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イルのAUXウサギ

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イルのAUXウサギ
シグニフォーLAR 筋注用キット 20 mg
シグニフォーLAR 筋注用キット 40 mg
シグニフォーLAR 筋注用キット 60 mg
に関する資料
本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任は,ノバ
ルティスファーマ株式会社にあります。当該製品の適正使用
以外の営利目的に本資料を利用することはできません。
ノバルティスファーマ株式会社
1.5 起源又は発見の経緯及び開発の経緯
Novartis
Confidential
CTD 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯
目
Page 2
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
次
目
次 ................................................................................................................................................ 2
1
起原又は発見の経緯 ............................................................................................................................ 3
2
先端巨大症及び下垂体性巨人症について......................................................................................... 3
3
2.1
定義,診断基準及び患者数 ................................................................................................... 3
2.2
先端巨大症及び下垂体性巨人症に対する治療の現状 ....................................................... 4
2.3
本剤の治療上の位置付け ....................................................................................................... 5
開発の経緯 ............................................................................................................................................ 5
3.1
品質に関する開発の経緯 ....................................................................................................... 8
3.2
非臨床に関する開発の経緯 ................................................................................................... 9
3.3
臨床に関する開発の経緯 ..................................................................................................... 10
4
特徴及び有用性 .................................................................................................................................. 12
5
まとめ .................................................................................................................................................. 13
6
参考文献 .............................................................................................................................................. 15
Novartis
Confidential
CTD 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯
1
Page 3
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
起原又は発見の経緯
パシレオチド(SOM)は新規シクロヘキサペプチドであり,天然のソマトスタチン及び既存の
ソマトスタチンアナログ(SSA)と同様に,ソマトスタチン受容体(sstr)への結合を介して薬理
活性を発揮する SSA である。
ソマトスタチン受容体には 5 種のサブタイプ(sstr1~5)の存在が明らかになっており,天然
のソマトスタチン-14 及びソマトスタチン-28 は,5 種すべてのソマトスタチン受容体サブタイプ
(sstr1~5)に対し高い親和性を示す。対照的に,既存 SSA であるオクトレオチド及びランレオ
チドは,sstr2 への親和性が高いが,残りのサブタイプへの親和性は中等度以下,あるいは全く示
さないことが知られている。先端巨大症患者の下垂体腫瘍には,sstr2 及び sstr5 の発現が高頻度
で認められ,次いで sstr1 及び sstr3 の発現も認められる。そこで,複数のソマトスタチン受容体
サブタイプに高親和性を示す SSA を開発することを目的として,SOM が設計された。
SOM は 4 種のサブタイプ(sstr1,2,3 及び 5)へ高い親和性を示した。オクトレオチドと比
較すると,SOM の結合親和性は,sstr2 に対しては 2.5 倍低いが,sstr1,sstr3 及び sstr5 に対して
はそれぞれ 30 倍,5 倍及び 39 倍高いことが示されている。
2
先端巨大症及び下垂体性巨人症について
2.1
定義,診断基準及び患者数
先端巨大症及び下垂体性巨人症は,いずれも下垂体前葉から慢性的に成長ホルモン(GH)が
過剰に分泌される疾患である。
先端巨大症及び下垂体性巨人症の診断基準は,厚生労働省の間脳下垂体機能障害に関する調査
研究班により作成された「先端巨大症および下垂体性巨人症の診断と治療の手引き(平成 24 年
度改訂)」に以下のように記載されている。
Ⅰ. 主症候
先端巨大症 1)
下垂体性巨人症
1)手足の容積の拡大
2)先端巨大症様顔貌(眉弓部の膨隆,鼻・
口唇の肥大,下顎の突出など)
3)巨大舌
1)著明な身長の増加
発育期にあっては身長の増加が著明で,最終
身長は男子 185 cm 以上,女子 175 cm 以上で
あるか,そうなると予測されるもの 5)
2)先端巨大
発育期には必ずしも顕著ではない
Ⅱ. 検査所見
1)成長ホルモン(GH)分泌の過剰
血中 GH 値がブドウ糖 75g 経口投与で正常域
まで抑制されない 2)
2)血中 IGF-I(ソマトメジン C)の高値 3)
3)MRI または CT で下垂体腺腫の所見を認
める 4)
同左
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CTD 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
先端巨大症 1)
下垂体性巨人症
IV. 除外規定
―
脳性巨人症ほか他の原因による高身長例を除
く
診断の基準
確実例:Ⅰのいずれか,及びⅡをみたすもの
確実例:Ⅰ及びⅡをみたすもの
但し,いずれの場合も IV(除外規定)をみた
す必要がある
1)主症状は発病初期例や非典型例では症候が顕著でない場合がある。
2)正常域とは血中 GH 底値 1μg/L(リコンビナンド GH を標準品とする GH 測定法)未満である。糖尿病,肝疾
患,腎疾患,青年では血中 GH 値が正常域まで抑制されないことがある。また,本症では血中 GH 値が TRH や
LH-RH 刺激で増加(奇異性上昇)することや,プロモクリプチンなどのドパミン作動薬で血中 GH 値が増加しな
いことがある。さらに,腎機能が正常の場合に採取した尿中 GH 濃度が正常値に比べ高値である。
3)健常者の年齢・性別基準値を参照する。栄養障害,肝疾患,腎疾患,甲状腺機能低下症,コントロール不良
の糖尿病などが合併すると血中 IGF-I が高値を示さないことがある。
4)明らかな下垂体腺腫所見を認めない時や,ごく稀に GHRH 産生腫瘍の場合がある。
5)2 年以上にわたって年間成長速度が標準値の 2.0 SD 以上。なお,両親の身長,時代による平均値も参考とす
る。
欧米では,先端巨大症の有病者数は 100 万人あたり 40~60 名,年間発症数は 100 万人あたり 3
~4 名と推定されているが(Holdaway and Rajasoorya 1999),近年の下垂体腺腫に関する疫学報
告からは,さらに多いことが示唆される(Rosario 2011,Daly et al. 2006)。国内での先端巨大症
及び下垂体性巨人症の有病者数はそれぞれ約 11000 名及び約 400 名,年間発症数は約 700 名及び
約 20 名と推定され(厚生省特定疾患間脳下垂体機能障害調査研究班 1993,片上 他 2006),先
端巨大症については,欧米での発症割合の推定と同程度である。
2.2
先端巨大症及び下垂体性巨人症に対する治療の現状
先端巨大症の治療目的は,腫瘍周辺正常組織の圧迫の軽減及び GH 分泌過剰に起因する症状の
是正と合併症の罹病率減少によって,死亡率を一般人口の平均レベルまで下げることである。こ
の治療目的を達成するための治療奏効の指標としては,「ランダムに測定した GH が 2.5 µg/L 未
満(又はこれに相当する経口ブドウ糖負荷試験[OGTT]後の抑制された GH 底値が 1 µg/L 未
満)」かつ「IGF-1 が性別・年齢別の基準値範囲内(正常値)」が国内外で広く医療現場に浸透
しており,国内の治療ガイドラインでも記載されている(厚生労働科学研究費補助金 難治性疾
患克服研究事業 間脳下垂体機能障害に関する調査研究班 2013,Melmed et al. 2009,Katznelson et
al. 2011)。
先端巨大症の治療アルゴリズムは,国内外で大きな違いはなく,第一選択は外科手術による腺
腫摘出であるが,腫瘍径が 1.0 cm を超える場合の完全摘出の成功率は 50%未満である(Bush and
Vance 2008)。外科手術が適応とならない又はその効果が不十分な場合に薬物療法が適応となり,
また必要に応じて放射線療法が行われる。
薬物療法には,ソマトスタチンアナログ(SSA),GH 受容体拮抗薬,及びドパミン作動薬が
ある。第一選択薬は国内外ともに SSA が標準的であり,SSA により GH 及び IGF-1 の低下のほ
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か,腫瘍縮小効果も期待される。しかしながら,既存 SSA であるオクトレオチドで奏効が得ら
れる患者の割合は 18%~27%と報告されており(Mercado et al. 2007,Colao et al. 2009),十分と
は言い難い。GH 受容体拮抗薬は,IGF-1 抑制効果は高いが,GH 抑制効果はなく,ドパミン作動
薬は,GH 及び IGF-1 の低下が認められるが,奏効が得られる患者の割合は 10%未満である
(Melmed et al. 2009)。
先端巨大症と下垂体性巨人症は,骨端軟骨線の閉鎖後に発症した場合に先端巨大症,骨端軟骨
線の閉鎖前に発症した場合に下垂体性巨人症と区別されるが,基本的に同質の疾患で,治療アル
ゴリズムも同様であり,国内での薬物治療選択肢も同じである。
2.3
本剤の治療上の位置付け
先述のとおり,先端巨大症及び下垂体性巨人症に対する第一選択薬は国内外ともに SSA が標
準的であり,本邦ではオクトレオチド及びランレオチドが先端巨大症及び下垂体性巨人症を適応
症として承認を取得している。この他,薬物療法には,GH 受容体拮抗薬及びドパミン作動薬が
ある。先端巨大症及び下垂体性巨人症に対する薬物療法の意義は大きい一方で,既存薬剤によっ
て奏効指標とされる「ランダムに測定した GH が 2.5 µg/L 未満(又はこれに相当する OGTT 後の
抑制された GH 底値が 1 µg/L 未満)」かつ「IGF-1 が正常値」の両基準が達成される患者は少な
く,より多くの患者が奏効を得られる薬剤が強く望まれている。
SOM は,2 つの検証的試験によって,薬物治療歴のない先端巨大症患者及び既存 SSA(オクト
レオチド又はランレオチド)でコントロール不良な先端巨大症患者に対して,既存 SSA と比べ
高い奏効率が認められた。また,これらの試験で,腫瘍体積の縮小,先端巨大症の臨床症状の改
善傾向,及び QoL の改善傾向が示された。さらに,日本人の先端巨大症及び下垂体性巨人症の
患者で,GH 及び IGF-1 の低下,並びに一部の患者における腫瘍体積の縮小傾向が確認された。
このことから,薬物治療歴のない患者のみならず,既存 SSA でコントロール不良な先端巨大症
及び下垂体性巨人症の患者にとって,SOM は新たな治療の選択肢となりうる。
3
開発の経緯
開発の経緯を Figure 3-1 に示す。
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る作用を検討した。GH は脈動的に分泌されるため,そのベースライン値は,げっ歯類において
も容易に評価できない。したがって,ラットでの SOM の血漿 GH 抑制作用の検討は,GHRH の
静脈内持続投与により GH 分泌を刺激した条件下で行った。
副次的薬理試験では,SOM 及びオクトレオチドの ACTH 分泌及び血糖調節に対する作用につ
いて検討した。ACTH 分泌に対する作用は,in vitro ではヒト腺腫組織及びマウス細胞株を用いた
試験により検討し,ヒト患者組織を用いた試験においては,SOM の細胞増殖に対する抑制作用
についても合わせて評価した。In vivo では,ラットを用いて副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン
(CRH)刺激下での ACTH 及びコルチコステロン分泌に対する SOM の作用を検討した。血糖調
節に対する作用は,ラットへ SOM 及び SOM LAR を投与した際に血漿グルコース濃度に与える
影響について,インスリン及びグルカゴン濃度の変化も合わせて検討した。
安全性薬理試験では,in vitro 受容体結合親和性試験により SOM の選択性を評価し,安全性薬
理コアバッテリー試験により心血管系,中枢神経系及び呼吸系に及ぼす影響について検討した。
薬物動態試験
マウス,ラット,ウサギ,及びイヌにおける吸収,分布,代謝及び排泄(ADME)について,
放射能(14C)標識又は非標識 SOM を用いて in vitro 及び in vivo で検討した。SOM の薬物動態に
関与する代謝酵素及びトランスポーターについて検討し,薬物相互間作用の可能性を評価するた
め,in vitro 試験を実施した。
毒性試験
SOM 及び SOM LAR の非臨床安全性評価を目的として,一連の毒性試験(単回投与毒性試験,
反復投与毒性試験,遺伝毒性試験,がん原性試験,生殖発生毒性試験,又はその他の毒性試験)
を実施した。
3.3
臨床に関する開発の経緯
SOM は,先端巨大症及び下垂体性巨人症の他にクッシング病,神経内分泌腫瘍の治療薬とし
て臨床開発を進めている。先述のとおり,SOM は 2 種の剤形(SOM SC 及び SOM LAR)があり,
クッシング病は SOM SC 及び SOM LAR の 2 つの製剤による開発を進めたが,先端巨大症及び下
垂体性巨人症,並びに神経内分泌腫瘍は SOM LAR での開発を進めている。
外国では,クッシング病の開発が先行し,SOM SC がクッシング病に対し承認され(米国:
2012 年 12 月 14 日,EU:2012 年 4 月 24 日),2016 年 3 月現在,89 ヵ国で市販されている。次
いで,先端巨大症の開発が進み,SOM LAR が先端巨大症に対し承認され(米国:2014 年 12 月
15 日,EU:2014 年 11 月 19 日),2016 年 3 月現在,40 ヵ国で市販されている。
日本では,SOM LAR を用いた先端巨大症及び下垂体性巨人症の開発を先行させ,クッシング
病に対しては SOM LAR を用いた開発を進めている。神経内分泌腫瘍は,開発計画中である。
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
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SOM LAR は,手術の有無,薬物治療の有無を問わず,多くの先端巨大症患者で奏効が得ら
れる。
-
外国の検証的試験(C2305 試験,n = 336)で,SOM LAR 投与により,手術歴の有無
を問わず薬物治療歴のない先端巨大症患者において,既存 SSA(オクトレオチド
LAR)より有意に高い奏効が得られた。
-
外国の検証的試験(C2402 試験,n = 198)で,SOM LAR 投与により,既存 SSA 前
治療でコントロール不良な先端巨大症患者において,実薬対照(オクトレオチド又
はランレオチド)より有意に高い奏効が得られた。
-
薬物治療歴のない先端巨大症患者で,手術が適応とならない被験者又は手術後コン
トロール不良な被験者のいずれにおいても,オクトレオチド LAR と比べ SOM LAR
で高い奏効が得られた。
-
日本人を対象とした国内試験(C1202 試験,n = 33)で,手術歴の有無を問わず薬物
治療歴のない又は薬物前治療でコントロール不良な先端巨大症患者において,高い
奏効が得られた。

SOM LAR は,下垂体性巨人症でも GH 及び IGF-1 の減少が得られる。

SOM LAR 投与により,腫瘍体積の縮小,先端巨大症の臨床症状の改善傾向,及び QoL の改
善傾向がみられる。

安全性プロファイルは良好であり,既存 SSA で特定されているリスク以外の新たなリスクは
特定されず,忍容性は概ね良好であった。2 つの検証的試験で既存 SSA と比べて高血糖のリ
スクが高いことが示されたが,血糖増加作用は可逆的であり,患者の空腹時血糖及びヘモグ
ロビン A1c(HbA1c)のモニタリングによりリスクは最小化でき,また,対症療法などによ
り高血糖は管理可能であると考えられた。

日本人患者に対する SOM LAR 投与時の安全性プロファイルは,外国人患者と同様であり,
日本人患者で新たな安全性の懸念となる事象は認められなかった。

下垂体性巨人症患者に対して SOM LAR を投与した結果,新たな安全性の懸念は認められな
かった。
5
まとめ
先端巨大症及び下垂体性巨人症に対する薬物療法の意義は大きい一方で,既存薬剤によって奏
効指標とされる「ランダムに測定した GH が 2.5 µg/L 未満(又はこれに相当する OGTT 後の抑制
された GH 底値が 1 µg/L 未満)」かつ「IGF-1 が正常値」の両基準が達成される患者は少なく,
より多くの患者が奏効を得られる薬剤が強く望まれている。
SOM は,作用するソマトスタチン受容体のサブタイプは既存の SSA より多く,既存の SSA が
作用しないソマトスタチン受容体のサブタイプにも高い親和性を示す。臨床試験においても,国
内外の試験で,SOM の先端巨大症及び下垂体性巨人症の患者に対する有用性が確認された。
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外国の検証的試験で,薬物治療歴のない患者のみならず,既存の SSA でコントロール不良な
先端巨大症患者においても,既存の SSA と比較し有意に高い奏効が得られた。また,SOM は手
術歴の有無に係らず既存の SSA より高い奏効が得られ,安全性プロファイルは良好であった。
さらに,日本人先端巨大症患者でも奏効が得られ,下垂体性巨人症患者で GH 及び IGF-1 の低下
がみられた。
したがって,SOM LAR を新たな治療選択肢の一つとして医療現場に提供することにより,先
端巨大症及び下垂体性巨人症の未充足な医療ニーズ(奏効,腫瘍体積の縮小など)が満たされる
と考え,以下の内容で承認申請することとした。
【申請品目】
シグニフォーLAR 筋注用キット 20 mg,40 mg,60 mg
【効能又は効果(案)】
下記疾患における成長ホルモン,IGF-I(ソマトメジンーC)分泌過剰状態及び諸症状の改善
先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な場合)
【用法及び用量(案)】
通常,成人にはパシレオチドとして 40 mg を 4 週毎に 3 ヵ月間,臀部筋肉内に注射する。その
後は患者の病態に応じて,20 mg,40 mg 又は 60 mg を 4 週毎に投与する。
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参考文献
[Bush ZM and Vance ML (2008)] Management of acromegaly: Is there a role for primary medical
therapy?Rev Endocr Metab Disord; 9:83-94.
[Colao A, Cappabianca P, Caron P, et al. (2009)] Octreotide LAR vs. surgery in newly diagnosed patients
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[Daly AF, Rixhon M, Adam C, et al. (2006)] High prevalence of pituitary adenomas: a cross-sectional
study in the province of Liege, Belgium. J Clin Endocrinol Metab; 91:4769-75.
[Holdaway IM and Rajasoorya C (1999)] Epidemiology of acromegaly. Pituitary; 2:29-41.
[Katznelson L, Atkinson JLD, Cook DM, et al. (2011)] American association of clinical endocrinologists
medical guidelines for clinical practice for the diagnosis and treatment of acromegaly -2011 update. Endocr
Pract; 17(suppl 4):1-44.
[Melmed S, Colao A, Barkan A, et al. (2009)] Guidelines for acromegaly management: an update. J Clin
Endocrinol Metab; 94(5):1509-17.
[Mercado M, Borges F, Bouterfa H, et al. (2007)] A prospective, multicentre study to investigate the
efficacy, safety and tolerability of octreotide LAR® (long-acting repeatable octreotide) in the primary
therapy of patients with acromegaly. Clin Endocrinol (Oxf); 66(6):859-68.
[Rosario PW (2011)] Frequency of acromegaly in adults with diabetes or glucose intolerance and estimated
prevalence in the general population. Pituitary; 14:217-21.
[片上秀喜,石川恵美,日高博之,他 (2006)] 7 先端巨大症・巨人症の発症率と有病率について:
宮崎県 (人口 100 万人)での検討. 日本内分泌学会雑誌; 82(1):100.
[厚生省特定疾患間脳下垂体機能障害調査研究班 (1993)] 疫学調査報告 2 末端肥大症・下垂体巨
人症. 厚生省特定疾患間脳下垂体機能障害調査研究班平成 5 年度報告書;240-2.
[厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業 間脳下垂体機能障害に関する調査研究班
(2013)] 先端巨大症および下垂体性巨人症の診断と治療の手引き 平成 24 年度改訂;1-6.
1.6 外国における使用状況等に関する資料
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CTD 1.6 外国における使用状況等に関する資料
目
Page 2
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
次
目
次 ................................................................................................................................................ 2
表 一 覧 ................................................................................................................................................ 2
略号一覧 ................................................................................................................................................ 3
1
外国における使用状況等..................................................................................................................... 4
2
外国の添付文書等の概要..................................................................................................................... 4
2.1
2.2
米国の添付文書の概略 ........................................................................................................... 4
2.1.1
販売名,剤型,含量 ............................................................................................ 4
2.1.2
効能・効果 ............................................................................................................ 4
2.1.3
用法・用量 ............................................................................................................ 5
2.1.4
禁忌 ........................................................................................................................ 5
2.1.5
警告及び使用上の注意 ........................................................................................ 5
2.1.6
副作用 .................................................................................................................... 7
2.1.7
薬物相互作用 ........................................................................................................ 7
2.1.8
特別患者集団への使用 ........................................................................................ 8
2.1.9
過量投与 ................................................................................................................ 9
EU 共通の添付文書の概略..................................................................................................... 9
2.2.1
販売名,剤型,含量 ............................................................................................ 9
2.2.2
効能・効果 .......................................................................................................... 10
2.2.3
用法・用量 .......................................................................................................... 10
2.2.4
禁忌 ...................................................................................................................... 11
2.2.5
警告及び使用上の注意 ...................................................................................... 11
2.2.6
薬物相互作用 ...................................................................................................... 14
2.2.7
生殖能力,妊娠及び授乳 .................................................................................. 15
2.2.8
車の運転及び機械の操作能力に対する影響 .................................................. 15
2.2.9
望ましくない作用 .............................................................................................. 15
2.2.10
過量投与 .............................................................................................................. 18
表 一 覧
Table 1-1
SOM LAR の主要国での承認状況...................................................................... 4
Table 2-1
先端巨大症患者を対象とした第 III 相試験 2 試験における pasireotide
筋肉内投与での副作用 ...................................................................................... 16
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CTD 1.6 外国における使用状況等に関する資料
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
略号一覧
略号
略していない表現 (英)
略していない表現 (日)
ACTH
adrenocorticotropic hormone
副腎皮質刺激ホルモン
ALT
alanine aminotransferase
アラニンアミノトランスフェラーゼ
AST
aspartate aminotransferase
アスパラギン酸アミノトランスフェラー
ゼ
AUC
area under the drug plasma concentration-time curve
血漿中薬物濃度-時間曲線下面積
CTC
common terminology criteria
有害事象共通用語規準
ECG
electrocardiogram
心電図
FPG
fasting plasma glucose
空腹時血糖
GH
growth hormone
成長ホルモン
HbA1c
hemoglobin A1c
ヘモグロビン A1c
IGF-1
insulin-like growth factor-1
インスリン様成長因子-1
LAR
long acting reaction
徐放性製剤
NYHA
New York heart association
ニューヨーク心臓協会
P-gp
P-glycoprotein
P-糖蛋白
PK
pharmacokinetics
薬物動態(学)
PT
thrombin time
トロンビン時間
PTT
prothrombin time
プロトロンビン時間
QT
QT interval
QT 間隔
QTcF
QT interval corrected for heart rate according to Fridericia’s
formula
―
SC
subcutaneous(ly)
皮下注用
SSA
somatostatin analogues
ソマトスタチンアナログ
TSH
thyroid-stimulating hormone
甲状腺刺激ホルモン
T4
thyroxine
チロキシン
ULN
upper limit normal
基準値上限
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CTD 1.6 外国における使用状況等に関する資料
1
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
外国における使用状況等
パシレオチド(SOM)は 2 種の剤形,皮下投与用製剤(SOM SC)及び徐放性筋肉内投与用製
剤(SOM LAR)があり,各適応でそれぞれの製剤を用い開発を進めている。外国では,クッシ
ング病の開発が先行し,SOM SC がクッシング病に対し承認され(米国:2012 年 12 月 14 日,
EU:2012 年 4 月 24 日),2016 年 3 月現在,89 ヵ国で承認されている。次いで,先端巨大症の
開発が進み,SOM LAR が先端巨大症に対し承認され(米国:2014 年 12 月 15 日,EU:2014 年
11 月 19 日),2016 年 3 月現在,40 ヵ国で承認されている。
SOM LAR の主要国での承認状況を,Table 1-1 に示す。
Table 1-1
SOM LAR の主要国での承認状況
国名
販売名
承認年月日
剤型・含量
効能・効果
米国
SIGNIFOR® LAR
(pasireotide) for
injectable suspension,
for intramuscular use
2014 年 12 月
15 日
注射剤・20/40/60 mg
外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な先
端巨大症患者への治療
イギリ
ス
Signifor Powder and
solvent for suspension for
injection
2014 年 11 月
19 日
注射剤・20/40/60 mg
外科的処置で効果が不十分又は施行ができな
い,あるいは他のソマトスタチンアナログでコ
ントロールが不十分な先端巨大症の成人患者
フラン
ス
Signifor LAR Powder and
solvent for suspension for
injection
2014 年 11 月
19 日
注射剤・20/40/60 mg
外科的処置で効果が不十分又は施行ができな
い,あるいは他のソマトスタチンアナログでコ
ントロールが不十分な先端巨大症の成人患者
ドイツ
Signifor LAR Powder and
solvent for suspension for
injection
2014 年 11 月
19 日
注射剤・20/40/60 mg
外科的処置で効果が不十分又は施行ができな
い,あるいは他のソマトスタチンアナログでコ
ントロールが不十分な先端巨大症の成人患者
2
外国の添付文書等の概要
SOM LAR の米国の添付文書(2014 年 12 月作成)の概略を 2.1 項に,EU 共通の添付文書
(2015 年 4 月改訂)を 2.2 項に示す。
2.1
米国の添付文書の概略
改訂年月:2014 年 12 月
2.1.1
販売名,剤型,含量
販売名:SIGNIFOR® LAR (pasireotide) for injectable suspension, for intramuscular use
剤型・含量:注射剤,20 mg,40 mg,60 mg
2.1.2
効能・効果
外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な先端巨大症患者への治療
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2.1.3
Page 5
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
用法・用量
推奨開始用量:
推奨開始用量として,SIGNIFOR LAR 40 mg を 4 週毎(28 日毎)に筋肉内投与する。
用量調整:
SIGNIFOR LAR 40 mg を投与し忍容であった患者で,投与 3 ヵ月後に成長ホルモン(GH)又
は年齢及び性別で調整したインスリン様成長因子-1(IGF-1)値が基準値にならなかった場合,
最大用量 60 mg に増量可能である。
SIGNIFOR LAR に関連した有害事象,又は投与に対する過剰な作用(年齢及び性別で調整した
IGF-1 値が基準値下限未満)を示した場合,一時的又は永続的に 20 mg 単位で減量が可能である。
肝機能障害患者への投与:
中等度(Child-Pugh 分類クラス B)の肝機能障害のある患者での推奨開始用量は 20 mg,最大
推奨用量は 40 mg でいずれも 4 週毎に投与する。重度(Child-Pugh 分類クラス C)の肝機能障害
のある患者では,使用を避ける。
2.1.4
禁忌
なし
2.1.5
警告及び使用上の注意
高血糖及び糖尿病:
SIGNIFOR LAR は血糖値を上昇させることがあり,まれに重度となる。先端巨大症を対象とし
た試験では,SIGNIFOR LAR が投与された薬物治療歴のない 5 名の患者(うち,2 名はベースラ
インは正常値の患者)で,血糖上昇(範囲 359–506 mg/dL)により入院となったが,対照群では
いなかった。さらに,コア期に対照群が投与され継続投与期に SIGNIFOR LAR に切替えられた 2
名が SIGNIFOR LAR の投与中に血糖上昇により入院した。この 2 名のうち 1 名は,糖尿病性ケ
トアシドーシスが発現した。ベースラインで血糖コントロールが不良な患者は,重度の高血糖を
発現するリスクが高い。
開発段階では,SIGNIFOR LAR の投与により,糖尿病及び前糖尿病の発現率が高まった。糖尿
病,前糖尿病,及び血糖値が正常な患者を含め,ほとんどの患者は最初の SIGNIFOR LAR 投与 2
~3 ヵ月後までの期間に血糖値が上昇した。薬物治療歴のない患者を対象とした試験で,糖尿病
の発現率は,ベースラインの 30%から 12 ヵ月後に 60%へと増加した。ソマトスタチンアナログ
(SSA)の治療歴のある患者を対象とした試験で,糖尿病の発現率は,ベースラインから 6 ヵ月
後で,SIGNIFOR LAR 40 mg 投与では 71%から 87%,SIGNIFOR LAR 60 mg 投与では 60%から
84%へといずれも増加した。
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FPG 及び HbA1c は,SIGNIFOR LAR 投与前に測定すること。糖尿病のコントロールが不良な
患者では,SIGNIFOR LAR 投与前に抗糖尿病薬により血糖調整する。SIGNIFOR LAR 投与後 3 ヵ
月間,並びに増量後 4~6 週間は週 1 回の頻度,それ以降は必要に応じ血糖値を測定する。
SIGNIFOR LAR 投与で高血糖がみられる患者では,抗糖尿病薬の使用開始,抗糖尿病薬の用量
調整,又は抗糖尿病薬の種類の変更が必要となるかもしれない。SIGNIFOR LAR で誘発される高
血糖を管理する最適な治療法は知られていない。高血糖が薬物治療でコントロールできない場合,
SIGNIFOR LAR を減量又は中止する。
投与中止後,必要に応じ FPG 及び HbA1c を測定する。抗糖尿病薬を使用中の患者では,低血
糖のリスクを回避するため,SIGNIFOR LAR の中止後,血糖測定の頻度や,抗糖尿病薬の用量を
調整する必要があるかもしれない。
除脈及び QT 延長:
除脈
除脈は SIGNIFOR LAR 投与で報告されている有害事象である。心疾患のある患者,臨床的に
重大な除脈や重症度が高い心停止の既往など除脈のリスクのある患者,又は除脈と関連する薬剤
の併用に際し注意が必要である。SIGNIFOR LAR 投与前又は投与中に,心拍の遅れが知られてい
る薬剤(例,β ブロッカー,カルシウム拮抗薬)の用量調整,又は電解質の調整が必要かもしれ
ない。
QT 延長
SIGNIFOR SC の電気生理学的試験(thorough QT 試験など)において,治療用量及び治療用量
より高い用量で QT 延長がみられた。
第 III 相試験において,SIGNIFOR LAR 群で 480 ms 超の QTc 間隔(QTcF)が 4 名,ベースラ
インから 60 ms 超の QTcF 延長が 2 名に発現した。500 ms 超の QTc 間隔は発現しなかった。
以下のような QT 延長の重大なリスクがある患者では,SIGNIFOR LAR は慎重に投与しなけれ
ばならない。
・先天的に QT 延長がある患者
・コントロール不良又は重大な心疾患(心筋梗塞,うっ血性心不全,不安定狭心症又は臨床
的に重要な除脈)のある患者
・抗不整脈の治療,又は QT 延長を誘発することが知られている薬物等の使用のある患者
・低カリウム血症又は低マグネシウム血症の患者
SIGNIFOR LAR 投与前にベースラインの ECG 測定することを推奨する。リスクのある患者で
は最大血中濃度到達時期(投与 21 日後)に QT 間隔への影響がないかモニタリングする。
SIGNIFOR LAR 投与前に低カリウム血症又は低マグネシウム血症は補正し,投与中は定期的にモ
ニタリングする。
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肝機能異常
SIGNIFOR LAR 投与により肝酵素上昇が発現している。第 III 相試験の SIGNIFOR LAR 投与の
全用量の合計で,ALT 又は AST > 3 x ULN の上昇は 3%,ALT 又は AST > 5 x ULN の上昇は 1%
の患者で報告された。
SIGNIFOR LAR 投与前,投与 2~3 週後,3 ヵ月間は 1 ヵ月間隔,その後は必要に応じ,肝機
能検査の実施を推奨する。トランスアミナーゼ上昇がみられた場合には,投与前の値に戻るまで
モニタリングする。臨床的に重要な肝機能異常の発現が疑われる徴候又は症状がみられた場合に
は,SIGNIFOR LAR の投与を中止する。SIGNIFOR LAR 投与中止後,回復するまでモニタリング
する。肝機能異常と SIGNIFOR LAR 投与との関連が疑われる場合には,SIGNIFOR LAR 投与を
再開しない。
胆石症
SIGNIFOR LAR の先端巨大症を対象とした臨床試験では,胆石症が薬物治療歴のない患者で
33%,SSA でコントロール不良な患者(40 mg)で 10%の患者に発現した。定期的にモニタリン
グすること。
下垂体ホルモンの欠乏
SIGNIFOR LAR 投与により,GH/IGF-1 以外の下垂体ホルモンが抑制される可能性がある。
SIGNIFOR LAR 投与前,投与中は定期的に,下垂体機能(甲状腺,副腎,性腺など)のモニタリ
ングを推奨する。副腎機能障害の徴候及び症状に注意するよう患者に指導する。副腎機能障害が
疑われた場合には,糖質コルチコイドの補充による標準治療を実施する。
2.1.6
副作用
添付文書の他の項に記載されている臨床的に重大な副作用には以下のものがある。

高血糖及び糖尿病

徐脈及び QT 延長

肝機能検査値の上昇

胆石症

下垂体ホルモン欠乏症
2.1.7
薬物相互作用
SIGNIFOR LAR に対する他剤の影響
QT を延長する薬剤
SIGNIFOR LAR と QT 間隔を延長する薬剤を併用すると,QT 間隔の延長作用が相加的に増強
する可能性がある。投与 21 日目に QT 間隔への影響をモニタリングすることが推奨される。
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他剤に対する SIGNIFOR LAR の影響
シクロスポリン
SIGNIFOR LAR とシクロスポリンを併用すると,シクロスポリンの相対バイオアベイラビリテ
ィを低下させる可能性があるので,シクロスポリンの治療濃度域を維持するため,シクロスポリ
ンの用量調節が必要となることがある。
ブロモクリプチン
SIGNIFOR LAR とブロモクリプチンを併用すると,ブロモクリプチンの血中濃度が上昇する可
能性があるので,ブロモクリプチンの減量が必要となることがある。
2.1.8
特別患者集団への使用
2.1.8.1
妊娠
妊娠カテゴリーC
妊婦を対象とした適切かつ十分に管理された試験は実施されていない。ラット及びウサギの生
殖試験では,pasireotide の治療用量の曝露で胎児への有害な影響は確認されなかった。動物の生
殖試験成績から,ヒトでの反応を予測することはできないため,妊娠中は,明らかに必要とする
場合にのみ SIGNIFOR LAR を使用する。
動物種間の体表面積換算で,ヒトの臨床曝露量を下回る曝露量を交配前から妊娠期にかけてラ
ットに投与したところ,統計学的に有意な着床胚損失の増加,生存胎児数の減少,黄体数及び着
床数の減少など,受胎能に対する有害な影響が確認された。また,動物種間の体表面積換算で,
臨床の最大曝露量の 4 倍の全身曝露量では,性周期異常又は非周期性が確認された。
ラットの生殖発生毒性試験で,器官形成期を通じて 1,5 及び 10 mg/kg/日を皮下投与したとこ
ろ,全用量で母動物毒性が確認された。評価した最低用量は,動物種間の AUC 換算で最大治療
用量の曝露量の 12 倍であった。
ウサギを用いた生殖発生毒性試験で,器官形成期を通じて 0.05,1 及び 5 mg/kg/日を皮下投与
したところ,臨床での最大曝露量の 5 倍の曝露量となる 1 mg/kg/日で母動物毒性が確認された。
薬剤に関連する骨格変異の発現率増加が,動物種間の AUC 換算で臨床での最大曝露量を下回る
曝露量である 0.05 mg/kg/日で確認された。
ラットを用いた出生前及び出生後の生殖発生毒性試験で,妊娠期間中から授乳期及び離乳期に
かけて 2,5 及び 10 mg/kg/日を皮下投与したところ,最低用量(動物種間の体表面積換算で最大
治療用量の 9 倍)を含む全用量で母動物毒性が確認された。出生前及び出生後のラットの試験で
は,GH 阻害に起因する生理的発育の遅延が 2 mg/kg/日で確認された。Pasireotide に曝露した仔ラ
ット(F1 世代)の体重増加は,離乳後に対照ラットと同程度となり,発育遅延は可逆的である
ことを示唆された。
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2.1.8.2
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分娩・出産
ヒトに関するデータはない。Pasireotide を皮下投与したラットの試験では,分娩や出産への影
響は認められなかった。
2.1.8.3
授乳
Pasireotide のヒト乳汁中へ移行は不明である。多くの薬剤がヒトの乳汁中へ移行するため,本
剤を授乳中の婦人に投与する際には注意が必要である。ラットで,血漿中濃度の 30%の濃度の
pasireotide が,乳汁中へ移行することが確認された。母乳栄養児に対するリスクが否定できない
ため,授乳婦には本剤を使用しないこと。
2.1.8.4
小児への投与
小児患者に対する本剤の安全性及び有効性は確立されていない。
2.1.8.5
高齢者への投与
本剤の臨床試験には 65 歳以上の被験者が十分に組入れられておらず,65 歳未満の被験者との
反応の差は明らかでない。臨床使用経験で,高齢者と非高齢者との反応の差は確認されていない。
一般に高齢者に対する用量選択は慎重に行う必要があり,肝機能,腎機能又は心機能の低下,合
併症及び併用薬の使用を考慮して,通常は低用量から投与を開始する。
2.1.8.6
肝機能障害
軽度(Child-Pugh 分類クラス A)の肝機能障害患者に対する用量調節は必要ないが,中等度
(Child-Pugh 分類クラス B)の肝機能障害患者に対しては用量調節が必要である。重度(ChildPugh 分類クラス C)の肝機能障害患者に対する本剤の安全性及び有効性は確立されていないため,
重度(Child-Pugh 分類クラス C)の肝機能障害患者への投与は推奨されない。
2.1.8.7
腎機能障害
腎機能障害患者を対象とした本剤の臨床試験はこれまで実施されていない。腎機能障害患者に
対する用量調節は必要ない。
2.1.9
過量投与
過量投与が認められた場合は,患者の臨床状態に応じて,症状が消失するまで適切な対症療法
を行うことが推奨される。
2.2
EU 共通の添付文書の概略
改訂年月日:2015 年 8 月
2.2.1
販売名,剤型,含量
販売名:Signifor powder and solvent for suspension for injection
剤型・含量:注射剤,20 mg,40 mg,60 mg
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2.2.2
Page 10
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効能・効果
外科的処置で効果が不十分又は施行ができない,あるいは他の SSA でコントロールが不十分
な先端巨大症の成人患者
2.2.3
用法・用量
用量:
推奨開始用量として,pasireotide 40 mg を 4 週毎に投与する。
Signifor 40 mg の投与 3 ヵ月後に GH 又は IGF-1 値が完全にコントロールできなかった患者では,
最大用量 60 mg に増量可能である。
因果関係が疑われる有害事象,又は過剰な作用(IGF-1 値が基準値下限未満)を示した場合,
一時的又は永続的に 20 mg 単位の減量が可能である。
特別な患者集団
高齢者(65 歳以上)
65 歳以上の患者に Signifor を投与したデータは限定的であるが,用量調整を示唆する結果は得
られなかった。
腎機能障害
腎機能障害患者に対するデータは限定的であるが,用量調整は不要である。
肝機能障害
軽度(Child-Pugh 分類クラス A)の肝機能障害のある患者では,用量調整は不要である。中等
度(Child-Pugh 分類クラス B)の肝機能障害のある患者での推奨開始用量は 20 mg,最大推奨用
量は 40 mg でいずれも 4 週毎に投与する。重度(Child-Pugh 分類クラス C)の肝機能障害のある
患者には,投与すべきでない。
小児
0~18 歳の小児及び若年者に対する Signifor の有効性及び安全性は確立されていない。利用可
能なデータがない。
投与方法:
Signifor は,訓練を受けた医療関係者が深部筋肉内に投与する。投与直前に Signifor を懸濁す
る。
筋肉内投与の投与箇所は,臀部の筋肉を左右交互に変える。
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2.2.4
Page 11
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禁忌
本剤の成分又は添加剤に対する過敏症のある患者
重度(Child-Pugh 分類クラス C)の肝機能障害患者
2.2.5
警告及び使用上の注意
糖代謝
Pasireotide が投与された健康被験者及び患者で,血糖値変化が高頻度に報告されている。
Pasireotide の臨床試験に組入れられた被験者で,高血糖とまれに低血糖が発現した。
先端巨大症患者を対象としたピボタル試験 2 試験で報告された高血糖の重症度及び頻度は,
Signifor 筋肉内投与群の方が実薬対照群(オクトレオチド筋肉内投与又はランレオチド皮下投
与)より高かった。ピボタル試験 2 試験の併合解析で,高血糖関連副作用の発現率は,全グレー
ド及び CTC Grade 3/4 でそれぞれ,Signifor 筋肉内投与群では 58.6%及び 9.9%,実薬対照群では
18.0%及び 1.1%であった。SSA でコントロール不良な患者を対象としたピボタル試験では,試験
前に抗糖尿病薬の投与経験がなく,試験中に抗糖尿病薬の使用が必要となった患者の割合は,
Signifor 40 mg 及び 60 mg 群で 17.5%及び 16.1%に対し,実薬対照群では 1.5%であった。薬物治
療歴のない患者を対象としたピボタル試験で,試験中に抗糖尿病薬の使用が必要となった患者の
割合は,Signifor 群の 36%に対し,実薬対照群では 4.4%であった。
高血糖が発現した先端巨大症患者では,概して抗糖尿病療法が有効であった。Pasireotide の臨
床試験では,高血糖による pasireotide の減量又は中止の頻度は低かった。
高血糖の発現は,インスリン及びその代謝物[glucagon-like peptide 1(GLP-1),glucosedependent insulinotropic polypeptide(GIP)]の分泌の低下と関係していると考えられる。
Pasireotide の投与開始に先立ち,血糖の状態(FPG/HbA1c)を評価する。確立されたガイドラ
インに従い,投与期間中に FPG/HbA1c モニタリングを実施する。血糖自己測定及び/又は FPG
評価は,最初の 3 ヵ月間に週 1 回,その後臨床的必要性に応じて定期的に実施し,増量した場合
は最初の 4~6 週間実施する。また,投与終了 4 週間後に FPG,3 ヵ月後に HbA1c のモニタリン
グを実施する。
Signifor が投与されている患者に高血糖が発現した場合は,確立された治療ガイドラインに従
い,抗糖尿病薬投与を開始又は調整することが推奨される。適切な治療にもかかわらずコントロ
ール不良な高血糖が持続する場合は,Signifor の用量を減量するか Signifor 投与を中止する。
血糖コントロールが不良の患者(抗糖尿病療法を受ける際に HbA1c が 8%超と定義)は,重度
の高血糖及び関連する合併症(ケトアシドーシスなど)の発現リスクが高くなる。血糖コントロ
ールが不良の患者では,pasireotide 投与の開始前及び実施中に糖尿病の管理及びモニタリングを
強化する。
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肝機能検査
Pasireotide が投与された患者で,軽度の一過性アミノトランスフェラーゼ増加が多く報告され
た。まれに,ALT > 3 x ULN の上昇,かつビリルビン > 2 x ULN の上昇が確認された。
Pasireotide 筋肉内投与の投与前及び投与開始後 2~3 週間は肝機能のモニタリングを実施し,続く
3 ヵ月間は月 1 回実施する。その後は,臨床的に必要な場合に肝機能検査を実施する。
トランスアミナーゼ値上昇が発現した患者では,投与前値に戻るまで頻繁にモニタリングを実
施する。黄疸又は臨床的に重要な肝機能障害が示唆される徴候を発現した患者,5 x ULN 以上の
AST 又は ALT の持続的増加が認められた患者,若しくは ALT 又は AST > 3 x ULN の上昇,かつ
ビリルビン > 2 x ULN の上昇が認められた患者では,pasireotide の投与を中止する。Pasireotide
投与中止後は,回復するまで患者をモニタリングする。肝機能検査異常が pasireotide に関連する
と疑われた場合,投与を再開しない。
心血管関連事象
Pasireotide 投与により,徐脈が報告されている。心疾患及び/又は臨床的に重要な徐脈又は急
性心筋梗塞,高度心ブロック,うっ血性心不全(NYHA Class III 又は IV),不安定狭心症,持続
性心室性頻脈,心室細動の病歴などの徐脈の危険因子を有する患者には,注意深いモニタリング
を行うことが推奨される。β 遮断薬,カルシウムチャネル遮断薬などの医薬品,又は電解質を調
整する医薬品は,用量調節を要することがある。
健康被験者を対象に皮下注製剤を用いて実施された thorough QTc 試験の 2 試験では,
pasireotide 投与に伴う心電図 QT 間隔延長が確認された。ただし,この延長が臨床的に重要かど
うかは不明である。先端巨大症患者を対象とした第 III 相試験では,pasireotide 筋肉内投与群と実
薬対照である SSA 群で, QT 延長関連事象の発現率に臨床的に意義のある差はみられなかった。
QT 延長関連事象はすべて一過性であり,治療介入なしに回復した。
Pasireotide を用いたいずれの臨床試験でも,トルサード ド ポアントは発現しなかった。
QT 延長を発現するリスクが高い以下の患者では,pasireotide を慎重に投与し,ベネフィットと
リスクを注意深く評価すること。

先天性 QT 延長症候群を有する患者

心筋梗塞,うっ血性心不全,不安定狭心症,又は臨床的に重大な徐脈を最近発現した患者な
ど,コントロール不良又は重要な心疾患を有する患者

抗不整脈薬又は QT 延長を起こすことが知られている薬剤を服用中の患者

低カリウム血症及び/又は低マグネシウム血症を有する患者
Signifor の投与を開始する前にベースラインの心電図を測定することが推奨される。投与開始
21 日後,その後は臨床的に必要な時点で QTc 間隔に対する影響をモニタリングすることが推奨
される。低カリウム血症及び/又は低マグネシウム血症は Signifor 投与前に是正しなければなら
ず,投与実施中は定期的にモニタリングする。
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低コルチゾール血症
Signifor 投与により,ACTH 分泌が急速に抑制されることがある。先端巨大症患者を対象とし
た pasireotide の臨床試験では,低コルチゾール血症がまれに報告されている。
したがって,低コルチゾール血症に関連する徴候及び症状(脱力,疲労,食欲不振,悪心,嘔
吐,低血圧,高カリウム血症,低ナトリウム血症,低血糖など)をモニタリングし,これについ
て患者に指導する。低コルチゾール血症の診断が確定した場合は,一時的な外因性ステロイド
(糖質コルチコイド)補充療法及び/又は Signifor 投与の減量や中断が必要になることがある。
胆嚢及び関連事象
胆石症は,SSA の長期投与に伴う副作用であり,pasireotide の臨床試験では高頻度に報告され
た。したがって,Signifor 投与の開始前,その後は 6~12 ヵ月間隔で胆嚢の超音波検査を実施す
ることが推奨される。Signifor 投与中に見られた胆石のほとんどは無症候性であった。症候性胆
石は,標準的な診療方針に従って管理する。
下垂体ホルモン
Pasireotide の薬理作用はソマトスタチンと類似しているため,GH 及び/又は IGF-1 以外の下
垂体ホルモンが阻害される可能性がある。したがって,臨床的に適切であれば,Signifor 投与の
開始前,実施中は定期的に下垂体機能(TSH/遊離 T4,ACTH/コルチゾール)のモニタリング
を実施することを考慮する。
女性の生殖能力に対する作用
女性の先端巨大症患者では,GH の低下及び IGF-1 の正常化により,生殖能力が回復する可能
性がある。出産可能な女性患者には,必要に応じ signifor の投与期間中,適切な避妊法を使用す
るよう指導する。
凝固異常
抗凝固薬との併用投与時の安全性が確立されていないため,プロトロンビン時間(PT)及び部
分トロンボプラスチン時間(PTT)値の顕著な延長が認められた患者,若しくはクマリン誘導体
又はヘパリン誘導体の抗凝固薬が投与されている患者は,pasireotide の臨床試験から除外された。
クマリン誘導体若しくはヘパリン誘導体の抗凝固薬と Signifor 筋肉内投与の併用が必要な場合,
凝固パラメータ(PT 及び PTT)の変化を定期的にモニタリングし,必要に応じて抗凝固薬の用
量を調整する。
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2.2.6
Page 14
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薬物相互作用
Pasireotide への影響が予測される薬物動態学的相互作用
健 康 被 験 者 を 対 象 と し た 薬 物 相 互 作 用 試験では,P-gp 阻 害 薬 で あ る ベ ラ パ ミ ル に よ る
pasireotide 皮下投与時の薬物動態に及ぼす影響を検討したが,pasireotide の薬物動態(曝露速度
又は曝露量)への影響は認めらなかった。
他の医薬品への影響が予測される薬物動態学的相互作用
Pasireotide は,シクロスポリンの相対的バイオアベイラビリティを低下させる可能性がある。
Pasireotide をシクロスポリンと併用投与する場合,シクロスポリンの治療濃度域を維持するため,
シクロスポリンの用量調節が必要となることがある。
予測される薬力学的相互作用
QT 間隔延長をもたらす医薬品
クラス Ia 抗不整脈薬(キニジン,プロカインアミド,ジソピラミドなど),クラス III 抗不整
脈薬(アミオダロン,ドロネダロン,ソタロール,ドフェチリド,イブチリドなど),特定の抗
菌薬(静脈内エリスロマイシン,ペンタミジン注射,クラリスロマイシン,モキシフロキサシ
ン),特定の抗精神病薬(クロルプロマジン,チオリダジン,フルフェナジン,ピモジド,ハロ
ペリドール,チアプリド,アミスルプリド,セルチンドール,メサドンなど),特定の抗ヒスタ
ミン薬(テルフェナジン,アステミゾール,ミゾラスチンなど),抗マラリア薬(クロロキン,
ハロファントリン,ルメファントリンなど),特定の抗真菌薬(ケトコナゾール,ただしシャン
プーを除く)など,QT 間隔延長をもたらす医薬品を投与されている患者に pasireotide を併用投
与する場合,慎重に投与する。
徐脈作用のある薬剤
β 遮断薬(メトプロロール,カルテオロール,プロプラノロール,ソタロールなど),アセチ
ルコリンエステラーゼ阻害薬(リバスチグミン,フィゾスチグミンなど),特定のカルシウムチ
ャネル遮断薬(ベラパミル,ジルチアゼム,ベプリジルなど),特定の抗不整脈薬など,徐脈作
用のある薬剤が投与されている患者に pasireotide を併用投与する場合,特に投与開始時に,心拍
数のモニタリングが推奨される。
インスリン及び抗糖尿病薬
インスリン又は抗糖尿病薬(メトホルミン,リラグルチド,ビルダグリプチン,ナテグリニド
など)を pasireotide と併用投与する場合には,用量調節(減量又は増量)が必要なことがある。
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2.2.7
Page 15
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
生殖能力,妊娠及び授乳
妊娠
妊婦に pasireotide を使用したデータは限定的である。Pasireotide を皮下投与した動物試験で,
生殖毒性が確認されている。妊娠中の女性及び避妊法を用いていない出産可能な女性での
pasireotide 使用は推奨されない。
授乳
Pasireotide のヒト乳汁中へ移行は不明である。ラットに pasireotide を皮下投与した試験で,
pasireotide の乳汁中への移行が確認された。Signifor の投与期間中,授乳を中止する。
生殖能力
Pasireotide のヒト生殖能力に対する影響は不明である。ラットに pasireotide を皮下投与した試
験で,雌の生殖パラメータに対する影響が確認されている。
2.2.8
車の運転及び機械の操作能力に対する影響
Signifor が車の運転及び機械の操作能力に及ぼす影響はない又は無視できる程度である。
Signifor の投与期間中に疲労,浮動性めまい又は頭痛を発現した患者には,車の運転又は機械の
操作の際に注意するよう指導する。
2.2.9
望ましくない作用
安全性プロファイルの概要
安全性は,第 I 相,第 II 相及び第 III 相試験で,pasireotide が投与された 491 名の先端巨大症患
者(pasireotide 筋肉内投与 419 名,pasireotide 皮下投与 72 名)の結果に基づき評価した。高血糖
の重症度及び頻度が pasireotide 筋肉内投与で高かったが,pasireotide 筋肉内投与の安全性プロフ
ァイルは他の SSA と同様であった。
第 III 相の C2305 試験及び C2402 試験の併合データで,発現率が高かった副作用(発現率 10%
以上)は,順に,下痢(C2305 試験での発現率が高かった),胆石症,高血糖(C2402 試験での
発現率が高かった)及び糖尿病であった。発現率が高かった CTC Grade 3 又は 4 の副作用は,高
血糖に関連するものがほとんどであった。
副作用
C2305 試験及び C2402 試験のカットオフ日までに報告された副作用の併合データを Table 2-1
に示す。各頻度分類内では,重篤度の高い順に副作用を示した。
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CTD 1.6 外国における使用状況等に関する資料
Table 2-1
Page 16
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
先端巨大症患者を対象とした第 III 相試験 2 試験における pasireotide 筋肉
内投与での副作用
極めて高い
(1/10 以上)
器官別大分類
高い
(1/100 以上~1/10 未
満)
血液及びリンパ系障害
貧血
内分泌障害
副腎機能不全*
代謝及び栄養障害
高血糖,糖尿病
神経系障害
低い
(1/1,000 以上~1/100
未満)
2 型糖尿病,耐糖能障
害
頭痛,浮動性めまい
心臓障害
洞性徐脈**,QT 延長
胃腸障害
下痢
肝胆道系障害
胆石症
悪心,腹部膨満,腹痛
皮膚及び皮下組織障害
脱毛症
一般・全身障害及び投
与部位の状態
注射部位反応***
臨床検査
グリコヘモグロビン増
加,アラニンアミノト
ランスフェラーゼ増
加,血中ブドウ糖増
加,血中クレアチンホ
スホキナーゼ増加
アミラーゼ増加
* 副腎機能不全には,次の基本語が含まれる:副腎機能不全及び血中コルチゾール減少。
** 洞性徐脈には,次の基本語が含まれる:徐脈及び洞性徐脈。
*** 注射部位反応には,次の基本語が含まれる:注射部位疼痛,注射部位結節,注射部位不快感,注
射部位内出血,注射部位そう痒感,注射部位反応及び注射部位腫脹。
糖代謝異常
第 III 相試験の 2 試験では,FPG 上昇が Grade 3/4 の臨床検査値異常として最も高頻度に報告さ
れた。C2305 試験で,FPG 上昇の発現率は,pasireotide 群及びオクトレオチド群のそれぞれで,
Grade 3 では 9.7%及び 0.6%,Grade 4 では 0.6%及び 0%であった。C2402 試験では,Grade 3 の
FPG 上昇の発現率は,pasireotide 筋肉内投与 40 mg 及び 60 mg のそれぞれで 14.3%及び 17.7%で
あり,実薬対照群ではいなかった。薬物治療歴のない患者で pasireotide の用量を 60 mg に増量後,
重篤な高血糖関連有害事象が 2 名(糖尿病性ケトアシドーシス及び糖尿病性高血糖昏睡)で報告
された。1 名は,高血糖に対し未治療で,pasireotide 投与開始前の HbA1c は 8%超であった。残
る 1 名は,高血糖に対し未治療で,FPG が 359 mg/dL の患者に認められた。両試験とも,平均
FPG 値及び HbA1c 値は pasireotide 筋肉内投与後の 3 ヵ月以内にピークに達した。薬物治療歴の
ない患者の場合(C2305 試験),pasireotide 筋肉内投与を受けたいずれの患者でも,FPG 及び
HbA1c の平均絶対増加は,ベースライン値にかかわらずほとんどの時点で同程度であった。
Pasireotide 筋肉内投与に伴って確認された FPG 及び HbA1c の増加は,投与中止後に回復して
いる。
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Page 17
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
Signifor が投与されている患者では,FPG のモニタリングを行うことが推奨される。
胃腸障害
Signifor では,胃腸障害が高頻度で報告された。重症度は概して軽度で,介入を必要とせず,
投与継続中に改善した。胃腸障害の発現率は,薬物治療歴のない患者と比較して SSA でコント
ロール不良な患者で低かった。
注射部位反応
第 III 相試験で認められた注射部位関連反応(注射部位疼痛,注射部位不快感など)の重症度
はすべて Grade 1 又は 2 であり,pasireotide 筋肉内投与を受けた患者とオクトレオチド筋肉内投
与を受けた患者で同程度であった。注射部位関連反応の発現率が最も高かったのは投与開始から
3 ヵ月間であった。注射部位反応関連有害事象の発現率は,薬物治療歴のない患者と比較して
SSA でコントロール不良な患者で低かった。
QT 延長
C2305 試験では,顕著な QT/QTc 間隔延長が新たに発現した患者の割合は,pasireotide 筋肉内
投与群及びオクトレオチド筋肉内投与群でクロスオーバーまで同程度であり,顕著な外れ値はほ
とんど認められなかった。QTcF > 500 ms が確認された患者はなく,QTcF > 480 ms は pasireotide
筋肉内投与群で 3 名,オクトレオチド筋肉内投与群で 2 名に報告された。ベースラインから
60 ms 超の QTcF 延長は,それぞれ 2 名及び 1 名に報告された。C2402 試験で唯一の顕著な外れ
値は,pasireotide40 mg 筋肉内投与群の 1 名に認められた QTcF 値 480 ms 超であった。
肝酵素
SSA 投与に伴う一過性の肝酵素上昇が報告されており,臨床試験では,pasireotide が投与され
た健康被験者と患者に確認された。この上昇はほとんどが無症候性かつ重症度が低く,投与継続
中に回復した。皮下注製剤では,ALT > 3 x ULN の上昇,かつビリルビン> 2 x ULN の上昇が数
名で認められたが,pasireotide 筋肉内投与を受けた先端巨大症患者では認められなかった。ALT
かつビリルビンの上昇はいずれの患者も,投与開始後 10 日以内に確認された。臨床的症状を伴
わずに回復し,肝機能検査値は投与中止後にベースライン値まで回復した。
Signifor の投与前及び投与期間中には,臨床的に適切であれば肝酵素をモニタリングすること
が推奨される。
膵酵素
臨床試験では,pasireotide が投与された患者に無症候性のリパーゼ及びアミラーゼの上昇が確
認された。ほとんどの事象は重症度が低く,投与継続中に回復した。胆石症と急性膵炎は関連性
があるため,膵炎は SSA の投与に伴う副作用の可能性がある。
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2.2.10
Page 18
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
過量投与
過量投与があった場合は,患者の臨床状態に基づき,症状の回復まで適切な支持療法を実施す
ることが推奨される。
HIGHLIGHTS OF PRESCRIBING INFORMATION
These highlights do not include all the information needed to use
SIGNIFOR LAR safely and effectively. See full prescribing information
for SIGNIFOR LAR.
---------------------------WARNINGS AND PRECAUTIONS-------------------
Hyperglycemia and Diabetes: Sometimes severe. Monitor glucose
levels periodically during therapy. Monitor glucose levels more
frequently in the months that follow initiation or discontinuation of
SIGNIFOR LAR therapy and following SIGNIFOR LAR dose
adjustment. Use anti-diabetic treatment if indicated per standard of care.
(2.5, 5.1)
--------------------------INDICATIONS AND USAGE-----------------------------

SIGNIFOR LAR is a somatostatin analog indicated for the treatment of
patients with acromegaly who have had an inadequate response to surgery
and/or for whom surgery is not an option. (1.1)
Bradycardia and QT Prolongation: Use with caution in at-risk patients;
Evaluate ECG and electrolytes prior to dosing and periodically while on
treatment. (2.5, 5.2, 7.1)

Liver Test Elevations: Evaluate liver enzyme tests prior to and during
treatment. (2.5, 5.3)

Cholelithiasis: Monitor periodically. (5.4)

Pituitary Hormone Deficiency(ies): Monitor for occurrence periodically
and treat if clinically indicated. (5.5)
SIGNIFOR® LAR (pasireotide) for injectable suspension, for
intramuscular use
Initial U.S. Approval: 2012
-----------------------DOSAGE AND ADMINISTRATION----------------------





The initial dose is 40 mg by intramuscular injection once every 4 weeks
(every 28 days). (2.2)
Adjust dose based on biochemical response and tolerability. (2.3)
Evaluate fasting plasma glucose, hemoglobin A1c, liver enzyme tests,
electrocardiogram (ECG), serum magnesium and serum potassium prior
to starting. (2.5)
Optimize glucose control in patients with poorly controlled diabetes
mellitus prior to starting. (2.5)
Patients with Hepatic Impairment:
----------------------------------ADVERSE REACTIONS--------------------------Adverse drug reactions associated with SIGNIFOR LAR and occurring in
≥20% of patients were diarrhea, cholelithiasis, hyperglycemia and diabetes
mellitus. (6)
o
Child Pugh B: Recommended initial dose is 20 mg every 4 weeks
and maximum dose is 40 mg every 4 weeks (2.4, 8.6)
To report SUSPECTED ADVERSE REACTIONS, contact Novartis
Pharmaceuticals Corporation at 1-888-669-6682 or FDA at 1-800-FDA1088 or www.fda.gov/medwatch.
o
Child Pugh C: Avoid use in these patients (2.4, 8.6)
-----------------------------------DRUG INTERACTIONS--------------------------
Follow reconstitution and administration instructions. (2.6)
------------------------DOSAGE FORMS AND STRENGTHS------------------SIGNIFOR LAR for injectable suspension: 20 mg, 40 mg, and 60 mg, powder
in a vial to be reconstituted with the provided 2mL diluent. (3)

Drugs that Prolong QT: Use with caution in patients who are at
significant risk of developing QTc prolongation. (5.2, 7.1)

Cyclosporine: Consider additional monitoring. (7.2)

Bromocriptine: Consider bromocriptine dose reduction. (7.2)
-------------------------------CONTRAINDICATIONS-----------------------------None. (4)
See 17 for PATIENT COUNSELING INFORMATION and FDAapproved patient labeling
Revised: 12/2014
FULL PRESCRIBING INFORMATION: CONTENTS*
1
2
3
4
5
6
7
8
INDICATIONS AND USAGE
1.1
Acromegaly
DOSAGE AND ADMINISTRATION
2.1
Important Administration Instructions
2.2
Recommended Initial Dose
2.3
Dose Adjustment and Monitoring
2.4
Dose in Patients with Hepatic Impairment
2.5
Recommended Baseline Evaluations Prior to Initiation of
SIGNIFOR LAR
2.6
Reconstitution and Intramuscular Injection Instructions
2.7
Missed Dose
DOSAGE FORMS AND STRENGTHS
CONTRAINDICATIONS
WARNINGS AND PRECAUTIONS
5.1
Hyperglycemia and Diabetes
5.2
Bradycardia and QT Prolongation
5.3
Liver Test Elevations
5.4
Cholelithiasis
5.5
Pituitary Hormone Deficiency(ies)
ADVERSE REACTIONS
6.1
Clinical Trials Experience
DRUG INTERACTIONS
7.1
Effect of Other Drugs on SIGNIFOR LAR
7.2
Effect of SIGNIFOR LAR on Other Drugs
USE IN SPECIFIC POPULATIONS
10
11
12
13
14
16
17
8.1
Pregnancy
8.2
Labor and Delivery
8.3
Nursing Mothers
8.4
Pediatric Use
8.5
Geriatric Use
8.6
Hepatic Impairment
8.7
Renal Impairment
OVERDOSAGE
DESCRIPTION
CLINICAL PHARMACOLOGY
12.1 Mechanism of Action
12.2 Pharmacodynamics
12.3 Pharmacokinetics
NONCLINICAL TOXICOLOGY
13.1 Carcinogenesis, Mutagenesis, Impairment of Fertility
CLINICAL STUDIES
14.1 Drug-Naïve Patients with Acromegaly
14.2 Patients with Acromegaly Inadequately Controlled on Other
Somatostatin Analogs
HOW SUPPLIED/STORAGE AND HANDLING
16.1 How Supplied
16.2 Storage and Handling
PATIENT COUNSELING INFORMATION
* Sections or subsections omitted from the full prescribing information are
not listed
FULL PRESCRIBING INFORMATION
1
INDICATIONS AND USAGE
1.1
Acromegaly
SIGNIFOR LAR is a somatostatin analog indicated for the treatment of patients with acromegaly who have had
an inadequate response to surgery and/or for whom surgery is not an option.
2
DOSAGE AND ADMINISTRATION
2.1
Important Administration Instructions
SIGNIFOR LAR must be reconstituted by a trained health care professional immediately before use.
Illustrations on reconstitution are found below [see Dosage and Administration (2.6)].
SIGNIFOR LAR must be inspected visually before use. The suspension should appear free of foreign
particulates and should be homogeneous after mixing.
SIGNIFOR LAR must be administered by a trained health care professional only by intramuscular injection in
the right or left gluteus immediately after reconstitution. SIGNIFOR LAR must never be administered
intravenously.
2.2
Recommended Initial Dose
The recommended initial dose of SIGNIFOR LAR is 40 mg administered by intramuscular injection once every
4 weeks (every 28 days) [see Dosage and Administration (2.6)].
2.3
Dose Adjustment and Monitoring
The dose may be increased to a maximum of 60 mg for patients who have not normalized growth hormone
(GH) and/or age and sex adjusted insulin-like growth factor-1 (IGF-1) levels after 3 months of treatment with
SIGNIFOR LAR at 40 mg and who tolerate this dose [see Adverse Reactions (6) and Clinical Studies ( 14)].
Management of SIGNIFOR LAR-related adverse reactions or over-response to treatment (age and sex adjusted
IGF-1 less than the lower limit of normal) may require dose reduction. The dose may be decreased, either
temporarily or permanently, by 20 mg decrements [see Warnings and Precautions (5)].
2.4
Dose in Patients with Hepatic Impairment
The recommended initial dose for patients with moderately impaired hepatic function (Child-Pugh B) is 20 mg
every 4 weeks and the maximum recommended dose is 40 mg every 4 weeks. Avoid use in patients with severe
hepatic impairment (Child-Pugh C) [see Use in Specific Populations (8.6)].
2.5
Recommended Baseline Evaluations Prior to Initiation of SIGNIFOR LAR
Prior to the initiation of SIGNIFOR LAR, it is recommended that patients have the following baseline
evaluations:

Fasting plasma glucose and hemoglobin A1c [see Warnings and Precautions (5.1)]

Liver tests [see Warnings and Precautions (5.3)]

Electrocardiogram, serum potassium and serum magnesium levels [see Warnings and Precautions (5.2)]
Patients with poorly controlled diabetes mellitus who have inadequate glucose control should have anti-diabetic
therapy optimized prior to starting SIGNIFOR LAR [see Warnings and Precautions (5.1)].
2.6
Reconstitution and Intramuscular Injection Instructions
After reconstitution of the 20 mg, 40 mg, or 60 mg SIGNIFOR LAR vials with the provided 2 mL diluent, the
injectable suspension will have a final concentration of 10 mg/mL, 20 mg/mL and 30 mg/mL and should be
delivered in its entirety.
PAY PARTICULAR ATTENTION:
There are 2 critical steps in the reconstitution of SIGNIFOR LAR. Not following these two steps could result
in failure to deliver the drug appropriately.
1)
The injection kit must reach room temperature (see Step 1 in figure below). Remove the injection kit
from the fridge and let the kit stand at room temperature for a minimum of 30 minutes before
reconstitution, but do not exceed 24 hours.
2)
After adding the diluent solution, shake the vial moderately in a horizontal direction for a minimum of 30
seconds until uniform suspension is formed (see Step 4 in figure below).
The following items are included in the injection kit:
a) One vial containing SIGNIFOR LAR powder
b) One prefilled syringe containing the diluent solution for reconstitution
c) One vial adapter for drug product reconstitution
d) One safety injection needle (20G x 1.5”)
Figure 1: Items Included in Injection Kit
SIGNIFOR LAR suspension must only be reconstituted immediately before administration.
Follow the instructions in the figures below to ensure proper reconstitution of SIGNIFOR LAR before
intramuscular injection.
SIGNIFOR LAR should only be administered by a trained healthcare professional.
Step 1
Remove the SIGNIFOR LAR for injectable suspension
kit from refrigerated storage.
PAY PARTICULAR ATTENTION: It is essential to
start the reconstitution process only after the injection
kit has reached room temperature. Let the kit stand
at room temperature for at least 30 minutes before
starting reconstitution, but not more than 24 hours.
Note: The kit can be re-refrigerated if needed.
Step 2
Remove the plastic cap from the vial and clean the rubber
stopper with an alcohol wipe.
Remove the lid film of the vial adapter packaging, but do
NOT remove the vial adapter from its packaging.
Holding the vial adapter packaging, position the vial
adapter on top of the vial and push it fully down so that it
snaps in place. You will hear an an audible “click” when
the vial adapter snaps in place.
Lift the packaging off the vial adapter with a vertical
movement.
30
min
Step 3
Remove the cap from the syringe prefilled with diluent
solution and screw the syringe onto the vial adapter.
Slowly push the plunger all the way down to transfer all
the diluent solution in the vial.
Step 4
ATTENTION: Keep the plunger pressed and shake the
vial moderately in a horizontal direction for a minimum
of 30 seconds so that the powder is completely
suspended. Repeat moderate shaking for another 30
seconds if the powder is not completely suspended.
Step 5
Turn the syringe and vial upside down, slowly pull the
plunger back and draw the entire content from the vial
into the syringe.
Unscrew the syringe from the vial adapter.
Step 6
Screw the safety injection needle onto the syringe.
Pull the protective cover straight off the needle.
To avoid sedimentation and maintain a uniform
suspension, you may gently shake the syringe.
Gently tap the syringe to remove any visible bubbles and
expel them from the syringe.
The reconstituted SIGNIFOR LAR is now ready for
immediate administration.
Step 7
SIGNIFOR LAR must only be given by intramuscular
injection and NEVER intravenously.
Prepare the injection site by wiping with an alcohol wipe.
Insert the needle fully into the left or right gluteus at a
90° angle to the skin.
Slowly pull back the plunger to check that no blood
vessel has been penetrated (reposition if a blood vessel
has been penetrated).
Slowly depress the plunger until the syringe is empty.
Withdraw the needle from the injection site and activate
the safety guard (as shown in Step 8).
Step 8
Activate the safety guard over the needle using one of the
2 methods shown:
 either press the hinged section of the safety guard
down onto a hard surface (figure A),
 or push the hinge forward with your finger (figure B).
An audible “click” will confirm proper activation of the
safety guard.
Dispose of syringe immediately in a sharps container.
Any unused product or waste material should be disposed
of in accordance with local requirements.
2.7
Missed Dose
If a dose is missed and the patient returns prior to the next scheduled dose, a dose may be given up to but no
later than 14 days prior to the next dose.
3
DOSAGE FORMS AND STRENGTHS
SIGNIFOR LAR for injectable suspension: 20 mg, 40 mg, or 60 mg of pasireotide powder in a vial to be
reconstituted with the provided 2 mL diluent.
4
CONTRAINDICATIONS
None.
5
WARNINGS AND PRECAUTIONS
5.1
Hyperglycemia and Diabetes
SIGNIFOR LAR can cause increases in blood glucose levels which are sometimes severe. In the study of
patients with acromegaly, five patients naïve to drug therapy exposed to SIGNIFOR LAR (two of whom were
normoglycemic at baseline) were hospitalized for blood glucose in the range of 359–506 mg/dL and none in the
active comparator group. Two additional patients who had received active comparator in the main trial were
switched to SIGNIFOR LAR in the extension trial were hospitalized for elevated glucose levels while on
SIGNIFOR LAR treatment during the extension; one of those patients developed diabetic ketoacidosis. Patients
with poor baseline glycemic control are at higher risk of developing severe hyperglycemia [see Dosage and
Administration (2.5)].
In the clinical development program, treatment with SIGNIFOR LAR caused an increase in the incidence of
diabetes and pre-diabetes. A majority of patients, including those with normal glucose tolerance, pre-diabetes
and diabetes, experienced increased glucose levels within the first 2 to 3 months of treatment with SIGNIFOR
LAR [see Adverse Reactions (6.1)]. In the drug-naïve patient trial, the prevalence of diabetes increased from
30% at baseline to 60% at month 12. In the trial evaluating patients previously treated with somatostatin
analogs, the prevalence of diabetes increased from 71% at baseline to 87% at month 6 in patients treated with
SIGNIFOR LAR 40 mg and from 60% to 84% in patients treated with SIGNIFOR LAR 60 mg.
Fasting plasma glucose and hemoglobin A1c should be assessed prior to starting treatment with SIGNIFOR
LAR. In patients with poorly controlled diabetes mellitus, anti-diabetic treatment should be optimized before
SIGNIFOR LAR treatment is started. Blood glucose monitoring should be done weekly for the first three
months after initiating SIGNIFOR LAR and the first four to six weeks after dose increases. Periodic monitoring
should continue thereafter, as clinically appropriate.
Patients who develop significant hyperglycemia on SIGNIFOR LAR may require initiation of anti-diabetic
therapy(ies) or adjustment in the dose or type of anti-diabetic therapy(ies) per standard of care. The optimal
treatment for the management of SIGNIFOR LAR-induced hyperglycemia is not known. If hyperglycemia
cannot be controlled despite medical management, the dose of SIGNIFOR LAR should be reduced or
SIGNIFOR LAR should be discontinued.
After treatment discontinuation, fasting plasma glucose and hemoglobin A1c should be assessed if indicated.
Patients on anti-diabetic therapy discontinuing SIGNIFOR LAR may require more frequent blood glucose
monitoring and anti-diabetic drug therapy dose adjustment to mitigate the risk of hypoglycemia.
5.2
Bradycardia and QT Prolongation
Bradycardia
Bradycardia has been reported with the use of SIGNIFOR LAR [see Adverse Reactions (6.1)]. Patients with
cardiac disease and/or risk factors for bradycardia, such as history of clinically significant bradycardia, highgrade heart block, or concomitant use of drugs associated with bradycardia, should be monitored. Adjustments
in the dose of drugs known to slow the heart rate (e.g., beta-blockers, calcium channel blockers) and correction
of electrolyte disturbances may be necessary when initiating or during the course of SIGNIFOR LAR treatment.
QT Prolongation
In cardiac electrophysiology studies (i.e., thorough QT studies) with Signifor s.c., QT prolongation occurred at
therapeutic and supra-therapeutic doses [see Clinical Pharmacology (12.2)].
In the phase 3 trials, a corrected QT interval (i.e., QTcF) of greater than 480 ms was reported in four patients
and an increase in the QTcF from baseline of greater than 60 ms was reported for 2 patients in the SIGNIFOR
LAR arm. No patient on SIGNIFOR LAR had a QTcF value of greater than 500 ms [see Adverse Reactions
(6.1) and Clinical Pharmacology (12.2)].
SIGNIFOR LAR should be used with caution in patients who are at significant risk of developing prolongation
of the QT interval, such as those listed below:
 with congenital long QT prolongation.
 with uncontrolled or significant cardiac disease including recent myocardial infarction, congestive heart
failure, unstable angina or clinically significant bradycardia.
 on anti-arrhythmic therapy or other substances that are known to lead to QT prolongation.
 with hypokalemia and/or hypomagnesemia.
A baseline ECG is recommended prior to initiating therapy with SIGNIFOR LAR. Monitoring for an effect on
the QT interval at the time of maximum drug concentration (21 days after injection) should be obtained in
patients at risk. Hypokalemia or hypomagnesemia must be corrected prior to initiating SIGNIFOR LAR and
should be monitored periodically during therapy.
5.3
Liver Test Elevations
Increases in liver enzymes have been observed with SIGNIFOR LAR. Overall, in both phase 3 studies and
across all doses, ALT or AST elevation greater than three times the upper limit of normal (ULN) were observed
in 3% of patients and ALT or AST elevation greater than five times the upper limit of normal (ULN) were
observed in 1% of patients treated with SIGNIFOR LAR.
Assessment of liver function is recommended prior to treatment with SIGNIFOR LAR , and after the first 2 to 3
weeks, then monthly for 3 months. Thereafter, liver function should be monitored as clinically indicated.
Patients who develop increased transaminase levels should be monitored until values return to pre-treatment
levels. Treatment with SIGNIFOR LAR should be discontinued if signs or symptoms suggestive of clinically
significant liver impairment develop. Following discontinuation of treatment with SIGNIFOR LAR, patients
should be monitored until resolution. Treatment should not be restarted, if the liver function abnormalities are
suspected to be related to SIGNIFOR LAR.
5.4
Cholelithiasis
Cholelithiasis was reported in 33% of drug-naïve and 10% of inadequately controlled (40 mg dose) acromegaly
patients treated with SIGNIFOR LAR in clinical trials [see Adverse Reactions (6)]. Patients should be
monitored periodically.
5.5
Pituitary Hormone Deficiency(ies)
Suppression of pituitary hormones other than GH/IGF-1, may occur on SIGNIFOR LAR. Monitoring pituitary
function (e.g., thyroid, adrenal, gonadal) prior to initiation of therapy with SIGNIFOR LAR, as well as
periodically during treatment, as clinically appropriate, is recommended. Patients should be monitored for and
instructed on the signs and symptoms of adrenal insufficiency during therapy. If adrenal insufficiency is
suspected it should be confirmed and treated per standard of care with exogenous glucocorticoids at
replacement doses.
6
ADVERSE REACTIONS
Clinically significant adverse reactions that appear in other sections of the labeling include:
6.1

Hyperglycemia and Diabetes [see Warnings and Precautions (5.1)]

Bradycardia and QT Prolongation [see Warnings and Precautions (5.2)]

Liver Test Elevations [see Warnings and Precautions (5.3)]

Cholelithiasis [see Warnings and Precautions (5.4)]

Pituitary Hormone Deficiency(ies) [see Warnings and Precautions (5.5)]
Clinical Trials Experience
Because clinical trials are conducted under widely varying conditions, adverse reaction rates observed in
clinical trials of a drug cannot be directly compared to rates in clinical trials of another drug and may not reflect
the rates observed in practice.
Drug-Naïve Patients with Acromegaly
The data described in Table 1 are derived from an active-controlled trial in patients with acromegaly naïve to
previous drug therapy [see Clinical Studies (14.1)]. The data reflect exposure of 178 patients with acromegaly
to SIGNIFOR LAR for a mean duration of 43 weeks. In the overall study population, 52% were female and the
average age of patients was 45 years. Additional information on design and demographics of this trial are
described below [see Clinical Studies (14.1)].
Table 1 presents common adverse reactions associated with SIGNIFOR LAR. These adverse reactions were not
present at baseline or, if present, worsened from baseline and occurred in at least 5% of patients treated with
SIGNIFOR LAR.
Table 1 - Adverse Reactions Occuring in ≥ 5% of Patients Exposed to SIGNIFOR LAR in Patients with
Acromegaly Naïve to Drug Therapy
SIGNIFOR LAR
(40-60mg)
%
N=178
Active Comparator
%
N=180
Hyperglycemia
Diabetes mellitus*
Blood glucose increased
Glycosylated hemoglobin increased
Hypoglycemia
29
26
8
6
5
8
4
2
2
7
Gastrointestinal Related Adverse Reactions
Diarrhea
Abdominal pain
Nausea
Abdominal distension
Vomiting
Abdominal pain upper
Hepatobiliary Related Adverse Reactions
39
18
14
12
8
6
45
22
22
12
7
8
Cholelithiasis
26
36
Cardiac Related Adverse Reactions
Sinus bradycardia**
Hypertension
10
8
7
7
19
10
26
11
Adverse Reaction Type
Hyperglycemia Related Adverse Reactions
Nervous System Related Adverse Reactions
Headache
Dizziness
Skin Related Adverse Reactions
Alopecia
18
19
16
8
7
5
16
4
3
8
13
8
6
5
12
4
4
4
10
7
10
7
Infections Related Adverse Reactions
Nasopharyngitis
Influenza
Upper respiratory tract infection
Cough
Laboratory Related Adverse Reactions
Blood creatine phosphokinase increased
Alanine aminotransferase increased
Aspartate aminotransferase increased
Weight decreased
General and Injection Site Related Adverse Reactions
Fatigue
Injection site reaction***
Musculoskeletal and Connective Tissue Related Adverse Reactions
Arthralgia
10
12
Back pain
Pain in extremity
8
7
11
4
6
6
Blood Related Adverse Reactions
Anemia
* Diabetes mellitus includes the following PTs: Diabetes mellitus and type 2 diabetes mellitus
** Sinus bradycardia includes the following PTs: Bradycardia and sinus bradycardia
*** Injection site reaction related AEs includes the following PTs: Injection site pain, Injection site reaction, Injection site
haematoma, Injection site pruritus, Injection site swelling, Injection site erythema
Other notable adverse reactions which occurred with a frequency of 5% or less for SIGNIFOR LAR were:
adrenal insufficiency (3%); glucose tolerance impaired (1%); QT-prolongation (4%); blood amylase increased
(2%).
Patients with Acromegaly Inadequately Controlled on other Somatostatin Analogs at Baseline
The data described in Table 2 are derived from an active-controlled study in patients with acromegaly
inadequately controlled at baseline on other somatostatin analogs [see Clinical Studies (14.2)]. These data
reflect exposure of 63 and 62 patients to SIGNIFOR LAR 40 mg and 60 mg, respectively, for a mean duration
of 24 weeks.
In the overall study population, 56% were female and the average age of patients was 45 years. Additional
information on design and demographics of this trial are described below [see Clinical Studies (14.1)].
Table 2 presents common adverse reactions associated with SIGNIFOR LAR. These common adverse
reactions were not present at baseline or, if present, worsened from baseline and occurred in at least 5% of
patients treated with SIGNIFOR LAR.
Table 2 – Adverse Reactions Occuring in ≥ 5% of Patients Exposed to SIGNIFOR LAR in Patients with
Acromegaly Previously Treated with Other Somatostatin Analogs
Adverse Drug Reactions
SIGNIFOR LAR 40 mg
%
N=63
SIGNIFOR LAR 60 mg
%
N=62
Active Comparators
%
N=66
33
21
5
3
30
31
7
7
14
9
0
0
Hyperglycemia Related Adverse Reactions
Hyperglycemia
Diabetes mellitus*
Blood glucose increased
Hypoglycemia
Gastrointestinal Related Adverse Reactions
Diarrhea
Abdominal pain
Nausea
Hepatobiliary Related Adverse Reactions
16
8
3
19
8
7
5
3
3
Cholelithiasis
10
13
14
Atrioventricular block first degree
Nervous System Related Adverse Reactions
6
0
0
Headache
Dizziness
14
8
3
2
5
3
2
7
0
6
11
3
6
3
3
Cardiac Related Adverse Reactions
Skin and Subcutaneous Tissue Related Adverse Reactions
Alopecia
Infections Related Adverse Reactions
Nasopharyngitis
Blood Related Adverse Reactions
Anemia
* Diabetes mellitus includes the following PTs: diabetes mellitus and type 2 diabetes mellitus
Other notable adverse reactions which occurred with a frequency of 5% or less in the SIGNIFOR LAR 40 mg,
SIGNIFOR LAR 60 mg arm, respectively, were adrenal insufficiency (2% and 0%) and glucose tolerance
impaired (3% and 5%).
Hyperglycemia
The average fasting plasma glucose levels in patients with acromegaly naïve to drug therapy study [see Clinical
Studies (14.1)] across visits is shown in Figure 2 below.
Figure 2. Mean Fasting Plasma Glucose (mg/dL) by Visit in the Study of Patients with Acromegaly Naïve
to Drug Therapy*
* Numbers of patients with a glucose value at the given timepoint in the Signifor LAR/Active comparator arms are displayed as
xxx/xxx on the x axis
Pancreatic Enzyme Elevation and Pancreatitis
Asymptomatic, elevations in lipase and alpha amylase were observed in 30% and 20% of patients receiving
SIGNIFOR LAR in the drug naïve study [see Clinical Studies (14.1)] and in 1% and 3% of patients receiving
SIGNIFOR LAR in the study of patients previously treated [see Clinical Studies (14.2)]. In the drug-naïve
study, two patients receiving SIGNIFOR LAR developed pancreatitis. Pancreatitis is a potential adverse
reaction associated with the use of SIGNIFOR LAR due to the association between cholelithiasis and acute
pancreatitis.
7
DRUG INTERACTIONS
7.1
Effect of Other Drugs on SIGNIFOR LAR
Drugs that Prolong QT
Coadministration of drugs that prolong the QT interval with SIGNIFOR LAR may have additive effects on the
prolongation of the QT interval. Monitor effects on QT interval at 21 days is recommended [see Warnings and
Precautions (5.2)].
7.2
Effect of SIGNIFOR LAR on Other Drugs
Cyclosporine
Concomitant administration of cyclosporine with SIGNIFOR LAR may decrease the relative bioavailability of
cyclosporine and, therefore, dose adjustment of cyclosporine to maintain therapeutic levels may be necessary.
Bromocriptine
Coadministration of SIGNIFOR LAR with bromocriptine may increase the blood levels of bromocriptine. Dose
reduction of bromocriptine may be necessary.
8
USE IN SPECIFIC POPULATIONS
8.1
Pregnancy
Pregnancy Category C
There are no adequate and well-controlled studies in pregnant women. Reproduction studies have been
performed in rats and rabbits which showed evidence of harm to the fetus due to pasireotide at therapeutic
exposures. Animal reproduction studies are not always predictive of human response. SIGNIFOR LAR should
be used during pregnancy only if clearly needed.
Dosing in rats before mating and continuing into gestation at exposures less than the human clinical exposure
based on body surface area comparisons across species, resulted in adverse fertility effects including:
statistically significant increased implantation loss and decreased viable fetuses, corpora lutea, and implantation
sites. Abnormal cycles or acyclicity were observed at systemic exposure 4-fold higher than the maximum
therapeutic exposure based on surface area comparisons across species [see Nonclinical Toxicology (13.1)].
In embryofetal development studies in rats given 1, 5, and 10 mg/kg/day subcutaneously throughout
organogenesis, maternal toxicity was observed at all doses, including the lowest dose tested which had
exposures 12-times higher than that at the maximum therapeutic dose based on AUC comparisons across
species.
In embryofetal development studies in rabbits given 0.05, 1, and 5 mg/kg/day subcutaneously through
organogenesis, maternal toxicity was observed at 1 mg/kg/day at an exposure 5-times higher than the maximum
therapeutic exposure. Treatment related increased incidence of skeletal malformations were observed at 0.05
mg/kg/day, exposures less than the maximum therapeutic exposure based on AUC comparisons across species.
In pre- and postnatal developmental studies in rats given subcutaneous doses of 2, 5, and 10 mg/kg/day during
gestation through lactation and weaning, maternal toxicity was observed at all doses including the lowest dose
(9-times higher than the maximum therapeutic dose based on surface area comparisons across species).
Retardation of physiological growth, attributed to GH inhibition was observed at 2 mg/kg/day during a pre- and
postnatal study in rats. After weaning, body weight gains in the rat pups (F1 generation) exposed to pasireotide
were comparable to controls, showing reversibility of this developmental delay.
8.2
Labor and Delivery
No data in humans are available. Studies in rats with pasireotide via subcutaneous route have shown no effects
on labor and delivery [see Nonclinical Toxicology (13.1)].
8.3
Nursing Mothers
It is not known whether pasireotide is excreted in human milk. Because many drugs are excreted in human milk,
caution should be exercised when SIGNIFOR LAR is administered to a nursing woman. Pasireotide was
excreted into rat milk at levels 30% of the plasma level. As a risk to the breastfed child cannot be excluded,
SIGNIFOR LAR should not be used by the nursing mother.
8.4
Pediatric Use
Safety and effectiveness of SIGNIFOR LAR have not been established in pediatric patients.
8.5
Geriatric Use
Clinical studies of SIGNIFOR LAR did not include sufficient numbers of subjects aged 65 and over to
determine whether they respond differently from younger subjects. Other reported clinical experience has not
identified differences in responses between the elderly and younger patients. In general, dose selection for an
elderly patient should be cautious, usually starting at the low end of the dosing range, reflecting the greater
frequency of decreased hepatic, renal, or cardiac function, and of concomitant disease or other drug therapy.
8.6
Hepatic Impairment
Dose adjustment is not required in patients with mild impaired hepatic function (Child-Pugh A), but is required
for patients with moderately impaired hepatic function (Child-Pugh B). The safety and efficacy of SIGNIFOR
LAR have not been established in patients with severe hepatic impairment (Child-Pugh C). No dosage
recommendation can be given for patients with severe hepatic impairment (Child-Pugh C) [see Dosage and
Administration (2.3) and Clinical Pharmacology (12.3)].
8.7
Renal Impairment
Clinical studies of SIGNIFOR LAR in patients with renal impairment have not been conducted. Dosage
adjustment is not needed in patients with renal impairment [see Clinical Pharmacology (12.3)].
10
OVERDOSAGE
In the event of overdosage, it is recommended that appropriate supportive treatment be initiated, as dictated by
the patient’s clinical status, until resolution of the symptoms.
Up-to-date information about the treatment of overdose can be obtained from a certified Regional Poison
Center. In the event of an overdose, contact the National Capital Poison Center at 1-800-222-1222 or
www.poison.org.
11
DESCRIPTION
SIGNIFOR LAR (pasireotide) for injectable suspension is a long-acting release form of pasireotide pamoate, as
powder to be suspended in the provided diluent immediately prior to intramuscular injection. SIGNIFOR LAR
is a somatostatin analog. Pasireotide pamoate, chemically known as (2-Aminoethyl) carbamic acid
(2R,5S,8S,11S,14R,17S,19aS)-11-(4-aminobutyl)-5-benzyl-8-(4-benzyloxybenzyl)-14-(1H-indol-3-ylmethyl)4,7,10,13,16,19-hexaoxo-17-phenyloctadecahydro-3a,6,9,12,15,18-hexaazacyclopentacyclooctadecen-2-yl ester
pamoic acid salt, is a cyclohexapeptide with pharmacologic properties mimicking those of the natural hormone
somatostatin.
The molecular formula of pasireotide pamoate is C58H66N10O9 • C23H16O6 and the molecular weight is 1435.58.
The structural formula is:
The drug product consists of pasireotide pamoate uniformly distributed within microspheres which are made of
biodegradable copolymers of poly (D,L-lactide-co-glycolide) acids (PLGA).
SIGNIFOR LAR is available in a vial containing the sterile pasireotide pamoate, PLGA microspheres powder,
20 mg, 40 mg and 60 mg to be reconstituted with the provided 2 mL sterile diluent. The product should be
prepared immediately prior to use for intramuscular injection given once every 4 weeks.
Each vial contains:
20 mg
Pasireotide pamoate
Poly(D,L-lactide-co-glycolide) [50-60:40-50]
Poly(D,L-lactide-co-glycolide) [50:50]
40 mg
27.42 mg
26.29 mg
26.29 mg
*
54.84 mg
52.58 mg
52.58 mg
60 mg
*
82.26 mg
78.87 mg
78.87 mg
*
*
Corresponds to 20 mg, 40 mg and 60 mg of pasireotide base, respectively.
Each diluent prefilled syringe contains:
Mannitol
Carboxymethylcellulose sodium
Poloxamer 188
Water for injections
12
CLINICAL PHARMACOLOGY
12.1
Mechanism of Action
90 mg
14 mg
4 mg
add to 2 mL
SIGNIFOR LAR is an injectable cyclohexapeptide, somatostatin analog. Pasireotide exerts its pharmacological
activity via binding to somatostatin receptors (SSTR). There are five known human somatostatin receptor
subtypes: SSTR 1, 2, 3, 4, and 5. These receptor subtypes are expressed in different tissues under normal
physiological conditions. Somatostatin analogs bind to SSTRs with different potencies. Pasireotide binds with
high affinity to four of the five SSTRs (see Table 3).
Table 3 – Binding Affinities of Somatostatin (SRIF-14) Pasireotide to the Five Human SSTR Subtypes (SSTR 1-5)
Compound
Somatostatin (SRIF-14)
Pasireotide
SSTR1
SSTR2
SSTR3
SSTR4
SSTR5
0.93±0.12
0.15±0.02
0.56±0.17
1.5±0.4
0.29±0.04
9.30.1
1.00.1
1.50.3
>100
0.160.01
Results are the mean+SEM of IC50 values expressed as nmol/l (nM).
12.2
Pharmacodynamics
Somatostatin receptors are expressed in many tissues including neuroendocrine tumors (e.g., growth hormone
secreting pituitary adenomas). Pasireotide binds to SSTR2 and SSTR5 subtype receptors which may be relevant
for inhibition of GH secretion. In vivo studies show that SIGNIFOR LAR lowers GH and IGF-1 levels in
patients with acromegaly.
Cardiac Electrophysiology
Individually corrected QT (QTcI) interval was evaluated in a randomized, blinded, crossover study in healthy
subjects investigating pasireotide subcutaneous doses of 0.6 mg and 1.95 mg twice daily, respectively. The
maximum mean (95% upper confidence bound) placebo-subtracted QTcI change from baseline was 12.7 (14.7)
ms and 16.6 (18.6) ms, respectively. Both pasireotide doses decreased heart rate, with a maximum mean (95%
lower confidence bound) placebo-subtracted change from baseline of -10.9 (-11.9) beats per minute (bpm)
observed at 1.5 hours for pasireotide 0.6 mg twice daily, and -15.2 (-16.5) bpm at 0.5 hours for pasireotide 1.95
mg twice daily.
The predicted peak concentrations for the SIGNIFOR LAR dose of 60 mg in acromegaly patients are similar to
the observed peak concentration (24.3 mg/mL) of the subcutaneous Signifor 0.6 mg twice daily dose and below
the observed peak concentration (80.6 ng/mL) of the subcutaneous Signifor 1.95 mg twice daily dose.
12.3
Pharmacokinetics
Absorption and Distribution:
No studies have been conducted to evaluate the absolute bioavailability of pasireotide in humans. Food effect is
unlikely to occur since SIGNIFOR LAR is administered via a parenteral route.
In healthy volunteers, pasireotide administered as SIGNIFOR LAR is widely distributed with large apparent
volume of distribution (Vz/F >100 L). Distribution between blood and plasma is concentration-independent and
shows that pasireotide is primarily located in the plasma (91%). Plasma protein binding is moderate (88%) and
independent of concentration.
Pasireotide has low passive permeability and is likely to be a substrate of P-gp (P-glycoprotein), but the impact
of P-gp on the ADME (absorption, distribution, metabolism, excretion) of pasireotide is expected to be low. In
clinical testing in healthy volunteers, P-gp inhibition did not affect the rate or extent of pasireotide availability
[see Drug Interactions (7.1)]. At therapeutic dose levels, pasireotide is not expected to be a substrate of BCRP
(breast cancer resistance protein), OCT1 (organic cation transporter 1), or OATP (organic anion-transporting
polypeptides) 1B1, 1B3, or 2B1.
Metabolism and Excretion:
Pasireotide was shown to be highly metabolically stable in human liver and kidney microsomes. In healthy
volunteers, pasireotide in its unchanged form is the predominant form found in plasma, urine and feces.
Somatropin may increase CYP450 enzymes and, therefore, suppression of growth hormone secretion by
somatostatin analogs including pasireotide may decrease the metabolic clearance of compounds metabolized by
CYP450 enzymes.
Pasireotide is eliminated mainly via hepatic clearance (biliary excretion) with a small contribution of the renal
route. In a human ADME study with subcutaneous Signifor with a single dose 0.6 mg, 55.9 ± 6.63% of the
radioactivity dose was recovered over the first 10 days post dosing, including 48.3 ± 8.16% of the radioactivity
in feces and 7.63 ± 2.03% in urine.
The apparent clearance (CL/F) of SIGNIFOR LAR in healthy volunteers is on average 4.5–8.5 liters/hour.
Steady-State Pharmacokinetics:
PK steady-state for SIGNIFOR LAR is achieved after three months. Following multiple intramuscular doses
every 4 weeks (every 28 days), SIGNIFOR LAR demonstrates approximately dose-proportional PK exposures
in the dose range of 20 mg to 60 mg every 4 weeks in patients with acromegaly.
Special Populations:
Population PK analyses of SIGNIFOR LAR suggest that race, gender and body weight do not have clinically
relevant influence on circulating levels of pasireotide. No dose adjustment is required for demographics.
Pediatric Patients
No studies have been performed in pediatric patients [see Use in Specific Populations (8.4)].
Geriatric Patients
Age is not a significant covariate in the population PK analysis of patients with acromegaly. Therefore age is
not expected to significantly impact circulating levels of pasireotide.
Efficacy and safety data on patients with acromegaly older than 65 years are limited [see Use in Specific
Populations (8.5)].
Hepatic Impairment
In a clinical study for a single subcutaneous dose of Signifor in subjects with impaired hepatic function (ChildPugh A, B and C), subjects with moderate and severe hepatic impairment (Child-Pugh B and C) showed
significantly higher exposures than subjects with normal hepatic function. Upon comparing with the control
group, AUCinf was increased by 12%, 56%, and 42% and Cmax was increased by 3%, 46%, and 33%
respectively, in the mild, moderate, and severe hepatic impairment groups [see Use in Specific Populations
(8.6) and Dosage and Administration (2.3)].
Renal Impairment
Clinical studies have not been performed in patients with renal impairment. However, renal clearance has a
minor contribution to the elimination of pasireotide in humans. Renal function (creatinine clearance and
estimated glomerular filtration rate) is not a covariate in the population PK analysis. Therefore, renal function is
not expected to significantly impact the circulating levels of pasireotide [see Use in Specific Populations (8.7)].
13
NONCLINICAL TOXICOLOGY
13.1
Carcinogenesis, Mutagenesis, Impairment of Fertility
Carcinogenesis
A lifetime carcinogenicity study was conducted in rats and transgenic mice. Rats were given daily subcutaneous
doses of pasireotide at 0.01, 0.05, and 0.3 mg/kg/day for 104 weeks. There were no drug-related tumors in rats
at exposures up to 5-times higher than the maximum recommended clinical exposure of the pasireotide LAR 60
mg dose. Mice were given subcutaneous doses of pasireotide at 0.5, 1.0, and 2.5 mg/kg/day for 26 weeks and
did not identify any carcinogenic potential.
Mutagenesis
Pasireotide was not genotoxic in a battery of in vitro assays (Ames mutation test in Salmonella and E coli. and
mutation test in human peripheral lymphocytes). Pasireotide was not genotoxic in an in vivo rat bone marrow
nucleus test.
Impairment of Fertility
Subcutaneous dosing at 0.1 mg/kg/day before mating and continuing into gestation in rats at exposures less than
the human clinical exposure based on body surface area comparisons across species resulted in statistically
significant increased implantation loss and decreased viable fetuses, corpora lutea, and implantation sites.
Abnormal cycles or acyclicity were observed at 1 mg/kg/day (4-fold higher than the maximum therapeutic
exposure of pasireotide LAR based on surface area, comparisons across species).
14
CLINICAL STUDIES
14.1
Drug-Naïve Patients with Acromegaly
A multicenter, randomized, double-blind study was conducted to assess the safety and efficacy of SIGNIFOR
LAR in patients with active acromegaly. A total of 358 patients naïve to drugs used to treat acromegaly were
randomized in a 1:1 ratio to SIGNIFOR LAR or another somatostatin analog active comparator.
Randomization was stratified based on previous pituitary surgical status (e.g., at least one prior pituitary surgery
versus no prior pituitary surgery).
In the overall study population, 52% were female and the average age of patients was 45 years. Sixty percent of
patients were Caucasian, 23% Asian, 12% Other, 3% American Indian and 2% were Black. Forty-two percent
of patients had previous pituitary surgery and one patient had a history of pituitary radiation therapy. Median
time between diagnosis and trial participation was 6 months. Median GH was 8.8 mcg/L (range: 0.8–200
mcg/L) and 10.1 mcg/L (range: 0.6–169.6 mcg/L) for SIGNIFOR LAR and active comparator, respectively at
baseline. Median standardized IGF-1, defined as IGF-1 value divided by the ULN (i.e., fold above the ULN),
was 2.9 (range: 0.9–6.9) and 2.9 (range: 0.8–7.3), for SIGNIFOR LAR and active comparator, respectively, at
baseline.
The starting dose of SIGNIFOR LAR was 40 mg. Dose increase was allowed in both arms, at the discretion of
investigators, after three and six months of treatment if mean GH was greater than or equal to 2.5 mcg/L and/or
IGF-1 was greater than the ULN for age and sex. The maximum allowed dose for SIGNIFOR LAR was 60 mg.
The maximum dose of the active comparator was not used in this trial because the trial was multi-national and
the maximum dose approved in the US was not approved in all participating countries.
The efficacy endpoint was the proportion of patients with a mean GH level less than 2.5 mcg/L and a normal
IGF-1 levels at month 12 (age- and sex-adjusted) (see Table 4, Figure 3 and Figure 4). The proportion of
patients achieving this level of control was 31.3% and 19.2% for SIGNIFOR LAR and active comparator,
respectively. The changes in mean GH and IGF-1 levels by study visits in subjects with a measurement at these
visits (observed cases) are shown in Figures 3 and 4.
Table 4 – Results at Month 12 in Drug-Naïve Patients Study
SIGNIFOR LAR
(40–60mg)
Active Comparator
&
N=182
N=176
GH<2.5mcg/L and normalized IGF-1*
GH<2.5mcg/L and IGF-1 <ULN
Normalized IGF-1
GH<2.5 mcg/L
31.3%**
19.2%
35.8%
20.9%
38.6%**
23.6%
48.3%
51.6%
* Primary endpoint (patients with IGF-1<lower limit of normal (LLN) were not considered as “responders”)
ULN = Upper limit of normal
** p-value <0.01 for treatment difference
&
The maximum dose approved for use in the United States was not used in this trial but the majority of patients were
receiving the dose most commonly used in the United States to treat acromegaly
Figure 3: Mean GH (mcg/L) Levels by Visit in Drug Naïve Patient Study*
* Numbers of patients with a GH value at the given timepoint for Signifor LAR/Active comparator arm are displayed as xxx/xxx on
the x axis.
Figure 4: Mean Standardized IGF-1 Levels* by Visit in Drug Naïve Patient Study**
*Fold above the upper limit of normal for the assay
** Numbers of patients with an IGF-1 value at the given timepoint for Signifor LAR/Active comparator arm are displayed as xxx/xxx
on the x axis.
Biochemical control was achieved by Month 3 in 30.1% of patients in the SIGNIFOR LAR arm. Ninety-eight
percent of patients treated with SIGNIFOR LAR had either a reduction or no change in tumor volume from
baseline assessed by MRI at month 12. The median (range) change in tumor volume was a reduction of 39.8%
(-97.6% to 16.9%).
Additionally, ring size and acromegaly symptoms score (i.e. headache, fatigue, perspiration, paresthesia, and
osteoarthralgia) were followed. At month 12, reductions in ring size and in symptom severity scores in both
treatment groups compared to baseline were noted.
14.2
Patients with Acromegaly Inadequately Controlled on Other Somatostatin Analogs
A multicenter, randomized, 3-arm trial was conducted in patients with acromegaly inadequately controlled on
somatostatin analogs. Patients were randomized to double-blind SIGNIFOR LAR 40 mg (n=65) or SIGNIFOR
LAR 60 mg (n=65) or to continued open-label pre-trial somatostatin analog therapies at maximal or near
maximal doses (n=68). A total of 181 patients completed the 6 month trial.
Inadequate control was defined as a GH concentration of greater than 2.5 mcg/L (i.e., mean of 5 samples over 2
hours) and a sex- and age-adjusted IGF-1 level greater than 1.3 times the upper limit of normal. Patients were
required to have been treated with other somatostatin analogs for at least 6 months prior to randomization. Note
that the maximum dose for one of the active comparators approved for use in the United States was not used in
this multinational trial; approximately 75% of the population in the comparator group was receiving this active
comparator.
In the overall study population, 56% were female and the average age of patients was 45 years. Eighty-one
percent of patients were Caucasian, 7% Other, 8% Black, 2% American Indian and 2% Asian. The percentage
of patients with previous pituitary surgery in the SIGNIFOR LAR 40 mg and 60 mg arms and in the active
control arm was 77%, 63% and 60%, respectively. Three percent (3%) of patients in the SIGNIFOR LAR
groups and 7% of patients in the active control arm had prior radiation therapy. Median (range) time from
diagnosis to participation in this trial was 50 (10–337) months, 55 (8–357) months, and 54 (8–357) months in
the SIGNIFOR LAR 40 mg, 60 mg and the pre-trial therapy arms, respectively. At baseline, median (range) GH
was 7.1 (1.0–200) mcg/L, 5.3 (1.4–113.8) mcg/L and 6.1 (1.0–92.4) mcg/L in the SIGNIFOR LAR 40 mg, 60
mg and the pre-trial therapy arms, respectively. Baseline median standardized IGF-1 (defined as IGF-1 value
divided by the ULN) values were 2.3, 2.6 and 2.9 in the SIGNIFOR LAR 40 mg, 60 mg and the pre-trial
therapy arms, respectively.
The efficacy endpoint was the proportion of patients with a mean GH level less than 2.5 mcg/L and normal
IGF-1 levels at week 24. The primary analysis compared SIGNIFOR LAR 60 mg and 40 mg to continued pretrial therapy (i.e., no change in treatment). The proportion of patients achieving biochemical control was 15.4%
and 20.0% for SIGNIFOR LAR 40 mg and 60 mg, respectively, at 6 months.
Biochemical control was achieved by Month 3 in 15.4% and 18.5% of patients in the SIGNIFOR LAR 40 mg
and 60 mg arms, respectively.
Table 5 – Results at 6 Months in Inadequately Controlled Patient Study
SIGNIFOR LAR 40 mg
N=65
SIGNIFOR LAR 60 mg
N=65
Continued
Pre-Trial Therapy
&
Control Arm
N=68
GH<2.5 mcg /L and normalized IGF-1*
15.4%
20.0%
0%
Normalization of IGF-1
GH<2.5 mcg /L
24.6%
35.4%
26.2%
43.1%
0%
13.2%
* Primary endpoint (patients with IGF-1< lower limit of normal (LLN) were not considered as “responders”).
&
For one of the active comparators, the maximum dose approved for use in the United States was not used in this trial
but the majority of patients were receiving the dose most commonly used in the United States to treat acromegaly.
Eighty-one percent and 70 percent of patients treated with SIGNIFOR LAR 40 mg and 60 mg, respectively, had
either a reduction or no change in tumor volume from baseline assessed by MRI at month 6. The median
(range) change in tumor volume was a reduction of -10.4% (-74.5% to 19.4%) and -6.3% (-66.7% to 14.5%)
from baseline for SIGNIFOR LAR 40 mg and 60 mg, respectively.
16
HOW SUPPLIED/STORAGE AND HANDLING
16.1
How Supplied
SIGNIFOR LAR (pasireotide) for injectable suspension is supplied in a single-use kit containing the following:

One 6-mL brownish glass vial with a grey rubber stopper of SIGNIFOR LAR containing slightly yellow
to yellow powder capped with 20 mg (gray flip-off cap), 40 mg (red flip-off cap), or 60 mg (orange flipoff cap)

One 3-mL glass barrel/grey rubber stopper prefilled syringe containing 2 mL of clear, colorless to
slightly yellow/brown diluent solution for reconstitution

One sterile 20G x 1.5” stainless steel, polypropylene safety injection needle

One vial adapter made of polycarbonate for drug product reconstitution
After reconstitution of the 20 mg, 40 mg, or 60 mg SIGNIFOR LAR vials with the provided 2 mL diluent, the
injectable suspension will have a final concentration of 10 mg/mL, 20 mg/mL and 30 mg/mL and should be
delivered in its entirety.
Drug Product Kits:
20 mg kit ................................................................................................................................ NDC 0078-0641-81
40 mg kit ................................................................................................................................ NDC 0078-0642-81
60 mg kit ................................................................................................................................ NDC 0078-0643-81
16.2
Storage and Handling
Store at 2°C–8°C (36°F–46°F). Do not freeze.
SIGNIFOR LAR should be stored at refrigerated temperatures between 2°C–8°C (36°F–46°F) until the time of
use. SIGNIFOR LAR drug product kit should remain at room temperature for a minimum of 30 minutes before
reconstitution, but should not exceed 24 hours at room temperature. However, after preparation of the drug
suspension, it must be administered immediately.
17
PATIENT COUNSELING INFORMATION
See FDA-approved patient labeling (Patient Information).
Counsel patients on the following possible significant adverse reactions:

Hyperglycemia and Diabetes [see Warnings and Precautions (5.1)]

Bradycardia and QT Prolongation [see Warnings and Precautions (5.2)]

Liver Test Elevations [see Warnings and Precautions (5.3)]

Cholelithiasis [see Warnings and Precautions (5.4)]

Pituitary Hormone Deficiency(ies) [see Warnings and Precautions (5.5)]
Instruct patients on the importance of adhering to their return visit schedule.
Advise patients that SIGNIFOR LAR should only be administered by a trained health care professional.
Manufactured by:
Novartis Pharma AG
Basel, Switzerland
Distributed by:
Novartis Pharmaceuticals Corporation
East Hanover, NJ 07936
PRINTED IN SWITZERLAND
T2014-109
Patient Information
SIGNIFOR® LAR (sig-na-for L.A.R.)
(pasireotide)
for injectable suspension, for intramuscular use
Read this Patient Information before you start receiving SIGNIFOR LAR, and each time you
receive it. There may be new information. This leaflet does not take the place of talking to your
healthcare provider about your medical condition or your treatment.
What is SIGNIFOR LAR?
SIGNIFOR LAR is a prescription medicine used to treat people with acromegaly for whom surgery
has not worked well enough or who cannot have surgery.
It is not known if SIGNIFOR LAR is safe and effective for use in children.
What should I tell my healthcare provider before receiving SIGNIFOR LAR?
Before you receive SIGNIFOR LAR, tell your healthcare provider if you:

have high blood sugar (hyperglycemia)

have diabetes

have or have had heart problems, including an abnormal heart rate or rhythm or problems
with the electrical system of your heart (QT prolongation)

have a low level of potassium or magnesium in your blood

have liver problems

have gallstones (cholelithiasis)

have any other medical conditions

are pregnant or planning to become pregnant. SIGNIFOR LAR may harm your unborn baby.

are breastfeeding or planning to breastfeed. It is not known if SIGINFOR LAR passes into
your breast milk. You and your healthcare provider should decide if you will receive
SIGNIFOR LAR or breastfeed. You should not do both.
Tell your healthcare provider about all the medicines you take, including prescription and
over-the-counter medicines, vitamins, and herbal supplements.
SIGNIFOR LAR and other medicines may affect each other, causing side effects. SIGNIFOR LAR
may affect the way other medicines work, and other medicines may affect how SIGNIFOR LAR
works. Your healthcare provider may need to change your dose of SIGNIFOR LAR. Especially tell
your healthcare provider if you take:

medicines to control your heart beat (anti-arrhythmics)

medicines to control your blood pressure (such as beta-blockers or calcium channel blockers)

medicines to control the potassium and magnesium (electrolytes) levels in your body

medicines that may affect the way the electrical system of your heart works (QT
prolongation)

cyclosporine

bromocriptine
Ask your healthcare provider for a list of these medicines if you are not sure.
Know the medicines you take. Keep a list of them to show to your healthcare provider and
pharmacist when you get a new medicine.
How will I receive SIGNIFOR LAR?

SIGNIFOR LAR must be given by a trained healthcare provider as an injection into the muscle
of your buttocks (intramuscularly).

Your healthcare provider will tell you how much SIGNIFOR LAR you will receive and when you
will receive it.

Your healthcare provider may change your dose of SIGNIFOR LAR or the length of time
between your injections. Your healthcare provider will tell you how long you need to receive
SIGNIFOR LAR.

Before you receive SIGNIFOR for the first time, your healthcare provider should do a blood
test to check your fasting blood sugar level, electrolyte levels, and your liver function.
Before you receive SIGNIFOR LAR for the first time and during your treatment, your healthcare
provider should do a test to check your heart (electrocardiogram).
What are the possible side effects of SIGNIFOR LAR?
SIGNIFOR LAR may cause serious side effects, including:

high blood sugar (hyperglycemia) and diabetes. Your healthcare provider should check
your blood sugar level before you start receiving SIGNIFOR LAR and while you receive it. Tell
your healthcare provider if you have any of these symptoms:
o
feel very thirsty
o
urinate more than usual
o
increased appetite with weight loss
o
tiredness
If you get hyperglycemia while receiving SIGNIFOR LAR, your healthcare provider may give
you another medicine to lower your blood sugar. Your healthcare provider may also change
your dose of SIGNIFOR LAR or advise you to stop receiving it.



slow heart rate (bradycardia). SIGNIFOR LAR can cause your heart to beat slower.
People who have, or have had heart problems, or take certain medicines used to treat slow
heart rate or that may cause a slow heart rate, are at higher risk for bradycardia. Tell your
healthcare provider if you get any of these symptoms:
o
weakness
o
dizziness
o
fainting or near fainting spells
changes in the electrical system of your heart (QT interval prolongation). Tell your
healthcare provider if you get any of these symptoms:
o
weakness
o
dizziness
o
fainting or near fainting spells
higher than normal liver function tests. Your healthcare provider should do blood tests to
check your liver while you receive SIGNIFOR LAR.

gallstones (cholelithiasis). Tell your healthcare provider if you get any of these
symptoms:
o
sudden pain in your upper right stomach area (abdomen)
o
sudden pain in your right shoulder or between your shoulder blades
o
yellowing of your skin and whites of your eyes
o
fever with chills
o nausea
• low levels of pituitary hormones (pituitary insufficiency). SIGNIFOR LAR may reduce
the pituitary hormones in your body. Your healthcare provider should do a blood test to check
your pituitary hormone levels before you start receiving SIGNIFOR LAR and while you receive
it. Tell your healthcare provider if you get any of these symptoms:
o
nausea and vomiting
o
tiredness
o
dizziness
o
diarrhea
o
low blood glucose levels
o
loss of appetite
o
weight loss
The most common side effects of SIGNIFOR LAR include:

diarrhea

gallstones (cholelithiasis)

high blood sugar (hyperglycemia)

diabetes mellitus
Tell your healthcare provider if you have any side effect that bothers you or that does not go
away.
These are not all the possible side effects of SIGNIFOR LAR. For more information, ask your
healthcare provider or pharmacist.
Call your doctor for medical advice about side effects. You may report side effects to FDA at 1–
800–FDA–1088.
How should I store SIGNIFOR LAR?

Store SIGNIFOR LAR in the refrigerator between 36OF to 46OF (2OC to 8OC).

Take SIGNIFOR LAR out of the refrigerator at least 30 minutes before you will receive it to
allow it to come to room temperature.

Do not use SIGNIFOR LAR if it has been out of the refrigerator and at room temperature for
more than 24 hours.

Your healthcare provider should give you SIGNIFOR LAR right away after it is mixed.
Keep SIGNIFOR LAR and all medicines out of the reach of children.
General information about the safe and effective use of SIGNIFOR LAR.
Medicines are sometimes prescribed for purposes other than those listed in a Patient Information
leaflet. Do not use SIGNIFOR LAR for a condition for which it was not prescribed. Do not give
SIGNIFOR LAR to other people, even if they have the same symptoms that you have. It may
harm them.
This Patient Information leaflet summarizes the most important information about SIGNIFOR
LAR. If you would like more information, talk to your healthcare provider. You can ask your
pharmacist or healthcare provider for information about SIGNIFOR LAR that is written for health
professionals.
For more information go to www.SIGNIFORLAR.com or call1-888-NOW-NOVA.
What are the ingredients in SIGNIFOR LAR?
Active ingredient: pasireotide
Inactive ingredients:
Vial: Poly(D,L-lactide-co-glycolide)
Prefilled syringe: Mannitol, carboxymethylcellulose sodium, poloxamer 188, water for
injections
This Patient Information has been approved by the U.S. Food and Drug Administration.
Manufactured by: Novartis Pharma AG, Basel, Switzerland
Issued: 12/2014
T2014-109/T2014-110
December 2014
1.7 同種同効品一覧表
最新の添付文書を参照する
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
目
Confidential
Page 2
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
次
目
次 ................................................................................................................................................ 2
1
パシレオチドパモ酸塩 / オクトレオチド酢酸塩.............................................................................. 4
2
ランレオチド酢酸塩 / ペグビソマント............................................................................................ 13
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
Confidential
Page 3
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
パシレオチドパモ酸塩の同種同効薬として,ソマトスタチンアナログであるオクトレオチド及
びランレオチドを選択した。オクトレオチドは外国第 III 相臨床試験(C2305 試験及び C2402 試
験),ランレオチドは C2402 試験の対照薬として用いられた。また,先端巨大症の効能・効果を
有するペグビソマントも一覧に含めた。
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
1
Confidential
Page 4
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
パシレオチドパモ酸塩 / オクトレオチド酢酸塩
一般的名称
パシレオチドパモ酸塩
オクトレオチド酢酸塩
販売名
シグニフォーLAR 筋注用キット 20 mg,40 mg,60 mg
サンドスタチン LAR®筋注用キット 10 mg,20 mg,30 mg
会社名
ノバルティスファーマ株式会社
ノバルティスファーマ株式会社
承認年月日
-
2014 年 2 月 14 日
再評価年月日
-
-
-
劇薬、処方箋医薬品
剤型・含量
注射剤, 20 mg, 40 mg, 60 mg
注射剤, 10 mg, 20 mg, 30 mg
効能・効果
下記疾患における成長ホルモン、IGF-I(ソマトメジン-C)分泌過剰状態
及び諸症状の改善
1.下記疾患に伴う諸症状の改善
再審査年月日
規 制 区 分
化学構造式
先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難
な場合)
消化管ホルモン産生腫瘍(VIP 産生腫瘍、カルチノイド症候群の特徴を示すカ
ルチノイド腫瘍、ガストリン産生腫瘍)
2.消化管神経内分泌腫瘍
3.下記疾患における成長ホルモン、ソマトメジン-C 分泌過剰状態及び諸症状の
改善
先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置、他剤による治療で効果が不十分な
場合又は施行が困難な場合)
効能・効果に関連す
る使用上の注意
(1)下垂体性巨人症については、脳性巨人症や染色体異常など他の原因
による高身長例を鑑別し、下垂体性病変に由来するものであることを十分
に確認すること。
(1)消化管ホルモン産生腫瘍及び先端巨大症・下垂体性巨人症
(2)18 歳未満の患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断され
る場合にのみ投与を検討すること。(【小児等への投与】の項参照)
2)現在オクトレオチド酢酸塩注射液が投与されていない患者に本剤を投与す
る場合には、オクトレオチド酢酸塩注射液を 2 週間以上投与し、有効性及び忍容
性を確認した上で本剤を投与すること。
1)オクトレオチド酢酸塩注射液により有効性及び忍容性が確認されている患
者に投与すること。
(2)下垂体性巨人症については、脳性巨人症や染色体異常など他の原因による
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
Confidential
Page 5
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
一般的名称
パシレオチドパモ酸塩
オクトレオチド酢酸塩
高身長例を鑑別し、下垂体性病変に由来するものであることを十分に確認するこ
と。
用法・用量
通常、成人にはパシレオチドとして 40 mg を 4 週毎に臀部筋肉内に注射す
る。なお、患者の病態により適宜増減するが、最高用量は 60 mg までとす
る。
1.消化管ホルモン産生腫瘍
通常、成人にはオクトレオチドとして 20 mg を 4 週毎に 3 ヵ月間、殿部筋肉内
に注射する。その後は症状により 10 mg、20 mg 又は 30 mg を 4 週毎に投与す
る。ただし、初回投与後 2 週間は薬物濃度が十分な濃度に達しないことから、
本剤投与前に投与していた同一用量のオクトレオチド酢酸塩注射液を併用す
る。
2.消化管神経内分泌腫瘍
通常、成人にはオクトレオチドとして 30 mg を 4 週毎に、殿部筋肉内に注射す
る。なお、患者の状態により適宜減量すること。
3.先端巨大症・下垂体性巨人症
通常、成人にはオクトレオチドとして 20 mg を 4 週毎に 3 ヵ月間、殿部筋肉内
に注射する。その後は病態に応じて 10 mg、20 mg 又は 30 mg を 4 週毎に投与
するが、30 mg 投与で効果が不十分な場合に限り 40 mg まで増量できる。
用法・用量に関連す
る使用上の注意
(1)副作用が疑われる又は過度に IGF-I 濃度が低下(基準値の下限を超
える低下)するなど減量が必要な場合は 20 mg 単位で減量できる。
(2)本剤 40 mg を 3 ヵ月間投与しても成長ホルモン濃度及び IGF-I 濃度
がコントロールできない場合は最高 60 mg までの増量を考慮すること。
(3)中等度(Child-Pugh 分類クラス B)の肝機能障害のある患者では、
20 mg を開始用量として 4 週毎に臀部筋肉内に注射する。なお、患者の病
態により 40 mg まで増量できる。(【薬物動態】の項参照)
(1)消化管ホルモン産生腫瘍
本剤投与中に症状が悪化した場合は、オクトレオチド酢酸塩注射液を併用するこ
とが望ましい。
(2)先端巨大症・下垂体性巨人症
1)用量は、成長ホルモン濃度、インスリン様成長因子-I/ソマトメジン-C 濃度
及び臨床症状により 10 mg 単位で適宜増減できる。
2)40 mg の投与にあたっては、20 mg ずつを異なる 2 箇所に注射する。
(4)前回投与から投与間隔が 4 週以上空いた場合は、できるだけ速やか
に注射を行い、その後は通常の投与間隔どおり 4 週毎に注射すること。
禁忌
1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 重度(Child-Pugh 分類クラス C)の肝機能障害のある患者(血中濃度が
上昇するおそれがある。)
使用上の注意
慎重投与
(1)血糖コントロール不良(糖尿病治療にもかかわらず HbA1c 値が 8%
以上)の患者〔重度高血糖及びケトアシドーシス等の合併症が発現するお
それがある。〕
(2)臨床的に重大な徐脈、急性心筋梗塞、高度心ブロック、うっ血性心
不全、不安定狭心症、持続性心室性頻脈、心室細動の既往歴のある患者、
β 遮断剤、カルシウム拮抗剤等の徐脈作用を有する薬剤又は電解質を補正
する薬剤を投与中の患者〔徐脈が発現するおそれがある。〕
-
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
一般的名称
Confidential
パシレオチドパモ酸塩
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
オクトレオチド酢酸塩
(3)先天性 QT 延長症候群、亜急性心筋梗塞、うっ血性心不全、不安定
狭心症又は臨床的に重大な徐脈のある患者、コントロール不良又は重大な
心疾患を有する患者、抗不整脈剤又は QT 延長を起こすことが知られてい
る薬剤を投与中の患者、低カリウム血症又は低マグネシウム血症の患者
〔QT 延長を発現するおそれがある。〕
重要な基本的注意
(1)本剤の投与中はインスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等のバラ
ンスが変化することにより、高血糖又は頻度は低いが低血糖を伴うことが
ある。本剤投与開始前、投与開始時、その後は定期的に血糖測定(空腹時
血糖、HbA1c)等を行う。また、用量を増量する場合も注意すること。
(1)成長ホルモン産生下垂体腺腫は進展することがあり、これに伴い視野狭窄
などの重篤な症状を生じることがあるので患者の状態を十分観察すること。腫瘍
の進展が認められた場合は、他の治療法への切り替え等適切な処置を行うこと。
高血糖が認められた場合には、直ちに糖尿病治療薬を投与するなど適切な
処置を行うこと。治療を行っても症状の改善が認められない場合は本剤の
減量又は休薬を考慮すること。
(2)本剤の投与中はインスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的
に調節作用をもつホルモン間のバランスの変化による一過性の低又は高血糖を伴
うことがあるので、投与開始時及び低又は高血糖のために投与量を変更する場合
は患者を十分に観察すること。
(2)徐脈があらわれることがあるので、投与中は患者の状態を注意深く
観察し、異常が認められた場合は適切な処置を行うこと。
(3)先端巨大症・下垂体性巨人症では、成長ホルモン及びインスリン様成長因
子-I/ソマトメジン-C を定期的に測定することが望ましい。
(3)QT 間隔延長があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与
開始 3 週後を目安に心電図検査を行うとともに,投与中も必要に応じて心
電図検査を行うことが望ましい。なお、低カリウム血症又は低マグネシウ
ム血症の患者に本剤を投与する場合には、投与開始前に必ず電解質の補正
を行い、投与中は定期的に血液検査を行うなど患者の状態を注意深く観察
すること。
(4)本剤の投与により胆石の形成又は胆石症の悪化(急性胆嚢炎、膵炎)が報
告されているので、本剤の投与前及び投与中は、定期的に(6~12 ヵ月毎に)超
音波・X 線による胆嚢及び胆管検査を受けることが望ましい。
(4)肝機能異常があらわれることがあるので、本剤投与開始前、それ以
降は必要に応じて、肝機能検査(トランスアミナーゼ、ビリルビン等)を
行うことが望ましい。黄疸、AST(GOT)又は ALT(GPT)の基準値の 5
倍を超える増加、AST(GOT)又は ALT(GPT)の基準値の 3 倍を超える
増加とともにビリルビンの基準値の 2 倍を超える増加が認められるなど、
本剤投与中に肝機能障害を疑う症状又は徴候があらわれた場合には本剤を
休薬し、適切な処置を行うこと。肝機能異常が本剤によるものと考えられ
る場合は、回復しても投与を再開しないこと。
(6)消化管神経内分泌腫瘍に本剤を使用する際には、関連文献(「医療上の必
要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書:オ
クトレオチド酢酸塩(カルチノイド腫瘍のうち、無症候性かつ切除不能な転移性
腫瘍)」等)を熟読すること。
(5)胆石の形成又は胆石症の悪化(急性胆嚢炎、膵炎)があらわれるこ
とがあるので、本剤投与開始前及び投与中は、定期的に(6~12 ヵ月毎
に)超音波、X 線による胆嚢及び胆管検査を受けることが望ましい。
(6)本剤の投与中は複数の下垂体ホルモンの分泌が抑制されるおそれが
あるので、必要に応じて、本剤投与開始前及び投与中は定期的に下垂体機
能検査(TSH、遊離 T4、ACTH 等)を行うこと。
(7)副腎皮質機能が低下し、低コルチゾール血症があらわれることがあ
るので、患者の状態を十分に観察するとともに、患者に対し、脱力、疲
(5)消化管神経内分泌腫瘍に対し使用する場合には、がんに対する薬物療法に
ついて十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤による治療が適切と判断され
る患者についてのみ使用すること。
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
一般的名称
Confidential
パシレオチドパモ酸塩
労、食欲不振、悪心、嘔吐、低血圧、低ナトリウム血症、低血糖等の症状
があらわれた場合には主治医に連絡するよう指導すること。低コルチゾー
ル血症が疑われた場合には、本剤の減量又は休薬を考慮するとともに、コ
ルチコステロイドを投与するなど速やかに適切な処置を行うこと。
オクトレオチド酢酸塩
(8)先端巨大症・下垂体性巨人症では、成長ホルモン及び IGF-I を定期
的に測定することが望ましい。
相互作用
併用注意(併用に注意すること)
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
シクロスポリン
シクロスポリンの血
中濃度が低下するこ
とがある。
動物実験(イヌ)に
おいて、本剤がシク
ロスポリンの消化管
吸収を阻害し、血中
濃度を低下させたと
の報告がある。
抗不整脈剤
QT 延長を起こす又は
悪化させるおそれが
あるため、観察を十
分に行うこと。
いずれも QT 延長の
副作用を有するた
め。
併用すると重度の徐
脈や心ブロックが認
められるおそれがあ
る。
いずれも徐脈や心ブ
ロックを引き起こす
おそれがある。
主に CYP3A4 で代謝
される薬剤の血中濃
度を上昇させること
がある。
本剤が成長ホルモン
の産生を抑制するこ
とにより、間接的に
CYP3A4 で代謝され
る薬剤のクリアラン
スを低下させる可能
性がある。
類薬(オクトレオチ
機序は不明である。
QT 延長を起こすこと
が知られている薬剤
β 遮断剤
アテノロール等
カルシウム拮抗剤
ベラパミル、ジル
チアゼム等
電解質を補正する薬
剤
CYP3A4 で代謝され
る薬剤
キニジン等
ブロモクリプチン
Page 7
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
一般的名称
Confidential
パシレオチドパモ酸塩
Page 8
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
オクトレオチド酢酸塩
ド)でブロモクリプ
チンとの併用によ
り、ブロモクリプチ
ンの AUC が上昇した
との報告がある。
インスリン製剤
血糖降下剤
副作用
血糖降下作用の増強
による低血糖症状又
は減弱による高血糖
症状があらわれるこ
とがある。併用する
場合は、血糖値その
他患者の状態を十分
に観察しながら投与
すること。
インスリン、グルカ
ゴン及び成長ホルモ
ン等互いに拮抗的に
調節作用をもつホル
モン間のバランスが
変化することがあ
る。
先端巨大症患者又は下垂体性巨人症患者を対象とした国内臨床試験
(C1202 試験)において、33 名中 28 名(84.8%)に副作用が認められた。
主な副作用は高血糖 14 名(42.4%)、糖尿病 8 名(24.2%)、耐糖能障害
4 名(12.1%)、胆石症 4 名(12.1%)等であった。
先端巨大症患者を対象とした外国臨床試験(C2305 試験及び C2402 試験の
併合解析)において、371 名中 296 名(79.8%)に副作用が認められた。
主な副作用は高血糖 110 名(29.6%)、下痢 87 名(23.5%)、胆石症 79 名
(21.3%)、糖尿病 74 名(19.9%)等であった。
(承認時までの集計)
先端巨大症・下垂体性巨人症については、国内臨床試験では総症例 22 例中 20 例
(90.9%)に副作用が認められ、主なものは注射部位硬結 5 例(22.7%)、注射部
位疼痛、血中ブドウ糖増加各 4 例(18.2%)、胆石症、胆管拡張、腎嚢胞各 3 例
(13.6%)であった。また海外臨床試験では総症例 261 例中 172 例(65.9%)に副
作用が認められ、主なものは下痢 88 例(33.7%)、腹痛 63 例(24.1%)、鼓腸放
屁 62 例(23.8%)、注射部位疼痛 37 例(14.2%)、胆石症 32 例(12.3%)であっ
た。
消化管ホルモン産生腫瘍については、国内臨床試験では総症例 2 例に対し、注射
部位硬結及び胆石症が 1 例ずつ認められた。また海外臨床試験では総症例 92 例
中 43 例(46.7%)に副作用が認められ、主なものは胆石症 11 例(12.0%)、便秘
9 例(9.8%)、鼓腸放屁 8 例(8.7%)、腹痛 7 例(7.6%)、嘔気 5 例(5.4%)で
あった。
なお、下痢、腹痛及び嘔気等の消化器症状は、その多くが本剤投与後 1 ヵ月以内
に認められたものであった。
(専用分散液(アンプル)のサンドスタチン LAR 筋注用の承認時までの集計)
先端巨大症・下垂体性巨人症を対象とした市販後の使用成績調査では、総症例
167 例中 68 例(40.7%)に副作用が認められ、主なものは胆石症 14 例
(8.4%)、注射部位疼痛 9 例(5.4%)、下痢 8 例(4.8%)、脱毛症 6 例
(3.6%)であった。また、消化管ホルモン産生腫瘍を対象とした市販後の使用成
績調査では、総症例 33 例中 3 例(9.1%)に副作用が認められた。
(専用分散液(アンプル)のサンドスタチン LAR 筋注用の再審査終了時までの
集計)
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CTD 1.7 同種同効薬一覧表
一般的名称
Confidential
パシレオチドパモ酸塩
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
オクトレオチド酢酸塩
副作用の発現頻度は、専用分散液(アンプル)のサンドスタチン LAR 筋注用の
承認時までの国内臨床試験及び使用成績調査の結果を合わせて算出した。なお、
自発報告又は海外において認められた副作用は頻度不明とした。
重大な副作用
(1)重大な副作用注 1)
(1)重大な副作用
1)高血糖、糖尿病の発症又は増悪(59.6%):高血糖の発現、糖尿病が
発症又は増悪することがある。特に血糖コントロール不良の患者では、重
度高血糖及びケトアシドーシスなどの合併症が発現するおそれがあるの
で、定期的に血糖値等の測定を行うなど観察を十分に行い、異常が認めら
れた場合は適切な処置を行うこと。(「2.重要な基本的注意」の項参照)
1)アナフィラキシー(頻度不明):オクトレオチド酢酸塩製剤を投与した場
合、血圧低下、呼吸困難、気管支痙攣等のアナフィラキシーがあらわれることが
あるので、観察を十分に行い、皮疹、そう痒、蕁麻疹、発疹を伴う末梢性の浮腫
等があらわれた場合には適切な処置を行うこと。また、その後の投与は行わない
こと。
2)徐脈(5.4%):徐脈を起こすことがあるので、観察を十分に行い、
徐脈が認められた場合には必要に応じて適切な処置を行うこと。また、徐
脈が認められた場合、β 遮断剤、カルシウム拮抗剤等の徐脈作用を有する
薬剤又は水分や電解質を補正する薬剤を投与している患者では、必要に応
じてこれらの用量を調節すること。
2)徐脈(1.3%):オクトレオチド酢酸塩製剤を投与した場合、重篤な徐脈を
起こすことがあるので、観察を十分に行い、徐脈が認められた場合には必要に応
じて適切な処置を行うこと。また、徐脈が認められた場合、β-遮断剤、カルシウ
ム拮抗剤等の徐脈作用を有する薬剤又は水分や電解質を補正する薬剤を投与して
いる患者では、必要に応じてこれらの用量を調節すること。
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
Confidential
一般的名称
パシレオチドパモ酸塩
オクトレオチド酢酸塩
その他の副作用
(2)その他の副作用注 1)
(2)その他の副作用
5%以上
血液及びリンパ系障害
-
5%未満
貧血
内分泌障害
-
副腎機能不全
神経系障害
浮動性めまい
頭痛
胃腸障害
下痢、腹痛、悪心、
腹部膨満
-
肝胆道系障害
胆石症
-
皮膚及び皮下組織障害
脱毛症
全身障害及び投与部位
の状態
-
臨床検査
血中 CK(CPK)増
加
注射部位反応
血中アミラーゼ増加、
ALT(GPT)増加、QT
延長
注 1) 外国臨床試験(C2305 試験及び C2402 試験)で認められた副作用の
発現頻度に基づき記載した。
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
Confidential
Page 11
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
一般的名称
パシレオチドパモ酸塩
オクトレオチド酢酸塩
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察し、十
分に注意しながら本剤を投与すること。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦
等への投与
(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危
険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠可能な婦人に
は、適切な避妊を行うよう指導すること。〔妊娠中の投与に関する安全性
は確立していない。また、ヒトでは受胎能の改善の可能性がある。動物実
験(ラット、ウサギ)で、母動物で毒性が発現する用量で、早期/総吸収
胚数の発現率の増加、生存胎児数の減少、流産及び骨格変異を含む生殖毒
性が認められている。また、動物実験(ラット)で雌の受胎能(黄体数、
着床数及び生存胚数の減少)への影響が認められている。〕
(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上
回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確
立していない。〕
(2)授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳
を中止させること。〔動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されて
いる。〕
(2)授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合に
は授乳を中止させること。〔動物実験(ラット)で乳汁中に移行すること
が報告されている。〕
小児等への投与
18 歳未満の患者には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に
のみ投与を検討すること。〔18 歳未満の患者に対する有効性及び安全性は
確立していない(使用経験がない)。幼若動物の発達への影響については
検討していない。〕
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない
(使用経験が少ない)。
過量投与
過量投与の場合は、適切な処置を行い、症状が消失するまで患者を観察す
ること。
海外において、悪性腫瘍患者に本剤 90 mg を 4 週毎に 2 回、2 週毎に 4 回又は 1
週毎に 6 回投与した臨床試験で、副作用として消化管障害(下痢、腹痛等)及び
注射部位反応(疼痛、炎症等)が認められたが、重篤なものはなかった。(専用
分散液(アンプル)のサンドスタチン LAR 筋注用のデータ)
また、海外において、オクトレオチド酢酸塩注射液(皮下注用)をオクトレオチ
ドとして 1.0 mg 単回静脈内投与したところ、心拍数の一時的な低下、顔面潮
紅、腹部痙直、下痢、空腹感、嘔気がみられたとの報告がある。このような症状
が認められた場合には、必要に応じ対症療法を行うこと。
適用上の注意
(1)投与経路
(1)投与経路
筋肉内のみに投与し、静脈内には投与しないこと。
筋肉内のみに投与し、静脈内には投与しないこと。
(2)調製方法
(2)投与方法
1)本剤の使用にあたっては、取扱い方法を熟読すること。
2)調製は必ず付属の専用分散液及びバイアルアダプターを使用し、薬
剤及び専用分散液を少なくとも 30 分室温で静置し、内容物を室温に戻し
てから行うこと。
3)用時調製し、懸濁後は直ちに使用すること。
(3)投与方法
1)専用分散液は付属のものを用いること。
2)注射針は 20 ゲージを用いること。
3)筋肉内注射にあたっては下記の点に注意すること。
①注射部位は殿部の左右外側上部とし、三角筋等他の筋には投与しないこと。
②繰り返し投与にあたっては左右交互に注射し、同一部位への投与は 3 ヵ月間
は行わないこと。
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一般的名称
Confidential
パシレオチドパモ酸塩
1)注射部位は臀部の左右外側上部とし、三角筋等他の筋には投与しな
いこと。
2)臀部には左右交互に投与し、同一部位への投与は避けること。
3)神経走行部位及び血管内への投与を避けること。
4)注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直
ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
5)注射部位をもまないように患者に指示すること。
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
オクトレオチド酢酸塩
③神経走行部位及び血管内への投与を避けること。
④注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を
抜き、部位をかえて注射すること。
⑤注射部位に疼痛、硬結をみることがある。
⑥注射部位をもまないように患者に指示すること。
(3)調製方法
1)本剤の使用にあたっては、取扱い方法を熟読すること。
2)調製は必ず付属の専用分散液及びバイアルアダプターを使用し、薬剤及び
専用分散液を少なくとも 30 分室温で静置し、内容物を室温に戻してから行うこ
と。
3)用時調製し、懸濁後は直ちに使用すること。
その他の注意
-
(1)海外においてオクトレオチド酢酸塩注射液により消化管ホルモン産生腫瘍
の症状が管理されていた患者で症状管理が不可能になり、急激に症状が再発した
との報告がある。
(2)オクトレオチド酢酸塩製剤を反復投与した患者に、抗オクトレオチド抗体
が出現することがある。なお、抗体に起因すると考えられる特異的な副作用は認
められていない。
(3)本剤により脂肪の吸収が低下する可能性がある。〔海外においてオクトレ
オチド酢酸塩注射液の投与中に糞中の脂肪が増加したとの報告がある。〕
(4)海外においてオクトレオチド酢酸塩注射液を投与された患者で、血清ビタ
ミン B12 の低下、シリングテストでの異常値がみられたとの報告がある。
添付文書の
-
2015 年 3 月改訂(第 2 版)
-
C2305 試験及び C2402 試験の対照薬
作成年月日
備 考
Novartis
CTD 1.7 同種同効薬一覧表
2
Confidential
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
ランレオチド酢酸塩 / ペグビソマント
一般的名称
ランレオチド酢酸塩
ペグビソマント(遺伝子組換え)
販売名
ソマチュリン®皮下注 60 mg,90 mg,120 mg
ソマバート®皮下注用 10 mg,15 mg,20 mg
会社名
帝人ファーマ株式会社
ファイザー株式会社
承認年月日
2012 年 6 月 29 日
2007 年 1 月 26 日
再評価年月日
-
-
劇薬, 処方箋医薬品
劇薬, 処方箋医薬品
再審査年月日
規 制 区 分
化学構造式
-
剤型・含量
注射剤, 60 mg, 90 mg, 120 mg
注射剤, 10 mg, 15 mg, 20 mg
効能・効果
下記疾患における成長ホルモン、IGF-I(ソマトメジン-C)分泌過剰状態
及び諸症状の改善
下記疾患における IGF-I(ソマトメジン-C)分泌過剰状態および諸症状の改善
先端巨大症(外科的処置、他剤による治療で効果が不十分な場合又は施行が困
難な場合)
先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置で効果が不十分な場合又は施
行が困難な場合)
効能・効果に関連す
る使用上の注意
下垂体性巨人症については、脳性巨人症や染色体異常など他の原因による
高身長例を鑑別し、下垂体性病変に由来するものであることを十分に確認
すること。
-
用法・用量
通常、成人にはランレオチドとして 90 mg を 4 週毎に 3 ヵ月間、深部皮下
に注射する。その後は患者の病態に応じて 60 mg、90 mg 又は 120 mg を 4
週毎に投与する。
通常、成人にはペグビソマント(遺伝子組換え)として初日に 40 mg(タンパク
質部分)を 1 日 1 回皮下投与する。2 日目以降は 1 日 1 回 10 mg(タンパク質部
分)を投与する。なお、血清中 IGF-I 値及び症状に応じて、1 日量 30 mg(タン
パク質部分)を上限として、5 mg(タンパク質部分)ずつ適宜増減する。
用法・用量に関連す
る使用上の注意
(1)注射部位は原則として臀部の上部外側とすること。
(1)本剤の投与にあたっては、4~8 週間隔で血清中 IGF-I 値を測定し、その値
が性別・年齢別正常値内に収まる範囲で投与量の調整を行うこと。[「臨床検査
結果に及ぼす影響」、「その他の注意」の項参照]
投与の際は、深部皮下への投与となるよう注射針を皮膚面に垂直に根元又
は許容される深さまで素早く刺すこと。投与毎に注射部位を左右交互に変
え、同一部位へ連続して注射しないよう、局所を十分観察して投与するこ
と。
(2)用量は 120 mg を上限とし、成長ホルモン濃度、IGF-I 濃度及び臨床
症状により、30 mg 単位で適宜増減できる。なお、120 mg まで増量して
も、改善がみられない場合には、他の治療法への切替えを考慮すること。
(2)初期維持用量での投与時、あるいは継続治療中に最低用量まで減量して
も、血清中 IGF-I 値が正常範囲の下限を下回った場合には、本剤の休薬あるいは
投与中止を考慮すること。
(3)本剤を 3 ヵ月以上投与しても、血清中 IGF-I 値の正常化が認められずかつ
血清中 IGF-I 値の低下傾向も認められない場合には、本剤の投与中止を考慮する
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CTD 1.7 同種同効薬一覧表
一般的名称
Confidential
ランレオチド酢酸塩
(3)中等度から重度の肝機能障害又は中等度から重度の腎機能障害のあ
る患者では、60 mg を開始用量として 4 週毎に 3 ヵ月間、深部に皮下投与
した後、120 mg を上限として 30 mg 単位で適宜増減すること。(【薬物
動態】の項参照)
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
ペグビソマント(遺伝子組換え)
こと。
(4)本剤 60 mg 又は 90 mg にて良好で安定した状態を示す患者には、本
剤 120 mg に用量変更し、投与間隔をそれぞれ 8 週毎又は 6 週毎に延長で
きる場合があるが、延長する際には患者の状態を十分観察しながら投与す
ること。
禁忌
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
使用上の注意
-
インスリン又は経口血糖降下剤による治療を受けている患者[「相互作用」の項
参照]
(1)下垂体腺腫は進展することがあり、これに伴い視野狭窄などの重篤
な症状を生じることがあるので患者の状態を十分観察すること。腫瘍の進
展が認められた場合は、他の治療法への切り替え等適切な処置を行うこ
と。
(1)成長ホルモン産生下垂体腫瘍は進展することがあり、これに伴い視野狭窄
などの重篤な症状を生じることがあるので、定期的に MRI 検査等を行い患者の
状態を十分観察すること。腫瘍の進展が認められた場合は、他の治療法への切り
替え等適切な処置を行うこと。
(2)本剤の投与中はインスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等のバラ
ンスが変化することにより、一過性の低又は高血糖を伴うことがある。投
与開始時及び投与量を変更する場合は患者を十分に観察すること。
(2)ALT(GPT)、AST(GOT)が上昇することがあるので、以下の点に注意
すること。
(3)本剤の投与により徐脈があらわれることがあるので、特に心疾患を
有する患者では、本剤の投与開始時に患者の状態を十分に観察すること。
本剤投与開始前には必ず肝機能検査(ALT(GPT)、AST(GOT)等)を行うな
ど臨床検査値及び臨床症状を十分に観察し、投与の開始を検討すること。
慎重投与
重要な基本的注意
(4)本剤の投与中に甲状腺機能の低下を伴うことがあるので、甲状腺関
連の所見が認められた場合には甲状腺機能検査を行うこと。
(5)先端巨大症・下垂体性巨人症では、成長ホルモン及び IGF-I(ソマト
メジン-C)を定期的に測定することが望ましい。
(6)本剤の投与により胆石の形成又は胆石症の悪化(急性胆嚢炎、膵
炎)が報告されているので、本剤の投与前及び投与中は、定期的に(6~
12 ヵ月毎に)超音波、X 線による胆嚢及び胆管検査を受けることが望まし
い。
1)本剤投与開始時
2)本剤投与中
本剤投与開始後 1 年間は 1 ヵ月に 1 回、以後は定期的に肝機能検査を行うこと。
また、本剤投与中に、肝障害を示唆する症状(疲労、悪心、嘔吐、腹痛、黄疸)
が発現した場合には、適宜肝機能検査を行い、肝障害が確認された場合には本剤
の投与を中止すること。
患者に対し、本剤使用中に肝障害を示唆する症状があらわれた場合には、本剤の
使用を中止し、直ちに連絡するよう指導すること。
(3)本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医
師の直接の指導、監督のもとで投与を行い、患者自らが確実に投与できることを
確認した上で、自己投与を行うようにすること。
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
一般的名称
ランレオチド酢酸塩
ペグビソマント(遺伝子組換え)
相互作用
〔併用注意〕(併用に注意すること)
併用注意(併用に注意すること)
副作用
承認時までの安全性評価対象 64 例中 55 例(85.9%)に副作用(臨床検査
値の異常を含む)が認められた。主な副作用は、注射部位硬結 28 例
(43.8%)、下痢 27 例(42.2%)、白色便 23 例(35.9%)、胆石症 16 例
(25.0%)、腹痛 10 例(15.6%)、注射部位疼痛 9 例(14.1%)等であっ
た。
国内臨床試験における安全性評価対象例 18 例中、副作用の発現症例は、16 例
(88.9%)であった。その主なものは、注射部位反応 4 例(22.2%)、AST
(GOT)増加 3 例(16.7%)、ALT(GPT)増加 3 例(16.7%)、腹痛 3 例
(16.7%)、胃不快感 2 例(11.1%)、下痢 2 例(11.1%)、鼻咽頭炎 2 例
(11.1%)、頭痛 2 例(11.1%)、倦怠感 2 例(11.1%)、注射部位出血 2 例
(11.1%)、血中コレステロール増加 2 例(11.1%)等であった(承認時までの調
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一般的名称
Confidential
ランレオチド酢酸塩
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
ペグビソマント(遺伝子組換え)
査の集計)。
海外臨床試験における安全性評価対象例 160 例中、副作用の発現症例は、69 例
(43.1%)であった。その主なものは、頭痛 9 例(5.6%)、注射部位反応 8 例
(5.0%)、疲労 7 例(4.4%)、体重増加 6 例(3.8%)、注射部位出血 5 例
(3.1%)、限局性皮下脂肪貯留 5 例(3.1%)、多汗症 5 例(3.1%)等であった
(承認時までの調査の集計)。
重大な副作用
(1)重大な副作用
徐脈(頻度不明):徐脈を起こすことがあるので、観察を十分に行い、徐
脈が認められた場合には必要に応じて適切な処置を行うこと。また、徐脈
が認められた場合、β-遮断剤、カルシウム拮抗剤等の徐脈作用を有する薬
剤又は水分や電解質を補正する薬剤を投与している患者では、必要に応じ
てこれらの用量を調節すること。
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一般的名称
ランレオチド酢酸塩
その他の副作用
(2)その他の副作用
Confidential
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行
うこと。
ペグビソマント(遺伝子組換え)
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一般的名称
ランレオチド酢酸塩
ペグビソマント(遺伝子組換え)
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察し、十
分に注意しながら本剤を投与すること。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦
等への投与
(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危
険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関
する安全性は確立していない。動物実験(ウサギ)で、本薬 0.45 mg/kg/日
を胎児の器官形成期に 13 日間反復投与した場合、胚・胎児死亡率の増加
が認められている。]
(1)妊婦
(2)授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合に
は授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁中に移行すること
が報告されている。]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回る
と判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立し
ていない。また、ウサギを用いた初期胚発生に関する試験では、ペグビソマント
10 mg(タンパク質部分)/kg/日投与群で着床後の吸収胚数の増加が認められた
が、ウサギにおける胚・胎児発生に関する試験においては 10 mg(タンパク質部
分)/kg/日までの投与量で催奇形性を示唆する所見は認められなかった。]
(2)授乳婦
本剤投与中は授乳を避けさせること。[本剤の乳汁中への移行は不明である。]
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一般的名称
ランレオチド酢酸塩
ペグビソマント(遺伝子組換え)
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立してい
ない。[国内での使用経験がない。]
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない
(使用経験がない)。
臨床検査結果に及ぼ
す影響
-
本剤は構造的に成長ホルモンと極めて類似しており、交叉反応が起こるため、通
常の測定法による血清中成長ホルモン濃度の測定値が高値を示すことがある。更
に、本剤投与中は血清成長ホルモン濃度が上昇することがある。したがって、血
清中 IGF-I 値をもとに本剤の用量調整を行うこと。[「用法・用量に関連する使
用上の注意」、「その他の注意」の項参照]
過量投与
-
海外において過量投与の症例が 1 例報告されている。
(1)症状
7 日間にわたり本剤 80 mg(タンパク質部分)/日を投与し、投与中に軽度の無力
症と口内乾燥感の程度が悪化した。過量投与の約 1 週間後に、不眠、疲労の増
強、末梢性浮腫、振戦が発現した。
(2)処置
本剤の過量投与が疑われた場合は、本剤の投与を中止し、IGF-I 値が正常範囲の
下限値以上に回復するまでは再投与しないこと。
適用上の注意
(1)投与経路
本剤の使用に際しては、以下の点に注意すること。
深部皮下に投与し、静脈内には投与しないこと。
(1)アンプルカット時
(2)投与前
添付の注射用水のアンプルは、アンプルカット部分をエタノール綿等で清拭して
からカットすること。
1)投与前(30 分程度)に冷蔵庫より取り出し、室温に戻してから投与
すること。
2)投与直前にラミネート包装を開封し、注射筒のプランジャー保護カ
バーと注射針のキャップを外してから注射すること。
(3)投与時
1)神経走行部位及び血管内への注射を避け、原則として臀部の上部外
側の深部皮下に投与すること。
2)投与毎に注射部位を左右交互に変え、同一部位へ連続して注射しな
いよう、局所を十分観察して投与すること。
3)注射針を皮膚面に垂直に根元又は許容される深さまで素早く刺し、
プランジャーをゆっくりと 20 秒程度かけて最後まで押し切ること。
(2)調製時
用時、本剤のバイアルに添付の注射用水を 1mL 加える。バイアルを両手に挟み、
薬剤の粉末が溶けるように両手の中でゆっくりと転がして溶解すること(激しく
振盪しないこと)。バイアルのキャップのゴムの部分をアルコール綿で清拭し、
バイアル内の薬液(1mL)を全てシリンジに吸い上げること。
(3)投与時
本剤は皮下注射のみに使用すること。
注射部位の有害事象(出血、紅斑、疼痛、腫脹等)が報告されているので、注射
部位を上腕、太腿、腹部、臀部等広範囲に求め、順序よく移動し、同一部位に短
期間内に繰返し注射しないこと。
4)プランジャーの先端がシリンジの端まで到達していることを目視で
確認すること。
発赤、湿疹、損傷のある部位は避けること。
5)注射針を刺した状態で針刺し事故防止装置が働かないよう、プラン
ジャーを押したまま注射部位より注射針を抜き取り、その後プランジャー
溶解後はできるだけ速やかに使用すること。
(4)調製後の使用
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CTD 1.7 同種同効薬一覧表
一般的名称
Confidential
ランレオチド酢酸塩
を押す力を緩めること。
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
ペグビソマント(遺伝子組換え)
6)注射部位をもまないように患者に指導すること。
その他の注意
(1)本剤を反復投与した患者に抗ランレオチド抗体が出現することがあ
る。なお、抗体に起因すると考えられる特異的な副作用は認められていな
い。
(2)マウス及びラットを用いた 1 日 1 回皮下投与による 2 年間のがん原
性試験において、投与部位(皮下)に限局した腫瘍性変化が認められてい
る。一方、ランレオチド製剤による臨床試験において、投与部位での腫瘍
発生は報告されていない。
添付文書の
本剤は成長ホルモン受容体拮抗剤であるため、血清中成長ホルモンが高値を示し
ていても、成長ホルモン分泌不全状態を生じる可能性がある。したがって、血清
中 IGF-I 値をもとに本剤の用量調整を行うとともに、成長ホルモン分泌不全状態
の臨床徴候及び症状に注意すること。[「用法・用量に関連する使用上の注
意」、「臨床検査結果に及ぼす影響」の項参照]
2014 年 9 月改訂(第 2 版)
2012 年 1 月改訂(第 4 版)
C2402 試験の対照薬
-
作成年月日
備 考
1.8 添付文書(案)
最新の添付文書を参照する
〔2016年X月作成(新様式第 1版)〕
日本標準商品分類番号
貯法:
凍結を避け、2 ~ 8℃に保存
使用期限:
包装に表示の使用期限内に
使用すること
持続性ソマトスタチンアナログ
マイクロスフェア型徐放性製剤
承認番号
劇薬、処方箋医薬品
(注意-医師等の処方箋により使用すること)
薬価収載
販売開始
国際誕生
シグニフォー ®LAR®筋注用キット 20 mg
シグニフォー ®LAR®筋注用キット 40 mg
シグニフォー ®LAR®筋注用キット 60 mg
Signifor® LAR® Kit
パシレオチドパモ酸塩徐放性製剤
【禁忌 (次の患者には投与しないこと) 】
1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 重度(Child‐Pugh分類クラスC)の肝機能障害のある
患者[血中濃度が上昇し、副作用がおこりやすくなる
おそれがある。]
シグニフォー
LAR 筋注用キ
ット 60mg
成分・
含量注 1)
1 バイアル中、パシレオチドパモ酸
塩 32.904 mg
(パシレオチドとして 24mg)
添加物注
1)
乳酸・グリコール酸共重合体
(11:9)グルコースエステル
31.548 mg
ごくうすい黄色~うすい黄色の粉
末
専用分
散液
2mL 注 2)
1 シリンジ中(2.25 mL)、日局注
射用水適量、及び添加剤として Dマンニトール 101.25 mg、カルメロ
ースナトリウム 15.75 mg、ポリオ
キシエチレン(160)ポリオキシプ
ロピレン(30)グリコール 4.5 mg
を含有する。
pH
シグニフォー
LAR 筋注用キ
ット 40mg
注 3)
約 6.0
浸透圧
比注 4)
約 1.0(生理食塩液に対する比)
成分・
含量注 1)
1 バイアル中、パシレオチドパモ酸
塩 65.808mg
(パシレオチドとして 48mg)
添加物
注
1)
乳酸・グリコール酸共重合体
(11:9)グルコースエステル
63.096mg
乳酸・グリコール酸共重合体(1:
1) 63.096mg
性状
ごくうすい黄色~うすい黄色の粉
末
専用分
散液
2mL 注 2)
1 シリンジ中(2.25 mL)、日局注
射用水適量、及び添加剤として Dマンニトール 101.25 mg、カルメロ
ースナトリウム 15.75 mg、ポリオ
キシエチレン(160)ポリオキシプ
ロピレン(30)グリコール 4.5 mg
を含有する。
pH 注 3)
約 6.2
浸透圧
約 1.0(生理食塩液に対する比)
1 バイアル中、パシレオチドパモ酸
塩 98.712mg
乳酸・グリコール酸共重合体
(11:9)グルコースエステル
94.644 mg
乳酸・グリコール酸共重合体(1:
1) 94.644mg
性状
ごくうすい黄色~うすい黄色の粉
末
専用分
散液
2mL 注 2)
1 シリンジ中(2.25 mL)、日局注
射用水適量、及び添加剤として Dマンニトール 101.25 mg、カルメロ
ースナトリウム 15.75 mg、ポリオ
キシエチレン(160)ポリオキシプ
ロピレン(30)グリコール 4.5 mg
を含有する。
pH 注 3)
約 5.8
浸透圧
比注 4)
約 1.0(生理食塩液に対する比)
乳酸・グリコール酸共重合体(1:
1) 31.548mg
性状
2014年11月
(パシレオチドとして 72mg)
添加物注
【組成・性状】
本剤は専用分散液で用時懸濁して用いる注射剤である。
成分・
含量注 1)
XXXX
XXXX
XXXX
薬価基準未収載
比注 4)
1)
シグニフォー
LAR 筋注用キ
ット 20mg
872499
注 1)本剤は調製時及び投与時の損失を考慮し、パシレオチドとしてそれ
ぞれ 20 mg、40 mg 又は 60 mg が投与できるよう過量充填されている。
注 2)2 mL が投与できるよう過量充填されている。
注 3)本剤 1 バイアルを専用分散液で懸濁後、生理食塩水で希釈した液
注 4)本剤 1 バイアルを専用分散液で懸濁した後のろ液
【効能又は効果】
下記疾患における成長ホルモン、IGF-I(ソマトメジン
ーC)分泌過剰状態及び諸症状の改善
先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置で効果が不十
分又は施行が困難な場合)
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
(1) 下垂体性巨人症については、脳性巨人症や染色体異
常など他の原因による高身長例を鑑別し、下垂体性病
変に由来するものであることを十分に確認すること。
(2) 本剤の投与にあたっては、高血糖の発症リスクを考
慮し、他のソマトスタチンアナログで効果が不十分な
場合など、本剤による治療がより適切と考えられる場
合に使用すること。
【用法及び用量】
通常、成人にはパシレオチドとして40mgを4週毎に3ヵ月
間、臀部筋肉内に注射する。その後は患者の病態に応じ
て、20mg、40mg又は60mgを4週毎に投与する。
3
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
(1) 用量は60mgを上限とし、成長ホルモン濃度、IGF-I 濃
度及び臨床症状により、20mg 単位で適宜増減できる。
なお、60mg まで増量しても、改善がみられない場合
には、他の治療法への切り替えを考慮すること。
(2) 中等度(Child-Pugh分類クラスB)の肝機能障害のあ
る患者では、20mgを4週毎に3ヵ月間、臀部筋肉内に注
射する。その後は患者の病態に応じて20mg又は40mg
を4週毎に投与する。(「1. 慎重投与」、「2. 重要
な基本的注意」、【薬物動態】の項参照)
【使用上の注意】
1.慎重投与 (次の患者には慎重に投与すること)
(1) 糖尿病の患者〔糖尿病が悪化するおそれがある。〕
(「2.
重要な基本的注意」、「4.副作用(1)重大な副作
用」の項参照)
(2) 臨床的に重大な徐脈、急性心筋梗塞、
高度心ブロック、
うっ血性心不全、不安定狭心症、持続性心室性頻脈、
心室細動の既往歴のある患者、β遮断剤、カルシウム
拮抗剤等の徐脈作用を有する薬剤又は水分や電解質
を補正する薬剤を投与中の患者〔徐脈があらわれる又
は悪化するおそれがある。〕
(3) QT延長のある患者(先天性QT延長症候群、うっ血性
心不全、低カリウム血症又は低マグネシウム血症の患
者、抗不整脈剤又はQT延長を起こすことが知られてい
る薬剤を投与中の患者)〔QT延長が悪化するおそれが
ある。〕
(4) 重度を除く肝機能障害のある患者〔血中濃度が上昇す
るおそれがある。〕
2.重要な基本的注意
(1) 本剤の作用機序によりインスリン等の分泌が低下す
ることで、高血糖を起こすことがある。投与開始前、
投与開始後1ヵ月までは週1回、投与開始後1ヵ月から
投与開始後3ヵ月までは1~2週に1回、血糖値を測定
し、患者の状態を注意深く観察すること。ただし、
糖尿病の患者では、投与開始後1ヵ月から投与開始後
3ヵ月までは週1回、血糖値を測定することが望まし
い。
本剤投与中は投与開始後4ヵ月以降も定期的に血糖
値(空腹時血糖、HbA1c 等)を測定し、本剤投与中
止後も必要に応じて血糖値を測定すること。本剤の
用量を増量する場合は、増量後4~6週間までは週1
回を目安に血糖値を測定すること。
高血糖が認められた場合は、直ちに糖尿病治療薬を
投与するなど適切な処置を行い、血糖コントロール
の改善が認められない場合は本剤の減量又は投与中
止を考慮すること。(「1.慎重投与」、「3.相互作
用」、「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)
(2) 糖尿病の患者では投与開始前に血糖値(空腹時血糖、
HbA1c 等)を測定し、血糖コントロールを改善して
おくこと。(「1.慎重投与」の項参照)
(3) 本剤の投与により、徐脈及びQT 延長があらわれる
ことがあるので、投与開始前及び投与開始3週後を目
安に心電図検査を行うこと。また、その後も必要に
応じて心電図検査を行うこと。低カリウム血症又は
低マグネシウム血症の患者に本剤を投与する場合に
は、投与開始前に必ず電解質の補正を行い、投与中
は定期的に血液検査を行うなど患者の状態を注意深
く観察すること。(「1.慎重投与」、「3. 相互作用」、
「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)
(4) 本剤の投与により、ALT、AST 等の上昇を伴う肝機
能障害があらわれることがあるので、投与開始前、
投与開始2~3 週後、その後投与開始後3ヵ月までは
月1 回を目安に、それ以降は定期的に肝機能検査を
行うこと。異常が認められた場合には適切な処置を
行うこと。黄疸や顕著な肝機能検査値異常が認めら
れた場合には、本剤投与の中止を考慮すること。
(「1.
慎重投与」、「4.副作用(1)重大な副作用」の項
参照)
(5) 本剤の投与により、胆石の形成又は胆石症の悪化(急
性胆嚢炎、膵炎)があらわれることがあるので、投
与開始前及び投与中は、定期的に(6~12ヵ月毎)超
音波、X線による胆嚢及び胆管検査を行うことが望
ましい。
(6) 本剤の投与中は複数の下垂体ホルモンの分泌が抑制
されるおそれがあるので、必要に応じて、投与開始
前及び投与中は定期的に下垂体機能検査を行うこ
と。
(7) 本剤の投与中に甲状腺機能の低下を伴うことがある
ので、患者の状態を十分に観察すること。甲状腺関
連の異常所見が認められた場合には甲状腺機能検査
を行うこと。
(8) 本剤の投与中に副腎皮質機能が低下し、低コルチゾ
ール血症があらわれることがあるので、患者の状態
を十分に観察すること。脱力、疲労、食欲不振、悪
心、嘔吐、低血圧、低ナトリウム血症、低血糖等の
症状があらわれた場合には主治医に連絡するよう指
導すること。低コルチゾール血症が疑われた場合に
は、本剤の減量又は休薬を考慮するとともに、必要
に応じて適切な処置を行うこと。
(9) 病態悪化に伴い、下垂体腺腫が進展することがあり、
これに伴い視野狭窄などの重篤な症状を生じること
があるので患者の状態を十分に観察すること。腫瘍
の進展が認められた場合は、他の治療法への切り替
え等適切な処置を行うこと。
(10) 先端巨大症・下垂体性巨人症では、成長ホルモン及
びIGF-Iを定期的に測定することが望ましい。
3.相互作用
併用注意 (併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
シクロスポリン
シクロスポリンの血
中濃度が低下するこ
とがある。
動物実験(イヌ)に
おいて、
本剤がシク
ロスポリンの消化
管吸収を阻害し、
血
中濃度を低下させ
たとの報告がある。
抗不整脈剤
QT 延長を起こす又は
悪化させるおそれが
あるため、観察を十分
に行うこと。
いずれも QT 延長
の副作用を有する
ため。
併用すると重度の徐
脈や心ブロックが認
いずれも徐脈や心
ブロックを引き起
QT 延長を起こ
すことが知られ
ている薬剤
β 遮断剤
アテノロール
等
カルシウム拮抗
剤
められるおそれがあ
る。
こすおそれがある。
主に CYP3A4 で代謝
される薬剤の血中濃
度を上昇させること
がある。
本剤が成長ホルモ
ンの産生を抑制す
ることにより、
間接
的に CYP3A4 で代
謝される薬剤のク
リアランスを低下
させる可能性があ
る。
ベラパミル、
ジルチアゼム
等
水分や電解質を
補正する薬剤
CYP3A4 で代謝
される薬剤
キニジン等
ブロモクリプチ
ン
インスリン製剤
血糖降下剤
類薬(オクトレオチ
ド)でブロモクリプチ
ンとの併用により、ブ
ロモクリプチンの
AUC が上昇したとの
報告がある。
機序は不明であ
る。
糖尿病用薬との併用
時には低血糖の発現
に注意すること。低血
糖症状が認められた
場合には糖質を含む
食品を摂取するなど
適切な処置を行うこ
と。(「2.重要な基本
的注意」、「4. 副作用
(2)その他の副作用」
の項参照)
インスリン、
グルカ
ゴン及び成長ホル
モン等互いに拮抗
的に調節作用をも
つホルモン間のバ
ランスが変化する
ことがある。
4.副作用
先端巨大症患者又は下垂体性巨人症患者を対象とし
た国内臨床試験(C1202試験)において、33例中28例
(84.8%)に副作用が認められた。主な副作用は高血
糖14例(42.4%)、糖尿病8例(24.2%)、耐糖能障害
4例(12.1%)、胆石症4例(12.1%)等であった。
先端巨大症患者を対象とした外国臨床試験(C2305試
験及びC2402試験の併合解析)において、371例中296
名(79.8%)に副作用が認められた。主な副作用は高
血糖110例(29.6%)、下痢87例(23.5%)、胆石症79
例(21.3%)、糖尿病74例(19.9%)等であった。
(承認時までの集計)
(1) 重大な副作用 注5)
1) 高血糖、糖尿病の発症又は増悪(59.6%):高血
糖が発現、糖尿病が発症又は増悪することがあ
り、糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡に
至るおそれがあるので、定期的に血糖値の測定を
行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場
合は適切な処置を行うこと。(「2.重要な基本的
注意」の項参照)
2) 徐脈(5.4%)、QT延長(1.3%):徐脈及びQT延
長を起こすことがあるので、観察を十分に行い、
徐脈又はQT延長が認められた場合には必要に応
じて適切な処置を行うこと。また、徐脈又はQT
延長が認められた場合、β遮断剤、カルシウム拮
抗剤等の徐脈作用を有する薬剤又は水分や電解
質を補正する薬剤を投与している患者では、必要
に応じてこれらの用量を調節すること。(「2.
重要な基本的注意」の項参照)
3) 肝機能障害(3.5%):肝機能障害を起こすこと
があるので、肝機能検査を行うこと。肝機能検査
値異常が認められた場合には、本剤投与の中止を
考慮すること。(「2.重要な基本的注意」の項参
照)
(2) その他の副作用 注5)
5%以上
血液及びリンパ系
障
害
-
内 分 泌 障 害
-
5%未満
貧血
副腎機能不全
神 経 系 障 害
浮動性めまい
胃
下痢、腹痛、悪心、
腹部膨満
-
肝 胆 道 系 障 害
胆石症
-
皮膚及び皮下組織
障
害
脱毛症
臨
血中 CK(CPK)増
加
腸
床
障
検
害
査
頭痛
血中アミラーゼ
増加、血中コルチ
ゾール減少
注 射 部 位 反 応
-
注射部位疼痛
代謝及び栄養障害
-
低血糖
注 5) 外国臨床試験で認められた副作用の発現頻度に基づき記載した。
5.高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者
の状態を観察し、十分に注意しながら本剤を投与する
こと。
6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療
上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にの
み投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は
確立していない。動物実験(ラット、ウサギ)で、母
動物に毒性が発現する用量で、早期/総吸収胚数の
発現率の増加、生存胎児数の減少、胎児体重の減少、
流産及び骨格変異を含む生殖毒性が認められてい
る。また、動物実験(ラット)で、臨床曝露量以下
で雌の受胎能に影響が認められている(黄体数、着
床数及び生存胎児数の減少、発情周期異常)。〕
(2) 授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず
投与する場合には授乳を中止させること。〔動物実
験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されて
いる。〕
7.小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安
全性は確立していない(使用経験がない)。
8.適用上の注意
(1) 投与経路
筋肉内のみに投与し、静脈内には投与しないこと。
(2) 調製方法
1)本剤の使用にあたっては、取扱い方法を示した付
属の文書を熟読すること。
2)調製は必ず付属の専用分散液及びバイアルアダプ
ターを使用し、薬剤及び専用分散液を少なくとも
5
30分室温で静置し、内容物を室温に戻してから行
うこと。
3)専用分散液の全量をバイアル内に注入後,粉末が
完全に懸濁するまで、水平方向に穏やかに振るこ
と。
4)用時調製し、懸濁後は直ちに使用すること。
(3) 投与方法
1)注射針は20ゲージを用いること。
2)注射部位は臀部の左右外側上部とし、三角筋等他
の筋には投与しないこと。
3)臀部には左右交互に投与し、同一部位への投与は
避けること。
4)神経走行部位及び血管内への投与を避けること。
5)注射針を刺入したとき、疼痛を訴えたり血液の逆
流をみた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射
すること。
6)注射部位をもまないように患者に指示すること。
【薬物動態】
1.単回投与 1)
健康成人(24例)に本剤20mg、40mg及び60mgを単回
筋肉内投与したときの血漿中パシレオチド濃度は、投
与後約20日にCmaxに達し、その後約12~18日間の半減
期で消失した。Cmax及びAUCは、ほぼ用量に比例し
て増加した。
健康成人に本剤20mg、40mg及び60mgを単回筋肉内投与した
ときの血漿中パシレオチド濃度推移
(各群n=8、平均値±標準偏差)
健康成人に本剤20mg、40mg及び60mgを単回筋肉内投与したと
きの薬物動態パラメータ
薬物動態
パラメータ
AUClast
(nghr/mL)
Cmax (ng/mL)
Tmax (hr)
T1/2 (hr)
20mg (n=8)
40mg (n=8)
60mg (n=8)
3,848 ± 1,087
9,969 ± 4,738
12,841 ± 1,349
8.19 ± 1.69
19.8 ± 10.4
29.0 ± 9.0
456
480
504
(336~528)
(384~576)
(240~576)
443 ± 254
341 ± 111
378 ± 199
Tmaxは中央値(最小値~最大値)を、それ以外は平均値±標準
偏差を示す。
2.反復投与 2)
先端巨大症患者(32例)及び下垂体性巨人症患者(1
例)に本剤20mg、40mg及び60mgを4週毎に12週間筋肉
内投与したときの血漿中パシレオチド濃度の推移は
下図のとおりであり、投与3回目以降はほぼ定常状態
となった。投与3回目における血漿中パシレオチド濃
度のCmax(平均値±標準偏差、以下同様)は、各用量
でそれぞれ8.23±2.35、17.3±9.61及び16.2±7.12 ng/mL
であった。トラフ濃度の累積係数(投与3回目/投与1
回目)は、各用量でそれぞれ1.33±0.530、1.85±1.17
及び1.64±1.41であった。
患者に本剤20mg、40mg及び60mgを4週毎に12週間筋肉内投
与したときの血漿中パシレオチド濃度推移
(各群n=11、平均値±標準偏差)
3.分布 3)
パシレオチドの血漿蛋白結合率は濃度に依存せず約
88%であり、血球にはほとんど移行しない(in vitro)。
4.代謝
(1) パシレオチドの代謝
パシレオチドはヒト肝及び腎ミクロソーム中で代謝
を受けない(in vitro)。4)健康成人(4例)に14C標識
したパシレオチド二アスパラギン酸塩(皮下注用製剤
で国内未承認)600µgを単回皮下投与したとき、血漿、
尿及び糞中の主要成分はパシレオチドの未変化体で
あった。5)
(外国人のデータ)
(2) CYPに対する阻害作用
パシレオチドは臨床用量においてCYP1A2、2B6、2C8、
2C9、2C19、2D6、2E1及び3A4/5を阻害しなかった(in
vitro)。6)
(3) CYPに対する誘導作用
パシレオチドは臨床用量においてCYP1A2、2B6、2C8、
2C9、2C19及び3Aを誘導しなかった(in vitro)。7)
(4) UGTに対する阻害作用
パシレオチドは臨床用量においてUGT1A1を阻害しな
かった(in vitro)。8)
5.排泄
(1) In vivo
パシレオチドは主に胆汁中に排泄される。健康成人(4
例)に 14C標識したパシレオチド二アスパラギン酸塩
(皮下注用製剤で国内未承認)600µgを単回皮下投与
したとき、投与後10日後における総投与放射能の糞中
及び尿中排泄率はそれぞれ約48%及び約8%であった
(外国人のデータ)。 5)本剤20~60 mgを日本人健康
成人に単回筋肉内投与したときの見かけのクリアラ
ンス(CL/F)は約4.5~5.2 L/hrであった。1)
(2) In vitro
パ シ レ オ チ ド の 見 か け の 膜 透 過 係 数 は 約 0.1 ×
10-5 cm/minであり膜透過性は低かった。 9)パシレオチ
ドはP-gpの基質であることが示唆されたが、BCRP、
OCT1、OATP1B1、1B3又は2B1の基質ではなかった。
10)
6.肝機能障害者における薬物動態 11)
健康被験者並びに軽度、中等度及び重度肝機能障害者
にパシレオチド二アスパラギン酸塩(皮下注用製剤で
国内未承認)600µgを単回皮下投与したときの薬物動
態パラメータは以下のとおりであった。健康被験者に
対する軽度、中等度及び重度肝機能障害者における血
漿中パシレオチド濃度のCmaxの幾何平均値の比とそ
の90%信頼区間は、1.03[0.72, 1.47]、1.46[1.04, 2.04]
及び1.33[0.93, 1.90]、AUCinfの幾何平均値の比とそ
の90%信頼区間は1.12[0.85, 1.48]、1.56[1.18, 2.06]
及び1.42[1.07, 1.87]であった。
(外国人のデータ)
パシレオチド二アスパラギン酸塩600µgを単回皮下投与したと
きの薬物動態パラメータ
薬物動態
パラメータ
健康被験
者(n=12)
軽度肝機
能障害者
(n=6)
中等度肝
機能障害
者 (n=7)
重度肝機
能障害者
(n=6)
AUCinf
(nghr/mL)
88.9 (33.8) 100 (24.8)
139 (31.3)
126 (41.5)
Cmax (ng/mL)
11.4 (48.4) 11.8 (29.2) 16.6 (42.4) 15.2 (46.1)
幾何平均(変動係数%)
軽度肝機能障害者(Child-Pughスコア:5~6)
中等度肝機能障害者(Child-Pughスコア:7~9)
重度肝機能障害者(Child-Pughスコア:10~15)
7.腎機能障害者における薬物動態 12)
健康被験者、軽度、中等度、重度の腎機能障害者及び
末期腎不全患者にパシレオチド二アスパラギン酸塩
(皮下注用製剤で国内未承認)900µgを単回皮下投与
したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであ
った。健康被験者に対する軽度、中等度、重度腎機能
障害者及び末期腎不全患者における血漿中パシレオ
チド濃度のCmaxの幾何平均値の比とその90%信頼区
間は、0.69[0.53, 0.88]、0.70[0.55, 0.90]、0.81[0.63,
1.04]及び1.05[0.76, 1.45]、AUCinfの幾何平均値の
比とその90%信頼区間は0.77[0.62, 0.95]、0.85[0.69,
1.04]、0.95[0.77, 1.19]及び1.20[0.91, 1.57]であっ
た。
(外国人のデータ)
パシレオチド二アスパラギン酸塩900µgを単回皮下投与したと
健康成人(17例)にパシレオチド二アスパラギン酸塩
(皮下注用製剤で国内未承認)600µg及びベラパミル
240mg(徐放性製剤で国内未承認)を併用投与したと
き、血漿中パシレオチド濃度のCmax及びAUCinfの幾
何平均値の比(併用/単独)とその90%信頼区間は、0.98
[0.91, 1.06]及び0.98[0.92, 1.05]であった。
(外国人のデータ)
9.心電図に対する影響 14)
健康成人(112例)にパシレオチド二アスパラギン酸
塩(皮下注用製剤で国内未承認)600µg及び1,950µgを
1日2回5日間皮下投与したとき†、QTcI間隔(個体ごと
に心拍数補正したQT間隔)のベースラインからの平均
変化量のプラセボとの差は投与2時間後に最大とな
り、その平均値[90%信頼区間]はそれぞれ13.19[11.38,
15.01]及び16.12[14.30, 17.95]msecであった。
(外国人のデータ)
†
:パシレオチド二アスパラギン酸塩600µg及び1,950µgを1
日2回5日間皮下投与したときのCmax(平均値±標準偏差)
は、それぞれ24.3±7.20及び80.6±25.3 ng/mLであり、本剤
60mgを反復筋肉内投与したときの予想Cmaxはパシレオチド
二アスパラギン酸塩600µgのCmaxと同程度であった。
【臨床成績】
(1) 国内臨床試験
先端巨大症・下垂体性巨人症患者を対象とした無作為
化非盲検試験 2)
薬物治療歴のない又はソマトスタチンアナログ等の
薬物治療でコントロール不良な先端巨大症患者及び
下垂体性巨人症患者を対象とし、本剤20、40又は60mg
の用量を4週毎に1回筋肉内投与した。本剤の用量は、
投与12週後及び28週後に、血清成長ホルモン(GH)濃
度及び血清IGF-I濃度に応じ、60mgまでの増量が許容
された。
先端巨大症患者の32例、下垂体性巨人症患者の1例、
合計33例が組み入れられ、20mg群(11例)、40mg群
(11例)又は60mg群(11例)に無作為割付けされた。
主要有効性評価項目である全患者(用量群併合)での
投与12週後の奏効率(血清GH濃度が2.5µg/L未満かつ
血清IGF-I濃度が性別及び年齢別の基準値範囲内であ
った患者の割合)は下表のとおりであった。用量群併
合での投与48週後の奏効率は、15.2%(5/33例、95%信
頼区間:5.1%, 31.9%)であった。
きの薬物動態パラメータ
薬物動態
パラメー
タ
健康被
験者
(n=19)
軽度腎
機能障
害者
(n=8)
中等度
腎機能
障害者
(n=8)
重度腎
機能障
害者
(n=8)
末期腎
不全患
者
(n=4)
AUCinf
(nghr/mL)
189
(21.1) a)
145
(39.6)
160
(32.5)
180
(34.2) b)
227
(17.0)
30.3
(32.8)
20.8
(39.5)
21.3
(26.9)
24.5
(51.0)
31.8
(30.4)
Cmax
(ng/mL)
幾何平均(変動係数%)
軽度腎機能障害者(eGFR 60~89 mL/min/1.73 m2)
中等度腎機能障害者(eGFR 30~59 mL/min/1.73 m2)
重度腎機能障害者(eGFR 15~29 mL/min/1.73 m2)
末期腎不全患者(eGFR 15 mL/min/1.73 m2 未満)
a) n=16、b) n=7
8.薬物相互作用 13)
先端巨大症患者及び下垂体性巨人症患者における投与12週
後の奏効率
本剤 20mg 本剤 40mg 本剤 60mg
n=11
n=11
n=11
投与 12 週
後の奏効
率
[95%信頼
区間]
全被験者
n=33
9.1%
36.4%
9.1%
18.2%
(1/11)
(4/11)
(1/11)
(6/33)
[0.2, 41.3]
[10.9, 69.2]
[0.2, 41.3]
[7.0, 35.5]
投与12週後のデータが欠測であった場合、非奏効例として扱
った。
用量群併合での投与48週後の腫瘍体積のベースライ
ンからの変化率の平均値±標準偏差(評価例数)は、
-6.2±39.89%(26例)であった(追加解析結果)。
7
(2) 海外臨床試験
1)薬物治療歴のない先端巨大症患者を対象とした無作
為化盲検比較試験 15)
薬物治療歴のない先端巨大症患者を対象とし、本剤の
有効性及び安全性を、オクトレオチド酢酸塩徐放性製
剤(オクトレオチドLAR)を対照に比較した。本剤群
は40mgを4週毎に1回筋肉内投与し、オクトレオチド
LAR群は20mgを4週毎に1回筋肉内投与した。投与12
週後及び28週後に血清GH濃度及び血清IGF-I濃度に応
じ、本剤は60mgまで、オクトレオチドLARは30mgまで
の増量が許容された。
合計336例が本剤群(165例)又はオクトレオチドLAR
群(171例)に無作為割付けされた。主要有効性評価
項目である48週後の奏効率は、本剤群31.5%(52/165
例、95%信頼区間:24.5%, 39.2%)、オクトレオチド
LAR群18.1%(31/171例、95%信頼区間:12.7%, 24.7%)
であり、本剤群とオクトレオチドLAR群の間に統計学
的 に 有 意 な 差 が 認 め ら れ た ( p=0.004 、
Cochran-Mantel-Haenszel検定)。
投与48週後の腫瘍体積のベースラインからの変化率
の平均値±標準偏差(評価例数)は、本剤群-38.9±
21.61%(114例)、オクトレオチドLAR群-36.9±23.65%
(116例)であった。
2)他のソマトスタチンアナログ剤でコントロール不
良な先端巨大症患者を対象とした無作為化比較試験
16)
オクトレオチドLAR又はランレオチド酢酸塩徐放性
製剤(ランレオチド)の投与により、血清GH濃度及び
血清IGF-I濃度のコントロール不良であった先端巨大
症患者を対象として、本剤の有効性及び安全性を、オ
クトレオチドLAR又はランレオチドの投与継続を対
照(実薬対照)に比較した。本剤群は40mg又は60mg
の用量を4週毎に1回筋肉内投与した。実薬対照群のオ
クトレオチドLARは30mgを4週毎に1回筋肉内投与し、
ランレオチドは120mgを4週毎に1回皮下投与した。投
与薬は非盲検とし、本剤の用量は盲検とした。
合計198例が本剤40mg群(65例)、本剤60mg群(65例)
又は実薬対照群(68例)に無作為割付けされた。主要
有効性評価項目である投与24週後の奏効率は、本剤
40mg群15.4%(10/65例、95%信頼区間:7.6%, 26.5%)、
本剤60mg群20.0%(13/65例、95%信頼区間:11.1%、
31.8%)、実薬対照群0%(0/68例、95%信頼区間:0%、
5.3%)であり、本剤40mg群及び本剤60mg群の奏効率
は、いずれも実薬対照群と比較して統計学的に有意な
差が認められた(層別ロジスティック回帰モデルを用
いて算出した片側調整p値はそれぞれ,p=0.0006及び
p<0.0001)。
投与24週後の腫瘍体積のベースラインからの変化率
の平均値±標準偏差(評価例数)は、本剤40mg群-14.4
±18.78%(42例)、本剤60mg群-9.4±17.28%(37例)、
実薬対照群-2.0±14.97%(36例)であった。
【薬効薬理】
1.作用機序 17)
通常、下垂体腺腫には、5種類のソマトスタチン受容体サ
ブタイプ(sstr1~5)が発現している。ソマトスタチン受
容体サブタイプに対するパシレオチドの結合親和性(IC50
値)は、sstr1で9.3 ± 0.1 nM、sstr2で1.0 ± 0.1 nM、sstr3で
1.5 ± 0.3 nM、sstr4で> 100 nM、sstr5で0.16 ± 0.01 nM(平
均値±標準誤差)であり、sstr1、2、3及び5に対し高い親
和性を示す。これら複数サブタイプのsstrへの結合を介し
てGH分泌を抑制する。
2.GH分泌抑制作用
パシレオチドは、in vitroにおいて、成長ホルモン刺激ホ
ルモン(GHRH)刺激による初代培養ラット下垂体細胞
からのGH分泌を抑制した。In vivoにおいて、ラットへの
皮下投与により血中GH濃度を低下させた。17)
ラットへの浸透圧ミニポンプを用いた持続皮下投与で
は、GHRH刺激によるGH分泌を抑制した。18)
【有効成分に関する理化学的知見】
構造式:
一般名:パシレオチドパモ酸塩(Pasireotide Pamoate)
化学名:Cyclo[-(4R)-4-(2-aminoethylcarbamoyloxy)L-prolyl-L-phenylglycyl-D-tryptophyl-L-lysyl-4-O-ben
zyl-L-tyrosyl-L-phenylalanyl-]
mono[4,4'-methylenebis(3-hydroxy-2-naphthoate)]
分子式:C58H66N10O9 • C23H16O6
分子量:1,435.58
性 状:白色~うすい黄色の粉末
溶解性:メタノールに溶けにくく、エタノール又はアセ
トンに極めて溶けにくく、水、2-プロパノール、
1-オクタノール又はアセトニトリルにほとんど
溶けない。
【承認条件】
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
【包装】
シグニフォーLAR筋注用キット20mg:
1バイアル[専用分散液2mL(シリンジ)、バイアルアダ
プター1個添付]
シグニフォーLAR筋注用キット40mg:
1バイアル[専用分散液2mL(シリンジ)、バイアルアダ
プター1個添付]
シグニフォーLAR筋注用キット60mg:
1バイアル〔専用分散液2mL(シリンジ)、バイアルアダ
プター1個添付]
【主要文献】
1) 社内資料:日本人健康成人を対象とした国内第Ⅰ
相臨床試験(G1101試験)〔20160577〕
2) 社内資料:日本人先端巨大症及び下垂体性巨人症
患者を対象とした国内第Ⅱ相臨床試験(C1202試
験)〔20160578〕
3) 社 内 資 料 : In vitro 血 漿 蛋 白 結 合 及 び 血 球 移 行
〔20160579〕
4) 社内資料:肝及び腎ミクロソームでのin vitro代謝
〔20160580〕
5)
6)
7)
8)
9)
10)
11)
12)
13)
14)
15)
16)
17)
18)
Lin,TH.et al. : Cancer Chemother.Pharmacol.72(1),
181, 2013〔20160581〕
社 内 資 料 : CYP に 対 す る in vitro 阻 害 作 用
〔20160582〕
社 内 資 料 : CYP に 対 す る in vitro 誘 導 作 用
〔20160583〕
社 内 資 料 : UGT に 対 す る in vitro 阻 害 作 用
〔20160584〕
社内資料:In vitro膜透過性〔20160585〕
社内資料:トランスポーターによるin vitro輸送
〔20160586〕
社内資料:肝機能障害者における薬物動態(B2114
試験)〔20160587〕
社内資料:腎機能障害者における薬物動態(B2126
試験)〔20160588〕
Kornberger,R.et al. : J.Clin.Pharmacol.54(11), 1263,
2014〔20160589〕
社 内 資 料 : 心 電 図 に 対 す る 影 響 ( B2125 試 験 )
〔20160590〕
社内資料:薬物治療歴のない先端巨大症患者を対
象 と し た 海 外 第 Ⅲ 相 臨 床 試 験 ( C2305 試 験 )
〔20160591〕
Gadelha, MR. et al: Lancet Diabetes Endocrinol.2(11),
875, 2014〔20160592〕
Bruns, C.et al.: Eur. J. Endocrinol.146(5), 707, 2002
〔20160593〕
社内資料:GH及びIGF-I分泌抑制作用(ラット)
〔20160594〕
【文献請求先】
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求
下さい。
ノバルティス ファーマ株式会社
クト
東京都港区虎ノ門1-23-1
製造販売
ノバルティス ファーマ株式会社
東京都港区虎ノ門1-23-1
ノバルティスダイレ
1.8.2 効能・効果(案)
,用法・用量(案)及び
その設定根拠
Novartis
Confidential
CTD 1.8.2 効能・効果(案),用法・用量(案)及びその設定根拠
目
次
目
1
2
Page 2
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
次 ................................................................................................................................................ 2
効能・効果及びその設定根拠............................................................................................................. 3
1.1
効能・効果(案) ................................................................................................................... 3
1.2
効能・効果(案)の設定根拠 ............................................................................................... 3
1.2.1
薬理学的特性 ........................................................................................................ 3
1.2.2
臨床的/病態生理学的特性 ................................................................................ 3
1.2.3
治療 ........................................................................................................................ 4
1.2.4
臨床試験成績 ........................................................................................................ 4
1.3
効能又は効果に関連する使用上の注意(案) ................................................................... 7
1.4
効能又は効果に関連する使用上の注意(案)の設定根拠 ............................................... 7
用法及び用量及びその設定根拠......................................................................................................... 7
2.1
用法及び用量(案) ............................................................................................................... 7
2.2
用法及び用量(案)の設定根拠 ........................................................................................... 7
2.3
用法及び用量に関連する使用上の注意(案) ................................................................... 8
2.4
用法及び用量に関連する使用上の注意(案)の設定根拠 ............................................... 8
Novartis
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CTD 1.8.2 効能・効果(案),用法・用量(案)及びその設定根拠
1
効能・効果及びその設定根拠
1.1
効能・効果(案)
Page 3
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
下記疾患における成長ホルモン、IGF-I(ソマトメジン-C)分泌過剰状態及び諸症状の改善
先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な場合)
1.2
効能・効果(案)の設定根拠
1.2.1
薬理学的特性
SOM230(SOM)は新規シクロヘキサペプチドであり,天然のソマトスタチン及び既存ソマト
スタチンアナログ(SSA)(国内承認薬:オクトレオチド酢酸塩,ランレオチド酢酸塩)と同様
に,ソマトスタチン受容体に結合し,ソマトスタチン受容体を活性化することにより,ホルモン
分泌[成長ホルモン(GH)及び IGF-I]を抑制する。
ソマトスタチン受容体(sstr)には 5 種のサブタイプ(sstr1~5)の存在が明らかになっており,
既存 SSA であるオクトレオチド及びランレオチドは,sstr2 への親和性が高いが,残りのサブタ
イプへの親和性は中等度以下,あるいは全く示さないことが知られている。一方,SOM は 4 種
のサブタイプ(sstr1,2,3 及び 5)へ高い親和性を示し,その結合親和性はオクトレオチドに比
べて,sst 2 に対しては 2.5 倍低いが,sstr1,sstr3 及び sstr5 に対してはそれぞれ 30 倍,5 倍及び
39 倍高いことが示されている。
GH 分泌下垂体腺腫を有する患者は,SSA に対する感受性に差異が認められる。sstr2 の発現と
オクトレオチドに対する生化学的反応の間には相関関係があり,低 sstr2 発現を示す一部の先端
巨大症患者ではオクトレオチドが十分に奏効しないが,SOM はそれらの患者においても sstr5 を
介した作用により優れた GH 分泌抑制作用を発揮する。
以上のことから,SOM は,既存 SSA と比較して,より多くの先端巨大症患者及び下垂体性巨
人症患者に効果的であることが期待される。
1.2.2
臨床的/病態生理学的特性
先端巨大症は,骨端軟骨線閉鎖後の GH 過剰分泌による手足や舌の増大及び顔貌の変化といっ
た先端巨大症状が特徴的であり,下垂体性巨人症は,骨端軟骨線閉鎖前の GH 過剰分泌による著
しい身長増加を認め,先端巨大症状は必ずしも顕著ではない。両疾患は先端巨大症状と高身長の
特徴的臨床症状によって区別されるが,基本的に同質の疾患であり,診断基準は共通して,臨床
症状と血中 GH の高値,IGF-1 の高値,及び画像診断による下垂体腺種の所見に基づく。
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CTD 1.8.2 効能・効果(案),用法・用量(案)及びその設定根拠
1.2.3
Page 4
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
治療
先端巨大症及び下垂体性巨人症の治療法は両疾患で違いはなく,また,国内外でも大きな違い
はない。第一選択は外科手術による腺腫摘出であり,外科手術が適応とならない又はその効果が
不十分な場合に薬物療法が適応となり,必要に応じて放射線療法が行われる。薬物療法には,
SSA,GH 受容体拮抗薬,及びドパミン作動薬があるが,第一選択薬としては SSA が主であり,
GH 及び IGF-1 の低下のほか,腫瘍縮小効果も期待される。
1.2.4
臨床試験成績
先端巨大症及び下垂体性巨人症患者に対する SOM LAR の有効性は主に,薬物治療歴のない先
端巨大症患者を対象とした C2305 試験,既存の SSA 前治療でコントロール不良な先端巨大症患
者を対象とした C2402 試験,並びに薬物治療歴の有無は問わず,日本人の先端巨大症及び下垂体
性巨人症患者を対象とした C1202 試験の結果に基づき評価した。
C2305 試験及び C2402 試験の結果,薬物治療歴なし及び既存の SSA 前治療でコントロール不
良な先端巨大症患者のいずれにおいても,SOM LAR を投与した患者でオクトレオチドより優れ
た奏効率(GH が 2.5 µg/L 未満及び IGF-1 が性別・年齢別の基準値範囲内の被験者の割合)が認
められた。また,SOM LAR の投与により,先端巨大症の臨床症状(頭痛,疲労,発汗,錯感覚,
及び骨関節痛)の改善,リングサイズ(利き手と反対側の手の第 4 指の周りの長さ)の低下,並
びに腫瘍の縮小が確認された。さらに,C1202 試験では,日本人患者でも,GH 及び IGF-1 の低
下が確認された。下垂体性巨人症患者は C1202 試験で 1 名が組入れられ,当該被験者でも GH 及
び IGF-1 の低下,並びに腫瘍の縮小が確認された。
先端巨大症及び下垂体性巨人症は基本的に同質の疾患であり治療法も同じであること,また,
先述の臨床試験成績で,下垂体巨人症においても先端巨大症と同様の効果が期待されることから,
効能・効果は「先端巨大症及び下垂体性巨人症」とした。また,先端巨大症及び下垂体性巨人症
に対する治療の第一選択は手術療法であることから,「外科的処置で効果が不十分又は施行が困
難な場合」とした。以下に,各試験の試験成績の概要を示す。
C2305 試験
本試験は,薬物治療歴のない先端巨大症患者を対象に SOM LAR 投与とオクトレオチド LAR
投与したときの有効性,安全性,及び PK/PD を比較することを目的とした,多施設共同,ラン
ダム化,二重盲検,第 III 相試験である。本試験は,スクリーニング期,12 ヵ月のコア期,及び
任意で参加可能な継続期で構成された。
スクリーニング評価で組入れ基準に合致した被験者は,コア期開始時(Month 0)に,下垂体
手術歴の有無を層別因子として,SOM LAR 群又はオクトレオチド LAR 群に 1:1 の比でランダム
化され,盲検下で SOM LAR 又はオクトレオチド LAR を投与された。SOM LAR は 40 mg を月 1
回投与し,GH 値及び IGF-1 値がコントロール不良の場合には 40 mg から 60 mg への増量,忍容
性に問題がある場合には 20 mg 単位での減量を可能とした。オクトレオチド LAR は 20 mg を月
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CTD 1.8.2 効能・効果(案),用法・用量(案)及びその設定根拠
Page 5
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
1 回投与し,GH 値及び IGF-1 値がコントロール不良の場合には 20 mg から 30 mg への増量,忍
容性に問題がある場合には 10 mg 単位での減量を可能とした。
合計 359 名がランダム化されたが,うち 1 名を除外し,SOM LAR 群 176 名又はオクトレオチ
ド LAR 群 182 名の計 358 名に治験薬が投与された。
主要評価項目である投与 12 ヵ月後の奏効率(95%CI)は,SOM LAR 群で 31.3%(24.5%,
38.7%)及びオクトレオチド LAR 群で 19.2%(13.8%,25.7%)であり,オクトレオチド LAR 群
と比べ SOM LAR 群で有意に高く(p = 0.007,両側 CMH 検定),SOM LAR 群のオクトレオチド
LAR 群に対するオッズ比(95%CI)は 1.942(1.190,3.168)であった。
安全性では,SOM LAR 群でオクトレオチド LAR 群に比べて高血糖関連症状の発現率が高い傾
向が認められたものの,他の有害事象の発現率,重篤度は両群で大きな違いはなく,概ね SOM
LAR 群の良好な忍容性が示唆された(2.5-5 項)。
C2402 試験
本試験は,オクトレオチド LAR 又はランレオチドによる薬物前治療でコントロール不良な先
端巨大症患者を対象に,SOM LAR 40 mg 及び SOM LAR 60 mg 投与と,オクトレオチド LAR
30 mg 又はランレオチド 120 mg 投与とを比較する,多施設共同,ランダム化,並行群間 3 群比
較第 III 相試験である。本試験はスクリーニング期,24 週間のコア期,及び継続期から構成され
た。
コア期では,4 週間のスクリーニング時の評価で適格となった被験者を,薬物前治療(オクト
レオチド LAR,ランレオチド)及びスクリーニングでの GH(2.5~10 µg/L,10 µg/L 超)を層別
因子として,SOM LAR 40 mg 群,SOM LAR 60 mg 群,又は対照群である薬物前治療の継続投与
(オクトレオチド LAR 30 mg あるいはランレオチド 120 mg)群に 1:1:1 の比でランダム化した。
投与薬(SOM LAR,オクトレオチド LAR,又はランレオチド)は非盲検下とし,SOM LAR の
用量(40 又は 60 mg)は二重盲検下で投与した。忍容性に問題がみられた場合いつでも,SOM
LAR は 20 mg,オクトレオチド LAR は 10 mg,ランレオチドは 30 mg 単位での減量を可とした。
コア期の終了時に以下に該当する被験者は,継続期への移行を可とした。
合計 198 名が SOM LAR 40 mg 群(65 名),SOM LAR 60 mg 群(65 名),又は対照群(68
名)にランダム化され,このうち治験薬が 1 回以上投与され,かつベースライン後に適切な安全
性評価が実施されたのは,SOM LAR40 mg 群 63 名,SOM LAR 60 mg 群 62 名,対照群 66 名であ
った。
主要評価項目である投与 24 週後の奏効率は,SOM LAR 40 mg 群 15.4%,SOM LAR 60 mg 群
20.0%,対照群 0%であり,SOM LAR の 40 mg 群(p = 0.0006)及び 60 mg 群(p<0.0001)の奏効
率は,いずれも対照群と比べて有意に高かった。
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CTD 1.8.2 効能・効果(案),用法・用量(案)及びその設定根拠
Page 6
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
安全性では,SOM LAR の両用量群で対照群に比べて高血糖関連症状の発現率が高い傾向が認
められたものの,他の有害事象の発現率,重篤度は両群で大きな違いはなく,概ね SOM LAR 群
の良好な忍容性が示唆された(2.5-5 項)。
C1202 試験
本試験は,薬物治療歴の有無にかかわらず,日本人の先端巨大症患者及び下垂体性巨人症患者
を対象に,SOM LAR の有効性,安全性,PK 及び PD を評価する,非盲検,ランダム化,多施設
共同第 II 相試験である。本試験は,スクリーニング期,12 ヵ月のコア期,及び継続期で構成さ
れた。
スクリーニング時の評価で組入れ基準に合致した被験者は,薬物前治療の有無を層別因子とし
て,3 つの用量群(20 mg,40 mg 又は 60 mg)に 1:1:1 の比でランダム化された。SOM LAR は,
1 ヵ月に 1 回投与され,Month 3(4 回目投与)及び Month 7(8 回目投与)に,GH 値及び IGF-1
値がコントロール不良の場合には,20 mg 単位での増量(最高 60 mg まで)を可とした。
合計 33 名が組入れられ,SOM LAR 20 mg 群,40 mg 群,60 mg 群に 11 名ずつランダム化され,
全員が 1 回以上 SOM LAR を投与された。33 名のうち 1 名が下垂体性巨人症で,残りは先端巨大
症患者の患者であった。
主要評価項目である投与 3 ヵ月後の奏効率は 18.2%[90%信頼区間(CI):8.2%,32.8%]で
あり,90%CI の下限値は,治験実施計画書に規定した臨床的に必要とされる最小の効果(10%)
を下回った。しかし,12 週以上の SSA 治療歴の有無別の評価時点ごとの奏効率の解析で,SSA
前治療でコントロール不良な被験者は C2402 試験と,その他の被験者での奏効率は C2305 試験
と,それぞれ比較的類似の患者層を対象とした外国試験と大きな差はなかった。また,投与 12
ヵ月後までの C1202 試験の GH 及び IGF-1 のベースラインからの変化率も C2305 試験及び C2402
試験と大きな違いはなく,日本人でも本剤の GH 及び IG-1 の抑制効果は得られるものと判断し
た。
C1202 試験に組入れられた 1 名の下垂体性巨人症患者においても,GH 及び IGF-1 の低下,並
びに腫瘍縮小が確認された。当該被験者は,SOM LAR 60 mg 群にランダム化され,Day 1 に
SOM LAR 60 mg の投与を開始し,Day 85 に休薬,Day 113 に 40 mg で投与を再開し,コア期に
合計 11 回 SOM LAR が投与された。当該被験者は投与 12 ヵ月後までに奏効はしなかったものの,
投与 12 ヵ月後の GH 及び IGF-1 のベースラインからの変化率は−69.8%及び−43.4%と,GH と
IGF-1 は著明に低下した。また,投与 12 ヵ月後の腫瘍体積のベースラインからの変化率は
−87.7%(腫瘍体積:ベースライン 3371 mm3,投与 12 ヵ月後 413 mm3)と,腫瘍体積が著明に縮
小した。
安全性では,日本人特有の有害事象は確認されず,安全性プロファイルは外国人と同様と考え
た(2.5-5 項)。
Novartis
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CTD 1.8.2 効能・効果(案),用法・用量(案)及びその設定根拠
1.3
Page 7
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
効能又は効果に関連する使用上の注意(案)
(1) 下垂体性巨人症については、脳性巨人症や染色体異常など他の原因による高身長例を鑑別
し、下垂体性病変に由来するものであることを十分に確認すること。
(2) 本剤の投与にあたっては、高血糖の発症リスクを考慮し、他のソマトスタチンアナログで効
果が不十分な場合など、本剤による治療がより適切と考えられる場合に使用すること。
1.4
効能又は効果に関連する使用上の注意(案)の設定根拠
(1) 下垂体性巨人症では,脳性巨人症や染色体異常など他の原因による高身長例を鑑別し,本剤
の適応となる患者を適切に選択する必要があるため,使用上の注意として注意喚起すること
とした。
(2) C2305 試験及び C2402 試験の結果,薬物治療歴なし及び既存の SSA 前治療でコントロール
不良な先端巨大症患者のいずれにおいても,SOM LAR を投与した患者で既存 SSA より優れ
た奏効率が認められた。一方で,SOM LAR 投与時の高血糖関連事象の発現率は,既存 SSA
と比べて高かった。したがって,本剤の投与にあたっては,本剤による治療がより適切と考
えられる場合に使用する必要があるため,使用上の注意として注意喚起することとした。
2
用法及び用量及びその設定根拠
2.1
用法及び用量(案)
通常、成人にはパシレオチドとして 40 mg を 4 週毎に 3 ヵ月間、臀部筋肉内に注射する。その
後は患者の病態に応じて、20 mg、40 mg 又は 60 mg を 4 週毎に投与する。
2.2
用法及び用量(案)の設定根拠
外国第 III 相試験(C2305 試験及び C2402 試験)で,対照群に対する有効性(有意に高い奏効
率)及び安全性が確認された投与法を,本剤の推奨用法・用量とした。先端巨大症及び下垂体性
巨人症の患者では,ベースラインの GH 及び IGF-1,並びに本剤の反応性に個人間差が大きいた
め,患者の病態により適宜増減することとし,最高用量は外国第 III 相試験の最高用量と同じと
した。
薬物治療歴のない先端巨大症患者を対象とした C2305 試験では,開始用量を 40 mg とし 4 週毎
に筋肉内投与し,トラフ濃度が定常状態に達する 3 ヵ月後以降,60 mg への増量を可とした。既
存 SSA でコントロール不良な先端巨大症患者を対象とした外国第 III 相試験 C2402 試験では,
40 mg 又は 60 mg を 4 週毎に筋肉内投与した。この結果,いずれの試験でも SOM LAR の優れた
有効性と良好な安全性が示された。
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CTD 1.8.2 効能・効果(案),用法・用量(案)及びその設定根拠
Page 8
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
C2305 試験及び C2402 試験での GH 及び IGF-1 の EC50 及び Ceffective の結果から,薬物治療
歴のない患者と比べて既存 SSA でコントロール不良な先端巨大症患者では高い曝露量を必要と
することが示唆されたが,C2402 試験の 40 mg 群と 60 mg 群の有効性の差はわずかであった。し
たがって,薬物治療歴のない先端巨大症患者及び既存 SSA でコントロール不良な先端巨大症患
者のいずれに対しても,開始用量は 40 mg とした。
国内第 II 相試験(C1202 試験)の結果から,外国の推奨用法・用量を日本人においても用いる
ことは妥当と判断した。C1202 試験では,20 mg,40 mg 又は 60 mg を 4 週毎に筋肉内投与し,投
与 3 ヵ月以降,20 mg 単位での増量を可とした。日本人と外国人の PK に明らかな民族差は認め
られず,SOM の曝露量はほぼ用量に比例して増加した。C1202 試験の PK データ,並びに母集団
inhibitory Emax model の PK/PD パラメータを用いて日本人患者での至適用量を考察したところ,
SOM LAR による奏効は GH 及び IGF-1 のベースライン値に依存すると考えられるものの,SOM
LAR 40 mg 以上の用量では GH 及び IGF-1 の最大抑制作用の約 70%に達していると考えられ,日
本人患者においても SOM LAR 40 mg が開始用量として適切と判断した。また,用量群別の有効
性(GH 及び IGF-1 の低下)に明らかな用量反応関係は認められなかったが,個々の被験者では
増量効果が確認された。安全性では,日本人特有の有害事象は確認されず,安全性プロファイル
は外国人と同様で,60 mg までの安全性が確認された。
以上のことから,日本での推奨用法・用量は外国と同様とし,40 mg を 4 週毎に 3 ヵ月間,そ
の後は患者の病態に応じて、20 mg、40 mg 又は 60 mg を 4 週毎に投与することとした。。
2.3
用法及び用量に関連する使用上の注意(案)
(1) 用量は 60mg を上限とし、成長ホルモン濃度、IGF-I 濃度及び臨床症状により、20mg 単位で
適宜増減できる。なお、60mg まで増量しても、改善がみられない場合には、他の治療法へ
の切替えを考慮すること。
(2) 中等度(Child-Pugh 分類クラス B)の肝機能障害のある患者では、20mg を 4 週毎に 3 カ月
間、臀部筋肉内に注射する。その後は患者の病態に応じて 20mg 又は 40mg を 4 週毎に投与
する。(「1. 慎重投与」、「2. 重要な基本的注意」、「薬物動態」の項参照)
2.4
用法及び用量に関連する使用上の注意(案)の設定根拠
(1) 外国第 III 相試験(C2305 試験及び C2402 試験)並びに国内第 II 相試験(C1202 試験)では,
最高用量を 60 mg とし,忍容性に問題がみられた場合には,SOM LAR は 20 mg 単位で減量
することを可としていた。最高用量 60 mg まで増量しても改善がみられない場合には,他の
治療法への切替えを考慮する必要があるため設定した。
(2) B2114 試験で中等度(7 名)及び重度(6 名)の肝機能障害患者(Child-Pugh B 及び C)に
パシレオチド酢酸塩皮下注用製剤(国内未承認)600 µg を単回皮下投与したとき,健康成人
(12 名)に比べて,パシレオチドの年齢,BMI 及びアルブミンで補正した AUCinf はそれぞ
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CTD 1.8.2 効能・効果(案),用法・用量(案)及びその設定根拠
Page 9
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
れ 60%及び 79%,Cmax はそれぞれ 67%及び 69%増加した。安全性を考慮し重度の肝機能障
害患者は禁忌とし,中等度の肝機能障害患者では SOM LAR の減量による用量調整が必要と
考えた。
C2111 試験の血漿中本薬濃度-時間推移をもとに B2114 試験の結果を用いて定常状態の
Cmax 及び AUC を推定した結果,肝機能障害がない患者に本剤を反復投与したとき,40 mg
ではそれぞれ 17.2 ng/mL 及び 308.6 ng・day/mL,60 mg ではそれぞれ 25.8 ng/mL 及び
462.9 ng・day/mL であった。また,中等度の肝機能障害患者に本剤を反復投与した場合とき,
20 mg ではそれぞれ 14.4 ng/mL 及び 246.9 ng・day/mL,40 mg ではそれぞれ 28.8 ng/mL 及び
493.8 ng・day/mL であった。したがって,中等度の肝機能障害者に本剤 20 mg 及び 40 mg を
投与したときの Cmax 及び AUC は,肝機能障害がない患者に本剤 40 mg 及び 60 mg を投与
したときと同程度になると考えられることから,中等度の肝機能障害患者の開始用量を
20 mg,最高用量を 40 mg に設定した。
1.8.3 使用上の注意(案)及びその設定根拠
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CTD 1.8.3 使用上の注意(案)及びその設定根拠
目
次
目
1
2
3
4
5
6
7
8
9
Page 2
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
次 ................................................................................................................................................ 2
禁忌欄 .................................................................................................................................................... 3
1.1
禁忌........................................................................................................................................... 3
1.2
禁忌の設定根拠 ....................................................................................................................... 3
慎重投与欄 ............................................................................................................................................ 3
2.1
慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) ............................................................... 3
2.2
慎重投与の設定根拠 ............................................................................................................... 3
重要な基本的注意欄 ............................................................................................................................ 4
3.1
重要な基本的注意 ................................................................................................................... 4
3.2
重要な基本的注意の設定根拠 ............................................................................................... 5
相互作用欄 ............................................................................................................................................ 6
4.1
相互作用 ................................................................................................................................... 6
4.2
相互作用の設定根拠 ............................................................................................................... 6
副作用欄 ................................................................................................................................................ 7
5.1
副作用....................................................................................................................................... 7
5.2
副作用の設定根拠 ................................................................................................................... 8
高齢者への投与欄 ................................................................................................................................ 8
6.1
高齢者への投与 ....................................................................................................................... 8
6.2
高齢者への投与の設定根拠 ................................................................................................... 8
妊婦、産婦、授乳婦等への投与欄..................................................................................................... 8
7.1
妊婦、産婦、授乳婦等への投与 ........................................................................................... 8
7.2
妊婦、産婦、授乳婦等への投与の設定根拠 ....................................................................... 8
小児等への投与欄 ................................................................................................................................ 9
8.1
小児等への投与 ....................................................................................................................... 9
8.2
小児等への投与の設定根拠 ................................................................................................... 9
適用上の注意欄 .................................................................................................................................... 9
9.1
適用上の注意 ........................................................................................................................... 9
9.2
適用上の注意の設定根拠 ....................................................................................................... 9
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CTD 1.8.3 使用上の注意(案)及びその設定根拠
Page 3
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
使用上の注意(案)は,本剤の Company Core Data Sheet(CCDS)及び既承認同種同効薬(オ
クトレオチド,ランレオチド)の添付文書を参考に設定した。
1
禁忌欄
1.1
禁忌
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 重度(Child-Pugh 分類クラス C)の肝機能障害のある患者(血中濃度が上昇し、副作用
がおこりやすくなるおそれがある。)
1.2
禁忌の設定根拠
1. 医薬品の一般的注意として設定した。
2. 外国臨床薬理試験成績に基づき,重度の肝機能障害のある患者では血中濃度が上昇し,副
作用がおこりやすくなるおそれがあるため設定した。
2
慎重投与欄
2.1
慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1) 糖尿病の患者〔糖尿病が悪化するおそれがある。〕(「2. 重要な基本的注意」、「4.副作
用(1)重大な副作用」の項参照)
(2) 臨床的に重大な徐脈、急性心筋梗塞、高度心ブロック、うっ血性心不全、不安定狭心症、持
続性心室性頻脈、心室細動の既往歴のある患者、β遮断剤、カルシウム拮抗剤等の徐脈作用
を有する薬剤又は水分や電解質を補正する薬剤を投与中の患者〔徐脈があらわれる又は悪化
するおそれがある。〕
(3) QT 延長のある患者(先天性 QT 延長症候群、うっ血性心不全、低カリウム血症又は低マグ
ネシウム血症の患者、抗不整脈剤又は QT 延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の
患者)〔QT 延長が悪化するおそれがある。〕
(4) 重度を除く肝機能障害のある患者〔血中濃度が上昇するおそれがある。〕
2.2
慎重投与の設定根拠
(1) 本剤の投与により血糖値の変化が認められており,糖尿病の患者には慎重に投与する必要が
あるため設定した。
(2) 本剤の臨床試験において徐脈が報告されているので,徐脈のリスク因子を有する患者には慎
重に投与する必要があるため設定した。
(3) 本剤の臨床試験において QT 間隔の延長が認められていることから,QT 延長を発現するリ
スクが高い患者には慎重に投与する必要があるため設定した。
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CTD 1.8.3 使用上の注意(案)及びその設定根拠
Page 4
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
(4) 本剤の臨床試験において, 軽度,中等度肝機能障害患で血中濃度の上昇が報告されている
ので,重度を除く肝機能障害患者には慎重に投与する必要があるため設定した。
3
重要な基本的注意欄
3.1
重要な基本的注意
(1) 本剤の作用機序によりインスリン等の分泌が低下することで、高血糖を起こすことがある。
投与開始前、投与開始後 1 ヵ月までは週 1 回、投与開始後 1 ヵ月から投与開始後 3 ヵ月まで
は 1~2 週に 1 回、血糖値を測定し、患者の状態を注意深く観察すること。ただし、糖尿病
の患者では、投与開始後 1 ヵ月から投与開始後 3 ヵ月までは週 1 回、血糖値を測定すること
が望ましい。
本剤投与中は投与開始後 4 ヵ月以降も定期的に血糖値(空腹時血糖、HbA1c 等)を測定
し、本剤投与中止後も必要に応じて血糖値を測定すること。本剤の用量を増量する場合は、
増量後 4~6 週間までは週 1 回を目安に血糖値を測定すること。
高血糖が認められた場合は、直ちに糖尿病治療薬を投与するなど適切な処置を行い、血糖コ
ントロールの改善が認められない場合は本剤の減量又は投与中止を考慮すること。(「1.慎
重投与」、「3.相互作用」、「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)
(2) 糖尿病の患者では投与開始前に血糖値(空腹時血糖、HbA1c 等)を測定し、血糖コントロー
ルを改善しておくこと。(「1.慎重投与」の項参照)
(3) 本剤の投与により、徐脈及び QT 延長があらわれることがあるので、投与開始前及び投与開
始 3 週後を目安に心電図検査を行うこと。また、その後も必要に応じて心電図検査を行うこ
と。低カリウム血症又は低マグネシウム血症の患者に本剤を投与する場合には、投与開始前
に必ず電解質の補正を行い、投与中は定期的に血液検査を行うなど患者の状態を注意深く観
察すること。(「1.慎重投与」、「3. 相互作用」、「4.副作用(1)重大な副作用」の項参
照)
(4) 本剤の投与により、ALT、AST 等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、
投与開始前、投与開始 2~3 週後、その後投与開始後 3 ヵ月までは月 1 回を目安に、それ以
降は定期的に肝機能検査を行うこと。異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。黄
疸や顕著な肝機能検査値異常が認められた場合には、本剤投与の中止を考慮すること。
(「1.慎重投与」、「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)
(5) 本剤の投与により、胆石の形成又は胆石症の悪化(急性胆嚢炎、膵炎)があらわれることが
あるので、投与開始前及び投与中は、定期的に(6~12 ヵ月毎)に超音波、X 線による胆嚢
及び胆管検査を行うことが望ましい。
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CTD 1.8.3 使用上の注意(案)及びその設定根拠
Page 5
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
(6) 本剤の投与中は複数の下垂体ホルモンの分泌が抑制されるおそれがあるので、必要に応じ
て、投与開始前及び投与中は定期的に下垂体機能検査を行うこと。
(7) 本剤の投与中に甲状腺機能の低下を伴うことがあるので、患者の状態を十分に観察するこ
と。甲状腺関連の異常所見が認められた場合には甲状腺機能検査を行うこと。
(8) 本剤の投与中に副腎皮質機能が低下し、低コルチゾール血症があらわれることがあるので、
患者の状態を十分に観察すること。脱力、疲労、食欲不振、悪心、嘔吐、低血圧、低ナトリ
ウム血症、低血糖等の症状があらわれた場合には主治医に連絡するよう指導すること。低コ
ルチゾール血症が疑われた場合には、本剤の減量又は休薬を考慮するとともに、必要に応じ
て適切な処置を行うこと。
(9) 病態悪化に伴い、下垂体腺腫が進展することがあり、これに伴い視野狭窄などの重篤な症状
を生じることがあるので患者の状態を十分に観察すること。腫瘍の進展が認められた場合
は、他の治療法への切り替え等適切な処置を行うこと。
(10) 先端巨大症・下垂体性巨人症では、成長ホルモン及び IGF-I を定期的に測定することが望ま
しい。
3.2
重要な基本的注意の設定根拠
(1) 本剤の臨床試験において高血糖,低頻度ではあるが低血糖が報告されているので,本剤投与
中は十分な注意が必要であり,患者の状態に応じて適切な処置が必要であるため設定した。
(2) 本剤の投与により糖尿病が悪化するおそれがあり,投与開始前に血糖コントロールを行うな
ど十分な注意が必要であるため設定した。
(3) 本剤の臨床試験において QT 延長が報告されているので,心電図検査を行うなど十分な注意
が必要であるため設定した。本剤が最高血中濃度に到達する投与開始 3 週後に QT 延長のリ
スクが最大になると考えられるため,投与開始 3 週後の検査を規定している。
(4) 本剤の臨床試験において肝機能異常が報告されているので,肝機能検査を行うなど十分な注
意が必要であり,症状が認められた場合は休薬等の対応が必要であるため設定した。
(5) 胆石はソマトスタチンアナログの副作用として知られており,本剤の臨床試験においても報
告されているので,超音波又は X 線検査を行うなど十分な注意が必要であるため設定した。
検査間隔は類薬(オクトレオチド,ランレオチド)と同様に設定した。
(6) 本剤の投与により下垂体ホルモンの分泌が抑制されるおそれがあり,本剤が成長ホルモン及
び IGF-I 以外の下垂体ホルモンを阻害する可能性は否定できないことから,下垂体機能検査
を行うなど十分な注意が必要であるため設定した。
(7) 本剤の臨床試験において低コルチゾール血症が報告されているので,本剤投与中は十分な注
意が必要であり,患者の状態に応じて適切な処置が必要であるため設定した。
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CTD 1.8.3 使用上の注意(案)及びその設定根拠
Page 6
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
(8) 本剤の投与により副腎皮質刺激ホルモンの分泌が抑制されるおそれがあり,本剤の臨床試験
において低コルチゾール血症が報告されているので,本剤投与中は十分な注意が必要であ
り,症状が認められた場合は休薬等の対応が必要であるため設定した。
(9) 既承認同種同効薬の記載に準じて設定した。
(10) 既承認同種同効薬の記載に準じて設定した。
4
相互作用欄
4.1
相互作用
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
シクロスポリン
シクロスポリンの血中濃度が低下
することがある。
動物実験(イヌ)において、本剤がシク
ロスポリンの消化管吸収を阻害し、血中
濃度を低下させたとの報告がある。
抗不整脈剤
QT 延長を起こす又は悪化させる
おそれがあるため、観察を十分に
行うこと。
いずれも QT 延長の副作用を有するた
め。
併用すると重度の徐脈や心ブロッ
クが認められるおそれがある。
いずれも徐脈や心ブロックを引き起こす
おそれがある。
主に CYP3A4 で代謝される薬剤の
血中濃度を上昇させることがあ
る。
本剤が成長ホルモンの産生を抑制するこ
とにより、間接的に CYP3A4 で代謝され
る薬剤のクリアランスを低下させる可能
性がある。
ブロモクリプチン
類薬(オクトレオチド)でブロモ
クリプチンとの併用により、ブロ
モクリプチンの AUC が上昇した
との報告がある。
機序は不明である。
インスリン製剤
糖尿病用薬との併用時には低血糖
の発現に注意すること。低血糖症
状が認められた場合には糖質を含
む食品を摂取するなど適切な処置
を行うこと。(「2.重要な基本的
注意」、「4. 副作用(2)その他
の副作用」の項参照)
インスリン、グルカゴン及び成長ホルモ
ン等互いに拮抗的に調節作用をもつホル
モン間のバランスが変化することがあ
る。
QT 延長を起こすことが知られ
ている薬剤
β 遮断剤
アテノロール等
カルシウム拮抗剤
ベラパミル、ジルチアゼム等
水分や電解質を補正する薬剤
CYP3A4 で代謝される薬剤
キニジン等
血糖降下剤
4.2
相互作用の設定根拠
既承認同種同効薬の使用上の注意,CCDS 及び国内外臨床試験成績に基づいて設定した。
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CTD 1.8.3 使用上の注意(案)及びその設定根拠
5
副作用欄
5.1
副作用
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
先端巨大症患者又は下垂体性巨人症患者を対象とした国内臨床試験(C1202 試験)において、
33 例中 28 例(84.8%)に副作用が認められた。主な副作用は高血糖 14 例(42.4%)、糖尿病 8 例
(24.2%)、耐糖能障害 4 例(12.1%)、胆石症 4 例(12.1%)等であった。
先端巨大症患者を対象とした外国臨床試験(C2305 試験及び C2402 試験の併合解析)において、
371 例中 296 例(79.8%)に副作用が認められた。主な副作用は高血糖 110 例(29.6%)、下痢 87
例(23.5%)、胆石症 79 例(21.3%)、糖尿病 74 例(19.9%)等であった。
(承認時までの集計)
(1) 重大な副作用
注 5)
1)高血糖、糖尿病の発症又は増悪(59.6%):高血糖が発現、糖尿病が発症又は増悪するこ
とがあり、糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡に至るおそれがあるので、定期的
に血糖値の測定を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合は適切な処置を行
うこと。(「2.重要な基本的注意」の項参照)
2)徐脈(5.4%)、QT 延長(1.3%):徐脈及び QT 延長を起こすことがあるので、観察を十
分に行い、徐脈又は QT 延長が認められた場合には必要に応じて適切な処置を行うこ
と。また、徐脈又は QT 延長が認められた場合、β 遮断剤、カルシウム拮抗剤等の徐脈
作用を有する薬剤又は水分や電解質を補正する薬剤を投与している患者では、必要に応
じてこれらの用量を調節すること。(「2.重要な基本的注意」の項参照)
3)肝機能障害(3.5%):肝機能障害を起こすことがあるので、肝機能検査を行うこと。肝
機能検査値異常が認められた場合には、本剤投与の中止を考慮すること。(「2.重要な
基本的注意」の項参照)
(2) その他の副作用注 5)
5%以上
5%未満
血 液 及 び リ ン パ 系 障 害
―
貧血
内
分
泌
障
害
―
副腎機能不全
神
経
系
障
害
浮動性めまい
害
下痢、腹痛、悪心、腹部膨満
―
害
胆石症
―
皮 膚 及 び 皮 下 組 織 障 害
脱毛症
臨
血中 CK(CPK)増加
胃
肝
注
腸
胆
道
床
射
部
障
系
障
検
位
査
反
頭痛
―
血中アミラーゼ増加、血中コル
チゾール減少
応
―
注射部位疼痛
代 謝 お よ び 栄 養 障 害
―
低血糖
注 5) 外国臨床試験で認められた副作用の発現頻度に基づき記載した。
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5.2
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
副作用の設定根拠
本剤の CCDS に記載の副作用に基づき設定した。
(1) 重大な副作用
1) 本剤の臨床試験において高血糖,糖尿病の発症又は増悪が認められており,十分な注意
が必要であるため設定した。
2) 本剤の臨床試験において徐脈及び QT 延長が認められており,十分な注意が必要である
ため設定した。
3)本剤の臨床試験において肝機能障害が認められており,十分な注意が必要であるため設
定した。
(2) その他の副作用
発現頻度は外国臨床試験(C2305 試験及び C2402 試験)で認められた副作用集計結果に基
づき設定した。
6
高齢者への投与欄
6.1
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察し、十分に注意しながら本
剤を投与すること。
6.2
高齢者への投与の設定根拠
高齢者への投与に関する一般的な注意を記載した。
7
妊婦、産婦、授乳婦等への投与欄
7.1
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断され
る場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。動物実験
(ラット,ウサギ)で、母動物に毒性が発現する用量で、早期/総吸収胚数の発現率の増
加、生存胎児数の減少、胎児体重の減少、流産及び骨格変異を含む生殖毒性が認められてい
る。また、動物実験(ラット)で、臨床曝露量以下で雌の受胎能に影響が認められている
(黄体数、着床数及び生存胎児数の減少、発情周期異常)。〕
(2) 授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させるこ
と。〔動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。〕
7.2
妊婦、産婦、授乳婦等への投与の設定根拠
(1) 動物実験で生殖毒性が認められており,妊娠中の投与に関する安全性は確立していないため
設定した。
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
(2) 動物実験で本剤の乳汁移行が報告されている。ヒトの乳汁中に移行する可能性も否定できな
いため設定した。
8
小児等への投与欄
8.1
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がな
い)。
8.2
小児等への投与の設定根拠
18 歳未満の患者を対象とした臨床試験を実施していないことから,小児に対する本剤の有効性
及び安全性は確立していないため設定した。
9
適用上の注意欄
9.1
適用上の注意
(1)投与経路
筋肉内のみに投与し、静脈内には投与しないこと。
(2)調製方法
1) 本剤の使用にあたっては、取扱い方法を示した付属の文書を熟読すること。
2) 調製は必ず付属の専用分散液及びバイアルアダプターを使用し、薬剤及び専用分散液を
少なくとも 30 分室温で静置し、内容物を室温に戻してから行うこと。
3) 専用分散液の全量をバイアル内に注入後、粉末が完全に懸濁するまで、水平方向に穏や
かに振ること。
4) 用時調製し、懸濁後は直ちに使用すること。
(3)投与方法
1) 注射針は 20 ゲージを用いること。
2) 注射部位は臀部の左右外側上部とし、三角筋等他の筋には投与しないこと。
3) 臀部には左右交互に投与し、同一部位への投与は避けること。
4) 神経走行部位及び血管内への投与を避けること。
5) 注射針を刺入したとき、疼痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位
をかえて注射すること。
6) 注射部位をもまないように患者に指示すること。
9.2
適用上の注意の設定根拠
本剤の調製及び注射方法説明書に基づき設定した。
1.9 一般的名称に係る文書
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CTD 1.9 一般的名称に係る文書
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SOM230/パシレオチドパモ酸塩
SOM230/パシレオチドパモ酸塩の一般的名称に関しては,以下のとおりである。
1
医薬品一般的名称(JAN)
医薬品一般的名称は,2014 年 12 月 17 日薬食審査発 1217 第 1 号により,以下のとおり通知さ
れた。
登録番号:26-1-B2
JAN(日本名):パシレオチドパモ酸塩
JAN(英 名):Pasireotide Pamoate
構造式:
2
International Nonproprietary Names for Pharmaceutical
Substances (INN)
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004, Recommended INN List 52 の 257 頁に以下のように
収載された。
r-INN:pasireotide
薬 食 審 査 発 1217 第 1 号
平 成 26 年 12 月 17 日
各都道府県衛生主管部(局)長
殿
厚生労働省医薬食品局審査管理課長
(
公
印
省
略
)
医薬品の一般的名称について
標記については、「医薬品の一般的名称の取扱いについて(平成 18 年 3 月 31 日薬
食発第 0331001 号厚生労働省医薬食品局長通知)」等により取り扱っているところで
あるが、今般、我が国における医薬品一般的名称(以下「JAN」という。)について、
新たに別添のとおり定めたので、御了知の上、貴管下関係業者に周知方よろしく御配
慮願いたい。
(参照)
日本医薬品一般名称データベース:URL http://jpdb.nihs.go.jp/jan/Default.aspx
(別添の情報のうち、JAN 以外の最新の情報は、当該データベースの情報で対応す
ることとしています。
)
別添
(別表1)INN との整合性が図られる可能性のあるもの
(平成 18 年 3 月 31 日薬食審査発第 0331001 号厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知に示す別表1)
登録番号 26-2-A4
JAN(日本名):コラゲナーゼ(クロストリジウム ヒストリチクム)
JAN(英 名):Collagenase (Clostridium Histolyticum)
アミノ酸配列
クラス I コラゲナーゼ
IANTNSEKYD FEYLNGLSYT
KNRVQAIINA LQESGRTYTA
DRNFQDKCIP AMIAIQKNPN
NCVPVLKQFR ENLNQYAPDY
WYGKIDPFIN ELKALGLYGN
QSLEKAVDMY KYGKIAFVAM
LPKTYTFDNG TFIIRAGEKV
VGNADDVLTM KIFNSPEEYK
QQSIFSLEEL FRHEYTHYLQ
FAGSTRTSGV LPRKSILGYL
FAVAHYLYEK DMPTFIKMNK
IQELADKYQG AGIPLVSDDY
KSQYFNTFTL RGTYTGETSK
LTAYFTNYRV TSDNKVQYDV
GRNIEFSGKD SKDEDGKIVS
KVTDDKGATA TESFTIEIKN
KGDLNGSDDA DTFYFDVKED
SGIDKNNSKV GTFKATKGRH
ENNDSSDKAT VIPNFNTTMQ
EFGVTWTLHP ESNINDRITY
NYELRVNK
ELTNLIKNIK
NDMKGIETFT
FKLGTAVQDE
VKGTAVNELI
ITSATEWASD
ERITWDYDGI
SEEKIKRLYW
FNTNINGVST
ARYLVDGLWG
AKDKVDHRYS
AILNTDVKSY
LKDHGYKKAS
GEFKDWDEMS
VFHGVLTDNA
YDWDFGDGAT
EDTTTPITKE
GDVTIELPYS
YVFIYKHDSA
GSLLGDDSRD
GQVDGNKVSN
WNQINGLFNY
EVLRAGFYLG
VITSLGKLIG
KGIEFDFSGA
VGIYYLSKFG
GSNGKKVDHD
ASREVKSQFH
DNGGLYIEPR
QGPFYEKNRL
LKKTLNSGYD
DEIIKKLSDD
EVYSEISKAA
KKLDGTLESL
DISNNKAPIA
SRGKNSVHAY
MEPNDDIKEA
GSSNFTWLVY
SNISYSLNIK
YYSFEVKEEG
KVKLRPGKYY
STGSQKFFGD
YYNDGLSYLN
NASANAEVVN
AYEKDVKTMP
LYSTNRNDIV
KFLDDAEKHY
RVVGNDKALE
GTFYTYERTP
TWFDEGTAEF
DSDWMFYNYG
ANKNTEYQNH
SLTNTSVTAE
AKNSWSGYKT
KVTGPSTGAV
KKTGTYNVTL
NGPIVEGVTV
KEGDDQNHIA
GLGNEKLKEK
EVNIELDKKD
LLVYKYSGSG
クラス II コラゲナーゼ
AVDKNNATAA VQNESKRYTV
SDAKEFYGNK TRMSFIMDEI
HNKELNEINK RSFKERVIPS
ETAPPEVVNN FTPIIQDCIK
RATKEKPENT PWYGKIDGFI
GKLHSNNKIG IETLTEVMKI
LDKFKKEGKE KYCPKTYTFD
FFRVYGIDKP LEEGNPDDIL
PDGTFFTYER KAEESTYTLE
RLTWYEEGGA ELFAGSTRTS
YGASFEFYNY ACMFMDYMYN
NHALNDKYQD HMQERIDNYE
AKLKDAKSEV KKSQYFSTFT
LDTYSWSGYK TLTAYFTNYK
KINGTYKGTE KEKIKFSSEG
DKVGTYTVKL KVTDDKGESS
QKVVFYGKGT YDPDGSIAGY
RVMDSSGQMS EKTMKIKITD
TIENTSDQDY FYFDVITPGE
DGQNLSGKFK ADKPGRYYIH
SYLKTLNYYD
GRRAPQYTEI
ILAIQKNPNF
NMDRYALDDL
NELKKLALYG
YPYLSMQHLQ
DGKVIIKAGA
TMVIYNSPEE
ELFRHEYTHY
GILPRKSIVS
KDMGILNKLN
NLTVPFVADD
LRGSYTGGAS
VDSSNRVTYD
SFDPDGKIVS
VSTTTAEIKD
QWDFGDGSDF
PVYPIGTEKE
VKIDINKLGY
LYMFNGSYMP
LVDLLVKTEI
DHKGIPTLVE
KLGTEVQDKI
KSKALFNVLA
KINDNNSWII
SADQIERHYD
RVEEEKVKRL
YKLNSVLYGY
LQGRYAVPGQ
NIHNTTRNNR
DLAKNNDVDG
YLVRHAYKNP
KGKLEDQKAM
VVFHGYLPNE
YEWDFGDGNK
LSENKLPVIY
SSEQNPSHVY
PNNSKETASG
GGATWVVYDE
YRINIEGSVG
ENLPDLFQYS
VVRAGFYLGF
VSATGLLAGN
APTYDITEYL
DNGIYHIAPL
SKDAEGNKIP
YWASKEVNSQ
DTNNGGMYIE
WGRTKLYDND
YKLSDTVHSK
YDNYIRDLSS
NEIYSEISEV
NKFIDDSLKK
GDSKNSLPYG
SNEENPEHSY
MHVPKSGALN
TKKGEYTVTL
PIVPGIPVSG
NNNAVSYATD
R
クラスIコラゲナーゼ C5101H7775N1329O1610S14
クラスIIコラゲナーゼ C5063H7726N1314O1579S22
コラゲナーゼ(クロストリジウム ヒストリチクム)は,Clostridium histolyticumが産生するクラスI及びク
ラスIIコラゲナーゼの混合物である.クラスI及びクラスIIコラゲナーゼは,それぞれ,1,008個及び991個の
アミノ酸残基からなるタンパク質である.
Collagenase (Clostridium Histolyticum) is a mixture of class I and class II collagenases produced in
Clostridium histolyticum. The class I and class II collagenases are consisting of 1,008 and 991 amino acid
residues each.
(別表2)INN に収載された品目の我が国における医薬品一般的名称
(平成 18 年 3 月 31 日薬食審査発第 0331001 号厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知に示す別表2)
登録番号 24-5-B6
JAN(日本名):ファシグリファム水和物
JAN(英 名):Fasiglifam Hydrate
O
H 3C
S
CO2H
O
O
CH3
O
H
•
O
1
2 H 2O
CH3
C29H32O7S・½H2O
[(3S)-6-({2',6'-ジメチル-4'-[3-(メチルスルホニル)プロピルオキシ]ビフェニル-3-イル}メトキシ)-2,3-ジヒドロ1-ベンゾフラン-3-イル]酢酸
ヘミ水和物
[(3S)-6-({2',6'-Dimethyl-4'-[3-(methylsulfonyl)propyloxy]biphenyl-3-yl}methoxy)-2,3-dihydro1-benzofuran-3-yl]acetic acid hemihydrate
登録番号 25-1-B18
JAN(日本名):ペフカルシトール
JAN(英 名):Pefcalcitol
H3C
CH3
H
O
O
F
N
H
F
F
F
F
H
CH2
HO
OH
H
H
C26H34F5NO4
2-{[(1S,3R,5Z,7E,20S)-1,3-ジヒドロキシ-9,10-セコプレグナ-5,7,10(19),16-テトラエン-20-イル]オキシ}-N(2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル)アセトアミド
2-{[(1S,3R,5Z,7E,20S)-1,3-Dihydroxy-9,10-secopregna-5,7,10(19),16-tetraen-20-yl]oxy}-
N-(2,2,3,3,3-pentafluoropropyl)acetamide
登録番号 25-1-B19
JAN(日本名):アメナメビル
JAN(英 名):Amenamevir
N
H3C
O
O
O
CH3
S
N
O
N
N
H
O
C24H26N4O5S
N-(2,6-ジメチルフェニル)-N-(2-{[4-(1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]アミノ}-2-オキソエチル)-1,1-ジ
オキソチアン-4-カルボキサミド
N-(2,6-Dimethylphenyl)-N-(2-{[4-(1,2,4-oxadiazol-3-yl)phenyl]amino}-2-oxoethyl)1,1-dioxothiane-4-carboxamide
登録番号 25-1-B21
JAN(日本名):チバンチニブ
JAN(英 名):Tivantinib
C23H19N3O2
(3R,4R)-3-(5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,2,1-ij]キノリン-1-イル)-4-(1H-インドール-3-イル)ピロリジン2,5-ジオン
(3R,4R)-3-(5,6-Dihydro-4H-pyrrolo[3,2,1-ij]quinolin-1-yl)-4-(1H-indol-3-yl)pyrrolidine-2,5-dione
登録番号 25-1-B27
JAN(日本名):ルストロンボパグ
JAN(英 名):Lusutrombopag
O
S
N
O
H 3C
O
Cl
N
H
CH3
CH3
CH3
CO2H
Cl
H
C29H32Cl2N2O5S
(2E)-3-{2,6-ジクロロ-4-[(4-{3-[(1S)-1-(ヘキシルオキシ)エチル]-2-メトキシフェニル}-1,3-チアゾール-2-イル)
カルバモイル]フェニル}-2-メチル-2-プロペン酸
(2E)-3-{2,6-Dichloro-4-[(4-{3-[(1S)-1-(hexyloxy)ethyl]-2-methoxyphenyl}-1,3-thiazol2-yl)carbamoyl]phenyl}-2-methylprop-2-enoic acid
登録番号 26-1-B2
JAN(日本名):パシレオチドパモ酸塩
JAN(英 名):Pasireotide Pamoate
C58H66N10O9•C23H16O6
シクロ[-(4R)-4-(2-アミノエチルカルバモイルオキシ)-L-プロリル-L-フェニルグリシル-D-トリプトフィル-L-リ
シル-4-O-ベンジル-L-チロシル-L-フェニルアラニル-] 一[4,4'-メチレンビス(3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸)]塩
Cyclo[-(4R)-4-(2-aminoethylcarbamoyloxy)-L-prolyl-L-phenylglycyl-D-tryptophyl-L-lysyl-4-O-benzylL-tyrosyl-L-phenylalanyl-]
mono[4,4'-methylenebis(3-hydroxy-2-naphthoate)]
登録番号 26-1-B3
JAN(日本名):セリチニブ
JAN(英 名):Ceritinib
C28H36ClN5O3S
5-クロロ-N2-{5-メチル-4-(ピペリジン-4-イル)-2-[(プロパン-2-イル)オキシ]フェニル}-N4-[2-(プロパン-2-イル
スルホニル)フェニル]ピリミジン-2,4-ジアミン
5-Chloro-N2-{5-methyl-4-(piperidin-4-yl)-2-[(propan-2-yl)oxy]phenyl}-N4-[2-(propan2-ylsulfonyl)phenyl]pyrimidine-2,4-diamine
※ JAN 以外の情報は、参考として掲載しました。
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
Recommended INN: List 52
International Nonproprietary Names for
Pharmaceutical Substances (INN)
RECOMMENDED International Nonproprietary Names:
List 52
Notice is hereby given that, in accordance with paragraph 7 of the Procedure for the Selection of Recommended
International Nonproprietary Names for Pharmaceutical Substances [Off. Rec. Wld Health Org., 1955, 60, 3 (Resolution
EB15.R7); 1969, 173, 10 (Resolution EB43.R9)], the following names are selected as Recommended International
Nonproprietary Names. The inclusion of a name in the lists of Recommended International Nonproprietary Names does not
imply any recommendation of the use of the substance in medicine or pharmacy.
Lists of Proposed (1–85) and Recommended (1–45) International Nonproprietary Names can be found in Cumulative List
No. 10, 2002 (available in CD-ROM only).
Dénominations communes internationales
des Substances pharmaceutiques (DCI)
Dénominations communes internationales RECOMMANDÉES:
Liste 52
Il est notifié que, conformément aux dispositions du paragraphe 7 de la Procédure à suivre en vue du choix de
Dénominations communes internationales recommandées pour les Substances pharmaceutiques [Actes off. Org. mond.
Santé, 1955, 60, 3 (résolution EB15.R7); 1969, 173, 10 (résolution EB43.R9)] les dénominations ci-dessous sont choisies
par l’Organisation mondiale de la Santé en tant que dénominations communes internationales recommandées. L’inclusion
d’une dénomination dans les listes de DCI recommandées n’implique aucune recommandation en vue de l’utilisation de la
substance correspondante en médecine ou en pharmacie.
On trouvera d’autres listes de Dénominations communes internationales proposées (1–85) et recommandées (1–45) dans
la Liste récapitulative No. 10, 2002 (disponible sur CD-ROM seulement).
Denominaciones Comunes Internacionales
para las Sustancias Farmacéuticas (DCI)
Denominaciones Comunes Internacionales RECOMENDADAS:
Lista 52
De conformidad con lo que dispone el párrafo 7 del Procedimiento de Selección de Denominaciones Comunes
Internacionales Recomendadas para las Sustancias Farmacéuticas [Act. Of. Mund. Salud, 1955, 60, 3 (Resolución
EB15.R7); 1969, 173, 10 (Resolución EB43.R9)], se comunica por el presente anuncio que las denominaciones que a
continuación se expresan han sido seleccionadas como Denominaciones Comunes Internacionales Recomendadas. La
inclusión de una denominación en las listas de las Denominaciones Comunes Recomendadas no supone recomendación
alguna en favor del empleo de la sustancia respectiva en medicina o en farmacia.
Las listas de Denominaciones Comunes Internacionales Propuestas (1–85) y Recomendadas (1–45) se encuentran
reunidas en Cumulative List No. 10, 2002 (disponible sólo en CD-ROM).
245
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
Latin, English, French, Spanish:
Recommended INN
Chemical name or description; Molecular formula; Graphic formula
DCI Recommandée
Nom chimique ou description; Formule brute; Formule développée
DCI Recomendada
Nombre químico o descripción; Fórmula empírica; Fórmula desarrollada
adecatumumabum
adecatumumab
immunoglobulin G1, anti-(human antigen 17-1A) (human monoclonal
MT201 γ1-chain), disulfide with human monoclonal MT201 κ-chain,
dimer
adécatumumab
immunoglobuline G1, anti-(antigène 17-1A de la molécule
d'adhésion de la cellule épithéliale humain) ; dimère du disulfure
entre la chaîne γ1 et la chaîne κ de l'anticorps monoclonal humain
MT201
adecatumumab
inmunoglobulina G1, anti-( antígeno humano 17-1A) dímero del
disulfuro entre la cadena γ1 y la cadena κ del anticuerpo
monoclonal humano MT201
C6552H10080N1740O2052S46
arformoterolum
arformoterol
N-{2-hydroxy-5-[(1R)-1-hydroxy-2-{[(2R)-1-(4-methoxyphenyl)=
propan-2-yl]amino}ethyl)phenyl]formamide
arformotérol
(-)-N-[2-hydroxy-5-[(1R)-1-hydroxy-2-[[(1R)-2-(4-méthoxyphényl)1-méthyléthyl]amino]éthyl]phényl]formamide
arformoterol
(-)-N-[2-hidroxi-5-[(1R)-1-hidroxi-2-[[(1R)-2-(4-metoxifenil)1-metiletil]amino]etil]fenil]formamida
C19H24N2O4
H OH H
N
H CH3
HO
OCH3
H
HN
O
banoxantronum
banoxantrone
1,4-bis{[2-(dimethylazinoyl)ethyl]amino}-5,8-dihydroxy9,10-anthraquinone
banoxantrone
1,4-bis[[2-(diméthyloxydoamino)éthyl]amino]5,8-dihydroxyanthracène-9,10-dione
banoxantrona
1,4-bis[[2-(dimetiloxidoamino)etil]amino]-5,8-dihidroxiantraceno9,10-diona
246
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
C22H28N4O6
OOH
O
HN
N+ CH3
CH3
OH
O
HN
CH3
N+ CH3
O-
batabulinum
batabulin
2,3,4,5,6-pentafluoro-N-(3-fluoro-4-methoxyphenyl)=
benzenesulfonamide
batabuline
2,3,4,5,6-pentafluoro-N-(3-fluoro-4-méthoxyphényl)=
benzènesulfonamide
batabulina
2,3,4,5,6-pentafluoro-N-(3-fluoro-4-metoxifenil)bencenosulfonamida
C13H7F6NO3S
F
F
F
F
S
F
becampanelum
becampanel
H
N
F
O O
OCH3
[(7-nitro-2,3-dioxo-1,2,3,4-tetrahydroquinoxalin-5-yl)methylamino]=
methylphosphonic acid
bécampanel
acide [[[(7-nitro-2,3-dioxo-1,2,3,4-tétrahydroquinoxalin-5-yl)méthyl]=
amino]méthyl]phosphonique
becampanel
ácido [[[(7-nitro-2,3-dioxo-1,2,3,4-tetrahidroquinoxalin-5-il)metil]=
amino]metil]fosfónico
C10H11N4O7P
O
HO P
HO
O2N
H
N
H
N
N
H
O
O
247
Recommended INN: List 52
beminafilum
beminafil
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
trans-4-{4-[(3-chloro-4-methoxybenzyl)amino][1]benzothieno=
[2,3-d]pyrimidin-2-yl}cyclohexanecarboxylic acid
béminafil
acide trans-4-[4-[(3-chloro-4-méthoxybenzyl)amino]benzo=
[4,5]thiéno[2,3-d]pyrimidin-2-yl]cyclohexanecarboxylique
beminafilo
ácido trans-4-{4-[(3-cloro-4-metoxibencil)amino][1]benzotieno=
[2,3-d]pirimidin-2-il}ciclohexanocarboxílico
C25H24ClN3O3S
H
H
H
O
N
H
O
H
H
N
N
N S
binodenosonum
binodenoson
2-[(E)-(cyclohexylmethylene)hydrazino]adenosine
binodénoson
2-[(E)-2-(cyclohexylméthylène)diazanyl]-9-β-D-ribofuranosyl9H-purin-6-amine
binodenosón
2-[(E)-2-(ciclohexilmetileno)diazanil]-9-β-D-ribofuranosil-9H-purin6-amina
C17H25N7O4
NH2
N
N
N
HO
N
H
N
N
O
OH
certolizumabum pegolum
certolizumab pegol
OH
immunoglobulin, anti-(human tumor necrosis factor α) Fab' fragment
(human-mouse monoclonal CDP870 heavy chain), disulfide with
human-mouse monoclonal CDP870 light chain, pegylated at
Cys-221
certolizumab pégol
immunoglobuline, anti-(facteur α de nécrose tumorale humain) ;
disulfure entre le fragment Fab' de la chaîne lourde et la chaîne
légère de l'anticorps monoclonal de souris CDP870 humanisé pégylé
certolizumab pegol
inmunoglobulina, anti-(factor α de necrosis tumoral humano)
fragmento Fab' (cadena pesada del anticuerpo monoclonal
humanizado de ratón CDP870), disulfuro con la cadena ligera del
anticuerpo monoclonal humanizado de ratón CDP870, pegilado
248
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
C2115H3252N556O673S16 (peptide)
ciluprevirum
ciluprevir
(2R,6S,12Z,13aS,14aR,16aS)-6-[(cyclopentyloxycarbonyl)amino]2-({7-methoxy-2-[(propan-2-ylamino)-1,3-thiazol-4-yl]quinolin4-yl}oxy)-5,16-dioxo-1,2,3,6,7,8,9,10,11,13a,14,15,16,16atetradecahydrocyclopropa[e]pyrrolo[1,2-a][1,4]=
diazacyclopentadecine-14a(5H)-carboxylic acid
ciluprévir
acide (2R,6S,12Z,13aS,14aR,16aS)-6[[(cyclopentyloxy)carbonyl]amino]-2-[[7-méthoxy-2-[2-[(1méthyléthyl)amino]thiazol-4-yl]quinoléin-4-yl]oxy]-5,16-dioxo1,2,3,6,7,8,9,10,11,13a,14,15,16,16a-tétradécahydrocyclopropa=
[e]pyrrolo[1,2-a][1,4]diazacyclopentadécine-14a(5H)-carboxylique
ciluprevir
ácido (2R,6S,12Z,13aS,14aR,16aS)-6[[(ciclopentiloxi)carbonil]amino]-2-[[2-[2-[(1-metiletil)amino]tiazol-4-il]7-metoxi-quinolin-4-il] oxi]-5,16-dioxo1,2,3,6,7,8,9,10,11,13a,14,15,16,16a-tetradecahidrociclopropa=
[e]pirrolo[1,2-a][1,4]diazaciclopentadecina-14a(5H)-carboxílico
C40H50N6O8S
OCH3
CO2H O
N
H
O
H
H
N
H
O
N
S
N
H O
HN
HN
CH3
O
clazosentanum
clazosentan
CH3
N-{6-(2-hydroxyethoxy)-5-(2-methoxyphenoxy)-2-[2-(1H-tetrazol5-yl)pyridin-4-yl]pyrimidin-4-yl}-5-methylpyridine-2-sulfonamide
clazosentan
N-[6-(2-hydroxyéthoxy)-5-(2-méthoxyphénoxy)-2-[2-(1H-tétrazol5-yl)pyridin-4-yl]pyrimidin-4-yl]-5-méthylpyridine-2-sulfonamide
clazosentán
N-[6-(2-hidroxietoxi)-5-metil-2-[2-(1H-tetrazol-5-il)piridin-4-il]pirimidin4-il]-5-(2-metoxifenoxi)piridina-2-sulfonamida
C25H23N9O6S
O O
S
NH
N
H 3C
OCH3
O
N
N
O
N
N
NH
OH
N N
249
Recommended INN: List 52
clofarabinum
clofarabine
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
2-chloro-9-(2-deoxy-2-fluoro-β-D-arabinofuranosyl)-9H-purin-6-amine
clofarabine
2-chloro-9-(2-désoxy-2-fluoro-β-D-arabinofuranosyl)-9H-purin6-amine
clofarabina
2-cloro-9-(2-desoxi-2-fluoro-β-D-arabinofuranosil)-9H-purin-6-amina
C10H11ClFN5O3
NH2
N
N
Cl
HO
N
N
O
F
OH
daglutrilum
daglutril
[(3S)-3-{1-[(2R)-2-ethoxycarbonyl-4-phenylbutyl]=
cyclopentanecarboxamido}-2-oxo-2,3,4,5-tetrahydro1H-1-benzazepin-1-yl]acetic acid
daglutril
acide [(3S)-3-[[[1-[(2R)-2-(éthoxycarbonyl)-4-phénylbutyl]=
cyclopentyl]carbonyl]amino]-2-oxo-2,3,4,5-tétrahydro-1H-1benzazépin-1-yl]acétique
daglutrilo
ácido [(3S)-3-[[[1-[(2R)-2-(etoxicarbonil)-4-fenilbutil]ciclopentil]=
carbonil]amino]-2-oxo-2,3,4,5-tetrahidro-1H-1-benzazepin1-il]acético
C31H38N2O6
O
N
O
H3C
dextofisopamum
dextofisopam
H
N
H H
CO2H
O
O
(5R)-1-(3,4-dimethoxyphenyl)-5-ethyl-7,8-dimethoxy-4-methyl5H-2,3-benzodiazepine
dextofisopam
(+)-(5R)-1-(3,4-diméthoxyphényl)-5-éthyl-7,8-diméthoxy-4-méthyl5H-2,3-benzodiazépine
dextofisopam
(+)-(5R)-1-(3,4-dimetoxifenil)-5-etil-7,8-dimetoxi-4-metil5H-2,3-benzodiazepina
250
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
C22H26N2O4
CH3
H
CH3
H3CO
N
N
H3CO
OCH3
H3CO
doranidazolum
doranidazole
(2RS,3SR)-3-{[2-nitroimidazol-1-yl]methoxy}butane-1,2,4-triol
doranidazole
(2RS,3SR)-3-[(2-nitro-1H-imidazol-1-yl)méthyl]butane-1,2,4-triol
doranidazol
(2RS,3SR)-3-[(2-nitro-1H-imidazol-1-il)metil]butano-1,2,4-triol
C8H13N3O6
N
HO
N
OH and enantiomer
et énantiomère
y enantiómero
H
OH
O2N
ecopladibum
ecopladib
H
O
4-(2-{5-chloro-2-[2-(3,4-dichlorobenzylsulfonamido)ethyl]1-(diphenylmethyl)-1H-indol-3-yl}ethoxy)benzoic acid
écopladib
acide 4-[2-[5-chloro-2-[2-[[(3,4-dichlorobenzyl)sulfonyl]amino]éthyl]1-(diphénylméthyl)-1H-indol-3-yl]éthoxy]benzoïque
ecopladib
ácido 4-[2-[5-cloro-2-[2-[[(3,4-diclorobencil)sulfonil]amino]etil]1-(difenilmetil)-1H-indol-3-il]etoxi]benzoico
C39H33Cl3N2O5S
Cl
O
O S
NH
N
Cl
CO2H
O
Cl
eglumetadum
eglumetad
(1S,2S,5R,6S)-2-aminobicyclo[3.1.0]hexane-2,6-dicarboxylic acid
églumétad
acide (1S,2S,5R,6S)-2-aminobicyclo[3.1.0]hexane2,6-dicarboxylique
eglumetad
ácido (1S,2S,5R,6S)-2-aminobiciclo[3.1.0]hexano2,6-dicarboxílico
251
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
C8H11NO4
H N
CO2H
H 2
HO2C
H
H
enzastaurinum
enzastaurin
3-(1-methyl-1H-indol-3-yl)-4-{1-[1-(pyridin-2-ylmethyl)piperidin-4-yl]1H-indol-3-yl}pyrrole-2,5-dione
enzastaurine
3-(1-méthyl-1H-indol-3-yl)-4-[1-[1-(pyridin-2-ylméthyl)pipéridin-4-yl]1H-indol-3-yl]-1H-pyrrole-2,5-dione
enzastaurina
3-(1-metil-1H-indol-3-il)-4-[1-[1-(piridin-2-ilmetil)piperidin-4-il]1H-indol-3-il]-1H-pirrol-2,5-diona
C32H29N5O2
H
N
O
N
O
N
CH3
N
N
esoxybutyninum
esoxybutynin
4-(diethylamino)but-2-yn-1-yl (2S)-cyclohexyl(hydroxy)phenylacetate
ésoxybutynine
(2S)-cyclohexylhydroxyphénylacétate de 4-(diéthylamino)but-2-ynyle
esoxybutynina
(2S)-ciclohexilhidroxifenilacetato de 4-(dietilamino)but-2-inilo
C22H31NO3
O
CH3
O
OH
252
N
CH3
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
hormonum parathyroidum
parathyroid hormone
non glycosylated human parathyroid hormone, the origin should be
indicated between brackets after the INN, for example (r. E.coli) for
recombinant produced by Escherichia coli
hormone parathyroïde
hormone parathyroide humaine nonglycosylée, l'origine doit être
indiquée entre parenthèses après la DCI, par exemple (r. E. coli)
pour recombinante produite par Escherichia coli
hormona paratiroidea
hormona paratiroidea humana no glicosilada, el origen deberá,
indicarse entre paréntesis después de la DCI, por ejemplo (r. E. coli)
para la recombinante producida por Escherichia coli
C408H674N126O126S2
H Ser
Val Ser
Glu
Ile
Gln
Leu
Met
His
Asn
Leu Gly
10
Lys
His
Leu
Asn Ser
Met
Glu
Arg
Val
Glu Trp Leu
20
Arg Lys Lys
Leu
Gln
Asp Val His
Asn
Phe
Val
Ala
30
Leu Gly
Ala
Pro Leu
Ala
Pro
Arg
Asp
Ala Gly
Ser
Pro
Arg Lys Lys
Glu
Asp
Asn
Val Leu
Val
Ser
His
Glu Lys
Ser
Leu
Gly
Glu
Ala
Asp
Lys
Ala Asp
Val
Asn Val
Leu Thr
Lys
Ala
Lys
Ser
Gln OH
40
Gln
Arg
50
Glu
60
70
80
idursulfasum
idursulfase
α-L-iduronate sulfate sulfatase
idursulfase
sulfatase du sulfate de α-L-iduronate
idursulfasa
sulfatasa del sulfato de α-L -iduronato
C2689H4057N699O792S14 (subunit protein moiety reduced)
SETQANSTTD
ALNVLLIIVD
DLRPSLGCYG
DKLVRSPNID
QLASHSLLFQ
NAFAQQAVCA
PSRVSFLTGR
RPDTTRLYDF
NSYWRVHAGN
FSTIPQYFKE
NGYVTMSVGK
VFHPGISSNH
TDDSPYSWSF
PPYHPSSEKY
ENTKTCRGPD
GELHANLLCP
VDVLDVPEGT
LPDKQSTEQA
IQLLEKMKTS
ASPFFLAVGY
HKPHIPFRYP
KEFQKLYPLE
NITLAPDPEV
PDGLPPVAYN
PWMDIRQRED
VQALNISVPY
GPIPVDFQRK
IRQSYFASVS
YLDTQVGRLL
SALDDLQLAN
STIIAFTSDH
GWALGEHGEW
AKYSNFDVAT
HVPLIFYVPG
RTASLPEAGE
KLFPYLDPFD
SASQLMEPGR
QSMDLVELVS
LFPTLAGLAG
LQVPPRCPVP
SFHVELCREG
KNLLKHFRFR
DLEEDPYLPG
NPRELIAYSQ
YPRPSDIPQW
NSDKPSLKDI
KIMGYSIRTI
DYRYTVWVGF
NPDEFLANFS
DIHAGELYFV
DSDPLQDHNM
YNDSQGGDLF
QLLMP
253
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
imidafenacinum
imidafenacin
4-(2-methyl-1H-imidazol-1-yl)-2,2-diphenylbutanamide
imidafénacine
4-(2-méthyl-1H-imidazol-1-yl)-2,2-diphénylbutanamide
imidafenacina
2,2-difenil-4-(2-metil-1H-imidazol-1-il)butanamida
C20H21N3O
H3C
N
N
NH2
O
lacosamidum
lacosamide
(2R)-2-(acetylamino)-N-benzyl-3-methoxypropanamide
lacosamide
(2R)-2-(acétylamino)-N-benzyl-3-méthoxypropanamide
lacosamida
(2R)-2-(acetilamino)-N-bencil-3-metoxipropanamida
C13H18N2O3
OCH3
O
H3C
lumiliximabum
lumiliximab
H
N
H
H
N
O
immunoglobulin G1, anti-(human immunoglobulin E receptor type II)
(human-Macaca irus monoclonal IDEC-152 γ1-chain), disulfide with
human-Macaca irus monoclonal IDEC-152 κ-chain, dimer
lumiliximab
immunoglobuline G1, anti-(récepteur de type II humain de
l'immunoglobuline E) ; dimère du disulfure entre la chaîne γ1 et la
chaîne κ de l'anticorps monoclonal chimérique homme-Macaca irus
IDEC-152
lumiliximab
inmunoglobulina G1, anti-(receptor de tipo II humano de la
inmunoglobulina E) ; dímero del disulfuro entre la cadena γ1 y la
cadena κ del anticuerpo monoclonal quimérico hombre-Macaca irus
IDEC-152
C6850H10656N1824O2106S50
maropitantum
maropitant
(2S,3S)-N-(5-tert-butyl-2-methoxybenzyl)-2-(diphenylmethyl)1-azabicyclo[2.2.2]octan-3-amine
maropitant
(2S,3S)-N-[5-(1,1-diméthyléthyl)-2-méthoxybenzyl]2-(diphénylméthyl)-1-azabicyclo[2.2.2]octan-3-amine
maropitant
(2S,3S)-N-[5-(1,1-dimetiletil)-2-metoxibencil]-2-(difenilmetil)1-azabiciclo[2.2.2]octan-3-amina
254
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
C32H40N2O
H3CO
H H H
N
CH3
N
mubritinibum
mubritinib
H3 C
CH3
1-(4-{4-[(2-{(E)-2-[4-(trifluoromethyl)phenyl]ethenyl}-1,3-oxazol4-yl)methoxy]phenyl}butyl)-1H-1,2,3-triazole
mubritinib
1-[4-[4-[[2-[(E)-2-[4-(trifluorométhyl)phényl]éthényl]oxazol4-yl]méthoxy]phényl]butyl]-1H-1,2,3-triazole
mubritinib
1-[4-[4-[[2-[(E)-2-[4-(trifluorometil)fenil]etenil]oxazol4-il]metoxi]fenil]butil]-1H-1,2,3-triazol
C25H23F3N4O2
N N
N
F 3C
N
O
O
muraglitazarum
muraglitazar
([(4-methoxyphenoxy)carbonyl]{4-[2-(5-methyl-2-phenyl-1,3-oxazol4-yl)ethoxy]benzyl}amino)acetic acid
muraglitazar
acide [[(4-méthoxyphénoxy)carbonyl][4-[2-(5-méthyl-2-phényloxazol4-yl)éthoxy]benzyl]amino]acétique
muraglitazar
ácido [[(4-metoxifenoxi)carbonil][4-[2-(2-fenil-5-metiloxazol-4-il)=
etoxi]bencil]amino]acético
C29H28N2O7
O
CO2H
O
N
CH3
N
O
O
nebentanum
nebentan
OCH3
(E)-N-[6-methoxy-5-(2-methoxyphenoxy)-2,2'-bipyrimidin-4-yl]2-phenylethenesulfonamide
nébentan
(1E)-N-[6-méthoxy-5-(2-méthoxyphénoxy)-2,2'-bipyrimidyl-4-yl]2-phényléthènesulfonamide
nebentán
(1E)-2-fenil-N-[6-metoxi-5-(2-metoxifenoxi)-2,2'-bipirimidil4-il]etenosulfonamida
255
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
C24H21N5O5S
O O
S
NH
N
N
N
N
netupitant
netupitant
OCH3
O
O
CH3
2-[3,5-bis(trifluoromethyl)phenyl]-N-methyl-N-[4-(2-methylphenyl)6-(4-methylpiperazin-1-yl)pyridin-3-yl]-2-methylpropanamide
nétupitant
2-[3,5-bis(trifluométhyl)phényl]-N,2-diméthyl-N-[4-(2-méthylphényl)6-(4-méthylpipérazin-1-yl)pyridin-3-yl]propanamide
netupitant
2-[3,5-bis(trifluometil)fenil]-N,2-dimetil-N-[4-(2-metilfenil)6-(4-metilpiperazin-1-il)piridin-3-il]propanamida
C30H32F6N4O
H3C
CF3
N
N
N
O
N
CH3
H3C
CH3
CH3
CF3
omigapilum
omigapil
(dibenzo[b,f]oxepin-5-ylmethyl)(methyl)prop-2-yn-1-amine
omigapil
N-[(dibenzo[b,f]oxépin-10-yl)méthyl]-N-méthylprop-2-ynamine
omigapilo
N-[(dibenzo[b,f]oxepin-10-il)metil]-N-metilprop-2-inamina
C19H17NO
N
O
256
CH3
CH
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
paclitaxelum poliglumexum
paclitaxel poliglumex
poly(L-glutamic acid) partly γ-esterified by (2R,3S)-3-benzamido1-{[4,10β-bis(acetoxy)-2α-(benzoyloxy)-1,7β-dihydroxy-9-oxo5,20-epoxytax-11-en-13α-yl]oxy}-1-oxo-3-phenylpropan-2-yl
paclitaxel poliglumex
poly(acide L-glutamique) partiellement γ-estérifié par du
(1R)-1-[(S)-(benzoylamino)phénylméthyl]2-[[(2aR,4S,4aS,6R,9S,11S,12S,12aR,12bS)-6,12b-bis(acétyloxy)12-(benzoyloxy)-4,11-dihydroxy-4a,8,13,13-tétraméthyl-5-oxo2a,3,4,4a,5,6,9,10,11,12,12a,12b-dodécahydro-7,11-méthano1H-cyclodéca[3,4]benzo[1,2-b]oxét-9-yl]oxy]-2-oxoéthyle
paclitaxel poliglumex
poli(ácido L-glutámico) parcialmente γ-esterificado por
(1R)-1-[(S)-(benzoilamino)fenilmetil]2-[[(2aR,4S,4aS,6R,9S,11S,12S,12aR,12bS)-6,12b-bis(acetiloxi)12-(benzoiloxi)-4,11-dihidroxi-4a,8,13,13-tetrametil-5-oxo2a,3,4,4a,5,6,9,10,11,12,12a,12b-dodecahidro-7,11-metano1H-ciclodeca[3,4]benzo[1,2-b]oxet-9-il]oxi]-2-oxoetilo
(C52H56N2O16)n . (C5H7NO3)x
HO
H
H
N
H
OH
HO
O
O
O
H
N
O
z
H
N
H
H
O
O
O
O
HN
H
H
O
O
H3C
y
CH3
O
H
O
O
CH3
H
CH3
OH
H
O O
O
pasireotidum
pasireotide
OH
CH3 H
H
H
O
O
CH3
n
cyclo[(4R)-4-(2-aminoethylcarbamoyloxy)-L-prolyl-L-phenylglycylD-tryptophyl-L-lysyl-4-O-benzyl-L-tyrosyl-L-phenylalanyl-)
pasiréotide
cyclo[-(4R)-4-[[(2-aminoéthyl)carbamoyl]oxy]-L-prolyl-(2S)2-phénylglycyl-D-tryptophyl-L-lysyl-O-benzyl-L-tyrosyl-L-phénylalanyl-]
pasireotida
ciclo[-(4R)-4-[[(2-aminoetil)carbamoil]oxi]-L-prolil-(2S)-2-fenilglicilD-triptofil-L-lisil-O-bencil-L-tirosil-L-fenilalanil-]
257
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
C58H66N10O9
H
N
H2N
O
H
H
O
N
2
Gly
D-Trp
Lys
O
Tyr
Phe
O
pelitrexolum
pelitrexol
(2S)-2-(5-{2-[(6S)-2-amino-4-oxo-1,4,5,6,7,8-hexahydropyrido=
[2,3-d]pyrimidin-6-yl]ethyl}-4-methylthiophene-2-carboxamido)=
pentanedioic acid
pélitrexol
acide (2S)-2-[[[5-[2-[(6S)-2-amino-4-oxo-1,4,5,6,7,8hexahydropyrido[2,3-d]pyrimidin-6-yl]éthyl]-4-méthylthiophén2-yl]carbonyl]amino]pentanedioïque
pelitrexol
ácido (2S)-2-[[[5-[2-[(6S)-2-amino-4-oxo-1,4,5,6,7,8hexahidropirido[2,3-d]pirimidin-6-il]etil]-4-metiltiofen2-il]carbonil]amino]pentanodioico
C20H25N5O6S
O
O
H
N
H2N
pruvanserinum
pruvanserin
S
N
H
N
H
H CO2H
N
H
CO2H
H3C
7-{4-[2-(4-fluorophenyl)ethyl]piperazine-1-carbonyl}-1H-indole3-carbonitrile
pruvansérine
1-[(3-cyano-1H-indol-7-yl)carbonyl]-4-[2-(4-fluorophényl)=
éthyl]pipérazine
pruvanserina
1-[(3-ciano-1H-indol-7-il)carbonil]-4-[2-(4-fluorofenil)etil]piperazina
C22H21FN4O
F
N
N
NC
NH
ramelteonum
ramelteon
O
N-{2-[(8S)-1,6,7,8-tetrahydro-2H-indeno[5,4-b]furan-8-yl]=
ethyl}propanamide
rameltéon
(-)-N-[2-[(8S)-1,6,7,8-tétrahydro-2H-indéno[5,4-b]furan-8-yl]=
éthyl]propanamide
ramelteòn
N-[2-[(8S)-1,6,7,8-tetrahidro-2H-indeno[5,4-b]furan-8-il]=
etil]propanamida
258
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
C16H21NO2
O
O
ranibizumabum
ranibizumab
CH3
N
H
H
immunoglobulin G1, anti-(human vascular endothelial growth factor)
Fab fragment (human-mouse monoclonal rhuFAB V2 γ1-chain),
disulfide with human-mouse monoclonal rhuFAB V2 κ-chain
ranibizumab
immunoglobuline G1, anti-(facteur de croissance endothelial
vasculaire humain) ; disulfure entre le fragment Fab de la chaîne γ1
et la chaîne κ de l'anticorps monoclonal de souris rhuFAB V2
humanisé
ranibizumab
inmunoglobulina G1, anti-(factor de crecimiento endotelial vascular
humano) fragmento Fab (cadena γ1 del anticuerpo monoclonal
humanizado de ratón rhuFAB V2), disulfuro con la cadena κ del
anticuerpo monoclonal humanizado de ratón rhuFAB V2
C2158H3282N562O681S12
razaxabanum
razaxaban
1-(3-amino-1,2-benzisoxazol-5-yl)-N-{4-[2-(dimethylaminomethyl)1H-imidazol-1-yl]-2-fluorophenyl}-3-(trifluoromethyl)-1H-pyrazole5-carboxamide
razaxaban
1-(3-amino-1,2-benzisoxazol-5-yl)-N-[4-[2-[(diméthylamino)méthyl]1H-imidazol-1-yl]-2-fluorophényl]-3-(trifluorométhyl)-1H-pyrazole5-carboxamide
razaxabán
1-(3-amino-1,2-bencisoxazol-5-il)-N-[4-[2-[(dimetilamino)metil]1H-imidazol-1-il]-2-fluorofenil]-3-(trifluorometil)-1H-pirazol5-carboxamida
C24H20F4N8O2
F3C
H
N
N
N
O
H2N
F
CH3
N
CH3
N
N
N O
259
Recommended INN: List 52
rivaroxabanum
rivaroxaban
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
5-chloro-N-({(5S)-2-oxo-3-[4-(3-oxomorpholin-4-yl)phenyl]1,3-oxazolidin-5-yl}methyl)thiophene-2-carboxamide
rivaroxaban
5-chloro-N-[[(5S)-2-oxo-3-[4-(3-oxomorpholin-4-yl)phényl]oxazolidin5-yl]méthyl]thiophène-2-carboxamide
rivaroxabán
5-cloro-N-[[(5S)-2-oxo-3-[4-(3-oxomorfolin-4-il)fenil]oxazolidin5-il]metil]tiofeno-2-carboxamida
C19H18ClN3O5S
O
O
N
H H
N
N
O
sabarubicinum
sabarubicin
S
O
Cl
O
(7S,9S)-7-{[4-O-(3-amino-2,3,6-trideoxy-α-L-lyxo-hexopyranosyl)2,6-dideoxy-α-L-lyxo-hexopyranosyl]oxy}-6,9,11-trihydroxy9-(hydroxyacetyl)-7,8,9,10-tetrahydrotetracene-5,12-dione
sabarubicine
(7S,9S)-7-[[4-O-(3-amino-2,3,6-tridésoxy-α-L-lyxo-hexopyranosyl)2,6-didésoxy-α-L-lyxo-hexopyranosyl]oxy]-6,9,11-trihydroxy9-(hydroxyacétyl)-7,8,9,10-tétrahydrotétracène-5,12-dione
sabarubicina
(7S,9S)-7-[[4-O-(3-amino-2,3,6-tridesoxi-α-L-lixo-hexopiranosil)2,6-didesoxi-α-L-lixo-hexopiranosil]oxi]-6,9,11-trihidroxi9-(hidroxiacetil)-7,8,9,10-tetrahidrotetraceno-5,12-diona
C32H37NO13
O
OH
O
OH
OH
O
OH
H
O O
CH3
O O
CH3
OH
HO
NH2
solabegronum
solabegron
3'-[(2-{[(2R)-2-(3-chlorophenyl)-2-hydroxyethyl]amino}=
ethyl)amino]biphenyl-3-carboxylic acid
solabégron
acide 3'-[[2-[[(2R)-2-(3-chlorophényl)-2-hydroxyéthyl]amino]=
éthyl]amino]biphényle-3-carboxylique
solabegrón
ácido 3'-[[2-[[(2R)-2-(3-clorofenil)-2-hidroxietil]amino]=
etil]amino]bifenilo-3-carboxílico
260
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
C23H23ClN2O3
H OH H
N
N
H
CO2H
Cl
tadekinigum alfa
tadekinig alfa
interleukin-18 binding protein (human gene IL18BP isoform a
precursor)
tadékinig alfa
partie extracellulaire du récepteur de l'interleukine 18 humain
tadekinig alfa
fracción extracelular del receptor de la interleukina 18 humana
C781H1230N216O237S6 (protein)
TPVSQTTTAA
TASVRSTKDPH CPSQPPVFPA
WPEVEVPLNG TLSLSCVACS
RFPNFSILYW
AKQCPALEVT
LGNGSFIEHL
PGRLWEGSTS
RERGSTGTQL
CKALVLEQLT
PALHSTNFSC
VLVDPEQVVQ
RHVVLAQLWA
GLRATLPPTQ
EALPSSHSSP
QQQG
tanaprogetum
tanaproget
5-(4,4-dimethyl-2-thioxo-1,4-dihydro-2H-3,1-benzoxazin-6-yl)1-methyl-1H-pyrrole-2-carbonitrile
tanaproget
5-(4,4-diméthyl-2-thioxo-1,4-dihydro-2H-3,1-benzoxazin-6-yl)1-méthyl-1H-pyrrole-2-carbonitrile
tanaproget
5-(4,4-dimetil-2-tioxo-1,4-dihidro-2H-3,1-benzoxazin-6-il)-1-metil1H-pirrol-2-carbonitrilo
C16H15N3OS
H
N
S
O
H3C
N
NC
taneptacoginum alfa
taneptacogin alfa
CH3
CH3
344
.193
344
.193
344
.193
O ,Nτ - cyclic hemiacetal obtained by the action of
L-phenylalanyl L-phenylalanyl-L-arginine chloromethane on the blood
coagulation factor VII (eptacog alfa) activated
taneptacogin alfa
O ,Nτ -hemiacétal cyclique obtenu par action du
L-phénylalanyl- L -phénylalanyl- L -arginylchlorométhane sur le
facteur VIIa de coagulation humain (eptacog alfa) activé
taneptacogina alfa
O ,Nτ -hemiacetal cíclico obtenido por acción del L-fenilalanilL -fenilalanil-L-arginilclorometano sobre el factor VIIa de coagulación
humano (eptacog alfa) activado
261
Recommended INN: List 52
taprizosinum
taprizosin
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
N-{2-[4-amino-6,7-dimethoxy-5-(pyridin-2-yl)quinazolin-2-yl]1,2,3,4-tetrahydroisoquinolin-5-yl}methanesulfonamide
taprizosine
N-[2-[4-amino-6,7-diméthoxy-5-(pyridin-2-yl)quinazolin-2-yl]1,2,3,4-tétrahydroisoquinoléin-5-yl]méthanesulfonamide
taprizosina
N-[2-[4-amino-6,7-dimetoxi-5-(piridin-2-il)quinazolin-2-il]1,2,3,4-tetrahidroisoquinolin-5-il]metanosulfonamida
C25H26N6O4S
O O
S
CH3
HN
H3CO
N
H3CO
N
teduglutidum
teduglutide
N
N
NH2
[2-glycine](1-33)-Peptide 2 analogue of human glucagon (GLP-2)
téduglutide
[2-glycine](1-33)-peptide du Peptide 2 Analogue du Glucagon
humain (GLP-2)
teduglutida
[2-glicina]péptido(1-33) del péptido-2 análogo del glucagón humano
C164H252N44O55S
H His Gly
Asp Gly
Ser
Phe
Ser
Asp Glu Met
Asn Thr
10
Ile
Leu
Asp
Asn
Leu
Ala
Ala
Arg
Asp Phe
Ile
Asn
20
Trp
Leu
Ile
Gln Thr
Lys
Ile Thr
Asp OH
30
tocilizumabum
tocilizumab
immunoglobulin G1, anti-(human interleukin 6 receptor) (humanmouse monoclonal MRA heavy chain), disulfide with human-mouse
monoclonal MRA κ-chain, dimer
tocilizumab
immunoglobuline G1, anti-(récepteur de l'interleukine 6 humaine) ;
dimère du disulfure entre la chaîne lourde et la chaîne-κ de
l'anticorps monoclonal de souris MRA humanisé
tocilizumab
inmunoglobulina G1, anti-(receptor de la interleukina 6 humana) ;
dímero del disulfuro entre la cadena pesada y la cadena -κ del
anticuerpo monoclonal humanizado de ratón MRA
C6428H9976N1720O2018S42
262
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
urtoxazumabum
urtoxazumab
immunogobulin, anti-(Escherichia coli Shiga-like toxin II B subunit)
(human-mouse hybridoma HuVTm1.1 γ−chain V-D-J region),
disulfur with human-mouse hybridoma HuVTm1.1 κ-chain
V-J region, dimer
urtoxazumab
immunogobuline G1, anti-(sous-unité B de la toxine II analogue à la
Shiga d'Escherichia coli) ; dimère du disulfure entre la chaîne γ et la
chaîne κ de l'anticorps monoclonal de souris HuVTm1.1 humanisé
urtoxazumab
inmunogobulina G1, anti-(subunidad B de la toxina II análoga de la
Shiga de Escherichia coli), dímero del disulfuro entre la cadena γ y
la cadena κ del anticuerpo monoclonal de ratón HuVTm1.1
humanizado
C6414H9934N1718O2010S40
valtorcitabinum
valtorcitabine
4-amino-1-(3-O-L-valyl-2-deoxy-β-L-erythro-pentofuranosyl)pyrimidin-2(1H)-one
valtorcitabine
4-amino-1-[3-O-[(2S)-2-amino-3-méthylbutanoyl]-2-désoxyβ-L-érythro-pentofuranosyl]pyrimidin-2(1H)-one
valtorcitabina
4-amino-1-(3-O -L-valil-2-desoxi-β-L-eritro-pentofuranosil)-pirimidin2(1H)-ona
C14H22N4O5
CH3
O
H3C
O
O
H2N
H
N
HO
O
N
NH2
vildagliptinum
vildagliptin
(2S)-{[(3-hydroxyadamantan-1-yl)amino]acetyl}pyrrolidine2-carbonitrile
3,7
vildagliptine
(2S)-1-[[(3-hydroxytricyclo[3.3.1.1 ]déc-1-yl)amino]acétyl=
pyrrolidine-2-carbonitrile
vildagliptina
(2S)-1-[[(3-hidroxitriciclo[3.3.1.1 ]dec-1-il)amino]acetil]pirrolidina2-carbonitrilo
3,7
C17H25N3O2
H
N
O
H CN
N
OH
263
Recommended INN: List 52
zanolimumabum
zanolimumab
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
immunoglobulin G1, anti-(human antigen CD4), heavy chain disulfide
with the κ−chain of human monoclonal antibody 6G5.2, dimer
zanolimumab
immunoglobuline G1, anti-(antigène CD4 humain) ; dimère du
disulfure entre la chaîne lourde et la chaîne κ de l'anticorps
monoclonal humain 6G5.2
zanolimumab
inmunoglobulina G1, anti-(antígeno CD4 humano) ; dímero del
disulfuro entre la cadena pesada y la cadena κ del anticuerpo
monoclonal humano 6G5.2
H
H
H
O
N
H
O
H
H
N
N
N S
264
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
AMENDMENTS TO PREVIOUS LISTS
MODIFICATIONS APPORTÉES AUX LISTES ANTÉRIEURES
MODIFICACIONES A LAS LISTAS ANTERIORES
Recommended International Nonproprietary Names (Rec. INN): List 35
Dénominations communes internationales recommandées (DCI Rec.): Liste 35
Denominaciones Comunes Internacionales Recomendadas (DCI Rec.): Lista 35
(WHO Drug Information, Vol. 9, No. 3, 1995)
p. 26
verteporfinum
verteporfin
vertéporfine
verteporfina
insert the graphic formula by the folllowing:
insérer la formule développée par la suivante:
insértese la fórmula desarollada por:
O O
H
H3CO
OCH3
CH3
NH
N
CH3
R = H, R' = CH3
+
OR R = CH3, R' = H
N
and enantiomer
et énantiomère
OR' y enantiómero
HN
H3C
H2C
O
CH3
O
Recommended International Nonproprietary Names (Rec. INN): List 50
Dénominations communes internationales recommandées (DCI Rec.): Liste 50
Denominaciones Comunes Internacionales Recomendadas (DCI Rec.): Lista 50
(WHO Drug Information, Vol. 17, No. 4, 2003)
p. 279
lurasidonum
lurasidona
sustitúyase la descripción por la siguiente
(3aR,4S,7R,7aS)-2-[[(1R,2R)-2-[[4-(1,2-bencisotiazol-3-il)piperazin1-il]metil]ciclohexil]metil]hexahidro-4,7-metano-2H-isoindol-1,3-diona
Procedure and Guiding Principles / Procédure et Directives / Procedimientos y principios generales
The text of the Procedures for the Selection of Recommended International Nonproprietary Names for Pharmaceutical
Substances and General Principles for Guidance in Devising International Nonproprietary Names for Pharmaceutical
Substances will be reproduced in uneven numbers of proposed INN lists only.
Les textes de la Procédure à suivre en vue du choix de dénominations communes internationales recommandées pour les
substances pharmaceutiques et des Directives générales pour la formation de dénominations communes internationales
applicables aux substances pharmaceutiques seront publiés seulement dans les numéros impairs des listes des DCIs
proposées.
El texto de los Procedimientos de selección de denominaciones comunes internacionales recomendadas para las sustancias
farmacéuticas y de los Principios generales de orientación para formar denominaciones comunes internacionales para
sustancias farmacéuticas aparece solamente en los números impares de las listas de DCI propuestas.
265
Recommended INN: List 52
WHO Drug Information, Vol. 18, No. 3, 2004
Procedure and Guiding Principles / Procédure et Directives / Procedimientos y principios generales
The text of the Procedures for the Selection of Recommended International Nonproprietary Names for Pharmaceutical
Substances and General Principles for Guidance in Devising International Nonproprietary Names for Pharmaceutical
Substances will be reproduced in uneven numbers of proposed INN lists only.
Les textes de la Procédure à suivre en vue du choix de dénominations communes internationales recommandées pour les
substances pharmaceutiques et des Directives générales pour la formation de dénominations communes internationales
applicables aux substances pharmaceutiques seront publiés seulement dans les numéros impairs des listes des DCIs
proposées.
El texto de los Procedimientos de selección de denominaciones comunes internacionales recomendadas para las sustancias
farmacéuticas y de los Principios generales de orientación para formar denominaciones comunes internacionales para
sustancias farmacéuticas aparece solamente en los números impares de las listas de DCI propuestas.
266
1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ
Novartis
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CTD 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ
化 学 名 ・ 別 名
構
造
Page 2
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
Cyclo[-(4R)-4-(2-aminoethylcarbamoyloxy)-L-prolyl-L-phenylglycyl-D-tryptophyl-L-lysyl-4-O-benzylL-tyrosyl-L-phenylalanyl-](別名パシレオチド),その塩類及びその製剤
式
効 能 ・ 効 果
下記疾患における成長ホルモン,IGF-I(ソマトメジンーC)分泌過剰状態及び諸症状の改善
先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な場合)
用 法 ・ 用 量
通常,成人にはパシレオチドとして 40mg を 4 週毎に臀部筋肉内に注射する。なお,患者の
病態により適宜増減するが,最高用量は 60 mg までとする。
劇 薬 等 の 指 定
市 販 名 及 び
有効成分・分量
毒
性
原体:パシレオチドパモ酸塩
製剤:シグニフォーLAR 筋注用キット 20 mg(1 バイアル中,パシレオチドパモ酸塩 27.420
mg(パシレオチドとして 20mg)),シグニフォーLAR 筋注用キット 40 mg(1 バイアル
中,パシレオチドパモ酸塩 54.840 mg(パシレオチドとして 40mg)),シグニフォーLAR
筋注用キット 60 mg(1 バイアル中,パシレオチドパモ酸塩 82.260 mg(パシレオチドとし
て 60mg))
単回投与毒性試験
概略の致死量(mg/kg)
静脈内
皮下
マウス
-
> 30(雌雄)
ラット
-
> 30(雌雄)
反復投与毒性試験
動物種
投与期間
投与経路
投与量
(mg/kg)
ラット
3 ヵ月
筋肉内
3,6
(月 1 回
投与)
主な所見
≥3 mg/kg:体重増加量↓,摂餌量↓,血小
板数↓,フィブリノゲン↓,APTT 延長,
総ビリルビン↑,A/G 比↑,リン↑,総蛋
白質↓,アルブミン↓グロブリン↓,カル
シウム↓,尿量↓,副腎,下垂体,及び甲
状腺相対重量↓,副腎の萎縮,空胞化,上
腕骨及び胸骨の萎縮,投与部位の肉芽腫性
炎症及び集簇,下垂体の萎縮,甲状腺の萎
縮
無毒性量:決定できず
ラット
6 ヵ月
(月 1 回
投与)
筋肉内
3.125,
6.25
6.25 mg/kg:削痩,円背位,自発運動低下,
紅涙,脱水,粗毛,糞減少,Na,AST,及
び ALP↑
≥3.125 mg/kg:体重及び体重増加量↓,リ
ンパ球,血小板,及びフィブリノゲン↓,
グロブリン,クレアチニン,Ca,及びリン
↓,コレステロール,Cl,及び尿素↑,膵
臓のチモーゲン顆粒増加,下垂体前葉の好
Novartis
Confidential
CTD 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ
Page 3
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
酸性低下,甲状腺の濾胞上皮細胞の菲薄化
を伴う濾胞拡大,脛骨及び大腿骨での骨新
生低下,骨髄の細胞密度低下
無毒性量:3.125 mg/kg
ラット
26 週間
皮下
0.008
(雄),
0.024,
0.08,
0.24
0.24 mg/kg:体重増加量(雌)↓,子宮重量
(雌)↑,脾臓のリンパ系及び造血系の細
胞密度低下及び骨髄の細胞密度低下
(雄),子宮角の拡大(雌)
≥0.08 mg/kg:白血球数,リンパ球数,好中
球数,及び単球数(雌)↓,コレステロー
ル(雌)↑,下垂体,脾臓,及び肝臓重量
(雄)↓,子宮角の液貯留,子宮拡大,卵
巣の黄体数減少,腟粘膜の過形成又は肥
厚,及び粘液産生亢進(雌),発情(前)
期を呈する動物の増加(雌)
0.08 mg/kg:子宮結節(雌),子宮留膿腫
(雌),脱落膜腫(雌)
≥0.024 mg/kg:白血球数,リンパ球数,好
中球数,及び単球数(雄)↓,PT 及び
APTT の延長,リン,Mg,及び Ca(雄)
↓,尿比重,クレアチニン,及びクレアチ
ニンクリアランス(雌)↓,卵巣重量
(雌)↓,下垂体前葉の好酸性細胞又は
GH 分泌細胞の細胞質量減少(雄)
0.024 mg/kg:腟粘膜の肥厚(雌)
≥0.008 mg/kg(雄):体重増加量↓,血清
蛋白質,グルコース,トリグリセリド,及
びコレステロール↓,尿比重,クレアチニ
ン,及びクレアチニンクリアランス↓
無毒性量:0.024 mg/kg/日
サル
1 ヵ月
筋肉内
5,30
(月 1 回
投与)
30 mg/kg:総ビリルビン↑,脾臓及び胸腺
重量(雄)↓,脾臓小型化(雄),
≥5 mg/kg:心拍数(雌雄)↓,脾臓及び胸
腺重量(雌)↓,脾臓小型化(雌),投与
部位の慢性炎症及び顆粒状物質の蓄積,並
びに盲腸粘膜陰窩での蛋白用物質の蓄積
(雌雄),胸腺のリンパ球枯渇(雌雄)
無毒性量:30 mg/kg
サル
39 週間
皮下
0.4,
1.6,
3.2
3.2 mg/kg:投与部位の腫脹,発赤,及び痂
皮,投与部位の出血(雄),結腸の粘膜陰
窩の蛋白用物質(雌)
≥1.6 mg/kg:投与部位の皮膚の肥厚,大腸
拡張(雄),投与部位の炎症(雄),下垂
体前葉の空胞化(雌),甲状腺濾胞の小型
化(雄)
1.6 mg/kg:結腸の粘膜陰窩の蛋白用物質
(雄),盲腸の粘膜陰窩の蛋白用物質
(雌)
≥0.4 mg/kg:大腸拡張(雌),投与部位の
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CTD 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ
Page 4
SOM230/パシレオチドパモ酸塩
線維化及び浮腫(雌雄),投与部位の炎症
及び出血(雌),下垂体前葉の好酸性増加
(雌雄),甲状腺濾胞の小型化(雌)
無毒性量:1.6 mg/kg/日
副
作
用
先端巨大症患者又は下垂体性巨人症患者を対象とした国内臨床試験(C1202 試験)におい
て,33 名中 28 名(84.8%)に副作用が認められた。主な副作用は高血糖 14 名(42.4%),
糖尿病 8 名(24.2%),耐糖能障害 4 名(12.1%),胆石症 4 名(12.1%)等であった。
先端巨大症患者を対象とした外国臨床試験(C2305 試験及び C2402 試験の併合解析)におい
て,384 名中 307 名(79.9%)に副作用が認められた。主な副作用は高血糖 111 名
(28.9%),下痢 91 名(23.7%),胆石症 87 名(22.7%),糖尿病 77 名(20.1%)等であっ
た。
(申請時までの集計)
会
社
ノバルティスファーマ株式会社
原体:輸入,製剤:輸入
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