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授業科目名
ライフサイクルプランニング基礎
必修・選択 開講セメスター
必修
1
単位数
2
主担当教員名
三品
勉
授業の目標
ライフサイクルデザインを専門分野として学ぶにあたり、循環型社会・持続可能な環境調和型社
会の形成等の概念を理解する。特に、資源の採掘、製品企画・設計・評価、製造、廃棄・リサイク
ルといった事業経営の側面を概括し、さらに専門的な固有技術を学ぶ際の基礎的な知識を習得す
る。
(オムニバス方式)
(1)~(3)
「企業運営における情報収集・製品設計・事業企画・製造・販売等の各段階におけるライフサイ
クルデザイン配慮の重要性について学ぶ。また事業戦略としての製品ライフサイクルの概念を理解
する。(三品)
(4)~(6)
企業・産業の盛衰をとおした技術開発・製品開発の実態を学ぶ。特に、資源・エネルギー分野、
授 環境分野、ITその他分野の具体的な企業製品開発戦略について理解する。(相馬)
業
の (7)~(9)
組立性とリサイクル・廃棄に関わる解体性を考慮した、製品のトータル設計・製造・解体過程に
概
ついて学ぶ。モノづくりの仕組みと生産方式を総合的に理解する。(谷内)
要
・ (10)・(11)
計
金属および非金属を中心とする鉱物資源の採取から活用についての基礎を理解する。また再生不
画 可能な鉱物資源のリサイクル、環境対策について理解する。(菊地)
(12)・(13)
製品ライフサイクルを考慮した品質マネジメントの概念を習得する。また企業内で、これらを有
効的かつ効率的に推進する方法としての経営情報システムを学ぶ。(嶋崎真)
(14)・(15)
環境問題を理解するための基本的な知識、特に、大気・水質・土壌の各汚染処理技術と関連法的
規制等について学ぶ。また持続可能社会を目指した企業対応について理解する。(金澤)
成績評価の方法
出席状況、レポートなどを総合的に判断して評価する。
テキスト・参考書等
必要に応じて指示をする。
履修上の留意点
特になし。
備考
特になし。
― 106 ―
1
授業科目名
ライフサイクルデザイン
工学基礎
必修・選択 開講セメスター
必修
1
単位数
2
主担当教員名
三島
望
授業の目標
1.エコデザインの概念を説明できる。
2.エコデザインのためのいくつかの方法を説明できる。
3.サステイナブルマニュファクチャリングについて説明できる。
4.社会やビジネスのエコデザインについて説明でき、ディスカッションで自分の意見を発言する
ことができる。
原料の採掘からリサイクルに至る工業製品の全ライフサイクルを適切に管理することで、廃棄物
が出にくい、または出ても処理しやすい製品やシステムが確立できる。また、全ライフサイクルを
通じた環境負荷を低減することができる。これがライフサイクルデザイン工学の基礎となる考えで
あり、循環型社会の形成に対して重要な役割を演ずる。本講義では、ライフサイクルデザイン工学
の中核をなす以下の項目の基礎について学ぶ。
第1回~第3回
授
業
の
第4回~第8回
概
要
・
計
画
第9回~第11回
第12回~第15回
環境適合設計(エコデザイン)の概要
エコデザインとは?エコデザインの基礎概念
エコデザインの歴史、動向と実践例
製品のEnd-of-pipeにおける諸問題
エコデザインのためのいくつかの方法
LCA、LCC、Carbon Foot Printなど
QFD(品質機能展開)とQFDE
TPA(トータルパフォーマンス分析)の概念
TPAの適用例
エコデザイン演習課題
サステイナブルマニュファクチャリング
サステイナブルマニュファクチャリングとは?
サステイナブルな製造プロセス
サステイナブルな製造システム
社会やビジネスのエコデザイン
持続可能性マップ/環境適合製品の普及予測/製品の排出量予測
エコビジネスの分析と設計
エコビジネス設計のためのいくつかの手法(TPA、CLD他)
製品・サービスシステム(PSS)とエコデザイン
エコデザイン演習課題のディスカッション
成績評価の方法
レポート、及び講義中に実施する演習の結果等から評価し、60点以上を合格とします。
テキスト・参考書等
使用しません。参考書・文献等は、必要があればその都度連絡します。
履修上の留意点
ライフサイクルデザイン工学の重要な基礎となる講義です。積極的に質問して、十分理解してください。
備考
― 107 ―
授業科目名
ライフサイクルデザイン
製品技術論
授業の目標
授
業
の
概
要
・
計
画
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
菊地英治
製品の製造工程では、資源が消費されるだけでなく各種廃棄物も発生する。また製品がその役割
を終えると、廃棄されることになる。製品のライフサイクルを通じての環境に対する悪影響を最小
化するためには、各種廃棄物や製品に含まれる有害物質の無害化処理や有価物質のリサイクルなど
が必要になる。
本講義では、無害化処理・リサイクルまで含めた製品及び製造工程を設計するために必須の知識
として、無害化処理やリサイクルに用いられる技術について解説すると共に、それら技術の環境影
響についても考える。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
ガイダンス、製品の概念
LCAの概念と位置づけ
製品のライフサイクルにおける留意しなければならない諸問題
リヂュース、リユース、リサイクル概要
リサイクル技術① 物理的分離1:前処理
リサイクル技術② 物理的分離2:比重選別、浮遊選別
リサイクル技術③ 物理的分離3:磁力選別、渦電流選別
リサイクル技術④ 化学的分離1:湿式製錬
リサイクル技術⑤ 化学的分離2:乾式製錬1(鉄製錬)
リサイクル技術⑥ 化学的分離3:乾式製錬2(非鉄金属製錬)
マテリアルリサイクル1:金属
マテリアルリサイクル2:プラスチック
マテリアルリサイクル3:その他
サーマルリサイクル
環境負荷の少ない製品の要件
成績評価の方法
出席状況、レポートなどにより総合的に評価する。
テキスト・参考書等
プリント資料を配付する。
履修上の留意点
特になし。
備考
特になし。
― 108 ―
1
授業科目名
環境型生産管理論
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
谷内宏行
授業の目標
工場現場の生産管理のみならず、モノづくりに必要なトータルな生産工学を修得する。特に環境
リサイクルに重点を置いた21世紀型の生産管理論とする。内容としては、生産のプロセス分析、製
品・工程ライフサイクル、フォード生産システム、インダストリアルエンジニアリング、トヨタ生
産方式(ジャストインタイム方式)、工程管理、品質管理、フレキシブル生産方式、生産設計、組
立性評価法、解体性評価法など。
21世紀に要求される環境リサイクルに重点をおいた内容とし、前半ではこれまでに構築された生
産工学全般を学習し、後半では環境リサイクルに必要とされる製品設計の組立性、解体性、リサイ
クル性について実製品をモデルとして学習する。
授
業
の
概
要
・
計
画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
現代に必要とされる技術者倫理とは
ものづくりの歴史
IEの歴史と生産プロセス分析
フォード生産システム
トヨタ生産方式(ジャストインタイム方式)
工程管理と作業分析
品質管理と生産管理
フレキシブル生産方式
生産設計とは何か
組立性評価法とは
解体性評価法とは
実製品の解体・組立実験(1) 電子レンジの解体
実製品の解体・組立実験(2) 電気洗濯機の解体
リサイクル設計全般
21世紀に要求される環境型生産管理とは
成績評価の方法
中間テストなどを実施して講義進捗に合わせた理解度を判定するとともに、演習・実験への積極性で
評価。
テキスト・参考書等
特になし。
履修上の留意点
特になし。
備考
特になし。
― 109 ―
授業科目名
ライフサイクルアセスメント
必修・選択 開講セメスター
選択
単位数
1
2
主担当教員名
梁
瑞録
授業の目標
ライフサイクルアセスメント(LCA)とは、製品などが製造、流通、使用、廃棄・リサイクルさ
れるまでの、全ライフサイクルに渡って使用する資材・エネルギー、排出される廃棄物・有害物質
の内容と量を集計し、それを元に環境に対する影響を総合的・定量的評価する方法である。この手
法は製品の改良や工程改善に対して非常に有力な手法である。本講義では、LCAの基本概念と具体
的な実施手順を理解し、LCAによる製品の環境負荷の評価方法を学ぶ。
「授業の概要」
ライフサイクルアセスメントの概要と具体的な実施手順、すなわち目標及び対象範囲の設定か
ら、必要なデータの集計の方法、集計結果の評価、評価に基づく改善提案、評価事例等について解
説し、市販ソフトを使用した演習も行う。
授
業
の
概
要
・
計
画
第1回 講義概要、資源・資源循環について
第2回 地球環境問題
第3回 ライフサイクルアセスメントの概要と意義
第4回 積み上げ法① 概要、目的と範囲の設定
第5回 積み上げ法② データの収集と作成方法
第6回 積み上げ法③ インベントリ分析
第7回 積み上げ法④ インパクト分析
第8回 LCAの支援ソフト
第9回 産業連関法
第10回 評価事例① 家電製品
第11回 評価事例② 自動車
第12回 評価事例③ 廃棄物処理
第13回 ライフサイクルアセスメントの実施演習1
第14回 ライフサイクルアセスメントの実施演習2
第15回 ライフサイクルアセスメントの発展、講義まとめ
期末レポート
成績評価の方法
出席状況、演習、レポートなどにより評価する。
テキスト・参考書等
テキスト:プリントを使用
参 考 書:1.伊坪徳宏・田原聖隆・成田暢彦「LCA概論」、産業環境管理協会(2007)、¥3,990
2.稲葉敦 監修「LCAの実務」、産業環境管理協会(2005)、¥3,990
3.伊坪徳宏・稲葉 敦「LIME2 意志決定を支援する環境影響評価手法」、産業環境管理協
会、¥5,250
履修上の留意点
特になし。
備考
特になし。
― 110 ―
1
授業科目名
フォールト・トレランス工学
授業の目標
授
業
の
概
要
・
計
画
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
玉本英夫
フォールト・トレランス工学の基礎について学習し、達成目標は以下の通りである。
1)信頼性理論の基本概念を理解できるようになる。
2)ディジタル回路のテスト技術を理解できるようになる。
3)コンピュータシステムの高信頼化技術を理解できるようになる。
今日、コンピュータシステムの障害が社会的規模で大きな影響を及ぼすことから、コンピュータ
システムの高信頼化に強い関心が向けられている。コンピュータシステムの高信頼化を実現するた
めには、構成要素の品質の向上だけでは難しく、システム構成上の工夫を行うフォールト・トレラ
ンス技術が必要である。この授業では、フォールト・トレランス技術の基礎について学ぶ。
【授業計画】
第1回:信頼性の基本概念
第2回:ディジタル回路の故障
第3回:テスト生成1(1次元経路活性化法)
第4回:テスト生成2(Dアルゴリズム))
第5回:テスト生成3(順序回路のテスト生成)
第6回:フォールト・トレラント設計1(原理と基本概念)
第7回:フォールト・トレラント設計2(フォールト・トレラント・システムの基本設計)
第8回:フォールト・トレラント設計3(メモリシステムのフォールト・トレラント設計)
第9回:フォールト・トレラント設計4(ソフトウェア冗長)
第10回:フォールト・トレラント設計(各種フォールト・トレラント・システム)
第11回:セルフチェッキング回路
第12回:フェールセーフ回路
第13回:テスト容易化設計1(基本概念)
第14回:テスト容易化設計2(スキャン方式)
第15回:テスト容易化設計3(組込みテスト)
試 験
成績評価の方法
中間試験(50%)、期末試験(50%)評価する。再試験は行わない。総点で60%以上を合格とする。
テキスト・参考書等
教科書は使用しない。必要に応じて、資料を配布する。
参 考 書:当麻監訳、古屋・玉本共訳「フォールト・トレランス入門」オーム社
:玉本英夫「論理回路の故障診断」日刊工業新聞社
履修上の留意点
主としてコンピュータハードウェアのフォールト・トレランスを扱うので、論理回路の基礎を修得し
ていることが望ましい。
備考
― 111 ―
授業科目名
必修・選択 開講セメスター
単位数
主担当教員名
ライフサイクルデザイン工学特論
授業の目標
1
平成24年度は、開講しない。
授
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
テキスト・参考書等
履修上の留意点
備考
― 112 ―
授業科目名
ライフサイクルデザイン工学
特別講義Ⅰ
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
対馬雅己
授業の目標
資源の循環型社会において、原材料から生産された製品から廃棄、さらにリサイクルに至るまで
の様々なライフサイクルを継続して持続することが必要である。本講義ではリサイクル材料や地域
の未利用天然資源を活用した利用技術の修得と、持続可能な形で資源を循環させながら再利用した
材料の性質・機能について理解することを目標とする。
〈授業概要〉
ライフサイクルデザイン工学では、有限である資源を効率的に活用するとともに再利用、すなわ
ちリサイクル材料や未利用天然資源から新たな材料等の創出と、この材料の性質・機能などについ
て具体的事例を取り上げて行う。
授
業
の
概
要
・
計
画
〈授業計画〉
1.リサイクルの概要
2.リサイクルの課題
3.リサイクルの種類
4.リサイクルの流れ
5.環境マネジメント
6.秋田県におけるリサイクルと未利用天然資源
7.リサイクル材料としての鉄鋼スラグとゴミ溶融スラグなどについて
8.浄水汚泥および軟弱土の土質改良におけるゴミ溶融スラグの活用
9.ゴミ溶融スラグと粘性土と環境に対する負荷の少ない消石灰を混合した地盤改良
10.ゴミ溶融スラグとクリンカアッシュ(石炭灰)を活用した新たな地盤材料
11.ゴミ溶融スラグと岩石のダストを活用した路盤材料
12.ゴミ溶融スラグと岩石のダストによる人工岩石の開発
13.珪藻土とゴミ溶融スラグによる人工軽量骨材の開発
14.珪藻土とゴミ溶融スラグを活用した新たな人工計量地盤材の開発
15.ゴミ溶融スラグと地域の天然資源の有効活用による新材料からの溶出成分に注目した環境影響
評価
成績評価の方法
試験あるいはレポート、出欠状況などを統合して評価する。60点以上を合格とする。
テキスト・参考書等
テキストは使用しない。講義の際にプリントなどを配布する。
履修上の留意点
備考
― 113 ―
授業科目名
必修・選択 開講セメスター
単位数
主担当教員名
ライフサイクルデザイン工学
特別講義Ⅱ
授業の目標
1
平成24年度は開講しない。
授
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
テキスト・参考書等
履修上の留意点
備考
― 114 ―
授業科目名
熱流体エネルギー移動・変換工学
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
中村雅英
授業の目標
1.熱力学及び流体力学の基礎となる方程式を説明できる。
2.様々な熱流体機器内部の温度分布を解析する方法について説明できる。
3.数値解析の基礎となる連立方程式の解析方法について説明できる。
熱力学および流体力学に対する理解を深め、これらが実際に原子炉や風車等のエネルギー変換機
器の設計において、どのように活用されているか学習する。さらに、数値シミュレーションにおい
て重要となる数値解析方法の基礎について学ぶ。
授
業
の
概
要
・
計
画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
熱流体力学の基礎(1)-熱力学の基礎-
熱流体力学の基礎(2)-流れ学の基礎-
熱流体力学の基礎(3)-境界層の概念-
原子炉の原理 -沸騰水型原子炉、加圧水型原子炉、高速増殖炉-
中性子の拡散 -拡散方程式-
原子炉の構成と温度分布 -保存則の活用-
原子炉核燃料内の温度分布 -定常熱伝導方程式の応用-
サイクルの基礎 -カルノーサイクル-
原子炉のサイクル -気液二相サイクル-
風力エネルギーの利用 -風力の変換効率-
風力エネルギーの応用 -発電以外の活用-
数値シミュレーションの基礎(1)-数値解析の基礎-
数値シミュレーションの基礎(2)-LU分解法-
数値シミュレーションの基礎(3)-共役勾配法の基礎-
数値シミュレーションの基礎(4)-共役勾配法のプログラミング-
成績評価の方法
提出するレポートや、講義中に行う演習を総合して評価します。60点以上を合格とします。
テキスト・参考書等
特に使用しません。必要に応じて参考書は連絡します。
履修上の留意点
この講義は、多くの分野に関連があります。専門外の学生諸君にも分かるように講義します。積極的
に質問して、理解を深めてください。
備考
― 115 ―
授業科目名
電磁エネルギー変換工学
必修・選択 開講セメスター
選択
1
単位数
主担当教員名
2
田島克文
授業の目標
1.電磁エネルギー変換機器の基本構造と動作原理を理解し、損失の発生要因を説明できるように
なる。
2.電磁エネルギー変換機器の損失低減方法を理解し、説明できるようになる。
3.高効率化のために発明された様々な材料技術・製作技術・回路技術を理解し、説明できるよう
になる。
「授業の概要」
モータや発電機・変圧器等の電磁エネルギー変換機器の基本構造と動作原理および損失の発生要
因を学んだ上で、各種損失の低減の基本的な考え方、高効率化のために発明された様々な材料技
術・製作技術・回路技術の歴史と今後発展が見込まれる最新技術について学ぶ。
授
業
の
概
要
・
計
画
「授業計画」
第1回:ガイダンス 講義の概要
第2回:電磁エネルギー変換機器の構造と原理1(電動機)
第3回:電磁エネルギー変換機器の構造と原理2(発電機)
第4回:電磁エネルギー変換機器の構造と原理3(変圧器その他)
第5回:損失の発生要因と低減方法1(磁性材料)
第6回:損失の発生要因と低減方法2(磁石材料)
第7回:損失の発生要因と低減方法3(導電材料)
第8回:損失の発生要因と低減方法4(構造に起因する損失)
第9回:損失の発生要因と低減方法5(その他)および中間試験
第10回:高効率化のための材料技術の進展
第11回:高効率化のための製作技術1(構造)
第12回:高効率化のための製作技術2(製作技術)
第13回:高効率化のための回路技術1(回路要素)
第14回:高効率化のための回路技術2(回路技術)
第15回:最近のトピックス1
第16回:最近のトピックス2および最終試験
成績評価の方法
定期試験60%、レポート・小テスト40%とし、総点の60%以上を合格とする。
テキスト・参考書等
必要に応じてプリント配付
参 考 書:松木・一ノ倉著:『電磁エネルギー変換工学』、朝倉出版
履修上の留意点
備考
― 116 ―
など
1
授業科目名
電子デバイス工学
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
堀口誠二
授業の目標
到達目標:以下に記載したテーマを学んで理解し自分の言葉で説明できるようになること。
テーマ:(1)半導、絶縁体、金属とこれらを接続して形成した接合構造の一般的な物性および
これらを用いた電子デバイスの動作原理と電気特性。
(2)デバイスを微細化したときに現れる諸現象。
(3)ナノデバイスの基礎。
授業の概要
半導体・絶縁体・金属およびこれらの接合構造の一般的な性質とこれらを用いた電子デバイスの
動作原理・電気特性を、微細化したときに現れる諸現象およびさらに微細化したときに出現する量
子力学的効果も含めて講義する。
授
業
の
概
要
・
計
画
授業計画
第1回:半導体物性の基礎
第2回:伝導率の等方性・異方性
第3回:MOSキャパシタの蓄積・空乏・反転状態
第4回:MOSキャパシタンスのゲート電圧依存性
第5回:長チャネルMOSFETの電流-電圧特性としきい値電圧
第6回:長チャネルMOSFETのサブスレッショルド特性
第7回:高電界効果
第8回:短チャネル効果とスケーリング則
第9回:短チャネル効果の抑制方法
第10回:速度オーバーシュート効果
第11回:バリスティック伝導効果
第12回:SOI MOSFETの特性
第13回:共鳴トンネル効果
第14回:ランダウアーの公式とコンダクタンスの量子化
第15回:クーロンブロッケード効果と単電子トランジスタ
成績評価の方法
与えた課題に答える形式のレポート提出を求め、理解度および答の妥当性という観点から評価し、60
点以上の者に単位を付与する。ただし、出席が3分の2に満たない者は、レポートの評価点に関わらず
単位を付与しない。
テキスト・参考書等
特になし。必要に応じて資料を配付する。
履修上の留意点
電子物性・半導体に関する基礎知識を有していることが望ましい。
備考
特になし。
― 117 ―
授業科目名
マイクロ加工学特論
授業の目標
授
業
の
概
要
・
計
画
必修・選択 開講セメスター
選択
1
単位数
2
主担当教員名
髙橋
護
1.マイクロ加工技術における薄膜ドライプロセスとはどのような技術か説明できる。
2.薄膜作成法について説明できる。
3.エッチング、フォトリソグラフィがどのような加工法か説明できる。
集積回路、センサ等の精密情報機器の製作に使用され、さらにはマイクロマシンや医療用チップ
等のマイクロデバイスの基礎となっているマイクロ加工技術における薄膜ドライプロセスについ
て学習し、その理解を深め、ライフサイクルデザインに基づく加工技術を習得することを目的とす
る。
第1回:マイクロ加工技術概要
第2回:真空について
第3回:プラズマについて
第4回:物理気相堆積法における真空蒸着法
第5回:物理気相堆積法におけるスッパッタリング法
第6回:化学気相堆積法における熱CVD法
第7回:化学気相堆積法におけるプラズマCVD法
第8回:薄膜の形成過程における原子の堆積と膜の形態
第9回:薄膜の形成過程における薄膜成長
第10回:エッチングの分類
第11回:エッチングの手法
第12回:フォトリソグラフィ工程
第13回:フォトレジスト、フォトマスク、露光
第14回:硬質膜について
第15回:ダイヤモンド膜について
成績評価の方法
出席状況とレポートにより評価する。出席2割、レポート8割として評価し、総点で6割以上を合格
とする。
テキスト・参考書等
参 考 書:近藤英一、機械・材料系のためのマイクロ・ナノ加工の原理、共立出版、2,940円
吉川昌範・大竹尚登、気相合成ダイヤモンド、オーム社、3,990円
履修上の留意点
成績評価に関して、2/3以上の出席を条件とする。
備考
― 118 ―
1
授業科目名
電子制御機械工学特論
授業の目標
授
業
の
概
要
・
計
画
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
長縄明大
・機械システムの構成について理解する。
・制御系設計の基礎ならびに制御系に要求される仕様について理解する。
・実用的な2自由度制御系の構造について説明する。
・具体的な応用例を通して、理解を深める。
循環型社会を構築していく中で、機械は重要な役割を果たすが、機械をシステムとして捉えた場
合、その考え方は循環型社会に通じるものがある。本講義では、コンピュータによって制御される
機械システムの構成について理解し、効率的で実用的な制御手法の基礎について学ぶことを目的と
する。具体的には、制御系設計の基礎ならびに制御系に要求される仕様について講義を行った後、
実用的な2自由度制御系の構造について説明する。また、ロボットにおける遠隔操縦システムなど
の応用例を取り上げ、その有用性を説明する。
第 1 回:機械システムの構成について
第 2 回:制御系の基本構造について
第 3 回:フィードバックの役割について
第 4 回:フィードフォワードの役割について
第 5 回:2自由度制御系の構造について
第 6 回:条件付きフィードバック構造について
第 7 回:内部安定について
第8~9回:基本仕様:モデルマッチング問題、ロバストサーボ問題
第10~11回:基本仕様:外乱の漸近的除去、複数仕様を満たす制御系
第 12 回:感度関数について
第 13 回:ロバスト安定化について
第 14 回:ループ整形法について
第 15 回:遠隔操縦ロボットへの応用について
成績評価の方法
授業の理解度を深めてもらうため、授業内容に合わせたレポート課題を出題する。評価は、レポート
総点の60%以上の得点者を合格とする。
テキスト・参考書等
講義内容に合わせた資料を配布する。
履修上の留意点
備考
― 119 ―
授業科目名
次世代自動車工学
授業の目標
授
業
の
概
要
・
計
画
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
御室哲志
現代の物流・人流の主役である自動車には、多くの技術が集約されている。その概要を学ぶとと
もに、自動車を、グローバルかつ持続的に利用していくためには、更なる技術革新が必要であるこ
とを理解する。
全般を通じ、システムインテグレータとしての幅広いエンジニアリングアプローチを疑似体験する。
最初に、現在の自動車が抱える課題と対策状況について述べ、次に基本システムについてその技
術内容を学び、その両者を踏まえて、持続可能な次世代自動車の要件を検討する。適宜、ディスカッ
ションをはさむことで理解を深める。
1.現在の自動車が抱える課題と対策状況
(1)環境問題、低燃費技術、電動化
(2)軽量化、リサイクル
(3)交通事故
(4)物流、生産、部品供給
2.自動車の基本システム
(5)サスペンションシステム
(6)ステアリングシステム
(7)ブレーキシステム
(8)車両挙動制御
(9)パッシブセーフティ
(10)アクティブセーフティ
(11)運転支援システム
3.次世代自動車に求められる要件の検討
(12)電動車両の課題
(13)インフラ側の課題
(14)公共交通とパーソナルモビリティ
(15)持続的であるための課題整理(社会的受容性、技術的な可能性等について問題点を摘出)
成績評価の方法
レポート、講義への参加状況により、総合的に評価する。
テキスト・参考書等
講義で配布するプリントを使用する。
履修上の留意点
メカトロニクス、制御工学等、関連科目の内容を十分に理解していることが重要である。
備考
特になし。
― 120 ―
1
授業科目名
音環境工学
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
高根昭一
授業の目標
人間の住む環境において重要な要素である音について、聴取したときの人間の心理的反応と音の
物理的特性との関連や、それに基づいて定められた音に関する様々な法律や規制といった、環境に
おける音について理解を深めることを目標にする。
[授業の概要]
最初に、音の生じる原因となる振動および音に関する物理について講義する。その後で、音に関
する人間の聴覚器官である耳のしくみと、聴覚の様々な側面について講義する。その後で、環境に
おける音との関係を、法律や規制などを通じて概観し、環境における音のあり方について論じる。
授
業
の
概
要
・
計
画
[授業の計画]
第1回 音環境工学を学ぶ意義、音響学に関する基礎知識
第2回 振動と音の物理
第3回 聴覚器官のしくみ
第4回 音と聞こえ(1):ラウドネスの基本特性
第5回 音と聞こえ(2):ラウドネスにおける周波数選択性
第6回 音と聞こえ(3):ピッチ、音声
第7回 聞こえに関するデモンストレーション
第8回 様々な環境における音とその物理的評価(1):騒音レベル、時間率騒音レベルなど
第9回 様々な環境における音とその物理的評価(2):室内における音の伝搬など
第10回 環境における音の心理的評価:ノイジネス、アノイアンスなど
第11回 振動と音に関する法律および規制(1):騒音の規制(環境音)
第12回 振動と音に関する法律および規制(2):騒音の規制(交通騒音、航空機騒音など)
第13回 振動と音に関する法律および規制(3):振動の規制
第14回 振動と音からみた環境について(1):音の評価法との関係
第15回 振動と音からみた環境について(2):法律、規制との関係、本講義のまとめ
成績評価の方法
講義の回ごとに簡単なレポートを課す。また、講義期間の最後に総合的なレポートを出題し、
2週間程度の期限で提出してもらう。それらの成績に基づいて総合的に評価する。
テキスト・参考書等
特になし。こちらで準備する。
履修上の留意点
音響学に関する基礎知識の講義に多くの時間を割くものの、音量の表示に用いられるdBおよびその計
算に用いる対数については十分に理解していること。また、その計算を講義中に行うことがあるので、
対数を計算できるもの(関数電卓など)を持参すること。
備考
特になし。
― 121 ―
授業科目名
環境電磁工学
必修・選択 開講セメスター
選択
単位数
主担当教員名
2
戸花照雄
1
授業の目標
高度化する情報通信システムのような電気・電子システムが、自然発生した、あるいは人工的な
電 磁 環 境 の 下 で 他 の 機 器 と 共 存 し て 正 常 に 動 作 す る た め の 特 性 ( E M C : Electromagnetic
Compatibility)の基礎について学び、実際の電子回路設計に応用するための知識を身につけるこ
とを目標としている。
「授業の概要」
授業では、EMC規格を満たす電子回路設計を行うための基礎を学ぶことを目的としており、電磁
波および伝送線路理論、プリント回路基板からの放射電磁波や回路基板内のクロストークの発生原
因とその伝搬経路、電子機器のシールド方法について講義する。
授
業
の
概
要
・
計
画
「授業の計画」
第1回 環境電磁工学の基礎(背景と目的、規格など)
第2回 電子・電気機器におけるEMC規格
第3回 電磁波理論(1)マックスウェル方程式の解法
第4回 電磁波理論(2)一様な平面波の性質
第5回 伝送線路理論
第6回 アンテナ
第7回 実際に使われる回路素子(1)導線、受動素子(抵抗、キャパシタ、インダクタ)
第8回 実際に使われる回路素子(2)フェライト、デジタル回路素子
第9回 さまざまな信号のスペクトル
第10回 回路からの放射エミッションと感受性
第11回 電源網からの放射エミッション
第12回 回路内部のクロストーク(1)3導体線路間のクロストーク解析
第13回 回路内部のクロストーク(2)時間領域解析
第14回 シールド
第15回 静電気、システム設計におけるEMC
成績評価の方法
受講態度と課題レポートの内容により、総合的に判断する。
テキスト・参考書等
特になし。
履修上の留意点
電磁気学Ⅰ、Ⅱ及び電気回路Ⅰ、Ⅱを履修していること。
波動伝送工学を履修していることが望ましい。
備考
特になし。
― 122 ―
1
授業科目名
資源システム設計学特論
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
佐藤
博
授業の目標
授業の到達目標及びテーマ
1)システム設計に必要とされる基礎データ解析手法を説明できるようになる。
2)リスクマネジメントの体系を説明できるようになる。
3)実用化システムのレイアウトを構築し、システムの特性・問題点を指摘できるようになる。
授業の概要
1)システムの信頼性、システムの統計データ分析、システムの経過予測手法に関する知識を深
めるとともに、その応用技術を習得する。
2)システムのリスクマネジメントの解析手法を習得する。
3)スラリー輸送実用化システムの設計手法を習得する。
授
授業計画
授業は概ね、次のスケジュールに従って進められる。
業
の
概
要
・
計
第1回-第3回:データ分析・予測工学概論について学ぶ
第2回-第6回:システム設計と表記・プレゼンテーションについて学ぶ
第7回-第9回:リスクマネジメントの進め方について学ぶ
第10回-第12回:資源システム系論文分析について学ぶ
第13回-第15回:システム仕様とシステムデザインについて学ぶ
第16回
:試験
画
成績評価の方法
課題演習レポート試験(70%)、デスカッション・プレゼンテーション(30%)による評価。
テキスト・参考書等
・Abulnaga, E.E.: Slurry Systems Handbook, McGraw,(2003)
・秋田大学鉱山学部通信教育講座:資源開発コース用教科書「輸送システム」(1995)、¥2,250
・三菱総合研究所政策工学研究部:リスクマネジメントガイド、日本規格協会(2000)、¥1,995
履修上の留意点
備考
― 123 ―
授業科目名
水処理工学特論
必修・選択 開講セメスター
選択
1
単位数
主担当教員名
2
大友崇穂
授業の目標
1)水処理に関する基礎事項を説明できる。
2)上水道のための水の浄化法を説明できる。
3)下水および汚泥の処理法を説明できる。
「授業の概要」
現代社会が要請する水環境問題に関する基礎事項、ならびに上水道のための水の浄化法および
下水、汚泥の処理法についての講義を行う。
授
業
の
概
要
・
計
画
「授業の計画」
1~8回:水環境の基礎
水の浄化に関わる以下の基礎事項についての講義を行う。
・水文と水利用
・水質の化学
・微生物による反応
・水質の指標
9~11回:上水道
上水道のための水の浄化について以下の事項についての講義を行う。
・上水道設備
・浄水プロセス
11~15回:下水道、汚泥処理
汚水・雨水を集めた下水処理とそれに伴い発生する汚泥の処理について以下の事項について
の講義を行う。
・下水処理プロセス
・汚泥処理プロセスとリサイクル
成績評価の方法
単元ごとの課題レポートによる評価を行い、60%以上を合格とする。
テキスト・参考書等
資料を配付し、授業を進める。
参 考 書:松尾友矩編、「水環境工学」、オーム社、2,940円
:住友恒ほか、「新版 環境工学」、理工図書、3,675円
履修上の留意点
備考
― 124 ―
1
授業科目名
モレキュラー・エンジニアリング
授業の目標
授
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
中田真一
代表的な多孔質無機材料について
(1)構造をマクロないしミクロの視点で説明でき、その構造を規定するための解析手法について
述べることができる。
(2)合成(製造)法について説明できる。
(3)触媒機能の発現機構について説明できる。
(4)(1)、(3)で説明した構造と機能がどのような利用技術に応用されているか、或いは利用
可能かを環境調和および経済性の観点も加えて説明できる。
代表的な多孔質無機材料について
(1)化学構造・物理性状について学ぶ。
(2)合成法(製造法)について学ぶ。
(3)キャラクラリゼーションの手法について学ぶ。
(4)触媒機能の発現機構について学び適用されている(あるいは適用しうる)プロセスについて学ぶ。
(5)そのプロセスについて環境低負荷の程度を評価する。
業 (1)ガイダンス、ゼオライトの科学(構造)
(2)ゼオライトの科学(構造と性状)
(4)キャラクタリゼーション手法(一般)
の (3)ゼオライトの科学(合成法)
概 (5)キャラクタリゼーション手法(固体NMR)
(6)ゼオライトの利用技術の基礎、レポート課題の説明
要 (7)ゼオライトの利用技術の実際
・ (8)ゼオライトの構造・表面特性・機能・応用(学生にるレポート課題発表)
(10)メソポーラス・マテリアルの合成法
計 (9)メソポーラス・マテリアルの構造
(11)メソポーラス・マテリアルの利用技術
画
(12)メソポーラス・マテリアルの構造・表面特性・機能・応用(学生によるレポート課題発表を中心として)
(13)ゼオライトとメソポーラス・マテリアルの触媒機能
(14)ゼオライトとメソポーラス・マテリアルの触媒プロセスへの応用
(15)マクロポーラス・マテリアルの基礎と応用
(16)試験
成績評価の方法
レポート課題50%、試験50%として成績評価する。レポート課題については、提出レポートの記載内
容で50%、レポート課題発表内容で50%とする。(レポート課題+試験の)総点で60点以上を合格(A
~C)とする。(A:80~100点、B:70~79点、C:60~69点、D:0~59点)
テキスト・参考書等
テキストは使用しない。授業用に編集した資料を配付する。以下は参考書。
参 考 書:H.G. Karge, et.al. Eds「Molecular Sieves―Science and Technology」Springer
A.T. Bell, et. al. Eds「NMR Techniques in Catalysis」Marcel Dekker, Inc.
林繁信・中田真一編「チャートで見る材料の固体NMR」講談社サイエンティフィク
小野嘉夫他編「ゼオライトの科学と工学」講談社
冨永博夫編「ゼオライトの科学と応用」講談社サイエンティフィク
原伸宜他編「ゼオライト」 講談社サイエンティフィク
辰巳敬監修「ゼオライト触媒開発の新展開」シーエムシー出版
辰巳敬監修「機能性ゼオライトの合成と応用」シーエムシー出版
小野嘉夫他著「吸着の科学と応用」講談社サイエンティフィク
小野嘉夫他編「触媒の事典」朝倉書店、西村陽一他著「工業触媒」培風館
触媒学会編「触媒便覧」講談社サイエンティフィク
履修上の留意点
備考
― 125 ―
授業科目名
先端機能材料学特論
授業の目標
授
業
の
概
要
・
計
画
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
魯
小葉
(1)形状記憶合金の特性とマルテンサイト変態との関連性を説明できる。
(2)防振合金の防振機構を説明できる。
(3)超伝導材料の特性と超伝導理論との関連性を説明できる。
形状記憶合金材料、防振合金材料および超伝導材料の機能特性を理解するために、形状記憶合金
の特性とマルテンサイト変態との関連性、防振合金の防振機構、超伝導材料の特性と超伝導理論と
の関連性について学ぶ。
授業の進行予定と授業の進め方
1.形状記憶合金材料と形状記憶効果
2.形状記憶および超弾性の機構
3.マルテンサイト変態と形状変化
4.熱弾性型マルテンサイト変態前後の結晶構造
5.マルテンサイト構造の解析
6.Cu-Zn-Al形状記憶合金の結晶学
7.Cu-Zn-Al形状記憶合金の時効効果
8.防振合金材料と防振機構
9.防振合金の評価法
10.防振Al合金複合板の作製
11.超伝導材料と超伝導特性
12.超伝導機構―BCS理論
13.第2種超伝導体
14.超伝導材料の評価法
15.高温酸化物超伝導体の作製
成績評価の方法
2回の試験を行い、3つの達成目標の各項目で60%以上の評価を得たものを合格とする。ただし、1
項目のみ60%未満の者については、その項目について再学習とレポート提出を求め、60%以上と評価で
きれば合格とする。
テキスト・参考書等
機能材料の入門 :本間基文他、アグネ。
先端材料の新技術:足立吟也他、科学同人。
履修上の留意点
備考
― 126 ―
1
授業科目名
応用物性学
必修・選択 開講セメスター
選択
1
単位数
主担当教員名
2
山口邦彦
授業の目標
光(電磁波)と物質との相互作用につい、主として電磁気学の立場から下記を目標とする。
(1)光の反射と屈折現象の電磁気学(マクスウェル方程式)に基づく取扱いの基本を理解、説明
できる。
(2)偏光のジョーンズベクトル・行列に基づく取扱いを理解し、それを基本的な光学系に適用できる。
(3)光の吸収と分散の古典論に基づく取扱いを理解し、説明できる。
授
授業計画
第1回:等方性媒質中の光の伝播と分散
第2回:光の反射と屈折 (1)境界条件 (2)スネルの法則
第3回:光の反射と屈折 (3)フレネルの法則
第4回:光の反射と屈折 (4)誘電媒質の場合
第5回:光の反射と屈折 (5)全反射
第6回:光の反射と屈折 (6)導体中の光
第7回:光の反射と屈折 (7)単層平行平面板の場合(基本事項と例)
第8回:光の反射と屈折 (8)偏光
第9回:偏光 (1)ジョーンズベクトル
第10回:偏光 (2)ジョーンズ行列
第11回:偏光 (3)基本的な光学素子のジョーンズ行列
第12回:偏光 (4)ジョーンズ行列の応用例(液晶TNセルの動作原理とその提示実験)
第13回:吸収と分散の古典論 (1)ローレンツモデル
第14回:吸収と分散の古典論 (2)ドルーデモデル
第15回:吸収と分散の古典論 (3)クラマース・クローニヒの関係式
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
レポートによる。60%以上を合格とする。
テキスト・参考書等
教科書は使用しない。プリントを適宜配布する。
参 考 書:工藤・上原「基礎光学」(現代工学社)
F.Wooten「Optical Properties of Solids」(Academic Press)など。
履修上の留意点
備考
― 127 ―
授業科目名
都市環境論
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
浅野耕一
授業の目標
都市や建築を環境システムとして捉える考え方の必要性は、地球環境問題の深刻化とともに高ま
りつつある。本講義では、環境システムの発想に基づく、環境調和型都市とその諸要素(屋上庭園、
アトリウム、空間、景観など)のグランドデザインと、背景のエネルギー経済システムのあり方に
ついての視点を理解することを目標とする。
本講義は、2人の教員が担当するオムニバス形式で進める。
Ⅰ 都市環境の形成とデザインプロセス:第1回~第7回(担当教員:長谷川兼一)
都市化がもたらす環境影響について講義し、環境調和型都市の理念と計画例について解説する。
また、積雪寒冷地における都市デザインの事例を取り上げ、環境システムのデザインプロセスを解
説する。
Ⅱ 都市デザインのための構成要素:第8回~第15回(担当教員:浅野耕一)
持続可能なエネルギー経済のあり方等も視野に入れ、環境調和型の都市を形成する上でポイント
となる構成要素について、その視点と意義を論じ、計画手法を解説する。
授
業
の
概
要
・
計
画
第1回 都市型社会、ヒートアイランド
第2回 都市の大気環境、都市災害
第3回 都市環境の計測手法とシミュレーション
第4回 気候を活かした都市環境の改善
第5回 都市のインフラ整備
第6回 都市環境計画とまちづくり、環境評価
第7回 学生の課題発表
(以上、長谷川兼一)
第8回 自動車社会と都市環境問題
第9回 貨幣経済と都市環境問題
第10回 次世代のエネルギー資源
第11回 分散電源(スマート・グリッド)
第12回 中間技術(Intermediate Technology)
第13回 地域循環型自立経済社会
第14回 建築LCAと都市環境
第15回 学生の課題発表
(以上、浅野耕一)
成績評価の方法
授業への参加状況、課題発表、レポートなどにより総合的に判断して評価する。
テキスト・参考書等
特になし。
履修上の留意点
特になし。
備考
特になし。
― 128 ―
1
授業科目名
必修・選択 開講セメスター
環境・エネルギー工学
選択
1
単位数
主担当教員名
2
熊谷誠治
授業の目標
地球温暖化および化石資源の枯渇などの環境・エネルギー問題に対応するため、自然エネルギー
の利用、化石資源の代替、エネルギーの効率的利用などグリーンイノベーション技術が注目を集め
ている。本講義は、最新の環境・エネルギー工学について理解することを目標としている。
最新の環境・エネルギー関連技術の紹介および解説を行う。それと同時に、学生個々に個別にテー
マを与え、その技術の原理、特徴、現在の開発および市場動向、将来展望についてのプレゼンテー
ションおよび討論を行い、学生の理解を深める。
授
業
の
概
要
・
計
画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
環境・エネルギー関連技術に関する総論
発電技術(風力発電、地熱発電など)
発電技術(太陽光発電、燃料電池)
蓄電技術(リチウムイオン二次電池)
蓄電技術(キャパシタ)
蓄電技術(ナトリウム・硫黄電池および他の電池技術)
発蓄電技術応用(電気、ハイブリッド、燃料電池自動車)
前半総合演習およびレポート課題説明
エネルギーシステム(電源構成、電力市場・自由化)
エネルギーシステム(スマートグリッド)
バイオマス(サーマル・マテリアルリサイクル)
バイオマス(バイオエタノール、バイオプラ)
環境・エネルギー関連技術に関する個別プレゼンテーション
環境・エネルギー関連技術に関する討論
後半総合演習およびレポート課題説明
成績評価の方法
2回のレポート(60%)およびプレゼンテーション(40%)で評価し、総点で60%以上を合格。
テキスト・参考書等
特になし(適宜資料を配布する)。
履修上の留意点
特になし。
備考
特になし。
― 129 ―
授業科目名
地盤工学特論
授業の目標
授
業
の
概
要
・
計
画
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
2
主担当教員名
及川
洋
物質のライフサイクルの最終段階としての廃棄物が地盤環境に与える影響をグループまたは
個々で調査・研究し、個々の廃棄物が地盤環境に与える影響を最小限にすることの重要性が理解で
きるようになる。
地盤汚染、地下水汚染は、生物にとってその生命をも脅かす深刻な問題である。これは、地盤が
生物にとって最大の水資源である地下水の涵養の場であるとともに、植物に生育環境を与え、生物
循環のなかで地上のすべての生物に対する食糧生産の場となっているがためである。したがって、
地盤環境の保全は人類が文化的で健康な生活を維持していく上での必須の課題である。これに対
し、人間が生活の中で使用している全ての物質は永久にリサイクル、再利用され続けることはなく、
最終的には廃棄物となり、その処理が適切に行われなければ地盤汚染、地下水汚染の元凶となる。
本授業は、全ての物質のライフサイクルの最終段階としての廃棄物が地盤環境に与える影響を最
小限にとどめるための知恵を皆で考えることを目的とする。
授業は、最初の数回は地盤保全の必要性を講義する(2~3回)。
次に、地盤汚染や地下水汚染の元凶となっていそうな物質のライフサイクルがどうなっているか
をグループまたは個人で調査し、その結果を発表、皆でデスカッションすることにより問題の深意
を認識する(4~5回程度)。
次に、地盤汚染、地下水汚染の現状をグループまたは個人で調査し、その結果を発表し、皆でデ
スカッションすることにより、改善策などを模索する(4~5回程度)。
最後に、廃棄物の処理の現状や廃棄物処分場確保の問題などをグループまたは個々で調査し、そ
の結果を発表、皆でデスカッションすることにより、廃棄物減量の必要性を認識する(4~5回程
度)。
成績評価の方法
単位認定のための特別な試験は行わない。調査に対する熱意、発表・デスカッションおよび調査報告
書の内容などにより総合的に判断する。
テキスト・参考書等
なし。
履修上の留意点
特になし。
備考
― 130 ―
1
授業科目名
地域産業論
必修・選択 開講セメスター
選択
2
単位数
主担当教員名
2
非常勤講師
授業の目標
1.地域産業の現状や問題点を把握し、説明できる。
2.地域産業の将来展望に関する討論に積極的に参加し、意見を発表できる。
地域産業を理解して職業観を高め、地域活性化などに寄与しうる人材の育成につなげることを意
図した講義である。地域産業界から複数の講師を呼び、地域産業界が抱える課題、最近の話題、将
来の展望などに関する講義を行う。そして地域活性化の具体的な方法について、講師を交えて議論
する。
第1回~第5回
授 第6回~第7回
業
の
概
第8回~第15回
要
・
計
画
秋田県製造業の現状と今後の課題
担当:赤上陽一(秋田県産業技術センター)、他未定
経済に関する最近の話題と地域産業への影響
担当:松渕秀和(秋田経済研究所)
製造業以外の業界における秋田県の現状と活性化の方法
担当:掛札彰久(掛札マネジメントラボラトリ)
眞田 慎(アクトラス)
杉舘俊彦(経営情報管理研究所)
佐藤善友(GFC)
成績評価の方法
提出するレポートや、受講態度を総合して評価し、60点以上を合格とします。
テキスト・参考書等
特に使用しません。必要に応じて参考書は連絡します。
履修上の留意点
地域産業を熟知した非常勤講師の先生方が講義します。積極的に質問して、理解を深めてください。
備考
― 131 ―
授業科目名
地域産業再構築論
必修・選択 開講セメスター
選択
単位数
1
2
主担当教員名
三品
勉
授業の目標
企業は業務内容を大胆に変えながらも、「継続企業の前提」により事業運営を続ける。企業には
継続するという社会的使命・責任がある。企業の集合により構成される地域産業も、各企業と同様
な環境と使命を持ち、常に自ら新陳代謝を行い再生が必要だ。地域産業は広範囲な地域政策の配慮
が必要であり、今後秋田県が向かうべき姿としての地域産業構造についてさまざまな角度から検討
し理解を深める。
地域産業としての一般的理解
(1)秋田県の現状と産業基盤確立へのインフラ整備
(2)国際化との関わりによる産業構造変化
(3)新産業導入手段としての起業とその基礎知識
(4)MOTによる新産業評価―経営科学の活用
秋田県の個別産業論
(5)輸送機産業-航空機
授 (6)農業のイノベーションと新産業機会
業 (7)新エネルギー産業
の (8)観光産業
(9)リサイクリング-希少金属リサイクリング
概
要
現有技術で何が可能か 自分の考える新産業論
・ (10)行政の取り組み(外部講師)
計 (11)(受講者 2名)
画 (12)(受講者 2名)
(13)(受講者 2名)
(14)(受講者 2名)
(15)まとめ
発表形式
成績評価の方法
出席状況、レポートなどを総合的に判断して評価する。
テキスト・参考書等
参 考 書:三品『活性あきたMOT試論』秋田魁新報社
履修上の留意点
特になし。
備考
特になし。
― 132 ―
2012
¥1,050
1
授業科目名
ライフサイクルデザイン工学
セミナー
必修・選択 開講セメスター
必修
1~2
単位数
主担当教員名
2
ライフサイクルデザイン工学
専攻教員(係:専攻主任)
授業の目標
ライフサイクルデザイン工学課題研究(修士論文)のテーマを確定するために、論文関連文献の
レビュー、調査、実験などをセミナー形式(討論・発表形式)で指導を受ける。具体的な指導は、
当該研究室の教授・准教授が担当する。
(概 要)
各自が行うライフサイクルデザイン工学課題研究(修士論文)のテーマを良く理解するための前
段階として、関連する専門書や論文関連文献のレビュー、調査、実験などをセミナー形式(討論・
発表形式)で実施する。
(計 画)
各人は、所属研究室の指導教員のもとにセミナーを実施する。
授
業 1.機械知能システム学系の研究室
の
概
要
・
2.電子情報システム学系の研究室
3.建築環境システム学系の研究室
計 4.経営システム工学系の研究室
画
4-1 経営戦略に関連する分野
4-2 ライフサイクルアセスメントに関する分野
成績評価の方法
レポート、発表会等を主に総合的に評価する。
テキスト・参考書等
各専門分野の専門書ならびに関連論文を担当教員が指示する。
履修上の留意点
各専門分野に関連する専門書、論文等を理解することが必要となる。
備考
特になし。
― 133 ―
授業科目名
ライフサイクルデザイン工学
課題研究(修士論文)
必修・選択 開講セメスター
必修
1~4
単位数
主担当教員名
8
ライフサイクルデザイン工学
専攻教員(係:専攻主任)
授業の目標
修士学位論文に直接関わる研究活動であり、修士論文テーマに関する調査・実験、論文執筆、口
頭発表と討論等の一連の指導を受け、所定の単位を取得する。
(概 要)
各自がライフサイクルデザイン工学課題研究(修士論文)のテーマにしたがって実施する。
(計 画)
各人は、所属の研究室の指導教員のもとに課題研究を実施する。
1.機械知能システム学系の研究室
授
業 2.電子情報システム学系の研究室
の
概
3.建築環境システム学系の研究室
要
4.経営システム工学系の研究室
4-1 経営戦略に関連する分野
計
4-2 ライフサイクルアセスメントに関連する分野
画
・
成績評価の方法
修士論文の内容および発表などを総合的に評価する。
テキスト・参考書等
各専門分野の専門書ならびに関連論文を担当教員が指示する。
履修上の留意点
各専門分野に関連する専門書、論文等を理解することが必要となる。
備考
特になし。
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