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投資用マンション等の執拗な勧誘トラブル倍増 強引な勧誘に規制強化!!

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投資用マンション等の執拗な勧誘トラブル倍増 強引な勧誘に規制強化!!
記者発表(資料配布)
月 日
担
11月7日
(月)
当
TEL
兵庫県立健康生活科学研究所
生活科学総合センター
緊急速報
発表者名
078-302-4028
センター長
その他
圓尾 辰夫
(主幹兼相談調査課長
本多 三洋子)
投資用マンション等の執拗な勧誘トラブル倍増
強引な勧誘に規制強化!!
ここ数年、兵庫県内の消費生活相談窓口には投資用マンション等の勧誘トラブルに関する相談が
年々増加しています(2008 年度 118 件→2009 年度 140 件→2010 年度 156 件)。2011 年度(4-8 月)
は 102 件で、2010 年度同期(4-8 月) 55 件の約2倍に達しています。
勧誘方法は、電話勧誘によるものが8割を占め、半数近くが職場への電話です。
「断ったのに何
度も電話がかってくる」
「断ったら脅された」
「とにかく一度会おう」等、執拗な勧誘に関する相談
が8割近くを占め、なかには 13 時間も勧誘されたケースもあります。
このようなマンション勧誘が全国的に問題となり、宅地建物取引業法※施行規則が改正され、
2011 年 10 月 1 日から、悪質な勧誘に対する規制が強化されました。執拗な勧誘には毅然とした態
度で対応しましょう。
※【宅地建物取引業法とは】
宅地建物取引業の免許を受けた宅地建物取引
業者の業務に関する規制、手続き、罰則などを
定めた法律
強引な勧誘の手口
【勧誘の特徴】
・非通知で電話をかけてくる。
・業者名、担当者名を言わない。尋ねても答えない。
・1∼2時間と長時間勧誘が続く。
・明け方の早朝勧誘や深夜の勧誘
・電話を切らせない。
【セールストーク】 ・
「借入しても家賃収入で返済できる」
「家賃収入で老後の安心。年金代
わり」
「税金対策」
「税金の還付金が入る」
【断ると】
【会うと】
撃退法
・
「電話の切り方が気に入らない」
「話を聞かずに電話を切るのは失礼だ」
「最後まで話を聞け」
「明日会社に行くぞ」等と言って威迫する。
・
「興味がない理由を教えろ」
「何が問題で断るのか」等と執拗。
・会う約束場所は深夜営業している飲食店が多い。
・断るつもりで会っても、長時間勧誘する。
①執拗な勧誘を受けた際は「そのような行為は宅地建物取引業法で禁止されている」との
認識のもと毅然と対応しましょう。→業者名、担当者名等を国土交通省等の免許行政庁
へ通報する方法もあります。
②勧誘を受けたら、まず、業者名、担当者名、勧誘の目的を確認しましょう。
→業者名、氏名、勧誘の目的を告げずに勧誘する行為は禁止されました。
③契約するつもりがないなら「お断りします」
「必要ありません」
「関心ありません」
、
勧誘を拒否するなら「勧誘行為が迷惑です」と言ってすぐ電話を切りましょう。
→契約しない旨の意思表示をしている者への再勧誘は禁止されました。
④買う気がなければ、絶対に会わないこと。
(生活科学総合センターの消費生活相談受付電話は 078-303-0999)
年々増加する投資用マンションの相談件数
(件数)
160
マンションの相談件数
うち、再勧誘
うち、強引な勧誘
うち、長時間勧誘
うち、夜間勧誘
140
120
156
140
118
102
100
80
87(73.7%)
114(73.1%)
108(77.1%)
119(76.3%)
102
88(74.6%)
83(81.4%)
76(74.5%)
71
103(73.6%)
84(82.4%)
82(80.4%)
55(77.5%)
60
55(77.5%)
40
9
(12.7%)
20
7
(9.9%)
0
2006
55
2007
14
(10.0%)
11
(7.9%)
10
(8.5%)
7
(5.9%)
16
(15.7%)
5
(4.9%)
2008
2009
20
(12.8%)
11
(7.1%)
2010
(4∼8 月同期)
12
(11.8%)
5
(4.9%)
2011
(4∼8 月) (年度)
図1 兵庫県内消費生活相談窓口でのマンション勧誘の苦情受付件数
投資用マンションのトラブルの特徴
強引な勧誘が8割
2010 年 4 月∼2011 年 8 月に兵庫県内の消費生活相談窓口で受け付けた相談 258 件
うち、①強引な勧誘(「強引」、「執拗」に勧誘される)・・・・・201 件(77.9%)
②再勧誘(「何度」も断っても勧誘される)・・・・・・・198 件(76.7%)
③長時間勧誘(「5時間」「13 時間」等、勧誘される)・・・ 32 件(12.4%)
④夜間勧誘(「深夜」「早朝」に勧誘される)・・・・・・ 16 件( 6.2%)
電話勧誘販売が8割
最初に勧誘を受けた場所は職場が半数近く
10
(5.0%)
211
(81.8%)
1
0%
50%
15
22 (5.8%)
(8.5%)
電話勧誘販売
訪問販売
その他
無回答
85
(32.9%)
自宅
100%
0
図2 販売形態(258人)
無回答
団体等 9(3.5%)
1(0.4%)
図4 契約当事者の性別(258人)
100
150
年代は40∼50歳代が6割
70歳以上
13(5.1%)
男性
208(80.6%)
50
図3 勧誘を受けた場所(258人)
ターゲットは男性が8割
女性
40(15.5%)
116
(45.0%)
職場
無回答 20歳代
32(12.4%) 6(2.3%)
30歳代
38(14.7%)
60歳代
11(4.3%)
50歳代
54(20.9%)
40歳代
104(40.3%)
図5 契約当事者の年代(258人)
(人)
【事例1】5時間の勧誘電話、断り続けると「電話回線をふさぐ」と脅迫
職場に投資用マンションの電話勧誘が夕方から5時間も続き、電車がなくなると言って、
やっと電話を切らせてもらえた。
「会ってほしい」と言う電話を断り続けていると、
「社員が
100 人ぐらいいるので、次々に電話をして職場の回線をふさいでやろうか」と脅す。電話番
号を聞いても教えてくれない。
(男性 40 歳代 平成 23 年 2 月受付)
【事例2】断り切れずに会うと5時間以上も勧誘され、翌日にも会う約束
職場に「投資用マンションを買わないか」と電話がかかり、断り切れずに近隣の飲食店
で担当者と会った。夕方6時から5時間以上も勧誘された。帰らせてもらえない雰囲気でや
むを得ず「考えさせてほしい」と言ったが、話が続き、また、明日会う約束をさせられた。
(男性 40 歳代 平成 22 年 10 月受付)
【事例3】13 時間も粘られ、帰れず、疲れ果てて契約
投資用マンション(2070 万円)を購入しないかとしつこい電話勧誘があり、断るために
「資料を送ってほしい」と言うと、「資料を捨てるつもりだろうから、会って話しをする」
と言われ、
職場と飲食店で 17 時∼朝の 6 時まで話を聞いた。
「家賃は急激に下がらないので、
将来の年金代わりになり損はしない。支払えなくなったら、物件を売ればよい」などと説明
され、断ったが、
「購入したくないだけと言う理由は通じない」と粘られ帰してくれなかっ
た。疲れ果てて、申込書に拇印を押してやっと解放された。
(男性 30 歳代 平成 22 年 8 月受付)
(参考)表 宅地建物取引業法施行規則の主な勧誘に関する禁止行為
主な勧誘に関する禁止行為
具体的な禁止行為
(1) 利益を生じることが確実であると誤解させるべき断定
・例えば、「2∼3年後には、物件価格の上昇が確実である」と告げる
等、物件の値上がりが確実であるから将来の転売によって必ず利益が
生じる等といった将来利益を断定的に提供する行為
的判断を提供する行為
(法第47条の2第1項)
(2)威迫行為(法第47条の2第2項)
(3)勧誘に際し、次の行為は禁止(法第47条の2第3項)
(法施行規則第16条の12第1号のイ∼へ)
・相手方が恐怖心を生じなくても、不安の念を抱かせる行為
当該契約の目的物である宅地又は建物の将来の
環境又は交通その他の利便について誤解させる
べき断定的判断を提供すること
・例えば、「○○の位置には、国道が2∼3年後に必ず開通する」とい
うような判断を断定的に提供する行為
ロ 正当な理由なく、当該契約を締結するかどうかを
判断するために必要な時間を与えることを拒む
こと
ハ 当該勧誘に先立って宅地建物取引業者の商号又
は名称、勧誘を行う者の氏名、勧誘をする目的で
ある旨を告げずに、勧誘を行うこと
ニ 相手方等が契約を締結しない旨の意思(勧誘を引
き続き受けることを希望しない旨の意思を含
む。
)を表示したにもかかわらず、勧誘を継続す
ること
ホ 迷惑を覚えさせるような時間に電話し、又は訪問
すること
ヘ 深夜又は長時間の勧誘その他の私生活又は業務
の平穏を害するような方法によりその者を困惑
させること
・正当な理由なく、契約締結の判断に通常必要と認められる時間を与え
ることを拒否することにより、契約の締結を不当に急がせる行為
イ
・勧誘行為を開始する前に業者名、氏名、勧誘目的を告げずに勧誘する
行為
・口頭または書面を問わず「お断りします」
「必要ありません」
「結構で
す」
「関心ありません」と意思表示したのに勧誘を続ける行為
・勧誘を継続することを希望しない旨の意思表示をした場合に、他の担
当者や代行業者により勧誘する行為
・一般的には午後9時から午前8時までの時間帯に、電話勧誘または訪
問勧誘を開始する行為
・深夜における勧誘や長時間にわたる勧誘等により相手方等を困惑させ
る行為
・例えば、相手方等が勤務時間中であることを知りながら、執拗な勧誘
や面会を強要して相手方等を困惑させる行為
※下線部分が改正点
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