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資料1 第4回沖縄県医療審議会県立病院のあり方検討部会における主な
資 料 1 第4回沖縄県医療審議会県立病院のあり方検討部会における 主な審議内容 ○医療機能について 〔中部病院、南部医療センター・こども医療センターの医療機能〕 ・両病院はそれぞれの医療圏域内で他の病院との連携を検討していくべきである。 南部医療センター・こども医療センターは、ある程度機能が揃っていないと競争 力が落ちる部分もある。収益面を考えると、単純に分担する訳にはいかないが、 那覇市立病院、琉大附属病院など公的病院と連携していくべきではないか。 ・南部医療センター・こども医療センターと中部病院の機能分担は 、総論ではなく 、 個別診療機能毎に検討すべきである。 ・県立病院はすべて離島支援拠点病院。今後も、当然、離島支援をしなければなら ない。 【結論】①中部病院と南部医療センター・こども医療センターの機能は全く同じ ではなく既に分担しているところもあるが、分担していない中部病院 のその他の分野は、個別に同一医療圏の医療機関や南部医療センター ・こども医療センターとの機能分担と連携を整理する必要がある。 ②南部医療センター・こども医療センターについて、こども部門は強化 していくことが必要だが、大人部門は、那覇市立病院等同一医療圏に ある公的医療機関や中部病院との機能分担と連携を整理する必要があ る。 〔精和病院の医療機能〕 ・精神医療は、入院医療中心から地域生活中心に変わってきている。公的病院であ る県立病院は、その先頭を進んでいくべき。 ・公立精神病院に求められる医療として、精神科救急、長期入院患者の社会復帰促 進は絶対必要。薬物・アルコール依存患者、身体合併症、児童思春期医療の対応 なども必要である。 -1- ・病床数を縮小するには、地域で患者の受け皿を整備する必要がある。 ・民間にはできない医療をするのが公的病院の役割。残念ながら精和病院はそのよ うな機能を果たしていないというのが民間医療機関の評価。結局、精和病院が県 立病院としてやるべきことをやっていないから、スーパー救急などを民間病院が 担っている。 ・そろそろ医師と看護師だけの精神医療を脱皮してもらいたい。いろんな職種が関 わって社会復帰できるような体制を整備すべきである。 【結論】①精神医療改革の基本方針を踏まえ、急性期医療を強化し、長期入院患 者の社会復帰促進に取り組み、在院日数を減らすことにより病床規模 のダウンサイジングを図る必要がある。 ②民間医療機関では提供が困難な精神医療分野を担うべきである 。(薬 物・アルコール依存患者、身体合併症、児童思春期医療など) ○経営形態について 〔精和病院の指定管理者制度導入について〕 ・福岡県の例では公設民営後も政策医療が充実している。経営的にも良くなってい る。精和病院の一番の問題は、人件費の問題だということは明らか。人件費が医 業収益の110%もあるような病院の存続は難しいから、公設民営化を提案した。 ・福岡県の場合、県立病院に勤務していた医師や看護師等の多くが財団職員として 残った。精和病院を民間医療法人に指定管理した場合、職員が残らないのではな いか。政策医療が継続できるか不安な部分がある。 次回、引き続き審議することになった。 〔地方独立行政法人化について〕 別紙の通り -2- ○再編・ネットワーク化について ・南部医療センター・こども医療センターと那覇市立病院の機能分担、組織統合に ついて、現在はお互いを理解するための会合を開いている状況。それが将来の組 織統合に結びつくかどうかは分からないが、可能性がないわけではないというの が現状である。 次回、審議することになった。 -3- 別 紙 県立病院長等の独法化への主な意見 独法化への意見 北部病院長 その他の意見 ①次年度から院長権限を大幅に強化 する。全適効果が出るのは次年度 から。1、2年様子を見たい。 ②独法化と答申されても、現場に問 題意識がなければ効果は出ない。 現場から独法化という意見が挙が ってくれば頑張れる。 ③全適で本当にやっていけないなら、 独法化で頑張る。資金面など独法 化の準備はしてもらって良い。 中部病院長 □独法化したら、経営 責任があり、離島に 業務応援の医師は絶 対に送れません。 □権限委譲の話があり、取組みも開 始した。やるべきこともやってい ない段階で独法化の結論は、院長 意見を聞いていないということ。 南部医療センター院長 □こども病院は手厚い 人的体制が求めら れ、特殊診療設備も 抱えているので、独 法化は出来ない。 ①全適の何が問題なのか議論されな いで独法化と言われても納得いか ない。 ②人件費の問題を議論した上で独法 化を判断すべき。 病院事業局長 ①来年度から、人事、予算、組織、 その他病院運営に必要な権限を現 場に委譲する。職員の意欲、経営 意識を高め、経営改善に繋げる。 それが出来れば、結局独法化に結 びつくのでは。今独法化すると、 院長に経営ができるか不安。権限 委譲で様子を見ながら、各病院長 が望むなら、その時に考える。 ②県民の意見を聞くことは非常に大 事である。 -4- 院長意見等に対する委員の意見 伊関委員 ①ここで独法化を決めると、先生方の士気が下がる。もう少 し時間かけた方がいい。 ②全適の徹底という気持ちは分かるが、一借が100億に達し、 このままだと破綻しかねない中で本当に大丈夫か。職員給 与は見直せるのかやはり危惧する。だからゆれている。 ③教科書的には独法化すべき。ただ、実際に導入して大丈夫 か。制度をいじれば解決するものではない。正直、沖縄県 は信用できない。責任を持って病院経営が出来る人がいる のか。マネジメントできる人を置かなければ、独法化でも うまくいかない。県の関与も、従来型の過剰関与、責任放 棄のいずれかに偏る可能性がある。また、独法化しても職 員の意識が変わらない、給与見直しが出来ない可能性もあ る。ポイントはマネジメント力。現場に裁量を与え、その 分責任を持って経営が出来るのか、多少の懸念を感じる。 儀武委員 □県と各病院長の考え方が、一つじゃない。課題の共通認識 がない場合があり、委員としてどこまで踏み込んで良いの か分からない。再度、課題は何か整理していただきたい。 東門委員 □5圏域でタウンミーティングを持って、本当にこの病院と 一緒にここまで生きてきた、生活をしてきた皆さんの意見 を聞くことも一つの手ではないか。 久髙委員 ①那覇市立病院は、生き残りのため自主的に独法化した。南 部医療センターも同じような厳しい医療環境にある。独法 化した方がより経営的な自由度も増し、職員のやりがいも 上がる。 ②県立病院の役割として、確かに離島医療があるが、医師を 派遣するところには繰入金を手当すればいい。離島は人件 費が高いということがあるが、それだけ繰出金を上乗せす ればいい。 恩河委員 □現在、全適で頑張っている部分がある。市立病院も相当の 経験を積んで独法化に移行している。独法化するといって も、全員がイメージできない状況。全適で何ができるかと いうことを一生懸命考える時期だと思っている。そんなに 結論を急いで独法化という方向を出すのが良いのか分から ない。 宮城部会長 □明日独法化できるわけではない。改革はもう始めなければ ならない。遅れると 、借金が増え、独法化も出来なくなる。 県が借金を肩代わりできなくなった時点で、県立病院はあ り得なくなる。借金を減らすことは今からやる。今日この 会議をしている間でも。これは当然のこと。やるべきこと をやって、更に県立病院を継続させるためにはどうしたら いいかということ。過去何回も論議をして、この会議があ る。これからやりますと言われても、全く信用できない。 -5-