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用語集本文 - 国土交通省

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用語集本文 - 国土交通省
★
文中の下線は、別途用語解説があることを示す。
● ABS ( 資 産 担 保 証 券 、 A s s e t B a c k e d S e c u r i t i e s)
普 通 の 社 債 と は 異 な り 、企 業 等 が 保 有 す る 特 定 の 資 産 を 他 の 資 産 と
区 別 し て 取 り 出 し 、そ の キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー と 処 分 価 値 だ け を 裏 付 け
にして発行される証券。
不 動 産 担 保 ロ ー ン を 裏 付 け に し て 発 行 さ れ る MBS は そ の 一 種
パススルー証券 型とペイスルー証券 型がある。
● A LM ( 資 産 負 債 総 合 管 理 、 Asset and Liability Management)
1970 年 代 後 半 か ら 米 国 の 金 融 機 関 で 採 用 さ れ 始 め た 経 営 管 理 手 法
で 、さ ま ざ ま な 金 融 環 境 を 踏 ま え て 、 資 産 運 用 と 資 金 調 達 の バ ラ ン
スを総合的に管理し、収益の最大化とリスクの最小化を図るもの。
ALM の 基 本 と し て は 、 第 一 に 「 資 産 ・ 負 債 の 金 利 ・ 通 貨 の 種 類 を 同
一 に す る こ と 」、 第 2 に 「 運 用 資 産 と 調 達 の 平 均 残 存 期 間 を 一 致 さ
せること」である。
● BIS 規 制 ( 自 己 資 本 比 率 規 制 )
国際的に活動する民間銀行が達成しなければならない自己資本比
率に関する国際的な統一基準を指す。
各 国 の 金 融 当 局 な ど で 構 成 す る 国 際 決 済 銀 行 ( B I S 、 Bank of
I n t e r n a t i o n a l Settlements ) の バ ー セ ル 銀 行 監 督 委 員 会 が 1988
年に作り、同年に各国の中央銀行総裁が合意して導入した。
貸 出 な ど の 資 産 に 対 す る 銀 行 の 自 己 資 本 の 比 率 を 8 %以 上 に 保 つ よ
う求めている。
分 母 に 当 た る リ ス ク 資 産 の 算 出 は 、回 収 不 能 の 危 険 度 を 考 え て 設 定
さ れ た リ ス ク ウ エ イ ト ( 国 債 :0 %、対 企 業 融 資 :100% 、住 宅 ロ ー ン :
5 0 %な ど ) を 、 銀 行 が 保 有 す る 実 際 の 資 産 額 に 掛 け 合 わ せ て 合 算 す
る。
このため、自己資本比率を上げるには融資などの残高を圧縮する
( 資 産 の オ フ バ ラ ン ス 化 (*))か 、自 己 資 本 を 増 強 す る 必 要 が あ る 。
バ ー ゼ ル 委 員 会 は 、 1988 年 に 規 制 を 見 直 す 方 針 を 決 定 し 、 現 在 融
資 先 の 区 分 に 応 じ て 一 律 に 設 定 さ れ て い る リ ス ク ウ エ イ ト を 、融 資
先の信用格付に応じてきめ細かく設定する等の案を提示している。
1
(*) オ フ バ ラ ン ス 化
貸 付 債 権 等 の 証 券 化 等 に よ っ て 、資 産 を 貸 借 対 照 表 ( バ ラ ン ス シ ー
ト)上から落とすこと。
こ れ に よ り 、金 融 機 関 は 、 自 己 資 本 比 率 算 出 上 の 分 母 を 減 ら す こ と
が で き 、 BIS 規 制 を ク リ ア す る 有 効 な 手 段 と な る 。
● C M O ( C o l l a t e r a l i z e d M o r t g a g e O b l i g a t i o n)
ペ イ ス ル ー 証 券 の 代 表 的 商品。
ロ ー ン プ ー ル か ら の キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー を 加 工 し て 、投 資 家 の ニ ー ズ
に沿った投資期間等を実現する仕組みの証券。
米 国 で は 、投 資 銀 行 等 が 、 政 府 関 係 機 関 の 発 行 す る パ ス ス ル ー 証 券
を 買 取 り 、 SPV に 譲 渡 し て 、 こ れ を 裏 付 け に 、 キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー が
異 な る い く つ か の 証 券 ( ト ラ ン シ ェ と 呼 ば れ る )を 発 行 す る 再 証 券
化 型 の C M O( ア ー ビ ト ラ ー ジ C M O) と 、 CMO の 一 部 ト ラ ン シ ェ に 関
す る 返 済 を 他 の ト ラ ン シ ェ の 返 済 に 劣 後 さ せ る こ と に よ っ て 、残 り
の ト ラ ン シ ェ に 高 い 格 付 け を 獲 得 す る 仕 組 み を 採 用 し 、購 入 し た 住
宅 ロ ー ン か ら 直 接 組 成 す る CMO ( ホ ー ル ロ ー ン C M O) が 発 行 さ れ て
いる。
CMO は パ ス ス ル ー 証 券 に 比 べ る と 元 利 払 が 安 定 し て お り 投 資 が 容
易になる反面、仕組みごとの個性が強く、流動性が低いので、パス
スルー証券よりは割高になり易いと言われる。
な お 、こ の こ の と き 使 わ れ る の が REMIC (*)で あ り 、CMO と 同 義 で 使
われることもある。
モーゲージプールの残高
概念図
CMO概要
第一トランシェ
(短期)
第二トランシェ
(中期)
第三トランシェ
(長期)
第四トランシェ
(超長期)
2
( * ) R E M I C( レ ー ミ ッ ク 、R e a l E s t a t e M o r t g a g e I n v e s t m e n t C o n d u i t)
86 年 の 米 連 邦 法 人 税 法 の 改 正 に よ り 確 立 さ れ た 税 法 上 の 概 念 。
証 券 化 の 道 具 と し て 用 い ら れ る 法 主 体 が 株 式 会 社 、匿 名 組 合 ( パ ー
ト ナ ー シ ッ プ )、 信 託 等 の い か な る も の で あ っ て も 、 ま た 発 行 す る
証券の種類が株式、社債、信託受益権等いかなるものであっても、
一 定 の 要 件 を 満 た せ ば 、発 行 体 レ ベ ル で の 課 税 は 行 わ れ な い ( 二 重
課 税 回 避 )。
● MBS ( モ ー ゲ ー ジ 担 保 証 券 、 Mortgage Backed Securities )
ABS の 一 種 。
不動産を担保にしたローンを裏付けに発行される証券のこと。
複 数 の モ ー ゲ ー ジ の ロ ー ン プ ー ル (*)か ら 生 じ る キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー
を そ の ま ま 投 資 家 に 通 過 ( パ ス )さ せ て 支 払 う 仕 組 み の パ ス ス ル ー
証 券 、ロ ー ン プ ー ル か ら の キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー を 加 工 し て 、 投 資 家 の
ニ ー ズ に 沿 っ た 投 資 期 間 等 を 実 現 す る 仕 組 み の ペ イ ス ル ー 証 券と
いう2つの形態がある。
商 業 用 不 動 産 を 担 保 に し た ロ ー ン を 裏 付 け に 発 行 さ れ る CMBS
( C o m m e r c i a l M o r t g a g e B a c k e d S e c u r i t i e s) と 、 住 宅 用 不 動 産 を
担 保 に し た ロ ー ン を 裏 付 け に 発 行 さ れ る R M B S ( Residential
M o r t g a g e B a c k e d S e c u r i t i e s) に 区 別 さ れ る 。
<商業用不動産ローンと住宅ローンの主な相違点>
商業用不動産ローン
住宅ローン
対象
オフィス、ホテル、ショッピングセン 住 宅
ター、モーテルなど
性質
償還方法
個別性が強い
30 年 元 利 均 等 償 還
均質
30 年 元 利 均 等 償 還
1 0 ∼ 15 年 経 過 時 に 一 括 返
済(バルーン型償還)
安全性評価
DSCR ( 年 間 )
= 純 収 益 /元 利 返 済 総 額
D T I( 年 間 )
= 総 収 入 /元 利 返 済 総 額
鑑定評価手法
リコース
収益還元法
ノ ン リ コ ー ス( 債 務 不 履 行 時 に
担保資産以外からの回
収不可)
取引事例比較法
リ コ ー ス( 債 務 不 履 行 時 に 担 保
資産以外からの回収可能)
期限前償還
認 め ら れ な い か 、高 額 の
ヘ ゚ ナ ル テ ィが 課 さ れ る
ペナルティなしで認められる
3
(*) ロ ー ン プ ー ル
→
プーリング
● OAS ( オ プ シ ョ ン 調 整 後 ス プ レ ッ ド )
MBS は 期 限 前 償 還 可 能 な 証 券 な の で 、 MBS の ス プ レ ッ ド の 一 部 は コ
ールオプションのプレミアムに相当すると考えられる。
従 っ て 、単 純 な ス プ レ ッ ド で は 国 債 や 一 般 社 債 ( S B )に よ う な 期 限 前
償還が認められない満期一括償還の債券との比較が困難。そこで、
オ プ シ ョ ン 理 論 に 基 づ い て 、コ ー ル オ プ シ ョ ン プ レ ミ ア ム 相 当 部 分
を差し引いたネットのスプレッドを算出したもの。
● アレンジャー
証券化プロセスにおいて、スキームの立案、税務・法務・会計等の専門家、格
付機関、証券会社との協議に至るまで、まとめ役となるプレーヤー。
フィー(手数料)ビジネスとして、証券会社や銀行等が積極的に参入している。
● インデックス
イ ン デ ッ ク ス と は 、市 場 の お お む ね の 動 き や 方 向 を 表 す と さ れ る 指
数のこと。
目標となるインデックスと同じ値動きをするように資産を運用す
る に は 、 イ ン デ ッ ク ス の 全 銘 柄 に つ い て 、そ の 構 成 比 通 り に 投 資 す
ればよく、この場合、①個別企業の調査・分析を行う必要がないの
で 運 用 コ ス ト が 低 く 抑 え ら れ る 、② 運 用 の 巧 拙 が あ ま り な い と い っ
たメリットが挙げられ、安全運用の有効な手段となる。
年 金 資 産 の 運 用 に お い て は 、国 内 債 券 =NOMURA - B P I、国 内 株 式 =TOPIX 、
外 国 債 券 =ソ ロ モ ン ・ ス ミ ス ・ バ ー ニ ー 世 界 イ ン デ ッ ク ス 、 外 国 株
式 =モ ル ガ ン ・ ス タ ン レ ー ・ キ ャ ピ タ ル ・ イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ・
KOKUSAI、 短 期 資 産 =CD3 ケ 月 がベ ン チ マ ー ク と さ れ て い る 。
● 格付け
政 府 、地 方 公 共 団 体 、一 般 企 業 等 が 発 行 す る 債 券 に つ い て 第 三 者 機
関 が そ の 元 利 金 支 払 い の 確 実 性 を 評 価 す る も の 。長 期 債 務 を 評 価 す
る 「 長 期 格 付 け 」 と 発 行 当 初 の 満 期 が 1 年 以 内 の CP な ど を 評 価 す
る「短期格付け」があり、投資判断の有力な指標となる。また、発
行体の返済能力に変化が生じた場合は随時見直される。
代 表 的 な 格 付 機 関 と し て 、M o o d y ' s I n v e s t o r s S e r v i c e、S t a n d a r d &
P o o r s、 Fitch IBCA、 格 付 投 資 情 報 セ ン タ ー 等 が あ る 。
4
< 参 考 > Moody's Investors Service 格 付 定 義 (預 金 /長 期 債 )
Aaa
極 め て 優 れ て い る 。
Aa
総 合 的 に 優 れ て い る 。
A
元 利 支 払 い の 確 実 性 は 認 め ら れ る が 、 将 来 、 あ る 時 点 に お い て 債 券 の 安 全
性 を 低 下 さ せ る よ う な こ と が 起 こ る 可 能 性 が あ る 。
Baa
Ba
中 級 と 判 断 さ れ る 。
B
好 ま し い 投 資 対 象 と し て の 適 性 さ に 欠 け る 。
Caa
安 全 性 が 低 い 。
債 務 不 履 行 に 陥 っ て い る か 、 元 利 支 払 い を 困 難 に す る 要 素 が あ る 。
Ca
C
*
投 資 適 格
投 機 的 な 要 素 を 含 む と 判 断 さ れ る 。 将 来 の 安 全 性 に 不 確 実 性 が あ る 。
非 常 に 投 機 的 で あ る 。 債 務 不 履 行 の 状 態 に あ る か 、 重 大 な 危 険 性 が あ る 。
最 も 低 い 格 付 け 。 有 効 な 投 資 対 象 と な る 可 能 性 は 低 い 。
A a か ら C a a ま で の 等 級 に 1 ∼ 3 の 付 加 記 号 を 適 用 、 同 一 等 級 内 で の 相 対 的
位 置 付 け ( 1 は 上 位 、 2 は 中 位 、 3 は 下 位 ) を 示 す 。
↓ は 格 下 げ の 方 向 で 見 直 し 中 、 ↑ は 格 上 げ の 方 向 で 見 直 し 中 で あ る と い う
意 味 。
● 逆選択
保 険 事 故 発 生 の 可 能 性 が 高 い 危 険 の 保 持 者 が 、自 己 に 有 利 な 保 険 に
加 入 し よ う と す る 傾 向 を い う 。 制 度 設 計 に あ た っ て 、民 業 の 補 完 に
徹 す る と 、民 間 が と れ な い リ ス ク を 有 す る 危 険 の 高 い 者 の み が 制 度
利 用 者 と な る 可 能 性 が 高 い 。こ う し た 逆 選 択 が 存 す る と 、 収 支 均 等
による独立採算の制度を構築することが困難になる。
● 協調融資制度(公庫)
住 宅 金 融 公 庫 が 、 融 資 業 務 に つ い て の 平 成 14 年 度 か ら の 段 階 的 な
縮 減 に 対 応 す る た め 、住 宅 金 融 公 庫 融 資 と 併 せ て 民 間 住 宅 融 資 の 円
滑な供給を促進するための制度。
協調融資には、 2 つの方式あり、以下のような特徴がある。
・融資保険活用方式:
民 間 金 融 機 関 の 融 資 分 に 、保 険 料 を 徴 収 し て 、 公 庫 が 債 務 の 返
済にかかる保険を引き受けるもの。
・抵当権同順位方式:
公 庫 融 資・民 間 金 融 機 関 融 資 に 係 る 抵 当 権 の 設 定 を 同 順 位 一 位
と し 、債 務 者 が デ フ ォ ル ト し た 場 合 の 競 売 物 件 か ら の 回 収 額 を
融資額に応じて案分するもの。
・どちらの方式を採用するかは、民間金融機関が選択。
・民間金融機関が融資する際の審査基準は、公庫の基準に統一。
・ 公 庫 と 民 間 の 合 計 融 資 額 は 住 宅 取 得 額 の 8 0% 以 内 。
・返済継続困難時には、公庫・民間住宅融資の返済条件変更等につ
いて、足並みを揃えて対応。
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超長期固定型の公庫融資と変動金利等の民間住宅融資を組み合わ
せ る こ と で 、両 者 の メ リ ッ ト を 生 か し た 安 心 感 の あ る 資 金 計 画 が 可
能となる。
● 資産流動化法(資産の流動化に関する法律)
平成 12 年 5 月 23 日に「特定目的会社による特定資産の流動化に関する法律」
が、「資産の流動化に関する法律」として改正され、同年 11 月 30 日から施行さ
れた。改正法では、資産流動化スキーム(特定資産を企業本体から切り離して、
そのキャッシュフローや資産価値を裏づけとして投資家に証券等を発行、資金
調達を図る仕組み)の基本的性格は維持しながらも、最低資本金の引き下げ(300
万円→10 万円)や借入制限の緩和など SPC(特定目的会社)に関する規制を合
理化して、より使い勝手のよい制度としたほか、信託を利用した流動化の仕組
みとして、SPT(特定目的信託)(*)を創設した。
(*) SPT(特定目的信託)
特定資産(金銭債権等)の流動化を行うことを目的として、特定資産の保有者
(原委託者)が、当該特定資産を信託財産として拠出し、信託銀行(受託者)
と信託契約を締結することにより、特定資産の保有者が取得した信託受益権を
分割して投資家に販売するもの。
特定目的信託の信託受益権は、その譲渡を容易にして流通性を高めるため、私
法上の有価証券とされているほか、投資家保護の充実を図るため、証券取引法
上の有価証券とされている。
● 住 宅 ロ ー ン 減 税 ( 日 本 )・ 住 宅 ロ ー ン 利 子 所 得 控 除 ( 米 国 )
国名
日本
アメリカ
住宅取得促進制度の名称
住宅ローン減税制度
住宅ローン利子所得控除
控除方式等
税額控除方式
所得控除方式
住宅ローンの年末残高に1%を乗じた額を毎年所得税額か
ら控除
概要
対象債務限度額 5000万円まで
以下の債務の利子額を毎年課税所得額から控除
①住宅の取得、建設、改修のための債務
対象債務限度額は100万ドル
②住宅担保債務(使途は自由)
対象債務限度額は10万ドル
(実額控除方式と概算控除方式のうち、実額控除方式を選択
した場合に控除可。)
対象住宅
1戸
2戸まで(居住用)
控除等期間
10年間
無期限
6
● 信 用 補 完 ( Credit Enhancement )
信用とは、一般に、契約成立から決済までの時間的乖離において、
一方の当事者が相手方の履行に対して抱く信頼のことを言う。
こ の 取 引 上 の 相 手 方 か ら の 信 用 を 強 化( E n h a n c e m e n t)す る 目 的 で 、
保 証 人 を 立 て る 、保 険 を 付 け る 、不 動 産 に 担 保 を 設 定 す る こ と な ど
を信用補完という。
● ストラクチャード・ファイナンス
証 券 化 の プ ロ セ ス に お い て 、何 ら か の 仕 組 み 上 の 補 完 措 置 を 講 じ る
ことによって、信用力の向上を図り、有利な資金調達を行うこと。
原資産からのキャッシュフローを利用して行う内部信用補完措置
と 、銀 行 や 損 害 保 険 会 社 に よ る 全 部 又 は 一 部 の 保 証 を 受 け る 外 部 信
用補完措置に区別される。
前 者 で 一 般 的 な の が 、 優 先 劣 後 構 造 ( * 1 )と 超 過 担 保 (*2)で あ る 。
(*1) 優 先 劣 後 構 造
証 券 化 商 品 を 優 先 部 分 と 劣 後 部 分 と に 分 け 、キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー が 予
定 ど お り 確 保 で き な か っ た 場 合 、劣 後 部 分 の 保 有 者 に 負 担 さ せ る こ
と で 、優 先 部 分 へ の 元 利 金 償 還 の 確 実 性 を 高 め る 仕 組 み 。 劣 後 部 分
が優先部分の損失アブソーバー(吸収)役となる。
(*2) 超 過 担 保
オ リ ジ ネ ー タ か ら SPV に 資 産 を 譲 渡 す る 際 、 自 ら が 留 保 す る 部 分
(セーラーリザーブ)を一定の水準以上に保つこと。
例 え ば 、 100 の 価 値 の 証 券 を 発 行 す る た め に 、 10%増 し の 110 の 原
資 産 を SPV に 譲 渡 し て 、 そ の 差 額 で あ る 10 を セ ー ラ ー リ ザ ー ブ と
して保有。以後、発行証券残高の減少割合に応じて、セーラーリザ
ー ブ も 減 少 さ せ る 方 法 と 、当 初 の セ ー ラ ー リ ザ ー ブ を 維 持 す る 両 方
のやり方がある。
● スプレッド
利鞘、利回り差。
L ス プ レ ッ ド と は 、 一 般 に LIBOR ( * 1 )と の 利 鞘 を 、 T ス プ レ ッ ド と
は、一般に国債との利鞘を言うが、日本では、後者について、
T I B O R (*2) と の 利 鞘 を こ と も あ る 。
7
(*1) L I BOR ( L o n d o n I n t e r b a n k O f f e r e d R a t e )
ロンドン市場での指標金利で、銀行間の貸し出しレート。英国銀行
協 会 が 英 国 時 間 の 午 前 11 時 の 時 点 で 算 出 し 公 表 し て い る 。
(*2) T I BOR (Tokyo Interbank Offered Rate)
東 京 市 場 で の 指 標 金 利 で 、銀 行 間 の 貸 し 出 し レ ー ト 。全 国 銀 行 協 会
が 午 前 11 時 の 時 点 で 算 出 し 公 表 し て い る 。
● スワップ (金利スワップ)
当事者間で同種通貨の異種金利債務の利息支払を交換し合うもの。
例 え ば 、A 社 の 固 定 金 利 債 務 と B 社 の 変 動 金 利 債 務 の 利 息 支 払 を 交
換 す る こ と に よ り 、A 社 は 実 際 に は 固 定 金 利 で 資 金 調 達 を し た に も
か か わ ら ず 経 済 効 果 上 、変 動 金 利 で 資 金 調 達 を し た こ と に な り 、逆
に B 社 は 、実 際 に は 変 動 金 利 で 資 金 調 達 を し た に も か か わ ら ず 経 済
効 果 上 、 固 定 金 利 で 資 金 調 達 し た の と 同 じ に な る ( 下 図 参 照 )。
変動金利
A社
B社
固定金利
固定金利
変動金利
債権者
債権者
● スワッププログラム
米 国 の フ ァ ニ ー メ イ に は 、モ ー ゲ ー ジ を 現 金 で 購 入 す る キ ャ ッ シ ュ
プ ロ グ ラ ム と 購 入 代 金 の 代 わ り に MBS を 交 付 す る ス ワ ッ プ プ ロ グ
ラムがある。
前 者 に は 、フ ァ ニ ー メ イ が 自 ら 保 有 す る 場 合 と 、パ ス ス ル ー 証 券 と
し て マ ー ケ ッ ト に 発 行 さ れ る 場 合 が あ り う る が 、保 有 中 又 は 原 債 権
の購入から証券発行までの間に生じる価格変動リスクはファニー
メイが負担する。
一 方 、後 者 の 場 合 価 格 変 動 リ ス ク は 一 義 的 に オ リ ジ ネ ー タ が 負 担 す
る が 、 通 常 、 証 券 会 社 と の 間 で 、 先 渡 取 引 (*)に よ り ヘ ッ ジ す る 。
8
(*) 先渡取引
住宅ローン利用者と貸付機関との間で貸付金利が決定された段階で、貸付機関
と証券会社の間で、将来の一定期日(受渡日)におけるパススルー証券の売却
条件を約定しておくこと。
これにより、その後の金利変動リスクをヘッジ(回避)できる。
● 中古の性能表示・評価制度
国 土 交 通 省 に お い て 、平 成 14 年 度 か ら の 実 施 を 予 定 し て い る 制 度 。
目 視 主 体 の 現 況 調 査 に よ る 評 価 基 準 と 、耐 震 性 能 な ど 個 別 性 能 評 価
の二つについて表示する新サービスを導入する。
住宅品質確保促進法(品確法)による性能表示制度に「中古住宅に
係 わ る 日 本 住 宅 性 能 表 示 基 準 お よ び 評 定 方 法 基 準 」 を 新 た に 加 え、
建設住宅性能評価として位置付ける。
● 提携融資
住 宅 の 分 譲 業 者 等 が 金 融 機 関 と 提 携 し て 販 売 す る 物 件 に 、融 資 が セ
ッ ト さ れ て い る ロ ー ン の こ と 。 金 融 機 関 が 、あ ら か じ め 融 資 条 件 や
融 資 額 な ど の 取 り 決 め を 行 っ て い る の で 、融資決定・資金実行まで
の手続きが比較的容易で、業者が借入手続を代行する。
● デリバティブ
デリバティブとは、一般に金融派生商品と訳され、金利、債券、為
替 、株 式 な ど 従 来 の 金 融 商 品 を 原 資 産 と し て 副 次 的 に 生 ま れ た 取 引 。
原資産の値動きと何らかの連関性をもって、その値が変化する。
先 物 取 引 (*1)、先 渡 取 引 ( * 2 )、ス ワ ッ プ 取 引 、オ プ シ ョ ン 取 引 (*3)
に分類される。
また、先物オプション、スワップションなど複合的取引もある。
( * 1 ) 先 物 取 引 ・ (*2) 先 渡 取 引
あ ら か じ め 決 め ら れ た 受 渡 日 に 、現 時 点 で 取 り 決 め た 約 定 価 格 で 取
引すること。
受渡日までに反対売買(買方は転売、売方は買戻)をして、当初の
約 定 価 格 と 反 対 売 買 価 格 と の 差 金 決 済 も 可 能( む し ろ そ れ が 原 則 )。
このうち商品の種類、売買単位、受渡期日(限月)等の諸条件が定
型 化 さ れ 、証 拠 金 の 差 入 れ を 行 い 、取 引 所 で 集 中 し て 取 引 さ れ る も
の を 先 物 取 引 、定 型 化 さ れ ず 、相 対 で 取 引 さ れ る も の を 先 渡 取 引 と
9
呼ばれる。
(*3) オ プ シ ョ ン 取 引
あ ら か じ め 決 め ら れ た 受 渡 日 に 、現 時 点 で 取 り 決 め た 約 定 価 格 ( 権
利行使価格)で買う権利、又は売る権利を売買する取引のこと。
買う権利をコール・オプション、売る権利をプット・オプションと
いう。オプションの買方は、権利行使しなくても、損失は当初支払
っ た 資 金 に 限 定 さ れ る ( 売 方 は 、オ プ シ ョ ン 料 を 手 に 入 れ る 代 わ り
に、将来、権利行使があった場合に応じる義務がある。現物の価格
変動リスクに対して、オプション料を対価として引き受ける) 。
先 物 取 引 と 同 様 に 、 オ プ シ ョ ン 取 引 も 価 格 変 動 リ ス ク を ヘ ッ ジ( 回
避)する重要な手段となる。先物取引によるヘッジとの違いは、先
物取引が価格変動リスクと同時に収益機会をも消してしまうのに
対 し て 、オ プ シ ョ ン は リ ス ク ヘ ッ ジ と リ タ ー ン を 同 時 に 追 求 で き る
点である。
● 特殊法人等整理合理化計画
特 殊 法 人 等 改 革 に つ い て は 、平 成 12 年 12 月 に 策 定 さ れ た 「 行 政 改
革 大 綱 」 及 翌 13 年 1 月 の 通 常 国 会 で 成 立 し た 「 特 殊 法 人 等 改 革 基
本 法 」 に 従 い 、 一 年 間 に わ た り 見 直 し 作 業 が 進 め ら 、 平 成 13 年 12
月 19 日 、「 特 殊 法 人 等 整 理 合 理 化 計 画 」が 閣 議 決 定 さ れ た 。同 計 画
は 、163 の 特 殊 法 人 及 び 認 可 法 人 を 対 象 に 、 事 業 及 び 組 織 形 態 の 見
直 し 内 容 を 個 別 に 定 め る と と も に 、各 特 殊 法 人 等 に 共 通 的 に 取 り 組
むべき改革事項について掲げている。
今後は、本計画に従い、内容の具体化が図られることとなるが、原
則 平 成 14 年 度 中 に 法 制 上 の 措 置 そ の 他 必 要 な 措 置 を 講 じ 、 平 成 15
年度には具体化を図ることとされている。
● 独立行政法人
独 立 行 政 法 人 制 度 は 、行 政 改 革 の な か で 、特 殊 法 人 制 度 に お け る 問
題 点 の 反 省 の 上 に 構 築 さ れ た 制 度 で あ り 、個 別 法 人 ご と の 設 立 根 拠
法 に よ っ て 目 的 や 機 能 な ど が 定 め ら れ 全 体 像 が 把握 し づ ら い 特 殊
法 人 制 度 と 比 べ て 、当 該 制 度 の 基 本 と な る 共 通 の 法 律 事 項 を 定 め た
独 立 行 政 法 人 通 則 法 を 制 定 す る こ と に よ り 、制 度 体 系 の 普 遍 化 と 明
確化が図られている。
同 制 度 に お い て は 、 事 業 に 関 す る 定 期 的 な 見 直 し が 制 度 化 さ れ 、3
10
∼ 5 年 の 中 期 目 標 期 間 の 終 了 ご と に 、業 務 継 続 の 必 要 性 、 組 織 形 態
の あ り 方 な ど に つ い て 、法 人 の 改 廃 ま で 検 討 す る こ と と さ れ て い る 。
● 日 銀 オ ペ (公 開 市 場 操 作 )
主 に 短 期 金 融 市 場 に お い て 、日 本 銀 行 が 債 券 や 手 形 を 売 買 し て 、市
場に資金を供給したり、市場から資金を吸収することを指す。
日 本 銀 行 は 、短 期 金 融 市 場 に お け る 金 融 調 節 の 機 動 性 を 確 保 す る 観
点 か ら オ ペ レ ー シ ョ ン の 多 様 化 を 図 っ て お り 、現 在 、オ ペ の 手 段 と
し て 、 短 国 買 現 先 オ ペ (*1)、短 国 買 入 オ ペ ( * 2 )、国 債 借 入 オ ペ( レ
ポ ・ オ ペ ) ( * 3 )、 C P 買 現 先 オ ペ 、 手 形 買 入 オ ペ 、 国 債 買 入 オ ペ 、
短国売現先オペ、短国売却オペ、手形売出オペがある。
(*1) 短 国 買 現 先 オ ペ
日 本 銀 行 が 、短 期 国 債 を 売 戻 条 件 付 で 買 い 入 れ る こ と に よ っ て 資 金
を供給する。
(*2) 短 国 買 入 オ ペ
日本銀行が、短期国債を買い入れることによって資金を供給する。
(*3) 国 債 借 入 オ ペ ( レ ポ ・ オ ペ )
日 本 銀 行 が 、利 付 国 債 を 借 り 入 れ 、借 り 入 れ 相 手 に 担 保 金 を 差 し 入
れることによって資金を供給する。
● パススルー証券
MBS の 一 形 態 。
ロ ー ン プ ー ル (*)か ら の キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー を そ の ま ま 投 資 家 に 通 過
(パス)させて支払う仕組みの証券。証券の裏付けとなるモーゲー
ジ の キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー が 、期 限 前 償 還 分 も 含 め て 、 そ の ま ま 証 券
の 元 利 金 支 払 に パ ス ・ ス ル ー さ れ る た め 、そ の 管 理 が 期 限 前 償 還 の
ない満期一括償還の債券と比べて難しいと言われる。
そ の デ メ リ ッ ト を 改 善 す る た め 、ペ イ ス ル ー 証 券( C M O 等 ) が 開
発された。
(*) ロ ー ン プ ー ル → プ ー リ ン グ
● ファンドブリーフ債
ド イ ツ の 抵 当 銀 行 が 、保 有 す る 抵 当 権 付 債 権 を 担 保 と し て 発 行 す る
11
無記名の固定利付債券。
連 邦 銀 行 監 督 局 が 外 部 的 監 督 機 関 と し て 、抵 当 銀 行 の 業 務 が 法 令 等
の 定 め に 適 合 し て い る か ど う か を チ ェ ッ ク し て い る 。また、内部的
監 督 機 関 と し て 、連 邦 銀 行 監 督 局 が 派 遣 す る 信 託 管 財 人( ト ロ イ ベ
ンダー)が、発行するファンドブリーフ債に見合う補償資産の充足
性 を 日 常 的 に チ ェ ッ ク し て い る 。こ う し た 監 督 機 関 の 設 置 等 に よ り 、
債 券 は 高 い 格 付 け を 得 て い る 。 ま た 、 抵 当 融 資 は そ の 実 行 か ら 10
年 間 は 繰 上 償 還 を 原 則 と し て 認 め て い な い た め 、抵 当 銀 行 は 、そ の
限 度 で 、 期 限 前 償 還 リ ス クを 回 避 で き て い る 。
● プーリング
多くのローンをひとまとめにして証券化対象資産を構成する技術。
プ ー リ ン グ は 、個 別 債 権 各 々 の リ ス ク を 無 視 で き る ほ ど ま で 小 さ く
し 、証 券 化 の 対 象 資 産 に は 、統 計 的 把 握 が 可 能 な 平 均 的 な リ ス ク だ
けを残すことを可能にする。
な お 、プ ー リ ン グ に よ り ひ と ま と め に さ れ た ロ ー ン を ロ ー ン プ ー ル
と呼ぶ。
● 平 均 残 存 期 間 (WAL)
債 券 の 利 回 り 比 較 は 通 常 、年 限 が 類 似 す る 国 債 利 回 り と の 格 差( ス
プ レ ッ ド ) で 表 さ れ る 。 MBS の 場 合 、 元 本 が 一 括 償 還 で は な く 、 毎
月 必 ず し も 一 定 で な い 金 額 が 償 還 さ れ る た め 、ど の 国 債 を 比 較 対 象
と す る か は 明 確 で は な い 。 市 場 の 慣 行 で は 、 MBS の 平 均 残 存 期 間
( W A L )が 近 い 償 還 期 限 の 国 債 と 比 較 す る 。
WAL は 、 元 本 が 残 存 す る 平 均 期 間 と 定 義 さ れ 、 以 下 の よ う に 算 出 さ
れる。
(例)
経過年数(A)
元本受取額(B)
1
2
3
4
5
合計
WAL
(A)*(B)
100
150
200
300
400
1,150
SUM((A)*(B))/(B)
● ペイスルー証券
MBS の 一 形 態 。
12
100
300
600
1,200
2,000
4,200
3.65
ロ ー ン プ ー ル (*)か ら の キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー を 加 工 し て 、 投 資 家 の ニ
ーズに沿った投資期間等を実現する仕組みの証券。
CMO は 、 ペ イ ス ル ー 証 券 の 代 表 例 。
他 に 、 ス ト リ ッ プ 債 ( PO/IO 債 ) (*)も こ れ に 属 す る 。
(*) ロ ー ン プ ー ル
→
プーリング
(*) ス ト リ ッ プ 債 ( IO/PO 債 )
ロ ー ン プ ー ル や パ ス ス ル ー 証 券 か ら 発 生 す る キ ャ シ ュ フ ロ ー を 、元
本 部 分 (PO 債 ・ Principal Only)と 金 利 部 分 ( I O 債 ・I n t e r e s t O n l y )
とに分離した仕組みの証券。
元 本 部 分 は 、市 場 金 利 が 上 昇 す る と 期 限 前 弁 済 が 低 く な る の で 満 期
が長くなり、金利が低くなると満期が短くなる。
金 利 部 分 は 、金 利 を 生 み 出 す も と と な る 元 本 が 期 限 前 弁 済 率 の 変 化
に よ り 増 減 す る の で 、市 場 金 利 が 上 昇 す る と よ り 多 く の リ タ ー ン が
あり、下落するとキャッシュフローが減少して利回りが悪化する。
● ヘッジ
ヘッジとは「回避する」という意味。
現 在 及 び 将 来 の 財 務 状 態 が 、金 利 ・ 為 替 な ど の 相 場 変 動 か ら 被 る リ
スクを回避又は軽減するために、個人・法人がとる行動を「リスク
ヘ ッ ジ 」、 そ の た め の 手 段 を 「 ヘ ッ ジ ツ ー ル 」 と 呼 ぶ 。
例 え ば 、長 期 固 定 住 宅 ロ ー ン の 金 利 変 動 リ ス ク の ヘ ッ ジ ツ ー ル と し
て は 、 固 定 金 利 と 変 動 金 利 ( L I B O R ( * )等 ) を 交 換 す る 金 利 ス ワ ッ プ
取引 が一般に使われる。
(*) LIBOR →
スプレッド
● ベンチマーク
資 産 運 用 を 行 う に あ た っ て 、投 資 収 益 目 標 を 設 定 す る 基 準 と な る 対
抗指標。
相場全体の流れをみるのに適当な銘柄を指すこともある。
● マーケットメイク
特 定 銘 柄 に 関 し 、証 券 会 社 が 投 資 家 か ら の 売 買 注 文 の 相 手 方 と な り
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取 引 を 成 立 させる方式。投資家同士の注文条件がうまく合致したのみ売買が
成り立つ「オークション方式」と違い、マーケットメークでは証券会社(マー
ケットメーカー)が絶えず買値、売値を提示することで市場の需給調整が図ら
れ、流動性や価格形成の安定性がもたらされる特徴がある。
● モーゲージ
一般的に、米国で行われている不動産担保融資の方式を指す。
● ユーロ債
発 行 通 貨 の 国 内 市 場 以 外 の 市 場( = ユ ー ロ 市 場 )で 発 行 さ れ る 債 券 。
自 国 以 外 の 金 融 機 関 に 預 け ら れ た 自 国 通 貨 、非 居 住 者 に よ っ て 保 有
さ れ て い る 自 国 通 貨 を ユ ー ロ マ ネ ー と 呼 ぶ が 、こ の ユ ー ロ マ ネ ー を
対象にした各種の取引で構成されている市場をユーロ市場と呼ん
でいる。
● レポ取引・ダラーロール取引
広 義 の レ ポ ゚ 取 引 は 、債 券 と 資 金 を 相 互 に 融 通 す る 取 引 一 般 を 指 し 、
( 債 券 を 担 保 に し た ) 資 金 の 調 達 、( 現 金 を 担 保 に し た ) 債 券 の 調
達証券いずれにも利用される。
日 本 で は 、「 現 先 取 引 」( 一 定 期 間 後 に 反 対 売 買 を 行 う 約 定 の 債 券
売 買 取 引 ) と 「 現 金 担 保 付 債 券 貸 借 取 引 」( 狭 義 の レ ポ 取 引 ) が あ
る。
い ず れ も 債 券 の 出 手 か ら 見 れ ば 、低 利 で の 資 金 調 達 手 段( 有 担 保 レ
ー ト )と し て 機 能 す る 一 方 、債 券 の 取 手 か ら 見 れ ば 資 金 運 用 手 段 で
あり、また債券の一時的調達手段(ポジションのショートカバー)
として機能している。一般的に前者がレポ取引、後者がリバース・
レ ポ 取 引 と し て 区 別 さ れ る 。取 引 終 了 時 に 、当 初 受 け 渡 さ れ た の と
同 一 の 債 券 が 債 券 の 出 手 に 返 却 さ れ る。
ダ ラ ー ・ ロ ー ル ( D o l l a r R o l l s) の 基 本 的 構 成 は 、 レ ポ 取 引 と 同 様
であるが、決定的な違いは、取引終了時に、当初受け渡されたのと
「 類 似 」 で は あ る が 、同 一 で は な い 債 券 が 債 券 の 出 手 に 返 却 さ れ る
ことにある。
● 融資保険制度 (公庫)
民間住宅ローンが不測の事態により事故となった場合に金融機関
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に保険金を支払う保険。
住宅融資保険法に基づき公庫が実施。
<個人ローンの場合>
●支払保険金額
金 融 機 関 の 未 回 収 元 金 の 90%
●保険金支払後の回収
公 庫 は 保 険 代 位 し な い の で 、引 き 続 き 金 融 機 関 が 貸 付 金 債 権 の
管 理 ・ 回 収 を 行 い 、 回 収 金 の 90% を 公 庫 に 納 付 す る 。
<特定個人ローン(協調融資に係るもの)の場合>
●支払保険金額
金 融 機 関 の 未 回 収 元 金 の 100%
●保険金支払後の回収
特 定 個 人 ロ ー ン に つ い て は 、 保 険 代 位 を 行 い ( 債 権 を 取 得 )、
保険金を支払った金融機関に債権の回収を委託する。
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