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研究開発からマーケティングへ経営体制の確立 ! ここがポイント 中 小

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研究開発からマーケティングへ経営体制の確立 ! ここがポイント 中 小
北海道
研究開発からマーケティングへ経営体制の確立
中小企業支援センターによる支援
!
○
ここがポイント
■新事業について専門家派遣を受ける「ビジネス
研究開発中心の企業体質から、技術・マーケティング・経営管理のバランスの取れ
たマネジメント体制へと移行が出来、今後の事業展開の組織基盤が確立された。
アイデア支援モデル企業」
システムケイは 15 年度に入って、新たに「ビジネ
スアイデア支援モデル企業」に選定された。「ビジ
テムなど 20 以上の新製品・新サービスの開発にも取り組
んでいる。
こうした開発力の源泉として、鳴海社長のリーダーシッ
プ、市場ニーズと技術を結びつける斬新なアイデア力、
そして世界的な規模で構築した精鋭技術者の総合的な
ネットワーク力が大きい。
ネスアイデア支援」とは、支援先企業が新事業を
立ち上げるにあたって、外部調査機関に事業化可
能性調査(F/S調査=市場調査、技術調査、特許
調査、テストマーケティング等)を委託し、調査結果
を基に派遣専門家が事業化へのアドバイスを提供
していくものである。システムケイの場合も、マーケ
株式会社 システムケイ
業種
:ソフトウェア開発・インター
ネット関連機器開発販売
本社所在地 :北海道札幌市
資本金
:272,850 千円
創業
:平成3年2月 25 日
売上高
:910 百万円
(平成 14 年9月期)
従業員数 :45 名
代表取締役
鳴海 鼓大
ティングの専門家を派遣し、新製品の市場投入に
Web カメラ監視システム
■専門家派遣支援を活用して、次なるステージアップを図
ついて事業化可能性調査を実施して、戦略立案を
る。
支援していく予定である。Web カメラを中心とする
鳴海社長が「中小企業・ベンチャー総合支援センター」に
新製品の体系化を行い、個々の製品について市
専門家派遣を申し込んだのは、次なるステージアップを考
場規模、競合メーカー、優位性や改善点等を検討
えてのことである。システムケイでは創業から一貫して鳴海
し、重点的かつ優先的に取り組むべき製品の選定
社長がシステムケイの経営管理に当たってきたが、会社設
と事業化の具体的手順を明確化しようとしている。
メント体制の基本形態を築きあげることができました。また、現場の
開発担当者が先端的な技術開発に振りまわされがちでしたが、収
益事業の視点による評価フィルターを用意してもらい、開発前にチ
ェックするような意識開発も図られています。
数々の支援策が実を結び、今後の事業展開に大きな成果を生む
ことを期待しています。
立からの 10 年間で業容は拡大し、人員も増えていた。株式
中小企業・ベンチャー総合支援センター北海道
■グローバルな開発体制が生むインターネット関連
の先端製品
支援センターから派遣された専門家のアドバイスによってマネジ
公開も視野に入ってきた。新たな組織体制が必要とされる
時期を迎えたのである。
■ビジネスプラン発表会に参加し、VC からの資金
調達を図る
インターネット関連機器を開発・販売するシステム
支援センターでは、さっそくプロジェクトマネジャーと派遣
ケイは、中国・大連(画像処理)、韓国・ソウル(ブロ
専門家を決め、鳴海社長をはじめ当社の幹部と面談を持っ
システムケイでは、数々の新製品開発を進める
ードバンド)、インド・バンガロール(JAVA 関連)とグ
た。この時当社が直面していた課題は「組織力を生かした
中で、開発資金の調達や新製品の販路開拓といっ
当社は、システム開発で培った技術力を基盤に、ブロ
ローバルに開発拠点をもち、世界最先端の技術開発
マネジメント体制の確立」と「株式公開に相応しい組織運
た大きな課題が表面化してきた。そこで、支援セン
ードバンド時代の新たなビジネスへと事業展開を進めて
力を基盤に、音声・画像処理分野の製品開発に特化
営」の2つである。目標達成に向け、センターは支援計画と
タ ーが 定期 的に開 く主 要ベ ン チャーキャ ピ タル
きた。各分野の専門家たちから多くのアドバイスを受け、
して業績を伸ばしている。当社の主力製品には、リア
そのアクションプランを策定し、支援を開始した。
(VC)約 40 社とのビジネスプラン発表会に参加し
組織体制は強化され、市場性の高い新製品の開発が可
た。十社以上のVCから強い関心が寄せられて、資
能になった。創業 10 年目の経営革新を経たいま、数年
金調達の可能性が高まっている。
後の株式公開と今後の飛躍が期待されている。
ル画面やデータセンターに蓄積された画像データを
支援計画とアクションプランの具体的な内容は、株式公
インターネットを通じて見られる Web カメラ監視システ
開に向けた事業の方向性と経営計画の策定、計画遂行の
ム、顕微鏡に取りつけたカメラから細胞の動画をネッ
手順、予算制度の導入・プロジェクト別損益計算など管理
ト経由で送り、さらに同時に会話もできる遠隔診断シ
会計制度の確立、人事制度等の見直しなどだった。それに
ステム、リアルな立体画像を高速で再現する地図情
加えて、システムケイに持ち込まれてくる新事業の検討、ビ
報システムなどがある。通信分野から医療、小売、
ジネスモデル化やアライアンスのコンセプト作りなどがあ
物流まで幅広いユーザーに対して、システム開発で
る。ミーティングとブレーンストーミング毎月 2 回実施し、実
培った豊かなカスタマイズ力で低価格の新商品を提
務的なアドバイスを提供しながら、1つひとつ課題を解決し
供しており、多数の顧客から高い評価を受けてきた。
ている。こうした支援を通してマネジメント体制の組織的な
Web カメラ監視システムや地図情報システムなど主
整備が進み、システムケイの社員の目標達成意識や仕事
力製品では、トップシェア確保を目指して邁進中であ
への取り組み姿勢にも、大きな変化が見られるようになっ
り、さらに現在は、声紋による。本人認証システムな
た。
■Web カメラ監視システムのしくみ
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