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−総 論−
大月市第6次総合計画 −総 論− 目 次 第1章 計画策定の基本的考え方 1.計画策定の趣旨 ・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2.計画の性格と策定の視点 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 1.大月市の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ 5 2.大月市の現況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ 8 3.計画の構成と期間 第2章 計画策定の背景 3.市民意向・ニーズ 4.時代の潮流 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 5.計画の基礎条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 6.大月市自立計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 第 第1 計画 1章 画策 章 計 策定 定の の基 基本 本的 的考 考え え方 方 1.計画策定の趣旨 大月市では、平成 8 年(1996 年)に、21 世紀に向けてのまちづくりを進め るため、平成 22 年(2010 年)度までの 15 年間を計画期間とした第 5 次総合 計画を策定し市政を運営してきました。 しかし、計画策定時期を前後してバブル経済が崩壊し、その後の長引く低経 済成長により、計画策定から 10 年を経て、その実行が難しくなってきました。 また、平成 12 年(2000 年)4 月には地方分権一括法が施行され、国と地方 の関係が上下から対等へと大きく変わり、自治体には、政策面、財政面をは じめとして、市政運営において自主・自立が求められるようになりました。 さらに、人口減少時代の到来、少子・高齢化の進行、情報技術の急速な発 展、多様化する市民ニーズなど、近年の自治体を取り巻く社会環境も大きく 変化しています。 このような社会環境の変化の中で、大月市では、激化する地域間競争に勝 ち抜き、自立性の高い自治体を建設するため、「自主独立の精神をもって市 政運営を図る覚悟」の自立決意に基づき、平成 17 年(2005 年)3 月、「大月 市自立計画」を策定しました。 この「大月市自立計画」では、これまでの「管理型」から、地域を「経 営」するという視点に立った行政経営への転換を打ち出しています。「経 営」の視点に立つということは、大月市が将来にわたって生き残りをかけ、 魅力あるまちづくりを進めていくために、常に市民の目線に立ってサービス を提供することであり、市民満足度の向上を目指すことにあります。そのた めに、行政の効率化や職員の意識改革を図るとともに、市民もまた大月市全 体の目線に立って行政に参画していただき、ともに協働して「自立する自治 体」を目指していくこととしました。 大月市を取り巻く環境が大きく変化する中で、大月市の将来を見通した長 期にわたる経営の基本を確立するとともに、行政組織及び施策の速やかな一 体化と市民参画・協働を基本としながら、市政経営の指針として、計画的で 実効性のある「大月市第 6 次総合計画」を策定するものです。 -1- 2.計画の性格と策定の視点 (1) 計画の性格 第 6 次総合計画は、3 つの性格を持っています。 ⅰ 市の計画の最上位に位置し、全ての分野別計画のもとになる計画 総合計画は、大月市が行う全ての施策や事業の根拠となる最上位の計画で す。分野ごとに作られる計画も、その考え方は総合計画と整合が図られます。 ⅱ 市民が行政と協働で活動を行う際、その根拠となる計画 市役所が行う事業だけでなく、市民が行政と協働で公共的な活動を行う際 にも活動の根拠となる計画です。協働で活動を行うときは、それが総合計画 のどの目標を達成するものかを、照合、確認することが必要です。 ⅲ 経営計画としての役割を果たす計画 目指すまちの姿(将来都市像)を実現するための、達成目標や期間が示さ れるとともに、どんな考えをもって市政経営を行うのかという「行政経営の 方針」も明らかにした計画です。 -2- (2)計画策定の視点 ⅰ まちづくりの明確なビジョンを示す 地方分権が進み、市町村の独自性のある取り組みが展開されることにより、 定住人口や交流人口、産業の振興などにおいて、ますます都市間競争が激し さを増すことが予想されます。そこで、単に将来像を描くだけでなく、その 根底となる新しいまちづくりのビジョン(理念や哲学)を明確に打ち出し、 時代や社会に対して積極的に情報発信するための計画とすることが求められ ています。 本計画では、大月市の将来像の明確なビジョンを示し、それを実現するた めの基本目標を定めます。 また、地域のもつ個性や特徴を損なうことなく、大月市としての一体化を 促進し、ふるさと「大月らしさ」の創造を目指します。 ⅱ 市民・事業者・行政の協働によるまちづくりのための指針 総合計画は、その理念や将来の目指すべき都市像が市民に『共有』されな ければ意味がありません。すべてのまちづくりを行政だけで行うことは不可 能であり、適切な地域経営を進めていくためには、市民・事業者・行政など が、それぞれどのような役割を担い、どのように関わっていくべきかを明確 に示す指針であることが必要です。 さらに、市民等の参画を得て、行政との協働によるまちづくりを進めてい くための指針としての総合計画であることが求められています。 ⅲ 市民がつくる将来構想検討市民会議からの基本構想の素案 市民と行政の協働によるまちづくりを推進するため住民参加・住民参画に よる計画策定を目指しました。 そのため、広く市民の意向を把握するための住民意識調査などと併せて、地 域の実情を反映するため公募市民等による「市民がつくる将来構想検討市民会 議」からの基本構想の素案を受け、基本構想の策定を行うこととしました。 ⅳ 実効性の高い計画づくり 実現可能な施策展開を具体的に示すとともに、施策への取り組みの指針と なるよう基本計画における目標指標(数値目標)を定めます。 職員の総参加体制による総合計画の策定を目指します。 -3- 3.計画の構成と期間 ⅰ 計画の構成 総合計画は地方自治法により、すべての市町村で計画策定が義務づけられ ており、市町村の行財政運営の指針となる最上位の計画であり、基本構想、 基本計画、実施計画の三層の計画で構成します。 ⅱ 計画の期間 【基本構想】 平成 19 年度∼平成 28 年度(2007−2016)……10 年間 市政経営を総合的かつ計画的に運営するための指針となるもので、10 ヶ年 の長期を見通し、まちづくりの基本理念、将来都市像(目標)、目指すべき まちの姿(基本目標)・行政経営の指針及びそれを達成するために必要な個 別目標(施策の大綱)を示します。 【前期基本計画】 平成 19 年度∼平成 23 年度(2007−2011)……5 年間 本市の将来像を実現するため、基本目標・個別目標(施策の大綱)に示す 体系に基づいて、平成 19 年度から平成 23 年度までの 5 ヶ年において具体的 に推進すべき施策を体系的に示します。 厳しい財政状況のなか、適切な財政見通しのもと、実効性のある計画を目 指し、計画年度や適切な指標、数値目標を設定します。 【実施計画】 平成 19 年度∼平成 21 年度(2007−2009)……3 ヶ年ローリング 基本計画に示された根幹的な施策の具体的な実施内容を示します。毎年度 の予算編成、組織機構、人事計画等の本市の経営方針となるものです。財政 状況及び事業の進捗状況等を判断しながら 3 年ごとの計画とし、毎年更新す るものとします。 2007−2016 10年間 2007−2011 5年間 2007−2009 3ヶ年ローリング 基本構想 基本計画 実施計画 政策 施策 事業 -4- 基本理念・基本目標 個別目標・施策 事業計画・事業実施プログラム 第 第2 計画 2章 画策 章 計 策定 定の の背 背景 景 1.大月市の概要 ⅰ 位 置 本市は、山梨県の東部に位 置し、東は上野原市、南は都 留市、富士河口湖町、西は、 笛吹市、甲州市、北は小菅村 に囲まれています。 首都東京は東に約 75km、 県都甲府市は西に約 35km の 距離にあり、いずれもJR中 央本線や中央自動車道、国道 20 号などの幹線交通網でつ ながっています。さらに、こ れらの交通網と交差する国道 139 号や都留市や富士河口湖 町へ向かう富士急行線などの 分岐点に位置し、古くから交 通の要衝となっています。 また、本市は富士山の北東 約 30km に位置しているため、富士山の景勝地としても知られています。 ⅱ 沿 革 この地域は、桂川と笹子川の河川沿いに広がる河岸段丘に古くから集落が 形成され、甲州街道の宿場町として、また養蚕・絹織物の特産地として発展 してきました。 昭和 29 年 8 月に北都留郡の 3 町 4 村が合併し山梨県で 6 番目の市として市 制が施行され、翌 9 月には1村をさらに合併して現在の大月市となりました。 昭和 30 年代を迎え、我が国の高度成長期とともに本市においても地場産業 である繊維工業を中心に経済活動が活発化し、この時期に市立大月短期大学も 開校しました。 しかし、昭和 40 年代後半のオイルショックの影響を受け、繊維工業や中小 企業は次第に衰退し、本市の人口も昭和 30 年の 41,412 人から昭和 50 年の 36,766 人と大きく減少しました。 この間、昭和 44 年に中央自動車道富士吉田線、昭和 52 年には、同西宮線が 開通し、また昭和 61 年には中央本線快速電車が大月市へ乗り入れるなど、首 都圏への時間は大幅に短縮されました。併せて全国的にも経済の発展期に入 -5- り、戸建て住宅指向の受け皿として東大月ニュータウン及び岩殿ニュータウ ンなどの住宅地の開発が進められ、人口減少傾向にも歯止めがかかる状態にな りました。 しかし、景気の退潮とその後の長引く平成不況の中で、産業が停滞し、本市の 人口も再び減少傾向となっています。 その景気の低迷もぬけ、やや明るい兆しが見えはじめてきた平成 16 年には、 本市も市制 50 周年を迎え、自立都市を掲げて新たな時代へと踏み出していま す。 ⅲ 地勢・気候 本市は、北・東・西に頂点を持つ概ね三角形をしており、最も高いのは市 の北部にある小金沢山で、標高は 2,000mを越えています。 市の南部には、富士山麓の山中湖に発し笹子峠南谷より東に流れる桂川や、 その支流の笹子川が流れ、これとほぼ直角に真木川、浅利川、葛野川などが 流入し、それに繋がる大小さまざまな支流とともに複雑な起伏を形成してい ます。 また、本市は、表日本型気候(中央高原型)に属しており、夏は暑く冬は 寒く、寒暖の差が激しい気候です。空気は乾燥し、降水量は少なく、晴天が 多く、昼夜の気温・湿 表−標高別面積 表−標高別面積 度の変化も大きいなど、 499m以下 500∼999m 1000∼1499m 1500m以上 標高別 合 計 激しい気候といえます。 面積 (k ㎡) 構成比 (%) (資料:大月市統計書) 62.00 134.30 70.00 14.00 280.30 22.1 47.9 25.0 5.0 100.0 大月市の地形・水系 石丸峠 土室川 小金沢山 奈良倉山 牛奥ノ雁が服摺山 葛野川 黒岳 雁が服摺山 姥子山 大蔵高丸 ハマイバ丸 中村川 奈良子川 用沢川 大沢川 真木川 葛野川 百蔵山 恵能野川 浅利川 滝子山 笹子雁が服摺山 岩殿山 大鹿川 笹子川 浅川川 扇山 宮谷川 軽沢川 藤沢川 小沢川 桂川 桂川 清八山 鶴ヶ鳥屋山 高川山 本社ヶ丸 -6- 九鬼山 倉岳山 幡野川 高畑山 ⅳ 土地利用 所有区分別土地利用面積をみると、市域全体の面積 28,030ha のうち、公有 地等が 20,766.1ha で 74.1%を占めています。この公有地等のほとんどは山 林です。民有地についても山林が 4,559.3ha で民有地の 62.8%を占めるなど、 市域全域の 90%近くが森林で覆われています。宅地は、主に中央低地に集ま り、農地のうち水田も河岸段丘の低地や各河川沿いの低地に集まっています。 河岸段丘の上部には畑や桑畑などが多く分布していますが、水田に比べて畑 は著しく減少が進んでいます。 表−所有区分別土地利用面積の推移(1 月 1 日現在) (単位:ha) 年 区 分 民 田 畑 有 宅 地 山 林 原 野 その他 計 公有地等 総面積 平成 13 年 地 185.6 1,184.6 470.5 4,554.1 634.4 288.9 7,318.1 20,711.9 28,030.0 14 年 15 年 16 年 184.2 1,177.3 469.8 4,557.8 633.5 290.6 7,313.2 20,716.8 28,030.0 183.7 1,173.1 469.5 4,559.5 632.9 291.9 7,310.6 20,719.4 28,030.0 182.2 1,167.2 469.2 4,586.8 633.0 263.6 7,302.0 20,727.9 28,030.0 -7- 17 年 18 年 181.6 181.9 1,165.6 1,156.6 468.0 467.8 4,581.7 4,559.3 631.5 627.8 265.7 270.5 7,294.1 7,263.9 20,735.9 20,766.1 28,030.0 28,030.0 (資料:税務課) 2.大月市の現況 ⅰ 人口・世帯の推移 市制施行の翌年、昭和 30 年には 41,412 人であった人口が、50 年後の平成 17 年では 31,414 人(住民基本台帳)まで減少しています。 人口の推移をみると、市制施行以降おおむね減少傾向にあった人口も、 昭和 60 年から平成 6 年にかけて、経済成長や住宅団地の造成などに伴って 横ばいもしくは若干の増加傾向になりましたが、平成 7 年から平成 17 年では 再び大幅な減少に転じてしまいました。 人口の減少にもかかわらず、増加を続けていた世帯数も平成 8 年頃からは、 ほぼ横ばいに転じています。1世帯当たりの人員は、昭和 30 年の 5.6 人から 平成 17 年の 2.9 人と減少を続け、核家族化による世帯の小規模化が進んでい ます。 (資料:大月市統計書) 36,000 10,900 35,000 10,800 34,000 10,700 33,000 10,600 32,000 10,500 31,000 10,400 30,000 10,300 29,000 10,200 H3年 H4年 H5年 H6年 H7年 H8年 H9年 H10年 H11年 H12年 H13年 H14年 H15年 H16年 H17年 人 -8- 世帯 ⅱ 地区別人口・世帯数、人口密度 平成 17 年 10 月 1 日現在の住民基本台帳による地区別では、人口、世帯数 ともに大月地区(大月町・大月・御太刀、駒橋)が最も多く、7,180 人 (22.9%)、2,747 世帯(26.3%)です。以下、猿橋地区(猿橋町桂台・ 猿橋町)、七保地区(七保町)、富浜地区(富浜町)、賑岡地区(賑岡町)となって います。 しかし、平成 12 年から平成 17 年の 5 ヶ年の増減の状況をみると、 猿橋 町以外はいずれも減少しており、実数及び率とも大月地区が−830 人、− 10.4%と大幅に減少しています。 人口密度では、富浜地区が 330.8 人/k ㎡と最も高く、以下、猿橋地区、 賑岡地区、大月地区となっています。逆に、笹子地区(33.2 人/k ㎡)、七保 地区(42.8 人/k ㎡)等は少なくなっています。 ◆町丁別人口・世帯の推移 項 目 名 大月市(計) 笹子町 初狩町 大月町 大月 御太刀 駒橋 賑岡町 七保町 猿橋町桂台 猿橋町 富浜町 梁川町 平成12年 総数 世帯数 33,124 1,399 2,409 3,935 1,958 1,271 846 4,534 5,149 583 5,120 4,541 1,379 10,927 425 731 1,338 811 584 355 1,408 1,569 185 1,659 1,440 422 (単位:人,世帯,%) 平成17年 総数 世帯数 31,414 1,315 2,369 3,701 1,747 1,026 706 4,341 4,720 905 4,886 4,399 1,299 10,448 433 792 1,354 674 419 300 1,419 1,590 290 1,701 1,526 450 -9- 人口増減状況 実数 率 -1,710 -84 -40 -234 -211 -245 -140 -193 -429 322 -234 -142 -80 94.8 94.0 98.3 94.1 89.2 80.7 83.5 95.7 91.7 155.2 95.4 96.9 94.2 世帯増減状況 実数 率 -479 8 61 16 -137 -165 -55 11 21 105 42 86 28 95.6 101.9 108.3 101.2 83.1 71.7 84.5 100.8 101.3 156.8 102.5 106.0 106.6 ⅲ 年齢別人口構成 大月市の年齢 3 区分の推 移は右図のとおりであり、 ●年齢3区分別人口構成比の推移● 少子化、高齢化の傾向がは 67.10% 昭和60年 っきりと読み取ることが出 13.10% 19.80% 来ます。昭和 60 年から平 平成 2年 67.10% 17.80% 成 17 年までの 20 年間の推 15.20% 平成 7年 59.60% 移を見ると、15 歳未満の 18.20% 15.90% 幼年人口は 6,918 人から 平成12年 57.90% 3,817 人へと 3,101 人の減 22.20% 14.20% 少で総人口に対する割合も 平成17年 62.12% 12.36% 25.52% 約 12.4%まで低下してい 0% 20% 40% 60% 80% 100% ます。反面、65 歳以上の 0∼14歳 15∼64歳 65歳以上 老齢人口は 4,586 人から 7,881 人へと 3,295 人の増 加で構成比も約 25.5%となっています。 (資料:国勢調査) 5 歳階級別人口による人口ピラミッドは下図のとおりです。団塊の世代で ある 50 歳代が男女ともピークとなっています。また、第 2 次ベビーブームの 世代である 20 歳代は、市外への転出が多く、ピークを形成していません。 若年層では、10 歳代後半が比較的多くなっています。 (資料:国勢調査) 図−性別・5歳階級別人口の状況(平成 12 年・平成 17 年) 27 1 男 4 43 7 73 85歳以上 248 1,0 47 1,27 8 9 86 1 ,1 11 1,228 1 ,0 05 87 0 35∼39 86 9 30∼34 982 940 71 4 1,025 25∼29 83 7 20∼24 909 94 4 1,032 79 3 966 946 71 2 817 918 6 78 9 84 77 8 51 3 600 768 4 67 0∼4 666 800 906 588 5∼9 810 400 200 0 (人) - 10 - 82 2 1,115 10∼14 953 952 8 80 72 9 15∼19 1,068 1,000 1,125 40∼44 1,047 1,200 1 ,2 01 1,047 45∼49 9 29 1,0 3 3 1,067 50∼54 1,341 1,400 1,144 55∼59 1,27 7 1,600 1,0 45 60∼64 983 1 ,0 95 1,111 65∼69 956 1,106 1,361 1,0 18 881 70∼74 922 女 75 2 630 75∼79 623 平成17年 70 6 513 80∼84 313 85 2 9 26 平成12年 605 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 ⅳ 昼間人口 大月市の昼間人口の推移を昭和 60 年から平成 12 年の国勢調査でみると、 以下のグラフのように、平成 7 年まで増加傾向にあった市外への通勤・通学 者は、平成 12 年では若干減少していますが、大月市への通勤・通学者は引き 続き増加傾向にあります。 これら、市外就業者・通勤者と市外から大月市への就業者・通学者の差し 引きでみる昼間人口は、平成 12 年時点でも 93.1%と、まだ流出超過の状況 にありますが、平成 2 年以降は徐々にその割合が増加しており、本市の自立 性・拠点性が高まっていることが示されています。 (資料:国勢調査) 8000 (人) 7116 6000 5000 93.1 5739 92.1 91.7 4319 4000 3000 6919 6682 7000 4611 3255 2815 90.2 2000 1000 0 昭和60年 平成2年 市外就業者・通学者 昼間人口指数 平成7年 93.5 93 92.5 92 91.5 91 90.5 90 89.5 89 88.5 平成12年 大月市への就業者・通学者 - 11 - (%) ⅴ 通勤通学流動 大月市の居住者の通勤・通学先を平成 12 年の国勢調査でみると、市内に居 住する 15 歳以上の就業者の 61.0%、通学者の 60.6%は市内で就業・就学し ています。 市外で就業する人の主な通勤先としては、半数近い 2,391 人(40.1%)が 東京都内に通勤しているほか、都留市、上野原町(現上野原市)、甲府市な どに多く通勤し、これらの地域で 8 割以上を占めています。 逆に、市外から大月市に通勤・通学している人の居住地をみると、大月市で 就業している人の居住地は、都留市が 1,230 人(30.8%)で最も多いのですが、 上野原市(旧上野原町、旧秋山村の計)、東京都内、甲府市、富士吉田市、甲 斐市(旧敷島町、双葉町、旧竜王町の計)など、広域からも多くの人が通勤し ています。 (資料:国勢調査) 図−通勤流動(100 人以上) 三富村 北杜市 丹波山村 牧丘町 韮崎市 甲 斐 市 山梨市 甲府市 367 295 南アルプス市 勝沼町 昭和町 田 玉 富 穂 町 村 中 豊 道 市 富 町 川 村 大 三珠町 門 町 増穂町 鰍沢村 六郷町 中富町 大和村 芦川村 富士河口湖町 身延町 106西 桂 町 1,306 1,230 都留市 道志村 忍野村 鳴沢村 流入 流出 大月市 356 913 上 野 原 市 大月市 笛吹市 上 九 一 色 村 下部町 東京都 2,391 354 小菅村 塩山市 143 150 246 191 山中湖村 富士吉田市 298 神奈川県 図−通学流動(10 人以上) 埼玉県 24 三富村 北杜市 丹波山村 牧丘町 塩山市 韮崎市 甲 斐 市 南アルプス市 昭和町 田 玉 富 穂 町 村 中 豊 道 市 富 町 川 村 大 三珠町 門 町 増穂町 鰍沢村 六郷町 中富町 大月市 身延町 - 12 - 下部町 流入 流出 山梨市 甲府市 149 22 東京都 568 28 小菅村 11 31 勝沼町 11 大和村 174 40 上 野 原 市 大月市 12 笛吹市 旧石和町 芦川村 上 九 一 色 村 富士河口湖町 13 西 桂 町 82 150 都留市 忍野村 鳴沢村 21 山中湖村 富士吉田市 道志村 29 48 神奈川県 ⅵ 産業別就業者数 15 歳以上の就業者数は 15,301 人で、総人口の 46.2%(平成 12 年現在)と なっています。 産業別に見ると、第 3 次産業就業者の比率が 57.6%で最も多く、第 1 次産 業就業者はわずかに 2.0%となっています。 大月市では、産業全般において低迷が続いており、雇用の場が確保できず に、若年層を中心に人口の流出の増加となっています。 人口の減少は、商業活動をはじめとする都市的サービス等の都市の魅力が 低下し、さらに人口の減少を招く、悪循環になっていきます。新たな産業や 産業の活性化による雇用の場の確保が大きな課題となっています。 - 13 - 3.市民意向・ニーズ 平成 17 年 3 月 15 日から 3 月 31 日に第 6 次総合計画策定のため、市内に居住す る 20 歳以上の男女 2,000 名を対象にアンケート調査を行いました。 ⅰ 大月市民の行動する場所 市民が日常どこで行動をしているかについて尋ねました。 「食料品や日常雑貨」の購入や、「友人・知人に会う」、「自然にふれ る」などは市内が多いものの、それ以外の買い物や「外食」等は、都留・吉 田方面へ出かける方が多いようです。 49.9% 食料品・日常雑貨 衣類・身の回り品 14.6% 家具・家電製品 13.7% 趣味・スポーツ用品 12.4% 31.4% 14.6% 14.7% 23.3% 16.9% 27.8% 友人・知人に会う 自然にふれる 10.5% 29.3% 遊びに行く 5.1% 働きたい場所 0% 6.1% 10.4% 6.6% 6.3% 18.1% 5.2% 6.5% 8.8% 5.8% 10.6% 16.6% 8.3% 18.8% 17.8% 42.2% 9.0% 9.3% 5.9% 14.0% 40% 60% 14.5% 16.1% 13.9% 19.2% 25.2% 13.0% 20% 5.3% 16.8% 12.5% 12.0% 22.6% 11.9% 15.6% 41.0% 14.8% 12.8% 35.1% 38.4% 10.3% 9.1% 5.6% 8.0% 7.5% 22.0% 5.6% 5.1% 56.1% スポーツをする 芸術・文化に接する 12.8% 61.6% 平日の日中の居場所 外食 17.7% 40.5% 休日の日中の居場所 8.7% 30.6% 19.2% 16.2% 10.3% 14.6% 21.3% 80% 大月市内 都留・富士吉田方面 上野原方面 甲府方面 八王子・立川方面 その他の都内 神奈川県内 通信販売・宅配など その他 不明 - 14 - 100% ⅱ 大月市の生活環境 生活環境についての満足度を、要素ごとに「満足」を 5 点、「やや満足」 を 4 点、「ふつう」を 3 点、「やや不満」を 2 点、「不満」を 1 点として集 計したものが下の表です。 「自然の美しさ」や「日照や通風の状況」については、概ねどの地区でも 満足度が高く、全体でも 4 点という高い点になっています。 しかし、「身近な病院・診療所への行きやすさ」、「バスの便利さ」、 「市の中心部におけるまちのにぎわい」などでは地区によっては 1 点という 評価であり、その他の地区でも概ね 2 点であるなど不満度が高い項目です。 また、「公園や広場の便利さ」や「買い物の便利さ」、「福祉施設の状況」 についても、ほとんどの地区が 2 点であり、これらについても不満に思って いる方が多いことが示されています。 全市 笹子地区初狩地区真木地区大月地区賑岡地区七保地区瀬戸地区猿橋地区富浜地区梁川地区 4 3 し尿処理の状況 3 工場などからの公害 3 日照や通風の状況 4 公園や広場の便利さ 2 お住まいの近くの街並みや風景 3 幼稚園・保育園への通いやすさ 3 小・中学校への通いやすさ 3 身近な病院・診療所への行きやすさ 2 買い物の便利さ 2 バスの便利さ 2 鉄道の便利さ 3 自動車の走行環境 2 歩道やガードレール等の交通安全性 2 防災組織や防災体制 3 地震・水害などの災害からの安全性 2 地域の祭りや行事 3 地域における生涯学習活動 3 地域におけるボランティアやNPO活動 3 公民館や集会所の便利さ 3 福祉施設の状況 2 子育て支援サービスの状況 2 高齢者等福祉サービスの状況 3 市の中心部におけるまちのにぎわい 2 市の広報活動 3 まちづくりに参加する機会 3 生活環境全般に対する評価 2 自然の美しさ ごみ収集の状況 3 4 3 3 3 2 3 3 2 1 2 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 2 3 3 2 3 3 2 3 4 3 3 4 2 3 3 3 2 2 2 3 3 2 3 3 3 3 3 3 2 3 3 2 3 3 3 - 15 - 4 3 3 4 4 2 3 3 3 2 2 2 2 3 2 3 3 3 3 2 3 2 3 3 1 3 3 2 3 3 3 3 3 2 3 3 3 3 3 3 4 2 3 3 2 3 3 3 3 3 3 3 1 3 3 2 4 4 3 4 4 2 3 2 3 2 2 2 3 2 2 3 2 3 3 3 3 2 3 3 2 3 3 2 4 3 3 4 4 2 3 2 3 2 2 2 2 2 2 3 2 3 3 3 3 2 2 2 2 3 3 2 4 4 3 3 3 2 3 3 3 2 2 2 2 3 3 3 2 3 3 3 3 3 3 3 1 3 3 3 4 3 3 3 3 3 3 3 3 2 2 2 3 2 2 3 3 3 3 3 3 2 2 3 2 3 3 2 4 3 3 3 4 2 3 3 3 2 2 2 3 2 2 3 2 3 3 3 3 2 2 3 2 3 3 3 4 3 3 3 4 2 3 3 3 1 2 1 3 3 2 2 2 3 2 2 3 2 2 2 2 3 3 2 ⅲ 大月市の住みやすさ 大月市が住みやすいと感じている項目は、生活環境の満足度で高かった 「自然の豊かさ」や「工場からの公害が少ない」ことが挙げられています。 住みにくいと感じている項目は、すべての地区の方が「医療施設が不十分 で不便」を一番に挙げ、次いで、東西の市境に接する梁川地区や笹子地区で は「日常の買い物の便が悪い」、それ以外の地区では「まちに活気がない」 ことが挙げられています。 ● 大月市が住みやすいと感じていること 1位 2位 (* は同数) 3位 (* は同数) ● 全市 笹子地区 初狩地区 真木地区 大月地区 賑岡地区 七保地区 瀬戸地区 猿橋地区 富浜地区 梁川地区 自然が豊 犯罪など 自然が豊 自然が豊 鉄道交通 自然が豊 自然が豊 犯罪など 自然が豊 自然が豊 自然が豊 か が少ない か か か か が少ない か か の便が良 か い 犯罪など 自然が豊 *地域との *交通の 交通の便 鉄道交通 犯罪など *地域との 工場から 工場から 工場から つながり 便が良い が良い の便が良 が少ない つながり の公害が の公害が の公害が が少ない か が良い 少ない 少ない 少ない が良い *鉄道交 い 工場から *地域との *広い住 通の便が 自然が豊 犯罪など 工場から *自然が 犯罪など 犯罪など 犯罪など が少ない が少ない が少ない か が少ない の公害が 豊か の公害が つながり 宅が持て 良い *工場から 少ない 少ない が良い る の公害が *工場から 少ない の公害が 少ない 大月市が住みにくいと感じていること 1位 2位 3位 全市 医療施設 が不十分 で不便 まちに活 気がない 笹子地区 初狩地区 真木地区 大月地区 賑岡地区 七保地区 瀬戸地区 猿橋地区 富浜地区 梁川地区 医療施設 医療施設 医療施設 医療施設 医療施設 医療施設 医療施設 医療施設 医療施設 医療施設 が不十分 が不十分 が不十分 が不十分 が不十分 が不十分 が不十分 が不十分 が不十分 が不十分 で不便 で不便 で不便 で不便 で不便 で不便 で不便 で不便 で不便 で不便 日常の買 まちに活 まちに活 まちに活 まちに活 まちに活 まちに活 まちに活 まちに活 日常の買 い物の便 気がない 気がない 気がない 気がない 気がない 気がない 気がない 気がない い物の便 が悪い が悪い 公園等憩 まちに活 日常の買 公園等憩 公園等憩 娯楽や就 娯楽や就 公園等憩 娯楽や就 公園等憩 まちに活 いの場が 気がない い物の便 いの場が いの場が 業の場が 業の場が いの場が 業の場が いの場が 気がない 少ない が悪い 少ない 少ない 少ない 少ない 少ない 少ない 少ない ⅳ 将来像を考える上でのキーワード 将来像を考える上でのキーワードは、住みやすさの良い点を伸ばすという 観点から「自然」や「快適」、逆に住みにくい点を改善するという観点から 「活気」や「にぎわい」が挙げられているほか、「福祉」や「やすらぎ」、 「健康」なども多くの地区で挙げられています。 ● 将来像を考える上でのキーワード 全市 男性 女性 20代 30代 40代 50代 60代 70代 活気 活気 活気 活気 活気 活気 活気 自然 健康 2位 自然 自然 福祉 にぎわい 自然 福祉 自然 やすらぎ 3位 福祉 健康 自然 快適 健康 自然 福祉 健康 4位 やすらぎ やすらぎ 活力 快適 活力 環境 活気 健康 *環境 *福祉 にぎわい 環境 やすらぎ 福祉 1位 (* は同数) (* は同数) 5位 (* は同数) 健康 *環境 *やすらぎ - 16 - 80歳以上 *快適 *豊か *活気 やすらぎ *やすらぎ 福祉 *自然 *活気 *健康 *福祉 ⅴ 大月市における重要施策 まちづくり全体や、土地利用・都市基盤、産業、教育・福祉・文化などそ れぞれで重点をおくべきことについては、それぞれの地区において、以下の ような項目が上位を占めていました。 ● 今後のまちづくりの方向性 1位 2位 (* は同数) 3位 ● 1位 2位 (* は同数) 3位 初狩地区 医療・保 健が充実 したまち づくり 福祉施策 が整った まちづくり 真木地区 医療・保 健が充実 したまち づくり *福祉施 策が整っ たまちづく り 地域産業 *地域産 の振興に 業の振興 よるまち によるま ちづくり づくり 大月地区 医療・保 健が充実 したまち づくり 地域産業 の振興に よるまち づくり 防犯防災 が整備さ れたまち づくり 賑岡地区 医療・保 健が充実 したまち づくり 地域産業 の振興に よるまち づくり 福祉施策 が整った まちづくり 七保地区 医療・保 健が充実 したまち づくり 都市基盤 が整備さ れたまち づくり 福祉施策 が整った まちづくり 瀬戸地区 医療・保 健が充実 したまち づくり *防犯防 災が整備 されたま ちづくり *福祉施 策が整っ たまちづく り 猿橋地区 医療・保 健が充実 したまち づくり 地域産業 の振興に よるまち づくり 福祉施策 が整った まちづくり 富浜地区 医療・保 健が充実 したまち づくり 福祉施策 が整った まちづくり 梁川地区 医療・保 健が充実 したまち づくり 福祉施策 が整った まちづくり 防犯防災 が整備さ れたまち づくり 都市基盤 が整備さ れたまち づくり 全市 笹子地区 初狩地区 真木地区 生活道路 公園・広 生活道路 JR駅前 の整備 場・遊び の整備 等の整備 場の整備 JR駅前 下水道の 災害・火 生活道路 等の整備 整備 災等の予 の整備 防 公園・広 街灯の整 幹線道路 公園・広 場・遊び 備 の整備 場・遊び 場の整備 場の整備 大月地区 賑岡地区 七保地区 瀬戸地区 JR駅前 生活道路 生活道路 災害・火 等の整備 の整備 の整備 災等の予 防 公園・広 JR駅前 災害・火 *生活道 場・遊び 等の整備 災等の予 路の整備 *バス路 防 場の整備 生活道路 公園・広 JR駅前 線・バス停 の整備 場・遊び 等の整備 の整備 *自然環 場の整備 境の保全 猿橋地区 富浜地区 梁川地区 生活道路 生活道路 *生活道 の整備 の整備 路の整備 *JR駅前 JR駅前 公園・広 等の整備 等の整備 場・遊び *公園・広 場の整備 場・遊び 災害・火 JR駅前 場の整備 災等の予 等の整備 *災害・火 災等の予 防 防 大月地区 賑岡地区 七保地区 瀬戸地区 商店街の 優良企業 *商店街 商店街の 整備 の誘致 の整備 整備 *温泉保 優良企業 商店街の 養施設の *大型店 整備 の誘致 整備 の誘致 *温泉保 温泉保養 温泉保養 優良企業 養施設の 施設の整 施設の整 の誘致 整備 備 備 猿橋地区 富浜地区 梁川地区 商店街の 商店街の 優良企業 整備 整備 の誘致 産業等で重点をおくこと 1位 (* は同数) 2位 (* は同数) 3位 ● 笹子地区 医療・保 健が充実 したまち づくり 地域産業 の振興に よるまち づくり 防犯防災 が整備さ れたまち づくり 土地利用や都市基盤の整備で重点をおくこと (* は同数) ● 全市 医療・保 健が充実 したまち づくり 地域産業 の振興に よるまち づくり 福祉施策 が整った まちづくり 全市 笹子地区 初狩地区 真木地区 商店街の 優良企業 温泉保養 商店街の 整備 の誘致 施設の整 整備 備 優良企業 温泉保養 商店街の 優良企業 の誘致 施設の整 整備 の誘致 備 温泉保養 商店街の 優良企業 *大型店 施設の整 整備 の誘致 の誘致 備 *温泉保 養施設の 整備 温泉保養 施設の整 備 優良企業 の誘致 温泉保養 施設の整 備 優良企業 の誘致 商店街の 整備 温泉保養 施設の整 備 教育や福祉、文化などで重点をおくこと 1位 2位 (* は同数) 3位 (* は同数) 全市 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 在宅介護 支援セン ターの整 備 笹子地区 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 特別養護 老人ホー ムの整備 初狩地区 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 学童保育 の整備 真木地区 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 *在宅介 護支援セ ンターの 整備 *特別養 護老人 ホームの 整備 大月地区 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 在宅介護 支援セン ターの整 備 - 17 - 賑岡地区 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 在宅介護 支援セン ターの整 備 七保地区 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 *在宅介 護支援セ ンターの 整備 *特別養 護老人 ホームの 整備 瀬戸地区 病院の拡 充・強化 *小・中学 校の強 化・充実 *特別養 護老人 ホームの 整備 猿橋地区 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 在宅介護 支援セン ターの整 備 富浜地区 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 特別養護 老人ホー ムの整備 梁川地区 病院の拡 充・強化 医療施設 の強化 在宅介護 支援セン ターの整 備 4.時代の潮流 1.人口の減少、少子・高齢社会(少子化・高齢化社会の到来) 我が国では、合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子どもの数)が継 続して低下する少子化と、平均寿命の大幅な伸長に伴う高齢化が同時に進行 しています。平成 32 年(2020 年)には、国民の約 28%が 65 歳以上となる一 方で、15 歳以下の人口は約 12%まで減少することが予測されます。また総人 口そのものは平成 14 年(2002 年)の推計では平成 18 年(2006 年)をピーク に減少傾向に転じると予測されていましたが、実際には平成 16 年(2004 年)でピークに達し、既に減少に転じており、急速に人口の減少が進んでい ます。 このような人口構造の変化は、産業や就労をはじめ、教育、消費、福祉、 交通など、私たちの日常の暮らしそのものに大きな影響を及ぼすものと考え られます。 ◆我が国の将来人口推計 (千人) 150,000 126926 126250 124107 117060 120,000 121614 108246 99209 100593 90,000 92031 中位推計 高位推計 低位推計 71998 60,000 1945 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 (S20) (S25) (S30) (S35) (S40) (S45) (S50) (S55)(S60) (H2) (H7) (12)(H17) (H22)(H27) (H32) (H37) (H42) (H47) (H52) (H57) (H62) 年 (年) 出典:国立社会保障人口問題研究所(平成 14 年推計) 大月市においても、市制施行当時には約 41,412 人(昭和 30 年国勢調査) の人口が、市制 50 周年が経過した現在では、約 31,525 人(平成 17 年 2 月 1 日現在住民基本台帳)と、約1万人も減少しており、国の公式推計である国 立社会保障・人口問題研究所の「日本の市町村別将来推計人口」では、平成 27 年(2015 年)には 28,439 人、平成 37 年(2025 年)には 25,554 人と更な る減少が予測されています。 同様に「日本の市町村別将来推計人口」では大月市は、年少人口割合も平 成 12 年(2000 年)14.2%が、平成 27 年(2015 年)11.2%まで低下し、長期的に - 18 - 少子化が進行することが予測されています。 また、老年人口割合についても平 ◆年齢3区分別将来人口の推移 100% 成 12 年(2000 年)22.2%が、平成 27 17.4 22.5 年(2015 年)30.5%となっており、総 27.8 29.6 33.2 35.7 80% 人口の約 3 人に 1 人が 65 歳以上とな ることが予測されています。 本市が今後も明るく活力あふれる 60% 地域であり続けるためには、このよ 68.1 64.1 うな少子・高齢化の問題を住民全体 60.0 59.2 40% 55.8 53.6 で考え、安心して子どもを生み育て ることができる地域づくり、高齢者 20% が活き活きと社会参加できる地域づ くりなど、人口構造の変化に的確に 14.6 13.4 12.2 11.3 11.0 10.8 0% 対応した仕組みづくりを進めていく 2000 2010 2020 2030 2040 2050 ことが重要です。 (H12) ( H22) ( H32) ( H42) ( H52) ( H62) 老年人口 (65歳以上) 生産年齢人口 (15-64歳) 年少人口 (0-14歳) 出典:国立社会保障人口問題研究所(平成 14 年推計) 2.変ぼうする経済社会システム 我が国のこれまでの発展を支えてきた、画一的、横並び志向の経済社会シ ステムは、少子・高齢化やグローバル化などの国内外の歴史的潮流の中で大 きな変革期を迎えています。 特にバブル経済の崩壊後の長期的な景気の低迷は、やや明るい兆しが見え てきたとの見方があるものの、土地需要の低迷、デフレ経済の進行などが続 いており、それに伴い地方自治体の財政も非常に厳しい状況になっています。 産業・経済の分野では、自己責任のもとでの消費者や事業者による選択可 能性を広げる方向で規制緩和が進められており、健全で創造的な競争社会の 構築が求められています。 国民の意識や価値観も大きく変化し、生活の質の向上や、自由な選択に基 づく自己実現をめざす傾向が強くなっています。 また、本格的な地方分権制度がスタートし、これからの地方行政は、住民 の多様なニーズに対応した、自主的・自立的な地域づくりが必要となってい ます。 このような中、それぞれの地方自治体が、多様な主体の責任ある参画を得 ながら、自主的に、個性的で魅力ある都市づくりを進めることが求められて います。 - 19 - 3.構造改革と地方分権 地方行政におけるこれまでの画一的あるいは横並び志向の制度や慣行、中 央依存型の社会構造などは、時代の変化に対応しきれなくなってきています。 これらの課題に対応するため、平成 12 年 4 月に地方分権一括法が施行されま した。また、平成 16 年度から国と地方の税財政に関する改革で、①国庫補助 負担金の改革、②国税から地方税への税源移譲、③地方交付税見直しを同時 かつ一体的に行う、三位一体改革が始まっています。 さらに、地方分権に対応して、基礎自治体の財政力を強化、車社会の進展 に伴う生活圏の広域化への対応等を目的に、市町村合併が進められるととも に、行政区域を比較的大きな行政区(国によって「道」「州」「省」等と呼 ぶ)に分け、広範な行政機能を持たせて地方主権を図る「道州制」が検討さ れるなど、構造改革が進められています。 これらに伴い、国と地方公共団体は対等・協力の新しい関係に立つことと なり、各地方公共団体は自らの判断と責任の下に地域の実情に沿った行政を 実践していくこととなります。 このような状況によって、地方自治体は、景気回復の遅れによる税収の伸 び悩みや権限移譲、地方交付税の減少、激化する都市間競争など様々な課題 に、国や県に依存することなく独自の力で対応していくことが期待されるよ うになりました。 そのためには、なによりも自治体としての執行体制の強化、財政の健全化 に向けた取り組みを強化し、より自立性の高い都市を目指していく必要があ ります。また、住民の行動範囲の拡大に対応し、近隣自治体との一層の連携 も、地方分権時代に対応していく重要な課題となっています。 このような中で、本市は平成 16 年 3 月に「大月市自立決意」を掲げ、これ まで通り周辺市町村との連携を保ちながらも、スリムでコンパクトな機能性 の高い電子自治体をつくるなど、新たな行政の実現に向けて全ての組み立て を全面的に見直そうとしています。 4.住民を主体とした個性あふれる魅力あるまちづくり これまでは、主として行政主体でまちづくりが行われてきました。しかし、 住民の地域コミュニティやまちづくりをはじめ様々な分野への関心が高まり、 市民・NPO・事業者等と行政による協働の領域が拡大したことにより、住 民と行政が共に手を携え進めていく住民参加のまちづくりに変わってきてい ます。 一方で、地方分権の本格化や長引く経済不況による財源不足など、地方行 政は大きな変革期を迎えており、住民・企業・行政の協働が、地域振興の大 きなかぎとなってきています。 そのような中、社会における役割や生きがいを見いだそうとしている高齢 者の社会参加や、生涯を通じて学び、自己実現を図りながら社会への貢献を - 20 - 果していこうとするNPOを始めとする様々なボランティア活動が、地域の 中で着実に広がりを見せています。 今後は、市民に開かれた行財政運営を進めるため、情報公開の徹底やパブ リックコメント制度などの充実強化を図るとともに、各種計画策定や事業実 施段階での積極的な住民参画を進めていく必要があります。また、次第に稀 薄になりつつある地域コミュニティの再構築を図ることにより、地域の裁量 権を拡大し、地域で出来ることは地域に任せることのできるシステムづくり を推進していく必要があります。 更に、地方分権化の拡大に伴う規制緩和や自治裁量権の拡大を生かし、こ れまで行政が担ってきた様々な住民サービスについても、民間でできること は民間に任せ、より効率的・弾力的な市民サービスの提供に努めるなど、協 働領域の拡大に対応するシステムの確立・強化を図る必要があります。 5.自然との共生を目指したバランスのとれた土地利用の誘導 地球温暖化やオゾン層の破壊など地球規模での環境問題は、21 世紀の人類 にとって大きな課題となっています。 このような中、これまでの利便性や効率性を重視する考え方からの転換を 図り、経済社会のあり方や生活様式を見直しながら、将来に渡って持続可能 な循環型社会の構築を目指していく必要があります。そのためには、その基 盤となる地域の自然環境を守り育て、環境への負荷が少ない環境と共生した 社会の実現を図っていかなければなりません。 我が国では、平成 6 年に「循環・共生・参加・国際的取組」の 4 つの長期 的目標を掲げた「第1次環境基本計画」を策定し、現在では「環境から拓く 新たなゆたかさへの道」という副題で、2050 年の長期ビジョンを提示した 「第 3 次環境基本計画」が平成 18 年に閣議決定されています。 この流れを受けて山梨県でも平成 16 年に「山梨県環境基本条例」を制定し、 環境の保全及び創造についての基本理念や施策の基本となる事項を定めてい ます。 また、平成 7 年の阪神・淡路大震災にみられた火災の発生や建物の崩壊や ライフラインの脆弱さ、平成 14 年の新潟県中越地震で多くみられた土砂崩れ による交通網の寸断、その他台風などの大雨による河川堤防の決壊や土砂崩 れなど、自然災害による甚大な被害が多発しています。 大月市は東海地震の地震防災対策強化地域及び南関東地域直下の地震対策 大綱対象地域の指定を受けており、これらの自然災害が地域経済や市民生活 に与える影響は甚大であることから、市民、事業者、行政が連携し、徹底し た防災対策が重要です。 また、大月市においては、産業の低迷や人口減少が続く中で、商業・工業 などの都市的な産業基盤の整備や人口増加のための受け皿及び交通基盤の整 備などが求められていますが、これらの整備に当たっては、環境問題への対 応や自然災害の防止を充分に考慮し、自然環境と住民の生活・産業とのバラ ンスのとれた土地利用を模索してゆくことが必要です。 - 21 - 6.IT (情報通信技術)革命・科学技術の進歩 情報通信技術(IT)による産業・社会構造の変革は、情報が時間と距離を 超え瞬時に伝達される情報社会をもたらし、人びとの生活から社会システム、 国際関係の枠組みまでも大きく変えようとしています。 これらの情報通信技術(IT)の活用は、高齢化や労働力の減少、環境制約 などこれからの課題を克服する可能性を秘めており、大きな期待が寄せられ ています。 大月市は市域の面積が広く、また、特に北部等では地形により交通ネット ワークも限られることから、活力と魅力ある地域として発展していくため、 住民誰もがいつでもどこでも必要な情報やサービスを活用できる高度情報社 会を形成するとともに、地域の活力や魅力を高める多様な交流・連携の基盤 の整備や情報の発信を進めることが必要です。 7.成熟化する社会 価値観の多様化や、生活様式の多様化、自由時間の増加により、人々は 様々な分野で自由な選択を求めるようになってきています。今後は、一人ひ とりが、それぞれの価値観と責任に基づき、働き方などを選択して自己実現 を図っていく傾向が強まっていくものと考えられ、社会は成熟期に向かって います。 成熟社会においては、就労や教育分野だけでなく、芸術・文化・スポーツ などに親しむことができる場の充実や、自然とのふれあいの機会の創出など 様々な分野で多様な選択が可能となる社会づくりを進めていくことが求めら れています。 都市についても、人々の求めるものは、開発や成長がもたらす「物のゆた かさ」から成熟や調和がもたらす「心のゆたかさ」へ、「量」から「質」へ、 「単一」から「多様化」へと変わってきています。 このため、環境負荷の軽減や防災性の向上、バリアフリー化、良好な景観 の保全・形成等、都市の状況に応じた個性的な、そして、真の豊かさの実現 を可能とするコンパクトで、「質」や「多様性」を重視した、成熟した都市 社会にふさわしい都市づくりを推進していく必要があります。 - 22 - 5.計画の基礎条件 計画策定の基礎となる条件は、人口、まちの構造、財政です。 1.将来人口と構成年齢 国立社会保障人口問題研究所では、今回の総合計画の目標年次である平成 28 年(2016 年)の本市の人口を 28,154 人と推計しています。年齢構成は 0 ∼14 歳の幼年人口が 3,136 人、15 歳∼64 歳の生産年齢人口が 16,281 人、65 歳以上の老年人口は 8,737 人となっています。 これからのまちづくりに将来人口の目標設定は非常に重要なことでありま す。今回の将来人口については、平成 17 年(2005 年)の国勢調査の人口 30,879 人を維持するという観点に立ち、10 年後の平成 28 年(2016 年)の人 口の目標値を 30,000 人にします。 年齢構成は、平成 17 年(2005 年)は、0∼14 歳の幼年人口、15∼64 歳の 生産年齢人口、65 歳以上の老年人口は、それぞれ 3,817 人(12.4%)、 19,180 人(62.1%)、7,881 人(25.5%)(年齢別不詳人口を除く)でした が、平成 28 年(2016 年)には、それぞれ 3,100 人(10.3%)、17,300 人 (57.7%)、9,600 人(32.0%)とします。 2.まちの構造 国道 20 号やJR中央本線に添った地域は、甲州街道の宿場町として築かれ、 現在も大月市の都市軸となっている地域であるため、この地域の鉄道駅の周 辺を基本として市街地の展開を図ります。 このうち、大月駅周辺は、大月市の中心拠点地区として、商業・業務・居 住機能の充実を目指し、土地利用規制の見直しとともに県道の拡幅、南北駅 前広場の造成、自由通路の設置などの整備を進めます。猿橋駅周辺及びその 北側に位置する県道小和田猿橋線の周辺地域については、商業機能の誘致や 生活環境の整備等を積極的に進め、新たな拠点としてふさわしい都市機能や まちなみの形成を図ります。また岩殿山や猿橋など著名な観光地を持つ地域 でもあり、来訪者にとっても魅力ある大月市らしい特徴をもった地域の形成 を目指します。 鳥沢駅や梁川駅などを含む東部の地域については、鳥沢宿のまちなみなど の資源を大切にしながら、生活に密着した都市施設の整備を進め、東京都心 及び業務核都市である八王子市・立川市に近接した立地にも配慮した良好な 居住空間を中心とした土地利用を図ります。 中央自動車道の大月インターチェンジ周辺の地域については、インターチ ェンジを活用した新たな産業機能の立地可能性を生かした土地利用の誘導を - 23 - 図ります。 初狩駅や笹子駅を中心とした西部の地域については、生活に密着した都市 施設の整備を進めるとともに、自然に抱かれた落ち着いた雰囲気の居住空間 の形成に努めます。 3.財政の状況 国の財政方針は「小さくて効率的な政府の実現に向け、従来の歳出改革路 線を堅持・強化する。」との考えから「三位一体改革の推進」、「人件費の 抑制」、「医療制度改革」、「特別会計改革」など構造改革を進め、景気回 復を受けて歳出全般の徹底した見直しを実施することとしています。 大月市においても、景気は若干回復傾向にはあるものの、企業関連の固定 資産税は減収しています。また、国の三位一体改革に関連して、国庫・県支 出金等の削減も続いています。 本市は、平成 17 年(2005 年)に「自立計画」を策定して以来、「徹底し た経常的経費の削減」を目標に掲げ、行政評価の導入、組織や機構の見直し など行財政改革に積極的に取り組んでいますが、平成 18 年度(2006 年度) 当初予算の総額は 120 億 5 千 5 百万円となっています。 しかし、三位一体改革、国庫・県支出金等の削減は平成 21 年度まで続き、 税収等の伸びが見込めない現状での推計では、平成 26 年度(2014 年度)の 歳入総額は 102 億円まで縮小すると予測されています。 また、現状では人口減少や少子高齢化に歯止めがかからず、市民サービス の需要は、高齢者の健康増進、福祉施策の充実とあいまって医療費や子育て 支援対策経費が年々増大しています。さらに上下水道、市街地整備など、遅 れている都市基盤の整備も推進しなければなりません。 したがって、これからの財政運営は、人件費の抑制、事業の見直し等の歳 出削減はもとより、市税等の滞納対策強化や公共サービス等の受益者負担の 見直しによる財源の確保も進めなければならない状況となっています。 - 24 - 6.大月市自立計画 大月市の現況や、本市をとりまく時代の潮流などを踏まえて、本市は平成 16 年(2004 年)3 月に「大月市自立決意」を発表しました。また、その実現 に向けた「大月市自立計画」を策定し、取り組んでいます。「大月市自立計 画」の実施期間は、平成 16 年度(2004 年度)から平成 25 年度(2013 年度) までの 10 年間であり、その大部分が本総合計画の期間と重なっています。し たがって本総合計画は、「大月市自立計画」の趣旨を踏まえ、その実現に向 けて、内容的にも整合するものとなっています。 1.自立のための基本理念 民間経営の考え方を公共部門にあてはめ、自ら地域を「経営」するための 方策を講じます。 「経営」の観点に立つことで、「成果」を重視するとともに、「顧客志 向」「市民志向」の考え方を認識し、市民の目線に立った工夫や努力を行う 契機とします。 また、「地域経営」を実践するためには、行政だけの取り組みではなく、 市民のみなさんが意欲的に市政に参画できる仕組みをつくり、大月市の自立 実現のための「協働経営」を目指します。 2.自立のための3つの方向性 (1)成果志向 これからは、その施策や事業を行ったことによって「どうなったか」とい う成果を重視する考え方に切り替え、行政評価の導入によって確認・修正な どを行います。 (2)改革志向 前例を踏襲するのではなく、市民のために良いと思うことは積極的に取り 組んでいくことができるように、職員の意識を高めていきます。 (3)協働志向 市民と市がお互いの役割分担を見直すとともに、相互に効果的な連携を行 いながらまちづくりを推進していきます。 3.自立に向けた具体的方策 「行政評価」を行い、投じた予算に対して目標とする成果が上がっている かどうかを評価し、上がっていない場合は改善策を検討するとともに次年度 の予算編成につなげる、いわゆるPDCAサイクル(P:plan:計画 D: - 25 - do:実行 C:check:確認 A:action:修正)を確立します。 次に、公共施設、サービスにおいて、民間に任せることができる場合は、 民間委託等を行い、コストを下げる一方でサービスの質の向上を目指します。 さらに、市民活動支援のための専任組織を設置し、市民と市の協働を進め るための体制を整備していきます。 4.既に取り組んでいる改革 項 目 主 な 内 容 実施年度 事 務 、 事 業 の 再 編 ・収入役制の廃止 18 年度実施 整理、統合、廃止 ・部長、次長、管理主幹、課長補佐制の廃止、 18 年度実施 3 部 26 課 3 室を 0 部 16 課 3 室に削減し、グ ループマネージャー制の新設 ・市立短期大学、同附属高校の見直し 17 年度審議会設 置、答申 ・市立小・中学校 20 校を 8 校に集約化 19 年度から 5 年 間で実施の答申 定 員 管 理 の 適 正 ・10 年間職員採用中止(定年退職者の不補充に 16 年度∼25 年度 化、総人件費の抑 よる減員) 完了 制 ・職員 250 人体制の実現 ・総人件費抑制プランの実践 給 与 の 適 正 化 、 諸 ・市長、助役、収入役、教育長の給与 10%カッ 15 年度実施 手当総点検 ト ・市長、助役、教育長の給与、前項と合わせて 18 年度実施 50%カット ・55 歳職員の昇給抑制 同上 ・給料表運用「わたり」の廃止 16 年度実施 ・退職時特別昇給の廃止 17 年度実施 ・人事評価制度の見直し 16 年度実施 ・職員福利厚生会への補助金 50%カット 18 年度実施 ・特別職、一般職員の旅費日当廃止 同上 ・市長交際費 32%カット 同上 ・特殊勤務手当の廃止(医師等を除く) 17 年度実施 ・早期退職制度の実施(31 名退職) 同上 ・管理職手当 20%削減 18 年度実施 経費の削減 ・各種団体等補助金 50%カット 18 年度実施 民間委託等の推進 ・総合福祉センター、デイサービスセンターに 18 年度実施 指定管理者制度を導入 市議会の改革 ・議員定数 20%削減(22 人を 18 人に削減、法 18 年度実施 定数 26 人) ・議員政務調査費 50%カット 16 年度実施 - 26 - 大月市第6次総合計画 − 基 本 構 想 (案 ) − 目 次 第1章 基本理念 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.まちづくりの理念 27 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 2.人口フレーム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 3.土地利用構想 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 第 2 章 都市像 1.将来都市像 4.目指すべきまちの姿(基本目標) ・・・・・・・・・・・ 31 5.目指すべき行政の姿(市政経営の方針) ・・・・・・・・・ 34 第3章 施策の大綱 1.施策の大綱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 第 第1 基本 1章 本理 章 基 理念 念 1.まちづくりの理念 基本理念は市政運営・まちづくりにおける根幹となる考えです。 本市は、「大月市自立計画」に基づいてまちづくりを進めています。 この「大月市自立計画」においても、本市の魅力あるまちづくりを進 めていくためには、「市民の目線に立ったサービスの提供や市民満足度 の向上を目指し、行政の効率化や職員の意識改革を図るとともに、行政 の多様な分野への市民の参画によって、市民と行政が一体となって共に まちづくりを行っていくことが必要」であるとうたっています。 共に行動を行う場合、お互いに信頼しあうことが大切ですが、近年で は、国家間、国と地方、企業間や企業と市民など信頼に起因する問題が 大きな社会問題になっており、信頼関係の重要さが改めて認識されてい ます。 そこで、行政は、さまざまな機会や場を通した積極的な情報発信によ り、説明責任と透明性をさらに高め、市民の目線に立ち、市民の声を生 かした行政運営を行うことで、市民からのより確かな信頼を得ることを 目指します。 市民は一人ひとりが「自分が住んでいるまちのために何ができるか」 を考え、行政を信頼し積極的に声を出し、自主的にまちづくりに参加す ることを心がけます。 そして、市民と行政との信頼に基づき、多様な分野で一体となって協 働のまちづくりを行うことを目指します。 そこで、大月市第 6 次総合計画の全体を通じて 「信頼と協働のまちづくり」 みんなでつくる わがまち大月 信頼し参加する市民 を基本的な理念とします。 大月市は、この考え方を市民と行政が共有し、 新しいまちづくりに取り組みます。 信頼される行政 信頼と協働 −27− 第 第2 都市 2章 市像 章 都 像 1.将来都市像 市民と行政とが 信頼 し 協働 することによって、みんなで考え、み んなでつくり、みんなで責任をもってまちづくりをすすめることで築き上げ る大月市の将来の姿として、 市民が愛着と誇りを持ち、 豊かな自然の恵みを生かし、 一人ひとりにやさしく、 安全で安心して住み続けることのできる 活力のあるまち を目指します。 市民が愛着と誇りを持つまち……………………地域の歴史・文化などに育まれた 風土から生まれる独自性を高める。 豊かな自然の恵みを生かしたまち………………自然との共生を図る。 一人ひとりにやさしいまち………………………すべての人を分け隔たり無く地域 が見守る。 安全で安心して住み続けることのできるまち…防災や防犯の体制が整い、社会保 障がしっかりしている。良好な住 宅地や住環境が整っている。 活力のあるまち……………………………………みんながやる気を生かせる体制が 整っている。産業活動が充実して いる。 −28− 2.計画フレーム ●コーホート要因法による推計 過去 10 年間における大月市の出生率、死亡率をもとに将来の理論値を設定 し、その理論値を基に、過去の社会移動(転入・転出)の動向により算出さ れた平成 28 年(2016 年)の人口は 25,500 人と推計されます。 ●開発人口等の予測 開発人口については、整備が進められている桂台地区をはじめ、今後住宅 地の供給が見込まれる大月駅周辺地区の整備、土地利用の転換に伴う住宅地 の確保などにより、約 4,500 人の増加を見込みます。 ●人口フレームの設定 人口については、上記の政策を着実に進めることで、平成 17 年(2005 年)の国勢調査の人口 30,879 人を維持するという観点に立ち、10 年後の平 成 28 年(2016 年)の人口の目標値を 30,000 人とします。 年齢構成は、平成 17 年(2005 年)は、0∼14 歳の幼年人口、15∼64 歳の 生産年齢人口、65 歳以上の老年人口は、それぞれ 3,817 人(12.4%)、 19,180 人(62.1%)、7,881 人(25.5%)(年齢別不詳人口を除く)でした が、平成 28 年(2016 年)には、それぞれ 3,100 人(10.3%)、17,300 人 (57.7%)、9,600 人(32.0%)とします。 将来人口の予測 (人) 40,000 35,000 35,199 33,124 6,416 30,000 30,879 7,341 7,881 25,000 29,860 30,000 8,400 9,600 65才以上 15-64才 0-14才 20,000 23,185 21,023 15,000 19,180 18,000 17,300 10,000 5,000 5,598 4,708 3,817 3,460 3,100 平成7年 (実数) 平成12年 (実数) 平成17年 (実数) 平成22年 (推計値) 平成28年 (推計値) 0 注)内訳は年齢不詳を除いた人口となっている。 −29− 3.土地利用構想 市の面積の約 9 割を占める森林や農地、またそこから流れ出る清流や、こ れらを通して見る富士山等の景観は大月市の財産であり、これら自然的環境 と調和を図り、共存する土地利用を図ることを基本とします。 また、国道 20 号やJR中央本線に添った地域は、甲州街道の宿場町として 築かれ、現在も大月市の都市軸となっている地域であるため、この地域の鉄 道駅の周辺を基本として市街地の展開を図ります。 このうち、大月駅周辺は、大月市の中心拠点地区として、商業・業務・居 住機能の充実を目指し、土地利用規制の見直しとともに県道の拡幅、南北駅 前広場の造成、自由通路の設置などの整備を進めます。猿橋駅周辺及びその 北側に位置する県道小和田猿橋線の周辺地域については、商業機能の誘致や 生活環境の整備等を積極的に進め、新たな拠点としてふさわしい都市機能や まちなみの形成を図ります。また岩殿山や猿橋など著名な観光地を持つ地域 でもあり、来訪者にとっても魅力ある大月市らしい特徴をもった地域の形成 を目指します。 鳥沢駅や梁川駅などを含む東部の地域については、鳥沢宿のまちなみなど の資源を大切にしながら、生活に密着した都市施設の整備を進め、東京都心 及び業務核都市である八王子市・立川市に近接した立地にも配慮した良好な 居住空間を中心とした土地利用を図ります。 中央自動車道の大月インターチェンジ周辺の地域は、インターチェンジを 活用した新たな産業機能の立地可能性を生かした土地利用の誘導を図ります。 初狩駅や笹子駅を中心とした西部の地域については、生活に密着した都市 施設の整備を進めるとともに、自然に抱かれた落ち着いた雰囲気の居住空間 の形成に努めます。 また、市域の大部分を占める森林を主とした地域においては、市の原風景 と言えるような味わいのある自然景観を大切にしながら、農林業の振興を図 り、自然環境の保全・活用を進めるとともに、谷筋に点在する集落の集落環 境や生活利便性の改善に努めます。 中心拠点ゾーン 土地利用構想図 新産業誘導ゾーン 東部市街地ゾーン 西部市街地ゾーン 森林・集落共存ゾーン 国 道 139 号 線 大月駅 中央自動車道 中央本線 梁川駅 猿橋駅 笹子駅 初狩駅 −30− 鳥沢駅 梁川駅 国道20号 4.目指すべきまちの姿(基本目標) 基本構想における目指すまちの姿を次の 5 つとします。 ⅰ 信頼でささえあうまち 地方分権下では、国や県への依存体質から脱却し、自己決定・自己責任の もとで、市町村自らが政策立案し、遂行能力を高め地方自治の確立を図る 必要があります。そのためには、地域の課題を市民と行政がともに担い合う 社会の創造が求められており、政策執行体制の強化や行政職員の質の向上は もとより、まちづくりの担い手としての市民も同様に市政への参画を通して、 決定・責任・成果をともに分かち合い、市民と行政の役割分担を明確にした 市政運営が必要になっています。 現在、昔からの地域活動はもとより、ボランティア活動やNPO(民間 非営利団体)活動の活発化など、市民の地域や行政に対する関心が高まり つつあります。それに伴い、行政への要望や要求だけをする市民から、地域 の一員として、まちづくりに関心を持ち、責任を持って参画する市民へと 意識が変化してきています。 これからのまちづくりには、「信頼と協働のまちづくり」という基本理念 に基づいて、市民が行政に対して信頼を持ち、積極的にまちづくりに参画 しようという「やる気」を持ったとき、それが積極的に生かされるような 仕組みが必要です。 そのためには、まず市民・地域と行政の意思の疎通を良くし、それぞれの 役割や責任を自覚した上で、自分たちのまちを自分たちで良くしようという 気持ちや行動が生まれ、展開される環境づくりを目指します。 ⅱ 大月市の良さを生かすまち 本市の良さは、自然であり、人材であり、交通の要衝としての地の利で あるとともに、地勢的な要因により永年培われてきた地域固有の歴史や文化 です。市民の多くはこれらを自覚し、大切だという共通の認識を持っていま すが、市全体の視点からは、必ずしも積極的には生かされていない状況です。 これからは、それぞれの地域の誇り・良さを高めることで、地域の主体性 が「大月らしさ」となり、「大月」としてのブランドイメージを創り上げ、 高め、広めることによって、市民が誇れる特徴のあるまちづくりを目指しま す。 特に、秀麗富嶽十二景や猿橋に代表される自然環境は、地域の特色ある資 源として積極的に活用するとともに、未来に残し、次代へと引き継いでいく ため全市民をあげてその保全に努めます。 −31− ⅲ 豊かさを実感できるまち 価値観の多様化により、近年経済的な豊かさはもとより、心の豊かさ、時 間のゆとりなど、さまざまな豊かさが求められており、本市でも豊かな自然 を生かしながら、活力ある産業を育成するとともに、幼児から高齢者まで生 涯を通じて学び、一人ひとりが生きがいの持てる、いきいきとしたまちを目 指します。 そのため、市民が生涯を通して行う多様な学習活動やスポーツ・レクリエ ーション活動を支援する体制や、拠点となる施設の充実を図ります。 また、地域の資源である歴史や文化については、その保全・活用に努める とともに、芸術・文化活動を積極的に支援し、大月らしさの創造を目指しま す。 産業の振興は、地域の活性化や市民の安定した暮らしを支えるために不可 欠であり、本市の財源を確保し安定した住民サービスを提供していくために も大変重要な役割を果たします。今後は、農業、工業、商業、観光とのバラ ンスある発展を図り、地域産業の活性化を目指します。 ⅳ 安心・安全を実感できるまち 安心して暮らすためには、災害や事故などに対する安全対策がしっかりな されていることとともに、病気やけがなどに対する医療体制、福祉施策や社 会保障など様々な対策が必要です。 地震や山火事等の災害に対する防災対策に取り組むとともに、防犯、交通 安全、医療、福祉などの体制の充実を図り、地域の人々が相互に助け合う、 地域共助の気持ちが浸透したまちを目指します。 大月市でも、少子高齢化の進行に伴い、既に高齢化率が約 25%を超えるなど 本格的な高齢社会が進行しています。将来にわたって市民が地域の中で安心し て暮らしていくためには、今後予測される人口構成に対応した地域づくりを進 めていく必要があります。そのため、ヤングシルバーを含めより多くの市民の 参画による地域福祉活動を積極的に推進し、地域福祉の充実を図ります。 また、行政においては、推進体制の強化による高齢者や障害者、児童に対 する支援の充実を図るとともに、一人ひとりに応じた福祉、保健・医療サー ビスを提供するため、地域福祉推進体制と、地域医療体制の一体的な整備を 推進することにより、市民誰もが安心して暮らせるまちづくりを進めます。 さらに、消防・防災や防犯、交通安全対策については、市民の生命と財産 を守り安心して暮らすことができる地域とするため、一人暮らしの老人世帯 や児童・生徒の安全の対策について、地域が見守る仕組みづくりを進めるな ど、地域社会と連携しながら取り組みを強化します。 −32− ⅴ 住みやすく・人が住み着くまち 住みやすいまちは、道路や上下水道などの都市基盤が整っているだけでな く、買物や職場への利便性、子育て環境、情報の入手のしやすさ、人とのつ ながりなどの要素が整っていることが必要です。 個別の施設や施策の整備を図るとともに、市民一人ひとりが、責任と自覚 を持って、住みやすいまちづくりのための行動を起こすことができる環境づ くりを進めます。 我が国の人口は、平成 16 年をピークに減少傾向に転じ、今後も生まれてく る子どもはますます減少することが予測され、社会経済の活力や社会補償制 度などに深刻な影響を与えると考えられています。本市においては、人口減 少時代に対応した自治体のあり方を認識しつつ、地域の活力を維持するため 少子化対策を最重要課題の一つとしてとらえ積極的に取り組みます。 そのため、子育て支援の強化や幼児教育を含めた教育改革など、少子化対 策の推進を図るとともに、生活基盤の向上、産業の振興による雇用確保、福 祉施策の充実など、あらゆる施策において、人口対策を念頭においた施策展 開を図ります。 また、長期的な展望のもと計画的な土地利用の推進に努めるとともに、既 存市街地の都市機能の充実と生活環境の向上を図るとともに、広域的動向を 見極めつつ新たな市街地の形成を目指します。 都市基盤の整備については、これまで整備してきた社会資本ストックを大 切に維持・管理することを基本とし、量的な充足のみを目指すのではなく、 限られた財源の中で優先順位に基づき必要なものだけを整備していくことが 不可欠となっており、自然環境、生活環境の向上を図るための下水道整備や 地域を連絡する幹線道路網と身近な生活道路の整備など、事業の効果を見極 めつつ計画的な整備を進めます。 −33− 5.目指すべき行政の姿(市政経営の指針) 基本理念に基づき、目指すべきまちの姿の実現をサポートする目指すべき 行政の姿を次の 3 つとします。 ⅰ 信頼される行政経営を行う 常に、市民の視点に立ち、速やかで分かりやすい情報開示に心がけるとと もに、様々な方法を用いて、情報提供することによって、市民の誰もが市政 の状況を理解できるように努めます。そのため広報広聴については、広報紙 の充実、ホームページの充実による情報提供の拡大を図ります。 また、市民の意見や質問に対しても、インターネットの双方向性を活用す るなど様々な方法で聴取し、明確に対応できる仕組みづくりを行います。 さらに、市民と行政の協働による市民参画のまちづくりを推進するため、 自治基本条例などにより、市民の権利と責任を明確にした上で、政策や施策 の検討及び実現過程において、市民が参加しやすい環境づくりを進めます。 地域に関する問題や、地域の公共施設の維持・開放などについても、身近 に相談等の窓口を設けるなど、地域に密着した行政サービスに努めます。 ⅱ 堅実な行政経営を行う 本格的な地方分権化に伴い、地方自治体においては、自立性・独自性の高 い行財政運営が求められています。 「大月市自立計画」に基づいて、今後は抜本的な行財政改革を推進するた め、行政の効率化や職員の意識改革を図るとともに、行政の多様な分野への 市民の参画を進め、市民との協働による行政経営を目指します。 また、適正で、効率の良い行財政運営を行うため、常に検証や改善を心が けます。 ⅲ 無駄のない行政経営を行う 限られた財源の中で質の高い行政サービスを展開するため、市民の視点に 立ち、真に必要なものを見極めながら適切な財政運営に努めるとともに、人 口の減少によって過剰となるサービスの見直し等により、公共施設の適正配 置の管理や適正配置について検討し、財源の有効活用を図ります。 −34− 第 第3 施策 3章 策の 章 施 の大 大綱 綱 1.施策の大綱 基本目標 個別目標 (1)信頼でささえあうまち ・市民と行政の意思の疎通を良くする ・市民が市政に参画するまちをつくる ・みんながやる気を生かせるまちをつくる (2)大月市の良さを生かすまち ・土地利用の計画的な推進を図る ・自然と共生するまちをつくる ・環境対策と循環型社会を構築する ・大月ブランドによる来てみたくなるまちづくりを行う ・地域の伝統・文化の継承を積極的に行う ・落ち着きを感じる景観保全・整備を進める ・便利な立地を生かしたまちづくりを進める (3)豊かさを実感できるまち ・いつでも・どこでも・だれでも学べるまちをつくる ・スポーツ・文化活動の盛んなまちをつくる ・産業活動が充実したまちをつくる ・農林業が充実したまちをつくる (4)安心・安全を実感できるまち ・地域が見守るまちをつくる ・社会保障がしっかりしたまちをつくる ・健やかに暮らせるまちをつくる ・災害に強いまちをつくる ・犯罪の無いまちをつくる ・交通事故の無いまちをつくる (5)住みやすく、人が住み着くまち ・快適な市街地の形成を進める ・良好な住宅地の形成を進める ・買い物がしやすく、にぎわいのある楽しい商店街をつくる ・道路網やバスなどの交通が充実したまちをつくる ・快適な生活空間のまちをつくる ・情報環境が整ったまちをつくる ・すべての人の労働環境が充実したまちをつくる ・若者を引きつけるまちをつくる ・子育てがしやすいまちをつくる ・生きる力を育む教育環境の充実したまちをつくる ・次世代を育む青少年の育成を進める ・高齢者・障害者に優しいまちをつくる ・人を大切にするまちをつくる ・適正な行政サービスが提供されるまちをつくる −35− (6)信頼される行政運経営を行う ・市民にわかりやすい市政運営を行う ・市民のやる気を受け止める市政運営を行う ・地域に密着した市政運営を行う (7)堅実な行政経営を行う ・公共施設の集結と再配置を行う ・職員の意識改革を進め、職員のやる気を活かせる組織づ くりを行う ・縦割り行政を見直し、風通しの良い組織づくりを行う ・受益と負担の原則に基づく適正な行政サービスの提供を 行う ・市政を外部から検証できる機関をつくる (8)無駄のない行政経営を行う ・健全な財政運営を行う ・明確な目標設定と行政評価により行政運営を行う ・関係市町村との連携を強化する −36−