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建築工事におけるスマートデバイス活用の最新動向

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建築工事におけるスマートデバイス活用の最新動向
2014/02/13
建築のITセミナー
スマートデバイス活用の最新動向
(一社)日本建設業連合会 IT推進部会
スマートデバイス専門部会
目次
I. スマートデバイスに関するアンケート調査
II. ハード・アプリ・サービスの最新動向
1. ハードウェア
2. ネットワークインフラ
3. ソフトウェア
4. アクセサリ
III. BYODの概要と導入事例
P.2 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
Ⅰ.スマートデバイスに関する
アンケート調査
P.3 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
調査項目
1.導入・取組み状況





調査対象 :スマートデバイス専門部会参加企業12社
回収率 :100%
調査方法 :メールによる配布と回収・ヒアリング
調査時期 :2013年9月
導入のあり/なし(予定含む)
導入台数(現在および今後の予定)
導入判断基準
OS・デバイスのサイズ・通信方式
MDM導入状況・アプリやクラウドサービスの利用制限
2.利用シーンなど
 利用用途
 標準アクセサリの選定状況
3.課題・導入阻害要因・導入決定要因など




BYODについて
デバイスの性能等に関する課題
懸念事項(利用しない理由)
導入決定の要因
P.4 スマートデバイス活用の最新動向
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1.導入・取組み状況-1
■全般的な取組み状況
2012年度
様子見
(調査段階含む)
23%
試験導入
評価中
15.5%
試験導入・評価中
計画あり
次年度以降
15.5%
利用中(部分適用を含む)
46%
利用中(部分適用を含む)
42%
計画あり
次年度以降
16%
(5社)
(2社)
(5社)
42%
2013年度
昨年度と比べ「試験導入・評価中」が増え「様子見」が無くなった
「計画あり」「利用中」は大きな変動は無し
P.5 スマートデバイス活用の最新動向
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1.導入・取組み状況-2
■現在利用している台数(「利用中」と回答した会社を対象)
50台まで
20%
51〜100台
20%
101〜500台
40%
501台以上
20%
(1社)
(1社)
(2社)
(1社)
導入は進んでいるが
全社レベルの本格導入に至っていない会社がほとんど
■計画している台数(具体的な導入計画がある会社のみ)
50台まで
44.5%
(4社)
51〜
101〜
100台 500台
11%
11%
(1社)
(1社)
501台以上
33.5%
(3社)
今後の主流が不透明な部分もあるためか
デバイスの導入は慎重に検討している会社が多い
P.6 スマートデバイス活用の最新動向
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2.導入する際の判断基準/導入OS
■スマートデバイスを導入する際の判断基準
利用部門の許可
利用部門の許可+情報システム部門の審査
17%
67%
(2社)
(8社)
↑特になし-8%(1社)
未回答-8%(1社)↑
利用部門と情報システム部門のダブルチェックが多い
■導入しているスマートデバイスのOS(複数回答あり)
iOS
Android
52%
29%
(11社)
(6社)
Windows
19%
(4社)
対応アプリの多さのためiOSが多い
■スマートデバイスのOSバージョンの統制について
利用者まかせ
統制(統一)している
50%
50%
(6社)
(6社)
統制あり・なしで二分
P.7 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
3.デバイスのサイズ統制について
ユーザが選択
83%
(10社)
10インチ前後
17%
(2社)
 ユーザ選択派
 ユーザにより意見が違う。
 業務・使用目的・利便性に合わせて選択。
 できるだけ画面は大きい方が良いが、工程・使用目的で使いやすいサ
イズが異なる。
 ユーザ判断を優先だが10インチ前後を推奨。
 10インチ前後統一派
 導入開始を10インチ端末で始めたため(統制をとるため)。
 社内都合(ギブ&テイクなど)による。
利用者の使いやすさを優先している会社が多い
P.8 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
4.通信方式/MDM
■採用しているスマートデバイスの通信方式(複数回答あり)
WiFi+現場内無線LAN
WiFi+WiFiルータ
3G/4G
42%
25%
33%
(10社)
(6社)
(8社)
コスト面を配慮しWiFi利用が多い
■WiFiのセキュリティ方式
WPA2パーソナル
50%
(5社)
WPA2エンタープライズ
40%
(4社)
↑WPAパーソナル-10%(1社)
より高いセキュリティ方式を選ぶ会社が多い
■MDM導入状況
導入済
83%
未導入
17%
(10社)
(2社)
ほとんどの会社はMDMを導入済
P.9 スマートデバイス活用の最新動向
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5.アプリの利用制限
特に制限していない
66%
(8社)
ホワイト
ブラック
リスト方式
リスト方式
17%
17%
(2社)
(2社)
 制限していない理由
現場の効率化に結び付く利用シーン創出,ユーザが必要とするアプリの試
用検証中,アプリの特定が困難,様子見(今後利用制限する可能性あり)
 ホワイトリスト方式およびブラックリスト方式採用の理由
業務に関係ないアプリの排除,セキュリティリスクのあるアプリの排除
(不正アプリによる情報漏洩防止)
禁止アプリ: 業務に関係ないアプリ,クラウドストレージサービス
(Dropbox等),SNS関連(Facebook・Twitter等),
動画再生アプリ,
ブラウザ(URLフィルタリングが無効になるため)
アプリについては様子見が多く制限をかけていない会社が多い
P.10 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
6.クラウドサービスの利用制限
特に制限していない
57.5%
(7社)
ホワイト
リスト方式
17%
(2社)
ブラック
禁止
リスト方式
17%
8.5%
(2社)
(1社)
 制限していない理由
現場の効率化に結び付く利用シーン創出,ユーザが必要とするサービスの
試用検証中,発注者との合意があれば会社として制限はしない,アプリの特
定が困難,様子見(今後利用制限する可能性あり)
 ホワイトリスト方式およびブラックリスト方式採用の理由
業務データの社外保管はセキュリティ違反,セキュリティリスクがある
禁止:Dropbox・Evernote・SkyDrive等(一般利用者向けのもの)
許可:Buzzsaw・CheX・AutoCAD360・会社指定のもの
クラウドサービスについては
アプリと同様に様子見が多く制限をかけていない会社が多いが
セキュリティリスクを警戒している
P.11 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
7.利用用途
※複数回答あり
資料閲覧
図面閲覧
デジタルカメラの代わり
検査システム(仕上)利用
検査システム(躯体)利用
プレゼンテーション
写真管理システム利用
検査システム(設備)利用
安全管理系システム利用
計測システム利用
その他システム利用
[社]
0
2
4
6
8
10
12
電子BOOK的な利用や検査端末としての利用が多い
P.12 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
8.標準アクセサリの選定状況
※複数回答あり
防水ケース
画面保護シート
キャリングポーチ
スタイラスペン
[社]
0
1
2
3
4
5
6
7
8
現場環境を考慮して端末自体を保護するアクセサリについて
標準を決めている会社が多い
P.13 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
9.BYODについて
■BYODの実施状況
2012年度
様子見
78%
様子見
58%
(7社)
2013年度
実施方向で検討中
22%
実施方向で検討中
34%
(4社)
未回答
8%
(1社)
様子見が減り実施方向での検討が微増
■BYODの課題(阻害要因)
セキュリティ
58%
(7社)
費用負担
17%
(2社)
機種が絞れず
未回答
稼働補償が困難
17%
(2社)
8%
(1社)
セキュリティを課題とする会社が半数以上
P.14 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
10.デバイスの性能等に関する課題
※複数回答あり
故障の多さ(ぶつけ,落下)
現場利用での苦情(画面輝度)
現場利用での苦情(重さ)
現場利用での苦情(濡れるとタッチ操作不可)
故障の多さ(水濡れ)
現場利用での苦情(猛暑時にフリーズ)
カメラの性能が悪い
新製品が頻繁に出過ぎる
現場利用での苦情(バッテリー)
[社]
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
現場での落下・ぶつける・屋外での視認性が課題
P.15 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
11.取組みへの課題(利用しない理由)
※複数回答あり
導入効果を定量的に推定(把握)しにくい
今後主流になるデバイスの見極め
通信コスト
機器コスト
効果の高いアプリが無い
ヘルプ体制構築の負荷
利用者教育
セキュリティ構築の負荷
アプリ開発のノウハウが無い
キッティング体制構築の負荷
[社]
0
2
4
6
8
10
12
利用が増えているものの
明確(数値的)な効果がつかみきれていない
P.16 スマートデバイス活用の最新動向
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12.導入決定の要因(生の声抜粋)
生産性向上
作業所業務におけるデスクワーク(事務所に戻って再入力・二度手間)の軽減
ゼネコンの社員不足
これまでのように(力ずくで)業務してもいずれ立ち行かなくなる
スマートデバイスの携帯性・即時性
建築・土木部門からの導入要望が増
スマートデバイスで図面・資料を現場に...
普及・利用の時勢になると判断
検査・品質記録の質の向上
検査業務の効率化
作業中の現場でリアルタイムに
資料確認・写真等の記録・連絡
経営層からのトップダウン
若い職員が魅力を持てる働き方をするためにも
スマートデバイス導入等に積極的にチャレンジしていく必要がある
P.17 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
アンケート調査のまとめ
 スマートデバイスの導入は拡大傾向である。
一方、導入後、新たに登場したアプリ・クラウドサービス
の利用は、業務に適したものかの判断、セキュリティリス
クの懸念やコスト面から、様子見・検証中といった状況の
会社が多い。
 経営層が導入に理解を示す会社もあり、BYODについて、
さまざまな課題があるものの、実施方向で検討している会
社も出ている。
 取組・導入効果については、「生産性向上」や「記録の質の向
上」等、定性的(概念的)な言葉で表現できるものの、定量
的(数値的)な効果をつかみきれていないため、全社レベル
の本格導入には慎重になっている会社が多い。
P.18 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
Ⅱ.ハード・アプリ・サービスの
最新動向
P.19 スマートデバイス活用の最新動向
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1. ハードウェア
〜現場社員とIT部門が抱える悩み〜
現場社員
IT部門
★現場写真、手書きで直し
た図面を事務所に戻って
PCで資料に落とし込まな
きゃ…
★ITの立場から、 業務
効率化を 実現したい
★最近入れたタブレットで
最新図面を確認をしたいけ
ど、ネットワークが安定し
ない…
★現場にタブレットを配布
したけど、よく壊れる…
★手戻りをなくして工期通
りに進めないと、利益が確
保できなくなってしまう…
★既にあるITシステムをフ
レキシブルに 有効活用した
い…
★いつでもどこでも効率よ
く作業出来 れば、時間が有
効に使えるのに…
★セキュリティ対策費用 も
かさむ…
P.20 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
1. ハードウェア
ビジネスには企業のニーズを満たすタブレットが必要
(※2010年~2013年初旬までは、iPad,Android製品のタブレットが主流であった。)
★新たに第三の選択肢としてWindowsのタブレットが出てきた。
タブレットに求められる仕様
操作性・機動性
セキュリティ
■起動性(瞬時に起動、終了)
■マルチタッチ機能
■キーボード、ペン
■バッテリー駆動時間(約9~10時間)
■ドッキングステーション(モニター、キーボード、マウス等接続)
■ウィルス対策(自動更新&強制削除)
■暗号化
■MDM (遠隔ロック & 消去)
■NFC + SE (認証)
接続性
■各キャリアにて高速通信に対応
堅牢性
■対衝撃性等 (温度・雨・防塵・防滴)
互換性
■Windowsアプリケーション(既存IT資産社内システムの活用)
※商品の価格帯としては、幅はあるが全体的にまだ高額である。
P.21 スマートデバイス活用の最新動向
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1. ハードウェア
堅牢・軽量&高性能 Windowsタブレット(H社製品)
米軍の調達基準 「MIL-STD-810G テスト
」をクリアする堅牢性
NFC認証
端末ロック・データ消去が
4年間無償利用可能
•落下
(76㎝、26方向)
•振動
(車両輸送1,600km)
•衝撃
(3方向、18回)
•粉じん (6時間)
•湿度
(95%、10日間)
•高度
(4,570m)
•高温
(60~71℃)
•低温
(-51~-29℃)
•温度変化 (1分以内10℃変化)
26.1cm
背面Micro(SD,SIM)
カードスロット
17.8cm
1080p フルHDカメラ
8MP 背面カメラ
LEDフラッシュ
ホームボタン
9.2mm
SRS Audio ステレオスピーカー
630g
9.2mm
■解像度:10.1インチ WXGA(1280×800)
■現場でも快適な通信環境 ・常時持ち歩いている社員証や携帯電話を物理認証デバイスとし
・WLAN
802.11abgn
て利用できるので、煩雑なパスワード管理から開放されます。
・Bluetooth v4.0
・WWAN
LTE
・Windows 8タブレットとして唯一NFC ForumのCertificationを取得
P.22 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
1. ハードウェア
堅牢・軽量&高性能 Windowsタブレット(P社製品)
エラストマー樹脂製の
コーナーガード
10.1”
マグネシウム製の本体が
メインボードやその他
パーツを保護
Windows 8 Pro 64ビット
(Windows 7 ダウングレード権含む)
10.1型(16:10) WUXGA(1920×1200ドット)静電容量式マルチタッチパネル+デジタイザー
特長
堅牢タブレットPC
■ 屋外でのハードな使用に
耐える 堅牢性 ※3防水仕様
耐120cm落下試験実施
防塵・防滴性 IP65準拠
使用温度範囲 -10℃〜50℃
高精細・高輝度
IPS液晶を搭載
■ 高精細表示で図面や写真を
細部まで確認できる。
・解像度 WUXGA 1920×1200
一般的なXGA(1024×768) の
約3倍の画素数
■ 屋外でも見やすい。
コントラスト 1000:1
輝度
800cd/㎡
反射防止フィルム
晴天環境でも視認性確保
P.23 スマートデバイス活用の最新動向
長時間電池駆動※1
■ 大容量バッテリー搭載
約 9 時間
通信機能
■ 現場でも快適な通信環境
・WLAN
802.11abgn
・Bluetooth v4.0
・WWAN
LTE
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2.ネットワークインフラ 〜 無線(Wi-Fi)のリスク 〜
電波が屋内に留まらないリスク
-盗聴、不正侵入、踏み台、不適切利用・・・
盗聴
(情報漏洩)
踏み台
(犯罪の共犯)
不適切利用
(安全対策の無効化)
社員
アクセスポイント
侵入
業務サーバー
(情報漏洩)
P.24 スマートデバイス活用の最新動向
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2.ネットワークインフラ 〜 無線(Wi-Fi)の認証セキュリティ 〜
暗号化と認証
- 暗号化で「盗聴」を、認証で「不正侵入」を排除する。
MACアドレス認証のセキュリティ
- 善意の第三者が“うっかり”接続することを防ぐ。
- 変更(偽装)する意思がある者には効果は薄い。
ID・パスワードによるセキュリティ
- 悪意ある第三者からの“悪意ある”接続を防ぐ。
- 関係者が私物のデバイスを使うリスクが残る。
外部認証サーバーによるセキュリティ
- 標準規格 IEEE802.1X による認証
- 利便性と安全性を両立する証明書認証に対応。
P.25 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
2.ネットワークインフラ 〜 MACアドレス認証のセキュリティ 〜
 リストチェックによる簡易フィルタ
- 善意の第三者が“うっかり”接続することを防ぐ。
- 変更(偽装)する意思がある者には効果は薄い。
1. 無線通信においてMACアドレスは暗号化されておらず、
通信中の(=許可されている)アドレスを容易に知ることができる。
2. インターネット上に公開されているフリーソフトを使用すれば、
誰にでも端末のMACアドレスを任意に変更できる。
a1:b1:c1:d1:e1:f1:11:22
ソフト
ウェアの
値が使わ
れる
ソフトウェア(OS)
偽装は
比較的
容易
aa:bb:cc:dd:ee:ff:11:22
a1:b1:c1:d1:e1:f1:11:22
偽装は
困難
ハードウェア(NIC)
aa:bb:cc:dd:ee:ff:11:22
P.26 スマートデバイス活用の最新動向
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2.ネットワークインフラ 〜 認証サーバーによるセキュリティ 〜
 認証サーバー・システムの選択
→認証に強く求められる条件
「最適」なシステムを「安定」的に「長期」運用する。
個人の知識や経験に依存するシステムでは、安定した長期運用は困難。
 S社のオールインワン認証サーバー・システム
- 複雑な機器構成ではなく、ハードとソフトが一体化された製品。
- 世界標準規格に準拠し、国内外の主要機器メーカーと相互検証
済み。
P.27 スマートデバイス活用の最新動向
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3.屋外無線LAN(Wi-Fi)技術 〜機能比較 R社製品 vs G社製品 〜
▐ Wi-Fi アクセスポイントの特徴
製品名
G社製品
R社製品
カバーエリア
広い(最長1.5km)
狭い(最長250m)
用途
屋外
屋外・屋内
外観
利用シーン
工場、農場、観光地、学校、 ホテル、商業施設、企業、店舗、
スタジアム
観光地、学校内、医療施設
同時接続数
250程度
250程度
動作タイプ
コントローラレス型
コントローラ型/自立型
最大の特徴
アダプティブ・ビームフォーミンング
による長距離伝送
BeamFlexにより最良のスルー
プット提供。廻り込み、干渉に
強い。
P.28 スマートデバイス活用の最新動向
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3.屋外無線LAN(Wi-Fi)技術 〜 電波を遠くに飛ばす技術 R社〜
 R社のビームフォーミングと オムニアンテナの違い
R社
R社のビームフォーミングはクライアント
の方向へのみ電波を送信
P.29 スマートデバイス活用の最新動向
オムニアンテナは常に360度へ電波を送信
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
3.屋外無線LAN(Wi-Fi)技術 〜 電波を遠くに飛ばす技術 R社〜
 パフォーマンスとカバレージの優位性
R社
P.30 スマートデバイス活用の最新動向
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
3.屋外無線LAN(Wi-Fi)技術 〜 電波を遠くに飛ばす技術 R社〜
 干渉の激しい環境での優位性
R社
P.31 スマートデバイス活用の最新動向
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3.屋外無線LAN(Wi-Fi)技術 〜 電波を遠くに飛ばす技術 G社〜
G社の無線LANシリーズは、屋外などの広域な環境で無線LANネットワークを整備することが
できる無線LANアクセスポイント。アダプティブ・ビームフォーミング技術の採用により、従来
のオムニ・アンテナや指向性アンテナに比べ、伝送距離が長く、安定的なサービスを提供し、“よ
り広域に、より高品質”の無線ネットワーク通信環境を実現する。
G社無線LANシリーズの特徴
▐ 長距離伝送
最長1.5kmの伝送距離
フェーズドアレイアン
テナを用いたアダプ
ティブ・ビームフォー
ミング技術によりアン
テナ指向性を電子制御
し、エネルギー効率を
高めて最長約1.5kmの
長距離伝送を実現。
▐ 通話品質の向上
ア
ン
テ
ナ
素
子
RFチェー
ン
RFチェー
ン
RFチェー
ン
RFチェー
ン
DSP
(デジタル信号処理)
P.32 スマートデバイス活用の最新動向
MIMO技術の採用
複数のアンテナで同時
に異なるデータの送受
信が可能となるM I MO
技術により、通信の高
速化・安定性確保によ
る通信品質を向上。
▐ QoS
優
先
度
使
用
中
使
用
中
使
用
中
AIF
S①
AIF
S②
AIF
S③
待機
待機
IEEE802.11eを標
準規格とした、パ
ケットを優先的に
おくる仕組みに準
拠。
▐ メッシュ構成でのエリア拡張
メッシュネットワーク技術
(IEEE802.11s)により
、有線バックホール回線を
設備することなく、サービ
スエリアにアクセスポイン
トを設置するだけでエリア
の拡張が可能。
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3.屋外無線LAN(Wi-Fi)技術 〜 電波を遠くに飛ばす技術 G社〜
屋外用広域無線LANアクセスポイントを使用すると、少ないアクセスポイントで広
域Wi-Fiネットワークを構築でき、導入コストを抑えたインフラ構築が可能となる。
ソリューションイメージ①
ソリューションイメージ②
住民サービス
工場・工事現場作業員支援サービス
地方市町村、中山間部など
工場、工事現場など
■ 広域な屋内外施設における無線LAN環境整備
■ 電子回覧板や高齢者見守り、買い物支援
サービスの配信
■ 災害情報や行事などの行政情報の放送
■ 有線通信網のラストワンマイルを補完
■
■
■
■
P.33 スマートデバイス活用の最新動向
工場施設における無線LAN環境設備
現場への作業指示・作業内容配信
災害時の緊急連絡や安否確認、情報派威信
ネットワークカメラによる作業員監視
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
3.屋外無線LAN(Wi-Fi)技術 〜 漏洩同軸ケーブル (LCX) 〜
LCX(漏洩同軸ケーブル)無線システム
特徴
・躯体の伸びに合わせてケーブルを伸ばすだけでWiFi環境になる
・各フロアに無線機器用の電源を用意する必要がない。
・LCXケーブルの周りだけWiFi環境になるので、セキュリティの面で有効
・電波の範囲が短い。LCXケーブルの周りだけ。(2m~8m)
・軽量なので設置が容易である。
■現行無線システム
P.34 スマートデバイス活用の最新動向
■LCX無線アンテナシステム
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
3.屋外無線LAN(Wi-Fi)技術 〜 漏洩同軸ケーブル (LCX) 〜
LCX(漏洩同軸ケーブル)無線システム レンタル運用開始
発売元と協議の結果、レンタル業者での運用が開始。既に建築現場で導入済。
■
構成
・LCX:10DLCX(50m) 重量:14Kg
・アクセスポイント:屋内用 ・・・ 盤に収納する(防水)
・単一構成
(1セット)
終端コネクタ
アクセスポイント
アプローチ
ケーブル
10DLCX(50m)
・連結構成 (1セット+LCXケーブル)
アクセスポイント
アプローチ
ケーブル
連結用アプローチ
ケーブル(1m)
終端コネクタ
10DLCX(50m)
10DLCX(50m)
■レンタル業者対応
○安定供給体制(必要な時に必要な数量で必要な期間が可能)
○アクセスポイントへのネットワーク設定
○LCX無線LANに付随する現場事務所でのネットワーク構築プランのご相談及び
ネットワーク設置工事
○設置後の電波範囲(エリア)・電波強度等の測定
P.35 スマートデバイス活用の最新動向
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3.ソフトウェア 〜タブレットによるCAD図面の利用〜
タブレット上でCAD図面を扱うことができる主なアプリ
A社アプリ
(クラウド)
P.36 スマートデバイス活用の最新動向
S社アプリ
(スタンドアロン)
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
3.ソフトウェア 〜タブレットによるCAD図面の利用〜
これまで紙に出力していた図面をタブレット上で見ることができれば、現場で
の幅広い業務効果が期待できることから、タブレット上でCAD図面を扱うこと
ができる主なアプリの特徴を整理・比較した。
ソフトウェア
(無償版を比較)
A社アプリ
操作性
(寸法計測・作図等)
スナップ機能強い
作図メニュー多い
スナップ機能弱い
作図メニュー少ない
通信環境
ログオン時にインター
ネット接続が必要
通常の利用において通信
環境は必要ない
ストレージ
クラウドストレージを活
用(タブレットのローカ
ルにダウンロードしてお
けばオフライン時も利用
可)
基本的にタブレットの
ローカルストレージを活
用(必要に応じてプライ
ベートストレージ対応
可)
ユーザー登録
必要(IDとPWを設定)
不要
ファイル容量制限
制限あり(無償版)
制限無し
対応OS
iOS、Android
iOS、Android
P.37 スマートデバイス活用の最新動向
S社アプリ
© JAPAN FEDERATION of CONSTRUCTION CONTRACTORS
3.ソフトウェア 〜タブレットによる写真管理〜
■R社 写真管理システム
現場で日々発生する写真やドキュメントをスマートデバイスアプリとオンラ
インストーレージで効率的に管理する仕組み
スマートデバイス
・撮影時に音声やキーボード入力した情報を写真内部(
EXIF領域)にカメラメモとして保存します。
・国土交通省デジタル写真管理情報基準、土木積算体系
に準拠したテンプレートやマスターを実装しています。
・電子黒板機能を装備し、施工内容の視認性が向上しま
す。(表示/非表示の選択可能)
オンラインストレージ
・撮影時に付けたカメラメモの内容を検索できるため写
真の選別が簡単になります。
・オンラインストレージに写真を送信できます。現場と
事務所をリアルタイムに繋ぎ情報共有が可能です。
・利用状況に合わせたストレージ領域を柔軟に組み合わ
せ可能です。
P.38 スマートデバイス活用の最新動向
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3.ソフトウェア 〜タブレットによる現場帳票の電子化〜
■S社 現場帳票電子化システム
 iPadを使用した、デジタル入力と手書きを融合させた、『現場帳票』の 記録
・報告・閲覧システム。
 EXCEL帳票をそのままiPadの電子帳票に変換。現場で簡単に、ミスのない入
力が可能。
 リンク参照で図面や手順書などPDFやOffice文書、WEBページなどの関連図
書を閲覧。
 現場の検査記録、不具合報告、メンテ作業報告、営業業務での見積作成など
に有効。
 今まで無くせなかった紙の
手書き業務を電子化し業務の
効率向上・スピードアップと
コスト削減を実現。
P.39 スマートデバイス活用の最新動向
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4.アクセサリ①
 防水ケース(iPad用)
iPadを導入もしくは試行している企業が多いこと、また市販の防水ケースはコンシュー
マ向け製品で現場では使いづらい・耐久性に問題があることから、現場仕様の防水ケー
スを業者に委託し販売をしてもらった。
- 防水ケースの仕様
ケース本体
- 内蔵カメラレンズの保護(防水ケースが汚れて写真が撮れなくなるため)
- 強度(iPad全周を保護)
- ハンドベルト(本体ケース後ろに手を差し込んで固定)
液晶面
- 画面保護(着脱式カバー、サンシェード機能を兼ねる)
- 耐久性強化(砂埃がついても傷が付きづらいハードコーティング仕様)
ショルダーベルト
- バンド留め金具は本体四隅に配置(縦・横の利用)
- ペンホルダー
P.40 スマートデバイス活用の最新動向
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4.アクセサリ②
 試作品
本体とカバー
iPad挿入
ハンドベルト(裏面)
内蔵カメラ・レンズ部保護
P.41 スマートデバイス活用の最新動向
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Ⅲ.BYODの概要と導入事例
P.42 スマートデバイス活用の最新動向
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BYODとは?
BYOD : Bring Your Own Device の頭文字
BYODとは、社員が個人所有するスマートフォンや
タブレット端末などのスマートデバイスを、業務に
使用すること。
グループウエア
なお、BYODには音声通話も
含まれるが、ここではデータ
通信についてのみ扱う。
業
務
利
用
業務メール
アドレス帳
スケジュール
P.43 スマートデバイス活用の最新動向
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BYODが注目される背景
従来のパソコンに近い機能を備える高性能
なスマートフォンやタブレット端末が普及
し、こうした端末を使って仕事が出来る環
境が整ってきた。
自宅パソコンや私物スマートデバイスなど個人端末
を無断で業務利用することよる情報漏洩リスク
が排除できず、企業側の対策が必要になっ
てきた。
P.44 スマートデバイス活用の最新動向
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BYODのメリット、デメリット
メリット
管  端末調達コストの削減
理
者  シャドウIT撲滅によるセキュリティ向上
利  2台持ち(会社端末と個人端末)しなくて良い
用
者  自分の好きな端末を利用できる
デメリット
 現場では壊れやすいので個人端末は使いたくない。
 個人端末からの情報漏洩リスク増大
MDM、MAMなどのセキュリティ
製品の適用により解決
P.45 スマートデバイス活用の最新動向
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情報漏洩リスクへの対応策
■MDM(Mobile Device Management)
端末全体を管理するためのセキュリティ製品で、管理端末に主に以下の対応が可能。
 遠隔削除、遠隔ロック
 パスコードの強制、機能制限
 端末情報の収集
管理者
利用者
連絡
■MAM(Mobile Application Management)
メール等の社内リソースに限定して、
データをセキュアに利用するための製品で、
アプリケーションとデータを管理する。
 アプリ配信機能
 アプリ内アクセス制限やデータ保護
 アプリ内情報遠隔削除
盗難・紛失!
削除指示
遠隔削除
①MDMサーバ
or ②MAMサーバ
初期化
①:個人のデータも
含め全て削除
②:社内リソースに
限定して削除
P.46 スマートデバイス活用の最新動向
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BYODとセキュリティ製品の相性
①ブラウザ画面転送
②MAM
④MDM
(端末内領域分割管理)
(デバイス管理)
○
○
不要
キャッシュ・社内リソースのみ消去
端末全体を消去
◎
○
×
◎
リモート消去
(盗難・紛失時対策)
私的情報に配慮
私的情報に全く影響なし
○
端末への業務データ
保存
保存されない
△
導入が容易
公私の領域分離
○
既存システムをそのまま利用
P.47 スマートデバイス活用の最新動向
×
△保存できない
製品もあり
保存できるので、万が一の漏洩が心配
○
○
スモールスタート可能
仮想サーバなどの準備が必要
社内システムとの連携・
アクセス制御等が容易
私的情報まで管理されたくない
△
△
個々の製品によって異なる
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建設会社におけるBYOD導入事例
BYOD導入前の状況と課題
ワイヤレスの高速化
端末の多様化
(LTEサービスの拡大)
(スマートデバイスの普及)
クラウドの進展
(SaaSの本格活用)
最新のICT環境を活用した新しいワークスタイルの模索
新たな課題
個人端末の業務利用
セキュリティの観点から
BYODを禁止する企業が多い
個人端末
は便利
個人端末
しかし
“隠れBYODの横行”
P.48 スマートデバイス活用の最新動向
クラウドの私的利用
クラウドサービス
(SaaS)
私的利用
クラウドサービスの利用制限
は個人モラルに依存
どこでも
接続可能
しかし
“勝手にクラウド利用”
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建設会社におけるBYOD導入事例(MAM)
5700社
【本社】
【支店】
営業
開発
設計
エンジ
設備
安全
品質
技術
計画
ID数3万人+
協力会社 A
情報共有
ASP
プロセス
管理
協力会社 B
毎月
50万枚+
協力会社 C
常時1000ヶ所以上の工事
伝票作成
会社貸与機
私物端末
リモートワイプ
ローカルワイプ
外部工事関係者端末
他のアプリに
データを出せない
一般販売中
P.49 スマートデバイス活用の最新動向
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建設会社におけるBYOD導入事例(ブラウザ画面転送)
非常にセキュアな環境で、個人端末での社内ポータルサイト利用が可能に!
クラウドサービス
(SaaS)
社内Webシステム
(基幹システム、グループウェア)
シングルサインオン
シングルサインオン
認証連携
クラウドの私的利用への対応
ブラウザ画面転送型
ソリューション
建設会社設置
画面転送
自宅
建設会社
個人端末の業務利用への対応
作業現場
パソコン・スマートデバイス共、利用可能
P.50 スマートデバイス活用の最新動向
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ご清聴ありがとうございました
IT推進部会 スマートデバイス専門部会
(社名五十音順)
安藤ハザマ
大林組
奥村組
鹿島建設
熊谷組
鴻池組
鴻池組
清水
堀内
飛田
高橋
渡辺
橋本
藤原
充子
英行
智
健一
英彦
諭
光弥
清水建設
大成建設
竹中工務店
竹中工務店
東急建設
戸田建設
フジタ
野村 裕一
中谷 晃治
大東 宗幸
木原 康之
平井 康博
内藤 明徳
巽研
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