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心あたたまるかかわりを求めて

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心あたたまるかかわりを求めて
Ⅱ
地域との協働による学校づくりの取組
この章では、地域との協働による学校づくりの数々の取組の中から、次の1∼4のジャ
ンルごとに、数例の実践事例を紹介します。
1
学校教育への地域の教育力の活用
2
学校の教育力の地域への開放・活用
3
児童・生徒、教職員と地域の人々との学習・交流・協働
4
地域の人々を含めた協議・実践組織の設置・運営
*
記載内容については、今後、各
学校や地域が、協働の取組を行う
際の参考となるように、指定校の
【1−①
学校教育への地域の教育力の活用】
《心あたたまる
かかわり
報告に、事務局において若干加筆
を求めて》
こんな取組しています!
○
本校では地域の教育力を学校に活かすため、学校支援ボランティア登録を始めた。学校だよ
りや公民館の広報誌を利用して地域住民に呼びかけ、様々な分野で 250 名程の登録がある。ま
た、登録していただいている方が持つ教育力の有効活用の一環として、その方々を講師として
迎えた特別クラブを実施している。開催にあたっては、児童の希望と講師となる地域の方々の
得意分野、会場の都合などを考慮し、毎年 13∼20 程度のクラブを設定している。
タイトル
連携機関
「地域と協働し子どもたちを豊かに育む特別クラブ」
学校支援ボランティア登録者、地域施設
ねらい
地域の教育力を活かし、子どもたちの多様な活動の
ニーズに応えたクラブ活動を行う。
取組に当たっての工夫点・留意点
・ 子どもたちに活動してみたい内容について、希望調査を行った。
・ 学校支援ボランティアへの登録を広く呼びかけるため、学校だより、公民館広報、地区掲示板な
どを活用した。
・ 開催講座の内容をサッカー、バドミントン、ペタンク等のスポーツ的なものだけでなく、陶芸、
華道、語学、自然観察等の文化的な内容も含め、多様なものにした。
・ 活動場所も学校にとどまらず、公民館等地域の施設を活用した。
取組名
子どもたちが有意義な週末を過ごす場づくりをめざした特別クラブ
取
組
○
内
容
地域の教育力を活かし、子どもたちに多様な活動を体験させたいという学校の願い
と子どもたちの教育にもっと関わりたいという地域の方々の思いが合わさって、多彩
なクラブ活動を実施した。
・ 学校支援ボランティアバンクの設置=地域教育力の活用のため地域の人材をバンク
に登録。
・ 特別クラブの実施=学校支援ボランティアバンクの活用の一環として、登録してい
る地域の方を指導者として迎え、教育課程に位置付けたクラブを実施(年3回、各
3時間程度)。
・ 教員はコーディネーター役=ボランティアとの事前の打ち合わせ、会場設営や事前
準備などを教員が担当。クラブ(講座)の具体的な内容や指導は全てボランティア。
・ 開催内容は子どもたちの希望をもとに設定=スポーツ(サッカー、ハンドボール、
バドミントン、卓球、Tボール、ペタンク等)、文化(陶芸、華道、茶道、外国語、
自然観察、囲碁・将棋、音楽、マジック、手芸、料理、パソコン、工作、昔遊び等)
多様に設定可能
・ 会場も地域を活用=学校のみならず、茶道や陶芸の施設の整った公民館、河川、ボ
ーリング場等地域の協力を得て実施
ここに注目!
当初は、学校主催のクラブとして実施したものが、回を積む毎に学校支援ボラ
ンティア側の意識が高まり、ボランティアを中心とした地域の方々が主催する「A
地区ふれあいクラブ」が発足し、週末の子どもたちの居場所づくりへと発展して
きている。さらに、特別クラブの会場となった公民館が、そのことをきっかけに、
定期的・継続的に子どもたちが活動できる囲碁・将棋クラブを開催するようになっ
た。
成果と今後の方向性
・ 3年目を終え、9回の実施を数えた。講師の方々も指導に慣れ、教材や指導方法にさらに工夫を
凝らし、中身の濃いクラブ(講座)となっている。子どもたちも次回の開催を楽しみにしており、
本校の特色ある教育活動として根付いてきている。
・ この活動をきっかけとして、地域の方と子どもたちとの交流が進み、土曜日などの休日に公民館
等地域の施設を使った自主的・自発的活動へと発展していってくれればと考えている(現在のクラ
ブの会場を学校外に設定しているのは、そのための試みでもある)。
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