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韓国におけるe-learningの動向と産・学連携
東京大学ものづくり経営研究センター 朴英元
1
報告内容
1.韓国におけるeラーニングの現状
2.韓国政府のeラーニング支援政策
3.韓国サイバー大学(遠隔大学)の実態
4.KERISのサイバー大学支援政策
5.韓国サイバー大学における産・学連携
6.まとめ
2
1.韓国におけるeラーニングの現状
● 既存教育の代案としてのe-learning( eラーニング)
従来のテキスト中心の教育を補うために、インターネット
と教育が接木された 「e-learning」という新しい教育世界
が作られ、既存教育の代案として関心を集められている。
*本報告での「 eラーニング(e-learning) 」の定義は、韓国の「 e-learning産業
発展法」の第2条の定義を借用し、「電子的(electronic)手段、情報通信及び電
波・放送技術を活用して成り立つ学習」とする。韓国では、「 e-learning 」と類
似な概念として、「遠隔教育(Distance Learning)、サイバー教育(Cyber
Education)、オンライン教育(Online Learning)、ウェブ基盤教育(Web-based
Training)などがよく使用されており、それ以外にもWBI(Web-based Instruction)、
IBI(Internet based Instruction)なども利用されている。
3
1.韓国におけるeラーニングの現状
●韓国のeラーニング活性化
(1)1997年教育人的資源部がサイバー大学プログラムの示範学校を指定・運営
(2)2002年度に高等教育での eラーニング活性化を核心内容にする ‘大学情報
化の活性化方案(e-Campus vision 2007)’を発表してから、韓国の大学等は本
格的な取り組み。
●大学のeラーニング導入(先行調査により)
(1)大学情報化過程でeラーニングを自然に取り入れる場合
(2)戦略的に特定分野にeラーニングを導入・運営することで大学の競争力を強
化しようとする場合
(3)将来オフライン(オンキャンパス)大学にとってかわる存在としてのオンライン
大学に力を入れている場合
=>韓国のサイバー大学は(3)の動きの一つ
4
1.韓国におけるeラーニングの現状
●韓国の eラーニングの発展史
視聴覚教 コンピュー
育(EBS) タ補助授業
(CAI)
インター
ICT 活用
ネット活用 教育
教育
eラーニング
放送教育 コンピュー 教育ネッ
タ通信学習、 ト、サイ
コンピュー バー学習
タ補助授業 教材
(CAI)
EBS衛星放
送
EBS修学能力
放送、サイ
バー家庭学
習
80年代
90年代後半 2000年代
前半
90年代前半
コン
ピュータ
活用教育
90年代半
ば
教育情報
共有体制、
教授学習
センター
2000年代半
ば
[出所:韓国教育学術情報院「2005年eラーニング政策フォーラム(第7回)-eラーニ
ングを通じる国家人的資源開発推進戦略実行計画(試案)」2005.8.26]
5
1.韓国におけるeラーニングの現状
zeラーニング産業全体の規模(2003-2004年) (単位:百万ウォン)
コンテンツ
2003年
ソリューション
サービス
2004年
[出所:2005e-Business白書]
6
1.韓国におけるeラーニングの現状
z eラーニングコンテンツ市場の展望 (単位:百万ウォン)
区分
狭義 コンテンツ
の e
ラー ソリュー
ション
ニン
サービス
グ
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
243,521
287,498
339,420
400,719
473,089
558,529
659,400
778,487
215,002
222,954
231,203
239,758
248,629
257,828
267,368
277,260
618,518
788,032
1,004,032
1,279,237
1,629,857
2,076,624
2,645,827
3,371,048
1,077,041
1,298,484
1,574,655
1,919,714
2,351,575
2,892,981
3,572,595
4,426,795
放送 コンテンツ
教育
サー ソリュー
ション
ビス
サービス
小計
-
60,000
76,446
97,400
124,097
158,112
201,451
256,668
-
383,500
452,760
534,529
631,064
745,035
879,588 1,038,44
2
-
356,800
370,002
383,692
397,888
412,610
427,877
443,708
-
800,300
899,208
1,015,621
1,153,049
1,315,757
1,508,916
1,738,818
企業ハードウェ
ア購入
総計
-
509,900
528,766
548,331
568,619
589,658
611,475
634,100
-
2,608,684
3,002,619
3,483,666
4,073,443
4,798,396
5,692,986
6,799,713
小計
[出所:2005e-Business白書]
7
1.韓国におけるeラーニングの現状
z2004年韓国のデジタルコンテンツ市場の現況
電子出版
2%
デジタル音楽
5%
e-learning
13%
デジタルキャラ
クター
4%
ゲーム
48%
情報コンテンツ
13%
デジタル映像
10%
アニメーション
5%
[出所:韓国コンテンツ産業連合会「2004年DC 国内外市場調査コンファレンス」(2005.3)]
8
1.韓国におけるeラーニングの現状
zeラーニングコンテンツ市場の規模(2002-2004年) (単位:百万ウォン)
区分
2002年
2003年
2004年
デジタルコンテ 2,520,918 3,425,284 4,268,637
ンツ市場規模
eラーニングコ
ンテンツ市場規
模
415,816
(16%)
494,827
(14%)
583,790
(14%)
2003年対
比増加率
24.6%
18%
[出所:韓国コンテンツ産業連合会「2004年DC 国内外市場調査コンファレンス」(2005.3)]
9
1.韓国におけるeラーニングの現状
z企業部門のデジタルコンテンツ市場の動向
<SKT・KTのコンテンツ事業の構図とeラーニング戦略の比較 >
区分
SKT
戦略名称
戦略方向
コンテンツ業界の
反応
組職構成
「総合生活メディアグループ」戦略
買収及び合併
疎外されたコンテンツ事業者からの否定的反
応
コンテンツ戦略チーム 20人、系列社コンテン
ツ業務担当チーム長級 12人で構成されたコン
テンツ戦略協議会
最大 750億ウォン造成
確保資金
音楽コンテンツ事 SKT 音楽ポータル「メロン」オープン、YBM
業現況
ソウルアルバムの買収の最近発表
IPTV事業現況
映像コンテンツ事
業現況
ゲームコンテンツ
事業現況
eラーニング戦略
ドラマ製作業社 IHQ買収の最近発表
フリースタイルNCソフトとモバイルゲーム合
弁会社の設立推進
サイワールドの人的ネットワークを利用した
戦略
KT
One Source Multi-Use戦略
提携及び協力
コンテンツ産業を活性化すると肯定的評
価
戦略コンテンツ開発チーム 16人
数百億ウォン代の予想エンターテイメン
トファンド
KTF 音楽ポータル「お弁当」オープン
KTHと協力
海外メージャー映画製作社・配給社・放
送社などとの提携模索
KTH
KTキャンパスなどによって教育機関と連
携する戦略
10
2.韓国政府のeラーニング支援政策
z産業資源部のeラーニング支援政策
-2002年から韓国eラーニング産業協会、eラーニング支援センターなどを組織
-2003年9月にISO/SC のeラーニング標準化国際会議、2003年10月にASEMのe
ラーニングセミナーなどの行事を誘致。
-2004年1月8日にeラーニング産業発展法を制定して、法・制度の改善などeラー
ニング産業の基盤構築。
-2004年7月 27日「eラーニング産業発展法施行令案」が韓国政府の国務会議で
審議・議決され、7月30日からeラーニング産業発展法とともに施行。
=>これを契機に産業資源部を含めて財政経済部・教育人的資源部・予算処な
ど8つの部処が共同参加して韓国国内のeラーニング産業を育成・拡散させる国
策としてのeラーニング産業発展の土台が構築
11
2.韓国政府のeラーニング支援政策
z教育人的資源部のeラーニング支援政策
-サイバー大学事業、韓国教育学術情報院(以下、KERIS;Korea Education &
Research Information Service)のサポート事業をeラーニング事業として推進。
-2004年2月14日教育人的資源部の個人負担教育費軽減対策の一環としてEBS
放送を中心にしたeラーニング事業の遂行によって中等教育でのeラーニング活性
化の基盤の整備。(公教育の充実化及び生涯教育拡散のためにeラーニングを導
入)
-小・中等教育分野は、教育情報化事業、ICT活用教育を経て、EBSの修学能
力講義をきっかけにeラーニングに関する国民的関心が向上し、1996年から1段
階・2段階の教育情報化事業を本格的に推進してPC普及、超高速インターネット、
情報化素養教育などeラーニング基盤を造成。
-教育人的資源部に教育情報化局を新設し(1996年7月)、マルチメディア教育支
援センターを設置 (1997年3月)。
12
2.韓国政府のeラーニング支援政策
z教育人的資源部のeラーニング支援政策
(1)小・中等教育充実化のために既存のICT活用教育を拡大・発展させて多様な
eラーニング事業を推進。
→例えば、「EBSの修学能力講義」、サイバー家庭学習実施、公教育の充実化の
ためのeラーニング総合方案樹立など。
(2)高等教育分野は「e-Campus Vision 2007」を通じて、eラーニングの基礎を確
保→全国を10圏域で区分して、圏域内の1大学に「eラーニング支援センター」を指
定して、2007年まで合計174億ウォンを投資して大学eラーニング活性化を誘導
(3)生涯教育分野は、1972年開校した韓国放送通信大学、生涯教育法(1999年8
月)によって設立されたサイバー大学、そして多様な社会教育機関らによって推進。
→2005年8月現在、韓国放送通信大学の場合、20余万人、サイバー大学の場合、
学士学位課程15校(20,500人)、専門学士学位課程2校(2,100人)など合計17つの
サイバー大学(遠隔大学)が運営中
13
2.韓国政府のeラーニング支援政策
z情報通信技術と教育の法的関係ネットワーク
科学技術と情報及び人力の開発
(憲法第127条)
オンラインデジタル eラーニング(電子学
コンテンツ事業法
習)産業発展法
ソフトウェア振興法 勤労者職業訓練促進
法
電子商取引等におけ
る消費者保護に関す
る法
電子政府具現のため
の行政業務等の電子
進化促進に関する法
律
情報格差(デジタル
デバイド)解消に関
する法律
←技術
教育を受ける権利
(憲法第31条)
情 放送通信大学、
教育基本法
報 放送通信高等学
化 校関連法令
促
進 単位認証等に関
小中等教育法
基 する法
本
法 韓国教育学術情
高等教育法
報院法
人的資源開発基
本法
生涯教育法
教育→
[出所:韓国教育学術情報院「eラーニングによる大学教育の競争力強化方案研究」2005年 11月 ]
14
3.韓国サイバー大学(遠隔大学)の実態
z遠隔大学の運営現況(2001-2004)
区分
2001年
2002年
2003年
大学 定員 大学 定員 大学 定員
数 (名) 数
(名)
数
(名)
学士学
位
専門学
士
合計
2004年
大学 定員
数
(名)
7校
5,600
12校
14,550
14校
18,700
15校
20,500
2校
620人
3校
2,150
2校
1,900
2校
2,100
9校
6,220
15校
16,700
16校
20,600
17校
22,600
→サイバー大学(遠隔大学)の設立時期は、2001年度が9校、2002年度が6校、2003
年と2004年度がそれぞれ1校ずつ。サイバー大学(遠隔大学)開校のために設置計画
書を提出した機関は、2005年に2校、2006年には9校であるものの、入学生の不足や
教育人的資源部の設立審査基準の厳格な適用などのため2年間新規遠隔大学の設
立認可が出なかった
15
3.韓国サイバー大学(遠隔大学)の実態
zサイバー大学(遠隔大学)の設立現況(2005年度基準)
区分
設置主体
学校法人(10)
学士
学位
課程
非営利財団法人
(コンソーシアム
型)(5)
合計
専門
学士
学位
課程
学校法人
合計
総計
大学名
慶熙サイバー大学(KHCU)
世宗サイバー大学(SJCU)
大邱サイバー大学(DCU)
圓光デジタル大学(WDU)
漢陽サイバー大学(HCU)
釜山デジタル大学(BDU)
世民デジタル大学(SMDU) *
国際デジタル大学(GDU)
ソウルサイバー大学(SCU)
サイバー外国語大学(CUFS)
ソウルデジタル大学(SDU)
オープンサイバー大学(OCU)
韓国デジタル大学(KDU)
韓国サイバー大学(KCU)
漢城デジタル大学(HDU)
15校
世界サイバー大学(WCC)
世民デジタル大学(SMDC)*
英進サイバー大学(YCC)
2校
設置年度
2001
2001
2002
2002
2002
2002
2001
2003
2001
2004
2001
2001
2001
2001
2002
2001
2001
2002
2005入学定員
2,400
1,300
600
700
2,200
600
600
750
1,800
1,350
3,000
1,000
2,500
1,650
1,000
21,450
1,300
800
2,100
23,550
[出所:韓国電子取引振興院・韓国サイバー教育協会「2005eラーニング白書」に基づき、筆者が修正作成]
16
3.韓国サイバー大学(遠隔大学)の実態
zサイバー大学の法的根拠と制度の見通し
-韓国のサイバー大学(遠隔大学)は、2006年7月現在 17個大学に 5万 5,000余
人が在学しており、学位取得者も 1万 3,000余人に至る。
-サイバー大学(遠隔大学)は、生涯教育法(1999年8月)によって設立されたが、
2006年7月推進計画によって、高等教育法の規制を受けるようになり、設立基準
が強化される予定。
→最小の校舎面積を 660㎡から 990㎡に上向き調整など教育施設基準を強化し、
学生 200名当り、少なくとも専任教員 1人を確保するようにするなど教員確保の基
準を法制化する計画。
→今後遠隔大学を設立しようとする場合、一般私大と等しい収益用の基本財産
確保基準を適用するので、最小限 35億ウォンを確保しなければならない。
-2008年から評価を通して、修士課程を認める方針。
17
4.KERISのサイバー大学支援政策
z韓国教育学術情報院(KERIS)によるコンテンツ開発の支援政策
→韓国教育学術情報院(KERIS)は教育人的資源部の「良質の教育コンテンツ開
発を通じる遠隔大学(サイバー大学)の質的水準向上」政策の一環として、2003年
から合計3億5千万ウォン規模の遠隔大学講義用のコンテンツ開発費用支援事業
を推進。
→同事業は2003年から推進されて2003年と2004年に25コンテンツ、2005年には
10コンテンツが開発され、遠隔大学の正規教育講座に開設されて運営。
→同事業のサポート方法は、KERISで約9割未満をサポートし、選定された各大
学は1割以上の対応投資の義務。
→例えば、2005年選定された課題を基準にすると、前金(契約金額の60%)を選定
された10課題に等しく支援して最終産出物を審査し、その結果によって、次の表
のように3等級で区分して残金を等級に応じて支給。
→課題別開発サポート規模は、10課題に対して課題当たり平均 4,300万ウォンを
支援し、対応投資の割合は平均開発サポート費の10%以上を占めている
18
4.KERISのサイバー大学支援政策
zコンテンツ開発コストサポート方式及び支援額
区分
前金(40%)
サポート金額
1,720万ウォン
中間払い金
(20%)
残金(40%)
860万ウォン
サポート総
額
A等級
平均サポート費の
125%
(2,150万ウォン)
← 最大
4,730万ウォン
B等級
平均サポート費の
100%
(1,720万ウォン)
C等級
平均サポート費の
75%
(1,290万ウォン)
平均
4,300万ウォン
最小
→
3,870万ウォン
19
4.KERISのサイバー大学支援政策
z開発されたコンテンツの活用現況調査(2003‐2004年)
-2003年に開発された15コンテンツと2004年に開発された10コンテンツの適用講
座に対する受講現況を調査した結果、次の表に示すように、遠隔大学コンテンツ
開発支援事業によって開発されたコンテンツの受講人員は現在まで合計12,806
人。
z遠隔大学コンテンツ適用講座の受講現況
受講現況(年度-学期)
区分
’03-2
’04-1 ’
04-2 ’
05-1 ’
05-2
2003年開
712人
1,932人
1,827人
1,071人
発コンテ 1,573人
ンツ
2004年開
-
-
1,280人
3,043人
1,368人
発コンテ
ンツ
合計
1,573人
712人
3,212人
4,870人
2,439人
合計
7,115人
5,691人
12,806人
[出所:韓国教育学術情報院「2005年度遠隔大学コンテンツ開発支援事業報告書」]
20
4.KERISのサイバー大学支援政策
z開発されたコンテンツの活用現況調査(2003‐2004年)
→具体的には、2003年度事業を通じて開発されたコンテンツは2005年末まで15
大学で 7,115人が受講しており、2003年に1,573人、2004年に2,644人、2005年に
は2,898人が受講し、徐徐に受講人員が増加。
→3課題は他の大学でも活用。
-2004年事業を通じて開発されたコンテンツは2005年末まで19大学で5,691人が
受講し、2004年に1,280人、2005年に4,411人が受講。
→2004年開発された課題のうち、5課題が共同活用をし、2003年に比べて共同活
用大学が増加。
21
4.KERISのサイバー大学支援政策
z2005年サイバー大学のコンテンツ開発における対応投資及び受講者の恵沢現況
大学名
KHCU
CUFS
KCU
KCU
SDU
SJCU
SJCU
KDU
HSU
HSU
対応投資
課題名
千ウォン
割合
日本の文化と生活世界
5,060
11.8%
状況別英会話とTOEICL/C
10,177
23.7%
乳児のための韓国語教育の戦略
4,400
10.2%
デザインで文化を読む
4,400
10.2%
児童福祉論
8,502
19.8%
ベンチャービジネスの理解と創業
10,178
23.7%
情報化社会と安全なユビキタス環
境
映像メディアの理解と教育
21世紀リーダーシップ
ビジネス英語と国際マナー
引き下げられた受
講料(千ウォン)
4,300
30,000
39,000
39,000
16,000
21,000
10,178
23.7%
27,000
11,144
12,000
12,000
25.9%
27.9%
27.9%
24,000
3,200
2,700
[出所:韓国教育学術情報院「2005年度遠隔大学コンテンツ開発支援事業報告書」]
22
5.韓国サイバー大学における産・学連携
zサイバー外国語大学(産学連携事例1)
-サイバー外国語大学(CUFS)は、現在のサイバー大学のうち、一番遅い2004年
から本格的にスタートしたケース。
-しかし、オンキャンパス大学で培ったノウハウに基づき、語学専攻においては
非常に高い登録率を示している。サイバー外国語大学は、他の大学よりも遅れて
始めたことで、つい最近の情報化の動向に対応したサイバー大学の実現に力を
入れている。
→eラーニングはもとよりuラーニング(u-Learning)を積極的に活性化させて急変す
る教育環境を先導するオンライン教育機関としての位相を新しく定立すべきだと
考えている。
=>そのため、最初からコンテンツ開発の専門能力を持っている、韓国大手企業
のSK C&Cと協力して、コンテンツ開発などサイバー大学のシステム構築を行って
きた。
23
5.韓国サイバー大学における産・学連携
z韓国デジタル大学(産学連携事例2)
-韓国デジタル大学(KDU)は 、2001年開校当時、7個学科 800余名の学生で始
めて、現在 13個学科に 7,000余名の学生たちが受講中。
-正規過程以外にも、三星SDSと共同で 「情報化教育キャンペーン」を通じて全
国民を対象にして無料情報化教育のために努力。
24
5.韓国サイバー大学における産・学連携
z韓国デジタル大学(産学連携事例2)
-三星SDS、Samil会計法人、KBSなどと産学協力関係を締結して実務中心の教
育課程を開発して学生たちに提供。
→デジタル情報学科は、三星SDSと、税務・会計学科は、Samil会計法人と産学協
力を締結し、各機関実務陣の参加による教育コンテンツを共同開発。
→言論映像学科は KBS研修院と共同でオン・オフライン教育課程を開設し、同学
科の学生たちは KBS研修院で進行されるオフライン実習過程に直接参加するこ
とができる。
→文化芸術学科は、国立劇場と学術・芸術交流協定を結んで国立劇場の公演企
画専門要員を招いて教育コンテンツを開発
→青少年学科は、韓国スカウト連盟と共同で青少年専門家養成のための多様な
カリキュラムを開設。
25
5.韓国サイバー大学における産・学連携
z韓国デジタル大学(産学連携事例2)
=>このような活発な産学協力を通じて大部分実務に携わっている学生たちは
教育内容を現場にすぐ活用し、大学側でも産業現場の変化に歩調をあわせて最
新の知識と情報を講義内容に反映できる。
26
6.まとめ
z eラーニングにおける産学連携の重要性
(1)大学の自体力量だけでは各個別大学はもちろん大学間コンソーシアムを通じ
て企業が要求するオーダーメード式教育プログラムを確保しにくいのが現状。
(2) eラーニング学習コンテンツ開発技術と係わる先進化されたノウハウと専門
人材を充分に取り揃え、すでに多様な方式でその専門性と優秀性を検証された
状態で開発、活用されている民間企業の保有コンテンツの中には大学で直ちに
適用可能な良質の優秀コンテンツが多い(KDU事例)。
→戦略1)大学が未来社会を先導する知識情報の創出、普及、拡散基地の役目
を果たすためには、産学間に eラーニング基盤の学習コンテンツ共同開発戦略も
必要
→戦略2)産業体が保有しているすでに開発されたコンテンツを大学教育現場で
活用するように流通システムを活性化させる実質的な協力及び提携戦略が必要。
=> eラーニングを基盤にして大学と民間企業の相互間に教育的要求を満たし
て教育の質を高めて行けるような活用中心の eラーニングコンテンツ共有体制を
強化、拡散させて行く戦略が要求される。
27
6.まとめ
z韓国eラーニング産業における産学連携の課題
-産学間協力体制構築を通じて、 e-ラーニング基盤の産学間共有体制構築運
営を促進させて行くためには、政策的に学習コンテンツの流通の活性化戦略に中
心を置かなければならないという指摘。
→ eラーニングコンテンツのポータルシステムの構築の必要
→既存の圏域(クラスター)別 eラーニングセンターを統合してより効率的な管理シ
ステムを取り揃えた広域コンテンツ流通体制を構築することでデジタル方式のコ
ンテンツ流通チャンネルなどを統合的に運営管理する必要。
=>韓国では、「産学間 eラーニングコンテンツのマーケットプレース」の示範運
営事例(http://university.credu.com)(http://cybermba.com/)
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6.まとめ
z eラーニングの活性化のための政府の役割
-政府は大学と産業体が eラーニング基盤の学習コンテンツを共同で開発、活用,
流通することができる教育サービスシステムを構築運営することで、教育市場と
産業市場を同時に活性化させて行くように持続的にモニタリングすることと同時に
評価及び支援する役割。
-政府がそういう管理機能ができなければ該当の分野の専門性を取り揃えた関
連機関及び団体に依頼することも可能。
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