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『私たちの道徳』の計画的な活用に向けた指導資料

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『私たちの道徳』の計画的な活用に向けた指導資料
「『私たちの道徳』の計画的な活用に向けた指導資料」
北海道教育庁石狩教育局義務教育指導班
1
作成の趣旨について
「私たちの道徳」に掲載されている読み物資料を活用した1単位時間の授業の展開例を示すととも
に、「私たちの道徳」の書き込み欄やコラムなどの資料部分についても、有効かつ積極的に活用される
よう、その方法を例示しています。
2
道徳の時間を充実させるためのポイント
「私たちの道徳」を活用しましょう!
【「私たちの道徳」の活用のポイント】
○読み物資料を読み、自分の考えを深めさせること。
○考えを書き込んで自分自身を振り返らせること。
○いろいろな人の考えに触れて自分の生き方に生かさせること。
○家族と一緒に読んだり書き込んだりさせること。
基本的な学習指導過程に沿った「道徳の時間」を展開しましょう!
子どもに、ねらいとする
道徳的価値についての自覚
を深めるための手順を示す
ため、学習指導過程を意識
することが大切です。道徳
の時間の学習指導過程につ
いては、
「導入」
「展開前半」
「 展 開 後 半 」「 終 末 」 の 段
階に分かれ、各段階の役割
を明確にした指導が行われ
るよう、授業づくりを工夫
することが大切です。
特に展開後
半では、資料
から離れて自
分とのかかわ
り等について
考えることが
大切です!
【基本的な学習指導過程】
【導
入】
・動機付け
・体験活動の振り返り
・絵や実物を提示
□ 動機付けを図るため、学校行事な
どでの体験活動を振り返らせたり、
絵や実物を提示したりします。
【展開前半】
・登場人物等と自分の生き方
についての比較
□ 価値の大切さについて考えさせる
ため 、読 み物資料な どを用いて 、
登場 人物 の生き方に ついて自分 と
比較して考えさせます。
【展開後半】
・できている自分への気付き
・自己肯定感の高揚
□ 自己の生き方について深く考えさ
せる ため 、資料から 離れて、自 分
の生 き方 を振り返ら せたり、友 だ
ちのよさに気付かせたりします。
【終
末】
・道徳的実践意欲の向上
□ 子どもが、ねらいとする道徳的価
値に つい てまとめた り整理した り
する 活動 を行うこと で1時間を 振
り返ります。
「発問」を吟味しましょう!
発問は、子どもの心を動かし、多様な考えを引き出すために重要です。特に、子どものこだわりや
問題意識が生かされる発問、発言に自由度がある発問、考える必然性や切実感があり、心が揺さぶら
れる発問などを考えることが大切です。
【基本発問】
本時のねら
いを達成させ
るための基本
となる発問で
す。
【中心発問】
基本発問の中で、ねらいを
達成するために最も重要な発
問です。特に、ねらいとする
価値に対して、自分自身がど
のように考え、どのように実
践してきたかを振り返らせる
ことが大切です。
-1-
【補助発問】
基本発問や中心発問
を補い、関連付ける発
問です。基本発問で、
子どもが理解しやすい
ように、噛み砕いたり
言い換えたりします。
3
「わたし(私)たちの道徳」を活用した1単位時間の授業展開例
「わたしたちの道徳」を活用し、書き込み欄の活用を図った授業例
〔小学校低学年の事例:ハムスターの赤ちゃん(読み物教材)〕
本事例では、生きることを喜び、命を大切にする心を育てることをねらい、「わたしたちの道徳」の読み物
教材「ハムスターの赤ちゃん」を中心に活用します。また、「わたしたちの道徳」の書き込み欄を活用するこ
とで、本時でねらう道徳的価値についての考えを深めさせる事例です。
1
主題名
生命尊重【内容項目3-(1)】
2
資料名
ハムスターの赤ちゃん(わたしたちの道徳
3
道徳的価値について
生きることを喜び、生命を大切にする心をもつ。
小学校1・2年
p96~p99)
4 本時の学習活動
【ねらい】 生きていることに喜びを見いだし、生命を大切にしようとする態度を育てる。
【事前の指導】
生活科の「すてきなところを教え会おう」の学習において、「わたしたちの道徳」p91の書き込み
欄に自分が生まれたときの話を家の人に聞き、書き込ませることをとおして、多くの人々の支えにより
自分が成長したことに気付かせる。
・主な学習活動 ○発問
◎中心発問 *予想される児童の反応
■評価
・指導上の留意点
※アンダーラインは「私たちの道徳」の活用場面
・動物園の「子ども牧場」で、いろいろな小動物と触れ合っ ・「子ども牧場」の写真を見せ、体験
たことを想起させ、本時でねらう道徳的価値への方向付け
したことを振り返らせる。
を行う。
導 ○ 「子ども牧場」で小さな生き物たちと触れ合ったときに、 ポイント①
入
どのようなことを感じましたか。
*モルモットの毛がとてもふわふわしていた。
*ウサギの心ぞうが、どきどきしていた。
*とっても温かかった。
展
開
前
半
・「ハムスターの赤ちゃん」(
「わたしたちの道徳」 p96~
p99)を範読する。
○ 産まれたばかりの赤ちゃんハムスターはどんな様子で
すか。
*とっても小さい
*毛が生えていない
*目があいていない
*おっぱいを一生懸命すっている
○ お母さんハムスターは、どのようなことを思って赤ちゃ ・挿絵に注目させ、お母さんが思ってい
んハムスターのお世話をしていたのでしょう。
たことを想起しやすいようにする。
*元気に育ってほしい。
・「そっと」「たからもの」という言
*早く大きくなってほしい。
葉から、お母さんが赤ちゃんハムス
*子どもたちは、私の大切な宝物。
ターを大切に育てようとしている態
◎ 皆さんは、生まれてから10日たった赤ちゃんハムスター
度に気付かせるようにする。
に、どのような言葉をかけてあげたいですか。
■ハムスターが成長した喜びを表現し
*大きくなってよかったね。
ている。
*お母さんに守られて、こんなに大きくなったね。
ポイント②
*これからも、元気に大きくなってね。
・「わたしたちの道徳」p91の書き込みを基に、今の自分
展
自身について考える。
開 ○ 自分が生まれたときの話を紹介し、感想を発表し合いま ■自分の命は、様々な人たちによって
後
しょう
守られてきたことに気付いている。
半 *みんな家族に大切に育てられたんだね。
*自分の命は、いろいろな人に守られてきたんだね。
*いろいろな人のおかげで、元気に生活できるんだね。
終 ・助産師さんの話を聞く。
末 ・ねらいとする価値についてまとめる。
ポイント①
体 験活動 を生 かした導入を行っています
導入において、校外学習で小動物と触
れ合った体験を振り返らせることで、生
き物の温もりや心臓の鼓動を感じたこと
などを想起させ、本時でねらう道徳的価
値を意識 できるよう にしています 。
・助産師さんに、命の大切さや生まれ
てくる赤ちゃんへの家族の期待等の
話をしてもらう。
ポイント②
「わた し た ちの道 徳」の書き込 み欄を 活用し てい ま す
「わたしたちの道徳」の書き込み欄に、自分が生まれた
時の話を家の人に聞いて書き込み、その内容を紹介し合う
ことで、自分たちの命は、家族をはじめ、多くの人によっ
て守られていることに気付かせ、生命を大切にしようとす
る態度を 育てています 。
-2-
「私たちの道徳」を活用し、各教科等との関連を図った授業例
〔小学校中学年の事例:ヒキガエルとロバ(読み物教材)〕
本事例では、児童が命の尊さを感じ取り、生命あるもの全てを大切にしようとする態度を育てることをね
らい、
「私たちの道徳」の読み物教材「ヒキガエルとロバ」を中心に活用します。また、
「私たちの道徳」を、
各教科の内容と関連付けて指導を行ったり、事後の指導において活用したりした事例です。
1
主題名
生命尊重【内容項目3-(1)】
2
資料名
ヒキガエルとロバ(私たちの道徳
3
道徳的価値について
生命の尊さを感じ取り、生命あるものを大切にする。
小学校3・4年
p96~p99)
4 本時の学習活動
【ねらい】 生命の尊さを感じ取り、生命あるものを大切にする態度を育てる。
・主な学習活動 ○発問
◎中心発問 *予想される児童の反応
■評価
・指導上の留意点
※アンダーラインは「私たちの道徳」の活用場面
・第2学年の生活科において、ミニトマトを栽培したときの ・ミニトマトを栽培したときのことを
ことを話し合う。
ペアで話し合い、植物にも命がある
導 ○ 2年生でミニトマトを育てたときにどんなことに注意し
ことを想起させ、「私たちの道徳」
入
て育てたかな。
p93に命の大切さを感じた出来事
*枯れないように、毎日水をあげたよ。
を書き込ませてから読み物資料を提
*ちゃんと世話をしたのに、秋になったら枯れちゃったよ。
示する。
展
開
前
半
展
開
後
半
・「ヒキガエルとロバ」
(「私たちの道徳」 p96~p99)
を範読する。
○ アドルフたちは、どんな気持ちでヒキガエルに石をぶ
つけたと思いますか。
*気持ち悪いな、あっちへ行け。
*石がぶつかって、つぶれたらおもしろいだろうな。
○ アドルフたちは、ロバがヒキガエルをひかないように
したところを見たとき、どんなことを思いましたか。
*荷車が重くて苦しいはずなのに。
*わだちをそのまま歩いてひき殺すと思ったのに。
◎ アドルフたちは、ヒキガエルとロバをいつまでもなが
めながら、どんなことを考えていただろうか。
*自分たちは、ヒキガエルにひどいことをしてしまった。
*ロバはヒキガエルの命を守ったのに、自分たちはなんてこ
とをしたのだろう。
ポイント①
・ヒキガエルの写真などを提示し、ヒ
キガエルが気持ち悪い姿・形をして
いることを感じさせ、アドルフたち
の行為に共感しやすいようにする。
・ロバが、農夫にムチで打たれようと
も、ヒキガエルの命を守ろうとした
ことに共感できるよう、ロバの大変
さに注目させる。
・アドルフたちの心情の変化をもたら
した理由について、グループで話し
合う時間を設ける。
■ヒキガエルの命を大切にしようとす
るロバの行動に共感し、アドルフた
ちの思いを考えることができたか。
・「私たちの道徳」p94~p95の詩を読んで、「ヒキガ ・「私たちの道徳」を活用し、読み物
エルとロバ」で学んだことをもとに、生命についての考え
資料をとおして考えたことを基に、
をノートにまとめ、発表する。
全ての生き物には命があり、大切に
○ 生命について考えたことをノートにまとめ、発表しても
しなければならないことを考えさせ
らいます。
る。
*動物も植物も命があるので、大切にしなければならないと ■生き物の命について考え、命がある
思った。
もの全てを大切にするという気持ち
*自分の命も他の命も大切にしなければいけないと思った。
をもつことができたか。
終 ・教師による説話
末 ・ねらいとする価値についてまとめる。
ポイント②
・教師の価値の押し付けにならないよ
う説話を行う。
【事後の指導】
「総合的な学習時間」の命をテーマとした学習において「私たちの道徳」p92を活用するとともに、
ノートを見直し、学習した内容を振り返り、自己の生き方についての理解を深める。
ポイント①
ポイント②
各教科等の指導と「道徳の時間」の指導を関連付けます 総合的な学習の時間で「私たちの道徳」を活用します
第2学 年の 生活 科で行 った 「ミニ トマトの栽 培」
で学習したことを振り返る話合い活動を行い、植
物に も命があるこ とを想起さ せています 。また 、
「私
たちの道徳」の読み物資料を活用することで、本
時の道徳的価値を児童が意識できるようにしてい
ます 。
「道徳の時間」で学んだことを、命をテーマ
とした総合的な学習の時間において振り返ると
と も に 、「 私 た ち 道 徳 」 を 活 用 し 、 自 己 の 生 き
方について考える学習活動を位置付けていま
す。
-3-
「私たちの道徳」を活用し、家庭や地域との連携を図った授業例
〔小学校高学年の事例:その思いを受けついで(読み物教材)
〕
本事例では、人間の命は尊く、かけがえのないものであることに気付き、自他の命を尊重しようとする心
を育てることをねらい、
「私たちの道徳」の読み物教材「その思いを受けついで」を中心に活用します。また、
授業を家庭や地域の人たちに公開するとともに、授業にも参加してもらうことで、児童に様々な視点から命
の尊さについて考えを深めさせる事例です。
1
主題名
生命尊重【内容項目3-(1)】
2
資料名
その思いを受けついで(私たちの道徳
3
道徳的価値について
生命がかけがえのないものであることを知り、自他の生命を尊重する。
小学校5・6年
p104~p107)
4 本時の学習活動
【ねらい】 どんな人でも生命の重さは同じであることを知り、自他の生命を尊重し、力強く生きようと
する態度を育てる。
・主な学習活動 ○発問
◎中心発問 *予想される児童の反応
■評価
・指導上の留意点
※アンダーラインは「私たちの道徳」の活用場面
・「私たちの道徳」p98を読んで、自分の生命について関 ・本時の生命尊重の価値について、日
導
心をもたせる。
常生活で心がけていることを挙げな
入 ○ 生命を大切にするためにどのようなことをしていますか。
がら、問題意識をもたせる。
*交通安全に気を付けている。*けがに気を付けて遊んでいる。
展
開
前
半
展
開
後
半
・「その思いを受けついで」(「私たちの道徳」 p104~
p107)を範読する。
○ じいちゃんの命が、あと3か月だと聞いた「ぼく」は、
どんな気持ちだったのでしょう。
*うそだ。そんなこと信じられない。
*大好きなおじいちゃんがいなくなるのは悲しい。
○ 「ぼく」は、じいちゃんの病院にどんなことを考えて
通い続けていたのでしょう。
*一緒にいる時間をたくさんつくりたい。 ポイント②
*最後になるかもしれないので一緒にいたい。
◎ 誕生日祝いののし袋に書かれた字を見て、「ぼく」はど
んな気持ちになったでしょう。
*おじいちゃん、最後まで「ぼく」のことを思っていてくれ
てありがとう。
*僕のことを大切に思っていてくれていたんだ。
*自分の生命も大切にして生きていきたい。
ポイント①
・小さい頃からずっとかわいがってく
れた、大切なおじいちゃんの命が限
られていることに動揺する「ぼく」
の気持ちに共感させる。
・目を閉じているおじいちゃんに声を
かけ続けた「ぼく」のおじいちゃん
に対する深い思いに気付かせる。
・考えたことを参観者を混じえて交流
させ、多様な考え方や感じ方がある
ことに気付かせる。
■おじいちゃんが残したのし袋から、
自分の生命がおじいちゃんの深い愛
情に支えられていたことに気付いて
いる。
・これまで学んだことをもとに、生命についての考えを広げ ・読み物資料をとおして考えたことを
させる。
基に、自他の生命の尊さについて考
○ 自分の生命、自分の周りの人々の生命についてどんなこ
える。
とを考えましたか。
*生きていることは当たり前のように思っていた。これから ■命は自分だけのものではなく、家族
はもっと自分の命を大切にしていきたい。
や周りの人々の深い思いによって支
*おじいちゃんのように、ぼくのことを大切に思ってくれる
えられており、自他の生命を尊重す
周りの人をぼくも大切にしていきたい。
ることの大切さに気付いている。
終 ・参観者による説話
末 ・ねらいとする価値についてまとめる。
ポイント①
導 入 で 道徳 的 価値 の 自覚 の動 機付 け を図りま す
導 入 で 「 私 た ち の 道 徳 」 の p 98の
「限りあるたった一つの命だから」を
読み、児童に命はかけがえのないもの
であるという本時の道徳的価値の自覚
の動 機付けを図 ります。
ポイント③
・参観者に事前に命についての思いを
話してもらうよう依頼する。
ポイント②
ポイント③
参 観 者 と と も に 考 え ま す 参 観者 に よ る説 話 を行 い ま す
参観者が各グループに
入り、中 心発問であ る「ぼ
く」の気持ちについて、
児童とともに考える場を
設定して います。
-4-
参観者数名に、ねらいとする
道徳的価値にかかわる経験や思
いなどを話してもらい、児童に
様々な視点から生命の尊さにつ
いて考えを深めさせています。
「私たちの道徳」のコラム等の活用を図った授業例
〔中学校の事例:キミばあちゃんの椿(読み物教材)〕
本事例では、命の尊さを理解し、かけがえのない命を精一杯に生きようとする心を育てることをねらい、
「私
たちの道徳」の読み物教材「キミばあちゃんの椿」を中心に活用します。また、「私たちの道徳」のコラム等
を活用し、生徒に様々な視点から命の尊さについての考えを深めさせる事例です。
1
主題名
生命尊重【内容項目3-(1)】
2
資料名
キミばあちゃんの椿(私たちの道徳
3
道徳的価値について
生命の尊さを理解し、かけがえのない生命を精一杯に生きる。
中学校
p108~p113)
4 本時の学習活動
【ねらい】 生命の尊さを理解し、かけがえのない生命を精一杯生きようとする態度を育てる。
・主な学習活動 ○発問
◎中心発問 *予想される児童の反応
■評価
・指導上の留意点
※アンダーラインは「私たちの道徳」の活用場面
導
入
展
開
前
半
・「生命の誕生と死」(「私たちの道徳」p103)から、こ ・道徳的な価値の自覚に向けた動機付
れまでの生活を振り返り、生命のかけがえのなさについて
けとなるよう、これまでの生活を振
感じたことを交流する。
り返る。
○自分の生活を振り返って、生命のかけがえのなさについて
考えたことを書き込み欄に書き、発表しましょう。
ポイント①
・「キミばあちゃんの椿」(「私たちの道徳」 p108~
p113)を範読する。
○ 裕介の震える声には、どんな思いが含まれているでしょ ・裕介が自分の病気のことだけではな
うか。
く、友だちや家族に負担をかけてい
*ぼくは、一生、病院暮らしなのかな。
ることに苦悩している心境をおさえ
*自分は、何のために生きているのだろう。
させる。
*親にも心配や迷惑ばかりかけているな。
○ 裕介は広瀬淡窓の生き方や「万善簿」のことを知って、 ・広瀬淡窓の話から、この人物の生き
どんなことを考えたのでしょう。
方に共感させる。
*ぼくと同じように病弱だったけど、意味のある人生を生き ・キミばあちゃんの話(広瀬淡窓)を
たんだ。
受け、変わっていく裕介の心情につ
*健康であるか、病弱であるかは生き方には関係ないんだな。 いて深く考えさせる。
*よいことをして、生きることが大切なんだ。
◎ 裕介は、キミばあちゃんの手をぐっと握りしめて、ど ・どのように生きていくかが、生命の
んなことを考えていたのでしょう。
尊重につながることを考えさせる。
*生きていても仕方ないなんて、考えていたけど、しっかり
と生きていこう。
*生命について考えさせてくれてありがとう。
■生命の尊さを理解し、かけがえの
*病気に負けてはいけないことがよく分かった。
ない生命を精一杯に生きることの
*自分だけが苦しいのではないんだ。
大切さに気付いている。
展 ・これまでの学習で学んだことをもとに、「かけがえのない ・個人で考えたことをノートに書いた
開
生命を精一杯に生きる」について考える。
後、3~4人のグループで意見交流
後 ○ かけがえのない生命を精一杯に生きるため、自分なら
を行う。
半
どうしますか。
ポイント②
*何事にも一生懸命に取り組むことを大切にする。
*後悔しないように努力することを大切にする。
■かけがえのない生命を精一杯生き
*自分のできることを精一杯する。
るために、自分ならどうするのか
を考えている。
終 ・教師による説話を行う。
末 ・ねらいとする価値についてまとめる。
・教師の価値の押し付けにならないよ
う説話を行う。
ポイント①
ポイント②
コラム等を活用し道徳的価値の自覚の動機付けを図ります 書く活動や話し合う活動を通して道徳的価値の自覚を深めます
導入において、p105の「生命の誕生と死」を活
用し、生命のかけがえのなさについて感じたことを
交流することで、本時の道徳的価値の自覚の動機付
けを図ります。
道徳的価値の自覚及び生き方についての考えを深め
させるため、児童が自分の考えを整理しながら書いた
り、書いた内容に基づいて話し合ったりする活動を位
置付けています。
-5-
参
考 資
料
〔文部科学省〕
〔http://www.mext.go.jp/a menu/shotou/doutoku/index.htm〕
■
道徳教育用教材「私たちの道徳」について
※「私たちの道徳」の冊子の電子データが掲載されています。
■
「私たちの道徳」活用のための指導資料(小学校)
※「私たちの道徳」を活用するための指導資料が掲載されています。
■
「私たちの道徳」活用のための指導資料(中学校)
※「私たちの道徳」を活用するための指導資料が掲載されています。
〔北海道教育委員会〕
〔http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/gky/kyouikukatei/page.htm〕
■
「私たちの道徳」保護者向けリーフレット
※「私たちの道徳」を保護者に啓発するための資料が掲載されています。
■
北海道「道徳教育」Webプログラム
※「おもてなし」や「いのち」などのテーマごとに指導案が掲載されています。
■
平成25年度小・中学校教育課程改善の手引
※道徳の時間の授業改善の方法などが掲載されています。
■
平成26年度小・中学校教育課程改善の手引
※「私たちの道徳」を活用した年間指導計画などが掲載されています。
「『私たちの道徳』の計画的な活用に向けた指導資料」
平成27年3月発行
編集・発行
北海道教育庁石狩教育局義務教育指導班
札幌市中央区北3条西7丁目
-6-
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