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下條村人口ビジョン 平成 28 年 3 月 下條村
下條村人口ビジョン 平成 28 年 3 月 下條村 Ⅰ はじめに 我が国の人口は 2008 年を境に減少を始めており、今後加速度的に人口減少が進むことが 予想されています。これは、人口の東京一極集中をいかに是正し、地方を活性化させるかと いう課題ともつながる問題です。人口減少と高齢化のさらなる進展は、我が国の社会・経済 に大きな影響を与えるものであり、人口問題にいかに対応するかということは国家的な課題 となっています。 こうした状況を受けて、国においては「まち・ひと・しごと創生法」(平成 26 年 11 月) を策定するとともに、同年 12 月に、国と地方が地方創生・人口減少克服に取り組む上での 指針となる「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」および、長期ビジョンの達成に向けた 施策の基本的方向や具体的な施策をまとめた「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を閣議決 定しました。 下條村においては、合計特殊出生率は高い水準にあり、0~14 歳人口割合においても高 い割合にあります。しかし、人口減少は課題となっており、平成 24 年の国立社会保障・人 口問題研究所の推計によると、平成 22 年の国勢調査時点における 4,200 人から、平成 40 年には 3,557 人へと減少することが予想されています。人口の転出超過の抑制等により、人 口をいかに維持していくかということに村を挙げて取り組むことが求められています。 こうした状況に鑑み、国・県のビジョンも踏まえつつ、現在の人口の状況を分析するとと もに、この先 50 年のまちの姿を展望するものとして、下條村人口ビジョンを策定します。 なお、対象期間は、国・県の長期ビジョンに合わせて、平成 72 年(2060 年)までとしま す。 1 Ⅱ 人口の現状分析 1.総人口と年齢別人口の推移 (1)総人口と年齢3区分人口 下條村は明治 22 年 4 月 1 日、町村制の施行により、睦沢村・陽皐村の区域をもって発足 しました。時系列でみると、昭和 30 年から昭和 50 年にかけて約2千人の減少、昭和 50 年から平成 22 年にかけては、平成2年に 3,859 人と4千人を割るものの、それ以外の年で は 4 千人を維持し、平成7年以降は緩やかな増加傾向にあります。 年齢別人口については、昭和 55 年以降、0-14 歳人口、15-64 歳人口は減少を続けてお り、65 歳以上人口については増加しています。 総人口と年齢3区分人口の推移 (人) 7,000 5,913 6,000 5,016 4,563 5,000 4,057 4,000 4,004 4,075 4,210 4,200 3,859 2,325 2,317 2,280 2,266 2,299 900 1,047 1,113 1,209 1,202 727 634 640 682 735 699 昭 和 60 年 平 成 2 年 平 成 7 年 平 成 12 年 平 成 17 年 平 成 22 年 4,078 4,049 2,580 2,551 4,000 3,000 総数 65歳以上 2,000 15-64歳 771 783 1,000 0-14歳 715 0 昭 和 30 年 昭 和 35 年 昭 和 40 年 昭 和 45 年 昭 和 50 年 昭 和 55 年 資料:国勢調査 2 (2)年齢5区分人口の推移 年齢5区分人口の推移をみると、平成7年以降の人口総数が増加に転じ、全年代において 人口が増えたことがわかります。また、平成 17 年以降 65 歳以上人口に占める 75 歳以上 人口と人口比が増加しています。 生産年齢人口(15 歳~64 歳)の内訳をみると、15 歳~39 歳、40 歳~64 歳ともに比 率が減少傾向にあり、若い世代の人口が相対的に少なくなっていることがわかります。 年齢5区分人口の推移 (人) 5,000 4,000 4,078 4,049 260 455 330 441 3,000 1,437 1,427 2,000 4,004 4,075 4,210 4,200 3,859 405 495 431 548 712 729 616 565 497 473 1,311 1,254 1,270 1,239 1,244 1,143 1,124 1,014 1,063 1,010 1,027 1,055 783 727 634 640 682 735 699 1,000 0 総数 75歳以上 65-74歳 40-64歳 15-39歳 0-14歳 昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 資料:国勢調査 年齢5区分人口比の推移 100% 6.4 11.2 8.2 10.9 80% 60% 35.2 35.2 10.5 10.8 13.4 16.9 17.4 12.8 15.4 13.9 11.8 11.3 34.0 31.3 31.2 29.4 29.6 75歳以上 65-74歳 40-64歳 40% 28.0 27.8 26.3 26.5 24.8 24.4 25.1 15-39歳 0-14歳 20% 19.2 18.0 16.4 16.7 16.0 17.5 16.6 0% 昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 資料:国勢調査 3 (3)年齢3区分人口比の国・県との比較 年齢3区分人口比の推移を国・長野県と比較すると、65 歳以上の高齢者人口の比率は、 昭和 55 年以降、全国・長野県を上回って推移しており、平成 22 年の人口比は 28.6%と なっています。 その一方、0~14 歳の年少者人口の比率は、平成 12 年以降、全国・長野県を上回って推 移しており、平成 22 年の人口比は 16.6%となっています。減少傾向にある全国・長野県と 比較して、高齢者は増加するものの、子どもの数はある程度維持されているとみることがで きます。 年齢3区分人口比の国・県との比較 (%) 100.0 17.5 12.1 9.1 19.0 13.6 10.3 23.3 16.1 12.1 26.1 19.0 14.6 27.3 21.5 17.4 28.7 23.8 20.2 28.6 26.5 23.0 80.0 60.0 63.3 65.4 67.4 63.0 65.5 68.2 60.2 65.7 69.7 40.0 57.9 64.8 69.5 56.0 63.4 68.1 65歳以 上人口 53.8 61.8 66.1 54.7 59.7 63.8 15-64歳 人口 20.0 19.2 22.5 23.5 18.0 20.9 21.5 16.4 18.2 18.2 16.0 16.2 16.0 16.7 15.1 14.6 17.5 14.4 13.8 16.6 13.8 13.2 下 長 全 條 野 国 村 県 下 長 全 條 野 国 村 県 下 長 全 條 野 国 村 県 下 長 全 條 野 国 村 県 下 長 全 條 野 国 村 県 下 長 全 條 野 国 村 県 下 長 全 條 野 国 村 県 昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 0.0 資料:国勢調査 4 0-14歳 人口 (4)人口動態・人口移動 村人口に影響を与える要因は、出生・死亡・転入・転出の4つです。このうち、出生と死 亡の自然増減についてみると、平成 17 年まで年ごとのばらつきはあるものの、おおよそ死 亡数の超過で推移してきました。平成 17 年以降は、死亡数が出生数を上回る人口の自然減 が続き、出生数が死亡数を上回ることなく、死亡数の超過が続いています。 転入・転出による社会増減については、おおよそ転入数が転出数を上回り、人口の社会増 が続いていましたが、平成 17 年は大きく逆転して社会減となり、平成 22 年以降社会減が 続いています。 平成2年までの総人口の減少から増加に転じた要因として、平成 12 年以降の出生数およ び、転入数の増加が幾度もあり、人口を展望する上で明るい材料となっていましたが、平成 22 年以降はそのような増加もみられないことから、総人口の減少が予想されます。 出生・死亡・転入・転出の推移 総人口(人) 人口変動(人) 200 4,500 総人口(国勢調査) 転入 180 4,000 160 3,500 140 3,000 120 2,500 転出 100 2,000 80 1,500 60 死亡 1,000 40 500 出生 20 0 0 昭 和 55 年 昭 和 60 年 平 成 2 年 平 成 7 年 平 成 12 年 平 成 17 年 平平平平 成成成成 22 23 24 25 年年年年 資料:総人口…国勢調査(昭和 55 年~平成 22 年) 出生・死亡…都道府県・市町村のすがた(昭和 55 年~平成 25 年) 転入・転出…都道府県・市町村のすがた(平成8年~平成 25 年) 5 2.人口移動の動向 (1)純移動 転入と転出の差である純移動(国勢調査データからの推計値)の年代別の動向をみると、 10 歳代から 20 歳代前半にかけての、主に進学・就職による若年者の大幅な転出超過が継続 しています。平成2年以降、若年者の転出超過を、それより上の世代の転入超過が上回った ため、純移動はプラスとなっています。特に、平成 12 年から平成 17 年にかけて、70 歳以 上から 75 歳以上となる世代の移動数が大きくなっています。 年齢別純移動数の推移 純移動数(人) 300 250 200 146 150 132 100 70歳以上→75歳以上 53 50 78 6 60-69歳→65-74歳 50-59歳→55-54歳 40-49歳→45-54歳 0 30-39歳→35-44歳 -50 20-29歳→25-34歳 -100 10-19歳→15-24歳 -145 -150 0-9歳→5-14歳 -200 合計(純移動数) -250 平成17年→平成22年 平成12年→平成17年 平成7年→平成12年 平成2年→平成7年 昭和60年→平成2年 昭和55年→昭和60年 6 資料:国勢調査に基づく推計値 (2)男女別年齢別純移動 純移動数を男女別・年齢別に詳細にみると、近年においては、進学・就職に伴う転出に見 合うだけの転入を、他の世代で確保できているため、全体として純移動数がプラスとなって います。 平成 17 年から平成 22 年と、平成7年から平成 12 年とを比較すると、15-19 歳→ 20-24 歳の転出は大きく変わらないものの、20-24 歳→25-29 歳、の転入が、平成 17 年から平成 22 年では大きくなっています。また、それより上の世代の転入が縮小していま す。 また平成 22 年の国勢調査時点では、30、40 歳代前半で男性の比率が高くなっています が、それ以外の年代で女性の比率が高く、特に 20 歳代では 15%程度差をつけて高くなって います。 性別・年齢別純移動(平成 17 年→平成 22 年) 純移動数(人) 40 31 27 30 21 20 10 5 10 10 9 9 8 6 0 1 0 -20 -3 -4 -10 -13 男性 -6 -14 女性 計 -30 -40 -44 -50 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 以 上 →90 歳 85 80-84 歳 →85-89 75-79 歳 →80-84 70-74 歳 歳 →60-64 歳 →75-79 65-69 歳 →70-74 60-64 歳 →65-69 55-59 歳 歳 →55-59 歳 50-54 歳 歳 →50-54 →35-39 歳 45-49 →30-34 歳 歳 →45-49 30-34 →25-29 歳 40-44 25-29 →20-24 歳 →40-44 20-24 歳 35-39 15-19 歳 歳 歳 →15-19 歳 10-14 歳 5-9 →10-14 0-4 →5-9 歳 歳 以 上 資料:国勢調査に基づく推計値 7 性別・年齢別純移動(平成7年→平成 12 年) 純移動数(人) 26 30 17 20 21 12 10 7 10 8 5 3 4 6 10 7 0 -4 -3 -10 -3 -8 男性 -20 女性 計 -30 -40 -42 -50 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 以 上 →90 歳 85 80-84 歳 →85-89 75-79 歳 →80-84 70-74 歳 歳 →60-64 歳 →75-79 65-69 歳 →70-74 60-64 歳 →65-69 55-59 歳 歳 →55-59 歳 50-54 歳 歳 →50-54 →35-39 歳 45-49 →30-34 歳 歳 →45-49 30-34 →25-29 歳 40-44 25-29 →20-24 歳 →40-44 20-24 歳 35-39 15-19 歳 歳 歳 →15-19 歳 10-14 歳 5-9 →10-14 0-4 →5-9 歳 歳 以 上 資料:国勢調査に基づく推計値 世代別にみた男女比(女性を 100 としたときの男性人口比) 1966-1970年生まれ(1980年10-14歳人口) 1971-1975年生まれ(1985年10-14歳人口) 1976-1980年生まれ(1990年10-14歳人口) 1981-1985年生まれ(1995年10-14歳人口) 1986-1990年生まれ(2000年10-14歳人口) 1991-1995年生まれ(2005年10-14歳人口) 10-14歳 15-19歳 20-24歳 25-29歳 30-34歳 35-39歳 40-44歳 104.8 108.7 102.5 120.7 104.6 91.7 103.7 92.0 97.5 77.1 95.2 93.5 92.1 102.2 110.3 80.2 106.1 108.8 90.4 90.0 80.5 86.8 109.5 112.4 84.1 93.4 98.2 - 年時点2010 資料:国勢調査に基づく推計値 8 (3)転入元・転出先 平成 17 年から平成 22 年にかけての近隣自治体間での人口移動(転入・転出)をみると、 長野県内では転入と転出では転入超過ですが、県外との関係では、転出が超過しています。 飯田市、阿南町、阿智村といった近隣の地域間のすべてで転入が転出を上回っています。 近隣自治体間における人口移動(平成 17 年→平成 22 年) 飯田市 平成17年→平成22年 阿南町 167人 9人 191人 長野市 18人 8人 阿智村 15人 9人 下條村 転入者数: (うち県内): 転出者数: (うち県内): 8人 10人 136人 県外 113人 6人 伊那市 469人 347人 399人 263人 65人 104人 その他県内 資料:国勢調査 ◆その他県内の詳細一覧 《転入》 市町村名 《転出》 人数 市町村名 人数 市町村名 人数 市町村名 人数 松本市 9人 箕輪町 2人 松本市 15 人 松川町 2人 高森町 9人 南箕輪村 2人 豊丘村 11 人 須坂市 1人 天龍村 9人 喬木村 2人 佐久市 5人 塩尻市 1人 東御市 7人 上田市 1人 高森町 5人 軽井沢町 1人 茅野市 6人 小諸市 1人 天龍村 5人 御代田町 1人 豊丘村 6人 駒ヶ根市 1人 泰阜村 4人 根羽村 1人 佐久市 5人 佐久穂町 1人 喬木村 4人 木曽町 1人 泰阜村 5人 下諏訪町 1人 駒ヶ根市 3人 池田町 1人 木曽町 5人 売木村 1人 茅野市 3人 白馬村 1人 松川町 4人 大鹿村 1人 岡谷市 3人 南木曽町 1人 諏訪市 3人 大桑村 1人 飯山市 3人 池田町 1人 千曲市 3人 白馬村 1人 安曇野市 3人 坂城町 1人 平谷村 3人 小川村 1人 辰野町 2人 9 (4)男女別世代別村内居住率 10-14 歳時点の人口を 100 として、その世代がその後村内にどの程度居住しているかを みると、いずれの世代も 20 歳代前半には村内居住率が最も低くなり、その後 30 歳代にか けて回復しています。 最近の世代ほど、20 歳代前半の谷が浅く、特に若い世代の女性における町外への転出が 減少傾向にあることがうかがえます。全体としては男性の方が、村内居住率が低くなってい ますが、その後の回復幅も大きくなっています。一方、女性の方が居住率の落ち込みが小さ くなっています。 10-14 歳時点を 100 とした世代別村内居住率(男性) 居住率(%) 100.0 1966-1970年生まれ (1980年10-14歳人口) 80.0 1971-1975年生まれ (1985年10-14歳人口) 60.0 1976-1980年生まれ (1990年10-14歳人口) 40.0 1981-1985年生まれ (1995年10-14歳人口) 20.0 1986-1990年生まれ (2000年10-14歳人口) 0.0 10-14歳 15-19歳 20-24歳 25-29歳 30-34歳 35-39歳 40-44歳 資料:国勢調査に基づく推計値 10-14 歳時点を 100 とした世代別村内居住率(女性) 居住率(%) 100.0 1966-1970年生まれ (1980年10-14歳人口) 80.0 1971-1975年生まれ (1985年10-14歳人口) 60.0 1976-1980年生まれ (1990年10-14歳人口) 40.0 1981-1985年生まれ (1995年10-14歳人口) 20.0 1986-1990年生まれ (2000年10-14歳人口) 0.0 10-14歳 15-19歳 20-24歳 25-29歳 30-34歳 35-39歳 40-44歳 資料:国勢調査に基づく推計値 10 3.出生の動向 (1)合計特殊出生率 一人の女性が一生に産む子どもの数の目安である合計特殊出生率は、昭和 58 年から平成 24 年まで、全国・長野県をおおむね上回って推移しています。 また、年齢別出生率の推移について国・県と比較すると 20 歳代から 30 歳代前半の出生 率が高く、特に 20 歳代後半では 113.1 人と高くなっています。 合計特殊出生率の推移 合計特殊出生率 2.50 2.04 1.97 2.00 1.80 1.86 1.80 1.79 1.50 1.00 下條村 0.50 長野県 全国 0.00 昭和58年~ 昭和63年~ 平成5年~ 平成10年~ 平成15年~ 平成20年~ 昭和62年 平成4年 平成9年 平成14年 平成19年 平成24年 下條村 1.80 1.79 1.80 1.97 2.04 1.86 長野県 1.84 1.72 1.65 1.57 1.50 1.53 全国 1.73 1.53 1.44 1.36 1.31 1.38 資料:人口動態保健所・市町村別統計 ※平成 15 年以降は村独自算出 年齢別出生率の推移 女性千人あたり 出生数(人) 120.0 平成20年~平成24年 113.1 109.6 下條村 長野県 100.0 全国 80.0 60.0 48.0 41.3 40.0 20.0 9.7 3.4 0.0 0.2 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 下條村 3.4 41.3 113.1 109.6 48.0 9.7 0.2 長野県 3.8 38.8 99.4 105.4 49.4 8.9 0.2 全国 4.8 36.0 87.0 95.1 45.2 8.1 0.2 資料:人口動態保健所・市町村別統計 11 (2)有配偶率 現在配偶者のいる女性の比率である有配偶率を国・県と比較すると、下條村ではいずれの 世代においても有配偶率が高くなっています。 女性の年齢別で未婚率をみると、有配偶率とは逆に未婚率は国・県と比較すると低くなっ ており、下條村においては、結婚している女性の比率が高く、独身女性の比率が低いことに なります。 女性の年齢別有配偶率の比較 女性有配偶率 (%) 100.0 平成22年 90.0 83.3 87.1 85.0 74.4 80.0 70.0 60.0 53.8 50.0 40.0 下條村 30.0 20.0 10.0 0.0 長野県 10.2 全国 0.0 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 下條村 0.0 10.2 53.8 74.4 83.3 85.0 87.1 長野県 0.5 10.2 39.1 63.7 72.6 76.6 79.9 全国 0.6 9.3 36.2 59.7 68.6 72.0 75.2 資料:国勢調査 女性の年齢別未婚率の比較 女性未婚率 (%) 100.0 100.0 89.8 平成22年 90.0 80.0 下條村 70.0 長野県 60.0 全国 50.0 45.1 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 21.6 11.9 5.2 7.5 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 下條村 100.0 89.8 45.1 21.6 11.9 7.5 5.2 長野県 99.4 88.4 57.6 31.0 19.7 13.8 9.6 全国 98.9 87.8 58.9 33.9 22.7 17.1 12.4 資料:国勢調査 12 (3)有配偶者出生率の推移 合計特殊出生率は、15 歳から 49 歳のすべての女性を分母にとって算出されます。下條村 における「子どもの産みやすさ」を確かめる上では、社会的に子どもを産める状態にあると いえる有配偶の女性が、どの程度子どもを産めているのかという視点も必要です。 そこで、有配偶女性(15~49 歳)1000 人あたりの出生数である有配偶出生率をみると、 平成 15 年~平成 19 年、平成 20 年~平成 24 年のいずれの期間においても、合計特殊出 生率は全国・長野県を上回っていますが、有配偶出生率は長野県を下回っています。年齢別 の有配偶出生率を全国と比較すると、20 歳代前半では高い一方で、有配偶者が多い 30 歳代 では低くなっており、そのことが全体の有配偶出生率を低下させています。 有配偶者出生率 平成15年~平成19年 合計特殊 有配偶者 出生率 出生率 下條村 1.71 136.1 長野県 1.50 139.3 全国 1.31 131.2 平成20年~平成24年 合計特殊 有配偶者 出生率 出生率 下條村 1.63 129.2 長野県 1.53 141.0 全国 1.38 138.2 年齢別有配偶出生率 有配偶女性 千人あたり 出生数(人) 450.0 400.0 平成20年~平成24年 下條村 385.3 長野県 全国 350.0 300.0 250.0 200.0 206.8 150.0 145.7 100.0 50.0 0.0 56.6 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 下條村 385.3 206.8 145.7 56.6 長野県 363.9 250.4 163.6 66.8 全国 368.7 236.7 157.5 64.7 資料:人口動態保健所・市町村別統計(出生率) 国勢調査(有配偶者人口) 人口動態統計(嫡出子率) 13 ※有配偶者出生率 合計特殊出生率は高校生・学生や独身女性をすべて分母に含むため、必ずしも当該自治体における 出産傾向を正確に示す指標ではありません(例えば出生数が変わらなくとも、独身女性が減少すれば 合計特殊出生率は上昇します) 。より実質的な自治体別の出生状況を示す数値として、社会的に子ども を産める状況にあるといえる 15 歳から 49 歳の有配偶女性を分母にとり、年代別出生率から算出した 出生数を嫡出子率(有配偶女性から生まれた子どもの比率)で補正した有配偶女性出生数(推計値) を分子として、有配偶女性 1,000 人当たりの出生数を示した数値が「有配偶者出生率」です。 14 4.仕事 (1)就業者数と従業地 下條村の住民における、男女別の 15 歳以上就業者数の推移と、就業者の従業地について みると、男性の就業者数は平成 12 年までは横ばいで推移し、平成 17 年から減少傾向がみ られます。女性の就業者数は、緩やかな減少傾向となっています。 男女とも、 「自宅で従業」と「自宅以外の下條村内で従業」の比率が減少傾向にあり、「下 條村以外の長野県内で従業」が増加傾向にあります。 就業者数と従業地の推移 従業者数(人) 1,500 1,293 8 1,108 1,311 2 0 1,000 461 196 529 1,303 2 1,058 0 231 1,235 12 991 551 569 317 500 321 610 342 333 329 372 959 1 973 0 0 293 317 1,231 17 383 267 295 249 284 507 579 451 455 433 377 387 336 355 291 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 0 自宅で従業 自宅以外の下條村内で従業 下條村以外の長野県内で従業 長野県以外で従業 資料:国勢調査 従業地別の就業者率の推移 (%) 100.0 0.6 0.0 0.2 17.7 80.0 35.7 0.0 0.2 21.8 40.4 0.0 1.0 29.6 42.3 0.0 1.4 35.1 46.1 0.1 39.9 49.6 30.1 35.2 60.0 32.4 24.5 25.1 24.3 40.0 52.3 20.0 39.2 34.4 男性 女性 平成2年 43.0 30.3 21.6 29.6 20.2 33.2 38.0 31.3 34.5 28.8 30.3 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 0.0 自宅で従業 自宅以外の下條村内で従業 下條村以外の長野県内で従業 長野県以外で従業 資料:国勢調査 15 (2)流出・流入人口 下條村の昼夜間人口率は 86.2%で、従業・通学による流入人口より流出人口が多くなって います。昼間の人口の流出入が最も多いのは飯田市となっており、流出人口は 813 人、流入 人口は 399 人と2倍以上の差があります。次いで多いのは阿南町となっています。 近隣自治体との関係では、泰阜村は流入超過、それ以外の自治体で流出超過となっていま す。県外への流出、県外からの流入についても流出過多となっています。 近隣自治体間における人口の流出入 平成22年 飯田市 阿南町 813人 140人 399人 高森町 82人 19人 阿智村 32人 10人 下條村 人口: 4,200人 589人 流入人口: 1,177人 流出人口: 昼夜間人口率: 86.2% 42人 28人 県外 5人 15人 泰阜村 39人 94人 33人 その他県内 資料:国勢調査 ◆その他県内の詳細一覧 《流入》 市町村名 《流出》 人数 市町村名 人数 市町村名 人数 市町村名 人数 天龍村 8人 中川村 2人 泰阜村 15 人 茅野市 2人 喬木村 8人 諏訪市 1人 豊丘村 14 人 佐久市 2人 松川町 5人 伊那市 1人 駒ヶ根市 9人 箕輪町 2人 駒ヶ根市 3人 塩尻市 1人 松川町 8人 飯島町 2人 豊丘村 3人 大鹿村 1人 喬木村 8人 南箕輪村 1人 伊那市 7人 根羽村 1人 松本市 5人 木祖村 1人 飯山市 4人 大桑村 1人 売木村 4人 木曽町 1人 長野市 3人 松川村 1人 諏訪市 2人 白馬村 1人 16 (3)産業 農業は就業者数が最も多く、特化係数も非常に高くなっており、下條村の基幹産業である といえます。「製造業」、「建設業」は男性の比率が特に高く、「医療、福祉」、「卸売業、 小売業」、「宿泊業、飲食サービス業」は女性の比率が特に高くなっています。 産業別男女別就業者数と特化係数(平成 22 年) 就業者数(人) 特化係数 350 9.0 就業者数(男) 300 8.0 就業者数(女) 7.0 特化係数(男) 250 6.0 特化係数(女) 200 5.0 4.0 150 3.0 100 2.0 50 0 1.0 農 業 , 林 業 う ち 農 業 漁 業 鉱 業 , 採 石 業 , 砂 利 採 取 業 建 設 業 製 造 業 電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業 情 報 通 信 業 運 輸 業 , 郵 便 業 卸 売 業 , 小 売 業 金 融 業 , 保 険 業 不 動 産 業 , 物 品 賃 貸 業 学 術 研 究 , 専 門 ・ 技 術 サ ー ビ ス 業 宿 泊 業 , 飲 食 サ ー ビ ス 業 生 活 関 連 サ ー ビ ス 業 , 娯 楽 業 教 育 , 学 習 支 援 業 医 療 , 福 祉 複 合 サ ー ビ ス 事 業 サ ー ビ ス 業 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の ) 公 務 ( 他 に 分 類 さ れ る も の を 除 く ) 分 類 不 能 の 産 業 0.0 資料:国勢調査 ※特化係数 自治体の就業者全体に占める産業別の構成比を、全国の産業別構成比で除した数値です。特化係数 が「1」を超える産業は、全国平均と比較して就業者数が多いことになり、特化係数が高い産業ほど、 当該自治体における就業者が多く、当該自治体の特色を占める産業であるといえます。 17 産業別の就業者の年齢構成について、男女の合計就業者数が 300 人以上の産業について示 しています。農業については、60 歳以上の就業者が男女とも 7 割強を占めており、若年者 の比率が非常に低くなっています。将来的に担い手不足となる可能性が高いといえます。製 造業は男女とも若年者の比率が高くなっています。 産業別にみた男女別年齢別就業者数率(平成 22 年) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 (%) 100.0 農業(男性) 農業(女性) 建設業(男性) 建設業(女性) 製造業(男性) 製造業(女性) 運輸業、郵便業(男性) 運輸業、郵便業(女性) 卸売業、小売業(男性) 卸売業、小売業(女性) 宿泊業、飲食サービス業(男性) 宿泊業、飲食サービス業(女性) 生活関連サービス業、娯楽業(男性) 生活関連サービス業、娯楽業(女性) 教育、学習支援業(男性) 教育、学習支援業(女性) 医療、福祉(男性) 医療、福祉(女性) サービス業(他に分類されないもの)(男性) サービス業(他に分類されないもの)(女性) 公務(他に分類されるものを除く)(男性) 公務(他に分類されるものを除く)(女性) 15~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上 資料:国勢調査 18 (4)労働力率 就業中または求職・休職中の人の比率である労働力率をみると、男女とも、すべての世代 で、全国・県より労働力率が高く、特に 70 歳以上では全国の労働力率の2倍以上となって います。その多くは農業への従事者と考えられます。 女性はいわゆる M 字カーブの谷が目立たず、30 歳代後半以降の労働力率は全国・県より 高くなっています。全国と比較して 20 歳代から 30 歳代前半の出生率が高く、30 歳代後半 から出生率が全国並みとなることを踏まえると、下條村の女性は、30 歳代後半になると子 育てを終えて就労する人が多くなっていることが考えられます。 労働力率(%) 年齢別労働力率の比較(男性・平成 22 年) 100.0 99.3 99.1 99.1 99.1 98.4 100.0 平成22年 男性 97.9 90.1 83.8 80.0 70.4 69.3 60.0 42.3 40.0 下條村 長野県 25.7 20.0 全国 0.0 15-19歳 20-24歳 25-29歳 30-34歳 35-39歳 40-44歳 45-49歳 50-54歳 55-59歳 60-64歳 65-69歳 70-74歳 75歳 以上 下條村 25.7 83.8 100.0 99.3 99.1 99.1 99.1 98.4 97.9 90.1 70.4 69.3 42.3 長野県 13.1 79.9 96.2 97.9 98.1 97.9 97.7 97.2 95.3 83.5 62.0 45.0 24.9 全国 15.5 70.6 95.6 97.5 97.7 97.5 97.3 96.7 94.4 80.1 54.1 34.5 17.5 資料:国勢調査 労働力率(%) 年齢別労働力率の比較(女性・平成 22 年) 100.0 87.9 90.0 平成22年 女性 86.9 82.2 80.0 72.4 72.2 70.5 70.0 59.0 60.0 60.2 64.8 62.4 50.0 43.3 40.0 下條村 30.0 18.5 長野県 20.0 全国 9.0 10.0 0.0 15-19歳 20-24歳 25-29歳 30-34歳 35-39歳 40-44歳 45-49歳 50-54歳 55-59歳 60-64歳 65-69歳 70-74歳 75歳 以上 下條村 9.0 60.2 64.8 62.4 72.2 82.2 87.9 86.9 72.4 70.5 59.0 43.3 18.5 長野県 12.2 76.3 77.3 69.6 72.7 79.1 82.7 81.2 73.7 56.4 38.0 25.6 10.1 全国 15.4 70.4 78.7 69.4 68.0 72.5 75.8 73.2 63.9 47.5 29.2 17.7 6.7 資料:国勢調査 19 Ⅲ 人口に関する下條村の課題 1.人口の現状分析からみた課題 (1)総人口と年齢別人口 戦後の下條村の人口は昭和 30 年から昭和 50 年にかけて約2千人の減少、昭和 50 年か ら平成 22 年にかけては、平成2年に 3,859 人と4千人を割るものの、それ以外の年では 4 千人を維持し、平成7年以降は緩やかな増加傾向にあります。高齢者人口が増加し、生産年 齢人口と年少人口はいずれも減少傾向を示していますが、平成 17 年から全体的に年齢構成 は横ばい傾向を示しています。また、75 歳以上の後期高齢者率も高くなっている一方で、 40 歳未満の若い世代の比率は年々低下していますが、15 歳以下の年少人口は平成7年以降 横ばいで推移しています。全国・県と 3 年齢区分別人口比を比較すると、高齢者人口比と年 少人口比は全国・県より高く、生産年齢人口は低くなっています。 (2)人口移動 10 歳代から 20 歳代前半にかけての進学・就職に伴う転出が継続していますが、大学進学 率の向上と、下條村の地理的条件を考慮するとやむを得ない状況と言えます。鍵となるのは、 それより上の世代における転入の状況であり、就職・結婚・子育て・マイホーム購入といっ た契機に、いったん村を出た若者がどれだけ戻ってくるかが課題です。 直近では純移動がプラスに転じており、若年世代の村内居住率の増加を促進するため、就 労の場の確保や住みやすいまちづくりを通じて、若年世代の転出に歯止めをかけることが求 められます。 (3)出生 合計特殊出生率は国・県より高い数値を維持していますが、これは下條村においては女性 の有配偶率が高く、独身女性の比率が低いため、合計特殊出生率が高くなりやすいという事 情によることも考えられます。結婚している女性がどれだけ子どもを産んでいるかを示す有 配偶出生率で国・県と比較すると、20 歳代前半では高い一方で、有配偶者が多い 30 歳代で は低くなっています。 特に、 20 歳代前半の出生率が高く、 20 歳代後半や 30 歳代での出生率が低くなっており、 比較的早く子どもを産んだ女性が、その後の出産をやめてしまっていることがうかがえます。 子育て支援や多子家庭の支援等により、複数の子どもを産みやすい環境づくりが望まれます。 20 2.将来人口に及ぼす自然増減・社会増減の影響度の分析 人口の将来展望や、各種の施策の有効性を検討する材料の一つとして、将来人口に及ぼす 自然増減・社会増減の影響度の分析を行います。国の手引きにおいて示されている手法に基 づき、社人研推計と2つのシミュレーション結果を比較することで、自然増減と社会増減の 将来人口に及ぼす影響度の大きさを判定します。 ■シミュレーションの方法 シミュレーション 1 (自然増減の影響) シミュレーションの考え方 分析方法 社人研推計をベースに、合計特殊 社人研推計とシミュレーション1を比較する 出生率が平成 42(2030)年までに ことで、将来人口に及ぼす出生の影響度が分 人口置換水準(2.1)まで上昇する 析できる。社人研推計から出生に関する仮定 と仮定。(※すでに現在の合計特 のみを変更したシュミレーション1が、社人 殊出生率が人口置換水準を上回っ 研推計と比較して大きいほど、出生による影 ている場合には、現在の状況で推 響が大きい(現在の出生率が低い)と考えら 移すると仮定) れる。 社人研推計において、合計特殊出 生率が平成 42(2030)年までに人 シミュレーション 2 口置換水準(2.1)まで上昇し(シ (社会増減の影響) ミュレーション1)、かつ移動(純 移動率)がゼロ(均衡)で推移す ると仮定。 シミュレーション1とシミュレーション2を 比較することで、将来人口に及ぼす移動の影 響度が分析できる。シミュレーション1の推 計から移動に関する仮定のみを変更したシミ ュレーション2が、シミュレーション1と比 較して大きいほど、移動による影響度が大き い(現在の転出超過が大きい)と考えられる。 ■影響度の判定方法 計算方法 影響度の評価基準 自然増減の影響度 【シミュレーション1の 2040 年総人口/ 社人研推計の 2040 年の総人口】の数値に 応じて、右の5段階に整理。 「1」=100%未満、 「2」=100~105%、 「3」=105~110%、 「4」=110~115%、 「5」=115%以上の増加 社会増減の影響度 【シミュレーション2の 2040 年の総人口 「1」=100%未満、 「2」=100~110%、 /シミュレーション1の 2040 年の総人 「3」=110~120%、 「4」=120~130%、 口】の数値に応じて、右の5段階に整理。 「5」=130%以上の増加 21 ■下條村における自然増減・社会増減の影響度 分類 計算方法 影響度 シミュレーション1の 2040 年推計人口=3,828(人) 自然増減の影響度 社人研推計の 2040 年推計人口=3,858(人) 1 ⇒3,828(人)/3,858(人)=99.2% シミュレーション2の 2040 年推計人口=3,749(人) 社会増減の影響度 シミュレーション1の 2040 年推計人口=3,828(人) 1 ⇒3,749(人)/3,828(人)=97.9% 下條村においては、自然増減の影響度と社会増減の影響度は共に「1」となりました。こ れからの人口減少を食い止めるためには、出生率の改善と転出超過の改善のいずれにも取り 組む必要があると言えます。もっとも、このシミュレーションは市町村の相対的な状況を把 握するための手法であり、影響度についても他の自治体との比較において5段階評価したも のとなっています。 22 3.現状に基づく人口推計 (1)推計パターン別総人口の推移 市町村別の人口推計については、すでに国より国立社会保障・人口問題研究所(社人研) による推計と、民間団体(日本創成会議)の推計が示されています。これらはいずれも、2005 年と 2010 年の国勢調査に基づいた推計となっており、2010 年以降の人口動態が反映され ていません。 そこで、社人研推計の手法に基づき、出生と移動の仮定を 2010 年から 2015 年の住民 基本台帳人口の推移に合わせて修正した「住基補正推計」を作成しました。 国において示された社人研推計と日本創成会議推計を比較すると、人口移動について 2005 年から 2010 年の傾向が継続することを前提とした日本創成会議推計の方が、人口移 動量が縮小することを仮定した社会保障・人口問題研究所推計より若干厳しい推計となって いますが、ほぼ同様な傾向の推計となっています。 推計パターン別にみた総人口の推移 総人口(人) 5,000 4,500 4,000 4,200 3,858 3,557 3,793 3,500 3,384 社人研推計準拠 3,000 3,146 日本創生会議推計 2,500 住基補正推計 2,425 2,000 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年 資料:国提供人口推計用ワークシート (社人研推計・日本創成会議推計) 23 各推計パターンの概要 社人研推計 日本創成会議推計 住基補正推計 基準年 推計年 2005-2010 年 2015 年~2040 年(~2060 年) 2005-2010 年 2015 年~2040 年 2010-2015 年 2015 年~2060 年 概要 主に 2005 年から 2010 年の人口の 動向を勘案し将来の人口を推計。 社 人 研 推 計 をベ ー ス に、移動に関して異な る仮定を設定。 出生に 関する 仮定 原則として、2010 年の全国の子ど も女性比(15~49 歳女性人口に対 する 0~4 歳人口の比)と各市町村 の子ども女性比との比をとり、そ の比が 2015 年以降 2040 年まで一 定として市町村ごとに仮定。 原則として、55~59 歳→60~64 歳 以下では、全国と都道府県の 2005 年から 2010 年の生存率から算出さ れる生存率を都道府県内市町村に 対して一律に適用。60~64 歳→65 ~69 歳以上では上述に加えて都道 府県と市町村の 2000 年→2005 年 の生存率の比から算出される生存 率を市町村別に適用。 社人研推計と同じ。 社人研推計と同じ。 社人研推計の手法に基づき、出生と 移動に関する仮定を 2010 年から 2015 年の住民基本台帳人口に基づ いて修正した推計。 2010 年~2015 年の住民基本台帳人 口の動向に基づいて算出した 2015 年国勢調査人口の推計値に基づき、 社人研推計において仮定された子 ども女性比を修正した数値が、2015 年以降も一定で継続すると仮定。 社人研推計と同じ。 原則として、2005 年~2010 年の国 勢調査(実績)に基づいて算出さ れた純移動率が、2015~2020 年ま でに定率で 0.5 倍に縮小し、その 後はその値を 2035~2040 まで一定 と仮定。 全 国 の 移 動 総数 が 社 人研の 2010~2015 年 の 推 計 値 か ら縮 小 せ ずに、2035 年~平成 2040 年まで概ね同水 準で推移すると仮定。 2010 年~2015 年の住民基本台帳人 口の動向に基づいて算出した 2015 年国勢調査人口の推計値と 2010 年 の国勢調査人口に基づいて算出し た純移動率が、2015 年~2060 年ま で同水準で継続すると仮定。 死亡に 関する 仮定 移動に 関する 仮定 24 (2)推計パターン別年齢3区分人口 社人研推計、日本創成会議推計と比べて、住基補正推計では、人口減少が進み、少子高齢 化の進展も早くなっています。 推計パターン別にみた年齢3区分人口の推移 (千人) 5.0 4.2 4.2 4.2 4.1 4.1 4.0 1.2 1.2 1.2 3.8 4.0 3.9 3.9 3.8 3.5 1.2 1.2 3.0 1.3 1.2 1.2 1.2 1.2 3.7 3.7 3.6 3.6 1.2 1.2 2.8 1.1 1.2 3.1 1.2 1.2 2.0 2.3 2.3 2.3 2.2 2.2 2.1 2.2 2.2 1.8 2.1 2.0 0.7 0.7 0.7 0.6 0.6 0.5 0.6 0.6 0.4 社 人 研 推 計 準 拠 社 人 研 推 計 準 拠 社 人 研 推 計 準 拠 0.0 日 本 創 成 会 議 推 計 住 基 補 正 推 計 2010 日 本 創 成 会 議 推 計 住 基 補 正 推 計 2020 日 本 創 成 会 議 推 計 住 基 補 正 推 計 2.0 1.9 1.6 1.0 0.6 0.5 0.3 日 本 創 成 会 議 推 計 社 人 研 推 計 準 拠 2030 住 基 補 正 推 計 2040 2.4 総人口 1.1 1.0 1.9 1.9 1.4 1.2 0.5 0.5 0.3 0.5 0.5 0.2 社 日 住 人 本 基 研 創 補 推 成 正 計 会 推 準 議 計 拠 推 計 社 人 研 推 計 準 拠 日 本 創 成 会 議 推 計 住 基 補 正 推 計 2050 65歳以上 人口 15-64歳 人口 0-14歳 人口 2060 資料:国提供人口推計用ワークシート (社人研推計・日本創成会議推計) 推計パターン別にみた年齢3区分人口比の推移 (%) 100.0 80.0 28.6 28.6 28.6 30.3 30.3 33.5 30.8 30.9 35.7 31.4 32.1 54.9 55.0 53.7 54.9 55.0 53.8 53.5 14.8 14.7 12.8 14.4 14.1 11.4 38.5 31.8 33.5 40.0 31.7 33.2 39.7 60.0 40.0 54.7 54.7 54.7 52.9 50.4 53.7 52.1 49.3 54.6 52.7 50.6 20.0 16.6 16.6 16.6 0.0 社 人 研 推 計 準 拠 日 本 創 成 会 議 推 計 2010 住 基 補 正 推 計 社 人 研 推 計 準 拠 日 本 創 成 会 議 推 計 2020 住 基 補 正 推 計 社 人 研 推 計 準 拠 日 本 創 成 会 議 推 計 14.8 14.3 11.1 住 基 補 正 推 計 社 人 研 推 計 準 拠 2030 日 本 創 成 会 議 推 計 2040 住 基 補 正 推 計 14.5 14.4 10.7 社 人 研 推 計 準 拠 日 本 創 成 会 議 推 計 2050 住 基 補 正 推 計 13.6 14.1 9.7 社 人 研 推 計 準 拠 日 本 創 成 会 議 推 計 住 基 補 正 推 計 65歳以 上人口 15-64歳 人口 0-14歳 人口 2060 資料:国提供人口推計用ワークシート (社人研推計・日本創成会議推計) 25 (参考)人口の減少段階(全国・社人研推計) 2010年比指数 140 131 117 120 100 総数 0~14歳 15~64歳 65歳以上 100 84 80 60 71 68 64 54 47 40 【第1段階】 老年人口増加 年少・生産年齢人口減少 20 【第2段階】 老年人口維持・微減 年少・生産年齢人口減少 【第3段階】 老年人口減少 年少・生産年齢人口減少 0 2010 2020 2030 2040 2050 26 2060 2070 2080 2090 (3)将来展望人口【案】 推計パターン別にみた総人口の推移 総人口(人) 5,000 4,500 4,200 3,924 3,858 4,000 3,904 3,793 3,500 3,000 2,500 社人研推計準拠 3,557 日本創成会議推計 3,384 将来展望人口 2,000 2010年 2015年 2020年 2010 年 2025年 2015 年 2030年 2035年 2020 年 2040年 2025 年 2045年 2050年 2030 年 2055年 2035 年 2060年 2040 年 社人研推計準拠 4,200 4,145 4,073 4,012 3,959 3,910 3,858 日本創成会議推計 4,200 4,145 4,065 3,994 3,933 3,871 3,793 将来展望人口 4,200 4,106 4,025 3,973 3,941 3,929 3,924 2045 年 2050 年 2055 年 2060 年 社人研推計準拠 3,792 3,718 3,640 3,557 日本創成会議推計 3,701 3,602 3,498 3,384 将来展望人口 3,916 3,909 3,905 3,904 【設定条件】 住基補正推計 基準年 推計年 概要 出生に関する仮定 死亡に関する仮定 移動に関する仮定 2010-2015 年 2015 年~2060 年 社人研推計の手法に基づき、出生と移動に関する仮定を 2010 年から 2015 年の住民 基本台帳人口に基づいて修正した推計。 下條村における現在の合計特殊出生率 2.03 を維持し、2035 年に長野県人口ビジョン と同様に人口置換水準である 2.07 を目指した推計 合計特殊出生率:2015 年 2.03(村基準値) 2035 年 2.07(人口置換水準) 社人研推計と同じ。 長野県人口ビジョンと同じ。2020 年にかけて3分の1に縮小し、2025 年にかけて均 衡。 加えて、移住・定住施策の推進により、2015 年~2020 年の5か年で5家族(夫婦+ 子ども一人)が転入 2020 年以降は5年ごとに7家族(夫婦+子ども一人)また、2025 年以降5年ごとに3家族(50 代夫婦)が移住してくることを仮定した推計。 27 28