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行政相談 - 総務省

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行政相談 - 総務省
行政相談
●行政相談とは
行政相談とは、国の行政などへの苦情や意見・要望を受け付け、相談者と関係行政機関の間に立ち、
公正・中立な立場から関係行政機関に必要なあっせんを行い、解決や実現の促進を図るとともに、行政
の制度及び運営の改善に生かすものです。平成 27 年度は約 17 万 2 千件の相談を受け付けました。
総務省の行政相談の特色
▶▶▶いろいろな行政分野の幅広い苦情に対応
どこに相談してよいかわからない問題や、複数の機関が関係
し、連絡や調整が必要な問題についても適切に対処
▶▶▶難しい手続なしで迅速な解決を促進
どの地域の問題でも、お近くの相談窓口で、簡易に受け付け、
迅速に解決を図ることが可能
▶▶▶行政の相談・運営の改善
・行政の制度及び運営に関する問題を、民間有識者で構成される
行政苦情救済推進会議に付議し、国民的立場に立った改善を促進
・同種・類似の苦情の発生が予想される問題については、行政評価局調査機能を活用して、苦情の原因
となっている行政の制度・運営の改善を促進
行政相談の流れ
国民(相談者)
●面談
●電話(行政苦情110 番)
●手紙、FAX
●インターネット
●総合行政相談所、行政
相談委員が開設する定
例相談所など
管区行政評価局
行政評価事務所
(各都道府県庁所在地
などに設置)
あっせん・通知
意見の反映
(必要に応じて)
● 行政苦情救済推進会議
の開催(有識者からの意見聴取)
行政相談委員
●行政評価局調査の実施
(全国に約 5,000 人)
回 答
難しい手続不要
回 答
無 料
国の行政機関、独立行政法人、特殊法人、
都道府県・市区町村(国の仕事の関係(
)※)
ご相談
秘密厳守
行政相談
※受け付けた相談の内容が、地方公共団体の業務などに関するものであっても、必要に応じ、関係地方公共団体
の相談窓口を紹介したり、参考連絡するなどの対応を行っています。
(例)・放置自転車が目立つので、早急に撤去・指導してほしい。
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・喫煙禁止の標示をもっと分かりやすくしてほしい。
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●多様な相談窓口
困ったら一人で悩まず行政相談
管区行政評価局・行政評価事務所(各都道府県庁所在地などに設置)
・電話による相談!
おこまりなら まるまる くじょーひゃくとおばん
行政苦情 110 番 ( 0 5 7 0 - 0 9 0 1 1 0 )
・インターネットによる相談!
行政相談受付
検索
(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/soudan.html)
・面談、手紙、FAX でも相談を受け付けています!
国民と行政を結ぶ懸け橋
行政相談委員
●行政相談委員は、総務大臣が委嘱した民間有識者で、全国に約 5,000 人(各市区町村に 1 人以上)
が配置され、国民の皆様から相談を受け付け、助言や関係機関に対する通知などを行っています。
●市 区役所・町村役場、公民館などで定期的に相談所を開設し、また、地域を巡回して相談を
受け付けています。そのほか、自治会、婦人会などの方々との懇談会や小中学校などで行政相談
出前教室を開催するなど、行政相談制度の周知を図るとともに、相談も受け付けています。
区役所における定例相談所
地域における巡回相談所
小学校での出前教室
さまざまな相談を受け付けます
一日合同行政相談所
デパートや公共の建物などを利用して、さまざまな相談機関が出席して相談をワンストップで
受け付ける相談所を、10 月の行政相談週間を中心に全国で開設しています。
総合行政相談所(毎日または定期的にデパートなどで開設)
札幌から那覇まで全国19 都市の街中のデパートなどで、毎日または定期的に相談窓口(総合行政
相談所)を開設しています。
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行政相談
買い物ついでにお立ち寄りください
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●行政の制度・運営の改善
❶行政相談で改善
総務省に寄せられた行政相談を端緒に改善された事例を紹介します。
事例1
横断歩道橋の撤去
申出内容
改善内容
廃校前に設置されている横断歩道橋は、
河川国道事務所に対応を依頼した結果、
現在は利用者がほとんどいない上に、横断
横断歩道橋が撤去され、新たに歩行者用信号
歩道橋の橋脚によって歩道の一部が通行し
機や横断歩道が設置されました。
にくくなっているので、撤去してほしい。
事例2
郵便ポストの安全な場所への移設
申出内容
改善内容
郵便ポストが廃屋の軒先に設置されており、
日本郵便株式会社に連絡した結果、郵便
使いにくい上、危険なので、移設してほしい。
ポストが店舗の軒先に移設されました。
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❷行政相談委員意見
行政相談委員は、委員活動を通じて得られた行政運営の改善に関する意見を総務大臣に述べることが
できます。
以下は、委員から提出された意見に基づき、改善された例です。
事例1
国民年金(老齢基礎年金)の受給に係る案内通知について
行政相談委員の意見
改善内容
日本年金機構は、年金の受給資格を確認
日本年金機構に対して通知の内容の見直し
できない者に対し年金加入期間の確認のための
を求めた結果、重要なお知らせであることや
通知(緑色のハガキ)をその者が 60 歳になる
現在の加入期間では年金を受け取るために
前に送付している。しかし、その内容は、
必要な期間(原則25年:300か月)を満たして
現在の年金加入期間では年金を受け取ること
いないことなどを分かりやすく説明する内容
ができない状態であることが分かりにくい
に改善されました。
ので、記載内容を工夫して分かりやすくして
ほしい。
事例2
軽自動車税の減免に係る申請期限の見直しについて
行政相談委員の意見
改善内容
身体障害者等は、軽自動車税及び自動車税
総務省自治税務局に対して、同局が市町村
の減免を受けることができるが、その減免の
に示している「市(町・村)税条例(例)」に
申請期限について、自動車税の場合は多くの
おける軽自動車税の減免申請期限に係る記載
都道府県が納付期限までとしている一方、
を「納期限前 7 日」から「納期限(前_日)」
軽自動車税の場合は多くの市町村が納付期限の
(注) に見直すなどして、減免申請期限を
7 日前までとしている。
軽自動車税の減免の申請期限についても、
自動車税と同様に納付期限までとしてほしい。
弾力的にできることを周知するよう求めました。
そ の 結 果、 同 局 は、
「 市( 町・ 村 ) 税 条 例
(例)」の規定を見直すとともに、各都道府県
に市町村への周知を要請しました。
( 注 ) 「納期限(前_日)」は、納期限又は納期
させることを表す。
行政相談
限前の任意の日数を市町村の判断で決定
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●行政苦情救済推進会議
総務省に寄せられた相談のうち、ⅰ)現行法令の改正がなければ、解決ができないもの、ⅱ)多数の
行政機関等に関係するなど、行政運営上の複雑な問題があるものについては、公平な第三者として民間
有識者で構成された行政苦情救済推進会議に付議し、その意見を踏まえてあっせんすることにより、
国民的立場に立った苦情の救済に努めています。
この仕組みは、全国 12 か所(※)の管区行政評価局・行政評価事務所にも設けられています。
以下は、行政苦情救済推進会議で改善が図られた事例です。
※ 管区行政評価局(7か所)、四国行政評価支局及び石川、京都、熊本、沖縄の各行政評価事務所
事例1
育児休業法の対象となる子の要件の見直し
申出内容
改善内容
特別養子縁組を成立
厚生労働省は、次のように対応しています。
させるための監護中の
①特 別養子縁組の監護期間にある子も育児
子については、育児
休業の対象となるよう、平成 28 年 1 月に
休業を取得できない
改正法案を国会へ提出(平成 28 年 3 月成立)
ので、制度を改正して
②企業が独自に法律を上回る休業制度を設ける
ほしい。
ことが可能である旨を周知
①特別養子にするために監護している子については、法律上の子に準じた取扱い
あっせん概要
とすることについて、適切な場において検討すること。
②特別養子にする子を監護している労働者に育児休業を認めるか否かは事業主の
判断により可能であることを周知すること。
事例2
簡易生命保険から送付される封筒への点字表記の推進
申出内容
行政相談
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改善内容
私は視覚障がい者で
郵便貯金・簡易生命保険管理機構は、視覚
ある。毎年、簡易生命
障がい者に対し送付する年金の支払いに必要
保険に関する現況届の
な現況届の提出を求める書類の封筒等に
提出を求める書類が
「かんぽせいめい たいせつなおしらせ」の
送られてくるが、封筒に
点字表記を行うこととしました。
点字がなく、ダイレクトメールと間違えて
なお、かんぽ生命でも、同様の措置が採られる
捨ててしまうことがある。重要な書類だと
こととなりました。
分かるように封筒に点字を表記してほしい。
あっせん概要
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郵便貯金等において、封筒に送付元の点字表記が行われている実態があるので、
簡易生命保険においても、封筒に送付元の点字表記を行う必要がある。
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●国際協力の推進
行政相談制度の発信
●総務省の行政相談は、行政評価局、行政相談委員及び行政苦情救済推進会議(民間有識者がメンバー)
の三者が一体となってオンブズマン(*注) の機能を果たしていると国際的にも評価されており、
行政評価局は、国際オンブズマン協会やアジア・オンブズマン協会の会員として、世界のオンブズマン
との交流活動を行っています。
●国際オンブズマン協会(世界の 91の国と地域から181機関が加盟(2016 年 3 月末現在))とアジア・オンブズ
「オンブズマンの概念や
マン協会(アジアの 20 の国と地域から、35 機関が加盟(2016 年 3 月末現在))は、
制度の普及・発展」のための活動を行っており、行政評価局は、これらの協会を通じて我が国の行政
相談制度の意義や有効性について発信しています。
(*注)オンブズマンとは――19 世紀初頭にスウェーデンにおいて、国民から行政への苦情・意見を権威ある
第三者が受け付け、中立的な立場で解決を図る公的な仕組みとして整備されたものが発祥で、その後、世界
各国に広がった制度。国際オンブズマン協会規約においては、
「憲法又は法令等に基づき、中立的な立場で、
国民から苦情を受け付け、その解決を図る機関として設置されるもの」と定義されている。
(写真)2016年3月、国際フォーラム
及び国際研修を日本で開催し、アジア
を中心に 23 の国・地域から 84 名
の行政苦情救済を担うオンブズマン
のほか、行政相談委員等国内外の
関係者、延べ 280 人が参加しました。
パネルディスカッションや研修を
通じた意見交換を行うことにより、
相互の連携を強化し、それぞれの
活動の一層の充実を図るとともに、
我が国の行政相談制度の積極的な
発信を行いました。
ベトナム国家監察省との二国間協力
行政相談委員制度は、総務大臣から委嘱された民間人が、ボランティアで国民の苦情を受け付ける
という世界的にもユニークな制度であり、世界のオンブズマンから大きな関心が寄せられています。
ベトナムの中央省庁の一つである国家監察省は、監察・苦情・告発の処理及び汚職防止に取り組んで
おり、日本と同様にアジア・オンブズマン協会の会員となっています。行政評価局は、同省からの要請
に応え、平成 25 年 4 月に、行政苦情救済分野に関する協力の覚書を締結し、以来、活発な交流を行って
研修等、行政管理全般についての技術協力を推進しています。
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います。平成 26 年度からは、国際協力機構(JICA)の協力を得て、覚書に基づく実務家レベルの
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