...

平成24年 和歌山県の果樹作経営(個別経営)

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

平成24年 和歌山県の果樹作経営(個別経営)
平成25年12月24日公表
農 業 経 営 統 計 調 査(営農類型別経営統計)
平成24年 和歌山県の果樹作経営(個別経営)
- 1経営体当たりの農業所得は191万円 -
【調査結果の概要】
図 農業経営収支の推移(和歌山県:1経営体当たり)
1 和歌山県における平成24年の果樹
作経営の1経営体当たり農業粗収益
は565万円で、前年に比べて0.9%増
加しました。
2 農業経営費は374万円で、農業薬剤
費、雇用労賃、農業建物費等の増加
により、前年に比べて6.1%増加しま
した。
3 この結果、農業所得は191万円で、
前年に比べて8.0%減少しました。
(万円)
600
561
400
農
業
208 所
得
300
352
500
200
100
農
業
粗
収
益
565
191
374
農
業
経
営
費
0
平成23年
24
注: 表示単位未満を四捨五入したため、計と内訳が一致しない
場合があります。
表 果樹作経営の経営収支等(和歌山県:1経営体当たり)
区
分
農 業 粗 収 益
温 州 温州みかん
みかん 以外の果樹
千円
平成23年
平成24年
対前年増減率(%)
5,605
5,653
0.9
千円
2,744
2,782
1.4
千円
2,291
2,331
1.7
農 業
経営費
農 業
所 得
千円
3,524
3,739
6.1
千円
2,081
1,914
△ 8.0
経 営 概 況
果樹植栽
面 積
a
123.2
111.7
△ 9.3
自営農業
労働時間
時間
2,736
2,698
△ 1.4
注:集計経営体数は、平成23年59経営体、平成24年53経営体です。
この調査結果は、以下のアドレスからご覧いただけます。
【 http://www.maff.go.jp/kinki/toukei/kouhyoukekka/2013.html 】
この統計調査における調査の目的、調査対象等は、【調査の概要】 P5~6 に掲載しています。
-1-
◎ 調査結果の利活用
農業経営体の経営収支及びその動向を把握することで、農業経営
体の所得政策、評価等に活用します。
◎ 累年データ
果樹作経営の農業経営収支の推移(和歌山県:1経営体当たり)
経 営 概 況
区 分
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
農業粗収益
農業経営費
千円
5,789
5,133
5,304
5,605
5,653
農業所得
千円
3,588
3,722
3,265
3,524
3,739
果 樹
植栽面積
千円
2,201
1,411
2,039
2,081
1,914
a
127.0
126.3
128.0
123.2
111.7
自営農業
労働時間
時間
3,033
3,144
2,674
2,736
2,698
資料:農林水産省大臣官房統計部『営農類型別経営統計(個別経営)』
◎ 関連データ
みかんの生産動向(和歌山県)
区 分
平成20年産
平成21年産
平成22年産
平成23年産
平成24年産
結果樹
面 積
ha
7,590
7,530
7,500
7,480
7,460
10a当たり
収 量
kg
2,290
2,510
2,030
2,430
2,180
収穫量
t
173,800
189,000
152,300
181,800
162,600
出荷量
t
158,300
172,100
138,300
164,500
147,600
資料:農林水産省大臣官房統計部『作物統計』
【調査結果】
和歌山県の果樹作経営
農業経営収支
1 農業粗収益は565万円で、前年に比べて0.9%増加しました。
これは、温州みかん等の粗収益が増加したためです。
2 農業経営費は374万円で、前年に比べて6.1%増加しました。
これは、主に農薬価格の上昇による農業薬剤費の増加や、家族の高齢化
による雇用時間の増加と労賃単価の上昇による雇用労賃の増加等によるも
のです。
3 この結果、農業粗収益から農業経営費を差し引いた農業所得は191万円
で、前年に比べて8.0%減少しました。
-2-
【統計表】
1 平成24年果樹作経営(和歌山県:1経営体当たり)
区
単
位
分
平成23年
( 参 考 )
対前年
増減率
24
近 畿
全 国
%
集
経
計
経
営
体
数
月平均農業経営関与者数
59
53
人
2.13
2.10
経営体
△ 10.2
△
63
499
1.4
2.13
2.16
3.0
0.99
1.11
農
営 経
業
専
従
者
数
〃
1.01
1.04
営
耕
地
面
積
a
149.9
139.3
△
7.1
136.1
162.3
の 果
樹
植
栽
面
積
〃
123.2
111.7
△
9.3
108.5
97.5
2,736
2,698
△
1.4
2,730
3,125
2,464
2,390
△
3.0
2,389
2,743
9,220
7,995
△ 13.3
7,246
7,172
得 千円
2,081
1,914
△
8.0
2,002
1,977
益
〃
5,605
5,653
0.9
5,742
5,584
樹
〃
5,035
5,113
1.5
5,202
4,772
温 州 み か ん
〃
2,744
2,782
1.4
2,278
955
1) そ の 他 か ん き つ
〃
344
379
10.2
304
599
2) そ
他
〃
1,947
1,952
0.3
2,620
3,218
費
〃
3,524
3,739
6.1
3,740
3,607
経
用
労
賃
うち 雇
種 苗 ・ 苗 木
営
肥
料
収
農
業
薬
剤
光
熱
動
力
支
農
機
具
の
農
用
建
物
農 業 生 産 関 連 事 業 所 得
総
農 業 生 産 関 連 事業 収入
括
農 業 生 産 関 連 事業 支出
〃
295
367
24.4
398
303
〃
393
378
3.8
340
373
〃
300
328
9.3
310
254
〃
406
489
20.4
442
356
〃
218
191
△ 12.4
249
367
〃
273
295
8.1
297
388
〃
420
477
13.6
454
375
〃
-
2
nc
1
7
〃
-
5
nc
4
33
〃
-
3
nc
3
26
概 自 営 農 業 労 働 時 間 時間
う ち 家 族( ゆい ・ 手 間替 受け 含む 。) 〃
要
農 業 固 定 資 産 額 ( 土 地 を 除 く 。 ) 千円
農
業
農
所
業
粗
収
うち 果
農
業
農
外
営
得
〃
1,474
1,350
△
8.4
1,498
874
収
入
〃
1,504
1,452
△
3.5
1,581
1,018
農
外
支
出
〃
30
102
240.0
83
144
入
〃
2,130
1,255
△ 41.1
1,199
1,616
得
〃
5,685
4,521
△ 20.5
4,700
4,474
租税 公課 (関 与者 農業 外経 営)
〃
703
630
△ 10.4
660
617
可
得
〃
4,982
3,891
△ 21.9
4,040
3,857
率
%
37.1
33.9
△
3.2
34.9
35.4
2,401
2,293
△
4.5
2,412
2,329
%
42.8
40.6
△
2.2
42.0
41.7
千円
977
911
△
6.8
940
915
円
845
801
△
5.2
838
721
〃
226
239
5.8
276
276
金
3) 農
分 付
析 3) 付
所
△
外
等
総
標
経
農
年
指
の
の
収
所
処
業
加
加
分
所
価
価
所
得
値
値
額 千円
率
農業経営関与 者一 人当 たり
収(
農
業 家 族 農 業 労 働 1時 間当 たり
益
所 農 業 固 定 資 産 千 円当 たり
得
性
) 経 営 耕 地 面 積 10a 当 た り
千円
139
137
△ 1.4
147
注:1)は、いよかん、なつみかん、はっさく等のかんきつが含まれています(以下の統計表において同じ。)。
注:2)は、りんご、ぶどう、日本なし、もも等の果樹が含まれています(以下の統計表において同じ。)。
注:3)の対前年増減率は、対前年差です(以下の統計表において同じ。)。
-3-
122
2 規模別果樹作経営(和歌山県:1経営体当たり)
区
集
経
計
単
位
分
経
営
体
数
月平均農業経営関与者数
果樹植栽面積規模別
1.0ha未満
1.0~2.0
2.0~3.0
3.0ha以上
15
20
11
7
人
1.79
2.34
3.16
2.66
経営体
農
営 経
業
専
従
者
数
〃
0.49
1.54
2.71
2.39
営
耕
地
面
積
a
82.7
193.2
244.3
439.9
の 果
樹
植
栽
面
積
〃
50.1
171.1
234.9
408.9
1,445
3,435
6,284
8,882
1,385
3,036
5,861
5,284
3,388
11,352
20,382
28,513
439
2,732
6,296
9,073
概 自 営 農 業 労 働 時 間 時間
う ち 家 族( ゆい ・ 手 間替 受け 含む 。) 〃
要
農 業 固 定 資 産 額 ( 土 地 を 除 く 。 ) 千円
農
業
農
所
業
粗
得 千円
収
益
〃
1,978
8,344
14,631
24,550
樹
〃
1,446
7,943
14,013
23,161
温 州 み か ん
〃
752
5,435
7,792
5,143
1) そ の 他 か ん き つ
〃
158
489
1,081
1,414
2) そ
他
〃
536
2,019
5,140
16,604
費
〃
1,539
5,612
8,335
15,477
経
用
労
賃
うち 雇
種 苗 ・ 苗 木
営
肥
料
収
農
業
薬
剤
光
熱
動
力
支
農
機
具
の
農
用
建
物
農 業 生 産 関 連 事 業 所 得
総
農 業 生 産 関 連 事業 収入
括
農 業 生 産 関 連 事業 支出
〃
55
541
559
3,955
〃
165
581
862
1,240
〃
127
517
694
1,429
〃
160
867
1,155
1,631
〃
82
359
348
469
〃
214
324
520
831
〃
221
521
1,449
1,797
〃
-
5
-
-
〃
-
20
-
-
〃
-
15
-
-
得
〃
1,662
1,273
87
136
うち 果
農
農
業
の
経
外
営
所
農
外
収
入
〃
1,813
1,311
87
136
農
外
支
出
〃
151
38
0
-
入
〃
1,492
1,015
670
462
得
〃
3,593
5,025
7,053
9,671
租税 公課 (関 与者 農業 外経 営)
〃
470
630
1,383
1,192
可
処
分
所
得
〃
3,123
4,395
5,670
8,479
農
分 付
業
所
得
率
%
22.2
32.7
43.0
37.0
加
価
値
額 千円
498
3,283
6,902
13,074
析 付
加
価
値
率
%
25.2
39.3
47.2
53.3
千円
245
1,168
1,992
3,411
円
317
900
1,074
1,717
〃
130
241
309
318
千円
53
141
258
206
年
金
総
指
標
等
の
収
所
農業経営関与 者一 人当 たり
収(
農
業 家 族 農 業 労 働 1時 間当 たり
益
所 農 業 固 定 資 産 千 円当 たり
得
性
) 経 営 耕 地 面 積 10a 当 た り
-4-
【調査の概要】
農
業
経
営
統
計
調
査
〔統 計 の 内 容〕
1 調査の目的
営 農 類 型 別 経 営 統 計
水 田 作 経 営
経
農業経営統計調査の営農類型別経営統
畑
作
経
営
営
露地野菜作経営
形
計(個別経営)は、農業生産物を販売す
施設野菜作経営
態
ることを目的とした農業経営体(個別経
果 樹 作 経 営
別
露地花き作経営
経
営)の営農類型別の経営の実態を明らか
施設花き作経営
営
個 別 経 営(注1)
酪
農
経
営
統
(個別法人経営を含む。)
にし、農政の資料を整備することを目的
繁 殖 牛 経 営
計
肥
育
牛
経
営
(
としています。
養
豚
経
営
個
採 卵 養 鶏 経 営
別
2 調査の対象
ブロイラー養鶏経営
経
(その他経営(注2))
本調査は、2010年世界農林業センサス
営
( その 他経 営 ( 注2 ) )
)
に基づく農業経営体のうち、世帯による
個別 経営 に準 じ る
組織法人
組織 経営
農業経営を行い、農業生産物の販売を目
経 営
任意組織
的とする農業経営体(個別経営)を対象に
水 田 作 経 営
経 営
実施しました。
農 産 物 生 産 費 統 計
米、小麦、工芸農作 物等
なお、この第1報で公表するのは、各
営農類型のうち、果樹の販売収入が他の
畜 産 物 生 産 費 統 計
牛乳、肥育牛等の畜産物
営農類型の農業生産物販売収入と比べて
注1: 「個別経営」とは、農業生産物の販売を目的とする農業経営体のうち、世帯による
最も多い農業経営体の経営「果樹作経営」 農業経営を行う経営体をいい、このうち法人格を有するものを、「個別法人経営」という。
注2: 「その他経営」とは、「水田作」、「畑作」、「露地野菜作」、「施設野菜作」、「果樹作」、
を対象としています。
「露地花き作」、「施設花き作」、「酪農」、「繁殖牛」、「肥育牛」、「養豚」、「採卵養鶏」、
3 経営収支並びに資産及び負債の把握範囲 「ブロイラー養鶏」のいずれにも属さない経営をいう。
経営収支並びに資産及び負債の把握については、
・経営体の農業全体
・農業経営関与者が経営権を持っている農業生産関連事業及び農外事業等
に着目した把握としており、把握の範囲は次のとおりです。
① 農 業:経営体全体の経営収支
② 農業以外:農業経営関与者の経営収支
(ただし、その他経営は除く)
注: 「農業経営関与者」とは、農業経営主夫婦及び年間60日以上当該経営体の農業に従事する
世帯員である家族をいいます。
なお、15歳未満の世帯員及び高校・大学等への就学中の世帯員は、年間の自営農業従事日
数が60日以上であっても農業経営関与者とはしていません。
なお、主な経営収支の計上範囲については、以下のとおりです。
(1) 農業粗収益
農業粗収益には、農業経営の成果である農産物等の販売収入、現物外部取引額、農業生
産現物家計消費額、農作業受託収入等の収入を計上しています。
なお、経営安定対策等の補てん金・助成金については農業雑収入に、販売価格の一部と
して交付される助成金等については当該農産物の販売収入として、それぞれ計上しました。
(2) 農業経営費
農業経営費には、農業粗収益をあげるために要した資材や料金の一切の費用を計上しま
した。
(3) 農業生産関連事業収支
農業生産関連事業の収支には、農業経営関与者が経営権を持っている事業の収支を計上
しました。
なお、「農業生産関連事業」とは、農業経営関与者が経営する農産加工、農家民宿、農
家レストラン、観光農園、市民農園等の農業に関連する事業であって、①従事者がいるこ
と、②当該経営体で生産した農産物を使用していること、③該当経営体が所有又は借り入
れている耕地若しくは農業施設を利用していること、のいずれかに該当するものとします。
ただし、これらの事業を行っていても、別に法人化等により経営する事業は、農業生産
関連事業とはせず、農外事業としました。
(4) 農外収入
農外収入には、農業経営関与者が経営権を持っている農業及び農業生産関連事業以外の
事業の収入、農業経営関与者が他の経営に雇用されて受け取る給料・俸給等のほか、農業
経営関与者が受け取る歳費・手当、配当利子等、貸付地の小作料並びに地代収入等を計上
しました。
(5) 農外支出
農外支出には、上記(4)の事業に係る支出及び負債利子を計上しました。
-5-
(6) 年金等の収入
農業経営関与者が受け取る年金及び各種社会保障制度による給付金、退職金、各種祝い
金及び見舞金を計上しました。
(7) 租税公課諸負担
農業経営関与者の農業経営以外の経営負担分を計上しました。
4 調査期間
平成24年調査の調査期間は、平成24年1月から12月までの1年間です。
5 調査方法
調査は、調査対象経営体に所定の現金出納帳・作業日誌(記録簿)を配布し、これに日々
の現金収支及び労働時間等を調査対象経営体が記帳する自計調査の方法を基本とし、農林水
産省の職員による調査対象経営体に対する面接調査の併用により行いました。
6 集計方法
各調査経営体ごとにウエイトを定め、集計対象とする区分ごとに加重平均法により算出し
ました。
この場合のウエイトは、都道府県別、営農類型・規模別に区分した各階層ごとの標本抽出
率(階層の大きさに対する標本数の比率)の逆数としています。
7 分析指標等の計算方法
(1) 農業所得率(%)=農業所得÷農業粗収益×100
(2) 付加価値額(千円)=農業粗収益-〔農業経営費-(雇用労賃+支払小作料+農業経営
に係る負債利子)〕
(3) 付加価値率(%)=付加価値額÷農業粗収益×100
(4) 農業経営関与者一人当たり農業所得(千円)=農業所得÷農業経営関与者数
(5) 家族農業労働1時間当たり農業所得(円)=農業所得÷家族農業労働時間×1,000
(6) 農業固定資産千円当たり農業所得(円)=農業所得÷農業固定資産額×1,000
(7) 経営耕地面積10a当たり農業所得(千円)=農業所得÷経営耕地面積×10
8 減価償却計算の見直しに伴う算出方法
(1) 平成19年以降の農業経営統計調査(営農類型別経営統計)における減価償却額は、平成
19度税制改正における減価償却計算の見直しを踏まえ、以下のとおり算出しました。
ア 平成19年3月31日以前に取得した資産
① 償却中の資産
1か年の減価償却額=(取得価格-残存価格)×耐用年数に応じた償却率
② 償却済みの資産
1か年の減価償却額=〔残存価格-1円(備忘価格)〕÷5年
ただし、平成20年1月から適用しました。
イ 平成19年4月1日以降に取得した資産
1か年の減価償却費=〔取得価格-1円(備忘価格)〕×耐用年数に応じた償却率
(2) 平成21年以降の農業経営統計調査(営農類型別経営統計)における減価償却額は、平成
20年度税制改正における減価償却計算の見直し(資産区分の大括化、法定耐用年数の見直
し)を踏まえ算出しました。
9 利用上の注意
(1) 統計数値については、表示単位未満を四捨五入したため、合計値と内訳の計が一致しな
い場合があります。
(2) 表中に用いた記号は以下のとおりです。
「0」 : 単位に満たないもの(例:0.4千円 → 0千円)
「-」 : 事実のないもの
「△」 : 負数又は減少したもの
「nc」 : 計算不能
お問合せ先
◎本統計調査結果について
近畿農政局和歌山地域センター 農政推進グループ
TEL 073(436)3833(直通) FAX 073(433)5668
平成25年11月1日現在で、2013年漁業センサスを実施しています。
(流通加工調査については平成26年1月1日現在)
調査員がお伺いしましたら、ご協力をお願いします。
-6-
Fly UP