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アンジェスMG株式会社 2015年12月期第2四半期 決算説明会

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アンジェスMG株式会社 2015年12月期第2四半期 決算説明会
2015年8月4日(火)
アンジェス MG 株式会社
2015年12月期第2四半期
決算説明会
~「遺伝子医薬のグローバルリーダー」を目指して~
代表取締役社長 山田 英
INDEX
1. 2015年12月期第2四半期 決算概要
2. 開発プロジェクトの進捗状況
2
1. 2015年12月期第2四半期 決算概要
2. 開発プロジェクトの進捗状況
3
2015年度第2四半期 連結業績ハイライト
増減の主な要因
(単位:百万円)
◇事業収益(前年同期比+37.7%)
2014年度
2Q
2015年度
2Q
増減額
事業収益
174
240
+65
事業費用
1,210
2,245
+1,035
△1,035
△2,005
△969
63
81
+18
営業損失(△)
営業外収益
26
20
△5
△998
△1,943
△945
特別利益
34
2
△31
特別損失
-
92
+92
当期純損失(△)
△968
△2,040
△1,071
営業外費用
経常損失(△)
提携企業からの契約一時金の発生による研究
開発事業収益の増収。
ムコ多糖症Ⅵ型治療薬「ナグラザイム®」の販
売収入による商品売上高の増収。
◇事業費用(前年同期比+85.5%)
HGF遺伝子治療薬の国際共同第Ⅲ相臨床
試験、及びNF-κBデコイオリゴのアトピー性皮膚
炎治療薬の第共同第Ⅲ相臨床試験にかかる
研究開発費用の増加。
◇営業外収益
補助金収入の増加(前年同期比+10百万円)
為替差益の発生 7百万円
◇特別利益
新株予約権戻入益
当第2四半期:2百万円
前年同期: 34百万円
◇特別損失
今期:投資有価証券評価損 92百万円
4
事業収益の内容
(単位:百万円)
事業収益合計
240百万円
300
事業収益合計
174百万円
200
137百万円
◇研究開発事業収益
(前期比 +32百万円、+87.4%)
68百万円
36百万円
100
増減の主な要因
171百万円
田辺三菱製薬からの契約一時金を計上
(日本国内における末梢性血管疾患を対象と
したHGF遺伝子治療薬の独占的販売権許諾
契約を締結)
◇商品売上高
(前期比 +33百万円、+24.4%)
ムコ多糖症Ⅵ型治療薬「ナグラザイム®」の販売
収入
0
2014年度2Q
2015年度2Q
5
事業費用の内容
増減の主な要因
事業費用合計
2,245百万円
(単位:百万円)
2,500
86百万円
◇売上原価
(前期比 +19百万円、+28.4%)
ムコ多糖症Ⅵ型治療薬「ナグラザイム®」の販売増加
に伴う増加。
◇研究開発費
2,000
(前期比 +894百万円、+109.5%)
事業費用合計
1,210百万円
HGF遺伝子治療薬の国際共同第Ⅲ相臨床試験、
及びNF-κBデコイオリゴのアトピー性皮膚炎治療薬の
第Ⅲ相臨床試験に係る費用の増加。
1,500
67百万円
1,710百万円
1,000
・外注費 +623百万円
・人件費 +95百万円
816百万円
◇販管費
500
(前期比 +121百万円、+37.3%)
326百万円
447百万円
0
2014年度2Q
・寄付講座への支出 +25百万円
・人員増強による人件費の増加 +17百万円
2015年度2Q
6
貸借対照表 ハイライト
(単位:百万円)
2014年
12月末
流動資産
現金及び預金
固定資産
総資産
負債合計
純資産
7,593
6,017
2015年
6月末
6,647
前期比
増減額
△946
4,707 △1,309
589
664
+74
8,183
7,312
△871
449
769
+320
7,734
(2015年上期に実施した資金調達)
2015年4月及び5月※1
第三者割当
株式発行プログラム
割当先:EVO FUND
(エボファンド)
735
百万円
NF-κBデコイオリゴ治療薬
(下記①および②)開発費用
※2
①アトピー性皮膚炎を対象疾患と
した日本国内におけるⅢ相臨床試
験実施費用
②椎間板性腰痛症を対象疾患と
した米国における第Ⅰ/Ⅱ相臨床
試験の実施及びその準備費用
※1
払込完了月、※2 払込総額
6,542 △1,192
7
2015年度通期業績見通し
期初見通しに変更なし
(単位:百万円)
事業収益
営業利益
経常利益
当期純利益
2015年度第2四半期
(実績)
240
△2,005
△1,943
△2,040
2015年度通期
(予想)
450
△5,800
△5,800
△5,800
2014年度通期
(実績)
909
△2,273
△2,395
△2,369
主な収益・費用
事業収益
事業費用
営業外収益
項目
・商品売上高(ムコ多糖症Ⅵ型治療薬「ナグ
ラザイム®」)
・売上原価
補助金収入等
・研究開発事業収益(契約一時金、マイル
ストーン、ロイヤリティ等)
2014年度からの
増減要因
・研究開発事業収益が減少
(2014年は一時金を計上)
・ムコ多糖症Ⅵ型治療薬「ナグラザイム®」の
販売量は増加する見込み
・研究開発費
・販売費及び一般管理費
研究開発費用の大幅な増加
・HGF遺伝子治療薬 国際共同第Ⅲ相
臨床試験の本格的な進展
・NF-κBデコイオリゴ(アトピー性皮膚
炎)国内第Ⅲ相臨床試験の開始予定
8
1. 2015年12月期第2四半期 決算概要
2. 開発プロジェクトの進捗状況
9
臨床開発ステージにある重点プロジェクトの状況
自社オリジン開発品
導入開発品
医薬品
開発ステージ
Phase 1
前臨床
HGF
リンパ浮腫
HGF
NF-κB
デコイオリゴ
導入開発等
HGF
重症虚血肢
原発性、日本
P1/2
NF-κBデコイ
Phase 3
Phase 2
米国P1/2
準備中
国内P3
実施中
腰痛症
上市
国内:医師主導臨
床研究 実施中
海外:グローバルP3
試験 実施中
NF-κBデコイ
アトピー性皮膚炎
(軟膏剤:日本 )
ナグラザイム®
CIN治療ワクチン
子宮頸部前癌
ムコ多糖症Ⅵ型
日本
(臨床研究@東大)
自社販売品
医療機器
開発ステージ
前臨床・製造開発
臨床開発
症例登録
完了
上市
NF-κBデコイ
PTA-DCB:血管再狭窄
日本
10
HGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)
HGF遺伝子治療薬
CLI 国内
HGFの血管新生作用により虚血部位の血流を回復させる
適応症
重症虚血肢
開発状況 条件及び期限付承認制度による承認申請を目指す。
(国内)
大阪大学医学部附属病院が主導となり、
先進医療B制度を活用した医師主導型臨床研究を実施中。
(2014年10月に1例目の投与を開始)
※田辺三菱製薬と国内の末梢性血管疾患を対象とする独占的販売
権許諾契約を締結(2015年6月)
11
HGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)
HGF遺伝子治療薬
CLI グローバル
開発状況 国際共同第Ⅲ相臨床試験を実施中。
(海外) ・10月3日(米国)に1例目の患者を登録、11月12日に投与開始)
・同試験と同様のデザイン&オープンラベルの小規模臨床試験を米国に
て実施中。
試験タイプ
プラセボ対照、無作為化、二重盲検、多施設国際共同試験
対象
約500 例の重症虚血肢患者
(Poor Option + No Option)
主要評価項目
下肢の切断・死亡に至るまでの期間
12
対象患者 & 市場規模(米国)
重症虚血肢(CLI)
潜在患者数:50万人(年間)※
No Option
Poor Option
患者
HGF遺伝子治療薬
CLI グローバル
・No Option 患者
現在の治療(バルーン療法など血管内治療、
外科的バイパス手術)の適応とならない患者
・Poor Option 患者
血管内治療の適応とならない、かつ外科的
バイパス手術は医学的ハイリスクと判断される患者
現在、有効な治療選択肢がない
有効な治療法が開発された場合に創出される市場
推定 約50億USドル
(アイ・エム・エス・ジャパン株式会社調査による)
※米国CLI患者数(新規、年間)推定50万人
(発症率:40歳以上人口の0.35%、Nehler, et al., J Vasc Surg 2014による)
13
HGF遺伝子治療薬(リンパ浮腫)
HGF遺伝子治療薬
リンパ浮腫
HGFのリンパ管新生作用によるリンパ浮腫の治療
適応症
リンパ浮腫
開発状況
2013年10月から原発性リンパ浮腫を対象とした第Ⅰ/Ⅱ相
試験を実施中。
14
NF-κBデコイオリゴ (核酸医薬)
NF-κBデコイオリゴ
生体内で免疫・炎症反応を担う『転写因子NF-κB』に対する特異的な阻害剤。
NF-κBの活性化による過剰な免疫・炎症反応を原因とする疾患の治療薬として研
究開発中。
対象疾患
地域
開発状況
アトピー性皮膚炎
日本
軟膏剤
Phase3開始
椎間板性腰痛症
米国
Phase1/2準備中
日本
医療機器
臨床試験
(症例登録完了)
血管再狭窄予防
(DCB = 薬剤塗布型
バルーンカテーテル)
15
アトピー性皮膚炎治療薬の国内P3開始
NF-κBデコイオリゴ
アトピー性皮膚炎治療薬
NF-κBデコイオリゴ(軟膏剤)の国内第Ⅲ相臨床試験
2015年3月13日に第一例目の被験者への投与を開始。
・試験の概要
顔面に中等症以上の皮疹を有するアトピー性皮膚炎患者約200例を対象とした
プラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験。
・試験期間
最初の被験者の投与開始~最後の被験者の観察期間終了までの期間は
約1年強を予定。
良好な結果が得られた場合には、国内で承認申請を行う。
16
CIN治療ワクチン
CIN治療ワクチン
子宮頸がん前癌状態の組織を退縮させ、子宮頸がんへの移行・円錐切除手術を回
避する。乳酸菌L.caseiをベースとした経口投与の治療薬。
適応症
子宮頸がん前癌病変
開発状況
東京大学医学部附属病院にて、医師主導型探索的臨床研究※を実施中。
※「HPV16型陽性の子宮頸部中等度上皮内腫瘍性病変(CIN2)に対する乳酸菌を利用したCIN治療薬の
探索的臨床研究」(プラセボ対照無作為化二重盲検比較試験)。
※本試験の経費については、厚生労働省科学研究費補助金(医療技術実用化総合研究事業(臨床研究・治
験推進研究事業))が使用されています。

①
②
これまでに実施された臨床研究の結果
投与した全17例において薬剤に由来すると考えられる有害事象の発生は認められなかった。
至適用量を服用した被験者の70%で投与開始後9週目の時点で前がん病変の明らかな退縮(CIN3からCIN2
以下)が確認された。
Kawana, K., et al., Vaccine, Volume 32, Issue 47, 29 October 2014, Pages 6233–6239
17
エボラ出血熱抗血清製剤
エボラ出血熱抗血清製剤
エボラ出血熱の治療薬。DNAワクチンをウマに接種し、抗体を作らせ血清を精製して
抗血清製剤を製造する。
適応症
エボラ出血熱
開発状況
2015年3月から予備的な試験を実施。
DNA ワクチンの投与後、ウイルスタンパク質に対する抗体価が有意に上昇するこ
とを確認。
・米Vical社より国内の独占的開発販売権を取得。
・現在、エボラ出血熱を適応症として承認されているワクチン・治療
薬はない。患者の治療には未承認の治療薬や、すでにウイルスに感
染し回復した患者の血液や血清が試験的に使用されている。
エボラ出血熱ウイルス
(CDC アメリカ疾病管理予防センター)
・罹患者の治療用、感染リスクの高い医療従事者等の携帯用、備
蓄用等の緊急対策用の需要を想定。
18
ご参考資料
19
アンジェス MG 概要
20
アンジェス MGについて
遺伝子医薬のグローバルリーダー
を目指す創薬バイオベンチャー
 企業理念
生命が長い時間をかけて獲得した遺伝子の力を借りて画期的な遺伝子医薬を開
発・実用化し、人々の健康と希望にあふれた暮らしの実現に貢献します。
1999年12月 大阪大学医学部の研究成果をもとに設立
2002年 9月 東証マザーズ上場(産学連携の創薬バイオベンチャーとして初)
21
アンジェス MGの特徴

遺伝子の働きを活用した遺伝子医薬に特化

「難治性疾患」や「治療法がない疾患」の革新的な治療薬を開発

事業方針と合致するプロジェクトの導入開発
遺伝子の働きを
活用した
遺伝子医薬
遺伝子治療薬
(DNAプラスミド)
・HGF遺伝子治療薬(自社オリジン)など
核酸医薬
・NF-κBデコイオリゴ(自社オリジン)など
治療ワクチン
・CIN治療ワクチン(導入開発品)
・DNAワクチン(自社オリジン)など
次世代バイオ医薬品
適応疾患
難病・稀少病
有効な治療法がない
疾患など
その他治療薬
・ナグラザイム(導入開発品、上市済)
22
提携状況
<自社オリジン開発品(販売権供与先)>
販売権、開発販売権
提携先
契約一時金、マイルストーン、販売時ロイヤリティ等
プロジェクト名
適応症
地域
提携先
日本
HGF遺伝子治療薬
重症虚血肢
米国
NF-κB
デコイオリゴ
皮膚疾患全般
全世界
血管再狭窄
日本
23
提携状況
<導入開発品>
開発販売権
提携先
(導入元)
契約金等
プロジェクト名
適応症
ナグラザイムⓇ
ムコ多糖症VI型
(上市済)
CIN
治療ワクチン
子宮頸部前癌
アロベクチン®
癌全般
当社の権利
日本:開発販売権
日米英中:開発販売権
アジア:開発販売権
提携先
バイオマリン(アメリカ)
バイオリーダース
(韓国)
バイカル
(アメリカ)
24
開発プロジェクト
補足資料
25
HGFとは?(肝細胞増殖因子)
HGF遺伝子治療薬
肝細胞増殖因子
(Hepatocyte Growth Factor : HGF)
• 1984年に日本で発見された成長因子。最も再生能力の高い
臓器である肝臓で最初に発見されたため、肝細胞増殖因子
(Hepatocyte Growth Factor : HGF)と呼ばれる。
• その後、肝臓のみならず、血管、リンパ管、神経など生体の
様々な臓器・組織の形成・再生において主要な役割を果たし
ていることがわかった。
26
アンジェスMGのHGF遺伝子治療薬
HGF遺伝子治療薬
ヒトHGF遺伝子をコードしたDNAプラスミド製剤
• 一般名:ベペルミノゲンペルプラスミド(beperminogene perplasmid)
開発コード:AMG0001 (注射剤)
• 「非ウイルスベクター型」遺伝子治療薬。
CMV
pUC ori promoter
pMB1 ori
プラスミドとは?
大腸菌などの細菌等に存在する環状のDNA
プラスミドに遺伝子を挿入し、大腸菌に導入して培養して増やせばプラ
スミドも一緒に増えるため、短期間で大量に目的のプラスミドをつくること
ができる。
CMV promoter
pVAX1HGF/MGBI
(5181
bp)
(5181 bp)
pVAX1HGF/MGBI
Kanamycin
Kanamycin
BGH
poly(A)
human
HGF cDNA
human HGF cDNA
BGH poly(A)
HGFプラスミドDNA
27
HGF遺伝子治療薬による血管新生
HGF遺伝子治療薬
HGFの血管新生作用により虚血部位の血流を回復させる
HGF
タンパク質
HGF
プラスミド
28
重症虚血肢(CLI)とは?
HGF遺伝子治療薬
重症虚血肢は、重症の末梢性血管疾患であり、以下のFontaine分類のⅢ度およびⅣ度に
相当する。下肢切断を余儀なくされることもある重篤な病態。
【Fontaine分類】
症
状
Ⅰ:
無症状
薬物療法
Ⅱ:
間欠性跛行
血行再建術、薬物療法、運動療法
Ⅲ:
安静時疼痛
血行再建術、薬物療法、
(疼痛:持続硬膜外麻酔)
の
静かにしていても足や足の指先に痛みを感じます。この時の血管は、
ほとんど詰まっている状態です。
進
行
Ⅳ:
虚血性潰瘍・
壊死
血行再建術
潰瘍局所療法
重症虚血肢
血管が完全に詰まり、血流が遮断され、栄養や酸素の不足により、
ちょっとした傷でも治癒できず、虚血性の潰瘍や壊疽を起こします。
29
リンパ浮腫とは?
HGF遺伝子治療薬
リンパ管の障害により、リンパ流が停滞し発生する浮腫
推定潜在患者数
原発性リンパ浮腫 約3,000人(日本)
二次性リンパ浮腫 推定10万人以上(日本)
 発生率:子宮癌術後 28.1%、 乳癌術後 21-50.9%
 現在、加齢によるリンパ浮腫も増えてきている。
 治療充足度が極めて低い疾患
理学療法(弾性着衣、リンパマッサージ等)、薬物治療、手術。
 QOLが著しく低下する疾患。
浮腫は四肢に現れ、日常生活に必要な身体機能の低下により、QOLが低下する。
 根治療法がない。
30
NF-KBデコイオリゴ (エヌエフカッパビーデコイオリゴ)
NF-κBデコイオリゴ
メカニズム
ゲノムに結合
過剰な免疫・炎症反応を
原因とする疾患
デコイがNF-KBと結合
(NF-KBはゲノムに結合できない)
31
CIN治療ワクチン

CIN治療ワクチン
子宮頸癌の「予防ワクチン」と「CIN治療ワクチン」の違い
子宮頸癌予防ワクチン(各国で発売済)
CIN治療ワクチン(アンジェスMG開発中)
HPV(子宮頸癌の原因ウイルス)感染の予防用
として未感染者が投与対象
中・高度異形成の治療用として
CIN2/3ステージ患者が投与対象
HPV感染予防が目的
前癌病変への治療効果は無い
子宮頸癌の前癌病変に対する治療薬として開発
注射剤
経口剤
32
HPV感染と子宮頸がん
子宮頸がん
45万人
CIN治療ワクチン
治療法
・手術
・放射線
・化学療法
5-10年
中・高度異形成
1,000万人
CIN 2/3
軽度異形成
3,000万人
治療薬の開発が
求められている領域
CIN 1
HPV感染者(キャリア)
30,000万人
全世界の推定年間罹患者数 (WHO公表)
*HPV(ヒトパピローマウイルス)=子宮頸癌の原因ウイルス
前癌病変の初期段階から検出され、子宮頸部上皮内腫瘍性病変(CIN)と進むにつれHPVの癌関連蛋白質が
増加し、子宮頸癌への癌化の要因となる。
**CIN(Cervical intraepithelial neoplasia)
CIN1(軽度異形成)、CIN2(中程度異形成)、CIN3(高度異形成、上皮内癌)と進行
33
エボラ出血熱抗血清製剤
抗血清製剤
•
•
•
抗血清製剤は、ハブ、まむし、
ボツリヌス等の抗毒素製剤とし
て使用されてきた長い歴史が
あり、安全性・有効性への懸
念が少ない。
感染予防ワクチンと異なり、す
でにウイルスに感染してしまった
患者の病態の重篤化を抑制
する。
DNAワクチンを用いることで極
めて短期間に製造・供給が可
能。緊急の対策を要するエボ
ラ出血熱治療薬として適して
いる。
ウマに
DNAワクチンを
投与
エボラ出血熱抗血清製剤
エボラ出血熱
DNAワクチン
•
抗原となるエボラウイルスの
表面糖タンパク質(GP)を
コードしたプラスミド製剤
•
弱毒化ワクチンと異なり、ウ
イルス自体の取り扱いが無
いため、安全
•
プラスミド法(大腸菌を用
いて製造)により、短期間
で大量に生産が可能
ウマの体内で
抗体が作られる
抗体を含む血清を
精製して
抗血清製剤を製造
プラスミド
•
Vical/NIH ヒトでのP1試
験実施(2003年、2008年)※
(2003年)プラセボ対照無作為化二重盲検試験。被験
者20名中19名でGPに対する抗体価の上昇が認められた。
(2008年)プラセボ対照二重盲検試験。被験者の80%
でGPに対する抗体価の上昇が認められた。
34
ナグラザイム®
ムコ多糖症VI型治療薬
ナグラザイム®
ナグラザイム®はムコ多糖症VI(6型/MPS VI)型の治療薬。
先天的に作ることができない酵素を直接的に補充する。
米国バイオマリン社から国内における開発販売権を2006年12月に取得し、
2008年4月に国内での販売を開始。
(百万円)
ナグラザイム®点滴静注液5mg
35
長期ビジョン「2025年ビジョン」
36
2015年は節目の年―“第2の創業期”に突入
• 設立(1999年)から15年が経過
• 最重要プロジェクトが始動
– HGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)のグローバル試験がスタート(2014年10月)
• 国内の成長ドライバープロジェクトが最終段階に突入
– HGF遺伝子治療薬(重症虚血肢):2015年末~2016年前半に条件及
び期限付承認制度の下で申請を目指す。
– NF-kBデコイオリゴ(アトピー性皮膚炎):2015年中にP3入り
研究・開発から商業化ステージへ移行
37
10年後の当社のあるべき姿―「2025年ビジョン」を策定
● 遺伝子医薬のグローバルリーダー
2025年
ビジョン
世界で認知される遺伝子治療・核酸医薬の
スペシャリストとなる
● 新市場の創出
治療法のない病気の新薬を実用化する
● 売上高500億円以上
38
第一段階として2019年の黒字化を目指す
生命が長い時間をかけて獲得した遺伝子の力を借りて
画期的な遺伝子医薬を開発・実用化し、
人々の健康と希望にあふれた暮らしの実現に貢献します。
企業
理念
● 遺伝子医薬のグローバルリーダー
2025年
ビジョン
世界で認知される遺伝子治療・核酸医薬のスペシャリストとなる
● 新市場の創出
治療法のない病気の新薬を実用化する
● 売上高500億円以上
臨床開発ステージにある重点プロジェクトの遂行
ライセンス活動の強化
開発資金の確保 等
2015
2019
黒字化目標
2025
2025年ビジョンの達成
【黒字化要因】
HGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)の国内販売
HGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)グローバル開発の進展に伴うマイルストーン収入
NF-kBデコイ(アトピー性皮膚炎)の国内販売 等
39
黒字化目標と主なHGF(重症虚血肢)イベント
HGF (CLI)
マイルストーン
収入
US EU
HGF (CLI)
US EU 売上
HGF (CLI) 国内売上
2015
HGF (CLI)
グローバルP3費用
2019
黒字化
開発投資に伴う赤字幅の拡大
40
2025年ビジョン達成に向けた今後の取り組み
1. 開発計画
臨床開発ステージにある重点プロジェクトを推進。
プロジェクト
適応症
地域
HGF
重症虚血肢
日本
HGF
重症虚血肢
US
EU
南米
HGF
リンパ浮腫
日本
NF-kB
デコイオリゴ
軟膏剤
アトピー性
皮膚炎
日本
NF-kB
デコイオリゴ
血管再狭窄
日本
NF-kB
デコイオリゴ
椎間板性
腰痛症
米国
CIN
治療ワクチン
子宮頸がん
前がん病変
日本
2015
2016
条件及び期限付
承認申請
2017
2018
条件及び期限付承認、上市、
本承認へ
グローバルP3
US:申請
US:承認
EU:申請
次の開発ステージへ移行、
二次性への展開、ライセンス契約 等
P1/2
(原発性)
P3
臨床試験
2019
申請
承認、上市
申請
承認、上市
薬剤塗布型バ
ルーンカテーテル
P1/2
医師主導
臨床研究
次の開発ステージへ
移行、
ライセンス契約 等
次の開発ステージへ移行、
ライセンス契約 等
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2025年ビジョン達成に向けた今後の取り組み
2. ライセンス活動
国内外の提携先確保に向けた活動を強化。
– HGF(重症虚血肢、欧州・アジアの販売権)
– HGF(リンパ浮腫)
– CIN治療ワクチン 等
3. 資金調達
必要に応じて、開発資金を確保。
企業理念の実現に向け、
2025年ビジョンを掲げ10年後の目標を明確化・共有し、
将来の成長のために重要な今後数年の時期を
成功裏に乗り切る。
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アンジェス MG ホームページ
http://www.anges-mg.com

本資料に記載されている業績予想・将来見通し等は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想・見通しであり、潜在的なリス
クや不確実性が含まれています。

それらのリスクや不確実性には、当社を取り巻く経済情勢の変化、研究開発の進捗状況、規制当局からの承認取得、国内外各国の制度改
正や法規制等が含まれます。

様々な要因の変化により、実際の業績は記述している予想とは大きく異なる結果となる可能性があります。
43
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