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平成26年度宮崎県水産白書
宮崎県水産白書 平成27年7月 宮 崎 県 目 次 【用語解説】 特集 儲かる漁業転換の取組! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 トピックス−平成26年度− 1 宮崎のさかなビジネス拡大協議会設立! ・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2 うなぎの資源管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 3 全国料理コンクール農林水産大臣賞受賞!! ・・・・・・・・・・・・・・・8 4 漁港の地震・津波対策 ∼粘り強い構造化∼ ・・・・・・・・・・・・・・・9 第Ⅰ章 本県の水産業・漁村の現状 1 生産状況 (1)概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 (2)海面漁業・養殖業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (3)内水面漁業・養殖業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (4)水産加工業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (5)全国順位 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (6)海面漁業生産量・生産額の推移 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 2 漁業生産構造 (1)漁船の隻数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 (2)漁業経営体数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 (3)漁業就業者数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 (4)水産団体 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 3 水産物の流通 (1)水産物流通の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25 (2)水産物卸売市場の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 (3)水産物輸出の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 4 生産基盤 (1)適切な資源管理の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 (2)内水面資源の増殖 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 (3)水産基盤(漁港・漁場)の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 (4)共同利用施設の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 (5)漁業の免許・許可 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 (6)漁船の安全操業の確保 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 第Ⅱ章 水産行政組織の概要及び分掌事務 1 組織概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 2 主な事務分掌 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 3 県立高等水産研修所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 4 水産試験場 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 第Ⅲ章 平成27年度水産当初予算における重要施策 ・・・・・・・・・・・・・44 第Ⅳ章 資料編 1 各種統計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47 2 宮崎県で行われている主な海面漁業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・55 3 宮崎県水産物ブランド認証品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59 用語の説明 【 海 面 】 海 面 漁 業 ・海面において利潤又は生活の資を得るために、生産物を販売する ことを目的として行う漁業生産行為。 海 面 養 殖 業 ・海面又は陸上に設けられた施設において、海水を使用して水産動 植物の種苗を生産し、又は水産動植物を集約的に育成し、収穫す る事業。 漁 業 経 営 体 ・利潤又は生活の資を得るために、生産物を販売することを目的と して、海面において水産動植物の採捕又は養殖の事業を行った世 帯又は事業所。ただし、基準期間1年間における漁業の海上作業 従事日数が30日未満の個人経営体は除く。 経 営 組 織 ・漁業経営体を経営形態別に分類する区分。 個 人 経 営 体 ・個人で漁業を自営する経営体。 会 社 経 営 体 ・個人経営体以外の経営体をいい、会社、漁業協同組合、漁業生産 組合、共同経営、官公庁・学校・試験場に区分。 漁 業 層 沿 岸 漁 業 層 ・漁船非使用、無動力船、動力船10トン未満、定置網、地びき網 及び海面養殖の各階層を総称したもの。 中 小 漁 業 層 ・ 動 力 船 1 0 ト ン 以 上 1 ,0 0 0 ト ン 未 満 の 各 階 層 を 総 称 し た も の 。 大規模漁業層 ・ 動 力 船 1 ,0 0 0 ト ン 以 上 の 各 階 層 を 総 称 し た も の 。 遠 洋 漁 業 ・ 本 県 で は 、遠 洋 ま ぐ ろ は え 縄 漁 業 ・ 遠 洋 か つ お 一 本 釣 漁 業 を 示 す 。 沖 合 漁 業 ・10トン以上の動力漁船を使用する漁業のうち、遠洋漁業、定置 網漁業及び地びき網漁業を除いたもの。 沿 岸 漁 業 ・漁船非使用漁業、無動力船及び10トン未満の動力漁船を使用す る漁業並びに定置網漁業及び地びき網漁業を示す。 漁 業 制 度 大臣許可漁業 ・漁業法(昭和24年12月15日法律代267号)に基づいて政 令 に よ り 定 め ら れ た 漁 業 (「 指 定 漁 業 」 と 称 さ れ て い る 。) で 農 林 水産大臣の許可を受けなければ営むことができない漁業。 知事許可漁業 ・漁業法により、知事の許可を受けなければ営むことのできない漁 業(法定知事許可漁業)及び都道府県漁業調整規則で知事の判断 に基づき独自に規定した漁業で、知事の許可を受けなければ営む ことができない漁業。 特定大臣許可漁業 ・指定漁業以外であって、農林水産大臣の許可がなければ営むこと ができない漁業。 漁 業 権 漁 業 ・都道府県知事の免許を受け、一定の水面において排他的に一定の 漁業を営む権利を有する漁業で共同漁業、区画漁業、定置漁業が 含まれる。 自 由 漁 業 その他の漁業 ・海面で農林水産大臣又は知事の許可・承認等を必要としない漁業。 ・上記の他で以下の漁業を示す。 (1)官公庁、学校、試験場等の調査船で行う漁業 (2)海区漁業調整委員会の承認を受けて営む漁業 (3)農林水産大臣に届け出を行って営む漁業 【 内 水 面 】 内 水 面 漁 業 ・公共の内水面において水産動植物を採捕する事業をいい、天然種 苗の採捕及び漁業権の設定されている内水面での遊漁を含む。 ・平成18年からは販売及び自家消費を目的として漁獲した魚種別 の 数 量 並 び に あ ゆ 、う な ぎ の 種 苗 を 採 捕 し た 数 量 を 調 査 対 象 と し 、 遊漁者の採捕量は含まない。 ・平成16年に調査範囲の見直しが実施され、大淀川・一ツ瀬川の 2河川が調査範囲とされた。 内水面養殖業 ・販売を目的として、一定区画内の内水面において、養殖場等を設 置し、人為的管理を積極的に行い、水産動植物を育成収穫する事 業。 【 単位・記号 】 単 位 ・表示単位未満の端数は四捨五入しているため、計と内訳とは一致 しない場合がある。 記 号 「 ― 」: 事 実 の な い も の 「 … 」: 事 実 不 詳 又 は 調 査 を 欠 く も の 「 0 」: 単 位 に 満 た な い も の ( 例 : 漁 獲 量 0 .4 t ⇒ 0 t ) 「X」:個人、法人又はその他の団体の個々の秘密に属する事項を秘匿す るため(統計法第14条)数 値 を 公 表 し な い も の 、 ま た 、 計 からの差し引きにより「X」表示の推定できる場合、関連 する数値も公表しない者として扱う 「 ▲ 」: 負 数 又 は 減 少 し た も の 「 ・・」: 未 発 表 の も の 特集 ∼儲かる漁業転換の取組!∼ 水産業は、近年の資源の減少や魚価の低迷による漁業収入の落ち込みと、 燃油高騰等による漁業コストの増大によって、収支バランスが悪化し、赤字 の経営体も増加するなど厳しい経営状況にあります。 このような中、本県の各地で、開発調査センターの海洋水産資源開発事業 (以下開発センター事業)や水産庁のもうかる漁業創設支援事業(以下水産 庁事業)を活用した漁船の小型化等による漁業の収益性改善の取組が行われ ています。 また、県としても儲かる漁業転換促進事業(以下県単事業)によって、実 証試験や水産庁事業の計画づくり等を支援しており、今回はそれらの取組に ついてご紹介します。 1 近海かつお一本釣漁業における取組 近海かつお一本釣漁業は、全国で、 20年 連 続 日 本 一 の 漁 獲 量 と な る な ど 、 宮崎県の主幹漁業の一つです。 その操業形態は、回遊するカツオの群 れを追って、夏場は長崎沖で操業する 九州西沖操業船と三陸沖まで北上する 東沖操業船に大別されます。 近海かつお一本釣漁業は、燃油消費 量が多く、燃油高騰の影響を大きく受 けているほか、近年の漁獲の低迷により、収益性の確保が厳しい状況となっ ており、操業形態毎に新たな取り組みが行われています。 九 州 西 沖 に お い て は 、 70t ∼ 100t 級 の 漁 船 で 主 に 操 業 が 行 わ れ て き ま し た が 、 平 成 20年 か ら 開 発 セ ン タ ー 事 業 に よ っ て 、 19t 型 船 へ の 小 型 化 と 短 期 航 海による高鮮度カツオの生産をコンセプトとする実証が行われました。 ま た 、 そ の 成 果 に 基 づ き 、 日 南 市 漁 協 で は 水 産 庁 事 業 を 活 用 し て 、 平 成 23 年度から省エネ化、省人化をそれぞれ コ ン セ プ ト と す る 2隻 の 実 証 が 開 始 さ れました。 実証結果を旧船と比較すると、漁獲 量 は 3割 程 度 減 少 し た も の の 、 単 価 が 2 割 上 昇 し た こ と で 生 産 金 額 は 1割 減 に 留まり、さらに経営コストは燃油経費 が 半 分 、 船 員 数 が 4割 削 減 で き た こ と に よ り 、収 益 性 が 大 き く 改 善 し ま し た 。 改革型かつお一本釣漁船(日南市) - 1 - こ の 実 証 結 果 を ベ ー ス と し た 19t 型 船 の さ ら な る 収 益 性 の 向 上 を 目 指 し 、 日南市漁協と南郷漁協では、シルクアイス製造機の導入による初期冷却の強 化と活餌冷却装置導入による操業海域の拡大をコンセプトとする計画が、水 産庁事業で認定されており、平成27年度から実証が開始される予定です。 一 方 、 東 沖 操 業 船 に お い て は 、 現 在 100t 超 級 の F R P 漁 船 を 建 造 す る 造 船 所がないことや船価の高騰等により、代船建造が進まない状況にあります。 こ の よ う な 中 、 平 成 26年 か ら 開 発 セ ン タ ー 事 業 に よ り 、 漁 船 を 7 0 ト ン ま で小型化し、省コスト化を図るとともに、短期航海によって漁獲物の鮮度を 向上することで、収益性の向上を図る取組の実証が行われています。 ま だ 、 実 証 途 中 で は あ り ま す が 、 旧 船 と 比 較 す る と 燃 油 使 用 量 は 5割 以 上 削 減され、魚価も2割以上高い結果となっています。今後、宮崎県が開発した 漁場予測システムを活用した効果的な漁場探索や海鳥情報の有効活用により、 更なる合理的な運行方法等について、引き続き実証が行われる予定です。 2 近海まぐろ延縄漁業における取組 宮 崎 県 で は 、 昭 和 50年 代 以 降 、 沿 岸漁業から転換してまぐろ延縄漁業 を営む経営体が増加していきました。 漁船規模によって、我が国周辺漁場 を 広 く 漁 場 と す る 15t ∼ 19t 型 船 、 南 西 諸 島 を 主 漁 場 と す る 10t ∼ 14t 型 船 、 日 向 灘 を 主 漁 場 と す る 10t 以 下の沿岸まぐろ延縄漁船の各階層に 大別されます。まぐろ延縄漁業の経 営は、近年の燃油価格高騰やマグロ 資源の低迷により、特に規模が大きい階層で悪化しており、各階層で新たな 取り組みが行われています。 15t ∼ 19t 型 の 階 層 で は 、 日 南 市 漁 協 が 平 成 26年 8月 か ら 水 産 庁 事 業 に よ り経営に大きな影響を及ぼす燃油消費 量の削減等に取り組んでいます。 省 エ ネ 化 を 図 る た め 、 19t か ら 15t に 船を小型化し、軸発電装置やLEDを 導入するとともに、この階層で初とな る活餌操業等を取り入れた操業を実証 中です。まだ、実証の途中ですが、 改革型まぐろ延縄漁船(日南市) 燃 油 使 用 量 を 3割 削 減 で き た う え に 、 旧船と遜色のない水揚げが確保されて います。 - 2 - また、1 0t ∼ 1 4t 階 層 で は 川南町漁協において、平成25年度から県単事業により、 まぐろ延縄漁具の改良や旗流し漁法の導入試験が行われました。そして、その成果を基に、 まぐろ船の乗組員の独立に併せて建造される漁船を9tクラスに小型化し、新たな漁具・ 漁法を組み合わせたまぐろ延縄漁業の新たな経営モデルの実証事業が開始される予定で す。 さ ら に 、 10t ∼ 14t 型 船 の 主 要 漁 場 で あ る 南 西 海 域 で は 、 狭 い 漁 場 に お い て沿岸まぐろ延縄船を含めた多くの漁船が操業を行っていることから、各漁 船が公平に操業を行うことができるよう独自の操業ルールが決められていま す。 しかし、その反面、自由な操業が制限され、思うような水揚げを行うこと ができないという実態もあるため、日向市漁協では、現有船の規模を保ちつ つ、漁場としてこれまで利用していなかった遠方の漁場においても、操業が 可能となる船型の工夫や新たな魚種・漁法を活用した新たな経営モデルが検 討されています。 3 その他漁業における取組 これまで、かつお・まぐろ漁業を中心に取組を紹介してきましたが、その 他の漁業においても、様々な取組が行われています。 北 浦 漁 協 で は 、 ま き 網 漁 業 に お い て 、 平 成 23年 度 か ら 低 抵 抗 型 漁 船 の 導 入 及 び 活 魚 化 率 の 向 上 を コ ン セ プ ト と し て 、収 益 性 の 改 善 に 2経 営 体 が 取 り 組 み 、 省人化及び省エネ化が図られたほか、既存船を活用した漁船の収益性の回復 に つ い て 4経 営 体 が 取 り 組 み ま し た 。 また、延岡市漁協では大型定置網漁業において、複雑な潮流の影響により、 これまで操業を断念していたような海況においても、操業が可能な本県初と なる両落し式定置網とこの新型網に対応した両舷操業船を導入することによ り、操業日数の増加による水揚げ金額の向上と安全かつ安定した生産体制を 構 築 す る 実 証 事 業 が 平 成 27年 度 か ら 開 始 さ れ る 予 定 で す 。 以上、県内におけるもうかる漁業の取組等をご紹介しましたが、いずれも 漁協や漁業者のアイデアを基にした新しい取組であり、漁業構造改革が進ん だことにより経営が改善された事例も出てきています。 水産業を取り巻く環境は依然厳しい状況が続いていますが、今後も創意工 夫によって、漁業の収益性を改善する取組を関係団体と連携して推進してい きたいと考えています。 - 3 - トピックス ∼平成26年度∼ 1 宮崎のさかなビジネス拡大協議会設立! 平 成 2 6 年 4 月 1 日 、「 い き い き 宮 崎 の さ か な ブ ラ ン ド 確 立 推 進 協 議 会 」 の 後 継 組 織 と し て 、「 宮 崎 の さ か な ビ ジ ネ ス 拡 大 協 議 会 」 が 設 立 さ れ ま し た 。 当協議会は、これまでの17年余に及ぶ前協議会の実績は評価した上で、時代や環境の 急速な変化に迅速的確に対応していくために、組織の充実・拡大や関係機関等との連携 強化等に努め、マーケットインの視点に立って、宮崎のさかなビジネスの活性化を図っ ていくことが大きな目的です。 「いきいき宮崎のさかなブランド確立推進協議会」では、ブランド認証制度を活用し たPRやフェアの開催などの取組を通じて一定の成果を挙げてきましたが、現状は、漁 業の収益性の低下、水産物消費の減退、水産業の低迷等、厳しいものとなっています。 こういう状況の中で、水産業のポテンシャルを活かしながら、関連産業者等とも連携し、 さかなビジネスを拡大する方向で、新フードビジネスを創出し、漁業者の収益性を向上 さ せ る た め に 、 組 織 の 充 実 、 見 直 し 等 の 検 討 を 重 ね て き た 結 果 、「 い き い き 宮 崎 の さ か な ブランド確立推進協議会」を発展的に解散し、新組織「宮崎のさかなビジネス拡大協議 会」を設立することになりました。 【イメージ図】 鮮魚 加 工 業 ①者 加工品 補強 ∼商品づくりと販売∼ 鮮魚・加工品 (商品力アップ) 消費者 販売量・付加価値 の拡大 加 漁 工 協 業 ① ②者 加工業者・漁協 補完・連携 県域的漁協系統販売組織 ∼6次産業化 ネットワーク∼ ∼生産者サイドの中核的販売体制∼ ∼マーケティング∼ 情報発信・PR 宮崎のさかなビジネス拡大協議会 ∼県産水産物の販売者(漁業者、商工業者等)への販売支援・指導∼ マーケットイン ※県内漁業者等によるマーケットインに基づく商品づくり・販売スキル獲得の誘導 ※県内水産関係ビジネス協働による消費者の購買意欲を喚起する効果的なPR - 4 - 市場 漁業者 関係機関・団体との密接な連携のもと、県内漁業者等によるマーケットインの視点に 基づく商品づくり・販売のスキルアップの誘導や消費者の購買意欲を喚起する効果的なP Rの 指 導 ・ 支 援 を 行 う こ と に よ り 、 県 産 水 産 物 の 消 費 拡 大 と 県 内 水 産 関 連 産 業 の 活 性 化 を 図ります。 □協議会 戦略会議が提示した方針を参考に協議会の活動(組織運営、予算、事業等)を決定し ます。 (構成員) 会 長:県漁連 会長 副会長:事務局長 委 員:信漁連、共水連、共済組合、漁船保険組合、信用基金協会、 おさかな普及協議会、魚市場連合会、水産加工連、内水面振興センター、 シラス協議会、県、沿海市町 □宮崎のさかなビジネス戦略会議(協議会の部会) ビジネス拡大に向けた協議会の取組方針を決定します。 (構成員) 流通業者、関係団体、関係市町村、県、アドバイザー等 □事務局 協議会で決定を受けた予算、事業等に基づき実施します。 (構成員) 事 務 局 長 :( 会 長 が 指 名 す る 者 ) 事務局員:県漁連販売事業部職員 アドバイザー:経営コンサルタント(県委託) 1.宮崎のさかなビジネス戦略構築事業(戦略会議) 県産水産物の流通実態を把握して課題を整理し、その解決に向けた具体的な取組方針 を作成し、協議会に提案します。 ①県産水産物の流通実態把握 ・県産水産物の流通実態及び可能性調査 ・消費者モニター等の意見交換の実施 ②戦略会議による取組方針案の作成 ・戦略会議の開催 - 5 - 2.宮崎のさかなビジネス拡大実践事業(事務所) 漁業者等によるマーケティング力向上や商品づくり・販売の指導・支援を実施。 ①マーケティング向上支援 ・アドバイザーによるマーケティング講習会の開催 ・アドバイザーによる販売事業者等への直接的なマーケティング指導 ②宮崎のさかなレベルアップ指導・支援 ・レベルアップ検討会による品質向上対策の検討 ・販売事業者の商品づくり・販促の取組に対する支援 ③宮崎ブランドの育成定着の推進 ・ブランド認証品に対する指導 ・新たなブランド品づくりへの指導 ④プロモーション活動の実施 ・ 県 産 水 産 物 の PR資 材 等 の 作 成 及 び 配 布 ・販売事業者の商談会等への参加支援 ⑤宮崎のさかなへの理解喚起 ・県域的イベントの開催・参加 ・ 県 産 水 産 物 の PR活 動 の 実 施 3.協議会運営事業(協議会、事務局) 運営方針の決定等のための協議会の開催等を実施。 ①協議会の運営 ・当協議会の開催 ・当協議会活動推進に係る調整・指導 カツオ マグロ - 6 - カンパチ 2 うなぎの資源管理 ニホンウナギは、その稚魚であるシラスウナギの採捕量が長期的にみて低水準にあり、 2 014 年 6 月 に は 、 国 際 自 然 保 護 連 合 ( IUC N) の レ ッ ド リ ス ト に 絶 滅 危 惧 I B類 (近 い 将 来 に お け る 野 生 で の 絶 滅 の 危 険 性 が 高 い 種 。 具 体 例 は ト キ や ジ ャ イ ア ン ト パ ン ダ ! )と し て 掲 載 されるなど、資源管理の必要性が高まっています。 本県は、全国有数の養鰻県であり、かつシラスウナギ採捕県でもあることから、うな ぎ資源の適正管理において責任ある役割を果たすべく、様々な取組を行っています。 一つ目は、産卵のため海へ下るうなぎの保護です。 20 1 2年 1 2月 、 全 国 で 初 め て 親 う な ぎ の 採 捕 を 制 限 す る 委 員 会 指 示 を 発 出 し ま し た 。 10 月 か ら 12月 ま で の 3 カ 月 間 を 禁 漁 と す る も の で 、 こ の 取 組 は 、 鹿 児 島 県 、 熊 本 県 、 高 知 県などに広がりを見せています。 二つ目は、うなぎの生息環境改善の取組です。 う な ぎ の 住 み 処 と な る と と も に 、 餌 と な る 生 物 を 増 や す 効 果 が 期 待 さ れ る 石 倉 (石 を 積 み 上 げ て 空 間 を 確 保 し た 構 造 物 )を 設 置 し 、 そ の 一 帯 を 禁 漁 区 と す る も の で す 。 現在、モニタリング活動を通じ、資源回復効果の検証を行っています。 三つ目は、シラスウナギ採捕に係る制限です。 採 捕 数 量 の 上 限 を 大 幅 に 縮 減 す る と と も に 、 採 捕 期 間 ( 105 日 間 ) 内 に 休 漁 期 間 ( 15日 間 ) を設ける等、全国でもトップクラスの厳しい制限を附しています。 その他、国際合意に基づき設定された池入れ数量の上限遵守に係る指導、県水産試験 場 及 び (一 財 )宮 崎 県 内 水 面 振 興 セ ン タ ー に よ る う な ぎ の 生 息 状 況 や シ ラ ス ウ ナ ギ の 来 遊 状況の調査、さらには、うなぎ資源の適正管理の前提となる流通の透明化を図るため、 うなぎ稚魚の取扱いに関する条例に基づく調査等に取り組んでいます。 うなぎを取り巻く状況は、うなぎ養殖業の許可制度移行やワシントン条約を巡る動き 等、引き続き変化し続けることが予想される中にあって、今後ともうなぎ資源の持続的 な利用が図れるよう、国や関係機関と一体となり、全国のモデルとなるうなぎ資源の適 正な管理を推進していきたいと考えています。 【親うなぎ採捕制限の 【石倉設置の様子】 パンフレット】 - 7 - 【シラスウナギ】 3 全国料理コンクール農林水産大臣賞受賞!! 平成26年11月23日に東京で開催されました全国漁業協同組合連合会主催の「第 15回シーフード料理コンクール」におきまして、延岡工業 金井琴梨さんが、最優秀賞 に当たる農林水産大臣賞を受賞されました。 同コンクールは、国産水産物の消費拡大や水産物への理解促進及び魚食文化の普及が 目 的 で 開 催 さ れ 、 全 国 か ら 「 プ ロ を 目 指 す 学 生 部 門 」 に 1 6 4 7 点 、「 お 魚 料 理 チ ャ レ ン ジ 部 門 」に 1 4 2 8 点 の 応 募 が あ り 、金 井 さ ん は「 お 魚 料 理 チ ャ レ ン ジ 部 門 」に 出 場 。「 3 0分以内で出来る簡単なお魚料理」をテーマに、地元延岡のカンパチとトマト、バジル を使用し「延岡産カンパチのソテー トマトとバジルのケッカソース」を披露し、見事全 国1位を獲得しました。 メニュー 延岡産カンパチのソテー トマトとバジルのケッカソース 材料(4人前) 延岡産カンパチ 240グラム トマト 1個 かぼちゃ 100グラム バジル 2枚 なす 2分の1本 ケーパー 20グラム パプリカ 2分の1個 EXバージン 40グラム 枝豆 少々 オリーブオイル おくら 4本 塩 少々 ブロッコリー 40グラム 【作り方】 ①かぼちゃ・なす・パプリカ・ブロッコリーを適当な大きさに切ります。 ② 魚 を そ ぎ 切 り に し ま す ( 1 人 3 0 グ ラ ム を 2 枚 )。 ③魚に塩・こしょうで味をつけ、小麦粉をまぶします。 フライパンにオリーブオイルとバターを入れ、魚を色よく焼きます。 ④野菜を170度の油で素揚げし、軽く塩をふります。 ⑤トマトをさいの目切りにして、枝豆・ケーパーを入れ、バジルの葉をちぎりな がら加え、塩とオリーブオイルを入れ味を整えます。 ⑥器に魚を盛りつけ、トマトのケッカソースをまわりに流し、つけあわせの野菜 を盛りつけ、バジルの葉を飾ります。 - 8 - 4 漁港の地震・津波対策 ∼粘り強い構造化∼ 東日本大震災では、地震・津波により多くの命が犠牲になるとともに、防波堤や 岸壁の甚大な被災により漁港利用に支障を生じ、漁業活動の再開も大きく遅れるこ とになりました。一方、完全に倒壊しなかった防波堤や岸壁については、地震や津 波発生時及び発生後において一定の機能を保ち、背後地域の被害軽減や災害後の施 設利用の早期再開に寄与しました。このため、発生頻度の高い津波(レベル1津波) に対して機能を維持するとともに、それを超える津波に対しても全壊しにくく、全 壊に至る時間を少しでも長く延ばすことが可能となる構造上の検討(粘り強い構造) が必要となります。 本県でも、南海トラフを震源とするマグニチュード8以上の地震が、今後30年 以内に60%から70%といった高い確率で発生することが予測されていることか ら、早急な地震・津波対策を行う必要があります。このため、県内の防災及び流通 ・生産の拠点漁港として位置付けられている10漁港において、平成25年度から 地震・津波対策を行う漁港施設機能強化事業に取り組んでいるところです。 平成26年度は、北浦、島野浦、門川、川南、都井の5漁港において、防波堤な どの機能強化工事に着手しました。このうち、島野浦漁港では、第一線防波堤とな る外防波堤と北外防波堤において、 防波堤背後の捨石(すていし:防波堤などの構 造物の基礎となる石材)を嵩上げして、 津波の越流に対して、基礎部分が掘られ ないようにする「粘り強い構造」の工事 を実施しました。 島野浦漁港防波堤の粘り強い構造化 防波堤の「粘り強い構造」のイメージ 捨石投入状況 捨石投入完了 - 9 - 第 Ⅰ 章 本県の水産業・漁村の現状 1 生産状況 (1)概要 本 県 の 海 岸 線 は 総 延 長 4 0 0 kmで 北 部 と 南部では屈曲に富んでいますが、中部は平 坦な砂浜地帯となっています。本県の海域 は、沖合では北上する黒潮の影響が強く、 沿岸部では、流入する河川水や豊後水道か ら南下する沿岸水と黒潮によって複雑な海 況となっており、沿岸はイワシ、アジ、サ バ等の好漁場となり、さらにその沖合には カツオ、マグロの漁場が形成されています。 海面漁業は、北部ではまき網、底びき網 などの網漁業とブリ類、マダイを主体とす る養殖業、中部ではぱっち網、一本釣、曳 縄、はえ縄、底びき網、さらに南部ではか つお一本釣、まぐろはえ縄等の沖合漁業が 盛んに行われています。 特に、 「 近 海 か つ お 一 本 釣 」の 漁 獲 量 は 、 平成6年から20年連続で日本一の地位を 保っています。 まき網漁船(北浦町直海港) 近海かつお一本釣漁船(南郷町目井津港) 海面養殖業は冬季の高水温と天然種苗の確保が容易であるという条件を背景にし て内湾のある県北・県南部のはまち養殖を中心に順調に伸びてきました。 近年は、ニーズの多様化等により、沖合養殖によるブリ類の品質の向上が図られ る一方で新魚種への転換が進み、ブリ、カンパチをはじめとして、マダイ、シマア ジ、マサバ等の養殖が行われています。 水産加工業は、宮崎市、都城市、延岡市、 日南市、串間市、門川町など県内に広く立 地 し、イワシ、アジ、サバ、チリメン等の塩干、 煮干し品や節製品を主体に生産しています。 内水面漁業については、大淀川、一ツ瀬 川、五ヶ瀬川、小丸川、耳川などの河川に おいて、アユ、コイ、ウナギ等を対象とす る河川漁業が行われています。 また、ウナギ、アユの天然種苗や豊富な 地 下 水 、 温暖な気候など自然条件を活かし、 ウナギ、アユ等を主体に内水面養殖が行わ れています。 宮崎かつおうみっこ節加工風景 - 10 - (2)海面漁業・養殖業 1)漁業種類別漁獲量・生産額 海面漁業における平成25年の漁獲量は104,884トンで、前年と比べ 18,250トン(21.2%)増加しました。 また、生産額は257億9,100万円で、前年と比べ23億6,400万円 (10.1%)増加しました。 漁業種類別漁獲量の推移 海面漁業生産額の推移 平成25年漁業種類別漁獲量の割合 漁業種類別漁獲量・生産額 区分 合計 中・小型まき網 近海かつお一本釣 まぐろはえ縄 定置網 船びき網 その他漁業 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 単位(漁獲量:トン、生産額:百万円) H21 H22 H23 84,715 26,058 26,137 23,480 13,461 3,413 1,996 16,228 - 92,217 26,304 29,289 25,253 14,220 3,162 2,262 18,031 - 101,142 26,140 34,277 24,389 13,272 1,552 1,147 26,505 - H24 H25 86,534 23,427 27,935 22,133 12,114 4,093 2,534 17,725 - 104,884 25,791 35,191 25,157 10,473 3,852 3,481 26,730 - 増減率(%) H25/H21 H25/H24 23.8 21.2 ▲ 1.0 10.1 34.6 26.0 7.1 13.7 ▲ 22.2 ▲ 13.5 12.9 ▲ 5.9 74.4 37.4 64.7 50.8 - 資料:平成25年漁業・養殖業生産統計 - 11 - 2)魚種別漁獲量・生産額 魚種別漁獲量の推移 平成25年魚種別漁獲量の割合 魚種別生産額の推移 魚種別漁獲量・生産額 区分 合計 まぐろ類 かつお類 いわし類 あじ類 さば類 その他魚種 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 漁獲量 生産額 単位(漁獲量:トン、生産額:百万円) H21 H22 84,715 26,058 24,887 14,124 16,409 5,377 19,983 1,476 4,119 746 11,099 633 8,218 3,702 92,217 26,304 17,161 11,894 27,520 7,630 13,550 1,289 3,983 707 19,860 1,231 10,143 3,553 H23 101,142 26,140 20,830 11,465 21,198 7,479 21,566 1,466 5,015 752 20,054 1,143 12,479 3,835 H24 H25 86,534 23,427 21,436 11,250 17,123 5,779 19,729 1,660 4,386 679 14,886 718 8,974 3,341 104,884 25,791 21,295 10,748 18,614 6,813 34,813 2,658 6,979 992 13,588 993 9,595 3,587 増減比(%) H25/H21 H25/H24 23.8 21.2 ▲ 1.0 10.1 ▲ 14.4 ▲ 0.7 ▲ 23.9 ▲ 4.5 13.4 8.7 26.7 17.9 74.2 76.5 80.1 60.1 69.4 59.1 33.0 46.1 22.4 ▲ 8.7 56.9 38.3 16.8 6.9 ▲ 3.1 7.4 資料:平成25年漁業・養殖業生産統計 - 12 - 3)海面養殖業の収獲量・生産額 海面養殖業は冬季の高水温と天然種苗の確保が容易であるという条件を背景にし て内湾の多い県北・県南部のハマチ養殖業を中心に順調に発達してきました。 近年は、ニーズの多様化等により、ハマチ養殖から新魚種への転換が進み、カン パチをはじめとして、マダイ、マサバ等の養殖が行われる一方で、ブリ類養殖では、 沖合養殖による品質の向上が図られています。 海面養殖業収獲量の推移 海面養殖業生産額の推移 ※ 平 成 23・ 24年 度 は 「 ぶ り 類 」 の 生 産 額 が 未 公 表 海面養殖業収獲量・生産額 区分 合計 ぶり類養殖 まだい養殖 その他 収獲量 生産額 収獲量 生産額 収獲量 生産額 収獲量 生産額 単位(収獲量:トン、生産額:百万円) H21 H22 H23 H24 H25 11,030 8,228 9,954 7,160 X X X X 11,510 8,660 10,122 7,275 887 625 501 760 11,545 8,396 10,223 X 709 522 613 X 12,938 7,698 11,757 X 684 543 497 X 13,257 8,533 12,155 7,315 609 516 493 702 増減比(%) H25/H22 H25/H24 15.2 2.5 ▲ 1.5 10.8 20.1 3.4 0.5 ▲ 31.3 ▲ 11.0 ▲ 17.4 ▲ 5.0 ▲ 1.6 ▲ 0.8 ▲ 7.6 - 資料:平成25年漁業・養殖業生産統計 ブリ タイ - 13 - (3)内水面漁業・養殖業 1)内水面漁業・養殖業の生産量 内水面漁業における平成25年の漁獲量は64トンで、前年に比べ1トン (1.6%)増加しました。 本県は、ウナギとアユの天然種苗に恵まれており、豊富な地下水と湧水及び温 暖な気候を生かした養殖業が各地で営まれています。内水面養殖業における平成 25年の収獲量はうなぎを主体として3,687トンで、前年に比べ327トン (8.1%)減少しました。 平成25年内水面養殖業収獲量 平成25年内水面漁業漁獲量 内水面漁業漁獲量の推移 区分 H21 合計 あゆ こい うなぎ その他 単位:トン H22 93 21 13 10 49 H23 74 30 9 7 28 H24 71 18 9 6 38 H25 63 18 8 5 32 ※大淀川、一ツ瀬川の合計 64 21 7 3 33 資料:平成25年漁業・養殖業生産統計 内水面養殖業収獲量の推移 区分 合計 あゆ こい うなぎ その他 H21 4,738 559 316 3,725 138 増減比(%) H25/H21 H25/H24 ▲ 31.2 1.6 0.0 16.7 ▲ 46.2 ▲ 12.5 ▲ 70.0 ▲ 40.0 ▲ 32.7 3.1 H22 4,265 425 315 3,425 100 単位:トン H23 H24 5,008 464 371 4,090 83 4,014 431 371 3,111 101 H25 3,687 391 367 2,840 89 増減比(%) H25/H21 H25/H24 ▲ 22.2 ▲ 8.1 ▲ 30.1 ▲ 9.3 16.1 ▲ 1.1 ▲ 23.8 ▲ 8.7 ▲ 35.5 ▲ 11.9 資料:平成25年漁業・養殖業生産統計 - 14 - (4)水産加工業 1)水産加工品生産量 水産加工業は、宮崎市、都城市、延岡市、日南市、串間市、門川町など県内に 広く立地し、イワシ、アジ、サバ、チリメン等の塩干、煮干し品、ねり製品や節 製 品 を 主 体 に 生 産 し て い ま す 。平 成 2 4 年 の 本 県 に お け る 水 産 加 工 品( 陸 上 加 工 ) の生産量は、前年と比べて669トン(2.1%)減の31,781トンとなっ ています。 水産加工品生産量の推移 区分 合計 ねり製品 塩干品 節製品 冷凍水産物 その他 生産量 生産量 生産量 生産量 生産量 生産量 単位:トン H20 H21 H22 H23 H24 27,960 x 1,935 385 14,168 x 30,302 x 1,451 437 19,024 x 29,841 2,016 1,323 404 20,373 5,725 32,450 2,203 1,254 375 22,989 5,629 31,781 2,183 1,249 365 21,040 6,944 増減比(%) H24/H20 H24/H23 13.7 ▲ 2.1 ▲ 0.9 ▲ 35.5 ▲ 0.4 ▲ 5.2 ▲ 2.7 48.5 ▲ 8.5 23.4 資料:第60次宮崎農林水産統計年報 2)水産物製造品出荷額 平成25年の水産物製造出荷額は、前年と比べて15億2,900万円 (21.7%)増の85億6,000万円(但し、冷凍水産物製造業を除く) となっています。 水産物製造品出荷額の推移 区分 合計 ねり製品製造業 塩干・塩蔵品製造業 冷凍水産物製造業 冷凍水産食品製造業 その他 単位:百万円 H21 出荷額 出荷額 出荷額 出荷額 出荷額 出荷額 x 1,502 1,812 x 563 3,501 H22 x 2,514 1,603 x 682 3,064 H23 17,694 2,217 1,689 1,664 9,763 2,361 H24 x 2,486 1,431 x x 3,114 H25 x 2,654 1,650 679 x 3,577 増減比(%) H25/H21 H25/H24 76.7 6.8 ▲ 8.9 15.3 2.2 14.9 資料:宮崎県 統計調査課「宮崎県の工業」 - 15 - (5)全国順位 ※ 資料:平成25年漁業・養殖業生産統計 平成25年海面漁業養殖業都道府県別生産量及び生産額 単位(生産量:トン、生産額:百万円) 生産量 生産額 都道府県 計 全 順位 漁業 順位 3,733,824 養殖業 順位 996,331 計 順位 1,353,694 漁業 順位 947,800 養殖業 順位 国 1 4,730,155 405,894 北 海 道 2 1,279,960 1 1,141,234 1 138,726 1 298,444 1 259,224 1 39,220 3 青 森 3 166,823 6 115,523 9 51,300 9 46,125 9 38,454 5 7,671 16 岩 手 4 144,618 10 113,423 10 31,195 11 31,362 14 26,535 8 4,827 20 宮 城 5 246,260 3 184,507 4 61,753 5 57,002 5 43,709 4 13,293 12 秋 田 6 7,930 38 7,713 37 217 34 3,241 37 3,177 35 64 34 山 形 7 6,245 39 6,245 38 - - 2,653 39 2,653 38 x - 福 島 8 45,322 27 45,322 21 x - 7,919 35 7,919 28 x - 茨 城 9 154,314 7 154,314 6 x - 18,893 23 18,893 17 千 葉 10 147,039 8 134,085 8 12,954 22 26,623 17 23,656 13 東 x 2,967 23 京 11 68,328 22 68,328 17 x - 22,670 19 22,670 14 x - 神 奈 川 12 42,272 28 41,071 23 1,201 27 13,808 30 13,374 24 434 27 新 潟 13 30,731 32 29,869 25 862 28 11,122 32 10,900 25 222 32 富 山 14 45,889 26 45,868 20 21 35 14,727 28 14,670 20 57 35 石 川 15 75,058 21 73,458 16 1,600 26 21,375 20 21,068 15 307 30 福 井 16 14,613 36 14,334 34 279 33 8,111 34 7,757 29 354 29 静 岡 17 200,181 4 197,199 3 2,982 23 51,634 6 49,645 3 1,989 24 愛 知 18 96,377 18 81,039 13 15,338 19 20,174 21 16,504 18 3,670 21 三 重 19 183,801 5 159,088 5 24,713 15 46,212 8 31,855 6 14,357 10 京 都 20 11,529 37 11,106 36 423 30 3,644 36 3,092 36 552 26 大 阪 21 18,329 35 17,919 32 410 31 3,148 38 3,020 37 128 33 兵 庫 22 115,989 15 57,340 18 58,649 6 38,303 10 25,558 10 12,745 13 和 歌 山 23 25,391 34 23,638 27 1,753 25 11,915 31 8,674 27 3,241 22 鳥 取 24 56,954 24 56,426 19 528 29 15,007 27 14,637 21 370 28 島 根 25 140,046 12 139,643 7 403 32 19,981 22 19,729 16 252 31 岡 山 26 33,394 29 4,476 39 28,918 13 8,718 33 2,501 39 6,217 19 広 島 27 129,518 13 18,874 29 110,644 2 23,415 18 7,183 32 16,232 9 山 口 28 31,838 31 28,980 26 2,858 24 16,054 26 14,342 22 1,712 25 徳 島 29 27,736 33 13,252 35 14,484 20 14,068 29 7,586 30 6,482 18 香 川 30 48,994 25 18,810 30 30,184 12 18,122 24 6,679 33 11,443 14 愛 媛 31 143,238 11 77,078 15 66,160 4 84,912 3 25,475 12 59,437 1 高 知 32 98,528 16 79,605 14 18,923 17 48,958 7 28,820 7 20,138 8 福 岡 33 93,031 19 44,444 22 48,587 10 29,360 15 15,938 19 13,422 11 佐 賀 34 98,448 17 17,968 31 80,480 3 26,713 16 4,630 34 22,083 7 長 崎 35 265,360 2 244,050 2 21,310 16 92,140 2 64,199 2 27,941 4 熊 本 36 77,941 20 21,803 28 56,138 8 31,846 13 7,559 31 24,287 5 大 分 37 62,188 23 36,183 24 26,005 14 37,276 11 14,090 23 23,186 6 宮 崎 38 118,141 14 104,884 11 13,257 21 34,324 12 25,791 9 8,533 15 鹿 児 島 39 145,570 9 89,430 12 56,140 7 76,637 4 25,542 11 51,095 2 32,228 30 15,294 33 16,934 18 17,046 25 10,093 26 6,953 17 沖 縄 40 - 16 - 平成25年漁業種別漁獲量 ( ※ 全 国 10位 以 内 の 漁 業 ・ 魚 種 ) 単位:トン 順位 中小型 まき網 島根 1 近 海 ま ぐろ 延縄 高知 宮崎 104,912 長崎 2 3 48,784 宮崎 4 35,191 鹿児島 5 29,739 6 25,071 愛媛 7 8 11,621 石川 9 10,873 10 461 575 350 573 674 広島 246 徳島 566 553 三重 125 大分 10,548 683 福岡 神奈川 34 長崎 1,040 兵庫 和歌山 宮崎 55 1,196 宮崎 741 655 155 三重 高知 4,731 山口 573 和歌山 755 沖縄 183 高知 1,901 和歌山 宮崎 徳島 1,313 千葉 2,082 沖縄 1,199 5,879 858 246 千葉 20,311 大阪 5,510 愛媛 1,433 徳島 1,423 愛媛 宮崎 378 北海道 4,733 長崎 鹿児島 2,342 熊本 3,265 三重 三重 宮城 625 青森 高知 10,613 8,042 8,481 ひき縄釣 高知 三重 2,427 青森 6,269 大分 千葉 1,191 和歌山 16,629 高知 沿 岸 か つお 一本釣り 25,157 高知 3,477 長崎 7,222 沖縄 17,205 静岡 1,296 岩手 近海かつお 一本釣り 宮崎 12,108 岩手 9,685 宮崎 遠 洋 かつ お 一 本釣 り 三重 1,611 沖縄 81,770 その他の 延縄 北海道 10,665 宮城 三重 沿岸 ま ぐ ろ 延縄 480 鹿児島 18 422 400 全国計 426,672 42,354 6,258 28,439 65,344 41,034 15,913 16,242 全国比 8.2% 17.1% 25.7% 2.0% 7.2% 61.3% 4.7% 6.4% 平成25年魚種別漁獲量(海面漁業) 単位:トン 海 面 漁 業 まぐろ類 びんなが めばち きはだ かじき類 くろ かじき類 まかじき 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 静岡 宮崎 27,009 宮崎 東京 14,574 高知 11,234 19,848 8,762 18,489 東京 6,160 鹿児島 16,042 三重 5,040 東京 16,032 沖縄 2,404 大分 6,729 岩手 3,425 沖縄 1,930 岩手 2,146 鳥取 747 1,839 神奈川 413 322 119 675 20,743 宮崎 18,299 鹿児島 179 大分 107 神奈川、富山 静岡 98 富山 21,340 宮城 東京 沖縄 静岡 2,581 宮崎 1,053 22,460 高知 227 北海道 神奈川 3,344 岩手 124 1,092 3,311 沖縄 434 三重 三重 31,637 東京 宮城 144 千葉、鹿児島 宮崎 1,122 3,529 高知 572 386 沖縄 3,627 3,854 8,746 4,465 三重 三重 沖縄 神奈川 3,649 高知 1,340 宮崎 87,501 三重 鹿児島 三重 4,607 587 430 1,378 静岡 沖縄 宮城 東京 宮崎 535 1,529 4,994 5,014 高知 高知 鹿児島 東京 神奈川 3,416 6,997 6,495 8,556 宮城 宮崎 12,678 鹿児島 高知 宮城 静岡 19,173 宮城 6,720 宮城 静岡 高知 7,491 鹿児島 21,295 鹿児島 三重 宮城 静岡 かつお 13,584 長崎 169 13,316 神奈川 162 神奈川 11,102 新潟 5,592 1,485 2,165 1,827 594 138 10,916 全国計 188,681 70,247 51,231 54,954 15,682 2,763 3,858 284,146 全国比 11.3% 20.7% 4.2% 8.1% 7.2% 19.4% 8.3% 6.4% - 17 - 単位:トン 海 面 漁 業 うるめ いわし いわし類 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 千葉 しらす 長崎 兵庫 72,921 島根 24,197 宮崎 56,210 長崎 8,563 三重 40,867 愛知 36,422 宮崎 34,813 宮城 3,284 大分 24,242 2,660 鹿児島 和歌山 徳島 13,588 12,520 55 愛媛 長崎 990 11,483 静岡 50 宮城 4,197 石川 宮崎 1,239 5,510 2,882 65 青森 大分 千葉 81 鹿児島 1,741 5,973 3,040 茨城 20,022 宮崎 愛媛 鳥取 125 徳島 2,429 6,003 3,129 2,933 熊本 36,661 千葉 高知 三重 広島 28,862 愛媛 6,979 3,433 鹿児島 161 静岡 3,365 和歌山 鹿児島 3,472 高知 50,619 三重 7,354 3,613 宮崎 228 和歌山 3,713 宮崎 宮崎 4,998 愛媛 51,026 長崎 8,193 3,939 愛媛 233 三重 3,725 長崎 愛媛 千葉 68,620 静岡 38,529 6,229 いせえび 茨城 3,753 三重 福岡 13,050 鹿児島 大阪 51,886 三重 6,936 愛知 さば類 鹿児島 51,623 島根 20,383 島根 むろあじ類 長崎 11,892 静岡 59,094 茨城 あじ類 東京 937 11,206 兵庫 42 岩手 高知 20,380 1,966 2,712 4,105 285 10,993 40 全国計 614,412 89,350 59,160 175,430 24,206 385,532 1,186 全国比 5.7% 22.8% 5.8% 4.0% 13.9% 3.5% 4.6% 平成25年魚種別生産量(海面・内水面養殖業) 単位:トン 海 面 養 殖 業 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ぶり 鹿児島 かん ぱち 鹿児島 28,366 愛媛 19,002 3,786 18,056 8,980 高知 3,226 8,032 7,443 熊本 99 佐賀、長崎 長崎 3,157 香川 20 山口 2,608 4,999 香川 477 3,374 409 福井 18 全国計 106,293 38,770 全国比 8.4% 8.1% 宮崎 長野 391 609 957 3,155 56,861 10.3% 4.0% 1.1% - 18 - 189 316 181 275 230 徳島 128 岩手 191 15 263 高知 山形 熊本 1,396 三重 群馬 226 熊本 41 新潟 135 大分 2 2,840 静岡 261 18 宮崎 3,140 宮崎 367 静岡 広島 628 福岡 33 630 38 京都 滋賀 5,747 愛知 822 徳島 静岡 鹿児島 宮崎 108 819 38 岐阜 栃木 山口 静岡 和歌山 1,357 1,257 64 茨城 160 宮崎 香川 静岡 徳島 三重 2,424 和歌山 和歌山 249 長崎 126 727 4,525 4,380 長崎 三重 長崎 徳島 355 鹿児島 885 461 三重 うなぎ 福島 581 5,247 242 4 愛知 愛媛 三重 宮崎 熊本 7,784 508 こい 626 大分 高知 高知 あゆ 鹿児島 570 146 ひら め 31,747 熊本 大分 宮崎 宮崎 長崎 228 3,681 愛媛 1,173 熊本 熊本 大分 ま だい 愛媛 429 愛媛 高知 宮崎 しまあじ 静岡 20,663 愛媛 大分 まあじ 内水面養殖業 154 大分 32 秋田 64 愛媛 126 31 35 2,501 5,279 3,019 14,204 4.3% 7.4% 12.2% 20.0% (6)海面漁業生産量・生産額の推移 - 19 - 2 漁業生産構造 (1)漁船の隻数 平成26年末現在の県内の海面における漁船登録隻数は2,604隻となって います。 このうち動力漁船(船外機船を含む)は、2,597隻で全体の99.7%を 占めており、1隻当たりの平均トン数は6.3トンとなっています。動力漁船を 船 質 別 に み る と 、 鋼 船 0 . 3 % ( 1 0 隻 )、 木 船 1 . 3 % ( 3 4 隻 )、 F R P 船 98.3%(2,553隻)となっています。 また、船齢別構成では、船齢15年以上の占める割合が大きく増加し、動力漁 船の高齢化が進んでいます。 漁船登録隻数の推移 年 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 総隻数 3,202 2,965 2,971 2,889 2,835 2,603 2,775 2,723 2,659 2,604 無動力 漁船 隻数 5 6 6 6 6 6 6 7 7 7 総動力 漁船 隻数 3,197 2,959 2,965 2,883 2,829 2,783 2,769 2,716 2,652 2,597 単位:隻数 0∼3t 3∼5t 5∼10t 10∼20t 20∼50t 1,539 1,429 1,398 1,363 1,346 1,321 1,320 1,305 1,277 1,252 1,083 1,006 1,018 982 941 922 902 871 841 817 212 196 205 194 202 199 201 200 197 197 291 271 289 293 292 293 300 296 294 291 3 3 2 2 2 2 2 2 2 2 50∼100t 16 13 13 11 10 10 8 10 11 9 100t以上 53 41 40 38 36 36 36 32 30 29 資料:水産政策課計 平成26年末 登録動力漁船のトン数別構成比 動力漁船の船齢別構造の推移 - 20 - (2)漁業経営体数 1)主とする漁業種類別経営体数 本 県 に お け る 漁 業 経 営 体 数 は 平 成 20年 に は 1 , 4 0 2 経 営 体 で し た が 、 平 成 2 5 年は、1,153経営体(249経営体、17.8%減)となっています。 主とする漁業種類別経営体数は、経営体が営んだ漁業種類のうち水揚金額が最も 多かった漁業種類によって分類しており、その年の気象や海況の条件、漁獲量の減 少、魚価の動向によって変動する性格を有しています。 主とする漁業種類別経営体の推移 単位:経営体 かつお まぐろ その他の釣 一本釣 はえ縄 その他の はえ縄 その他 海面養殖 海面漁業 年度 計 S63 2,232 211 59 27 347 66 541 161 353 114 121 84 148 H5 2,051 180 54 27 309 52 492 182 312 103 82 137 121 H10 1,792 159 57 25 259 73 415 177 266 104 93 77 87 H15 1,603 133 33 24 272 48 487 175 182 84 53 56 56 H20 1,402 97 34 26 228 46 409 165 144 78 70 59 46 H25 1,153 63 33 23 201 38 317 148 101 73 58 59 39 対20年比(%) 82.2 64.9 97.1 88.5 88.2 82.6 77.5 89.7 70.1 93.6 82.9 100.0 84.8 H25構成比(%) 100.0 5.5 2.9 2.0 17.4 3.3 27.5 12.8 8.8 6.3 5.0 5.1 3.4 底びき網 まき網 船びき網 刺網 定置網 採貝採藻 資料:漁業センサス 平成25年 主とする漁業種類別経営体の推移 主とする漁業種類別経営体の割合 - 21 - 2)漁業層別経営体数 平成25年の海面漁業経営体数を漁業層別にみると、全経営体数の約83%を占 め る 沿 岸 漁 業 層 は 9 6 0 経 営 体 で 、 平 成 2 0 年 に 比 べ 2 3 2 経 営 体 (1 9 . 5 % )減 少しました。 中小漁業層(かつお・まぐろ・まき網漁業)は193経営体で、平成20年に比 べ 1 7 経 営 体 (8 . 1 % )減 少 し ま し た 。 経営体階層別及び漁業層別経営体数 経営体階層別経営体 船 使 力 漁 船 漁 年 計 単位:経営体 動 漁 船 無動 船外 非 使 用 力 機 付 1 トン未 1∼ 3∼ 5∼ 5 10 漁船 漁船 満 3 漁業層別経営体 用 使 用 10 ∼ 20 ∼ 30 ∼ 50 ∼ 100 トン 20 30 50 100 以 上 定置網 海面 養殖 沿岸 中小 漁業層 漁業層 S58 2,237 21 1 - 174 465 921 128 101 16 59 81 39 98 130 1941 296 S63 2,232 17 - - 233 442 873 146 103 5 44 78 28 114 148 1974 258 H5 2,051 16 - - 224 372 822 156 107 6 31 64 29 103 121 1814 237 H10 1,792 14 - - 171 299 727 164 114 7 30 40 35 104 87 1566 226 H15 1,603 23 - - 138 275 667 130 126 6 28 29 41 84 56 1373 230 H20 1,402 19 - 79 48 241 581 100 122 6 31 22 29 78 46 1192 210 H25 1,153 16 - 79 18 175 463 8 30 18 24 73 39 960 193 97 113 資料:漁業センサス 漁業層別経営体数の推移 平成25年漁業層別経営体数の割合 - 22 - (3)漁業就業者数 1)新規就業者数 平成26年に新たに就業した漁業者は、35人でした。 過去5年間の新規就業者内訳 単位:人 H21 H22 0 11 4 23 38 中学校卒業者 高等学校卒業者等 県立高等水産研修所※ 他産業からの就業者 合 計 H23 1 9 10 29 49 H24 3 10 7 19 39 H25 1 7 8 15 31 H26 1 14 10 29 54 3 3 8 21 35 ※県立高等水産研修所については39ページをご覧ください。 2)年齢別就業者数 本県の漁業就業者の年齢構成については、10代、20代が非常に少なく、 60代以上が53.1%を占めており、高齢化が進んでいます。 平成25年正組合員数年齢別構成(法人を除く) 10代 正組合員数(人) 割 合 20代 30代 40代 50代 60代以上 4 97 220 331 481 1,283 0.2 4.0 9.1 13.7 19.9 53.1 合計 2,416 − 資料:水産政策課集計 3)センサス年ごとの就業者数の推移 男女・年齢別漁業就業者数の推移 5年に一度実施される漁業センサスの 結果を基に漁業就業者数の推移を見てみ ると、平成25年は昭和63年に比較し て 3 ,6 9 3 人( 5 8 % )減 少 し ま し た 。 また、男子就業者について年齢別にみ てみると、平成25年は昭和63年に比 較して、65歳以上が226人(49. 9%)増加しています。 男女・年齢別漁業就業者数 男 区分 総計 小計 15∼24歳 25∼39歳 40∼ 59歳 女 60歳以 上 うち65歳以上 (セ ) S63 6,370 5,825 508 1,700 2,674 943 453 545 (セ ) H 5 4,994 4,562 269 981 2,163 1,149 555 432 (セ ) H10 4,277 4,008 207 683 1,807 1,311 749 269 (セ ) H15 3,749 3,495 207 543 1,516 1,229 847 254 (セ ) H20 3,360 3,199 166 582 1,309 1,142 792 161 (セ ) H25 2,677 2,561 127 456 898 1,080 679 116 対S63年比(%) 42.0 44.0 25.0 26.8 33.6 114.5 149.9 21.3 H25構成比(%) 100.0 95.7 4.7 17.0 33.5 40.3 25.4 4.3 資料:漁業センサス - 23 - (4)水産団体 1)水産団体の状況 平成26年3月末時点の本県の水産業協同組合は、単位組合が74組合あり、そ の内訳は、沿海漁協20組合、内水面(河川)漁協40組合、漁業生産組合11組 合、業種別組合1組合、水産加工業協同組合2組合となっています。 また、連合会は、県漁業協同組合連合会、県信用漁業協同組合連合会、県内水面漁 業協同組合連合会、県無線漁業協同組合連合会があり、本県水産業協同組合の中核 的役割を果たしています。 沿海漁協については、厳しい経営環境の中、漁業生産額や漁業者(組合員)など の減少が続いているため、今後とも漁業・漁村の中核組織としての役割を果たせる よう、漁業協同組合連合会などの系統団体が中心となって「産地市場の拠点化」や 「信用事業統合」等の機能・基盤強化の取組を行っています。 水産団体の状況 事業別組合数 組織別 単 位 組 合 連 合 会 出資 沿海漁協 非出資 計 出資 内水面漁協 非出資 計 沿海・ 内水面漁協計 出資 業種別漁協 非出資 計 漁 協 計 漁業生産組合 水産加工業協同組合 単 協 計 出資 漁業協同組合連 非出資 合会 計 信 用漁業協同組合連合会 連 合 会 計 ( 平 成 26年 3月 末 ) 事 業 別 組 合 数 製 氷 漁 現 在 冷 凍 信用 共済 購買 販売 漁業 加工 指 数 事業 事業 事業 事業 冷 蔵 自営 事業 利 事 業 事 20 10 17 19 18 12 5 20 7 33 40 60 1 10 17 19 18 12 0 1 5 0 10 0 17 0 19 0 18 1 0 12 1 1 1 61 11 2 74 2 1 3 1 4 0 10 0 17 0 19 1 19 0 12 10 17 2 21 1 1 20 1 0 1 1 0 1 0 1 業 導 無線 用 事業 業 20 2 2 0 5 20 7 33 40 60 0 1 11 0 5 0 60 0 2 12 1 12 5 1 61 2 2 1 1 0 0 2 1 1 1 1 0 0 2 1 0 2 1 出資漁業協同組合連合会には大臣認可の2連合会を含む 2 出展:「都道府県知事認可水産業協同組合年次報告」参照 2)沿海地区漁業協同組合の組織状況(1組合平均) 区 分 組合員数 職 員 貯 金 貸付金 購 買 販 売 出資金 人 人 千円 千円 千円 千円 千円 県 173.6 11.60 2,268,754 832,597 304,409 1,205,564 209,615 全 国 平 均 347.7 13.10 6,600,368 1,088,586 249,525 1,349,101 220,093 本 1 2 平成24年度の水産業協同組合統計表(沿海地区出資漁協)であるが、出資金のみ平成24年度事業年度の「宮崎県水 出展: 産業協同組合要覧」を参照。 本県沿岸地区漁協の1組合平均数値については、事業実施組合数に応じ、各項目の合計数を 除した数値。(販売の数値については、受託販売品取扱高を母数とする。) - 24 - 3 水産物の流通 (1)水産物流通の現状 1)出荷先別割合 海面漁業の総水揚げ104,815トン(うち県外船水揚げ1,869トン)の うち、52.2%が県内に水揚げされ、47.8%が県外に水揚げされています。 海面養殖業については、生産量13,257トンのうち、93.6%が県外仕向と なっています。 資 料 : 実 数 に つ い て は 、九 州 農 政 局 宮 崎 地 域 セ ン タ ー「 平 成 2 5 年 宮 崎 県 の 海 面 漁 業 ・ 養 殖 業 生 産 統 計 」 を 用 い 、「 漁 協 ・ 市 場 聞 き 取 り 調 査 」 か ら 算 出 し た 仕 向 先 比 率 を 用 い て 仕 向 量 を 推 定 。 アジ ハモ - 25 - イワシ (2)水産物卸売市場の現状 県 内 に は 、 消 費 地 市 場 ( 5 市 場 )、 産 地 市 場 ( 1 3 市 場 ) が あ り ま す 。 平成25年度の県内市場の取扱量は合計91,263トンで、前年と比較し 24,699トン増加しました。 取扱金額については、合計263億5,000万円で前年と比較し 89億3,100万円増加しました。 取扱高(24年度) 市 場 名 量 (トン) 宮崎市中央卸売市場 取扱高(25年度) 金額 (百万円) 6,034 カツオ、マグロ類、ブリ類 12,346 7,156 カツオ、マグロ類、ブリ類 1,184 アジ類、サバ類、ブリ類 地方卸売市場(株)延岡魚市場 3,216 1,207 3,260 地方卸売市場(株)日向魚市場 243 126 311 161 アジ類、カツオ、マグロ類 地方卸売市場(株)小林魚市場 532 475 526 471 ブリ類、アジ類、マグロ類 都城市公設地方卸売市場(株)都城中央魚市場 777 560 1,145 839 ブリ類、アジ類、マグロ類 4,768 2,368 17,589 9,811 北浦漁業協同組合地方卸売市場 32,502 3,742 46,364 5,009 サバ類、イワシ類、ブリ類 島浦町漁業協同組合地方卸売市場 11,514 2,134 10,658 2,228 サバ類、イワシ類、ブリ類 延岡市漁業協同組合地方卸売市場 770 405 1,146 489 シラス、アオメエソ、タチウオ 庵川漁業協同組合地方卸売市現 1,619 659 1,170 613 イワシ類、アジ類、タチウオ 門川漁業協同組合地方卸売市場 374 171 461 1,795 721 1,735 小 計 日向市漁業協同組合地方卸売市場 産 地 市 場 主要品目 (鮮魚) 金額 (百万円) 3,300 宮崎市公設地方卸売市場(株)宮崎魚市場 消 費 地 市 場 量 (トン) 日向市漁業協同組合幸脇支所地方卸売市場 182 シラス、ハモ、カツオ 773 マグロ類、タチウオ、サワラ 日向市漁業協同組合地方卸売市場に含む シラス、エビ類、サワラ 川南町漁業協同組合地方卸売市場 506 275 509 284 日南市漁業協同組合地方卸売市場 2,092 1,642 2,162 1,817 南郷漁業協同組合地方卸売市場 2,775 1,186 1,024 443 14 8 5 7 7,671 4,026 8,271 4,610 101 67 111 69 フグ類、タイ類、ハモ 62 15 57 15 トビウオ類、イカ類 串間市東漁業協同組合地方卸売市場 串間市漁業協同組合地方卸売市場 都農町漁業協同組合小規模卸売市場 串間市東漁業協同組合小規模卸売市場 小 合 計 計 シイラ、サワラ、ニベ類 マグロ類、シイラ、トビウオ類 カツオ、マグロ類、アジ類 トビウオ類、タイ類 シラス、エビ類、タイ類 61,795 15,051 73,673 16,539 66,563 17,419 91,262 26,350 資料:地方卸売市場実態調査 水産物取扱高 水産物取扱量 - 26 - (3)水産物輸出の現状 1)水産物輸出数量と輸出額の推移(概数) 数 量 ( ト ン )、 金 額 ( 千 円 ) 平成24年度 水産物 数量 平成25年度 金額 数量 平成26年度 金額 数量 金額 輸出合計 198 147,211 209 162,402 263 226,026 アジア向け 168 112,722 169 115,856 223 180,180 *水産政策課調べ 輸出全体 (トン) 300 輸出全体 (千円) アジア向け アジア向け 250,000 250 200,000 200 150,000 150 100,000 100 50,000 50 0 0 H24 H25 H24 H26 H25 H26 2)輸出先国の推移 年度 H23 H24 H25 H26 輸出先国 香港、EU 香港、EU、韓国、ロシア 香港、シンガポール、台湾、EU、韓国 香港、EU、マレーシア、オーストラリア、ベトナム タイ、韓国、中国、台湾、インドネシア、シンガポール *EUは一カ国とする 3)主要登録必要国の認定・登録施設数 認定施設 認定施設 登録施設 登録施設 登録施設 登録施設 登録施設 登録施設 登録施設 国名 アメリカ EU 中国 ロシア ウクライナ ナイジェリア ブラジル ベトナム 韓国 全国 259 32 1712 524 127 75 102 495 94 宮崎県 1 1 6 3 0 0 1 1 0 * 水 産 政 策 課 調 べ ( 平 成 27年 2月 現 在 ) オオニベ - 27 - 4 生産基盤 (1)適切な資源管理の推進 1)資源管理体制の概要 平成23年8月22日に策定した「宮崎県における水産資源の利用及び管理に関 する基本方針」に基づいた資源管理を実施しています。 この体制では、客観的に評価した水産資源の状況に応じた資源管理の取組を県漁 連 、 漁 協 、 漁 業 者 で 構 成 さ れ る 宮 崎 県 資 源 管 理 実 践 漁 業 者 協 議 会 ( 以 下 、「 実 践 協 議 会 」) に お い て 協 議 し 、 決 定 し た 管 理 措 置 を 実 践 し 、 そ の 成 果 に つ い て も 、 資 源 評 価 を繰り返し検証することで、必要に応じて取組内容の見直しを行い、資源管理の実 効性を高めています。 資源管理は、資源評価の結果に応じて改定される「宮崎県資源管理指針」に沿っ て、漁具・漁法の制限や禁漁期・禁漁区の設定、十分に成長して経済価値を高めた 資 源 を 利 用 す る た め の 小 型 魚 の 保 護 措 置 ( 再 放 流 サ イ ズ の 設 定 な ど )、 産 卵 を 控 え た 親魚の保護、資源培養措置としての種苗(稚魚)の放流などを組み合わせて取り組 まれています。 資源利用管理の体制 ①資源状況の評価 ②宮崎県資源管理指針の改定 ●資源量の動向 及び水 準の評価 ●管理措置の提言 【宮崎県資源評価委員 会】 ●資源管理の方向性 ●資源管理の措置の内容 【県、資源管理 協議会 】 ④資源管理計画・回復計画実施 ●計画の内容の 実施 ③資源管理計画・回復計画策定 ●漁業・漁獲管理措置 ●資源培養措置(種苗放流等 ) 【 漁業者(実践協議会)、県】 【漁業者等】 2)平成26年度の資源評価結果と資源管理指針の改定 これまでに宮崎県資源評価委員会において資源評価された19種類の沿岸資源の うち、平成26年度に再評価または新規評価された15種類について、資源状況を 踏まえた資源管理指針の見直しと改定を行いました。 3)積極的な増殖措置(稚魚の放流等) 沿岸資源の回復を図るための積極的な増殖措置として、ヒラメ・マダイ・カサゴ 等の人工種苗(稚魚)の放流を行い、放流水域における他の資源管理措置との連携 の下で、水産資源の安定化を図っております。また、稚魚等の成育の場として重要 な藻場・干潟等の保全など、漁場の基礎生産力を向上させる施策に取り組んでいま す。 - 28 - 種苗放流 藻場・干潟等保全活動 市町村名 対象 資源 藻場 主な活動組織名 実施計画面積 北浦地区藻場保全会 10.0ha サンゴ礁 島野浦サンゴ礁保全会 5.0ha 延岡市 藻場 南浦藻場保全会 31.0ha 干潟 妙見湾干潟保全会 14.0ha 藻場 庵川藻場干潟保全会 22.0ha 藻場 門川湾を再生する会 15.0ha 日向市 藻場 平岩採介藻グループ 9.4ha 宮崎市 藻場 青島地域活動組織 3.0ha 日南市 藻場 富土北部ウニ部会 3.5ha 藻場 串間市崎田地区藻場保全部会 2.0ha 藻場 串間市東漁協青壮年部藻場保全会 1.0ha 門川町 串間市 主たる活動項目 食害生物の除去(ウニ類) 保護区域の設定 保護区域の設定 母藻の設置 食害生物の除去(ウニ類) 耕うん 稚貝等の沈着促進 食害生物の除去(ウニ類) 母藻の設置 食害生物の除去(ウニ類) 保護区域の設定 食害生物の除去(ウニ類) 浮遊堆積物の除去 食害生物の除去(ウニ類) 保護区域の設定 ウニの密度管理 母藻の設置 食害生物の除去(ウニ類) 母藻の設置 食害生物の除去(ウニ類) (2)保護水面 水産資源の生息環境を良好な状態で保全し、維持するとともに、対象生物を積極 的に保護培養することにより、生産基盤の確保と資源の維持増大を図っています。 本県では水産資源保護法に基づき、下記の区域を保護水面として指定し、保護を進 めています。 名称 チョウセンハマグリ アユ 区域 日向市地先 延岡市五ヶ瀬川 指定年月日 昭和43年10月16日 昭和41年12月13日 - 29 - 面積・長さ 1.32km2 22km (3)内水面資源の増殖 内水面漁協は、内水面漁場管理委員会指示に基づきウナギ、アユ、ヤマメ等の放 流を行うほか、自主的な放流も実施しています。また、県では、ヤマメ、ウナギ、 アユ等の放流や魚道改良、産卵場造成、石倉設置等による資源の増殖を図る活動に 支援しています。 河川放流実績 年度 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 単位:尾 アユ 2,276,800 2,520,000 2,366,660 2,913,400 2,852,600 3,446,980 3,500,360 3,961,260 3,852,180 3,953,340 3,781,940 4,769,520 3,990,360 4,646,160 4,709,900 ウナギ 534,120 686,370 635,500 857,450 822,700 1,043,580 914,990 1,054,500 1,107,050 905,710 922,950 369,060 728,500 176,150 213,950 コイ 963,744 841,262 780,221 749,182 651,032 フナ 31,000 40,970 45,270 29,815 34,930 66,840 82,170 95,973 111,967 97,567 71,156 23,250 47,750 58,610 61,114 ヤマメ モクズガニ 545,419 105,768 501,686 84,816 529,680 83,620 759,978 70,520 577,226 68,680 515,150 112,280 612,450 86,312 631,337 77,484 585,957 135,640 623,883 113,180 626,485 103,940 801,251 118,780 684,890 92,680 833,250 113,820 780,867 163,160 資料:水産政策課調べ 石 倉 石倉に棲み着いた魚類等(モニタリング調査) - 30 - (4)水産基盤(漁港・漁場)の整備 1)漁場 本県沿岸地形は単調で、湾入に乏しく、また海底地形においても天然礁に恵まれ ず、魚類等の滞留性に欠けるため、従来から魚礁設置及び増養殖場造成等の基盤整 備事業を展開してきました。 本県では、昭和51年度から平成13年度まで実施した沿岸漁場整備開発事業と 平成14年度に着手した水産基盤整備事業により魚礁漁場、増殖場、養殖場の造成 や漁場の保全を積極的に推進してきました。 平成21年度からは、日向灘の基礎生産力を向上させるための新たな取組として、 マウンド礁(人工海底山脈)の整備に着手しました。平成26年度は、工事が完了 し た 「 い る か 岬 沖 合 漁 場 」 の モ ニ タ リ ン グ 調 査 を 実 施 し 、「 宮 之 浦 沖 合 漁 場 」 で は 工 事が完了したところです。 さらに、黒潮流域において回遊魚を滞留させ、操業効率化を図るために、日向灘 沖合に設置した浮魚礁の更新にも取り組んでおります。 種 類 漁場保全 増殖場造成 魚礁漁場造成 養殖場造成 概 要 養殖場の海水交換を促進するための浚渫、藻場造成 水産生物の餌や隠れ場、産卵の場等を供給するための 環境改善 既存の漁場、天然礁を補完するためのコンクリートブロッ ク等の耐久性資材による魚礁の設置 養殖漁場の拡大を行うための消波堤の設置 - 31 - 整備実績 36ha 523ha 3,044千空m3 186ha 2)漁港 漁港整備長期計画の経緯(修築・改修・水産基盤整備) 総事業費(千円) 漁港名 284,850 803,983 1,278,516 1,879,698 3,237,593 10,622,620 15,635,572 20,612,972 33,501,923 16,382,831 9,849,743 第1次整備 第2次整備 第3次整備 第4次整備 第5次整備 第6次整備 第7次整備 第8次整備 第9次整備 第1次漁港漁場整備事業 第2次漁港漁場整備事業 油津漁港外 5漁港 青島漁港外 8漁港 青島漁港外 11漁港 油津漁港外 13漁港 門川漁港外 14漁港 目井津漁港外16漁港 目井津漁港外14漁港 北浦漁港外 14漁港 島野浦漁港外20漁港 川南漁港外 17漁港 川南漁港外 16漁港 第3次漁港漁場整備長期計画(平成24年度∼) 事業港数 漁港名 水産流通基盤整備事業 5 北浦漁港外 4漁港 水産物供給基盤機能保全事業 21 北浦漁港外 20漁港 漁港施設機能強化事業 10 島野浦漁港外 9漁港 漁港環境整備事業 2 油津漁港外 1漁港 港整備交付金 4 市木漁港外 3漁港 漁港の種類 ※1種11港、2種5港、3種5港、4種2港 漁港名 北 浦 宮之浦 島野浦 土々呂 門 川 種 類 4 4 3 漁港名 青 島 大堂津 都 井 種 類 2 2 漁港名 宮浦(鵜戸) 種 類 1 2 油 津 目井津 南 浦 3 3 3 3 都 農 富 田 野 島 鶯 巣 富 土 1 1 1 1 1 鵜 戸 夫婦浦 市 木 1 川 南 1 1 2 2 本 城 福島高松 1 1 第1種漁港…その利用範囲が地元の漁業を主とするものです。 第2種漁港…その利用範囲が第1種漁港よりは広く、第3種漁港に属さないものです。 第3種漁港…その利用の範囲が全国的なものです。 第4種漁港…離島その他辺地にあって漁場の開発又は漁船の避難上特に必要なものです。 - 32 - (5)共同利用施設の整備 水産物の安定供給の確保と水産業の健全な発展を目的に、漁業経営構造改善事業や 産 地 水 産 業 強 化 支 援 事 業 (強 い 水 産 業 づ く り 交 付 金 )を 活 用 し 、 漁 業 生 産 環 境 の 改 善 に 必要な施設の整備及び持続的な漁業生産体制を構築するのに必要な共同利用施設等 の整備を進めています。 また、ロケット打ち上げに伴う種子島周辺海域での操業規制の影響緩和を目的と した種子島周辺漁業対策事業により、平成26年度は、川南町漁協の水産物展示販売施 設 の 整 備 、都 農 町 漁 協 の 上 架 施 設 補 修 の 外 5 件 の 共 同 利 用 施 設 整 備 へ の 補 助 を 行 い ま し た 。 1)荷さばき施設 荷さばき施設とは、漁獲物の選別、計量、入札までの保管、入札、荷造り、発送 等の作業を行う施設です。県内22港(※)に整備されています。 ( ※ 共 同 利 用 施 設 の あ る 県 内 の 漁 港 、 港 湾 の 数 で す 。) 島浦町漁協の衛生管理型荷さばき施設と魚函積機 2)漁具保全施設 漁具保全施設とは、漁業者が使用する漁具の整備作業の効率化や漁具の延命化を 目的とした施設です。 日南市漁協の漁具保全施設 - 33 - 3)プレジャーボート係留施設 漁港を利用している漁船とプレジャーボートの係留場所を分離し、漁船の漁業活 動を円滑にするための施設です。県内1箇所に整備されています。 延岡市漁協のプレジャーボート係留施設 4)地域産物販売提供施設 地域産物販売提供施設とは、地産地消を推進し、魚食普及や消費拡大等を目的に 直販施設や地域水産物を提供する食堂を整備した施設です。県内8か所に整備され ています。 施 設 名 魚乃里 ぎょれん丸 ふれあい館 海遊物産館 うみすずめ 海の駅 ほそしま 直売所 通浜 漁師の味 港あおしま 港の駅 めいつ 港の駅 いままち 開 設 者 宮崎県漁連 島浦町漁協 門川漁協 日向市漁協 川南町漁協 宮崎市漁協 南郷漁協 串間市漁協 形 態 直販所、レストラン 直販所 直販所、レストラン 直販所、レストラン 直販所 直販所、レストラン 直販所、レストラン 直販所 整備実績(H20∼26年度・新設及び修繕箇所の合計)単位:件 開設年月 H19. 1 H15. 4 H17. 4 H20.11 H27. 3 H15. 3 H17. 2 H26. 7 単位:件数 ※漁業経営構造改善事業、防衛施設周辺区域漁業対策事業並びに種子島周辺漁業対策事業により整備した施設のみ表記。 - 34 - (6)漁業の免許・許可 1)漁業権漁業 海面における漁業権は、定置漁業10件、区画漁業16件、共同漁業35件が免 許されています。定置漁業は県北及び県南においてブリ等を対象に、区画漁業は県 北のリアス式海岸や串間市地先でブリ、カンパチ、タイ等の魚種を主体に営まれて います。また、共同漁業はアワビ、ウニ漁業等の第1種、小型定置や磯建網漁業等 の第2種が営まれています。内水面における漁業権は、区画漁業が8件、共同漁業 が30件免許されています。区画漁業は一ツ瀬川においてコイ養殖が営まれていま す。また、共同漁業はアサリ、ハマグリ、シャコ漁業等の第1種、アユ、コイ、ウ ナギ、ヤマメ、モクズガニ漁業等の第5種が営まれています。 海面における漁業権数 漁業権名 定置漁業権 区画漁業権 漁 業 種 類 定 置 漁 業 漁 名 業 の ぶ り 雑 魚 称 定 置 漁 業 10 件数 共同漁業権 第 1 種 第 2 種 第 3 種 共 同 漁 業 共 同 漁 業 共 同 漁 業 第1種区画漁業 合計 10 く ろ ま ぐ ろ 垂 割 式 殖 業 養 魚類小割式 小 養 殖 業 養 (38) (1) 下 殖 (14) 式 藻 業 養 類 真 業 養 殖 (1) 殖 珠 業 (1) 合計 あ 漁 16 わ 業 雑 魚 小 型 雑魚地 曳網 置 網 漁 業 等 業 等 び 定 等 漁 18 17 合計 0 35 (注)区画漁業権については、複数の区画漁業を同一区画漁業権として管理する方式へ変更したため合計と合致しない 内水面における漁業権数 漁業権名 漁業種類 区画漁業権 共同漁業権 第1種区画漁業 第1種共同漁業 第5種共同漁業 あさり漁業等 あゆ漁業等 10 20 合計 漁業の名称 こい小割式養殖業 件数 8 合計 8 30 2)許可漁業等 許可漁業には、大臣許可漁業及び知事許可漁業等があり、約1,025件が許可されていま す 。 大臣許可漁業は、本県の主幹漁業の一つであるかつお・まぐろ漁業が主体であり、 大型船は県南地区を主体に、また、20トン未満船は日向、川南、日南地区等で多 く営まれてます。知事許可漁業は、下表のとおり種々ありますが、イワシ、アジ、 サバを対象とする中型まき網漁業は県北地区を主体に営まれるとともに、その他大 半の漁業は各種許可漁業や自由漁業との組み合わせにより操業しています。 また、海区漁業調整委員会による承認漁業として、かさご延縄漁業と浮魚礁利用 承認の2種類があり、約500件が承認されています。 大臣許可(認可も含む) かつお・まぐろ 沖合 大中型 遠洋 新近海 新小型 底ひき網 まき網 (120㌧以上) (10∼120㌧) (10∼20㌧) 件数 7 31 72 0 2 経営体数 6 29 62 0 2 種類 小計 112 99 沿岸 まぐろはえ縄 (届出) 27 27 合計 139 126 知事許可 種類 件数 中型 まき網 35 小型 まき網 38 小型 底びき 186 機船 船びき 48 棒受網 39 流し 刺網 221 まき 刺網 182 固定式 刺網 184 その他 合計 92 1,025 海区漁業調整委員会承認漁業 種類 件数 かさごはえ縄漁業 125 浮魚礁利用承認 365 - 35 - (7)漁船の安全操業の確保 1)本県の現状 平成20年4月1日からは「船舶職員及び小型船舶操縦者法」関係省令改正によ り、ライフジャケットの着用義務範囲が拡大されましたが、依然として海難事故が 発生し、尊い人命が失われていることから、効果的な海難事故対策が必要です。 特に、近年にあっては死亡を伴う海難事故の発生が増加傾向にあることから、油 津 漁 業 無 線 局 を 通 じ た 気 象 等 の 情 報 提 供 の ほ か 、 海 上 保 安 部 ( 署 )、 漁 船 保 険 組 合 な どの関係機関と連携した救命胴衣着用率向上に係る取組を実施しています。 2)漁業無線局 本県には宮崎県無線漁業協同組合連合 会が運営する油津漁業無線局と、漁協な どが運営する海岸局(島野浦、門川、川 南、青島、串間)の計6つの漁業無線局 があります。 油津漁業無線局は、超短波、中短波、 短波無線を有し、24時間体制で日本の 東方、南方漁場及び諸外国200海里水 域で操業するかつお・まぐろ漁船に対し て、生命財産を守るための航行・安全等 に関する情報や漁場における漁海況、市 況等の漁業情報の伝達を行うことによ り、本県漁船の安全で効率的な操業に貢 献しています。 油津漁業無線局以外の5つの海岸局は 超短波の1ワット無線を使用し、本県沿 岸で操業する漁船との通信により、本県 漁船の安全操業に貢献しています。 油津漁業無線局を統制局として他の5 つの漁業無線局は専用回線で結ばれてお り、夜間や漁協が休みの時には、統制局 である油津漁業無線局が一括聴守する超 短波の24時間聴守体制が確立しています。 このネットワークを活用し、平成21年度には漁船救助支援システムを整備しま した。これは、漁業者が海中に転落するなどの緊急事態が発生した際、船から即座 に救急信号が発せられ、それを無線局が聴守し漁船の位置をシステムの画面上に表 示するというものです。これにより、緊急時の捜索活動が容易になり、生存救助率 が飛躍的に向上することが見込まれています。 - 36 - 第 Ⅱ 章 水産行政組織の概要及び分掌事務(平成27年度) 1 組織概要 水産政策課長 補 (総 補 (技 佐 括) 佐 術) 管理担当 漁業取締船「たかちほ」(60t) 企画流通担当 団体金融担当 漁業・資源 管理室長 漁業管理担当 資源管理担当 漁村振興課長 補 (総 補 (技 佐 括) 佐 術) 管理担当 漁村振興担当 漁港整備対策監 計画担当 整備担当 西 臼 杵 支 庁 農 政 水 産 課 地域農政企画担当 中部農林振興局 地域農政企画課 農 政 推 進 担 当 南那珂農林振興局 農政水産企画課 水 北諸県農林振興局 地域農政企画課 農 政 推 進 担 当 西諸県農林振興局 地域農政企画課 農 政 推 進 担 当 児湯農林振興局 地域農政企画課 農 政 推 進 担 当 東臼杵農林振興局 農政水産企画課 水 県立高等水産 研修所長 主 産 産 担 当 当 任 管理課 水産試験場長 担 副 場 長 (総 括) 副 場 長 (技 術) 研究企画主幹 資源部 増養殖部 経営流通部 内水面支場 - 37 - 漁業調査取締船「みやざき丸」(199t) 2 主な分掌事務 水 産 政 策 課 管理担当 ○課の予算及び決算に関すること ○県有財産の管理に関すること 企画流通担当 ○水産行政の企画及び総合調整に関すること ○水産物の流通及び加工に関すること ○水産統計に関すること ○水産試験場に関すること 団体金融担当 ○水産業協同組合の指導及び検査に関すること ○水産金融に関すること ○漁業共済に関すること ○漁業経営対策に関すること ◎ 漁業・資源管理室 漁業管理担当 ○漁業権に関すること ○漁業の許認可に関すること ○漁業の調整及び取締りに関すること ○漁船に関すること ○遊漁船業に関すること ○漁業無線に関すること ○海区漁業調整委員会及び内水面漁場管理委員会に関すること。 資源管理担当 ○資源管理に関すること ○栽培漁業に関すること ○水産資源の保護及び漁場の保全に関すること ○漁獲可能量制度に関すること - 38 - 漁 村 振 興 課 管理担当 ○課の予算及び決算に関すること ○漁港区域及び海岸保全区域の指定に関すること ○漁港及び海岸の管理に関すること ○漁港統計に関すること ○工事費等の契約事務に関すること 漁村振興担当 ○地域漁業改革の推進に関すること ○養殖業に関すること ○内水面漁業に関すること ○漁業の担い手育成に関すること ○水産業改良普及事業に関すること ○県立高等水産研修所に関すること 計画担当 ○漁場整備事業に関すること ○漁場整備の技術開発に関すること ○漁場施設の維持補修に関すること ○漁場の災害復旧に関すること ○漁場に係る航路標識に関すること ○水産業共同利用施設の整備に関すること 整備担当 ○漁港整備事業に関すること ○漁港施設の維持補修に関すること ○海岸事業に関すること ○漁港の災害復旧に関すること ○漁港に係る航路標識に関すること - 39 - 3 県立高等水産研修所 1)沿革 県立高等水産研修所は、昭和13年に設立された漁村道場宮崎県水産講習所(昭 和20年廃止)に始まります。昭和25年に発足した遠洋漁業指導所練習生制度を 昭和45年に宮崎県水産講習所に改め、さらに昭和47年に宮崎県高等水産研修所 と名称変更しました。 その後、施設の老朽化、漁労関連機器の旧式化が進んだため、平成6年から再編 整備が行われ、平成9年4月に県立高等水産研修所と名称を変更し、21世紀の本 県水産業を担う人づくりの中核施設として新たにスタートしました。漁業を行う上 で必要な資格を短期間で取得するとともに、優れた漁業就業者となるための技術、 体力、精神力を養います。 2)研修体系 区 養成部門 本 分 科 航海 コース 前期 専攻科 機関 コース 後期 短期 修業期間 定 員 1年 15名程度 4月∼9月 若干名 10月∼3月 若干名 2カ月間 20名程度 研修部門 研修の種類 入所資格 中学校を卒業した者又は、これと同等 以上の学力を有すると認められる者 高校卒業者又は、これと同等以上の学 力を有すると認められる者、本科を修 了した者 研修の内容 資 格 取 得 研 修 漁業就業に必要な各種資格取得のための研修 先 進 技 術 研 修 資源管理、情報処理、漁業経営講習 国 際 漁 業 研 修 外国人技能実習生に対する漁業技術研修 県 民 漁 業 研 修 一般県民、児童、生徒に対する研修 3)取得を目指す免許資格等 区 分 研修期間 取得を目指す免許資格 本科生 1年(4月∼翌年3月) 専攻科・前期 6カ月(4月∼9月) 第4級海上無線通信士・第1級海上特殊無線技士・ 1級小型船舶操縦士 専攻科・後期 6カ月(10月∼翌年3月) 4・5級海技士筆記試験(4級か5級のいずれか)・ 1級小型船舶操縦士 専攻科・短期 2カ月(10月上旬∼12月上旬) 第4級海上無線通信士・第1級海上特殊無線技士・ 4級または5級海技士筆記試験・2級小型船舶操縦士 4、5級海技士筆記試験若しくは筆記・口述試験 ※専攻科は、必要な資格免許により、前期・後期・短期の選択が出来ます。 更に前期から引き続き後期へ、あるいは後期から引き続き前期への入所も可能 です。 県立高等水産研修所ホームページ http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/suisan/kenshujo/ - 40 - 県立高等水産研修所における研修の内容 種 類 研 修 内 容 対 象 者 定員 回数 期間 (人) (回) (日) 資格取得研修 先進技術研修 国際漁業研修 県民漁業研修 2級小型船舶操縦士 養成講習 2級小型船舶操縦士資格取得 研修生または既 のための研修 存漁業者 15 2 15 1級小型船舶操縦士 養成講習 1級小型船舶操縦士資格取得 のための研修 〃 12 2 7 第4級海上無線通信士 養成講習 第4級海上無線通信士資格取 得のための研修 〃 40 1 15 第1級海上特殊無線 技士養成講習 第1級海上特殊無線技士資格 取得のための研修 〃 40 1 7 資源管理講座 水産生物、資源管理、栽培 漁業、漁場環境他 〃 20 1 1 情報処理講座 パソコンを利用した水産情 報処理、人工衛星利用シス テム他 〃 20 1 1 漁業経営講座 営漁計画(個別)、流通加 工他 〃 20 1 1 外国人漁業研修 ※県内漁協が受け入れた 外国人技能実習生を対象 に実施 漁船運航技術 漁船機関機器の取り扱い 漁業技術 県内漁協が受け 入れた外国人技 能実習生 75 3 3 マリンスポーツ講座 漁業関係法規、海事法令、 マリンスポーツ体験 一般県民 30 1 1 漁業体験研修講座 水産一般 ロープワーク等 〃 30 1 1 宿泊体験学習講座 児童・生徒に対する海洋・ 漁業体験学習 児童・生徒 30 1 1 県立高等水産研修所外観 - 41 - 4 水産試験場 1)試験研究体制 明治36年、宮崎市青島に水産試験場が設立され、その後昭和22年には遠洋(日 南 市 )、 沿 岸 ( 延 岡 市 )、 淡 水 ( 宮 崎 市 ) の 各 漁 業 指 導 所 と し て 発 足 し ま し た 。 昭 和 4 5 年 水 産 試 験 場 を 宮 崎 市 青 島 に 再 設 置 し 、 各 指 導 所 を 廃 止 、 日 南 分 場 ( 昭和62 年 廃 止 )、 延 岡 分 場 ( ( 財 )宮 崎 県 栽 培 漁 業 協 会 の 発 足 に 伴 い 平 成 4 年 に 廃 止 )、 小 林 分 場を設置しました。本県における漁業生産の効率化、資源の適切な管理、漁場環境 の保全等を図るための各種試験、研究の推進に努めてきました。平成17年の組織 改正により3部(資源部、増殖部、生物利用部)体制で業務を行っていましたが、 平成26年に試験研究業務の大幅な見直しを行い3部1支場体制としました。 このうち内水面支場(旧小林分場)は、昭和31年に設置された宮崎県淡水漁業 指導所小林総合養魚場が前身であり、昭和45年以降は小林分場としてニジマスを 主体にアユ、コイの養殖試験及び指導を行ってきました。その後、施設の老朽化を 受 け て 平 成 5 年 度 か ら 施 設 の 更 新 整 備 を 行 い ( 平 成 7 年 3 月 竣 工 )、 内 水 面 漁 業 ・ 増 養殖に関する試験研究を行っています。 2)組織 場 副 管 理 課 資 源 部 調査取締船 みやざき丸 199t 長 場 長 増養殖部 研究企画主幹 経営流通部 内水面支場 3)主な研究内容 研究企画主幹 試験場では、本県の水産業や漁場環境を健全に維持し、限りある水産資源を適切 に利用するために、どのような技術や科学的知見が求められているか、そのために どのような試験や研究などを行うべきかを漁業者や漁業関係者等の意見を聞きなが ら 検 討 し 、「 農 政 水 産 部 技 術 調 整 会 議 」 に お い て 研 究 課題を調整しています。 また、得られた成果を素早く漁業者、水産加工業者 等に普及するとともに、一般県民を含めて、水産試験 場の役割や成果を広く周知するため、現場での普及指 導に加え、研究成果発表会の開催、普及技術カード等 の成果情報の配布、各種イベント等に合わせた研究成 果の紹介、ホームページでの様々な情報提供などを行 [研究 成 果 発表 会 風 景] っています。 - 42 - 資 源 部 水産資源の減少や漁業経費の増大など、水産業を取り巻く厳しい情勢に対応する ため、適切な利用管理による資源回復や、生産体制の効率化によるコスト削減を目 指し研究を進めています。本県漁業の対象資源は、カ ツ オ ・ マ グ ロ 類 の よ う な 太 平 洋 規 模 の 資 源 か ら 、 イワシ ・アジ・サバ 類 の よ う な 日 本 近 海 規 模 の 資 源 、 日 向 灘 周 辺の沿岸資源まで多種多様です。それぞれの特性に合 わせた調査を実施し、資源の状況を適確に評価すると ともに、適切な資源利用となるよう管理技術の開発を 行います。 また、これらの資源の長期変動や来遊変化には、海 洋環境の変化が影響するため、日向灘の海洋モニタリ ングや、操業効率化につながる漁海況情報提供のため の技術開発を進めています。 増 [ HP で の 日 向 灘 の 海 況 情 報 提 供 ] 養 殖 部 水産資源をつくり育て増やすために、産卵場や生育の場として重要な役割を果た している藻場をはじめ、浅海や沿岸と呼ばれる陸近くの海の環境を維持するための 技術開発を行っています。更に、放流の必要な資源管 理対象魚種、あるいは消費者ニーズに沿った新しい養 殖対象魚種の種苗生産技術開発を行っています。 また、養殖業において健康でおいしい魚づくりのた めの飼育技術や疾病予防技術等を研究するとともに、 赤潮による水産物への被害軽減や食の安全安心のため、 赤潮及び貝毒のモニタリングや養殖漁場の環境保全に 関する研究を行っています。 [藻場(左上)と磯焼け海岸(右下) でのウニの身入りの違い] 経 営 流 通 部 漁獲された水産物の付加価値向上のために、流通や 加工技術の開発を行うとともに、未利用・低利用水産 物の有効活用のための研究を行っています。 また、計画的な漁業経営のため、漁業改革や漁業経 営の把握と分析、漁場予測技術の開発を行います。更 に、漁業調査取締船「みやざき丸」では、予測技術検 証と資源来遊状況調査のため、日本近海域でカツオ・ マグロ調査を行っています。 [左上:チョウザメ抽出コラーゲンボール] [他:チョウザメソーセージと作成風景] 内 水 面 支 場 河川や湖沼など内水面の生物や環境を保全するため、 魚類等の生態調査や遺伝的多様性、生息に適した環境 等について研究を行っています。 ま た 、 内 水 面 養 殖 業 を 振 興 す る た め に チョウザメ、 ニ ジマス、ヤマメ、アユ等の種苗生産技術や養殖技術の 開発などを行っています。 宮崎県水産試験場ホームページ http://www.mz-suishi.jp/ - 43 - [ヤマ メ 産 卵場 調 査 風景 ] 第 Ⅲ 章 平成27年度水産当初予算における重点施策 水 産 政 策 課 1 新みやざき漁業推進資金 5,838千 円【 団 体 金 融 担 当 】 漁業近代化資金のうち、本県水産業の振興を図る上で、特に重点的な取組が必要 な担い手の確保や儲かる漁業への転換及び資源管理の促進に資する資金並びに台風 等の災害を受けた漁業者が必要とする資金について、利子補給の上乗せ措置を行い、 意欲ある漁業者の経営改善や被災者の経営再建等を支援する。 2 漁業協同組合機能・基盤強化推進事業 642,349千 円【 団 体 金 融 担 当 】 「宮崎県内漁業協同組合及び系統組織機能・基盤強化推進方針」に基づいて沿海漁協 や系統団体が取り組む「産地市場の拠点化」や「信用事業統合」等の機能・基盤強化の取 組を支援する。 3 9,058千 円【 資 源 管 理 担 当 】 資源管理基本方針に沿った科学的な資源評価結果に基づき、資源管理方策が決定 したアマダイとイセエビについて増産を図るとともに、藻場回復によるウニの身入 りの改善を図り、漁業者の収入増を図る。 沿岸資源の回復による儲かる漁業の推進事業 4 未来をつくる資源造成推進事業 14,615千 円【 資 源 管 理 担 当 】 資源評価結果に基づく資源管理目標の達成を目的に、実践漁業者協議会が行う資 源管理と一体的な種苗放流の計画・実践(資源造成事業)を推進し、漁業者の増収 を図るとともに、将来の実施主体の強化を見据えた、遊漁者に対する資源管理の普 及啓発を行う。 5 うなぎ資源管理強化対策事業 56,481千 円【 漁 業 管 理 担 当 】 資源の減少が指摘されているニホンウナギの持続的な利用の確保に向け、国際的 な体制の下で国が進めている資源管理や養殖業の規制管理を適正かつ円滑に進め、 生産量全国第3位の位置にある本県うなぎ養殖業の持続的かつ健全な発展を図る。 - 44 - 6 宮崎のさかなビジネス強化・拡大推進事業 14,276千 円【 企 画 流 通 担 当 】 漁業者の収益性を向上するとともに水産物ビジネスを強化・拡大するため、市場 運営の合理化や漁業界による新たな販売組織づくり等の体制構築を図り、マーケッ トインによる戦略的な商品づくりや情報発信を推進する。 7 漁業経営安定対策資金 500,000千 円【 企 画 流 通 担 当 】 漁業経営の安定を図るため、燃油や養殖用配合飼料の価格高騰対策である国の漁 業経営セーフティーネット構築事業への漁業者の加入を促進し、業界が行う無利子 貸付事業の運営を支援する。 8 日本一のキャビア産地づくり支援事業 38,221千 円【 企 画 流 通 担 当 】 質・量ともに安定したキャビアの生産体制構築を図るため、より安定した種苗供給体 制づくりや生産者への円滑な加工技術の移転を行うとともに、チョウザメ生産者等が取り 組む戦略的な加工・販売体制づくりに対する支援を行う。 儲かる漁業転換促進事業 8,243 千 円【 企 画 流 通 担 当 】 漁業の構造的な課題を把握・抽出し、儲かる漁業の経営モデル案の作成・実証を 行うとともに、モデルを活用して意欲のある漁業者の経営改善を進めるなど、一体 的な儲かる漁業の転換誘導の体制を構築し、本県漁業の再生を図る。 9 - 45 - 漁 村 振 興 課 1 養殖魚の安全・安心推進事業 3,285千 円【 漁 村 振 興 担 当 】 養殖魚の防疫体制の充実、飼育管理体制の強化及び水産用医薬品の適正使用を推 進することで、県民の健康で安全な食生活の確保に向け、生産から流通・消費に至 る一貫した養殖魚の安全・安心確保対策を推進する。 2 内水面漁業振興対策事業 4,054千 円【 漁 村 振 興 担 当 】 内水面の自然環境とそこに生息する水産資源は、様々な形で利用され、親しまれ る県民の財産であることから、国、市町村、内水面漁業団体等との連携を図りなが ら、内水面漁業団体が県民との協働で行う資源保護活動等の取組を支援し、漁業生 産力の発展と自然環境の保全を図る。 3 カンパチ養殖経営改善実証事業 10,173千 円【 漁 村 振 興 担 当 】 カンパチ養殖において、生産コスト削減による経営改善を図るため、良質で安価な県 産人工稚魚の生産・供給体制を構築するとともに、人工稚魚と配合飼料を組み合わせた養 殖生産の有効性を実証する。 4 みやざき未来の漁業担い手確保育成対策事業 4,447千 円【 漁 村 振 興 担 当 】 本県の水産生産力と漁村活力の維持を図るため、国の「就業準備給付金制度」と 連携した漁業研修の充実や研修終了後の適正なマッチング、並びに着業後も地域全 体でフォローアップする体制を構築し、意欲ある新規漁業就業者の確保・育成・定 着を図る。 5 プレジャーボート適正管理推進事業 9,825千 円【 管 理 担 当 】 漁港等におけるプレジャーボートの放置問題を解決するため、プレジャーボート 調査員を配置して、未申請者対策を推進するとともに、係船環や周知看板等の環境 整備を行う。 6 水産基盤整備事業 2,134,789千 円【 計 画 ・ 整 備 担 当 】 水産物の生産及び流通の基盤となる防波堤等の漁港施設、人工魚礁等の漁場施設 整備を推進するとともに、漁港施設の地震・津波対策や老朽化対策を重点的に進め る。また、緑地広場等の整整を行い、住みやすい生活環境の確保と暮らしの向上を 図る。 - 46 - 第 Ⅳ 章 資料編 ※資料:平成25年度漁業・養殖業統計 1 各種統計 (1)宮崎県の主要指標【海面】 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 生産量(トン) 漁 業 養殖業 211,489 7,886 223,093 8,620 181,569 8,094 167,517 9,249 173,891 7,130 135,726 8,573 126,310 8,803 121,595 8,571 136,691 9,766 109,363 11,367 123,310 13,236 126,331 11,789 90,454 14,820 85,667 17,285 107,854 14,251 101,501 9,559 105,762 12,454 103,020 10,921 107,592 10,319 86,506 11,609 84,715 11,030 92,217 11,510 101,142 11,545 86,534 12,938 104,884 13,257 計 219,375 231,713 189,663 176,766 181,021 144,299 135,113 130,166 146,457 120,730 136,546 138,120 105,274 102,952 122,105 111,060 118,216 113,941 117,911 98,115 95,745 103,727 112,687 99,472 118,141 生産額(百万円) 漁 業 養殖業 40,724 7,937 41,725 8,061 35,790 7,512 39,325 9,332 37,070 8,136 33,833 8,412 32,424 8,306 36,296 9,074 38,820 11,055 35,394 11,559 38,056 12,464 33,298 12,015 31,309 11,908 29,378 10,935 28,146 10,679 29,530 7,145 27,846 8,044 29,915 8,327 31,614 7,684 28,443 9,560 26,058 8,228 26,304 8,660 26,140 8,396 23,427 7,698 25,791 8,533 (2)宮崎県の主要指標【内水面】 漁 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 生産量(トン) 業 養殖業 699 5,164 658 5,290 752 4,837 728 4,702 374 4,299 592 4,176 499 4,414 468 4,266 358 4,216 348 4,259 379 4,400 446 4,289 403 3,948 338 4,243 436 4,718 190 4,541 159 4,046 46 4,350 43 4,391 47 4,416 93 4,738 74 4,265 71 5,007 63 4,014 64 3,687 計 5,863 5,948 5,589 5,430 4,673 4,768 4,913 4,734 4,574 4,607 4,779 4,735 4,351 4,581 5,154 4,731 4,205 4,396 4,434 4,463 4,831 4,339 5,078 4,077 3,751 - 47 - 計 48,661 49,786 43,302 48,658 45,206 42,244 40,730 45,370 49,875 46,953 50,521 45,313 43,217 40,313 38,826 36,945 35,890 38,241 39,298 38,003 34,286 34,964 34,536 31,125 34,324 (3)漁業種類別漁獲量【海面漁業】 単位:トン 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 小型底 ぱっち網 びき網 1,721 2,796 2,016 4,102 3,318 4,543 1,479 3,079 1,486 2,589 1,625 4,028 1,738 2,354 1,680 3,654 1,677 3,871 1,789 2,537 1,522 4,242 1,587 4,144 1,422 2,177 1,184 2,168 1,135 4,099 1,216 2,694 1,226 4,746 1,191 2,645 1,148 3,642 953 3,079 735 1,996 740 2,262 657 1,147 642 2,534 619 3,481 中小型 まき網 143,895 157,023 112,968 104,689 103,000 68,908 48,552 53,096 53,785 37,193 50,521 52,080 24,799 25,003 38,372 30,894 30,938 34,069 36,966 24,739 26,137 29,289 34,277 27,935 35,191 定置網 3,750 3,970 3,754 3,056 3,328 2,943 3,323 3,366 3,339 2,695 3,103 2,809 3,013 3,256 2,532 3,141 4,020 3,689 3,510 3,468 3,413 3,162 1,552 4,093 3,852 まぐろ はえ縄 19,138 21,409 19,843 21,260 22,450 20,387 22,974 23,130 24,770 22,922 20,886 21,913 20,784 19,064 19,542 16,667 15,729 15,174 15,616 12,274 13,461 14,220 13,272 12,114 10,473 かつお 一本釣 33,845 28,264 29,580 27,558 30,847 25,146 33,163 27,664 37,441 33,490 37,496 38,228 28,621 27,102 33,462 X 36,276 32,134 33,653 30,782 27,922 30,170 29,636 27,059 30,629 その他 の漁業 6,344 6,309 7,563 6,396 10,191 12,689 14,206 9,005 11,808 8,737 5,540 5,570 9,638 7,890 8,712 X 12,827 14,118 13,057 11,211 11,051 12,374 20,601 12,157 20,639 合計 211,489 223,093 181,569 167,517 173,891 135,726 126,310 121,595 136,691 109,363 123,310 126,331 90,454 85,667 107,854 101,501 105,762 103,020 107,592 86,506 84,715 92,217 101,142 86,534 104,884 (4)漁業種類別生産額【海面漁業】 単位:百万円 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 小型底 ぱっち網 びき網 1 ,198 1,17 9 1 ,389 1,89 2 1 ,225 1,27 1 985 1,01 1 888 99 1 1 ,024 1,50 0 821 98 7 855 1,29 1 966 1,61 0 909 1,03 5 674 1,38 3 639 1,16 7 570 72 3 517 1,00 9 489 1,07 3 508 1,06 7 489 1,44 8 497 92 9 中小型 定置網 まき網 4,506 1, 013 5,581 1, 380 4,078 1, 495 4,570 1, 322 3,906 1, 311 3,656 1, 212 3,743 1, 197 3,666 1, 405 3,480 1, 309 3,116 1, 088 2,977 1, 427 3,315 1, 259 2,211 1, 241 2,302 1, 193 2,559 956 1,981 1, 087 2,140 1, 339 2,137 1, 442 まぐろ かつお その他 はえ縄 一本釣 の漁業 15, 330 14,03 1 3 ,182 16, 296 11,62 7 3 ,250 14, 708 8,93 5 3 ,596 16, 688 10,45 3 4 ,025 17, 146 8,75 3 3 ,988 14, 233 8,57 2 3 ,637 13, 612 8,40 5 3 ,659 14, 935 11,32 0 2 ,824 15, 175 12,53 3 3 ,747 15, 216 10,73 8 3 ,293 13, 830 14,95 6 2 ,809 15, 236 8,73 3 2 ,949 13, 206 9,86 1 3 ,496 11, 670 9,75 4 2 ,933 11, 772 8,52 0 2 ,776 11, 716 X X 10, 567 8,76 1 3 ,102 11, 107 10,23 4 3 ,569 平成19年から、漁業種類別生産額は統計項目から削除されました。 - 48 - 合計 40 ,724 41 ,725 35 ,790 39 ,325 37 ,070 33 ,833 32 ,424 36 ,296 38 ,820 35 ,394 38 ,056 33 ,298 31 ,309 29 ,378 28 ,146 29 ,530 27 ,846 29 ,915 (5)魚種別漁獲量【海面漁業】 単位:トン まぐろ類 かつお類 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 25,022 25,036 23,551 26,284 26,293 24,494 28,203 31,684 32,125 26,772 25,762 26,142 24,390 24,141 23,254 25,346 20,695 21,507 29,939 20,981 24,887 17,161 20,830 21,436 21,295 23,458 16,972 22,835 15,482 22,409 20,504 26,517 17,754 28,422 26,128 28,539 33,338 23,101 22,329 29,266 23,337 31,537 27,743 20,261 23,199 16,409 27,520 21,198 17,123 18,614 いわし類 138,878 152,784 108,814 98,135 81,342 62,899 35,603 25,824 31,563 23,407 45,437 42,523 17,120 16,788 23,339 20,074 13,621 19,255 29,901 13,270 19,983 13,550 21,566 19,729 34,813 あじ類 4,501 7,742 7,034 6,683 17,311 11,445 19,056 12,849 13,836 14,758 4,667 7,490 12,032 11,866 9,063 16,235 9,340 6,225 3,988 6,411 4,119 3,983 5,015 4,386 6,979 さば類 2,994 917 722 2,311 12,296 6,244 3,915 22,489 18,086 3,188 5,083 6,597 1,918 681 13,765 5,035 20,046 17,571 14,457 13,666 11,099 19,860 20,054 14,886 13,588 その他 魚種 16,636 19,642 18,613 18,622 14,240 10,140 13,016 10,995 12,659 15,110 13,822 10,241 11,893 9,862 9,167 11,474 10,523 10,719 9,046 8,979 8,218 10,143 12,479 8,974 9,595 合 計 211,489 223,093 181,569 167,517 173,891 135,726 126,310 121,595 136,691 109,363 123,310 126,331 90,454 85,667 107,854 101,501 105,762 103,020 107,592 86,506 84,715 92,217 101,142 86,534 104,884 (6)魚種別生産額【海面漁業】 単位:百万円 まぐろ類 かつお類 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 19,087 18,852 15,877 19,184 18,841 16,384 16,065 18,953 18,811 16,824 18,170 17,770 14,833 13,343 12,623 14,271 11,674 13,209 16,602 13,259 14,124 11,894 11,465 11,250 10,748 8,294 6,522 6,399 5,939 5,041 5,643 5,008 6,608 7,407 8,220 9,175 6,024 7,689 8,012 7,506 7,125 7,472 8,070 6,177 7,198 5,377 7,630 7,479 5,779 6,813 いわし類 4,459 6,096 4,281 4,315 3,417 3,996 3,254 2,615 3,366 2,253 3,258 2,986 2,110 2,342 2,248 2,070 2,195 1,821 3,021 2,008 1,476 1,289 1,466 1,660 2,658 あじ類 569 974 798 899 1,281 1,041 1,761 1,270 1,302 1,738 696 956 1,017 1,145 1,041 1,347 1,054 976 708 373 746 707 752 679 992 - 49 - さば類 159 95 56 135 529 315 274 986 905 201 324 388 161 64 647 334 991 920 838 1,175 633 1,231 1,143 718 993 その他 魚種 8,156 9,186 8,379 8,853 7,961 6,454 6,062 5,864 7,029 6,158 6,433 5,174 5,500 4,472 4,081 4,383 4,460 4,919 4,268 4,430 3,702 3,553 3,835 3,341 3,587 合 計 40,724 41,725 35,790 39,325 37,070 33,833 32,424 36,296 38,820 35,394 38,056 33,298 31,309 29,378 28,146 29,530 27,846 29,915 31,614 28,443 26,058 26,304 26,140 23,427 25,791 (7)海面養殖業収獲量 単位:トン ぶり類 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 5,639 6,375 5,616 6,595 4,259 6,250 6,911 6,238 7,609 9,221 10,073 9,353 12,803 15,824 12,959 8,274 11,366 9,551 8,992 10,534 9,954 10,122 10,223 11,757 12,155 まだい ひらめ 1,541 1,617 1,810 1,792 2,067 1,623 1,100 1,629 1,489 1,420 2,214 1,640 1,218 760 793 797 621 771 476 552 X 887 709 684 609 152 149 139 93 91 100 129 189 171 X X X 193 168 166 141 157 173 108 その他 706 628 668 862 804 700 640 555 529 634 859 1,371 670 512 328 X X X 658 355 X 360 456 324 385 合計 7,886 8,620 8,094 9,249 7,130 8,573 8,803 8,571 9,766 11,367 13,236 12,464 14,820 17,285 14,251 9,559 12,454 10,921 10,319 11,609 11,030 11,510 11,545 12,938 13,257 (8)海面養殖業生産額 単位:百万円 ぶり類 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 4,790 4,552 4,019 5,751 4,713 5,462 6,006 6,057 8,111 9,110 9,640 9,739 9,813 9,371 9,444 6,298 6,768 6,803 6,065 8,466 7,160 7,275 X X 7,315 まだい 1,830 1,957 1,952 1,525 1,413 1,437 1,050 1,454 1,458 1,016 1,285 1,163 1,061 613 526 458 413 608 428 335 X 625 522 543 516 ひらめ 270 278 225 173 188 166 240 272 345 X X X 275 130 169 172 194 231 153 その他 1,237 1,552 1,541 1,872 1,918 1,337 980 875 731 726 915 974 794 679 364 X X X 916 629 X 588 7,680 6,924 7,864 - 50 - 合計 7,857 8,061 7,512 9,148 8,044 8,236 8,306 8,665 10,525 11,025 12,464 12,015 11,908 10,935 10,679 7,415 8,044 8,327 7,684 9,560 8,228 8,660 8,396 7,698 8,533 (9)内水面漁業漁獲量 単位:トン ます類 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 19 21 19 21 22 26 23 24 11 11 16 11 7 8 15 2 2 0 0 0 0 1 1 1 1 あゆ こい 133 143 175 140 59 100 91 99 78 66 78 118 118 104 105 56 52 17 16 16 21 30 18 18 21 うなぎ 75 87 85 90 73 89 90 90 80 82 86 95 77 83 84 27 19 3 3 4 13 9 9 8 7 ふな 39 35 36 35 33 36 37 31 26 26 28 33 17 18 29 10 10 3 4 4 10 7 6 5 3 その他 18 18 16 15 8 11 11 6 5 1 1 1 3 2 3 3 2 合計 433 372 437 442 187 341 258 224 145 145 155 102 79 73 85 89 71 22 19 22 46 38 34 28 30 699 658 752 728 374 592 499 468 358 348 379 446 403 297 329 190 159 46 43 47 93 87 71 63 64 平成13年から調査対象河川が大淀川、一ツ瀬川、五ヶ瀬川、北川、川内川になりました。 平成15年は漁業権が設定されている全ての河川及び湖沼の漁獲量です。 平成16年からは、調査対象河川が大淀川、一ツ瀬川の2河川になりました。 平成18年からは、販売及び自家消費を目的として漁獲した漁獲量で、遊漁者の漁獲量は除きます。 ( 10) 内 水 面 養 殖 業 収 獲 量 単位:トン ます類 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 298 265 260 294 193 213 263 283 286 262 242 170 131 140 130 127 117 128 136 110 138 100 83 101 89 あゆ 655 664 617 642 574 604 532 616 592 595 696 686 759 679 692 686 586 560 474 484 559 425 464 431 391 こい 829 752 789 680 630 580 649 556 807 859 806 589 572 571 566 514 514 525 325 324 316 315 371 371 367 うなぎ 3,270 3,502 3,087 2,952 2,882 2,756 2,965 2,806 2,530 2,541 2,644 2,836 2,485 2,853 3,330 3,215 2,829 3,137 3,725 3,498 3,725 3,425 4,090 3,111 2,840 - 51 - ティラピア 95 95 74 124 15 15 1 X X 2 11 5 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ その他 17 12 10 9 4 8 5 X X 1 2 2 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 合計 5,164 5,290 4,837 4,702 4,299 4,176 4,414 4,266 4,216 4,259 4,400 4,289 3,948 4,243 4,718 4,541 4,046 4,350 4,661 4,416 4,738 4,265 5,008 4,014 3,687 ( 11) 水 産 加 工 品 生 産 量 単位:トン ねり製品 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 4,777 4,810 4,544 3,898 3,477 3,585 3,343 3,282 3,147 3,342 3,486 3,170 2,896 2,551 2,371 1,173 1,609 2,651 2,683 X X 2,016 2,203 2,183 塩干品 1,765 1,666 1,834 1,999 1,972 1,235 1,005 1,062 1,354 1,710 1,459 1,337 674 652 628 590 X 577 645 1,935 1,451 1,323 1,254 1,249 煮干し 品 節製品 2,509 2,826 2,141 1,406 1,751 1,922 1,151 1,867 1,936 1,684 2,549 2,512 1,529 1,182 1,737 1,379 2,287 1,547 2,040 2,121 1,242 1,226 719 1,310 冷凍 水産物 1,560 1,524 2,234 1,960 1,215 566 426 1,125 1,632 655 463 431 736 530 439 481 664 877 456 385 437 404 375 365 その他 1,245 1,469 9,966 4,554 10,724 10,018 7,645 7,864 23,087 16,001 20,640 20,533 12,134 3,918 3,161 11,950 11,687 10,314 10,511 14,168 19,024 20,373 22,989 21,040 1,932 1,556 1,442 1,143 1,718 2,766 3,005 4,621 5,740 5,898 6,353 6,433 8,206 8,015 8,362 2,944 X 1,768 6,506 X X 4,499 4,910 5,634 ( 12) 水 産 物 製 造 出 荷 額 単位:百万円 ねり製品 製造業 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 3,093 3,372 3,284 3,295 3,379 3,141 2,944 2,842 3,015 3,180 2,888 2,632 2,472 2,191 1,286 2,144 1,190 1,793 1,654 1,241 1,502 2,514 2,217 2,486 2,654 冷凍水産 物製造業 2,447 4,347 3,508 3,390 3,344 3,023 3,151 2,417 1,345 2,610 1,800 2,144 1,276 808 769 271 668 878 X X X X 1,664 X 679 冷凍水産 食品製造業 1,228 X 1,141 X X 906 744 795 1,143 1,285 1,262 1,308 1,611 853 571 1,172 438 492 56 453 563 682 9,763 X X その他 9,830 8,091 10,841 9,241 8,856 9,532 8,672 7,645 7,555 8,283 7,478 7,576 6,805 13,290 13,246 4,620 5,191 5,212 4,943 6,020 5,313 4,667 4,050 4,542 5,227 - 52 - 合計 16,598 X 18,774 X X 16,602 15,511 13,699 13,058 15,358 13,428 13,660 12,164 17,142 15,872 8,207 7,487 8,375 X X X X 17,694 X X 合 計 13,788 13,851 22,161 14,960 20,857 20,092 16,575 19,821 36,896 29,290 34,950 34,416 26,175 16,848 16,698 19,057 19,559 17,734 22,841 27,960 30,302 29,841 32,450 31,781 ( 13) 海 面 漁 業 経 営 体 数 単位:経営体 個人経営体 団体経営体 1 68 1,153 9 60 2 61 2 60 2 54 2 46 2 37 2 47 2 31 2 34 2 29 2 26 2 34 2 40 2 38 2 42 2 30 2 27 2 28 2 21 − 2 10 ⋮ 2, 0 40 2, 0 03 1, 9 37 1, 8 81 1, 8 14 1, 8 27 1, 7 86 1, 7 49 1, 6 72 1, 5 66 1, 6 07 1, 5 34 1, 5 28 1, 4 66 1, 3 73 1, 2 78 1, 2 09 1, 1 52 − 1, 1 92 ⋮ 2 , 3 01 2,263 2,191 2,127 2,051 2,074 2,017 1,983 1,901 1,792 1,841 1,774 1,766 1,708 1,603 1,505 1,437 1,373 − 1,402 ⋮ 98 5 内 訳 沿岸漁業層 中小漁業層 1 54 1 65 1 71 1 62 1 63 1 78 1 76 1 70 1 71 1 83 1 75 1 79 1 88 1 96 1 85 1 95 1 91 1 89 − 1 86 ⋮ 2,147 2,098 2,020 1,965 1,888 1,896 1,841 1,813 1,730 1,609 1,666 1,595 1,578 1,512 1,418 1,310 1,246 1,184 − 1,216 ⋮ 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 25 合計 1 93 ( 14) 内 水 面 養 殖 業 経 営 体 数 単位:経営体 マス類 14 44 36 34 31 28 27 26 22 21 21 19 17 15 15 16 13 11 9 6 ウナギ ⋮ 17 22 21 18 20 19 19 18 18 19 19 20 19 19 19 19 18 17 19 コイ ⋮ 48 39 38 40 38 38 35 34 33 39 30 28 29 29 30 30 29 23 ⋮ ⋮ 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 25 アユ 85 84 84 72 59 54 57 53 47 43 44 41 38 39 38 38 38 39 ティラピア 7 6 6 7 4 X X ― ― X X X ・・・ その他 9 7 7 6 5 5 5 3 X X 4 4 ・・・ 36 平成13年から調査対象魚種が、ます類・あゆ・こい・うなぎの4種のみになりました。 - 53 - ( 15) 漁 業 就 業 者 数 単位:人 男子 女子 ⋮ 25 2,561 161 3,360 116 2,677 ⋮ 3,199 550 590 600 590 432 410 370 350 340 269 290 250 280 260 254 ⋮ ⋮ 20 6,300 6,230 6,080 5,940 4,994 4,900 4,800 4,650 4,480 4,277 4,240 4,100 3,990 3,930 3,749 ⋮ 5,750 5,640 5,480 5,360 4,562 4,480 4,420 4,300 4,140 4,008 3,950 3,850 3,710 3,670 3,495 ⋮ 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 合計 ( 16) 漁 船 登 録 隻 数 単位:隻 総隻数 元年 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 4,39 9 4,39 9 4,32 4 4,25 0 4,09 3 3,98 3 3,93 6 3,89 1 3,84 2 4,04 6 3,98 9 3,94 6 3,71 4 3,64 8 3,48 8 3,32 9 3,20 2 2,96 5 2,97 1 2,88 9 2,83 5 2,78 9 2,77 5 2,72 3 2,65 9 2,60 4 無動力 漁船 19 19 20 14 12 14 13 14 11 11 10 9 9 10 6 5 5 6 6 6 6 6 6 7 7 7 総動力 漁船 4 ,38 0 4 ,38 0 4 ,30 4 4 ,23 6 4 ,08 1 3 ,96 9 3 ,92 3 3 ,87 7 3 ,83 1 4 ,03 5 3 ,97 9 3 ,93 7 3 ,70 5 3 ,63 8 3 ,48 2 3 ,32 4 3 ,19 7 2 ,95 9 2 ,96 5 2 ,88 3 2 ,82 9 2 ,78 3 2 ,76 9 2 ,71 6 2 ,65 2 2 ,59 7 0∼ 3t 3∼ 5t 5∼ 1 0t 1 0 ∼ 2 0 t 2 0 ∼ 5 0 t 50∼100t 100t以上 2,29 8 1,5 33 175 24 0 6 1 03 25 2,03 1 1,5 18 184 24 7 6 95 29 2,24 6 1,5 04 189 23 8 5 89 33 2,21 0 1,4 70 197 23 9 5 80 35 2,12 6 1,4 11 191 23 8 7 73 35 2,02 7 1,3 90 192 24 5 6 64 45 1,98 9 1,3 75 195 25 6 5 54 49 1,98 3 1,3 33 200 25 4 5 52 50 1,99 2 1,2 77 197 26 3 4 47 51 2,15 3 1,3 19 202 25 9 4 40 58 2,10 1 1,2 84 203 28 0 4 44 63 2,07 4 1,2 59 212 29 1 4 32 65 1,84 2 1,2 65 212 28 8 4 31 63 1,79 5 1,2 39 216 28 9 4 29 66 1,71 4 1,1 69 221 29 4 4 18 62 1,61 7 1,1 23 220 28 9 3 15 57 1,53 9 1,0 83 212 29 1 3 16 53 1,42 9 1,0 06 196 27 1 3 13 41 1,39 8 1,0 18 205 28 9 2 13 40 1,36 3 9 82 194 29 3 2 11 38 1,34 6 9 41 202 29 2 2 10 36 1,32 1 9 22 199 29 3 2 10 36 1,32 0 9 02 201 30 0 2 8 36 1,30 5 8 71 200 29 6 2 10 32 1,27 7 8 41 197 29 4 2 11 30 1,25 2 8 17 197 29 1 2 9 29 数値は全て12月末現在 - 54 - 2 宮崎県で行われている主な海面漁業 かつお一本釣(いっぽんづり)漁業 釣竿を使った一本釣りでカツオを釣ります。 カツオの群れを追って近海を操業し、群れを 見つけると、活きたカタクチイワシ等をまい た後に、ぎじ針のついた竿で釣ります。 主に日南市の漁船が行っています。 まぐろはえ縄(はえなわ)漁業 県内で経営体が最も多い沿岸まぐろはえ縄 漁業では、10km∼100kmの幹縄(み きなわ)に釣針の付いた枝縄(えだなわ)を 付 け 、ア ジ な ど の 餌 を 付 け 、早 朝 の 海 に 流 し 、 一定時間経過後に引き上げて漁獲します。 主に日向市、日南市、川南町の漁船が行っ ています。 まき網(まきあみ)漁業 4 隻 ∼ 5 隻 の 船 団 で 行 う 漁 法 で す( 網 船 1 、 灯 船 ( ヒ ブ ネ ) 2 、 運 搬 船 1 ∼ 2 )。 灯船が海中に水中集魚灯を下ろして光に集 まった魚を網船で漁獲します。 主にアジ、イワシ、サバ類を漁獲します。 主に延岡市の漁船が行っています。 - 55 - ひき縄(ひきなわ)漁業 釣糸の先端部にぎじ針を付け、水面の表層 又は表層近くを船で曳きます。 主 に 沿 岸 で 行 わ れ 、主 な 漁 獲 物 は マ グ ロ 類 、 カツオ類、サワラ等です。 県内全域で行われています。 定置網(ていちあみ)漁業 漁具を固定して行う漁業で、主に回遊を行 う魚類を対象にしています。 県内では、沿岸域に設置してあります。 主な漁獲物はブリ、アジ、タチウオ、イカ 等です。冬期には延岡市、串間市で大型のブ リが漁獲されます。 主に県北と県南地域で行われています。 建網(たてあみ)漁業 網を岩場に設置し、魚やイセエビ等はその 網にからまって漁獲されます。 主な漁獲物はイセエビ、ヒラメ、メジナ等 です。 県内全域で行われています。 - 56 - 小 型 底 び き 網 (こ が た そ こ び き あ み ) 漁 業 漁船を動かしながら、海底を網でひいて、 海底にいる魚等を漁獲します。 主な漁獲物は、エビ類やカニ類、ハモ、ヒ ラメ等です。 主に延岡市、門川町、川南町、宮崎市、串 間市の漁船が行っています。 機船船びき網(きせんふなびきあみ)漁業 3隻で操業し、2隻はゆっくり走りながら 網を曳きます。残り1隻は漁獲物の運搬を行 います。 主な漁獲物はカタクチイワシの稚魚でシラ ス干しの原料となります。 主に延岡市、日向市、宮崎市の漁船が行っ て い ま す 。「 ぱ っ ち 網 」 と も 言 わ れ ま す 。 刺 網 ( さ し あ み )漁 業 魚が通過する場所をさえぎるように設置し、 魚が網に刺さるような形で漁獲されます。 主 な 漁 獲 物 は 、サ ワ ラ 、カ マ ス 、ア ジ 等 で す 。 県内全域で行われています。 - 57 - はえ縄(はえなわ)漁業 幹縄(みきなわ)と呼ばれるロープに釣針 に餌をつけた多くの枝縄(えだなわ)をつけ て海に流し、一定時間経過後に引き上げて、 漁獲します。 主な漁獲物は、タイ、フグ、シイラ、アマ ダイ等です。 県内全域で行われています。 養殖(ようしょく)業 網 を 張 っ た イ ケ ス 等 を 使 用 し 、餌 を 与 え て 、 魚等を大きく育て、出荷します。 カンパチ、ブリ、タイ等を主体に延岡市、 串間市等で養殖が行われています。 ま た 、ヒ ラ メ な ど は 陸 上 水 槽 を 用 い て 行 わ れ 、 主に延岡市、日南市などで行われています。 - 58 - 3 宮崎県水産物ブランド認証品 宮崎県では9品目の水産物がブランド認証されています! 第 1号 宮崎カンパチ 第 4号 ひむか本サバ 第 7号 宮 崎 焼 酎 も ろ み 漬 け (シイラ) 第 2号 第 5号 北 浦 灘 ア ジ 第 3号 門 川 金 鱧 宮崎かつお うみっこ節 第 6号 五ヶ瀬やまめ 第 8号 宮崎一口あわび 浦の恵 - 59 - 第 9号 みやざき金ふぐ 宮崎県水産白書 発行/宮崎県農政水産部水産政策課 〒 880-8501 宮 崎 市 橘 通 東 二 丁 目 1 0 番 1 号 TEL 0985−26−7685 FAX 0985−26−7309 - 60 -