Comments
Description
Transcript
第7号 - 北見赤十字病院
北見赤十字病院 Vo.7 2009/08/28 発行 第7回がんサロン開催 8 月 19 日(水)14 時から第 7 回がんサロンを開催しました。 参加人数は 18 名。ほとんどが患者さんご本人で、初めて参加された方が1名。他院通 院中の方も数名参加されていました。 参加者から「グループ分けを行うと、毎回同じ方との話しになってしまうので、み んなで一緒に話しをしたい」との要望があり、今回はグループ分けを行わず、みんな で一緒に話しをしました。18 名という人数だったため、1 つのグループでの話し合い ではまとまりがなくなるのではないかと懸念しましたが、今回、北見市健康推進課の 方も参加してくださったため、がん検診の案内や参加者からがん検診や行政への要望、 管内の患者・家族会の情報提供、今後のがんサロンのあり方など逆に 1 つのグループ を有効に活用して話をすることが出来ました。その他、参加者それぞれの悩みや経験 談をみんなに話すことで、共に支え、励ましの関わりがなされていました。 サロンのあり方についての話し合いでは、今後、患者会や家族会などが立ち上げら れれば良いとの意見も出されたが、現状では、まだサロンが始まったばかりなので、 まずはサロンの継続と周知を行った方が良いという意見でまとまりました。また、サ ロンはみんなにとって必要な場であり、ずっと続けて欲しいということは全員一致の 意見でした。今後も皆さんにとって、安らげて語れる場であり続けられるようスタッ フ一同頑張っていきたいと思います。 9月の北見市広報にがんサロンの案内と、サロン参加者のインタビューが掲載され ていますので、そちらもご一読下さい。 次回はミニ勉強会を開催予定です。 当院 栄養課長の村田による「がんに負けない体作り」~毎日の食事の工夫~と題 して、 9 月 16 日(水)14 時から 16 時まで。場所は東館4階研修センターで行いま す。皆さま是非ご参加下さい。 なお、今回サロンでの話しに熱中しすぎてサロンの様子を撮影し忘れてしまいまし た。すみません。次回はきちんと写真撮影して、サロンの様子をお伝えしていきたい と思います。 『選 択』 乳房のしこり発見から4年が過ぎた。その間も“良性”のしこりは少しずつ成長を 続けていた。 3つのしこりのうち、少し離れたところにあるごく小さなものはほとんど大きさを 変えてはいなかったが、1cm にも満たなかったあとの2つのしこりはそれぞれが大き くなり、間隔が近かったこともあってお互いにくっついて楕円状のひとつの塊になっ ているようだった。大きさも3cm に達していたため違和感もあり、医師からも「大き くなったら切らなきゃいけない」と言われていたので、「そろそろ切除しなければ…」 と考えていた。 そんな矢先のことだった。婦人科からの出血があったのだ。 「“乳がん疑惑”の次は子宮がんか…」 1年前、下腹部に卵大の腫瘤があることに気づいていたが、それが急速に倍の大き さになっていたことや、十数年前から時折襲われていた下腹部の激痛が頻繁に起こる ようになってきたこと、そして今回の出血――。さすがに尋常ではないと思い、よう やく婦人科受診を決意する。 検査の結果、出血の原因は子宮がんではなくポリープのようだった。ポリープはす ぐに切除してもらい、病理の結果も良性。だが、問題はまだほかにあった。6個の筋 腫が見つかったのだ。 そのうちの2つは 10cm にまでなっていた。下腹部の膨らみや激痛はそのためだった。 「このままでは子供ができない」 医師にそう告げられ、出産のタイムリミットが目前に迫っていた私にとって、乳房の 良性腫瘍の切除より筋腫の摘出手術を選択することに、迷う余地はなかった。後に『無 駄な手術をしてしまった――』と後悔することになるとも知らずに……。 そしてお腹には 10cm もの傷あとが残された。 子宮筋腫の手術から半年後、乳房のしこり切除を決断。体力の回復を待っていたと いうこともあるが、「また体にメスを入れられるのか…」と、二の足を踏んでいたの が本音だ。 前回受診した病院の方が話が早いと思い、再び同じ個人病院へ。 初めてしこりを見つけてから、既に5年を迎えようとしていた――。 (つづく)