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日本の特別地域特別編集52 これでいいのか 山口県

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日本の特別地域特別編集52 これでいいのか 山口県
http://tokku.jp
本州の端っこという覚えやすさもあり、山口県の認知度は意外に高いが、山
口県に何があるかを問われたら多くの人が首を傾げてしまう。しかし、山口県
民に向かって﹁山口県って何も無いよね﹂などと言ったらいけない。自虐的に
自県を捉えられない山口県民からお叱りを受けるやもしれないからだ。
山口県民は、自尊心が高くて﹁ええかっこしい﹂な性分といわれる。そうし
た気質を人々に芽生えさせ、かつ山口県をドラスティックに変えたのは明治維
新だ。近代日本の立役者となった﹁長薩土肥﹂
。その中でも長州藩は、薩摩藩
と共に重要な役割を果たし、新政府の主導的立場に就く。その時に築き上げた
﹁長州閥﹂といわれる政治勢力は、以後も厳然たる力を持ち、山口は政治の場
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日本の特別地域
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に多くの人材を送り込んだ。そんなわけで、県民はいつしか﹁今の日本がある
のは自分たちのおかげ﹂﹁自分たちが日本を動かしてきた﹂という意識を持つ
に至る。そして我が国の本流を成す県として、維新の原動力ともなった革新的
これでいいのか
山口県
特別編集
日本の特別地域
でイケイケな気風はどこへやら、国内屈指の保守県へと生まれ変わったのだ。
にはちょっとウザい内容もあるかもしれないが、ぜひ一読していただきたい。
本書では長州気質をベースに置き、理想と現実に揺れる山口県のジレンマを
描きつつ、さまざまな問題点に切り込んだ。見栄えを気にする気質の山口県民
見返りもキレイな道路だけじゃ県民だって不十分だろう。
は不透明だし、そもそもアベノミクスにしてもお膝元に利をもたらしていない。
︵東京︶はこれから五輪景気にわくかもしれないというのに、山口県への波及
中央志向の人材︵若者︶が外に流出して高齢化が進み、地域経済も停滞。中央
だが、この保守的で中央志向の気風が山口県を寂れさせる要因になっている
かもしれない。地元よりも日本のために情熱を傾ける気風は賞賛すべきだが、
は じ め に
YAMAGUCHI-KEN
長州気質
幕末以降に形成された
山口県民の思考ベース
思想や生き方が、山口県の県民性
松陰先生の教えが
を作り上げたといっても決して間
違いではない。周防地域の人たち
教育の基本
にしても、中世以降は毛利家の支
配を受けていたので︵江戸時代の
山 口 県 民 の 気 質 は﹁長 州 気 質﹂
なんて呼ばれ方をされる。しかし、 岩国藩は毛利家が治めていたわけ
ではないが、藩主は毛利家の家臣︶、
岩国や防府など旧周防国地域の
そのベースには長州気質が息づい
人 々 の 中 に は、
﹁長 州 と は あ く ま
ているともいわれている。
でも旧長門国地域を指しているの
で、自分は長州人じゃない!﹂と すなわち長州気質とは﹁長州藩
の藩民性﹂と言い換えられる。そ
いう人もいたりする。まあ、どの
の藩民性を育んだ場所が長州藩の
県でも、地名のこだわりやプライ
藩校・明倫館であり、明倫館の塾
ドは往々にしてあるものだ。
頭だった吉田松陰︵長州では松陰
実際、長門︵山陰︶と周防︵山
先生と呼ぶ︶が引き継いだ私塾・
陽︶で行動様式などの違いは確か
に存在している。とはいうものの、 松下村塾である。明倫館は上・中
級藩士を対象とし、松下村塾は身
やはり世間では山口県=長州とい
分に関係なく広く藩民を教育した
う見方が一般的である。長門国や
とされている。しかし、幕藩体制
周防国というより、中世以降、こ
が揺らぎ始めて諸外国の圧力が高
の両国を治めた毛利家を藩主とす
まると、長州藩は挙藩一致体制を
る﹁長州藩﹂こそが現在の山口県
敷き、明倫館も広く庶民にまで門
の原型であって、そこで育まれた
18
歴史①
歴史②
歴史③
長州気質
戸を広げていった。長州では階級
的﹂などの言葉で表現される。こ
に関係なく教育を施して、藩民に
れらがすなわち山口県の県民性と
愛国心や民族意識を植え付けたの
して認知されている。
だ。この伝統が今でも息づき、山
まあ、いずれの都道府県でも県
口県は﹁教育県﹂と呼ばれるよう
民性の話をすると、大抵文句のひ
になったのである。
とつやふたついわれるものだが、
吉 田 松 陰 の 教 育 は、
﹁成 徳 達 材
山口県民に県民性︵長州気質︶の
︵心を育て才能を伸ばす︶
﹂とされ、 話 を す る と、﹁当 た ら ず と も 遠 か
至極まっとうな教育者なのだが、
らず﹂、あるいは﹁絶対に違う!﹂
本人は風変わりな人物だった。通
などと否定的な声が多く返ってく
行手形を藩がなかなか発行しない
る︵当然プライドだって高いしね︶
。
からと脱藩しようとしたり、勝手
だが、それはおそらく灯台下暗し
に黒船の乗り込んでみたり、幕府
というもので、生まれてからずっ
の政治ぶりに怒って幕府要人の暗
と
山口県に住んでいると、自分た
殺を急に企てたりと︵安政の大獄
ちの気質に疎くなると思われる。
に つ な が る︶、け っ こ う ぶ っ 飛 ん
実際、東京で暮らす複数の山口県
でいる。だが、思い立ったらどん
民に長州気質の話を聞いてみたと
なことでも即実行に移す行動力も
こ ろ、﹁山 口 県 を 離 れ て 東 京 で ず
含め、その教えは松下村塾の門下
っと生活して、たまに田舎に帰っ
生に受け継がれていった。やがて
て地元の人間に会うと、山口県民
その門下生らの活躍で天下の実権
がそういう︵長州︶気質だという
を握った長州では、松陰先生の教
のがハッキリと分かる﹂という。
えを教育の基本として次代に伝え
ちなみに、独特の長州史観を持
ていくことになる。
ち、﹁長 州 人 は 嫌 い﹂な ん て こ と
も公言していた作家の司馬遼太郎
外からだとハッキリ
は、生前、長州人についてこう述
べている。
分かる長州気質
﹁長州人の性格の特色はどんなこ
とに関してでも極度に理論的で純
粋なこと。しかしいささか観念論
に過ぎてしまって現実主義的でな
いのが欠点だが、いまでもこの型
衰 退
保守王国
こうして松陰先生の教えをベー
スとして育まれていった長州気質
は、
﹁プライドが高い﹂
﹁教育熱心﹂
﹁政治好き﹂、あるいは﹁理想主義
南北格差
長州気質が残るのは老人だけで、若者は郷土のこ
とに無関心といわれ、
また、
それぞれの地域で気質
に違いがあるという意見もあるが、山口県民の思
考ベースには長州気質が息づいていると思われる
19
幕末、攘夷思想の長州藩は関門海峡で外国船を砲
撃。その後、列強の反撃にあっけなく敗れ去る。
だが、
この無茶な行動は、
長州に近代兵器の重要性
を認識させ、
討幕成功の一因となった
の人間が保守、革新問わずはなは
閥があるにしても、日本が近代化
だ多い﹂
を推し進めていく激動の時代に無
能な人間が政界のトップに立てる
氏の歴史観には批判も多いし、
そもそも長州人に対して嫌悪感が
わけはない。
あるのに客観的な見方ができるの
もともと長州人は行政分野での
かという疑問はあるが、その見立
能力に長けていたのかもしれない
てはやはり俗にいわれる長州気質
が、仮にそうだとしても、当然な
そのもの。長州人を一歩引いた視
がら長州人全員にそうした才能が
点で見ると、その個性やアクがけ
あるわけではない。というわけで、
っこう目立つようである。
そうした才能のピックアップで威
力を発揮したのが﹁長州人特有の
強固な一体感と
タテの結合﹂だった。長州には先
輩が後輩に対して親分のように威
独特のタテの結合
張 る こ と を せ ず、あ く ま で も 先
現実よりも理想を優先する、見
輩・後輩の間柄として、身分の上
方によっては﹁青い﹂タイプのよ
下にかかわらず、才能のある者を
うに感じる長州人だが、ご存知の
先輩が引っ張り上げようとする気
通り、歴史的には討幕運動に成功
質・土壌がある。それゆえに、長
して明治維新の原動力となり、や
州では広く在野から逸材を発掘す
がて多くの大政治家を生み出して
ることができたという。
いる︵歴代の山口県出身の内閣総
こうした土壌が生まれた背景に
理大臣の数は8人とダントツに多
は、長州藩の成り立ちとその後の
いのは有名な話︶。
領地開発が大きく影響していると
いわれる。長州藩は関ヶ原の戦い
近代以降、長州から多くの大政
治家が出たのには、当然カラクリ
で西軍に組した毛利家が改易を免
もある。明治維新で新政府の中枢
れ、2国︵長門・周防︶を与えら
を握った長州は、長州閥という藩
れてできた藩だが、その当時の藩
閥を作った。これは現在でいうと
主だった毛利輝元は、防長両国へ
ころの派閥のような政治勢力であ
の移封時に家臣の知行高を5分の
る。この長州閥出身の内閣総理大
1に減俸し、さらに多くの家臣を
臣は、初代の伊藤博文を含めて5
召し放ちとしてしまった。以後の
人に上っている。ただ、いくら藩
長州藩では召し放ちとなって苦境
20
歴史①
歴史②
歴史③
長州気質
衰 退
保守王国
に陥った武士たちが背に腹は代え
目 線 で 親 交 を 深 め 合 う。有 能 な
られずに農民となり、山野をせっ ﹁個﹂が 集 ま っ て 集 団 を 形 成 す る
せと開拓していった︵外様の悲し
ので、決してワンマン集団になら
さ ⋮⋮︶
。こ の よ う に、江 戸 期 の
ないのが長州人の強さである。
長州藩はずっと財政の窮乏と戦っ
また、政治好きな気質にして、
ていたのである。というわけで、
首相を輩出する伝統のある山口県
長州では官民が一体となって藩の
では、将来を嘱望される政治家が
窮乏を乗り越えようとする意識が
地元から出ると、みんなで一致団
ことさら強かったという。こうし
結して盛り上げようとする。その
た意識が先述した教育現場の平等
ため、山口県民は﹁世話好き﹂だ
にも及んだのである。さらに元は
という人もいる。先述の先輩・後
武士だった農民が多く、武士と農
輩 の 関 係 も し か り で、基 本 的 に
民が同格という意識すらあったた ﹁面 倒 見 が 良 い﹂と い う の は そ の
め、封建制度自体は厳然として残
通りだろう。だが一方で、首相輩
ってはいたものの、身分の上下を
出と維新の輝かしい歴史が県民気
ある意味で超越した人間関係が築
質に悪影響を与えている。たとえ
かれたのだ。明治維新に前後して、 ば、萩市民などは他県で出身地を
長州藩は数えきれないほどの人材
聞かれて﹁萩﹂と答えると、どう
を輩出したが、伊藤博文や山県有
いうかわけか感心されてしまうこ
朋が低い出自︵農民や足軽以下の
ともあるのだというが︵長州は多
家庭︶から国家の重鎮へと駆け上
くの日本人にとってまだブランド
がれたのも、そうした長州の土壌
力があるということなのだろう
があってこそだろう。もちろん、
か?︶、他 人 に そ う 見 ら れ て し ま
この土壌があったことが、のちに
うことがあるからか、山口県民は
長州閥という強固な藩閥を作り上
自分を必要以上に大きく見せよう
げたともいえるのだが⋮⋮。
とするきらいがある。外面を飾っ
てしまうのだ。一方で自虐的にな
この長州藩の対人関係の考え方
は現在も受け継がれている。山口
れないし、自分の非をなかなか認
県民は徒党を組んでも、ただ単に
め ら れ な い。単 刀 直 入 に い う と
リーダーの後を追いかけるような ﹁超 え え か っ こ し い﹂な の だ。こ
ことをしない。先輩と後輩という
ちらは、長州が現代に残した負の
フランクな上下関係の中で、同じ
遺産︵気質︶といえそうだ。
南北格差
松陰神社の敷地内にド∼ンと立つ「明治維新胎動
之地」
と書かれた石碑。
吉田松陰は維新の
「思想面」
でのヒーローとして地元の萩では神格化しており、
子供たちはその教えを学校で習う
21
YAMAGUCHI-KEN
保守王国
保守本流が理想でも
革新の気風も併せ持つ
選を果たした。
自民党が強過ぎで
また、同年年末に行われた衆院
他党はどうもならん! 選では、山口県の小選挙区すべて
で自民党候補が圧勝。比例代表の
自民党得票率では全国1位。自民
誰がなんといおうと、たとえ当
圧勝が選挙前から予想された20
の山口県民が万が一否定なんぞし
13年の参院選でも、山口県選挙
ても、山口県は保守王国である。
区の自民党候補は約 パーセント
しかも﹁超﹂の付く。戦後だけで
という圧倒的に高い得票率で勝利
岸信介、佐藤栄作、安倍晋三と3
した。そして比例代表の自民党得
人も総理を輩出しているというの
票率も全国2位。ちなみにこの3
は山口県が保守王国たるゆえん。
カ月ほど前に行われた参院選の補
戦後のいわゆる 年体制で長期の
欠選挙でも、大臣経験のある民主
自民党政権を支えたのも、山口県
党推薦候補をダブルスコアで破っ
など、全国の﹁保守王国﹂があっ
て自民党公認候補が快勝。こりゃ
たればこそである。
他党はどうにもならんわ。
2012年の山口県知事選では、
東日本大震災による福島第一原発 山口県で保守が強い理由は、当
然その地盤の強さにある。保守系
事故を受け、世論が脱原発に大き
地盤を親から継いだ二世、三世議
く傾く中、自民・公明の推薦を受
員が多く、強固な組織力に支えら
けた山本繁太郎氏が、エネルギー
れていることは大きい。だが、果
政策を見直すとして既成政党を批
たしてそれだけなのか?
判した飯田哲也氏を振り切って当
長州の
55
80
30
歴史①
歴史②
歴史③
長州気質
衰 退
歴史とそれに育まれた気質にもそ
す ご く 強 い︶。戦 後 の 3 人 の 総 理
の要因はあるんじゃないか?
にしても、そのラインはすべて1
本に繋がっているのだ。
国政を主導するのが
こうした歴史から察すると、長
州人は日本という国の本道を歩ま
長州人の使命
なくてはならないという、いわば
幕末に行われた長州藩士の数々
使命感のようなものがあるように
のテロ行為は、天下万民のため、
感じられる。長州の政治家は総理
自分たちの信じる思想に殉じる行
になってこそ評価される、という
為だったとしても、到底許されざ
人もいるくらいだ。だから、長州
ることではない。だが、彼らが愛
人の多くは古くから国政を任され
郷心と愛国心に溢れる義侠の人た
てきた保守本流の党を応援するし、
ちだったというのは否定すまい。
国政を任せるに足る大物が地元か
この愛国心というのが重要なと
ら出てくると、みんなで団結して
ころで、長州は明治維新で新政府
盛り上げていく。地元の英雄が国
の舵取りを薩摩と共に任されるよ
政で理想を体現するためなら、一
うになり、そこで自分たちの理想
肌脱ごうかとなるのである。
を体現していくことが長州人のイ
長州人の理想は
デオロギーとなっていったと考え
られる。そしてそれは国元の多く 保守の中の革新
の長州人にとっても同じこと。彼
らは国政で活躍する同胞を誇りに
だが、多くの山口県民が国政の
思い、同じ長州人であることに胸
本道を歩む保守本流を支持し、一
を張っていただろう。
致団結して有力者を応援するとは
その長州はやがて、長州閥とい
いっても、長州人に流れる血はそ
う﹁派閥﹂を作り上げ、政界や軍
れだけではない。
の要職に長州出身者を送り込んで
先ほども述べた幕末の長州を指
いく。昭和に入って長州閥は有名
導したのは、藩内にいた保守派で
無 実 化 し た と は い え、明 治 以 降
はなく、現体制︵幕藩体制︶を撃
脈々と築き上げてきたラインはた
ち破ろうとした革命戦士たちであ
やすく壊れるほど脆くはない︵と
り、当時でいえば革新派である。
いうか長州人のタテの結合はもの
財政の窮乏でずっと苦しんでいた
南北格差
革新の気風を持つ山口県だが、保守本流の自民党
が培ってきた地盤は強固で、革新系が風穴を開け
るのは容易ではない。県の代表者は国政の表舞台
に立つべしという長州気質も自民党を後押しする
保守王国
!?
31
長州出身の政治家は国家を思うべし、という建前
はあっても、当然地元へのギブアンドテイク(利
益誘導)は怠らない。公共投資を積極的に行って
いるので、
県内の幹線道路はピッカピカだ
長州藩では﹁革新﹂ということが
強く意識されてきたこともあって、
﹁現 状 を 打 破 す る た め に!﹂が 長
州人の気質でもある。だから、今
でも旧体制に反発する長州人は少
なからずいる。その一端が表れた
のが2012年の県知事選挙だろ
う。最終的に自民党推薦の山本氏
が勝ったものの、革新系の飯田氏
が大善戦した一因には、脱原発と
いう世論の追い風はあったにしろ、
革新的な長州気質も作用したと思
えるのだ︵若い世代が過去の保守
反動で革新に回っているという説
もあるけどね︶
。
で も 結 局、﹁革 新﹂を 好 む 長 州
人 と い っ て も そ の 理 想 型 は、﹁保
守の中の革新﹂に違いない。革新
を叫んでも表舞台に立てない少数
派では何もできない。つまり、革
新を謳いつつ主役を張っていなき
ゃ面白くない。長州人のプライド
が許さないのである。岸信介は戦
前の軍事政府の中で代表的な革新
的 官 僚 だ っ た し、安 倍 現 総 理 も
﹁革 新 的 な 保 守﹂な ん て 呼 ば れ 方
をされているほど。そんな安倍総
理本人が﹁長州人のDNAを受け
継いで﹂なんて発言すれば、長州
人はもう堪えられない。こうして
革新的な保守王国・山口県は、さ
らに団結力を増していくのである。
32
日本の特別地域
特別編集
これでいいのか
山口県
はじめに⋮⋮1
山口県MAP⋮⋮2
歴史①
山口隆盛の礎・大内と長州意識の根源・毛利⋮⋮6
歴史②
ジワジワと火がついた長州藩の尊皇攘夷⋮⋮
歴史③
明治初期は全国2位の人口過密地帯⋮⋮
長州気質 幕末以降に形成された山口県民の思考ベース⋮⋮
〝陰陽〟格差の要因は県の産業構造にあり ⋮⋮
南北格差
衰退
急激な人口減少で山口県全体が沈む ⋮⋮
保守王国
保守本流が理想でも革新の気風も併せ持つ⋮⋮
山口県基礎データ⋮⋮
14
26
10
!?
山口県ってどんなトコ?⋮
48
第1章
30
22 18
300年思考が止まった県民の保守体制とは ⋮
●
!?
保守的で権力志向!
山口県民ってナルシスト ⋮⋮
山陰は長州意識が強くて鼻持ちならない ⋮⋮
長州だということをほぼ忘れている山陽⋮⋮
イケイケ、すったもんだで揺れた平成の大合併!⋮⋮
これも一種の地方分権 都市ごとに役割はバッラバラ!⋮⋮
完全な車社会! だから道路はピッカピカ!⋮⋮
!?
50
40
46
42 !?
44
!?
39
38
!?
4
今でも続く長州維新魂! なのに寂れる山口の実情
CONTENTS
●
●
●
寂寥感漂う山口県と長州人のいま⋮
コラム③ 新ザビエル聖堂は斬新に変身!⋮⋮
53
コラム①
秋芳か秋吉かそれが問題だ⋮⋮
第2章
〝まち〟の評価が高くても人がいなくなる摩訶不思議⋮⋮
怖∼いイメージの山口県 ホントのところはどーなのよ?⋮⋮
近県の大都市に活力を奪われて県内企業が青息吐息⋮⋮
寿命が短いのは〝ふりかけ〟が原因 ⋮⋮
道路に比べてあまりにもショボすぎる鉄道網⋮⋮
コラム② 平家の怨念渦巻く観光地⋮⋮
56
伝統と新しさが交じる県北部の暗中模索⋮
伝統に生きる萩の旧態依然気質⋮⋮
第4章
54
58
県都・山口市の攻勢が凄まじい県央の実状⋮
何もない、人もいない
県都・山口市の惨状⋮⋮
山口市の巨大合併 ポイントは新幹線 ⋮⋮
ポテンシャル激高なのに伸び悩む防府市⋮⋮
山口市の策略に防府市はいつまでもつ ⋮⋮
第3章
62
66
65
!?
!?
!?
76
75
52
64
60
72 70 68
74
!!
山口県
日本の特別地域 特別編集 これでいいのか
萩を分断する阿武町の意地とプライド⋮⋮
安倍総理で鼻高々の長門の建前と本音⋮⋮
町の生き残りに大胆な発想で挑んだ美祢市⋮⋮
コラム④
破天荒で豪胆な松陰先生⋮⋮
⋮
第5章 広島の属国化を食い止める岩国広域都市圏の攻防
広島よりの岩国は長州とはビミョーな関係 ⋮⋮
基地問題で揺れる岩国市の大いなるジレンマ⋮⋮
商都の名残しかない柳井市は観光で食えるのか?⋮⋮
分岐点に来た原発誘致問題 これからどうする上関町 ⋮⋮
優秀な人材の宝庫でもパッとしない田布施町⋮⋮
周囲もうらやむ和木町の超リッチっぷり⋮⋮
コラム⑤
何度も蘇る不滅の錦帯橋⋮⋮
巨大周南合併!
でも徳山消滅にビックリ⋮⋮
徳山の再生プランは周辺を切り捨てる ⋮⋮
イメージダウンした光市を﹁おっぱい﹂が救う!⋮⋮
まとまらない周南市の隣でひっそりほくそ笑む下松市⋮⋮
いち早くまとまったのに一枚岩じゃない周南地域⋮
92
コラム⑥
誰でも﹁一島一城﹂の主になれる
⋮⋮
106
第6章
!? 90
104
108
●
●
88 86
94
100
85
82
96
102
!?
99
80 78
84
!?
98
!?
CONTENTS
第7章
九州のお隣・下関周辺はやっぱり異文化なのか?⋮
ほぼキタキューの下関市が県内で孤立している ⋮⋮
下関の民族対立は昔の話 世代交代で薄まる人種問題⋮⋮
宇部新川駅周辺は超ゴーストタウンに変貌!⋮⋮
ユニクロに愛着がわかない 宇部市民の〝モンロー主義〟⋮⋮
山陽小野田の成功はセメントと博打のドッキング ⋮⋮
118
112
人材確保が山口県の未来を拓く!⋮
コラム⑦ 押すな押すなの唐戸市場⋮⋮
110
126
第8章
寂れる山口県の現状はどこまで続く ⋮⋮
松陰先生の訓戒は間違っていなかった!⋮⋮
若者よ、もどってこいよ!
ふるさと山口県へ⋮⋮
124
122
●
●
116
!?
114
!?
129
!?
109
121
120
!?
!?
●街の気になるスポット⋮⋮
●参考文献⋮⋮
138
山口県
日本の特別地域 特別編集 これでいいのか
保守的で権力志向!
山口県民ってナルシスト
!?
のである。
﹁ザ・長州﹂ではない
けど、そうした長州気質は代を
経て徐々に薄まっているといわれ
現在の山口県民
ている。いまの山口県民にとって
頁で取り上げた長州気質。江
の伊藤博文や吉田松陰は、尊敬の
戸から明治にかけて、どん底︵改
対象というよりも郷土が生んだ有
易スレスレ︶から頂点︵新政府の
名な歴史人物ぐらいの感覚である
中枢︶にまで這い上がった、まる ︵萩市民は例外?︶
。政治に関心が
で下剋上の歴史が長州人を育み、
あるかといえば、こちらもかなり
﹁プ ラ イ ド が 高 い﹂
﹁保 守 的﹂
﹁教
ビミョーだ。ちなみに2012年
育熱心﹂﹁政治好き﹂﹁愛国心が強
の衆議院総選挙の投票率は パー
い﹂という山口県の県民性を生ん
セントちょい。全国平均が ・3
だとされる。だが、当の山口県民
パ ー セ ン ト 程 度 だ か ら、
﹁並﹂で
たちはそんな性格だと思っていな
ある。同じ保守王国でいうならお
か っ た り す る。で も、
﹁ヘ ン に プ
隣・島根の方がよっぽど政治への
ライドが高い﹂﹁ええかっこしい﹂ 関心が高いのだ︵同投票率は ・
﹁ち ょ っ と 純 粋 過 ぎ る よ ね﹂と か
7パーセントほど︶。
いうから否定されるのであって、
愛国心・愛郷心が強いというの
﹁目標を立てたら全力で突き進む﹂ もどうだろうか? 愛国心は﹁長
﹁芯が強い﹂﹁努力家﹂なんていっ
州人のDNAを持つ﹂と公言する
たら、照れながらも肯定するかも
安倍現総理が体現しているけれど
しれない。結局、プライドは高い
も︵超タカ派の批判もあるけどね︶、
18
59 60
65
40
愛郷心はいささか⋮⋮。ふるさと
は遠きにありて思うもの、離れて
いてこそ故郷の良さが分かる、と
はいうが、山口県の若者は地元を
一度出るとあまり帰ろう、戻ろう
としない。今でこそ地元の雇用不
足という現実がUターンを妨げて
いるといわれているが、景気の良
かった時代から山口県民はずっと
こうだったのだ。
ちょっとうぬぼれが
山口県の女性は社交的で頭もいい。女性が強くな
って、
もはや男尊女卑の時代は終わった !?
強いんじゃないの?
山口県民の県民性
保守的
気が強い
プライドが高い
プライドが高い
体面を気にする
現実的
毒舌
ただ、薄まる長州気質とはいっ
ても、本来持っている気質という
電車はショボイ山口県。それでもそのいいところ
をアピールしようとするのが山口県民
のはそうそう変わるものではない。 ﹁頭のいい県民ほどダメだったと
政治好きや愛郷心はどうあれ、数
きの反動が大きいんですよ。彼ら
多くの山口県民と接してきて強く
は山口県を離れて一旗揚げようと
感じたのは、やはり﹁非常にプラ
いう気持ちが強かったりするんで
イドが高い﹂ということだ。これ
す。だからたとえ挫折しても無様
ばっかりは不変の県民性のように
なところを故郷に見せられない。
思う。
しかも這い上がれない。そこは長
誰しも少なからずプライドを持
州藩のしぶとさと異なるところで
っているが、山口県民のプライド
しょう﹂
はあからさまに高い。そのため、
また、別の山口県民は、
山口県民はそのプライドの高さが ﹁本当はすごくネガティブな状況
なのに、それをあえて隠してポジ
足かせになっているようだ。どう
ティブというか楽観的に振舞って
しても自分を弱く見せられない
いる。ダメな現実を直視しないと
﹁見 栄 っ 張 り﹂な 県 民 性 は 欠 点 だ
いうか、いつのまにか取り返しが
という指摘もあるほどで、このプ
つかないことになってるんです。
ライドの高さを 頁では﹁長州の
もっと早く言えよ! ってことは
負の遺産﹂と書いた。
すごく多いんですよ﹂
筆者が取材した山口県民が言っ
ていたのは、
と、至極冷静に自己︵県民︶分
析をしてくれた。さらに彼らが異
口同音にいうのは、プライドが高
いというよりも、自信家が多いと
いうこと。だから自分を必要以上
に大きく見せようとするし、非を
非として認めたがらない。ちょっ
とうぬぼれているのだ。
ちなみにコピーライターの糸井
重里氏が運営している人気ウェブ
サイト﹁ほぼ日刊イトイ新聞﹂の
2005年のバックナンバーに、
﹁日 本 人 の 思 い﹂と い う 特 集 が あ
って、そこで興味深いデータを発
見 し た。﹁あ な た は ナ ル シ ス ト で
すか?﹂というアンケートをとっ
て い る の だ が、
﹁ハ イ﹂と 答 え た
人の割合がもっとも多かった都道
府県が山口県だったのだ。2位は
島根で3位が福島だったから、保
守県の人たちは自己陶酔型のうぬ
ぼれ屋なのだろうか?
そんな山口県民はナルシスト型
の悪い癖で、相手の痛いところを
グサッと突く意地の悪さもある。
だから嫌われやすいが、ホントに
超優秀な長州人ならそんな癖もま
たサマになるってもの。
教育県ということもあって県民
は確かに〝ハイスペック〟なんだ
ろう。けど、山口県民は優秀な遺
伝子を持っていると主張する声も
あって、やっぱりうぬぼれ過ぎ?
41
女性
男性
見栄っ張り
社交的
愛郷心が強い
行動力がある
高飛車
気配りができる
下の人間の言葉に
耳を貸さない
鷹揚でクヨクヨしない
※各種資料より作成
21
国の合併推進前から
合併に動き始めていた
市町村合併というのは大抵ゴタ
ゴタが付きものである。そりゃそ
うだ。住民は地名へのこだわりも
あるし、地元のプライドだってあ
る。ビンボーな自治体とは組みた
くないし、センセイたちにとって
は利権も絡む。なもんで、すべて
においてうまく妥協点を見つけて
折り合いを付けなきゃ、一緒にな
んてなれない。けど、どうしても
うまくいかず、最終的にケンカ別
れしてそのまま自然消滅という
ケースも多い。ただ、一旦関係が
消滅したかと思いきや〝お付き合
い〟が復活するケースもあって、
たとえるなら男女関係に似てるん
だよなあ、合併って。
で、この市町村合併。最後にこ
19
の国で大きな市町村合併が行われ
たのが、1995年に合併特例法
が改正されて以降、1999年に
総務省が中心になって強力に推進
され、2010年3月末を目途に
終了したいわゆる﹁平成の大合併﹂
である。当時、約3200あった
自治体は、この合併によって約1
700まで減った。だが、都道府
県ごとの実施差は大きく、東京都
や大阪府では合併がたったの1件
だけ。さらに新潟県を除いて東日
本では市町村減少率は低めだった。
都道府県の中でもっとも減少率が
高かったのは長崎県で次が広島県。
その広島県を筆頭に中国地方は比
較的市町村減少率が高く、山口県
でも あった自治体が まで減り、
村も無くなった。県内は合併によ
ってかなり整理整頓されたのであ
る。
ただ山口県内では平成の大合併
56
!?
イケイケ、すったもんだで揺れた
平成の大合併!
平成の大合併以前の山口県 MAP
46
が持ち上がる以前から、一部の都
市間で﹁一緒になって中核市にな
りたい﹂と合併構想が持ち上がっ
ていたりして、合併にはイケイケ
な県ではあった。そうはいっても
実際に協議が始まると、合併協議
会の設置と解散がたびたび繰り返
されたように、丁々発止のせめぎ
合いが県内各地で見られた。それ
でも最終的に多くの市町村がうま
く落としどころを見つけて合併に
漕ぎ着けられたのは、お国が決め
た方針には従うべきとする長州的
思考のおかげだったりして?
47
ピンチで分かる
旧萩市と 2 町 4 村が合併してできた新生・萩市。
阿武町が加わらなかった市域はちょっといびつ
り、山口・防府地域、宇部・小野
ほとんど無く、住民無視で勝手に
車社会だから道路優先なんだろう
田地域、下関地域、長門地域、萩
合併話を進めた自治体への不信感
が、高齢化の現状では鉄道やバス
地域、柳井地域、周南地域、岩国
が渦巻いていたのだ。
だってそれなりに需要があるはず
地域、周防大島地域の9つの地域
なのに、そちらはなおざりになっ
山口や周南など、山口県では合
で合併が進められたが、順調に進
併によってかなり広い市域を持つ
ている。
行したのが下関、長門、周防大島
都市が誕生した。全国的に見ても、
また、記憶に新しい2013年
の3地域で、ほぼ順調だったのが
広域的な合併となると得てして中
7月集中豪雨では、合併による地
岩国地域。チョイ揉めが萩地域で、 心部と周辺部の格差が問題視され
域内格差が如実に現れた。大きな
かなりドタバタしたのが山口・防
たり、市役所までの利便性及び行
被害に見舞われた山口や萩周辺の
府、宇部・小野田、柳井、周南の
政サービスの低下があったりする
過疎地域では、合併後の人員整理
4地域といわれている。が、それ
が︵逆にスリム化で行政サービス
もあって人手が足りずに現場が大
は各自治体の動きが複雑だったか
が ア ッ プ す る ケ ー ス も あ る︶、山
わらわになってしまったのだ。市
どうかということが基準であって、 口県の場合は格差是正や利便性ア
域が広すぎて対応できなかったじ
住民主導のさまざまな反対運動は
ップのために、合併前からすでに
ゃ済まされない問題である。
至るところで起きていた。住民は
生活道路の整備を掲げて動いてき
大がかりな合併は正直必要なも
地域・生活を守ろうと必死だった
た。とはいえ、県都にして県央の
のなのだろうか?
山口県が中核
のだ。合併による都市化によって
交通拠点となっている山口市の道
都市をたくさん作りたい気持ちも
農漁村が切り捨てられる不安や、
路整備こそ進んでいるが、順調に
わかるけれども、見てくれよりも
住民生活がどう変わるかの議論が
進まない地域も当然ある。また、
中身が大事じゃないだろうか?
旧岩国市と玖珂郡の 6 町 1 村が合併してできた
新生・岩国市。モダンな新市役所は合併後に落成
山口県では、県の構想にのっと
全国でもっともショボい県庁所在地と揶揄された
山口市も合併で巨大化し、
新幹線駅も手に入れた
広域合併の弊害
平成の大合併でいち早く合併に動いたのが周南地
域。2 市 2 町が合併して巨大な周南市になった
寿命が短いのは
〝ふりかけ〟が原因
!?
10
その代表の脳梗塞といったら、脳
糖分も塩分も
内のある部分で血液の流れが止ま
ってしまい、必要な血液を得られ
摂り まくっている
ない箇所の細胞が死んでしまう恐
ろしい病気。脳の細胞はほとんど
山口県は短命県だ。平均寿命は
男 子 で ・0 3 歳︵全 国 位︶
、
再生しないので、脳梗塞によって
女 子 が ・0 7 歳︵同 位︶。山
失われた機能は取り戻せず、命を
口県より下の県もあるが、グルー
取り留めても後遺症が残ってしま
プ分けすれば﹁短命﹂に入る。
う。日本人の死亡要因の上位はこ
うした脳血管の病気だが、脳梗塞
しかもだ。山口県は1日平均の
在院患者数が全国3位だという。
の人口 万人あたりの患者数が、
これって入院患者が多いというこ
山口県はなんと全国4 位なのだ
とだが、寿命が短いこととあわせ ︵脳血管疾患も全国4位︶。
ると、なんだか、一度入院したら
そんな生活習慣病の要因といえ
死ぬまで退院できないような気す
ば、運動不足、過分な栄養摂取、
らしてくるではないか。
喫煙、それにストレスといわれて
いるが、山口県に当てはめると思
でも、どうして山口県民にこう
した傾向があるのか?
い当たるフシはいくつもある。
一般的に死亡リスクが高まると まずは運動不足。山口県といえ
いわれる生活習慣病だが、データ
ば車文化で、移動のためにせっせ
では山口県民には糖尿病、高血圧、 と歩くのは学生くらい。慢性的に
さらには脳の病気が目立っている。 運動が足らない状況になってしま
86 79
39
37
60
山口県民の健康もろもろデータ
山口県
都道府県順位
平均寿命(男)
79.03
39位
平均寿命(女)
86.07
37位
通院者率
383.1
11位
一般病院の1日平均外来患者数
1088.8
24位
一般病院の1日平均在院患者数
1315.8
生活習慣病患者数
3位
糖尿病
191
16位
高血圧性疾患
512
25位
脳血管疾患
400
4位
脳梗塞
279
を飲むのが習慣みたいになってい
白飯だけじゃなく、ウニ︵塩漬け︶
るんですよ。だから漁師に糖尿病
やタラコ︵明太子︶も味付けする
患者が多いんですよね﹂とのこと。 し、焼き飯も好きだし、素材その
そんな糖分過多のバランスをと
ものというより、とにかく味をつ
っているのか、塩分もまた摂り過
けたがる県民なのである。
ぎているような気が⋮⋮。かの甘
病気と認めないう ちに
口醤油は実は塩分も意外に多い。
甘さでしょっぱさが隠れるため、 死んでいく?
つけ過ぎる人が多いのだ。それと
意 外 な 盲 点 は﹁ふ り か け﹂。山 口
喫煙に関しては、山口県は全体
県の食堂には大抵ふりかけが数種
的な喫煙率というよりも、分煙化
類置いてある。故郷を離れた県民
が進んでいないことが問題だ。喫
がもっともカルチャーショックだ
煙者の数は少なくても、非喫煙者
ったのが﹁食堂にふりかけが置い
が副流煙を吸いやすい環境なので
ていなかったこと﹂だという。白
ある。県を挙げて喫煙スペースの
いご飯のほのかな甘みだけじゃ物
設置などに取り組んでいるが、最
足りん! と、ふりかけで塩分を
終的にはモラルの問題だよね。
しっかり摂取しているのである
そして最後はストレス。山口県
︵健康的なふりかけもあるけどね︶。 民は能天気なようでストレスを抱
えやすい。プライドが高いことは
何度も触れてきたが、それゆえに
他人と自分を比べて落ち込んだり
しやすいし、不満を溜め込みやす
い。だから、ストレスを発散でき
るギャンブル場が山口県には多く、
盛んなのかもしれない。
また県民の自意識が強いので、
なかなか病気と認めたがらない山
口県民も悪い。手遅れになる前に
見せておけばというケースも多い
のだ。短命の一番の原因は県民性
にあるのかもね。
※データは総務省「統計でみる都道府県のすがた2013」、厚生労働省「平成21年地域保健医療基礎統計」などを参照
※通院者率は人口1000人あたり、一般病院の1日平均外来・在院患者数、生活習慣病患者数は人口10万人あたり
4位
61
っているはずだ。
次は食生活。山口県の醤油は甘
さが特徴だが、甘口醤油のトロっ
とした中に感じられる甘みの正体
は砂糖︵ザラメ︶だ。完全に山口
県民の食生活の一部になっている
上に、寿司・刺身など和食全般に
用いる他、カレーにも入れるし、
マヨラーみたいに何にでもかけて
食 べ る 人 も い る︵ち な み に マ ヨ
ラーも多い!︶
。
それと県内の医師に聞いてみた
と こ ろ、﹁醤 油 よ り も 缶 コ ー ヒ ー
が悪い。山口県は漁師が多いでし
ょ。彼らは若い頃から仕事前と終
わりに砂糖入りの甘い缶コーヒー
項目
受動喫煙を防止するため、山口県は指定喫煙場所
を設置して分煙を推進しているが……
肥満が少ないのは
周囲にデブがいないから?
さんざん山口県民の不健康ぶりを挙げてきたが、
「おや、
ホン
トはけっこうヘルシーなんじゃないの?」と思わせるデータもあ
る。 山口県は全国で男性の肥満がもっとも少ない県なのだ。
つまり、デブが少ないのである。三方が海なので、魚中心の食
生活だというのもあるのだろうが、単にデブが周囲に少なく、太
っていると恥ずかしいので、みんな太れないのかもね。山口県
民ってかなり見た目を気にするからなあ。
・山口県文章館
﹃山口県文章館所蔵アーカイブズガイド︱幕末維新編︱﹄
山口県文章館
2010年
・周南市
http://www.city.shunan.lg.jp/
参考文献
・小川国治
﹃山口県の歴史﹄山川出版社
2012年
・山本博文
﹃あなたの知らない山口県の歴史﹄洋泉社
2013年
・新人物往来社
﹃︻幕末維新︼動乱の長州と人物群像︱松陰と晋作 松下村塾の志士たち﹄
新人物往来社
2005年
・一坂太郎
﹃長州奇兵隊
中央公論新社
勝者 の な か の 敗 者 た ち ﹄
2002年
・祖父江孝男
﹃県民性
文化人類学的考察﹄中央公論新社
1971年
・司馬遼太郎
﹃歴史と視点︱私の雑記帖︱﹄新潮社
1980年
・半藤一利
﹃幕末史﹄新潮社
2012年
・古川薫
﹃山口県謎解き散歩﹄新人物往来社
2012年
・古川薫
﹃吉田松陰
留魂録﹄講談社
2002年
・川口雅昭
﹃吉田松陰一日一言﹄致知出版社
2006年
・原口泉
﹃吉田松陰の夢
松下村塾の魂﹄徳間書店
2012年
・奈良本辰也
﹃高杉晋作
維新前夜の群像1﹄中央公論新社
1965年
・林三雄
﹃長州藩の経営管理﹄文芸社 2001年
・柳井市
http://www.city-yanai.jp/
・光市
http://www.city.hikari.lg.jp/
・下松市
http://www.city.kudamatsu.lg.jp/
・防府市
http://www.city.hofu.yamaguchi.jp/
・美祢市
http://www2.city.mine.lg.jp/
・山陽小野田市
http://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/
・宇部市
http://www.city.ube.yamaguchi.jp/
・長門市
http://www.city.nagato.yamaguchi.jp/
・萩市
http://www.city.hagi.lg.jp/
・下関市
http://www.city.shimonoseki.lg.jp/
・山口市
http://www.city.yamaguchi.lg.jp/
・山口県
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/
︻サイト︼
・中国新聞社
﹃錦帯橋かいわい∼架け替えとともに∼﹄
中国新聞社 2005年
138
・内閣府
http://www.cao.go.jp/
・防衛省・自衛隊
http://www.mod.go.jp/
・農林水産省
http://www.maff.go.jp/
・文部科学省
http://www.mext.go.jp/
・経済産業省
http://www.meti.go.jp/
・厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/
・国土交通省
http://www.mlit.go.jp/
・総務省
http://www.soumu.go.jp/
・広島県
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/
・和木町
http://www.town.waki.lg.jp/
・上関町
http://www.town.kaminoseki.lg.jp/
・田布施町
http://www.town.tabuse.lg.jp/
・阿武町
http://www.town.abu.lg.jp/
・岩国市
http://www.city.iwakuni.lg.jp/
・唐戸市場
http://www.karatoichiba.com/
・hm t マガジン
http://uub.jp/hmt/
・周防大島ドットコム
http://www.suouoshima.com/
・長門やきとり横丁連絡協議会
http://www.chosyudori.or.jp/yakitori/
・ 世紀の新しいまちづくり 山口県市町村合併
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/gyosei/chiiki/shicho-g/gappei/
・ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com/home.html
・日本自動車工業会
http://www.jama.or.jp/
・帝国データバンク
http://www.tdb.co.jp/
・防府市観光協会
http://www.kanko-hofu.gr.jp/
・柳井市観光協会
http://www.kanko-yanai.com/
・中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/
・山口新聞
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/
・米海兵隊岩国航空基地
http://www.mcasiwakuni.marines.mil/Japanese.aspx
・錦川鉄道
http://nishikigawa.com/
・山口県警察
http://www.police.pref.yamaguchi.jp/
・JR西日本
http://www.westjr.co.jp/
139
21
●編者
岡島慎二
1968年生まれのライター兼編集者。地域批評シリーズではさまざまな地域の執
筆を担当しているが、今回の山口県が初の西日本地域。というわけで山口県を東
西南北ぐるっとめぐって取材を敢行したが、自分の周囲には山口県人会が作れる
ほど(?)山口県出身者が多いことも判明。以来、長州ネタ(プロレスじゃない
よ)には事欠かない日々を過ごしている。
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか 山口県
2013 年 12 月 2 日 第1版 第 1 刷発行
編 者
発行人
発行所
岡島慎二
武内静夫
株式会社マイクロマガジン社
〒 104-0041 東京都中央区新富 1-3-7 ヨドコウビル
TEL 03-3206-1641 FAX 03-3551-1208(販売営業部)
TEL 03-3551-9564 FAX 03-3551-9565(編 集 部)
http://micromagazine.net/
編 集 髙田泰治 / 尾上健太郎
装 丁 板東典子
本文デザイン ㈱マイクロハウス 企画・制作
イラスト 田川秀樹
協 力 ㈱ n3o
校 閲 株式会社 文字工房燦光 / 野上史朗
印 刷 図書印刷株式会社
※定価はカバーに記載してあります
※落丁・乱丁本はご面倒ですが小社営業部宛にご送付ください。送料は小社負担にてお取替えいたします
※本書の無断転載は、著作権法上の例外を除き、禁じられています
※本書の内容は 2013 年 10 月 24 日現在の状況で制作したものです
©SHINJI OKAJIMA
2013 Printed in Japan ISBN 978-4-89637-442-1 C0095
©2013 MICRO MAGAZINE
丘の上のニュータウン族VS
平地の特権階級の仁義なき戦い!?
焼け野原を
チンチン電車で
復活させた
広島の正体
中国地方でもっとも巨大な都市である広島市は、単な
る地方都市としての役目ばかりではなく、被爆を実体験
した貴重な経験から、世界へ平和を訴えるシンボルと
なっています。
だけど……それはあくまで、街を外から見
たかなり大味な印象に過ぎません。広島 弁の代名詞で
もある「じゃけん!」を、本当は言わない? 市民はみん
な折り鶴を完 全にマスターしている? 実は昔は城下
町だった? などなど知られていない「真の広島市」を
徹底した取材で描き出した奥深い書籍となっています。
地域批評シリーズ 日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
広島県広島市 川口有紀/編
B5判/144ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-385-1
ダークに染められた
市民の不思議感覚
50年経っても
まとまらない
北九州の裏事情
近代日本工業の幕開けとも言える官営八幡製鐵所が
1901 年に操業し、今では歴史の教科書を通して全国民
の知れわたる存在となっている北九州市。
同市は 1963
年に 5 市が合併して誕生、2013 年には市制 50 周年
を迎えました。
本来ならおめでとうと祝うところですが、
実はもともと個性の強い 5 市が合併したため、現在でも
街はまとまりに欠けており「50 周年」といわれても市民
たちはピンと来ないのです。そんな一枚岩になれない北
九州市民の心情を深く追求した……珠玉の一冊です。
地域批評シリーズ 日本の特別地域 特別編集
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福岡県北九州市 たむらやすよ・宮沢玲奈/編
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松立学・
山中茂紀/編
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岡島慎二・
鈴木士郎/編
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ISBN 978-4-89637-425-4
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川口有紀/編
岡島慎二・
鈴木ユータ/編
佐藤圭亮・小森雅人・
藤江孝次/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-385-1
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-388-2
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-390-5
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
群馬県
宮城県
静岡県
仙台市
静岡市
佐藤圭亮・丸山佑介・
和田虫象/編
松立学・
佐藤晴彦/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-392-9
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-394-3
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-397-4
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
東京都
新潟県
大田区
第2弾
岡島慎二・
土屋幸仁/編
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
東京都
武蔵野市
三鷹市
昼間たかし・
佐藤圭亮/編
岡島慎二・
土屋幸仁/編
鈴木士郎/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-399-8
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-401-8
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-404-9
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
大阪府
栃木県
岡山県
大阪市
三宅敏行・山下敬三・
橋村貴明/編
岡島慎二・
土屋幸仁/編
昼間たかし/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-406-3
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-409-4
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-412-4
日本の特別地域
日本の特別地域
日本の特別地域
東京都
東京都
東京都
足立区
葛飾区
板橋区
昼間たかし/編
昼間たかし/編
荒井禎雄・
山木陽介/編
A5判/176ページ/定価1,260円
ISBN 978-4-89637-253-3
A5判/176ページ/定価1,260円
ISBN 978-4-89637-280-9
A5判/176ページ/定価1,260円
ISBN 978-4-89637-287-8
日本の特別地域
日本の特別地域
日本の特別地域
東京都
東京都
東京都
豊島区
新宿区
渋谷区
橋本東堂/編
昼間たかし・
佐藤圭亮/編
佐藤圭亮・
丸茂潤吉/編
A5判/176ページ/定価1,260円
ISBN 978-4-89637-291-5
A5判/176ページ/定価1,260円
ISBN 978-4-89637-299-1
A5判/176ページ/定価1,260円
ISBN 978-4-89637-303-5
日本の特別地域
日本の特別地域
日本の特別地域
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
東京都
東京都
東京都
中野区
江東区
大田区
佐藤圭亮・
川口有紀/編
岡島慎二・
渡月祐哉/編
昼間たかし・
伊藤圭介/編
A5判/176ページ/定価1,260円
ISBN 978-4-89637-313-4
A5判/176ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-317-2
A5判/176ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-322-6
日本の特別地域
日本の特別地域
日本の特別地域
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
東京都
東京都
東京都
台東区
世田谷区
足立区2
小森雅人・川野輪真彦・
藤江孝次/編
岡島慎二・鈴木亮介・
奥岡幹浩/編
昼間たかし・
伊藤圭介/編
A5判/176ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-323-3
A5判/176ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-327-1
A5判/176ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-333-2
日本の特別地域
日本の特別地域
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
東京都
千葉県
東京都
練馬区
東葛エリア
杉並区
岡島慎二・
土屋幸仁/編
小森雅人・川野輪真彦・
藤江孝次/編
伊藤圭介・
昼間たかし/編
A5判/176ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-340-0
A5判/176ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-342-4
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-290-8
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
東京都 足立区vs
副都心線
神奈川県
横浜市
これでいいのか
葛飾区vs
江戸川区
地域批評シリーズ
編集部/編
小森雅人・
川野輪真彦/編
地域批評シリーズ
編集部/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-305-9
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-312-7
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-315-8
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
埼玉県
神奈川県
神奈川県
さいたま市
川崎市
湘南エリア
小森雅人・川野輪真彦・
藤江孝次/編
岡島慎二・
浅井達幸/編
橋本玉泉・
岡島慎二/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-329-5
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-330-1
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-347-9
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