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夢や目標はやる気を生み出す!
共創・共育・共感 尾鷲市教育長だより 2014.1.10.(金) 第56号 夢や目標はやる気を生み出す! 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 みなさんは、今年をどういう年にしたいと考えていますか。今年の夢や目 標 を掲げ て、そ の実 現に向け 一歩一 歩前に 進んで いく一年 にし たいもの です。 「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。自分が好きなこ とには「やる気」が起きて積極的に努力するから、驚くほど上達が速いとい う意味に使われます。 誰でも自分の好きなことや興味のあることには、やる気が起きます。そう なると、大脳の新しい皮質が活性化され、記憶力や学習能力が高まります。 これが脳の性質です。 好きなこと、興味のあることに没頭している人は、気分がよく、やる気と 集中力にあふれています。脳も活性化され、快感に満ちあふれています。目 が輝き、元気一杯なのです。 好きなことに取り組むとき、快楽ホルモンであるドーパミンが大量に放出 され、脳内に快感が走って楽しい気分になります。やる気が生まれます。 ところで「やる気」の起きやすい条件があります。次のようなことです。 ① 将来の夢や目標をもつ。 ② 努力すれば達成可能な身近な目標を立てる。 ③ 目標実現に向けて、先ず 行動する! ④ 実現のための計画を立て、一つずつ実行に移す。 よ う す る に 、「 や る 気 」 を 起 こ す に は 、 あ れ こ れ 迷 わ ず に 、“ 努 力 す れ ば 達 成可能な身近な目標”を立て、先ずは一つずつ実行に移していくことです。 オーバー・ラーニング 「おまけの学習」のすすめ! 受験シーズンがやってきました。受験でも試合でも大切なことは、本番で 自分の力を出し切れるよう、当日に向けたコンディションづくりをすること です。そのためには何よりも、規則正しい生活を心がけ、食事や睡眠を十分 にとり、インフルエンザなどの予防をすることも大切な対策です。 ところで、テストが実施される前日、家でテスト勉強をしたにもかかわら ず、学校へ行ってテスト本番になると、昨夜、覚えたことがなかなか出てこ ないといったような経験はありませんか。 これは、実は記憶力が悪いのではなく、勉強の方法に問題があります。学 習が「オーバー・ラーニング」になっていないのです。 「オーバー・ラーニング」というのは「おまけの学習」といわれる勉強法 で、家で勉強していて「よし、覚えたぞ!」と思っても、そこで勉強をやめ ないで、もう一・二度、くり返して学習することをいいます。 時には、三度くらいくり返して勉強します。覚えたことをさらに覚えるの で「オーバー」なわけで、そこから「オーバー・ラーニング」というように なりました。オーバー・ランニングではありません。 人間の記憶は忘れるようにできていますから、覚えたぞと思っても、翌日 のテストまでの間に少しずつ消えてしまいます。ですから、消えても困らな いように、余分に覚えておけばいいわけです。 た だ し 、 こ の 勉 強 の 欠 点 は 、「 く ど い 」 こ と で す 。「 覚 え た 」 こ と を 、 さ ら に く り 返 し て 覚 え る の は 無 駄 な こ と の よ う に 思 え る し 、「 も う い い か げ ん に し て よ 」 と 思 う し 、「 く ど い な あ 」 と 感 じ て 、 い や に な る か ら で す 。 そ こ で 、 つ い 、「 お ま け 学 習 」 を し な い で す ま せ て し ま う よ う に な り 、 そ の 結 果 、 翌 日 の テストで失敗してしまうのです。 「覚えたぞ」と思ったら、今度は別の勉強をして頭を切り替え、それから、 もう一度戻って、確かめると、その知識は記憶に強く刻みこまれます。 Aを覚えたらBの勉強に切り替え、一段落したら、またAの勉強に戻って 覚えるという方法です。ABAというパターンですが、さらにくり返して、 ABACAというようにAにとくに力を入れたりしてもいいでしょう。 それぞれ人には得意・不得意があります。英語では「おまけ学習」3回、 数学なら1回で充分というように、自分流の「おまけ学習」ができるように なれば、学習の成果が確実に出るようになります。やってみましょう。