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在宅ケアの為の住環境整備 を目的 とした医療、保健衛生 福祉
在 宅 ケ ア の為 の住 環境 整 備 を 目的 と した医療 、保 健衛 生 福 祉 従 事 者 の アプ ロー チ に関す る研 究 松 本 恭 Study on Approach for Home Care Treatment, to improve by Specialists Public Kyoji 治 House and engaged Health or Welfare Environment in Medical Work. Matumoto 家 の役 割 を考 え る上 で も貴 重 な 情 報 を作 り出 は じめ に して い る の で あ る。 病 気 の 構 造 が伝 染 性 疾 患 か ら慢 性 疾 患 に変 化 し、 ま た高 齢 者 が 増 加 して 来 た事 で 、 病 院 に お け る患 者 の 入 院 期 間 は ます ま す長 期 化 す (1)研 究 の 目的 と 方 法 本 研 究 は、 医療 、 保 健 衛 生 、福 祉 の 各 立 場 る傾 向 に あ る 。 医 療 機 関 を効 率 的 に利 用 し、 か ら主 と して住 宅 ケ ア を推 し進 め る観 点 か ら、 高 騰 す る医 療 費 を少 しで も押 さ え る為 、 ま た 住 まい と健 康 に どの よ うな ア プ ロー チ が可 能 人 間 ら し い生 活 を取 り戻 し なが ら、 患 者 の 健 で あ るか を 明 らか にす る 目的 で行 な っ た。 ま 康 回復 を図 る為 に は 、 在 宅 ケ ア を推 進 す る必 た 夫 々 の立 場 で 地 域 の 健 康 に係 わ る住 宅 問題 要 性 が 叫 ば れ て い る。 しか し なが ら多 くの 医 を どの よ うに捉 えて い る か を 明 らか にす る事 療 の現 場 で は退 院 させ よ う に も、 退 院 を進 め も 目的 と した 。 られ な い患 者 の住 宅 と環 境 の 問 題 にぶ つ か っ とこ ろ で 、病 院 ス タ ッフ に よ る住 宅 改 善 の て い る 。 病 院 の 中 で せ っ か く健 康 を 回復 し、 援 助 活 動 は、 そ の全 てが 病 院 経 営 者 の 認 知 す 祝 っ て退 院 させ て も、 住 宅 に戻 れ ば す ぐ寝 た る所 で は な く、 時 に は、 ス タ ッフ 個 人 の 善 意 切 り と な り、 再 び 入 院 す る患 者 が 少 な くな い と努 力 の み に支 え られ て行 な わ れ て い る。 従 の で あ る。 退 院 患 者 の 在 宅 ケ ア の 条 件 整 備 は、 っ て そ の 多 くの 活 動 実 態 は一 般 の 人 々 の み な 医 療 、 保 健 衛 生 、福 祉 の 立場 か ら少 しず つ は らず 、 多 くの 医療 関 係 者 に さ え も知 られ て い 進 め られ て は い るが 、 住 宅 及 び 環 境 の整 備 に な いの が現 状 で あ る。 ほ ん の 一 部 の 先 進 的 な は 殆 ど手 を付 け て い な い の が 現 状 で あ る。 病 院 か らは 、 自 ら行 な っ て い る住 宅 改 善 の事 こ の よ うな状 況 に対 して 、 一 部 の病 院 で は 例 につ い て の 調 査 分 析 の報 告 が な され て い る 退 院 患 者 の 在 宅 ケ ア を推 進 す る為 、 あ るい は が 、 そ の よ うな先 進 的 な取 り組 み を して い る 障 害 者 と な っ て退 院 す る者 の 自立 を助 け る 目 病 院 のス タ ッフ さ え 、自分 の病 院 以 外 で どの様 的 で 、 患 者 の住 宅 及 び 環 境 の 改 善 を行 な う事 に取 り組 んで いるか は 多 くを知 らな い状 況 で あ を 自 ら始 め て お り、 ま た保 健 所 に於 い て も住 った 。従 って 住 宅 改 善 を行 なって い る病 院 か数 民 の 疾 病 予 防 、 及 び 健 康 回復 、 維 持 の観 点 か 多 く探 し出 す の は極 め て至 難 の 作 業 で あ り、 ら住 宅 へ の 対 応 を模 索 し始 め て い る。 これ ら 当 初 探 し出 す事 自体 が研 究 の 主 要 な作 業 で あ の 活 動 は 、 医 療 、保 健 衛 生 、福 祉 の 関係 者 の っ た。 調 査 を開 始 した 昭和60年 に、RSW(リ ハ ソー シャ ル ワー カー)研 究 会 の 協 力 も得 て み な らず 、 住 居 に係 わ る建 築 家 な ど他 の専 門 一11一 全 国 で90程 の病 院 を知 り得 た の で あ る 。 90病 院 の 中 の68病 院 の お も にケ ー ス ワ ー カ ー か ら昭和60年10月 に郵 送 ア ンケ ー トを通 じ 尚 、 本 報 告 で は住 宅 問 題 を どの よ うに 見 て い る か 、 住 宅 へ の 取 り組 みへ の 工 夫 を どの よ うに行 な っ て い るか につ い て は、 調 査 対 象 と て 、 住 宅 改 善 実 施 状 況 の 詳 細 が得 られ た が 、 な っ た病 院 、保 健 所 の 主 と して ヒヤ リン グ の そ の 中 か ら61年 、62年 の2ケ 結 果 か ら報 告 し、 福 祉 事 務 所 等 か らの ヒヤ リ 年 に わ た って 、 熱 心 に 取 り組 ん で い る9病 院(福 2、 神 奈 川1、 島1、 東 京 ン グ結 果 は 省 略 した 。 この よ うな 病 院 や 保 健 所 を対 象 と した調 査 は 我 が 国 で は 初 め て で あ 長 野2、 兵 庫2、 福 岡1)に つ い て 現 地 訪 問 を加 え て 、 住 宅 改 善 の 具 体 的 り、従 っ て、 先 進 的 な取 り組 み を示 す事 に 、 進 め 方 につ い て 聞 き込 む と共 に 、 改善 記 録 を 極 め て 重 要 な 意 義 が あ る もの と思 わ れ る。 定 見せ て も らい 、 更 に病 院 内の 住 宅 改 善 に係 わ 量 的 な 本 格 的 調 査 は63年 以 降 の課 題 と して い る施 設 を視 察 した。 積 極 的 に取 り組 ん で い る る。 代 表 的 な病 院 は、 こ の 中 に か な り含 ま れ た と (2)医 療 、保 健 衛 生 、福 祉 の 場 に 於 け る 住 宅 改 善 の 取 り組 み 状 況 自負 とす るが 、但 し、 その 後 、「自分 の 病 院 を なぜ 調 査 対 象 に入 れ なか っ た の か 」 と言 うお 病 院 に於 け る住 宅 改 善 の 取 り組 み状 況 を簡 叱 りを 受 け た り、「 調 査 の 時 は 全 く取 り組 ん で 単 に述 べ る と以 下 の 通 りで あ る。 年 間 の 退 院 い な か った が、 改 め て住 宅 改 善 の 重 要 性 を認 者 の 中 で 、 病 院 ス タ ッフ の 指 導 を受 け て何 等 識 して 取 り組 み 始 め た 」 と言 う連 絡 も あ り、 か の 改 善 を し た 患者 世 帯 が100世 従 っ て 、 現 在 どの位 の数 の 病 院 が 取 り組 ん で い るか は不 明 で あ る。 も とよ り どの程 度 の 活 の は5病 院 で あ り、40-99世 帯 は5病 院 、20- 動 を取 り組 ん で い る病 院 とす る か の 基 準 しだ 9世 帯 は21病 院 、 世 帯 数 不 明 が6病 い で そ の数 は 増 減 す るが 、 多 くの 病 院 の状 況 た 。 便 所 、 ふ ろの 改 善 、 手 す りの 設 置 、 ス ロ ー プ の 設 置 な ど に よ る段 差 の 解 消 等 が 主 な 改 か ら考 える と、 住 宅 改善 に取 り組 ん で い る病 院 は極 め て 少 数 派 で あ る事 は確 か で あ ろ う。 次 に保 健 所 の住 宅 に係 わ る取 り組 み で あ る 39世 帯 は19病 院 、10-19世 帯 を越 え る 帯 は12病 院 、1院で あっ 善 項 目で あ るが 、 建 て 替 え、 新 築 に至 る ケ ー ス も少 な くは な い。 年 間10戸 を越 え る の は2 が 、 昭 和62年11月 に保 健 所 所 長 宛 て に郵 送 に 病 院 あ り、5-9戸 は5病 院 、1-4戸 が30 よ る ア ンケ ー ト調 査 を行 な っ た 。 但 し在 宅 ケ 病 院 で あ っ た。 改善 推 進 の 主 役 は 、 理 学 療 法 ア に 中心 を置 い た調 査 で あ る為 担 当保 健 婦 を 士 、 作 業 療 法 士 、 ケ ー ス ワー カ ー た ち で あ る。 選 定 して も ら い 、保 健 婦 が 在 宅 に どの よ うな ス タ ッフ の 多 い所 で は 、 改 善 経 験 も多 く、 シ 取 り組 み を行 な っ て い る か を記 入 して も ら っ ス テ ム も確 立 して い る。 た 。全 国 の100保 健 所 に依 頼 し、80の 保 健 所 か 尚 、 病 院 ス タ ッフ か ら住 宅 改善 の ア ドバ イ ら 回答 を得 た。 保 健 所 の 選 定 は 地 域 の 片 寄 り ス を受 け た患 者 家 族 は 、 そ れ を期 待 して 病 院 を避 け 、従 っ て 、調 査 結 果 は 、 ほ ぼ 全 国 の保 を選 ん で 入 院 す る事 は 殆 どな く、 入 院 して 初 健 所 の 現 状 を反 映 し得 る もの と考 え て い る。 め て 、 そ の 病 院 が ア ドバ イ ス を して くれ る の 福 祉 事 務 所 あ るい は福 祉 セ ン ター 等 につ い に気 が つ くの で あ る。 指 導 を受 け て住 宅 改 善 て は 直 接現 地 に 出 向 き、 住 宅 改 善 に つ い て の を す る事 が 出来 た 患 者 家 族 は 多 くの 病 院 の状 取 り組 み の現状 を担 当者 か ら 聞 き込 ん だ 。調 査 況 を考 え る と、 ま さ に幸 運 に 恵 ま れ た 方 で あ 対 象 と な っ た福 祉 事 務 所 は 、 東 京2、 神 奈 川 ろ う。 1で あ り、 福 祉 セ ン ター は東 京1、 大 阪1、 兵 庫1で この 他 に 北 海 道 の難 病 セ ン タ ー に 出 向 い た 。 出 向 い た 時期 は61年 か ら62年 で あ る。 一12一 保 健 所 に於 け る保 健 婦 が 関 与 して行 な っ た 住 宅 改 善 の実 績 は過 去3年 間 に 限 定 して80保 健 所 中19保 健 所 が記 入 した。 何 れ も1、2件 程 度 の 記 入 で あ り、4件 を越 え て 記 入 して あ る の に 強 い影 響 を与 えて い る。 特 に北 海 道 難 るの は4保 健 所 に過 ぎ な か っ た。 この数 字 は 病 連 の 場 合 、 多 くの 診療 所 ま で含 め て 対 応 し 内容 を深 く立 ち入 っ て 聞 い た た め 、 未 記 入 と て 来 た為 、 これ ら周辺 機 関 の 住 宅 問題 発 見 能 した と こ ろ が か な りあ っ た もの と思 わ れ る。 力 を 高 め 、 ま た各 機 関 自身 の 自主 的取 り組 み こ れ ら改 善 の対 象 と な っ た 患 者 等 は老 人(60 度 合 い を高 め て い る。 才 以上)32人 (3)医 そ の他6人 、 新 生 児1人 、精 神 障 害 者2人 、 バ ス 、 トイ レに 関 す る改 善22件 、 上 記 以外 の 場 所 の 手 す り、 ス ロー プ8件 の 解 消8件 療 、保 健 衛 生 の 場 か ら見 る我 が 国 、 不 明2人 で あ っ た 。 改 善 内容 は 、 室 内等 の段 差 の 住 宅 問題 1)病 院 ス タ ッ フ(主 の 場 合)か と して ケ ー ス ワ ー カ ら見 た場 合 、生 活用具の改善 及び生活上 の工 病 院 か ら見 た住 宅 問題 は 患 者 が 退 院 して 療 夫14件 で あ っ た 。建 て 替 え 、新 築 、 大 規 模 増 養 が 可 能 か 否 か 、 自立 した 生 活 が 可 能 か 否 か 築 な ど は な く、 比 較 的 安 上 が りの 改 善 で あ っ の 観 点 か ら見 られ る事 が 多 い 。 不 適 当 な状 況 た が、 最 低 限 の 自立 を確 保 した り、 介 助 を し を改 善 す る に 当 た り、 そ の 阻 害 条 件 に ぶ ち あ や す くす る た め の 内容 で あ っ た 。 尚、63年 に た る事 が 多 い の で あ る 。 阻 害 条 件 は 患 者 家 族 設 問 方 法 を改 良 しア ン ケ ー トした 結 果 、102 の 住 意 識 で あ っ た り、 住 宅 の 構 造 で あ っ た り、 保 健 所 か ら本 調 査 よ り多数 の 改善 件 数 、 改 善 また 少 数 の社 会 的 弱者 に対 す る社 会 的受 け入 内 容 を把 握 して い る。 比 較 的安 上 が りの 改 善 れ 条 件 で あ っ た りす る。 民 間借 家 が 契 約 上 改 例 が 多 く示 さ れ た 点 は 本 調 査 結 果 と同様 で あ 善 困 難 で あ る事 は想 像 に難 くな いが 、 独 り暮 る。 ら しの 老 人 で は 、 入 院 期 間 中 に 借 家 契 約 が解 福 祉 事 務 所 に 於 け る 住 宅 改 善 は10万 人 程 除 され 、 帰 るべ き家 を失 う事 が 少 な くな い 。 度 の 市 で 年 間15件 程 度 に は な る。 住宅 改 善 新 し く家 を探 し求 め よ うに も、独 り暮 ら しの の 多 く は バ ス 、 トイ レ 、 段 差 の解 消 、 手 す 老 人 や 障 害 者 に は 家 を貸 して くれ る民 間家 主 り の 設 置 等 で あ る。 改 善 を担 当 した 業 者 は、 は少 な く、 ま して 身 元保 証 人 の い な い場 合 は 、 東 京 都 東 村 山 市 を例 に と る と 、地 域 の水 道 貸 して くれ る家 主 は 殆 ど い な い 。 公 営 住 宅 部 工 務 店 が 最 も 多 か っ た 。 対 象 と した福 祉 セ 局 は これ らの 人 々 に殆 ど対 応 して くれ ず 、 老 ン タ ー は 東 京 都 心 身 障 害 福 祉 セ ン ター と、 人 で あ れ ば 、 老 人 ホ ー ム に入 居 す る事 を勧 め 兵 庫 玉 津福 祉 セ ン タ ー 、 大 阪府 障 害 福祉 セ ン る が 、 実 際 入 れ る幸 運 な 人 は僅 か だ と言 う。 ター 、 で あ る。 東 京 都 の 場 合 は都 営 住 宅 以 外 時 に はベ ッ ドの空 い て い る産 科 病 院 に 転 院 し の 一 般 の住 宅 改 善 を年 間60件(内 て も らい 、 僅 か な リハ ビ リ訓 練 を受 け なが ら、 新 築15件) 程 度 、 大 阪 府 の場 合 は 府 営 住 宅 以 外 の 住 宅 改 ホー ム へ の 入 居 が許 可 され るの を長 く待 つ が 、 善 に は対 応 して い な い 。 玉 津 福 祉 セ ン ター の 結 局 は 病 院 の 中 で 人 生 を閉 じる場 合 が 少 な く 場 合 は件 数 不 明 で あ るが 、 担 当 量 に上 る もの な い と言 う報 告 が 見 られ た 。 年 齢 が若 い 場 合 、 と 思 わ れ た 。 北 海 道 難 病 連 で は1983年 か ら 病 院 以外 で 介 護 の 手 が確 保 され る施 設 が な い 1986年 の 間 に住 宅 の増 改 築120件 、住 宅 の建 て 事 も長期 入 院 を余 儀 な くす る原 因 で あ る と言 替 え 、新 築 が12件 で あ っ た。 何 れ も本 格 的 な う。 公 共 住 宅 に帰 る人 で も、 住 宅 改 造 に は管 改 善 の ア ドバ イ ス を与 え る事 が 出来 る施 設 、 理 契 約 上 、 構 造 上 様 々 な 限 界 が あ る事 、 適 当 団体 で あ る。 尚、 玉 津 福 祉 セ ン タ ー 、 及 び 北 な公 共 住 宅 へ の 住 み替 え が容 易 で な い事 、 住 海 道 難 病 連 の 場 合 、 周辺 の 保 健 所 や 、 病 院 、 宅 管 理 の硬 直 性 が それ に拍 車 をか け て い る事 福 祉 事 務 所 か らの 問 い あ わ せ に も応 じる事 が な ど は 多 くの 病 院 で共 通 した悩 み で あ っ た 。 多 く、 従 って 、 こ れ ら機 関 が 住 宅 改 善 を進 め 福 祉 に よ る住 宅 改 造 助 成 金 が得 られ て も、 自 一13一 己 負 担 金 分 を負 担 す る能 力 が な く、 結 局 改 造 難 に して い る と言 っ て 良 い で あ ろ う。 尚 、地 を あ き らめ る場 合 が 多 い事 な ど、福 祉 行 政 と 方 に 於 い て も住 宅 建 設 の 効率 化 か ら、 バ ス 、 住 宅 行 政 の 谷 間 で 多 くの 社 会 的 矛 盾 を感 じな トイ レ の ユ ニ ッ ト化 が 進 み 、 そ れ らの 改 善 が が ら、 中 に は行 政 と ま さ に戦 い なが ら援 助 の 返 っ て 困 難 に な っ て 来 た との 報 告 も見 られ た。 活 動 を して い る場 合 も少 な くな い。 住 宅 メー カー 、部 品 メー カー の対 応 が 望 まれ 住 宅 改造 が 実 現 す るの は持 家 に限 定 され が ちで あ るが 、 畳 の 生 活 が 多 い事 、 段 差 が 多 い て い る。 2)保 健 婦 か ら見 た 場 合 事 で車 椅 子 の使 用 が 困難 な事 な どが 、全 国 的 保 健 婦 か ら見 る住 宅 問 題 は病 院 の ス タ ッフ に共 通 し た悩 み と な っ て い る。 都 市 部 で は 住 の そ れ とか な り重 複 す る。 しか し なが ら家 庭 宅 の狭 さが 車 椅 子 の 使 用 を 困難 に して い るば か りで な く、 時 に は退 院 さ え も家 族 か ら歓 迎 訪 問 の 目的 を 、病 院 の ケー ス ワー カー や 、PT、 OTた ちが 主 と して 退 院 を前 提 と した 住 宅 改 さ れ な い原 因 の 一 部 とな る。 一 方 農 村 の 住 宅 善 と して い る の に 比 べ て、 保 健 婦 の 多 くは 、 で は 家 が 広 す ぎ る と言 っ た 問 題 点 が 多 く指 摘 主 と して 患 者 な どへ の 保 健 指 導 と して い る事 さ れ た 。 こ れ は 暖 房 が行 き わ た りに くい ため 、 か ら、 住 ま い の 問 題 も 日常 生 活 との係 わ りに こた つ を使 用 す る家 が 多 く、 折 角病 院 で 元 気 『 にな っ て も、 家 に戻 れ ば 、 寝 た切 りの あ る い 指 摘 の 範 囲 が 広 が る。 ダ ニ が 発 生 して も フ ト は 、 じっ と し た動 か な い 生 活 に戻 り易 くな る や 、 痴 呆 老 人 の 外 出 を困 難 に す るオ ー トロ ッ ン を干 し上 げ るだ け の 力 が な い老 夫 婦 の 問題 事 につ な が るか らで あ ろ う。 地 方 で は 窓サ ッ ク式 近 代 的 マ ン シ ョ ンの 事 例 、 老 人 の 痴 呆 防 シ ュが ア ル ミに切 り替 え られ て も相 変 わ らず 止 の為 に 小 動 物 を飼 う事 を勧 め た くて も不 可 室 内 暖 房 に練 炭 、 まめ 炭 が使 わ れ て 危 険 が 多 能 な 多 くマ ン シ ョ ン管 理 規 則 、 大 きな冷 蔵 庫 い事 が 、 各 地 の病 院 か ら報 告 され た。 若 い 夫 を 買 う事 で 外 出 が減 る高 層 住 宅 居 住 の 老 人 世 婦 の共 働 きが 多 くな っ て い る事 で、 昼 間 残 す 帯 の事 例 、 住 宅 が 狭 い為 遅 く帰 宅 す る父 親 の 老 人 に 火 勢 の調 節 を不 要 とす る暖 房 が 選 ば れ 生 活 時 間 に 引 きず ら れ 、 不 健 全 な 生 活 時 間 を る よ うで あ る。 冬 の 寒 さ が 老 人 の体 に こ た え 送 る乳 幼 児 の 例 、 密 室 の 高 層 住 宅 で の 不 安 定 る と言 う事 は 、何 れ の地 域 の 病 院 か ら も指 摘 な 母 子 関 係(過 干 渉 、 母 子 の精 神 不 安 定)、 農 さ れ る事 で あ る。 北 海 道 、 東 北 、 北 陸 地 方 の 家 老 人 よ り都 市 部 の 老 人 の 外 出頻 度 が 少 な い か な りの 数 の 病 院 で 春 先 迄 退 院 が延 ば され る 事 、 地 方 で は 若 者 が 出 稼 ぎ をす る季 節 に な る と言 う。 末 だ トイ レ、 ふ ろが 屋 外 に あ る家 が と病 院 に 老 人 を預 け る事 が 多 い事 、 アパ ー ト 多 い地 域 で は 、 脳 卒 中 の再 発 の不 安 か ら、9 で の トイ レ な ど共 同施 設 の使 用 をめ ぐっ て 、 月 頃 か ら入 院 の 予 約 が 入 り、 冬 は避 寒 的 に病 精 神 障 害 者 と隣 人 た ちの 間 で トラ ブ ル が 生 じ 院 を利 用 す る 老 人 を抱 え て 満 床 とな る との 報 や す い事 、 精 神 障 害 者 が 居 住 し続 け る事 を ア 告 が幾 つ も見 られ たの は 、 極 め て 印 象 的 で あ パ ー トの 家 主 が拒 否 す る事 、 入 浴 車 に よ るサ ー ビス が 衆 人 監視 の 的 に な りや す い事 か らサ っ た 。 トイ レ、 ふ ろ が屋 外 に あ る所 で は、 老 人 の脳 卒 中 だ け で な く、 単 純 な転 倒 に よ る骨 ー ビス を拒 否 し、寝 た切 り老 人 が 不 衛 生 な状 態 折 事 故 が 多 々 見 られ る との 記 述 例 もあ っ た。 に い る事 、 体 が 弱 い為 、給 食 サ ー ビス を受 け 過 疎 地 域 で は 老 人 だ け が 取 り残 され る事 で 住 る 日以 外 は殆 ど ま と もな 食 事 を取 って い な い 宅 改善 の 能 力 と意 欲 が乏 し くな る上 、 自立 そ 独 り暮 ら しの 老 人 が い る事 、 狭 い 住 宅 で起 き の もの が 困難 に な る。 従 って こ れ ら住 宅 や 環 た 家 族 間 の 結核 感 染 の 例 、 隣 人 関 係 が 乏 し い 境 条 件 の 未 整 備 が 医 療 費 の 増 大 を招 い て い る 共 同 住 宅 や 、 新 興 住 宅 地 か ら多 い 健 康 や 育 児 ば か りで な く、 人 間 ら し い生 活 を送 る事 を 困 の 相 談 な ど、 単 に物 理 的 な環 境 改 善 で 済 ま な 一14一 い 問題 に まで 指 摘 範 囲 が 広 が って い る 。対 象 て調 査 し、 改 善 部 分 の修 正 を行 な った り、 患 も乳 児 か ら老 人 まで 、 ま た寝 た 切 りの病 人 か 者 が 使 用 に慣 れ る まで の 訓 練 して い る例 、 ⑪ ら病 人 また は障 害 者 とは 言 え な い人 、 病 院 で 患 者 会 をつ く り、 情 報 交 換 と相 互 扶 助 を可 能 は把 握 で き な い 人 まで 含 ん で い る。 問題 に対 に して い る事 例 な ど様 々 で あ る。 して は 生 活 指 導 や 公 的 な サ ー ビ ス提 供 で 対 応 ⑫ 地 域 医 療 の 一 環 と して 、 日頃 よ り市 町 村 可 能 な事 柄 も多 く、 従 っ て保 健 婦 か らは あ る 保 健 婦 ・福 祉 事 務 所 と協 力 関 係 を築 き、 地 元 い は 当 事 者 か ら も、 健 康 問題 が 住 宅 問題 に起 か らの相 談 を受 け入 れ て い る例 もわ ず か なが 因 す る問 題 と して 意 識 さ れ な い場 合 も 多 い よ ら存 在 す る。 関 西 労 災 病 院 、 九 州 労 災 病 院 、 うで あ る。 小 諸 農 協 病 院 な どは そ の 良 い事 例 で あ る。.自 (4)住 1)病 宅 改 善 を進 め るた めの 様 々 な工 夫 院 にの 場 合 ①ADL(日 治 体 建 築 部 局 、 住 宅 部 局 が これ らの運 動 に積 極 的 に対 応 して い る事 例 が発 見 出来 な か っ た の は残 念 で あ る が 、⑬ 建 築 部 局 、 住 宅 部 局 の 常 生 活 動 作 能 力)の 測 定 施 設 を 職 員 が ボ ラ ン テ ィヤ と して 何 人 も病 院 に協 力 持 ち、 改 善 の 処 方 せ ん を 出す 事 の 出 来 る病 院 して い る と言 う事 例 は 、熊 本 で 託 麻 台 病 院 他 は9例 設は 複 数 の 病 院 か ら報 告 され た。 技 術 的 な 援 助 の な く と も様 々 な工 夫 を し て取 り組 ん で い る例 他 、 患 者 宅 が 病 院 か ら遠 隔 地 の場 合 、 一・ 部地 も極 め て 多 い。 域 で は あ るが 、 地 元 建 設 部 局 、 住 宅 部 局 の 職 に過 ぎ な か っ た。 しか しADL施 ② 入 院 時 に全 て の 患 者 家 族 か ら 自宅 の 間 取 員 に ボ ラ ン テ ィヤ と して 住 宅 の診 断 を して も りを採 取 し、 家 庭 訪 問 の 必 要 性 を判 断 す る資 ら い、 さ ら に そ の 資料 を病 院 に送 付 して も ら 料 と した り、 改 善 計 画 や 退 院 後 の 生 活 指 導 計 画 の 参 考 に して い る事 例 、 写 真 撮 り、 重 要 ポ え る との事 で あ っ た。 2)保 健 婦の場合 イ ン トに は 寸 法 を記 入 させ て い る例 、 ③ 医 師 保 健 所 で は 病 院 の場 合 と異 な り、 長 期 入 院 を含 む ス タ ッ フが 家 庭 訪 問 を し、 そ の さ い に 患 者 が ベ ッ ドをふ さ ぎ新 しい 患 者 を受 け 入 れ 地 元 の 保 健 婦 、 福 祉 事 務 所 の ケ ー ス ワー カ ー る物 理 的 ス ペ ー スが な くな る と言 う事 は な い 。 に参 加 して も ら い、 改善 へ の 理 解 を深 め 、 退 単 に要 訪 問 の 記 載 リス トが増 して 行 くだ け で 院後 の 生 活 指 導 、 病 院 へ の 連 絡 を依 頼 して い あ る。 退 院 に向 け て 障害 を取 り除 く と言 う明 る例 、 ④ 地 元 の 保 健 婦 、 福 祉 事 務 所 の ケー ス 確 な 目標 を設 定 しに くい為 、 住 宅 改 善 は しば ワー カーか ら周 囲 の 利 用 可 能 施 設 、人 的 資 源 を しば 見 送 られ が ちで あ る。特 定 の 患 者 に 長 く 把 握 し て い る例 、 ⑤ 病 院 で の ス タ ッ フ の合 同 係 わ る事 よ り、 出来 るだ け 多 くの 患 者 に 訪 問 会 議 に家 族 と共 に家 族 が 選 ん だ 大工 ・建 築 士 指 導 す る事 が 優 先 さ れ る事 も、住 宅 改 善 を見 に参 加 して も ら い、 理 解 を深 め させ る と共 に 送 る原 因 と な る。 重 度 の 障害 者 や 、 寝 た切 り 案 壷出 させ て い る例 、⑥ 作 成 した ビデ オ ・パ の 患 者 を保 健 所 につ れ て来 る事 は 困難 で あ る ン フ レ ッ トを関 係 者 に 示 し、 理 解 を深 め させ か ら、ADL施 て い る例 、⑦ 大 工 ・建 築 士 が 描 い た 図 面 をチ 方 せ ん を示 す事 が 出 来 る保 健 所 は 皆 無 で あ る。 ェ ッ ク して い る例 、 ⑧ 外 部 の専 門 家 ・機 関 ・ しか し なが ら生 活 指 導 、 保 健 指 導 だ けで は 、 設 を持 ち それ に よ って 改 善 の処 ボ ラ ン テ ィヤ に応 援 して も らっ て い る例 、 ⑨ 問題 の 解 決 に な ら な い事 が 多 い事 を、 多 くの 経 験 の 深 い 専 門家 ・建 築 士 ・業 者 を普 段 よ り 保 健 所 で は感 じ始 め て お り、 在 宅 ケ ア の 環 境 リス トア ップ し患 者 家族 に紹 介 して い る例 、 整 備 に は 今 後 住 宅 対 策 も含 まれ るべ き と考 え ⑩ 改 善 後 患 者 を 自宅 に戻 し、 宿 泊 させ 問題 箇 て い る 。 住 宅 改 善 に 対 す る努 力 は、 ① 福 祉 機 所 を 点 検 させ た後 ス タ ッ フが 再 度 家 庭 訪 問 し 器 の貸 与 や 、 改 善 助 成 に 対 す る情 報 をい つ で 一15一 も引 き 出せ る よ うに して い る(32/80)、 善 に 協 力 して くれ る外 部 の 専 門 家 や 機 関 を紹 介 して い る(20/80)③ 機 器 カ タ ロ グ を積 極 的 に 集 め て い る(22/80)④ (管 内保 健 婦 の定 例 研 修 会) ②改 改 善 の 実 施 記 録 を整 病 院 の 保 健 婦 と周1回 情 報 交 換 静 岡修 善 寺(退 会) 院 患 者 の 地域 訓 練 の為 の 研 修 理 し、 今 後 の 参 考 に して い る(4/80)、 ⑤ 在 宅 構 成 は保 健 婦 、 厚 生 連 中津 温 泉 病 院 、 農 協 ケ ア の 一 環 と して住 宅 に 関 す る勉 強 会 、研 究 共 済 リハ ビ リセ ン ター 、 月 ケ 瀬 病 院 のPT、 会 に保 健 婦 が 参 加 して い る(9/80)(注1>、 ⑥ 保 OT等 健 婦 単 独 で 指 導 出 来 な い住 宅 問 題 に つ い て 保 健 婦 の合 同 会 議 で 相 談 す る(32/80)、 その 際 、 必 要 に 応 じて簡 単 な 間取 り、 ス ケ ッチ を添 え る(16/80)、 写 真 を添 え る(2/80)、 ⑧ 住 宅 や と。 熊 本 北 部 、 熊 本(熊 本 市 在 宅 ケ ア を考 え る会) 構 成 は保 健 婦 、 建 築 士 会 、 病 院 ス タ ッフ 、 福 祉 事 務 所 ケー ス ワ ー カ と 東 京 荒 川(住 宅 問 題 研 究 会) 住 環 境 改善 に ふ れ たパ ン フ レ ッ トを積 極 的 に 構 成 は保 健 婦 、病 院 医 師 、保 健 所PT、 住 民 に 紹 介 して い る(6/80)、 ⑨ 簡 単 な住 宅 の 家 な ど。 改 善 、 道 具 の 改 善 は保 健 婦 自 身 が行 な う事 が あ る(21-80)⑩ 埼 玉 中央(名 建築 称 不 明) 患 者 家 族 に改 善 実 例 を示 して 住 宅 改 善 に理 解 を求 め て い る(20/80)、 ⑪検 診 の 際 必 要 に応 じて住 宅 の 事 も聞 き 出 し、 住 注2住 宅 を含 め た 市 民 講 座 は 以 下 の通 り で あ る。 宅 の 事 も指 導 す る よ う に努 め て い る(21/80)、 ぼ け 老 人 介 護 教 室(山 形 寒 河 江)、 高 血圧 学 ⑫ 市 民 の為 の 健 康 講 座 を開 催 し、 そ の 中 に 意 級(福 井)、 家庭 看 護 教 室(神 奈 川 緑 、 青 森 十 識 的 に住 宅 の 事 を盛 り込 ん で い る(13/80)(注2)、 和 田)、 寝 た 切 り老 人看 護 教 室(岐 ⑬ 地 域 の住 民 団体 、 患 者 団体 、 行 政 と改善 運 介 護教 室(堺 金 岡)、 住 ま いの 衛 生 教 室(広 島 動 を行 な っ て い る(4/80)な どで あ った 。 こ 西)、 福 祉 ヘ ルパ ー養 成 教 室(宮 崎)、 原 爆 被 の 他 、 病 院 ス タ ッ フや 福 祉 事 務 所 の ケ ー ス ワ ー カー 、住 宅 に詳 しい専 門 家 と同 伴 訪 問 をす る 曝 者 の会 健 康 教 育 教 室(長 崎 壱 岐)、 母 親 学 級 阜 中 央)、 (川 崎 宮 前 、 石 川)、 老 人 介 護 教 室(青 森 十 和 田、 熊本 北 部)、 老 人 クラ ブ の 衛 生 教 室(東 京 との記 述 も多少 見 ら れ た 。 荒 川)、 子 供 の衛 生 保 護 教 室(東 京 荒 川)、 健 注1住 宅 を含 め た研 究 会 は以 下 の 通 りで 康 展(東 京 荒 川) 尚、63年 度 の 保 健 所 を対 象 と した再 調 査 で は 、 ある。 域 ケ ア の研 究 会) ど の様 な 項 目を誰 れ を対 象 と して どの程 度 の 難 病 研 究 会 が在 宅 ケ ア の 研 究 会 と な っ た。 詳 し さで 講 義 して い るか を調 査 した が 集 計 途 構 成 は 府 下 の保 健 所 保 健 婦 病 院 ケ ー ス ワー 中 で あ る ため 今 後 の 報 告 とす る。 堺 市 金 岡(地 カ祉 関 係 者 、 ヘ ル パ ー 、 医 師、 患 者 家 族 。 神 戸 市 垂 水(住 1)病 構成 は 保 健 所 保 健 婦 、 大 学 研 究 者 等 と。 山形 寒 河 江(老 院 、保 健 所 自身が 抱 え る問 題 点 院 サ イ ドの 課 題 病 院 か らの住 宅 改 善 は 、 病 院 ス タ ッ フ の 熱 人 の 在 宅 ケ ア 研 究 会) 意 と工 夫 に よ って 、 さ らに 発 展 す る可 能 性 を 痴 呆老人問題 の調査。 長 野 小 諸(退 (5)病 ま い と健 康 研 究 会) 院 患 者 の在 宅 ケ ア 、 改 善 に 関 見 た が 、 一 方 、 それ らの 熱 意 と工 夫 が 成 果 を 構 成 は保 健 婦 、 市 町 村 保 健 セ ン タ ー職 員 、 あ げ て い くた め に は、 解 決 しな け れ ば な ら な い 内 部 的 な 問題 も実 に 多 い。 住 宅 改善 指 導 は、 小 諸 厚 生 病 院 のPT、OT。 現 在 保 険 点 数 に な らな い 。 従 っ て 多 くの 病 院 す る研 究 会) 一16一 で は ス タ ッ フ を住 宅 改 善 に振 り向 け る ゆ と り に よ る記 述 は 改 善 後 の評 価 さ え通 常 困 難 で あ も な く、勤 務 中 の家 庭 訪 問 さ え禁 じられ て い り、従 っ て成 果 を今 後 の実 用 的 な面 に役 立 て る。 住 宅 改善 の た め にス タ ッフ を振 り向 け て られ な いし と言 う欠 点 も持 つ 。他 の 専 門家 との も、 病 院 の善 意 ・サ ー ビ ス の 範 囲 か ら抜 け 切 連 係 につ い て は 、保 健 所 に於 け る環 境衛 生 監 らず 、 本 格 的 な医 療 業 務 に は な りに くい よ う 視 員 との 協 力 関係 す ら出来 て い な い所 が 少 な で あ る 。 院外 の 専 門 家 に もボ ラ ンテ ィヤ と し くな く、 ま して外 部 機 関 専 門 家 との 連 係 も僅 て 頼 ら ざ る を得 な い の も、 多 くは 謝 礼 が 出 せ か で あ る。 他 の 専 門 家 の 協 力 を得 に く く して な い か らで あ る。 病 院 経 営 者 の 意 識 変 革 を 迫 い る事 が 、 更 に 単独 の 指 導 に 限 定 しや す く し る事 も重要 で あ る が 、 住 宅 改善 指 導 を医療 行 て い るの で あ ろ う。 チ ー ム ア プ ロー チ が 乏 し 為 と して行 政 に認 知 させ る事 が 第 一 に必 要 で い事 は 専 門家 同士 の 経 験 を共 有 す る機 会 を少 あ ろ う。 更 に 多 くの 病 院 は地 域 との ネ ッ トワ ー ク が な く、 病 院相 互 の 協 力 も乏 し い。 ス タ な くし、 結 果 と して 住 宅 問 題 の堀 り起 こ し と 解 決 へ の 指 導 力 量 を向 上 させ るの が 困難 に な ッ フ が少 な い所 で は 経 験 の 蓄積 、 資 料 の蓄 積 る。 現 状 の 体 制 の ま まで 、 具 体 的 に取 り組 め が 困難 な 上 、 後 継 者 に 引 き継 ぐシス テ ム も未 ば 更 に負 担 も増 す事 に な る。 大 量 の 要 訪 問 世 熟 で あ る。 個 人 的 に 築 き上 げ た ネ ッ トワー ク 帯 に対 応 しよ う とす れ ば 、 住 宅 問題 の 解 決 は は交 代 時 に 崩 れ る事 も 多 い よ うで あ る。 積 極 僅 か な情 報 提 供 で(言 的 に取 り組 ん で い る病 院 の ス タ ッ フ に お い て で)あ も、 そ の 大 半 が きち ん と した 住教 育 研 修 を 受 得 な い の が 現 状 で あ ろ う。 生 活 指 導 自体 は 極 けて お らず 、 時 に は 近 視 眼 的 改善 に も陥 りや め て重 要 な項 目 で あ るが 、 それ に よ って容 易 す い。 多 くは 日々 の 仕 事 に追 わ れ 、 改 造 の 評 に改 善 可能 な事 さ え も見 送 る とす れ ば 、 む し 価 さ え 十分 に出 来 な いで い る の で あ る。 一般的 な病院の スタ ッフにおいては 、図面 や ス ケ ッ チ が 描 け な い 、 見 積 も りが で き な い 、 負 担 を多 くす る恐 れ もあ ろ う。 訪 問件 数 の 多 知 識 が な い 、 問 い合 わ せ 先 が分 か ら な い、 経 評 価 シ ス テ ム も、 問題 点 として 指 摘 す る事 が 験 が な い な どの 理 由 か ら住 宅 改善 に取 り組 む 出 来 る 。 ひ と りに何 度 も時 間 を掛 け る よ りは 、 事 に さ え 消 極 的 な の で あ る。 出来 る だ け 多 くの 人 に 、 即 ち ひ と りひ と りに 2)保 健 所 サ イ ドの 課 題 い換 え れ ば 、 言 い放 し る い は生 活指 導 に代 え て見 送 ら ざ る を ろ住 まい の 問 題 にべ 一 ル を掛 け、 患 者 家族 の さ を報 告 す る事 が、 業 績 評 価 に繋 が る現 在 の 対 して は 出 来 る だ け 少 な い時 間 で対 応 す る事 保 健 所 保 健 婦 は図 面 や ス ケ ッチ が 描 け な い 、 事 が 要 求 され る の で あ る。 保 健 婦 の 住宅 改 善 見積 も りが 出 来 な い 、 知 識 が な い 、 問 い合 わ へ の指 導 が 口頭 で な され 、具 体 性 を欠 い て い せ 先 が 分 か ら な い、 経 験 が な い な ど、 病 院 の る現 状 で は 、患 者 家 族 は 改 善 に踏 み切 る決 心 ス タ ッ フ と同 様 な悩 み を持 っ て い る所 が 少 な を付 け 兼 る場 合 が少 な くな い よ うで あ る。 くな い。 大 半 が きち ん と した住 教 育 研 修 を 受 尚 、寝 た切 り老 人 、障 害 者 につ い て の 家庭 訪 け て は お らず 時 に は 近視 眼 的 改善 を進 め て し 問 を 自治 体 保 健 婦 が 負 担 して い る所 で は、 病 ま う事 も少 な くな い 。 家 庭 訪 問 の 多 くは保 健 院 か らの退 院 後 の フ ォ ロ ー ア ップ が 自治 体 保 婦 単 独 で 行 な わ れ る事 が 多 く、 従 って 現 場 で 健 婦 に委 ね られ る事 が 多 い よ うで あ る。 そ の の 指 導 は 担 当保 健 婦 の持 つ 知 識 や 経 験 、 判 断 よ うな場 合 で も保 健 所 に於 け る家 庭 訪 問 の実 力 、 熱 意 に左 右 され や す い 。 住 宅 問題 を発 見 態 で は老 人 障 害 者 を対 象 とす る訪 問 数 は相 当 して も文 章 に よ る記 述 が殆 ど で あ るか ら、 ケ ー ス に よ っ て は現 場 の状 況 を 同僚 や 他 の 専 門 数 に登 っ て い る。 しか し、 老健 法 改 正 後 保 健 家 に正 確 に 伝 え る事 が 困 難 で あ る。 文 章 だ け も あ り、 老 人 や 障 害 者 の住 宅 へ の 取 り組 み の 一17一 所 保 健 婦 が住 宅 ま で見 な くな った と言 う報 告 減 退 が 他 の 疾 病 患者 や 、 母 子 等 の健 康 と住 ま い との 係 わ りに対 す る関 心 の 減 退 、 取 り組 み の 減 退 に 繋 が る 恐 れ な し と言 え な い。 一 方 2)保 住 宅 に 積 極 的 に 取 り組 ん で い る病 院 ス タ ッ 身分 野 も 多種 多 様 で あ る。 ば らば らに機 能 す フ と同 伴 訪 問 した り、合 同 会 議 を開催 して い れ ば ま と ま りの 悪 さ を示 す が 、 連 係 す れ ば る保 健 所 で は 、 住 宅 全 体 に対 す る 関 心 も強 く、 様 々 な 問 題 点 に 対 応 可 能 で あ る。 した が っ て、 ま た独 自 に も積 極 的 に取 り組 ん で い る所 が 多 苦 情相 談 、 健 康 相 談 を幅 広 く受 け止 め や す い。 い事 か ら 、 今 後 他 機 関 との 共 同連 係 を行 な う ⑦ 住 宅 改 善 指 導 は 現 在 保 険 点 数 とな ら な い 健所の特 徴 ① 保 健 所 に は 様 々 な職 種 が あ り、 学 問 の 出 ② 妊 婦 、 新 生 児 、3才 児、成人、 老人等 の 場 合 、 保 健 所 と 自治 体 との 関 係 も検 討 す る必 検 診 時 に不 健 康 、 異 常 を引 き起 こす 住 宅 問 題 要 が あ ろ う。 及 び 環 境 問題 を幅 広 く把 握 しや す い 。検 診 時 市 民 の 為 の 健 康 教 育 は保 健 所 で は か な り頻 繁 に 開 催 され て い る。 住 宅 を そ の 中 に 盛 り込 に 健康 確 保 か ら見 た住 教 育 が 可 能 で あ り、 ま た 関 心 を持 た れ や す い 。 む 為 に は 、 適 当 な教 材 、 パ ン フ レ ッ ト等 が 必 ③ 環 境 衛 生 監 視 員 は対 人 アプ ロ ー チ が 取 り 要 で あ る もの の 多 くの保 健 所 で は、 不 足 して い るの が 実 態 で あ る。 保 健 所 の 責 任 で と言 う に くい が対 物 的 アプ ロ ー チ は取 りや す い。 ビ よ りは 自 治体 の 責 任 で 充実 させ る の が 急 務 と 把 握 しや す く、 保 健 婦 と協 力 す れ ば 相 互 の 弱 思 わ れ るが 、 一 方保 健 所 保 健 婦 は現 場 に 最 も 点 を補 完 し合 え る。 近 い事 か ら、 生 きた 資 料 を提 供 す る役 割 を分 ル 監 視 技 術 の 延 長 上 に住 宅 の 様 々 な 問 題 点 を ところで個 々 の住宅 改善 は 、保 健 婦 の家 庭 訪 担 す る事 が 出来 る筈 で あ る 。 問 を通 して 実 施 され る事 が 多 い 。 そ の 場 合 の (6)病 特 色 は 以 下 の 通 りで あ る。 院 、保 健 所 、福 祉 事 務 所 等 が 住 宅 改 善 に 取 り組 む 場 合 の 利 点 、 欠 点 ① 病 院 で 指 導 され な い患 者 を救 済 で き る。 以 下 に 述 べ る事 柄 は 前 述 の 先 進 的 な事 例 か ら各 機 関 、 専 門 家 が 住 宅 改 善 に 取 り組 む 場合 の 特 徴 を要 約 した もの で あ る。 1)病 様 々 な住 宅 問 題 を把 握 しや す く、 ま た生 活 指 導 を しや す い。 ② 患 者 の 生 活 を継 続 的 に トー タル に 見 る事 が で き る。 院の特徴 ① 発 病 、 事 故 、 入 院 と言 う劇 的 変 化 を捉 え ③ 単 独 で 訪 問 す る事 か ら、保 健 婦 単 独 の 判 て住 宅 改 善 を 強制 しや す い。 家 族 も将 来 へ の 断 に よ る指 導 に な りや す く、住 宅 改 善 指 導 の 不 安 が 強 い か ら指 導 を受 け入 れ や す い。 内容 も個 人 の 力 量 に左 右 さ れ や す い。 ② 理学療 法士、作業療 法士 、ケー スワーカ 等 が いれ ば 、 組 織 的 に対 応 出来 る。 組 織 的判 断 で よ り専 門 的 な、 か つ 適 切 な指 導 が 出来 る 。 ④ 患 者 の 生 活 が 日常 化 して い る事 で 、 改 善 を受 け 入 れ に くい 。 期 限設 定 が な い。 ⑤ 生 活 しな が らの 住 宅 改 善 は 、 不 便 さ を伴 チー ム ア プ ロー チ は 異 な っ た専 門 を持 つ ス タ うの で小 規 模 に な りが ち。 ッフ相 互 の教 育 的 訓 練 機 能 を持 つ 。 ⑥ 教 育 の 方 法 が 病 院 よ り限 定 され や す い。 家 ③ 設備 機 材 教 材 を ス トッ ク し これ を利 用 し や す い。 庭 訪 問 時 に ビ デ オ を使 い に くい。 残 存機 能 測 定 の 設備 を持 ち に くい。 保 健 所 内 に 設 置 して ④退 院前 の改善で、工事 中の生活不便 がな い か ら大 が か りな 改 善 が で き る。 も重 度 の 患 者 を連 れ て来 るの は 困難 で あ る。 3)福 ⑤ 良い病 院施設で あれば、環境 それ 自身で 祉事務所 の特徴 ① 改 造 助 成 金 の 申請 で 住 宅 改 善 の 意 向 を知 る事 が で き る。 計 画 の 見 直 しが 可 能 。 教 育 的機 能 を持 っ 。 ⑥ 遠 い 所 へ の 患 者 宅 訪 問 が 困難 ② 障 害 機 器 の 貸 与 、 障 害 手 帳 発 給 申請 で 、 一18一 住 宅 改 善 の 必要 性 が 高 い 人 を把 握 可 能 。 して相 談 を受 け る事 を 申 し出 て 来 る事 が あ る ③ 福 祉 対 象 者 は一 部 の 層 に 限定 され る。 対 が 、 必 要 以 上 に 改善 規 模 を拡 大 し た り、 い つ 象 者 の 場 合 で も大 が か りな改 善 が 困 難 な事 が の 間 にか 関 連 会 社 の 仕 事 に取 り込 む 事 で、 患 多 い。 者 家 族 の 不 安 を拡 大 して し ま う事 が 度 々 あ る ④ 保 健 所 と共 に地 域 に 密 着 し、 地 域 資源 の 活 用 が で き る。 ⑤ 改 造 助 成 金 を使 用 して 工 事 す る業 者 は 殆 ど患 者 家 族 が 居 住 す る 地 元 の 業 者(但 よ うで あ る 。)、両 者 の 状 況 を考 え合 わせ る と、 医 療 、 保 健 衛 生 、 福 祉 か らの 住 宅 へ の ア プ ロ ー チ は他 の分 野 の 専 門家 、機 関 に置 き換 え難 し水 道 い 特 色 と重 要 性 を盛 っ て い る と言 っ て よい 。 あ る 。 従 っ て業 者 に積 極 的 これ らの専 門 家 か らの経 験 は 、 一 般 的 住 宅 政 に 情 報 提 供 す れ ば、 適 切 な改 善 に近 づ け る事 策 を立 案 、 実 行 す る際 に も極 め て有 効 な筈 で 工 務 店 が 多 い)で が 可 能 な筈 。° あ り、住 宅 部 局 も積 極 的 に取 り入 れ て 取 り組 ⑥ 改 造 助 成 金 に よ る工 事 は事 後 報 告 が福 祉 む 姿 勢 が 必 要 で あ る。 ま た医 療 、保 健 衛 生 、 事 務 所 に確 実 に な さ れ るか ら、教 材 用 に 良 い 福 祉 の 専 門 家 も積 極 的 に働 きか け参 加 す る事 事 例 を楽 に 収 集 す る事 が 出来 る筈 。 尚、 福 祉事 務所 は一般 に 待 ち受 け の行 政 と言 が 重要 で あ る。 と こ ろで 、 現 状 を省 み る と、 一 般 の 医 療 、 保 健 衛 生 、 福 祉 の従 事 者 に於 い わ れ て い る。 ケー ス ワ ー カ も事 務 職 が 担 当 し、 て は 、 住 宅 の 知 識 や 経 験 の み な らず 、 職 責 と し ば ら くして 交 代 す る ため 、 住 宅 改 善 は単 に して の 意 識 も、 周 囲 の 推 進 体 制 も欠 け て い る。 手 続 き上 の 問 題 と して 扱 わ れ る事 が 多 い。 先 進 的 取 り組 み事 例 の 中 に も様 々 な工 夫 、 苦 4)リ 労 が 見 られ るが 、 問題 も 多 々 見 られ る。 相 互 ハ ビ リ訓 練 施 設 の 特 徴(通 所 の 場合) ① 患 者 の ほ とん どの 人 は な ん らか の 改善 を す れ ば 生 活 行 動 の 自由 度 が 増 す 。 の ネ ッ トワー ク を確 立 せ ず(現 状では医療、 保 健 、福 祉 の 各 部 門 の ネ ッ トワー クす ら不 十 ② 集 団 訓練 で 自立 意 欲 を与 えや す い 。改 造 の 動 機 付 け と な る。 分 で あ り、 ま して 建 築 部 門 、 住 宅 管 理 部 門 と の 連 係 は例 外 的 で さ え あ る)、乏 しい情 報 の 中 ③ 地 域 が 限 定 さ れ るか ら、 家 庭 訪 問 、 関 係 で ば ち ば らに機 能 して い る事 。特 に個 人 に対 機 関の調整 が楽。 応 して い る現 場 で は 口頭 で指 導 して い る事 が (7>医 多 く、 きち ん と した 記録 が 残 され ない事 が 多 療 、保 健 衛 生 、福 祉 に 従 事 す る専 門 家 が 住 宅 に 取 り組 む 場 合 の 今 後 の 課 題 い事 。 空 間 情 報 を 表現 伝 達 す る訓 練 を受 け て 医 療 、 保 健 衛 生 、 福 祉 か らの住 環 境 改 善 は 、 お らず 、 現 場 に居 な い別 の 専 門家 か らの 協 力 個 々 の 生 活 者 を支 援 す る立 場 に視 点 を 置 く こ が得 に くい事 、 患者 家族 へ の 指 導 や 施 工 業 者 とが 可 能 で あ る。 一 方 現 行 の住 宅行 政 は、 住 へ の 指 示 が あ い ま い に な る事 。 従 っ て 、 経 験 民 との 直 接 的 関 係 を持 ち に く く、個 別 的対 応 を共 有 す る事 で各 専 門 家 の 力 量 を 向上 させ る は 困 難 で あ る。 ま た 、 利 潤 追 及 型 の 企 業 活 動 事 が 困 難 な事 が 多 い事 等 の 問 題u"',,.が 見 られ る。 で は 、 問 題 の 人 が 切 り捨 て られ や す く(積 極 全 体 的 に本 人 の 経 験 に 基づ く住 宅 知 識 に 限定 的 に取 り組 ん で い る病 院 の 住 宅 改善 に於 い て さ れ が ちな た め 、 部 分 的 に は 極 め て詳 しい知 も、建 築 家 が参 加 して い る例 は極 め て 少 な い 。 大 半 の 小 規 模 な 改 善 工 事 で は、 面 倒 な割 り に 識 を持 ち な が ら も、 住 宅 の 周 辺 知 識 が 欠 け て い る事 が 多 い 。 これ は、 こ れ まで に これ ら専 十 分 な 報 酬 が期 待 出来 な いか らで あ る。 一 方 門 家 が 住 宅 政 策 に発 言 す る場 所 を失 って い た 建 て 替 え、 新 築 も少 な くな い が 、 これ らに対 事 に も起 因 し よ うが 、 夫 々 の専 門職 養 成 の 教 して も参 加 は極 め て ま れ の よ うで あ る。 地 方 育 課 程 で、 住 居 が 取 り入 れ られ て 来 な か っ た の 建 築 士 会 な どで は建 て 前 は ボ ラ ンテ ィヤ と 事 に も強 く影 響 され て い よ う。 医学 や 、 看 護 一lg一 や 社 会 福 祉 の 教 育 に於 い て 、 更 に基 よ り住 居 分 の 研 究(住 居 と健 康 に 関 す る研 究 は 極 め て の 問 題 を避 け て は通 れ な い筈 の 理 学 療 法士 や 、 立 ち遅 れ て い る。 現 場 か らの 問題 提 起 が 重 要 作 業 療 法士 の 養 成 教 育 に於 い て も、 住 居 に関 で あ る。 住 宅 改善 後 の評 価 も健 康 との 関 連 で す る授 業 は 現 在 で も未 だ 周辺 の 課 題 で あ る。 捉 え られ れ ば よ り研 究 の発 展 を促 そ う。) 各 職 場 に於 け る現 任 教 育 に於 い て も住 居 は未 ④ 市 民 サ ー ビス の 為 の具 体 的 、 効 果 的 手 段 だ 周 辺 の 課 題 で あ る。 積 極 的 な取 り組 み を し の 開 発(住 て い る グ ル ー プ で も、 そ の 多 くは 言 わ ば 試 行 の パ ン フ レ ッ ト、 テ キ ス ト、 ビ デ オ 等 が 作 成 ま い と健 康 、住 宅 改 善 と健 康 な ど 錯 誤 の 状 態 と言 って 過 言 で な い。 され れ ば 、 市 民 講 座 の み な らず 、 患 者 家 族 へ こ の よ うな状 況 下 で 、 医 療 、 保 健 衛 生 、 福 の 住 教 育 に も役 立 つ 。 学 校 教 育 の 他 、 建 築 家 祉 に従 事 す る専 門 家 あ る い は 機 関 が積 極 的 に な どの専 門 家 教 育 向 け に も作 られ れ ば、 健 康 しか も効 果 的 に 住 宅 問題 に係 わ っ て行 く為 に と住 居 の 関 係 を多 くの 人 に 衆知 徹 底 させ る事 は 、 どの よ う な取 り組 み が 必 要 で あ ろ うか。 が で き る) 以 下 に 述 べ る事 柄 は こ れ ら専 門家 や機 関 に期 待 した い課 題 で あ る 。 ① 住 居 と健 康 に 関 す る基 本 的住 宅 知 識 、 技 術 の 修 得(必 ⑤ 活 動 を 円滑 に 進 め る為 の 法 的 、 財 政 的 環 境 の 整備 。(現在 所 謂 ビ ル の 衛 生 監 視 に 関 す る 要 な知 識 、 技 術 が何 で あ る か 目 .法律 で は、 共 同 住 宅 は含 まれ て い な い。 共 同 住 宅 との接 点 は水 道 法 等 極 め て 限 定 的 で あ る。 的 に従 っ て 明 らか に し、 体 系 化 す る必 要 が あ 病 院 の ス タ ッ フが 退 院 す る患 者 の為 に住 宅 改 るが 、 最 低 限、 空 間 情 報 の表 現 伝 達 技 術 は 共 善 を進 め る 目的 で家 庭 訪 問 して も、 そ れ は 保 通 して 必要 で あ る。) 険 点 数 に な ら な い 。従 っ て、 病 院 に よ る住 宅 ② 他 機 関 、 他 職 種 との ネ ッ トワー ク作 り と 役 割 の 明確 化(夫 改 善 は 医 療 業 務 に な り難 く、 ス タ ッフ の 家 庭 々 の 特 殊 性 を生 か し、 か つ 訪 問 さ え禁 止 して い る と こ ろが 多 い 。 法 的 、 夫 々 の 限 界 領 域 を補 完 す るネ ッ トワ ー ク作 り 財 政 的 幕 付 け の な い状 況 下 で は、 公 衆衛 生 従 が 必 要 で あ る 。 問 題 解 決 に特 殊 な 技術 、 高 度 事 者 個 人 の熱 意 に頼 ら ざ る を得 ず 、効 果 的 な な知 識 を必 要 とす る場 合 、 専 門家 集 団 の 養 成 、 取 り組 み が 困 難 で あ る 。) 専 門機 関 の 設 立 も射 程 に 入 れ るべ きで あ ろ う (専 門機 関 の設 立 を考 え る場 合 、障 害 者 へ の 援 助 等 に 限 定 され るが 、 北 海 道 難 病 連 、 東 京 都 お わ りに 本 研 究 調 査 に際 し、 多 くの 医療 、 保 健 衛 生 、 心 身 障 害 福 祉 セ ン ター 、 兵 庫 県玉 津福 祉 セ ン 福 祉 に 関係 し た専 門家 か ら 多大 な 協 力 をい た ター 等 の 活 動 が 参 考 とな ろ う。 地 域 の 公 的 病 だ い た。 貴 重 な 時 間 を割 い て ア ンケ ー トに答 院 を、 技 術 援 助 の 核 とす る の も案 で あ る)。 えて 下 さ った 方 々 、施 設 を案 内 して 下 さ っ た 尚、 ネ ッ トワ ー ク作 りが 問 題 解 決 を他 の 専 門 方 々 、 更 に 、 共 に研 究 に携 わ った 学 生 諸 氏 に 家 他 の機 関 に委 ね る だ け で は、 十 分 な効 力 を 深 く感 謝 す る こ と を こ こ に 記 す 。 尚、 本 研 究 発 揮 し得 な い場 合 も多 い もの と思 わ れ る。 チ ー ム ア プ ロ ー チ を なす 事 で 、 多角 的 な検 討 を は公 衆 衛 生 従 事 者 が 住 宅 ヘ ア プ ロー チ す る際 の ほ ん の 入 口 に 立 って 調 査 分 析 した に 過 ぎな 加 え る こ とが で きれ ば 、 よ り適 切 な問 題 解 決 い。 従 って 今 後 と も研 究 継 続 し、 内容 を深 め 、 が な され る場 合 も多 い もの と思 わ れ る。 ま た 実 践 に 結 び つ く研 究 と して 行 くこ とが 大 事 で 専 門 の 異 な る ス タ ッフ相 互 の理 解 と問 題 発 見 あ る 。 多 くの 方 々 の 御 批 判 、 御 指 導 を賜 わ る と、 問 題 処 理 に関 す る教 育 訓 練 的 効 果 を持 つ こ とが で きれ ば 幸 い で あ る。 事 も期 待 され る点 で 重要 で あ る。 ③ 住 居 と健 康 の 因果 関 係 に 関 す る未 解 明 部 一20一