...

For healthy life with better food

by user

on
Category: Documents
132

views

Report

Comments

Transcript

For healthy life with better food
 『グ
ドガム
グリ
Tama
m∼3
い果実
果実を
原産地
帯∼熱
ア、西
培され
For healthy life with better food
タマ
ート、
茹でた
子粉末
タマ
当社は
製造
タマリンドガム Tamarind Gum
グリ
管理基
及びグ
タ
マ
リ
ン
ド
種
子
分子
グリ
側鎖に
分子量
OH
DSP五協フード&ケミカル
2011.4
O
O
とは
R
『グリロイド 』は、増粘多糖類のひとつである『タマリン
ドガム』の当社製品名です。
グリロイドRの原料であるタマリンド(英:tamarind 、学名:
Tamarindus indica L. )は、マメ科タマリンド属で、高さ25
m∼30mの常緑高木です。12∼13年目に花をつけ、甘
い果実を実らせます。その後、60年以上にわたって豊かな
果実をつけ続け、寿命は120年以上とも言われています。
原産地は中央アフリカと考えられ、現在では世界中の亜熱
帯∼熱帯地域に広く分布しています。特にインド、東南アジ
ア、西インド諸島、ブラジル等では数多くのタマリンドが栽
培されており、食用や観賞用として利用されています。
用であることを発見しました。そして、タマリンド種子多糖
タマリンドの甘酸っぱい果肉は、清涼飲料水、ジャム、デザ
類を高純度に分離・精製することに成功し、1964年(昭和
ート、カレー、菓子等に加工されます。種子は、油で揚げたり、
39年)、
グリロイドR(Glyloid R )という名称で製品化しまし
茹でたり、炒ったりして食用にされます。また、インドでは種
た。以来、粘性・食感、保水性や優れた安定性といったグリ
子粉末をチャパティの材料に使用しています。
ドレッシング類、佃煮、
ロイドRの特性が認められ、濃厚ソース、
タマリンド種子には、糖質、蛋白質、脂質が含まれており、
アイスクリーム類、ゼリー、小麦粉加工食品等、幅広い食品
当社はこの糖質の主成分が多糖類で、増粘安定剤として有
にご使用頂いております。
製造工程
グリロイド Rは、タマリンド種子を原料とし、多糖類成分を分離・精製して作られています。当社の厳格な製造管理・品質
管理基準に基づき製造されています。製造工程の違いにより、グリロイドR2A(加熱溶解型)、グリロイドR3S(冷水可溶型)
及びグリロイドR6C(冷水可溶/透明型)が得られます。
グリロイド R2A
タ
マ
リ
ン
ド
種
子
タ
分マ
離リ
・ン
精ド
製ガ
ム
粉
砕
グリロイド R3S
冷
水
可
溶
化
透
明
化
グリロイド R6C
機 能
分子構造
グリロイドRは、グルコースを主鎖としキシロース、ガラクトースを
側鎖に持つキシログルカンと呼ばれる水溶性高分子多糖類(推定
分子量:約47万)です。
OH
OH
OH
CH2OH
O
OH
OH
CH2OH
O
OH
OH
HO
HO
O
O
OH
OH
OH
OH
O
O
OH
OH
OH
O
OH
O
CH2
O
O
OH
O
O
CH2
CH2
O
ミカル
乾
粉
燥
砕
O
OH
OH
CH2OH
O
O
O
OH
OH
O
OH
OH
n
粉
製
砕
袋
製
袋
品
製
品
Ⅰ. 溶液特性
Ⅱ. 溶液の
グリロイドRは、
さらに塩類の影
そのため、缶詰
R
グリロイド を添加することで、澱粉様の自然な粘性を食品に付与することができます。
粘 度
流 動 性
pH安定性
各 種 増 粘 多 糖 類 の な か で 、グリロイド R 水 溶 液 は
グリロイドR 水溶液は、剪断力(シェア・撹拌力)の強弱にか
グリロイドR水溶液
中程度 の 粘度を示します。
かわらずほぼ一定の粘度を発揮するいわゆるニュートン粘性
(粘りけ)が少ないため、充填・排出効率を改善することがで
グリロイドR 2A
キサンタンガム
グアーガム
ローカストビーンガム
アラビアガム
1,000
きます。また、粘度を付与しながらも、他の増粘多糖類に比べ
てあっさりとした食感に仕上げることができます。
600
グリロイドR 2A
キサンタンガム
1.0%
0.15%
500
クエン酸
100
10
1
100
10
1
0.0
0.2
0.4
0.6
0.8
耐 酸 性
グリロイドR水溶液
200
多糖類濃度(%)
0
0
10
20
30
40
50
60
粘度計回転数(rpm)
温度依存性
透 明 性
R
2
300
100
1.0
1
400
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
粘度(mPa・s)25℃
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
10,000
1000
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
を示します。流動性が良好で、曳糸性(糸をひく性質)や糊感
250
200
150
100
50
0
R
グリロイド 水溶液は、温度によって粘度が変化します。高温
グリロイド 6C水溶液は、非常に優れた透明性を示
下では、低粘度を示しますので、弱い撹拌力で容易に混ぜるこ
します。
とができます。
0
20
濃度:1.0%
温度に関係なく一定の粘度を示すものには、キサンタンガム
(エコーガムR )があります。
凍結解凍耐性
グリロイドR水溶液
10,000
グリロイド 2A 1.5%
キサンタンガム 0.25%
液糖
1,000
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
粘度(mPa・s)30rpm
R
1,000
100
0
10
20
30
40
50
60
粘度測定温度(℃)
70
80
90
100
10
1
グリロイドR2A
グリロイドR3S
グリロイドR6C
0
(凍結
Ⅱ. 溶液の安定性
Ⅲ.
グリロイドRは、広いpH領域で安定した粘度を示し、加熱や凍結解凍による変化が小さく、
さらに塩類の影響もほとんど受けません。
そのため、缶詰や瓶詰、漬物、
ドレッシング、冷凍食品など各種加工食品に幅広くご使用いただけます。
耐 熱 性
pH安定性
や糊感
とがで
に比べ
グリロイド 水溶液は長時間加熱しても安定です。
グリロイド 水溶液は広い範囲のpH域で安定です。
1000
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
ン粘性
クエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝液
100
10
1
グリロイドR 2A
キサンタンガム
グアーガム
1
2
3
4
5
6
7
糖 R
R
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
弱にか
グリ
低級
1.0%
0.15%
0.4%
8
以上で
250
200
150
100
グリロイド R 2A
キサンタンガム
グアーガム
50
0
9
グ
0
40
20
pH
60
80
1.0%
0.15%
0.4%
100
120
140
100℃加熱時間(分)
耐 酸 性
pH 3.8
グリロイドR 2A
キサンタンガム
グアーガム
200
pH 3.8
NaCl 2.0%
1.0%
0.15%
0.4%
150
100
50
グ
ルとゼ
150
このゼ
弾力
100
シ
り低濃
50
ゼリー
ます。
0
性を示
アル
200
250
粘度残存率(%)
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
グリロイドR水溶液は優れた耐酸性を有しており、低pH条件下においても、長期間、粘度を安定に保ちます。
0
20
40
60
80
100
120
0
140
0
5
10
90℃加熱時間(分)
15
20
25
30
35
40
45
経過日数(日)
:1.0%
耐 塩 性
R
グリロイド 水溶液は優れた凍結解凍耐性を示します。
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
1,000
グリロイドR 2A
1.0%
キサンタンガム 0.15%
100
10
1
C
0
1
2
3
凍結解凍回数(回)
(凍結:−20℃、18時間 ←→ 解凍:25℃、6時間)
グリロイドR水溶液は高い塩濃度でも塩析することなく安定です。
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
凍結解凍耐性
1,000
カテ
グ
テキン
こ
やや
キン
100
もろい
グリロイドR 2A
キサンタンガム
グアーガム
10
0
5
10
15
NaCl濃度(%)
20
ゼ
1.0%
0.15%
0.4%
融解
リと溶
25
Ⅲ. ゲル化機能
Ⅳ. そ
グリロイ
グリロイド Rは、単糖類や二糖類などの少糖類、デキストリン、糖アルコール類、
低級アルコール類、カテキンなどと混合すると増粘・ゲル化します。
離水を抑
また、き
糖 類
離水防
グリロイドRとショ糖を併用した場合、ショ糖濃度の増加に伴い、相乗的に粘度が高くなります。ショ糖濃度が40%
グリロ
ジェラ
以上では、弾力性に富み、硬く離水のないゼリーを形成します。
1,500
5.0
く離水を
ゼリー状
フィリ
グリロイドR 2A 1.0%
4.0
1,000
3.0
2.0
500
ただけま
ゼリー強度(N)
粘度(mPa・s)30rpm/25℃
液状
140
化剤と併
1.0
乳化安
0.0
した乳化
グリロ
0
10
20
30
40
50
60
ショ糖濃度(%)
アルコール
20
グリロイドRのリキュールゼリー
R
グリロイド はアルコー
%
グリロ
タイプド
液状
ゼリー状
グリロイドR 2A 1.0%
ルとゼリーをつくります。
15
ゼリー強度(N)
このゼリーは硬くて、やや
弾力があります。
ショ糖を併用すると、よ
り低濃度のアルコー ルで
ゼリーをつくることができ
ます。
10
澱粉の
5
45
グリロ
離水する
0
5
10
20
30
コーン
ーチゲル
エチルアルコール濃度(%)
グリロ
れやソー
です。
カテキン
6
グリロイドRのお茶ゼリー
グリロイドR 2A 1.0%
グリロイド は微 量 のカ
テキンとゼリーをつくります。
このゼリーは柔らかく、
やや弾力があります。カテ
キン含量を増やすと、硬く
ゼリー強度(N)
R
4
氷晶安
2
グリロイ
もろいゼリーになります。
ゼリー は2 0 ∼ 3 0℃で
融解するので、口中でトロ
リと溶けます。
25
0
0.05
0.10
0.20
0.50
カテキン濃度(%)
安定剤な
グリロイ
グアーガ
ローカス
※食感はオ
Ⅳ. その他機能
グリロイドRは、優れた保水性を示します。ゲル化剤や澱粉と併用した場合、その特性を妨げることなく
離水を抑制します。乳化安定効果があり、クリーミングや合一を抑制して油滴の巨大化を防止します。
また、きめ細かい氷晶の形成を促進するため、冷菓用安定剤としてもご使用いただけます。
8.0
離水防止
0.2%
ジェランガム
0.2%
グリロイドR2A
乳酸カルシウム 0.06%
7.0
R
グリロイド は優れた保水性を示します。
6.0
ジェランガム(ケルコゲル R )やカラギーナンなどのゲル
化剤と併用した場合、各種ゲル化剤の物性を損なうことな
5.0
く離水を抑制することができます。
フィリング、ゼリーやプリンなどの安定剤としてご使用い
4.0
2.0
1.0
5.0
4.0
3.0
2.0
ただけます。
ゼリー強度(N)
3.0
離水率(%)
40%
1.0
0.0
ジェランガム
グリロイドR2A
0.5%
乳化安定性
ジェランガム
+ グリロイドR2A
安定剤
不使用
グリロイドR水溶液と油を、乳化機を用いて乳化すると安定
0.0
60
した乳化液ができます。
グリロイドRは耐塩性や耐酸性に優れていますので、乳化
タイプドレッシングの乳化安定剤としてご使用いただけます。
サラダ油:50%(w/w)
均質化条件:15MPa
澱粉の改質
グリロイド R は澱粉の老化現象(硬くなる、もろくなる、
離水する)を抑制する効果を有しています。
30
コーンスタ
コーンスターチにグリロイドRを併用すると、
ーチゲルの離水と硬化を抑制することができます。
グリロイドRはフラワーペースト、カスタードクリーム、た
れやソースなどにもご使用いただけます。
コーンスターチゲルの離水率(%)
25℃/15日
12.0
保存条件:2℃、5日間
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
0
0.0
0.5
1.5
グリロイドR2A添加量(%)
氷晶安定性
グリロイドRはきめ細やかな氷結晶をつくります。
1%粘度
(mPa・s)
0.50
乳漿分離
オーバーラン(%)
1分
MAX
食 感
組 織
−
+(あり)
10
26
+(粘少)
粗大
100
−(なし)
24
83
++
細かい
グアーガム
3,000
±
43
127
+++
非常に細かい
ローカストビーンガム
3,000
−
31
99
+++
非常に細かい
安定剤なし
R
グリロイド 2A
※食感及び組織はオーバーラン80%で比較。但し、安定剤なしは55%のオーバーランで比較。
食品用増粘・安定・ゲル化剤
応用食品例
食 品 名
調味料
溶解方法
主な効果
添加量
とんかつソース、お好み焼きソース、
ハンバーグソース
増粘、
こく味付与、懸濁安定
0.5∼1.5%
焼き鳥のたれ、焼肉のたれ、
かば焼きのたれ、みたらし団子のたれ
増粘、
こく味付与、付着性向上
0.2∼1.0%
マヨネーズ風ドレッシング、ドレッシング類、 増粘、乳化安定、こく味付与、
ノンオイルドレッシング
付着性向上、懸濁安定
0.2∼1.0%
佃煮
海苔佃煮、昆布佃煮、えのき佃煮
ツヤ・照り出し、離水防止、懸濁安定
0.1∼1.0%
漬物
べったら漬、キムチ、福神漬
増粘、離水防止、
ツヤ・照り出し
0.1∼1.0%
フィリング
フラワーペースト、カスタードクリーム、
ねり餡
離水防止、機械耐性向上、
澱粉の老化防止
0.1∼0.5%
ジャム類
ジャム、フルーツソース
ゲル化、離水防止、懸濁安定
0.2∼1.0%
麺類
即席麺、うどん、餃子の皮
機械耐性向上、食感向上、
離水防止、澱粉の老化防止
0.1∼0.5%
小麦粉製品
パン、ケーキ、焼き菓子、バッターミックス、 増粘、食感向上、澱粉の老化防止、
お好み焼き・たこ焼きミックス
機械耐性向上
冷菓
アイスクリーム、アイスミルク、シャーベット、 氷晶安定化、保形性付与、
オーバーラン向上、
口溶け向上、
アイスキャンディー、かき氷
ナキ防止、
スプーンささり向上
デザート
ゼリー、プリン、くずもち
ゲル化、食感向上、離水防止、
凍結解凍耐性付与
0.05∼1.5%
飲料
果汁飲料、低脂肪牛乳、ココア飲料、スープ
増粘、懸濁安定、
こく味付与
0.05∼0.2%
0.1∼0.5%
0.05∼0.3%
グリロイドRを水系に添加する際、「ダマ」ができると十分な機能を発揮しません。できるだけたくさ
んの水を高速で撹拌しながらグリロイド Rを少しずつ加えて、十分に分散・溶解させてください。あら
かじめ、約5倍量の砂糖やデキストリン、アルコール、油などとグリロイド Rを予備混同しておき、これ
を水系に添加すると、よりきれいに分散・溶解することができます。
表 示
・ 用途名(増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料、など)と、物質名(タマリンドガム)を併記ください。
増粘目的で使用した場合の表示例 → 増粘剤(タマリンドガム)
・ 既存添加物及び一般飲食物添加物の内、増粘安定剤用途の多糖類を2種類以上併用した場合は、簡略
名として[増粘多糖類]表記が認められています。この時、増粘目的で使用した場合は、用途名の記載
を省略することができますが、増粘以外の目的で使用した場合は用途名の併記が必要です。
増粘目的で使用した場合の表示例 → 増粘多糖類
増粘以外の目的で使用した場合の表示例(ゲル化目的の場合)→ ゲル化剤(増粘多糖類)
製品一覧
製 品 名
R
包装形態
内容(kg)
グリロイド 2A
加熱溶解 不透明 クラフト紙袋 20
グリロイド R3S
冷水可溶 不透明 クラフト紙袋 20
R
グリロイド 6C
安 全 性
特 徴
冷水可溶 透 明 ダンボール箱 10
当社は急性毒性試験、亜急性毒性試験、発がん性試験、変異原性試験、慢性毒性試験を行い、その結果、
グリロイドに起因する異常は一切認められませんでした。
取り扱い、保管上の注意
水濡れにご注意ください。高温多湿を避け、冷暗所に保管してください。
量
1.5%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
0.5%
1.0%
0.5%
DSP五協フード&ケミカル
0.5%
本 社
〒553-0001 大阪市福島区海老江1‐5‐51
0.3%
TEL 06-6454-8286(代) FA X 06-6454-8116(代)
東 京 支 店
1.5%
〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町6‐6 小倉ビル3階
TEL 03-5643-3611(代) FAX 03-3249-2821(代)
0.2%
名古屋営業所
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4‐5‐28 近鉄新名古屋ビル11階
TEL 052-563-8252 FAX 052-563-8256
たくさ
。あら
、これ
URL http://www.dsp-gokyo-fc.co.jp
サンプル・パンフレットをご希望の際には上記事業所までご連絡ください。
グリロイドR:DSP五協フード & ケミカル登録商標
エコーガムR:DSP五協フード & ケミカル/CPKelco社登録商標
ケルコゲルR:CPKelco社登録商標
、簡略
の記載
類)
結果、
本パンフレットに記載したデータは全て弊社研究所で行われた実験結果に基づいています。
。
R
グリロイド を貴社製品にご使用いただく際は、事前に貴社条件にて十分ご試験いただき、適切な使用条件・使用方法をご確認下さい。
2012.8
Fly UP