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“東北を世界の心のふるさとに”
“東北を世界の心のふるさとに” <文化を通した東北の心の復興プロジェクト> フューチャーラボ東北・in TOKYO DESIGNERS WEEK 2014 ―展示&フォーラムのお知らせ― 10 月 25 日(土)~11 月 3 日(月・祝)明治神宮絵画館前 ■“東北を世界の心のふるさとに”―文化を通した東北の心の復興プロジェクト フューチャーラボ東北は、“東北を世界の心のふるさとに”を合い言葉に、海外から招聘する世界の 第一線で活躍する様々な分野のクリエイターと東北の人々とが協働して、文化を通した心の復興に 取り組んでいます。展示会場においては、その活動の様子を中心に、今まで各クリエイターが取り組ん できた社会と環境に向けたアート作品を紹介します。また、オープニングの 25 日には、フォーラム“地 球の未来に向けて−アーティストの役割と責任−を、開催します。 ■ヴィック・ムーニズをはじめ、国際的なアーティストが参加! 参加パネリストは、南米最大のゴミ処理場で暮らす人々との協働作品のドキュメンタリー映画がアカ デミー賞にノミネートされ、パラリンピック 2016 閉会式の芸術監督であるヴィック・ムーニズ、北極へア ーティスト・音楽家・科学者・ジャーナリストと船で向かい地球温暖化を様々な表現で伝えるケープ・フ ェアッウェルのディレクターでヨーロッパ最大の芸術大学、ロンドン芸術大学の副学長であるクリス・ウェ ンライト。ベルリンフィルの教育部門のディレクターとして、音楽でのコミュニティの融合と再生に大きな 成果を生み、作曲家、演奏家、エデュケーターとして活躍するキャシー・ミリケン。タイにおいて多様な 民族との対話を促すプロジェクトに、分野を超えたクリエイターと取り組むウィット・ピンカンチャナポン。 ウェールズに生まれ、小さい頃からレスキューチームに参加し、現在も海からの視点で災害について 建築、美術、デザインの分野で活動するロンドン芸術大学講師のロビン・ジェンキンズ。東京の文化構 造を再構築し、アジアのクリエイティブなプラットフォームを世界のネットワクーにつなげ、文化の意義 を深く問い直す政策のキーパーソンとして最も注目される今村有策、中東やアジア各国で活動するイ ンスティテューションとともに、多文化間対話と文化の実践的活動による創造教育と実験的場を作り 続けてきた建築家の家村佳代子。各々が、これ迄の実践を紹介しながら、未来に向けた課題を討議 します。 ■フォーラム:地球の未来に向けて −アーティストの役割と責任ー 日時:10月25日(土曜日) 午後5時から6時半 場所:TOKYO DESIGNERS WEEK 中央会場内天才万博スタジオ パネリスト:ヴィック・ムーニズ(アーティスト)、クリス・ウェンライト(ロンドン芸術大学副学長・アーティス ト)、キャシー・ミリケン(音楽家)、ウィット・ピンカンチャナポン(アーティスト・建築家)、ロビン・ジェンキ ンズ(建築家・デザイナー・アーティスト・ロンドン芸術大学講師)、今村有策(トーキョーワンダーサイト 館長、TDW理事)、家村佳代子(建築家、日本芸術文化国際交流財団理事) ■展示:耳を澄まそう、明日の東北にー夢のあやもようー/芸術文化を通して心の復興を 期日:10月25日から11月3日(10:00〜21:00) 場 所:フューチャーラボ東北特別展示会場 (TOKYO DESIGNERS WEEK中央会場Creative Lifeテント内) ■フューチャーラボ東北とは フューチャーラボは、大震災を受けた東北の人々と、国内外の様々な分野のクリエイターが、共に、リサーチ、 対話、ワークショップを行いながら自然と人々の暮らしを再考し、未来への提案の礎を築く学びの場とする 5 年 計画のプログラムです。様々な地域でプロジェクトを行ないながら、他の地域と繋がり、力を合わせ、課題を共 有化し、復興へのエネルギーの渦を高め、日本全国、そして世界に向けてこの試みを発信します。 主催:フューチャーラボ東北実行委員会 助成:文化庁 平成25、26年度文化芸術の海外発信拠点形成事業 <報道関係者からのお問い合わせ先> フューチャーラボ東北 展示、フォーラム 担当 家村 MAIL: [email protected] WEB site: http://www.future-laboratory.net TOKYO DESIGNERS WEEK 2014 全体問い合わせ先 担当 小宅・安藤 TEL:03-3470-7699 MAIL:[email protected] ■参加アーティスト: VIk Muniz / ヴィック・ムニーズ(アーティスト) 1961 年にブラジルのサンパウロの労働者階級の家庭に生まれる。若い頃に喧嘩の仲裁 に入った際、脚を銃で撃たれる。そのときの賠償金でニューヨークへ旅をし、以来ニュー ヨークを拠点に活動。ムニーズは、身近にある意外な材料を多数用いて絵画制作を行い、 写真に収めていくことで知られる。有名作に、チョコレート・シロップによる「最後の晩餐」、 ダイアモンドによるマリリン・モンロージャム、ピーナッツバターによる「モナリザ」などがある。 ムニーズの作品は世界中で展示されており、国際的に高く評価されている。リオデジャネイロの MAM で行われ た個展「ピクチャー・オブ・ガベージ シリーズ展」は、参加者数がピカソに次ぐ記録だった。 Chris Wainright / クリス・ウェンライト(ロンドン芸術大学副学長) アーティスト、ロンドン芸術大学キャンバーウェル、チェルシー、ウィンブルドン・カレッジ学長。 そのほか、芸術協会ヨーロッパ連盟(ELIA)代表、テート・ブリテン評議員を務める。また 『Afterall』(ロンドン、ロサンゼルス、アントワープ)などのアート出版物の編集顧問を務める。 Cathy Milliken / キャシー・ミリケン (元ベルリン・フィル教育プログラムディレクター) オーストラリア、ブリスベン生まれ。現代音楽シーンの最高峰と称される”アンサン ブル・モデルン”(ドイツ)の創立メンバーとして、ピエール・ブーレーズ、ペーター・エ トヴェシュ、フランク・ザッパ、ジョルジ・リゲティ、カールハインツ・シュトックハウゼンら 高名な作曲家、指揮者らと仕事を共にする。これまでに演劇やオペラ、ラジオ、映画、インスタレーションなど のための作曲を手掛けてきており、ベルリン国立歌劇場、ダルムシュタット国立劇場、サウスバンクセンター(ロ ンドン)、ZKM(カールスルーエ)など名だたる劇場、アートセンターから多くの委嘱を受けている。また、優れた 音楽教育者としても知られており、2005 年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の教育プログラムのディレ クターに指名された。 Robin Jenkins /ロビン・ジェンキンス(デザイナー) ロンドンの建築学会に所属。ジョルジオ・アルマーニの建築プロジェクトマネージャ ーを務めた後、ニューヨークにてポール・スミスショールームを担当。香港でもマ ノロ・ブラニクのプロジェクトでコンサルティングを行い、海外でも広く知られるように なった。2005 年には、イギリス国内のセカンダリーレベル教育に携わり、その後、 チェルシーカレッジ アート&デザインクラスの客員講師となる。以来、チェルシ ーカレッジにてインテリアと空間デザインコースの学士・修士双方の授業をフルタイム教員として指導するなど 教育者としても活躍している。ロビンは現在、チェルシーカレッジ アート&デザインで始まる展示会など様々 なプロジェクトに関わっているが、大学の鋳造業にて自分の船舶創作品のコレクションに加えるピューター鋳造 のサメシリーズを制作するなど創作活動にも熱心に取り組んでいる。また、ジャック・タティーの映画と現代主義 との関係性についての本を執筆中である。 Wit Pimkanchanapong / ウィット・ピンカンチャナポン(デザイナー、アーティスト) 1976 年、タイ・バンコク生まれ、現在住。1994 年、イギリス・ケント・インスティテュ ート・オブ・アート&デザイン、メイドストーン、ヴィジュアル・コミュニケーション修士 取得。マッピング、歪み、ハイパーテキスト等に焦点を当て制作を続ける一方、地 元の鑑賞者の"接近性"と、それが世界のアートの文脈とどのように取り組めるかを 意識している。 ■協働した日本人アーティスト: 遠藤一郎 Ichiro ENDO 震災直後から東北で支援活動行ってきたアーティストの中での代表的な存在。アーティストの役割は、人と人 を結ぶインフラを作る事であるという思いから、未来へ号バスはスタートしました。みんなの夢をのせて被災地と 各所を結んできたこのバスが、今回の移動ラボとなりました。それぞれの夢を書いた凧をつなげて飛ばすプロジ ェクトは、日本だけでなく世界の各所で行われ、今回は音楽ワークショップと一体となって実施されました。遠藤 さんは震災直後の一体感とは違って、3 年後の今、人々の間に壁が立ち始めている事を大きく感じたと言いま す。 川久保ジョイ Yoi KAWAKUBO 写真を広義の概念に拡張しながら、より関わりの中にアートを見出す活動を行っているアーティスト。福島原発 事故による立ち入り禁止地区にも許可を得て幾度も訪れ、アート作品を制作しながら大きな問いに立ち向かっ ています。今回は、海外招聘アーティストのワークショップやリサーチを通して被災地の人々の生の声を聞く機 会を得ることとなりました。これまでの活動をもとに次なる展開が期待されます。 足利広 Hiroshi ASHIKAGA 震災を受けた海岸をピンホールカメラで撮影した写真をつなぎ合わせて動画を制作した作品で注目を集めま した。その作品は、汚染後も相変わらず美しい川をサケが海から遡上する風景をとらえた作品は、心打たれま す。さらに広島が原爆を乗り越えて聖地となったように、何が聖地となるのか?という疑問を抱き、福島原発事 故による立ち入り禁止地域にあるために誰も訪れる人もいなくなった神社を巡礼し、写真におさめ続けています。 今回は、場所ではなく、被災地の人々との出会いをもとに次の展開を探してゆきます。 チャン・チ(オル太 ) Jang Chi(OLTA ) 福島、チェルノブイリ、アウシュビッツなどでメンバーとともに、地霊を呼び起こすような作品を制作し、近未来の 「ゲンシニンゲン」をテーマに制作された独特の空間でもパフォーマンスも行うオル太。今回は、震災記念の 3 周年の日にロビン・ジェンキンズとともに釜石を訪れ、街が直面する深い悲しみを言葉や景色に見出したと言い ます。アーティストが復興という意味をもつプロジェクトに主体的に関われる機会は多くないので、是非次の機会 に参加し、オル太としては、原始から脈々と続く魂のようなものが宿り、まだ残る釜石周辺や遠野などで作品制 作をしたいと考えています。 木戸龍介 Ryusuke KIDO 木戸龍介はこれまで水や炎といった常にかたちが変化するものを、半永久的な素材(大理石、木材、金属)を 細密に彫刻することでとらえ、現代社会で安易に知り得ていることがいかに不正確であるかを再考してきました。 今回はタイから来日したウィット・ピンカンチャナポンとともにプロジェクトで東北を一周し、その過程を題材にして 制作された作品を発表します。 石原延啓 Nobuhiro ISHIHARA 私たちが暮らす現代の社会には物質的で目に見える変遷のみならず人々の様々な思念や記憶など目に見え ないレイヤーが何層にも重なり合って出来ていると仮定して、その深層へ飛び込み探索をするパイロットとして 「鹿男–deer man-」というキャラクターを創りました。リサーチやワークショップをすることでそれぞれの土地が持 つ神話的な物語を発掘してウォールペインティングを中心とした作品を展開します。