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事業計画書 - 武蔵野市国際交流協会
平 事 成 業 2 6 年 計 画 度 書 公益財団法人 武蔵野市国際交流協会 平成 26 年度事業方針 当協会は、平成 22 年 4 月1日に、全国の国際交流協会に先駆けるかたちで東京都よ り公益認定を受け公益財団法人武蔵野市国際交流協会として新たな飛躍へのスタート を切りました。平成元年 10 月に任意団体として設立されて以来、今年で創立して 25 年 目を迎えました。武蔵野市当局、関係諸団体そして協会ボランティアの皆様のご支援、 ご協力の賜物と心より感謝する次第であります。ここで 25 年間の節目の一助として当 協会の認知度を更に高め市民、会員に親しみを持ってもらうために目的と活動をイメー ジ化したロゴマークを作成しました。これからも多様な文化・特性の人々が互いを尊重 し共に暮らす社会の実現に向けて、市民主体の活動を続けていきます。 昨年は、2020 年夏季五輪・パラリンピックの開催都市に東京が選ばれました。また、 ユネスコの世界遺産委員会は富士山を世界文化遺産に登録することを決めました。これ らの出来事の吉報は世界の人々の関心事となり日本を訪れる多くの外国人の方々をお 迎えするようになると思えます。今後はますます当協会の事業も広がり、それと共に地 域の国際交流協会の役割もますます高まってくると考えます。 当協会は、平成 26 年度につきましても、公益財団法人として社会的信用性を高める 努力を行っていくため、組織体制を整え、時代の変化や市民ニーズを的確に把握し、反 映させた公益事業を展開しながら、国際平和に寄与する開かれたまちづくりを目指し、 事業もさらに充実を図る努力をしていきます。具体的には下記基本方針のもとに各種事 業の充実を図り進めていきます。 1 外国人支援事業の拡充 武蔵野市における外国人市民の人口は、平成 26 年1月現在、2,193 人で総人口 (138,911 人)の約 1.57%を占めています。日本で家族と暮らしていたり、働いていた り、学んでいたりします。また、MIA が翻訳を請負った外国語による観光地図ガイドブ ックの制作等による紹介で魅力ある地域には、市外から多くの外国人が訪れる多文化な まちとなっています。こうした外国人の方々の多様な考えを尊重し、平和の意識を育む 社会をつくることがこれからの地域にとって大変重要です。そのため、当協会は、今後 とも外国人市民対象の日本語学習支援、情報提供、地域の人々との関係づくり、各種相 談など様々な支援事業を充実させていくとともに、外国人市民が快適に安心して生活で きるよう、また、地域におけるコミュニケーションの促進を支援するという視点から、 暮らしや社会の変化に応じた事業内容の向上に努めていきます。 2 地域活性化の推進 当協会は、創立から今日に至るまで外国人会員の協力を得て、多様な文化を地域に紹 介してまいりました。これまでの 25 年間に蓄積されたノウハウをもとに、地域と外国 人市民の橋渡し役としてさらに外国人の地域参画を進め、活気ある多文化共生社会の推 進拠点として、関係各機関と連携・協働しながら、外国人にも日本人にも暮らしやすい まち、人の集まるまちをつくり、地域の活性化に寄与していきます。 なお、昨年は、市民主体による地域交流イベントにおいて外国人会員の協力を得て民 1 族楽器の演奏会を実施するなど外国人の特色を活かした地域貢献に取り組む機会を得 ました。これらの取り組みの積み重ねが共生社会を造りあげるという理念が形となり、 相互理解、相互信用を生み出し、武蔵野市の目指す国際平和に寄与する街づくりの一助 になるものと考えています。 3 市民参加、ボランティア中心の事業展開 当協会の活動はボランティアの方々の支援と活躍で成り立っています。幅広い年齢層 のボランティアの方々が活動を行いやすい開かれた協会を目指します。特に昨今の経済 情勢の悪化等により青年層の参加が難しくなる環境にありますので、今後も青年層が参 加しやすい環境づくりを進めていきます。それに加えて、外国人も生活期間が長くなる につれて、単身者から家族へ、結婚・出産から子どもの育児・保育・教育へなど、地域 における生活形態も変容していきます。同じ地域の一員として共に安心・快適に暮らし ていける環境づくりが必要です。外国人市民の地域社会への参加を促し、日本人ととも に地域づくり、ボランティア活動に参加することについて引き続き検討していきます。 また、平成 26 年度は「日本語交流員養成講座」の実施年になります。会員ボランテ ィアの募集・登録を見込めることからさらなる活動機会の提供や他団体への紹介等を行 う等、各人が持つ能力、経験を活かし明るく楽しいボランティア活動ができる場をつく っていきます。 4 組織・財政・職員 (1)協会運営の効率化と自主財源の確保 当協会は主として武蔵野市からの協会運営補助金により運営されておりますが、補助 金の額については年々厳しさを増してきているのが現状であります。従って、協会運営 に際しては一層の経費節減に努力し、効率的、効果的な事業運営を図っていきます。ま た、協会運営の強化を図るため、事業を実施するにあたり協会運営を支える新たな財源 確保としての当協会HPに掲載する有料広告(バナー契約)を募集することや多くの団 体会員の獲得を目指します。また、平成 24 年度より亜細亜大学の多文化共生コミュニ ケーション学科の授業の一部を MIA 職員が担当し、職員並びに外国人ボランティアを派 遣することにより事業収益を得ていますが、平成 26 年度は成蹊大学国際教育センター においても同様の依頼があり事業収益を上げることになります。今後も引き続き自主財 源確保に努めていきます。 (2)職員研修 事業を運営していくにあたり担当職員の役割は重要であり、よりよい事業運営を行う ため職員としての力を養う必要があります。計画的な研修を実施するため職員研修要綱 を制定し、本年も職員に東京外国語大学「多言語・多文化社会専門人材養成講座多文化 社会コーディネートコース」を受講させていきます。 職員研修、他機関への視察、他機関職員との情報交換などを積極的に行うと共に専門 知識や経験を十分に有する有識者を講師として招聘し、常に職員の意識、能力を充実さ せることに努力し、さらに一層の職員の意識の向上を図っていきます。 2 公益財団法人 武蔵野市国際交流協会 事業・組織体系図 〔在住外国人の生活・コミュニケーション支援に関する事業〕(1~5) 1 [1] 2 日本語学習の支援 3 4 5 [2] 6 多言語による各種相談 7 8 [3] 日本語コース 日本語サロン 日本語スピーチ大会 日本語交流員ステップアップ研修・養成講座 外国人の親子支援検討委員会 外国人のための無料専門家相談会 予約制専門家相談 語学ボランティア研修 「留学生」むさしのファミリープログラム 10 留学生の社会参加に関する講座・研修等 留学生の社会参加の促進 9 多言語相談・情報提供窓口 多言語情報紙) 13 むさしのFMラジオ番組 14 外国人のための防災事業 11 地域における国際 交流及び国際協力 【公1】の推進並びに在住 外国人の支援に関 する事業 [4] 多言語による生活情報の提供 12 MIA Calendar( [5] 通訳者の派遣及び翻訳 15 通訳者派遣 16 翻訳 〔多文化共生の地域づくりに関する事業〕(6~8) 市民国際交流・協力・多文化共生推進事業 教員ワークショップ 19 青年ワークショップ 20 むさしの国際交流まつり 21 ボランティア活動説明会 22 ボランティア向け各種研修、講座 23 ボランティア自主事業推進委員会 24 情報提供グループ 25 イベントグループ 17 [6] 地域における国際理解の推進 [7] 国際交流及び国際協力に関す るボランティア活動の支援 18 ラジオ番組運営委員会(多言語ラジオ番組) 26 FM 27 情報紙編集委員会(ボランティア活動情報紙) 外国人ボランティア支援グループ こども国際交流クラブ 30 地域への外国人等派遣 31 シリーズ「世界を知ろう!」 32 外国語会話交流教室 33 外国人会員企画事業 34 地域連携・共催 35 他団体との協働・助成・後援 28 29 [8] 国際交流及び国際協力に 関する地域団体との連携 〔国際交流及び国際協力の調査研究及び広報に関する事業〕(9~10) 国際交流及び国際協力 に関する調査研究 国際交流及び国際協力 [10] に関する広報 国際交流・協力に関する調査研究 37 機関紙「むさしのFRIENDs」の発行 38 MIAホームページによる発信 [9] 36 3 公益財団法人 武蔵野市国際交流協会 事 業 名 内 容 (単位:千円) 事業費 (物件費) 収入 〔在住外国人の生活・コミュニケーション支援に関する事業〕 1.日本語学習の支援 日本語コース 日本語サロン 水曜日の午後コース、金曜日の朝コース、土曜日の朝コースの3コースで構 成。日本語の習熟度別にいくつかのグループに分かれて日本語教室活動を行 ない。また、並行してマンツーマンの日本語交流活動を実施し生活支援をす る。 中級レベル以上の外国人向けに、テーマを設定した学習活動として4~5回を1 コースに、日本語交流員の自主企画事業として実施。随時開催。 日本語スピーチ大会 日本語を学習している在住外国人の意見発表の場として、また市民の異文化 理解の場として、日本語交流員の自主企画で開催する。 3月開催予定。 日本語交流員 ステップアップ研修 新規日本語交流員養成講座の実施と既存の日本語交流員ステップアップ研修 との隔年実施 日本で子育てをする外国人の親及び日本のシステムの中で育つ日本語を母 外国人の親子支援検討 語としない子どもの支援について実践しながら検討していく。日本語交流員が 委員会 中心。今年度も前年に続き外国人のための高校進学ガイダンス及び外国人児 童・生徒スピーチ交流会を開催する。 2.多言語による各種相談 語学ボランティアと弁護士などの専門家が全員待機して、予約不要の相談会 を実施する。上期は例年どおり都内全域で開催されている「都内リレー専門家 相談会の一環として、かつ専門家と語学ボランティアが一堂に会する形式と し、下期はより小規模でも他団体が実施しない時間帯に行うなど、幅広い層に 支援の手をさしのべる形式とする。 予約制専門家相談 予め電話予約を受けて、相談内容に応じて専門家と語学ボランテイアをアレン ジし、MIAの事務所で相談に応じる。原則毎月第4土曜日。 語学ボランティア研修 相談案件の複雑化に対応するため、基礎講座、ステップアップ講座などの語学 ボランティアの研修(オリエンテーションを含む)を行う。 外国人のための 無料専門家相談会 3.留学生の社会参加の促進 「留学生」むさしの ファミリープログラム 近隣で暮らしている留学生と1年間、家族の一員、友人として家族ぐるみで交 流する。ホームビジットを基本とするほかは活動の仕方は各々の自由裁量と なっている。期間中、留学生同士、ファミリー同士も情報交換し、交流を活発化 するため次のイベントを実施する。 説明会(3~4月、10月) 顔合せ(4月、10月) 懇談会(9月) 文化交流会(6月) 交流パーティ(10月) 留学生の社会参加に 留学生の社会参加を促進するための講座・研修などを開催する。2月に開催予 関する講座・研修等 定。 4.多言語による生活情報の提供 多言語相談 情報提供窓口 スペイン語、英語、日本語の相談・情報提供窓口は常時、中国語は週3回(事 務局対応)。タミル語、ヒンデイ語、中国語、ドイツ語、ノルウェー語、ロシア語等 は語学ボランテイアが月1回行う。 4 2,023 1,028 1,577 800 30 10 50 0 250 200 116 18 675 0 257 0 253 0 165 0 487 0 487 0 0 0 3,032 0 90 0 公益財団法人 武蔵野市国際交流協会 事 業 名 内 容 MIA Calendar 外国人向け情報紙。日本語、英語、中国語、スペイン語の多言語で作成。外国 人会員、関係団体、市各施設の窓口に配布する。3,480部、 年4回発行。 むさしのFM ラジオ番組 月~金曜の5分間番組「News from MIA」では、MIA事業のお知らせや在住外 国人向け生活情報を日本語、英語、中国語、韓国語で放送。第4土曜の30分 番組「 MIAプラザ」では、むさしのFMのスタジオに外国人ゲストを迎えてトーク 番組を生放送する。FMラジオ番組運営委員会が企画運営を行なう。 外国人のための 防災事業 外国人のための防災委員会を中心に防災に関する外国人への啓発活動を行 う。また、災害時に対応できるように防災研修を行ったり、市の総合防災訓練 及び防災ボランティア訓練等の訓練にも積極参加し、連携を進める。 5.通訳者の派遣及び翻訳 通訳者派遣 在住外国人支援を目的に、語学ボランティアを必要に応じ通訳として派遣す る。 翻訳 在住外国人支援を目的に、語学ボランティアなどによる翻訳を受託する。 (単位:千円) 事業費 (物件費) 収入 880 0 2,012 0 50 0 161 260 73 160 88 100 2,371 572 120 4 564 128 278 0 1,409 440 996 393 10 0 10 0 150 0 〔多文化共生の地域づくりに関する事業〕 6.地域における国際理解の推進 市民国際交流・協力 多文化共生事業 教員ワークショップ 青年ワークショップ むさしの国際交流 まつり 国際理解、国際平和について市民に理解を深めてもらえるような市民講座を 開催する。 小中高校の教員を対象に地域のNGOや外国人と協働し、国際理解をテーマに した授業づくりを実践する。通年のワークショップに加え、年1回の夏期教員 ワークショップを実施する。 多文化共生、国際交流・協力、環境、教育、地域づくりなど学生や若手社会人 の関心が高いテーマでワークショップを開催する。また、より広く地域の青年に 呼びかけて年1回「青年のための国際理解フォ0ラム」を開催する。 MIAの活動を広く一般市民に周知し、より多くの市民に活動に参加してもらえる よう、家族ぐるみで楽しめる交流の場として年1回開催。会員、外国人会員、当 日ボランティアなどにより運営され、また、NGO、地域商店街、政府系機関、大 学等の協力も得て、多文化共生のまちづくりに寄与する。 7.国際交流及び協力に関するボランティア活動の支援 会員、一般市民を対象にMIAのボランティア活動への参加を呼びかけるため、 ボランティア活動説明会 各種説明会を実施する。 ボランティア向け 各種研修、講座 ボランティアの活動の支援として、様々な研修、講座を開催する。 ボランティア自主 事業推進委員会 会員の自主的な活動を推進するため、各自主事業グループ代表、会員の推薦 する委員などによって構成される委員会で、会員から申請される新規事業を検 討・承認・推進したり、ボランティア間の情報交換を行う。また日本人会員と外 国人会員のボランティア活動活性化のため「MIA会員のつどい」を年1回開催す る。 5 公益財団法人 武蔵野市国際交流協会 事 業 名 内 容 情報提供グループ 外国人に日常生活に関する情報を提供する。 外国人会員企画事業であるシリーズ「世界を知ろう!世界の人とふれあお イベントグループ う!」の準備、実施のためのサポートを中心に活動。 FMラジオ番組運営委員 むさしのFMラジオ番組(他言語)における「News from MIA」の原稿作成、翻 会 訳、収録及び「MIAプラザ」の出演等運営を担当する。 MIAのボランティア活動の状況を編集委員会が取材・編集・印刷して、MIA 情報紙編集委員会 Volunteer News を発行する。1,300部、年4回発行 外国人ボランティア支援 MIA登録外国人がボランティアとして自国の文化を紹介する際(外国人会員自 グループ 主企画事業等)の実務面のサポートをする。 こども国際交流クラブ 3歳からのこどもと親対象の国際理解プログラム。 シリーズ「世界を知ろ イベントグループのサポートで外国人会員が、出身の国や文化を紹介する。年 う!世界の人とふれあ 5回の開催を予定。 おう!」 外国人会員が8回を1コースとして自国の言語や文化を紹介しながら、市民と 外国語会話交流教室 交流する。 年3コース開催。 外国人会員企画事業 外国人会員の自主企画として料理、音楽などの文化・特技を幅広く紹介する。 8.国際交流及び協力に関する地域団体との連携 地域連携・共催 他団体との 協働・助成・後援 多文化共生社会の実現のため地域連携を推進する。市内のコミュニティセン ター等との共催(料理教室他)や武蔵境ピクニック、境まつり、武蔵境舞まつ り、スイングロードフェスティバル、武蔵境イルミネーション点灯式等の地域イベ ントへ参加及び出店する。また、地域の大学、ロータリークラブ等の地域団体 に外国人会員、協会ボランティア、MIA協会職員などを派遣する。 市内各団体、企業、学校、NPO,他国際交流協会、都内相談ネットワークなど と連携協働する。事業単位では、助成・後援を随時行う。また、協会の会議室、 印刷機、団体紹介BOXなどの便宜供与をする。 (単位:千円) 事業費 (物件費) 収入 0 0 0 0 79 0 95 0 0 0 136 77 31 0 270 215 181 135 493 330 193 330 300 0 10 0 〔国際交流及び国際協力の調査研究及び広報に関する事業〕 9.国際交流及び国際協力に関する調査研究 国際交流及国際協力に 国際交流・協力に関する調査・研究を必要に応じあるいは外部の委託を受け 関する調査研究 て行う。 10. 国際交流及び国際協力に関する広報 機関紙「むさしの FRIENDs」の発行 MIAホームページによる 発信 協会機関紙。会員、関係団体、市各施設の窓口に配布する。 1,600部、年4回 発行 MIAに関する最新情報を発信するため内容の充実と環境整備を進める。又、 自主財源確保の観点からバナー広告を創設する。 6 10 1,001 250 971 0 30 250