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どこから始める? 企業が行うべき温暖化対策の第一歩

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どこから始める? 企業が行うべき温暖化対策の第一歩
どこから始める?
企業が行うべき温暖化対策の第一歩
~アラクサラ AXシリーズの低消費電力技術~
SCSK株式会社
ITエンジニアリング事業部
エンジニアリングソリューション第1部
Rev04-01
地球温暖化とは
地球温暖化は、主にCO2(二酸化炭素)の排出増大により、
地球全体が温室効果による気温上昇へと影響する現象
二酸化炭素発生の主な要因
環境の荒廃
森林伐採、砂漠化
O
O
石油燃料の消費によるCO2の排出増
電力、ガスなどのインフラ
運輸、流通における化石燃料の消費
C
地球温暖化が進んだ場合の影響
大気、海洋の温度上昇、異常気象
作物への影響、洪水、酷暑、干ばつ、海岸の水没など
生態系の異常
希少生物の死滅、減少、生息域の変化など
組織レベル、個人レベルも含め、我々の地球を守るためにも危機意識を持って
地球温暖化対策を進めなければならない。
日本のCO2排出の状況(京都議定書)
国内温室効果ガス(CO2)排出量
1990年:12億3700万トン(基準排出量)
2002年:13億3100万トン(基準に対して+8%の増加)
京都議定書によるCO2削減約束
2010年までに・・・11億6300万トンの排出量まで削減しなければならない。
2010年までに、「-12%」の
CO2削減が必要。
CO2排出量
13億3100万トン
13億1100万トン(現状の予測値)
基準排出量
12億3700万トン
京都議定書
削減約束
11億6300万トン
1990年
2002年
2010年
年
経済産業省Web( http://www.meti.go.jp/policy/global_environment/index.html )
地球温暖化対策関連データ等に関する調査報告書 より
企業におけるCO2排出へ影響するもの
電力消費
電力消費の増大は、化石燃料の消費によるCO2排出が大きい。
特に原子力発電もCO2排出への影響は少ないだけで例外では無い。
スイッチ、ルータなどのネットワーク機器
サーバーやPCなどのコンピュータ機器
コピー機などのOA機器
エアコンなどの空調機器
蛍光灯などの照明機器
流通、運送
ガソリンや軽油の燃焼が動力の主体であり、大型化するほど消費量は増大。
トラック
バス
乗用車
流通業を除く一般企業で考えた場合、一番のCO2排出要因は電力消費。
特に休日や深夜などの業務時間外も、基本的に電力を停止せず、24時間365日
継続稼動させるネットワーク機器の消費電力は一番に憂慮すべきものである。
消費電力の大きいネットワーク機器の問題
無視できない間接電力消費
スイッチ/ルータは、それ単独の電力消費だけでは無い。
スイッチ/ルータは、通信を処理するためにエンジンチップが稼動しているため、エンジンチップ
自体が発する発熱も影響する。
当然、発熱は外部へ放熱する形になるため、冷却機器への消費電力へ間接的に影響する。
CO2
冷却/冷房
燃焼
電気
発電所
化石燃料
電気
冷却
発熱
スイッチ/ルータ
電力消費について、機器単独の消費電力だけ考えれば良いのでは無い。
機器が稼動する上での外部に影響する電力消費まで考えなければならない。
地球温暖化対策へのITのキーワード
グリーンIT
言葉の発祥元・・・米国のEPA(環境保護庁)
環境配慮について、ITへ適用
IT製品製造時の有害物質含有量の削減、最小化
IT機器のエネルギーや、環境面への配慮
データセンターのエネルギーや環境面への配慮
IT機器のリサイクルへの配慮
IT機器の環境への対応、配慮を包括的に考えた内容
グリーンITが目指すもの
温暖化防止への配慮は当然として、有害物質など環境全般を
守る事を主としている。
ほぼ国際基準として、IT機器の環境対策は必須事項。
環境対策は企業の責務として推進しなければならない。
一つ一つの積み重ねが、今後の地球環境良化への第一歩へ繋がる。
ネットワーク機器も省エネ法対象機器へ
省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する施行令)
「工場・事業所」、「輸送」、「住宅・建築物」、「機械器具」の4分野に定められた
省エネ対策の定め(第2次石油危機を契機に制定)
4分野の一つ、「機械器具」 (省エネ法対象機器)
基準はトップランナー方式で消費電力の省エネ基準が明示。
特定機器
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
(23機器)
乗用自動車
エアコン
蛍光灯器具
テレビ
複写機
電子計算機
磁気ディスク装置
貨物自動車
ビデオテープレコーダー
電気冷蔵庫
電気冷凍庫
ストーブ
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
21.
22.
23.
ガス調理機器
ガス温水機器
石油温水機器
電気便座
自動販売機
変圧器
ジャー炊飯器
電子レンジ
DVDレコーダー
ルーティング機器
スイッチング機器
従来からの対象機器
従来からの対象機器
新たに追加された機器
新たに追加された機器
小型ルータ
小型ルータ
ボックス型L2スイッチ
ボックス型L2スイッチ
2009年7月1日施行
他の省エネ法対象機器と同様に、ネットワーク機器(スイッチ/ルータ)も
トップランナー方式での基準策定へ。
今後を鑑みても、省エネ法に即した製品機器を選択する必要がある。
アラクサラAXシリーズはトップランナー基準クリア
省エネ法のトップランナー基準クリア
シリーズ
AX1200S
(FEスイッチ)
モデル
AX2500S
(GEスイッチ)
エネルギー消費効率
(W/Gbps)※1
トップランナー基準
(W/Gbps)
達成率
(%)※2
AX1240S-24T2C
A
3.7
4.1
110
AX1240S-48T2C
A
4.1
4.7
114
-
-
-
-
AX1250S-24T2C
A
3.9
4.1
105
AX2430S-24T
A
2.3
2.3
100
AX2430S-24T2X
A
1.5
1.5
100
AX1240S-24P2C
AX2400S
(GEスイッチ)
区分
※3
AX2430S-48T
A
2.0
2.1
105
AX2430S-48T2X
A
1.6
1.6
100
AX2530S-24T
A
1.2
2.2
183
AX2530S-24T4X
A
0.8
1.5
187
AX2530S-24S4X
A
0.9
1.5
166
AX2530S-48T
A
1.4
2.1
150
AX2530S-48T2X
A
1.1
1.7
154
※1 省エネ法で定める測定方法に基づく値
※2 達成率=トップランナー基準÷エネルギー消費効率×100 (小数点以下切り捨て)
※3 AX1240S-24P2Cは省エネ法の対象外
(凡例) -:対象外
AXシリーズは
トップランナー基準
クリア!
アラクサラAXシリーズの省電力化技術
低消費電力を推し進めるための先進の設計思想により
大幅な省電力化を実現
電力効率の高いアーキテクチャ
エンジンチップの集約、集中アーキテクチャで部品点数を削減
先進の省電力モード
内部の動作クロック周波数を下げて、消費電力を低減する機能
待機電力節約機能
未使用のポートや回線インタフェースについて、電源をオフにする機能
スケジュール制御
指定したスケジュールに従って、通常状態と省電力状態を自動的に切り替え
アラクサラAXシリーズは環境に配慮し、RoHS指令(有害物質の排除)にも対応
電力効率の高いアーキテクチャ
複数のエンジンチップを集約化
性能を変えずに、電力を徹底的に抑えるだけでなく、発生熱量も減少
処理の中核となるエンジンチップの統合は、消費電力量や発生熱量の低減だけでなく、
本体や基盤の小型化を促し、不具合の低減など様々な恩恵に繋がっている。
先進の省電力モード
(機能サポート:AX6700S、AX6600Sシリーズ)
トラフィック量に応じたインテリジェントな動作モード
トラフィック量大
通常モードにて装置性能をフルに発揮。
トラフィック量少
省電力モードにて動作クロックを低減し、消費電力の削減。
省電力モードでは、機能や安定性に影響は一切無し。
動作支障の無い省電力モードに移行可能なアーキテクチャ
経路計算や制御プロトコル処理計算への影響は無し。
QoS精度もモード毎にパラメータ調整するため、精度に変化無し。
接続機器に特化した転送性能に抑える動作のため、性能差は無し。
省電力モードでも、通常モードとは一切体感性能は変わらない。
必要とされる処理に集中させるため、性能を変えずに消費電力のみを抑える。
待機電力節約機能
未使用ポートや回線インターフェースの電源OFF機能
使っていない部分は、電源OFFで徹底的に消費電力カット
スロットへの電力供給をカット(インタフェースカード未実装箇所)
ポートへの電力供給をカット(接続機器が使われていないポート)
未使用スロットの電力
ディセーブル機能
未使用ポートの電力
ディセーブル機能
使われていない部位は、通電自体遮断。
通電自体が細かく制御できることで、その部位の消費電力がそのままカット。
ダイナミック省電力機能 ~概要~
必要なときに、必要な部分に電力を供給し、
必要なときに、必要な部分に電力を供給し、
不要な部分は電力供給を削減または停止することで、
不要な部分は電力供給を削減または停止することで、
電力消費の無駄を削減する
電力消費の無駄を削減する
ロケーション
対応モデル
大分類
AX6300S
AX6600S
AX6700S
スタティック
省電力
小分類
省電力モード
NEW
待機電力節約機能
ダイナミック省電力
バックボーン
スイッチ
AX6600S
AX6700S
ダイナミック
省電力
AX1240S
内部の動作クロック周波数を下げて、消費電力を低減させる
(装置の再起動が必要)
未使用リソースへの給電をオフにする
オンラインでの
省電力モードへの切替
通信を中断することなく、
通常電力モードと省電力モードの間の切替を行う機能
待機系スイッチユニット
給電OFF機能
冗長化したスイッチユニットのうち、
待機系のユニットへの給電をOFFする機能
スケジュール機能
フロア
スイッチ
解説
指定した日付(または曜日)の指定した時刻に
省電力機能を自動的に制御する機能
未使用ポート省電力機能
リンクダウンしているポートを省電力で運用する機能
スケジュールスリープ機能
指定した日付(または曜日)の指定した時刻に
装置の電源をOFF(スリープモード)/ONする機能
ダイナミック
省電力
INTEROP TOKYO 2009 Best of Show Award GreenIT部門 グランプリ受賞
グリーンITアワード2009 経済産業省 商務情報政策局長賞
ダイナミック省電力機能 (1)
①
① オンラインでの省電力モードへの切替
オンラインでの省電力モードへの切替
内部の動作クロック周波数を下げて省エネ
内部の動作クロック周波数を下げて省エネ
②
② 待機系スイッチユニット給電OFF機能
待機系スイッチユニット給電OFF機能
待機系リソースへの給電をオフにして省エネ
待機系リソースへの給電をオフにして省エネ
余剰性能を抑えることで、消費電力を低減
省電力状態への移行時も通信は継続
スイッチユニットの縮退運転で実現
待機系スイッチユニットの給電をオフ
(コールドスタンバイ)
運用系スイッチユニット障害時は、
コールドスタンバイから自動復旧
スイッチユニットの縮退運転で実現
AX6700S
AX6600S
運用系 BSU
待機系 BSU
アラクサラ独自の条件による測定値
電源は冗長化しない
エンジンモジュールは冗長化
1G×96ポート、100%負荷トラフィック
※ スイッチユニットの複数搭載時に有効
AX6700S のスイッチユニット : BSU (Basic packet Switching module)
AX6600S のスイッチユニット : CSU (Control and Switching Unit module)
運用系 CSU
待機系 CSU
【注意事項】
本データは特定条件下での測定値であり、
消費電力値を保証するものではありません
AX6600S 適用イメージ
【AX6608S】 性能の抑止+コールドスタンバイ
800
2つの機能を同時使用
700
0
100
フル稼働
待機系
CSU
0
100
消費電力 [W]
600
運用系
CSU
運用系
CSU
500
20% 削減
待機系
CSU
400
0
100
0
100
300
フル稼働
エコ運転
停止
200
①
100
通常状態
②
省電力状態
0
1
通常状態
2
省電力状態
ダイナミック省電力機能 (2)
未使用ポート省電力機能
未使用ポート省電力機能
ポートの給電状態をコントロールすることで、省電力化を達成
ポートの給電状態をコントロールすることで、省電力化を達成
使用中
未使用
リンクダウンポートを自動で省電力状態にする
従来スイッチ
消費電力
0
100
Link
Up
AX1240S
未使用なのに電力を消費
消費電力
Link
100
Down 0
消費電力
0
100
Link
Up
未使用ポートはスリープ状態
消費電力
Link
100
Down 0
フル稼働
AX1240S 適用イメージ
【AX1240S-24T2C】 リンクダウンポートの自動省電力
15
リンクダウンでも通常状態
消費電力 [W]
リンクダウンはスリープ状態
10
13% 削減
5
機能無効(disable)
機能有効(enable)
0
cool-standby
設定ナシ
機能無効
cool-standby
設定アリ
機能有効
※ 全ポートリンクダウンでの測定値
ダイナミック省電力機能 (3)
省電力機能のスケジュール化で運用を自動化
省電力機能のスケジュール化で運用を自動化
深夜・休日はネットワークを部分稼働にして、電力消費のムダを解決します!!
深夜・休日はネットワークを部分稼働にして、電力消費のムダを解決します!!
バックボーン/フロアスイッチ共通のスケジューリング機能
バックボーン/フロアスイッチ共通のスケジューリング機能
【AX6700S/AX6600S,
【AX6700S/AX6600S, AX1240S】
AX1240S】 省電力関連の機能をスケジュール制御
省電力関連の機能をスケジュール制御
日時指定、毎日指定、曜日指定などが可能
スケジュール制御できる機能
フル稼働
① オンラインでの省電力モードへの切替(バックボーンスイッチのみ)
② 待機系スイッチユニット給電OFF機能(バックボーンスイッチのみ)
③ モジュールやポートへの給電OFF
PoE受電タイプの島ハブ/無線APなど
未使用の時間帯は給電を停止して省エネ
フロアスイッチだけのスケジューリング機能
フロアスイッチだけのスケジューリング機能
【AX1240S】
【AX1240S】 スケジュールスリープ機能
スケジュールスリープ機能
スケジュールスリープ機能
【AX1240S-24T2C】 スケジュールスリープ
土日はスリープ設定した場合
土日はスリープ設定した場合
20
消費電力 [W]
15
70
%
削
減
10
5
消費電力
スケジュールにより
スイッチの電源を
自動でスリープ状態にする
0
※ 特定条件での測定値
通常状態
通常状態
スリープ状態
スリープ状態
月火水木金土日
まずは状況の把握から・・・・・
環境対策への第一歩
ネットワーク機器(スイッチ/ルータ)の改善
ネットワーク機器は、それ自体の電源切断や、
機器自体の停止を行なうことはない。
インフラとしての性質上、24時間365日動作させなければならない。
企業ネットワークはスイッチ/ポートが増加傾向。
ポートの数/スイッチの数は増加し続けており、
企業活動におけるネットワーク機器の消費電力量の影響は大きい。
Gigabitネットワークがスタンダードに。
ネットワークの高速化は、想像以上に消費電力量が大きい。
サーバー/PCだけに消費電力量の意識は偏りがち。
スイッチ/ルータの消費電力量もけっして馬鹿にできない。
<製品、サービス、ソリューション、価格相談窓口>
お問合せ、ご質問、ご依頼は、以下までお気軽にご連絡ください。
※どの様なご質問やご相談も、お待ちしております。
ITエンジニアリング事業部 エンジニアリングソリューション第1部
豊洲本社 : 〒135-8110 東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント
TEL 03-5859-3034 / FAX 03-5859-3108
関西支社 : 〒560-0083 大阪府豊中市新千里西町1-2-2 住友商事千里ビル
TEL 06-4863-2565 / FAX 06-4863-2689
http://www.scsk.jp/
e-mail:[email protected] (総合問合せ) / [email protected] (alaxala関連)
[email protected] (PureFlow関連) / [email protected] (NIKSUN関連)
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