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1級建築施工管理技術検定 実地 解答例

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1級建築施工管理技術検定 実地 解答例
別冊
26 年度
②品 質 管 理 項 目:建具枠の施工
精度の管理
定 め た 理 由:建具枠の対角寸
問題 1(参考例)
(工事概要)
計画新築工事
ロ. 工事場所:東京都府中市白糸台
2丁目 34番 7号
法差や倒れが大きいと、室内出
工事に携わる者全員がより良い品
入口の建具の開閉性が悪くなる
質の建物を施工することを意識す
の打込み継続中の打重ね時間間
ため。また、当該建物は共同住
ることで、全体としてスキルアッ
隔(外気温25 ℃未満で150 分以
宅であるため、建具の開閉性は
プにもつながると考える。
内、25 ℃以上で120 分以内)を
居住性にも大きく影響すると考
た部分に関しては、打重ねまで
建物用途:共同住宅、飲食店
の時間を記録、管理した。
構造:鉄筋コンクリート造
階数:地上 5 階建
延べ面積:595.86 m
主な外部仕上げ:外壁-二丁
を高めることができるとともに、
水性能に大きく影響するため。
えたため。
厳守するため、打重ねが発生し
掛けタイル張り
顧客の信頼が得られ社会的な評価
③実 施 し た 内 容:コンクリート
ハ. 工事の内容:
2
③実施した内容:建具枠について、
問題 2
(解説)
墜落災害、崩壊・倒壊災害、重機関
対角寸法差は対角測定治具によ
連災害について、解答例を示す。それ
2)品質管理活動2
り 3 mm 以内、倒れは下げ振り
ぞれこの中の 2つの解答を記述する。
①要 求品質:外壁タイル接着力
より 2 mm 以内であることを確
1.墜落災害
重 点品質管理目標:外壁タイ
認し、チェックリストに記録し
①鉄骨建方作業で、柱のタラップを昇
た。
ルの浮き、はく落の完全防止
②品 質 管 理 項 目:密着張りの張
(解説)
降する際には、墜落防止のため、安
全ブロックを使用させる。また、タ
主要室の内部仕上げ:床-フ
付けモルタルの時間管理
「要求品質」とは、建物の持つ重要
ラップにガードの取付け等を行う。
ローリング張り、壁・天井-
定 め た 理 由:張付けモルタル
な性能のことで、鉄筋コンクリート造
②吹抜け部の天井塗装作業にローリン
ビニールクロス張り
の可使時間を超えてからの施工
の耐久性、外壁タイルの接着力、建物
グタワーを用いる際には、墜落防止
ニ. 工 期:2013 年 2 月 〜 2013 年 11
は、タイルの密着性に悪影響を
の居住性、断熱性能、屋上防水性能な
のため、作業床には高さ 90 cm 以上
与え、タイルの浮きやはく落な
どがあげられる。また、
「重点品質管
の手すりと中桟及び高さ 10 cm 以上
どの原因となるため。
理目標」は、その達成度が測定できる
の幅木を設置する。また、安全帯を
ようなものを示すとよい。
使用させるとともに、脚輪が移動し
ないようにブレーキをかける。
月
ホ. 立場:現場代理人
③実 施 し た 内 容:張付けモルタ
1.
1)品質管理活動 1
ルは、一度に塗り付ける面積を
2.
①要 求品質:外壁の防水性能
2 m 以内にして、塗付け開始後
①組 織的な品質管理はどのように
重 点品質管理目標:外壁のコー
15 分で進捗を確認した。さらに
ルドジョイントの発生ゼロ
②品 質 管 理 項 目:打設中のコン
クリート打重ね時間間隔の管理
定 め た 理 由:打設中のコンク
行ったら良いか。
③木造の屋根上で垂木等の取付け作業
を行う際には、墜落防止のため、防
20 分以内で張り終えたことを確
各人の役割を文書で明確にすると
認し、チェックリストに記録し
ともに、1 工程完了など社内調査
た。
を行い、手直しのない状態で次工
④荷受け構台を用いた材料の取込み時
網を設置するとともに、親綱を設置
した上で安全帯を全員に使用させる。
3)その他の事例
程に引き継ぐシステムを構築する
には、墜落防止のため、構台の周囲
リートの打重ね時間間隔が長い
①要 求品質:建物の居住性
ことが必要であると考える。
に高さ 85 cm 以上の手摺と中桟を設
と、コールドジョイントが発生
重 点品質管理目標:内装建具
②組 織的な品質管理活動を行うこ
置した上で安全帯を全員に使用させ
し、そこからの漏水は外壁の防
①
2
の開閉不良クレームの根絶
とにより、どのような効果が得
る。
②
26
実地試験問題
イ. 工 事名:
(仮称)白糸台 2 丁目
られるか。
年度解説
1 級建築施工管理技術検定 実地 解答例
実地 解答・解説
別冊
⑤ス レート屋根の改修作業では、踏
②バックホウを用いた掘削作業では、
れを保持するため、通路であるこ
み抜きによる墜落防止のため、幅
監視人を付けるとともに、重機の作
とを示す表示をしなければならな
技量資格種別
30 cm 以上の歩み板を設け、屋根裏
業半径内に立ち入らないように、カ
い。
(労働安全衛生規則第 540条)
1種
には防網を設置する。
ラーコーンで区画をする。
事業者は、機械間又はこれと他の
設備との間に設ける通路について
①地下の掘削の作業において、山留め
は転倒防止のため、移動式クレーン
は、幅 80 cm 以上のものとしな
壁の崩壊防止のため、1 日 1 回、親
の設置位置を点検し、有資格者によ
ければならない。
(労働安全衛生
杭に取り付けたピアノ線により、水
り玉掛け作業を行う。
規則第543条)
2種
3種
4種
作業可能な鉄筋径
径
25 mm以下
呼び名
径
呼び名
径
呼び名
径
呼び名
D25 以下
32 mm以下
D32以下
38 mm以下
D38以下
50 mm以下
D51以下 平変位の確認を行い記録しておく。
④クレーンを用いた揚重作業では、吊
2. 盤 ぶ く れ とは、掘削底面下方に
②単管足場上での作業時における足場
り荷の落下防止のため、フックの外
被圧地下水を有する帯水層がある
5. 暑中コンクリートとは、日平均気
の倒壊を防止するため、壁つなぎを
れ止め装置を使用する。また、吊り
場合、被圧帯水層からの揚圧力に
温の平均値が 25 ℃を超える期間
垂直方向 5 m 以下、水平方向 5.5 m
荷の下への作業員の立入禁止措置を
よって、掘削底面の不透水性土
に打込むコンクリートである。気
以下ごとに入れ、堅固に取り付ける。
行う。
層が持ち上げられる現象である。
温が高くなると運搬中のスランプ
③深さ 1.5 m 以上の根切り作業に親杭
⑤地耐力を確認し、機械接地圧との比
横矢板の山留め壁を設置するにあた
較検討を行い、地耐力が不足すると
り、土砂崩落防止のため、掘削後、
きは地盤改良を行う。
速やかに横矢板を設置する。
④コンクリート打設時、外力により型
問題 3
(解答)
枠支保工が倒壊しないように、構造
計算により根太・大引・パイプサポー
1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. トの間隔等を決定し、組立図を作成
の上、これに基づいて施工する。
⑤建物内部の改修工事において、コン
クリートブロック間仕切壁の解体を
する際の壁の倒壊防止として、壁の
倒壊による危険性や安全な作業方法
等を盛り込んだ作業手順書を作成し、
これに順じて作業を行う。
最も不適当な
箇所番号
③
③
①
③
②
②
③
③
適当な語句
80
盤ぶくれ
ハンマーグラブ
25
90
小さく
近接させて
ブローホール
(解説)
1. 事業者は、作業場に通ずる場所及
(建築工事監理指針)
の低下、凝結の促進、水分の急激
(JASS 3)
3. オールケーシング工法(ベノト工
な蒸発等の種々の問題が発生しや
法)では、ケーシングチューブを
すくなる。そのため、材料、調合
圧入しながら、ハ ン マ ー グ ラ ブ
については、水は低温のものを使
で掘削する。掘削完了後スライム
用し、構造体強度補正値は原則と
を除去する。鉄筋かごを搬入し、
して 35 ℃以下とする。
トレミー管をセットして必要に応
コンクリートの練混ぜから打込み
じて再度スライムを除去する。コ
終了までの時間は、90 分以内と
ンクリートを打ち込む空掘り部分
する。
(JASS 5)
を埋め戻す。
(建築工事監理指針)
6. コンクリートポンプを用いてコン
4. ガス圧接工は、公益社団法人日本
クリート打設をする場合、輸送管
鉄筋継手協会が行う「ガス圧接技
の径はポンプの圧送性に直接影
量検定試験」の合格者でなければ
響する。そのため輸送管の径が大
ならない。また、ガス圧接工の技
きいほど圧力損失が小さくなり、
量資格には、1 種、2 種、3 種、
圧送性も良くなる。
(JASS 5)
3.重機関連災害
び作業場内には、労働者が使用す
4 種の4 種類があり、その種別に
7. 型枠の組立てにあたり、締付け金
①クレーンを用いた揚重作業では吊り
るための安全な通路を設け、かつ、
より作業可能範囲が決められてい
物を締めすぎると、せき板が内側
荷の落下防止のため、作業前に玉掛
これを常時有効に保持しなければ
る。
に変形するため、内端太(終端太)
けワイヤの点検を実施し、有資格者
ならない。
を締付けボルトとできるだけ、近
前項の通路で主要なものには、こ
接 さ せ て 締付けるなどの措置を
により玉掛け作業を行う。
③
④
26
実地試験問題
③移動式クレーンを用いた揚重作業で
2.崩壊・倒壊災害
技量資格種別と作業可能範囲
年度解説
実地 解答・解説
別冊
行う。
(型枠の設計・施工指針)
十分であると、風の影響により、
シールドガスなどに乱れが生じ、
1.2 m 以下の間隔で、折板の山間隔
央から両側へ行い、割付けが半端に
の 3 倍以上の長さの変形防止材を取
なる場合は、目立ちやすい出入口を
り付ける。
避け、壁際の見え隠れとなる場所で
2. 最も不適当な作業名及び終了日
行う。
作業名:外壁シーリング
2. 防水形合成樹脂エマルション系複
B:防水保護コンクリート伸縮調整
目地取付け
溶接金属の保護が不完全になり、
層仕上塗材(防水形複層塗材 E)
ブ ロー ホール などの欠陥が生じ
を用いて外装仕上げとするときの
度の変化によって膨張・収縮するの
3. 開始日及び終了日
る。
(鉄骨工事技術指針 現場工
施工上の留意事項
で、幅木・敷居等との取合い部では
開始日:7月上旬
エキスパンションをとる。
終了日:8月下旬
問題 4
各留意事項は以下の通りで、それぞれ
の場合より 2つを記述する。
(解説)
1. 金属製重ね形折板葺きとするとき
の施工上の留意事項
①重ね形の折板は各山ごとにタイトフ
①下塗りは、だれ、塗残しのないよう
に均一に塗り付ける。
②凸部分処理は、こてまたはローラー
押さえにより、見本と同様の模様と
A は捨コンクリートと B1F 立上りの
事項
間にあることから、出題文の工事概要
③上塗りの塗り回数は、2 回塗りを標
準とし、色むら、だれ、光沢むらの
るよう適切な工具を使用し、適切な
条件の下で塗り付ける。
る方法を原則とする。けらば包み
⑤5 ℃以上で塗装する。乾燥途中で結
は 1.2 m 以下の間隔で下地に取り付
露すると塗面に異常を発生するおそ
ける。けらば包みの継手の重ねは
れがあるので多湿時の塗装は避ける。
③折板は、幅方向で継ぐ。漏水防止に
ト工事)
り工法で張るときの施工上の留意
④模様塗りは、見本と同様の模様とな
ング材を挟み込む。
A について(鉄筋・型枠・コンクリー
間以内の適当な時間を選んで行う。
の緊結のボルト間隔は 600 mm 程度
60 mm 以上とし、重ね内部にシーリ
1.
けから 45度の傾斜に隠し釘で留める。
4. せっこうボード下地に壁紙を直張
ないように、均一に塗り付ける。
②折板のけらば納めはけらば包みによ
(解説)
ように、根太に向けて雄ざねの根付
なるように主材の模様塗り後、1 時
レームに固定し、流れ方向の重ね部
とする。
(公共建築工事標準仕様書)
⑤板そば、木口のさね肩を損傷しない
終了日:10月下旬
実地試験問題
事施工編)
④フローリング類は木質材であり、湿
26
年度解説
8. 現場溶接において、防風対策が不
実地 解答・解説
3. 木製床下地にフローリング類を釘
留め工法で張るときの施工上の留
意事項
①厚手の壁紙は突付け張りとする。20
にあるマット基礎である。
〜 30 mm 重ね合わせ、重ね切りを
B について(防水工事)
する。
B は屋上アスファルト防水完了後、
②壁紙の継ぎ目は模様合わせの上、色
防水保護コンクリート打設前に行う防
柄のむらやねじれのないように張り
水工事であり、防水保護コンクリー
付ける。
ト伸縮調整目地取付けである。
③のり付けした壁紙は、
へらまたはロー
2.
ラーを用いて、均一になで付け、周
外壁シーリングは、外壁タイルと
囲にすき間なく張り付ける。
サッシとの取合い部等に行うため、外
④接着剤を適量の水で希釈し、のり付
壁タイル張りが終了してからでないと
け機などで壁紙の裏面全体にむらな
施工できない。したがって、外壁シー
く塗布する。
リングの終了日は、10 月下旬とする
配慮し長手方向に継手を設けない。
①必要に応じて接着剤を下地に塗布し、
④タイトフレームと下地材との接合は、
釘と接着剤を併用して留め付ける。
⑤薄手の壁紙は重ね張りとする。陰影
②釘留め工法によるフローリングボー
の生じない方向に 10 mm 程度重ね
また、開放片廊下及びバルコニーに
る。
面した外壁については、外部足場解体
隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除
去し、錆止め塗料を塗り付ける。
ド張りは、張込みに先立ち、板の割
⑤本締めに関しては、ボルト孔はドリ
付けを行い、隣接する板の継手は
ル開孔とし、孔径はボルト径より
150 mm 程度離して通りよく敷き並
0.5 mm 以上大きくしてはならない。
べる。
⑥けらば包みがない場合のけらばには、
⑤
③フローリング類の割付けは、室の中
問題 5
(解答)
1. A 及びB に該当する作業名
A:マット基礎(耐圧盤、基礎)
必要がある。
後も外壁タイル張り及び外壁シーリン
グの施工が可能である。
3.
外壁室内側現場発泡断熱材吹付けは、
⑥
別冊
建築工事等において工事現場の境界
係請負人がこの法律又はこれに基づ
日は 7 月 上 旬 からとなる。また、現
線からの水平距離が5 m以内で、かつ、
く命令の規定に基づき講ずべき措置
場発泡断熱材吹付けは、天井・壁軽量
地盤面からの高さが 3 m 以上の場所
についての指導を行うこと。
鉄骨下地組み及び内部建具の取付け前
からくず、ごみその他飛散するおそれ
には終了していることが望ましいため、
のある物を投下する場合においては、
終了日は 8 月下旬となる。
ダストシュートを用いる等当該くず、
(解答)
6-1. ① 20 ②下請契約
6-2. ③ 3 ④ダストシュート
6-3. ⑤同一 ⑥協議組織
(解説)
とを防止するための措置を講じなけれ
ばならない。
3.
労働安全衛生法第30 条第1 項
(特定元方事業者等の講ずべき措置)
特定元方事業者は、その労働者及び
建設業法第 24条の 4第 1項及び第2 項
関係請負人の労働者の作業が同一の場
所において行われることによって生ず
元請負人は、下請負人からその請け
る労働災害を防止するため、次の事項
負った建設工事が完成した旨の通知を
に関する必要な措置を講じなければな
受けたときは、当該通知を受けた日か
らない。
ら 20 日以内で、かつ、できる限り短
1.協議組織の設置及び運営を行うこ
い期間内に、その完成を確認するため
と。
の検査を完了しなければならない。
2.作業間の連絡及び調整を行うこと。
元請負人は、検査によって建設工事
3.作業場所を巡視すること。
の完成を確認した後、下請負人が申し
4.関係請負人が行う労働者の安全又
出たときは、直ちに、当該建設工事の
は衛生のための教育に関する指導及
目的物の引渡しを受けなければならな
び援助を行うこと。
い。ただし、下 請 契 約 において定め
5.仕事を行う場所が仕事ごとに異な
られた工事完成の時期から 20 日を経
ることを常態とする業種で、厚生労
過した日以前の一定の日に引渡しを受
働省令で定めるものに属する事業を
ける旨の特約がされている場合には、
行う特定元方事業者にあっては、仕
この限りでない。
事の工程に関する計画及び作業場所
2.
における機械、設備等の配置に関す
建築基準法施行令第 136 条の5 第1 項
る計画を作成するとともに、当該機
(落下物に対する防護)
⑦
労働災害を防止するため必要な事項
ごみ等が工事現場の周辺に飛散するこ
1.
(検査及び引渡し)
6.前各号に掲げるもののほか、当該
実地試験問題
問題 6
26
年度解説
外部建具の取付け後に行うため、開始
実地 解答・解説
械、設備等を使用する作業に関し関
⑧
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