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事 業 報 告 書 - 宇治市福祉サービス公社
平 事 成 25 年 度 業 報 告 書 (平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日) 一般財団法人 宇治市福祉サービス公社 Ⅰ 事業計画の総括(事業方針と重点項目) 総括 平成 25 年度は一般財団法人移行後の初年度であり、「利用者本位のより良質な在宅保健・福祉サ ービスの安定的供給の推進」というこれまでの使命に加え、「市民・地域との協働を軸とした地域 力助成を目指す地域密着型事業の推進」という新たな役割を果たすため、社内に「地域密着型事業 推進委員会」を立ち上げ、役職員一丸のもとで各種事業運営に取り組んだ。 その取り組みは、西小倉・東宇治・広野・中宇治の各事業拠点がそれぞれの特徴を活かし、公社 が指定管理運営を受託している地域福祉センター機能も有効に活用する中で、工夫を凝らした様々 な地域密着型事業を介して、徐々にではあるが、改めて市民・地域のための施設・事業者として浸 透してきている。 また、公益目的支出計画の一環として取り組んだ「特定寄附事業」と「地域力助成事業」につい ても計画通りに実施することができた。特定寄附事業については、7 月 3 日に宇治市へ 50,000 千円 の寄附を行い、地域力助成事業については、地域の諸課題を地域自身の主体的力量で対応する道筋 をつけるための連携・支援を目的に、審査委員会で選定された 4 団体に計 2,000 千円を助成した。 その他の事業運営においても、これまで同様に公社事業の 4 本柱である『公社独自事業』、『介 護保険事業』、『障害者総合支援事業』、『市委託事業』を実施し、新たに「初期認知症総合相談 支援事業」、「複合型介護予防事業」、「脳活性化教室事業」、「幼児期後期フォロー教室(きらり 教室)」、更には年度途中より「認知症初期集中支援チーム設置促進モデル事業(全国 14 カ所)」を 宇治市委託事業として受託し、それぞれ鋭意取り組んだ。 ただし、平成 25 年 10 月以降の開設を目指していた「中宇治居宅介護支援事業所」については、 職員体制等を調整する中で年度内での開設を見送り、平成 26 年 4 月 1 日付の開設となった。平成 26 年度からは公社 4 事業所それぞれに居宅介護支援事業所が設置され、今後ますます増加・多様化す る介護保険等のニーズに柔軟な対応が可能となったところである。 一方、収支面においては、事業活動の部で 44,790 千円の赤字となった。その要因としては、宇治 市への特定寄附 50,000 千円の支出によるもので、それを除けば事業活動の部で 5,210 千円の黒字と なる。この特定寄附については、一般財団法人への移行で義務付けられた公益目的支出計画として、 平成 25・26 年度の 2 カ年に亘って、各 50,000 千円の総額 100,000 千円を宇治市へ寄附することに している。 今後の経営環境としては、平成 25 年度事業計画書に掲げている通り、法人移行以前までの財産で ある約 223,000 千円について、公益目的支出として 12 年間で消費していく計画の着実な執行が義務 付けられているため、決して楽観できる状況にはない。 こうしたことから、公社各部門の連携のもとで総合的なサービスの向上を目指し、これまで以上 に健全経営を意識した事業運営に努めるとともに、公社のこれまでの使命と新たな役割を果たして いくため、引き続き、地域密着型の「攻めの経営」を推進し、宇治市・宇治市社会福祉協議会との パートナーシップのもと、市民・利用者の期待に応えていく所存である。 1 重点項目実施状況報告 平成 25 年度の重点項目については以下の通り取り組んだ。 ◆新法人の役割の一つである公益目的事業の着実な実施 公社が作成した公益目的支出計画に基づき、次の 3 つの公益目的事業を中心に、初年度の事業を 計画通り着実に実施することができた。 ① 地域福祉センターをはじめとする地域福祉施設改修財源の一部に、将来充当していただくことを 願って、平成 25 年 7 月 3 日に宇治市へ 50,000 千円の寄附を行い、感謝状を贈呈された。 【岡本理事長より山本市長に対して寄附目録の贈呈】 【宇治市からの感謝状】 ② 福祉のまちづくりの原動力となる地域力の育成に寄与するため、地域で福祉活動に取り組んでい る団体を応援する制度を新たに創設し、審査委員会における選定の結果、4 団体に「地域力助成事 業」として活動助成金総額 2,000 千円を助成した。 ③ これまで公社が取り組んできた、介護予防サポートセンターが実施する訪問指導事業・機能訓練 事業・認知症予防事業等の介護予防を目的とした事業、福祉情報センターが実施する団塊世代を はじめとするこれから高齢期を迎える市民に対する活動支援事業や高齢者法律相談事業、障害者 相談支援センターが実施する相談支援事業等を、公益目的事業の継続事業として位置づけ、積極 的に事業展開を図ることができた。 また、公社が指定管理者を受託している各地域福祉センターを拠点として、「地域福祉のつど い」や「コミュニティカフェ」等の事業を通して、地域住民との情報共有や交流を深め、より地 域に密着した事業運営に努めるために、新たに設置した地域密着型事業推進委員会を 2 カ月に 1 回開催し、各事業所での取り組みの報告や情報交換等を行った。 その結果、従前から取り組んでいる「地域福祉のつどい」や「コミュニティカフェ」の他、「介 護者教室(交流会)」や「認知症サポーター養成講座」を 4 事業所にて開催し、また宇治支援学校 との交流、花壇整備等による地域の美化活動等、これまでにない多彩な取り組みを行った。 2 <地域福祉のつどい、コミュニティカフェ以外に取り組んだ地域密着事業> 事 業 所 取 組 内 容 参加者数等 ① 西小倉地域の高齢者の交流と閉じこもり予防を目的に実施し 春、夏 550 名 た西小倉・北小倉両民生児童委員協議会と共催で「西小倉ふれ あいランドスポーツの集い」を開催。 西小倉 ② 西小倉地区コミュニティ推進協議会との共催で実施した「講演 60 名 会」においては「介護が必要になっても困らない知恵袋~賢く 使おう!介護サービス~」と題して公社職員が講演を実施。 ① 折坂ぽっぽカフェ 東宇治 ~介護者等のつどい(第 1 回~4 回) 第1回7名 デイサービスのスペースを活用し、少人数でテーマを決め、介護 第2回8名 者の不安軽減を目的に介護者のつどいを開催。 第3回8名 第1回 認知症予防 第4回9名 第4回 移動・移乗介助 第 2 回口腔ケア 第 3 回ハンドマッサージ 計 32 名 ② 東宇治地域福祉センター前花植え事業 9/28 東宇治地域福祉センター管理運営委員と職員と協働で、開墾し、 9名 土づくりから花植えを行い、周辺の美化活動を行った。 広 野 中宇治 ①介護者等との交流、支援を目的として「モーニングカフェひろ 11/17 の」を開催。施設見学、認知症について(入門編)、交流等実施。 14 名 ②宇治支援学校の地域学習の一環として、高等部の生徒 8 名とデ 3/12 イサービス利用者の交流を行った。 30 名 ①地域の環境美化活動(縣祭後の清掃、中宇治ぽっぽガーデン) ②地域の講演会等への講師派遣(介護予防サポートセンター) 【西小倉スポーツの集い】 【東宇治折坂ぽっぽカフェ】 【広野モーニングカフェ】 3 【中宇治 清掃活動】 ④ 介護保険法施行規則の一部改正により、介護員養成研修(2 級課程)事業が介護職員初任者研修 課程に改正されたことにより、これまで実施してきた「ほほえみ介護塾」は、受講者の利便性を 考慮して年 3 回の講座開催へと拡充を図ったが、カリキュラム改正の影響もあり、受講者は例年 になく大幅に減少した。しかし、全ての受講者が修了試験を優秀な成績で合格し、全課程を修了 することができた。 ⑤ 配食事業の廃止については、利用者に対して経緯と今後の対応について十分に説明し、理解を得 る中で、特段の混乱もなく委託事業者に事業を引き継ぎ、事業移行を完了した。 ◆長期的展望を見据えた経営体力総体の強化 これまで以上に「選択と集中」という視点を持った職員の主体的参画による「攻めの経営」を推 進するために、四半期ごとに管理職、係長による「経営委員会」を開催し、経営分析や経営課題に 関する情報交換、意見交換を行った。 また、職員からの業務改善提案についても積極的に吸い上げ、月 2 回の経営会議(管理職会議) でも取り上げて審議し、活かせるものについては直ちに実施した。 ◆地域密着型経営に相応しい組織づくりと人材の育成 1)公社が行う介護保険事業のうち、サービス利用者数の減少が課題となっている「認知症対応型 通所介護」については、まず公社全体で認知症に対する正しい理解、認識を再確認するという方 針のもと、全職員を対象に「認知症サポーター養成研修」を開催し、233 名の職員が受講した。 また、後述の「宇治市初期認知症総合相談支援事業」に関連し、認知症カフェを地域福祉セン ターで開催。その場に職員も参加し、初期認知症の方の関わり等についての OJT の場となった。 2)本年度策定した「人材育成計画」に基づき、経験別・職種別研修を試行的に実施した。特に経 験年数別研修では、異なる事業所や係で業務に従事する職員同士の横のつながりが生まれ、同じ 経験年数の者ならではの悩みの共有が図られる等、研修の効果があった。 3)職員の処遇改善については、介護保険報酬の処遇改善加算を原資として、全職員に対して給与 面による改善を図る一方で、衛生委員会、福利厚生委員会活動と連携し、健康管理への啓発や福 利厚生事業を開催する等、働きやすい職場環境づくりにも取り組んだ。 【全事業所で認知症サポーター研修を開催】 4 ◆その他(新規事業等) 1)初期認知症総合相談支援事業 初期認知症の人や家族に対し、状況に応じた適切な医療、介護等との連携を図るとともに、必要 となる社会資源等を構築することを目的に、宇治市より委託を受けて中宇治地域包括支援センター 内に認知症コーディネーターと補助職員の 2 名を配置して実施した。 また、国の「初期認知症集中支援チーム設置促進モデル事業」に宇治市が指定され、併せて公社 がその任を受けることになり、主担当として認知症コーディネーター1 名を追加配置して実施した。 2)複合型介護予防事業 運動・口腔機能向上、栄養改善、認知症予防の各プログラムを有した複合型教室を、広野地域福 祉センターと黄檗体育館を使用して実施した。 3)脳活性化教室事業 介護予防サポートセンターが平成 24 年度に独自に取り組んだ脳活性化講座(脳の健康度をチェッ クする試験「ファイブコグ」を含んだ)が新たに市委託事業となり、従来の認知症予防教室に加え て「あたま健やか講座」として、うじ安心館、東宇治地域福祉センターでそれぞれ月 1 回開催した。 4)幼児期後期フォロー教室(きらり教室) 母子保健法・発達障害者支援法に基づき、学習障害等の幼児や、その疑いのある幼児及びことば の課題等のある幼児に対して、小集団での指導を通して課題点を軽減し、学校等での集団生活に適 応可能とすることを目的とした宇治市事業のサポートを行うため、介護予防サポートセンターの作 業療法士、理学療法士を派遣して、教室参加者への助言等を行った。 5)中宇治居宅介護支援事業所の開設 中宇治事業所内に居宅介護支援事業所を開設することに関しては、平成 26 年 4 月 1 日付での開設 の運びとなった。 【初期集中支援チーム員会議の様子】 【地域のカフェを会場に開催した認知症カフェ】 5 Ⅱ 理事会・評議員会等開催状況 (1)理事会開催状況 第 1 回 理事会 [平成 25 年 5 月 30 日開催] 議案第 1 号 「財団法人宇治市福祉サービス公社平成 24 年度事業報告書(案)」について 議案第 2 号 「財団法人宇治市福祉サービス公社平成 24 年度決算報告書(案)」について 議案第 3 号 「第 1 回評議員会の招集」について 議案第 4 号 「財団法人宇治市福祉サービス公社倫理規則及び財団法人宇治市福祉サービス公社 事務局組織規則の一部改正」について 議案第 5 号 「財団法人宇治市福祉サービス公社法令遵守規程等の一部改正」について 報告第 1 号 「理事長等執務報告」について 報告第 2 号 「宇治市への寄付」について 報告第 3 号 「地域力助成事業審査委員会」について 報告第 4 号 「人材育成計画(案)」について 報告第 5 号 「平成 24 年度事故・苦情・サンクスレポート」について 報告第 6 号 「平成 25 年度夏季賞与、特別賞与の支給」について 報告第 7 号 「宇治地区保護司会 更生保護サポートセンターの開所」について 報告第 8 号 「要綱等の一部改正、廃止する要項の制定」について 第 2 回 理事会 議案第 6 号 「第 2 回評議員会の開催」について 第 3 回 理事会 議案第 7 号 [平成 25 年 7 月 22 日開催](みなし理事会) [平成 25 年 8 月 8 日開催] 「一般財団法人宇治市福祉サービス公社平成 25 年度一般会計収支補正予算 (第 1 号)(案)」について 報告第 9 号 「監事の退任」について 報告第 10 号 「理事長等執務報告」について 報告第 11 号 「平成 25 年度第 1 四半期収支実績」について 報告第 12 号 「人材育成計画」について 報告第 13 号 「公益目的支出計画」について 6 第 4 回 理事会 議案第 8 号 [平成 25 年 9 月 27 日開催](みなし理事会) 「平成 25 年度地域力助成事業の採択の件」について 第 5 回 理事会 [平成 25 年 11 月 14 日開催] 報告第 14 号 「理事長等執務報告」について 報告第 15 号 「平成 25 年度上半期の収支実績」について 報告第 16 号 「平成 25 年度新規事業の進捗状況」について 報告第 17 号 「平成 25 年度冬季賞与・特別賞与の支給」について 報告第 18 号 「平成 25 年度上半期の事故・苦情・サンクスレポート」について 第 6 回 理事会 [平成 26 年 1 月 30 日開催] 議案第 9 号 「一般財団法人宇治市福祉サービス公社パートタイマー等規程の一部改正」について 報告第 19 号 「理事長等執務報告」について 報告第 20 号 「平成 26 年度事業計画書(案)」について 報告第 21 号 「平成 25 年度第 3 四半期の収支実績」について 報告第 22 号 「ワーク・ライフ・バランス宣言企業の宣言」について 報告第 23 号 「地域力助成事業」について 報告第 24 号 「職員採用試験の実施」について 第 7 回 理事会 [平成 26 年 3 月 5 日開催] 議案第 10 号 「第 3 回評議員会の開催」について 議案第 11 号 「一般財団法人宇治市福祉サービス公社法令遵守規程の一部改正」について 第 8 回 理事会 [平成 26 年 3 月 27 日開催] 議案第 12 号 「一般財団法人宇治市福祉サービス公社平成 26 度事業計画(案)」について 議案第 13 号 「一般財団法人宇治市福祉サービス公社平成 26 度一般会計収支予算(案)」について 議案第 14 号 「評議員会の決議の処理、決議事項」について 報告第 25 号 「理事長等執務報告」について 報告第 26 号 「平成 25 度一般会計収支決算見込み」について 報告第 27 号 「平成 26 年度組織体制」について 7 (2)評議員会開催状況 第 1 回 定時評議員会 [平成 25 年 6 月 18 日開催] 議案第 1 号 「評議員の選任」について 議案第 2 号 「財団法人宇治市福祉サービス公社平成 24 年度事業報告書(案)」について 議案第 3 号 「財団法人宇治市福祉サービス公社平成 24 年度決算報告書(案)」について 報告第 1 号 「評議員の退任」について 報告第 2 号 「財団法人宇治市福祉サービス公社倫理規則及び財団法人宇治市福祉サービス公社 事務局組織規則の一部改正」について 報告第 3 号 「財団法人宇治市福祉サービス公社法令遵守規程等の一部改正」について 報告第 4 号 「要綱等の一部改正、廃止する要項の制定」について 報告第 5 号 「理事長等執務報告」について 報告第 6 号 「宇治市への寄付」について 報告第 7 号 「地域力助成事業審査委員会」について 報告第 8 号 「人材育成計画(案)」について 報告第 9 号 「平成 24 年度事故・苦情・サンクスレポート」について 報告第 10 号 「平成 25 年度夏季賞与、特別賞与の支給」について 報告第 11 号 「宇治地区保護司会 更生保護サポートセンターの開所」について 第 2 回 評議員会 [平成 25 年 8 月 8 日開催] 議案第 4 号 「監事の選任」について 報告第 12 号 「平成 25 年度一般会計収支補正予算(第 1 号)」について 報告第 13 号 「理事長等執務報告」について 報告第 14 号 「平成 25 年度第 1 四半期収支実績」について 報告第 15 号 「人材育成計画」について 報告第 16 号 「公益目的支出計画」について 第 3 回 評議員会 議案第 5 号 [平成 26 年 3 月 13 日開催] 「一般財団法人宇治市福祉サービス公社定款の一部改正」について 8 Ⅲ 役員・評議員等名簿 (1)役員名簿(平成 26 年 3 月 31 日現在) 役 職 氏 名 備 考 理 事 長 岡本 民夫 同志社大学名誉教授 副理事長 伊藤 義明 宇治市社会福祉協議会会長 専務理事 塚原 理俊 宇治市福祉サービス公社理事 理 事 有賀やよい 医師 理 事 池田 正彦 宇治東福祉会理事長 理 事 笹部 和男 弁護士 理 事 斎藤 剛 宇治市健康福祉部理事 理 事 宮川 実 宇治市連合喜老会副会長 監 事 戸根 安広 宇治市会計管理者 監 事 原田 泰光 京都銀行宇治支店長 (2)評議員名簿(平成 26 年 3 月 31 日現在) 役 職 氏 名 備 考 評 議 員 大石 明人 宇治久世医師会副会長 評 議 員 大西 幸江 宇治市女性の会連絡協議会役員 評 議 員 岡野 英一 龍谷大学特任教授 評 議 員 寺澤耕一郎 宇治市民生児童委員協議会理事 評 議 員 藤田 佳也 宇治市健康福祉部健康増進室長 評 議 員 舩川 菊枝 宇治市シルバー人材センター理事 (3)第三者委員名簿(平成 26 年 3 月 31 日現在) 役 職 氏 名 委 員 山口 委 員 山北千代子 備 考 勲 ※介護保険事業・障害者総合支援事業の利用者等に対しての第三者的な相談・苦情窓口 9 Ⅳ 事業実績 (1) 在宅保健福祉サービスの調査研究、在宅保健福祉サービスについての知識の普及啓発、 相談等に関する事業 <定款第 4 条(1)> 公社会員の状況 ≪平成 25 年度会員数≫ 賛助会員(法人会員 37 団体・個人会員 65 名) 情報誌の発行 公社情報誌「ぽっぽ」を公社会員や利用者、関係機関等に配布し、知識・情報の普及啓発を行っ た。 ◆実績 第 33 号(平成 25 年 7 月発行) 「新法人移行の理事長挨拶」「お客様満足度調査結果」他 第 34 号(平成 26 年 1 月発行) 「公益目的事業の取り組み」「ぽっぽカレンダー」他 【情報誌「ぽっぽ」】 講師派遣 「ほほえみ介護塾」をはじめ、様々な講習会等に職員を派遣し、在宅保健福祉サービスについて の知識の普及啓発を行った。 ◆実績 派 遣 内 容 派遣回数 介護塾講師 108 サポートセンター出張講座講師派遣(地域団体、学校) 13 弁護士による相談事業 高齢者や障害者、その家族を対象に、弁護士による予約制(月 1 回)の法律相談を実施した。 ◆実績 (実施日) 月 1 回(原則第 4 木曜日)午後 2 時~4 時 30 分 (実施場所) 奇数月…西小倉地域福祉センター (延相談者数) 40 名 (相談内容例) 相続…15 件/遺言…5 件/家族関係…6 件 10 偶数月…東宇治地域福祉センター 情報の収集と提供 公社情報誌「ぽっぽ」、公社ホームページを活用して、利用者・市民に向けて、介護保険と公社 で実施する事業の情報提供を行った。 また、インターネット上における介護関係の情報収集に努め、各職員に周知を図るとともに、事 業所ブログや facebook を活用して、公社の取り組みや最新情報の発信に努めた。 (2) 自主的な在宅保健福祉サービスの提供に関する事業 <定款第 4 条(2)> 家事援助サービス(自主サービス) 介護保険法では対応できない院内介助等の利用者ニーズに対して、自主サービスとして実施した。 ◆実績 (単価)生活援助<350 円/15 分>・身体介護<450 円/15 分> 西小倉 東宇治 広野 計 実 人 員 15 15 30 60 派遣回数 173 258 165 596 福祉人材研修事業 ⅰ)ほほえみ介護塾 介護保険法施行規則の一部改正により、介護員養成研修(2 級課程)事業が介護職員初任者研修課 程に改正されたことにより、これまで実施してきた「ほほえみ介護塾」は、年 3 回の講座開催へと 拡充を図ったが、カリキュラム改正の影響もあり、第 2 期は最低開催人数に達せず未開講となり、 急きょ募集した第 4 期も、受講者は集まらず例年になく大幅に減少した。 また、これまでの講義は午後に実施してきたが、短期間で取得を希望する声もあったため、第 3 期については午前・午後の 1 日コースでの開講とした。 ◆実績 実施時期 第1期 第3期 第4期 平成 25 年 5 月 10 日 平成 25 年 9 月 2 日 平成 25 年 11 月 20 日 ~8 月 26 日 ~11 月 18 日 ~26 年 3 月 24 日 受講者数 8 4 4 修了者数 8 4 4 ※第 2 期は受講者が集まらずに閉講となる 11 ⅱ)介護技術習得・介護予防ボランティア養成サービス 介護予防事業「パワーリハビリ教室」「足しっかり体操教室」「あたまイキイキ教室」を支援す るサポーターの育成や、既にサポーターとして活躍している方々の研修の場として、健康づくりの テーマと実施事業の紹介を行った。 ◆実績 (実施回数) 4回 (延参加者数) 131 名 【毎回、多数のサポーターさんに参加いただくサポーター研修】 ⅲ)公社サービス利用者等リハビリサポート リハビリ専門職がデイサービスやケアマネジャーからの依頼を受けて、公社サービス利用者へ運 動指導や住環境改善等のアドバイスを行った。 また、デイサービスと協議した上で、利用者に向けた運動指導を実施した。 ◆実績 実施回数 個別リハビリ指導 デイサービス職員向け研修 ヘルプ研修 20 1 2 財産保全・管理サービス 宇治市在住の概ね 65 歳以上の方で、身体の障害や、判断能力が不十分なために、日常生活を営む ことが困難である公社利用会員を対象に、公社が契約した貸金庫にて、重要書類(有価証券、権利 書等)を預かるサービスであるが、ここ数年は問い合わせも利用実績もなく、今後の事業見直しを 検討中である。 12 (3) 居宅介護支援、介護予防支援に関する事業 <定款第 4 条(3)> 居宅介護支援事業 要支援・要介護の方からの相談に応じて、利用者の希望や心身の状態等を考慮した、適切な在宅 または施設のサービスが利用できるよう、各種サービス事業者との連携を図り、介護及び介護予防 サービス計画の作成、サービス提供の確保を行った。 ◆実績 西小倉 介護支援専門員数 東宇治 広 野 計 5.4 5 5 15.4 2,077 2,202 2,336 6,615 要 支 援 1 59 94 120 273 要 支 援 2 92 156 217 465 要 介 護 1 570 783 987 2,340 要 介 護 2 611 589 397 1,597 要 介 護 3 257 300 300 857 要 介 護 4 237 172 228 637 要 介 護 5 251 108 87 446 一人当り給付管理/月 30.9 34.6 36.1 33.8 延給付管理件数 ※一人当り給付管理は、予防給付(要支援 1・2)については 1/2 件でカウント 【包括支援センターとの合同研修会での情報交換】 【他部署の実践報告から学ぶケアマネジャー達】 13 (4) 訪問介護、介護予防訪問介護に関する事業 <定款第 4 条(4)> 訪問介護事業(ホームヘルプサービス) 要支援・要介護の方に対して、ホームヘルパーを派遣し、自立した日常生活を営むことができる よう、排泄・食事・入浴等の身体介護や、掃除・調理等の生活援助を行った。 ◆実績 西小倉 * * 予 防 給 付 野 計 622 352 782 1,756 延派遣回数 7,968 5,308 7,990 21,266 延利用人数 173 111 384 668 延派遣回数 1,082 834 2,808 4,724 延利用人数 767 656 1,217 2,640 延派遣回数 7,804 6,161 10,965 24,930 予 防 介 護 Ⅰ 延利用人数 302 389 587 1,278 (週 1 回程度の訪問) 延派遣回数 1,127 1,462 2,172 4,761 予 防 介 護 Ⅱ 延利用人数 109 201 248 558 (週 2 回程度の訪問) 延派遣回数 747 1,555 1,860 4,162 予 防 介 護 Ⅲ 延利用人数 25 5 28 58 (週 2 回程度を超える訪問) 延派遣回数 209 50 317 576 延利用人数 1,998 1,714 3,246 6,958 延派遣回数 18,937 15,370 26,112 60,419 身 体・生 活 給 付 広 延利用人数 身 体 介 護 介 護 東宇治 生 活 援 助 計 ※介護給付は要介護 1~5 の方、予防給付は要支援 1~2 の方を対象 【薬剤師会より講師を迎えての全体研修】 【定期的に介護技術研修を実施】 【年 1 回の調理実習で、日ごろの腕前を振るうヘルパー】 14 (5) 通所介護、介護予防通所介護に関する事業 <定款第 4 条(5)> 通所介護事業(デイサービス) 要支援・要介護状態の方に対して、通所(送迎)による入浴、食事等の各種サービス、及びそれ ぞれのニーズに応じた介護、機能訓練等を提供し、利用者個々に満足してもらえるサービスの提供 を行った。 また、家族(介護者)に対しても身体的・精神的介護負担の軽減が図れるようサポートした。 ◆実績 西 施設区分 定 員 小 倉 通常型 東 宇 治 認知症型 通常型 広 認知症型 野 通常型 計 25 10 25 10 20 360 312 360 308 360 延利用人員 7,680 1,037 7,931 1,025 6,114 23,787 要 支 援 1 111 0 113 0 220 444 要 支 援 2 1,234 0 816 0 318 2,368 要 介 護 1 1,828 134 2,734 0 2,190 6,886 要 介 護 2 2,261 278 2,680 358 1,137 6,714 要 介 護 3 1,213 47 1,245 165 968 3,638 要 介 護 4 595 389 219 433 1,013 2,649 要 介 護 5 438 189 124 69 268 1,088 1日平均人数 21.33 3.32 22.03 3.33 16.98 運営日数 90 【地元の保育所・小学校との世代間交流】 【日ごろの成果を競い合うデイりんピックの開催】 15 (6) 障害者児福祉サービスに関する事業 <定款第 4 条(6)・(7)> 居宅介護事業(ホームヘルプサービス) 障害者総合支援法に基づき、対象の方に対して、ホームヘルパーを派遣し、可能な限りその有す る能力に応じた日常生活を営むことができるよう支援した。 ◆実績 西小倉 実利用者数 東宇治 広 野 計 46 53 39 138 派遣回数 6,541 6,991 3,868 17,400 派遣時間 6,431 8,868 3,717 19,016 移動支援 障害者総合支援法に基づき、対象の方に対して、ホームヘルパーを派遣し、外出のための移動支 援を行った。 ◆実績 西小倉 東宇治 広 野 計 実利用者数 0 2 2 4 派遣回数 0 434 37 471 派遣時間 0 303.5 55.5 359 障害者相談支援センター 平成 23 年 1 月に中宇治事業所内に開設して以降、年々利用者数も増加し、特に精神疾患を抱える 利用者がその大半を占めている。平成 27 年 3 月末までには、在宅サービスを利用されるすべての障 害者に対して、相談支援専門員による支援を行うことが予定されており、そのニーズはますます増 えることとなる。 また、相談支援や福祉サービスの情報提供、障害福祉サービスの申請代行の他、サービス利用計 画の作成を行った。 ◆実績 サービス利用計画作成 総件数 408 実人数 40 16 (7) 宇治市からの在宅保健福祉サービスに関する事業の受託 <定款第 4 条(8)> 訪問指導事業 ⅰ)訪問指導事業(健康増進法に基づく事業) 40 歳以上 65 歳未満の心身機能が低下している方を対象に、自宅に訪問し、運動指導や日常生活動 作指導、及び機能訓練事業への参加に向けた事前のアセスメント等を行った。 ◆実績 4件 ⅱ)訪問型介護予防事業 二次予防事業の対象者のうち通所型事業に参加されない方を対象に、自宅に訪問し、運動器機能 向上プログラムとして、介護予防となる運動を中心とした指導等を行った。 ◆実績 57 件 機能訓練事業 ⅰ)機能訓練事業(健康増進法に基づく事業) 40 歳以上 65 歳未満の心身機能が低下している方を対象に、機能の維持と日常生活の自立・活性化 に資するための運動を「パワーリハビリ教室」の中で実施した。 ◆実績 (実人数) 3名 (延参加者数) 47 名 ⅱ)通所型介護予防事業 65 歳以上で、宇治市の「お元気チェックリスト」で「機能低下あり」と判断された二次予防事業 対象者に対して、自分の体重を活用した運動を主とする「足しっかり体操教室」と、機器を使った トレーニングで身体の動きやすさを改善する「パワーリハビリ教室」を、広野地域福祉センターを はじめとする各会場にて実施した。 また、本年度より複合型のプログラムを有した「足腰改善体操教室」の 2 会場分を受託し、実施 した。 17 ◆足しっかり体操教室 (実施回数) 176 回 <3 会場 4 グループ×44 回> (実人数) 会 場 145 名 (延参加者数) 実人数 延参加者数 東宇治A 33 東宇治B 数 平均参加者数 延ボランティア数 670 44 15.2 670 35 669 44 15.2 443 西小倉 52 857 44 19.5 541 広 25 529 44 12.0 293 145 2,725 176 15.5 1,947 野 計 回 2,725 名 ◆パワーリハビリ教室 (実施回数) 264 回 <2 会場 3 グループ×22 回×4 クール> (実人数) 会 125 名 (延参加者数) 場 実人数 延参加者数 A広野 43 B黄檗 回 3,138 名 数 平均参加者数 延ボランティア数 1,107 88 12.6 412 43 1,061 88 12.1 427 C広野 39 970 88 11.0 347 計 125 3,138 264 11.9 1,186 数 平均参加者数 延ボランティア数 ◆足腰改善体操教室 (実施回数) 88 回 <2 会場 22 回×2 クール> (実人数) 35 名 (延参加者数) 会 場 実人数 延参加者数 広 野 18 338 44 7.7 95 黄 檗 17 313 44 7.1 29 35 651 88 7.4 124 計 回 651 名 【トレーニングの他に、栄養改善等のプログラムも交えた複合型介護予防教室】 18 ⅲ)パワーリハビリ事業 65 歳以上の利用希望者で、宇治市健康生きがい課で受け付け登録された方が、実施日(毎週土曜 日の 14:00~16:30、毎週火曜日の 9:30~12:00)に広野地域福祉センターへ来所してトレーニ ングを行う。基本的に利用者の自己管理・自主トレーニングであるが、機器操作や運動方法、安全 管理等を専門職員が指導した。 ◆実績 (実施回数) 90 回 (登録者数) 47 名 (延参加者数) 3,240 名 認知症予防事業 ⅰ)認知症予防教室 介護予防事業として、65 歳以上で認知症の予防に関心のある方に対して、中畑集会所をはじめと する各会場にて「頭いきいき教室」を開催し、教室に継続的(年 22 回)に参加する中で、他者との 交流を深めながら、脳活性化訓練等を積極的に行い、認知症の予防を図ることを目的として実施し た。 ◆実績 (実施回数) 132 回 <6 会場×22 回> (実人数) 122 名 会 場 (延参加者数) 2,011 名 実人数 延参加者数 中畑集会所 25 東宇治地域福祉センター 回 数 平均参加者数 延ボランティア数 396 22 18.0 77 26 406 22 18.5 147 南広野集会所 12 221 22 10.0 21 城南荘集会所 29 498 22 22.6 68 伊勢田北集会所 17 263 22 12.0 83 南山南集会所 13 227 22 10.3 132 計 122 2,011 132 15.2 528 【市内 6 カ所で開催する認知症予防教室】 19 ⅱ)脳活性化教室 本年度より新たに認知症への理解を深め、日常生活の中で認知症予防に役立つ内容で、各会場月 1回ずつ 3 回シリーズの講座を実施した。また、自身の認知機能を把握してもらうための集団認知 機能検査(ファイブコグ)を「脳の健康度チエック」として取り入れた。脳の健康度チエック以外 は申し込み無しの自由参加とし、市政だよりや公共機関へのチラシ設置等で広報し、実施した。 ◆実績 (実施回数) (延参加者数) 23 回 <2 会場×12 回 内1回は警報発令のため中止> 706 名 会 場 延加者数 回 数 平均参加者数 うじ安心館 446 12 37.2 東宇治地域福祉センター 260 11 23.6 計 706 23 30.7 【脳の健康度チエックを交えた自由参加型の認知症予防講座が人気】 地域包括支援センター運営事業 宇治市からの委託を受けて市内 3 か所(西宇治、東宇治南、中宇治)にて地域包括支援センター の運営事業を行った。 ⅰ)介護予防支援事業(要支援 1・2 の方の給付管理) ◆実績 ※居宅介護支援事業所への委託件数含む 西宇治 東宇治南 中宇治 計 年間給付管理件数 1,805 3,166 2,094 7,065 月平均給付管理件数 150.4 263.8 174.5 588.7 20 ⅱ)総合相談・権利擁護・包括的支援事業 ◆実績 ※( 相 談 対 応 の 内 容 等 西宇治 介護保険サービスに関すること )内は支所「宇治明星園」による別途対応数 東宇治南 中宇治 計 2,833 3,745(502) 3,006 9,584(502) 高齢者虐待に関すること 155 120 46 321 成年後見制度に関すること 14 528 66 608 その他の権利擁護に関すること 18 131 349 498 3,467 11,011(502) 相 談 件 数 計 3,020 4,524(502) (再掲)ケ ア マ ネ 支 援 118 177(1) 130 425(1) 当 年 度 新 規 実 人 数 853 983(124) 774 2,610(124) ⅲ)小地域包括ケア会議開催 ◆開催状況一覧 包括名 開 催 日 25 年 7 月 30 日 場 所 京都府立城南勤労者 福祉会館 テ ー マ 参加者数 「住み慣れた地域で安心して暮らせ 23 るためには」 ~地域の特性を把握しよう~ 西宇治 25 年 11 月 14 日 25 年 7 月 11 日 東宇治南 25 年 11 月 14 日 25 年 9 月 11 日 中宇治 26 年 3 月 27 日 【中宇治圏域の地域ケア会議】 京都府立城南勤労者 福祉会館 ター 東宇治地域福祉セン ター 宇治市福祉サービス 中宇治事業所 宇治市福祉サービス 公社 26 るためには」 ~地域の特性を把握しよう~ 東宇治地域福祉セン 公社 「住み慣れた地域で安心して暮らせ 中宇治事業所 31 ~災害時の連絡体制~ 26 認知症の方への対応 16 事例検討会 13 事例検討会 【東宇治南圏域の地域ケア会議】 21 「地域のネットワークを考えよう」 【西宇治圏域の地域ケア会議】 ⅳ)初期認知症総合相談支援事業 認知症になっても住み慣れた地域で生活が継続できるよう、医療、福祉等のネットワークを形成 し、認知症の人や家族に対し、状況に応じた適切な支援を行うことと初期認知症の特性に配慮し、 切れ目のない支援を提供するために、状況に応じた適切な医療、介護等との連携を図るとともに、 必要となる社会資源等を構築することを目的に実施した。 ① 認知症コーディネーターの配置 常勤の社会福祉士 2 名とアルバイト 1 名を配置した。 ② 初期スクリーニング訪問の実施 平成 24 年度二次予防事業該当者で二次予防教室の参加がなかった人のうち、認知機能低下の該当 数が 2 項目以上該当している人 543 名を対象に自宅訪問を実施、現状の把握を行った。 事前連絡をせずに訪問という形で実施し、全体の 66.7%、353 名の方(本人または家族)に直接 聞き取りを行う。訪問時不在の方には不在連絡票を投函し、不在であった 165 名のうち、24.2%の 40 名からは電話での連絡をいただくことができた。 訪問結果、対象者の約 9 割の方は日常生活に大きな支障なく過ごされていたが、中にはすでに介 護保険サービスが必要な状態の方もおられ、地域包括支援センターに訪問依頼し、住宅改修やデイ サービスの利用につながったケースもあった。 名 簿 人 数 対 象 人 数 不在(1 回目) 在宅(1 回目) 家が見つからなかった方 北 宇 治 122 122 39 82 1 東宇治北 64 64 26 37 1 東宇治南 95 93 22 70 1 西 宇 治 112 110 34 72 4 南 宇 治 70 70 20 48 2 中 宇 治 80 70 24 44 2 合計人数 543 529 165 353 11 ③ 認知症対応型カフェの企画・運営 「れもんカフェ」という名称で、市内 4 圏域にて計 20 回開催した。 カフェは ①認知症のご本人やご家族が安心して過ごせる居場所(ご本人やご家族が病気を意識せ ずに過ごせる、ありのままで受け入れてもらえる場)②気軽に相談できる場(カフェへお茶を飲み に行くという気軽さ、敷居の低さ)③認知症について正しい理解を深める場 ④認知症の方やそのご 家族、支える地域の人や専門職が出会える場という 4 つの機能を有し、認知症専門医によるミニ講 演、ミニコンサート、カフェ・交流タイムの 3 部構成で実施した。 22 東宇治北圏域 <カフェ頼政道> 北宇治圏域 <Reos槇島> 会場・日程 参加者数 スタッフ数 会場・日程 合 計 参加者数 スタッフ数 合 計 6 月 29 日 49 28 77 8月4日 45 20 65 7 月 27 日 28 20 48 11 月 3 日 41 16 57 8 月 17 日 19 17 36 1 月 26 日 33 14 47 9 月 21 日 29 17 46 合 計 119 50 169 10 月 19 日 25 15 40 1 月 16 日 25 18 43 12 月 21 日 19 16 35 1 月 18 日 19 18 37 2 月 15 日 13 9 22 3 月 15 日 26 12 38 合 計 252 170 422 西宇治圏域 <西小倉地域福祉センター> 会場・日程 参加者数 スタッフ数 合 計 9月8日 26 18 44 2 月 23 日 16 66 82 合 計 42 84 126 東宇治南圏域 <東宇治地域福祉センター> 会場・日程 参加者数 スタッフ数 7 月 21 日 25 20 45 11 月 30 日 17 14 3月2日 21 合 計 63 中宇治圏域 <講演会・カフェアドリアーナ> 合 計 会場・日程 参加者数 スタッフ数 合 計 31 10 月 11 日 59 12 71 38 59 3 月 29 日 10 12 22 72 135 合 計 69 24 93 ④ 認知症初期集中支援チーム設置促進モデル事業の実施 認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けら れるために、認知症の方やその家族に早期に関わる「認知症初期集中支援チーム」を配置し、早期 診断・早期対応に向けた支援体制を構築することを目的に全国 14 市町村にて実施。 集中支援チームの構成は、専門医 2 名と保健師・看護師・作業療法士・社会福祉士等の専門職 16 名で構成され、京都府の認知症疾患医療センターの機能を有する市内 2 か所の専門病院の専門医ご とにチーム員会議を設定し、チームは市内全域を対象として、圏域の包括等との連携により実施し、 国からの目標数 50 ケースに対して、53 ケースの訪問等の活動を行った。 23 宇治市地域福祉センター指定管理事業 指定管理者として、西小倉地域福祉センター、東宇治地域福祉センター、広野地域福祉センター の施設・設備にかかる管理運営の指定を受けた。 ⅰ)デイルーム等の利用状況 ◆実績 西小倉 東宇治 広 野 計 利用者数 (内入浴) 利用者数 (内入浴) 利用者数 (内入浴) 利用者数 (内入浴) 男性 6,052 6,052 3,927 3,876 2,002 868 11,981 10,796 女性 2,160 2,158 3,692 3,421 3,477 1,261 9,329 6,840 計 8,212 8,210 7,619 7,297 5,479 2,129 21,310 17,636 ⅱ)施設の利用状況 ◆実績 西小倉 利用区分 東宇治 件数 利用者数 ボランティアルーム 266 4,333 地域交流室(会議室) 404 11,581 494 13,506 503 研修室(介護者教育室) 395 11,309 494 13,506 料理教室 265 6,396 87 1,330 33,619 1,075 ※( )は広野での呼称 計 件数 広野 利用者数 件数 計 利用者数 件数 利用者数 266 4,333 10,523 1,401 35,610 503 10,529 1,392 35,344 1,578 71 1,827 423 9,801 28,590 1,077 22,879 3,482 85,088 ⅲ)コミュニティカフェ及び地域福祉のつどい開催 ◆西小倉地域福祉センター 「第 5 回コミュニティカフェ」 (開 催 日) 平成 25 年 12 月 15 日(日)13:30~15:30 (参加者数) 212 名 <参加市民 200 名 スタッフ 12 名> (内 容) バンド演奏、縁日、フェイスペイント・喫茶コーナー クリスマス時期が近かったこともあり、クリスマスオーナメントとイルミネーション をふんだんに使用し開催。ゲームチケットも完売し、多くの子供たちの参加のもと、 デイサービスの利用者との世代間交流も図れ、過去最高の人出で賑わった。 24 【フォークバンドによる演奏】 【フェイスペイント】 【お子様向けの縁日】 「第 5 回西小倉地域福祉のつどい・第 6 回コミュニティカフェ」 (開 催 日) 平成 26 年 3 月 8 日(土)10:00~12:30 (参加者数) 88 名 <参加市民 (内 容) 77 名 スタッフ 11 名> センターで小地域活動を実践する使用登録団体の発表を通して、地域福祉センタ ーの広報及び登録使用団体やセンターを利用する市民の交流を深め、新しい支え合 い、絆作りに向けた出会いの場として開催。終了後、発表団体である楽菜クラブに よる炊き込みご飯と芋汁の試食会を兼ねた「コミュニティカフェ」を開催。 活動実践発表者: 1)宇治市視覚障害者協会 2)楽菜クラブ(宇治市輝き支援 2015 事業における男性を対象とした料理 教室の OB 会) 3)笑和会(センターで実施した頭いきいき教室の OB 会) コーディネーター:宇治市福祉サービス公社 岡本民夫理事長 【会場は地域団体の皆様で一杯】 【理事長がコーディネート】 25 【コミカフェも大盛況】 ◆東宇治地域福祉センター 「第 5 回コミュニティカフェ」 (開 催 日) 平成 25 年 10 月 19 日(土)13:30~15:30 (参加者数) 90 名 (協 力) 宇治市東宇治地域福祉センター管理運営委員会 (内 容) 南部学区福祉委員によるフリーマーケットや子どもミニバスケットゲーム、南部 小学校の生徒の皆さんによる金管バンドによる演奏や音楽コンサート(輝き支援 2015 事業で活躍中のメンバー)等、世代を超えた交流で地域と一体になり賑わった。 また、初めてセンターに来所される方も多く、新たな層への参加を促すことがで きた。 【福祉委員によるフリーマーケット】 【南部小学校金管バンド演奏】 【音楽コンサート】 「第 6 回地域福祉のつどい&第 6 回コミュニティカフェ」 (開 催 日) 平成 26 年 2 月 15 日(土)10:00~13:00 (参加者数) 70 名 (内 容) 「大丈夫!!認知症になってもこの地域でいきていく!」をテ―マに、啓発劇「認 知症になった一郎さんの生きる道」を上演。若年認知症になった本人、そしてその 家族の葛藤を経て認知症に向き合っていく過程を、職員や地域の管理運営委員 3 名 の皆様が演じ、理解を深める機会となった。更にパネルディスカッションでは、学 区福祉委員長、医療ソーシャルワーカー、地域包括支援センター職員 3 名から発言 をし、認知症の発見と対応の重要性について確認した。後半の「コミュニティカフ ェ」ではワークセンター宇治作業所によるパン販売等や音楽コンサートの生演奏と ともに、地域住民同志の皆様と貴重な交流の機会となった。 【認知症をテーマにした啓発劇】 【パネルディスカッションの模様】 26 【京都教育大学による音楽コンサート】 ◆広野地域福祉センター 「第 5 回コミュニティカフェ」 (開催日) 平成 25 年 10 月 14 日(月・祝)13:30~15:30 (参加者数) 150 名 (内 容) 大開小学校金管バンドによる軽快な演奏で開幕し、フォーククソングの生演奏 やウオクニ(給食業者)、公社職員によるたこやき、わらびもち、フレッシュジュ ース、コーヒー販売、ワークセンター宇治作業所、天ヶ瀬学園によるパンやクッ キーの販売、プラ板コーナー、デイサービス作品の展示等を通して、子どもたち も含めた幅広い世代の地域住民が交流できた。 【大開小学校ゆうゆうバンド】 【プラ板コーナー】 【各販売コーナーも大好評】 【フォークライブ】 「第 6 回地域福祉のつどい&コミュニティカフェ」 (開催日) 平成 26 年 2 月 23 日(日)10:00~13:00 (参加者数) 107 名 (内 容) 「医療と福祉の連携~地域の味方!!かかりつけ医を持ちましょう~」をテー マに、前半は高橋内科医院の高橋院長による「かかりつけ医の役割、福祉との連 携」と題した講演、サポートセンター職員による介護予防体操を実施し、参加地 域住民との共有、理解を深めた。後半は「コミュニティカフェ」を開催し、公社 職員によるおでん、ぜんざい、コーヒーの提供や、ワークセンター宇治作業所、 天ヶ瀬学園による焼きたてパンやクッキー、野菜の販売、フォークソングの生演 奏、大開小学校、宇治支援学校生徒の作品の展示等、地域住民交流の貴重な機会 となった。 【講演のひとコマ】 【みんなで介護予防体操】 27 【フォークライブ】 【作品展示コーナー】 生活支援の訪問介護事業 それぞれの対象の方に対して、下記の通りにホームヘルパーを派遣し、可能な限りその有する能 力に応じた日常生活を営むことができるよう支援した。 ◆実績 (派遣回数) 74 回 (派遣時間) 98 時間 輝き支援 2015 高齢期支援システム創造事業 宇治市からの委託事業として「輝き支援 2015-高齢期支援システム創造事業-」を実施した。 ⅰ)健やか生活塾 団塊の世代を中心としたシニア層を対象に、健康的なシニアライフを送るために、介護予防と健 康づくりを目的とした各種講座を実施した。 ◆実績 実 施 事 業 名 実施回数 延参加者数 シニアのための料理教室 6 102 男の料理道場 3 17 正しいウォーキング教室 4 46 【シニアのための料理教室】 【男の料理道場】 【正しいウォーキング教室】 28 ⅱ)愉快生活塾 多様な趣味を持つ市民、新たな趣味にチャレンジしたいという市民を対象に、シニアライフを愉 しく快適に過ごすための各種事業を実施した。 ◆実績 実 施 事 業 名 実 施 回 数 延参加者数 デジカメで撮って、パソコンで 第 1 期…7 回 第 1 期…127 名 編集しよう 第 2 期…112 名 第 2 期…6 回 (7 回開催予定であったが、大雪警 報が発令されたため中止とした) スマートフォンの便利な使い 3回 43 名 青春 18 きっぷで日帰り旅にで 5 回 76 名 方講座 かけよう (内 1 回はグループで日帰り旅行) 【青春 18 きっぷで日帰り旅にでかけよう】 【スマートフォンの便利な使い方講座】 ⅲ)市民シンポジウム事業 団塊世代やシニア世代に馴染みのある著名人を講師に迎え、シニアライフの参考に資する講演会 を実施した。 ◆実績 テーマ あき竹城氏(俳優)講演会「キラキラ輝く人生のために」 実施日 平成 26 年 3 月 15 日 場 宇治市文化センター小ホール 所 参加者数 392 名 29 【満員の聴衆を沸かせたあき氏の軽妙な語り】 ⅳ)シニアライフ活動支援事業 各種教室の参加者が教室終了後に自主的に活動していくよう組織化に向けた働きかけをした。また、 それらのグループや個人が継続的に活動できるような場づくりや社会資源につながるようコーディネー トした。 また、継続した事業として定着した音楽イベント「FOREVER FOLK in 宇治」については、年々出 演希望者が増加し、1 日の枠では収まらないため、本年度も年 2 回(10 月・2 月)の開催とした。 秋季出演バンドは春季運営スタッフ、秋季運営スタッフはその逆と、バンドメンバーにも役割を 担ってもらうことを条件に出演者募集を行い、公募で集まった運営委員、出演バンドによる手作り の音楽イベントとして開催し、昨年度を超す来場者となった。 ◆実績 事業名 第9回 実施日 場 所 参加者数 FOREVER FOLK in 宇治 第 10 回 FOREVER FOLK in 宇治 平成 25 年 10 月 6 日 平成 26 年 2 月 3 日 宇治市生涯学習センター 宇治市生涯学習センター 出演者・スタッフ 出演者・スタッフ 72 名 73 名 観客 313 名 観客 396 名 合計 385 名 合計 469 名 【回を増すごとに活気があふれる市民参加の音楽イベントとして定着】 30 ◆事業参加者への自主的活動、フォローアップ、組織化支援 ◎過去 8 回にわたり開催した「FOREVER FOLK in 宇治」の出演者が、「FOREVER FOLK in 宇治」の 出演を契機に、福祉施設の催し物や各種イベントでのステージに出演し、音楽を通してイベント を盛り上げた。 ◎「おいしいコーヒーの淹れ方教室」の受講者が、教室で学んだコーヒーの淹れ方の技術を活かし て、各種イベント(「コミュニティカフェ」「地域福祉のつどい」「FOREVER FOLK in 宇治」等) で出張喫茶を行った他、本年度の新規事業としてスタートした認知症カフェ「れもんカフェ」に も喫茶コーナーで活動を行った。 ◎「男の料理道場」の参加者有志で「旬彩クラブ」「楽菜クラブ」の名称でサークル化され、毎月 1 回活動を継続されている。そして、日々の活動の成果を活かして、当社が開催する「コミュニテ ィカフェ」での軽食提供で貢献していただいた。 また、本年度に開催した「男の料理道場」も有志でサークル化を目指し 3 名での立ち上げとな った。 ◎ガーデニング教室の参加者有志と公募によって応募いただいた方で、「ぽっぽガーデニングクラ ブ」を組織化し、当社中宇治事業所前と西小倉地域福祉センターの 2 カ所の花壇で定期的に管理 作業を行った。 ◎正しいウォーキング教室の参加者有志が中心となって「楽歩会」の名称でサークル化され、毎月 1 回活動を継続されている。 ◎「正しいウォーキング教室」の参加者に、京阪宇治駅から宇治川の天ヶ瀬吊り橋までを歩くイベ ントの参加を呼びかけた。 【シニアの料理サークルの組織化】 【イベントで大活躍のコーヒーボランティア】 31 ⅴ)共催事業 宇治市生涯学習センター、宇治ボランティア活動センターと共催で、『仕事に没頭していた現 役時代を卒業し、今までとは違った地域社会での活動や余暇の時間の活用を模索されている方』 を対象に、生涯学習やボランティア活動等について紹介し、参加者同士の交流と活動に参加する きっかけ作りにつなげるために「セカンドライフ相談・交流会」を行った。 ◆実績 実施日 場 所 参加者数 5 月 30 日 中央公民館 21 7 月 9 日 木幡公民館 20 9 月 24 日 西小倉コミュニティセンター 11 月 29 日 宇治市生涯学習センター 19 19 1 月 29 日 宇治公民館 21 3 月 18 日 南宇治コミュニティセンター 37 宇治市福祉人材研修事業 宇治市の委託事業として、市内の介護保険事業者を対象とした研修を実施した。 ◆実績 ケアマネジャー向け研修 介護保険サービス事業者向け研修 5 6 193 200 実施回数 延参加者数 (8)地域保健福祉に寄与する関係団体等に関する支援、助成事業 <定款第 4 条(9)> 地域力助成事業の実施 市内で地域力・福祉の向上を目指して活動している 4 団体に対して、それぞれの活動を支援する ために総額 2,000 千円の助成を行い、福祉のまちづくりの原動力となる地域力の育成に寄与するこ とができた。 ◆実績 助 成 団 体 名 助 成 事 業 内 容 特定非営利活動法人「カフェ頼政道」 地域社会における交換・交流事業 特定非営利活動法人「まきしま絆の会」 ワークライフバランスに基づいた働き方の事業提案 温かなご用聞きねっと「たんぽぽ」 たんぽぽハウスを拠点運営による、あったか地域創造事業 特定非営利活動法人「山城権利擁護ネットワーク」 法人後見サポート養成講座、相談事業、事例研究 32 利用者とともに 市民とともに