...

電場・磁場および電磁場

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

電場・磁場および電磁場
度値を生じ, かなり高い値である. 本案では基本制限
電場・磁場および電磁場
の許容基準の提案理由
値(最大許容値 〉に対して約30 倍の安全率を採って
いるので特に問題はないが,200 m Tの静磁場でもそ
1998(H. 10)年
の誘導電流値は考慮に値し,許容値の上限は無制限に
はあげられないと考えられる.
1. 静磁場
b) K o li n の式( v=μHdv10- 8[volt] ) 7) によれば,
1) 定義
200mTの静磁場によって大動脈弓の両端に誘導され
0-0. 2 5 Hz以下の磁場を指す.
る電圧は約4m V となってさほど小さいとはいえな
2 ) 測定法
測定は ベ クトルの最大値を採る(3 軸を備えたプロー
いが, 体外から記録する心電図では約 1/20 に減少し
プでは,最大値 = -./X2 +y2 +Z2 が 1回の測定で得ら
て記録される. しかし, この電位は心機能には特に影
れる) .
響 を与えない.
3 ) 発生源としての主な装置・作業
5 ) 留意
点
M RI, 電解装置,励磁装置, 粒子加 速器, 直流発
①多くの心臓ペース メーカ(18社 1200 以上の製品
電機, 泡箱, アイソトープ分離 装置,超電導磁気浮上
の87%) は5m T以下で影響を受けたの. 本邦の調査
式鉄道,超 電導推進船,熔融炉制御,核融合実験装置,
報告ではペ ース メーカに影響を与える最低の磁束密度
磁気流体発電, 海底電線敷設など
は 1.1
m Tであったの. その他, 電気で作動する体内
埋め込み装置や強 磁性体を用いた 装置・部品もmT
4 ) 許容値
四肢への安全率を2.5 とする.
のオ ーダーで影響を受けるので, これらの医療機器装
また, 最大許容値 へ
の曝露は1 時間以内とする.
着者は強磁場に近寄らない注 意が必要である. 本邦で
I室外への漏洩磁束密
は,M RI の設置におけるM R
許容値
頭部・躯幹
四肢
。
1 200mT
(1.63XI04Am-1)
I
500 mT
度を0.5m T以下に抑えるシールドを設計の 目安とし
ている.
② 3mTを超 える場所では金属片が磁石に向かつ
て飛ぶ可能性があるので, 酸素ボン ベ,医用の メス な
5 ) 設定の根拠
①ヒトの曝露例
ど殊に事前の注 意 ・検討が必要である.
加 速器の泡箱やサイ クロトロンの調整で 2 Tの静磁
場に曝露される機会は物理学者には珍しくなく,196 2
2 . 低周波の時間変動電場・磁場
1) 定義と生物学的効果
年にアンケ ートで天井値として 2 Tには耐えられる,
特に問題はなさそうだとの報告がある1.) 4 TのM RI
る装置の多くは電場と磁場の比(インピーダンス ) が
試作機でボラン ティアを使って全身を曝露させた実験
一定せず電場と磁場が混在した状態である. 生体への
では, 磁場内で頭を動かすと目舷, 悪心, 舌の金属味
効果は主として体内に生じた誘導電流による.
0.2 5 Hz-100 kHz以下の電磁場で, 産業に応用され
神経や
があったが, 臨床的な不具合はなかったの. Marsh
筋の刺激がもっとも著明であり, この効果を規制の基
らが電解工業の3 20 人を調査した報告のでは, 白血球
準としている. 1 Hz以下の電場には許容値 を設けな
像の正常範囲のわずかなずれ以外に特に問題となる所
2 ) 発 生源としての主な装置・事業
見は見出されなかった.
②動物実験の例
商用発電・変電・送電, 工業用動力, 交流交通機関,
電気溶接, パルス 磁場生体刺激装置, EP I( e c h o p a­
l
3 - 5 Tの強磁場へ 2 日の曝露ではマウス は動 きが
nar mage
i
r ) ,金属熔融炉, 金属加工など
少なく,餌水の摂取が少なくl時 的な体重の減少が
認められた4) ショウジョウパエの0.6T 静磁場への
r s実効値,1日作業時間の平均値,f は
3 ) 許容値(m
24 時間曝露では,DN A損傷修復欠損株では体細胞異
頭書の周波数)
常による雄r{エの減少があったが, 正常のハエで、は認
周波数
められなかったの. さらにこのDN A損傷修復欠損株
0.25-1.0 Hz
を用いた試験で,5T へ24 時間の曝露で w i ng sp ot
1.0-25 Hz
test( 麹の細胞の変異の組替え率を見る試験) で同じ
く修復欠損株では組替え率が増えるが, 正常のハエで
は変化がなかったの.
25-500 Hz
500-814 Hz
0.814-60 kHz
③電磁気理論から
a) 磁場内で誘導される渦電流密度の推定式(J=Bf
60-100 kHz
電
場
20 k Vm-1
磁束密度
磁場強度
50/t [mTJ 4.08x 103/t[Am-1J
500/t [kVm-1J
614 Vm-1
0.1 mT
81.4 [Am一1J
6/t [mTJ
4800/t [Am-1J
πr σ) から,200m T の静磁場で0 .2m を 1秒で往
電場・磁場とも, 許容値は基本制限値 の 1/3 に設
復する動きを考えると,Jの値 は 12.6m Am-2( 磁束
定されている(後述) ので, こ れらの値の 3 倍 を最
r
密度; B=0.2 , 周波数 ; f= 1, 動いた距離の半分; ニ
0.1, 伝導度; σ=0 .2 ) となる.
大許容値と考えることができるが曝露は短時間である
こ れは 1 Hz の変動
磁場の許容磁束密度50m T( 後述) の4 倍の電流密
こと.
4 ) 設定の根拠
-98-
。
Hzまでを 614 Vm-1とする.
814Hz以上10 k
i o及びi nv i tro実験で,低周波域では100 ① i nv v
1000
形状
要因とし 中間的な N RPB の 6.7x 1O-9SHz-1m-1を
mAm-2の電流密度で末梢及び枢
中
神経 系を 刺
採用すると,50 Hz(10kVm -1) における心臓部の誘
激できることが知られている10) したがって,許容値
は人体内にこの電流密度の1 /10 (基本制限値) を 生
導電流値は 3. 3 mAm-2と推定され,本案は基本制 限
じさせる時間変動電場・磁場のレベル以下であるよう
値の約1 /3 ,こ抑えている.
な電場・磁場の強度である. 本案は,4 ) -③・④の
度の時間変化率は, 臨床で用いる M RI のエコープレ
導入法に示すように基本制限値のさらに 3 分のlの
ナ一法の非規制帯域と規制帯域の境界である 20T /
S19)の200分のlに相当する.
誘導電流値を得るレベルに設定している.
また, パル
な お本案における磁束密
④時間変動磁場許容値の導入法
ス間隔が tp のパルス 磁場の場合は, 周波数を f= l/
単純な体内誘導回路モデルで、は生体に誘導される渦
(2 tp) で近似する. (fは頭書の周波数)
電流密度(J; rms) は, 電磁誘導の法則から J = Bf
基本制限値表
周波数範囲
誘導電流密度[rnArn-2]
0.25-1.0 Hz
1.0-4.0 Hz
40 (ただし,電場はなし)
40/f (周波数)
4.0 Hz-1 kHz
10
1.0-100 kHz
f!100
[Am-2J で表される. B は磁東密度,f は周 波
πrσ
数 , rは磁場に結合する生体の半径, aは生体の電 導
度である. σ は生体組織によって異なり,脂肪・筋肉・
骨・神経 等違った値であるが, モデルでは均一と考え
てを 多くの案では0. 2[S m-1J とおく. rは扱う局所・
器官によって異なるが, 頭部では0.075[mJ, 躯幹で
む
は0.1 ないし0. 2 とおかれる.
②電導体に誘導されそこから流れる接触電流が次に
示すレベ、ル以下であること.
を 基本制限値の10 mAm-2, rを0.1 ,σ を0 . 2 とおく
この値は, 低周波域では
[m
TJ がえられる.
と,B =1 59. 2 /f
痛みを感じる限界値である11)
2.5 kHzまで
1.0
2.5-100 kHz
0.4 f
TJを 採用する.
までB =50 /f[m
5 ) 留意点
①白血病や脳腫療と電磁場との関係については, 現
③時間変動電場許容値の導入法
時点では確認されていないとみられこの立場を 採る公
電場によって誘導される電流の大きさに関わる大き
- 3) 本案はこれらの疾病の防護のた
的 機関は多い17,202
めの許容値設定とはなっていない.
な要因は次の 3点とされる12) すなわち,①導体の形,
②心臓ペースメーカは 2 極モードではリード線に
②体内の標的器官の位置と向き,③電場に対する体位
の取り方である.
誘導される170 μAの電流を感知し, 単極モードで
この電場に対する標的臓器の位置と
形は一般的なモデルの形状要因kとして,J = kfE に
は更に低い電流値で機能異常あるいはノイズ逆転モー
よって誘導電流が推定されている. k の単位は [S
Hz-1m -1J,fは周波数, E は電場強度[Vm-1; rms J
ドとなる. この値は通常の生活でも遭遇しうるとされ
である.
くコ
本案では,基本
制限値の約1/ 3 に抑えるために,0. 2 5Hzから 500Hz
電流値 [rnA]
周波数
商用周波数帯において,J
る却ので, 産業現場ではここ に示した許容値以下で起
DI N / VDE-89 13)は,Be rn a
h rd t の理論的な
こる可能性がある.
モデルの総説1
4を
) 参考にして頭と心臓部分の k の値
③良導体の金属はこの範囲の周波数で誘導される電
として 3x 10-9SHz-1m -1 を 与 えて い る . その後
Di mbylow15 が食塩水を満たした人体モデ、ルから評価
流の ジュール熱によって,思わぬ高温度まで上昇する
可能性がある. 人工関節・骨 頭・聴覚器など比較的大
する手法を 示し, C E N E LEC16) はこの結果から心臓
きな金属の体内装置の埋め込み術を 受けている人は注
部分の形状要因を 6.7x1O-9SHz-1m-1とした.
意 が必要である.
また,
N RPB17)は頚部に誘導される電流を 最大と見て, こ
3.
50Hzで電場[Vm-1J あたり0.48 X10- 6Am -2 とし
0.1 MHzから 300 GHz以下の放送波( 電波 〉であ
る. このうち,300 MHzから 300 GHzの範囲をマイ
ている. こ れは,形状要因として9. 6x10 -9SHz-1m-1
を採用したことになる.
電磁場(300 GHz以下 )
1 ) 定義, 測定および生物学的効果
の外部電場と頚部に誘導される推定電流値との関係を
クロ波(主な利用域は900 MHz-100 GHz) と呼ぶ.
このように,電場に対する体
十分な遠方界(波源の[波長J /2π より遠方〉では,
位の取り方と標的器官の位置や形状によって推定電流
値が大きく異なる. Be rn a
h rd t18) によれば, モデル
[電場 J/[電場J = 377Qが 成り立つので電場ある い は
の取り方でこの値の違いは30倍にも達するといい,
磁場の測定のみで環境評価が可能であるが, 測定は以
一律には論じがたい面がある.
下の文献25,26)等による正確な手法による必要がある.
電場の参考レベル も磁
場の場合と同じくかなりの幅があると考えてよいので
通信以外に工業用としての応用は, 発生源に近く周囲
ある.
の金属が磁場や電場に影響を 与えるので前述の式が成
本案では, 周波数に応じた電場強度許容値として 5
x10 5/f
[Vm -1J を提案する.
り立たない.
電場は磁場に比べると
主であるが,周波数の低い領域では誘導電流の効果も
界の容積( bulk) が 大きいので全身を 対象の参考レ
ベルとする.
ある.
4 Vm -1J,
ただし,2 5Hz以下を 2x10 [
-
生体への影響は誘電加熱による熱効果が
2 ) 発生源としての主な装置
99
-
誘導加熱装置( 金属加工, 熔融など) , 工業用誘電
器はこれより出力が大きく, 5 V/ m の範囲は携帯電
話 で 0.5 - 1 m, 警察無線 で7 - 9 m, 救急車無線 で5 6 rn 以内などとなっている33 ) 人体はこれらの 機器 の
加熱装置( 高周波ウェ ルダー, マイクロ波加熱装置) ,
R F励起 アーク熔接, 通信装置・施 設 ( 携帯電話 , 自
動車無線 , マイクロ波電話回線 , 衛星通信, 各種無線
20 - 3 0倍のイミュニティ( 耐性) を 持つ とみられ る.
基地, 航空管制 , 軍事通信, 各種レーダーなど) , 医
療機器 ( 短波・超短波ディア テ ル ミー , 医用テレメー
I など〉
タ, M R
4 . 主な許容値との比較
別表 を 参照.
3 ) 許容値 ( rms実効値 , 1日作業時間の平均値 , fは
100000
頭書の周波数)
4 ) 設定の根拠
①頭部・躯幹の誘導及び接触電流密度が次に示す値
10000
以下であること.
誘導電流密度(rms) I 接触電流密度(rms)
周波数
I
100 kHz-10 MHz
f!100 [ mAm -2J
E
\、
40 [ mAJ
② 6 分あたりの S AR(比吸収率) が次に 示すレベ
ル以下で、あること. 局所 の S AR は同質 の 組織 10 g
の平均値とする. 10 G Hz以上では , 身体の深部へ到
達し にくく体表面 のパワーが高 く な る の で ,
ミ
と1000
,
騨
100
。
68 /
( GHz) 1.05)分あたりの20 c m2 の平均 電力密度を 5 0
10
W m-2以下とする.
1.E-02
周波数
1.E+00
1.E+02
1.E+04
1目E+06
周波数(Hz)
1.E+08
1.E+10
1.E+12
図1. 電場の許容値
100 kHz-10 GHz
1000
S AR は , 1 0 M Hz以上 では S AR= σE�/ ρまたは
100
S AR= CiXdT/ dt で 求められるが, S ARは均一な密
度ではなく, 一般的にモデリングは容易 ではない.
こ
ヘ
10
こで, Eiは体内 の電場強度( V/ m) , σ は伝導度( S/
m) , ρは 組織の密度 (kg・m3 ) , Ciは 組織の熱容量
(]/kg OC) ,
トーー
戸
1
E
\
住単 一
髄 山
帳
種 。01
dT/ dt は体温の変化率 (OC/ s) である.
1 0M Hz以下の周波数では , 誘導電流密度(]) も考
慮して S AR=J2jρu の値を 加味する必要がある27)
\
0.001
5 ) 留意点
①ここで 扱うような微弱な高周波電磁場の 生 体へ の
0.0001
作用は, 現時点 では誘導電流および誘電加熱による効
果 以外は必ずしも明確 ではないとみられ る283- 0)
1.E-02
③ EM C ( el ectr ornagn eti c co mp atib i l i t y) を 防ぐ
ため の IEC ( Int ern ational El ectrot echn ical Com-
文
mi si on) の医用機器の基準は , 26 -1 000 M Hz で 3 V/
mの電場強度に耐えられること (IEC S tan dard 6 01 -
周波数
電
場
3.0-30 MHz
1842/f [ Vm-1J
30-400 MHz
1.E+02
1.E+04
1.E+06
周波数(Hz)
1.E+08
1.E+ 10
1.E+ 12
献
1) Beischer DE. Human tolerance to magnetic fields.
Astronautics 1962; 7: March 24-25, 46, 48.
2) Schenck JF. Health and physical effects of human ex­
し かし , 実際 の通信機
614 Vm -1
1.E+00
磁場の許容値
図2.
心臓ペースメーカへの影響のある場合があることが報
,
告されている3132)
0.1-3.0 MHz
。
0.00001
②携帯電話の出力はおおむねこの規制値より低いが,
1 -2; 1993 ) となっている.
一
回目'
磁束密度
posure to
whole-body
four-tesla
magnetic
fields
during MRI. Ann N Y Acad Sci 1992; 649: 285-301.
磁場強度
電力密度
6/f μ
[ TJ
4.88/f [Am-IJ
61.4 Vm -1
0.2μT
0.163 Am- 1
10 Wm-2
400-2000 MHz
3.07 fO.5Vm-1
5
0.01 fO・μT
8.14 fO.5 mAm -1
f!40[Wm-2J
2-300 GHz
137 Vm-1
0.447μT
0.364 Am-1
50 Wm -2
frequency
3) Marsh JL, Armstrong TJ, Jacobson AP, Smith RG.
impact
of
proposed
magnetic fields. Am 1nd Hygiene Assoc J 1982; 43:
tions. Neuilly-sur-Seine: North Atlantic Organization;
AGARD Lecture Series No 138. 1985; 8:1-8.18.
4) Tsuji Y, Nakagawa M, Suzuki Y. Five-tesla static mag­
netic fields suppress food and water consumption and
19) Reilly JP. Maximum pulsed electromagnetic field lirn­
its based on peripheral nerve stimulation: application
weight gain in mice. 1ndustrial Health 1996; 34: 347-
to IEEE/ANS1 C 59.1 Electromagnetic field standards.
357.
IEEE Transact Biomed Eng 1998; 45: 137-141.
5) Koana, K 1kehata, M Nakagawa, M: Estimation of ge­
20) National Academy of Science / National Research
netic effects of static magnetic field by somatic cell
test using mutagen sensitive mutants of Drosophila
Council. Possible health effects of exposure to residen­
tial electric and magnetic fiel.ds. National Research
melanogaster. Biochem Bioenerg 1995; 36: 95-100.
6) Koana T, Okada M, Ikehata M, Nakagawa M. 1ncrease
21) Hendee WR, Roteler JC. The question of health effects
Council, Washington: National Academy Press, 1996.
in the mitotic recornbination frequency in Drosophila
from exposure to electromagnetic fields. Health Phys
melanogaster by magnetic field exposure and its sup­
1994; 66: 127-136.
22) Polk C, Postow E. Biological effects of electromagnetic
pression by vitamine E supplement. Mut Res 1997;
fields, 2nd ed. Boca Raton, FL; CRC Press; 1996
373: 55-60.
7) Kolin A. 1mproved apparatus and technique for elec­
23) 1nternational Commission on Non-1onizing Radiation
trornagnetic determinatiort of blood flow. Rev Sci
Protection. Guidelines for limiting exposure to tirne­
1nsttuments 1952; 23: 235-242.
varying electric, magnetic, and electromagnetic fields
(up to 300 GHz). Health Phys 1998; 74: 494-522.
8) 1rnich W, Batz L. Assessment of threshold levels for
static magnetic fields affecting implantéd pacemakers.
24) Astridge PS, Kaye GC, Whitworth S, Kelly P, John
Berlin, Germany: Federal Office of Health; Report
Camm A, John Perrins E. The response of implanted
dual chamber pacemakers to 50 Hz external electrical
Fol- 1040-523 E1 5. 1989
interference. Pace 1993; 16: 1966-1974
9)西村恒彦ほか. NMR使用環境における植込み型ベースメー
カの動作に関する検討. NMR医学1983; 3: 97-102.
10) United Nations Environment Programme / World
Health
Organization
/
1nternational
Radiation
25)電気通信技術審議会答申,諮問第38号「電波利用にお け る
人体の防護指針J 1990.
26) American National Standards 1nstitute / 1nstitute of
Protection Association. Environmental Health Criteria
Electrical and Electronics Engineers. IEEE Standards
69: Magnetic Fields. WHO Geneva. 1987.
for Safety Levels with Respect to Human Exposure to
11) United Nations Environment Programme / World
Health
Organization
/
1nternational
Radio Frequency Electromagnetic Fields, 3 kHz to 300
Radiation
Protection Association. Electromagnetic Fields (300
GHz (IEEE C95.1-1991). New York, NY (1992).
27) Comite Europeen de Normalisation Electrotechnique.
Hz to 300 GHz). Geneva, World Health Organization;
Human exposure to electromagnetic fields, high fre­
Environmental Health Criteria 137; 1993.
quency (10 kHz to 300 GHz). CENELEC Standard ENV
12) Barnes HC, McElroy AJ, Charkow JH. Rational analy­
sis of electric fields in live line working. IEEE Trans
50166- 2. 1995.
28) 1nternational Commission on Non-ionizing Radiation
Power Appar Sys 1967; PAS-86: 482-492.
Protection. Health issue related to the use of hand-held
13) Deutches 1nstitut für Normung-Verband Deutscher
radiotelephones and base transmitters. Health Phys
Elektrotechniker. Safety at electromagnetic fields
o
The
radiofrequency radiation standards on military opera­
387-394.
C
fields.
Health effects of occupational exposure to steady
limits of field strengths for the protection of persons in
1996; 70: 587-593.
29) Repacholi MH. Low-level exposure to radiofrequency
the frequency range from 0 to 30 kHz. 1989; DIN VDE
fields:
0848- 4.
Bioelectromagnetics 1998; 19: 1 -19.
14) Bernhardt JH, Haubrich HJ, Newi G, Krause N,
30) Kavet
Schneider KH. Limits for electric and magnetic fields
in DIN VDE standards; considerations for the range 0
health
R.
EMF
effects
and
and
current
research
cancer
needs.
concepts.
Bioelectromagnetics 1996; 17: 339-357.
31) Ruggera PS, Witters DM, Bassen HI. 1n vitro testing of
to 10 kHz. S1GRE, 1nternational Conference on Large
pacemakers for digital cellular phone electromagnetic
High Voltage Electric Systems, Paris: 1986; Paper 36-
interference. Biomed 1nstrum Techno11997; 31: 358-
10: 1 - 9.
371.
15) Dimbylow PJ. Finite -difference calculations of current
32) Wilke A, Grimm W, Funck R, Maisch B. 1nfluence of
densities in a homogeneous model of man exposed to
D-Net (European GSM-Standard) cellular phones on
extremely
fields.
pacemaker function in 50 patients with permanent
16) Comite Europeen de Normalisation Electrotechnique.
33) Bassen H1, Ruggera PS, Witters DM, Casamento JP.
Hurnan exposure to electromagnetic fields, high
frequency (0 Hz to 10 kHz). CENELEC Standard ENV
cal devices from mobile communications transceivers.
low
frequency
electric
Bioelectromagnetics 1987; 8: 355-375.
pacemakers. Pace 1996; 19: 1456-1458.
Evaluation of radiofrequency interference with rnedi­
50166- 1. 1995
17) National Radiation Protection Board. Board statement
on restriction on hurnan exposure to static and time
varying
electromagnetic
fields
and
BEMS Abstract book
of
16th
Annual
Meeting,
Copenhagen, Denmark, June 12-17, 1994; 1- 1 - 9.
34) American Conference of Governmental 1ndustrial
radiation.
Documents of the NRPB 1993; 4: 1-69.
Hygienists. 1997 Threshold limit values for chemical
substances and physical agents, and biological expo­
18) Bernhardt JH. Evaluation of human exposure to low
-10 1 -
sure indices. ACG1H, Cincinnati, 1997.
別
表:主な規制値との比較
電 場
ACGIH'97 ( 34 )
周波数
電 場
磁 場
I
電力密度
電 場
磁 場
電力密度
電 場
0-0.1
Hz
0.1-0.23
Hz
4-8
Hz
・
電 磁
磁 場
電力密度
1.4 T[ ]
60 [m T]
0.25-0.4
Hz
1-4
Hz
磁 場
2 T[ ]
0.23-0.25
Hz
0.4-1
Hz
・
C EN EL EC '95 (16, 27 )
C NIRP '98 (23 )
200
[m T]
20000
V
[ /m]
25 k[ V/m]
30 k[ V/m ]
8-24
Hz
24-25
Hz
2 5/f
[m T]
60/f [m T]
25-50
Hz
320f
/
[m T ]
50-100
Hz
100-150
Hz
150-250
Hz
500 /k f
[V/m]
250-300
Hz
300-500
Hz
500-600
Hz
600-814
Hz
8 14-820
Hz
8 0/f
m[ T ]
25 /k f
[μ T]
1500f
/
k[ V/m]
2.5 × 16
0f
/
[ /m ]
V
。
8 20-1000
Hz
1000-1500
Hz
0.2 [m T]
k
z
1.5-3H
3-4H
k
z
4-10H
k
z
10-30H
k
z
lk[ V!m ]
625
[V/m]
163
[A/m]
30.7
[μT ]
30・・38H
k
z
610
V
[ /m ]
38-60H
k
z
1000 [V/m ]
0.053 [m T ]
42 A
[ /m ]
60-61H
k
z
61-65H
k
z
65-100H
k
z
100-535H
k
z
614
[V/m]
535-600H
k
z
0.6-1 H
M
z
1-3 H
M
z
3-10 H
M
z
10-12 H
M
z
12-30 H
M
z
30-100 MHz
100-200 MHz
200-300 MHz
614 /M f
[V/m ]
1.6 /Mf
[A/ m]
18 42 /M f
[V/ m]
61.4
[V/m]
16.3 /M f
[ /m]
A
0.163
[A/m ]
1.6/M f A
[ /m ]
610 /M f
[V/m ]
10 [W /m ]
2
61 V
[ /m]
0.16 [A/m]
10 [W /m ]
2
61.4 [V/m]
3xM fO.5
V
[ /m ]
0.008 X Mfo.5
[A/m]
M f/ 40
fd ]
W
[
3.07xM fO.5
[V/m ]
137
V
[ /m ]
0.36
[A/m]
50
[W /m ]
2
0.16 [A/m]
10 [W /m ]
2
300-400 MHz
400-800 MHz
0.8 -1.55H
G
z
1.55-2H
G
z
M f/ 30
[W /m ]
2
8.14 x 10
[A/m ]
-3Mfo.5
M f/ 40
[W /m 2 ]
2-3H
G
z
3-15H
G
z
15-150H
G
z
150-300GH z
1 00
[W /m ]
2
G
z
k
,z M f=MHz, G f= H
注:各案の括弧内は文献#,f=H,z k f= H
137 [V/m]
0.354X fO.5
[V/m]
( L im its )
-
10 2
-
0.364 A
[ /m ]
9.4x 10
[A/m ]
-4Mfo.5
50 [W /m ]
2
3.33 × 104 M f
W
[ /m ]
2
。
場 規 制 値 の 比 較
磁 場
郵政省'90 (25 )
ANSI/IEEE '92 (26 )
NRPB・93 (17)
電 場
電力密度
電力密度
磁 場
電 場
電 場
磁 場
日本産業衛生学会羽
電力密度
電 場
200 m
[ T]
25 k[ V/m]
600/k f
[V/m]
磁東密度
磁場強度
200 [mT]
1.63x1Q4
[A!m]
50/f [mT]
4.08 × 103f
/
[ /m]
A
O.l[mT]
81.4 A
[ !m]
6/M f
[μT]
4.8 8 /M f
A
[ !m]
0.2 μ
[ T]
0.163 A
[ /m]
10 [W /m2 ]
8 .14x 10-3 X (uf)O.5
A
[ /m]
M f /40
[ W /m2 ]
0.364[A/m]
50 [W /m2 ]
電力密度
20 k[ V/m]
8 0/f [mT]
500
f k[ V/m]
C
1000
[V/m]
163 A
[ !m]
0.08 [mT]
610
[V/m]
0.2
m
[ T]
614 [V/m]
614 [V/m]
600/k f
[V/m]
む
50 V
[ /m]
0.023/ M f 2
m
[ T]
0.13 [A!m]
6.6 [W /m2]
250xG f
[V/m]
0.66xG f
[A /m]
165 × (G f ) 2
W
[ /m2 ]
[ /m)
1Q0 V
0.26 A
[ /m]
26 [W/m2]
125xG f
[V/m]
194 [V/m]
0.33xG f
A
[ !m]
0.52 [A/m]
41X (G f ) 2
100 [W/m2 ]
4.9/ M f
A
[ /m]
610
[V/m]
20 / M f
[ μ T]
18 00 / M f
[V/m]
20/M f
U T]
61 [V/m]
20/M f [μ T]
61
[V/m]
0.2
μ
[ T]
3.5xM f
[V/m]
190
[V/m]
.o 5
0.012xM f
[μT]
0.65
[μT]
18 42 /M f
V
[ /m]
18 42 /M f
V
[ /m]
o.5
M f/ 30
W
[ /m2 ]
100
W
[ /d ]
61.4 V
[ /m]
0.163 A
[ !m]
10 [W /m2 ]
3.54xM f 2
[V/m]
(M f ) 0.5 / 106
[A!m]
M
/ 30
F z
W
[ /m ]
137[V/m]
0.S65 A
[ !m]
50 [W /m2 ]
( C ontrolled environmentsma xm
i um permissible exposure)
61.4 [V/m]
3.07x (M f ) 0.5 0.01x (M f ) 0.5
[μ T]
V
[ /m]
137[V/m]
0.447[JLT]
(Occupati on a l Exposure L imit-M ea n )
(産衛誌40巻187頁)
-
10 3
-
Fly UP