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美容師 ― ヘアスタイルからメイク、ネイル、エステまで、あらゆるニーズに
http://eibi-navi.com 理容・美容の仕事 美容師 職業ガイド② ― ヘアスタイルからメイク、ネイル、エステまで、あらゆるニーズに対応 ― 仕事の内容・求められる適性 近年は男性も積極的に美容院へ足を運ぶようになってきたが、美容師はもともと女性対象の調髪の仕事として定め られたもの。現在は利用者のニーズも拡大し、パーマやカラーリングなどの基本技術に限らず、メイク、ネイル、エステ なども含めたトータルな知識と技術を身につけていることが重要になっている。流行のヘアスタイルや美容法に対応 できる熱心な姿勢や、多数の同業者がいる中で顧客の心をつかむことのできる独自のセンスとハイレベルの接客術が 常に要求される。近年は男性のカリスマ美容師が話題になっているが、比率的には女性が圧倒的に多い。 就業までのルート ※チャートは理容師と共通の形になっています 「理容師」同様、国家資格として定められた職業。高校卒業者の一般的ルートとしては、厚生労働大臣の指定する養成施 設で2年以上学び、修了することで国家試験受験資格が与えられる。05年夏期に行なわれた国家試験の合格率は54. 9%。合格後は多くの場合サロン(美容院)に就職し、数年のアシスタント期間を経て一人前の理容師として認められる。 専門学校の現状 −志望校選択のヒントに!− 現在、美容師養成施設として厚生労働大臣の指定を受けているのは、ほぼすべてが専門学校(ほかに短期大学と、公 立高等学校の別科がある)。入学試験は書類審査と面接がほとんどだが、ほかに作文や一般常識試験を課すところもあ る。多くの学校が「美容師=接客サービス業」として志望者の人間性を重視しているので、面接で人柄の好さや根気強さ、 礼儀正しさなどをアピールすることが大切である。初年度納入金は約80∼100万円。 入学直後から、はさみ・ブラシ・ロット・ウィッグ(人の頭のダミー)などを使って実習を行なう。髪にウェーブをつ けるための「ワインディング」は特に難しく、国家試験の課題となる確率も高いため、短時間で着実に仕上げられるよう になるまで繰り返し練習する。放課後の補習はもちろん、器材を自宅に持ち帰って自主練習が必要になることもある。 授業で学んだ技術を確認し、発揮する場として「校内コンテスト」や、業界第一線で活躍する特別講師を招いたセミナー を実施している学校もある。また、国家試験には筆記テストもあるので、衛生管理や技術理論などの講義も大切。この 点を重視し、年に数度の模擬試験を行なう学校もある。 さらに現在では、顧客の求めるサービスが広範囲化していることを受け、メイクアップやカラーリングの技術、エス テティック、ネイルアート、和服の着付けなど、さまざまな授業を用意している学校が増えてきている。志望校選択の 際にはこれらの点も重視し、自分の身につけたい技術が確実に学べる学校を選ぶことが大切である。 就職状況 就職先は個人経営のサロン(美容院)のほか、総合的な美容サービスを行なう大型の美容院、ホテルや結婚式場の美 容室など。調髪に限らず、メイク、エステなどについても高度な技術を身につけていれば、ヘアメイクアップアーテ ィストやエステティシャンとして活躍する道も開ける。これからの志願者には、多彩に広がる将来の活躍の場の中か ら、自分の進路を早めに決定し、そのための技術の修得に力を注ぐことが必要になると言えよう。