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2008年02月25日分(治安情報)

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2008年02月25日分(治安情報)
2008. 2. 25
大使館からのお知らせ
<治安情報>
在コスタリカ日本国大使館
今回はティコから聞いた最近の手
口です。その手口は私達が巻き込
まれないとも限りません。
さぁ、今回も「治安情報」でリス
クコントロールです。
【写真:
カニョ市にある教会のステンドグラス】
◆邦人等から寄せられた情報◆
●「アウトメルカド エレディア店にて」
エレディア在住の邦人男性が、知人に聞いた話として寄せてくださった情報によると、アウ
トメルカド エレディア店の店内で、紳士な男性が女性客に近寄り、袂(たもと)の拳銃をチ
ラッと見せて、女性客を脅して金品を奪う手口。通常、警備員が出口に位置しており、狭い店
内で実際に撃つかどうかは疑問だが、現場で拳銃を見せられたら多くの女性は驚くであろう。
この被害者はおとなしく金品を渡したそうだが、海外においてはまず無抵抗であることが、命
が助かる第一の方法である。
●「おめでとうございます!」
携帯電話に、
「ホテルの宿泊券が当たりました」という連絡が入り、約束の場所に行くと本当
に宿泊券がもらえる…!?
宿泊券が当たる、と言って呼び出されたが、バカンスパッケージやホテル会員権の購入のた
めの勧誘だった、というのはコスタリカではよくあること。しかし、今回は通常のパターンと
は違い、本当に、素直に、単にちゃんと印刷された宿泊券だけもらえ、勧誘も何もなかったの
で、運が良かったと信じ込んで、後日家族総出で旅行に出かけ、ホテルに到着後チェックイン
しようとすると、フロントで「予約がされていません」と言われ、怒って自宅に帰ると、家の
中が空っぽになっていた…というもの。
※これら詐欺の手口は年々巧妙になってきています。不特定に掛けられた電話などでインタビ
ューすることにより、住む場所や職業などは簡単に特定されてしまいます。特に長期滞在者は
マークされているかもしれません。念には念を!
◆移民局からのお知らせ◆
移民局からのお知らせによると、2月11日より、移民局における電話相談窓口として、
電話番号900―1234567が設置されました。ただし、900から始まる電話番号なの
1
で、料金は普通の通話料より高くなります(1分105コロン)
。また、900番の通話規制が
なされている電話もありますので、ご注意ください。以上ご参考まで。
◆1月~2月の新聞から◆
● La Nación 紙(1 月 17 日、13 面、Carlos Arguedas C.)
「強盗にうんざりの住民は武装し、泥棒1人殺害」
築 20 年で 70 軒ある地区に、過去 6 ヶ月で 8 家族が住居強盗にあっている。去年 12 月から急
増して、住民の間では、個々に武装化したり、何人か集まって警備員を雇ったりして警備対策
を強めていた。しかし、地区入り口 4 カ所に警備用の針金(レザーブレードワイヤー)設置の
許可を出してもらえないでいるという。
昨夜 7 時 56 分、あるカップルがアパートの電動門を開けたときに、待ちかまえていた防寒帽
をかぶった武装した 2 人組が侵入してきた。そのカップルが彼らに気づき、電動門を開けたま
ま建物に入り入り口を閉めた。すぐに、その扉は壊され中に侵入して、1人は、男性を人質に
捕まえ、もう1人はそのまま階段を上っていった。その時、住民(男性 62 歳)が、その犯人の
頭を射撃した。人質を捕らえていた犯人は驚き慌てて逃走、外に待機していた他の犯人と車で
逃亡。警察が到着すると、その男性(建築家)は登録されていた武器をOIJに渡した。昨日
は釈放されたが、司法局の関係者によれば、刑事手続きを取る義務があると言った。
死亡した犯人は、過去に同様の件で逮捕歴があったが、一度も裁判にかけられたことがなか
った。検察庁は、この件に関して、犯人を殺した住民に刑事手続きを取り、正当防衛か偶発的
に過失を犯したのか明確にしなければならないという。
● La Nación 紙(1 月 19 日、14 面、Otto Vargas y Andres Zarate)
「エレディアの犯罪者、簡単に釈放」
エレディア県の各地で、麻薬密売で逮捕され証拠品もあるにも拘わらず、犯人が釈放される
事件が相次いでいる。裁判官は人権擁護を基に仮釈放するが、犯人が裁判のために招集される
のは2年後で、その間犯人が野放し状態となる。また、これはエレディアに限ったものではな
く、全国的に同じ問題が起きており、各警察は警鐘を鳴らしている。
● La Nación 紙(1 月 20 日、16 面、Nicolas Aguilar)
「1,500 人の警官増員でも足りず」
2007 年に 1,500 人の警官が増員されたにも拘わらず、警官不足の声があちこちから聞こえて
くる。例えば、人口6万人のエスカス市では、絶えず病欠や休暇などで不在者がいるため、実
際には常時 17 人によって勤務を行っていることになる。これは警官1人につき 3,529 人を守っ
ている計算になる。
ゴイコエチェア市も同様で、警官1人が 4,333 人を守っている計算。司法警察によると、同
市はサンホセ県で3番目に強盗が多発する市である。
昨年 1,500 人増員されたにも拘わらず、現在の公安警察官数は 9,828 人で、うち日に約 1,000
人が病欠や休暇などで任務についていない。またその内の多くの警官が、外交団施設や閣僚宅
の警備に当たっている。
また、警官不足から、交番に警察官がいない地域も数カ所ある。
全国レベルで見て、警官が3交替で8時間勤務という計算でいくと、たった 2,800 人の警官
が 450 万人を警備していることになる。
● La Nación 紙(1 月 23 日、14 面、Nicolas Aguilar y Gabriela Gatgens)
「ポコシ市で配達トラックが犯罪のいい標的になっている」
リモン県ポコシ市で、配達トラック強盗が襲われる事件が相次いでいる。司法警察によると、
配達トラック強盗専門の犯罪グループが同市に4つ存在するという。
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● La Nación 紙(1 月 24 日、12 面、Otto Vargas)
「アリアス政府官僚の被害は『犯罪の民主化』
」
司法警察長官が当紙HPの読者と行ったチャットによる、長官の言葉は以下のとおり。
・ 最近7人の官僚が犯罪の被害にあったのは、犯罪の「民主化」と言え、犯罪者には顔も肌
の色も関係なく、誰でも被害者になりうる。
・ 常習犯の刑務所送りを支持し、自らも判事に市民が被る損害を考慮に入れるよう訴えてい
る。また、判事は予防拘禁の有無を決める際に人権だけを考えず、社会状況を考慮してほ
しい。
・ 常習犯は社会に順応するすべを知らない。判事はそのような者を、強盗をしたり他の犯罪
を行うために社会に投げ出すべきではない。
・ 政府は治安の責任者で、市民は犯罪に遭わないよう気を付ける義務がある。しかし、市民
に寝ないで一晩中家の前に立っていろとは言えない。現在、治安のテーマは一番目にある。
・ 海外でコスタリカへの観光誘致をしながら、国内では観光客が強盗に遭っている。それよ
りも誘致に使う費用の一部を警察に投資すれば、国内の治安が良くなり、ひいては観光客
が増加する。
・ 司法警察が市民との距離を縮めるために、秘密情報を受けるためのHPと通話無料電話の
設置が予定されている。
● La Nación 紙(1 月 26 日、12 面、Nicolas Aguilar y Oliver Perez)
「犯罪者が警官から銃を奪う」
24 日午前5時 11 分、グアナカステ県サンタクルス市タマリンドで、盗難多発地域を巡回中
の警官2人が銃で脅され、持っていた銃2丁が盗まれた。翌日、盗まれた銃1丁を所持してい
た窃盗歴がある男が逮捕された。もう1丁の行方は不明。
● La Prensa Libre(1 月 26 日、12 面、Silvia Coto)
「コスタリカで3時間に1台が車両盗難にあう」
OIJ長官によると、昨年首都圏(サンホセ、アラフエラ、エレディア、カルタゴ)で 4,544
件の車両盗難(バイクを含む)が起きた。不注意によるもの、銃で脅されて車から無理に降ろ
される(バホナソ)もの、家の車庫から盗まれるものがほとんどで、日に6~7台が盗まれて
いる。バホナソは午後6時以降、車庫からの盗難は明け方に多いという。盗まれる車種の多く
は、数が多いトヨタかヒュンダイだが、月によって盗まれる車種や場所が変わることもある。
● La Nación 紙(1 月 27 日、14 面、Carlos Arguedas)
「車上荒らしの犯罪グループ7組が、ガラビトの観光客を襲う」
警察によると、プンタレナス県ガラビト市を訪れる観光客を狙い、車上荒らしを行う犯罪集
団が7組存在する。多くは車の中に貴重品を残してサーフィンをしている間に、または車を留
守宅に置いている間を狙って犯行が行われ、盗難件数は週末に日に5件にのぼるときもある。
● La Nación 紙(1 月 27 日、15 面、Carlos Arguedas)
「マラの一員と見られる者がフィラデルフィアで逮捕される」
24 日、グアナカステ県カリージョ市サンタクルスで、「マラ・サルバトゥルチャ」の一員と
見られるエルサルバドル人 19 歳・男が、不法移民として移民警察と国家保安情報局によって逮
捕された。移民警察長官によると、マラに入団するよう若者をリクルートしているエルサルバ
ドル人がいるという情報を受けていたという。
● La Nación 紙(1 月 28 日、18 面、Harold Brenes)
「エスカス市、30 人の市警察官を抱える予定」
エスカス市長によると、今年度予算 2.58 億コロンを市警察の設立に充て、30 人の警官を雇
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う予定(内 16 人は既に雇用済み)
。更に 3,700 万コロンをビデオ監視システムに投資し、それ
らは公安警察官2人によって操作されることになっている。エスカス市警察は、今年 3 月 31
日から運用開始予定。
● La Nación 紙(1 月 29 日、12 面、Alonso Mata)
「旅行者は予防接種を」
黄熱病予防接種を必要とする国々は、南米やアフリカ等 20 ヶ国にのぼる。厚生省によると、
現在シーマとビブリカ病院だけがワクチンを所有しており、一日平均 120 人が予防接種を受け
ている。厚生大臣によれば、ブラジルやアフリカ諸国で黄熱病が大流行しているためワクチン
が不足している。
シーマでは一日に 20 人対応しており、費用は 13,000 コロン、ビブリカでは 100 人に対応し、
15,700 コロンかかる。いずれも月~金曜まで、予約制。
● La Nación 紙(1 月 29 日、16 面、Nicolas Aguilar)
「女3人が窃盗目的で旅行者を眠らせていた」
プンタレナス県ガラビト市ハコで、旅行者を眠らせ盗みを働いていた女3人が逮捕された。
犯人たちはサンホセ県ゴイコエチェア市在住。外国人計 15 人(多くは米国人)が被害に遭って
おり、その被害総額は 2007 年で5千万コロンにもなる。犯行の手口として、ハコのバーやホテ
ルに出没し、売春の交渉後、ホテルやアパートで飲み物に睡眠薬を入れ、所持品を盗んで逃走
していた。
● La Nación 紙(1 月 30 日、4 面、Nicolas Aguilar y Ronald Moya)
「現行犯逮捕後数時間で裁判」
29 日、第3法廷裁判長は、現行犯逮捕された者が、逮捕後数時間から最高4日以内に裁かれ
るというパイロットプランを発表した。現在は、現行犯逮捕されても、数時間で釈放されてい
る例がほとんどである。
行政が司法に提供する臨時予算が執行されるとなれば、この案は直ちに実行されることにな
っている。違反行為(軽犯罪)裁判官 18 人、刑事裁判官 32 人、弁護人 50 人、検事 50 人が増
員され、24 時間体制で対応する予定。また警察関連機関の各所属長も、この案を支持している。
● La Nación 紙(1 月 30 日、13 面、Johan Umana)
「サンペドロで、バホナソ未遂で犯人死亡」
29 日午後4時半、サンホセ県モンテスデオカ市サンペドロで、実業家の男性が自家用車で自
宅に戻ったところ、バイクに乗った男2人に銃で脅され、車を奪われそうになった。しかし、
実業家のボディガードが犯人に発砲、1人はその場で死亡し、もう1人は逃走した。
● La Nación 紙(2 月 3 日、5 面、Irene Vizcaino)
「裁判所、夜でも裁判」
ペンディングの裁判を減らすため、今月 14 日よりエレディアで、21 日よりペレセレドンで、
裁判が午後 10 時半まで行われるようになった。将来は他の地域でも時間を延長して行われる予
定。延長した時間内に行われる裁判は、裁判官が1人で、複雑でなく証人も4人以下のものに
限られる。
◆ 大使館では皆さまからの情報提供をお待ちしています。◆
情報の共有を図り、みんなで住みよいコスタリカにしましょう。
TEL: (506)232-1255 FAX: (506)231-3140
E-mail: [email protected](大使館)または [email protected](領事)まで
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【領事の独り言】
「恩送り」をご存じですか?「恩返し」と対で語られますが、詳しくは次号で!
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