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インドネシア火山最高峰 クリンチ山

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インドネシア火山最高峰 クリンチ山
インドネシア火山最高峰
クリンチ山 (2014年7月11~20日)
中高年よれよれ旅行団
2014年7月15日7:00 クリンチ山頂(3,805m)
クリンチ山(3,805m)を目指して
今年も稲葉さん主宰の「中高年よれよれ旅行団」がアドベンチャーの低コスト旅行・登山を企画した。
今回は昨年のリンジャニ山に続きインドネシア、しかも火山最高峰のクリンチ山と決定。「山人」な
どのインターネットサイト募集メンバーも含め25歳から75歳まで平均年齢62歳の13名が挑戦しました。
インドネシアで2番目に大きな島スマトラ島は火山山脈が島を貫き50以上の火山が点在します。その中
でもクリンチ山はインドネシア火山の最高峰3,805メートルで、熱帯雨林に囲まれたクリンチ・スプラ
ット国立公園に位置し、スマトラ虎、スマトラ象が生息するためユネスコ世界遺産にも登録されまし
た。クリンチ山はほぼ2年おきに噴火する活火山で、最近では昨年6月に噴火し麓の村は厚い灰に覆わ
れました。その山麓の村ケルシック・トゥオへは、空港のあるパダンからは車で7時間の遠い道のり。
メンバー表
藤井衛、中島逸郎、石田哲男、山口民子、宍戸三郎、井戸潔、浅野修一、稲葉博、
牛之濱卓男、宮本博道、阿部真紀亜、一宮元子、黄喜雲
7月11-12日
羽田・中部・関西各空港よりマレーシア クアラルンプールへ
7月11-12日に羽田、中部、関西各空港をそれぞれエアアジア機で発ち、7月13日朝に
マレーシア クアラルンプール空港(格安航空用新ターミナルKLIA2)に集結した。
その間羽田組の5名は12日にクアラルンプール市内を観光(Them Hoe中国寺、王宮、
ムルカデスケア、ペトロナスツインタワー、Royal Selangol Pewter(錫製品), バテ
ィック工場、国立モスク、Bertyチョコレート王国)、その後中華街の屋台・露天を
歩いた。ホテルはKLセントラル駅に近い Hotel Sentral Kuala Lumpurで立地は最高。
1
7月13日 クアラルンプールよりインドネシア パダン、そして、ふもとの村へ
7月13日朝にマレーシア クアラルンプール空港(格安航空用新ターミナルKLIA2)に全員集合。
エアアジア便(7:50-8:00)にてインドネシア パダン(Padang)空港へ。空港でUS$35のビザ取得、インド
ネシアルピー(Rp)へ両替の後ワゴン車3台に分乗して麓の村 Kersik Tuaへ向かう。
昼食は、ラマダン月のため余り開いているレストランがなく、ローカル飯屋で棚に並ぶ食事をとる。
15:00頃遠くにクリンチ山が見えてくる。16:50に Grung Tujuh Gesthouse
到着。前には朝開く市場、後ろにはクリンチ山がそびえる。何と全ての部
屋がダブルベットで毛布も1枚という惨状。
部屋に窓なし、共同トイレのみ、シャワーなし。だが、人のよい宿の人た
ちはいつもニコニコ。食事の定番はいつも、焼き飯、焼きそば、チキン!!
街を歩くと小さな露天とモスクがある。標高は約1,400mなので夜は寒い。
夜、稲葉団長、ガイドのラパ二(Abd Rapani)氏とともにルートの確認。
3日間目の火山湖へ直行は無理と判断し、2日コースでゲストハウスに戻ることとする。また、ポータ
の荷物は悪路のため最大15Kgと聞き驚く。テント4張り、調理機器・什器、食糧、シュラフ、マットな
ど共同装備用ポータ3名に加え、個人装備用に追加で3名を雇用。雨具・防寒具・ヘッドライトなど各
人の装備を再確認。
夜中3時ごろモスクから流れる大音響のメッセージと祈りの言葉に起こされる。
7月14日 クリンチ山登山口からシェルター3でテント泊
7:30 朝食、ポータの荷物作り。ナイロンの大袋に背負い紐をつけただけのポータのリュックに驚く
8:30 ゲストハウス出発 途中のスマトラ虎の像の所から山道になり車を乗り換える
9:00 登山口(標高1,582m(公称)、1,750m(GPS実測))にて体操後登山開始
(気温22℃、時折小雨)
9:35 Post-1(1,890m)休憩、その後スマトラ虎とイノシシの
新しい足跡をたくさん発見
10:40 Post-2(2,160m)休憩 19℃曇り、大木にツタと苔むす
ジャングルを行く。ブラックギボン(サル)の叫びが響く
11:30 (2,360m)休憩 巨木の根っこに座って休憩。若い新人
ポーターが脱落(下山)
12:00-12:50 (2,504m)昼食 大木の広場でゲストハウス準備の
弁当(飯+チキン)
13:30 (2,710m)休憩 その後尾根に出て風が強まる。ガイドは
風がきつい場合はシェルター2でのテント泊とするとのこと
14:30 (2,930m)休憩 泥道の急登が続く。火山灰の道が雨水で
えぐれ深い溝に掘り込まれている。溝の中を這うか、
溝の土手上を木や草にすがって進むかいずれにせよ危ない道
15:00 (3,000m)休憩 泥道の急登が続く、木の根っこにつかまっ
て登る
15:20 シェルター2 (3,100m)休憩 低木に覆われ樹林限界(3,200m)も
近い。小さなテント場が点在する
16:20 (3,230m)休憩 急登が続く
17:00 シェルター3 (3,300m) 低い灌木に覆われたキャンプ地に到着。
かなり寒く、防寒具を着込む。ポータはまだ到着しない。
テント4張り設営(4人用x2、5人用x1、10人用(ガイド、ポータ)x1。
温かいお茶のサービス。その後夕食。20:00 就寝
2
7月15日 クリンチ山登頂、一気に下山
3:00 起床、3:30 朝食(ビスケット)
4:20 出発(3,300m) 13名全員にガイド、ポータ3名で真っ
暗な岩場をヘッドライトをつけて登山開始。
風はなく予想外に暖かい。ガイドからこの先道は更に悪
いので気をつけるよう注意あり
4:40 (3,400m)休憩 この先稜線に出て風が出る
5:30 (3,530m)休憩 稜線上、東の空が明るくなってくる
6:20 (3,680m)休憩 気温4℃ 素晴らしい荘厳なご来光。逆さクリンチ(雲・
霧に山の形が投影)が見える。この後目の前の頂上目指して自由登山。
7:00 クリンチ山(3,805m)に全員登頂。
快晴。真下に切れ込む火口からは白い噴煙が吹く。
眼下にスマトラ島の平原とその先にインド洋が広がる。記念撮影
7:40 下山開始。岩場で転倒者が続き、注意して下る
8:05 (3,680m)休憩 きつい下り
9:00 (3,385m)休憩 きつい下り
9:35-10:15 シェルター3 (3,300m)テントサイト到着。
昼食(焼き飯+目玉焼き)。雲が出て来て頂上を覆う
10:50 (3,385m)休憩 道が厳しく転倒も多いため並び順を変更
11:40 シェルター2 (3,385m)休憩
12:20 (2,945m)休憩 ようやく樹林帯に入る。その後も木につかまり下る
12:45 (2,855m)休憩 樹林帯の中で食虫植物(Picture Plant Flower?)を見る
13:30 (2,690m)休憩 疲れもありペースはかなり落ちる
14:10-14:30 (2,504m) 大木の広場で第2昼食(クッキー、ウエハス、パン)
15:30-15:50 Post-3 (2,200m)休憩 稲葉さんより明日の予定案を説明全員の意向を
確認し、明日の火山湖への登山は中止し近郊を巡ることに決定
16:30 Post-2 (2,020m)休憩 ジャングルの中を下る。道は良くなり歩きやすい
17:05 Post-1 (1,889m)休憩 この先自由下山
17:50 登山口(1,750m)到着 全員無事下山でガイド・
ポータも含め皆で喜びを分かち合う
19:30 夕食・登頂祝賀会。その後皆疲れて爆睡
3
7月16日 茶畑・茶工場、シナモン工場、温泉
8:15 朝食 ゲストハウス前より見るクリンチ山が美しい。ゲストハウスの前で登頂記念撮影。また、
もらったシーツで登頂祝い垂れ幕を作成しゲストハウスの壁に貼り付け。
9:30-16:00 周辺見学に出発
① フォギーの滝(階段を下り見学)
② 茶畑 (丘の上の電波塔付近から見学)
③ 茶工場(大きな工場)
④ 昼食(茶畑の中の大木の下で弁当(焼き飯))
⑤ シナモン工場(昼休みで操業していなかった。
シナモン1パック 350円を購入)
⑥ 温泉(源泉は100℃で見るだけ。入浴は窓のない浴室。ぬるぬるして効きそう。一人約50円。)
21:00 就寝。再び良く眠れる。夜中3時にまたモスクからの大音響に起こされる。
7月17日 クリンチ山をあとにパダンへ7時間
6:00 起床、7:00 快晴で外の川のそばのクリンチ山とモ
スクが見えるポイントで登頂記念撮影
8:45 ワゴン3台に分乗してパダンに向け出発。途中Twin
Lakeと、タバコ栽培地とタバコ葉工場を見学
11:30-12:15 ローカル飯屋で昼食、この先の峠越え急坂
でポリスが多く集金中
15:15 パダン市内へ入る 15:35 Hotel Plan-B到着
18:30 他に誰もいないビーチでBintanビー
ルを飲み、沈む夕陽にただただ感動。
その後中華レストランApoloへ、その後一部
のメンバーはマッサージKakiku(90分900
円)へ。
7月18日 パダンよりブキティンギ一日観光
7:30 朝食(焼き飯、焼きそば、
パン、果物)
8:30~17:00 ブキティンギ
(Bukittingg)一日観光(マイク
ロバス1台にて、ガイドはナンド
さん)
①Water fall ②パネウケ村(織物) ③Panorama
Canon(昼食、
旧日本軍防空壕) ④ブキティンギ(時
計台、遊園地、ローカルマーケット)
19:00 バーベキューレストラン Pak Tri’s で夕食
(魚が安くてうまい。帰りにガイドと会う)
4
7月19日 パダンで一日ゆっくりと
(関空組はクアラルンプールへ)
5:45 空港へ向かう関西組を見送り
7:30 朝食
8:30-14:00 パダン市内散策(阿部、黄、井戸、浅野)
①Traditional Market ②Iman Bonjol Park ③Adityawarman Musium
③ビーチで昼食 ④ Pedang Hillに向かうが川を回り込んで遠いので断念
18:30 夕食 タクシー2台で バーベキュー Palanta Milanへ
(ラマダンの日没後の夕食で多くの人で賑わう)
7月20日 パダンよりクアラルンプール経由羽田へ(中部組はクアラルンプール散策)
6:00 ホテル出発(タクシー2台)
8:30-10:40 エアアジア:パダン発-クアラルンプール着(羽田組+中部組)
14:30-22:30 エアアジア:クアラルンプール発-羽田着(羽田組)、
中部組はクアラルンプール散策、ゲストハウス泊
お疲れ様でした
13名の「中高年よれよれ登山隊」
(
記) 登山リーダー
浅野修一
5
<追記>
登山を終えて
私のYoreYore参加は中国四川省の二姑娘山(アールクーニャン・シャン)についで2回目、昨年はリンジ
ャニ山を仕事でやむなくキャンセルしたためリベンジ登山となりました。
個性豊かな楽しい仲間でこのようなアドベンチャー企画が安価で実現できたのは稲葉さんの経験と努
力によるものです。また、全員が登頂し怪我もなく無事下山できたのはメンバー全員の日頃の鍛錬と
現地での緊張感を持った真剣な登山のおかげと思います。皆様ありがとうございました。
今回の登山で私の登った国・地域の最高峰は11峰となり、訪問国は世界計59ヶ国となりました。
またこれからもいろいろな機会にお付き合いいただければ幸いです。
No.
①
②
*
③
Date
2001/6/18
1995/7/13
2012/7/19
2006/2/21
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
2007/3/9
2014/7/15
1972/8/14
1996/7/7
2009/8/9
2009/9/6
⑩
⑪
Mountain
Kilimanjero
Montblanc
二姑娘山
Kinabalu
Yushan
Kerinci
Fuji
Zugspitze
Triglav
Signal de Bortange
( Hautes Fagnes)
2009/9/6
Kneiff/ Buurgplaatz
1996/11/14 Drielandenpunt
(Vaalserberg)
山名
キリマンジャロ
モンブラン
アールクーニャンシャン
キナバル
玉山(新高山)
クリンチ
富士山
ツークシュッピツエ
トリグラフ
ボータンジェ
3,952
3,805
3,776
2,964
2,864
694
クナイフ/ブルグプラッツ
ドライランダープント
(七連山)
2014-7-28
標高(m)
5,681
4,807
4,947
4,095
Country
Tanzania
France
China(四川省)
Malaysia -
Borneo
Taiwan
Indoneshi
Japan
Germany
Slovenia
Belgium
560/559 Luxembourg
322 Netherland
最高地点の地域・国
アフリカ &タンザニア
ヨーロッパ &フランス
(頂上の標高 5,276m)
東南アジア& マレー
シア
東アジア & 台湾
インドネシア火山
日本
ドイツ
スロベニア
ベルギー
ルクセンブルグ
オランダ
浅野修一
6
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