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錠剤・カプセル剤の粉砕開封の可否

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錠剤・カプセル剤の粉砕開封の可否
あじさい Vol.10,No4,2001
May.2001 Vol.10 No.4
★特集
『錠剤の粉砕・カプセル剤の開封−2』
要旨:錠剤の粉砕、カプセル剤の開封は、原則として行うべきではありませんが、臨床上種々の理由により、
粉砕・開封を要求されるケースがあります。その中でも、基本的に粉砕・開封を行わないほうがよい製剤の一つと
して、徐放性製剤があります。徐放性製剤は同一成分でも製剤加工などの違いにより、体内動態が異なることが
あり、まったく別の薬剤であることの認識が必要です。
今回のあじさいは前回に引き続き、錠剤の粉砕・カプセル剤の開封についてと徐放性製剤の特徴について特
集致します。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
であり、その最も代表的なものが経口徐放性製剤
です。
徐放性製剤は、1回の服用で薬効が長時間にわ
たって持続するように設計されたものであり、すでに
多くのタイプの製剤が実用化されています。
徐放化システムは大きく分けて、1)拡散制御型
製剤、2)可溶性物質による放出制御型、3)イオン
交換による放出制御、4)複合体解離による放出制
御、5)浸透圧による放出制御、の5種類に分類さ
れます。表1、表2に現在市販されている主な経口
徐放性製剤についてまとめました。
1:拡散制御型製剤
薬物の放出制御に、消化管液に溶けにくい、ま
たは溶けない物質であるワックスや高分子などが用
いられている製剤です。このタイプは、①放出制御
層が薬物と別に存在するカプセルタイプと、②薬物
が放出制御層に分散しているマトリックスタイプの 2
つに分類することができます。
1) カプセルタイプ
薬物を含む錠剤や顆粒剤の表面最外層
部分を不溶性物質によってコーティングした
◎はじめに
錠剤・カプセル剤が服用できない乳幼児や経管
投与の患者に、調剤上やむをえず徐放性の薬剤を
粉砕あるいはカプセル剤を開封して投与することが
あります。特に入院患者への調剤においては、粉
砕指示が日常的に行われているようです。徐放性
製剤の目的は、血中濃度を維持することにより 1 日
の投与回数を減らして、患者の服薬コンプライアン
スを保つこと、副作用軽減にあります。よって、徐放
性製剤を粉砕して投与することにより体内動態が変
化し、治療効果や副作用の発現などに影響するこ
とがあり、粉砕などにあたっては十分検討が必要で
す。今回のあじさいでは、徐放性製剤についてもふ
れてみたいと思います。
◎徐放性製剤 13)14)15)
目的とする治療効果を得るためには、作用発現
部位に選択的かつ望ましい薬物濃度を送り込むこ
とが必要となります。このような考えのもとに製剤設
計された剤形がドラッグデリバリーシステム(DDS)
50
あじさい Vol.10,No.4,2001
製剤です。
皮膜外部から浸透した消化管液が内部の
薬物を溶解し、溶解した薬物は膜の実質、ま
たは細孔を拡散して放出されます。
不溶性皮膜のコーティングは、通常、顆粒
や錠剤に行われるのが主流です。しかし、コ
ーティングを行う粒子が小さくなると凝集が生
じ、製造が困難となる場合が多いようです。
そのため、小粒子へのコーティングには、高
分子の相分離を利用したマイクロカプセル化
が有効です。マイクロカプセルは錠剤へのコ
ーティング同様、皮膜の厚みを変化させるこ
とで薬物の放出制御が可能であり、形 成 皮
膜としてはゼラチンやエチルセルロースなど
が使用されています。マイクロカプセル化に
よって、固体、液体、さらには気体さえもミクロ
ンサイズの粒子に封入することが可能です。
例として、不溶性物質をコーティングした顆
粒を打錠したテオロング錠やカプセル充填し
たニトロールRカプセル等があります。
2) 不溶性基剤マトリックスタイプ
放出する薬物を不溶性基剤物質マトリック
スに分散させたもので、ポリエチレンや酢酸
ポリビニルなどと混合して顆粒を製し、打錠し
たものが多いようです。薬物は消化管液が侵
入するにつれ溶解し、ゆっくりと放出されます。
マトリックスは圧縮することにより形成され、薬
物が放出されている間もその形状は確保さ
れており、消化管を通過して排出されます。
2:可溶性物質による放出制御
消化管液に溶解する物質を用いて薬物の放出制
御を行うもので、この場合、薬物は放出制御物質の
溶解と同時に溶解するか、その後引き続いて溶解
します。
1) 溶性物質コーティングタイプ
薬物を含む錠剤や顆粒剤の表面最外層部
分を可溶性物質によってコーティングした製剤
で、皮膜の厚みを変化させることで溶出を制御
する Spansules タイプと消化管の pH により溶
出 を 制 御 す る 腸 溶 性 タ イ プ が あ ります。
Spansules タイプ製剤は、コーティング膜厚が
異なる顆粒を混合し、カプセルに充填したもの
です。この例として、インテバンSPカプセルなど
があります。
腸溶性タイプは、胃では溶解せず、腸に移行
して初めて溶解する製剤です。この製剤の場合、
速溶性顆粒などと混合することにより、吸収の持
続化を行っています。この例として、L-ケフラー
ル顆粒やポララミン復効錠などがあります。
2)可溶性基剤マトリックスタイプ
脂質やセルロース誘導体などの消化管液中で
徐々に溶解する物質中に薬物を分散させたも
ので、放出制御物質が外側から溶出することに
より薬物が露出し、溶解するタイプのものです。
この例として、テオドール錠やフランドルなどがあ
ります。
3) 形油性マトリックスタイプ
半固形油性基剤に薬物を分散させたものを
硬カプセルに充填したものです。経口投与後、
ゼラチン硬カプセルが溶解し、消化管液が徐々
に基剤の中に浸透します。消化管液が浸透した
マトリックスは消化管運動を受けることにより、
徐々にしかも完全に薬物を放出します。
3:イオン交換による放出制御
イオン交換物質に薬物を結合させて投与すること
により、消化管中の pH や電解質によって薬物が放
出されるものです。
4:複合体解離による放出制御
いくつかの薬物は他の化学物質と複合体を形成
し、消化管液の pH に依存して、溶解速度が遅くな
ることがあります。このシステムを利用して、薬物の
徐放化を行っています。
5:浸透圧による放出制御
薬物を含む錠剤の表面最外層部分を半透過性
膜によってコーティングし、その一部に薬物放出口
を設けた製剤です。消化管中の水分が半透膜を通
過して内分に侵入することにより、内部の浸透圧が
上昇し、放出口より薬物を長時間にわたり一定速
度で放出することができます。この例として Alza 社
の Oros があげられます。
49
あじさい Vol.10,No4,2001
表2 現在市販されている主な経口徐放性製剤13)
拡散制御形製剤
溶解制御形製剤
不溶性皮膜による制御
可溶性被膜による制御
可溶性マトリックスによる制御
①徐放性顆粒
①スパンスル型
①スパスタブ型
ニトロールR
インテバンSP
フランドル
インデラルLA
インダシンR
テオドール
エブランチル
ボルタレンSR
プロタノール#
1)
スロービッド
イソメニール
②親水性高分子マトリックス
テオロング*
フェルム
2) テツクールS
アルタット
ダンリッチ
ペクトレックス
ミケランLA**
②腸溶性顆粒
③二重錠(ロンタブ型)
②徐放性皮膜錠
1)
オイテンシン#
④腸溶性顆粒と胃溶性顆粒の混合剤
フェロリタード
③腸溶性顆粒と胃溶性顆粒の混合剤
セパミットR#
ベトリロールL***
L-ケフレックス#
ペルジピンLA#
不溶性マトリックスによる制御
L-ケフラール#
⑤有核二層錠
①グラデュメット
④レペタブ型
アダラートCR
フェログラデュメット
ポララミン復効錠#
3)難溶性薬物を固形微粉化し表面積で放出制御
②ワックスマトリックス
アダラートL
ヘルベッサー
スローケー
#pH依存性の薬物放出を示す薬剤
2)
スローフィー
*徐放性顆粒を打錠
リスモンダンR
**徐放部を速攻部で被覆した二層顆粒
MSコンチン
***徐放性フィルムコート錠4錠と速放性の錠剤1錠をカプセルに充填
ユニフィル
③半固形油性マトリックス
カプトリルR
の院内取扱い指針第2版」の基準を表3に分類し
掲載します。
◎粉砕・開封の可否一覧表
以下に示す表は、各文献より錠剤・カプセル剤の
粉砕・開封の可否について一覧表にまとめたもの
<記載方法>
です。対象の医薬品商品名を五十音順に並べて
●粉砕・開封に対する記号
いいます。
○ ・・・粉砕・開封が可
△ ・・・条件付きで可
『条件付きで粉砕・開封可の薬剤』には、着色な
× ・・・原則として不可
どの外観変化を生じるが含量低下を伴わない薬剤
- ・・・粉砕・開封に関するメーカー
や、胃腸障害等副作用が発現する可能性はあるが
資料がないため判定できない
含量などには影響のない薬剤などが含まれます。
●代用品
D.S ・・・ドライシロップ
『原則的に粉砕不可』の薬剤は、前述しましたよう
Syr ・・・シロップ
に、徐放錠、軟カプセル・特殊加工のあるカプセル
剤、著しい含量の低下を生じるもの、被爆防止(ホ
表3 抗悪性腫瘍剤の取扱い基準8)
ルモン剤を除く抗癌剤)などが含まれます。
ランクA
シクロホスファミド
マイトマイシンC
代用品に関しては、末・細粒等の代用剤型が揃
チオテパ
アザチオプリン
っている医薬品に関しては「末・細粒」という記載を
メルファラン
塩酸プロカルバジン
フルオロウラシル
クエン酸タモキシフェン
し、末、細粒などの剤型がない医薬品に関しては同
メルカプトプリン
クエン酸トレミフェン
一成分の医薬品名を記載しています。
メトトレキサート
文献によっては、判定が異なるものがありましたが、
ランクB
判定の厳しい方を採用し掲載致しました。また、同
カルボコン
テガフール/ウラシル
じ成分でも製薬メーカーによって判定の異なる製剤
トシル酸インプロスルファン
チオイノシン
ミトブロニトール
ドキシフルリジン
もありました。
リン酸エストラムスチンアトリウム エトポシド
一覧表の、「可否の項」における記号は以下の通
カルモフール
酢酸メドロキシプロゲステロン
テガフール
りです。
シタラビンオクホスファート
医療の現場において薬物による被爆は重大な問
題です。調剤者自身のみならず、他の患者薬剤へ
ランクC
ランクC
の混入も重大な問題であるため、粉砕時の取り扱
アセグラトン
いには十分注意する必要があります。参考に日本
ウベニメクス
フルタミド
病院薬剤師会より発行されている「抗悪性腫瘍剤
50
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
糖衣錠
△
苦味、特異臭あり、防湿保存
代用品
文献
サーカネッテン
パラフレボン,センナ末配合
サークレチンS
カリジノゲナーゼ
フィルムコート錠
×
腸溶性、酸性で失活
サアミオン
ニセルゴリン
フィルムコート錠
△
光に不安定で1週間で着色、遮光保存
ザイアジェン
硫酸アバカビル
フィルムコート錠
×
データなし、粉砕品は著しく苦い粉砕品と非粉砕品の溶出挙
動が同じ為、安全性上問題無しと考えられる
4)
サイクロセリン
サイクロセリン
硬カプセル
△
防湿保存
2)
サイテラス
酢酸クロルマジノン
裸錠
○
サイトテック
ミソプロストール
裸錠
×
吸入による調剤者への悪影響のため不可(子宮収縮)吸湿性
あり
8)
サイナロール
塩酸アルプレノロール
硬カプセル
△
苦味あり、舌を麻痺させるので注意、光(室内散光3カ
月)、熱(50℃、3カ月間)、湿度(35℃、75%R.H3カ月間)
及び室内(60カ月間)で安定
8)
ザイマ
ビオジアスターゼ配合
裸錠
×
腸溶性の有核錠
8)
サイレース
フルニトラゼパム
裸錠
○
問題なし
2)
サイロニン
リオチロニンナトリウム
裸錠
△
遮光保存
ザイロリック
アロプリノール
フィルムコート錠
△
苦味
サキオジール
酢酸クロルマジノン
裸錠
○
ザジテン
フマル酸ケトチフェン
硬カプセル
○
サノレックス
マジンドール
裸錠
○
サビスミンTP
ジクロフェナクナトリウム
硬カプセル
×
徐放性顆粒、1cap/1包の開封のみ可、粉砕は否
8)
サフラック
ジクロフェナクナトリウム
フィルムコート錠
△
吸湿性で、舌への刺激性がある
8)
サマセフ
セファドロキシル
硬カプセル
○
サラゾピリン
サラゾスルファピリジン
裸錠
△
サラニール
ゲファルナート
硬カプセル
○
サリドン
イソプロピルアンチピリン配合
裸錠
△
サリナ
サザピリン
裸錠
○
サロベール
アロプリノール
裸錠
○
問題なし
リボール細粒:20%/g
2)
ザロンチン
エトスクシミド
軟カプセル
×
軟カプセル、防湿、遮光
散:エピレオプチマル100mg/g
Syr:5mg/ml
2)5)
サワシリン
アモキシシリン
硬カプセル
△
ペニシリン臭あり
細粒:100mg/g
8)
裸錠
△
ペニシリン臭あり
細粒:100mg/g
8)
アモキシリン
5)
散:10mg/g
1)2)
8)
1)2)
リボール細粒:20%/g
5)
8)
D.S:1mg/g、Syr:0.2mg/ml
2)5)
7)
D.S:100mg/g、200mg/g
苦味あり
苦味
5)
2)5)
ゲファニール細粒:10%/g
8)
サリドン粉末、セデスG
5)
8)
ザンタック
塩酸ラニチジン
フィルムコート錠
△
室温、遮光下で1カ月間安定、高湿度(25℃、75%R.H)では
約1週間で吸湿が認められる
サンディミュン
シクロスポリン
軟カプセル
×
内容物が油状のため不可
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
2)
1/18 ページ
8)
液:0.1g(力価)/ml
2)5)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
サントニン
サントニン
裸錠
△
サンドノーム
マロン酸ボピンドロール
サンバゾン
塩酸エペリゾン
サンフラール
理由
代用品
文献
光によって、黄色になる
末
1)
裸錠
○
フィルムコート錠
△
苦味あり、防湿保存
ミオナール顆粒:10%/g
8)
8)
テガフール
裸錠
−
ランクB(抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針)、苦味、光に不
安定(メーカー判定:不適)
細粒:400mg/g
8)
テガフール
硬カプセル
−
ランクB(抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針)、苦味、光に不
安定(メーカー判定:不適)
細粒:400mg/g
8)
サンフラールS
テガフール
硬カプセル
−
ランクB(抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針)(メーカー判
定:不適)
顆粒:フトラフールE500mg/g
2)
サンリズム
塩酸ピルジカイニド
硬カプセル
×
苦味あり、舌の麻痺、食道に潰瘍が出来る。内服なら脱カプ
セル×、経管投与なら○
ジアパックス
ジアゼパム
裸錠
○
ジアベン
トルブタミド
裸錠
○
シーデリン
クエン酸タモキシフェン
裸錠
△
ジウテレン
トリアムテレン
裸錠
○
ジェフロン
塩酸ジフェニドール
糖衣錠
○
ジオール
プレグナンジオール
裸錠
○
ジギトキシン(塩野義)
ジギトキシン
裸錠
ジギトキシン(藤沢)
ジギトキシン
ジギラノゲンC
シグマート
ジクロニックL
ジクロフェナクナトリウム
ジゴキシン
(山之内、ノバルティ
ス)
2)8)
セルシン散:1%/g
8)
ヘキストラスチノン末
8)
ランクA(抗悪性腫瘍剤の院内取り扱い指針)
8)
顆粒:33.3%/g
8)
僅かに苦味あり
顆粒:10%/g
8)
△
吸収動態が変わることがある
散:0.1mg/g
8)
裸錠
×
吸収動態が変わる
散:0.1mg/g
8)
ラナトシドC
糖衣錠
×
吸収動態が変わるおそれあり。吸湿性
8)
ニコランジル
裸錠
×
吸湿性が強いため不可
2)
硬カプセル
△
カプセル内容物を徐放化してあるため、1Cap/包とすれば、
開封のみ可
8)
ジゴキシン
裸錠
○
散:1mg/g
2)8)
ジゴシン
ジゴキシン
裸錠
○
散:1mg/g
エリキシル:0.05mg/ml
8)
シスカード
シルニジピン
フィルムコート錠
×
ジスロマック
アジスロマイシン水和物
硬カプセル
○
アジスロマイシン水和物
フィルムコート錠
○
透明ガラス開封下で30日間安定
8)
AUC改善の目的で固体分散法により打錠のため、粉砕により
吸収動態がかわる。光に不安定
8)
細粒:100mg/g
4)
細粒:100mg/g
4)
ジセタミン
ビタミンB1誘導体
糖衣錠
△
苦味あり
8)
ジソペイン
モフェゾラク
裸錠
△
光と熱に弱いため1カ月までなら可
8)
シナール
アスコルビン酸・パントテン酸カ
ルシウム配合
裸錠
×
アスコルビン酸とパントテン酸Caの接触によりパントテン酸
Caが分解しやすくなる、太陽光6日で着色
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
2/18 ページ
顆粒:V.C.200mg/g1包1g
2)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
シノバクト
シノキサシン
硬カプセル
△
苦味あり
8)
シノフルロール
テガフール
硬カプセル
△
ランクB(抗悪性腫瘍剤の院内取り扱い指針)
ジヒゴタミン
メシル酸ジヒドロエルゴタミン
裸錠
△
光により徐々に着色する(遮光保存)
1)
ジヒデルゴット
メシル酸ジヒドロエルゴタミン
裸錠
△
光により徐々に着色する(1Wで変色)、4W含量に問題なし
1)5)
ジピリダン
ジピリダモール
フィルムコート錠
○
ジフルカン
フルコナゾール
硬カプセル
△
僅かに特異臭、苦味
シプロキサン
塩酸シプロキサシン
フィルムコート錠
△
光により着色するが力価安定(人工光8hrで僅かに着色)、
遮光保存
ジベトスB
塩酸ブホルミン
フィルムコート錠
○
普通の保存状態なら4週間まで投与可、賦形時均一性に注意
8)
シベノール
コハク酸シベンゾリン
フィルムコート錠
×
吸収動態が変わるおそれあり、苦味あり。経管投与の場合特
に問題はない
2)8)10)
ジメリン
アセトヘキサミド
裸錠
○
ジョサマイシン
ジョサマイシン
糖衣錠
△
苦味、製剤は直射日光下で退色・含量は3Mで問題なし
ジラゼミン
塩酸ジラゼプ
フィルムコート錠
△
強い苦味のため、腸溶性のコーティングを施している
ジルテック
塩酸セチリジン
フィルムコート錠
△
苦味あり。25℃、60%RH(ガラス瓶開栓)、40℃75%(ガラス
瓶開栓)、40℃(ガラス瓶密栓)、光照射(1000Lux:ガラ
スシャーレ)で1ヶ月間変化なし。
シンクル
セファレキシン
フィルムコート錠
△
光に不安定
D.S:100mg/g、200mg/g
8)
フトラフール細粒:20%/g
アンギナール散:12.5%/g
8)
8)
5)
細粒:200mg/g
2)5)
8)
ジョサマイD.S:100mg/g
Syr:30mg/ml
コメリアンコーワ顆粒:10%/g
5)
8)
4)
セファレキシン
硬カプセル
△
光に不安定
D.S:100mg/g、200mg/g
8)
シンクルSR
セファレキシン
フィルムコート錠
×
ワックスマトリックス構造の持続性製剤
D.S:100mg/g、200mg/g
8)
シンセペン
フェネチシリンカリウム
フィルムコート錠
△
吸湿性
シンメトレル
塩酸アマンタジン
フィルムコート錠
×
強い苦味
細粒
8)
シンレスタール
プロブコール
フィルムコート錠
△
光で徐々に変色、遮光保存
シンレスタールS :500mg/g
ロレルコ細粒:1包250mg/0.5g
1)2)
スイクリシン
フェニペントール
軟カプセル
×
内容物が液状のため不可
8)
スカジロール
塩酸アルプレノロール
硬カプセル
△
苦味あり、舌を麻痺させるので注意
8)
スキノン
ユビデカレノン
裸錠
△
融点が低い(約48゚)の粉砕時の高温に注意、光により徐々に着
色する
ノイクール細粒:1%/g
ナブロミン細粒:2%/g
1)
スタビント
塩酸プロカテロール
裸錠
△
光及び吸湿により、長期放置の場合、力価低下する
顆粒:0.01%/g
8)
スタラシド
シタラビンオクホスファート
硬カプセル
△
ランクB(抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針)
8)
ストガー
ラフチジン
フィルムコート錠
×
2週間で変色、粉砕は避けて頂きたい(メーカー)
4)
ストマチジン
シメチジン
フィルムコート錠
△
苦味がある
細粒:40%/g
8)
ストミラーゼ
モルシン配合
硬カプセル
△
胃溶性と腸溶性の顆粒が配合されているため、開封は可、粉
砕は不可
顆粒
5)
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
3/18 ページ
8)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
ストミンA
ニコチン散アミド・塩酸パパベリ
ン
裸錠
○
1カ月間の室温・室内散光下と40℃条件下でどちらも性状は
やや黄色くなるものの含量変化なし
8)
ストロカイン
オキセサゼイン
裸錠
△
粉末は喉につきやすい、麻痺性
顆粒:5%/g
5)
スパカール
トレピブトン
裸錠
○
僅かに特異な味あり
細粒:100mg/g
8)
スパスメックス
塩化トロスピウム
裸錠
△
苦味
スパスモリール
フロプロピオン
硬カプセル
△
苦味あり、防湿保存
スパトニン
クエン酸ジエチルカルバマジン
裸錠
△
酸味および苦味、吸湿性
スパネート
フロプロピオン
硬カプセル
△
苦味あり、防湿保存
スパメトリンM
マレイン酸メチルエルゴメトリン
糖衣錠
△
光により徐々に黄色になる
1)
スパラ
スパルフロキサシン
フィルムコート錠
○
苦味あり、粉砕後2週間は安定
8)
スパリコン
臭化ブチルスコポラミン
糖衣錠
△
強い苦味あり
8)
スパントール
フェンプロバメート
糖衣錠
△
舌をわずかに麻痺させる
8)
スピロピタン
スピペロン
糖衣錠
△
多少の苦味あり
散:3mg/g
8)
スピロペント
塩酸クレンブテロール
裸錠
△
原薬は室内散乱光下12M安定、特殊光線(サンシャインカー
ボナーク灯:1日の照射が平均日照量の約15日分)
顆粒:0.002%/g
5)
ズファジラン
塩酸イソクスプリン
裸錠
△
僅かに苦味
スプラン
塩酸ジラゼプ
フィルムコート錠
△
著しい苦味あり、口内の痺れ(局所麻酔作用)あり。粉砕分
包品(30℃、湿度92%条件下)で35日間安定
コメリアンコーワ顆粒:10%/g
8)
スマトックS
ゲファルナート
軟カプセル
×
内容物が油状のため不可
ゲファニール細粒:10%/g
8)
スミフォン
イソニアジド
裸錠
△
乳糖との混合は不可
末
8)
スムリン
裸錠
○
アドナ散:10%/g
8)
スメドリン
カルバゾクロムスルホン酸ナトリ
ウム
エトミドリン
糖衣錠
△
苦味あり
スラクトン
スピロノラクトン
裸錠
△
遮光保存、わずかに苦い
アルダクトンA細粒:10%/g
1)
スルカイン
ピペリジノアセチルアミノ酸エチ
ル
裸錠
△
味は苦い
顆粒:20%/g
8)
スルガム
チアプロフェン酸
フィルムコート錠
△
光により微黄色に着色するため遮光保存が望ましい
スルモンチール
マレイン酸トリミプラミン
糖衣錠
○
スローケー
塩化カリウム
糖衣錠
×
スロービット
テオフィリン
硬カプセル
スローフィー
硫酸鉄
セアプローゼS-AP
セエルサート
5)
スパスネート顆粒:16%/g
8)
5)
顆粒:160mg/g
8)
5)
8)
8)
散:100mg/g
8)
徐放錠、KClの消化管刺激作用増加、塩化カリウムに潮解性
あり
塩化カリウム末
5)
×
内容物が徐放性顆粒のため
顆粒:200mg/g
8)
フィルムコート錠
×
制御放出の特性が失われるため不可、鉄剤の刺激性
セミアルカリプロティナーゼ
硬カプセル
△
胃酸で不活化される成分を含むので開封のみ可
オノプローゼSA顆粒:1%/g
8)
塩酸セトラキサート
硬カプセル
○
苦味あり
細粒:40%/g
8)
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
4/18 ページ
8)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
糖衣錠
×
理由
代用品
ゼオエース
セミアルカリプロティナーゼ
セキソビット
シクロフェニル
裸錠
○
セクトラール
塩酸アセブトロール
硬カプセル
△
苦味、R.H.90%以下では吸湿なし、室内散乱光下12M問題なし
セスジウム
臭化チメピジウム
フィルムコート錠
△
光により徐々に着色
セスデン
臭化チメピジウ
硬カプセル
△
苦味
ゼストリル
リシノプリル
裸錠
○
ゼスラン
メキタジン
裸錠
△
セダプラン
プラゼパム
裸錠
○
セタプリル
アラセプリル
裸錠
△
僅かな特異臭、苦味、遮光・防湿保存
1)5)
セディール
クエン酸タンドスピロン
フィルムコート錠
×
粉砕投与した場合の体内動態、安定性データなし、40℃75%
(暗所)6カ月目微黄色
8)
セトウス
ゾテピン
フィルムコート錠
△
苦味あり
セドラール
セファドロキシル
硬カプセル
○
セドリーナ
塩酸トリヘキシフェニジル
裸錠
△
苦味あり
セパA
イソプロピルアンチピリン配合
裸錠
○
苦味あり
セパゾン
クロキサゾラム
裸錠
○
セパミット
ニフェジピン
硬カプセル
△
セパミットR
ニフェジピン
硬カプセル
△
セファドール
塩酸ジフェニドール
糖衣錠
△
セファランチン
セファランチン
裸錠
○
ゼフィックス
ラミブジン
フィルムコート錠
○
40℃、75%RH、褐色ガラス瓶(開栓)で6カ月まで安定性が確
認されている
4)
セフィル
塩酸セフェタメトピボキシル
フィルムコート錠
△
強い苦味、吸湿性のため
8)
セフスパン
セフィキシム
硬カプセル
○
セフゾン
セフジニル
硬カプセル
△
セプチコール
セファトリジンプロピレングリ
コール
セフチブテン
硬カプセル
○
硬カプセル
○
吸湿性
裸錠
△
苦味あり
セブレチン
スルファメトキサゾール・トリメ
プトン
塩酸チザニジン
裸錠
○
セブンイー・P
ビオジアスターゼ配合剤
硬カプセル
△
セフテム
セプテリン
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
胃酸で不活化させる成分を含むので粉砕不可、腸溶性皮膜
文献
8)
8)
5)
8)
細粒:6%1g
5)
8)
遮光保存、7日間まで投与可、着色の場合は使用中止
キタゼミン細粒:0.6%/g
1)
細粒:10mg/g
8)
細粒:100mg/g
8)
D.S:100mg/g、200mg/g
8)
アーテン散:1%/g
8)
細粒
8)
散:10mg/g
8)
遮光保存(1000ルックスで5時間安定)、服用直前の開封は可
細粒:10mg/g
1)
速溶性顆粒と遅溶性顆粒を一定の割合で充填、服用直前の開
封は可、遮光保存(1000ルクスで5時間安定)
細粒:20mg/g
5)8)
苦味
顆粒:10%1g
5)
散:10mg/g
8)
細粒:50mg1g
5)
僅かに特異臭
細粒:100mg1g
5)
わずかに苦い
D.S:100mg/g
8)
内容物は腸溶性顆粒および胃溶性粉末を含むため粉砕不可、
開封可
5/18 ページ
8)
顆粒
8)
顆粒:0.2%/g
8)
8)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
セラピアーゼ
セラペプターゼ
フィルムコート錠
×
胃で不活化されるので腸溶性にしてある
セラピエース
エモルファゾン
フィルムコート錠
△
遮光保存、長期保存は避ける、僅かな苦味
セルシナミンS
レシナミン
糖衣錠
△
光により変化する、遮光保存
セルシン
ジアゼパム
裸錠
△
僅かに苦い
セルセプト
ミコフェノール酸モフェチル
硬カプセル
○
35日目まで安定、高温多湿に注意
4)
セルタ
セリバスタチンナトリウム
フィルムコート錠
×
原体が吸湿性、1週間でケーキングを起こす。光に不安定
4)
セルテクト
オキサトミド
裸錠
○
通常の保存状態で、1カ月間安定
セルニルトン
セルニチンポーレンエキス
裸錠
△
強い吸湿性、褐色に変色、錠剤6日で含有成分含量低下
(37℃R.H75%でGBX、82%)
5)
セルパシル・アプレゾン
レセルピン複合剤
糖衣錠
×
強い苦味、着色、粉砕時の分級・吸着
8)
セルベックス
テプレノン
硬カプセル
○
セレカル
塩酸チリソロール
フィルムコート錠
△
光によって徐々に着色・変化、味は苦い、吸湿性、原薬は作
用持続性
セレキノン
マレイン酸トリメブチン
フィルムコート錠
△
苦味、口内刺激
セレクトール
塩酸セリプロロール
フィルムコート錠
△
苦味、吸湿性あり、通常保存で14日間安定
セレジスト
タルチレリン水和物
裸錠
○
1カ月で40℃、−75%、開封の条件下では固化する
セレスタミン
ベタメタゾン・d-マレイン酸クロ
ルフェニラミン
裸錠
△
d-マレイン酸クロルフェニラミンが極めて苦味
Syr
5)
セレナール
オキサゾラム
糖衣錠
△
分最後4W安定、光により幾分着色しても効力に変化はない
(散:添付文書)
散:10%1g
5)
セレナミン
ジアゼパム
裸錠
○
セルシン散:1%/g
8)
セレネース
ハロペリドール
糖衣錠
△
細粒:1%1g
5)
セレンジン
ジアゼパム
裸錠
○
散:10mg/g
8)
セロクエル
フマル酸クエチアピン
フィルムコート錠
×
データなし
セロクラール
酒石酸イフェンプロジル
フィルムコート錠
△
苦味あり、遮光保存、乳糖との配合変化あり
セロケン
酒石酸メトプロロール
フィルムコート錠
△
高温多湿で吸湿、1Wで固化、含量は4W問題なし
5)
セロケンL
酒石酸メトプロロール
フィルムコート錠
×
徐放錠、苦味あり、防湿保存
7)
セロシオン
プロパゲルマニウム
硬カプセル
△
原薬は過酷な湿度下で分解する
8)
センセファリン
セファレキシン
硬カプセル
○
センナシド
センノシド
糖衣錠
△
吸湿性
センノサイド
センノシド
ソークリーン
クロフィブラート
ソシゲーン
クエン酸タモキシフェン
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
8)
ダーゼン顆粒:1%/g
1)
散:10mg/g、Syr:1mg/ml
D.S:20mg/g
細粒:100mg/g
遮光
1)8)
5)
8)
8)
8)
細粒:20%1g
5)
8)
4)
4)
細粒:4%/g
細粒:100mg/g、200mg/g
1)10)
8)
8)
糖衣錠
△
吸湿性
軟カプセル
×
内容物が油状のため不可
8)
裸錠
△
ランクA(抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針)皮膚に付着させ
ない
8)
6/18 ページ
顆粒:8%/g
8)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
ソナコン
ジアゼパム
裸錠
○
ゾビラックス
アシクロビル
ソファリード
塩酸ジフェニドール
ソファリン
ジクロフェナクナトリウム
ソフィア・A
卵胞・黄体ホルモン
ソフィア・C
卵胞・黄体ホルモン
ソフナリン
ソフミン
理由
代用品
文献
細粒:10mg/g
8)
裸錠
△
苦味、1週間は安定
顆粒:40%1g
5)6)
糖衣錠
×
苦味あり、光により淡黄色に着色
セファドール細粒:10%/g
8)
フィルムコート錠
△
吸湿性で、舌への刺激性がある
8)
裸錠
△
光によって変化する
1)
裸錠
△
光によって変化する
1)
タナゾール
硬カプセル
△
光によって変化する(遮光保存)
マレイン酸レボメプロマジン
フィルムコート錠
○
ゾフラン
塩酸オンダンセトロン
フィルムコート錠
○
ソメリン
ハロキサゾラム
裸錠
○
ソラナックス
アルプラゾラム
裸錠
△
粉砕後の安全性データなし、原薬の安定性より粉砕は可能と
思われますが、本剤の賦形剤として乳糖が含まれているた
め、粉砕後は吸湿性の面を考慮し、早めの使用が望ましい
ソランタール
塩酸チアラミド
フィルムコート錠
△
苦味、高温で僅かに特異臭
ソルシリン
アンピシリン
硬カプセル
○
ソルファ
アンレキサノクス
裸錠
○
ソルボン
イソプロピルアンチピリン配合
硬カプセル
△
苦味あり
ソレトン
ザルトプロフェン
フィルムコート錠
△
特異な刺激性がある、経管ok
ソロン
ソファルコン
硬カプセル
△
遮光保存
タカシリン
塩酸レナンピシン
フィルムコート錠
△
吸湿性、苦味あり
タカプレックス
タカジアスターゼ配合
裸錠
△
吸湿性
重質タカプレックス
8)
タガメット
シメチジン
フィルムコート錠
△
苦味、30日で変化なし、錠剤は約2カ月曝光により着色する
ことがある
細粒:20%/g
5)
タキメトリンM
マレイン酸メチルエルゴメトリン
糖衣錠
△
光により徐々に黄色になる
1)
タケプロン
ランソプラゾール
硬カプセル
△
腸溶性顆粒を含むため脱カプセルのみ可、粉砕は不可
8)
タスオミン
クエン酸タモキシフェン
硬カプセル
△
ランクA(抗悪性腫瘍剤の院内取り扱い指針)
8)
タスオミンD
クエン酸タモキシフェン
硬カプセル
△
ランクA(抗悪性腫瘍剤の院内取り扱い指針)
8)
タスモリン
塩酸ビペリデン
タチオン
グルタチオン
タナトリル
塩酸イミダプリル
タビロンA
フロセミド
タフマックE
ジアスターゼ配合剤
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
苦味あり、室温、遮光下で1カ月安定
1)
細粒:100mg/g
8)
Syr:0.05%/ml
4)8)
細粒:10mg/g
8)
8)
細粒:20%/g
5)
顆粒:100mg/g
8)
8)
サリドン粉末
8)
8)
細粒:100mg/g
1)
8)
裸錠
△
遮光
散:10mg/g
1)
糖衣錠
△
酸味、徐々に酸化・分解、硫黄臭
散:20%/g
5)
裸錠
○
裸錠
△
光により徐々に着色する
ラシックス細粒:4%/g
1)
硬カプセル
×
でんぷん、蛋白分解酵素が胃酸で失活
顆粒
8)
8)
7/18 ページ
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
散:1mg/g、10mg/g、Syr:
0.1mg/ml
8)
タベジール
フマル酸クレマスチン
裸錠
○
タミフル
リン酸オルセタミビル
硬カプセル
○
タリオン
ペシル酸ベポタスチン
フィルムコート錠
○
40℃、−75%、開封の条件下では固化する
タリビッド
オフロキサシン
フィルムコート錠
△
極めて苦味、2500LUX、5日間で着色
タルーシン
プロスシラリジン
糖衣錠
○
タンボコール
酢酸フレカイニド
裸錠
△
僅かに特異臭(酢酸様)、持続性の苦味を有する
5)8)
チアスマリン
トラピジル
フィルムコート錠
△
苦味、吸湿性あり、通常保存で30日間安定
8)
チアトン
臭化チキジウム
硬カプセル
△
苦味あり
チウラジール
プロピルチオウラシル
フィルムコート錠
△
極めて苦味、原薬の貯法に局方に「遮光」の記載あり
5)
チオキネート
メコバラミン
硬カプセル
×
極めて吸湿性で、光により分解する
1)
チオデロン
メピチオスタン
軟カプセル
×
軟カプセル
5)
チオラ
チオプロニン
糖衣錠
×
不快臭(メルカプタン臭)、胃腸障害あり、吸湿により不安
定なため不可(室温3W90%、40℃R.H.75%、2Wで85%)
5)8)
チガソン
エトレチナート
硬カプセル
×
被爆防止、吸引した場合催奇形性のおそれがあるため、調剤
者への配慮を要する
5)8)
チスタニン
塩酸L-エチルシステイン
糖衣錠
×
腸溶性、吸湿性が強いため不可
8)
チトカーマ
チトクロームC
糖衣錠
×
内容物が腸溶性顆粒のため粉砕は不可
8)
チトクロームC
チトクロームC
硬カプセル
△
内容物が腸溶性顆粒のため開封は可。粉砕は不可
8)
チトレスト
チトクトムC
硬カプセル
△
腸溶性マイクロカプセル、胃酸により失活、開封は可、粉砕
は不可
5)
チネラック
センノシド
糖衣錠
△
吸湿性、防湿保存
チバセン
塩酸ベナゼプリル
裸錠
△
短期間であれば問題なし、高湿度を避けて保存
チャルドール
ピコスルファートナトリウム
チョコラA
ビタミンA
チラーヂンS
レボチロキシンナトリウム
チルコチル
チレオイド
4)
4)
5)
顆粒:0.1%1g
顆粒:20mg/g
センノサイド顆粒
5)
5)8)
8)
8)
裸錠
○
僅かに特異な味、遮光
液:0.75%1ml
7)
糖衣錠
△
光・湿気に注意し、すみやかに使用すれば可、遮光、防湿保
存
末:20mg/g
液:30000VitA/ml
8)
裸錠
△
光によって徐々に着色、分解(遮光指示)
散:0.1mg/g
1)5)
テニキシカム
フィルムコート錠
△
粉砕後も安定、原薬の黄色が付着後とれないので注意
乾燥甲状腺
裸錠
○
チロナミン
リオチロニンナトリウム
裸錠
△
含有量が少ないので、均一性に注意が必要、
Bioavailabilityに注意
6)
ツベルミン
エチオナミド
フィルムコート錠
×
吸湿性、腸溶コートがはずれ胃部で溶解
8)
テオコリン
コリンテオフィリン
裸錠
△
吸湿性
散:500mg/g
8)
テオスロー
テオフィリン
裸錠
×
徐放性製剤のため不可(粗く割るのは可)
スロービット顆粒:20%/g
8)
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
1)5)
チラーヂン末
8/18 ページ
8)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
テオドール
テオフィリン
裸錠
×
徐放性を失い急激な血中濃度の上昇
顆粒:20%/g、D.S:20%/g
Syr:2%/ml
5)
テオロング
テオフィリン
裸錠
×
徐放性を失い急激な血中濃度の上昇
顆粒:50%/g
5)
テグレトール
カルバマゼピン
裸錠
△
苦味、キセノンランプ3日で変色、75℃、1W変化なし
細粒:50%/g
5)
テシプール
マレイン酸セチプリン
裸錠
△
苦味、鼻粘膜への刺激性あり、吸湿しやすい。15日間まで投
与可
5)8)
テツクールS
硫酸鉄
フィルムコート錠
△
副作用軽減と吸収率改善のための徐放錠、胃腸障害が増す可
能性あり
5)
テトラミド
塩酸ミアンセリン
フィルムコート錠
△
苦味、光により着色傾向(黄色)
5)8)
テニール
メシル酸ベタヒスチン
裸錠
△
吸湿性で味は苦い
8)
テノーミン
アテノロール
フィルムコート錠
△
苦味
テラチームL
塩化リゾチーム
裸錠
○
テラナス
塩酸ロメリジン
裸錠
○
テルギンG
フマル酸クレマスチン
裸錠
○
テルネリン
塩酸チザニジン
裸錠
○
テルペラン
メトクロプラミド
フィルムコート錠
○
テレスミン
カルバマゼピン
トイ錠
塩酸メキシレチン
トーマイン
ドンペリドン
トキール
ユビデカレノン
トクレススパンスール
裸錠
○
フィルムコート錠
△
裸錠
○
硬カプセル
△
クエン酸ペントキシベリン
スパンスールカプセル
トスキサシン
トシル酸トスフロキサシン
トチノミンB
アテノロールDS:10%/g
5)
ノイチーム細粒:20%/g
Syr:0.5%/ml
8)
2週間まで問題なし
4)
D.S:1mg/g
8)
30日間安定
顆粒:0.2%/g
8)
やや苦い
細粒:15.35mg/g
8)
細粒:500mg/g
8)
舌がしびれる
8)
ナウゼリン細粒:1%/g
8)
融点が低い(約48゚)の粉砕時の高温に注意、光により徐々に着
色する
ノイクール細粒:1%/g
ナブロミン細粒:2%/g
1)
×
数種の徐放性顆粒を含む
散:10%1g
5)
フィルムコート錠
×
微黄褐色に着色することあり。粉砕に関するデータがないた
め(メーカーより)
1)5)8)
セイヨウオチノキ種子エキス
糖衣錠
△
吸湿性(14日間位投与可)、苦味と渋味あり
8)
トトノール
チアミン・コバルト・クロロフィ
リン
フィルムコート錠
△
粉砕により緑色となる
8)
トビオスト
イプリフラボン
裸錠
△
光に不安定、遮光保存
オリコット細粒:40%/g
8)
トピカイン
オキセサゼイン
裸錠
△
服用時のどに付着しやすいので十分な量の水で服用
顆粒:50mg/g
8)
トフラニール
塩酸イミプラミン
糖衣錠
×
苦味、極めて麻痺性、光により徐々に着色する
トミロン
セフテラムピボキシル
フィルムコート錠
△
苦味
細粒:100mg/g
5)
トヨファロール
アルファカルシドール
軟カプセル
×
内容物が液状で、光と空気に不安定なため
アルファロール液:0.5μg/ml
散:1μg/g
1)
トラサコール
塩酸オクスプレノロール
フィルムコート錠
△
苦味、4Wで僅かに変色(遮光条件)、湿度条件で分解物出現
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
9/18 ページ
8)
5)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
トラベルミン
ジフェンヒドラミン・ジプロフィ
リン
トラメトール
トリクロルメチジド
トランキラックス
メタゼパム
トランコロン
剤型
可否
理由
裸錠
△
サリチル酸ジフェンヒドラミンが舌を麻痺、内核は強い苦味
(二重錠)
僅かに特異な臭い
代用品
文献
5)
裸錠
○
糖衣錠
○
8)
臭化メペンゾラート
フィルムコーート錠
△
僅かに吸湿性、苦味、粉砕後30日以内に使用
8)
トランコロンP
臭化メペンゾラート・フェノバル
ビタール
フィルムコート錠
△
苦味あり
8)
トランサミン
トラネキサム酸
硬カプセル
△
苦味あり、他剤との配合変化注意(14品目で異臭や着色等)
トランサミンG:500mg/g Syrmg/ml
8)
トランサミン錠
トラネキサム酸
フィルムコート錠
△
苦味あり、他剤との配合変化注意(14品目で異臭や着色等)
トランサミンG:500mg/g、Syr:
50mg/ml
8)
トラネキサム酸
裸錠
△
苦味あり、他剤との配合変化注意(14品目で異臭や着色等)
顆粒:50%1g、Syr:5%1ml
8)
パムネース細粒:1%/g
トランデート
塩酸ラベタロール
フィルムコート錠
△
苦味、30日間安定
トリオミン
ペルフェナジン
糖衣錠
△
強い苦味あり
トリテレン
トリアムテレン
硬カプセル
○
トリドセラン
ビタミンB複合剤
フィルムコート錠
△
トリナーゼ
トラザミド
トリプタノール
塩酸アミトリプチリン
トリフロペラジン
マイレン酸トリフロペラジン
トリメペラド
塩酸トリメタジン
トリモール
塩酸ピロヘプチン
トリラホン
8)
5)8)
散:10mg/g
8)
ジウテレン顆粒:33.33%/g
8)
光分解、VB12の含量低下、1Wは可(遮光保存)
ノイロビタン細粒
1)5)
裸錠
○
フィルムコート錠
×
極めて苦味、麻痺性(服用不可能)、吸湿性、光に不安定、
暗所で4W問題なし、局所に遮光保存の記載あり、付着しやす
い
ミケトリン散:10%/g
8)
5)8)
糖衣錠
△
光で徐々に着色
散:10mg/g
1)
糖衣錠
×
極めて吸湿性
バスタレルF細粒:1%/g
8)
フィルムコート錠
△
光により徐々に着色する
細粒:20mg/g
1)
ペルフェナジン
二層錠
×
二層錠の特性が失われる
散:10mg/g
8)
ペルフェナジン
糖衣錠
−
原薬に苦味がある。体内動態が不明のため安全性が保証でき
ない(メーカー判定は不適)
散:10mg/g
8)
トレクチン
トルメチンナトリウム
裸錠
△
収斂性の塩味
8)
トレドミン
塩酸ミルナシプラン
フィルムコート錠
△
室温散光下に6週間保存し試験を行った結果、外観、含量に
は著しい変化は認められなかった。高湿度の条件下では経持
的に外観変化が認められたことから、粉砕はできるだけ避け
ることが望ましい。やむを得ず粉砕が必要な場合は、湿気を
避けて保存することが望ましい。
4)
トレミン
塩酸トリヘキフェニジル
裸錠
−
原薬に苦味がある。体内動態が不明のため安全性が保証でき
ない(メーカー判定は不適)
散:10mg/g
8)
トロキシン
トロキシヒド
フィルムコート錠
△
味は苦い
細粒:20%/g
8)
トロペロン
チミペロン
裸錠
△
光に不安定
トロペロンS:10mg/g
8)
ナーカリシン
ベンズブロマロン
裸錠
△
光に不安定(遮光保存)
ムイロジン細粒:1%/g
1)
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
10/18 ページ
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
錠
○
理由
代用品
文献
ナーセット
オオウメガサソウエキス・ハコヤ
ナギエキス配合
8)
ナーベン
チオチキセン
裸錠
△
遮光保存
細粒:10mg/g
1)
ナイキサン
ナプロキセン
裸錠
△
苦味、光により徐々に着色、口腔内刺激が強くなるので注意
細粒:20%/g
3)5)
苦味、光により徐々に着色、口腔内刺激が強くなるので注意
細粒:20%/g
3)
ナプロキセン
硬カプセル
△
ナイスタチン
ナイスタチン
フィルムコート錠
○
ナイスレート
ナリジクス酸
硬カプセル
○
ウイントマイロンSyr:5%/ml
8)
ナウゼリン
ドンペリドン
フィルムコート錠
○
D.S.:10mg/g
8)
ナシロビン
ドンペリド
D.S:1mg/g
8)
ナゼアOD
塩酸ラモセトロン
ナツラン
塩酸プロカルバジン
ナディック
ナドロール
ナトフェロール
ソイステロール
ナトリックス
ナパセチン
8)
フィルムコート錠
○
口腔内崩壊錠
△
5℃59%RHの保管条件では、外観及び定量において変化は認め
られなかった。25℃75%RHの保管条件では、外観に変化は認
められなかったが、30日保管試料において含量の低下が認め
られた。40℃75%の保管条件では、3日以降の保管試料の外観
において、粉砕末に吸湿が認められ、軽く凝集する傾向が認
められた。また7日以降の保管試料では、含量の低下が認め
られた。1000Lux・hrの光照射の保管条件では、外観に変化は
認められなかったが、7日以降の保管試料において含量の低
下が認められた。
4)
硬カプセル
△
被爆防止、苦味、高温多湿で僅かに着色、咽喉部への刺激
性。(ランクA)
8)
裸錠
○
軟カプセル
×
内容が淡黄褐色のワセリン様個体のため不可
インダパミド
糖衣錠
△
遮光、防湿保存で7日間まで投与可、苦味あり、光に不安定
1)3)
イブプロフェン
糖衣錠
○
特異なにおい、苦味あり
8)
ナパノール
フェンブフェン
フィルムコート錠
△
刺激性、苦味あり
8)
ナビドレックス
シクロペンチアジド
裸錠
○
遮光保存
8)
ナボールSR
ジクロフェナクナトリウム
硬カプセル
△
開封可、分割は配合比率が変わるので不可
ナロスチン
ナプロキセン
裸錠
△
口腔内刺激が強くなるので注意
ナイキサン細粒:20%/g
8)
ニコデール
塩酸ニカルジピン
糖衣錠
△
光分解を起こしやすいので厳重な遮光保存
散:100mg/g
1)
ニコデールLA
塩酸ニカルジピン
硬カプセル
△
徐放性顆粒、光分解を起こしやすい、1cap/包で開封のみ可
ニコデール散:100mg/g
8)
ニコモール
ニコモール
裸錠
△
急激に血中濃度が上昇し、顔面紅潮を起こすことがある
ニチファーゲン
グリチルリチン配合
糖衣錠
△
防湿保存、存性の甘味あり
ニッパスカルシウム
パラアミノサリチル酸カルシウム
裸錠
○
ニトギス81錠
アスピリン配合剤
裸錠
△
ニトラゼパム
ニトラゼパム
硬カプセル
○
ニトロール
硝酸イソソルビド
裸錠
○
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
8)
ヨウステロールG:40%/g
8)
8)
8)
顆粒
粉砕により分解
11/18 ページ
8)
8)
散:10mg/g
問題なし
8)
8)
3)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
硬カプセル
△
内容物が徐放性顆粒のため1Cap/1回分としての開封のみ
可
3)
ニトロールR
硝酸イソソルビド
ニトログリセリン
ニトログリセリン
裸錠
×
力価が低下、大量粉砕で爆発の可能性
3)
ニトロペン
ニトログリセリン
裸錠
×
揮発性があるため不可
3)
ニバジール
ニルバジピン
フィルムコート錠
△
防湿保存
3)
ニフラン
プラノプロフェン
フィルムコート錠
×
光に不安定、僅かに苦味、室内放置1Wで僅かに変色
Syr:1.5%/ml
1)3)5)
ニポラジン
メキタジン
錠
△
光で着色、乳糖賦形により分解物出現
Syr:0.03%1ml
5)
ニューレプチル
プロペリシアジン
糖衣錠
△
光により徐々に褐色を帯びる
細粒:100mg/g
液:10mg/g
1)3)
ニューロタン
ロサルタンカリウム
フィルムコート錠
×
強い苦味、粉砕後のデータがないため粉砕しないほうがよい
ニレーナ
ニフェジピン
フィルムコート錠
△
光により変化する
細粒:セパミット細粒1包5mg/0.5g
1)
ニレーナL
ニフェジピン
フィルムコート錠
×
光により変化する、徐放錠のため粉砕は否である
セパミットR細粒:20mg/g
1)8)
ネオ・エフラーゼ
ビオジアスターゼ配合
硬カプセル
×
腸溶性の特性が失われるため不可
ネオイスコチン
イソニアジドメタンスルホン酸ナ
トリウム
裸錠
○
ネオドパストン
レボドパ・カルビドパ
裸錠
△
4W問題なし
5)
ネオドパゾール
レボドパ・塩酸ベンセラジド
裸錠
×
塩酸ベンセラジドが吸湿性、光により徐々に着色(開放状態
1M)
5)8)
ネオファーゲンC
グリチルリチン配合
裸錠
△
防湿保存
ネオフィリン
アミノフィリン
裸錠
×
防湿・遮光保存、Bioavailabilityに注意、苦味を有する乳糖と
の配合は黄変するため不可
末
1)5)
ネオマイド
コバマミド
硬カプセル
×
極めて吸湿性で、光により分解する
カロマイド散:0.1%/g
1)
ネオラミンスリービーS
複合ビタミンB剤
糖衣錠
×
糖衣錠の成分に炭酸カルシウムが入っており、粉砕すると炭
酸カルシウムのアルカリ性でビタミンの含量が低下するおそ
れがある
ネプテン
マレイン酸トリメブチン
フィルムコート錠
△
口腔内刺激感が強い
ネムナミン
ニトラゼパム
裸錠
ネルボン
ニトラゼパム
裸錠
ノアルテン
ノルエチステロン
裸錠
○
8)
ノアルテンD
ノルエチステロン
裸錠
○
8)
ノイエル
塩酸セトラキサート
硬カプセル
○
僅かに特異臭、苦味
ノイオミール
塩酸マプロチリン
フィルムコート錠
△
苦味が強く舌を麻痺させる
ノイキノン
ユビデカレノン
硬カプセル
△
融点が低い(約48゚)の粉砕時の高温に注意、光により徐々に着
色する
顆粒:10mg/g
1)3)
ユビデカレノン
糖衣錠
△
融点が低い(約48゚)の粉砕時の高温に注意、光により徐々に着
色する
顆粒:10mg/g
1)3)
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
4)
8)
末
8)
8)
8)
セレキノン細粒:20%/g
8)
○
ネルボン散:1%/g
8)
○
散:10mg/g
3)
12/18 ページ
散:400mg/g
3)5)8)
8)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
ノイキノン
ユビデカレノン
裸錠
△
融点が低い(約48゚)の粉砕時の高温に注意、光により徐々に着
色する
顆粒:10mg/g
1)3)
ノイクール
ユビデカレノン
硬カプセル
△
融点が低い(約48゚)の粉砕時の高温に注意、光により徐々に着
色する
細粒:10mg/g
1)
ノイチーム
塩化リゾチーム
裸錠
○
細粒:200mg/g、Syr:5mg/ml
3)8)
ノイビタ
ビタミンB1誘導体
糖衣錠
△
細粒:10mg/g、100mg/g
8)
ノイファン
アロプリノール
リボール細粒:20%/g
8)
ノイメチコール
メコバラミン
ノイロトロピン
ノイロビタン
苦味あり
裸錠
○
糖衣錠
×
極めて吸湿性で、光により分解する
ワクスニアウイルス接種家兎
フィルムコート錠
×
特異臭、湿度82%6日で僅かに吸湿、1W力価に問題なし
ビタミンB複合剤
フィルムコート錠
△
遮光保存7日間まで投与可
細粒
1)
ノバミン
マレイン酸プロクロルペラジン
フィルムコート錠
△
光に不安定、収斂および苦味、遮光保存
パソトミン散:1%/g
3)5)
ノバロック
塩酸イミダプリル
裸錠
○
ノリトレン
塩酸ノルトリプチリン
糖衣錠
×
ノルバスク
アムロジピン
錠
○
ノルバデックス
クエン酸タモキシフェン
フィルムコート錠
△
被爆防止、直射日光で着色、ランクA(抗悪性腫瘍剤の取扱
い指針)
8)
ノルバデックスD
クエン酸タモキシフェン
フィルムコート錠
△
被爆防止、直射日光で着色
ランクA(抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針)
3)5)
ノルペース
ジソピラミド
硬カプセル
△
苦味あり、舌にしびれ感あり、経管用は可
8)
ノルペースCR
リン酸ジソピラミド
フィルムコート錠
×
ワックスマトリックス型拡散制御の徐放錠のため。味は非常
に苦く刺激臭を有する
8)
ノルメラン
メトラゾン
裸錠
○
問題なし
3)
ノルモテンス
塩酸プロプラノール
裸錠
△
苦味あり、光によって着色
1)
ノルモナール
トリパミド
裸錠
○
問題なし
3)
ノレプタン
塩酸ホミノベン
フィルムコート錠
△
苦味あり
3)
パーキン
塩酸プロフェナミン
糖衣錠
△
苦味、光に不安定、室内放置7日で変色、含量は3Wは可
パーセリン
アリルエストレノール
裸錠
○
問題なし
3)
パーロデル
メシル酸ブロモクリプチン
裸錠
△
光により徐々に着色、特異臭(遮光保存)
1)3)5)
バイアグラ
クエン酸シルデナフィル
フィルムコート錠
−
データなし
4)
バイアスピリン
アスピリン
フィルムコート錠
○
バイカロン
メフルシド
裸錠
△
ハイグロトン
クロルタリドン
裸錠
○
バイコール
セリバスタチンナトリウム
フィルムコート錠
△
吸湿性があるため好ましくない
ハイコバール
コバマミド
硬カプセル
×
極めて吸湿性で、光により分解する(遮光保存)
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
1)
3)5)8)
8)
僅かに特異臭、麻痺性、極めて強い苦味のため不可
3)5)
4)
散:10%1g
アスピリン末
僅かに苦味
5)
4)
5)
8)
13/18 ページ
4)
カロマイド散:0.1%/g
1)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
裸錠
△
ペニシリン臭、高温多湿を避けて保存
末:バイシリンG倍散:50万単位/g
3)5)
バイシリン
ベンジルペニシリンベンザチン
ハイゼット
γ-オリザノール
糖衣錠
○
ぬか様の特異臭あり
細粒:200mg/g
8)
ハイセレニン
バルプロ酸ナトリウム
フィルムコート錠
×
極めて吸湿性が高く、湿潤液化する
細粒:400mg/g、200mg/g
Syr:50mg/g
8)
ハイチオール
L-システイン
フィルムコート錠
△
特異なにおい
散:32%/g
8)
ハイテイクロール
ジヒドロタキステロール
軟カプセル
×
内容物が油状のため不可
3)
ハイトラシン
塩酸テラゾシン
裸錠
×
粉砕に関する試験データがないため(メーカーより)
8)
ハイドレア
ヒドロキシカルバミド
硬カプセル
×
抗悪性腫瘍剤、遮光、DNA障害を有し、変異性があるため安
全性の保障がない
7)
バイナス
ラマトロバン
フィルムコート錠
△
原薬が吸湿性、苦味がある、経持的に褐色になるため好まし
くない
4)
ハイパジール
ニプラジロール
フィルムコート錠
△
光、湿気で着色の可能性があり、遮光・防湿保存
1)3)
ニプラジロール
裸錠
△
光・湿気で着色の可能性があり、遮光・防湿保存
1)
ハイペン
エトドラク
フィルムコート錠
△
苦味及び、鼻に対する刺激性あり
8)
ハイポマイド
メコバラミン
硬カプセル
×
極めて吸湿性で、光により分解する
1)
ハイボン
酪酸リボフラビン
裸錠
△
僅かに特異臭
バイミカード
ニソルジピン
フィルムコート錠
△
光によって分解する。遮光保存(分包品を空き缶に入れて保
存)
1)
バイロテンシン
ニトレンジピン
フィルムコート錠
×
光に不安定
1)3)
パキシル
塩酸パロキセチン水和物
フィルムコート錠
○
30±2℃、75±5%RHの条件で3カ月の安定性が確認されている
4)
バキソ
ピロキシカム
硬カプセル
○
僅かに苦い
8)
バクシダール
ノルフロキサシン
フィルムコート錠
△
残留性の苦味があり、光により徐々に着色、1M含量に問題な
し
トーワキサン顆粒:20%/g
1)3)
バクタ
スルファメトキサゾール・トリメ
トプリム配合
裸錠
△
苦味、スルフィメトキサゾールは光により着色
顆粒:1T=1g
3)
バクトラミンC
スルファメトキサゾール・トリメ
トプリム配合
裸錠
△
製剤は太陽光線下着色、高温多湿で着色
顆粒:バクタ、バクトラミンC1T=バクタ
顆粒0.5g
3)
パシフラミン
パッシフローラエキス
糖衣錠
△
室温5日間保存で着色が認められる
8)
バスクラート 硫酸バメタン
裸錠
△
苦味あり
8)
バスタレルF
塩酸トリメタジジン
フィルムコート錠
×
苦味、極めて吸湿性
細粒:10mg/g
3)5)8)
バストシリン
シクラシリン
硬カプセル
△
苦味あり
細粒:100mg/g
8)
パスムス
フロプロピオン
フィルムコート錠
△
苦味あり、防湿保存
スパネート顆粒:16%/g
8)
パセトシン
アモキシシリン
硬カプセル
△
ペニシリンの特異臭がある
細粒:100mg/g
6)
アモキシシリン
フィルムコート錠
△
ペニシリンの特異臭がある
細粒:100mg/g
6)
アモキシシリン
裸錠
△
ペニシリンの特異臭がある
細粒:100mg/g
6)
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
14/18 ページ
顆粒:100mg/g
3)5)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
バソセダン
塩酸ニカルジピン
糖衣錠
△
光分解を起こしやすいので厳重な遮光保存
ペルジピン散:10%/g
1)
パソトミン
マレイン酸プロクロルペラジン
糖衣錠
○
わずかに苦味あり、30日間安定
散:10mg/g
8)
バソメット
塩酸テラゾシン
裸錠
○
バソラックス
メシル酸ジヒドロエルゴトキシン
裸錠
△
光により徐々に着色する
1)
バソレーターRB
ニトログリセリン
口腔内貼付
×
口腔内貼付用
8)
バップフォー
塩酸プロピベリン
フィルムコート錠
△
強い苦味あり、30日間安定
8)
パドパリン
ブロモクリプウチン
裸錠
△
光により徐々に着色する
1)
パドリン
臭化プリフィニウム
糖衣錠
△
苦く、舌を刺激。14日間まで投与可
3)8)
パナシッド
ピロミド酸
パナルジン
塩酸チクロピジン
パナロン
グルタチオン
バナン
8)
裸錠
○
D.S:200mg/g、Syr:50mg/g
8)
フィルムコート錠
×
苦味・刺激性、飛散性あり
細粒:10%/g
3)8)
糖衣錠
△
吸湿性で特異臭あり
タチオン散:20%/g
アトモラン散:10%/g
8)
セフポドキシムプロキセチル
フィルムコート錠
△
苦味、特異臭、光により着色(1M程度含量に問題なし)
D.S.:50mg/g
3)
バファリン330mg
アスピリン・ダイアルミネート
裸錠
△
吸湿により分解・変色する可能性あり、粉砕したその日に服
用
3)6)
バファリン81mg
アスピリン・ダイアルミネート
裸錠
△
吸湿により分解・変色する可能性あり、粉砕したその日に服
用
6)
パミルコン
グリベンクラミド
裸錠
○
賦形時の均一性に注意
パラクロジン
塩酸チクロピジン
フィルムコート錠
△
強い刺激臭あり
バラシリン
塩酸レナンピシリン
フィルムコート錠
△
吸湿性、苦味あり
8)
パラテンシオール
塩酸レセルピリン酸ジメチルアミ
ノエチル
糖衣錠
△
苦味があり、光により徐々に変化する
8)
パラプロスト
L-グルタミン酸,L-アラニン,アミノ
酢酸配合
硬カプセル
○
問題なし
パラボラン
メシル酸カモスタット
フィルムコート錠
○
パラミヂン
ブコローム
硬カプセル
△
パラメゾン
酢酸パラメタゾン
裸錠
○
ハラレース
塩酸オキシブチニン
バランス
クロルジアゼポキシド
バリダーゼオーラル
8)
パナルジン細粒:10%/g
細粒
8)
3)
8)
苦味あり、主成分の融点が低い(81∼85℃)
8)
散:1mg/g
8)
裸錠
△
味は苦い、光により徐々に着色
ロフレオン細粒:0.4%/g
8)
糖衣錠
△
苦味が強い、光に不安定
コントール散1%1g、10%1g
1)5)
ストレプトキナーゼ・ストレプト
ドルナーゼ配合
裸錠
×
酸素製剤、吸湿性が強いため不可
3)
バリダーゼバッカル
ストレプトキナーゼ・ストレプト
ドルナーゼ配合
裸錠
×
酸素製剤、吸湿性が強いため不可
3)
パルギン
エチゾラム
裸錠
○
遮光、防湿保存
ハルシオン
トリアゾラム
裸錠
○
問題なし
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
15/18 ページ
デパス細粒:1%/g
1)
3)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
理由
代用品
文献
バルトレックス
塩酸バラシクロビル
フィルムコート錠
×
データなし、また、粉砕品は著しく苦い
4)
ハルナール
塩酸タムスロシン
硬カプセル
△
脱カプセル可、中の腸溶性徐放顆粒は粉砕しないこと
ハルニンコーワ
塩酸フラボキサート
フィルムコート錠
△
苦味あり
ブラダロン顆粒:20%/g
8)
バルネチール
塩酸スルトプリド
フィルムコート錠
△
苦味あり
細粒:500mg/g
8)
パルピート
ニフェジピン
硬カプセル
△
光により変化する
細粒:セパミット細粒1包5mg/0.5g
1)
パルピートL
ニフェジピン
硬カプセル
△
光により変化する
セパミットR細粒:20mg/g
1)
バルピン
臭化メチルアニソトロピン
フィルムコート錠
○
細粒:100mg/g、Syr:2mg/ml
8)
バレオン
塩酸ロメフロキサシン
硬カプセル
△
苦味
8)
5)
塩酸ロメフロキサシン
フィルムコート錠
△
苦味
バレリン
バルプロ酸ナトリウム
糖衣錠
×
特異臭、苦味、潮解性
8)
ハロステン
ハロペリドール
裸錠
○
パロチン
唾液腺ホルモン
糖衣錠
○
問題なし
3)
ハロテスチン
フルオキシメステロン
裸錠
△
粉砕後の安定性のデータはありません。本剤には賦形剤とし
て乳糖が含まれているため、粉砕後は吸湿性の面を考慮し、
早めの使用が望ましい
3)
バンコミン
メコバラミン
糖衣錠
×
極めて吸湿性で、光により分解する
パンコラール
フェニペントール
軟カプセル
×
軟カプセル、苦味、刺激性
5)
パンスポリンT
塩酸セフォチアムヘキセチル
フィルムコート錠
×
苦味・特異臭あり、吸湿性が強いため、食道に滞留し食道潰
瘍を起こすことがある
3)5)
パンテチン
パンテチン
フィルムコート錠
×
光により分解、吸湿性
散:20%/g
1)
パントシン
パンテチン
フィルムコート錠
×
光により分解、吸湿性
パントシン5倍散:200mg/g
パントシンS:500mg/g
1)
パンプロール
臭化エチルピペタナート
ビアセチル
リン酸エストラムスチンナトリウ
ム
ピアテック
ピースゲン
ピーゼットシー
ビオタミン
ビオフェルミンR
フォーカリス菌
ビオラクチス
ビオラクチス
ビカモール
塩酸ビペリデン
ビクシリン
アンピシリン
細粒:40%/g、Syr:50mg/ml
5)
細粒:1%1g
セレネース散
5)8)
メチコバール細粒:0.1%500mg1包
1)
糖衣錠
△
苦味あり
8)
硬カプセル
△
ランクB(抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針)
8)
ピロキシカム
裸錠
○
わずかに苦い
ピンドロール
裸錠
○
マイレン散ペルフェナジン
糖衣錠
△
ビタミンB1誘導体
糖衣錠
△
裸錠
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
8)
ピンドロール細粒:1%/g
8)
光で徐々に着色する、固化の可能性
散:10mg/g
1)
苦味あり
散:100mg/g
8)
○
粉砕により含有菌数が低下することがあるが、薬効には影響
を及ぼさない。湿気に注意
散:耐性乳酸菌1包6mg/1g
8)
硬カプセル
△
服用時開封は可、冷所保存
散
3)
裸錠
○
アキネトン細粒:1%/g
8)
硬カプセル
△
D.S.:100mg/g
5)
苦味、特異臭(ペニシリン臭)、Bioavailabilityに注意
16/18 ページ
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
剤型
可否
アンピシリン(ナトリウム)・ク
ロキサシリンナトリウム
硬カプセル
○
8)
アンピシリン(ナトリウム)・ク
ロキサシリンナトリウム
フィルムコート錠
○
8)
ピコキランソフト
ピコスルファートナトリウム
軟カプセル
×
ソフトカプセルのため
DS:1%/g
8)
ピコルーラ
ピコスルファートナトリウム
軟カプセル
×
ソフトカプセルのため
スナイリンDS:1%/g
8)
ヒスタベリン
フマル酸クレマスチン
裸錠
○
D.S:1.34mg/g
8)
ヒスロン
酢酸メドロキシプロゲステロン
裸錠
○
Bioavailabilityには多少問題あり
3)
ヒスロンH
酢酸メドロキシプロゲステロン
裸錠
○
粉砕品は湿度・光に安定、Bioavailabilityには多少問題あり、
水に難溶性の物質であり、経管投与持の管のの目詰まりに注
意。ランクB(抗悪性腫瘍剤取扱い指針)
3)8)10)
ビソポロン
塩酸ブロムヘキシン
裸錠
○
ビソルボン
塩酸ブロムヘキシン
裸錠
○
分最後1カ月は問題なし
ビタノイリン
複合ビタミンB剤
硬カプセル
△
開封は可、粉砕は顆粒に徐放性のコーティングを施している
ため不可
ビタミロCT
カルシトリオール
裸錠
△
熱、光又は酸素によってやや不安定
ビタミンE
酢酸トコフェロール
軟カプセル
×
内容物が液状で、空気、光により変化する
ユベラ顆粒:20%/g
1)
酢酸トコフェロール
糖衣錠
×
光と空気により変化する
ユベラ顆粒:20%/g
1)
ビクシリンS
一般名
理由
代用品
文献
ビソルボン細粒:2%/g
8)
細粒:20mg/g
Syr:0.8mg/ml
3)5)8)
8)
8)
ビタメジン
ビタミンB複合剤
硬カプセル
△
開封・粉砕可、遮光保存
散
1)
ビタメジンS
ビタミンB複合剤
硬カプセル
△
開封・粉砕可、遮光保存
散
1)3)
ビタヨノン
酢酸トコフェロール
ビタロキシン
リン酸ピリドキサール
ヒダントール
ヒダントールD・E・F
ヒデルギン
メシル酸ジヒドロエルゴトキシン
ピドキサール
リン酸ピリドキサール
ビトレン
ビタミンB複合剤
ビノグラック
ビブラマイシン
ヒベルナ
ヒポカ
糖衣錠
△
要遮光、空気に不安定
ユベラ顆粒:20%/g
1)
フィルムコート錠
×
腸溶剤で光、熱に不安定
ピロミジン散:10%/g
1)
フェニトイン
裸錠
△
Bioavailabilityの変化、フェニトインは光により徐々に着色
散:10%1g
5)
フェニトイン・フェノバルビター
ル
裸錠
△
苦味、Bioavailabilityに注意
散:10%1g
5)
裸錠
△
光により徐々に着色する
糖衣錠
×
腸溶剤で光、熱に不安定
糖衣錠
△
光により徐々に変化する
1)
クロフィブラート
軟カプセル
×
内容物が油状のため不可
8)
塩酸ドキシサイクリン
フィルムコート錠
○
苦味あり
3)
塩酸プロメタジン
糖衣錠
○
塩酸バルニジピン
硬カプセル
×
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
1)5)
ピロミジン散:%/g
散:100mg/g
徐放性硬カプセル
17/18 ページ
1)5)
8)
7)
錠 剤 ・カ プ セ ル 剤 の 粉 砕 開 封 の 可 否
商品名
一般名
剤型
可否
ヒメコール
ヒメクロモン
硬カプセル
×
脱カプセルした時の物質の安定性については、室温または、
40℃ー75%R.Hで直射日光を避けて4週間保存した場合、外観
変化は認められず、定量値はすべて規定(95∼105%)内で
あったとの報告がありますが、脱カプセルした時、ヒトでの
体内動態及び有効性、安全性は検討しておりませんので、脱
カプセル時、投与は避けてください
8)
ピメノール
塩酸ピルメノール
硬カプセル
○
苦味あり
8)
ビラセプト
メシル酸ネルフィナビル
裸錠
×
データなし、吸湿性高い、やむを得ない場合は用時粉砕
4)
ビルトリシド
プラジカンテル
フィルムコート錠
○
ヒルナミン
マレイン酸レボメプロマジン
糖衣錠
△
光に不安定、分解する可能性がある
散:500mg/g、細粒:100mg/g
8)
ピレチア
塩酸プロメタジン
糖衣錠
△
光に不安定、分解する可能性がある
細粒:100mg/g
3)8)
ピロカルミン
ピロキシカム
硬カプセル
○
僅かに苦い
ピロミジン
リン酸ピリドキサール
糖衣錠
×
腸溶剤で光、熱に不安定
ピロラール
フマル酸クレマスチン
裸錠
○
ピンプロン
プロトポルフィリンナトリウム
糖衣錠
×
○:可、△:条件付きで可 ×:不可 −:メーカー判定回避
理由
代用品
文献
8)
胃酸で分解するため不可、光に不安定
18/18 ページ
8)
散:10%/g
1)
タベジール散:0.1%/g
89
ドージンPM顆粒:10%/g
8)
あじさい Vol.10,No.4,2001
♪♪♪♪♪まとめ♪♪♪♪♪
徐放性製剤は同一成分でも製剤加工などの違
いにより、体内動態が異なることがあり、まったく別
の薬剤であるとの認識が必要です。また、食事の影
響で薬物の吸収動態が大きく異なることがあり、こ
れらのことを考慮した処方鑑査が必要です。
さらに、徐放性製剤を粉砕して投与することにより
体内動態が変化し、治療効果や副作用の発現など
に影響することがあり、粉砕などにあったっては十
分な検討が必須です。
また、これらの処方に即時対応できるように代替
薬および粉砕などに安定性や効果への影響などに
関する情報は、日頃から収集しておくことが重要で
す。
<参考文献>
1)溝口ら.錠剤・カプセル剤の粉砕・開封[Ⅱ];調
剤と情報 1:2.89,1995
2)佐川ら.錠剤粉砕・カプセル剤開封の可否[上];
月刊薬剤 35:3.167,1993
3)佐川ら.錠剤粉砕・カプセル剤開封の可否[下];
月刊薬剤 35:4.105,1993
4)メーカー資料
5)川本ら.錠 剤 粉 砕 ・カプセル開封可否判定一
覧;JJSHP29:4.1993
6)新小児薬用量;診断と治療社(平成 8 年度版)
7)宮田ら.錠剤の粉砕及びカプセル剤の開封の可
否に関する検討 29:11.94,1993
8)錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック;じほう
9)中西.食事の服薬のタイミング;臨床と薬物治療
16:8.711,1997
10)FAX.DI− News;国 立病 院 療 養 所 医 薬 品 情
報管理センター
11)溝口ら.錠剤・カプセル剤の粉砕・開封[Ⅰ]徐
放性製剤の粉砕・開封による影響;調剤と情報
1:1.91,1994
12)医療廃棄物処理の課題―抗悪性腫瘍剤、消
毒剤、不要医薬品の廃棄とその対策―;月刊薬
事 43:4.25,2001
13)伊賀.徐放性製剤とは;月刊薬事
41:13.15,1999
14)瀬古ら.徐放性製剤の製剤的特徴;月刊薬事
41:13.21,1999
15)丹野.錠剤の特徴と種類;調剤と情報
3:9.16,1997
<編集後記>
今回も、前回に引き続き『錠剤の粉砕・カプ
セル剤の開封』について特集致しました。今回
のデータベースは文献上判定が厳しい方のデ
ータを採用しておりますので、先生方のおもち
のデータと異なるものもあるかと思いますが、そ
の点はご了承下さい。
錠剤の粉砕・カプセル剤の開封に関しては
原則的には行うべきではありませんが、やむな
く粉砕・開封する場合には、薬剤の特性を理
解した上で薬剤の効果が最大限に発揮され、
また副作用が発現しないよう、調剤業務、服薬
指導に努めて頂きたいと思います。
先生方の参考資料として使用して頂ければ
幸いです。
発行者:富田薬品(株)
CS課
池川登紀子
お問い合わせに関しては当社の社員又は、下記
までご連絡下さい。
TEL (096)373-1141
FAX (096)373-1132
E-mail [email protected]
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