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2015.9-10 vol.20
みずほ総研
http://www.mizuho-ri.co.jp
T imely & T opical
人口減少社会のまちづくり「集積と分散」の熟慮を
小宮一真
みずほ総合研究所 社会・公共アドバイザリー部
都市・地域戦略アドバイザリーグループ長
安倍政権が成長戦略の1つに掲げる「地方創生」がよう
ちづくり」が可能になります。
やく動き出そうとしています。政府が6月に閣議決定した
人口減少下の「まちづくり」では、
「身の丈」に配慮しつつ、
「まち・ひと・しごと創生基本方針 2015」では、地方創生の
都市機能の集積・分散の状況を踏まえた「インフラの整備」
深化に向けた具体的な施策が盛り込まれました。生産性が
が重要なポイントの1つとなります。例えば、病院や道路網
高く、活力にあふれる地域経済の構築や地域の総合力を引
などは、単純に人口減少のペースに合わせて規模を縮小した
き出すことなどを目標に、地域連携などの新しい「枠組み
のでは、十分にサービスを受けられない住民が出てきます。
づくり」や新たな事業推進主体などの「担い手づくり」
、生
そこで、
「コンパクトシティ化」や「地域連携(ネットワー
活実態に即した「圏域づくり」を進めることになっています。
ク)
」の組み合わせに知恵を絞ることが求められます。青森
こうしたなか、地方自治体は、2060 年までの人口動態を
市や富山市などは「コンパクトシティ」の実現をめざし、
基本とする「地方人口ビジョン」と、2019 年度までを実施
中心市街地活性化などの施策に取り組んでいます。病院や
期間とする「地方版総合戦略」の策定を進めています。地
役所などの公共機能を中心市街地に集約し、居住地域とし
方自治体の行政サービスの全体像を示す「総合計画」はこ
ての利便性を高め、効率的・効果的なインフラの管理・運
れまでも策定されてきましたが、策定時期や実施期間は自
営を行うことで、まちを維持しています。
治体ごとにばらばらで、地域の特色がよくわからない計画
他方で、すでに開発された「郊外」を、どのように維持・
もありました。今回は、同じ期間を対象にしますので、類
縮小していくかという問題もあります。集落が分散して形
似都市間の比較もできますし、地域資源や特性などの独自
成され、自動車が生活に不可欠な地域も多くあります。こ
性をどのように反映した計画かという視点でも注目したい
うした地域では、コンパクトシティ化で中心部に移住を促
と思います。
すことは現実的でないと思われます。そのような場合は他
日本はすでに人口減少が始まっていますが、自治体のな
の地域と機能を分担し、交通インフラをうまく活用する「地
かには、
「少子高齢化による自然減」だけでなく「大都市圏
域連携」の方が有効でしょう。
への人口流出」に直面しているところがあります。こうし
独自性に富んだ計画の立案・実行は大事ですが、その地
た自治体では、
「域内減少」と「流出減少」によって採りう
域の住民の意向が反映されなければ意味がありません。地
る施策が変わってきますから、どのような施策を打てば減
域の状況をよく見極め、住民によるモニタリングなどを通
少ペースを緩やかにできるのかを見極める必要があります。
じた効果測定と見直しをセットで進め、持続可能な「まち
そうした見通しと有効な対策によって、初めて持続的な「ま
づくり」が行われることを期待しています。
(談)
1
R ecent R esearch
米国住宅市場
人民元国際化
中国経済の減速による
「ミニバブル」 崩壊の可能性を注視
SDR 構成通貨入りに求められる
さらなる
「資本取引の自由化」
米住宅市場では、海外マネーの流入が拡大し、外国人に
中国政府は、IMF に対して人民元の SDR 構成通貨入りを
よる住宅購入額が増加傾向にある。国籍別にみると、中国
要求するなど、人民元国際化の取り組みを加速させている。
人の購入額が2年連続で大幅に増加し、外国人による住宅
これまで中国政府は、クロスボーダー取引における人民
購入額全体の3割弱を占めている。中国人の平均購入額は、
元利用の自由化、オフショア市場の整備などを積極的に進
米国人も含めた平均購入額の3倍以上であり、購買力の高
め、世界の貿易決済に占める人民元利用のシェアは 2013
さが目立つ。
年 10 月には第 2 位となった。一方、直接投資以外の人民
海外マネーの流入は、米住宅市場の回復を後押しする一
元建て資本取引の開放は限定的であり、貿易以外も含む国
方、住宅価格を適正水準以上に高騰させている。とりわけ、
際決済に占めるシェアは第 5 位にとどまる(図)
。
中国人による住宅購入は、カリフォルニア州内が 35%を占
人民元の SDR 構成通貨入りについては、米国が「いま
めるなど一部の地域に集中しており、こうした地域では無
だ金融市場自由化の過程にある」と消極姿勢を示すなど、
視できない影響が生じているようだ。
IMF 理事国の間でも意見が分かれている。幅広い合意形成
そこで、過去の住宅価格と所得の関係から住宅価格の適
のためにも資本取引の自由化をさらに進める必要があり、
正水準を計算し、2014 年時点の住宅価格を評価した(図)
。
中国政府は改革方針として「資本取引の開放加速」のほか、
その結果、カリフォルニア州の3都市が特に割高となって
「金利の自由化」
「為替レートの自由化」
「多層的な資本市
おり、中国人による住宅購入が、同州を中心とする住宅価
場の育成」などを掲げている。しかし、その取り組みは道
格の「ミニバブル」化の一因であることがうかがえる。
半ばであり、金融機関の破たんメカニズムの整備など取り
中国では、経済の先行き懸念が台頭しており、今後、中
組むべき課題は多い。
国マネーの流入抑制によって住宅価格の「ミニバブル」が
2015 年 6 月半ばの株価急落に対する中国政府の積極介
崩壊する可能性も否定できない。カリフォルニア州は米
入など、金融制度改革の停滞も懸念されるなか、習政権が
GDP の 13%を占める最大の州だけに、住宅価格の下落を
経済の安定維持と改革加速のバランスを保つことができる
通じた消費下押しのリスクなどには目配りが必要だ。
かどうかが注目される。
■所得基準でみた住宅価格の評価
■ 国際決済通貨としての人民元の順位とシェア
ロサンゼルス
31.7
マイアミ
+
サンフランシスコ
+
サンディエゴ
+
18.4
(位)
0
17.5
順位(右目盛)
17.3
シアトル
+
ボストン
+
9.1
3
5
2
10
8.4
ニューヨーク
6.5
+
全米平均
3.2
+
ダラス
シカゴ
(%)
4
+
10.1
−
16.6
1
−
20
−
15
−
10
−
5
−
0
5
10
15
20
25
(適正水準と比較した割高・割安度合い)
割安
30
15
シェア(左目盛)
35%
割高
0
2012/01
注1:1992 ~ 2002 年の平均値(ダラスのみ 2000 年の値)を用いて適正水準を計算。
2:中国人の住宅購入件数の上位都市を抜粋して表示。
資料:S&P、米国商務省より、みずほ総合研究所作成
2013/01
2014/01
20
2015/01
(年/月)
注:2014 年 11 月のシェアデータは欠損していたため、10 月と 12 月の平均値で代替。
資料:SWIFT、Wind よりみずほ総合研究所作成
『みずほインサイト』2015 年7月 29 日
米住宅市場に流入する中国マネー~一部地域で住宅価格を押し
上げる要因に~
☞ h ttp://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/
insight/us150729.pdf
『みずほインサイト』2015 年7月 24 日
人民元国際化の進捗度と課題~人民元の SDR 構成通貨入りを
巡る論点整理~
☞ h ttp://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/
insight/as150724.pdf
お問い合わせ・取材のお申し込み みずほ総合研究所総合企画部広報室 03-3591-8828 または [email protected]
2
P roducts & S ervices
■テーマ
アベノミクスと日本企業
「みずほ総研フォーラム 2015」
日本企業の変革をテーマに
11月開催
―新たな潮流と課題への挑戦―
■パネリスト
本田悦朗氏
伊藤元重氏
佐藤雅典氏
志賀俊之氏
調査本部
円
安などを追い風に日本企業の好決算が相次ぎ、
内閣官房参与・明治学院大学客員教授
東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授
ジェイ・ウィル・グループ代表
日産自動車取締役副会長・産業革新機構代表取締役会長 (CEO)
製造業を中心に設備投資が活発化しつつある。
[基調報告]
一方で、地方創生の基本方針に「ローカル・アベノミ
矢野和彦
クス」が掲げられたように、地方経済や中小企業への
みずほ総合研究所調査本部理事・主席エコノミスト
[モデレーター]
高田 創
波及は弱く、安倍政権が目指す「経済の好循環」実現
は道半ばとなっている。
みずほ総合研究所常務執行役員・チーフエコノミスト
2015 年 11 月5日
(木)13:30 ~ 16:30
サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
今年のフォーラムでは、企業経営や経済政策の専門
●参加は無料ですが、事前のお申し込みが必要です(先着順、300 人まで)。
家が、アベノミクスによる日本企業をとり巻く経営環
境の変化を総括するとともに、
「コーポレートガバナ
お申し込み(9月 1 日受付開始)
ンス改革」や「イノベーション強化」など、
「稼ぐ力」
http://www.mizuho-ri.co.jp/service/research/forum/
を高めていくための企業行動について議論する。
公共セクター向け情報紙
「パブリック・マネジメント・フォーカス」創刊
「企業統治指針」提案者を講師に
実務セミナー開催
社会・公共アドバイザリー部
コンサルティング部・教育事業部
み
6
都市政策、産業創造・振興策などの政策立案や事業展
ド(企業統治指針)
」は、適切な情報開示および透明性
開に関わる最新動向と、当社の公共セクター向けアド
の確保、取締役会の責務などを規定しており、企業は
バイザリーの成果を提供する情報紙「パブリック・マ
ガイドライン(内規)の策定や取締役会の体制整備な
ネジメント・フォーカス」を創刊した。
どが求められている。
創刊号では、PPP の一形態として、政府が6月末に
みずほ総合研究所では、コーポレートガバナンス・
閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針(骨太
コードの提案者であるニコラス・ベネシュ氏を講師に
の方針)2015」で、社会資本
招き、
「
『コーポレートガバナンス・コード』完全対応
ずほ総合研究所は、7月 13 日、中央省庁や地方
月から東京証券取引所一部・二部上場企業に適
自治体、公営企業の方に、PPP/PFI や地域再生・
用が開始された「コーポレートガバナンス・コー
整備の効率化などに向けて普
及させる方針が盛り込まれた
「コンセッション(公共施設
等運営権)方式」について、
活用の意義と普及へむけた課
題を論考している。
[パブリック・マネジメント・フォーカス]
☞ http://www.mizuho-ri.co.jp/
publication/opinion/pmf
セミナー」を9月に開催。コードが求める各原則の解
パブリック・マネジメント・フォーカス
PPP/PFI 編
2015 .7 .13
説のほか、当社コンサルタントを交えたロールプレイ
コストだけで測れない官民連携拡大の意義
公田 明
みずほ総合研究所 社会・公共アドバイザリー部
PPP事業推進室 次長
ングなどによって具体的実務を半日で習得できる内容
経済活性化や国 ・ 地方財政の改善に向けた新たな官民連携手法として、「コンセッショ
ン
(公共施設等運営権)
」 の活用が政策課題となっている。ただ、活用を進めるうえでは、
公共側の推進態勢など制約も少なくない。導入拡大には、公共サービスの質を高め
るための官民の恒常的な意思疎通と、事業の継続によるノウハウの蓄積が必要だ。
となっている。
年間で2~3兆円とし、空港6件、水道6件、下水道
社会資本整備の効率化へ向け
多様な PPP/PFI 活用の機運高まる
6件、道路1件での導入を目指し、成長戦略に明確に
位置付けています。
―― 政府はアベノミクスの成長戦略における「柱」の
―― 少子高齢化や財源難を背景に、社会資本の整備や
一つとして、コンセッション方式の推進を掲げています。
運営についても、民間でできるものは民間に任せると
公田 政府は官民連携を進めるうえで、民間の資金や
いう考え方は徐々に社会に浸透していますが、PPP/
経営能力、技術的能力を活用して公共施設の整備を促
PFI の現状はどうなっていますか。
進するための PFI 法を 1999 年に制定。コンセッショ
公田 内閣府によると、PFI 法制定以降、2014 年度末
ン方式は PFI の手法の一つで、2011 年の法改正で導
までの累計で 489 件、4兆 5,015 億円の実績がありま
入されました。自治体が公共インフラの所有権を持っ
す。PFI 法を適用せずに、民間に公共サービスの一部
たまま、運営権を民間事業者に売却し、事業者はイン
を引き受けてもらう事業などを含めると、さらに多い
フラ利用者から対価を得て運営を行います。従来の
でしょう。導入当初に比べれば PFI 法適用事業の伸び
PFI 手法に比べ、民間事業者の運営の自由度が高いの
は緩やかになりましたが、成長戦略に位置づけられた
が特徴で、既存の社会資本を活用しながら、維持管理
ことで、盛り返している印象です。
や更新に民間のノウハウを活かすことで、公共サービ
政府が6月末に閣議決定した「経済財政運営と改革
スにイノベーションを起こす可能性があります。
の基本方針(骨太の方針)2015」でも、社会資本整備
従来の PFI はいわゆる「ハコモノ」の整備が中心
の効率化などに向け、コンセッションを普及させる方
でしたが、コンセッション方式では空港や上下水道な
針が盛り込まれました。
「骨太の方針」
は、
コンセッショ
ど大規模な社会インフラまで対象を広げて、運営を民
ンなど多様な PPP/PFI 手法を活用することで、社会
間企業に任せることが想定されています。安倍政権が
資本整備のコストを抑制しつつ、民間の資金やノウハ
2013 年に定めた「日本再興戦略」では、民間事業者に
ウを活かせる新たなビジネス機会が拡大すると指摘し
よるコンセッションへの投資規模を、2014 年からの3
ています。
「コーポレートガバナンス・コード」完全対応セミナー
東京開催:9月 18 日(金)13:00 ~ 17:00
☞ http://www.mizuhosemi.com/section/group/
27-1310.html
1
お問い合わせ・取材のお申し込み みずほ総合研究所総合企画部広報室 03-3591-8828 または [email protected]
3
2015 年 8 月 21 日現在の情報に基づいて作成しています。予定は変更される場合があります。
B iz C alendar
9
10
2015
月
1
▶ 厚生年金保険料引き上げ(17.474%→ 17.828%)
2
▶ 朴韓国大統領訪中(~ 4 日)
1
(日付は現地時間)
月
!1
▶ 国勢調査
▶日
銀短観(9 月調査)
▶ 労働契約申込みみなし制度施行
▶ ナザルバエフ・カザフスタン大統領訪中(~ 3 日)
3
▶ ECB 定例理事会(フランクフルト)
4
▶ G20 財務相・中央銀行総裁会議
(~ 5 日、
トルコ・アンカラ)
8
▶ 4 ~ 6 月期 GDP 速報値(2 次)
▶ス
ポーツに関する施策を総合的に推進する
「スポーツ庁」設置
!2
▶ 国境を越えた役務の提供に対する消費課税適用開始
▶ プーチン・ロシア大統領訪中
▶ 中国、国慶節(建国記念日)の祝祭日休暇で 7 連休
5
▶ マイナンバー法施行、国民への番号通知開始
▶ ユーロ圏 4 ~ 6 月期の GDP 改定値
6
▶ 日銀金融政策決定会合(~ 7 日)
9
▶ 世界経済フォーラム夏季会合(~ 11 日、中国・大連)
8
▶ G20 財務相・中央銀行総裁会議(ペルー・リマ)
10
▶ APEC 財務相会合(~ 11 日、フィリピン・セブ)
9
▶ IMF・世銀年次総会(~ 11 日、ペルー・リマ)
14
▶ 日銀金融政策決定会合(~ 15 日)
13
▶ 日銀の次世代金融決済システム「新日銀ネット」
全面稼働
15
16
▶ 朴韓国大統領訪米
16
▶ 国連総会開会(~ 28 日、ニューヨーク)
!1
▶ 米 FOMC(~ 17 日)
22
▶ ECB 定例理事会(マルタ)
25
▶ 米 4 ~ 6 月期の GDP 確定値
24
▶ 国際連合発足 70 年
25
▶ アルゼンチン大統領選挙
27
▶ 米 FOMC(~ 28 日)
29
▶ 米 7 ~ 9 月期の GDP 速報値
30
▶ 日銀金融政策決定会合(展望レポート)
▶ 2015 世界原子力および放射線エキスポ
(~ 18 日、
ソウル)
!2
▶ 持続可能な開発に関する国連特別サミット
(~ 27 日、ニューヨーク)
27
▶ 通常国会会期末
30
▶ 自民党総裁任期満了
月内
!
▶ タ クシー適正化・活性化法で新規参入や増車が制限
される「特定地域」の指定期限
!3
▶ 国立競技場の解体工事完了
月内
▶ 習中国国家主席訪米
▶ メキシコ大統領年次教書発表
!
① 前
回会合では経済活動の緩やかな拡大と労働市場の改善を指摘し
たが、利上げ時期について明確な言及はなかった。市場は年内利
上げを織り込んでおり、今会合でゼロ金利が解除される可能性も。
▶ 共済年金と民間の厚生年金を統合した
「被用者年金一元化」開始
!3
▶ 日本が立候補している国連安全保障理事会
非常任理事国選挙(ニューヨーク)
▶ 中国共産党中央委員会第5回全体会議
[5 中全会]
(北京)
① 効
率的な統計作成や国民の利便性向上などを目的に、今回から
インターネット回答を導入。全世帯の約2割にあたる1千万超
世帯の利用を見込む。調査結果(速報)は 2016 年2月公表予定。
② ミ
レニアム開発目標(MDGs)が今年達成期限を迎えることから、
2016 年以降の新たな国際開発目標として、
MDGs を補完する「持
続可能な開発目標 (SDGs)」を採択予定。
② 国
内外の事業者間における競争条件の公平性確保を主眼に、国
外事業者が国境を越えて行う電子商取引に消費税を課税。事業
者間取引では、国内事業者が納税義務を負う。
③ 入
札の不調などで工事開始は遅れたが、基礎の一部は解体せずに
流用するなどして工期を短縮。新競技場の着工については、建設
計画の白紙撤回により時期未定。2020 年春の完成を目指す。
③ 地
域グループごとに議席数が定められており、今回の「アジア・
太平洋」グループは改選数1。日本以外の立候補がなく、選任さ
れれば通算 11 回目となり、世界最多回数を更新。
B ook R eview
『図解 ASEANを読み解く〜ASEAN を理解するのに役立つ 60 のテーマ』
日本企業の ASEAN 進出は非製造業や中小企業に
の実力を読み解く〜 ASEAN を理解するのに役立つ
も広がり、投資額は2年連続で2兆円を超えた。他
46 のテーマ』の改訂増補版である。新たな投資先
方、人件費の上昇や為替レートの急変動、一部の国
として注目を集めるカンボジア、ラオス、ミャンマー
における政治・社会の混乱など、ビジネス展開上の
(CLM)各国のページを新設したほか、各国のビジ
リスクは増大している。
ネスリスクを分析。最新の現地調査や実例を交え、
本書は、2014 年1月に発行した『図解 ASEAN
ASEAN ビジネスの実像を徹底解説している。
発 行:みずほ総合研究所
発行日:2015 年10月1日
価 格:1,800 円+税
発行●みずほ総合研究所総合企画部広報室 03-3591-8828/[email protected] 発行日● 2015 年 9 月 1 日 c 2015 Mizuho Research Institute Ltd.
4
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