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第 VIII 因子とフォンヴィレブランド因子の相互作用
Review Article − Full Translation 第 VIII 因子とフォンヴィレブランド因子の相互作用:生物学的,臨床的, 治療的重要性 Factor VIII and von Willebrand factor interaction: biological, clinical and therapeutic importance V. Terraube, J. S. O’Donnell and P. V. Jenkins Haemostasis Research Group, Institute of Molecular Medicine, Trinity College, Dublin; and National Centre for Hereditary Coagulation Disorders, St James Hospital, Dublin, Ireland 要 約:第 VIII 因子(FVIII)とフォンヴィレブラ ンド因子(VWF)の相互作用は,血友病 A および 態に影響するのみならず,血友病治療へ応用できる ことが示されている。本総説では,FVIII-VWF 相 フォンヴィレブランド病(VWD)患者の診断と治 互作用のメカニズムとその決定分子,さらに FVIII 療において直接的な臨床的重要性をもつ。血管損傷 と他のプロテアーゼ,細胞,細胞受容体との相互 作用の調節における FVIII-VWF 相互作用の役割 に対して正常な止血反応が起こるためには,FVIII と VWF の両者は必須である。VWF は,血小板 血小板および血小板 - 細胞外マトリックスの結合 について詳述する。また,いずれかの凝固因子の 遺伝子変異の結果として起こる,異常な FVIII- を仲介するが,それに加えて,コファクターであ VWF 相互作用の影響について考察する。 る FVIII の担体分子として働き,トロンビンとフィ ブリンの産生に直接的な役割を果たすことが既に確 Key words:第 VIII 因子,血友病 A,フォンヴィ 立している。最近の研究では,FVIII と VWF の相 レブランド因子,フォンヴィレブランド病 互作用は両者の生物学および血友病と VWD の病 緒 言 証明された(1)。この複合体の構成要素の 1 つであ る FVIII は,血友病 A において出血症状を改善す 遺伝性血液凝固異常症治療へのクリオプレシピ る一方,FVIII-RAG[すなわち,フォンヴィレブ テートの導入は,抗血友病 A 活性と血小板への結 ランド因子(VWF)]はフォンヴィレブランド病 合特性をもつ新たな蛋白質複合体の同定へつながっ (VWD)の出血表現型を改善する。FVIII と VWF た。後にこの 2 つの機能は,正常血漿中において複 は,それぞれ独立した遺伝子産物で,異なる機能を 合体として循環している 2 つの蛋白質[すなわち, 有することは既によく知られている。正常循環血液 抗血友病因子(第 VIII 因子< FVIII >)と FVIII 関 中におけるこれら 2 つの糖蛋白質の止血活性とライ ]によって仲介されることが 連抗原(FVIII-RAG) フサイクルは,密接につながっている。よって, ヒト血漿中における両者の相互作用に潜在する生化 Correspondence: Vincent Jenkins, PhD, National Centre for Hereditary Coagulation Disorders, St James Hospital, James Street, Dublin 8, Ireland. Tel.: +353 1 416 2141; fax: +353 1 410 3570; e-mail: [email protected] Haemophilia( 2010),16, 3–13 ©Blackwell Publishing Ltd. 6 学的基礎を解明することは,遺伝性血液凝固異常症 の治療において直接的に重要な意味をもつ。 血管損傷が生じると損傷部位に血小板血栓が形成 され,これは血液凝固カスケードの活性化とフィ ブリン塊の形成によって安定化される。血小板の 第 VIII 因子とフォンヴィレブランド因子の相互作用:生物学的,臨床的,治療的重要性 血管内皮への粘着,活性化そして凝集は,トロンビ (EC)と巨核球に限定的である(11,12)。動物の組織 ン生成とともにこの反応の中心的イベントである。 FVIII-VWF 複合体は,血管損傷に対する血小板の 学的研究では,動脈 EC に比べて静脈 EC で VWF 反応と正常な凝固カスケードの制御において極めて 多いことが示されている(7,13,14)。また,肺と脳で 重要な役割を果たす。第一に,血管損傷による局所 最も高い VWF レベルが報告されている一方で,肝 ずり応力の増大は,VWF の内皮下層細胞外マトリッ 臓では極めて低い発現レベルが報告されている(14)。 クスへの結合へつながる。結合したこれらの VWF 末梢循環で FVIII と VWF が複合体として存在する は,血小板血栓の形成を開始するために循環血液中 にもかかわらず,生体内の特定の細胞で両者がとも の血小板をつなぎとめる。第二に,VWF と FVIII に合成されることを示す直接的証拠は未だ提示され は正常血漿中で単独の複合体として循環するため, ていない。しかし,両者の発現について検討した数 血管損傷部位における露出した内皮下組織と相互作 件の研究では,FVIII と VWF は EC 系および巨核 用 す る VWF の 能 力 は, そ の 部 位 に お け る 局 所 球によってともに合成され,貯蔵顆粒へ輸送され, (2) 発現が有意に高いこと,そして大血管ほど分泌量が 放出されうることが示されている(15 ∼ 17)。発現量は FVIII 濃度を有意に高めることにも寄与する 。蛋 白質分解による FVIII の開裂は限定的であるため, 限定的であるかもしれないが,生体内に両者がとも 組織因子によって開始されるトロンビン生成は, に発現するメカニズムがあることは多くのデータが FVIII の活性化および VWF からの遊離を誘発する。 (FVIIIa)は,チモー これらの過程を経て活性型 FVIII ゲンである第 X 因子(FX)の活性型 FX(FXa)へ の変換において FIXa の有効な凝固促進コファク 示唆している。バゾプレシンまたはそのアナログで ることがよく知られている。この作用が見いだされ ターとして自由に機能することができるようになり, て以来,VWD 患者および軽症血友病 A 患者の治療 (3) あるデスモプレシン酢酸塩水和物(DDAVP)は, 血漿 VWF および FVIII の両レベルを一過性に高め これによって FIXa の触媒活性は数桁増大する 。 このように,FVIII-VWF 複合体は,一次止血およ に DDAVP が広く使用されるようになった。興味 深いことに,肝移植によって血友病 A は治癒し, びその後の凝固カスケードの進行において重要な役 移植後の DDAVP 投与により血漿 VWF レベルは 割を果たしている。 一過性に増加するが,血漿 FVIII レベルのさらなる 増加はみられない一方で(18),血友病のない肝移植 レシピエントは DDAVP 投与に VWF と FVIII の FVIII と VWF の生合成 両者が応答する。さらに,タイプ 3 VWD 患者では FVIII mRNA およびその蛋白質は, 脾臓や肺, DDAVP を投与しても血漿 FVIII レベルの有意な増 要生合成器官は肝臓と考えられる(4 ∼ 9)。肝臓にお 加はみられない(19)。これらのデータも,ともに合 成され放出可能な FVIII-VWF 複合体の貯蔵プール いて FVIII の合成と分泌を担っている主な細胞は, が生体内に存在するという説を支持している(19)。 腎臓を含む多くのヒト組織で同定されているが,主 未だ明確ではない。肝細胞が FVIII を合成すること は既に証明されているが,中でも類洞内皮細胞が最 FVIII-VWF 相互作用の決定因子 も重要であることが最近の研究で示されている。 FVIII mRNA およびその蛋白質は,ヒトおよびマウ (5 ∼ スの類洞内皮細胞中で証明されているとともに 7) ,正常マウスの類洞内皮細胞を血友病 A マウスへ 移植することによって効果的に止血能が回復するこ とが最近の研究で示されている(10)。 VWF 発現量は血管床によっても有意に差がある が,生体内における VWF 生合成は血管内皮細胞 FVIII は,高い親和性で VWF に結合する(Kd = (20,21) 約 0.2 ∼ 0.5 nM) 。FVIII の H 鎖と L 鎖の相 互作用は,FVIII-VWF 相互作用の親和性を増強す るが,FVIII の VWF 相互作用領域は L 鎖のみに存 在する(22 ∼ 25)。L 鎖 N 末端酸性領域(1672 ∼ 1689 番アミノ酸残基)は,FVIII-VWF 相互作用におい て重要な役割を果たし,中でも Tyr1680 残基の硫 7 Full Translation: V. Terraube, et al. (a) Heavy chain A1 Light chain A2 IIa B A3 a1 a2 a3 372 740 1689 C1 C2 (b) A2 C A1 A3 N N C a3 Ser2173 Ar2304; Pro2300 Ser2119 Val2232; Arg2307 Arg2150 Asn2129; Ile2098 Arg2320 Arg2159 Ala2201 C2 C1 Fig. 1. Domain structure and arrangement of heavy and light chains of FVIII. (a) The N- to C- terminal linear arrangement of the heavy and light chains. Circulatory FVIII has a B domain of variable size. Cleavage of the heavy chain and light chain by thrombin (IIa) at the residues shown activates FVIII from the procofactor dimer, to a trimer. (b) Three-dimensional structure of FVIII showing haemophilia A mutation sites resulting in defective binding to VWF. The backbone is represented as a ribbon, with the heavy chain in grey, and light chain the green spheres show the a-carbon of the normal amino acids when mutated result in decreased binding to VWF; the orange spheremutation results in increased affinity for VWF. The three dimensional structure does not include residues of B domain and the acidic a3 region is unresolved; the latter region is represented as a dotted line linked to the N-terminal region of the A3 domain. The B domainless crystal structure of FVIII, 2R7E.pdb [30] was visualized using Swiss-PDB viewer v.3.7 (http://www.expasy.org). 酸化は VWF との結合のために極めて重要である(26 ∼ 28) 離を導く(3)。 。興味深いことに,最近報告された B ドメイン 前述の酸性領域に加え,L 鎖の C2 および C1 ド 欠損 FVIII の結晶構造では,前述の L 鎖酸性領域が メインが VWF との相互作用を決定づける重要な因 解決されず混沌とした状態のまま残った。このこと 子であることが示されている。遺伝子組換えにより は,VWF との相互作用がこの領域の安定化に重要 様々な C2 ドメイン変異体(いくつかの血友病 A 関 (29,30) であることを示唆している(Fig. 1b) 。 FVIII はトロンビンによって活性化された後,H 鎖 の 複 数 部 位 お よ び L 鎖 N 末 端 の 開 裂 を 受 け, FVIIIa となる(Fig. 1)。FVIII L 鎖の N 末端酸性領 域 の 喪 失 は,FVIIIa の VWF へ の 親 和 性 を 有 意 (1/1,400)に低下させ,複合体からの FVIIIa の遊 8 連遺伝子変異を含む)の特徴づけを行った研究では, 相互作用に寄与する領域が特定されている(Fig. 1b)。特に,Met3199/Phe2200 と Leu2251/Leu2252 は,VWF およびリン脂質表面と直接的に相互作用 することが証明されている(31)。これら 4 つの残基 すべての cluster 変異は,ホスファチジルセリン含 第 VIII 因子とフォンヴィレブランド因子の相互作用:生物学的,臨床的,治療的重要性 (a) Propeptide 1 ‘Mature’ VWF polypeptide 763 D1 D2 1242 D’ D3 FVIII Heparin 2813 A1 A2 A3 D4 ADAMTS 13 GpIb Collagen Heparin cleavage site Collagen B1-3 C1 C2 CK GPIIb-IIIa (b) S-S S-S S-S S-S Fig. 2. Schematic representation of the pro-polypeptide and multimeric VWF. (a) The VWF molecule consists of four repeated domains A, B, C and D, the D1-D2 domains encompassing the propeptide. Ligand interactive sights are labelled. (b) VWF multimers are formed by C-terminal dimerization, followed by N-terminal multimerization, resulting in a head-to-head and tail-to-tail arrangement of monomers, and juxtaposition of the FVIII binding region. 有リン脂質への結合を約 95%減らし,VWF への結 合を 1/20 へ減少させた。FVIII-VWF 相互作用に おける C1 ドメインの役割も報告されており,C1 ドメインにエピトープをもつ自然発生した FVIII イ ン ヒ ビ タ ー は,VWF と の 相 互 作 用 を 阻 害 し, Ser2119Tyr 変異は FVIII-VWF 結合親和性を 1/80 (32) へ低下させることが示されている 十分な刺激が与えられたときに分泌される。 FVIII は,VWF ポリペプチドの成熟 N 末端領域 の最初の 272 残基内で VWF と結合する(763 ∼ (35 1035 番アミノ酸残基内の D' および D3 ドメイン) ∼ 39) 。VWF が FVIII と結合するためには,プロペ プチドの成熟ポリペプチド部分からの開裂が必要と 。トロンビン されるが,成熟 VWF のプロセシングにおけるこの による Arg1689 における開裂および N 末端酸性領 プロペプチドの開裂は,FVIII に対する後の VWF 域の喪失により,FVIII L 鎖の VWF に対する親和 の親和性を約 10 倍高める(40,41)。 性が劇的に低下することを考えると,C1 + C2 ド メイン領域は FVIII-VWF 結合の仲介という点で重 VWF 遺伝子の特定領域における変異は,VWF の FVIII に対する結合性を著明に高め,常染色体劣 性遺伝の VWD サブタイプ[タイプ 2N VWD(ノ ルマンディー型)]へ帰結する(42 ∼ 45)。典型的な 2N VWD 患者は,血漿 VWF レベルが正常域内にとど まり,FVIII レベルのみが正常域より低値を呈し, 要ではないようである。ともあれ,VWF と当初か ら複合体を形成できる FVIII の能力には,C1 およ び C2 ドメインの特定の残基が関与していると考え られる。 VWF 前駆体(pre-pro-VWF)は,2813 個のアミ ノ酸からなり,うち 22 個はシグナルペプチド,741 個はプロペプチド,残りの 2,050 個は成熟サブユニッ トである。この前駆体は,4 つのリピートドメイン(A (33) ∼ D)によって構成され(Fig. 2) ,分泌される 基本的検査値および臨床パラメーターは軽症血友病 A に類似する。2N VWD の治療における DDAVP の有効性について検討したいくつかの研究では,こ の患者集団の FVIII 半減期は有意に短縮している(2 ∼ 3 時間)ことが示された(46)。2N VWD の原因と 前に,高度にグリコシル化された高分子量マルチマー なる遺伝子変異は,VWF 遺伝子変異データベース が形成される広範な翻訳後修飾を経る。VWF グリ (http://www.ragtimedesign.com/vwf/mutation/) コシル化の最も顕著な特徴は,N 結合型糖鎖の一部 にリストされている。概して,これらの遺伝子変異 に ABO(H)抗原決定基(ABO 式血液型に一致) は,アミノ酸置換に帰結し,マルチマー構造を変化 (34) が存在することである 。循環血液中の VWF は, させることはほとんどないが,FVIII への結合能の ほぼすべてが EC に由来し,細胞外マトリックスお みが低下または消失する(42,47)。この結合能低下の よび血漿へ向けて構成的に分泌される。総 VWF の 機序は,未だ解明されていない。注目すべき例外と 約 5%は,EC および血小板の貯蔵顆粒に貯えられ, して,Arg760 において成熟 VWF からのプロペプ 9 Full Translation: V. Terraube, et al. チドの開裂を防ぎ,その結果として FVIII との結合 (48) におけるシステイン残基を欠失させることによって Ag および VWF:Ag レベルが有意に(約 20%)高い が, ABO 式血液型の影響は同様に認められている(63 ∼ 66) 。また,血漿中 FVIII および VWF レベルは, マルチマー構造を変化させ,VWF の FVIII への結 成人では加齢に伴って増加する(64,67,68)。 を阻害する変異 ,さらに,D' または D3 ドメイ 人は,コーカサス系米国人に比べて血漿中 FVIII: ンへシステイン残基を挿入またはこれらのドメイン 合を減少させる変異が挙げられる(49 ∼ 51)。 FVIII-VWF 相互作用の機能的影響 血漿中 FVIII と VWF FVIII-VWF 複合体は,血小板 - 血小板および血 臨 床 診 療 に お い て, 健 常 者 集 団 の 平 均 血 漿 中 小板 - 細胞外マトリックスの相互作用を仲介するこ FVIII および VWF レベルはいずれも 1 IU/mL と 定義される。したがって,VWF:FVIII 比は 1 である。 とによって,一次止血とその後の凝固カスケードの しかし,両分子の血漿中モル濃度は大きく異なる。 損傷部位の FVIII レベルを増加させることによって (約 典型的な血漿中 FVIII レベルは 100 ∼ 250 ng/mL 局所フィブリン塊を形成するうえでも重要な役割を 果たす。しかし,FVIII-VWF 相互作用の機能的影 1 nM)であるが,血漿中 VWF レベルは約 8 μg/mL (約 50 nM)である(52)。このため,正常な循環血液 中で VWF は FVIII に対して 30 ∼ 50 nM 過剰であ り,すべての VWF マルチマーが FVIII を含有する わけではない(20,21)。In vitro 実験では,VWF はモ 各モノマー ル比 1:1 で FVIII と結合することができ, が FVIII と結合する能力をもつことが示唆されてい る。ただし,この結合能をもつためには,VWF の コンフォメーションの変化が必要と考えられる(21, 24,53) 。 血漿中 FVIII レベルと VWF レベルは,健常者集 団においても血液型,年齢,人種,性別によって大 。ABO 式血液型は, きく異なる(約 0.5 ∼ 2 IU/mL) 血漿中 FVIII レベルおよび VWF レベルの重要な決 定因子である(54)。O 型健常者集団の FVIII 抗原レ ベル(FVIII:Ag)と VWF 抗原レベル(VWF:Ag)は, 非 O 型(A,B,AB 型 )健 常 者 集 団 と 比 べ て 約 25 %低い(55 ∼ 60)。多変量解析では,ABO 式血液型 が血漿中 FVIII レベルに与える影響は,主にこれら の血液型が血漿中 VWF:Ag レベルに与える影響を 介したものであることが示されている。さらに,他 のいくつかの研究では,VWF に対する FVIII の比 は異なる血液型を通じて差がないことが証明されて いる(59,61)。しかし,健康な家族集団を対象とした 最近の研究では,VWF からは独立して ABO 式血 液型が血漿 FVIII レベルへ小さいながらも有意な影 響を与えると報告されている(62)。アフリカ系米国 10 両者において直接的な役割を果たすばかりか,血管 響は,血管損傷部位で起こる前述のようなイベント のみではない。特に,循環血液中 FVIII 半減期の延 長という点で,VWF との相互作用は極めて重要な 影響因子である。 FVIII-VWF 複合体の半減期とクリアランス VWF と の 相 互 作 用 が, 正 常 血 漿 中 に お け る FVIII の半減期を有意に延長することは十分に確立 している。これまでの研究では,血友病 A 患者に おける FVIII 製剤の半減期は約 12 時間であるが, タイプ 3 VWD 患者ではわずか 2.5 時間にすぎない ことが示されている(69)。動物実験では,FVIII 異化 の制御においても VWF が極めて重要な役割を果た すことが確認されている。一例として,タイプ 3 VWD ブ タ へ の 精 製 ブ タ VWF 投 与 は, 血 漿 中 FVIII レベルを約 25%から正常値へ回復させるのに 十分であった。さらに,肝 FVIII mRNA レベルに 変化はなく,FVIII レベルの増加は FVIII 生合成の 増加によるものではなかった(70)。同様に,VWD 患者へ高純度 VWF 製剤(FVIII 含量量は非常に少 ない)を投与した研究では,極めて低かった FVIII レベルが投与開始後 6 時間以内に止血レベルまで増 加し,そのレベルが 24 時間持続した(71)。これらの データは,循環血液中 FVIII が正常に残存するうえ で,FVIII の VWF への結合が極めて重要であるこ とを確認するものである。FVIII の半減期が維持さ 第 VIII 因子とフォンヴィレブランド因子の相互作用:生物学的,臨床的,治療的重要性 れるメカニズムとしては,FVIII 構造の安定化,開 受容体であり,少なくとも 30 種のリガンドと高親 裂の予防,細胞との相互作用による除去の予防が挙 和性に結合できる(83)。FVIII は,L 鎖 A3 ドメイン げられる。以下にこれらについて述べる。 の 1811 ∼ 1818 番アミノ酸残基領域および H 鎖 VWF との相互作用が FVIII の安定性,活性化,不 活化に与える影響 VWF との相互作用は,FVIII ヘテロ二量体の安 定性を維持する。このことは,VWF の存在により FVIII 発現が 5 倍へ増加することを示した in vitro 実験でも証明されている(40,72)。FVIII L 鎖と VWF との相互作用は,FVIII の H 鎖と L 鎖の会合比の A2 ドメインの 484 ∼ 509 番アミノ酸残基領域で LRP と結合できる(84,85)。後者の部位は隠されてお り,FVIII が活性化されたときにのみ露出する一方 で,前者は FVIII が VWF に結合していないときに の み 露 出 す る(86)。VWF は LRP へ 結 合 し な い。 FVIII の結合親和性は LRP より VWF に対して高い ため,FVIII の LRP への結合は妨げられる。この ことは,LRP を介したクリアランスは,FVIII のラ 増加に寄与する(22,73)。 イフサイクルにおいてさほど重要ではないことを示 FVIII は,トロンビンによる部分的な蛋白質分解 性開裂を受けて活性化され,FVIIIa は活性化プロ テイン C(APC)による開裂によって不活化される。 しかし,FVIII は FXa や APC,FIXa といった血液 唆する。しかし,LRP ノックアウトマウスを使用 凝固に関与する多数のセリンプロテアーゼによって ことが示唆されている(87)。この矛盾を解決する仮 活性化または不活化されうる。これらの反応の生理 説が Lenting らの最近の研究で提示されている(88)。 学 的 意 義 は, 未 だ 明 ら か で は な い が,FVIII の FVIII と VWF は高い親和性をもつとともに,VWF のモル濃度は FVIII より高いため,循環血液中のほ ぼすべての FVIII は,VWF と結合して複合体を形 成している。しかし,少量(約 2 %)ではあるが有 意な量の循環血液中 FVIII が VWF と結合しておら ず,これらの遊離 FVIII プールが LRP の関与する メカニズムで消失する。また,こうした遊離 FVIII のクリアランスは,VWF に結合している FVIII と 遊離 FVIII とのバランスをシフトさせ,さらなる FVIII が VWF から遊離する(88)。 血漿中 FVIII・VWF レベルと半減期との密接な 関連性は,残りの FVIII が FVIII–VWF 複合体の一 部として消失することを示唆する。FVIII–VWF 複 VWF への結合はこれらのプロテアーゼ(トロンビ ンを除く)による開裂から FVIII を防御する(74 ∼ 77)。 この防御は,2 つの機序を介している。1 つ目は, VWF と結合した FVIII はリン脂質や血小板と結合 できないこと(78,79),2 つ目は,VWF と複合体を形 成しているときには FVIII L 鎖内にあるプロテアー ゼの直接的結合部位が隠ぺいされることである(80, 81) 。蛋白質分解作用からのこうした防御は,循環血 液中における FVIII の寿命延長に寄与する。 FVIII-VWF 複合体のクリアランスと細胞との相互 作用 FVIII が VWF と結合しているか否かは,FVIII した実験では,FVIII レベルは対照群の 2 倍で,か つ FVIII 半減期の延長が認められており,LRP に 関係する FVIII クリアランスが重要な役割を果たす 合体の循環血液中からのクリアランスは依然として の細胞との相互作用および循環血液中からのクリア 謎であるが,より最近の研究でこの機序を明らかに ランスに影響を与える。FVIII のクリアランスに関 するうえでいくぶん有望なデータが提示されている。 与する可能性のあるいくつかの細胞受容体について 肝臓および脾臓の細胞について検討した研究では, 孤立した FVIII,VWF および FVIII-VWF 複合体 (82) の広範なレビューが報告されている 。特に,低 密度リポ蛋白質受容体(LDLR)ファミリーに属す がこれらの臓器内のマクロファージによって貪食さ る LDLR 関連蛋白質(LRP)の役割と FVIII クリア れうることが証明されている(89)。さらに,遺伝子ノッ ランスに与える影響が,マウスモデルを使用した in クアウトマウスを使用した研究では,肝細胞上に発 vitro 実 験 お よ び in vivo 実 験 で 検 討 さ れ て い る。 現するアシアロ糖蛋白質受容体の 1 つである LRP は肝臓に多く存在する多機能性スカベンジャー Ashwell 受容体が VWF のクリアランスを調節する 11 Full Translation: V. Terraube, et al. ことが示されている(90)。この受容体は,2 つの膜貫 通糖蛋白質[アシアロ糖蛋白質受容体(ASPGR)-1 ニズムの生理学的意義は今後決定しなければならな および ASPGR-2]で構成されている。Asgr-1 また たすと考えられる。 いが,FVIII は VWF 構造の調節に微妙な役割を果 は Asgr-2 のノックアウトマウスを使用した Grewal らの研究では,ASPGR-1 欠損マウスは ASPGR-2 FVIII-VWF 複合体と免疫応答 欠損マウスおよび野生型マウスと比較して,VWF の半減期が延長するとともに,循環血液中の VWF および FVIII レベルが 1.5 倍高かった。ヒト VWF のクリアランスにおける Ashwell 受容体の役割は未 だ証明されておらず,更なる研究が必要であるが, FVIII 製剤に対する免疫反応の出現は,現在の血 友病 A 治療の最も重大な合併症である。FVIII イン ヒビターは, 重症血友病 A 患者の約 25%に出現する。 製剤中における FVIII VWF の存在がインヒビター 以上述べてきた研究は,VWF のグリコシル化状態 と直接的に関係している FVIII-VWF 複合体の制御 の出現を予防するか, あるいは出現したインヒビター およびクリアランスの魅力的な候補メカニズムを提 て議論されている(94 ∼ 99)。血友病医療の臨床的・治 示している。 療的側面について論じることは本総説の領域を超え の根絶に有効であるかについて, 多くの専門家によっ るものであるが,FVIII の VWF への結合は免疫応 FVIII-VWF 複合体と ADAMTS13 FVIII の存在が VWF の寿命に影響を与える,あ るいは VWF の機能に変化を与えることを示す証拠 はない。しかし,血友病 A 患者では VWF レベル 答の制御において明確な役割を担うことが証明され ている。FVIII インヒビターの最も頻度の高いエピ トープは,H 鎖 A2 ドメインと L 鎖 C2 ドメインに 存在する。後者においては,頻度の高いエピトープ の低下はみられない。バゾプレシンの類似体である が 2248 ∼ 2312 残基内に同定されている(100)。これ DDAVP を使用した研究では,軽症血友病 A 患者 の VWF 半減期は健常者と差がないことが示されて いる(91)。しかし,FVIII は VWF 開裂プロテアーゼ である ADAMTS13 のコファクターとして作用す ることによって,VWF マルチマーの分布の制御に をエピトープとするインヒビターは,VWF とリン ヒビターが同様の阻害作用をもつとの報告もある。 役割を果たすことが最近の研究で示されている。こ また,FVIII の VWF への結合を阻害すると報告さ のプロテアーゼの欠乏は,血栓性血小板減少性紫斑 れている Arg2150His 変異をもつ患者では,野生型 (92) 病(TTP)と 関 連 し て い る 。ADAMTS13 は, 脂質への FVIII の結合をともに阻害することが証明 さ れ て い る が,VWF と 複 合 体 を 形 成 し て い る FVIII に対する反応性は比較的低い。ヒト C1 イン FVIII インイビターの出現が報告されている。注目 VWF A2 ドメインの Tr1605 と Met1606 との間で すべきこととして, このインヒビタ ー は, 患者 特異的に切断するが,この酵素の効率は VWF のコ 自身の変異型 FVIII と交差反応せず,エピトープ ンフォメーションに大きく依存する。In vitro 実験 が Arg2150 またはその近傍にあることが示唆され では,FVIII の存在はずり応力の加わった VWF に た(101)。 対する ADAMTS13 の切断効率を最大 10 倍まで増 されたが,生体内の VWF を飽和しうると考えられ FVIII 上の特定のエピト ー プの隠ぺいに加え, VWF との相互作用は,マクロファージや樹状細胞 などの抗原提示細胞(APC)への FVIII の結合を妨 げるとともに,それによって CD4+ T 細胞の活性化 るレベルの FVIII(約 3 nM)濃度でも,観察された も防止する(102)。マクロファージおよび樹状細胞上 コファクター効果は,最大効果の 50 %程度であっ のマクロファージマンノース受容体(CD206)は, (93) 加させている 。これらの実験では生理的レベル より数倍高い濃度の FVIII と ADAMTS13 が使用 (93) 。a3 酸性領域を欠く FVIII 変異体は開裂を促 進する作用を全く示さず,FVIII の VWF への結合 FVIII の貪食を仲介することが証明されている。 FVIII H 鎖の Asn239 および L 鎖の Asn2188 には, がコファクター効果の調節に重要である。このメカ マ ン ノ ー ス を 末 端 に も つ グ リ カ ン が 存 在 す る。 た 12 第 VIII 因子とフォンヴィレブランド因子の相互作用:生物学的,臨床的,治療的重要性 VWF が FVIII へ 結 合 す る こ と に よ っ て FVIII の CD206 へ の 結 合 が 防 止 さ れ る た め(103), 免 疫 の FVIII 認識能はダウンレギュレートされる。したがっ て,FVIII の VWF への結合は,免疫エフェクター 細胞の活性化よりも上流で FVIII の APC への取り 込みを防止するため,FVIII の免疫原性を軽減する (104) 組み込んだ FVIII 発現ベクターが導入され,FVIII 産生,α 顆粒内における FVIII の貯蔵,さらに内因 性 VWF との共局在が認められた(16,17)。よって, 生じた血小板は α 顆粒内に FVIII および VWF を含 有する。トランスジェニックマウスモデルでは,血 小板 α 顆粒内において VWF と共局在する FVIII が 。したがって,直接的な臨床的証 証明されているとともに,血小板マウスモデルでは 拠はないかもしれないが,in vitro 実験の結果は 血小板由来 FVIII は血小板の活性化に伴って止血能 VWF との複合体形成は FVIII の免疫原性に直接的 を部分的に回復させることが証明されている(107)。 に影響することを示唆している。 注目すべきこととして,血小板由来 FVIII は,イン と考えられる ヒビター保有マウスも含めて,血友病マウスの治療 FVIII,VWF そして遺伝子治療 に有効であることが示されている(108,109)。興味深 いことに,VWF 欠乏マウスと血小板由来 FVIII 発 血友病の遺伝子治療は,正常レベルまでではない 現マウスとの交雑実験では,VWF 非存在下でも ることが求められ,現在広範な研究がなされている。 VWF+/+ マウスの 75%の FVIII レベルが検出され, FVIII の α 顆粒への輸送に VWF の存在は必須では 結果として得られる欠乏凝固因子の発現が極めて ないことが示唆された(110)。 にしても,循環血液中の凝固因子レベルを回復させ 微々たるものであっても,本疾患の重症症状は軽減 このように,VWF 発現細胞,特に巨核球におけ される。これまでに実施された少数の臨床試験では, る FVIII の発現は,以上概説したいくつかの理由に 大きな成功は得られていないが,大型の動物を使用 より遺伝子治療の魅力的な戦略になると考えられ, した最近の試験では,長期に持続する効果的な凝固 インヒビター保有患者も例外ではないかもしれない。 (105) 因子の発現が証明されている 。ほとんどの試験 は,FVIII または FIX の循環血液中への発現に焦点 結 論 を当てたものである。血友病 A の治療のための 1 つの特異的アプローチとして,自然に VWF を発現 FVIII のライフサイクルと機能は,VWF のそれ する細胞および組織において FVIII を発現および貯 らと密接に関係しており,正常循環血液中において FVIII-VWF 複合体は単一要素とみなすことができ 蔵させる方法が現在検討されている。 In vitro 試験では,EC 系および巨核球へ FVIII 発 現ベクターを導入し,FVIII を発現させ,それらの FVIII を貯蔵のための細胞小器官へ輸送し VWF と 期は VWF との相互作用に依存性であり,複合体を ともに貯えることが可能であることが示されている。 形成しているときの両者の半減期は実質的に同一で ,ヒト肺微細 初代ヒト臍帯静脈 EC 細胞(HUVEC) ある。また,前述したように,VWF の FVIII との 血 管 EC お よ び 肺 動 脈 EC へ の B ド メ イ ン 欠 失 相互作用は,様々な蛋白質分解作用および循環血液 FVIII 発現レトロウイルスベクタ ー の導入では, FVIII の有意な発現が認められている(106)。FVIII は 分泌されるのみならず,輸送されて VWF とともに Weibel-Palade(W-P)小体内で同定された。これ らの EC を刺激することによって,W-P 小体から 完全に機能性の FVIII が VWF とともに分泌された。 同様に,巨核球でも異所性 FVIII 産生が認められ 中からの除去に対して FVIII を防御する。VWF マ ている。この研究では血小板特異的プロモーターを る。FVIII の機能は,VWF によって血管損傷部位 へ輸送されることによって増強され,FVIII の半減 ルチマーの大きさの制御において FVIII が役割を果 たしていることがごく最新の in vitro 実験で示唆さ れているが,これについては検証が必要である。と もあれ,両分子の構造と機能についてはこれまでに 広範な研究がなされているが,次のようないくつか の疑問が残されている: ① FVIII-VWF 複合体はどこでどのように形成さ 13 Full Translation: V. Terraube, et al. れるか ② VWF は in vitro で FVIII とモル比 1:1 で結合 できるが,循環血液中では約 50:1 で比較的一 定しており,VWF が増加すると FVIII も増加 する。この比および相互作用の決定因子が何で あるかを今後明らかにしなければならない。 いずれにせよ,血友病 A と VWD の特異的な病 態および合併症を考えると,FVIII と VWF が独立 した遺伝子産物であるにもかかわらず,複合体とし て循環血液中で存在していることに留意することは 重要である。FVIII-VWF 複合体を 1 つの「ユニッ ト」と考えることにより,血友病治療のシンプルな 戦略を今後見いだせるかもしれない。 開 示 PVJ は,Bayer Haemophilia Award によって支援 されている。JSOD は,Science Foundation Ireland President of Ireland Young Researcher Award (PIYRA 06/Y12/0925) お よ び Health Research Board Project Grant Award(HRB RP/2006/44)に よって支援されている。 利害関係に関する宣言 著者らは,利害の衝突やバイアスの原因となりう る利害関係を何らもちあわせていないことを宣言し た。 References 1 Zimmerman TS, Edgington TS. Factor VIII coagulant activity and factor VIII-like antigen: independent molecular entities. J Exp Med 1973; 138: 1015–20. 2 Sakariassen KS, Bolhuis PA, Sixma JJ. Human blood platelet adhesion to artery subendothelium is mediated by factor VIII-Von Willebrand factor bound to the subendothelium. Nature 1979; 279: 636–8. 3 Fay PJ. 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