【
トの中に入 つているという意味である。ボールが、捕手の着衣または用具 に止まつ
た場合 は、正規の捕球ではない。また、球審に触れてはね返つたボールを捕 らえた
場合も同様である。
チップしたボールが、最初 に捕手の手またはミットに触れてから、身体または用具
―-70-―
打 者 ア ウ ト
に当た つてはね返 ったの を、捕手が地上 に落 ちる前 に捕球 した場合、ス トライクで
あ り、第 3ス トライクにあたるときには、打者 はアウ トである。また、チ ップ した
ボールが、最初 に捕手 の手 または ミッ トに当た つておれば、捕手が身体 または用具
に手 または ミッ トをかぶせるように捕球することも許 される。
(c)0ア
ウ トまた は 1ア ウ トで一 塁 に走 者 が い る とき、 第
3ス トライ クが宣 告 さ
れ た場 合 。
【注
】
0ア
ウ
ト ま
た
は
1ア
ウ
ト で 一
塁
(一
。二
塁
、 一
。
三
、 一
塁
。
二 ・
三
塁
の
と
き
も
同様)に 走者がいた場合 には、第 3ス トライクと宣告された投球を捕手が後逸 した
り、またはその投球が球審か捕手のマスクなどに入 り込んだ場合でも、本項が適用
されて打者はアウ トになる。
(d)2ス トライク後 の投球 をバ ン トして フ アウルボール になった場合 。
(e)イ ンフ ィール ドフライが宣告 された場合。 (2.40参 照
(f)2ス トライ ク後、打者 が打 つた (バ ン トの場合 も含 む)が 、投球 がバ ッ トに
)
触 れないで、打者の身体 に触れた場合 。
(g)野 手
(投 手 を含 む )に 触 れていないフ ェアボール が、打者走者 に触 れた場合。
ただ し、打者 がバ ッター スボ ックス内にいて、打球 の進路 を妨害 しようとす る
意図がなか ったと審判員 が判断す れば、打者 に当た つた打球 はファウルボ ール と
なる。
(h)打 者 が打 つ か、バ ン トしたフ ェアの打球 に、フ ェア地域 内でバ ッ トが再 び当
た つた場合 。
ボ ー ルデ ッ ドとな って 、走者 の進塁 は認 め られな い。
これ に反 して、フ ェアの打球 が転が つてきて、打者 が落 と したバ ッ トにフ ェア
地域 内 で触れた場合 は、ボールイ ンプ レイである。ただ し、打者 が打球 の進路 を
妨害する ためにバ ッ トを置 いたのではない と審判員が判断 した ときに限 られる。
-71-一
打 者 ア ウ ト
打 者 が バ ッタ ー ス ボ ックス 内 にい て 、打 球 の進 路 を妨 害 しよ う とす る意 図 が な
か つた と審 判 員 が 判 断 す れ ば、 打 者 の所 持 す るバ ッ トに再 び 当 た つた打 球 は フ ァ
ウル ボ ー ル とな る。
原 注 】 バ ッ トの折れた部分がフ ェア地域 に飛 び、 これに打球が当た った とき、また
【
はバ ッ トの折れた部分が走者 または野手 に当た つたときは、プ レイはそのまま続 け
られ、妨害 は宣告 されない。打球がバ ッ トの折れた部分 にファウル地域で当た つた
ときは、ファウルボールである。
バ ッ ト全体がフ ェア地域 またはファウル地域 に飛んで、プ レイを企てている野手
(打 球 を処理 しようと している野手 だけでなく、送球 を受けようとしている野手 も含
む)を 妨害 したときには、故意であつたか否かの区別なく、妨害が宣告 される。
打撃用ヘルメ ッ トに、偶然、打球がフェア地域で当たるか、または送球が当た った
ときは、ボールインプ レイの状態が続 く。
打球が、ファウル地域で打撃用ヘ ルメ ッ ト、地面以外の異物 に触れたときは、ファ
ウルボールとな り、ボールデ ッ ドとなる。
走者がヘルメ ッ トを落 とした り、ボールに投 げつ けて打球 または送球 を妨害 しよう
とする意図があったと審判員が判断 したときには、その走者 はアウ トとな り、ボー
ルデ ッ ドとなって、他 の走者 は、打球 に対 しての ときは投手 の投球当時占有 してい
た塁、送球 に対 しての ときは妨害発生 の瞬間 に占有 していた塁 に帰 らなければな ら
ない。
注】 本項前段を適用するにあたっては、打者がバットを所持していたかどうかを問
【
わない。
(i)打 者 が、打 つ か、バ ン トした後 、一塁 に走 るにあた って、まだファウル と決
ま らないままフ ァウル地域 を動 いている打球 の進路 を、 どんな方法であろ うとも
故意 に狂 わせた場合。
ボ ール デ ッ ドとなつて、走者 の進塁 は認 め られな い。
(j)打 者 が第 3ス
トライ クの宣 告 を受 けた後、 またはフ ェアボ ール を打 つた後 、
一 塁 に触 れる前 に、 その身体 または一塁 に触球 された場合 。
―-72-―
打 者 ア ウ ト
6.05
注】 触球するに際しては、まずボールを保持して触れることが必要なことはもちろ
【
ん、触球後においても確実にボールを保持 していなければならない。
また、野手がボールを手 にしていても、そのポールをグラブの中でジャッグルした
り、両腕 と胸とでボールを抱き止めたりしている間は、確実 に捕 らえたとはいえな
いか ら、たとえ打者が一塁に触れる前に野手が塁 に触れながらボールを手にしてい
ても、確捕 したのが打者が一塁に触れた後であればその打者はアウ トにならない。
(k)一 塁 に対する守備 が行 なわれている とき、本塁 一塁間の後半 を走 るに際 して、
打者 がス リー フ ッ トライ ンの外側
(向
か つて右側 )ま たはファウル ライ ンの 内側
(向 か つて左 側 )を 走 つて 、 一 塁 へ の送球 を捕 らえ ようとす る野手 の 動作 を妨 げ
た と審判員 が認 めた場合。 この 際 は、ボ ール デ ッ ドとなる。
ただ し、打球 を処理する野手 を避 けるため に、ス リー フ ッ トライ ンの外側
か つて右側 )ま たはファウルライ ンの 内側
(向
(向
か って左側 )を 走 る ことはさ しつ
かえない。
原注】 スリーフットレーンを示すライ ンはそのレーンの一部であり、打者走者は両
【
足をスリーフットレーンの中もしくはスリーフットレーンのライン上に置かなけれ
ばならない。
(1)0ア
ウ トまたは 1ア ウ トで、走者 一 塁、一 。二 塁、一・ 三塁 または一 。二・
三塁の とき、内野手 がフ ェアの飛球 またはライナ ー を故意 に落 と した場合。
ボ ール デ ッ ドとな って 、走者の進塁 は認 め られな い。
付記】 内野手 が打球 に触 れないで これ を地上 に落 と した ときには、打者 はアウ
【
トにな らな い。ただ し、イ ンフィール ドフライの規則が適用 された場合 は、 こ
の 限 りではな い。
―-73-一
打 者 ア ウ ト
注 1】 本項は、容易に捕球できるはずの飛球またはライナーを、内野手が地面に触
【
れる前に片手または両手で現実にボールに触れて、故意に落とした場合に適用され
る。
注2】 投手、捕手および外野手が、内野で守備した場合は、本項の内野手と同様に
【
扱う。また、あらかじめ外野に位置 していた内野手は除く。
(m)野 手 が、あるプ レイ をな し遂 げるために、送球 を捕 らえようと しているか、
または送 球 しようと しているの を前位 の走 者 が故意 に妨害 したと審判員が認めた
場合。
原注】 この規則は攻撃側プレーヤーによる許しがたい非スポーツマン的な行為に対
【
するペナルティとして定められたものであつて、走者が塁を得ようとしないで、併
殺プ レイのピボットマン (併 殺の際、ボールを継送するプレーヤー。すなわち遊撃
手一二塁手―一塁手とわたる併殺ならば二塁手、二塁手―遊撃手―一塁手の併殺な
らば遊撃手が ピボッ トマンである)を 妨害する目的で、明らかにベースラインから
はずれて走るような場合に適用されるものである。
注】 まだアウ トにならない前位の走者の妨害行為に対する処置は、本項では定めて
【
いないように見えるが、7.08(b)に 規定 してあるとおり、このような妨害行為 に対
しては、その走者はもちろん打者もともにアウ トにする規則であつて、このような
粗暴な行為を禁止するために規定された条項である。すでにアウ トになった走者ま
たは得点したばかりの走者の妨害行為に対 しては、7.09(e)に 規定されている。
(n)2ア
ウ ト、 2ス トライ ク後本盗 を企 てた二塁 走者 が、打者 へ の正 規 の投球 に
ス トライ クゾー ンで触れた場合。
この 際、打者 は `
第 3ス トライ ク゛の宣 告 を受 けてアウ トとな り、その走者の
得点 は認 め られない。 しか し 0ア ウ トまたは 1ア ウ トであれば、打 者 は `
第 3ス
トライ ク゛の宣 告 を受 けてアウ トとな り、ボール デ ッ ドになるが、その得点 は認
め られる。
一-74-
打者 の反則行為 によるアウ ト
6.06
注】 0ア ウトまたは1ア ウトの場合には、他の塁の走者にも、次塁への走塁行為が
【
あったかどうかに関係なく、 1個 の進塁が許される。 (5。 09h参 照)
(o)走 者 を除 く攻撃側 チームのメ ンバ ーが、打球 を処理 しようと している野手 の
守備 を妨 害 した場合 。 (7.11参 照。走者 による妨害 につい ては7.08b参 照 )
6.06次 の場合 、打者 は反則行為 でアウ トになる。
(a)打 者 が片足 または両足 を完全 にバ ッタースボ ックスの外 に置 いて打 つた場合 。
原注】 本項は、打者が打者席の外に出てバットにボールを当てた (フ ェアかフアウ
【
ルかを問わない)と き、アウ トを宣告 されることを述 べ ている。球審 は、故意四球
が企て られて いるとき、投球 を打 とうとする打者 の足の位置 に特 に注意 を払わなけ
ればな らない。打者 は打者席か ら跳び出 した り、踏 み出 して投球 を打 つ ことは許 さ
れない。
(b)投
手 が投 球 姿 勢 に はい った とき、打 者 が 一 方 の バ ッタ ー ス ボ ックス か ら他 方
の バ ッタ ー ス ボ ックス に移 った場 合 。
注】 投手が投手板に触れて捕手からのサインを見ているとき、打者が一方から他方
【
のバ ッタースボックスに移つた場合、本項を適用して打者をアウトとする。
(c)打 者がバ ッタースボックスの外に出るか、あるいはなんらかの動作によって、
本塁での捕手 のプレイおよび捕手の守備または送球を妨害 した場合。
しかし例外 として、進塁 しようとしていた走者がアウ トにな つた場合、および
得点 しようとした走者が打者 の妨害 によつてアウ トの宣告を受けた場合 は、打者
はアウ トにはならない。
原注】 打者が捕手を妨害 したとき、球審は妨害を宣告しなければならない。打者は
【
-75-
打者 の反則行為 によるアウ ト
アウ トにな り、ボール デ ッ ドとなる。妨害があ つた とき、走者 は進塁できず、妨害
発生の瞬間に占有 していたと審判員が判断 した塁 に帰 らなければならない。 しか し、
妨害 されなが らも捕手がプ レイを して、アウ トに しようと した走者がアウ トになっ
た場合 には、現実 には妨害がなかったもの と考 えられるべ きで、その走者がアウ ト
とな り、打者 はアウ トにはな らない。その際、他の走者 は、走者がアウ トにされた
ら妨害 はなかった もの とするとい う規則 によって、進塁 も可能である。 このよ うな
場合、規則違反が宣告 されなかったようにプ レイは続 けられる。
打者が空振 りし、スイングの余勢で、その所持するバ ッ トが、捕手 または投球 に当
た り、審判員が故意ではない と判断 した場合 は、打者 の妨害 とは しないが、ボール
デ ツ ドとして走者の進塁 を許 さない。打者 については、第 1ス トライク、第 2ス ト
ライクにあたるときは、 ただス トライ クを宣告 し、第 3ス トライクにあたるときに
打者 をアウ トにする。 (2ス トライク後 の `ファウルチ ップ゛ も含む)
注 1】 打者が空振りしなかったとき、投手の投球を捕手がそらし、そのボールがバ
【
ッタースボ ックス内 にいる打者の所持するバ ッ トに触れた際 はボールイ ンプ レイで
ある。
注2】 本項は、捕手以外の野手の本塁でのプレイを打者が妨害した場合も含む。
【
打者 に妨害行為があって も、走者 を現実 にアウ トにすることがで きたときには、打
者 をそのままと して、 その走者 のアウ トを認め、妨害 と関係 なくプ レイは続 けられ
る。 しか しアウ トの機会 はあ って も、野手 の失策で走者 を生か した場合 には、現実
にアウ トが成立 していないか ら、本項 の前段を適用 して打者 をアウ トにする。
なお、捕手か らの送球 によってランダウンプ レイが始まろうとしたら、審判員はた
だちに `タイム、 を宣告 して打者 を妨害 によるアウ トに し、走者 を元の塁 に戻す。
(d)打 者 が、いかなる方法 であろ うとも、ボールの飛距離 を伸 ば した り、異常 な
反発力 を生 じさせ るよ うに改造、加 工 した と審判員が判 断するバ ッ トを使用 した
り、使用 しようと した場合 。
この ようなバ ッ トには、詰め ものを した り、表面 を平 らに した り、釘 を打 ちつ
けた り、中をうつ ろに した り、溝 をつ けた り、パ ラフィン、 ワ ックスな どでおお
つて 、ボ ー ルの飛距離 を伸 ば した り、異常 な反発力 を生 じさせ るよ うに した もの
-76-
打 順 の 誤 り
が含 まれる。
打者 が この ようなバ ッ トを使用 したために起 きた進塁 は認 め られな いが、アウ
トは認 め られる。
打者 はアウ トを宣告 され、試合 か ら除かれ、後 日リー グ会長 によつてペ ナ ルテ
ィが科せ られる。
原注】 打者がこのようなバ ットを持 つてバ ッタースボックスに入れば、打者 は規則
【
違反のバ ットを使用 した、あるいは使用 しようとしたとみなされる。
注】 アマチュア野球では、 このようなバ ットを使用 した場合、打者 にはアウ トを宣
【
告するにとどめる。
6.07打 撃順 に誤 りがあ つた場合 。
(a)打 順表 に記載 されて いる打者 が、その番 の ときに打 たないで、番 でな い打者
(不 正位打者 )が 打撃 を完 了 した (走 者 となるか、アウ トとな った )後 、相手方
が この誤 りを発見 してアピールすれ ば、正位打者 はアウ トを宣告 される。
ただ し、不正位打者 の打撃完了前 な らば、正位打者 は、不正位打者 の得 たス ト
ライクお よびボ ールの カウン トを受 け継 いで、 これに代 わ って打撃 につ くことは
さ しつ かえな い。
(b)不 正位打者 が打撃 を完了 した ときに、守備側 チ ーム が
`
投手 の投球゛前 に球
審 にアピールすれ ば、球審 は、
(1)正 位打者 にアウ トを宣告する。
(2)不 正位打者 の打球 によるものか、または不正位打者 が安打 、失策、四球、
死球、その他で一 塁 に進 んだことに起 因 した、すべ ての進塁お よび得点 を無効
とす る。
付記】 走者 が、不正位打者 の打撃中 に盗塁、ボー ク、暴投、捕逸 などで進塁す
【
ることは、正規 の進塁 とみなされる。
―-77-―
打 順 の 誤 り
注 1】 本条(b)(c)(d)項 でいう ゛
【
投手の投球゛とは、投手が次に面した打者 (い
ずれのチームの打者かを問わない)へ 1球 を投じた場合はもちろん、たとえ投球し
なくてもその前 にプ レイを した リプ レイを企てた場合 も含 まれる。
ただ し、アピールのための送球などは、ここでい う `
プ レイ゛に含 まれない。
注2】 不正位打者の打球によるものか、不正位打者が一塁に進んだことに起因した、
【
すべ ての進塁および得点 を無効 とするとあるが、進塁だけに限 らず、不正位打者の
打撃行為 によるすべ てのプ レイを無効 とする。すなわち、不正位打者のニ ゴロで一
塁走者が二塁でフ ォー スアウ トにされた後、ア ピールによって正位打者がアウ トの
宣告 を受ければ、一塁走者 のフォースアウ トは取 り消 される。
(c)不 正 位打者 が打撃 を完 了 した後 、 ゛投手 の投球、前 にア ピールが なか った場
合 には、不正位打者 は正 位打者 と して認め られ、試合 はその まま続 け られる。
(d)(1)正
位打者 が、打撃順の誤 りを発見 されてアウ トの宣告 を受 けた場合 に
は、その正 位打者 の次 の打順の打者 が正 規の次打者 となる。
(2)不 正位打者 が `投手の投球゛ 前 にア ピールが なか ったために、正位打者 と
認 め られた場合 には、 この正 位化 された不正位打者 の次 に位する打者 が正 規 の
次打者 となる。不正位打 者 の打撃行為 が正 当化 されれば、ただちに、打 順 はそ
の正 位化 された不正位打者の 次 の打者 に回 つて くる。
原注】 審判員は、不正位打者がバ ッタースボックスに立っても、何人 にも注意を喚
【
起 してはな らない。各チームの監督、プレーヤーの不断の注意があ って、初めて本
条の適用が可能となる。
規則説明
打順 を次の よ うに仮定 して、打順の誤 りによ って生 じる種 々の状態 を
例証す る。
・
・
・
・
・
打順・
打者 ……
例題
【
1】
123456789
A B C D E F G H I
Aの 打順 に Bが バ ッタースボ ックスに入 つて、投球 カウン トが 2-1
―-78-一
打 順 の 誤 り
となつたとき、
(a)攻 撃側が打順の誤 りに気づいた。
(b)守 備側 はアピール した。
解答】 どちらの場合も、Aは カウント2-1を 受け継いでBと 代わる。この際
【
アウ トはない。
例題 2】
【
Aの 打順 に Bが 打ち、二塁打を放 った。この場合、
(a)守 備側 はただちにアピール した。
(b)守 備側 はCに 1球 が投 じられた後、アピール した。
解答】 (a)正 位打者 Aは アウ トの宣告を受け、 Bが 正規の次打者 となる。
【
(b)Bは そのまま二塁にとどまり、Cが 正規の次打者 となる。
例題 3】
【
A、
Bと もに四球、Cは ゴロを打 つて Bを フォースアウ トとして、A
を三塁へ進 めた後、Dの 打順 に Eが バ ッタースボツクスに入 つた。その打撃中
に暴投があ つて、Aは 得点 し、 Cは 二塁へ進んだ。 Eが ゴロを打 つてアウ トと
なり、 Cを 三塁に進 めた。この場合、
(a)守 備側 はただちにアピール した。
(b)守 備側 は、次にバ ッタースボックスに入 つたDへ の 1球 が投 じられた後、
ア ピール した。
解答】
【
(a)正 位打者 Dが アウ トの宣告 を受け、 Eの 打撃行為のために二塁に
進んだ Cは 二塁へ戻 されるが、暴投 によるAの 得点および Cの 二塁への進塁
は、 Eの 打撃行為 とは関係なく行 なわれた進塁 だから有効 となる。 Eは 次打
者 となつて再び打たなければな らない。
(b)Aの 得点は認められ、Cは 二塁にとどまる。正位化 した Eの 次の Fが 正
規の次打者 となる。
例題 4】
【
2ア ウ ト満塁で、 Fの 打順 にHが 出て三塁打 し、全走者を得点 させた。
この場合、
(a)守 備側 はただちにアピール した。
(b)守 備側 はGに 1球 が投 じられた後、アピール した。
一-79-―
打 順 の 誤 り
解答】 (a)正 位のFは アウトの宣告を受け、得点は全部認められない。Gが
【
次回の第 1打 者となる。
(b)Hは
例題 5】
【
三 塁 にとどま り、 3点 が記 録 される。 Iが 正 規 の次打者 となる。
2ア ウ ト満塁 で、 Fの 打順 にHが 出て二 塁打 し、全走者 を得点 させ 3
点 を記録 し、続 い てバ ッター スボ ックスに入 つた Gへ の 1球 が投 じられた後、
(a)Hは
(b)Gが
二塁で投手の送 球 によ リアウ トにな り、攻守交代 とな った。
飛球 を打 つてアウ トとな り攻守交代 したが、 アピール がな く、相 手
チ ーム が攻撃 に移 つた。
この二つ の場合では誰 が次回の第 1打 者 となるか。
(a)Iで
解答 】
【
ある。 Gへ の 1球 が投 じられたので Hの 三 塁打 は正 当化 され、
Iが 正 規 の次打者 となる。
(b)Hで
ある。相手 チ ームの第 1打 者 へ の 1球 が投 じられるまでにア ピール
がなか ったので、 Gの 打撃行為 は正 当化 されるか ら、 Hが 正規の次打者 とな
る。
例題 6】
【
Aの 打順 にDが 出て四球 を得 た後、 Aが バ ッタースボ ックスについて、
1球 が投 じられた。その際、 Aへ の投球前 にアピールが あれば、正位打者 の A
がアウ トの宣告 を受 けて、 Dの 四球 は取 り消 され、 Bが 正 規 の次打者 となるが、
すでに Aに 1球 が投 じられた ため に、 Dの 四球 は正 当化 され、 Eが 正 規 の 次打
者 となる。 ところが、不正位の Aは そのまま打 撃 を続 けて フライアウ トとな り、
Bが バ ッタースボ ックスについて しまった。 この際 も、 Bに 1球 が投 じられる
までにア ピール があれば、正 位打者 の Eが アウ トの宣 告 を受 けて、 Fが 正規の
次打者 となるはずだが、また して もア ピール がな く、 Bに 1球 が投 じられたの
で、 こん どはAの 打撃行為が正 当化 されて、 Bが 正規の次打者 となった。その
Bが 四球 を得 て Dを 二 塁 へ進め、次打者 の Cは 飛球 を打 ってアウ トとな った。
Dが 正規の次打者 であるはずだが、二 塁走者 とな っている。 この際、だれが正
規 の次打者 となるか。
解答 】
【
Dは 打順 を誤 っているが、すで に正 当化 され、 しか も塁上 にいるか ら、
-80-―
打者が安全に進塁できる場合
6.08
Dを 抜 か して、 Eを 正規の次打者 とす る。
6.08打 者 は、次 の場合走者 とな り、ア ウ トにされるおそれ な く、安全 に一塁 が与 え
られる。 (た だ し、打者 が一 塁 に進 んで、 これに触れる ことを条件 とす る)
(a)審 判員 が `四球゛ を宣告 した場合。
原注】 ポール 4個 を得て一塁への安全進塁権を得 た打者は、一塁へ進んでかつこれ
【
に触れなければならない義務を負う。これによつて、塁上の走者 は次塁への進塁を
余儀なくされる。この考え方は、満塁のときおよび代走者 を出場 させるときにも適
用される。
`
打者への 四球、の宣告 により、進塁を余儀なくされた走者が何らかのプレイがあ
ると思い込んで塁に触れずにまたは触れてからでも、その塁を滑 り越 してしまえば、
野手 に触球されるとアウ トになる。また、与えられた塁に触れそこなつてその塁よ
りも余分に進もうとした場合には、身体 またはその星 に触球 されればアウトになる。
(b)打 者 が打 とうと しなか つた投球 に触 れた場合。
ただ し、 (1)バ ウ ン ドしな い投球 が、ス トライ クゾー ンで打者 に触 れた とき、
(2)打 者 が投球 を避 けないで これに触 れた ときは除かれる。
バ ウン ドしない投球 がス トライ クゾー ンで打者 に触れた場合 には、打者 が これ
を避 けようと したか どうかを問 わず、すべ てス トライ クが宣告 される。
しか し、投球が ス トライ クゾー ンの外 で打者 に触 れ、 しか も、打者 が これ を避
けようと しなか つた場合 には、ポ ールが宣告 される。
付記】 打者 が投球 に触 れたが一 塁 を許 されなか つた場合 も、ボ ール デ ッ ドとな
【
り、各走者 は進塁 で きない。
` がス トライクゾーンで打者 に触れた゛ということは、ホームプレー トの
投球
注 1】
【
上方空間に限らず、これを前後 に延長 した空間で打者に触れた場合 も含む。
―-81-―
6.08
打者が安全 に進塁で きる場合
注 2】 投球が、ストライクゾーンの外で打者に触れた場合でも、その投球が、スト
【
ライクゾーンを通つていたときには、打者がこれを避けたかどうかを問わず、スト
ライクが宣告される。
注 3】 打者が投球を避けようとしたかどうかは、一に球審の判断によって決定され
【
るものであって、投球の性質上避けることができなかったと球審が判断 した場合 に
は、避けようとした場合と同様に扱われる。
注 4】 投球がいったん地面に触れた後、これを避けようと試みた打者 に触れた場合
【
も、打者には一塁が許される。ただし、ス トライクゾーンを通ってからバウン ドし
た投球に触れた場合を除く。
(c)捕 手 またはその他 の野手が、打者 を妨害
(イ ンターフェア)し た場合 。
しか し、妨害 にもか かわ らずプ レイが続 け られた ときには、攻撃側チ ーム の監
督 は、そのプ レイが終わ ってか らただちに、妨害 行為 に対するペ ナ ル テ ィの代わ
りに、そのプ レイを生 か す 旨を球審 に通告することがで きる。
ただ し、妨害 にもか かわ らず、打者 が安 打、失策、四球、死 球、その他 で一塁
に達 し、 しか も他 の全 走者 が少 な くとも 1個 の塁 を進 んだ ときは、妨害 とは関係
な く、プ レイは続 け られる。
原注 】 捕手の妨害が宣告されてもプレイが続けられたときは、そのプレイが終わ つ
【
てからこれを生かしたいと監督が申し出るかもしれないから、球審はそのプレイを
継続させる。
打者走者が一塁を空過 した り、走者が次塁を空過 しても、 〔
7.04付 記〕に規定され
ているように、塁に到達 したものとみなされる。
監督がプレイを選ぶ場合の例。
① lア ウ ト走者三塁、打者が捕手に妨げられながらも外野 に飛球を打ち、捕球後
三塁走者が得点 した。監督 は、打者アウ トで得点を記録するのと、走者二塁、一
塁 (打者が打撃妨害により出塁)と のいずれを選んでもよい。
② Oア ウ ト走者二塁、打者は捕手に妨げられながらもバ ントして走者を三塁に進
め、 自らは一塁でアウ トになった。監督は、 0ア ウ ト走者二塁、一塁とするより
―-82-―
打者 が走者 となる場合
6.09
も、走者三塁で 1ア ウ トとなる方 を選んでもよい。
三塁走者が盗塁 またはスクイ ズプ レイによ り得点 しようとした場合 のペ ナルティ
は、7.07に 規定 されている。
投手 が投球する前に、捕手 が打者 を妨害 した場合、打者 に対する妨害 とは考えられ
`
`
るべ きではない。 この ような場合 には、審判員 は タイ ム゛ を宣告 して 出発点゛
か らや り直させる。
注 1】 監督がプ レイを生かす旨を球審 に通告するにあた つては、プレイが終わ つた
【
ら、ただちに行なわなければならない。なお、いつたん通告 したら、これを取 り消
すことはできない。
注2】 監督がペナルティの適用を望んだ場合、次のとおり解釈できる。
【
捕手 (ま たは他の野手)が 打者 を妨害 した場合、打者 には一塁が与えられる。二塁
走者が盗塁 またはスクイズプレイによつて得点 しようとしたときに、 この妨害があ
つた場合 にはボールデッドとし、三塁走者の得点 を認め、打者 には一塁が与えられ
る。
三塁走者が盗塁 またはスクイズプレイで得点 しようとしていなかつたときに、捕手
が打者を妨害 した場合にはボールデッドとし、打者 に一塁が与えられ、そのために
塁を明け渡す ことになつた走者は進塁する。盗塁を企てていなかつた走者 と塁を明
け渡さなくてもよい走者 とは、妨害発生の瞬間に占有 していた塁にとめおかれる。
(d)野 手
(投 手 を含 む )に 触 れて いないフ ェアボ ール が、 フ エア地域で審判員 ま
たは走者 に触 れた場合。
ただ し、内野手 (投 手 を除 く)を い つたん通過す るか、または野手 (投 手 を含
む )に 触 れたフ ェアボ ール が審判員 に触 れた場合 にはボ ール イ ンプ レイである。
6.09次 の場合 、打者 は走者 となる。
(a)フ エアボール を打 つた場合。
(b)(1)走 者 が一塁 にいない とき、 (2)走 者 が一塁 にいて も 2ア ウ トの とき、
捕手 が第 3ス トライ クと宣告 された投球 を捕 らえな か つた場合 。
―-83-一
6.09
打者が走者となる場合
原注 】 第 3ス トライクと宣告されただけで、まだアウ トになっていない打者が、気
【
がつかずに、一塁に向かおうとしなかった場合、その打者は `
ホームプレー トを囲
む土の部分゛を出たらただちにアウ トが宣告される。
(c)野 手
(投 手 を除 く)を 通過 したか、 または野手 (投 手 を含 む)に 触れたフ ェ
アボ ー ルが 、フ ェァ地 域 で審判員 または走者 に触れた場 合 。
(d)フ
エア飛球 が、本塁 か らの 距離 が250Z千
(76。 199イ 元
)以 上 ある フ ェ ンス を
越 えるか、ス タン ドに入 った場合 、打者 が すべ ての塁 を正 規 に触れれ ば、本塁打
が与 え られる。
フ エ ア飛球 が、本 塁 か らの距 離 が250Zl(76.199イ ラ)未 満 の フェ ンス を越 え
るか、スタン ドに入 った場合 は、二 塁打 が与 え られる。
(e)フ
ェアボー ル が、地面 に触れた後 、バ ウン ドしてスタン ドに入 つた
場合、ま
たはフェンス、ス コアボー ド、灌木 およびフェンス上 のつ る草 を抜 けるか、その
下 を くぐるか、挟 まって止 まった場合 には、打 者 、走 者 ともに 2個 の進塁 権 が与
え られる。
゛
注 】 地面に触れた、とあるのは、インフライ トでない状態を指す。
【
(f)フ
ェアボール (地 面 に触れた もので も、地 面 に触れな い もので も
)が 、 フェ
ンス 、ス コアボ ー ド、灌木およびフェンス上のつ る草 を抜 けるか、その
下 を くぐ
つた場合 、 フェンス またはスコァボ ー ドの 隙間を抜 けた場合 、あるいはフェンス
、
ス コアボ ー ド、灌木 お よびフェンス のつる草 に挟 まって止 まった場合 には、打
者、
走者 ともに 2個 の進塁権 が与 え られる。
(g)バ
ウン ドしたフェアボ ールが 、野手 に触れて進路 が変わ り、 フ ェア地域 また
はフアウル地 域 のス タン ドに入 った場合 か、 フェンス を越 えるか、 くぐるか した
場合 、打 者 、走者 ともに 2個 の進塁権 が与 え られる。
(h)フ
エア飛球 が野手 に触れて進 路 が変わ り、
―-84-
指
(1)フ
名
打
者
ァウル地域 のス タン ドに入 るか、 またはフ アウル地 域 の フ エンスを越 え
た場合一一打者 に二 塁が与 え られる。
(2)フ
ェア地域 のスタン ドに入 るか、また はフ エア地域 の フ エンスを越 えた場
合一一打者 に本塁 が与 え られる。
た だ し(2)の 場 合 、 そ の ス タ ン ドま た は フ エ ンス が、 本 塁 か ら250Z千
(76.199イ π)未 満 の距離 にあるときは、打者 に二 塁が与 え られる だけである。
の
注】 本条各項で、打者、走者ともに 2個 の進塁権が与 えられる場合 は、投手 投球
【
当時に占有 していた塁を基準とする。
6.10リ
ー グは、指名打者 ル ー ルを使用す ることができ る。
(a)指 名打者 ルール を使用 している リー グに所属す るチ ーム と、 これ を使用 して
いない リー グに所属す るチ ーム とが試合 を行 なう ときには、 これを使用す るか ど
うか は次 の定 めによる。
(1)ワ ール ドシ リーズまたは非公式試合 では、ホーム チームが これを使用 して
いる ときには、使用す る。ホーム チ ームが使用 して いない ときには、使用 しな
い
。
(2)オ ールスターゲ ームでは、両 チ ーム と両 リー グが同意 した ときだけ、使用
す る。
注 1】 我が国のプロ野球では、本項(1)に おけるワールドシリーズを日本シリーズ
【
ー
と置 きかえて適用す る。なお、非公式試合 において、本項 (1)に よ り指名打者 ル
ルールを使用す
があれば、指名打者
の
ーム監
督 合意
ルを使用 しない試合 で も、両チ
ることができる。
注 2】
【
アマチユア野球では、指名打者ルールについては、各連盟の規定を適用する。
(b)指 名打者ルールは次のとおりである。
(1)先 発投手 または救援投手が打つ番のときに他の人が代わ つて打 つても、そ
―-85-一
6.10
指 名 打 者
の投球を継続できることを条件に、これ らの投手 に代わって打つ打者を指名す
ることが許 される。
投手 に代わ って打つ指名打者は、試合開始前に選ばれ、球審 に手渡す打順表
に記載されなければならない。監督が打順表 に10人 のプ レーヤ ー を記載 した
が、指名打者の特定がされてお らず、球審がプレイを宣告する前に、審判員ま
たはいずれかの監督
(ま たはその指名する者 )が その誤 りに気づいたときは、
は、
球審
監督 に投手以外 の 9人 のプレーヤーの うち誰が指名打者になるのかを
特定するように命 じる。
原注】 指名打者特定の明らかな誤りは、試合開始前であれば訂正することができる。
【
(4.01d〔 原注〕参照)
(2)試 合開始前 に交換 された打順表 に記載 された指名打者 は、相手チ ームの先
発投手 に対 して、少 な くとも 1度 は、打撃 を完 了 しな ければ交 代 できない。た
だ し、 その先 発投手 が交代 した ときは、その必 要 はない。
(3)チ ームは必 ず しも投手 に代わ る指名打者 を指名 しな くて もよいが、試合前
に指名 しなか った ときは、その試合 で指名打者 を使 う ことはで きない。
(4)指 名打者 に代 えて代打者 を使 って もよい。指名打者 に代わ つた打者 は、以
後指名打 者 となる。退 いた指名打者 は、再 び試合 に出場 できない。
(5)指 名打者 が守備 について もよいが、 自分の番 の ところで打撃 を続 けなけれ
ばな らない。 したが って、投手 は退 い た守備者 の打撃順 を受 け継 ぐことになる。
ただ し、 2人 以上 の交代 が行 なわれた ときは、監 督が、打撃順 を指名 しな
けれ
ばな らない。
(6)指 名打者 に代 わ って代走者 が出場することがで きるが、その走者 が以後指
名打者 の役割 を受 け継 ぐ。指名打者 が代走者 になることはできない。
(7)指 名打者 は、打順表の中でその番 が固定 されてお り、多様 な交代 によって
指名打者 の打撃の順 番 を変 えることは許 されない。
-86-―
指 名 打 者
6.10
(8)投 手が一度他の守備位置 についた場合、それ以後指名打者の役割 は消滅す
る。
(9)代 打者が試合に出場 してそのまま投手 となつた場合、それ以後指名打者の
役割 は消滅する。
(10)投 手が指名打者 に代わ つて 《打撃するかまたは走者 になつた場合》、それ
以後指名打者の役割 は消滅する。試合 に出場 している投手 は、指名打者 に代 わ
ってだけ 《
打撃 または走者 になること》ができる。
(11)監 督が打順表 に10人 のプ レーヤーを記載 したが、指名打者 が特定 されて
おらず、試合開始後 に、相手チームの監督がその誤 りを球審 に指摘 した場合は、
(i)チ ームが守備 についた後では、投手 は、守備 につかなか つたプレーヤー
の打撃順に入る。
(五
)チ ームがまだ守備 についていないときには、投手は、そのチームの監督
が指定 した打撃順に入 る。
いずれの場合 も、投手が置きかわ つたプ レーヤーは交代 したとみなされ、試
合 から退き、それ以後指名打者 の役割 は消滅する。誤 りが球審 に指摘 される前
に起きたプ レイは、規則6.07に より、有効 となる。
(12)指 名打者が守備位置 についた場合、それ以後指名打者の役割 は消滅する。
(13)指 名打者 に代わつて出場 させようとするプ レーヤーは、指名打者の番がく
るまで届け出る必要はない。
(14)他 の守備位置 についていたプ レーヤーが投手 になれば、それ以後指名打者
の役割 は消滅する。
(15)指 名打者 は、ブルペ ンで捕手 を務める以外 は、ブルペ ンに座ることはでき
ない。
一-87-一
7.01∼
7.02
塁 の 占 有 権
7.00 走
者
7.01 走者 がアウ トになる前 に他 の走者 の触れて いない塁 に触れれば、その塁 を占有
する権利 を獲 得 する。
その走者 は、
(1)ア ウ トになるか、
(2)そ の塁 に対 する正規 の 占有権 を持 っている他 の走者 のためにその塁 を明け
渡す義務 が生 じるまで、
その権 利 が与 え られる。
原注 】 走者が塁を正規に占有する権利を得て、しかも投手が投球姿勢 に入 った場合
【
は、元の占有塁に戻ることは許されない。
7.02走 者 は進塁するにあた り、一塁、二塁 、三塁、本塁 の順序 に従 って、各塁 に触
れ なけれ ばな らない。 逆走 しな けれ ばな らない とき も、5。 09の
各項規定 のボール
デ ッ ドとな っていない限 り、すべ ての塁 を逆の順序 で、再度触れて
行 かなければな
らない。 前記のボール デ ッ ドの 際は、途 中の塁 を踏 まないで、
直接元 の塁 へ 帰 るこ
とはさ しつ かえない。
注 1】 ボールインプレイ中に起きた行為 (た とえば悪送球、ホームランまたは
【
柵外
に出たフェアヒッ トなど)の 結果、安全進塁権が認められたときでも、
走者が、進
塁または逆走するにあたっては、各塁を正規に触れなければならない。
゛
注 2】
逆走 しなければならないとき、 というのは、
【
① フライが飛んでいるうちに次塁へ進んだ走者が、捕球されたのを見て帰塁 しよう
とする場合 (7.08d参 照)
② 塁を空過 した走者が、その塁を踏み直す場合 (7.10b参 照
③ 自分よりも前位の走者 に先んじるおそれがある場合 (7.08h参 照)
を指すものであって、このようなときでも、逆の順序で各塁に触れな
ければならな
)
―-88-―
同一塁上 に 2人 の走者
7.03∼ 7.04
い 。
7.03同 一塁上 に 2人 の走者
の走者 が同時 に一 つ の塁 を占有す ることは許 されな い。ボ ール イ ンプ レ
イの際、 2人 の走者 が同一の塁 に触 れて いる ときは、そ の塁 を占有する権利 は前
(a)2人
位 の走者 に与 え られて いるか ら、後位 の走者 はその塁 に触 れて いて も触球 されれ
ばアウ トとなる。 ただ し(b)項 適用 の場合 を除 く。
(b)打 者 が走者 とな ったために進塁 の義務 が生 じ、 2人 の走者 が後位 の走者 が進
むべ き塁 に触 れて いる場合 には、その塁 を占有す る権利 は後位 の走者 に与 え られ
ているので、前位 の走者 は触球 されるか、野手 がボ ール を保持 してその走者 が進
むべ き塁 に触 れればアウ トになる。 (7。 08e参 照 )
7.04次 の場合 、打者 を除 く各走者 は、アウ トにされ るおそれな く 1個 の塁が与 え ら
れる。
(a)ボ ー クが宣告 された場合 。
(b)打 者 が次の理 由で走者 とな つて一塁 に進 むために、その走者 が塁 を明け渡 さ
なけれ ばな らな くな つた場合 。
(1)打 者 がアウ トにされるおそれな く、一 塁 に進 む ことが許 された場合 。
(2)打 者 の打 つたフエアボール が、野手 (投 手 を含 む)に 触 れる前 か、または
野手 (投 手 を除 く)を 通過する前 に、 フ エア地域で審判員 も しくは他 の走者 に
触 れた場合 。
原注】 安全進塁権 を得た走者が、与えられた塁 に触れた後さらに進塁することはさ
【
しつかえないが、その行為の責任 はその走者自身が負うだけで、たとえ与えられた
塁に触れた後 にアウ トになつた場合でも、他の走者の安全進塁権 に影響 を及ぼす こ
とはない。
したがって、2ア ウ ト後その走者が与えられた塁 に触れた後にアウ トになり、第 3
一-89-一
7.04
走者が安全 に進塁 で きる場合
アウ トが成立 して も安全進塁権がある前位 の走者 は、 そのアウ トの後 で本塁 を踏ん
でも得点 として認め られる。
例―-2ア ウ ト満塁、打者四球、二塁走者 が勢 いこんで、三塁を回 つて本塁の方へ向
かつてきたが、捕手 か らの送球で触球 アウ トとなった。たとえ 2ア ウ ト後であ って
も、四球 と同時に三塁 走者が本塁 に押 し出 されたので、すべ ての走者 に次塁へ進ん
で触れる必要 が生 まれたという理論に基づいて得点が記録 される。
注 】 本項 〔
【
原注〕は、打者が四球を得たために、塁上の各走者に次塁への安全進塁
権が与えられた場合だけに適用 される。
(c)野 手 が飛球 を捕 らえた後、ベ ンチ またはスタン ド内に倒 れ込 んだ り、 ロー プ
を越 えて観衆内 (観 衆 が競技場 内まで入 っているとき)に 倒 れ込 んだ場合。
原注 】 野手が正規の捕球をした後、スタン ド、観衆、ダッグアウ ト、またはその他
【
ボールデッドの個所に倒れ込んだ り、あるいは捕球 した後ダッグアウ トの中で倒れ
た場合、ボールデッドとなり、各走者は野手が倒れ込んだときの占有塁から1個 の
進塁が許される。
(d)走 者 が盗塁 を企 てた とき、打者 が捕手 またはその他の野手 に妨害
(イ
ンター
フ エア )さ れた場合。
注 】 本項は、盗塁を企てた塁に走者がいない場合 とか、進もうとした塁に走者がい
【
ても、その走者 もともに盗塁を企てていたために次塁への進塁が許される場合だけ
に適用される。 しかし、進もうとした塁に走者があり、 しかもその走者が盗塁を企
てていない場合には、たとえ盗塁行為があって もその走者の進塁は許されない。ま
た単に塁を離れていた程度では本項は適用されない。
(e)野 手 が帽子、マス ク、その他着衣 の一 部 を本来 つ けている個所 か ら離 して、
―-90-―
打者 と走 者 が安全 に進塁 で きる場合
7.05
投球 に故意 に触れさせた場合。
この際はボールイ ンプレイで、ボールに触 れたときの走者 の位置 を基準に塁が
与 えられる。
7.04付 記】 ボールイ ンプレイのもとで 1個 の塁に対する安全進塁権 を得た走者
【
が、その塁を踏まないで次塁へ進 もうとした場合、および 2個 以上の塁に対す
る安全進塁権 を得た走者が、与えられた最終塁に達 した後はボールイ ンプレイ
になる規則のもとで、その塁を踏まないで次塁へ進 もうとした場合 は、いずれ
もその走者は安全進塁権を失 つてアウ トにされるおそれがある状態 におかれる。
したが つて、その進む ことが許された塁を踏み損ねた走者は、その空過 した塁
に帰る前 に、野手によってその身体またはその塁 に触球 されれば、アウ トとな
る。
注】 たとえば、打者が右中間を抜こうとするような安打を打つたとき、右翼手が止
【
めようとしてこれにグラブを投 げつ けて当て たが、ボールは外野 のフェンスまで転
じ去 つた。打者 は三塁 を空過 して本塁へ進 もうとしたが、途中で気がついて三塁ヘ
踏み直 しに帰 ろうとした。 この際、打者 はもはや三塁へ安全 に帰 ることは許 されな
いか ら、その打者 が三塁 に帰 る前 に、野手が打者 または三塁 に触球 してアピールす
れば、打者はアウ トになる。 (7.05c参 照 )
7.05次 の場合、各走者
(打 者走者 を含む)は
、アウ トにされるおそれなく進塁する
ことができる。
(a)本 塁が与えられ得点が記録される場合―一フエアボールがインフライトの状
態でプ レイ ングフイール ドの外 へ 出 て、 しか も、各走者 が正規 に各塁 に触 れた場
合 。 また、 フ ェアボ ール がイ ンフライ トの状態 で、明 らかにプ レイ ングフイール
ドの外 へ 出 ただろうと審判員が判 断 した とき、野手が グラブ、帽子 、その他着衣
の一 部 を投 げつ けて、そ の進 路 を変 えた場合 。
―-91-―
7.05
打者と走者が安全に進塁できる場合
注 1】 フェアの打球がインフライ トの状態で、明らかにプレイングフィール ドの外
【
へ出ただろうと審判員が判断 したとき、観衆や鳥などに触れた場合 には、本塁が与
えられる。
送球またはインフライ トの打球が、鳥に触れた場合は、ボールインプレイであリイ
ンフライ トの状態は続 く。 しかし、プレイングフィール ド上 (地 上)の 鳥または動
物に触れた場合は、ボールインプレイであるが、インフライ トの状態でなくなる。
また、投球が鳥に触れた場合 は、ボールデ ッドとしてカウン トしない。犬などがフ
エアの打球、送球または投球をくわえたりした場合には、ボールデッドとして審判
員の判断によって処置する。
`
注 2】
その進路を変えた場合、とあるが、インフライ トの状態で、明らかにプレイ
【
ングフィール ドの外へ出ただろうと審判員が判断 したフェアの打球が、野手の投げ
つけたグラブなどに触れて、グラウンド内に落ちたときでも、本項が適用される。
(b)3個
の塁が与 え られる場合一 ― 野手が、帽子 、マスクその他着衣 の一 部 を、
つ
本来 けて い る個所 か ら離 して、 フェアボールに故意 に触れ させ た場合。
この 際 はボール イ ンプ レイであるか ら、打者 はアウ トを賭 して本塁 に進 んで も
よい。
(c)3個
の塁が与 え られる場合―― 野手が、 グラブを故意 に投 げて、フ ェアボー
ル に触れ させた場合。
この 際 はボール イ ンプ レイであるか ら、打者 はアウ トを賭 して本塁 に進んで も
よい。
注 】 ここにいうフェアボールとは、野手がすでに触れていたかどうかを問わない。
【
(d)2個
の塁が与 え られる場合―― 野手 が、 帽子 、 マス クその他着衣 の一 部 を、
つ
本来 けている個所 か ら離 して、送球 に故意 に触れ させた場合。
この 際 はボール イ ンプ レイである。
(e)2個
の塁が与 え られる場合一― 野手が、グラブを故意 に投 げて、送球 に触れ
させ た場合。
―-92-―
打者 と走者が安全 に進塁できる場合
7.05
この 際 はボ ー ル イ ンプ レイである。
bcde原 注】 投げたグラブ、本来の位置から離した帽子、マスクその他がボール
【
に触れなければ、このペナルティは適用 されない。
【ce原 注】 このペナルテ ィは、打球または送球の勢 いにおされて、野手の手からグ
ラブが脱げたとき、あるいは正 しく捕 らえようと明らかに努力 したにもかかわらず、
野手の手からグラブが脱げた場合などには、適用されない。
【bcde注 】 野手 により、本項の行為がなされた場合の走者の進塁の起点は、野手
が投げたグラブ、本来の位置から離 した帽子、マスクその他が打球または送球 に触
れた瞬間とする。
(f)2個 の塁が与 え られる場合―― フ ェアの打球 が、
(1)バ ウン ドしてスタ ン ドに入 るか、また は野手 に触 れて進路が変わ つて、一
塁 または二塁の フ アウル線外 にあるスタン ドに入 つた場合 。
(2)競 技場 のフ ェンス、 ス コアボー ド、灌木 、また はフ ェンスのつる草 を抜 け
るか、その下 をくぐるか、挟 まって止 ま つた場合 。
(g)2個 の塁が与 え られる場合―― 送球 が、
(1)競 技場 内 に観衆 があふれ出て いない ときに、スタン ドまたはベ ンチに入 つ
た場合 。 (ベ ンチの場合 は、 リバ ウ ン ドして競技場 に戻 つたか どうかを問わ な
い)
(2)競 技場 のフ エンス を越 えるか、 くぐるか、抜 けた場合。
(3)バ ックス トップの上部のつ ぎ目か ら、上方 に斜 めに張 つてある金網 に上 が
つた場合 。
(4)観 衆 を保護 している金網の 日に挟 まって止 ま つた場合 。
この 際 は、ボール デ ッ ドとなる。
審判員 は 2個 の進塁 を許す にあた つて、次 の定めに従 う。すなわち、打球処理
直後 の 内野手 の最初 のプ レイ に基づ く悪送球 であ つた場合 は、投手 の投球当時の
各走者 の位置 、その他 の場合 は、悪送球が野手 の手 を離れた ときの各走者の位置
―-93-―
7.05
打者 と走者が安全 に進塁で きる場合
を基 準 と して定める。
付 記】 悪送球が打球処理直後 の 内野手の最初のプ レイ に基 づ くものであ って も、
【
打者 を含 む各走者 が少 な くとも 1個 の塁 を進んでいた場合 には、 その悪送 球が
内野手の手 を離れた ときの各走者 の位置 を基 準 と して定 める。
原注 1】 ときによっては、走者に 2個 の塁が与えられないこともある。
【
たとえば、走者一塁のとき、打者が浅い右翼飛球を打 つた。走者 は一塁二塁間で立
ち止まってお り、打者 は一塁を過ぎて走者の後ろまできた。打球は捕 らえられず、
外野手は一塁に送球 したが、送球はスタンドに入 った。すべてボールデッドとなっ
たときは、走者は進む権利を与えられた塁以上には進塁できないから、一塁走者は
三塁へ、打者 は二塁まで進む。
゛
原注 2】
悪送球がなされたとき、という術語は、その送球が実際に野手の手を離れ
【
たときのことであって、地面にバ ウンドした送球がこれを捕 ろうとした野手を通過
したときとか、スタン ドの中へ飛び込んでプレイからはずれたときのことではない。
内野手による最初の送球がスタンドまたはダッグアウ トに入 ったが、打者が走者と
なっていない (三 塁走者が捕逸または暴投を利 して得点 しようとしたときに、アウ
トにしようとした捕手の送球がスタン ドに入 つた場合など)よ うな場合は、その悪
送球がなされたときの走者の位置を基準として 2個 の進塁が許される。(7.05gの 適
用 に際しては、捕手は内野手 とみなされる)
例――走者一塁、打者が遊 ゴロを打つた。遊撃手は、二塁でフォースアウ トしようと
して送球 したが間に合わなかった。二塁手 は打者が一塁を通 り過ぎてから一塁手 に
悪送球 した。一一二塁に達 していた走者は得点となる。 (こ のようなプレイで、送球
がなされたとき、打者走者が一塁に達 していなかったときは、打者走者は二塁が許
される
)
(h)1個
の塁が与 え られる場合―一打者 に対す る投 手 の投球 、または投手板上か
ら走者 をアウ トに しよ うと試みた送球 が、スタ ン ドまたはベ ンチに入 つた場合、
競技場の フ ェ ンス またはバ ックス トップを越 えるか、抜 けた場 合 。
この 際 はボ ール デ ッ ドとなる。
-94-
打者 と走者が安全に進塁で きる場合
付記】 投手の投球が捕手を通過した後 (捕 手が触れたかどうかを問わない)さ
【
らに捕手またはその他の野手に触れて、ベンチまたはスタンドなど、ボールデ
ッ ドになる と規定 された個所 に入 つた場合 、および投手が投手板上 か ら走者 を
アウ トに しようと試 みた送球が、その塁 を守る野手 を通過 した後
触 れたか どうかを問わな い )さ
(そ
の野手 が
らに野手 に触れて、前記の個所 に入 つてボール
デ ッ ドになった場合 、 いずれ も、投手の投球当時 の各走者 の位置 を基準 と して、
各走者 に 2個 の塁 を与 える。
(i)四 球 日、生濃百 ら投球 が、球審 か捕手 のマスクまたは用具 に挟 ま つて止 ま つ
た場合 、1個 の星 が与 え られる。
ただ し、打者 の 四球 日、三 絵百 ら投球 が (h)お よび (i)項 規定 の状態 になつて
も、打者 には一塁が与 え られるにす ぎな い。
原注 11 走者がアウ トにされることなく1個 またはそれ以上の塁が与えられたとき
【
でも、与えられた塁またはその塁に至るまでの途中の塁に触れる義務を負うもので
ある。
例一一打者が内野にゴロを打ち、内野手の悪送球がスタンドに飛び込んだ。打者走者
は一塁を踏まないで二塁に進んだ。打者走者は二塁を許されたわけだが、ボールイ
ンプレイになつた後、一塁でアピールされればアウ トになる。
原注 2】 飛球が捕 らえられたので元の塁 に帰らなければならない走者 は、グラウン
【
ドルールやその他の規則 によって、余分の塁が与えられたときでも投手の投球当時
の占有塁のリタッチを果たさなければならない。この際、ボールデッド中にリタッ
チを果たしてもよい。また、与えられる塁はリタッチを果たさなければならない塁
が基準となる。
付記〕の状態 になったと
注 】 打者の西藻首または三振目の投手の投球が、(h)項 〔
【
二
塁が与えられる。
きは、打者にも
―-95-―
7.06
ォブス トラクション
7.06オ ブス トラクシ ョンが生 じた ときには、審判員 は
`
オブス トラクシ ョン゛ を宣
告するか、 または その シグナ ル を しなければな らない。
(a)走 塁 を妨 げ られた走者 に対 してプ レイが行 なわれている場合、 または打者走
者 が一 塁 に触 れる前 にその走塁 を妨 げ られた場合 には、ボ ー ルデ ッ ドと し、塁上
の各走者 はオブス トラクシ ョンがなけれ ば達 しただろ うと審判員 が推定する塁 ま
で、アウ トのお それな く進塁することが許 される。
走塁 を妨 げ られた走者 は、 オブス トラクシ ョン発生 当時すでに占有 していた塁
よ りも少 な くとも 1個 先 の進塁 が許 される。
走塁 を妨 げ られた走者 が進塁 を許 されたために、塁 を明け渡 さなければな らな
くな った前位 の走者 (走 塁 を妨 げ られた走者 よ り)は 、アウ トにされるお それな
く次塁 へ 進 む ことが許 される。
付記】 捕手はボールを持たないで、得点しようとしている走者の進路をふさぐ
【
権利 はない。塁線 (ベ ー スライ ン)は 走者 の走路であるか ら、捕手 は、 まさに
送球 を捕 ろうと しているか、送 球 が直接捕手 に向か って きてお り、 しか も十分
近 くにきていて、捕手 が これ を受 け止 めるにふ さわ しい位置 を占めなければな
らな くな った ときか、 すでにボ ール を持 つている ときだ け しか、塁 線上 に位置
することができない。 この規定 に違 反 したとみなされる捕手 に対 しては、審判
員 は必 ずオブス トラクシ ョンを宣 告 しなければな らない。
原注 】 走塁を妨げられた走者に対 してプレイが行なわれている場合には、審判員は
【
`タイム
゛を宣告するときと同じ方法で、両手を頭上にあげてオブス トラクションの
シグナルをしなければな らない。オブス トラクションのシグナルが行なわれたとき
は、ただちにボールデッドとなる。しかし、審判員のオブス トラクションの宣告が
なされる前 に、野手の手を離れていたボールが悪送球となったときには、オブス ト
ラクションが発生 しなければ、その悪送球 によって当然許されるはずの塁がその走
者に与えられるべ きである。走者が二塁三塁間で挟撃され、すでに遊撃手からの送
球がイ ンフライ トの状態のときに、三塁へ進もうとした走者が三塁手に走塁を妨げ
―-96-―
オブス トラクシ ョン
7.06
られたとき、その送球がダ ッグアウ トに入 つた場合、その走者 には本塁 が与 え られ
る。 この際、他 の走者 に関 しては、オブス トラクシ ョンが宣告 される以前 に占有 し
ていた塁 を基準 として 2個 の塁が与え られる。
注 1】 内野 におけるランダウンプレイ中に走者が走塁を妨げられたと審判員が判断
【
した場合はもちろん、野手が、走者 (一 塁に触れた後の打者走者を含む)を アウ ト
にしようとして、その走者が進塁を企てている塁へ直接送球 していたときに、その
走者が走塁を妨げられたと審判員が判断 した場合 も同様、本項が適用 される。
注 2】 たとえば、走者二・三塁のとき、三塁走者 が投手に追 い出されて三塁本塁間
【
で挟撃され、この間を利 して二塁走者 は二塁に達 していたところ、挟撃されていた
走者が三塁へ帰 ってきたので二塁走者 は元の塁へ戻 ろうとし、二塁三塁間で挟撃さ
れた。 しかし、このランダウンプ レイ中に二塁走者はボールを持たない二塁手と衝
`
突 したような場合、審判員が二塁手の走塁妨害を認めれば オブス トラクション゛
を宣告 し、ボールデッドとして、二塁走者を三塁へ、三塁走者を本塁へ進める処置
をとる。
注 3】 たとえば、走者一塁、打者が左翼線 に安打 したとき、左翼手は一塁走者の三
【
塁への進塁をはばもうとして二塁へ送球 したが、一塁走者 は二塁を越えたところで
ボールを持たない遊撃手 と衝突 したような場合、審判員が遊撃手の走塁妨害を認め
れば、オブス トラクションを宣告 して、ボールデッドにし、一塁走者に二塁の占有
を許す。打者については、審判員がオブス トラクシ ヨン発生時の状況を判断 して、
二塁へ達 したであろうとみれば二塁の占有を許すが、二塁へ進めなかつたとみれば
一塁にとどめる。
注 4】 たとえば、走者一塁、打者が一 ゴロ したとき、 ゴロをとつた一塁手 は一塁走
【
者 をフ ォースアウ トに しようと二塁へ送球 したが、一塁へ 向か つている打者 と一塁
へ入 ろうとした投手 とが一塁の手前で衝突 したような場合、審判員が投手 の走塁妨
害 を認めれば、オブス トラクシ ョンを宣告 して、ボールデ ッ ドにする。 この際、審
判員 がオブス トラクシ ョンよ りも二塁でのフ ォースアウ トが後 に成立 した と判断 し
た ときには、打者走者 を一塁 に、一塁走者 を二塁 に進 める。 これに反 して、オブス
トラクシ ョンよ り二塁でのフォースアウ トが先 に成立 していたと判断 したときには、
打者走者 の一塁 占有 を認めるだけで、一塁走者 の二塁でのフ ォースアウ トは取 り消
さない。
一-97-一
7.07
スクィズプ レイの妨害
(b)走 塁 を妨 げ られた走者 に対 してプ レイが行 なわれていなか った場合 には、す
べ てのプ レイが終了するまで試合 は続 け られる。審判員 はプ レイが終了 したのを
見届 けた後 に、初 めて
`
タイム、 を宣 告 し、必 要 とあれば、その判断 で走塁妨害
によって うけた走 者 の不利益 を取 り除 くように適宣 な処 置 をとる。
原注】 本項規定のようにオブス トラクションによってボールデッドとならない場合、
【
走塁を妨げられた走者が、オブス トラクションによって与えようと審判員が判断 し
た塁よ りも余分に進んだ場合は、オブス トラクションによる安全進塁権 はなくなり、
アウ トを賭 して進塁 したこととなり、触球 されればアウ トになる。このアウ トは、
審判員の判断に基づく裁定である。
注 1】 たとえば、走者二塁のとき打者が左前安打 した。左翼手 は本塁をうかが った
【
二塁走者をアウ トにしようと本塁へ送球 した。打者走者は一塁を越えたところで一
塁手にぶつかったので、審判員は `オブス トラクション゛のシグナルをした。左翼
手の本塁への送球は捕手の頭上を越す悪送球となったので、二塁走者はやすやすと
得点することができた。オブス トラクションを受けた打者走者は、ボールが転 じて
いるのを見て二塁を越え、三塁をうかがったところ、ボールを拾 つた投手からの送
球を受けた三塁手に三塁到達前に触球されたような場合、審判員が、打者走者には
オブス トラクションによって二塁 しか与えることができないと判断 したときには、
三塁でのアウ トは認められる。
これに反 して、打者走者が三塁手の触球をかい くぐって三塁に生きたような場合、
その三塁の占有は認められる。いずれの場合も、二塁走者の得点は認められる。
注 2】 たとえば、打者が三塁打と思われるような長打を放ち、一塁を空過 した後、
【
二塁を経て三塁に進もうとしたとき、遊撃手に妨げられて、三塁へ進むことができ
なかったような場合、審判員は、この反則の走塁を考慮することな く、妨害がなけ
れば達 したと思われる三塁へ進めるべ きである。もし野手が打者の一塁空過を知つ
てアピールすれば、その打者 はアウ トになる。走塁の失敗はオブス トラクションと
はなんら関係がないからである。
7.07二 塁走者 が、スクイズプ レイまたは盗塁 によって得点 しようと試みた場合 、捕
手 またはその他の野手 がボ ールを持 たないで、本塁 の上 またはその前方 に出るか、
―-98-一
走 者 ア ウ ト
7.08
ある いは打者 または打者 のバ ッ トに触れた ときには、投手 にボ ー クを課 して、打者
はイ ンターフェアによって一塁が与 え られる。 この 際 はボ ール デ ッ ドとなる。
注 1】 捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方 に出るか、あるいは打者
【
または打者のバ ットに触れた場合は、すべて捕手のインターフェアとなる。
特 に、捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出た場合には、打者が
バ ッタースボックス内にいたかどうか、あるいは打 とうとしたかどうかには関係な
く、捕手のインターフェアとなる。また、その他の野手の妨害というのは、たとえ
ば、一塁手などが著 しく前進 して、投手の投球を本塁通過前 にカットしてスクイズ
プレイを妨げる行為などを指す。
注 2】 すべての走者は、盗塁行為の有無に関係なく、ボークによって 1個 の塁が与
【
えられる。
注 3】
【
本条は、投手の投球が正規、不正規にかかわらず適用 される。
注4】 投手が投手板を正規にはずして走者を刺そうと送球したときには、捕手が本
【
塁上またはその前方 に出ることは、正規なプレイであつて、打者が この送球を打て
ば、かえつて打者は守備妨害として処置 される。
7.08次 の場合 、走者 はアウ トとなる。
(a)(1)走
者 が、野手の触 球 を避 けて、走者 のベ ースパ ス (走 路 )か ら 3Z千 以
上離 れて走 つた場合 。
ただ し、走者 が打球 を処理 して いる野手 を妨 げな いための行為 であれば、 こ
の 限 りで はない。
この場合 の走者のベ ースパ ス (走 路 )と は、タ ッグプ レイが生 じた ときの、
走者 と塁 を結ぶ直線 をい う。
(2)一 塁 に触れてすで に走者 となつたプ レーヤ ーが、ベー スパスか ら離れ、次
の塁 に進 もうとす る意思 を明 らかに放棄 した場合 。
原注】 一塁に触れてすでに走者となつたプレーヤーが、もはやプレイは続けられて
【
いないと思い込んで、ベースパスを離れてダッグアウトか守備位置の方へ向かつた
―-99-―
7.08
走 者 ア ウ ト
とき、審判員がその行為 を走塁する意思 を放棄 した とみなす ことができると判断 し
た場合、その走者 はアウ トを宣告 される。この際、た とえアウ トが宣告 されて も、
他の走者 に関 しては、ボールイ ンプ レイの状態が続 け られる。この規則 は、次のプ
レイなどに適用 される。
例―-0ア ウ トまたは 1ア ウ トで、同点の最終回、走者一塁のとき、打者が競技場の
外ヘ サ ヨナラ本塁打 を打 つた。一塁走者 は、二塁 を過 ぎてか ら、本塁打 で 自動的 に
勝利が決 まったと思 い込み、ダイヤモ ン ドを横切 つて 自分のベ ンチに向か つた。 こ
の間、打者は、本塁 に向か って進んでいたような場合、走者 は、`
次塁 に進 もうとす
る意思 を放棄 した、 とい う理 由で、アウ トを宣告 され、打者走者 は各塁 を踏 んで行
って本塁打 を生 かす ことが許 される。 もし、 2ア ウ ト後 な らば、本塁打 は認め られ
ない (7.12参 照)。 これはアピールプ レイではない。
例――走者が一塁または三塁で触球 されてアウ トを宣告 されたと思い込んでダッグア
ウ トに向かいだ し、依然 としてアウ トだ と思 い込んで いる様子が明 らかだ と審判員
が認めるのに適当な距離 まで進んでいるときには、走者 は進塁 を放棄 したという理
由でアウ トを宣告 される。
注 1】 通常走者の走路とみなされる場所は、塁間を結ぶ直線を中心として左右へ各
【
3 Zf、 すなわち 6 Zlの 幅 の地帯 を指すが、走者 が大 きく膨 らんで走 つているときな
ど最初か らこの走路外 にいたときに触球プ レイが生 じた場合 は、本項 (1)の とお り、
その走者 と塁 を結ぶ直線 を中心 として左右へ各 3 Zlが 、その走者の走路 となる。
`
注 2】 本項(1)の ただし、以下は、野手が走者の走路内で打球を処理 していると
【
き、これを妨げないために走者が走路外を走 つても、アウ トにならないことを規定
しているものであって、打球処理後に触球プレイが生 じたときには、本項(1)の 前
段の適用を受けることはもちろんである。
フォースの状態におかれている走者 に対 しては、本項(2)を 適用 しない。
注 3】
【
(b)走 者が、送球を故意 に妨げた場合、または打球を処理 しようとしている野手
の妨げになった場合。
原注 1】 打球 (フ ェアボールとファウルボールとの区別なく)を 処理しようとして
【
いる野手の妨げになったと審判員によって認められた走者は、それ力=故 意であった
―-100-―
走 者 ア ウ ト
か故意でなかったかの区別なく、アウ トになる。
しかし、正規に占有を許された塁についていた走者が、フェア地域とファウル地域
との区別なく守備の妨げになった場合、審判員がその妨害を故意 と判断 したときを
除いて、その走者はアウ トにはならない。審判員が、その妨害を故意 と宣告 した場
合には次のペナルティを科す。
0ア ウ トまたは 1ア ウ トのときは、その走者と打者とにアウ トを、 2ア ウ ト後のと
きは、打者にアウ トを宣告する。
`
野手が打球を処理する、とは、野手が打球に対 して守備 しはじめてから打球
注 1】
【
をつかんで送球 し終わるまでの行為をいう。 したが つて、走者が、前記のどの守備
行為でも妨害すれば、打球を処理 しようとしている野手 を妨げたことになる。
注2】 走者が6.05(k)、
【
7.08(a)項 規定の走路を走つていた場合でも、打球を処理
しようとしている野手の妨 げにな った と審判員が判断 したときには、本項 の適用 を
受けて、走者はアウ トになる。
間】 1ア ウ ト走者二塁のとき、三塁に触れている走者が、三塁横に上が ったファウ
【
ルフライを捕 らえようとする三塁手の守備の妨げになったので、三塁手は捕球でき
なかった。いかに処置すべ きか。
答 】 その走者が故意 に守備を妨げたと審判員が認めればその走者 と打者 にアウ トを
【
宣告する。
原注 2】 三塁本塁間で挟撃 された走者が妨害によつてアウ トを宣告された場合 には、
【
後位の走者 はその妨害行為発生以前 に、たとえ三塁を占めることがあつても、その
占有 は許されず二塁に帰 らなければならない。また、二塁三塁間で挟撃された走者
が妨害によってアウ トになった場合 も同様、後位の走者 は一塁に帰 らなければなら
ない。妨害が発生 した場合 にはいずれの走者 も進塁できないこと、および走者 は正
規 に次塁 に進塁するまでは元の塁を占有 しているものとみなされることがその理由
である。
三塁のとき三塁走者が三塁本塁間で挟撃され、妨書によつてアウトを
注】 走者一。
【
宣告 された場合、一塁走者 がその妨害行為発生以前 に二塁 を占めておれば、一塁走
者には二塁の占有が許 される。
―-101-―
走 者 ア ウ ト
(c)ボ ールインプレイで走者が塁を離れているときに触球された場合。
付記 1】
【
打者走者が一塁に走るときは、ただちに帰ることを条件としてならば、
オ ーバ ー ランまたはオ ーバ ー スライ ドして一塁 を離れているとき触 球 されて も、
アウ トにはな らない。
付記2】 走者がいったん安全に塁に達した後、走者の衝撃で塁のバッグが定位
【
置 か ら離れた ときは、その走者 に対 していかなるプ レイ もで きない。
付記 3】
【
あるプ レイ中に塁のバ ッグまたはホ ーム プ レー トが定位置か ら離れた
とき、 引 き続 い て、次 の走者 が進塁 してきて、元の塁が置 かれていた地点 に触
れるか、 またはその地点 にとどまれば、その走者 は正 規 に塁 に触 れた もの、ま
たは正 規 に塁 を占有 した もの とみなされる。
注 1】 四球を得た打者 が一塁に進むに際 しては、ただちに帰 ることを条件 としてな
【
ら、一塁に触れた後、走 り越すことは許される。
注 2】 野手が走者に触球 しようとするときには、走者もアウ トを免れようと、激 し
【
く触塁する場合が多く、野手と走者 とが衝突 した結果、野手がボールを落としたと
きは、触球後 にボールを確実 に保持 していないことになるから、走者はアウ トには
ならない。また、野手が走者 に触球 した後も、これを確実 に握 つていなければなら
ず、たとえボールを地上に落とさなくても、手の上でジャッグルなどした場合 には、
走者はアウ トにはならない。野手が触球 した後、どのくらい確保すればよいかは、
一に審判員の判定に待つべきである。(2。 15参 照)
(d)フ
ェア飛球 、ファウル飛球が正規 に捕 らえ られた後、走者 が帰塁す るまでに、
野手 に身体 またはその塁 に触球 された場合。
ただ し、投手 が打者 へ 次 の 1球 を投 じて しまうか、 または、た とえ投球 しな く
て もその前 にプ レイを した リプ レイを企 てて しまえば、帰塁 を していないとい う
理 由 によって走者 がアウ トにされることはない。 この場合 は、アピー ルプ レイで
―-102-―
走 者 ア ウ ト
7.08
ある。
原注】 走者は、ファウルチップの際はタッグアップする必要はないから、盗塁する
【
こともできる。 しか し、チ ップ したボール を捕手が捕 らえなか つた場合 は、ファウ
ルボールとなるか ら、走者 は元の塁へ戻 らなければならない。
注】 飛球が捕らえられたとき、走者が帰塁 しなければならない塁とは、進塁の起点
【
となる塁、すなわち、投手の投球当時走者が占有 していた塁を指す。
(e)打 者 が走者 となつたために、進塁の義務 が生 じた走者 が次の塁 に触 れる前 に、
野手 がその走 者 またはその塁 に触球 した場合 。 (こ のアウ トはフ ォース アウ トで
ある)
ただ し、後位 の走 者 が フ ォー スプ レイで先 にアウ トになれば、フ ォースの状態
でな くな り、前位 の走者 には進塁 の義務 がな くなるか ら、身体 に触球 されなけれ
ばアウ トにはな らない。
また、走者 が塁 に触れ た後 、余勢 でオーバ ー スライ ドまたはオーバ ー ラン した
場合 には、塁 に触れ た瞬間 に進塁 の義務 を果 た した ことになるか ら、その走者 は
身体 に触球 されなけれ ばアウ トにはな らな い。 (こ のアウ トはフ ォース アウ トで
はな く、 タ ッグアウ トである)
しか し、進塁の義務 の生 じた走者 が次塁 に触 れた後 、 どの ような理 由 にせ よ、
その塁 を捨 てて元の塁の方 へ 離れた場合 は、再 びフォースの状態 におかれるか ら、
野手 にその 身体 または進塁すべ き塁 に触球 されれば、その走者 はアウ トとなる。
(こ
のアウ トはフ ォース アウ トである)
原注】 オーバースライ ド、またはオーバーランは二塁および二塁で起 こり、一塁で
【
はこの状態は起こらない。
たとえば、0ア ウ トまたは 1ア ウ トで走者一 。二塁、もしくは一・二・三塁とす
る。打球は内野手に飛び、その内野手 はダブルプレイを試みた。一塁走者 は二塁へ
―-103-―
7.08
走 者 ア ウ ト
の送球 よ り早 く二塁 に触れたが、オーバ ースライ ドした。ボールは一塁 に リレー さ
れ、打者 はアウ トになった。一塁手 は、二塁走者が離塁 しているのを見 て二塁 に送
球 して、その走者 をアウ トに したが、その間 に、他の走者 は本塁 に入 つた。 〔
問〕 こ
れはフォースプ レイか。打者 が一塁でアウ トになったとき、フォースプ レイでな く
なったのか。この プ レイ中に、二塁で走者がアウ トにされて第 3ア ウ トになる前に、
本塁 に入 つていた走者の得点は認め られるか。 〔
答〕 フォースプレイではな く、タッ
グプ レイであるか ら、得点は記録 される。
注 1】 この項 は、フォースアウ トの規定であり、打者が走者 となったために、塁に
【
いた走者に進塁の義務が生 じたときに、野手が、
① その走者が次の塁に触れる前に、その塁に触球 した場合
② その走者が次の塁に触れる前に、その走者に触球 した場合
③ その走者が次の塁へ進もうとしないで、元の塁にとどまっているとき、その走者
に触球 した場合
を指 し、特に③の場合は、自己より後位の走者がアウ トにならない限り、その塁の占
有権はすでに失われているか ら、たとえその走者 が塁に触れていて も、野手がその
走者 に触球すればアウ トになる。 (7.03b参 照)
注 2】 たとえば、一塁走者が打球とともに走 り出 して、いったん二塁に触れた後、
【
その打球が飛球として捕 らえられようとするのを見 て、一塁へ戻ろうとしたとき、
フライを落 とした野手からの送球を受けた二塁手は、走者が再び二塁に達するまで
に二塁に触球 した。この場合、はじめに二塁を踏んだことは取 り消され、フォース
アウ トと認められる。
(f)走 者 が、 内野手
(投 手 を含 む )に 触れて い な いか 、または内野手 (投 手 を除
く)を 通過 していないフェアボ ール に、 フェア地 域で触 れた場合。
この 際 はボールデ ッ ドとな り、打者 が走者 となったために次塁 へ の進塁が許 さ
れた走 者 の ほか は、得 点す ることも、進塁す る ことも認 め られな い。 (5.09f、
7.09k参 照
)
イ ンフ ィール ドフライ と宣 告 された打球 が、塁 を離れている走者 に触 れたとき
は、打者 、走者 ともにア ウ トになる。
―-104-
7.08
走 者 ア ウ ト
例外】 インフィール ドフライと宣告された打球が、塁についている走者に触れ
【
た場合、その走者はアウトにならず、打者だけがアウトとなる。
原注】 2人 の走者が同一のフェアボールに触れたときは、最初に触れた1人 だけが
【
アウ トになる。 これは打球 が走者 に触 れた とき、ただち にボールデ ッ ドとなるか ら
である。
注 1】 打者の打 つたフェアボールが、野手に触れる前 に走者に触れたときは、走者
【
が守備を妨害 しようとして故意に打球に触れた場合 (併 殺 を行 なわせまいとして故
意に打球を妨害 した場合を除く)と 、走塁中やむなく触れた場合 との区別なく、走
者 はアウ トとなる。
また、いったん内野手 に触れた打球に対 して守備 しようとする野手を走者が妨げた
ときには、7.08(b)に よつてアウ トにされる場合もある。
注 2】 ① 内野手を通過する前に、塁に触れて反転 したフェアボールに、走者がフ
【
ェア地域で触れた場合、その走者 はアウトになり、ボールデッドとなる。
② 内野手を通過 した直後に、塁に触れて反転 したフエアボールに、走者がその内野
手の直後のフェア地域で触れた場合、この打球 に対 して他のいずれの内野手も守備
する機会がなかつた場合に限り、打球に触れたという理由でアウ トにはならない。
注3】 一度塁に触れて反転したフェアボールが、フアウル地域で走者に触れた場合
【
は、その走者はアウトにはならず、ボールインプレイである。
`
本項でいう 塁゛とは、飛球が打たれたときの投手の投球当時に走者が占有
注 4】
【
していた塁 をい う。
注5】 インフィールドフライと宣告された打球が走者に触れた場合は、その走者が
【
塁についていてもいなくても、ボールデッドとなる。
(g)τ ァゥ トまたは 1ア ウ トで、走者 が得点 しようと した とき、打者 が本塁 にお
ける守備側 のプ レイ を妨 げた場合。 2ア ウ トであれ ばイ ンター フ ェアで打者 がア
ウ トとな り、得点 は記録 されない。 (6.06c、
注
【
1】
7.09a,c参 照
)
ここにいう ゛
本塁 における守備側のプレイ゛とは、野手
―-105-―
(捕 手も含む)が 、
走 者 ア ウ ト
得点 しようとした走者 に触球 しようとするプ レイ、その走者 を追 いか けて触球 しよ
うとするプ レイ、および他の野手 に送球 してその走者 をアウ トに しようとするプ レ
イを指す。
この規定は、0ア ウトまたは1ア ウトで、走者が得点しようとした際、本塁
における野手のプ レイを妨 げたときの規定であつて、走者が本塁 に向か つてス ター
注2】
【
トを切 つただ けの場合 とか、一度本塁へ は向か つたが途 中か ら引き返そ うとしてい
る場合 には、打者が捕手 を妨げることがあっても、本項 は適用 されない。
たとえば、捕手がボールを捕 らえて走者 に触球 しようとするプ レイを妨げた り、投
手が投手板 を正規 にはず して、走者 をアウ トに しようと して送 ったボール (投 球で
ないボール)を 打者が打 つた りして、本塁の守備 を妨 げた場合 には、妨害行為 を行
なった打者 をアウ トに しないで、守備の対象である走者 をアウ トにする規定である。
注 3】 本項 は、本塁 の守備 を妨 げたのが打者であつた場合 に限 つて適用 されるので
【
あ つて、打撃 を完了 して打者か ら走者 になったばか りで、まだアウ トにな らない打
者が妨害 を行 なったときには適用 されない。たとえば、ス クイズバ ン トを した打者
が、バ ン トした打球 に触 れるか、または打球 を処理 しようとする野手 の守備 を妨げ
たために、三塁走者が本塁でのアウ トを免れることになつたよ うな場合 には、打者
はすでに走者 となっているか ら、6.05(g)、 7.08(b)に よって、その打者走者がア
ウ トとな り、ボール デ ッ ドとなって、二塁走者 を投手 の投球当時すでに占有 してい
た塁、すなわち三塁へ帰 らせる。
打者が第 3ス トライクの宣告を受けただけで、まだアウ トにならないとき、および
四球の宣告 を受けたときの妨書 に関 しては、7.09(a)〔 注〕に示されている。
(h)後 位 の走者 がアウ トとな ってい な い前位 の走者 に先 ん じた場合。 (後 位 の走
者 がアウ トとなる)
注 1】 ボールインプレイ中に起きた行為 (た とえば、悪送球、ホームランまたは柵
【
外 に出たフェアヒットなど)の 結果、走者 に安全進塁権が認められた場合にも、本
項は適用される。
注 2】 この項 は、走者の位置が入れ代わつたときに、後位の走者をアウ トにするこ
【
とを意味し、たとえば、二塁の走者を甲、一塁の走者を乙とすれば、一塁走者乙が
―-106-―
走 者 ア ウ ト
二塁走者甲を追 い越 したときはもちろん、逆走の際など、二塁走者甲が一塁走者乙
を追い越す形をとって、本来本塁から遠 くにあるべ き乙と、近 くにあるべ き甲との
位置が入れ代わつた場合でも、常に後位の乙がアウ トになることを規定 している。
1)走 者 が正規 に塁 を占有 した後 に塁 を逆走 した ときに、守備 を混乱 させ る意 図、
ある いは試合 を愚弄する意図が明 らかであ つた場合 。
この 際、審判員 はただちにタイム を宣告 して、その走者 にアウ トを宣告す る。
原注】 走者がまだ占有していない塁に到達した後、飛球が捕らえられたと思つたり、
【
元 の 占有塁 に帰 るようにおびき出されて元の塁 に帰 ろうと した場合、途中で触球 さ
れればアウ トになる。 しか し、元の占有塁 に帰 りついた ら、その塁 についている限
り、触球されてもアウ トにはならない。
注】 たとえば、一ゴロを打 つた打者が一塁手の触球を避けようとして、側方に離れ
【
て走 らない限 り、逆走するようなことはさしつかえないが、本塁 に達するとアウ ト
になる。
(j)走 者 が一塁 をオーバ ー ラ ンまたはオーバ ース ライ ドした後、ただちに一 塁 に
帰塁 しなか つた場合。
一 塁 をオ ーバ ー ラ ンまたはオーバ ースライ ドした走者が二 塁 へ 進 もうとす る行
為 を示 せ ば、触球 されればアウ トとなる。
また、一 塁 をオ ーバ ー ランまたはオーバ ース ライ ドした走者 が、ただちに帰塁
しな いで ダ ッグアウ トまたは自己の守備位置 に行 こ うと した場合 も、野手 が走者
または塁 に触球 して、アピールすれ ばアウ トとなる。
`
原注】 2ア ウ ト後、一塁に触れてオーバーランしたが、審判員 によって セーフ゛
【
`
の宣告を受けた打者走者は、4.09(a)を 適用する上では 一塁に達 した、ことにな
`
り、 ただちに、一塁に帰塁 しなかったために第 3ア ウ トになっても、このプレイ中
一-107-―
打者 または走者 の妨害
にアウ トよりも先 に本塁に達 していた走者 は、得点 として認 め られる。
(k)走 者 が本塁 に走 り込 むか、または滑 り込んだ際に、本塁 に触 れないで、 しか
も本塁 に触れ直そ うと しないときに、野手がボー ルを持 つて本塁 に触れて、審判
員 にアピー ル した場合。 (7.10d参 照 )
原注】 本項は、本塁に触れなかった走者がベ ンチに向かってお り、アウ トにするた
【
めには捕手がその走者を追いかけなければならないような場合に適用される。本塁
を踏み損ねた走者が、触球される前に踏み直そうと努力 しているような普通のプレ
イが行なわれているときには適用 されない。この場合 には、走者は触球されなけれ
ばアウ トにはならない。
(1)走 者 を除 く攻撃側 チ ームのメ ンバ ーが、ある走者 に対 して行 なわれた送球 を
処理 しよ うと している野手 の守備 を妨害 した場合。 (7.H参 照。走者 による妨害
については7.08b参 照 )
7.09次 の場合 は、打者 または走者 によるイ ンターフェア となる。
(a)第
3ス トライ クの後 、打者走者 が投 球 を処理 しようと している捕手 を明 らか
に妨 げた場 合。
打者走者 はアウ トにな り、ボ ール デ ッ ドとな って 、他 の走者 は投手 の投球当時
占有 していた塁 に戻 る。
原注】 投球が、捕手または審判員に触れて進路が変わ り、その後に打者走者 に触れ
【
た場合は、打者走者が投球を処理 しようとしている捕手を明らかに妨げたと審判員
が判断 しない限り、妨害 とはみなされない。
注】 ① 第 3ス トライクの宣告を受けただけでまだアウ トになっていないか、また
【
は四球の宣告を受けて一塁へ進むべ き打者走者が、三塁からの走者 に対する捕手の
守備動作を明らかに妨害 した場合 は、その打者走者をアウ トとし、三塁からの走者
一-108-―
打者または走者の妨害
7.09
は、投手の投球当時占有 していた三塁へ帰 らせる。その他の各走者 も、同様に帰塁
させる。
② 第 3ス トライクの宣告を受けて6.05(b)ま たは同(c)で アウ トになつた打者が、
三塁走者に対する捕手の守備動作を明 らかに妨害 したときは、7.09(e)に よつて三
塁から走 つてきた走者もアウトにする。
③ ②の場合で、重盗を防ごうとする捕手の守備動作 を明らかに妨害 したときは、そ
の対象 となった走者をアウ トとして、他の走者は妨害発生の瞬間にすでに占有 して
いた塁へ帰らせる。もしも、捕手の守備動作がどの走者 に対 してなされたかが明ら
かでない場合には、本塁に近い走者をアウトにする。(7.09e〔 注〕参照)
(b)打 者 または走者が、まだファウル と決 ま らないままファウル地域 を動 いてい
る打 球 の 進 路 を、 どん な方 法 で あ ろ う とも、故意 に狂 わせ た場合 。 (6.05i参
照)
(c)0ア
ウ トまたは 1ア ウ トで、走者 三塁の とき、打者 が本塁 における野手 のプ
レイを妨 げた場合。
この場合、走者 がアウ トになるが、 2ア ウ ト後 の場合 は打者 がアウ トになる。
(6.06c、
7。
08g2参 照1)
注】 本項 は、7.08(g)と 異なる文字 を用いているにすぎないか ら、ただ離塁 してい
【
るにすぎない三塁走者をアウ トにしようとする捕手のプレイを打者が妨げた場合な
どには、適用されない。
(d)1人
または 2人 以上 の攻撃側 メ ンバ ー が、走者 が達 しようとする塁 に接近 し
て立 つ か、あるいは、その塁の付近 に集合 して守備側 を妨 げるか、惑乱 させ るか、
ことさ らに守備 を困難 に した場合 、その走者 は、味方 のメ ンバ ーが相手の守備 を
妨害
(イ
ンター フ ェア )し た もの と してアウ トを宣告 される。
(e)ア ウ トにな ったばか りの打者 または走者 、あるいは得点 したばか りの走者 が、
味方 の走 者 に対す る野手の次の行動 を阻止す るか、あるいは妨 げた場合 は、その
一-109-―
7.09
打者 または走者の妨害
走者 は、 味方のプ レーヤ ー が相手の守備 を妨害
(イ
ンター フェア)し たもの と し
て、アウ トを宣 告 される。 (6.05m参 照 )
原注】 打者または走者が、アウ トになった後走 り続けてもその行為だけでは、野手
【
を惑乱 したり、じゃましたり、またはさえぎったものとはみなされない。
注 】 本項を適用するにあたって、 2人 または 3人 の走者がいる場合、妨げられた守
【
備動作が直接 1人 の走者に対 して行なわれようとしていたことが判明 しているとき
は、その走者をアウ トにし、どの走者 に対 して守備が行なわれようとしていたか判
定 しにくいときは、本塁に最も近い走者をアウ トにする。
前掲によって 1人 の走者に対 してアウ トを宣告 したときは、ボールデッ ドとなり、
他の走者は守備妨害の行なわれた瞬間すでに占有 していた塁に帰らせる。
ただし、打球を直接処理 した野手が打者走者に対 して守備を行なわず、他の走者 に
対 して行なおうとした守備が妨害された場合には、その走者をアウ トにし、その他
の走者は、投手の投球当時占有 していた塁へ戻 らせる。 しかし打者走者だけは、再
びバ ッタースボックスに帰せないか ら、一塁の占有を許す。
なお、打者が走者となって一塁へ進んだために、走者 に一塁を明け渡す義務が生 じ
たときは、その走者を二塁へ進ませる。たとえば、 0ア ウ ト満塁のとき、打者が遊
ゴロ して、三塁からの走者がフォースアウ トされ、その際、その走者が、捕手がさ
らに三塁にボールを送ってダブルプレイを企てようとするのを、突きとばして妨害
したような場合、その走者と二塁に向かった走者とはアウ トになるが、打者 に一塁
が与えられるので、一塁の走者は二塁に進むことが許されるような場合がそれであ
る。
(f)走 者 が、明 らかに併殺 を行 なわせ まいと して故意 に打球 を妨 げるか、または
打球 を処理 している野手 を妨害 した と審判員が判断 した とき、審判員 は、 その妨
害 を した走者 にアウ トを宣 告す るとともに、 味方のプ レーヤ ー が相 手 の守備 を妨
害 した もの として打者走者 に対 して もアウ トを宣 告す る。 この場合 、ボール デ ッ
ドとなって他 の走者 は進塁することも得点する こと もで きない。
(g)打 者走者 が、明 らかに併殺 を行 なわせ まい と して故意 に打球 を妨 げるか、 ま
― HO―
打者 または走者の妨害
7.09
たは打球 を処理 して いる野手 を妨害 した と審判員 が判 断 した とき、審判員 は打者
走者 に妨害 によるアウ トを宣告する とともに、 どこで併殺が行 なわれ ようと して
いたかには関係 な く、本塁 に最 も近 い走者 に対 して もアウ トを宣告す る。 この場
合 、ボ ール デ ッ ドとな つて他 の走者 は進塁する ことはで きな い。
(h)二 塁 または一塁のベ ース コーチが、走者 に触れるか、 または支 えるか して、
走者 の三塁 または一 塁 へ の帰塁 、ある いはそれ らの離塁 を、肉体 的 に援助 した と
審判員 が認めた場合 。
(1)走 者三塁の とき、ベー ス コーチが 自己のボ ックスを離れて、なん らかの動作
で野手の送球 を誘致 した場合。
(j)走 者 が打球 を処理 しようとして いる野手 を避 けなか つたか、あるいは送球 を
故意 に妨 げた場合。
ただ し、 2人 以上 の野手 が接近 して、打球 を処理 しようと してお り、走者 がそ
の うち 1人 か 2人 以上 の野手 に接触 した ときには、審判員 は、それ らの野手の う
ちか ら、本規則 の適用 を受 けるの に最 もふ さわ しい位置 にあ つた野手 を 1人 決定
して、その野手 に触れ た場合 に限 って アウ トを宣告す る。 (7.08b参 照 )
原注】 捕手が打球を処理 しようとしているときに、捕手と一塁へ向かう打者走者と
【
が接触 した場合は、守備妨害も走塁妨害 もなかつたものとみなされて、何も宣告 さ
れない。打球を処理 しようとしている野手 による走塁妨害 は、非常に悪質で乱暴 な
場合 にだけ宣告されるべ きである。たとえば、打球を処理 しようとしているからと
いって、走者を故意につ まずかせるようなことをすれば、オブス トラクシ ヨンが宣
告 される。
捕手が打球を処理 しようとしているのに、一塁手、投手が、一塁へ向かう打者走者
を妨害 したらオブス トラクションが宣告 されるべ きで、打者走者 には一塁が与えら
れる。
(k)野 手
(投 手 を含 む)に 触 れて いないフ エアボ ール が、 フ エア地域 で走者 に触
れた場合 。
-111-
7.10
ァピールアウ ト
ただ し、走者 が フ ェアボ ール に触 れて も、
(1)い つたん 内野手 (投 手 を含 む)に 触れたフ ェアボールに触れた場合
(2)1人 の 内野手 (投 手 を除 く)に 触れないでその股 間 または側方 を通過 した
フエアボール に、 す ぐその後方で触れて も、 この打球 に対 して、他の いずれの
内野手 も守備 する機会 がない場合
には、審 判員 は走者 が打球 に触 れた とい う理 由でアウ トを宣 告 してはな らない。
しかし、内野手が守備する機会を失つた打球
(内 野手に触れたかどうかを問わ
ない)で も、走者 が故意 にその打球 をけ ったと審判員が認 めれば、 その走者 は、
妨害
(イ
ンター フェァ)を した とい う理 由でアウ トの宣 告 を受 けなければな らな
い。 (5,09f、
7.08f参 照
)
イ ンター フェァに対す るペ ナルテ ィ 走者 はアウ トとな り、ボ ール デ ッ ドとなる。
7.10次 の場合 、ア ピール があれば、走者 はアウ トとなる。
(a)飛 球 が捕 らえ られた後 、走者 が再度 の触塁
(リ
タ ッチ )を 果 たす前 に、 身体
あるいはその塁 に触球 された場合 。
原注 】 ここでいう ゛リタッチ゛とは、捕球後、塁 に触れた状態から次塁ヘスター ト
【
することをいう。
したがつて、塁の後方からスター トして、走りながら塁に触れて次塁へ進もうとす
るいわゆるフライングスター トは、正規なリタッチの方法ではない。
(b)ボ ールイ ンプ レイの とき、走者 が進塁 または逆走 に際 して各塁 に触れ損 ねた
とき、 その塁 を踏 み 直 す前 に、 身体 あ るいは触 れ 損 ね た塁 に触球 され た場合。
(7.02参 照 )
付記 】 塁 を空 過 した走者 は、
【
一-112-―
アピール アウ ト
7.10
(1)後 位 の走者 が得点 して しまえば、その空過 した塁 を踏み直す ことは許 さ
れな い。
(2)ボ ールデ ッ ドの もとでは、空過 した塁の次 の塁 に達すれば、その空過 し
た塁 を踏 み直す ことは許 されない。
原注】 例―一打者が競技場の外へ本塁打 を打つか、スタンドに入る二塁打を打 つて、
【
一塁を空過 した (ボ ールデッ ド)。 一一打者は二塁に触れる前ならば、誤 りを正すた
めに一塁に帰ることはできる。しかし、二塁に触れて しまうと、一塁に戻ることは
できない。守備側がアピールすれば、一塁でアウトが宣告される。
例一一打者が遊撃手にゴロを打ち、遊撃手はスタンドに飛び込む悪送球をした (ボ ー
ルデッド)。 一一打者は一塁を空過 したが、悪送球 によつて二塁が与えられた。打者
走者 は、審判員によつて二塁が与えられても、二塁に進む前 に一塁に触れなければ
ならない。
いずれもアピールプレイである。
付記〕(1)は 、ボールインプ レイとボールデッドとを問わず適用 される。
注 1】 本項 〔
【
付記〕の場合、塁 を空過 した走者は、アピールがなければアウ トには
注 2】 本項 〔
【
ならない。
注 3】 本塁 を空過 した走者は、ボールデッドのもとでは、投手が新 しいボールか、
【
元のボールを持つて正規に投手板に位置すれば、本塁を踏み直す ことは許 されない。
付記〕は、飛球が捕 らえられたときのリタッチが早かつた走者にも適
注 4】 本項 〔
【
用される。
(c)走 者 が一塁 をオーバ ー ラ ンまたはオーバ ース ライ ドした後 、ただち に帰塁 し
な い とき、 身体 または塁 に触球 された場合 。 (7.08j参 照 )
(d)走 者 が本塁 に触 れず、 しかも本塁 に触れ直そ う と しない とき、本塁 に触球 さ
れた場合。 (7.08k参 照 )
本条規定 のアピールは、投手が打者 へ 次 の 1球 を投 じるまで、 または、た とえ投
―-113-―
ア ピール ア ウ ト
球 しなくてもその前にプレイをした リプ レイを企てるまでに行なわなければならな
い
。
イ ニ ングの表 または裏 が終 わ った ときのア ピールは、守備 狽1チ ーム のプ レーヤ ー
が競技場 を去 るまでに行 なわな ければな らない。
ア ピール は、 その消滅の基 準 となるプ レイ またはプ レイの企 て とはみなさない。
投手 がアピール のために塁 に送球 し、ス タン ドの 中などボ ー ル デ ッ ドの個所 にボ
ール を投 げ込 んだ場合 には、 同一 走者 に対 して、 同一 塁 についてのアピー ル を び
再
する ことは許 されない。
第 3ア ウ トが成立 した後 、ほかにア ピール があ り、審判員が、 そのア ピール を支
持 した場合 には、そのア ピール アウ トが、その イニ ングにお ける第 3ア ウ トとなる。
また、第 3ア ウ トがァピー ルに よって成立 した後 で も、守備側チ ーム は、 この ア
ウ トよ りもほかに有利 なア ピール プ レイがあれば、その有利 となるア ピール アウ ト
を選 んで、先 の第 3ア ウ トと置 きかえることがで きる。
`
守備側 チ ー ムの プ レーヤ ー が競技場 を去 る、 とあるの は、投手 および 内野手が、
ベ ンチまたはクラブハ ウスに向か うために、フェア地域 を離れた ことを意味する。
7.10原 注】 アピールするときに、投手がボークをした場合 には、その消滅の基準と
【
なるプレイとみなされる。
アピールは言葉で表現されるか、審判員にアピールとわかる動作によって、その意
図が明らかにされなければならない。プレーヤーがボールを手にして塁に何げなく
立っても、アピールをしたことにはならない。アピールが行なわれているときは、
ボールデッドではない。
注 1】 アピール権消滅の基準 となるプレイには、投手のプレイはもちろん、野手の
【
プレイも含まれる。たとえば打者がワンバ ウンドで外野席に入る安打を放って二塁
に達 したが、途中一塁を空過 していた。プレイ再開後、投手が一塁ヘアピールのた
めに送球 したところ、悪送球 となって、プレイングフィール ド内を転 々とした。こ
れを拾 った一塁手が一塁でアピールをすることはできるが、二塁走者がその悪送球
を利 して三塁へ走 つたのを見 て三塁へ送球 して しまえば、一塁でのアピール権 は消
―
H4-
ア ピール ア ウ ト
滅する。
注2】 攻守交代の場合と試合終了の場合との区別なく、いずれの場合でも投手およ
【
び内野手が、フエア地域 を離れたときに、アピール権 が消滅することとする。
アマチ ュア野球 では、試合終了の場合 に限 つて、両チームが本塁 に整列 したとき、
ア ピール権 は消滅す ることとする。
ばな
注 3】 アピールするには、言葉と動作 とで、はつき りとその旨を表示 しなけれ
【
らない。
なお、ある一つの塁を 2人 以上の走者が通過 した際、その塁の空過を発見 してアピ
ールするには、どの走者 に対するアピールであるかを明示 しなければならない。た
とえば、甲、乙、丙の 3人 の走者が、三塁を通過 し、乙が三塁を踏まなかつたとき
は、乙に対するアピールである旨を明示 しなければな らないが、もしこのとき甲が
空過 したと誤 つて申し出て、審判員 に認められなかつた場合でも、その塁を通過 し
た走者の数までは、アピールをくり返 して行なうことができる。
。
2人 の走者
間】 1ア ウ ト走者一 三塁のとき、打者 は外野に大飛球 を打 つたので、
【
つた二塁
の少なか
した。離塁
を好捕
はこの飛球
はともに進塁 しはじめたが、外野手
二
に
れた後に
へ
塁
触
つた。一塁走者は
へ
て
塁
入
つて
らため
本
は三塁
捕球後あ
帰
走者
三塁近 くまで行 つたが、一塁に帰ろうと逆走 しはじめたので、外野手 は二塁に送球、
二塁手 は一塁走者が二塁に触れる前に、塁上でボールを持 つてアピールした。ダブ
ルプレイか。
答】 ダブルプレイではない。その走者が一塁に帰るためには二塁を通る必要がある
【
か らといつて、二塁 に触球 して もアウ トにはで きない。その走者 に触球するか、 ま
い。
たは進塁の起点 となる塁、すなわち一塁 に触球 しなければ、アウ トにはできな
つて三
二
間】 1ア ウ ト走者一塁のとき、打者が外野へ大飛球 を打ち、走者が 塁を回
【
へ
塁近くまで行 ったとき、飛球が捕 らえられたので、二塁に触れないで一塁 帰 ろう
とした。どんな方法でアピールすれば走者をアウトにできるか。
い。
答】 走者 に触球するか、二塁または一塁に触球 してアピールすればよ
【
は
させたが、打者
ち、走者を得点
二
が二塁打を打
間】 2ア ウ ト走者 塁のとき、打者
【
一塁も二塁も踏まなか つた。守備側 は二塁に触球 してアピール し、アウ トが宣告さ
れた。得点 となるか。
答】 得点は認められる。しかし守備側が最初から一塁でアピールしておれば、得点
【
は認 め られない。 また二 塁か ら一塁 に転送球 して再 びアピールすれ ば、一塁でのア
―-115-―
711
守備側 の権利優先
ピール アウ トを、先の第 3ア ウ トと置 きかえることがで きるか ら、得点 とはな らな
い
。
間】 1ア ウ ト走者一 。二塁、打者が右翼へ大飛球を打ったとき、安打になると思っ
【
た 2人 の走者は、フライが飛んでいる間進塁 し続け、右翼手がこれを捕 らえたにも
かかわらず、二塁走者はそのまま本塁を踏んだ。 しかし一塁走者 は捕球されたのを
見て一塁に引き返そうとした。右翼手は一塁へ送球、一塁手は一塁走者が帰塁する
より先に、塁に触球 して、アゥ トにした。二塁走者は、一塁走者が一塁でアウ トに
なるより先に、本塁を踏んでいるが、その得点は認められるか。
答】 守備側が二塁でアピールしない限 り、二塁走者の得点は認められる。 しかし、
【
守備側は、アピールによる第 3ア ウ トの成立後であっても、このアウ トよりも有利
となるアピールアウ トを先の第 3ア ウ トと置きかえることができるか ら、二塁でア
ピールすれば、リタッチを果た していない二塁走者 はアウ トにな り、得
点とはなら
ない。
7.11 攻撃側 チーム のプ レーヤ ー、ベース コーチまたはその他のメ ンバ ー は、打球 あ
るいは送球 を処理 しようと してぃる野手の守備 を妨 げな いよ うに、必 に応 じて
要
自
己の 占めている場所 (ダ ッグァ ゥ ト内またはブルペ ンを含 む )を 譲 らなければな ら
ない。
走者 を除 く攻撃側 チ ー ムのメ ンバ ー が、打球 を処理 しようと している野手の守
備
を妨害 した場合 は、 ボ ー ル デ ッ ドとな って、打者 はアウ トとな り、す べ ての
走者 は
投球当時に 占有 してい た塁 に戻 る。
走者 を除 く攻撃側 チ ーム のメ ンバ ー が、送 球 を処理 しよ うと している野手の守備
を妨害 した場合 は、 ボ ー ル デ ッ ドとな って、 そのプ レイの対 象 であ った
走者 はアウ
トとな り、他 のすべ ての走者 は妨害発生 の 瞬間 に 占有 していた塁 に戻 る。
注 1】 たとえば、プレーヤーが 2本 のバ ットを持って次打者席に入っていたとき、
【
打者がファウル飛球を打ち、これを捕手が追 ってきたので、そのプレーヤーは 1本
のバ ットを持 つて場所を譲つたが、捕手は取 り残されたバ ットにつまずいたために、
容易に捕らえることができたはずのファウル飛球を捕 らえることができなかったよ
-116-
前走者 の触塁失敗 の影響
7.12
うな場合、プ レーヤ ーの取 り残 したバ ツ トが、明 らか に捕手 の捕球 を妨 げたと審判
員が判断すれば、打者 はアウ トになる。
注2】 例―一打者が遊撃手にゴロを打ち、それを捕つた遊撃手が一塁に悪送球した。
【
一塁ベースコーチは送球に当たるのを避けようとしてグラウンドに倒れ、悪送球を
捕 りに行 こうとした一塁手と衝突 した。打者走者 は三塁にまで到達 した。妨害を宣
告するかどうかは審判員の判断による。 コーチが妨害 を避けようと したが避けきれ
なかつたと判断すれば、妨害を宣告 してはならない。
7.120ア ウ トまた は 1ア ウ トの とき、前位 の走者 が、ある塁 に触 れ損 ねるか、 リタ
ッチを果 たさなか つた と して も、正 しく各塁 に触れて進 んだ後位 の走者 は、前位 の
走者 の責 を負 つて その正 しい走塁 を取 り消 される ことはない。
ただ し、 2ア ウ ト後 、前位 の走者 がア ピールによ つて 3人 目のアウ トとな つた と
きには、後位 の走者 が正規 に本塁 に触 れて いて も、その走者 の得点 は認 め られな い。
また、そ の第 3ア ウ トがフ ォースアウ トの形 をと つた ときには、他のすべ ての走者
が正規 に本塁 に触 れて いて も、その得点 は認 め られな い。
―-117-一
走者の帰塁に関する処置
補
ボ ールデ ッ ドの 際 の走者の帰塁 に関 す る処置 (再 録 )
ボ ール デ ッ ドとな って各走者 が帰塁する場合 、ボ ールデ ッ ドとな った原因によ
って、帰 るべ き塁の基準 がおのおの異 なるので、 その基 準 をここに一
括する。
則
(A)投 手の投球当 時 に占有 していた塁 に帰 らせる場合。
(a)フ ァウルボール が捕球 されなか った場合。 (5。 09e)
(b)打 者 が反則打球 した場合。 (5。 09d、 6.06a)
(c)投 球 が正 規 に位置 している打者 の身体 または着衣 に触 れた場合 。 (5.09a、
6.05f)
(d)0ア
ウ トまたは 1ア ゥ トで、走 者 一 塁、 一 。二 塁、一 。二 塁 また は一 。
二・ 三塁の とき、内野手 がフェアの飛球 またはライナ ー を故意 に落 と した
場合。
(6。
051)
(e)打 球 を守備 しよ うとする野手 を妨 げた場合 。
(1)フ ェアボールが、 内野手 (投 手 を含 む)に 触れる前 に打者走者 に触 れた
場合。 (6.05g)
(2)フ
ェアボ ー ル が、 内野手 (投 手 を含 む)に 触れる前、または内野手
(投
手 を除 く)を 通過する前 に、 フェア地域 で走 者 または審判員 に触 れた場合。
(5.09f、 6.08d、 7.08f、
7。
09k)
(3)打 者 が打 つ かバ ン トしたフェアの打球 に、 フェア地域 内でバ ッ トが再 び
当た った場合 。 (6.05h)
(4)打 者 または走者 が打球 を処理 しよ うと している野手の守備 を妨 げた場合。
(7.08b、
7.09f,g,j)
(5)打 者 または走者 が、 まだフ ァウル と決 ま らないままファウル地域 を動 い
て い る 打 球 の 進 路 を、 どん な方 法 で あ ろ う と も、 故 意 に狂 わせ た 場 合。
(6.05i、
7.09b)
(6)攻 撃側 プ レーヤ ー またはベ ー ス コーチが、必要 に応 じて 自己の 占めて い
る場所 を譲 らないで、打球 を処理 しようと している野手 を妨 げて、守備 妨害
一-118-―
走者の帰塁に関する処置
を宣告 された場合 。 (6.05o、
(f)打
7.H)
者走者 が、本塁か ら一 塁 へ 走 る際 に、一 塁 へ の送球 を受 けよう と して い
る野手 の動作 を妨 げた場合 。 (2.44、
(g)第
6.05k)一 ―特 に規定 した場合 を除 く。
3ス トライ クの宣告 を受 けただけでまだアウ トにな つていない打者走者 、
または四球 の宣 告 を受 けた打者走者 が、捕手 の 守備 を明 らかに妨 げた場合 。
(7.09a)
(B)妨 害発生 の瞬間す で に占有 して いた塁 に帰 らせ る場合 。
(a)投 手 の打者 へ の投球 に始 ま つた守備 を妨 げた場合 。
(1)球 審 が捕手の送球動作 を妨 げた場合 。 (5。 09b)
(2)打 者 が捕手の送球動作 を妨 げた場合 。 (6.06c)
(3)0ア ウ トまた は 1ア ウ トで、走者 が得点 しようとした とき、打者 が本塁
における守備側 のプ レイ を妨 げた場合 。 (7.08g、 7.09c)
(4)打 者 が空振 り した後、スイ ングの余勢で、その所持す るバ ッ トが、捕手
または投球 に当た り、審判員 が故意で はな い と判断 した場合。 (6.06c)
(b)捕 手 またはその他 の野手 が、打者 の打撃 を妨害 した場合。 (6.08c)
(c)走 者 が故意 に送球 を妨 げた場合 。 (7。 08b)
(d)攻 撃側 チームの プ レーヤ ー また はベー ス コー チが、必要 に応 じて 自己の 占
めて いる場所 を譲 らな いで、送球 を処理 しようとして いる野手 を妨 げたた めに、
守備妨害 でアウ トを宣告 された場合 。 (7.081、
7.H)
(e)内 野手 が守備 す る機 会 を失 つた打球 (内 野手 に触 れたか どうか を問わ な
い )を 走者 が故意 にけ つた と審判員 が認 めた場合 。 (7.09k)一 一 ボ ール をけ
った ときを基準 とする。
(f)ア
ウ トを宣告 されたばか りの打者 または走者 、ある いは得点 したばか りの
走者 が、野手の次 の行為 を妨 げた場合 。 (7.09e)一 一 次 の行為 に移 ろうと し
た ときを基準 とす る。
(g)1人
または 2人 以上 の攻撃側 メ ンバ ー が、走者 が達 しようとす る塁 に接近
―-119-
走者の帰塁に関する処置
して立つか、あるいは その塁の付近 に集合 して守備 を妨害するか、惑乱 させる
か、 ことさ らに守備 を困難 に した場合 。 (7.09d)一 ― その守 備 が起 ころ うと
した ときを基準 とする。
(C)走 者三 塁の とき、ベ ースコーチが 自己のボ ックスを離れてなん らかの動作 で
野手 の送球 を誘致 した場合、 またはベ ース コー チが意 識 的 に送球 を妨 げた場合
(5.08、
7.09i)に は、 その送球 がなされた ときにすで に占有 していた塁 に帰 ら
せ る。
一-120-―
投 球
姿
8.00 投
勢
手
8.01正 規の投球――投球姿勢 にはワイン ドアップポジションと、セ ットポジシ ヨン
との二つの正規のものがあ り、どちらでも随時用いることができる。
投手 は、投手板 に触れて捕手からのサイ ンを受けなければならない。
原注】 投手がサインを見終わってから、投手板をはずすことはさしつかえないが、
【
はずした後にすばやく投手板に踏み出して投球することは許されない。このような
投球は、審判員によつてクィックピッチと判断される。投手は、投手板をはずした
ら、必ず両手を身体の両側に下ろさなければならない。
投手が、サインを見終わるたびに投手板をはずすことは許されない。
(a)ワ イ ン ドアップポジシ ョン
投手 は、打者 に面 して立ち、その軸足 は投手板 に触れて置き、他の足の置 き場
所 には制限がない。
この姿勢から、投手は、
① 打者へ の投球に関連す る動作を起 こしたならば、中途で止めた り、変更 し
た りしないで、その投球を完了しなければならない。
② 実際 に投球す るときを除いて、どちらの足 も地面から上げてはならない。
ただ し、実際に投球するときは、自由な足 (軸 足でない足)を 1歩 後方 に引
き、さらに 1歩 前方 に踏み出す こともできる。
投手が軸足 を投手板 に触 れて置 き (他 の足はフリー)、 ボール を両手で身体 の
前方 に保持すれば、ワイン ドアップポジションをとつたものとみなされる。
原注 1】 ワインドアップポジションにおいては、投手は軸足でない足
【
を投手板の上か、前方か、後方かまたは側方に置くことが許される。
原注 2】 本条(a)項 の姿勢から、投手は、
【
① 打者に投球 してもよい。
② 走者をアウトにしようとして塁に踏み出して送球してもよい。
―-121-―
(自
由な足
)
8.01
投 球 姿 勢
③ 投手板をはず してもよい (ボ ール を両手で保持 した投手 は、投手板をはず した
ら必ず両手を身体の両側 に下ろさなければならない)。 投手板をはずすときには、
最初に軸足からはずさなければならない。
また前記の姿勢から、セッ トポジションに移 つた り、ス トレッチをすることは許さ
れない。一―違反すればボークとなる。
注
【
1】
アマチュア野球では、投手の軸足および自由な足に関し、次のとおりとする。
(1)投 手は、打者に面 して立ち、その軸足は投手板に触れて置き、他の足の置き場
所には制限がない。ただ し、他の足を投手板から離 して置 くときは、足全体を投
手板の前縁の延長線より前に置くことはできない。
(2)投 手が(1)の ように足を置いてボールを両手で身体の前方に保持すれば、ヮイ
ンドアップポジションをとったものとみなされる。
注 2】 投手が投球に関連する動作をして、身体の前方で両手を合わせたら、打者に
【
投球すること以外 は許されない。 したがって、走者をアウ トにしようとして塁に踏
み出 して送球することも、投手板をはずすこともできない。違反すればボークとな
る。
(b)セ
ッ トポジシ ョン
投手 は、打者 に面 して立 ち、軸足 を投手 板 に触 れ、他 の足 を投手 板 の前方 に置
き、ボール を両手 で身体 の前方 に保持 して、完全 に動作 を静止 した とき、セ ッ ト
ポジシ ョンをとった とみなされる。
この姿勢 か ら、投手 は、
①
打者 に投球 して も、塁 に送球 して も、軸足 を投手 板 の後方 (後 方 に限 る)
にはず して もよい。
②
打者へ の投球 に関連す る動作 を起 こ したな らば、 中途で止めた り、変更 し
た りしない で、その 投球 を完了 しなければな らない 。
セ ッ トポジシ ョンをとるに際 して `ス トレッチ、 と して知 られている準備動作
(ス
トレッチ とは、腕 を頭上 または身体 の前方 に伸 ばす行為 をい う)を 行 な う こ
とがで きる。 しか し、ひとた びス トレッチ を行 な ったな らば、打者 に投球する前
-122-―
投 球
姿
勢
に、必ずセ ッ トポジシ ョンをとらなければな らな い。
投手 は、セ ッ トポジシ ョンをとるに先 立 って、片方 の手 を下に下 ろ して身体 の
横 につ けて い なければな らな い 。 この姿勢 か ら、中断す ることな く、一連 の動作
で セ ッ トポジシ ョンをとらなければな らな い。
投手 は、ス トレッチに続 いて投球す る前 には
(a)ボ ール を両手で身体 の前方
に保持 し、 (b)完 全 に静止 しなければな らな い。審判員 は、 これ を厳重 に監 視
しなければな らな い。投手 は、 しば しば走者 を塁 に釘 づ けに しようと規則破 りを
`
企 てる。投手 が 完全 な静止゛ を怠 つた場合 には、審判員 は、ただちにボ ー クを
宣告 しなければな らな い。
原注】 走者が塁 にいない場合、セ ットポジションをとつた投手 は、必ず しも完全静
【
止をする必要はない。
しか しながら、投手が打者のすきをついて意図的に投球 したと審判員が判断すれ
ば、クィックピッチとみなされ、ポールが宣告される。8.05(e)〔 原注〕参照。
原注〕の前段は適用 しない。
注 1】 我が国では、本項 〔
【
`
でいう
2】
中途で止めた り、変更した り、 とはワインドアップ
本条 (a)(b)項
注
【
ポジションおよびセ ットポジションにおいて、投手が投球動作中に、故意 に一時停
止 したり、投球動作をスムーズに行 なわずに、 ことさらに段階 をつ けるモーション
をしたり、手足をぶらぶらさせて投球することである。
注 3】 投手がセットポジションをとるにあたつては、投手板を踏んだ後投球す るま
【
でに、必ずポールを両手で保持 した ことを明らかにしなければならない。その保持
に際 しては、身体の前面ならどこで保持 してもよいが、いつたん両手でボールを保
持 して止めたならば、その保持 した個所を移動させてはならず、完全に身体の動作
を停止 して、首以外はどこも動かしてはならない。
注 4】 セットポジシヨンからの投球に際して、自由な足は、
【
① 投手板の真横 に踏み出さない限 り、前方ならどの方向に踏み出 しても自由であ
る。
②
ワイ ン ドア ップポジシ ョンの場合 の ように、1歩 後方 に引 き、そ して更 に 1歩
踏み出す ことは許 されない。
―-123-―
投
球
姿 勢
注5】 投手は走者が塁にいるとき、セットポジションをとってからでも、プレイの
【
目的のためなら、自由に投手板をはずす ことができる。この場合、軸足 は必ず投手
板の後方にはずさなければならず、側方または前方にはずす ことは許 されない。投
手が投手板をはずせば、打者への投球はできないが、走者のいる塁には、ステップ
をせずにスナップだけで送球することも、また送球のまねをすることも許される。
注 6】 ワインドアップポジションとセ ットポジションとの区別なく、軸足を投手板
【
に触れてボールを両手で保持 した投手が、投手板から軸足をはずすにあたっては、
必ずボールを両手で保持 したままはずさねばならない。また、軸足を投手板からは
ず した後 には、必ず両手を離 して身体の両側 に下ろし、あらためて軸足を投手板に
触れなければならない。
問】 投手がス トレッチを行なってから、セッ トポジションをとるまでに、両手を顔
【
の前で接触させ、そのまま下ろし、胸の前でボールを保持 した。ボークになるか。
答 】 たとえ顔の前で両手を接触させても、そのままの連続 したモーションで、胸の
【
前 に下ろして静止すれば、ボークにはならない。 しかし、いったん顔の前で停止す
れば、そこでボールを保持 したことになるか ら、その姿勢から両手を下 に下ろせば
ボークとなる。
(c)投 手 が、準備動作 を起 こ してか らで も、打者 へ の投球 に関連す る動作 を起 こ
す までな ら、いつ で も塁 に送球す ることができるが 、それに先立 って 、送 球 しよ
うとする塁の方向へ 、直接踏み出す ことが必要である。
原注】 投手は送球の前には、必ず足を踏み出さなければならない。スナップスロー
【
(手 首だけで送球すること)の 後で、塁に向かって踏み出すようなことをすればボー
クとなる。
注 】 投手が投手板をはずさずに一塁へ送球する場合、投手板上で軸足が踏みかわっ
【
ても、その動作が一挙動であればさしつかえない。 しかし、送球前 に軸足を投手板
の上でいったん踏みかえた後 に送球すれば、軸足の投手板上の移行 としてボークと
なる。
―-124-―
投 球
姿
勢
(d)塁 に走者がいないときに、投手が反則投球を した場合 には、その投球には、
ポールが宣告される。ただ し、打者 が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に
達 した場合は除く。
原注】 投球動作中に、投手の手からとび出 したボールがファウルラインを越えたと
【
きだけボールと宣告 されるが、その他の場合は、投球とみなされない。塁に走者が
いれば、ボールが投手の手から落ちたときただちにボークとなる。
注】 球審 は、反則投球 に対 してボールを宣告 したならば、それが反則投球 によるも
【
のであることを投手に指摘する。
なお、8.02(a)(6)に 違反 した場合には、そのペナルティを適用する。
(e)投 手がその軸足 を投手板 の後方 にはず したときは、内野手 とみなされる。 し
たが つて 、その後 、塁 に送球 したボ ール が悪送球 とな つた場合 には、他 の 内野手
による悪 送球 と同様 に取 り扱われる。
原注】 投手は、投手板を離れているときならば、意のままに走者のいる塁ならどの
【
塁に送球 してもよいが、もしその送球が悪送球 となれば、その送球は内野手の送球
とみなされ、その後の処置は、野手の送球に関する規則が適用される。(7.05g)
(f)投 手 は、球審 、打者 お よび走者 に、投手板 に触 れる際 、 どち らかの手 にグラ
ブをはめることで、投球す る手 を明 らかに しなければな らない。
投手 は、打者がアウ トになるか走者 になるか、攻守交代 になるか、打者 に代打
者 が出るか、ある いは投手 が負傷す るまでは、投球す る手 を変 えることはで きな
い。投手が負傷 したために、 同一 打者 の打撃 中 に投球する手 を変 えれば、その投
手 は以降再 び投球する手 を変 えることはで きな い。投手が投球する手 を変 えた と
きには、準備投球 は認め られな い。
投球す る手の変更 は、球審 にはっき りと示 さなければな らない。
―-125-一
投手 の禁止事項
8.02
8.02投 手 は次 の ことを禁 じられる。
(a)(1)投
手 が投手板 を囲む 18Z千 の 円 い場所 の 中 で、投球 す る手 を口または
唇 につ けた後 にボ ール に触れるか、投手板 に触れて いる ときに投球する手 を回
または唇 につ ける こと。
投手 は、ボール または投手板 に触れる前 に、投球す る手の指 をきれ いに拭 か
なければな らない。
例外 】 天候 が寒 い 日の試合 開始前 に、両チ ーム監督の同意 があれば、審判員 は、
【
投手 が手 に息 を吹きかけることを認めることがで きる。
ペ ナルテ ィ 投手が本項 に違反 した場合 には、球審 はただちにボール を交換 させ、
投手 に警告 を発す る。投手が さ らに違反 した場合 には、ボ ール を宣 告す る。そ
の宣 告 にもかかわ らず、投手が投球 して、打者 が安打、失策、死球、その他で
一 塁 に達 し、かつ走者 が次塁 に達するか、 または元の塁 にとどまっていた (次
塁 に達 するまでにアウ トにな らなか った)と きには、本項 の違反 とは関係 な く
プ レイは続 け られる。なお 、違反 を くり返 した投 手 は、 リー グ会 長 か ら罰金が
科せ られる。
(2)ボ ール、投 球す る手 またはグラブに唾液 をつ ける こと。
(3)ボ ールをグラブ、身体、着衣 で摩擦する こと。
(4)ボ ールに異物 をつ けること。
(5)ど んな方法 であ って も、ボール に傷 をつ けること。
(6)本 項 の (2)∼ (5)で 規定 されている方法で傷 つ けたボール、 いわ ゆるシャ
イ ンボール、ス ピッ トボ ール 、 マ ッ ドボール 、あるいはエ メ リー ボ ール を投 球
する こと。
ただ し、投手 は素手 でボ ー ルを摩擦す ることは許 される。
ペ ナルテ イ 投手が本項 (2)∼ (6)の 各項 に違反 した場合 、球審 は次 の ような処
―-126-―
投手の禁止事項
8.02
置 を しなければな らない。
(a)投 手 はただちに試合 か ら除かれ、 自動的 に出場停止 となる。マイナー リ
ー グでは、 自動的に 10試 合 の 出場停 止 となる。
(b)球 審が違反 を宣告 したにもかかわ らずプ レイが続 け られた ときには、攻
撃側 の監 督 は、 そのプ レイが終わ つてか らただちにそのプ レイ を生 かす 旨、
球審 に通告す ることができる。ただ し、打者 が安打 、失策 、四球、死球、そ
の他 で一塁 に達 し、 しか も他 の全 走者 が次塁 に達するか、元の塁 にとどまっ
ていた (次 塁 に達す るまでにアウ トにな らなか った )と きには、反則 とは関
係 な くプ レイは続 け られる。
(c)(b)項 の場合 で も、投手 の反則行為 は消滅 せ ず、 (a)項 の罰則 は適用 さ
れる。
(d)攻 撃側 の監 督がそのプ レイを生 かす ことを選択 しなか った場合 は、球審
は走 者 がいなければボ ール を宣告 し、走 者 がいればボ ー クとなる。
(e)投 手が各項 に違反 したか どうかについては、審判員が唯一の決定者 であ
る。
原注 1】 投手が本項(2)ま たは(3)に 違反 しても、その投球を変化させる意図はな
【
かつたと球審が判断 した場合 は、本項(2)∼ (6)の ペナルテ ィを適用せずに警告を
発することができる。 しかし、投手が違反をくり返せば、球審はその投手にペナル
ティを科 さなければならない。
原注2】 ロジンバッグにボールが触れたときは、どんなときでも、ボールインプレ
【
イである。
雨天の場合または競技場が湿 つている場合 には、審判員は投手 にロジンバ ッグを腰
のポケ ッ トに入れるよう指示する。 (1個 のロジンバ ッグを交互 に使用 させる)
投手 はこのロジンバ ッグを用 いて、素手 にロジンをつ ける ことを許 されるが、投
手、野手 を問わず、プ レーヤー は、 ロジンバ ッグで、ボール またはグラブにロ ジン
をふ りかけた り、またはユニ フォームの どの部分 にも、 これをふ りかける ことは許
されない。
―-127-―
8.02
投手 の禁止事項
注 1】
【
シャインボールーーボールを摩擦してすべすべにしたもの。
スピッ トボーク
レーーボール に唾液 を塗 ったもの。
マ ッ ドボールーーボール に泥をなす りつ けたもの。
エメ リーボールーー ボールをサ ン ドペーパーでザラザラに したもの。
なお、ボール に息 を吹きかけることも禁 じられている。
注2】 アマチュア野球では、本項ペナルティを適用せず、1度 警告を発した後、な
【
おこのような行為が継続されたときには、その投手を試合から除く。
(b)投 手 がいかなる異物 で も、身体 につ けた り、所持す ること。
本項 に違反 した投手 はただちに試合 か ら除かれる。 さ らに、その投手 は 自動的
に出場停止 となる。マ イナ ー リー グでは、 自動的 に 10試 合 の 出場停止 となる。
注】 アマチュア野球では、 1度 警告を発 した後、なおこのような行為が継続 された
【
ときには、その投手を試合から除く。
新》投手は、いずれの手、指または手首 に何もつけてはならない (た とえば
原注】《
【
救急 ばんそうこう、テープ、瞬間接着剤、ブレスレッ トなど)。 審判員が異物と判断
するか しないか、いずれの場合 も、手、指または手首に何かをつけて投球すること
を許 してはならない。
新》我が国では、本項 〔
注】《
原注〕については、所属する団体の規定に従う。
【
(c)打 者 がバ ッタースボ ックスにいるときに、捕手以外 の野手 に送球 して、故意
に試合 を遅 延 させ ること。ただ し、走者 をアウ トに しようと企 てる場合 は除 く。
ペ ナルテ イ 審判員 は 1度 警告 を発 し、 しか もなお、 この ような遅延行 為 が くり
返 された ときには、 その投手 を試合 か ら除 く。
注 1】 投手が捕手のサインを投手板から離れて受けるので、しばしば試合を遅延さ
【
せている。これは悪 い習慣であるから、監督およびコーチはこれを是正するように
努めなければならない。
一-128-―
準
備
投
球
注2】 アマチュア野球では、本項ペナルティの後段を適用せず、このような遅延行
【
為がくり返 されたときは、ポールを宣告する。
(d)打 者 を狙 つて投 球す ること。 この ような反則行為 が起 きたと審判員が判
断 した ときには、審判員 は次 の うちの いずれかを選 ぶ ことができる。
(1)そ の投手 またはその投手 とそのチ ーム の監督 とを試合 か ら除 く。
(2)そ の投手 と両チーム の監督 に、再 び このよ うな投球が行 なわれた ら、
その投手
(ま
たはその投手 の後 に出場 した投手 )と 監督 を退場 させ る 旨の
警告 を発する。
審判員 は、反則行為 が起 きそ うな状況 であると判 断 した ときには、試合開
始前、ある いは試合 中 を問 わず、いつ で も両 チ ーム に警告 を発す ることがで
きる。
リー グ会長 は、9.05に 規定 され た権 限 によつて、 制裁 を加 える ことがで
きる。
原注】 打者を狙 って投球することは、非スポーツマン的である。特に頭を狙 っ
【
て投球す ることは、非常に危険であり、この行為 は許されるべ きではない。審
判員はちゅうちよなく、本規則を厳格に適用しなければならない。
8.03投 手 は各 回のは じめに登板 する際、あるいは他 の投手 を救援する際には、捕手
を相手 に 8球 を超 えな い準備投球 をす ることは許 される。 この 間プ レイは停止 され
る。
各 リー グは、その独 自の判 断で、準備投球 の数 を 8球 以下 に制限 して もさ しつ か
えない。 この ような準備投球 は、いず れの場合 も 1分 間を超 えてはな らな い。
突然 の事故 のために、 ウォーム ア ップをする機会 を得 な いで登板 した投手 には、
球審 は必 要 と思われる数の投球 を許 して もよい。
―-129-―
8.04∼
8.05
投球の遅延 。ボーク
8.04塁 に走者 がいない とき、投手 はボ ー ル を受 けた後 12秒 以 内 に打者 に投球 しな
けれ ばな らない。投手 が この規則 に違反 して試合 を長引 かせた場合 には、球審 はボ
ール を宣告する。
12秒 の 計測 は、投手 がボール を所持 し、打者 がバ ッタ ー スボ ックスに入 り、投
手 に面 した ときか ら始 ま り、ボ ー ルが投手 の手 か ら離れた ときに終 わる。
この規則 は、無用 な試合 引 き延 ば し行為 をやめ させ、試合 をスピー ドア ップする
ために定 め られたものである。 したが って 、審判員 は次 の ことを強調 し、それにも
かかわ らず、投手 の 明 らかな引き延 ば し行為 があ つた ときには、遅 滞 な く球審 はボ
ール を宣告する。
(1)投 球 を受 けた捕手 は、速やか に投手 に返球する こと。
(2)ま た、これを受 けた投手 は、ただちに投手板 を踏んで、投球位置 につ くこ
と。
8.05塁 に走者 が いる ときは、次の場合 ボー クとなる。
(a)投 手板 に触 れている投手が、投球 に関連す る動作 を起 こ しなが ら、投球 を中
止 した場合。
原注】 左投げ、右投げ、いずれの投手でも、自由な足を振 つて投手板の後縁を越え
【
たら、打者へ投球 しなければならない。ただし、二塁走者のピックオフプレイのた
めに二塁へ送球することは許される。
(b)投 手板 に触 れている投手が、一塁 または三塁 に送球す るまねだけ して、実際
に送球 しなか った場合。
注 】 投手が投手板 に触れているとき、走者のいる二塁へ は、その塁の方向に直接ス
【
テップすれば偽投 してもよいが、一塁または三塁と打者への偽投 は許 されない。投
手が軸足を投手板の後方へはずせば、走者のいるどの塁へ もステップしないで偽投
一-130-―
ー
ボ
ク
してもよいが、打者 にだけは許 されない。
(c)投 手板 に触れて いる投手が、塁 に送球す る前 に、足 を直接 その塁の方向 に踏
み 出 さなか った場 合 。
原注】 投手板 に触れている投手は、塁に送球する前には直接その塁の方向に自由な
【
足を踏み出すことが要求されている。投手が実際に踏み出さないで、自由な足の向
きを変えたり、ちょっと上にあげて回したり、または踏み出す前に身体の向きを変
えて送球 した場合、ボークである。投手 は、塁に送球する前に塁の方向へ直接踏み
出さなければならず、踏み出 したら送球 しなければならない。(二 塁については例
外)
走者一 。三塁のとき、投手が走者を三塁に戻すために二塁へ踏み出したが実際に送
球 しなかったら (軸 足 は投手板に触れたまま ボークとなる。
)、
(d)投 手板 に触れて いる投手 が、走者 のいない塁へ 送球 した り、送球す るまねを
した場合 。
ただ し、プ レイの必要 があればさ しつ かえない。
新》投手が走者のいない塁へ送球 したり、送球するまねをした場合、審判員
原注】《
【
は、それが必要なプ レイかどうかを、走者がその塁に進もうとしたか、あるいはそ
の意図が見られたかで判断する。
間】 走者一塁のとき、走者のいない二塁に送球 したり、または送球するまねをした
【
らボークか。
答 】 ボークである。 しかし一塁走者が二塁に盗塁 しようとしたのを防ぐ目的で、第
【
1動 作で二塁の方向に正 しく自由な足 を踏み出せば、ボークにならない。なお投手
が投手板を正規にはずせば、ステップをしないで送球 してもかまわない。
(e)投 手が反則投球 を した場合 。
―-131-―
ボ
ー
ク
原注】 クィックピッチは反則投球である。打者が打者席内でまだ十分な構えをして
【
いないときに投球された場合 には、審判員 は、その投球をクィックピッチと判定す
る。塁に走者がいればボークとなり、いなければボールである。クィックピッチは
危険なので許 してはならない。
(f)投 手 が打者 に正対 しない うちに投球 した場合。
(g)投 手 が投手板 に触れ ないで、投球 に関連す る動作 を した場合 。
問】 走者一塁のとき、投手が投手板をまたいだままストレッチを始めたがボールを
【
落とした。ボークとなるか。
答 】 投手が投手板 に触れないで、投球に関連する動作を起こしているからボークと
【
なる。
(h)投 手 が不必要 に試合 を遅延 させ た場合。
原注】 本項 は、8.02(c)に より警告が発せられたときは、適用されない。投手が遅
【
延行為をくり返 して8.02(c)に より試合から除かれた場合 には、あわせて本項のボ
ークも課せられる。8.04は 、塁に走者がいないときだけ適用 される。
(1)投 手 がボール を持 たないで、投手板 に立 つ か、 これ をまたいで立 つ か、ある
いは投手板 を離れていて投球す るまね を した場合 。
(j)投 手 が正規 の投球姿勢 をとった後 、実際に投球するか、塁 に送球する場合 を
除 いて 、ボ ールか ら一 方の手 を離 した場合。
(k)投 手板 に触れて いる投手が、故意であろうと偶然 であろうと、ボール を落 と
した場合 。
(1)故 意 四球が企図 された ときに、投手がキ ャッチ ャースボ ックスの外 にいる捕
―-132-―
ー
ボ
ク
手に投球した場合。
キャッチャースボックスめ外にいる捕手、とは、捕手がキャッチャースボック
注】 ゛
【
ス内に両足を入れていないことをいう。 したがつて、故意四球が企図されたときに
限 つて、ボールが投手の手を離れないうちに捕手が片足でもボックスの外 に出 して
おれば、本項が適用される。
(m)投 手がセ ッ トポジシ ョンか ら投球するに際 して、完全 に静止 しないで投球 し
た場合。
ペ ナルテ ィ 本条各項 によって ボー クが宣 告 された ときは、ボ ール デ ッ ドとな り、
各走者 は、アウ トにされるおそれな く、1個 の塁が与 え られる。
ただ し、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で
一塁に達 し、かつ、他のすべ ての走者 が少なくとも 1個 の塁を進 んだときには、
本項前段を適用 しないで、プレイはボー クと関係なく続けられる。
付記 1】
【
投手がボークをして、 しかも塁または本塁 に悪送球 (投 球を含む)し
た場合、塁上の走者 はボークによって与えられる塁よりもさらに余分の塁ヘ ア
ウ トを賭 して進塁 してもよい。
付記 2】
【
本条ペナルティを適用するに際 して、走者が進塁 しようとする最初 の
塁を空過 し、アピールによってアウ トを宣告されても、1個 の塁を進んだもの
と解す る。
8.05原 注】 ボークルールの目的は、投手が走者を意図的に蝙そうとするのを防ぐた
【
めであることを、審判員は心に銘記しなくてはならない。もし、審判員の判断で投
手の `
意図゛に疑いを抱いたら、審判員は厳重に規則を適用すべきである。
―-133-―
8.06
監督が投手の もとへ行 く制限
付記1〕 の `
注】 本項 〔
悪送球゛には、投手の悪送球だけではなく、投手からの送
【
球を止め損 じた野手の ミスプレイも含 まれる。走者が、投手の悪送球または野手の
ミスプレイによって余塁が奪えそうな状態となり、ボークによって与えられる塁を
越えて余分に進もうとしたときには、ボークと関係なくプレイは続けられる。
8.06プ ロ フ エ ッシ ョナル リー グは、監督 または コーチが投手の もとへ行 くことに関
して、次 の規則 を適用 しなければな らな い。
(a)本 条 は、監督 または コーチが、1イ ニ ングに同一投手 の もとへ行 ける回数 を
制限す る規則 である。
(b)監 督 または コーチが、1イ ニ ングに同一投手 の もとへ 2度 目に行 けば、その
投手 は 自動 的 に試合 か ら退 かなけれ ばな らない。
(c)監 督 または コーチ は、 その ときの打者 が打撃 を続 けて いる限 り、再 びその投
手 の もとへ行 くことはで きない。
(d)攻 撃側 がその打者 に代打者 を出 した場合 には、監督 または コーチは再びその
投手 の もとへ行 って もよいが、その投手 は試合 か ら退 かなければな らな い。
監督 または コー チが投手 の もとへ 行 つた後 、投手板 を囲んで いる18Zlの 円 い
場所 を離れ た ら、1度 行 つたことになる。
8.06原 注】 監督 (ま たはコーチ)が 、捕手または内野手のところへ行き、その野手
【
がそのままマウン ドに行 った り、投手が、守備位置 にいるその野手のところへ行 つ
たときは、監督 (ま たはコーチ)が マウン ドに行 つたものと同様 に扱われる。ただ
し、1球 が投 じられた後、またはプレイが行なわれた後 は、この限りではない。
監督 (ま たはコーチ)が 、捕手または内野手のところへ行き、その野手が投手 と相
談するためにマウンドに行 って、本規則の適用 をのがれようとしたり、本規則を出
し抜 こうとするいかなる企ても、すべてマウンドヘ行 つた回数に数えられる。
コーチがマウンドに行 つて投手を退け、新 しく出てきた投手に指示を与えるために
監督がマウンドに行 つたときは、そのイニ ングで新 しい投手のもとへ 1度 行 つたこ
とになる。
監督がすでに 1度 投手のもとへ行 つているので、同一イニ ングで同一投手へ、同一
―-134-
監督が投手の もとへ行 く制限
8,06
打者 の ときには、もう 1度 行 くことはできないと審判員が警告 したにもかかわ らず、
監督が行 つた場合、その監督 は試合 か ら除かれ、投手 はただちに退かないでその打
者 がアウ トになるか、走者 になるまで投球 し、その義務 を果 た した後 に試合 か ら退
かなければな らない。 この場合、監督 は、その投手 は 1人 の打者 に投球 した ら交代
しなければな らないのだか ら、 リリーフ投手 にウォーム ア ップさせておかねばな ら
ない。 リリー フ投手 は、審判員の適宜 な判断にお いて、 8球 またはそれ以上の準備
投球が許 される。
投手が負傷 を受けたとき、監督 がその投手のもとへ行 きたいときには、審判員 にそ
の許可 を要請することができる。許可 があれば、マウン ドに行 く回数 には数 え られ
ない。
`
`
注 1】 我が国で は本条 にある 投手板 を囲んでいる18Zlの 円い場所゛ を フアウル
【
ライ ン、 と置 きかえて適用する。
注2】 監督 (ま たはコーチ)が 投手のもとへ行つた後、ファウルラインを越えて引
【
き上 げた ら、その投手 は、その ときの打者がアウ トになるか、走者 になるか、また
は攻守交代 になるまで投球 した後 でなければ退 くことはできない。ただ し、その打
者 に代打者が出た場合 は、この限 りではない。
注 3】 監督 (ま たは コーチ)が 投手 の もとへ行 つた回数 を数 えるにあた って、イニ
【
ングの途中で投手交代の通告が行 なわれた後、プ レイが再開 されるまでに新 しく出
てきた投手の もとへ監督 (ま たは コーチ)が 行 つた場合、監督 (ま たはコーチ)が
マウン ドに行 つて投手 を退 け、そのままとどま つて新 しく出てきた投手 に指示 を与
えて引 き上 げた場合、 いずれ も 1度 とは数 えないが、次の場合 は、いずれ も監督
(ま
たはコーチ)が 投手 のもとへ行 つた回数 として数える。
(1)監 督
(ま
たは コーチ)が ファウルライ ン近 くまできて投手 に指示 を与 えた場
合。ただ し、ファウルライ ン近 くまできたが、投手 に指示 を与 えることもな くそ
のまま思い直 して引き返 した場合 を除 く。
(2)投 手 の方か らファウルラインを越えて、監督
(ま
たは コーチ)の 指示を受けた
場合。
(3)コ ーチがマ ウン ドに行 つて投手 を退け、ファウル地域 まで戻 つてきて監督 と打
ち合わせてから、新 しく出てきた投手のもとへ行 つた場合。
注 4】 コーチ (ま たは監督 )が 、マウン ドに行 つて投手 を退 け、新 しく出てきた救
【
援投手 に指示 を与 えるために監督 (ま たは コーチ)が マウン ドに行 つた後、その と
―-135-
監督が投手の もとへ行 く制限
きの打者 に代打者 が出 された とき、監督
(ま
たは コーチ)が 再 びその投手の もとヘ
行 くことは許 されるが、その投手 はただちに試合 か ら退 くことはで きず、その代打
者がアウ トになるか、走者 になるか、攻守交代 になるまで投球 した後 に、退かなけ
ればならない。
注5】 アマチュア野球では、本条については、各連盟の規定を適用する。
【
一-136-―
審
判
9.00 審
9.01∼
員
判
9.02
員
9.01審 判員 の資格 と権 限
(a)リ ー グ会長 は、1名 以上の審判員 を指名 して、各 リー グの選手権試合 を主 宰
させ る。
審判員 は、本公認規則 に基づいて、試合 を主宰する とともに、試合 中、競技場
における規律 と秩序 とを維持する責 にも任ず る。
(b)各 審判員 は、 リー グお よびプロフ ェ ッシ ョナルベー スボールの代表者 であ り、
本規則 を厳格 に適 用す る権 限 を持 つ とともに、その責 にも任ず る。審判員 は、プ
レーヤ ー 、 コー チ、監督のみな らず、 クラブ役職員、従業員で も、本規則の施行
上 、必要 があるときには、その所定 の任務 を行 なわせ、支障のあるとき には、そ
の行動 を差 し控 えさせ ることを命 じる権限 と、規則違反があれば、規定のペ ナ ル
テ ィを科す権限 とを持 つ 。
(c)審 判員 は、本規則 に明確 に規定 されていない事項 に関 しては、 自己の裁量 に
基 づい て、裁定 を下す権能 が与 え られて いる。
(d)審 判員 は、プ レーヤ ー、 コーチ、監督 または控 えのプ レーヤ ーが裁定 に異議
を唱え た り、 スポーツマ ン らしくな い言動 をとった場合 には、その 出場資格 を奪
つて 、試合 か ら除 く権限 を持 つ 。審判員がボ ール イ ンプ レイの ときプ レーヤーの
出場資格 を奪 つた場合 には、そのプ レイが終了 して、初 めてその効力が発生する。
(e)審 判員 は、その判 断 において、必 要 とあれば、次の人 々を競技場 か ら退場 さ
せ る権限 を持 つ 。すなわち、
(1)グ
ラウン ド整備員、案 内人、写真班 、新聞記者 、放送局員な どの ように、
仕事 の性質上、競技場 に入 ることを許 されている人 々。
(2)競 技場 に入 ることを許 されていない観衆 またはその他 の人 々。
9.02審 判員 の裁定
(a)打 球が フ ェアかフ ァウルか、投球がス トライクかポールか、あるいは走者 が
一-137-一
9.02
アウ トかセ ー フか とい う裁定 に限 らず、審判員の判断に基 づ く裁定 は最終 の もの
であるか ら、プ レーヤ ー 、監督 、 コーチ、 または控 えの プ レーヤ ーが 、その裁定
に対 して、異議 を唱 えることは許 されない 。
原注】 ポール、ス トライクの判定 について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位
【
置または塁を離れたり、監督またはコーチがベ ンチまたはコーチスボックスを離れ
ることは許されない。もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向か つてスター トす
れば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる。
(b)審 判員 の裁定 が規則 の適用 を誤 つて下 された疑 いがあるときには、監督 だけ
がその裁定 を規則 に基づ く正 しい裁定 に訂正す るように要請することがで きる。
しか し、監 督 はこの ような裁定 を下 した審判員 に対 してだけアピール す る (規 則
適用 の訂正 を申 し出る)こ とが許 される。
注 1】 イニ ングの表または裏が終わ つたときは、投手および内野手がフェア地域を
【
去るまでにアピールしなければならない。
注2】 審判員が、規則に反した裁定を下したにもかかわらず、アピールもなく、定
【
められた期間が過ぎてしまったあとでは、たとえ審判員が、その誤 りに気づいても、
その裁定を訂正することはできない。
(c)審 判員が、その裁定 に対 してアピール を受 けた場合 は、最終 の裁定 を下す に
あた つて 、他の審判員 の意 見 を求 めることはで きる。裁定 を下 した審 判員 か ら相
談 を受 けた場合 を除 いて 、審判員 は、他 の審判員 の裁定 に対 して、批評 を加 えた
り、変更 を求 めた り、異議 を唱えた りする ことは許 されない。
審判員が協議 して先 に下 した裁定 を変更する場合、審判員 は、走者 をどこまで
進めるかを含め、すべ ての処 置 をする権限 を有 す る。 この審判員 の裁定 に、プ レ
ーヤ ー、監督 または コー チは異議 を唱えることはで きな い。異議 を唱えれば、試
合 か ら除 かれる。
―-138-一
9.03
審
原注 1】 監督は、審判員にプレイおよび裁定を変更した理由について説明を求める
【
ことはできる。 しか し、いったん審判員 の説明 を受 ければ、審判員 に異議 を唱える
ことは許 されない。
原注2】 ハーフスイングの際、球審がストライクと宣告しなかつたときだけ、監督
【
または捕手 は、振 つたか否 かについて、塁審のア ドバ イスを受 けるよう球審 に要請
する ことができる。球審 は、このような要請があれば、塁審 にその裁定 を一任 しな
ければならない。
塁審は、球審からの リクエス トがあれば、ただちに裁定 を下す。このように して下
された塁審 の裁定 は最終のものである。
《監督 または捕手か らの要請 は、投手 が打者へ 次の 1球 を投 じるまで、または、た
とえ投球 しなくて もその前 にプ レイを した リプ レイを企てるまでに行 なわなければ
な らない。イニ ングの表 または裏 が終わ ったときの要請 は、守備側チームのすべ て
の内野手がフェア地域 を去るまでに行 なわなければな らない。
》
ハー フスイングについて、監督または捕手 が前記の要請 を行な ってもボールイ ンプ
レイであ り、塁審がス トライクの裁定 に変更する場合があるか ら、打者、走者、野
手を問わず、状況 の変化 に対応できるよう常 に注意 していなければならない。
監督が、ハーフスイングに異議 を唱えるためにダッグアウ トか ら出て一塁 または三
塁 に向か つてス ター トすれば警告が発せ られる。警告 にもかかわ らず一塁 または三
塁 に近づ けば試合か ら除かれる。監督 はハー フスイングに関 して異議 を唱えるため
にダ ッグアウ トを離れたつ もりで も、ポール、ス トライクの宣告 について異議 を唱
えるためにダッグアウ トを離れたことになるか らである。
(d)試
合 中 、審 判 員 の 変更 は認 め られ な い 。 た だ し、病 気 また は負 傷 の た め 、変
更 の必 要 が生 じた場 合 は この 限 りで は な い。
9.03単 独 審 判 制 、複 数 審 判 制
(a)1人
の 審 判 員 だ けで試 合 を担 当 す る場 合 に は、 そ の 義 務 と権 限 は、 競 技 場 の
あ らゆ る点 、本 規 則 の あ らゆ る条 項 に及 び、 そ の 任 務 の 遂 行 上 、競 技 場 内 の 最 適
と思 わ れ る 場 所 に位 置 を と らな けれ ば な らな い。 (通 常 は 捕 手 の 後 方 に、 走 者 が
一-139-―
9.04
審
判
員
いる場合 は、 ときと して投 手 の後方 に位置 をとる)
(b)2人
以上の審判員が試合 を担 当する場合 は、1人 はア ンパ イヤ ー イ ンチ ー フ
(球 審 )に 、他 はフィー ル ドア ンパ イヤ ー (塁 審 )に 指定 されなければな らない。
9.04球 審 および塁審 の任務
(a)ア
ンパ イヤ ーイ ンチ ー フ (通 常球審 と呼 ばれている )は 、捕手の後方 に位置
し、その任 務 は次 の とお りである。
(1)試 合 の適正 な運行 に関す るすべ ての権限 と義務 とを持 つ 。
(2)捕 手 の後方 に位置 し、ポ ール とス トライクを宣告 し、かつ それ をカウン ト
す る。
(3)通 常塁審 によって宣告 される場合 を除 いて、フ ェアボール とフ ァウルボー
ルを宣告する。
(4)打 者 に関す るすべ ての裁定 を下す。
(5)通 常塁審 が行 なうもの とされている もの を除いたすべ ての裁定 を下す。
(6)フ ォー フィッテ ッ ドゲ ームの裁定 を下す。
(7)特 定 の時刻 に競技 を打 ち切 ることが決 め られて いる場合 には、試合開始前
にその事実 と終了時刻 を公 表す る。
(8)公 式記録員 に打撃順 を知 らせ る。 また出場 プ レーヤ ー に変更 があれば、そ
の変更 を知 らせ る。
(9)球 審の判断で特別 グラウン ドルール を発 表す る。
(b)フ ィール ドア ンパ イヤ ー は、塁 にお けるとつさの裁定 を下すのに最適 と思わ
れる位置 を占め、その任務 は次 の とお りである。
(1)特 に球審 が行 な う場合 を除 く塁 におけるすべ ての裁定 を下す。
(2)タ イム 、ボー ク、反則投球 またはプ レーヤ ー によるボール の損傷 、汚色の
宣告 について、球審 と同等 の権 限 を持 つ 。
(3)こ の規則 を施行す るにあた って、あ らゆる方法で球審 を援助 し、規則 の施
行 と規律 の維持 については、球審 と同等 の権 限 を持 つ 。ただ し、 フ ォー フィッ
一-140-―
テ ッ ドゲ ーム の宣 告 はで きない。
(c)一 つのプ レイに対 して、 2人 以上 の審判員 が裁定 を下 し、 しか もその裁定 が
食 い違 つて いた場合 には、球審 は審判員 を集 めて協議 し (監 督 、プ レーヤー をま
じえず、審判員 だけで )、 その結果、通常球審
(ま
たは、 この ような場合 には球
審 に代 わ つて解決 にあたるよ うに リー グ会 長 か ら選任 された審判員 )が 、最適 の
位置 か ら見 たのはどの審判員であ ったか、またどの審判員 の裁定が正 しか ったか
な どを参酌 して、 どの裁定 をとるかを決定す る。
この ように して、決定 された裁定 は最終 の ものであ り、初 めか ら一つの裁定 が
下 された場合 と同様 に、試合 は続行 されなければな らな い。
9.05審 判員 の報告 の義務
(a)審 判員 は、すべ ての規 則違反 またはその他 の報告 しなければな らない出来事
を、試合終了後 12時 間以 内 に リー グ会長 まで報告す る義務 がある。 ただ し、監
督 またはプ レーヤーを退場 させた試合 には、その理 由を付記す ることを必 要 とす
る。
(b)審 判員が トレーナー、監督、 コーチまたはプ レーヤ ー を次の理 由で退場 させ
た場合 には、審判員 はその詳細 を 4時 間以内 に リー グ会長 に報告す る義務 がある。
すなわち、 これ らの人 々が 、審判員、 トレー ナー 、監督、 コー チまたはプ レー
ヤ ー に、野卑不作法 な言 を用 いて黙過 で きな い侮辱 を加 えたためか、暴力 を働 い
た ことが退場理 由 とな った場合 がそれである。
(c)リ ー グ会長 は、審判員 か ら、監督、 コーチ、 トレー ナー、プ レーヤ ー を退場
させ た旨の報告 を受 けたな らば、ただちに自己の判 断 で適 当 と思わ れる制裁 を科
し、その 旨を当事者 な らびにその所属 クラブの代表者 に通 告 しなければな らな い。
制裁金 を科せ られた当事者 が、通告後 5日 以内 に、 リー グ事務局長 にその総額
を支払わなか った場合 には、支払 いが完了す るまで、試合 に出場す ることもベ ン
チに座 ることも禁 止 される。
-141-―
審判員に対する一般指示
審判員 に対す る一 般指示
源注】
審判員 は、競技場 においては、プ レー ヤ ー と私語 を交 わす ことな く、また コー チス
ボ ックスの 中 に入 つた り、任務 中の コー チに話 しかけるようなことを してはな らない。
制服 は常 に清潔 を保 ち、 しか も正 しく着用 し、競技場 においては、積極 的 に機敏 な
動作 をとらなければな らない。
クラブ役職員 に対 しては常 に礼儀 を重 んず る必要 はあるが、 クラブ事務所 を訪 ねた
り、特 にあるクラブの役職員 と親 しくす るようなことは避 けなければな らない。
審判員 が競技場 に入れば、ただその試合 の代表者 と して試合 を審 判す ることだけに
専念 しなけれ ばな らない。
提訴試合 にもな りかねな いほ どの悪 い事態 が起 こった場合、そ の事態 の解決 を回避
した とい う非難 を受 けるようなことがあ ってはな らな い。常 に規則書 を携 行 し、紛糾
した 問題 を解決 す るにあた って は、た とえ 10分 間試合 を停止す ることがあ つて も、
よく規則書 を調 べ 、その解決 に万全 を期 して、その試合 を提訴試合 ある いは再試合 に
しないよ うに努めなければな らない。
試合 を停滞 させてはな らな い。試 合 は、 しば しば審判員 の活気 ある真剣 な運 びによ
つて 、 よ り以上の効果 をもた らす ものである。
審判員 は、競技場 における唯一 の代表者 であ って、強 い忍耐 と、 よ りよい判断 とを
必要 とするよ うなつ らい立 場 におかれる ことが しば しば起 こるが、悪 い事態 に対処す
るにあたっては、感情 を棄てて 自制す ることが、いちばん大切 な ことで ある。
審判員 は 自己の決定 について、誤 りを犯 しているのではないか と疑 うような ことが
あ つては な らない し、 また、た とえ誤 りを犯 したと して も、埋 め合わせ を しようとし
てはな らない。すべ て見 たままに基 づい て判定 を下 し、ホ ーム チ ーム とビジテ ィング
チ ーム とに差 別 をつ けるような ことがあ ってはな らない。
試合進行 中 はボールか ら目を離 してはな らない。走者 が塁 を踏んだか どうかを知 る
ことも大切 ではあるが、飛球の落 ちた地点 を見定めた り、送球の行方 を最後 まで見 き
わめることがよ り重要 なことである。プ レイの判定 を下す にあたっては、早 まること
一-142-一
審判員に対する一般指示
なく、正確を期さなければならず、野手がダブルプレイをな しとげるために送球する
場合 にも、あまり早 く向きを変えてはいけない。アウ トを宣告 した後、一応落球 の有
無を確 かめる必要がある。
`
`
走 りながら セー フ゛ アウ ト゛の宣告 の動作 をすることなく、そのプレイが終わ
るのを待 つて、宣告を下さなければならない。
各審判員 は簡単 な 1組 のサインを用意 しておく必要がある。これによつて、 自己の
゛
エ ラー を悟れば、その明 らかに間違 つた決定 を正す ことができる。 プ レイを正 しく
`
見 た、 という確信 があれば、 他 の審判員 に聞け゛ というプレーヤーの要求 に従 う必
要 はない。確信がなければ、同僚の 1人 に聞くこともよいが、これもあまり度 を越す
ようなことなく、機敏 にプレイを十分 に把握 して審判 しなければならない。 しか しな
がら、正 しい判定 を下す ことが第 1の 要諦 であることを忘れてはならない。疑念のあ
るときは、ちゅうちょせず同僚 と協議 しなければならない。審判員が威厳を保つこと
゛
はもちろん大切であるが、 正確である、 とい うことがより重要なことである。
`
審判員 にとつて最 も大切な掟は、 あ らゆるプ レイ について最 もよい位置 をとれ、
ということである。
たとえ判定 が完璧であつても、審判員の位置 が、そのプ レイをはつきりと明確に見
ることができる地点でなか つたとプレーヤーが感 じたときは、 しばしば、その判定 に
異議を唱えるものである。
最後 に、審判員 は礼儀を重ん じ、 しかも公平 にして厳格 でなければならない。そう
すれば、すべ ての人 々か ら尊敬 される。
―-143-―
記 録 に 関 す る規 則 目次
10.01 公式記録員 … … …… …… … …… … … … … …… …… … … … …… … … …146
10,02 公式記録 の報告書 … … … … … … … … …… … …… … … …… … …… ……149
10.03 公式記録 の報告書 の作成……… … … …… … … … … … … … …… … … … 153
c
d
e
10.04
10.05
b
10.06
f∼
g
10.07
h
10,08
d
10.09
10.10
10.11
10.12
f
13
d∼
10。
10.14
10.15
10.16
10.17
10.18
10。
19
10.20
10.21
10.22
10.23
ボックス スコアの検算 ……………………………………………………………………・………154
不正位打者の記録法 … … … …… … … … …… … …… … … … … …… … …154
・155
コール ドゲームお よびフォー フイッテ ッドゲーム …………………………・
打 点 … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …156
・157
安 ヤ■…………………………………………………………………………………………………………………………
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
158
安打 を記録 しない場合
単打、長打 の決定 … … … … … … … … … …… … … …… … …… … … …159
サ ヨナラ安打 の塁打決定 … … …… … … …… … …… … … … … … … ……161
・162
盗 塁・…………………………………………………………………………………………………………………………
・………
・……
・…
・…164
・…………
・………
・…………………
・…………
・……
・……
・…………
・
・…………
盗』蛮
束l… ・……
犠牲 バ ン ト… … …… … … …… … … …… … …… … … …… … … … … ……165
・……167
…………
犠牲 フライ
プッ トアウ ト………………………………・………………・………・……………………………167
アシス ト………………………………………………………………………………・170
ダブル プレイ、 トリプルプレイ……・………………・…………………………………172
失 策 … …… … … … … … … … …… … … … … … … … … … … … …… 173
失策を記録 しない場合 …… … …… … … … … … … …… … … … … … ……176
暴 投、捕 逸…… … … … … …… … … … …… … … … … … … … … …179
四 球、故意四球 … … …… … … … … … … … … …… … …… … … ……・180
・180
三 振・…………………………………………………………………………………………………………………………
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
181
自責点、失 点
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
189
の
勝投手、敗投手 決定
シヤッ トアウ ト………………………………………………………………………191
救援投手 のセープの決定…… …… … … … … … … … … … … … … …… …191
潮ヒ 言
十……………………………………………………………………………………………………………………………192
率 の決定…… … … … …… … … … … … … … … …… … … … … … …… …192
各最優秀 プレーヤー決定 の基準………………… … …………… ……… …… ……… 193
連続記録 の規定…… … … … … … … …… … …… … … …… …… … … … …195
-145-―
公 式 記 録 員
10.01
10。
00
記録 に関す る規則
10.01公 式記録員
(a)メ
ジャー リー グでは コ ミッシ ョナー事務局 、 マ イナ ー リー グでは各 リー グ会
長 が、各 リー グの選 手権試合、ポ ス トシー ズ ンゲ ーム あるいはオ ールス ターゲ ー
ムのために公式記 録員 (以 下 「記録員」)を 任命す る。
記録員 は、新聞記者席 内 の所定 の位置で試合 の記録 をと り、記録 に関する規則
の適用 に関 して、た とえば打者 が一塁 に生 きた場合 、それが安打 による ものか、
失策 によるものか な どを、独 自の判断で決定する権限 を持 つ 。
記録員 は、 その決定 を手 で合 図す るか、記者席用拡声器 によって記者席 お よび
放送室 に伝達 し、 また要求 があれば、その ような決定事項 につ いて場 内放送員 に
助言 を与 える。
クラブ職員お よびプ レーヤ ー は、その決定 について記録員 と意見 を交換するこ
とはで きない。
記録員 は、 試合終 了後 あ るいはサ スペ ンデ ッ ドゲ ーム 宣告後 24時 間以 内 に、
あ らゆる記録 を決定 しなければな らない。
メジャー リー グのプ レーヤ ー またはクラブは、試合終了後
(ま
たはサスペ ンデ
ッ ドゲ ーム 宣告後 )72時 間以 内、ある いは記録員 が本項 の規定 によ り試合終了
後
(ま
たはサスペ ンデ ッ ドゲ ーム宣告後 )24時 間以 内 に試合 中 に下 した決定 を
変更 した場合 は その変更 か ら72時 間以 内 に、 書面 また は認 め られた電子 的手段
によって コ ミッシ ョナー事務局 へ通知 して、運営部 門責任者 に記録員 の決定 を見
直す ように要求する ことができる。運営部 門責任者 は、すべ ての関連する利用可
能 な映像 を入手 しなければな らず、検討が必要 と認 めたあ らゆる証拠 をよく考慮
して、記録員の決定 が明 らかに誤 つている と判断 した場 合 には、記録員 にその決
定 を変更するよ うに命 じることがで きる。以後 、 この決定 を変更することはで き
な い。運 営部門責任者 は、プ レーヤーまたはクラブが くり返 し見直 しに値 しない
申 し立 てを した り、不誠実 な行 為 を して、 申 し立て手続 きを悪 用 した とみな した
―-146-―
公 式 記 録 員
10.01
場合 には、警告 の後 にプ レーヤ ー またはクラ ブに適宜 な制裁 を科す ことがで きる。
マ イナ ー リー グのプ レーヤ ー またはクラブ は、 リー グの規貝1に 基 づいて 、 リー
グ会長 に記録員 の決定 を見直す ように要求す ることがで きる。
記録員 は、試合終了後 (フ ォー フイツテ ツ ドゲ ーム お よび コール ドゲ ーム を含
む )、 メジャー リー グで は コ ミッシ ヨナ ー事務局 、 マ イナ ー リー グでは各 リー グ
会長 が規定 した様式 に従 つて 、次 の各項 を記載 した報告書 を作成す る。す なわち、
試合 の 日時、球場名 、試合 したチ ーム名 および審判員名 、試合 のフルス コア、記
録 に関す る規則 に特 に規定 した方式 に従 って作成 した各 プ レーヤ ーの個人記録 で
ある。記録員 は、 この報告書 を試合終了後 で きる限 り速 やかにメジャー リー グで
は コ ミッシ ョナ ー事務局 、 マ イナ ー リー グで は各 リー グ事務局 に提 出す る。
記録 員 は、 一 時停 止試合 が完了す るか、 または4.12(b)(4)に よ つて コール
ドゲ ーム とな つた試合 は、いずれ もで きる限 り速や かにその報告書 を提出す る。
(10.03参 照 )
原注】 記録員は、リーグから指示 された場合 には、公式記録の報告書 を、リーグ事
【
務局でなくリーグの統計員に提出 しなければならない。統計員 と記録員の間で食い
違 いがある場合 は、その報告書を照合 して確認 しなければならない。統計員 と記録
員は食 い違いを解決するため協力すべきである。
(b)(1)記
録員 は、いかなる場合 で も、記録 に関す る規則 を含 む本規則 の条項
に反するような記録 についての決定 を下 してはな らな い し、記録 に関す る規則
を厳重 に守 らなければな らな い。
記録員 は、審判員 の裁定 に反す るような決定 を下 してはな らな い。
記録員 は、本規則 に明確 に規定 されて いない事項 に関 しては、 自己の裁量 で
そ の決定 を下す権能が与 え られて いる。
メジャー リー グでは コ ミッシ ヨナ ー事務局 、 マ イナ ー リー グでは各 リーグ会
長 は、記録 に関す る規則 に反す るような記録員 の決定 につい ては、変更す るよ
―-147-一
10.01
公 式 記 録 員
うに命 じなければ な らない。 また、誤 つた決定 を訂正す るために必 要 な修正 措
置 をとらな ければな らない。
(2)3人
アウ トになってい ないのに攻守交代 が行 なわれた場合 には、記録員 は
ただちにその誤 りを球 審 に知 らせ なければな らない。
注】 本項(4)に 規定されるように、助言をしてはならないときを除いて、ボールカ
【
ウン トが 3-2の ときに球審が四球 と思って打者 に一塁を許 した場合とか、代わる
ことが許されていない投手に代わって他のプレーヤーが出場 しようとした場合など
には、記録員は審判員に助言を与える。
(3)提 訴試合 または一 時停止試合 とな った場合 には、記録員 は、提訴 または一
時停止 にな った ときの状態 を、得点、アウ トの数、各走者の位置 、打者 のボー
ルカウン ト、両チ ーム の打順表 、交代 して退 い た選 手 にいたる まで、詳細 かつ
正確 に報告 しな ければな らない。
原注】 一時停止試合で重要なことは、停止されたときと全く同じ状態から再開され
【
なければならないことである。提訴試合において、提訴されたプレイ以後 は無効 と
して、や り直 しが命 じられた場合 は、そのプレイの直前と全 く同一の状態から再開
されなければならない。
(4)記 録員 は、た とえプ レーヤ ーが打順 を誤 つていて も、審判員 または両チー
ムのい かなる人 にも、その事実 について告 げた り、注意 を促 した りしてはな ら
ない。
(c)記 録員 は、公式代表者 であ って、その職務 に関する限 り、尊敬 を受 け、 しか
も威厳が保てるよ うにメ ジ ャー リー グでは コ ミッシ ョナ ー事務局、 マ イナ ー リー
グでは各 リー グ会長が十分 な保護 を加 えなければな らない。
記録員 は、 その任務の遂 行 にあた り、監督、プ レー ヤ ー 、クラブ役職員 か ら侮
辱的言動 を受 けた場合 には、いかなるもの で も然 るべ き リー グ役職員 まで報告 し
―…148-―
公式記録の報告書
なければな らな い。
10.02リ ー グが公式記録 の報告書 を指定す る場合 、次 に列記す る各項 目の数字 が記入
できる ものでなけれ ばな らな い。
(a)打 者 または走者の記録 の項 目は次 の とお りであ る。
(1)打 撃 を完了 した回数 、すなわち打数 (ア ツ トバ ツ ト……AB)
ただ し、次の場合 は打数 には算入 しな い。
(i)犠 牲 バ ン トお よび犠牲 フライ (il)四 球
ンター フ エア )ま たは走塁妨害
(オ
(iii)死 球 (市 )妨 害
(イ
ブス トラク シ ヨン)に よつて一 塁 を得 た場
合。
注】 打者の打球に対 して野手が選択守備 を終わつた後、その打者がオブス トラクシ
【
ョンによつて一塁を許された場合 には、打者に打数 を記録する。また打者がオブス
トラクシ ヨンによつて一塁を得た場合でも、記録員がその打球を安打 と判断 したと
きには、打数を取 り消さないで、打者 に安打 を記録する。
(2)得 点
(3)安 打
(4)打 点
(5)二 塁打
(6)三 塁打
(7)本 塁打
(8)塁 打
(9)盗 塁
(ラ
ン…… R)の 数
(ヒ
ッ ト・……H)の 数
(ラ
ンスバ ッテ ッ ドイ ン………RBI)の 数
(ツ ーベ ースヒ ツ ト……2B)
(ス
リーベースヒ ッ ト……3B)
(ホ ーム ラン……HR)
(ト
(ス
ー タルベ ー ス ……TB)
トール ンベ ー ス ……SB)
(10)犠 牲 バ ン ト (サ ク リフ アイスバ ン ト……SH)
(11)犠 牲 フライ (サ ク リフ ァイスフライ ……SF)
(12)四 球 (ベ ース オ ンボールス……BB)の 総数
―-149-一
10.02
公式記録の報告書
(13)故 意 の 四球 を区別 して記載す る。 (イ
ンテ ンシ ョナ ルベ ー ス オ ンボ ー ルス
・…・
・IB)
(14)死
(15)妨
球
(ヒ
ッ トバ イ ピッチ ……HP)の 数
害
(イ
ンター フェア ……Int)ま たは走塁妨害
(オ
ブス トラクシ ョン
……Ob)で 一 塁 を与 え られた数
・
・
・
・SO)
(16)三 振 (ス トライクアウ ト・・
(17)フ ェア ゴロ による併殺打 (GIDP)、
す なわ ち、 フ ォー ス ダブ ル プ レイ ま
たは リバ ー スフ ォー ス ダブルプ レイ となるゴロの数
(2.23a,b参 照
)
原注 】 打者走者が前位の走者の妨書行為によってアウ トの宣告を受けた場合には、
【
その打者に併殺打を記録 しない。
注 1】 たとえば、走者一塁のとき、一塁手が打者のゴロを捕つて 3-6-3の ダブ
【
ルプレイを行なえば、フォースダブルプレイとな り、アウ トをとる順序を変えて3
-3-6の ダブルプレイを行なえば、リバースフォースダブルプレイとなる。
また、走者満塁のとき、三塁手が打者のゴロを捕 つて三塁に触れた後、 5-2で 三
塁走者をタッグアゥ トにしたときのように、第 1ア ウ トが一塁以外の塁でのフォ‐
スアウ ト、第 2ア ウ トがフォースァゥ トにされるはずであった走者が、塁に達する
前にタッグアウ トになったときも同様、リバースフォースダブルプレイである。
なお、打者の打 つた飛球、ライナーを野手が落として (故 意落球ではなく)前 述の
ような併殺を行なつても、併殺打とはみなさない。
注 2】 打者が併殺打 となるようなゴロを打 つたとき、第 1ア ウ トが成立 した後、第
【
2ア ウ トに対する送球を野手が捕 らえ損 じたためにその野手に失策が記録されたと
きのように、併殺が完成されなかった場合でも、その打者には併殺打を記録する。
(18)盗 塁刺
(コ
ー トステ ィー リング……CS)の 数
(b)各 野手 の記録の項 目は、次 の とお りである。
(1)刺 殺 (プ ッ トアウ ト……PO)の 数
(2)補 殺 (ア シス ト……A)の 数
(3)失 策 (エ ラー…… E)の 数
―-150-―
公式記録の報告書
10,02
(4)併 殺 (ダ ブルプレイ……DP)に 関与 した数
(5)二 重殺 (ト リプルプレイ……TP)に 関与 した数
(c)各 投手の記録の項目は次のとお りである。
(1)投 球 した回数 (イ ニ ングピッチ ド・……IP)
原注】 投手の投球回を決めるにあたつては、アウ トーつを 3分 の 1回 とする。先発
【
投手が 6回 1ア ウ トのとき退けば、その投手 には 5回 3分 の 1の 投球回を記録する。
先発投手が 6回 0ア ウ トのとき退けば、その投手には 5回 の投球回 と6回 に面 した
打者の数の説明をつける。救援投手が打者 2人 をアウ トにしただけで退けば、その
投手には 3分 の 2の 投球回を記録する。
救援投手が出場 し、アピールプレイが成立 して 1ア ウ トを得た場合 は、その救援投
手 に 3分 の 1の 投球回を記録する。
注】 投手の連続イニ ング無失点を決定するにあたつて、たとえば、 5回 まで無失点、
【
6回 1ア ウ トをとった後に走者を残 して退き、この走者が得点 (自 己の責任)し た
場合 は、この 3分 の 1回 を加算せず、無失点イニ ングは 5回 とする。 これに反 して、
6回 1ア ウ ト走者二塁で救援に出て、次打者に安打 されて二塁走者 に得点 (前 任投
手の責任)を 許 しても、それ以後 この回に自己の責任 となる得点を与 えず、アウ ト
ニつをとつた場合 は、この 3分 の 2回 は加算する。
(2)各 投手 の もとにおける打者数
(3)各 投手 の もとにおける打数 (10.02aの 1参 照
(4)各 投手 が与 えた安打の数
(5)各 投手 が与 えた得点 (失 点 )の 数
(6)各 投手 が与 えた 自責点 (ア ー ン ドラン……ER)の 数
(7)各 投手 が与 えた本塁打の数
(8)各 投手 の もとにおける犠牲 バ ン トの数
(9)各 投手 の もとにおける犠牲 フライの数
)
(10)各 投手 が与 えた四球の総数
-151-
10.02
公式記録の報告書
(11)各 投手 が与 えた故意四球 の数
(12)各 投手が与 えた死球の数
(13)各 投手が奪 った三振 の数
(14)各 投手の暴投 (ワ イ ル ドピッチ……wP)の 数
・Bk
(15)各 投手のボー クの数・…・
(d)次 の細 目を付加する。
(1)勝 投手名 (ウ ィニ ングピッチ ャー……w)
(2)敗 投手名 (ル ー ジングピッチ ャー…… L)
(3)各 チームの先発 お よび交代完了の投手名 (ゲ ームス ター ト、ゲーム フィニ
ツシユ… …GS・
GF)
(4)セ ー ブを与 え られた投手名 (セ ー ブ…… S)
(e)各 捕手の逸球 (パ ス トボ ール……PB)の 数
(f)併 殺お よび二重殺 に関与 したプ レーヤ ーの氏名
原注】 たとえば次のように記入する。
【
併殺 =ジ ョーンズーー ロバーッ__ス ミス
(g)各 チームの残塁
(レ
(2)。
二重殺 =ジ ョーンズーー ス ミス。
フ トォ ンベー ス ……LOB)の 数
残塁数 とは、走 者 とな って、得点 もせず、アウ トにもな らず、塁 に残 つた全 走
者 の数 をいい、た とえば、内野 ゴロ を打 つて他 の走者 をアウ トに したために第 3
アウ トが成立 し、一 塁 に達 するまでにその回が終わ った ときの打者走者 を む。
含
(h)満 塁本塁打 を打 つた打者 の氏名
(1)最 終 回の裏 3ア ウ トになる前 に勝敗 が決 まった場合 には、決勝 の得点が記録
された ときのア ウ トの数
(j)各 チームの各イニ ングにお ける得点
(k)次 の順 で審判員名―― 球審、一塁塁審 、二塁塁審 、三塁塁審 、必要 とあれば、
左 翼審判 、右翼審判
―-152-―
10.03
公式記録の報告書の作成
(1)天 候状態 、停電 あるいは試合 に関係 ない技術的障害 による遅延 を差 し引 いた
正味の試合 時間
原注】 プレーヤー、監督、コーチ、審判員の負傷手当のための遅延は試合時間に算
【
入する。
(m)ホ ーム チーム によ り提供 される公式入場者数
10.03公 式記録 の報告書 の作成
(a)公 式記録 の報告書 の作成 にあた つて、記録員 は、まず各 プ レーヤ ーの氏名 を
その守備位置 とともに、打撃順 に従 つて記載す る。 また途 中 で代わ つて 出場 して、
試合 が終 わるまで に 1度 も打撃 につ く機会 がなか つたプ レーヤ ーの氏名 は、予定
の打撃順 によつて記載する。
原注】 プレーヤーが、他の野手と守備位置 をかえたのではなく、ただ特別の打者の
【
ために自分の守備位置 と違つた場所に移動 した場合 (た とえば、二塁手が外野 に行
つて外野手が 4人 となつた場合、三塁手が遊撃手 と二塁手との間に移動 した場合
)
には、これを新 しい守備位置として報告書に記載 しない。
(b)そ れぞれのチームの打順表 に代打者 または代走者 と して各 プ レーヤ ー を記入
した場合 には
(そ
の まま守備 につ いた場合 にも)、 特殊 の符号 であ らわ し、交代
事情 の説 明 を加 える。
一 度代打者 または代走者 と して発表 されただけで実際 には試合 に出場 せず、 さ
らに他の代打者 または代走者 と代 わ つた場合 には、その 旨 を記入する。 この よう
な 2番 目の代打者 または代走者の行為 について もその 旨を記入する。
原注】 交代 して出場 したプレーヤーの表記 には a、
【
―-153-―
b、
c、
d・
……の符号を用いて、
10.03
検算・不正位打者 の記録法
た とえば、 aは 3回 Aに 代わ って安打 した、 bは 6回 Bに 代わ ってフライアウ トと
なった、 cは 7回 Cに 代わ って走者 がフ ォースアウ トになるゴロを打 つた、 dは 9
回Dに 代わ つてゴロを打 つてアウ トとなった……のような説明を加える。
一度代打者 または代走者 として発表 されただけで実際には試合 に出場せず、さらに
他の代打者 または代走者 と代わ った場合 には、「 eは 7回 Eの 代打 (代 走 )と して発
表 された」のように記入する。
(c)ボ
ックスス コ アの検 算
各 チ ーム の打数、四球 、死 球、犠牲 バ ン トお よび犠牲 フライ、妨害
(イ
ンター
フ ェア )お よび走塁妨害
(オ ブス トラクシ ョン)に よる出塁数 の合計 と、 そのチ
ーム の得点、残塁お よび相手チ ーム の刺殺 (プ ッ トアウ ト)の 合計 とが、 ともに、
そのチ ームの打者数 と等 しいか ど うかを確 かめ、その結果、それが一 致 しておれ
ば各数字が正 しいとい う証明になる。
(d)打 撃順 に誤 りがあ った ときの記録法
打順 を誤 った打者 が、 その誤 りを指摘 されないまま打撃 を完了 してアウ トにな
つた後 に、アピール が成立 して正 位打者 がアウ トの宣 告 を受 けた ときには、不正
位打者 のアウ トの状態 をそのまま正 位打者 に記録す る。た とえば、不正位打者 A
が遊 ゴロで一塁でアウ トになった後 、ア ピールに よって正 位打者 Bが アウ トにな
れば、 Bは 遊 ゴロ して一 塁でアウ トにな った もの と記録す る。
注 1】 前記は、不正位打者が、単独で一塁に触れるまでにアウ トにされた場合の記
【
録法と解 し、たとえば、不正位打者が他の走者 とともに併殺された場合などに、ア
ピールがあれば、正位打者がアウ トを宣告されて、不正位打者の行為 は取 り消 され
るから、その打者のアウ トの状況をそのまま正位打者に記録するわけにはいかない。
したがつてこのような場合には、次によって捕手に刺殺を与える。
不正位打者 が走 者 とな って出塁 した後 ア ピールが あ って 、正位打者 がアウ トの
宣告 を受 けたときは、捕手 に刺殺 を与 え、正 位打者 には打数 1を 記録する。 した
―-154-
コール ドゲーム
が って、不正位打者 がセ ー フとな つた記録 は抹消す る。
数人 の打者 が、続 けざま に打順 を誤 つたために打順 が乱 れた場合 は、各 プ レイ
が行 なわれたままを記録する。
注 2】 たとえば、1番 の打順 に 2番 が打つて三振、次に 1番 が中飛で 2ア ウ ト、 3
【
番を抜かして 4番 、 5番 と続 いて安打 を放 つたときの記録法 は、 1番 の 2ア ウ トと
2番 の 1ア ウ トとアウ トの順は前後するが、そのままその打者のところへ記録 し、
抜かされた 3番 をとばしたまま 4番 、 5番 と記録する。 したがつて、 3番 の打数 は
一つ少なくなるのは当然である。
(e)コ ール ドゲー ムお よび フォー フ イッテ ッ ドゲ ー ム
(1)コ ール ドゲ ームが正 式試合 とな った場合 、4.10お よび4.Hの 規定 に従 つ
て、試合終了 となるまで に記録 された個人 とチ ーム との記録 を、すべ て公式記
録 に算入す る。ただ し、 コール ドゲ ーム がタイゲ ームで あ った場合 は、投手 に
対す る勝投手、敗投手の記録 だけは除 く。
(2)試 合 が正式試合 とな った後 に、 フ ォー フイツテ ツ ドゲ ーム になつた場合 は、
試合終了 となるまでに記録 された個人 お よびチ ームの記録 を、すべ て公式記録
に算入す る。
フ ォー フィッテ ツ ドゲ ーム によつて勝 ちを得 たチ ーム が、相手チ ーム よ りも
多 くの得 点 を記録 していた ときには、 10.17の 規定 に従 つて投手 に対す る勝投
手、敗投手 を決定 して、公式記録 に算入する。
フ ォー フイツテ ツ ドゲ ームによつて勝 ちを得 たチ ームの得点 が、相手チ ーム
の得点 よ りも少 ないか、等 しか つた場合 には、投手 に対す る勝投手、敗投手 を
己録 しない。
言
試合 が正式試合 となる前 にフ ォー フイ ツテ ツ ドゲ ーム にな つた場合、すべ て
の記録 は公式記録 に算入 しない。 この 際 は、フ オー フイ ッテ ツ ドゲ ーム となつ
た事情 を報告す る。
―-155-―
10.04
打
点
原注】 記録員は、フォーフィッテッドゲームが宣告された時点における試合の結果
【
にもかかわらず、フォーフィッテッ ドゲームのスコアを 9対 0と みなしてはならな
い。(2.31)
打
点
10.04打 点 の記録 は、本条規定 によ り、打者 の打撃が得点の原 因 となった場合 に、そ
の打者 に与 え られる。
(a)次 の場合 には打点 を記録する。
(1)打 者 が、失策 によ らず、安打 、犠牲 バ ン ト、犠牲 フライ、または内野 のア
ウ トお よび野手選択 によって走者 を得点 させた場合。ただ し、本条 (b)が 適用
された場合 は除 く。
(2)満 塁 で、四球、死球 、妨害
(イ
ンター フ ェア)お よび走塁妨害
(オ
ブス ト
ラクシ ョン)に よって打者 が走者 とな ったために、走者 に本塁 が与 え られて得
点が記録 された場合 。
(3)0ア
ウ トまたは 1ア ゥ トで、打 者 の打球 に対 して失策 があ つた とき三塁 走
者 が得 点 した場合 は、 その失 策がな くて も、走者 は得点で きたか どうかを確か
め、失策 がな くて も得点で きた と認 めれば、打者 には打点 を与 える。
(b)次 の場合 には打点 を記録 しない。
(1)打 者 が フォース ダブルプ レイ または リバー スフ ォース ダブルプ レイ となっ
た ゴロ を打 って走者 を本塁 に迎 え入れた場合。
(2)打 者 がフ ォース ダブルプ レイ となるよ うな ゴロを打 ち、第 1ア ウ トが成立
した後 、一塁
(ま たは一 塁以外の塁 )で の第 2ア ウ トに対する送 球 を野手 が捕
らえ損 じたために、その野手 に失策 が記録 された ときに走者が得点 した場合。
(c)野 手 がボール を持 ちす ぎた り、ある いは塁へ無用 な送球 をするよ うな ミスプ
レイの間に走者 が得点 した場合 に、記録員が打者 に打点 を与 えるか どうかは、次
の基 準 を参酌 して決する。
すなわち、 このよ うな ミスプ レイにもかかわ らず、 この 間走者 が走 り続 けて得
―-156-一
点 した場合 には、打者 には打点を記録するが、いつたん止まつた走者が、 この ミ
スプレイを見 た上で、走 り直 して得点 した場合には、野手選択 による得点と記録
して、打者には打点は与えられない。
安
打
10.05安 打 の記録 は、本条規定 によ り、打者 が安全 に塁 に達 した場合 に、その打者 に
与 え られる。
(a)次 の場合 には安打 を記録する。
(1)フ ェアボールが、野手 に触れ る前 に、フ ェア地域 に落下す るか、フ ェア地
域 の後方 の フ ェンスに当たるか、あ るいはフ ェア地域 のフ ェンス を越 えたため
に、打者 が安全 に一塁
(2)フ
(ま
たはそれ よ り先 の塁 )に 生 きた場合。
ェアボ ール が強す ぎるか、 または弱す ぎたため に、野手がその打球 を処
理 しようと したがその機会 がな くて、打者 が安全 に一 塁 に生 きた場合 。
原注】 たとえば、遊撃手が処理すればアウ トにできたかもしれないと思われる打球
【
に対 して、三塁手が飛び出 してデフレク トしたり、あるいは途中でカットして処理
しようとしたが、結局プレイができずに終わ つたような場合などには、安打と記録
する。
゛
注】 デフレク ト、 とは、野手が打球 に触れて球速を弱めるか、あるいは打球の方向
【
を変えたことを意味する。
(3)フ
ェアボール が不 自然 にバ ウン ドしたために、野手 の普通 の守備 では処理
す ることができないか、または野手 に触れ る前 に、投手板 あるいは各塁 (本 塁
を含 む )に 触れ たために、野手 の普通 の守備 では処理 できな くな つて、打者 が
安全 に一塁 に生 きた場合 。
(4)野 手 に触 れないで外野の フ ェア地域 に達 したフ ェアボール によつて、打者
が安全 に一塁 に生 きることができ、 しか もその打球 は、野手 の普通 の守備 では
―-157-―
10.05
安打を記録 しない場合
とうてい処理できなか ったと記録員が判断 した場合。
(5)野 手 に触れていないフェアボールが、走者、審判員の身体または着衣にフ
ェア地域で触れた場合。ただ し、走者がイ ンフィール ドフライに触れてアウ ト
を宣告されたときには、安打 は与えられない。
(6)打 球 を扱 った野手が、先行走者をアウ トにしようと試みたが成功せず、 し
かもその打球 に対 して普通 に守備をしても、一塁で打者走者 をアウ トにできな
かったと記録員が判断 した場合。
原注】 本条各項の適用にあたって疑義のあるときは、常に打者に有利な判定を与え
【
る。
打球 に対 して非常な好守備を行なったが、続くプ レイが十分でなくアウ トをとるこ
とができなかった場合などには、安打を記録するのが安全な方法である。
(b)次 の場合 には安打 を記録 しない。
(1)打 者 の打球で、走者 が封殺 (フ ォースアウ ト)さ れるか、 または野手 の失
策 によって封殺 を免 れたよ うな場合。
(2)打 者 が明 らかに安打 と思 われるボール を打 ったに もかかわ らず、進塁 を義
務 づ け られた走者 (打 者 が走者 とな ったため )が 、次塁の触塁 を誤 つて 、アピ
ールによってアウ ト (封 殺)に なったときは、その打者 には安打を与えず、打
数を記録する。
(3)打 球を扱 った投手、捕手または内野手が、次塁を奪おうとするか、元の塁
へ帰 ろうとする先行走者をアウ トにした場合、あるいは普通の守備でならアウ
トにできたにもかかわらず、失策のためにアウ トにできなかつた場合 には、打
者に安打を与えず、打数 1を 記録する。
注 1】 走者がオーバースライ ドなどのために、いったん触れた塁を離れてアウトに
【
なったときには、打者は走者を進めることができたものとみなして、打者に安打を
―-158-―
10.06
単打 。長打 の決定
記録す る。
注2】 本項でいう内野手とは、内野手が普通の守備範囲内で守備した場合だけを指
【
し、内野手がその守備範囲を越 えて外野で守備 した場合 には、内野手 とはみなさな
い。た とえば走者二塁の とき、打者 が遊撃手 と左翼手 との中間 に小飛球 を打 ち上 げ
た。二塁走者 は、捕球 されるのを懸念 して離塁が少 なか つた。落球 を見て三塁へ走
ったが、遊撃手 か らの送球で三塁でアウ トにな ったような場合 には、本項 を適用 し
ないで打者 に安打 を記録する。
また外野手が打球 を扱 つた場合 には、走者がフォースアウ トにされない限 り、打者
に安打 を記録する。
(4)打
者 が一 塁 で ア ウ トに な る だ ろ う と記 録 員 が判 断 した とき、 打 球 を扱 つた
野 手 が先 行 走者 を ア ウ トに しよ う と して行 な った送 球 また は触 球 行 為 な どが不
成 功 に終 わ つた場 合 。
原注】 打球を扱つた野手が、ただちに打者走者に向かわないで、わずかに他の走者
【
をうかがったり、または他の塁へ送球するふ りをした
(実 際には送球せず)た めに
送球が遅れて、打者を一塁に生かした場合などには、本項を適用 しないで、打者に
安打を記録する。
(5)打 球 を処理 しようとす る野手 を妨害 したために、走者がアウ トを宣告 され
た場合 。
ただ し、走者 が守備妨害 によつてアウ トにな つた場合 で も、記録員がその打
球 を安打 と判断 した場合 には、打者 には安打 の記録 を与 える。
単打、長打 の 決定
10.06安 打 を単打 と記録す るか、二塁打 、三塁打 または本塁打 と記録す るかは、次 に
よ つて決定す る。 (失 策 またはアウ トをともな つた場合 を除 く)
(a)次 の (b)(c)の 場合 を除いて、打者 が一塁 で止 まれば単打、二 塁で止 まれば
―-159-―
単打 。長打 の決定
10.06
二 塁打、三塁で止 まれば二塁 打 、本塁 に触れて得点すれば本塁打 と記録する。
(b)塁
に走者 を置 いて、打者 の打 つた安打 を扱 った野手 が、先行走者 をアウ トに
しよ うと企 てている間 に、打者走者 が数個 の塁 を奪 った場合 には、記録員 は、打
者 が 自 らの打撃 だけで得 ることがで きた塁数 な らびに野手選択 によって進塁 した
塁数 を参酌 して、単打、二 塁打、三塁 打 または本塁打 を決定する。
原注】 先行走者が本塁でアウ トになるか、失策のためにそのアウ トを免れた場合 は、
【
打者が三塁を得 ていても二塁打とは記録 しない。一塁走者が三塁へ進もうとしてそ
の塁でアウ トになるか、または失策のためにそのアウ トを免れた場合 には、打者が
二塁を得ていても二塁打とは記録 しない。
しかし、先行走者がアウトにされる機会がなかったときは、先行走者が進んだ塁数
に関係なく、その打者の塁打数を決定する。すなわち先行走者が 1個 の塁 しか進め
なかった り、あるいは 1個 も進めなかったときでも、打者 には二塁打 と記録される
場合もあり、また先行走者が 2個 の塁を得ても、打者には単打 しか記録されない場
合もある。たとえば次の場合である。
① 走者一塁のとき、打者が右前に安打、右翼手 は三塁に送球 したが、走者 は三塁
に生き、打者は二塁を得た。一―記録は単打。
② 走者二塁、打者がフェア飛球の安打を放 つた。走者 は捕球を懸念 してリー ドが
少なく、三塁を得たにすぎなかった。この間打者二進――記録は二塁打。
③ 走者二塁、打者の打球は高 いフェア飛球 となる。一度 リー ドをとった走者 は、
球が捕 らえられるとみて帰塁 した。ところが球 は捕 らえられず安打 となったが、
走者は得点できず、打者はこの間に二塁を得た。一―記録は二塁打。
(c)長 打 を放 った打者 が、二塁 または三塁 を得 ようと してスライデ ィングを試み
た ときには、進 んだ最後 の塁 を確保 して、初 めて二 塁打 または二塁 打 と記録す る。
打者走者 がオーバ ース ライ ドして塁 に戻 る前 に触球 アウ トになった場合 には、打
者走者 が安全 に確保 した塁 と同数 の塁 打 を与 える。すなわち、打者走者 が二 塁 を
オーバ ー スライ ドして触球 アウ トになれ ば単打 を与 え、二塁 をオーバ ー スライ ド
して触球 アウ トになれば二 塁打 と記録す る。
一-160-―
サ ヨナラ安打の塁打決定
10.06
原注】 打者走者が二塁あるいは三塁をオーバーランして、その塁に戻 ろうとして触
【
球アウ トになった場合 には、打者走者 が最後に触れた塁 によつて、その塁打を決定
する。
打者走者が二塁を踏んで通過 し、引き返そうとして触球アウ トになつたときには、
二塁打が与えられ、打者走者が三塁を踏んで通過 し、引き返そうとして触球アウ ト
になったときには、三塁打が与えられる。
(d)打 者 が安打 を放 つたが、触塁 に失敗 してアウ トにな つた場合 は、安全 に得 た
最後 の塁 によって、単打 、二 塁打 、三塁打 を決定する。すなわち、打者走者 が二
塁 を踏 まないでアウ トにな ったときには単打 、三塁 を踏 まな いでアウ トにな つた
ときには二 塁打、本塁 を踏 まないでアウ トにな つた ときには三塁打 を、それぞれ
記録す る。一 塁 を踏 まないでアウ トにな った ときには、打数 1を 記録す るだけで、
安打 を記録 しない。
注】 本項 は、安打を放つた打者が触塁に失敗 してアウ トになった場合 だけでなく、
【
前位の走者に先ん じてアウ トになった場合にも適用される。
(e)打 者走者 が7.05ま たは7.06(a)の 規定 に基 づ いて、 2個 または 3個 の塁、
ある いは本塁 が与 え られた場合 には、打者走者 が進んだ塁 によつて、それぞれ二
塁打 、二塁打、本塁打 と記録する。
サ ヨナ ラ安打の塁打決定
(f)10.06(g)の 場合 を除 いて、最終 回 に安打 を放 つて勝 ち越 し点 をあげた場合 、
打者 には勝 ち越 し点 をあげた走者 がその安打 で進んだ塁 と同 じ数 だけの塁打 しか
記録 されない。 しか もその数 だけの塁 を触れる ことが必 要 である。
原注 】 6.09お よび7.05中 の諸規定 によつて、打者に数個の安全進塁権が認められて、
【
長打が与えられたときにも、本項は適用される。
-161-
10.07
盗
塁
記録員 は、勝ち越 し点が、打者走者が塁に触れるわずか前に記録されたとしても、
プレイの自然な流れの中で打者が触れる塁数を与える:た とえば、 9回 裏同点で走
者二塁のとき、打者が外野へ安打を放ち、一塁を経て二塁へ向かつたが、二塁に達
するわずか前に二塁走者が本塁 に達 した場合でも、打者走者が二塁に達すれば、打
者に二塁打を与える。
注】 打者 は正規 に前記と同数の塁に触れることが必要である。また、たとえば、最
【
終回で走者二塁のとき、打者がバ ウンドでスタンドヘ入るサ ヨナラ安打を放 つた場
合、打者が二塁打を得るためには、二塁まで正規に進むことを必要 とする。
しかし、走者三塁のとき、打者が前記の安打を放 って二塁に進んでも、単打の記録
しか与えられない。
(g)最 終 回、打者 が フ ェンス越 えの本塁打 を放 つて試合 を決 した場合 は、打者 お
よび走 者 があげた得点 の全部 を記録す る。
盗
塁
10.07走 者 が、安打 、刺殺 、失策 、封殺、野手選択、捕逸 、暴投、ボー クによ らない
で、1個 の塁 を進 んだ ときには、 その走者 に盗塁 を記録する。 この細則 は次 の とお
りである。
(a)走 者 が投手の投球 に先立 って、次塁 に向か つてスター トを起 こ していた とき
は、た とえその投球 が暴 投 または捕逸 とな って も、暴投 または捕逸 と記録 しない
で、その走 者 には盗塁 を記録する。
盗塁 を企 てた走 者 が暴投、捕逸 のために余分 の塁 を進 むか、他 の走者 が盗塁行
為 によ らな いで進塁 した場合 には、盗塁 を企 てた走者 に盗塁 を記録する とともに、
暴投 または捕逸 もあわせ て記録する。
注 1】 次の場合、暴投または捕逸があつても、走者が投球 に先立 って盗塁を企てて
【
いれば、その走者には盗塁が記録 される。
① 打者への四球目のとき、打者の四球によって次塁が与えられなかつた走者が、次
一-162-一
10.07
塁 に進むかあるいはそれ以上 に進塁 した場合。
②
打者 の三振 目のとき、打者 または走者の進塁に対 して、暴投 または捕逸 が記録 さ
れた場合。ただ し、 2ア ウ ト後、走者一 塁、一 。二塁、一 。二・三塁の ときの各走
者 の進塁、および走者 一 。三塁の ときの一塁走者の進塁 に対 しては、盗塁 は記録 さ
れない。
注2】 打者が捕手またはその他の野手に妨害されたときに、走者が盗塁を企ててい
【
たので、7.04(d)が 適用されて次塁への進塁を許 された場合、その走者には盗塁を
記録する。
(b)走 者 が盗塁 を企 てた とき、投手 の投球 を受 けた捕手 が盗塁 を防 ごうと して悪
送球 して も、盗塁 だけを記録 して捕手 には失策 を記録 しない。ただ し、盗塁 を企
てた走 者 が、その悪送 球 を利 してさ らに目的の星以上 に進 むか、あるいは、その
悪送球 に乗 じて他 の走者 が 1個 以上 の塁 を得 た場合 には、盗塁 を企 てた走者 に盗
塁 を記録す る とともに、その捕手 にも失策 を記録す る。
(c)盗 塁 を企 てるか塁 を追 い出 された走者 が挟撃 されて、失策 を記録 されない守
備側 の不手際か らアウ トを免 れて、次塁 に進 んだ場合 には、その走者 に盗塁 が記
録 される。そのプ レイ 中、他 の走者 も進塁 した場合 には、その走者 にも盗塁 を記
録す る。
また、盗塁 を企 てた走者 が挟 撃 され、失策 を記録 されない守備側の不手際か ら
アウ トを免 れて、元の塁 に帰 つた プ レイの 間 に、他 の走者 が進塁 した場合、進塁
したその走者 には盗塁 を記録する。
(d)重 盗 、二重盗 に際 して、ある走者 が奪お う とした塁 に達する前か、あるいは、
塁 に触 れた後 オ ーバ ース ライ ドして、野手の送球 によってアウ トにされた ときは、
どの走者 にも盗塁 は記録 されない。
注 】 現実 にアウ トになつた場合だけでなく、当然アウ トになるはずの走者が失策 に
【
よってアウ トを免れたと記録員が判断 した場合 も同様、どの走者にも盗塁は記録さ
れない。
-163-一
10.07
(e)盗 塁 を企 てた走者 が、奪お うと した塁 をオーバ ー スライ ドした後 、触球 アウ
トにされた場合 には、 その塁 に戻 ろうと したか、ある いは さらに次の塁 を奪 お う
と したかに関係 な く、すべ てその走者 には盗塁 を記録 しない。
(f)野 手 が好送球 を明 らかに落 と したために、盗塁 を企 てた走者 がアウ トを免れ
た と記 録員 が判断 した場合 には、送球 を落 とした野手 に失策 を、送球 した野手 に
補殺 を記録 し、走者 には盗 塁 を記録 しないで盗塁 刺 を記録す る。
(g)走 者 が盗塁 を企 てた場合、 これ に対 して守備側 チ ーム がなん らの守備行 為 を
示 さず、無関心である ときは、その走者 には盗塁 を記録 しないで、野手選択 によ
る進塁 と記録す る。
原注】 守備側が無関心だったかどうかを判断するにあたって、次のような状況を全
【
体的に考慮 しなけれ ばな らない一― イニ ング、ス コア、守備側チームが走者 を塁 に
留めようと していたか どうか、投 手が走者 に対 しピックオフプ レイを試みたかどう
か、盗塁の企てに対 して通常 は塁 に入 るべ き野手が塁 に入る動 きを したかどうか、
守備側チームが走者 の進塁に こだわ らない正当な戦術的動機があ つたか どうか、守
備側チームが走者 に盗塁が記録 されるのを強 くはばもうとしたかどうか。
たとえば、走者一 。三塁で、一塁走者が二塁を奪おうとした場合、もし、守備側 に
正当な戦術的動機 があ った一― すなわち、二塁へ の送球 の間 に三塁走者が本塁へ突
入するのを防 ぐため、一塁走者の進塁 にはこだわ らなかつた一― と記録員 が判断す
れば、通常 は盗塁 を与えるべ きである。また、たとえば、盗塁 を記録 されることに
よって、守備側チームのプ レーヤ ーの リー グ盗塁記録、通算盗塁記録、 リー グ盗塁
王 タイ トルが危 うくなる場合 には、守備側チーム は盗塁が記録 されるのを強 くはば
もうとしていると判断 してよい。
盗
(h)次
塁
刺
に該 当 す る走 者 が 、 ア ウ トに な るか、 失 策 に よ って ア ウ トを免 れ た と記録
員 が判 断 した場 合 に は そ の 走者 に盗 塁 刺 を記録 す る。 す なわ ち、
(1)盗 塁 を企 て た走 者 (2)塁 を追 い 出 され た た め に 次 塁 へ 進 も う と した 走 者
―-164-
犠 牲 バ ン ト
(元 の塁 に戻 ろうと した後 に次塁 へ 進 もうと した走 者 も含 む
10.08
)(3)盗 塁 を企 てて
オーバ ー スライ ドした走者 がそれである。
原注】 捕手が投球をそらしたのを見て走 り出 した走者が、アウ トになるか、失策に
【
よつてアウ トを免れたときは、その走者 に盗塁刺を記録 しない。
走者がオブス トラクションによって 1個 の塁を与えられた場合、あるいは打者によ
るインターフェアによって走者がアウ トを宣告された場合は、その走者に盗塁刺を
記録 しない。
走者がたとえセーフになつていたとしても盗塁が記録 されないような場合 (た とえ
ば、捕手が投球をそらしたのを見て走 り出 した走者がアウ トになった場合)で は、
その走者に盗塁刺を記録 しない。
注 1】 本項は、前記の走者が走塁をはじめたとき、次塁に走者がいなかった場合、
【
または走者がいてもその走者も盗塁を企てていた場合だけに適用される。
注 2】 塁を追い出された走者が、元の塁に戻ろうとしてアウ トになるか、失策によ
【
つてアウ トを免れた場合には、その走者 に盗塁刺を記録 しない。
犠牲 バ ン トお よび犠牲 フライ
10.08犠 牲バ ン トおよび犠牲 フライの記録
(a)0ア
ウ トまたは 1ア ウ トで、打者 のバ ン トで 1人 または数人 の走者 が進塁 し、
打者 は一塁でアウ トになるか、または失策 がなければ一 塁 でアウ トにな つた と思
われる場合 は、犠牲 バ ン トを記録 する。
ただ し、打者がバ ン トを した とき、1人 または数人の走者 を進めるためでな く、
安打 を得 るためであ ったことが 明 らかであ つた と記録員が判断 した ときには、打
者 には犠牲 バ ン トを記録 しないで、打数 を記録す る。
原注】 打者が走者を進めるために打者自身が一塁に生きる機会を犠牲にしたかどう
【
かを決定するにあたって疑義のあるときには、常 に打者 に有利 に扱う。記録員 は、
その打席の状況全体――イニ ング、アウ トカウン ト、スコアーーを考慮に入れなけ
―-165-―
犠 牲 バ ン ト
10.08
ればならない。
(b)0ア
ウ トまたは 1ア ウ トで、バ ン トを扱 つた野手 が、次塁で走者 をアウ トに
しようと試みて、無失策 にもかかわ らず、その走者 を生 か したときは、犠牲 バ ン
トを記録する。
ただ し、普通 の守備 では、 とうてい打者 を一 塁でアウ トにすることは不可 能 で
ある と記録員が判断 した とき、バ ン トの打球 を扱 つた野手が、先行走者 をアウ ト
(タ
ッグアウ ト、 フ ォー スア ウ トの区別 な く)に しようと して不成功 に終 わ つた
場合 には、打者 には単打 を記録 して、犠牲 バ ン トとは記録 しな い。
注】 バ ントを扱つた野手が、ただちに打者走者に向かわないで、わずかに他の走者
【
をうかがったり、または他の塁へ送球するふりをした (実 際には送球せず)た めに
送球が遅れて、打者を一塁に生かした場合 には、打者 に単打を記録 して、犠牲バン
トとは記録 しない。
(c)打 者 のバ ン トの打球 で次塁 へ進 もうとする走者 の うち 1人 で もアウ ト (フ ォ
ース アウ ト、タ ッグアウ トの 区別 な く)に された ときには、打者 に打数 を記 録す
るだけで、犠牲 バ ン トとは記録 しない。
注 1】 たとえば、バン トで二進 した一塁走者が二塁をオーバーランまたはオーバー
【
スライ ドして野手に触球されてアウ トになった場合 には、打者が走者 を安全 に次塁
に送 つているにもかかわらず、走者自身の失敗でアウ トになったもので、打者 はそ
の責任を果たしているから犠牲バン トを記録する。
注 2】 走者がアウ トになった場合だけでなく、当然アウ トになるはずのときに、野
【
手が悪送球、落球、ファンブルなどの ミスプレイによって走者を生かした場合 も同
様、犠牲バン トとは記録 しないで、その野手に失策を記録する。 しか し、このよう
なミスプレイがあった場合 には、その ミスプレイがなくても走者が進塁することが
できたかどうかを判断 して、 ミスプレイがなくても進塁することができたと判断 し
―-166-―
犠 牲 フ ラ イ
10.09
た場合 には、犠牲バ ン トを記録 し、また、 この ミスプ レイでその走者が余分の塁 を
得 た場合 には、失策 もあわせて記録 しなければならない。
(d)0ア
ウ トまた は 1ア ウ トで 、打者 が イ ンフ ライ トの打 球 を打 つて 、 フ ェ ア地
域 とフ ァウル地域 を問わず、外野手 または外野 の方 まで廻 り込 んだ内野手 が、
(1)捕 球 した後 、走者 が得点 した場合
(2)捕 球 し損 じた ときに走者が得点 した場合 で、仮 にその打球が捕 らえ られて
い て も、捕球後走者 は得点できた と記録員 が判 断 した場合
には、犠牲 フライ を記録する。
原注】 捕球 されなかったので打者が走者となったために、野手が他の走者をフォー
【
スアウ トにした場合 も、本項 (2)に あたるときは、犠牲フライを記録する。
注】 たとえば、 1ア ウ ト走者―・三塁で、打者が右翼フライを打ち上げたので、 2
【
人の走者がともに自己の塁にタッグアップしていたとき、右翼手はこのフライを捕
球 し損 じた。三塁走者はやすやすと得点 したが、右翼手はただちに二塁へ送球 して、
一塁走者をフォースアウ トにした。この場合、三塁走者が、右翼手の落球または二
塁でのフォースアウ トを利 して (フ ライアウ トを利 したのではない)得 点 したと記
録員が判断 した場合には、打者 には犠牲フライを記録 しない。これに反 して、三塁
走者 は、たとえこのフライが捕 らえられても、捕球後得点できた (フ ォースアウ ト
または落球を利 したのではない)と 記録員が判断 した場合 には、打者 には犠牲フラ
イを記録する。
プ ッ トアウ ト
10.09刺 殺
(プ ッ トアウ ト)の 記録 は、本条規定 によ り、打者 ある いは走者 をアウ ト
に した野手 に与 え られる。
(a)次 の場合 には、当該野手 に刺殺 を記録す る。
(1)野 手 が、フ ェアまたはファウルのイ ンフライ トの打球 を捕 らえて打者 をア
―-167-一
10.09
プ ッ トァ ゥ ト
ウ トに した場合 。
(2)野 手 が、打球 または送球 を受 けて塁 に触球 し、打者 または走者 をアウ トに
した場合。
原注】 野手がアピールプレイで送球 を受けて塁 に触球 し走者をアウ トにした場合、
【
その野手に刺殺を記録する。
(3)野 手が、正規 に占有 した塁 を離れている走者 に触球 してアウ トに した場合 。
(b)次 の場合 には、規則 による刺殺 (現 実 に刺殺者 がいない場合 に、特 に定 めた
刺殺者 をいう)を 捕手 に記録す る。
(1)打 者 が三振 のアウ トを宣告 された とき。
(2)打 者 が反則打球 によって、アウ トの宣告 を受 けた とき。
(3)打 者 が 2ス トライ ク後 に試みたバ ン トの打球 を、野手がフライ と して捕 ら
えないで フ ァウルボ ー ル とな ったため 、6.05(d)に よ ってアウ トの宣 告 を受
けた とき。
原注】 ファウルバ ン トが飛球 として野手 に捕 らえられた場合 については、10.15
【
(a)(4)後 段参照。
(4)打 者 が 自らの打球 に触れて、アウ トを宣告 された とき。
注】 本塁付近で触れた場合に本項を適用し、一塁付近で触れた場合は一塁手に刺殺
【
を与える。
(5)打 者 が捕手 を妨害 (イ ンター フ ェア)し て、アウ トを宣告 された とき。
(6)打 者 が打 撃順 を誤 つて、アウ トを宣告 された とき。 (10.03d参 照
)
(7)4.09(b)ペ ナル ティの適用 を受 けて、打者 がアウ トにな った場合。
―-168-―
プ ッ トア ウ ト
10.09
(8)4.09(b)ペ ナルテ ィの適用 を受 けて、三塁走者 がアウ トにな った場合。
注】 前記のほかに、次の場合も捕手に刺殺を与える。
【
① フェアの打球にバットが再び当たつたために、打者が6.05(h)の 適用を受けて
②
アウ トを宣告されたとき。
フェア飛球またはファウル飛球 に対する捕手のプレイを、打者または攻撃側プ
レーヤーが妨害 してアウ トを宣告されたとき。
③ 飛球を捕 らえようとしている捕手 が観衆の妨害行為のために捕球できなかつた
が、その理由で打者がアウトを宣告されたとき。
④ 打者が一方から他方のバ ッタースボックスに移 つたために、アウ トを宣告され
たとき。
⑤
Oア ウ トまたは 1ア ウ トで、二塁走者に対する本塁 における捕手のプレイを打
者が妨害 したために、走者 に対 してアウ トが宣告されたとき。
(c)次 の場合 には、それぞれ規則 による刺殺 を記録 す る。 (通 常補殺 は記録 しな
いが、特殊の場合 には、補殺 も記録す る )
(1)打 者 がイ ンフ ィール ドフライの宣告 でアウ トにな つたが、誰 もこれ を捕 ら
えなか つた場合――記録員がその打球 を捕 らえたであろうと判断 した野手 に刺
殺 を与 える。
(2)走 者 がフ ェアボール
(イ
ンフイール ドフライを含 む )に 触れて、アウ トを
宣告 された場合一一 その打球の最 も近 くに いた野手 に刺殺 を与 える。
(3)走 者 が野手 の触球 を避 けて、線外 を走 つたのでアウ トの宣告 を受 けた場合
――走者 が避 けたその野手 に刺殺 を与 える。
(4)後 位 の走者 が、前位 の走者 に先 ん じて、アウ トの宣告 を受 けた場合―一走
者 が先 ん じた地点 に最 も近 い野手 に刺殺 を与 える。
注 】 後位の走者が前位の走者に先んじてアウ トになったときに、現実にプレイが行
【
なわれていれば、これに関与 した野手に刺殺 と補殺 とを与 える。現実にプレイが行
-169-
10.10
ァ
シ ス
ト
なわれなかったときで も、記録員が刺殺 と補殺 とを与 えることができると推定すれ
ば、それ らの野手 に刺殺 と補殺 とを与 える。補殺 を与えることができないと記録員
が判断 した場合 には、刺殺だけを与える。
(5)走 者 が逆 走 してア ウ トの宣 告 を受 けた場合 (7.08i)一― 逆走 しだ した
塁 をカバ ー した野手 に刺殺 を与 える。
(6)走 者 が野手 を妨 害 してアウ トを宣告 された場合一 ― 妨害 された野手 に刺殺
を与 える。
ただ し、野手 が送 球 しよ うと しているときに妨害 されれば、その送 球 を受 け
ようと していた野手 に刺殺 を与 え、送 球 を妨 げ られた野手 には補殺 を与 える。
(7)6.05(m)に
よ り、前位 の 走者 の 妨害行為 に基 づ いて、打者走者 が ア ウ ト
の宣 告 を受 けた場合―― 一塁手 に刺殺 を与える。
前項 お よび本項 によって、送球 を妨 げ られた野手 には補殺 を記録するが、一
つの プ レイ中に同一 野手 が数 回送球 を扱 つた場合 、すなわち挟撃 に類するプ レ
イ中に、送球 を扱 つた野手が次 の送球行為 を妨 げ られたようなときには、ただ
1個 の補殺 を記録す るだけである。 (10。 10参 照 )
ア
10.10補 殺
(ア
シ ス
ト
シス ト)の 記録 は、本条規定 によ り、アウ トに関与 した野手 に与 え ら
れる。
(a)次 の場合 には、当該野手 に補殺 を記録する。
(1)あ るプ レイでアウ トが成立 した場合、また は失策 がなければアウ トにでき
た と思われる場合 に、 そのアウ トが成立するまでに、 またはその失策が生 じる
までに、送 球 した り、打球 ある いは送球 をデ フ レク トした各野手 に補殺 を記録
する。
挟撃 の ときの ように、1プ レイ中に同一 プ レーヤ ーが数 回送球 を扱 つていて
も、与 え られる補殺 はただ 1個 に限 られる。
―-170-―
ア
シ
ス
ト
10.10
デフレクト、とは、野手がボールに触れて球速を弱めるか、あるいはボール
原注】 ゛
【
の方向を変えた ことを意 味す るものであるか ら、ただ単 にボールに触れ たというこ
とだけでは、そのプ レイを援助 したもの とみなされない。 したが って、補殺 は与 え
られない。
プ レイの自然の流れでのアピールプ レイによつてアウ トが成立 した場合は、刺殺 を
記録 した野手以外のアウ トに関与 した各野手 に補殺 を記録する。プ レイ終了後 に投
手 か らの送球で始 ま つたアピール プ レイによつてアウ トが成立 した場合 は、投手の
みに補殺 を記録する。
(2)走
者 が イ ンタ ー フ ェ ア また は ライ ンア ウ トで ア ウ トに な った プ レイ 中 、送
球 した り、 ボ ー ル をデ フ レ ク トした各 野 手 に は、 補 殺 を記 録 す る。
(b)次 の 場 合 には補 殺 を記 録 しな い。
(1)三 振 が 記 録 され た場 合 には、 投 手 に補 殺 は与 え られ な い。 た だ し、捕 手 が
捕 らえ な か った第
3ス トライ クの投 球 を投 手 が守 備 して塁 に送 球 し、 打 者 また
は走 者 をア ウ トに した場 合 に は、投 手 に補 殺 が与 え られ る。
注】 本項後段の場合で、投手の送球が悪送球となって打者または走者を生かしたと
【
き、送球がよければアウ トにできたと記録員が判断すれば、その投手に失策を記録
する。
(2)次 の ような正規の投球 に基づ くプ レイの場合 には、投手 には補殺 は与 え ら
れない。
すなわ ち、投球 を受 けた捕手が、野手 に送球 して、離塁 しているか または盗
塁 を企 てた走者 をアウ トに した り、あ るいは本盗 を試みた走者 を触球 アウ トに
した場合 がそれである。
注】 投手が投手板をはず して送球 したときは、それが本盗を試みた走者を捕手が触
【
―-171-―
ダブルプ レイ・ トリプル プレイ
球アウ トにした場合でも投手には補殺が与えられる。
(3)野 手 の悪送球 を利 して、走者 が次塁 を奪お うと試み、続 くプ レイでアウ ト
にされて も、悪 送球 した野手 には補殺 は与 え られない。
あるプ レイ中に、失策 と記録 されるか どうかに関係 な く、 ミスプ レイがあ り、
それ に続 いてさ らにプ レイが行 なわれて も、その ミスプ レイ後のプ レイは新 た
なプ レイ とみなすべ きで、 ミス プ レイを した野手 は、あ らためて新 たなプ レイ
にたず さわ らない限 り、補殺の記録 を得 ることはできない。
ダブル プ レイ ・ トリプル プ レイ
10.11ボ ール が投手 の手 を離れてか らボールデ ッ ドとなるまでか、あるいは、ボール
が投 手 の手 に戻 つて投手 が次の投球姿勢 に移 るまでの 間 に、途 中 に失策 または ミス
プ レイ (失 策 と記録 されない)が な く、 2人 または 3人 のプ レーヤ ー をアウ トに し
た場合、 この プ レイ中に刺殺 または補殺 を記録 した各野手 には、ダブルプ レイ、ま
たは トリプルプ レイに関与 した 旨が記録 される。
原注】 ボールが投手の手に戻つた後であつても、次の投球姿勢に移るまでに、アピ
【
ールプレイによって先のアウ トに引き続いてアウ トが成立 した場合も同様、ダブル
プレイまたは トリプルプレイが成立 したものとみなす。
注 1】 定められた期間内に二つのアウ トがあっても、双方のアウ トに関連性がない
【
ときには、ダブルプレイとはしない。つま り、第 1プ レイの刺殺者が第 2プ レイの
最初の補殺者 とならない限 り、ダブルプレイとはならない。 トリプルプレイの場合
も同様である。
注 2】 たとえば、走者一塁のとき、打者が一塁にゴロを打ち、打球を捕 つた一塁手
【
は、遊撃手に送球 した。これを受けた遊撃手 は、二塁に触れて一塁走者をフォース
アウ トにし、さらに一塁手に転送球 して打者も一塁でアウ トにした。このダブルプ
レイにおいて、一塁手と遊撃手とは、それぞれ補殺 と刺殺とを 1個 ずつ記録 してい
るが、ダブルプレイに関与 した数に関しては、各 1個 を与えられるにすぎない。
―-172-一
失
失
策
策
10.12失 策 の記録 は、本条規定 によ り、攻撃側 チーム を利す る行為 を した野手 に与 え
られる。
(a)次 の場合 には、当該野手 に失策 を記録す る。
(1)打 者 の打撃 の時間 を延 ば した り、アウ トになるはずの走者
(打 者走者 を含
む )を 生 か した り、走者 に 1個 以上 の進塁 を許す ような ミスプ レイ
(た
とえば
ファンブル、落 球 、悪送 球 )を した野手 に、失策 を記録する。
ただ し、 0ア ウ トまたは 1ア ウ トの とき、三 塁走者 がフ ァウル飛球の捕球 を
利 して得点するの を防 ご うとの意図 で、野手がその フアウル飛球 を捕 らえなか
つた と記録員 が判断 した場合 には、その野手 には失策 を記録 しな い。
原注 1】 はっきりとした ミスプレイをともなわない緩慢 な守備動作は、失策とは記
【
録 しない。たとえば、野手がゴロをきちんと処理 したものの、一塁への送球でアウ
トにできなかつた場合、その野手に失策を記録 しない。
原注2】 次のような場合には、記録員が失策を記録するにあたつて、野手がボール
【
に触れたか否かを判断の基準 とする必要はない。
平凡なゴロが野手 に触 れないでその股間を通 り抜 けた り、平凡なフライが野手 に触
れないで地上に落 ちたようなときには、野手 が普通 の守備行為 をすれば捕 ることが
できたと記録員が判断すれば、その野手 に失策 を記録する。
たとえば、内野手の横 をゴロが通過 したとき、その内野手がその守備位置 で普通 の
守備行為 をすれば走者 をアウ トにで きたと記録員が判断すれば、その内野手 に失策
を記録する。また、外野手が飛球 を落 としたとき、その外野手がその守備位置 で普
通の守備行為 をすれば捕球できたと記録員が判断すれば、その外野手 に失策 を記録
する。
送球が、低すぎるか、横 にそれるか、高すぎた り、地面 に当たつた りして、アウ ト
になるはずの走者 を生か したとき、その野手に失策を記録す る。
原注 3】 頭脳的誤 り、または判断の誤 りは、失策 と記録 しない。ただし、特に規定
【
された場合 を除く。
投手が一塁ベースカバーに入らないで打者走者を生かした場合、投手 に失策を記録
―-173-一
10.12
失
策
しない。野手が間に合わない塁へ不正確な送球を しても、失策 を記録 しない。
頭脳的誤 りが実際の ミスプ レイにつ なが った場合 は、その野手 に失策 を記録する。
たとえば、野手が第 3ア ウ トと勘違 い して、ボールをスタン ドに投 げ入れた リマ ウ
ン ドに転が した りして、走者の進塁 を許 したような場合である。
野手が、他の野手の ミスプ レイの原因 となつたときは、失策 を記録す る。たとえ
ば、他 の野手 のグラブにぶつかってボールを飛 び出させた場合である。このような
場合、捕球 を妨 げた野手 に失策 を記録 したときには、妨 げ られた野手 には失策 を記
録 しない。
(2)野
手 が フ ァウル 飛 球 を落 と して 、打 者 の 打 撃 の 時 間 を延 ば した場 合 は、 そ
の 野 手 に失 策 を記 録 す る。一 ― そ の後 打 者 が一 塁 を得 た か ど うか に は 関係 しな
い
。
注】 野手が普通の守備行為でなら捕 らえることができたと記録員が判断 したときだ
【
け、失策を記録する。
(3)野 手が ゴロ を捕 るか、送球 を受 けて、一塁 または打者走者 に触球すれば十
分 アウ トにできたにもか かわ らず、触 球 し損 じたために打者走者 を生 か した場
合 には、 その野 手 に失策 を記録する。
(4)フ
ォー スプ レイ において、野 手 が ゴロ を捕 るか、送球 を受 けて、塁 または
走者 に触球すれば十分 アウ トにで きたにもかかわ らず、触 球 し損 じたために走
者 を生 か した場合 には、 その野手 に失策 を記録する。
注 】 前記のフォースプレイによるアウ トの場合 だけに限らず、タッグアウ トの場合
【
でも、野手が走者に触球すれば十分アウ トにできたにもかかわ らず、触球 し損 じた
ために、走者を生かしたときには、その野手に失策を記録する。
(5)送 球 がよければ走者 をア ウ トにで きたと記録員が判断 した ときに、野手が
一-174-―
10.12
悪送球 したために走者 を生 か した場合 には、その野手 に失策 を記録す る。ただ
し、走者 が盗塁 を企 てた とき、盗塁 を防 ご う と した野手 が悪送球 を して も、本
項 の失策 は記録 されない。
(6)野 手が、走者 の進塁 を防 ご うと して悪送球 を した場合 に、その走者 または
他 の走者 が、その送球 とは関係 な く進塁できた と思われる塁 よ りも余分 に進塁
した ときには、その野手 に失策 を記録す る。
(7)野 手 の送球 が、不 自然 なバ ウン ドを した り、各塁 、投手板 、走者、野手 あ
るいは審判員 に触 れて変転 したために、走者 に進塁 を許 した場合 には、 この よ
うな送球 を した野手 に失策 を記録する。
原注】 この規則 は、正確に送球 した野手にとつては酷 にすぎるように見えるが、き
【
ちんと適用 しなければならない。たとえば、外野手が正確な送球をしたにもかかわ
らず、二塁ベースに当たつてボールが外野に戻 ったために走者の進塁を許 した場合
は、その外野手 に失策を記録する。走者の進んだ各塁 については、その原因を明ら
かにしなければならない。
注】 夜間照明のライ トまたは太陽の光線が、プ レーヤーの目を射て、捕球が妨げら
【
れた場合にも、前記と同様、送球 した野手に失策を記録する。
(8)時 機 を得 た しか も正確 な送球 を野手 が止 め損 なうか、 または止 めようと し
なか ったために、走者 の進塁 を許 した場合 には、その野手 に失策 を記録 し、送
球 した野手 には失策 を記録 しない。 も しそのボールが二 塁 に送 られた ときには、
記録員 は、二塁手 または遊撃手の うちの どち らがその送球 を止めるはずであ つ
たかを判断 して、その野手 に失策 を記録す る。
原注】 野手が送球を止め損なうか、止めようとしなかつたために、走者の進塁を許
【
したが、その送球が時機を失 したものと記録員が判断 した場合 には、このような送
球を した野手に失策を記録する。
―-175-―
失策 を記録 しない場合
10.12
(b)悪 送球 によって走者 が進塁 した場合 は、走者の数 お よび塁数 には関係 な く、
常 にただ 1個 の失策 を記録する。
(c)審 判員が打者 または走者 に妨害 も しくはオブス トラクシ ョンで進塁 を許 した
ときには、 この よ うな妨害行為 を行 な った野手 に失策 を記録する。 この場合、進
塁 を許 された走者 の数 お よび塁数 には関係 な く、常 にただ 1個 の失策 を記録する。
原注】 審判員がオブストラクションによって、打者または走者に与えた塁と、プレ
【
イによって打者 または走者が進 むことができたと思われる塁 とが一致 した と記録員
が判断 したときには、オブス トラクシ ョンをした野手 には失策 を記録 しない。
注】 たとえば、打者が三塁打と思われる安打を放 つて一塁を経て二塁に進むとき、
【
一塁手に走塁を妨げられ、審判員が打者 に三塁を与えた場合などには、打者に三塁
打を記録 し、一塁手には失策を記録 しない。
一塁走者が一塁二塁間でランダウンされたとき、二塁手がオブス トラクションをし
たために、審判員がその走者 に二塁を与えた場合などには、その二塁手に失策を記
録する。
(d)次 の場合 には失策 を記録 しない。
(1)走 者 が盗塁 を企 てた とき、投手の投球 を受 けた捕手 が盗塁 を防 ごうと して
悪送球 して も、その捕手 には失策 を記録 しない。ただ し、盗塁 を企 てた走者 が
その悪送球 を利 して、 さ らに目的 の星 以上 に進 むか、あるいはその悪送球 に乗
じて、他の走者 が 1個 以上進塁 した と記録員が判断 した場合 には、 その捕手 に
失策 を記録する。
(2)野 手が普通 に守備 して、 しか も好球 を送 つて も、走者 をアウ トにすること
はで きなか った と記 録員が判断 した場合 には、野手 が悪送球 して も、その野 手
には失策 を記録 しない。ただ し、その悪 送球 によつて、 その走者 または他 のい
ずれかの走者 が、送球が よくて も進塁で きた と思われる塁以上 に進塁 した とき
―-176-―
失策を記録 しない場合
10.12
には、 その野手 には失策 を記録す る。
注】 野手が難球に対 して非常に好守備をしたが、体勢が崩れたために悪送球を した
【
場合 には、送球がよければ、打者または走者をアウ トにできたかもしれないと思わ
れるときでも、その野手には失策を記録 しない。ただし、本項後段のような状態 に
なったときには失策を記録する。
(3)野 手 が、併殺 または二重殺 を企 てた場合、その最後 のアウ トをとろう と し
た送球 が悪 球 とな った ときは、 この ような悪送球 を した野手 には失策 を記録 し
ない。ただ し、その悪送球のために、 いずれ かの走者 が余分 な塁 に進 んだ とき
には、 この ような悪送 球 を した野手 に失策 を記録す る。
原注】 併殺または二重殺のとき、最後のアウ トに対する好送球を野手が落としたと
【
きには、その野手には失策を記録 し、好送球をした野手 には補殺を与える。
(4)野 手 が、 ゴロ をフ ァンブルす るか、イ ンフライ トの打球 、送球 を落 と した
後 、ただちにボ ール を拾 つて 、 どの塁でで も走者 を封殺 した場合 には、その野
手 には失策 を記録 しない。
1】
本項は、アウ トが成立 した場合だけでなく、塁 に入つた野手が送球を捕 らえ
損 じて封殺 し損ねた場合 にも適用する。この際は、送球を捕 らえ損 じた野手に失策
を記録する。
注 2】 送球を受けた野手が、塁または走者に触球すれば十分アウ トにできたにもか
【
かわらず、触球 し損 じたために走者を生かしたが、ただちに他の塁に送球 して走者
1注
(打 者走者 を含む)を 封殺 した場合にも本項を適用する。
(5)暴 投お よび捕逸 は、失策 と記録 しな い。
(e)打 者 が四球 または死球 で一塁 を許 されるか、暴投 または捕逸 によつて一塁 に
―-177-―
10.12
失策 を記録 しない場合
生きた場合には、投手または捕手には失策を記録 しない。
注】 第3ス トライクを捕らえ損じた捕手が、ただちに投球を拾い直して一塁に送つ
【
たが、悪送球 となって打者走者 を生か した場合、送球がよければアウ トにできたと
記録員が判断すれば、暴投または捕逸 を記録 しないで、捕手 に失策 を記録する。
ただ し、捕手の悪送球 とは関係なく、打者走者が一塁に生 きたと記録員が判断すれ
ば、捕手 には失策 を記録 しないで、暴投 または捕逸 を記録する。 もっとも、 この悪
送球 によって打者走者が二塁以上 に進 むか、他 の走者が送球がよくても進塁できた
と思われる塁以上 に進んだ場合 には、暴投 または捕逸 を記録す るとともに、悪送球
を した捕手 に失策 を記録する。
(f)走
者 が 、 捕 逸 、 暴 投 また はボ ー ク に よ って 進 塁 した場 合 には、 投 手 また は捕
手 に は失 策 を記 録 しな い 。
(1)打
者 に対 す る四 球 目が暴 投 また は捕 逸 とな った ため に、打 者 また は走者 が
進 塁 して 、次 の どれ か に該 当 した場 合 には、 四球 と と もに暴 投 また は捕 逸 を記
録 す る。
① 打者が一挙 に二塁に進んだ場合。
② 走者が打者の四球 によって進塁を許された塁以上に進んだ場合。
③ 打者 の四球によって進塁を許 されなかった走者が、次塁に進むか、あるい
はそれ以上の塁に進んだ場合。
(2)第 3ス
トライクの投球を捕 らえ損 じた捕手が、ただちにボールを拾 い直 し
て一塁に送るか、または触球 して打者走者をアウ トにする間に、他の走者が進
塁 した場合 には、その走者の進塁を暴投または捕逸による進塁 とは記録 しない
で、野手選択による進塁 と記録する。 したがって、打者 には三振を、各野手に
はそのプレイに応 じて刺殺、補殺を記録する。
原注】暴投、捕逸については10。 13参 照。
【
―-178-―
暴 投 ・捕 逸
10.13
注】 本項(2)の 場合、捕手が打者走者をアウトにする代わりに、他のいずれかの走
【
者をアウ トにしたときも同様 に扱う。ただし、0ア ウ トまたは 1ア ウ トで、一塁に
走者がいたので、打者が規則 によつてアウ トになつたとき、走者が暴投または捕逸
で進塁 した場合には、走者には暴投または捕逸による進塁 と記録 し、打者には三振
を記録する。
暴
投 ・ 捕
逸
10.13暴 投 の定義 は2.82参 照。捕逸 の記録 は、本条規定 によ り、捕手 の行 為 が走者
の進塁 の原 因 となつた ときに捕手 に与 え られる。
(a)投 手 の正規 の投球が高す ぎるか、横 にそれるか、低 す ぎたために、捕手 が普
通 の守備行為 では止 めることも処理する こともできず、そのため に走者 を進塁 さ
せた場合 には、暴投 が記録 される。
また、投手の正規 の投球 が、捕手 に達す るまで に地面やホ ーム プ レー トに当た
り、捕手 が処理で きず、そのため に走者 を進塁 させ た場合 にも、暴投 が記録 され
る。
第 3ス トライクが暴投 とな り、打者 が一塁 に生 きた場合 は、三振 と暴投 を記録
する。
(b)普 通 の守備 でな ら保持す ることがで きた と思われる投手 の正規 の投球 を、捕
手 が保持 または処理 しないで、走者 を進塁 させた ときには、捕手 に捕逸 が記録 さ
れる。
第 3ス トライ クが捕逸 とな り、打者 が一塁 に生 きた場合 は、三振 と捕逸 を記録
す る。
原注】 守備側チームが走者の進塁を防いでアウ トにしたときは、暴投および捕逸を
【
記録 しない。たとえば、走者一塁で投球が地面 に当たり捕手が捕れなかつたが、ボ
ールを拾 い直 して走者を二塁でアウ トにした場合、暴投を記録 しない。他の走者の
進塁は、野選 による進塁と記録する。また、走者一塁で捕手が投球を捕 らえ損 じた
が、ボールを拾い直 して走者を二塁でアウ トにした場合も、捕逸を記録 しない。他
-179-
10.14∼
10.15
四球 ・故意四球 。三振
の走者の進塁は、野選 による進塁と記録する。
四 球 ・ 故意 四球
10,14四 球 の定義 は2.07参 照。
(a)ス
トライクゾー ンの外 に 4個 の投球 が投 げ られて、打者 が球 審 か ら一塁 を与
え られた ときには、四球 が記録 される。 しか し、 四球 目の投球 が打 者 に触れたと
きは、死 球 が記 録 される。
原注 】 1個 の四球に対 して 2人 の投手が関与 した場合 については、10。 16(h)に 規
【
定がある。10.15(b)に 規定されているようた、一っの四球に 2人 以上の打者が関与
したときは、最後の打者に四球の記録が与えられる。
(b)故 意 四球 は、投球す る前か ら立 ち上 が っている捕手 に四球 目にあたるボール
を、投 手が意識 して投 げた場合 に、記録 される。
(c)四 球 を与 え られた打者 が一塁 に進 まなか ったためにアウ トを宣告 された場合
には、 四球 を取 り消 して、打数 を記録する。
三
振
10.15三 振 の記録 は、本条規定 によ り、球審 が打者 にス トライクを 3回 宣 告 した とき
に、投手 と打者 に与 え られる。
(a)次 の場合 には三振 を記録する。
(1)捕 手 が第 3ス トライクを捕 らえたので、打者 がアウ トにな った場合。
(2)0ア ウ トまたは 1ア ウ トで走者 が一塁 にいるときに、第 3ス トライ クが宣
告 されて、打者 がアウ トにな った場合。
(3)捕 手が第 3ス トライクを捕 らえなか ったので、打者 が走者 とな った場合。
(4)2不 トライク後 、打者 がバ ン トを企 ててフ ァウルボール となつた場合 。
ただ し、 そのバ ン トがファウル飛球 と して野手 に捕 らえ られた場合 には、三
―-180-―
10.16
振 と記録 せず、その フアウル飛球 を捕 らえた野手 に刺殺 を記録す る。
(b)打 者 が 2ス
トライク後退 いて、代 わ つた打者 が三 振 に終 わ つた ときには、最
初 の打者 に三振 と打数 とを記録 し、代わ つて 出場 した打者 が三振以外 で打撃 を完
了 した (四 球 を含 む )場 合 には、すべ てその代わ つて 出場 した打者 の行為 として
扱 う。
注】 1打 席 に 3人 の打者が代わ つて出場 し、 3人 目の打者が三振に終わ つたときに
【
は、 2ス トライクが宣告されたときに打撃についていた打者 に、三振 と打数 とを記
録する。
自 責
点 ・ 失
点
10.16自 責点 とは、投手 が責任 を持 たなけれ ばな らない得点 である。
自責点 を決定するにあた つては、次 の 2点 を考慮する。
まず、イニ ングについて、同一 イ ニ ングに 2人 以上 の投手 が出場 した ときの救援
投手 は、出場す るまでの失策 (捕 手 な どの打者 へ の妨害 を除 く)ま たは捕逸 による
守備機会 を考慮 される ことな く、それまでのアウ トの数 をもとに してあ らためてイ
ニ ングを終 わ らさなければな らな い。 (i項 参照 )
つ いで 、走者 が進塁するにあた つて失策 があ つた ときは、その失策 がな くて も進
塁で きたか どうかに疑間があれば、投手 に有利 になるように考慮す る。
(a)自
責 点 は、安打 、犠牲 バ ン ト、犠牲 フライ、盗塁、刺殺 、野手選択、四球
(故 意四球 も含 む)、 死球 、ボ ー ク、暴投 (第
3ス トライ クの ときに暴投 して打者
を一塁 に生 か した場合 も含 む )に よ り、走者 が得点する たびごとに記録 される。
ただ し、守備側 が相手 チ ームの プ レーヤ ー を 3人 アウ トにで きる守備機会 をつ か
む前 に、前記 の条件 をそなえた得点が記録 された場合 に限 られる。
暴投 は投手 の投球上 の過失 であ つて、 四球 また はボ ー クと同様、 自責点 の決定
にあたつては、投手が責任 を負 う。
-181-
10.16
自
責
点
原注】 以下は、投手の自責点についての例である。
【
① 投手甲は、その回の最初の2人 、Aと Bを 凡退させた。Cは 野手の失策で一塁
に生 き、D、 Eが 連続本塁打 を打 った。投手 甲は Fを 打 ち取 つてその回を終わ ら
せた。 3点 が記録 されたが、甲に自責点 は記録 されない。失策がなければ、 この
回はCで 終わ っていたはずだか らである。
②
投手 甲は、先頭の Aを 打 ち取 つた。 Bは 三塁打。 Cに 対 して甲が暴投、 Bが 生
還 した。 甲は続 くDと Eを 打 ち取 つた。 この回の 1点 は 自責点 となる。暴投 は 自
責点の要素 となるか らである。
打者走者が捕手の妨害で一塁 に生 きた場合、結果的にその打者走者が得点 しても自
責点 とは しない。 しか し、捕手 の妨害がなければその打者 はアウ トになっていたと
仮定 してはならない (野 手の失策 によって一塁に生 きた場合 とは違 う)。 なぜなら、
その打者 は打撃 を完 了する機会がなかったので あ り、捕手の妨害 がなかった らどの
ような結果になっていたかはわか らないか らである。次の二つの例 を比べ よ。
③
2ア ウ トか らAは 遊 ゴロ失 で一塁 に生 きた。 B本 塁打、 C三 振。 2点 が記録 さ
れたが、 自責点 は記録 されない。なぜ な ら、 Aの 打撃で失策がなければ第 3ア ウ
トになっていたはずだか らである。
④
2ア ウ トか らAは 捕手の妨害で一塁 に生 きた。 B本 塁打、 C三 振。 2点 が記録
されたが、 この うち Bの 得点は自責点である。なぜ な ら、捕手 の妨害がなければ
第 3ア ウ トになっていた と仮定することはで きないか らである。
`
注 1】 ここでい う 攻撃側 プ レーヤ ー をアウ トにできる守備機会゛ とは、守備側が
【
打者 または走者 をアウ トに した場合 と、失策のためにアウ トにできなか った場合 と
を指 し、以下 これを `アウ トの機会、 という。
`
本項の ただ し、以下は、守備側 に相手チームのプレーヤー 2人 に対するアウ トの
機会があった後、前記の得点があ って も、次 に該当する場合 は、投手の 自責点 とな
らないことを規定 している。すなわち、
①その得点が 3人 目のアウ トを利 して記録 された場合、あるいはそのアウ トが成立 し
たとき、またはそれ以後 に記録 された場合
②その得点が 3人 目のプ レーヤーが失策 のためにアウ トにならなかったときに記録 さ
れるか、またはそれ以後 に記録 された場合である。
たとえば、 0ア ゥ ト、A中 前安打、 B投 前バ ン トを試みたとき、投手か らの送球 を
一塁手が落球 して走者 一 。二塁 とな り、 Cの 三 前バ ン トで走者 を二 。三塁 に進めた
―-182-一
責
点
10.16
に
後、D中 堅手 にフライを打 ち、 Aは このフライアウ トを利 して得点 し、 E三 振 終
わ った。このイニ ングには投手の自責点 はない。
oア ウ ト、A三 ゴロ失 に生き、 B三 振 、 Cの ニゴロでAを フォースアウ トにしよう
とした二塁手か らの送球 を遊撃手が落球 して走者―・二塁、D本 塁打、 E投 ゴロ、
F三 振 に終わ つた。このイニ ングには投手の自責点 はない。
`
攻撃側 プ レーヤーに対する アウ トの機会゛を数 えるにあた つては、種 々の場合 が
あるので、次 に列記する。
①
一
打者 が、フ アウルフライ失 によつて打撃時間 を延 ばされた とき、走塁妨害 で
トライ
3ス
塁 を得 たとき、捕手 の第 3ス トライ クの後逸 によつて一塁 を得 た (第
クの ときの投手の暴投 を除 く)と き、野手 の失策 によつて一塁 を得 た とき、失策
のためにアウ トを免れた走者 に対 して打者の行為 に起因 した野手 の選択守備の結
果一塁を得 たときは、いずれも打者 に対するアウ トの機会 は 1度 と数 える。
ファウルフライ失 によつて打撃時間 を延 ばされた打者 が、アウ トにな つたとき、
②
または野手 の失策 によつて一塁 を得 たとき、ア ウ トの機会 は 2度 あ つたように見
えるが 1度 と数 える。
また、 この打者 の打撃行為 に起因 した野手 の選択守備 の結果打者 が一塁 を得 た
ときは、守備の対象 となつた走者がす でにアウ トの機会 があ つたか どうかに関係
なく、 このプ レイにおけるアウ トの機会 は 2度 と数 える。 (打 者 についてはアウ ト
の機会が 1度 あ つたことになる)
い
③ l度 アウ トの機会のあ つた打者 または走者 が、他の打者 の行為 とみなされな
原因、たとえば盗塁 または これに類する行為 あるいは余塁 を奪お うとした行為で
アウトになったとき、または失策のためにそのアウトを免れたときは、ァウトの
④
機会 は2度 あつたように見えるが、 1度 と数える。
l度 アウ トの機会のあつた打者または走者が、他の打者の行為 に起因 した野手
の選択守備でアウ トになつたとき、または失策のためにそのアウ トを免れたとき
⑤
は、アウトの機会 は 2度 と数える。
l度 アウ トの機会のあつた打者 または走者が、他の打者 とともに併殺 となった
ときは、アウ トの機会 は3度 あつたように見えるが、 2度 と数える。
注 2】 ①自責点 となるべ き要素は、安打、犠牲バントおよび犠牲 フライ、盗塁、刺
【
に
殺、野手選択、四球 (故 意四球も含む 死球、ボーク、暴投であり、②自責点 含
、フアウ
の妨害、走塁妨害、捕逸
または野手
い
は、守備失策、捕手
んでならな 要素
)、
ルフライ失である。
一-183-―
10.16
責
②の要素で一塁に生きた り、または本塁を得た場合はもちろん、二塁、三塁を進む
にあたっても、②の要素 に基づいた場合 には、自責点とはならない。ただし 二
、 塁、
三塁を②の要素で進んだ走者が得点 した場合でも、これらの ミスプレイの
助けをか
りなくても得点できたと思われるときには、自責点とする。(10。 16d参 照)
さらに、アウ トになるはずの走者が、失策によってアウ トを免れた後に得点 した
場
合には、自責点とはならない。
また、守備の失策があった場合でも、その走者は失策と無関係に進塁 したと
記録員
が判断 したときは、② の要素で進んだものとはならないで自責点となる。この 2点
に特に注意を要する。
(b)次 の理 由で打者 が一塁 を得 た後 、得 点する ことがあ って も、 自責点 とはな ら
ない。
(1)フ
アウル飛球の落 球 によって打撃の時間を延 ばされた打者 が、安打 その他
で一塁 を得 た場合。
(2)妨 害 または走塁妨害 で一塁 を得 た場合 。
(3)野 手の失 策で一塁 を得 た場合。
注】 失策によってアゥトを免れた走者に対して、打者の行為に起因した野手の選択
【
守備の結果、打者が一塁を得た場合も、本項同様 に扱う。
(c)失 策 がな ければアウ トになったはずの走者 が、失策のためにアウ トを免れた
後 、得点 した場合 は、 自責点 とはな らない。
注 】 本項は、原則として走者に対する守備が現実 に行なわれ、失策 によってァウ ト
【
を免れた場合 に適用すべ きであるが、フォースプレイで、野手が走者をアウ にし
ト
ようとするプレイを しないで失策 した場合 (た とえば、ファンブル、後逸など
)、 そ
の失策によって走者が明らかに封殺を免れたと記録員が判断 したときには、
本項を
適用 してもさしつかえない。
―-184-
点
10.16
(d)失 策、捕逸 、あるいは守備側 の妨害 、または走塁妨書 の助 けをか りて進塁 し
た走者 が得点 した場合 、 この ような ミスプ レイの助 けをか りなければ得点で きな
か った と記録員 が判断 した ときだけ、そ の走者 の得点 は 自責点 とな らな い。
注 1】 走者が得点 した際、自責点 とするか否かを決定するにあたつては、 ミスプ レ
【
イの助けがなかつたら進塁もまた得点もできなかつたと記録員が判断 した場合だけ
に本項 を適用 し、その他の場合、すなわち、現実 にミスプ レイの助けをかりて進塁
していたが、もし、その ミスプ レイの助けがなくても、その後の自責点 となる要素
に基づいて当然進塁 して得点できたと記録員が判断した場合には、自責点とする。
① 安打で出塁 した一塁走者 Aが 、捕逸で二塁に進んだ後、 Bの 単打で得点 したよ
うな場合 には、自責点としない (単 打でなく、三塁打以上の長打で得点 した場合
には自責点となる)が 、 Bが 四球で出塁 し、Cの 単打で得点 したような場合 には
自責点 とする。
A四 球、 B三 ゴロ失で走者一 。二塁の後、C、 D四 球 を得て、Aが 得点 したよ
うな場合、失策のためアウ トを免れた Bが いなければ、Aは Dの 四球 によって得
点できなか つたから、Aの 得点を自責点 としない。 しか し、Dが 二塁打以上の長
打を打 つて、A、 Bが得点 した場合 には、Aを 自責点 とする。
③ A四 球で出塁 し、捕逸で二塁に進み、 Bは 三ゴロでアウ トになり、Aは 二塁に
とどまっていた後、Cの 単打で得点 したような場合、Aは 、 Bの 内野 ゴロのアウ
②
トを利 して二塁に進むことができたとはみなさないで、Aの 得点は自責点としな
い。もっとも、Cの 三塁打以上の長打で得点 したような場合 には、自責点とする。
注 2】 満塁のとき、打者が捕手または野手の妨害 によつて一塁を得 たために二塁走
【
者が得点した場合には、二塁走者の得点は自責点 としない。
注 3】 ファウルフライ失 によつて打撃時間を延 ばされた打者の打撃 を完了 したプ レ
【
イに基づ く走者の進塁 は、 ミスプレイの助けをかりた進塁とみなす。
(e)投 手 の守備 上の失策 は、 自責点 を決定す る場合 、他の野手 の失策 と同様 に扱
って、 自責点 の要素 か らは除かれ る。
(f)走 者 が進塁す るにあた つて野手 の失策 があ つた とき、その走者 の進塁 が失策
に基づ くものか どうかを決める場合 (失 策 による進塁 な らば自責点 とな らな い)
―-185-一
10.16
自 責 点・ 失 点
には、 も し無失策 の守備 だ った ら、はた して その塁 に進 むことがで きたか どうか
を仮想 して決めるのであるが、 そ こに疑間の余地 があれば、投手 に有利 になるよ
うに判定すべ きである。 (す なわち失策 によって進塁 したよ うに決 める)
(g)あ る投手が回の途 中で走者 を残 して退 いた後 を救 援投手 が受 け継 ぎ、その任
務 中 に、前任投手が残 した走者 が得点 した場合 はもちろん 、救 援投手 に対 した打
者 の打球 によ り、野手 の選択守備 で前任投手 が残 した走者 をアウ トに したために
塁 に出た打者 が得点 した場合 にも、 その得点 は
(い
ずれの場合 も自責点、非 自責
点 を問わな い)前 任投手の もの と して数 える。
原注 】 ここでは、残された走者の数が問題であって、走者が誰であったかにこだわ
【
る必要 はない。前任投手が走者を残 して退き、救援投手が出場 して、その回の任務
中に得点が記録されたときは、次の例外を除いて、たとえ残 した走者がアウ トにさ
れることがあ っても、その残 した走者の数までは、前任投手が責任を負わなければ
ならない。
すなわち、残された走者が盗塁に類する行為または妨害など、打者の行為によらな
いでアウ トになったときは、残された走者の数は減ぜられる。
① 投手甲、四球のAを 塁に残 して退き、投手乙が救援、 Bが ゴロを打つてアウ ト
にな り、Aを 二塁に進める、Cは フライアウ ト、Dが 単打 して、Aが 得点――投
手甲の失点。
② 投手甲、四球のAを 残 して退き、乙救援、 Bは ゴロを打 つてAを 二塁で封殺、
Cゴ ロを打 ってアウ トにな り、 Bを 二塁に進める。Dの 単打でB得 点――投手甲
の失点。
③ 投手甲、四球のAを 残 して乙と代わる。 B単 打 して、Aを 三塁に送る、 C遊 ゴ
ロ してAを 本塁でアウ トにする。この間 B二 進、Dフ ライアウ ト、 E単 打 してB
得点――投手甲の失点。
④ 投手甲、四球のAを 残 して乙と代わる。 B四 球、 Cフ ライアウ ト、Aは 捕手か
らの送球で二塁を追い出されてアウ ト (こ れで甲の走者はいないことになる D
二塁打 して、 B一 塁から得点――投手乙の失点。
)、
⑤ 投手甲、四球のAを 残 して乙と代わる。 B四 球後さらに丙と代わる、 Cの 打球
でAを 三塁に封殺、Dの 打球 もBを 三塁に封殺、 E3点 本塁打する一―投手甲、
-186-
自 責 点・ 失 点
乙、丙 ともに失点各
10.16
1。
⑥ 投手甲、四球のAを 残 して乙と代わる。 B四 球、 C単 打 して満塁、Dは Aを 本
塁に封殺、 Eは 単打 してBと Cと を本塁に送る一―投手甲、乙ともに失点各 1。
⑦ 投手甲、四球のAを 残 して乙と代わる。 B単 打 したが、Aは 三塁を奪おうとし
てアウ ト、その間にBは 二進、C単 打 してB得 点――投手乙の失点。
例① 投手甲、ニゴロ失 に生きたAを 残 して乙と代わる。 B四 球後、Cの 打
球でAを 三塁に封殺、D3点 本塁打する一― Cが 投手甲の失点 (非 自責点)と なり、
B、 Dが 投手乙の失点 (自 責点)と なる。
例② 投手甲、三 ゴロ失 に生きたAを 残 して乙と代わる。 B四 球後、Cの 打球でAを
注
【
1】
三塁に封殺、D単 打 してB得 点、 E、 F凡 退一― Bが 甲の失点
(非 自責点)と
なる。
原注〕の後段 に述べ られている前任投手の残 した走者の数が減ぜられ
注 2】 本項 〔
【
る場合には、前任投手の残 した走者が救援投手 に対 した打者と共 に併殺 されるか、
または救援投手 に対 した打者の行為 で前任投手の残 した 2人 の走者 が併殺された
(こ の際は、1が 減ぜられるだけ)場 合、および前任投手の残 した走者が余塁 を奪お
うとしてアウ トになった場合も含む。
(h)前 任投手 が打者 の打撃 を完了 させ ないで退 いた ときには、次の要項 によ つて
各投手 の責任 が 明 らかにされる。
(1)投 手 が代 わ つて出場 した当時、ボール カウ ン トが次の ような ときであ つて、
その打者 が四球 を得 た場合 には、その四球 を得 た打者 を前任投手 が責 を負 うべ
き打者 と して記録 し、救援投手 の責任 とはな らな い。
ボ ー ル … … 。22333
│
ス トライ ク … … … … 0
│
│
│
1 0 1 2
―-187-―
│
10.16
自責 点・ 失 点
(2)前 記 の場合 、打者 が四球以外の理 由、すなわち安打、失策、野選、封殺 、
死球 な どで一 塁 に生 きた ときは救援投手の責任 とす る。 (打 者 がアウ トになっ
た ときも救援投手の責任 となる)
原注】 このことは10。 16(g)に 抵触するものではない。
【
(3)投 手が代わ って出場 した当時、打者 のボールカウ ン トが次 の よ うな場合 に
は、 その打者お よび その打者 の行為 はすべ て救 援投手 の責任 とする。
1 1 l o o
l l l l l l
ス トライ ク… ……… 2 2 1 0 2 1
ボ
ー
ル………… 2
(i)同 一 イニ ングに 2人 以上の投手 が出場 した ときの救援投手 は、 そのイニ ング
での 自責点の決 定 にあた っては、 出場するまでの失 策 または捕逸 によるアウ トの
機会 の恩 恵 を受 けることはで きない。
原注】 本項の目的は、救援投手が自責点にならないことを利用 して、無責任な投球
【
をするのを防ぐためのものである。
救援投手にとっては自責点となっても、チームにとっては自責点とならない場合が
ある。
①
2ア ウ ト、投手甲、四球のAと 失策で出塁 したBと を残 して投手乙と代わる。
Cが 3点 本塁打する。一一投手甲の自責点はなし。投手乙の自責点は 1。 チーム
の自責点はなし。
②
2ア ウ ト、投手甲、四球のAと Bと を残 して投手乙と代わる。C失 策で出塁。
D満 塁本塁打する。一一投手甲、乙とも失点 2、 自責点はなし。
③
Oア ウ ト、投手甲、四球のAと 失策で出塁 したBと を残 して投手乙と代わる。
Eと もに三振。 F失 策で出塁。 G2点 本塁打する。一―
C3点 本塁打する。D、
投手甲失点 2、 自責点 1。 投手乙失点 3、 自責点 1。 チームの失点 5、 自責点 2。
注 】 イニ ングの途中から出場 した救援投手の自責点の決定にあたって本項が適用さ
【
―-188-―
勝投手 。敗投手の決定
10・
17
れるために、チームの自責点 より、投手個人の 自責点の合計の方が多くなる場合が
ある。なお、救援投手が自責点 となる走者を残 して退 いても、それ以後の失策 また
は捕逸 によるアウ トの機会の恩恵を受けることはできる。
勝投手 、敗投手 の決定
10。
17勝 投手、敗投手 の決定
(a)あ る投手の任務 中、あ るいは代打者 または代走者 と代 わ つて退 いた回 に、 自
チ ーム が リー ドを奪 い、 しか もその リー ドが最後 まで保 たれた場合 、その投手 に
勝投手 の記録 が与 え られる。
ただ し、次の場合 はこの 限 りで はな い。
(1)そ の投手 が先発投手で、 10.17(b)が 適用 された場合。
(2)10。 17(c)が 適用 された場合。
原注】 試合の途中どこででも同点になれば、勝投手の決定 に関 しては、そのときか
【
ら新たに試合が始まったものとして扱う。
相手チームが一度 リー ドしたならば、その間に投球 した投手はすべて勝投手の決定
からは除外される。ただし、リー ドしている相手チームに対 して投球 している間に、
自チームが逆転 して再びリー ドを取 り戻 し、それを最後 まで維持 したときは、その
投手 に勝の記録が与えられる。
(b)先 発投手 は、次 の回数 を完了 しなければ勝投手 の記録 は与 え られない。
(1)勝 チームの守備 が 6回 以上 の試合 では 5回 。
(2)勝 チ ームの守備 が 5回 (6回 未満 )の 試合 では 4回 。
先発投手 が本項 を満 たさないために救援投手 に勝投手 の記録 が与 え られる場合
は、救援投手 が 1人 だけであればその投手 に、 2人 以上 の救援投手 が出場 したの
であれば、勝利 をもた らすの に最 も効果的な投球 を行 な つた と記録員 が判断 した
1人 の救援投手 に、勝投手 の記録 を与 える。
―-189-一
10.17
勝投手 。敗投手の決定
原注】 救援投手が勝投手として記録されるには、その投手が最低 1イ ニ ングを投球
【
するか、試合の流れ (ス コアも含む)の 中で試合を決定づけるアウ トを奪うこと、
というのが本項の趣旨である。最初の救援投手が効果的な投球を したからといって、
ただちにその投手 に勝を与えるべ きではない。なぜなら、勝投手は、最も効果的な
投球をした投手 に与えられるものであり、続 く救援投手が最も効果的な投球を行な
うかもしれないか らである。どの救援投手に勝を与えるかを決定するには、失点、
自責点、得点 させた走者数、試合の流れを考慮 しなければならない。もし2人 以上
の投手が同程度に効果的な投球を行なった場合は、先に登板 した投手 に勝を与える
べ きである。
(c)救 援投手が少 しの間投 げただけで、 しか もその投球 が効 果的でなか った とき
に、続 いて登板 した救援投手 の 中 に リー ドを保 つ の に十分 に効果的な投球 を した
投手 がいた場合 は、前者 に勝 の記録 を与 えないで、続 いて登板 した救援投手の中
で最 も効果的な投球 を した と記録員が判断 した投手 に勝 を与 える。
原注】 救援投手が 1イ ニ ングも投げずに 2点 以上の得点 (そ れが前任投手の失点で
【
あつても)を 許 した場合は、効果的な投球とはいえず、かつ少 しの間 しか投げなか
つたと一般的にはみなすべ きであるが、必ずそうみなすというわけではない。複数
の救援投手から勝投手を選ぶ際には、本条 (b)の 〔
原注〕が参考となる。
(d)自 己の責任 による失 点が相手 チ ーム に リー ドを許 し、相手チームが最後 まで
その リー ドを保 つた とき、 その投手 に敗投手の記録 を与 える。
原注】 試合の途中どこでで も同点になれば、敗投手の決定に関 しては、そのときか
【
ら新たに試合が始まったものとして扱う。
(e)選 手権試合 でないオールス ターゲ ーム のよ うな場合 には、本条 (b)は 適用 さ
れない。 この ような試合の勝投手 の記録 は、勝 チ ー ムが試合 の最後 まで リー ドを
―-190-―
シャッ トアウ ト・セーブの決定
10.18∼ 10.19
保 った ときには、 その リー ドを奪 つた 当時投球 していた投手 (先 発 ある い は救
援 )に 与 える。ただ し、勝 チ ーム が決定的 リー ドを奪 つた後 で も、その投手 がノ
ックアウ トされ、む しろ救援投手が勝投手 と しての資格 があると考 え られる とき
は、 この 限 りで はない。
t
シャッ トアウ ト
10,18シ ャッ トアウ ト (無 得点勝利 )の 記録 は、得点 を許 さなか つた投手 に与 え られ
る。
完投投手でなけれ ば、 シャッ トアウ トの記録 は与 え られな い。ただ し、1回 0ア
ウ ト無失点の ときに代 わ って 出場 した投手 が、無失点の まま試合 を終 わ つた場合 に
限 つて、完投投手ではないが、シャッ トアウ トの記録 が与 え られる。投手が 2人 以
上 リレー してシャッ トアウ トした ときは、 リー グの公式投手成績 にその 旨の説明を
つ ける。
救援投手 のセ ー プの決定
10.19セ ー ブは、本条規定 によ り、救援投手 に与 え られる記録 である。
次 の 4項 目の すべ て を満 た した投手 には、セ ー ブの記録 を与 える。
(a)自 チ ーム が勝 を得 た試合 の最後 を投 げ切 つた投手 。
(b)勝 投手 の記録 を得 なか った投手。
(c)最 低 3分 の 1の 投球回が記録 された投手。
(d)次 の各項 目の いずれかに該当す る投手。
(1)自 チーム が 3点 の リー ドの ときに出場 して、 しか も最低 1イ ニ ングを投 げ
た場合。
(2)塁 上 に走者が残 されている とき、その走者 か、走 者お よび相対す る打者 、
または、走者 と相対す る打者 お よびその次打者 が得点すれば、 タイ となる状況
の もとで出場 して リー ドを守 り切 つた場合 。
塁上 に走者 が残 されていない とき、相対す る打者 か、 または、相対する打者
-191-
統計 ・率 の決定
10.20-10.21
およびその次打者が得点すれば、タイとなる状況のもとで出場 して リー ドを守
り切 った場合。
(3)最 低 3イ ニ ング投球 した場合。
統
計
10.20リ ー グ会長 は、公式統計員 を任命 し、 リー グ選手権試合 あるいはポス トシー ズ
ンゲ ーム に出場 した全 プ レーヤ ーの打撃、守備 、投手成績 (10.02に 規定 された )
の記録 の集計 にあた らせ る。公 式統計員 は、シーズ ン末 には選手権試合 の個人、チ
ーム の記録 が記載 されている記録表 を作成 し、 リー グ会長 に提 出する。 この記録表
には、各 プ レーヤ ーの姓名 を明示 し、打者 には、右打、左 打 、左右打 の 区別、野手、
投手 には、右投、左投の区別 を記録す る。
打順表 に記載 されたプ レーヤ ー が、1回 の守備 につかないで交代 した場合 、守備
に関 しては、試合 に出場 した との記録 が与 え られない。
打順表 に記載 されるか、交代 して 出場す ると発表 されたプ レーヤ ー は、 すべ て、
打撃 に関 しては、試合 に出場 した との記録 が与 え られる。
原注】 あるプレーヤーが、少なくとも 1球 あるいは 1プ レイの間、守備 についた場
【
合 は、守備 に関しての試合出場を記録する。
代わつて出場 したプレーヤーが守備 についたものの、1球 が投 じられるか、プレイ
が始まる前 にコール ドゲームが宣せられた場合 (た とえば雨)は 、打撃に関 しては
試合出場を記録するが、守備 に関 しては試合出場を記録 しない。救援投手が登板 し
たものの、1球 を投 じるか、プレイが始まる前 にコール ドゲームが宣せられた場合
(た とえば雨)は 、打撃に関しては試合出場を記録するが、守備および投手成績 に関
しては、試合出場を記録 しない。
率
の
決
定
10,21各 率 は次 の計算 による。
(a)勝 率 を出す には、勝 、敗 の合計数 で勝試合数 を割 る。
―-192-―
10.2
各最優秀プレーヤー決定の基準
(b)打 率 を出す には、打数で安打数 を割 る。
(c)長 打率 を出す には、打数 で塁打数 を割 る。
(d)守 備率 を出すには、刺殺 、補殺 、失策の合計数
(守 備機会 )で 刺殺、補殺 の
合計数 を割 る。
(e)投 手 の防御率 を出す には、その投手 の 自責点 の合計 に 9を 掛 け、それ を投球
回数 (端 数 を含 む )で 割 る。
原注】 例――投球回 9%回 、自責点 3の 場合、防御率は、3X9÷
【
9%=2.89
注】 率の算出にあたって割 り切れない場合 は、小数点以下 4位 まで求めて四捨五入
【
する。防御率は小数点以下 3位 まで求めて四捨五入する。
(f)出 塁率 を出す には、打数、四球、死球、犠飛 の合計数 で、安打、四球、死球
の合計数 を割 る。
原注】 出塁率の算定にあたって、妨害 (イ ンターフエア 走塁妨害 (オ ブストラク
【
)、
ション)に よる出塁は除く。
各最優秀 プ レーヤ ー決定 の基準
10.22プ ロフェッシ ョナル リー グの打撃 、投手 、守備 における各最優秀 プ レーヤ ーの
決定 は、次 の基 準 による。
(a)リ ー グの首位打者 、最高長打率打者 、最高出塁率打者 は、最高 の打率、長打
率、出塁率 をあげたプ レー ヤ ー に与 え られる。ただ し、メジャー リー グではその
シー ズ ン中の 1ク ラブあた りに組 まれて いる試合総数 の3.1倍 以上、 マ イナ ー リ
ー グでは2.7倍以上の打席数 を必 要 とする。
打席数 とは、打数 、四球、死球、犠牲 バ ン ト、犠牲 フライお よび妨害 または走
塁妨害 による出塁数 の各 々の合計 を い う。
―-193-―
10.22
各最優秀プレーヤー決定の基準
ただ し、必要な打席数に満たない打者 でも、その不足数を打数 として加算 し、
なお最高の打率、長打率、出塁率 になった場合 には、この打者がリーグの首位打
者、最高長打率打者、最高出塁率打者 となる。
原注】
【
502、
1ク
ラブあたり162試 合が組まれているメジャーリーグでは、その3.1倍 の
1ク ラブあた り140試 合 が組 まれているマイナー リー グで は、その2.7倍 の
378が 規定打席数である。端数 は四捨五入する。たとえば、162の 3.1倍 は502.2だ が、
端数 を切 り捨てて502が 規定打席数 となる。
Aが 、500打 数 181安 打、打率 3割 6分 2厘 で、502打 席以上 の打者 中最高打率 を
記録 したとしても、490打 席 の Bが440打 数 165安 打、打率 3割 7分 5厘 を記録 した
場合、首位打者 は Bで ある。なぜな ら、 Bの 打数 に12を 加えて打率 を算出する と 3
割 6分 5厘 とな り、Aを 上 回るか らである。
(b)メ
ジ ャー リー グの 最 優 秀 防御 率 投 手 は、 少 な くと もそ の リー グで 1ク ラ ブあ
た りに組 まれ て い る試 合 総 数 と同数 以上 の イ ニ ング を投 球 して い な けれ ば な らな
い
。
マ イナ ー リー グでは、少 な くともその リー グで 1ク ラブあた りに組 まれている
試合総数 の80%の 数 と同数以上 のイ ニ ングを投球 していなければな らない。
原注】 1ク ラブあたり162試 合が組まれているメジャー リーグでは、162イ ニ ングが
【
規定投球回数である。1612/3イ ニ ングの投手は資格がない。 1ク ラブあたり140試
合が組まれているマイナー リーグでは、■ 2イ ニ ングが規定投球回数である。端数は、
最も近い 3分 の 1の 値に切 り捨てまたは切 り上げる。たとえば、1ク ラブあたり144
試合が組まれているマイナー リーグでは、144の 80%は
115。
2で 、H5%イ ニ ング
が規定投球回数となる。 1ク ラブあたり76試 合が組まれているマイナーリーグでは、
76の 80%は 60.8で 、602/3イ ニ ングが規定投球回数となる。
(c)守 備 の最優秀 プ レーヤ ー は、各 ポジシ ョンにお ける最高の守備率 を得 た野手
一-194-
連続記録の規定
10.23
に与 える。
(1)捕 手 は、少 な くともその リー グで 1ク ラブあた りに組 まれて いる試合総数
の半数以上の試合 に、捕手 として出場 しなければな らな い。
(2)内 野手 および外野手 は、少 な くともその リー グで 1ク ラブあた りに組 まれ
ている試合総数の 3分 の 2以 上 の試合 に、そのポジシ ョンの守備 につ かなけれ
ばな らない。
(3)投 手 は、少 な くともその リー グで 1ク ラブあた りに組 まれて いる試合総数
と同数以 上のイニ ングを、投球 していなければな らな い。
ただ し、規定投球回数 に満 たない投手が、規定 に達 した投手 よ りも守備機会
数 (刺 殺、補殺 、失策の合計 )を よ り多 く記録 し、なお守備率が最高 の場合 に
は、その投手が最高守備率投手 となる。
`
`
10.22注 】 我が国のプロ野球では、 組 まれている試合総数゛ を 行なった試合数゛
【
は
原注〕に準ずる。
に置きかえて適用する。数の算出にあたり、端数 本条 (a)(b)各 〔
連続記録 の規定
10.23連 続記録 の規定
(a)連 続安打 の記録 は、四球、死球 、打撃 または走塁妨害、 および犠牲 バ ン トに
よ って中断 されない。 しか し、犠牲 フライはその記録 を中断する要素 となる。
(b)連 続試合安打 の記録 は、すべ ての打席 が四球、死球 、打撃 または走塁妨害 お
よび犠牲 バ ン トのいずれかであ つた とき、中断 された ことにはな らな い。 しか し、
犠牲 フライはその記録 を中断する要素 となる。
プ レーヤ ー個人 の連続試合安打 の記録 は、そのプ レーヤ ーが連続 出場 した試合
の結果 によって決定 される。
注】 プレーヤーが試合に出場 していたが、打席がこないうちに試合が終わ つた場合
【
および塁上の走者がアウ トになつて攻守交代 となつたためなど打席 に入 つたが打撃
一-195-―
連続記録の規定
を完了できなか った場合 は、連続安打および連続試合安打 の記録が中断されたもの
とはみなさない。
(c)プ
レーヤ ー が連 続試合出場 を記録す るためには、少 な くとも自チ ームの ある
イニ ングの守備 (回 の初 めか ら終わ りまで )に 出場するか、あるいは塁 に出るか
アウ トにな って打撃 を完 了 しなけれ ばな らない。代走 と して試合 に出ただけでは、
連続試合 出場 を記録 した ことには な らない。
プ レーヤ ー が本 項 の要件 を満 たさない うちに、審 判員 によって試合 か ら除かれ
た場合 は、 この連続試 合出場の記録が 中断 された ことには な らない。
(d)サ スペ ンデ ッ ドゲ ームで、本条各項 を適 用す るにあたっては、その続行試合
でのすべ てのプ レイは、一 時停止 された元 の試合 日に記録 された もの とみなす。
―-196-―
付
(野 球規則適用の沿革
言己
)
アマチ ュア野球の沿革
〉1950年 3月 、社会人野球協会、日本学生野球協会および全 日本軟式野球連盟が共
同 して 「日本アマチ ュア野球規則」を統一制定 した。
〉1951年 新 たに全 国高等学校野球連盟 を加えて、1952年 に、1950年 度制定の 「日
本アマチ ュア野球規則」を改 め 「公認野球規則」 を編纂 し、1953年 には全 日本大
学野球連盟も加わ った。
〉爾後毎年米国のルール改正 に伴 い改訂をな し、これを採用 した。
プロ野球の沿革
>1936年 2月 、「最新野球規則
(山
内以九士編 )」 に改正を加え施行 した。
>1941年 2月 、 1940年 度米国改正ルール を基 として「日本野球規則
(広 瀬謙三、山
内以九士共編 )」 を編纂 した。
〉1951年 1月 、セ・パ両 リー グ合同野球規則協議会 を開催 し、従来 の 「 日本野球規
則」 に代えて、「1950年 改訂最新野球規則 (神 田順治編 )」 に訂正補足 を加え、こ
れを適用することとした。
>1953年 1月 、1951年 度制定の規則書および米国改正ルールに基づいて 「最新野球
規則」を制定 しこれを適用 した。
〉爾後両 リーグ野球規則協議会 は米国のルール改正 に伴 い適宜改正補足 してこれを適
用 した。
1955年 日本におけるプロ野球 とアマチ ュア野球の規則書の合同化 を図 り、これが
実現を見た。
>1955年 12月 26日 、プロ野球 とアマチュア野球の各代表が会合 して規則書 の合同化
を決定 した。この時の編纂委員として、相田暢一 、小川正太郎、神田順治、久保田
高行、島 秀之助、鈴木美嶺、坪井忠郎、二出川延明、萩原兼顕、柳原 基、山内
以九士、横沢二郎 (以 上五十音順 )の 各氏を選出 し、規則書執筆担当者 は、山内、
―-198-―
柳原、坪井 、鈴木各委員、「審判員 の手引」執筆者 は 島、二 出川、相 田 の各委員お
よび 山本英 一 郎氏、索引執筆者 は坪井委員 に決定 した。
1956年 1月 6日 、第 1回 編纂委員会 を開催 して、具体 的方法 につ いて検討 し、爾
後審議 を重 ねて同年 3月 新 しく 「1956年 度公認野球規則」 の発 刊 を見 るに至 った。
〉1957年 1月 、 日本野球規則委員会 (仮 称 )は 、米 国 の大 幅な ル ール 改正 に伴 い 、
前年度規則 に検討 を加 えて、 1957年 度野球規則 の決定 をな し、 これ を適用 した。
>1958年 以後 、毎年米 国のル ール改正 に我 が国独 自の 改訂 が加 え られ、現在 に至 っ
ている。
〉2015年 度 日本野球規則委員会 は、1月 8日 に開催 し、麻生紘 二 、中本
勝 、木嶋一 黄、赤井淳 二 、吉川芳登 、林
横溝直樹 、杉 山幸雄 、池原正治、新
誠 二 、橘高
淳 、東
利夫、中村
純生 、関
稔 、森
勉、西原稔泰 の各氏が編纂 にあたった。
―-199-一
尚、後
清 一 、内藤雅之 、小 山克仁 、桑原和彦、
洋 二 、井野
修 、友寄正人、山川
健次郎 、笠原 昌春 、山田
繁、山本
索
ヲ
│
プ レイ ングル ー ルズ
(ア
イウエ オ順 )
一-200-―
本塁 に触 れない
7.08(k), 7.10(d)
・6.07
打順 を誤 る …… … … … … …・… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
ア ピー ル可能 な時期 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 。7.10(d)
(野 手 のプ レイが介在 した場合 )… … … … … … … … … … … … … … …・7.10(d注 1)
同一 走者 に同一 塁で再 びアピール ・… … … … … … …・ … … … … … … … 7.10(d)
… … … … … … … … … … …・7.10(d)
ア ピール アウ トを第 3ア ウ トと置 き換 える 。
:・
ア ピールの意図 を明 らか に示す …… … … … … … … … … … … … … … …7.10(原 注 )
塁 の踏み直 しに戻 れない場合 …… … … … … … … … … … … … … … … 7.10(b付 記 )
ア ピール アウ トと得 `点
4.09, 7.12
審判員へ 裁定訂正 の要請、合議 …… … … … … … … … … … … … … … 9.02(b, c)
・
7.04,7.05
安全進塁権 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
最終 回押 し出 し勝利 の得点 の場合 ……………………………………………………………4.09(b)
第 3ア ウ ト後 も前位 の走者 は得点 … ……… …… … … …… …… … … …・7.04(b原 注 )
・7.04(付 記 )
与 え られた塁 を踏 まず に進塁す る …………………… …………………………………
・
・
・
・7.09(e)
…
…
・
・
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
… …
アウ トになった打者 または走者 の妨害 ……
(イ
)
イ リーガル ビ ッチ ・… … … … … … … … … … … … … … …2.38,8.01(a∼ d),8.05(e)
イ リガ リーバ ッテ ッ ド(ア クシ ョン)・ … ………………………………………………・5.09(d), 6.06
・2.40,6.05(e),7.08(f)
イ ンフ ィール ドフライ ・…………………………………………‥……………
イ ンプ レイ・…………………………………………………………2.48,5.02,5.08,6.05(h),6.08(d)
移動 したプ レー トまたはベー ス …… … … … … … … … … … … … … … 7.08(c付 記2,3)
イ ンター フェアラ ンス …… … … … … … … … … … … … … … … …(ホ )の 妨害等 の項参照
―-201-―
(工 )
延長試合 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 4.10(b)
エ メ リー ボ ール …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・8.02(a6, a注 1)
(オ )
オブス トラクシ ョン(走 塁妨 害 )・ … … … … … … … … … … … … … … … … …・2.51,7.06
直接 プ レイが行 なわれて い る走者 ・… … … … … … … … … … … … … … … 7.06(a)
直接 プ レイが行 なわれて い ない走者 …… … … … … … … … … … … … … … 7.06(b)
オーバ ー ラ ン,オ ーバ ー ス ライ ド …… … … … … … … … … … … …・2.57,7.08(e, j)
追 い越 し(前 位 の走者 を)… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・7.08(h)
(力
)
観衆が プ レイを妨 げる ‥… … … … … … … … … … … … … …2.15(原 注 ),2.44(d),3.16
観衆 に対す るプ レー ヤ ー の行為 …… … … … … … … … … … … … … … …・3.09,4.06(a)
観衆 と特別 グラウ ン ドルール ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・3.13
観衆 内 (ス タン ド)に 野手が捕 球後倒 れ る …… … …・5.10(f), 6.05(a原 注 ),7.04(c)
監 督 と裁定訂正の要 請 …… … … … … … … … … … … … … … … … … 2.50,9.02(b,c)
監督が プ レイの成 り行 きを選択 …… … … … … … … … … … …・6.08(c),8.02(a罰 則 )
監督 , コーチが投手 の もとに行 く制 限 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … 8.06
空振 りしたバ ッ トが捕手 の逸球 に触 れる …… … … … … … … … … … … … 6.06(c原 注 )
カ ップバ ッ ト …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … ■10(b)
(キ )
競技場 の設定 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 1.04
競技場使用 の適否 の判断,整 備指図 …… … … … … … … … … … … … … … … 3.10,3.11
・3.15
競技進行 中に競技場 内に入 れる者 …… … … … … … … … … … … … … … … … … …・
競技場外 に打 ち出 された球 …… … … … … … … … … … … … … … … 6.09(d∼ h),7.05
・… … … … … …… … …… …… ……… … … … … … … … …7.05
競技場外 に投 げ出 された球 …
金 属製バ ッ ト …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 1.10(a注
1,2,3)
競技用具 と商業 的宣伝 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・1.17
―-202-一
撃 …… … … … … … … … … … … … 2.68,5.09(b注 ),6.06(c注 2),7.08(b原 注2)
逆走 (愚 弄 ,混 乱 )… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 7.08(1)
挟
帰塁 に関す る処 置 (試 合停止球 )再 録 …… … … … … … … … … … … … … …118頁 ∼ 120頁
(ク
)
グラブ, ミッ ト・…… …… …… …… …… …… …… …… …… …… ……・1.12, 1.13,1.14, 1.15
グラブを打球 に投 げつ ける一一 本塁打 ・… … … … … … … … … … … … … … … 7.05(a)
グラブを打球 に投 げつ け る一 -3個 の塁 …… … … … … … … … … … … … … … 7.05(c)
グラブを送球 に投 げつ ける一 -2個 の塁 …… … … … … … … … … … … … … … 7.05(e)
グラウ ン ドルール (観 衆 が場 内にあふれ る)… … … … … … … … … … … … … … … … 3.13
クィック ビッチ …… … … … … … … … … … … … … …2.38,2.64,8.01(原 注 ),8.05(e)
(ケ )
“
ゲ ーム"宣 告 に対す る注意 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …4.09(b)
(コ
)
コー トの着用 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 1.11(g注
)
コール ドゲ ーム ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・2.14
交代 (プ レー ヤ ー)… … … … … … … … … … … … … … … … …3.03∼ 3.08,4.04,5.10(d)
コーチ ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …2.19,(ベ ース コーチ参照 )
・
攻撃側 が 守備者 に場所 を譲 らない …… … … … … … … … … … … … … … … … … …・7.11
故意 の落球 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 6.05(1)
故意四球 の 時 の捕手 の位置 ・… … … … … … … … … … … … … … …・4.03(a),8.05(1)
(サ )
サ スペ ンデ ッ ドゲ ーム …… …… …… … … … …… …… … …… …… ……2.75,4.10(d),4.12
最初 のプ レイ …… …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・7.05(g付 記 )
一 塁 間)・ … … … … … … … … … … … … … … … … … …6.05(k)
3 Zl線 に関す る規貝1(本 。
三塁 走者が アウ トになる (妨 害 )・ … … … … … … … … … … … … … …7.08(g),7.09(c)
(シ )
使用球 …… … … … … … … … … … … … … … … …1.09,3.01(c∼ e),3.02,5.02(原 注 )
―-203-一
試合 の成立 , 目的,勝 者 …… … … … … … … … … … … … … … … … …・1.01,1.02,1.03
試合停止 球 となる場合 …… … … … … … … … … … … … … … … … … …・2.20,5.09,5.10
試合進行 中 (ラ イブボー ル)… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …2.48,5.02
試合 (没 収試合 になる場合)… … … … … … … … … … … … … … … … …・4.15∼ 4.18,9.04
試合 を遅延 させ る行為
8.02(c),8.04
試合 中 の交代 と打順 ,再 出場 不可 のプ レー ヤ ー ・… … … … … … … … … … … … …・3.03
試合 に対す る提訴 (提 訴試合 )… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・4.19
照明,機 械 的装置の故 障 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・4.12(a)
写真班 な どの妨害 ・… … … … … …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・3.15
場外 に身体 を伸 ば して捕 球す る …… … … … … … … … … … …2.15(原 注 ),6.05(a原 注 )
触塁 を怠 る …… … … … … … … … … … … … … … … … … …7.02,7.04(付 記 ),7.10,7.12
進塁 の意思 な くベ ースパ ス を離れる …… … … … … … … … … … … … … … … …7.08(a)
四球 (ベ ース オ ンボールス)… … … … … … … … … … … … … … …6.08(a),7.08(c注 1)
四球押 し出 し最終 回決勝点の走者 …… … … … … … … … … … … … … … … … …4.09(b)
・……………・……………
・
・………………………………………・……・………5.09(a), 6.08(b)
E ttR ………
夕
シャイ ンボー ル ・… … … …… …… … …… … …… …… … …… …… …… …・8.02(a6, a注 1)
審判員 (球 審 )が グラウ ン ドの適否 を決定 …… … … … … … … … … … … … … … 4.01(e)
審判員 (球 審 )が 特別 グラウ ン ドルー ル を決定 …… … … … … … … … … … … … … … 3.13
審判員 の通告 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・3.03∼ 3.08
審判員が試合前 に行 な うべ きこと …… … … … … … … … … … … … … … … … 3.01,4.01
プ レイ"を 宣告す る
審判員が“
4.02, 5.11
審判員が“タイム"を 宣告す る場合 …… … … … … … … … … … … … … … … …・3.12,5.10
審判員 の“
ゲ ーム 告 の 時 の注意 …… … … … … … … … … … … … … … … … … 4.09(b)
審半J員 が得点 の有無 を明示す る時 …… … … … … … … … … … … … … … …・4.09(a注 1)
"宣
審判員が捕手の送 球 を妨 げる ・… … … … … … … … … … … … … …・2.44(c),5.09(b)
審判員 はプ レイ進 行 中 タイム宣告 は不可 …… … … … … … … … … … … … … … 5.10(h)
審判員 に タイムの要請 な しに打席 を出る …… … … … … … … … … … … …・6.02(b原 注 )
―-204-一
・5.08
審判員 に投球や送球 が触 れる ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
審判員 に打 球 が触 れる …… … … … … … … … … … … … … … … … … 5.09(f),6.08(d)
審判員 のマス クに球 が上 まる ・… … … … … … … … … … … … … …・5.09(g),7.05(i)
審判員 の 資格 ,権 限,責 任 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・9.01
審判員 の裁量 に基 づ く裁定 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・9.01(c)
審判員 の裁定 は最終 の もの ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …9.02(a)
審判員へ 裁定訂 正の要請 ,合 議 …… … … … … … … … … … … … … … … … 9.02(b, c)
審判員 のハー フスイ ングの裁定 …… … … … … … … … … … … … … … …・9.02(c原 注 2)
… … … … … … … … … … … … … … … … … … …9.02(d)
審判員 は試合 中変更 で きない 。
審判員単独 ,複 数 の場合 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・9.03
・9.04
審判員 (球 審,塁 審 )の 位置 ,任 務 …… … … … … … … … … … … … … … … … … …・
審判員 (2人 以上 )の 裁定が食 い違 う …… … … … … … … … … … … … … … … …9.04(c)
審判員 の報告義務 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・9.05
審判員 に対す る一般指示 (原 注 )… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …142頁
7.11(注 1)
次打者
指名打者 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 6.10
(ス )
スパ イク ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 1.11(g)
ス トライク,ス トライクゾー ン …… … … … … … … … … … … … … … … … … 2.73,2.74
ス トライクゾー ンで打者が投球 に触 れる …… … … … … … … … … … … … … … 6.08(b)
スペ シャル・グラウ ン ドルール …… … … … … … … … … … … … … … … 3.13,9.04(a9)
ス イ ングの余勢 でバ ッ トが捕手 に触 れる …… … … … … … … … … … … …・6.06(c原 注 )
ス ピッ トボ ー ル ・… … ……… … ……… … …… … …… … … …… … ………… 8.02(a6, a注 1)
(セ )
注 1,2)
接合 バ ッ ト
背番号 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・1.11(al)
宣伝用 のマ ー ク (競 技用具 )の 制限 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …1.17
―-205-―
正式試合 (レ ギ ュ レー シ ョンゲ ー ム)
2.65, 4.10
セ ッ トポ ジシ ョン
8.01(b)
(ソ
)
走者 (塁 上 )に 打球が当たる ・… … … … … … … … … … … … 2.25(f間 答),7.08(f例 外 )
走者が最終 回に押 し出 しで得点す る場合 …… … … … … … … … … … … … … … 4.09(b)
走者が試合停止 球 とな り進塁 ,帰 塁す る …… … … … … … … … … … … … … … … … 5.09
走者 はフ ァウルの時必ず帰塁す る …… … … … … … … … … … … … … … … … …5,09(e)
走者がホ ーム ステ ール して投球 に当たる …… … … … … … … … … … … … … … 6.05(n)
走者が不正位 打者 の打撃 中に進塁 …… … … … … … … … … … … … … … … 6.07(b付 記 )
走者 の塁 の 占有権 ,走 塁の順 序 …… … … … … … … … … … … … …7.01,7.02,7.08(i)
走者 2人 が同一 塁 を 占有で きない ‥… … … … … … … … … … … … … … … … … … …7.03
走者 (打 者 を除 く)が 安全 に 1個 進塁す る …… … … … … … … … … … … … … … … … 7.04
走者 (打 者走者 を含 む)が 安全 に進塁す る …… … … … … … … … … … … … … … … … 7.05
走者が塁 を空過
7.04(付 記 ),7.10,7.12
走者が安全進塁権 を得 たが塁 を空過 …… … … … … … … … … … … … … … …7.04(付 記 )
走者 の塁 の踏み直 しがで きない場合 …… … … … … … … … … … … … … … 7.10(b付 記 )
走者が盗塁の 時打者が捕手の守備 を妨げる …… … … … … … … … … … … … … 6.06(c)
走塁妨 害 (オ ブス トラクシ ョン)
2.51, 7.06
走者が ス クイズの時捕手が本塁上 に出る …… … … … … … … … … … … … … … … … 7.07
走者が進塁 を放 棄す る …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 7.08(a2)
走者が アウ トになる場合
走路か ら 3 Zl以 上 離れて走 る …… … … … … … … … … … … … … … … …・7.08(al)
進塁 の意思 な しと判断 された とき ・… … … … … … … … … … … … …・7.08(a原 注 )
送球 または打球処理 を妨 げる… … … … … … … … … … … … …・6.05(m),7.08(b)
塁上の走 者 の妨害 ‥… … … … … … … … … … … … … … … …・7.08(b原 注 1,間 答 )
挟撃 された走者 の妨害
7.08(b原 注2)
離塁 して触球 される
7.08(c)
一-206-―
リタッチ を怠 る
7.08(d)
封殺 される
7.08(e)
フェアボ ー ル に当たる … … … … … …… … … … …… … 5.09(f),7.08(f)
。
フェアボールが 2人 の走者 に当たる …… … … … … … … … … … … … 7.08(f原 注 )
打者が本 塁の守備妨害 …… … … … … … … … … … … … …・7.08(g),7.09(a, c)
追 い越 し(前 位 の走者 を)
7.08(h)
逆走 (愚 弄 ,混 乱 )
7.08(i)
・
オーバ ー ラ ン後す ぐ戻 らない …… … … … … … … … … … … … 7.08(j),7.10(c)
本塁 の触塁 を怠 る …… … … … … … … … … … … … … … … … … 7.08(k),7.10(d)
… …
走者 を除 く攻撃側 の妨害 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … 7.08(1)
走者 または打者 が妨害でアウ トになる場合
… … … … 7.09(a)
第 3ス トライク後捕手 の守備 を妨 げ る …… … … … … … … … …
…
フ ァウルボ ールの進路 を故意 にそ らす …… … … … … … … … … … … … 7.09(b)
…
打者が本塁 の守備 を妨 げ る (走 者 三塁 )… … … … … … … … … … … … … 7.09(c)
… … … … 7.09(d)
…
…
…
…
…
…
…
…
…
攻撃側が塁 の付近 に立 ち守備 を乱す … …
アウ トにな ってか らの妨害
7.09(e)
故意 に併殺 を妨げる
7.09(f)
… … … …7.09(g)
打者走者 が故意 に併殺 を妨 げる …… … … … … … … … … … … …
…
…
…
… … … … … …7.09(h)
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
ベー ス コーチの肉体 的援助
7.09(i)
ベー ス コー チの送球誘発
… … … …7.09(j)
打球処 理 または故意 の送球妨害 …… … … … … … … … … … … …
…
…
…
2人 以上 の守備す る野手 に接触 …… … … … … … … … … … … … …7.09(1 )
… … … … … … … … … … … … … … … 。7.08(f), 7.09(k)
フェアボール に当たる 。
一 塁 間の妨害 (3 ZI線 )… … … … … … … … … … … … … … … … … … … 6.05(k)
本。
。
… … … … … … … 5.08
送球 が ベース コー チ,審 判員 に触 れる … … … … … … … … … …
… … … … …7.05(g)
送球 (悪 送球 )が ベ ンチ に入 る ・… … … … … … … … … … … … … …
―-207-一
(夕 )
代
走 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・3.04
タイゲ ー ム …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 2.78
ダブル ヘ ッダ ー
2.22, 4.13
タイム と叫 んでボー クを誘発 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … …・4.06(a3)
タイム を宣 告す る場合 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
2.79
天候 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 5.10(a)
ライ トの故障
5.10(b)
プ レー ヤ ー,審 判員 の事故
5.10(c)
プ レー ヤ ー の交代 …… … … … … … … … … … … … … … 3.03∼ 3.08,4.04, 5.10(d)
審判員の球 の検査 または監督 と打 ち合 わせ … … … … … … … … … … … … 5.10(e)
ダ ツグアウ トに捕球後倒 れ込む …… … … … … … … … … … … … … … … …5.10(f)
プ レー ヤ ーゃその他 の 人 を退場 させ る …… … … … … … … … … … … … … 5.10(g)
プ レイの進行 中 タイムの宣告 は不可 …… … … … … … … … … … … … … … 5.10(h)
の
打撃 順序 ,義 務 ,姿 勢 ,完 了 …… … … … … … … … … … … … …・6.01,6.02,6.03,6.04
打順 を審判員 に通告す る …… … … … … … … … … … … … … … … … …・3.03,3.06,4.01
打順 を誤 る …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 6.07
打者席 に入 らず打撃姿勢 をとらない …… … … … … … … … … … … … … … 6.02(a, c)
打者席 を打者が勝手 に出る
6.02(b)
打者が アウ トに なる場合
飛球が捕 らえ られる
6.05(a)
第 3ス トライクが捕 球 される …… … … … … … … … … … … … … … … … …6.05(b)
第 3ス トライクが宣 告 (走 者 一塁 の時 )… … … … … … … … … … … … … … 6.05(c)
2ス トライク後 バ ン トを してフ ァゥル ……… … … … …… …… … … … … …・6.05(d)
イ ンフ ィー ル ドフライ ……………………………………………………・2.40,6.05(e),7.08(f)
2ス トライク後空振 りした球が体 に当たる …… … … … … … … … … … …・6.05(f)
フェアボー ルが打者走者 に当たる 。
… … … … … … … … … … … … … … … 6.05(g)
―-208-―
バ ッ トに打球が 当 たる …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・6.05(h)
打球 の進路 を故意 にそ らす …… … … … … … … … … … … … … … … … … …6.05(i)
一 塁 に達す る前 に触球 される …… … … … … … … … … … … … … … … … …6.05(j)
一 塁 間 の守備妨害 (3こ 1線 )… … … … … … … … … … … … … … … … … 6.05(k)
本。
…
…
故意 の落球 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 6.05(1)
…
… …6.05(m)
前位 の走者 の故意 の送球妨害 …… … … … … … … … … … … … … …
2ア ウ ト後 ,本 盗 で第 3ス トライクに当 たる ・… … … … … … … … … …・6.05(n)
…
走者 を除 く攻撃側 の妨害 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … …6.05(o)
打者 が反則行為 でアウ トになる場合
… … … …6.06(a)
打者席 の外 に足 を置 いて打 つ …… … … … … … … … … … … … …
… … … … … … 6.06(b)
打者席 を移動す る (投 球 の準備動作 中)… … … … … … … …
本塁 の守備妨害 …… … … … … … … … … … … … … …6.06(c),7.08(g),7.09(a)
違法 のバ ッ トを使用 ・… … … … … … … … … … … … … … …
… … … … … …6.06(d)
打者 に安全 に一 塁が与 え られる場合
… …
四 球 …… ……………… …………………………………… …………… ……… ……… … …6.08(a)
四球で 一 塁 を走 り越す …… … … … … … … … … … … … …6.08(a原 注),7.08(c注 1)
・
死 球 …… ……‥……… ……… ………… ……… ………………………… …… 5.09(a),6.08(b)
… … … …6.08(c)
…
打撃妨害 と監督 のプ レイの選択 …… … … … … … … … … … …
…
フェアボ ールが走者や審判員 に触 れる …… … … … … … … … … … … … 6.08(d)
… …・6.09
…
…
…
…
…
…
…
…
…
打者 が走者 となる場合 …… … … … … … … … … … … …
・
… … …・
7.04(d)
打撃妨害 の時走者 が盗塁 …… … … … … … … … … … … … … … … … …
・
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
7.08(a原
注)
打者 (ま だアウ トでない)が ベ ンチ に向 か う …
・6.09(b原 注 )
…・
打者 (三 振 して まだアウ トでない)が 一 塁 に向かわない …… … … … …
…
…
打者 のバ ッ トが飛 んで守備 を妨 げ る …… … … … … … … … … … … … 6.05(h原 注 )
… … 6.06(c原 注 )
… …
打者 のバ ッ トが捕手 の逸球 に触 れる …… … … … … … … … … …
… ・
打者走者 が前走者 の妨害 でアウ ト …… … … … … … … … … … … 6.05(m),7.09(f)
打者走者 の故意 の妨害 で前走者 が アウ ト …… … … … … … … …
一-209-一
… … … … … … 7.09(g)
… … … … … … … … … … … … … … … 6.06(c)
打者が捕手 の守備 または送球 を妨 げる 。
打者 と捕手が接 触 (出 合 いが しら)… … … … … … … … … … … … … … … … 7.09(j原 注 )
打者 の本塁 の守備妨害 にお け る処置 …… … … … … … … … … … … … … …・7.08(g注 2)
打者が妨害 にかかわ らず打 つ ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … …6.08(c)
打者が反則投 球 を打 つ (走 者 の ない時)… … … … … … … … … … … … … … … …8.01(d)
打者がボ ー クの球 を打 つ …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・
8.05(罰 則 )
打者 をね らって投手が投 球 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・8.02(d)
打者 の守備妨害 …… … … … … … … … … … … … … … … …(ホ )の 妨害等の項 (打 者 )参 照
打球 ,送 球が鳥や大 に触 れる ・… … … … … … … … … … … … … … … … …・7.05(a注 1)
(チ )
遅延行 為 (試 合 を遅延 させ る行為 )
チ ーム …… … … … … … … … …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … 4.15
打
者 ……・… …・… … … … … … … … …・… … … …・… … … …・… …・… … … … 6.02
投
手
8.02(c), 8.04, 8.05(h)
(卜
)
投手板 の位置 ,高 さ,材 質 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・1.07
投手 のグ ラブ …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・
1.14,1.15
投手の交代 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …3.03(原 注),3.05
投球や送球が コーチ,審 判員 に当たる ・… … … … … … … … … … … … … … … … … 5.08
投球が打者の体 に当 たる …… … … … … … … … … … … …5.09(a),6.05(f),6.08(b)
投球が得点 しよ う とす る走者 に当たる 。
… … … … … … … … … … …5.09(h),6.05(n)
投手 の投球 または送 球が ベ ンチ に入 る 。
… … … … … … … … … … … … … … … 7.05(h)
投球が捕手 を通過 しさらに野手 に触 れる …… … … … … … … … … … … …・7.05(h付 記 )
投球が球 審や捕手の マ ス クに止 まる … … … … … … … 5.09(g),6.05(c注 ),7.05(i)
投手 にボ ー クが 課せ られ る (ス クィズの 時)… … … … … … … … … … … … … … … …
7.07
投手 の投球姿勢
軸足 の投手板 へ のつ き方 と自由な足 …… … … … … … … … … … … … … …図解参照
―-210-―
・8.01
…
… … … … … … … … … … …・
投手板 に触 れてサ イ ンを見 る …… … … … … …
…
… … … … … …8.01(a原 注 2,b注 6)
投手板 をはず した後両手 を下 ろす …… … …
… … … … … … … … … …8.01(a)
ヮイ ン ドア ップポジ シ ヨン …… … … … … … … …
… … … … … … 8.01(a後 段 )
ヮイ ン ドア ップ と見 なされ る姿勢 ・… … … … … … …
… … … … … … … … … … … … … 8.01(a注 2)
(塁 へ の送球 は不可 )… … … … … … …
… … … …・8.01(b)
セ ッ トポジ シ ヨン …… … … … … … … … … … … … … … … … …
… … … … … … … … … … 8.01(a, b)
投球動作 の一 時停 止 ,変 更 …… … … … … …
… … … … … … … … 8.01(b)
セ ッ トに先 立 ち片手 を体 の横 に下 ろす …… … … … …
… … … … … … … … … … … …8.01(b)
球 を両手 で保持 し静止す る …… … … … … …
。
… … … … … … … … … … … 8.01(c)
送球す る塁 の方向へ 直接踏 み出す … … … …
… … … … … … … … … … … … … …8.01(d)
反則投球 (走 者 な し)が 打 たれ る …… …
…
… … … … … … … … 8.01(d原 注 )
投手 の手 か らとび出 した球 …… … … … … … …
… … … … … … … … … … … …8.01(e)
投手板 の後方 にはずす (内 野手)… … … … …
8.01(f)
両手投 げ投手
投手 に禁 じられ て いるこ と(お よびそ の処理 )
… … … … …2.38,2.64,8.05(e)
クィック リター ンピッチ ・… … … … … … … … …
……… … … … … … …… ………・8.02(al)
投球す る手 を回や唇 につ け る …… … … ……
)
…
… … … … … … … … …・8.02(al例 タト
寒 い 日に手 に息 を吹 きかけ る …… … … …
・
…
…
…
…
8.02(a2-6)
…
…
3.02,
…
球 を汚損 ,異 物 をつ け る等 …… … … … … …
8.02(b)
つ
る
異物 を体 に けた り所持す
… …8.02(c)
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
故意 に野手 に送球 し試合 を遅延
…… …… … …… … … … …… …… … 8.02(d)
打者 をね らって投 げ る ・…… …… … … …
投手 の準備投球 数
8.03
投手 は12秒 以内に投球 (走 者 な し)
8.04
投手 にボ ー クが課 せ られる
投球 を中止す る
8.05(a)
一塁 また は三塁送球 の まね だ けで投 げない
8.05(b)
一-211-一
送球す る塁の方向に踏み出 さない 。
… … … … … … … … … … …8.01(c),8.05(c)
。
一 三 塁の けん制 ,偽 投 ・… … … … … … … … … … … … … … … … …
8.05(c原 注 )
走者 のい ない塁 に送球 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
8.05(d)
反則投 球 …・…・… … … … …・… … … … … … … … …・2.38,8.01(a∼
d),8.05(e)
打者 に正 対 しない うちに投 球 ・
・… … … … … … … … …・… … … …・… … …
8.05(f)
投手板 に触 れず投球 関連動作 を行 な う …… … … … … … … … … … … … …
8.05(g)
遅延行 為 ……… ……… ……… …… …………… …… ………………… …… …… … …… …
8.05(h)
球 を持 たず に投手板 に立 つ か また ぐ …… … … … … … … … … … … … … …
8.05(i)
投球 しないで球か ら一 方 の手 を離す …… … … … … … … … … … … … … …
8.05(j)
投手板 に触 れてい て落球 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … …
8.05(k)
捕手席外 の捕手 に投球 (故 意 の四球 )・ … … … … … … … … … … … … … …・
8.05(1)
セ ッ トポ ジシ ョンで静止 しない …… … … … … … … … … … … … … … …
…8.05(m)
ボー クに対 す る罰則
8.05(詈 1貝 1)
ボ ー クの球 を打 つ …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
8.05(罰 則 )
ボ ー クの球が悪送球 になる …… … … … … … … … … … … … … … … …・
8.05(付 記 1)
投手 の もとへ 監 督が行 く回数の制限 …… … … … … … … … … … … … … … … … …・
・8.06
投球 を打者が急 に打席 を出たので 中止 ・… … … … … … … … … … … … …・
6.02(b原
特別 グラウ ン ドルール
注)
3.13,9.04(a9)
得点が記録 される場合 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
4.09,5.06
(ナ )
軟式規則
競技 場 …… … … … … … …… …… … … … … … … … … … … …… … … … … … … …
1.o4
使用球 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
1.09
内野手 を通過 した打球 に当たる …… … … … … … … … … … … … …・
5.09(f),7.09(k)
内野手の最初 の プ レイ …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・7.05(g付 記 )
(ハ )
バ ツ ト(木 材 ,着 色 ,接 合 , カ ップ
,金 属 )… … … … … … … … … … … … … … … … 1.lo
一-212-―
・
バ ッ トを改造加 工 す る …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 6.06(d)
…
バ ッ トが余勢 で捕手 や球 に当たる …… … … … … … … … … … … … … … 6.06(c原 注 )
……………………………………………………………………………………・6.05(h)
バ ッ トに打球が触 れ る 。
6.05(h原 注 )
バ ッ トが飛 んで守備 を妨 げ る
・
バ ッテ ィ ングオー ダー …… … … … … … … … … … … … … … … … … … 4.01,4.04,6.01
…
…
……………………2.13
…
…
…
…
…
バ ン ト ・…………………………………………………………………… …………
… … 1.04
バ ックス トップ …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
…
…
…
…
…
…
…
…
7.05(g3)
…
…
バ ックス トップの網 の上 に球が上が る ・… … … … …
8.01(a∼ d),8.05(e)
反則投球
… … … … … … … … … … …8.01(d)
反則投球 を打 つ (走 者 のいない時 )… … … … … … …
… … … … … … … …・5.09(d),6.06
反則打球 …… … … … … … … … … … … … … … … …
…
… … … … … … … …9.02(c原 注2)
…
…
…
…
…
ハー フスイ ング …… … … … … … … …
… … … … … … … … … … … … …2.58
罰 則 (ペ ナ ルテ イ)・ … … … … … … … … … … … …
…
… … … … … … … … … … … …3.02
野手 が故意 に球 を汚損す る …… … … … … … …
…
… …… …… … … …… … … … … 3.11
競技場整備 の指 図 に従 わな い ……… … … … …
… ・
ベ ンチ に入れる者 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 3.17
… …・3.18
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
競技場 の秩序 の維持 ……… … … … … … … … …
。
…
… … … … … … … … … … 4.03(a)
故意四球 の時捕手 が捕手席 を出る … … … …
・
…
… … … … … … … … … … … … 4.05
…
…
ベー ス コーチの位置 ,着 衣 の違反 … …
… … … … … … … … … … … 4.06
監督 , コーチの してはな らない こと …… … … … …
… … … … … … … … … … … 4.08
…
…
…
…
ベ ンチか ら審判員 の判定 に不服 を唱 える
…
… … … … … … … … … …4.09(b)
最終 回押 し出 しの走者 と決勝点 …… … … … …
… … … … … … … … … …6.02(b)
打者 が勝手 に打者席 を出る …… … … … … … … …
… … … … … … …7.08(b原 注 1)
・
…
…
塁上 の走者 が故意 に守備 を妨 げ る … … … …
… … … … … … … … … … … …・7.09
打者 ,走 者 の妨害 …… … … … … … … … … … …
。
… … … … … … … … …・ 8.02(al)
投球す る手 を口または唇 につ け る … … … … …
… … … … … … … … 8.02(a2∼
投手 が球 を汚損 また は傷 つ ける …… … … … … …
―-213-―
6)
投手が故意 に試合 を遅延 させ る …… … … … … … … … … … … … … … … …
8.02(c)
投 手 にボ ー クが課 せ られる …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・
8.05
(ヒ
)
ビジテ イ ングチ ームの監 督が ル ー ル を承認 …… … … … … … … … … … …
… … … … 3.13
ビジテ イングチームが試 合 を拒 む (秩 序維持
)… … … … … … … … … … … … … … … 3.18
控 えのプ レー ヤ ー (交 代 )に 関す る規則 ・… … … … … … … … … … … …
3.03∼ 3.08,4.04
(フ
)
プ レー ト(本 塁 と投手板 )… … … … … … … … … … … … … … … … … … …
… …
プ レー ヤ ー の交代 ・… … … … … … … … … … … … … … … …
3.03∼
1.o5,1.07
3.08,4.04,5.10(d)
プ レー ヤ ー の試合 にお ける交歓 は不可 ・… … … … … … … … … … … …
… … … … … 3.09
プ レー ヤ ーが競技場内に正 規 に 占める位置 …… … … … … … … … … … … ・
… 4.03,6.03
プ レー ヤ ーが 故意 に審判員 に触 れ る …… … … … … … … … … … … … … …・
…
4.06(a4)
プ レイの宣 告 …… … … … … … … … … … … … … … … … …
2.63,4.02,5.01,5.02,5.11
プ レイの宣告 の時期 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
5.09(e),5.11
フェアボ ールが走 者 に触 れ る ・… … …・ 2.25(f問
答 ),5.09(f),6.05(g),6.08(d),
7.08(f), 7.09(k)
フェ アボー ルが審判 員 に触 れる …… … … … … … … … … … … … … .5.09(f),6.08(d)
フエ アボ ー ルが 2人 の走者 に触 れる …… … … … … … … … … … … … … …
7.08(f原 注 )
フアウルチ ップ …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
2.34,7.08(d原 注 )
フ アウルの時走者 は必ず帰塁す る …… … … … … … … … … … … … … … … …
… 5.09(e)
ファウルの打球の進路 をそ らす …… … … … … … … … … … … … ・
… 6.05(i),7.09(b)
フオース プ レイ (封 殺 )… … … … … … … … … … … … … … …・
・2.30,4.09(a),7.08(e)
フライ ングス ター ト …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
…7.10(a原 注)
フェ ンス を打球が越 える …… … … … … … … … … … … … … … … … …… …
6.09(d∼ h)
フォー フィッテ ッ ドゲ ーム …… … … …… … ……… … … …… …… ……
(ホ )の 没収試合参照
プ ロテステ イ ングゲ ー ム (提 訴試合 )… … … … … … ■・… … … … … … …
… … … …・4.19
―-214-一
(へ )
1.17,6.05(h原 注 )
ヘ ルメ ッ ト
ベー ス (各 塁 )… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 1.05,1.06,2.05
ベー スオ ンボールス (四 球)… … … … … … … … … … … … … … … … … … 2.07,6.08(a)
ベー ス コー チの位置 ,任 務 ,罰 則 …… … … … … … … … … … … … … …2.06,2.19,4.05
・5.08
…
… … …・
送球 に偶然 または故意 に触れ る …… … … … … … … … … … … … …
i)
肉体 的援助 ,送 球誘発
… … … … … … … 7.11
守備者 に自分 のいる場所 を譲 らない …… … … … … … … … …
ベ ンチ に入 れる者 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 3.17
ベ ンチ内に野手が捕球後倒 れ込 む …… … … … … …・5.10(f),6.05(a原 注 ),7.04(c)
ベー スパ ス を進塁 の意思 な く離れ る …… … … … … … … … … … … … … … … …7.08(a)
ベー スが走者 の衝撃 で移動す る …… … … … … … … … … … … … … … 7.08(c付 記 2,3)
(ホ )
… … … … … 2.04
ボールの宣告 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
・ … …2.15,6.05(a∼ c)
捕球 (キ ャッチ)… … … …・… … … … … …・… … … … …・… … …
捕手 の位置 …… … … … … … … … … … … … … … … … …2.16,2.17,4.03(a),8.05(1)
捕手 のマス ク,用 具 に投球が止 まる …… … … … … …・5.09(g),6.05(c注 ),7.05(i)
… … … … … … …6.06(c)
捕手 の守備 また は送球 を妨 げ る …… … … … … … … … … … …
… … … … … …6.08(c)
…
捕手 または他 の野手 が打者 を妨 げ る …… … … … … … … … …
… … … 7.09(j原 注 )
捕手 と打者が接触 (出 合 いが しら)… … … … … … … … … … … … …
…
…
…
…
…
…
…
…
…
4.03(a),8.05(1)
捕手席外 の捕手 に投球 (故 意四球 … … … …
……… … … …・1.05
・
・
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
・
…
…
…
…
…
…
…
本 塁
… …
本塁打 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …6.09(d),7.05(a)
)・
… … … … … … … … … … … … … … … … … … … 7.08(k),7.10(d)
本塁 の触塁 を怠 る 。
…
…… …… …… …… ……・2.03,2.38,4.03(a),5.09(c),7.07,8.05
…
…
…
…
ボー ク ……
・
ボ ー クの球 を打 つ ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 8.05(罰 則 )
ボ ー クの球が悪送球 になる …… … … … … … … … … … … … … …8.05(罰 則 ,付 記 1,2)
一-215-―
ボ ール (使 用球 )・ … … … … … … … … … … … … …1.09,3.01(c∼ e),3.02,5.02(原
注)
ボ ー ルの予備が使用 され る場合 …… … … … … … … … … … … … … … … … … …3.01(e)
ボール を故意 に汚損す る場合
8.02(a)
帽子そ の他 を投 球 に投 げつ ける …… … … … … … … … … … … … … …… … … … 7.04(e)
帽子その他 を打 球や送球 に投 げつ ける ・… … … … … … … … … …… … …・
・7.05(a∼ e)
没収試合 (フ ォー フィッテ ッ ドゲ ー ム)… … … … … 2.31,3.11,3.18,4.15∼ 4.18,9.04
妨
害
等
イ ンター フェ ァラ ンス (妨 害 )… … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・
2.44
写真班 ,警 備員 の妨害 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・3.15
観衆 の妨害 …… … … … … … … … … … … … … … … …・2.15(原 注 ),2.44(d),3.16
審判員が捕手 の送球 を妨げる …… … … … … … … … … … … …・2.44(c),5.09(b)
審判員が打球 に触 れる ・… … … … … … … … … … … … … … …・2.44(c),5.09(f)
ベ ー ス コー チの妨害 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … …
… 5.08,7.11
ベー ス コー チの 肉体的援助 ,送 球誘発 …… … … … … … … … … … …・
7.09(h,i)
ベー ス コー チが守備者 に場所 を譲 らない …… … … … … … … … … …
… … … … 7.11
走者 を除 く攻撃側 の妨害 ・… … … … … … … … … … … … 6.05(o),7.08(1),7.11
攻撃側妨 害が打者 一塁到達 前 に発生 …… … … … … … … … … … … … … 2.44(原
注)
攻撃側が塁の付近で守備 を妨 げる ・… … … … … … … … … … … … … … … 7.09(d)
攻撃側が守備者 に場所 を譲 らない ・… … … … … … … … … … … … … … … … … 7.11
(打
者)
第 3ス トライク後捕手 を妨 げる …… … … … … … … … … … … … … … … …7.09(a)
空振 りしたバ ッ トが捕手 に触 れる 。
… … … … … … … … … … … … …・6.06(c原 注
)
バ ッ トに打球が当たる 。
… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …6.05(h)
バ ツ トが飛 んで守備 を妨 げる …… … … … … … … … … … … … … … …
6.05(h原 注 )
フ ァウルの進路 をそ らす 。
… … … … … … … … … … … … … …・6.05(i),7.09(b)
本塁 の守備妨害 …… … … … … … … … … … … … … …6.06(c),7.08(g),7.09(c)
ヘ ルメ ッ トを打球 に投 げつ ける …… … … … … … … … … … … …
… … 6.05(h原 注 )
―-216-―
‥
アウ トになった打者 の妨害 …… … … … … … … … … … … … … … … … … 7.09(e)
打者走者 が故意 に併殺 を妨 げる …… … … … … … … … … … … … … … … …7.09(g)
捕手 と接触 (出 合 いが しら)… … … … … … … … … … … … … … … …・7.09(i原 注 )
。
取 り残 したバ ッ トが捕球 を妨 げ る …… … … … … … … … … … … … … … 7.11(注 1)
(走
者)
フ ェアボ ー ル に当たる …………… …………………………… 5.09(f),7.08(f),7.09(k)
塁上 で打球 に当たる …… … … … … … … … … … … …・2.25(f問 答 ),7.08(f例 外 )
… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …6.05(k)
一 塁線 で守備 を妨 げ る 。
前位 の走者 の故意 の送球妨害 …… … … … … … … … … … … … … … … … …6.05(m)
打球処理 や送球 を故意 に妨 げ る …… …… …… … … …… …… … … … … … … 7.08(b)
塁上 の走者 の妨害 …… … … … … … … … … … … … … … … …・7.08(b原 注 1,問 答 )
撃 …… … … … … … … … … … … …2.68,5.09(b注 ),6.06(c注 2),7.08(b原 注2)
7.08(f)
… … … … … … … … … … … … … … … …・
ンフ
ィール ドフライに当たる 。
イ
。
…・
…
…
…
…
…
…
…
…
…
7.08(f原 注 )
2人 の走者が同一の打球 に触 れる … … …
挟
打球 が塁 に触 れてか ら走 者 に当たる …… … … … … … … … … … … … …7.08(f注 3)
アウ トになった走者 の妨害 …… … … … … … … … … … … … … … … … … …7.09(e)
…
得点 したばか りの走者 の妨害 …… … … … … … … … … … … … … … … … 7.09(e)
7.09(f,
併殺 を故意 に妨 げ る
g)
2人 以上の守備す る野手 に接触 …… … … … … … … … … … … … … … … …7.09(j)
(捕 手 ,他 の野手 )
… ・
打者 の視線 を惑 わす …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … 4.06(b)
打撃妨害 と監 督 のプ レイの選択 …… … … … … … … … … … … … … … … …6.08(c)
打撃妨害 の時走者 が盗塁 ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … …7.04(d)
・
・
オブス トラクシ ヨン(走 塁妨害)… … … … … … … … … … … … … … … … … … 7.06
捕手 が走者 の走路 をふ さ ぐ …… … … … … … … … … … … … … … … … 7.06(a付 記 )
… … … 7.07
捕手 が本塁 の前 に出るかバ ッ トに触 れ る …… … … … … … … … … … …
捕手 と打者が接触 (出 合 いが しら)… … … … … … … … … … … … … … 7.09(j原 注 )
一-217-―
捕手 の逸球が打 者 のバ ッ トに触 れる …… … … … … … … … … … … … …6.06(c注 1)
(マ )
マ ッ ドボ ール …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・8.02(a6, a注 1)
(ヤ )
野手選択 (フ ィール ダー ス チ ョィス)… … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・2.28
野手の守備位置 (投 ,捕 手 を除 く)… … … … … … … … … … … … … … … … … …4.03(c)
野手が捕 球後 ベ ンチ または場外 に倒れ込む …… …・
・5.10(f),6.05(a原 注 ),7.04(c)
野手 の走塁妨害 (オ ブス トラクシ ョン)… … … … … … … … … … … … … … … 2.51,7.06
野手が走者 に妨 げ られる …… … … … … … … … … … … … …・6.05(m),7.08(b),7.09
野手が グラブ等 を投 球 に投 げつ ける ・… … … … … … … … … … … … … … … … 7.04(e)
野手が グラブ等 を打球 ,送 球 に投 げつ ける …… … … … … … … … … … …・7.05(a∼ e)
(ユ )
ユ ニ フ ォ ー ム ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
1.11,3.09
宣伝 ,広 告 の 図案 をつ けない …… … … … … … … … … … … … … … … … …1.11(h)
背 中にプ レー ヤ ー の名前 を入 れる 。
… … … … … … … … … … … … … … … 1.11(i)
一 部 を離 し投球 に触 れ る 。
… … … … … … … … … … … … … … … … … … …7.04(e)
一 部 を離 し打球 ,送 球 に触 れる …… … … … … … … … … … … … 7.05(a, b, d)
(ラ )
ライ ン ドライブ …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 2.49
ライ トの点灯 を球審が命 じる ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …・
・4.14
ライ トの故障 …… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 5.10(b)
ラ ンダウ ン …… … … … … … … … … …・2.68,5.09(b注 ),6.06(c注 2),7.08(b原
(り
注2)
)
リタッチ ・… … … … … … … … … … … … … … …・2.66,7.05(i原 注2),7.08(d),7.10
(回 )
ロ ジ ン ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … 3.01(f),3.02,8.02(a原
一-218-―
注2)
(ワ )
ワイ ン ドア ップポジシ ョン ・… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …8.01(a)
一-219-―
野
球
規
則
メー トル法換算表
本規則 に規 定 されて い る距離、大 きさ、重 さな どをメ ー トル法 に よって換算す れ
ば、お よそ 次 の とお りであ る。 (セ ンチ メ ー トルお よびグ ラムの小 数点以下 2位 で
四捨五入 した )
l Zl… ・
0.304794イ
τ
ン
ラ
l賓 .… 28.3495グ
14ン
.…
2.5399事
ン
○本塁 よ リフェンス、スタン ドまたはフェアグラウ ン ドにあるプ レイに支障をきた
す施設 までの距離 ………………… 250Zl… 76傷 19.9事 ン
・99傷 05.8タ ン
,325Zl・ ・
(1.04)
○本塁 よ り左 翼、右翼 までの距離………………………… 320Zl… 97傷 53.4半 ン (1.04)
○本塁 よ り中堅 までの距離 …………………………………400Zl… 121イ 万91.8タ ン (1.04)
○本塁 よ り二塁、一塁 よ り三塁 までの距離 ……
ン
ン
127乙 (3%チ …38傷 79.5タ
(図 表 1,1.04)
・27傷 43.1タ ン (図 表 1,1.04)
○各塁間………………………………………………9oZl・ ・
○本塁 ∼バ ックネッ ト間……………………………60Zl・ ・
・18傷 28.8事 ン (図 表 1,1.04)
∼
・
……
・
………
・
○本塁 投手板間
……………… …… 60Z16チ ン
…18傷 44.0事 ン (図 表 1)
ン
ー
○ス リ フッ トライ
3 Zl… 91.4タ
(図 表 1)
ン
○次打者席 の直径 ………………………………………… 5 Zl… 1傷 52.4タ (図 表 1)
○両次打者席 の中心間の半分 …………………………… 37Zl・ ・
・11傷 27.7タ ン (図 表 1)
○塁線 よ リコーテスボ ックス…………………………… 15Zl… 4傷 57.2タ ン (図 表 1)
・30.5事 ン
○ コーチスボ ックス………… l zl∼ 10Zl× 20Zl・ ・
∼ 3傷 04.8事 ン× 6傷 09.6タ ン
(図 表 1)
○本塁 を囲む土 の部分 の直径 ……………………………
―-220-―
・7傷 92.5タ
26Zl・ ・
ン
(図 表 1)
メー トル法換算表
○バ ッタースボ ックス……………… 6Z千 ×4Z千 … 1
○図表 2の キャッチ ャースボ ックスなど……
ン× 1傷 21.9事 ン
(図 表 2)
lπ 82.9事
ン
8 Zl…・21形 43.8タ , 43隼
ン
ン
29チ .… 73.7事
,
7チ
ン
.…
1 lπ 09.2事
ン
ン
.…
17.8事
,
6チ
ン
ン
ン
.…
15.2与
…7.6タ ン (図 表 2)
○ ライ ンの幅 ……………………………………………………… 3チ ン
ン
ン
ン
ン
…30.5事 ン
○本塁 の各辺 の長 さ……………12チ ン
,17チ …43.2事 , 8発 チ …21.6タ (1.05)
ン
ン
ン
ン
ン
ン
ベー
…
………
∼
…
∼
スの
○
辺 の長 さと厚 さ
5チ
12.7タ
15準
38.1タ , 3チ
7.6事
(1.06)
ン
ン
ン
ン
・
・
・
…
○投手板 …… ……… ……… ………… 24チ × 6チ
61.0与 ×15.2事
(図 表 2,1.07)
○塁線 とベ ンチ 間の最短距離 ………………………………… 25Zl… 7傷 62.0事 ン
(1.08)
○使用球 の重 さと周囲…………………………
ン
…141.7グ ラ
∼148.8【 ラ
∼ 5%支 ン
ン
ン
ン
ン
22.9事 ∼23.5タ
9チ ∼ 9%チ ‥。
5交
(1.09)
○バ ッ トの太 さ……………………………………………2.61″ 以下 …6.6李 ン
以下 (1.10)
以下 … 1傷 06.7事 ン
以下
長 さ……………………………………………… 42チ ン
…45.鮮 ン
テープの巻付け………………………………………………… 18チ ン
○捕手の ミッ ト……………………………………………………………………… (1.12)
ン
ン
ン
38チ 以下 …96.5事 以下,15%夕 以下 …39.4与 以下
ン
ン
ン
以下 …10.2タ 以下
6チ 以下…15.2タ 以下
, 44ン
○一塁手のグラブまたは ミッ ト…………………………………………………… (1.13)
ン
ン
ン
ン
12チ 以下 …30.5半 以下, 8チ 以下 …20.3事 以下
ン
ン
ン
…
…
4チ 以下 10.2タ 以下
以下 8.9事 ン
以下
, 3%チ
ン
以下 …12.7事 ン
以下
○投手、内外野手 の グラブの大 きさ……………………………………… 巻頭図参照
5≠
―-221-―
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球
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全
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日
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